JP6623624B2 - 媒体テクスチャー検出装置 - Google Patents

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    • G01N21/4738Diffuse reflection, e.g. also for testing fluids, fibrous materials

Description

本発明は、媒体テクスチャー検出装置に関する。
印刷装置において、シート状の媒体(紙やフィルム)を正確に搬送するための構成として、例えば、特許文献1に記載のように、搬送されるシート状の媒体の表面の凹凸等のテクスチャーの状態を撮像した画像データを解析することにより媒体の変位量(搬送量)を検出する方式(「実像撮影方式」とも呼ぶ)が知られている。
特開2013−231658号公報
特許文献1の実像撮影方式においては、撮像の繰り返し速度の高速化が困難であるという問題があり、搬送速度が高速化するほど問題が顕著となる。この問題を解決する一例として、一回の撮像エリアを広くするとともに撮像画像を高精細化することが考えられるが、これを実現するために要する撮像系装置及び光学系装置の大型化及びコストの増大という問題がある。また、仮に、撮像エリアの広域化及び撮像画像の高精細化を可能とする構成としてある搬送速度の高速化に対応させたとしても、搬送速度をさらに高速化する場合には、さらなる装置の大型化及びコストの増大を要するため、撮像エリアの広域化及び撮像画像の高精細化には、限界がある。このため、シート状の媒体(紙やフィルム)の表面の凹凸等のテクスチャーの状態を検出するための構成として、更なる改善が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[形態1]
搬送されるシート状の媒体に非コヒーレント光を照射する照射光学系と、
前記媒体からの前記非コヒーレント光の拡散反射光を受光する受光光学系であって、前記媒体が搬送される方向に沿った前記媒体の位置に応じた前記拡散反射光の強度の変化を発生させる基本構造を有する表面を備える前記媒体に応じて視野が設定される受光光学系と、
を備え、
前記受光光学系の視野は、前記基本構造のサイズの1/10以上4倍以下に設定され、
前記受光光学系は、前記搬送される媒体の位置の変化に応じて周期的に変化する前記表面のテクスチャーの状態の変化を、周期的に変化する前記拡散反射光の強度の変化として検出する、媒体テクスチャー検出装置。
この形態によれば、従来技術で説明した撮像系装置及び光学系装置の大型化及びコストの増大という問題を解決し、従来に比べて簡易な構造で高速に媒体の位置に応じた媒体の表面のテクスチャーの状態の変化を拡散反射光の強度の変化として検出することができる。
(1)本発明の一形態によれば、媒体テクスチャー検出装置が提供される。この媒体テクスチャー検出装置は、搬送されるシート状の媒体に非コヒーレント光を照射する照射光学系と;前記媒体からの前記非コヒーレント光の拡散反射光を受光する受光光学系と;を備える。前記媒体の表面は、前記媒体が搬送される方向に沿った前記媒体の位置に応じた前記拡散反射光の強度の変化を発生させる基本構造を有する。前記受光光学系の視野は、前記基本構造のサイズの1/10以上4倍以下に設定される。
この形態によれば、従来技術で説明した撮像系装置及び光学系装置の大型化及びコストの増大という問題を解決し、従来に比べて簡易な構造で高速に媒体の位置に応じた媒体の表面のテクスチャーの状態の変化を拡散反射光の強度の変化として検出することができる。
(2)上記形態の媒体テクスチャー検出装置において、前記基本構造のサイズは、前記拡散反射光の強度の変化に含まれる空間周波数成分のうち最大の実数部を有する空間周波数成分を示す空間周期であるとしてもよい。
この形態によれば、媒体の基本構造のサイズを容易に設定することができるので、受光光学系の視野を、媒体の位置に応じた媒体の表面のテクスチャーの状態の変化を拡散反射光の強度の変化として検出するための適したサイズに容易に設定することができる。
(3)上記形態の媒体テクスチャー検出装置において、前記非コヒーレント光は赤外領域の波長の光である、としてもよい。
この形態によれば、可視光に比べて、媒体の位置に応じた媒体の表面のテクスチャーの状態の変化を拡散反射光の強度の変化として検出しやすくすることができる。
(4)上記形態の媒体テクスチャー検出装置において、前記照射光学系は、前記非コヒーレント光を発する光源と;前記非コヒーレント光を前記媒体に導く導光部と;を備える、としてもよい。前記受光光学系は、前記媒体からの拡散反射光を、一方の端面である入射面が受光面として受光し、他方の端面である射出面から射出する光ファイバーと;前記射出面から射出された拡散反射光を受光し、受光した拡散反射光の強度に応じた電気信号を出力するフォトセンサーと;前記光ファイバーの射出面から射出する拡散反射光を前記フォトセンサーに向けて集光する集光レンズと;を備える、としてもよい。
この形態によれば、媒体の位置に応じた媒体の表面のテクスチャーの状態の変化を拡散反射光の強度の変化として検出するための照射光学系及び受光光学系を容易に構成することができる。
本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、媒体テクスチャー検出装置の他、媒体種類検出装置、媒体速度検出装置などの媒体テクスチャー検出装置を用いた種々の装置等、様々な形態で実現することができる。
第1実施形態としての媒体テクスチャー検出装置の概略構成図である。 光ファイバーの受光面のサイズと受光面で受光可能な視野のサイズとの関係について示す説明図である。 媒体の位置に応じて出力される拡散反射光データについて示す説明図である。 シート状の媒体の検出面のテクスチャーの状態と拡散反射光の関係について示す説明図である。 視野サイズとフォトセンサーの出力との関係について示す説明図である。 第2実施形態としての媒体テクスチャー検出装置の概略構成図である。 第3実施形態として媒体テクスチャー検出装置を適用した媒体種類検出装置の概略構成図である。 紙種判定部による紙種判定について示す説明図である。 第4実施形態として媒体テクスチャー検出装置を適用した媒体速度検出装置の概略構成図である。 先行する第1の拡散反射光データと後行する第2の拡散反射光データとの関係を示すグラフである。
A.第1実施形態:
図1は、本発明の第1実施形態としての媒体テクスチャー検出装置30の概略構成図である。媒体テクスチャー検出装置30は、媒体支持部20の支持面20aで支持されつつ不図示の搬送装置によって搬送されるシート状態の媒体Pの支持面20aに接する側の面(以下、「下面」、あるいは、「検出面」とも呼ぶ)Pbのテクスチャーの状態を検出する装置である。なお、本例では、媒体Pとして連続紙を例とする。紙の場合、通常、印刷等が行われる表側の面(「表側面」あるいは「印刷面」とも呼ぶ)に比べて、印刷等が行われない裏側の面(「裏側面」あるいは「非印刷面」とも呼ぶ)を、検出面Pbとすることが好ましい。こうすれば、媒体テクスチャー検出装置30を印刷装置に搭載することを想定した場合に、搭載し易さの点で有利である。
媒体テクスチャー検出装置30は、照射光学系(「照明光学系」とも呼ぶ)310と、受光光学系320と、受光回路330と、受光制御部340と、を備えている。
照射光学系310は、非コヒーレント光を発する光源312と、光源312が発した非コヒーレント光を、支持面20aに設けられた開口部316を通過する媒体Pの下面Pbに照射される照明光として導く導光部314と、を備えている。光源312としては、例えば、対象となる媒体Pのテクスチャーを検出し易い波長の非コヒーレント光を発するLED(Light Emitting Diode)等の光源を用いることができる。例えば、赤外領域の波長の非コヒーレント光を発するLEDを用いることができる。可視光領域の波長の非コヒーレント光を発するLED等の光源を用いても良い。但し、赤外領域の波長の非コヒーレント光の方が、媒体の位置に応じた変化を拡散反射光の強度の変化として検出する上で効果的であり、また、外乱光の影響も抑制することができる。
受光光学系320は、光ファイバー322と、集光レンズ324と、フォトセンサー326と、を備えている。光ファイバー322は、開口部316上の媒体Pの下面Pbに対向する導光部314の面上に受光面(入射面)322rが接するように配置されており、受光面322rは、導光部314を介して媒体Pの下面Pbに近接配置されている。光ファイバー322は、照射光学系310によって媒体Pに照射された光の拡散反射光を受光面322rで受光し、他方の端面である射出面322oから射出する。照射光学系310と受光光学系320は、受光面322rにおいて拡散反射光は受光されるが鏡面反射光は受光されないように構成されていることが好ましい。集光レンズ324は、射出面322oから射出する光(拡散反射光)がフォトセンサー326へ照射されるように集光する。フォトセンサー326は、受光した光の強度を電気信号(以下、「受光信号」とも呼ぶ)に変換する。なお、フォトセンサー326としては、光源312の発する非コヒーレント光の波長領域に感度を有するフォトセンサー(例えば、フォトトランジスターやフォトダイオード)が用いられる。
照射光学系310は、光源312及び導光部314と開口部316との位置関係が変化して、光ファイバー322の受光面322rに入射する拡散反射光のエネルギーが変化しないように、支持面20aの下面側に固定されている。
光ファイバー322の受光面322rに入射する拡散反射光のエネルギーは、受光面322rが検出面Pbから離れるほど小さくなるとともに、受光面322rでの視野(入射可能な拡散反射光の検出面の領域のサイズ)が大きくなる。そこで、受光面322rで安定に拡散反射光を受光するためには、受光面322rと検出面Pbとの間のギャップ(間隔)を、照射光学系310からの照明光の開口部316への照射が遮断されない範囲で可能な限り狭くし、一定とすることが好ましい。
図2は、光ファイバー322の受光面322rのサイズと受光面322rで受光可能な視野のサイズとの関係について示す説明図である。図2は、光ファイバー322の受光面322r及び媒体Pと受光面322rとの間の導光部314の部分を拡大して示している。
媒体Pで拡散反射して光ファイバー322のコア322crの受光面322rに入射した拡散反射光のうち、コア322crとクラッド322cdとの界面で全反射を繰り返して伝播し、射出面322o(図1)から射出する拡散反射光のみが、フォトセンサー326で受光される。図2の実線の例は、光ファイバー322のコア322crとクラッド322cdとの界面で全反射可能に受光面322rに入射する拡散反射光のうち、最大入射角θcで入射する拡散反射光を示している。媒体Pの表面のうちで、受光面322rに入射可能で全反射可能な拡散反射光を射出する領域VAは、コア322crの半径rの円形の領域よりも大きく、半径がr+(d・tanθc)の円形の領域となる。ここで、dは、媒体Pと光ファイバー322の受光面322rとの距離、すなわち、導光部314の厚さである。この媒体Pの表面上の領域VAは、受光光学系320の視野に相当する。この視野VAの直径を「視野サイズFN」と呼ぶ。視野サイズFNは、下式(1)で与えられる。
FN=2(r+d・tanθc) ・・・(1)
ここで、最大入射角θcと最大屈折角φcとの関係は、下式(2)で表される。また、コア322cr内での全反射の条件は、下式(3)で表される。
sinθc=(n2/n3)sinφc ・・・(2)
sin(90−φc)=n1/n2 …(3)
ここで、n1はクラッド322cdの屈折率であり、n2はコア322crの屈折率であり、n3は導光部314の屈折率である。
最大入射角θcは、上記(3)式に基づいて最大屈折角φcを求め、求めた最大屈折角φc及び上記(2)式に基づいて求めることができる。そして、求めた最大入射角θcを用いて上記(1)式に基づいて、視野サイズFNを求めることができる。また、(1)式に基づいて、所望の視野サイズFNに対応する光ファイバー322のコア322crの半径rを求めることができ、利用する光ファイバーを決定することができる。
光ファイバー322として、例えば、コア322crの直径が50μm(r=25μm)で、クラッド322cdの屈折率n1が1.462、コア322crの屈折率n2が1.467、の光ファイバーを用いるものとする。また、導光部314として、屈折率n1が1.500のプラスチック材料で厚さdが500μmとなるように形成された導光部を用いるものとする。この場合の視野サイズFNは、106μmとなる。
なお、光ファイバー322の受光面322rのサイズは、検出面Pbのテクスチャーの状態の変化を拡散反射光の変化として受光可能な視野サイズに応じて設定される。この視野サイズ及び光ファイバーのサイズについては、さらに後述する。
受光回路330は、アンプ332とADコンバーター334とを備えている。アンプ332はフォトセンサー326からの拡散反射光の受光信号S(x)をADコンバーター334の入力レンジに合わせて増幅する。ADコンバーター334は、受光制御部340から供給されるサンプリング信号に基づいて、拡散反射光のアナログの強度信号を一定のサンプリング周期tsで順に量子化して拡散反射光のデジタルの受光信号に変換し、拡散反射光のデジタルの強度信号を出力する。この拡散反射光のデジタルの強度信号には、媒体Pの位置xに応じたフォトセンサー326の出力値、すなわち、拡散反射光の強度、を表す拡散反射光データDS(x)が、順に含まれている。
受光制御部340は、ADコンバーター334にサンプリング信号を供給し、ADコンバーター334からサンプリング周期tsで位置xに応じた拡散反射光データDS(x)を順に出力させる。
図3は、媒体Pの位置xに応じて出力される拡散反射光データDS(x)について示す説明図である。ここでは、図示の便宜上、受光光学系320の視野VAの形状を正方形として描いている。実際には、図2で説明したように、視野VAは円形であるが、その直径と等しい大きさの一辺を有する正方形と考えても視野VAとしての機能はほぼ同じである。
受光光学系320の視野VAは、搬送速度vsで搬送される媒体Pの移動に従って、媒体Pを基準とする媒体Pの搬送方向とは反対方向に向かって相対的に順にずれていく。この際、ADコンバーター334からサンプリング周期ts毎に、フォトセンサー326のセンサー出力値、すなわち、媒体Pの間隔ds(=ts・vs)で順にずれた位置xにおける視野VAに対応する連続紙Pからの拡散反射光の強度を示す拡散反射光データDS(x)が順に出力される。なお、ADコンバーター334から出力される拡散反射光データはサンプリング周期ts毎に出力されるデータであるので、サンプリング周期tsで順に出力される拡散反射光データDS(t)として扱うこともできる。なお、不図示の搬送装置に設定される搬送速度vsは、通常、0.1μm/μs〜1μm/μsの範囲で設定すればよい。また、サンプリング周期tsは、搬送速度vsに合わせて、0.1μm/μsの搬送速度vsに適した値(例えば1μs)から1μm/μsの搬送速度vsに適した値(例えば0.1μs)の範囲で設定すればよい。
以上のように、媒体テクスチャー検出装置30は、搬送される媒体Pの位置に応じて変化する検出面Pbのテクスチャーの状態の変化を拡散反射光の強度の変化として検出することができる。
図4は、シート状の媒体Pの検出面Pbのテクスチャーの状態と拡散反射光の関係について示す説明図である。媒体Pの検出面Pbは、その位置に応じた拡散反射光の強度の変化を発生させる基本構造を有している。例えば、連続紙の場合、一般に、紙は、太さ4μm〜70μmで、長さ0.25mm〜50mm程度の食物繊維(主体はセルロース)が不定形に絡み合うことで構成され、1μm〜500μm程度の周期間隔の基本構造を有している。図4(A)は、説明を容易にするために、基本構造BSを、周期Tの単純な凹凸の繰り返し構造として示している(ハッチング付の正方形が凸部)。また、視野VAは、一辺のサイズがxvの正方形の形状として示している。視野VAを視野の移動方向に沿って移動させた場合、視野VAの位置xに応じた拡散反射光の強度R(x)は、図4(B)に示すように、周期Tで繰り返し変化する波形となる。そして、フォトセンサー326の出力S(x)は、視野VAにおける拡散反射光の強度R(x)の空間積分値である。例えば、位置x0でのフォトセンサー326の出力S(x0)は、媒体の移動方向のみに着目し、媒体の移動方向に垂直な方向について無視して、簡単した場合において、下式(4)で表される。
Figure 0006623624
視野サイズxvの下限は、以下で説明するように設定されることが好ましい。上記(7)式で示したように、フォトセンサー326の出力は、視野VAにおける拡散反射光の強度の空間積分値であるので、フォトセンサー326は、視野サイズxvが基本構造BSの周期Tに比べて小さい程、拡散反射光の強度R(x)の変化を細かく検出することができる。従って、受光光学系320の光学特性及び受光回路330の回路特性による速度制限や外乱等の影響を無視すれば、基本的には、視野サイズxvの下限に制限は無い。しかしながら、実際には、視野サイズxvが小さくなる程、受光光学系320の光学特性及び受光回路330の回路特性による速度制限や外乱等の影響が大きくなって、検出が困難となると考えられる。この問題を考慮すると、視野サイズxvは、基本構造BSの周期Tの1/10以上に設定されることが好ましい。
図5は、視野サイズxvの上限を説明するためのグラフである。この図は、視野サイズxvとフォトセンサー326の出力S(x)との関係を示している。基本構造BSの周期を周期Tと固定しておき、視野サイズxvが周期Tに等しい場合における出力S(x)の振幅(=1)を基準として、視野サイズxvを周期Tの2倍、3倍、4倍・・・に変化させた場合の出力S(x)の振幅は1/2、1/3、1/4・・・と小さくなる。同様に、視野サイズxvを基本構造BSの周期Tに等しい値に固定し、基本構造BSの周期の逆数で表される空間周波数fvが1/Tの場合の出力S(x)の振幅(=1)を基準として、空間周波数fvを2倍、3倍、4倍・・・に変化させた場合の出力S(x)の振幅は1/2、1/3、1/4・・・と小さくなる。
図4(A)に示したように、基本構造BSが、単純な繰り返しの構造の場合には、出力S(x)の振幅の大きさに合わせてアンプ332のゲインを調整すれば、その周期Tを検出することが可能である。しかし、実際の基本構造BSは周期や大きさの異なる複数の構造の組み合わせ構造であり、その出力S(x)は空間周波数の異なる複数の振幅が重なり合った出力となる。このため、視野サイズxvが過度に大きいと、ADコンバーター334の量子化誤差やS/Nの影響等により検出が困難となる場合がある。xv=Tのときに得られる出力S(x)の振幅を基準として考えた場合、その1/8以上の振幅、より好ましくは1/4以上の振幅が得られることが望ましい。従って、視野サイズxvは、基本構造BSの周期Tの8倍以下、より好ましくは、4倍以下とすることが望ましい。
なお、基本構造BSの周期Tを、「媒体の基本構造のサイズ」とも呼ぶ。この基本構造BSのサイズは、媒体Pの位置に応じた拡散反射光の強度を表す拡散反射光データDS(x)の変化に含まれる空間周波数成分のうち最大の実数部を有する空間周波数成分を示す周期(空間周期)に対応する。なお、この空間周波数成分は、対象となる媒体の拡散反射光データDS(x)についてFFT(Fast Fourier Transform )を行なうことにより求めることができる。
本実施形態では、上記したように、コア322crの直径が50μmの光ファイバー322を用いて、その視野サイズFN(=xv)を106μmとしており、基本構造のサイズ(基本構造の周期)が13.3μm以上、より好ましくは26.5μm以上の媒体(本例では連続紙)Pに対して、位置に応じて変化する媒体の検出面のテクスチャーの状態の変化を拡散反射光の強度の変化として検出することができる。
本実施形態の媒体テクスチャー検出装置30において、照射光学系310は、非コヒーレント光を発する光源312と、光源312が発した非コヒーレント光を照明光として導く導光部314と、を備える簡易な構造の照射光学系で構成されており、受光光学系320は、光ファイバー322と、集光レンズ324と、フォトセンサー326とを備える簡易な構造の受光光学系で構成されている。従って、従来技術で説明した撮像系装置及び光学系装置の大型化及びコストの増大という問題を解決することができ、従来に比べて簡易な構造で高速に媒体の位置に応じた媒体の表面のテクスチャーの状態の変化を拡散反射光の強度の変化として検出することができる。
B.第2実施形態:
図6は、第2実施形態としての媒体テクスチャー検出装置30Bの概略構成図である。媒体テクスチャー検出装置30Bは、図6(A)に示すように、媒体テクスチャー検出装置30(図1)の受光光学系320を受光光学系320Bに置き換えた装置である。受光光学系320Bは、図6(B)に拡大して示すように、ラインセンサー326Lと、集光レンズ324Lとを備えている。集光レンズ324Lは、統合視野サイズxwを有する統合視野CVAからの拡散反射光をラインセンサー326Lに照射するように集光する。ラインセンサー326Lは、光の明暗を電気信号に変換するnp個(本例ではnp=8)の受光素子が一列に配列されたセンサーであり、1つの受光素子の視野サイズFNLは、下式(5)で表される。
FNL=xw/np ・・・(5)
ここで、ラインセンサー326Lのサイズxlと統合視野サイズxwとの関係は、下式(6)で表される。
xw=xl・m=xl・(La/Lb) ・・・(6)
ここで、mは集光レンズ324Lの倍率であり、Laは媒体Pと集光レンズ324Lとの距離であり、Lbはラインセンサー326Lと集光レンズ324Lとの距離である。
ラインセンサー326Lの個々の受光素子からの出力を受光光学系320Bからの拡散反射光の出力S(x)としてアンプ332に供給し、ADコンバーター334で量子化してデジタルの拡散反射光データDS(x)として出力することができる。こうすれば、上記(5),(6)式で表される視野サイズFNLで拡散反射光を受光することができる。
第1実施形態の受光光学系320における視野サイズFNは、上記(1)で表されるように、光ファイバー322のコア径よりも小さな視野サイズとすることはできない。現状、光ファイバーのコア径は62.5μmや50μm、9〜10μmのものが一般的であり、5μmよりも小さな視野サイズとすることは困難である。しかしながら、本実施形態の受光光学系320Bの視野サイズFNLは、上記(5),(6)式で示したように、集光レンズ324Lの倍率m(=La/Lb)及びラインセンサー326Lのサイズxlで決まる統合視野サイズxwをラインセンサー326Lの受光素子の数npで割った値である。従って、集光レンズ324Lの倍率mを調整して統合視野サイズを調整することにより、受光光学系320Bの視野サイズをより小さなサイズに設定することができる。従って、受光光学系の視野サイズを光ファイバーのコア径よりも小さい視野サイズとすることが可能である。
C.第3実施形態:
図7は、第3実施形態として媒体テクスチャー検出装置30を適用した媒体種類検出装置11の概略構成図である。媒体種類検出装置11は、媒体Pの対象を連続紙とし、紙の種類を検出する紙種検出装置を例として示しており、以下では「紙種検出装置11」と呼ぶ。紙種検出装置11は、図1に示した媒体テクスチャー検出装置30と紙種検出部40と、を備えている。媒体テクスチャー検出装置30の測定対象のシート状の媒体Pは連続紙を例とする。また媒体Pの搬送速度vsは0.1μm/μsに設定されており、時間的なサンプリング周期tsは1μsに設定されているものとする。この場合の空間的なサンプリング周期ds、すなわち、空間的な解像度は0.1μmである。
紙種検出部40は、不図示のCPU、ROM、RAMなどのメモリー、インタフェース等を含むコンピュータシステムで構成される制御装置である。紙種検出部40は、メモリーに保存されているプログラムを読み出して実行することにより、拡散反射光取得部412及び紙種判定部414として機能する。
拡散反射光取得部412は、受光回路330のADコンバーター334にサンプリング信号を供給して、ADコンバーター334から、時間的なサンプリング周期ts(=1μs)で、空間的なサンプリング周期ds(=0.1μm)に対応する拡散反射光データDS(x)を順に出力させる受光制御部340(図1参照)として機能するとともに、ADコンバーター334から出力される拡散反射光データDS(x)を順に取得する。
紙種判定部414は、取得された拡散反射光データDS(x)に基づいて媒体Pとしての紙の種類を判定する。
図8は、紙種判定部414による紙種判定について示す説明図である。紙種判定部414は、図8(A)に示すように、データベースSDBを有している。データベースSDBには、紙の種類を示すID番号で管理された拡散反射光データDSB(x)の配列が格納されている。なお、図8(A)のデータベースSDBは、図示及び説明を容易にするためID=1〜3の3種類の紙の種類に対応する拡散反射光データDSB(x)の配列が格納されている場合を例に示している。但し、これに限定されるものではなく、データベースSDBには、サポートする紙の種類の数に対応する全ての拡散反射光データDSB(x)の配列がID番号で管理されていてもよい。
図8(A)に示すように、紙種判定部414は、データベースSDBに格納されている各ID番号の波形データ(拡散反射光データDSB(x)の配列)について、それぞれ、取得した波形データ(拡散反射光データDS(x)の配列)に対する下式(7)で表される評価関数値F(ID)を求める。
F(ID)=Σ|DS(x)−DSB(x)| ・・・(7)
但し、データベースの拡散反射光データDSB(x)と取得した拡散反射光データDS(x)との位相や振幅、オフセットが異なると、評価関数値F(ID)の結果は、大きく異なることになる。そこで、1つのID番号の拡散反射光データDSB(x)の配列に対して、取得した拡散反射光データDS(x)の位相や振幅、オフセットを調整して、そのID番号の拡散反射光データDSB(x)についての最小の評価関数値F(ID)を求めることが望ましい。
そして、全てのID番号の拡散反射光データDSB(x)について、それぞれ求めた評価関数値F(ID)のなかで、最小な評価関数値F(ID)のIDの紙の種類を測定対象媒体Pの紙の種類と判定する。例えば、図8(B)に示すように、ID=1はF(1):大で、ID=2はF(2):少で、ID=3はF(3):中となっている。この場合、測定対象の媒体Pの紙の種類はID=2の紙である、と判定される。
以上のように、媒体テクスチャー検出装置30を適用した紙種検出装置11は、媒体テクスチャー検出装置30によって検出された媒体Pの位置xに応じて変化する拡散反射光データDS(x)から測定対象の媒体Pの紙の種類を検出することができる。
D.第4実施形態:
図9は、第4実施形態として媒体テクスチャー検出装置30Cを適用した媒体速度検出装置12の概略構成図である。媒体速度検出装置12は、媒体テクスチャー検出装置30Cと速度検出部50と、を備えている。
媒体テクスチャー検出装置30Cは、媒体Pの搬送方向に沿って配列された2つの受光光学系320f,320pと、これらに対応する2つの受光回路330f,330pと、を備えている。2つの受光光学系320f,320p及び2つの受光回路330f,330pは媒体テクスチャー検出装置30(図1)の受光光学系320及び受光回路330と同じ構成を有している。搬送方向で先行する第1の受光光学系320fの光ファイバー322と、後行する第2の受光光学系320pの光ファイバー322とは、一定の間隔Ldで導光部314上に搬送方向に沿って配置され、固定されている。本例では間隔Ldを100μmとする。
先行する第1の受光光学系320f及び第1の受光回路330fと、後行する第2の受光光学系320p及び第2の受光回路330pは、それぞれ、媒体Pからの拡散反射光を受光し、時間的なサンプリング周期tsで拡散反射光データDSf(t),DSp(t)を出力する。但し、第1の受光光学系320fの光ファイバー322の配置位置と、第2の受光光学系320pの光ファイバー322の配置位置とは、上記したように、搬送方向に沿って一定の間隔Ldだけ離れているので、時間的なサンプリング周期tsとしては、この間隔Ldの間を媒体Pが移動する間に発生する拡散反射光の変化を精度良く表すのに十分な拡散反射光データを取得できるような値に設定することが好ましい。例えば、搬送速度vsが0.1μm/μs〜1μm/μsの範囲で、間隔Ldが100μmの間でサンプリング数を100〜1000の範囲とすると、サンプリング周期tsは0.1μs〜1μsの範囲のいずれかとすることが好ましい。本例では、ts=1μsとする。
後行する第2の受光光学系320pが受光する拡散反射光データDSp(t)は、先行する第1の受光光学系320fが受光する拡散反射光データDSf(t)に対して、下式(8)で表される遅れ時間Δtだけ遅れることが想定される。
Δt=Ld/vs ・・・(8)
ここで、Ldは第1の受光光学系320fの光ファイバー322の配置位置と、第2の受光光学系320pの光ファイバー322の配置位置との間隔であり、vsは媒体Pの搬送速度(移動速度)である。
上記(8)式に基づけば、搬送速度vsは下式(9)で表される。
vs=Ld/Δt ・・・(9)
従って、遅れ時間Δtが分かれば、この遅れ時間Δtを移動時間として搬送速度vsを算出することができる、と言える。この遅れ時間Δtの求め方については後述する。
速度検出部50は、不図示のCPU、ROM、RAMなどのメモリー、インタフェース等を含むコンピュータシステムで構成される制御装置である。速度検出部50は、メモリーに保存されているプログラムを読み出して実行することにより、拡散反射光取得部512、遅れ時間解析部514、及び、速度算出部516として機能する。
拡散反射光取得部512は、第1の受光回路330f及び第2の受光回路330pのそれぞれのADコンバーター334にサンプリング信号を供給し、それぞれのADコンバーター334から、時間的なサンプリング周期tsで拡散反射光データDSf(t),DSp(t)を順に出力させる受光制御部として機能するとともに、それぞれのADコンバーター334から出力される拡散反射光データDSf(t),DSp(t)を順に取得する。
図10は、先行する第1の拡散反射光データDSf(t)と、後行する第2の拡散反射光データDSp(t)との関係を示すグラフである。遅れ時間解析部514(図9)は、後行する第2の拡散反射光データDSp(t)の現在時刻tcから期間twだけ前までの範囲の拡散反射光データDSp(tc−tw)〜DSp(tc)と、先行する第1の拡散反射光データDSf(t)との相関を取る。そして、後行する第2の拡散反射光データDSp(tc−tw)〜DSp(tc)と相関が取られた先行する第1の拡散反射光データDSf(tc-Δt)〜DSf(tc−tw-Δt)(図中破線で示すデータ)と、後行する第2の拡散反射光データDSp(tc−tw)〜DSp(tc)と、の時間差Δtを遅れ時間として求める。具体的には、例えば、下式(10)で表される相関値R(Δt)が最小となる遅れ時間Δtを探す。
Figure 0006623624
ここで、tcは現在時刻、twは相関を取る期間であり、サンプリング周期ts=1μsで十分なサンプリング数、例えば、100点以上のサンプリング数を確保する期間である。本例ではtw=100μsとする。
速度算出部516(図9)は、下式(11)から搬送速度vsを計算する。
vs=Ld/tm ・・・(11)
ここで、Ldは第1の受光光学系320fの光ファイバー322の配置位置と第2の受光光学系320pの光ファイバー322の配置位置の間隔(100μm)であり、tmは間隔Ldの間を媒体Pが移動する移動時間であり、遅れ時間解析部514で求められた相関値R(Δt)が最小となる遅れ時間Δtである。
以上のように、媒体テクスチャー検出装置30Cを適用した媒体速度検出装置12は、媒体テクスチャー検出装置30Cによって検出された媒体Pの位置に応じて変化する拡散反射光データDSf(t),DSp(t)から媒体Pの搬送速度(移動速度)vsを検出することができる。
E.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記の媒体テクスチャー検出装置30,30B,30Cは、非コヒーレント光を発する光源312と、光源312が発した非コヒーレント光を、照明光として導く導光部314と、を備える照射光学系310を用いた構成を例に説明している。しかしながら、これに限定されるものではなく、照射光学系は、例えば、暗視野照射光学系のように、シート状の媒体に非コヒーレント光を照明光として照射し、媒体で反射した反射光のうちの拡散反射光が受光光学系で受光されるように配置された構造の照射光学系であればよい。
(2)また、上記の媒体テクスチャー検出装置30,30Cは、光ファイバー322と、集光レンズ324と、フォトセンサー326と、を備える受光光学系320,320f,320p、を用いた構成を例に説明している。また、媒体テクスチャー検出装置30Bは、集光レンズ324Lとラインセンサー326Lと、を備える受光光学系320Bを用いた構成を例に説明している。しかしながら、これに限定されるものではなく、受光光学系は、媒体のテクスチャーに応じて変化する拡散反射光が受光されるような視野を有する構造の受光光学系であればよい。例えば、ピンホールとフォトセンサーとを備える受光光学系であってもよい。
(3)媒体テクスチャー検出装置は、1つの受光光学系を備える構成に限定されるものではない。図9の媒体速度検出装置12に用いた媒体テクスチャー検出装置30Cのように、搬送方向に沿って複数の受光光学系を備える構成や、搬送方向に垂直な方向に沿って複数の受光光学系を備える構成としてもよい。複数の受光光学系のそれぞれで媒体の位置に応じた媒体の表面のテクスチャーの状態の変化を拡散反射光の強度の変化として検出することができる。
(4)シート状の媒体は連続紙に限定されず、単票紙であってもよい。また、樹脂製のフィルム、樹脂と金属の複合体フィルム(ラミネートフィルム)、織物、不織布、セラミックシートなどであってもよい。但し、透明なもの、黒いもの、メタリックなものは除外される。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、或いは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
11…媒体種類検出装置(紙種検出装置),12…媒体速度検出装置,20…媒体支持部,20a…支持面,30…媒体テクスチャー検出装置,40…紙種検出部,50…速度検出部,310…照射光学系,312…光源,314…導光部,316…開口部,320…受光光学系,320B…受光光学系,320f…受光光学系,320p…受光光学系,322…光ファイバー,322o…射出面,322r…受光面,324…集光レンズ,324L…集光レンズ,326…フォトセンサー,326L…ラインセンサー,330…受光回路,330f,330p…受光回路,332…アンプ,334…ADコンバーター,412…拡散反射光取得部,414…紙種判定部,512…拡散反射光取得部,514…遅れ時間解析部,516…速度算出部

Claims (4)

  1. 搬送されるシート状の媒体に非コヒーレント光を照射する照射光学系と、
    前記媒体からの前記非コヒーレント光の拡散反射光を受光する受光光学系であって、前記媒体が搬送される方向に沿った前記媒体の位置に応じた前記拡散反射光の強度の変化を発生させる基本構造を有する表面を備える前記媒体に応じて視野が設定される受光光学系と、
    を備え、
    前記受光光学系の視野は、前記基本構造のサイズの1/10以上4倍以下に設定され
    前記受光光学系は、前記搬送される媒体の位置の変化に応じて周期的に変化する前記表面のテクスチャーの状態の変化を、周期的に変化する前記拡散反射光の強度の変化として検出する、媒体テクスチャー検出装置。
  2. 請求項1に記載の媒体テクスチャー検出装置であって、
    前記基本構造のサイズは、前記拡散反射光の強度の変化に含まれる空間周波数成分のうち最大の実数部を有する空間周波数成分を示す空間周期である、媒体テクスチャー検出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の媒体テクスチャー検出装置であって、
    前記非コヒーレント光は赤外領域の波長の光である、媒体テクスチャー検出装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の媒体テクスチャー検出装置であって、
    前記照射光学系は、
    前記非コヒーレント光を発する光源と、
    前記非コヒーレント光を前記媒体に導く導光部と、
    を備え、
    前記受光光学系は、
    前記媒体からの拡散反射光を、一方の端面である入射面が受光面として受光し、他方の端面である射出面から射出する光ファイバーと、
    前記射出面から射出された拡散反射光を受光し、受光した拡散反射光の強度に応じた電気信号を出力するフォトセンサーと、
    前記光ファイバーの射出面から射出する拡散反射光を前記フォトセンサーに向けて集光する集光レンズと、
    を備える、媒体テクスチャー検出装置。
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