JP6623950B2 - 耐力と延性のバランスに優れるチタン板とその製造方法 - Google Patents

耐力と延性のバランスに優れるチタン板とその製造方法 Download PDF

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本発明は、耐力と延性のバランスに優れるチタン板であって、特に圧延方向の均一伸びに優れ、より高耐力が要求されている分野に広く使用される延性に優れたプレート式熱交換器のプレートに適用されるチタン板とその製造方法に関する。
純チタンやチタン合金は、鉄やその合金などの鉄系金属材料に比べて、軽量で強度が高いことからスポーツ・レジャー用具、医療器具、各種プラント用部材、航空・宇宙関係機器などに広く用いられている。また、優れた耐食性を有するため、例えばプレート式熱交換器のプレート材や、自動二輪車用マフラー部材などにも用いられている。
このような製品を製造する場合には、曲げ加工、絞り加工、プレス加工などといった塑性変形を伴う種々の加工が施される。したがって、このような各種の用途に供すべく、チタン板には、プレス加工などの加工時における成形性に強く影響する延性(均一伸び)に優れたものが求められる。
一方、最近では、チタン材の所要量を低減するため薄肉化が要求され、現状より高強度化が求められている。つまり結局のところ、延性と強度というトレードオフの関係にある材料特性を同時に満足させるチタン板の開発が必要となる。
純チタンに関してJISにおいては、チタン以外の鉄(Fe)や酸素(O)の含有量により、JIS1種、JIS2種、JIS3種、JIS4種などが規定されている。この純チタンの材料特性としては、Feなどの含有量が少ないJIS1種が最も低強度で成形性に優れ、JIS2種、JIS3種となるにしたがって高強度となることが知られている。しかし一方で、JIS2種、JIS3種、となるほどに延性が低下し、これらを用いてプレス加工などを実施させることは容易ではない。これは、酸素による固溶強化やβ相安定化元素であるFeによるα相結晶粒界での粒成長抑制によって細粒化され、双晶変形が困難になるため、強度の増加とともに延性が損なわれ、それに伴い成形性が劣化するからである。
プレート式熱交換器のプレート材(以下単に「プレート材」ともいう。)として、チタン板が広く用いられている。プレート式熱交換器では、伝熱効率を向上させるため、プレート材のチタン板にV字状のプレスパターンを形成している。金型でプレス成形を行ってV字状のプレスパターンを形成するとき、V字の頂点に割れが発生しやすい。Fe、酸素の含有量が少ないJIS1種は最も低強度で成形性に優れるため、複雑形状にプレス加工されるプレート式熱交換器のプレート材には、従来JIS1種が使用されている。
特許文献1にはα相のC軸の集積度が高い方向をA方向とし、A方向の全伸びが20%以上であるチタン板が記載されている。圧延方向と直角の方向(圧延幅方向)がA方向となる。そして、プレート材にV字状のプレスパターンを形成するに際し、V字の頂点の方向をA方向、即ち圧延方向と直角の方向に向けることにより、成形性が向上するとしている。しかし、プレート式熱交換器において、V字状の頂点の方向がプレート材の長手方向である。従って、一方向圧延された工業用純チタン冷延コイルにおいては、V字状の頂点の方向(プレート材の長手方向)を圧延直角方向としたのでは、長尺のプレート材を製造することができない。また、実施例においては結晶粒径が30μmに満たない場合があり、圧延方向における良好な均一伸びが得られない。なお、C軸とは図1に示したα相の六方晶構造の(0002)面に垂直な縦の軸である。
特許文献2には圧延方向引張時の{11−22}<11−23>双晶変形のシュミット因子が規定されているが結晶粒径は規定されていない。チタン板の引張特性や成形性は結晶粒径の影響を強く受け、O(酸素)含有量が多くなるにつれて結晶粒径が大きくならないと双晶変形が困難となり、良好な均一伸びおよび成形性が得られない。また、冷延率が85%以下と低く、後述の本発明における組織が得られない。
特許文献3にはシュミット因子と結晶粒径の関係が規定されており、製造方法は焼鈍での昇温速度が「好ましくは20℃/s以上、より好ましく25℃/s以上」と記載されている。焼鈍時の昇温速度が速すぎると、双晶変形しやすい結晶方位に配向しすぎてしまう。さらに、最終焼鈍後の冷間加工が施されていない。結晶配向の緩和がなされていないため、材料が降伏しやすくなり、高耐力が得られない。
特許文献4においてもシュミット因子と結晶粒径の関係が規定されているが、実施例の発明例では最終焼鈍温度が830℃以上であり、この場合β相の生成による粒成長の抑制が懸念される。
特許文献5にはα相の結晶粒界の方位差分布、結晶粒径などが規定されているが、10μmでは双晶変形が起こりにくく、良好な均一伸びが得られず過酷なプレス成形が困難となる。
特許文献6には、シュミット因子を規定するとともに、全結晶粒(α相)のうち圧延方向に対するc軸の角度が70〜90°の結晶粒が占める面積率が90%以下であるチタン板が開示されている。これにより、プレス成形性とともに延びフランジ性に優れるとしている。また特許文献7には、圧延面に存在する結晶粒(α相)のc軸の角度の平均値、及び圧延方向に対するc軸の角度の平均値がそれぞれ所定の範囲内であるチタン板が開示されている。これにより、プレス成形性に優れるとしている。
特開2011−025269号公報 特開2012−072444号公報 特開2012−158776号公報 特開2012−214860号公報 特開2014−012881号公報 特開2012−214861号公報 特開2012−214862号公報
前述のとおり、プレート式熱交換器のプレート材をはじめとして、薄肉化を図るために高耐力が求められている。一方で、プレート材のプレス成形性を確保するため、高い延性も求められる。特に、プレート材の長手方向を圧延方向と一致させて長尺のプレート材を製造するため、圧延方向の均一伸びを高めることが重要である。本発明は、チタン板の圧延方向の0.2%耐力が215MPa以上、圧延方向の均一伸びが30%以上を両立する、耐力と延性のバランスに優れるチタン板を提供することを目的とする。特許文献6、7に記載の発明では、本発明が目的とする耐力と延性のバランスを安定して両立することができないことがわかった。
本発明は、耐力を高めるとともに圧延方向に良好な延性を有する、耐力と延性のバランスに優れるチタン板とその製造方法を提供することを目的とする。
一般に、純チタンの耐力を高める手法として、O(酸素)含有量の増大、結晶粒の微細化の手段が用いられる。ところが、このような手段で高耐力化すると、同時に延性が低下してしまい、本発明のように高耐力と高延性を同時に得ようとする場合には適切ではない。
それに対して本発明は、チタン板の結晶組織に関し、RD方向(圧延方向)とα相のC軸(<0002>方向)とのなす角度が、0〜50°、70〜90°となる結晶粒の割合(以下「SD値」ともいう。)を低下させて90.0〜95.0%とするとともに、チタン板のFe、O濃度とα相結晶粒径を適正化することにより、延性を低下させずに耐力を向上できることを見いだした。冷延後の焼鈍における加熱速度、焼鈍温度、及び冷却パターンを適正化するとともに、焼鈍後の調質圧延の伸び率を適正化することにより、SD値を90.0〜95.0%とすることができる。
本発明は、以上の知見に基づいてなされたものであり、その要旨とするところは以下のとおりである。
(1)質量で、Fe:0.07%以下、O:0.06%以上0.15%以下を含有し、残部がTiおよび不可避的不純物からなり、等軸α相の円相当平均結晶粒径が30μm以上150μm以下であり、さらにO含有量(質量%)と平均結晶粒径(μm)の関係が以下の(1)式を満たし、RD方向(圧延方向)とα相のC軸(<0002>方向)とのなす角度が0〜50°または70〜90°となる結晶粒の割合(SD値)が90.0%以上95.0%以下、板厚が0.4mm以上であって、圧延方向を引張軸とした均一伸びが30%以上を有する耐力と延性のバランスに優れるチタン板。
O含有量(質量%)≦0.00096×平均結晶粒径+0.029 (1)
(2)上記(1)に記載した耐力と延性のバランスに優れるチタン板の製造方法であって、圧延率85%以上で最終冷間圧延を行い、最終焼鈍において1℃/s以上15℃/s以下の加熱速度で790〜830℃に加熱して2min以下の保持を行ない、5℃/s以下の冷却速度で700℃〜750℃に冷却後1〜5min保持し、5℃/s以上の冷却速度で300℃まで冷却する最終焼鈍を行ない、調質圧延を伸び率0.7〜1.5%で行なうことを特徴とする耐力と延性のバランスに優れるチタン板の製造方法。
本発明では、結晶方位の制御(SD値:90.0〜95.0%)により、塑性変形時の双晶変形を活発化させて耐力を損なわずに延性を向上させ、あわせて酸素の固溶強化により耐力を高め、結晶粒の粗大化によって延性を向上し、耐力と延性のバランスに優れるチタン板が得られる。
チタン六方晶のC軸方位を示す図である。 圧延と各方位との関係を示す図である。 チタン六方晶の(0001)の配向度合いを示す正極点図であり、(a)は従来例、(b)は本発明例である。
本発明は、チタン板の圧延方向の0.2%耐力が215MPa以上、圧延方向の均一伸びが30%以上を両立する、耐力と延性のバランスに優れるチタン板を提供することを目的としている。
純チタンにおいて、耐力(降伏強度)に影響を及ぼすのは、「転位の稼働(すべり変形)のしにくさ」および「双晶変形の起こりにくさ」であり、延性に影響を及ぼすのは、「双晶変形に起因した加工硬化のしやすさ」である。双晶変形が加工硬化に寄与する理由は、塑性変形が進むにつれて発生する双晶が粒界の役割を果たし(結晶粒微細化効果)、転位の動きを阻害するためである。双晶変形が起こりやすい場合(JIS1種)、変形とともに双晶が発生する=結晶粒が細かくなっていくので、高ひずみでも加工硬化が進行してくびれにくく延性に優れる。一方、結晶粒が細かい場合、塑性変形初期の加工硬化は進行しやすいが、すぐに硬くなってしまい、高ひずみ域の段階ではくびれが発生してしまう。
以上をまとめると、高耐力かつ高延性な材料を得るには、第1に力を加えたとき降伏するまですべり変形および双晶変形が生じにくく、第2に降伏後は塑性変形の進行とともに双晶変形が生じて高ひずみでも局所変形せず加工硬化することが条件である。
高耐力と高成形性は双晶変形の難易が影響するため一見矛盾しているが、言い換えると、高耐力は「降伏までは双晶変形が起こりにくい(すべり変形も)」こと、高成形性は「降伏後の塑性変形で双晶変形が生じやすい」ことが条件である。
純チタンの耐力を高める手法として、従来はO含有量の増大、結晶粒の微細化が用いられていた。結晶粒微細化は先に述べたとおり、降伏前、降伏後ともに双晶変形しにくくなるため、耐力が高まるとともに伸びが劣化するので不可である。また、O含有量の増大だけでは不十分である。
本発明は、α相の結晶方位に着目し、RD方向(圧延方向)とC軸(<0002>方向)とのなす角度が、0〜50°、70〜90°となる結晶粒の割合(SD値)を低下させて95.0%以下とするとともに、チタン板のFe、O濃度とα相結晶粒径を適正化することにより、延性と耐力を向上できることを見いだした。以下、詳細に説明する。
(圧延方向を引張軸とした均一伸び)
プレス加工などによって局所的に変形してくびれが発生するとその部分の板厚が薄くなり、剛性が不十分となる。均一に変形させるためには均一伸びが30%以上必要である。そこで本発明は、圧延方向を引張軸とした均一伸びを30%以上とする。
まず、チタン板の成分組成について説明する。
(Fe含有量:質量で0.07%以下)
下記に説明するように、本発明は等軸α相の平均結晶粒径を30μm以上とする。そのため、Fe含有量はチタン材料中に質量で0.07%以下とする。チタン材料において、Feはβ相安定化元素であり、一部はα相に固溶するものの、多くはβ相に固溶することが知られている。つまり、Feの量が多くなるとβ相の量が増加し、これに伴ってα相の粒成長が抑制されα相の平均結晶粒径が30μmに到達するまでに長時間を要してしまう。後述のとおり、等軸α相の円相当平均結晶粒径が30μm以上にて、チタン材の成形に重要な双晶変形が活発となる。したがって、チタン材料におけるFe含有量が質量で0.07%以下としているのは、β相の量を抑制しα相の粒成長を容易にするためである。好ましくはFe含有量が0.06%以下、より好ましくは0.05%以下である。一方で本発明においてFe含有量の下限は特に定めるものではないが、通常のチタン原料であるスポンジチタンやスクラップを使用するため、質量で0.01%以上が好ましい下限である。
(O含有量:質量で0.06%以上0.15%以下)
O(酸素)含有量はチタン材料中に質量で0.06%以上0.15%以下とする。O含有量が0.06%未満の場合においては、チタン材の耐力が低下してしまい、チタン板を用いて製造する製品に十分な耐力を付与させることが困難となる恐れを有する。好ましくは0.07%以上、より好ましくは0.08%以上である。一方、O含有量が0.15%を超えると、下記のようにα相の結晶粒径を調整しても、降伏後の双晶変形が活発に活動しにくくなり延性の低いチタン板となってしまうため、上限を0.15%とした。好ましくはO含有量が0.13%以下、より好ましくは0.12%以下である。
次に、等軸α相の平均結晶粒径、及び結晶粒径とO含有量の関係について説明する。
(等軸α相の平均結晶粒径:30〜150μm)
本発明のチタン材料によって形成されるチタン板は、等軸α相の結晶粒径が30〜150μmとなるようにチタン板を形成することで、降伏後に塑性変形が進行するにつれて双晶変形の活動が活発になり、延性が向上する。本発明のチタン板は、結晶の全部または大部分が等軸α相で構成される。具体的には、面積率で98%以上が等軸α晶で構成される。チタン板中の一部にβ相や針状α相が含まれる場合は、等軸α相のみを抽出してその平均結晶粒径を求める。
等軸α相の平均結晶粒径が30μm以上において双晶が発生しやすくなる理由は、結晶粒界の表面積が小さく、塑性変形時に粒界への応力集中が大きくなるためである。発生した双晶は結晶粒界の役割をして転位をピン止めし加工硬化が起こりやすくなる。このため、均一伸びが増加して、成形性が向上する。α相の平均結晶粒径が30μmを下回ると、酸素が十分に少なくても降伏後の双晶変形の活動が抑制され、成形性を低下させる恐れを有する。すべり系の少ない六方最密構造であるα相においては、双晶変形の発生有無が塑性変形能を左右する。α相結晶粒径を30μm以上とすることで、結晶粒界に大きな応力集中が生じて双晶変形が起こりやすくなり、延性を向上することができる。逆に言えば、結晶粒径が小さいと粒界への応力集中が分散するため、結晶粒界への応力が小さくなり、双晶変形が起こりにくくなる。好ましくは結晶粒径が40μm以上で、より好ましくは50μm以上である。
一方で、等軸α相の平均結晶粒径が150μmより大きくなると板厚に対する薄板の厚さに対して結晶粒数が極端に少なくなる。すなわち、双晶変形できる結晶粒数そのものが減少してしまうので、150μmを上限とする。
(O含有量(質量%)≦0.00096×平均結晶粒径+0.029 (1))
双晶変形の起こりやすさは、O含有量と結晶粒径に依存し、O含有量によって双晶変形が可能となる結晶粒径が異なる。「O含有量>0.00096×平均結晶粒径+0.029」となると、そのO含有量に対して結晶粒径が十分大きくないため双晶変形が生じにくくなり、延性が低下する。そこで、上記(1)式を規定することとした。ここで平均結晶粒径とは、等軸α相の平均結晶粒径を意味する。
(RD方向(圧延方向)とα相のC軸(<0002>方向)とのなす角度が0〜50°または70〜90°となる結晶粒の割合(SD値):90.0%以上95.0%以下)
チタンα相は、図1に示すように六方晶構造であり、その(0002)面に垂直な軸をC軸と呼ぶ。また、チタン板の圧延時における各方向について、図2に示すように、圧延方向をRD方向、圧延幅方向をTD方向、板に垂直方向をND方向と呼ぶ。本発明は、RD方向(圧延方向)と結晶粒のC軸(<0002>方向)との角度に着目した。図3は、チタン六方晶の(0001)の配向度合いを示す正極点図である。図の右方がTD方向、下方がRD方向、紙面に垂直方向がND方向である。
RD方向(圧延方向)とα相の結晶粒のC軸(<0002>方向)との角度が0〜50°または70〜90°となる方位関係にあるとき、圧延方向の変形(例えばL方向への引張変形)により、それぞれ{10−12}双晶および{11−22}双晶が活動する。したがって、この方位関係を有する結晶粒の割合が多いほど、双晶変形が起こりやすい。これは、上記結晶方位にあるとき、これら双晶系のシュミット因子が大きくなるからである。シュミット因子が大きくなると双晶が活動しやすくなる(つまり、双晶変形が起こりやすい)。一方、RD方向(圧延方向)とC軸(<0002>方向)とのなす角度が50〜70°の場合、上記双晶系のシュミット因子は小さくなる。したがって、RD方向(圧延方向)とC軸(<0002>方向)とのなす角度が0〜50°または70〜90°となる結晶粒の割合(SD値)が高すぎると、具体的にはSD値が95.0%を超えると、変形初期に双晶変形が起こりやすく、変形後期では双晶変形が起こりにくくなり、加工硬化が不十分で延性が低下し、均一伸びが低い値となる。
図3(a)は通常のチタン板製造方法で製造した場合の正極点図である。SD値は96%であり、均一伸びは29%であった。これに対し、SD値を低減して95.0%以下とすることにより、降伏後の双晶変形が起こりやすくなり、延性を向上できることがわかった。図3(b)は本発明のチタン板の正極点図であり、SD値は92%であり、均一伸びは32%であった。一方、SD値が低くなりすぎると、降伏後の塑性変形中において双晶変形が阻害されて延性が低下するため、SD値はある程度高い割合が必要であり、このためSD値の下限は90.0%である。チタン板中にβ相が残存してα相比率が下がると、α相のC軸方位比率であるSD値も下がることとなる。本発明においてSD値の評価に際し、TD面において板厚全体で評価を行い、面積率としてSD値を評価した。
(板厚)
板厚が薄くなると、板厚方向の結晶粒が少なくなり、粒界に拘束される結晶粒が少なくなる。双晶変形は粒界への応力集中により生じるため、降伏後の塑性変形で双晶変形が生じる結晶粒も少なくなってしまい、加工硬化しにくくなるので、延性が低下する。板厚が0.4mm以上であれば、本発明が目標とする耐力と延性のバランスを実現することができる。このため、本発明では板厚を0.4mm以上とする。一方、板厚が厚くなりすぎるとチタン材の使用量が多くなり本発明の目的に反するため、好ましくは板厚0.8mmを上限とする。
本発明のチタン板の製造方法について説明する。
チタンスラブを熱間圧延した後、冷間圧延を行う。冷間圧延の途中で中間焼鈍を行った場合、最後の中間焼鈍以降の冷間圧延を最終冷間圧延と呼ぶ。最終冷間圧延終了後、最終焼鈍を行う。本発明では、最終焼鈍の後に調質圧延を行う。以下、順次説明する。
(チタン板の最終冷延率:85%以上95%以下)
最後の中間焼鈍以降の冷間圧延率を、最終冷延率と呼ぶ。最終冷延率が高いほど、再結晶後の隣接粒間の方位差が大きくなる。前述の通り、双晶変形は粒界への応力集中が大きいほど生じやすい。最終冷延率が高く、隣接粒間の方位差が大きい場合、塑性変形時に粒界への応力集中が生じやすくなるため、双晶変形、特に降伏後の双晶変形が生じやすくなり、延性が向上する。最終冷延率が85%以上でより顕著となり、SD値が90.0%以上となって、降伏後の双晶変形が生じやすくなる。一方、95%を越える最終冷延率は材料が加工硬化してすべり変形が困難となるため、最終冷延率は95%以下がよい。ただし、以上の記述は加熱速度の影響も大きいため、下記加熱速度との組み合わせが必須である。
(冷延後の最終焼鈍)
本発明では冷延後の最終焼鈍において、1℃/s以上15℃/s以下の加熱速度で790〜830℃に加熱して2min以下の保持を行ない、5℃/s以下の冷却速度で700℃〜750℃に冷却後1〜5min保持し、5℃/s以上の冷却速度で300℃まで冷却する。以下、最終焼鈍工程を規定した理由を順次説明する。
(最終焼鈍におけるチタン板の加熱速度:1℃/s以上15℃/s以下)
最終焼鈍時の加熱速度は、1℃/s以上15℃/s以下がよい。1℃/s未満では、冷延で得られた結晶方位関係が焼鈍後に失われるため、SD値が低下し、降伏後の双晶変形が生じにくく、延性が低下する。一方、加熱速度が15℃/s超では双晶変形しやすい結晶方位に配向しすぎてSD値が95.0%を超え、延性が低下する。バッチ焼鈍では、加熱速度を1℃/s以上とすることは困難である。従って、本発明の最終焼鈍は連続焼鈍で行う必要がある。
(連続焼鈍における高温での保持)
前述のとおり、本発明は等軸α相の円相当平均結晶粒径を30〜150μmとする。連続焼鈍の場合、790℃〜830℃で2min以下保持し、5℃/s以下の冷却速度で700℃〜750℃に冷却後、その温度で1〜5min保持することよる、全体としての高温領域での滞在により、結晶粒径を上記範囲とすることができる。この温度領域では粒成長が容易となるので上記温度履歴で粒径を30μm以上とすることが可能である。しかし、830℃を超える高温で焼鈍するとβ相が生成するためα粒の成長が抑制され、α相の平均結晶粒径を30μm以上に増大させることが困難となる。一方、790℃より低温になると結晶成長速度が低下し、前記(1)式を満足することが困難となる。バッチ焼鈍のように焼鈍時間を長時間にする方法もあるが750℃を超えると焼きつきが生じやすくなる。チタン中へのFeの固溶量は750〜800℃で最大となるため、これより低い温度ではβ相が生成し結晶粒径を30μm以上とするのが困難である。上記、790℃〜830℃での保持時間が長すぎると、β相中にFeが濃化してβ相が過度に安定化するため、その後の冷却でもβ相が残存してα相比率が低下するため、SD値が本発明範囲から外れることとなる。
(最終焼鈍における冷却パターン)
上述のとおり、790〜830℃にて2min以下の保持を行なった後、5℃/s以下の冷却速度で700℃〜750℃に冷却後1〜5min保持し、5℃/s以上の冷却速度で300℃まで冷却する。
790〜830℃の保持においてβ相が存在している。ここから5℃/sを超える冷却速度で冷却すると、粒成長に大きな影響を与えずとも結晶方位に影響が生じる。これはβ相が急激に冷却されると周囲とは異なるランダムな方位を有してα相へ変態するためである。これに対して本発明では、5℃/s以下の冷却速度で冷却を行うことにより、β相を周囲のα相と同じ結晶方位にしつつα相へ変態させるので、SD値を95.0%以下とすることができる。
上記冷却速度でα単相域が得られる700〜750℃まで冷却して保持し、保持後に急冷する(最終冷却)。保持温度が750℃超ではβ相が残存し、その後の急冷でもβ相が残存するため、SD値を90.0%以上とすることができない。また保持温度が700℃未満では保持中のβ相からα相への変態速度が遅くなり、最終冷却前にβ相が残存するため最終冷却でランダム方位のα相が形成されるので、SD値を95.0%以下とすることができない。700〜750℃での保持時間が1minより短いと、場合によって最終冷却前にβ相が残存するために、最終冷却でランダム方位のα相が形成されるので、SD値を安定して95.0%以下とすることができない。保持時間は1min以上でβ相はα相へと変態するが、長いほど変態は進む。ただし、長すぎる場合には製造性を低下させることから最大でも5minで十分であり、保持時間が長すぎるとα粒径が大きくなりすぎる。
また、保持後冷却開始から300℃までの最終冷却を5℃/s以上の冷却速度で行なうのは、格子欠陥を導入し、調質圧延における変形初期にすべり変形が起こりやすいようにし、結果としてチタン鋼板のSD値を目標以内の数値とするためである。なお、格子欠陥を多く導入するためには高温から冷却する方がよいため、単相域が得られる範囲で高温が望ましい。そのため、700℃〜750℃とする。この時の冷却速度は保持温度から300℃までの平均値である。
(調質圧延の伸び率:0.7〜1.5%)
本発明は最終焼鈍の後、伸び率0.7〜1.5%で調質圧延(スキンパス)のような軽圧下圧延を行い、結晶を回転させる。調質圧延伸び率を0.7%以上とすることによって、前述の最終焼鈍加熱速度を15℃/s以下とすることとあいまって、SD値を95.0%以下とし、降伏後の双晶変形が起こりやすくなり、延性を向上することができる。即ち、軽圧下圧延により結晶が回転しSD値を若干減らすことができる。逆に調質圧延伸び率が低すぎるとSD値を95.0%以下にすることができない。このため、調質圧延での伸び率は0.7%以上が必要である。
調質圧延伸び率が1.5%を超えるとSD値がさらに低下して90.0%未満となる場合があるため、降伏後の塑性変形中において双晶変形が阻害されて延性が低下する。また、調質圧延伸び率が増大すると双晶が多く発生してしまい、結晶粒微細化と同様の結果となり、高ひずみで双晶変形できず加工硬化しにくく均一伸びが低下する。このため、伸び率を大きくしてSD値を制御しても均一伸びを向上させられないばかりかむしろ低下させるため、調質圧延伸び率の上限は1.5%である。
以上詳述したように、本発明のチタン板により、圧延方向の耐力と均一伸びを同時に高めることができた。その結果、プレート式熱交換器のプレート材であってV字状のプレスパターンを形成したものについて、V字の頂点の方向を圧延方向とすることができるので、プレート材の長手方向を圧延方向とすることにより、長尺のプレート材を製造することが可能となった。
次に実施例を表1に挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(試験片作製)
アーク溶解によりFe量、O量を調整したチタン鋳塊を作製し、該鋳塊を1050℃に加熱した後、鍛造してスラブを作製した。
該スラブを850℃で厚さ4mmまで熱延した後、ショットブラスト、硝ふっ酸酸洗にて表面のスケールを除去した。さらに冷延して厚さ0.3〜0.8mmのチタン薄板を作製した。最後の中間焼鈍以降の最終冷延率を表1に示すように79〜93%とした。
このチタン薄板に対して、表1の「焼鈍セグメント1」に記載のように、加熱速度0.5〜20℃/sで750〜850℃まで加熱し、0.25〜12min保持した。その後、表1の「焼鈍セグメント2」に記載のように、1〜10℃/sの冷却速度で700〜850℃の温度に冷却し、その温度で1〜5minの範囲で保持し、そこから300℃までの最終冷却速度1〜80℃/sで冷却して最終焼鈍を行った。最終焼鈍したチタン板は、表1の「調質圧延伸び率」に記載のように0〜2.7%の伸び率で調質圧延した。
また、熱延後の表面のスケールを除去した試料のFe含有量をJIS H 1614に準じて測定し、O含有量をJIS H 1620に準じて測定した。表1に、FeおよびO含有量を記載する。
(等軸α相の平均結晶粒径)
等軸α相の平均結晶粒径は、TD面で光学顕微鏡により撮影した板厚方向全体の組織写真において、板厚中心を中心として400μm×400μmの面積の中にある等軸α相の結晶粒数M及び等軸α相が占める全面積を求め、結晶粒の平均面積を算出した。これより、結晶粒を円相当として、その直径をα相の平均結晶粒径として算出した。
(結晶方位)
RD方向(圧延方向)とα相のC軸(<0002>方向)とのなす角度が0〜50°、70〜90°となる結晶粒の割合(面積率)をSD値(%)とした。SD値は、試験片TD面において(板厚全体)×1mmの範囲を3μmピッチで後方散乱電子回折像EBSD(Electron Backscatter Diffraction Pattern)を用いた結晶方位解析方法によって測定して付属の解析ソフトにて求めた。
(引張試験)
平行部6.25×32mm、標点間25mm、チャック部15mm幅、全長100mmの引張試験片を作製し、0.2%耐力測定までは標点間0.5%/minで、耐力測定後は20%/minの引張速度で引張試験を行った。ここでは、圧延方向(L方向)の0.2%耐力と圧延方向(L方向)均一伸びを評価した。0.2%耐力は215MPa以上となる場合を合格とした。均一伸びは30%以上を合格とした。
結果を表1に示す。本発明範囲から外れる数値及び本発明の品質目標から外れる数値にアンダーラインを付している。(1)式の不等式を外れている場合、表1の「(1)式右辺」の数値にアンダーラインを付した。
表1のNo.3〜5、8、13〜16、22、26が本発明例である。いずれも、圧延方向の0.2%耐力は215MPa以上、圧延方向の均一伸びは30%以上を実現している。
比較例No.1はO含有量が少ないため、耐力が215MPaに満たない。比較例No.2はFe含有量が上限を超えるため、α相粒径が下限を外れるとともに(1)式を満足せず、調質圧延伸び率が0.7%未満であるためにSD値が95.0%を超えており、均一伸びと耐力が目標に満たない。
比較例No.6は焼鈍セグメント1の焼鈍温度が830℃より高く、α相結晶粒径が30μm未満のため、均一伸びと耐力が目標に満たない。比較例No.7は焼鈍セグメント1の加熱速度が15℃/sより速く、SD値が95.0%を超えているため、均一伸びが目標に満たない。
比較例No.9は調質圧延伸び率が0.7%未満であり、SD値が95.0%を超えているため、均一伸びが目標に満たない。比較例No.10は調質圧延伸び率が1.5%を越えており、均一伸びが30%に満たない。
比較例No.11は焼鈍セグメント2の冷却速度が速すぎるため、SD値が95.0%を越え、均一伸びが目標に満たない。比較例No.12は焼鈍セグメント2の保持温度が低すぎるため、SD値が95.0%を超えるとともにα相粒径とO含有量の関係が(1)式を満たさず、均一伸びが目標に満たない。
比較例No.17は板厚が0.4mm未満のため、均一伸びが30%以上に満たない。比較例No.18は最終冷延率が85%未満であり、SD値が90.0%未満のため、均一伸びが30%以上に満たない。
比較例No.19は焼鈍セグメント1の加熱速度が1℃/s未満であり、SD値が90.0%未満のため、均一伸びが30%に満たない。比較例No.20は焼鈍セグメント1の焼鈍温度が低く結晶粒径が小さめであることから、(1)式を満たしていないため、均一伸びが30%に満たない。比較例No.21は焼鈍セグメント2の最終冷却速度が遅すぎるため、SD値が90.0%未満であり、均一伸びが目標に満たない。
比較例No.23は最終冷延率が85%未満であり、SD値が90.0%未満のため、均一伸びが30%に満たない。
比較例No.24は焼鈍セグメント1の焼鈍時間が長すぎるため、最終焼鈍後にβ相が残存し、SD値が90.0%未満であって均一伸びが目標に満たない。焼鈍時間が長すぎたため、焼鈍中にβ相中にFeが拡散してβ相が安定化したためと推定される。比較例No.25は焼鈍セグメント2の保持温度が高すぎ、SD値が90.0%に満たず、均一伸びが目標に満たない。
比較例No.27はO含有量が多いため、(1)式を満足せず、均一伸びが30%に満たない。
比較例No.28、29は、焼鈍セグメント2における冷却速度が速すぎるとともに700〜750℃での保持を行っていないため、SD値が95.0%を超え、均一伸びが目標に満たない。比較例No.30は、焼鈍セグメント2における700〜750℃での保持時間が短いため、SD値が95.0%を超え、均一伸びが目標に満たない。

Claims (2)

  1. 質量で、Fe:0.07%以下、O:0.06%以上0.15%以下を含有し、残部がTiおよび不可避的不純物からなり、等軸α相の円相当平均結晶粒径が30μm以上150μm以下であり、さらにO含有量(質量%)と平均結晶粒径(μm)の関係が以下の(1)式を満たし、RD方向(圧延方向)とα相のC軸(<0002>方向)とのなす角度が0〜50°または70〜90°となる結晶粒の割合が90.0%以上95.0%以下、板厚が0.4mm以上であって、圧延方向を引張軸とした均一伸びが30%以上を有することを特徴とする耐力と延性のバランスに優れるチタン板。
    O含有量(質量%)≦0.00096×平均結晶粒径+0.029 (1)
  2. 請求項1に記載した耐力と延性のバランスに優れるチタン板の製造方法であって、圧延率85%以上で最終冷間圧延を行い、最終焼鈍において1℃/s以上15℃/s以下の加熱速度で790〜830℃に加熱して2min以下の保持を行ない、5℃/s以下の冷却速度で700℃〜750℃に冷却後1〜5min保持し、5℃/s以上の冷却速度で300℃まで冷却する最終焼鈍を行ない、調質圧延を伸び率0.7〜1.5%で行なうことを特徴とする耐力と延性のバランスに優れるチタン板の製造方法。
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