JP6622526B2 - 庇パラペットカバー設置構造、庇パラペットカバー設置方法、庇パラペットカバーのガイド支持ブラケットおよび庇パラペットカバー - Google Patents

庇パラペットカバー設置構造、庇パラペットカバー設置方法、庇パラペットカバーのガイド支持ブラケットおよび庇パラペットカバー Download PDF

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Description

本発明は、玄関ポーチの庇パラペットカバー設置構造および庇パラペットカバーの設置方法に関するものである。
従来から建物の屋根材の軒先の鼻隠し部分に複数の庇パラペットを並べて設けたものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
この庇パラペットは、軒先に取り付けた固定ブラケットに、リベットなどの固定部材を用いて固定することで、軒先に設置されている。
また、建物の玄関部分の外側に、庇および床を備えた玄関ポーチを設けたものも知られている(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。
さらに、玄関ポーチの庇部の外周を囲んで設けられた枠部材に、庇パラペットを設置した構造も知られている(例えば、特許文献5)。
この従来技術では、平面形状の四角形の枠体の、一方の枠体を建物に固定し、三方の枠体の前面側に取付部材を設け、庇パラペットを取付部材に固定し、庇部材の枠体を庇パラペットで覆った構造となっている。
特開2002−106128号公報 実開平6−44898号公報 特開2001−132093号公報 実開平6−67634号公報 特開2003−232098号公報
ところで、玄関ポーチを、建物の入隅部に設ける場合などのように、庇部と建物との間の空間部の寸法を十分に確保できない場合がある。
この場合、建設時であれば、玄関ポーチを建物に取り付ける前に、予め庇パラペットを玄関ポーチの庇部に取り付けた上で、建物に取り付けることで、庇パラペットの設置が可能となる。
しかしながら、建物の補修時や改築時、あるいは建設時であっても、玄関ポーチの庇部を建物に固定した状態とした後に、庇パラペットを庇部に設置する場合に、庇パラペットを取り付けることができなかった。
そこで、本発明は、玄関ポーチの庇部の外方に、庇パラペットを取り付けるのに十分な作業空間が確保されていなくても、庇パラペットを取り付け可能な玄関ポーチの庇パラペットカバー設置構造および庇パラペットカバーの設置方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の玄関ポーチの庇パラペットカバー設置構造は、
建物の外壁から張り出して設けられた庇部を備えた玄関ポーチと、前記庇部の本体の外周縁部を覆って設けられた庇パラペットカバーと、を備えた玄関ポーチの庇パラペットカバー設置構造であって、
前記本体の前記外周縁部に取り付けられたガイド支持ブラケットと、
前記庇パラペットカバーに一体的に設けられ、前記ガイド支持ブラケットに対し、上下方向と、水平方向で前記外周縁部に直交する方向と、に係合される一方で、水平方向で前記外周縁に沿う方向にスライド可能に支持されるスライド部と、
を備え、
前記庇パラペットカバーが、前記スライド部と前記ガイド支持ブラケットとを係合させて前記本体に固定されていることを特徴とする玄関ポーチの庇パラペットカバー設置構造とした。
また、前記ガイド支持ブラケットは、前記本体に固定され、かつ、上方に開口され、前記外周縁部に沿う方向を向いたスリットを備え、前記庇パラペットカバーの前記スライド部は、前記スリットに挿入され、前記本体に沿って延在されたリブである構造とするのが好ましい。
さらに、前記建物は、直交する第1壁面と第2壁面とで形成された入隅部を備え、前記本体は、前記入隅部の、前記第1壁面との間に空間部を介して配置されて前記第2壁面に固定され、前記ガイド支持ブラケットは、前記第1壁面に対向する位置の前記外周縁部に設けられ、かつ、前記庇パラペットカバーが、前記空間部に配置された構造としてもよい。
そして、前記庇パラペットカバーは、前記本体の前記外側縁部の正面を覆う側板部と、前記側板部の上端から前記本体側に延びる上側フランジ部と、前記側板部の下端から前記本体側に延びる下側フランジ部と、を備え、前記庇パラペットカバーは、前記上側フランジ部を上方から取り付ける固定部材により前記本体に固定されている構造とするのが好ましい。
さらに、前記上側フランジ部と前記本体との間に水切部材が介在され、前記上側フランジ部が前記水切部材に前記固定部材により上方から固定され、前記水切部材が前記本体の前記外周縁部の上面に前記固定部材により上方から固定されている構造としてもよい。
また、本発明の玄関ポーチの庇パラペットカバー設置方法は、
前記庇部の前記本体に前記ガイド支持ブラケットを固定する工程と、
前記庇パラペットカバーのスライド部を、前記ガイド支持ブラケットに係合させた後、前記スライド部を前記ガイド支持ブラケットに対してスライドさせながら前記庇パラペットカバーを前記本体の前記外周縁部に沿ってスライドさせて所定の位置に配置し、前記庇パラペットカバーを前記ガイド支持ブラケットによる係合で仮固定する工程と、
前記庇パラペットカバーを前記本体に固定部材により本固定する設置工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明では、庇パラペットカバーの設置時には、庇パラペットカバーに一体的に設けられたスライド部を、本体の外周縁部に取り付けられたガイド支持ブラケットに係合させて、庇部の本体に沿ってスライドさせることにより、庇パラペットカバーを本体の所望の位置に配置し、本体に支持することができる。
よって、庇部が、建物の入隅部に配置した場合のように、本体の外周縁部の正面側から庇パラペットカバーを取り付けるのに十分なスペースが無い場合でも、庇パラペットカバーの設置が可能となる。
また、スライド部を庇パラペットカバーと一体のリブとし、ガイド支持ブラケットにリブと係合するスリットを設けた構造とすれば、庇パラペットカバーと係合しスライドガイドする構成の製造が容易であり、製造コスト低減を図ることができる。加えて、リブを用いて、スライドの連続的なガイドと、スライド時の安定化を図ることができる。
さらに、庇部を建物の入隅部に設け、庇部と入隅部の第2壁面との空間部が狭い構造である場合でも、上記のように庇パラペットカバーの設置が可能となる。
そして、庇パラペットカバーの上側フランジ部を上方から固定部材により本体の外周縁部に固定するものでは、固定部材による固定作業が上方からの作業となるため、本体の外周縁部の正面側に、庇パラペットカバーの固定作業を行うための十分なスペースが確保されていない場合でも、確実に固定作業を行うことができる。
また、上側フランジ部と本体との間に水切部材を介在させた構造では、上側フランジ部が、本体から離間し、直接本体に固定できない構造であっても、水密性を保ちながら、上側フランジ部を本体に固定することができる。また、その場合も、固定部材による固定作業が上方からの作業であり、本体の外周縁部の正面側に、庇パラペットカバーの固定作業を行うための十分なスペースが確保されていない場合でも、確実に固定作業を行うことができる。
また、本発明の玄関ポーチのパラペットカバーの設置方法では、庇パラペットカバーを本体の外周縁部に沿って所定位置までスライドさせ、ガイド支持ブラケットにより本体に仮固定し、その後、庇パラペットカバーを本体に固定部材により本固定するため、庇部が、建物の入隅部に配置した場合のように、本体の外周縁部の正面側から庇パラペットカバーを取り付けるのに十分なスペースが無い場合でも、庇パラペットカバーの設置が可能となる。
本発明の実施の形態1の玄関ポーチの庇パラペットカバー設置構造およびその設置方法を適用したユニット建物の概略を示す平面図である。 前記ユニット建物の玄関ポーチの庇部の断面図であって、図1のS2−S2線における断面を示す。 実施の形態1の玄関ポーチの庇パラペットカバー設置構造において、庇パラペットを取り付ける前の玄関ポーチの庇部の本体を示す斜視図である。 図3に示す庇部の本体にガイド支持ブラケットを取り付けた状態を示す斜視図である。 図4に示す庇部の本体に対し庇パラペットカバー23(c)をスライドさせて取り付ける工程のスライド途中を示す斜視図である。 図5に示す庇パラペットカバー23(c)にキャップ部材236を取り付ける工程を示す斜視図である。 図6に示す庇パラペットカバー23(c)を仮止めした庇部の本体に、水切前部材310、水切袖部材320、水切袖カバー330を取り付ける工程を説明するための斜視図である。 図6に示す庇パラペットカバー23(c)を仮止めした庇部の本体に、水切前部材310、水切袖部材320、水切袖カバー330を取り付けた状態を示す斜視図である。 水切袖カバーの位置決めを行う位置決めガイド351,352を示す側面図である。 水切前部材310と水切袖部材320との間のコーキング材の塗布状態を示す斜視図である。 図8に示す庇パラペットカバー23(c)、水切前部材310、水切袖部材320、水切袖カバー330を取り付けた庇部の本体に、庇パラペットカバー23(a)を取り付ける工程を示す斜視図である。 図11に示す庇部の本体に、庇パラペットカバー23(b)を取り付ける工程を示す斜視図である。 庇部の本体に庇パラペットカバー23(b)(庇パラペットカバー23(a))を取り付けた状態を示す断面図である。 庇部の本体に各庇パラペットカバーを取り付けた後に行うコーキング作業を示す斜視図である。 実施の形態の他の例を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1の玄関ポーチのパラペットカバー設置構造の構成を説明する。
図1は、本実施の形態1の玄関ポーチのパラペットカバー設置構造およびその設置方法を適用したユニット建物UHの概略を示す平面図である。
まず、図1を参照しながらユニット建物UHの構成から説明する。
このユニット建物UHは、建物本体1と玄関ポーチ2とを備える。
建物本体1は、複数の建物ユニット10を上下方向および水平方向に連結して構成される。なお、各建物ユニット10において水平方向で特定の位置に配置されたものを指す場合には、図示した(a)(b)(c)の符号を付して特定する。
なお、建物ユニット10は、図示は省略するが、周知のように、金属製の床梁と天井梁と柱とをボックス状に接合して形成されるラーメン構造体である。
また、建物本体1は、建物ユニット10(b)の外壁面10ba(第1壁面)と、建物ユニット10(c)の外壁面10ca(第2壁面)とが直交して形成される入隅部11を備える。
玄関ポーチ2は、建物本体1の入隅部11において、建物ユニット10(c)の外壁面10caに固定され、かつ、外壁面10caから水平方向に張り出して配置されている。また、この玄関ポーチ2は、建物ユニット10(b)の外壁面10baとの間に空間部3を介して配置されている。
また、玄関ポーチ2は、建物ユニット10(c)の外壁面10caから水平方向に張り出された庇部21と、この庇部21を下方から支持する支柱(図示省略)とを備えている。なお、図示を省略した支柱は、庇部21の下方に配置された玄関土間(図示省略)から上方に立ち上げられている。
次に、玄関ポーチ2の庇部21において、建物ユニット10(b)の外壁面10baと、空間部3を挟んで対向する部分の構成を説明する。
庇部21は、本体22と、庇パラペットカバー23とを備えている。
ここで、本実施の形態1では、既存の本体22に、新規に庇パラペットカバー23を取り付けたものである。
例えば、ユニット建物UHが経年劣化しリフォームを行うのにあたり、庇部21にあっては、本体22の外周に新たに庇パラペットカバー23を設置して、外観品質の向上を図った場合にこのような構造を採用する。また、このようなケースとしては、庇部21において既存の庇パラペットカバーを取り外して、新たな庇パラペットカバー23と交換する場合や、既存の本体22の外周縁部が劣化したため、その上から新規に庇パラペットカバー23を設置する場合がある。
次に、本体22の構成を説明する。
本体22は、図2に示すように、枠体210と軒天井24と屋根面材25とを備えている。
枠体210は、図3に示すように、軒先側枠211と軒元側枠214と、これら軒先側枠211と軒元側枠214との長手方向両端部に一体的に結合された側方枠212,213と、により四角枠状に形成されている。
なお、図3において、矢印FRが庇部21の軒先方向を示し、矢印RRが外壁面10caの方向である軒元の方向を示しており、これらの方向を、以下、前後方向とも称する。
また、図3において矢印WSが、外壁面10baの方向を示し、この方向を入隅方向とも称する。さらに、この入隅方向を含み、前後方向に直交する方向を左右方向と称する。
各枠211〜214は、図2に側方枠212を代表して示すように、側板部215と下側フランジ部216と上側フランジ部217とにより、略横J状に形成されている。
側板部215は、枠体210の水平方向の外側面を形成する。なお、側板部215は、図示のように、「へ」の字を、縦にした断面形状に形成されている。
下側フランジ部216は、側板部215の下端部から庇部21の内側方向に折曲されている。なお、下側フランジ部216の先端部には、上方に略U字状に折り返した上方折曲部216aを備える。
上側フランジ部217は、側板部215の上端部から庇部21の内側方向に折曲されている。また、上側フランジ部217の先端部には、下方に折曲された下方折曲部217aを備える。
なお、他の各枠211,213,214も、図示は省略するが、上述した側板部215と同様に、側板部215、下側フランジ部216、上側フランジ部217を有する。
軒天井24は、その外周端縁部を、各枠211〜214の下側フランジ部216の上方折曲部216aに載置された状態で、下側フランジ部216に接着、あるいは、ビス、螺子などの固定具により固定されている。
屋根面材25は、外周縁部に立ち上げられた立上フランジ部251を、各枠211〜214の下方折曲部217aに螺子252により固定されている。
庇パラペットカバー23は、前述したリフォームに伴い、既存の本体22に対して追加した部材である。
庇パラペットカバー23は、図14に示すように、軒先側の庇パラペットカバー23(a)と、その左右両側であって、開放された側の庇パラペットカバー23(b)と、入隅側(空間部3側)の庇パラペットカバー23(c)と、を備える。
なお、各庇パラペットカバー23(a)〜(c)は、これらのうちの特定のものを指す場合には、符号23の後に位置に対応した(a)(b)(c)の符号を付すが、特定のものを指さない場合は、単に23と表記する。
庇パラペットカバー23は、枠体210に設置される。
すなわち、軒先側の庇パラペットカバー23(a)は、図11に示すように、平面視で略コの字形状に形成され、枠体210の軒先側枠211に水切前部材310を介して設置され、かつ、左右両端部は、側方枠212,213の軒先方向の先端部に支持される。
庇パラペットカバー23(b)は、枠体210の側方枠213に水切袖部材320を介して設置される。
入隅側の庇パラペットカバー23(c)は、枠体210の側方枠212に、図2に示す水切袖カバー330およびガイド支持ブラケット340を介して設置される。
次に、各庇パラペットカバー23と枠体210との間に介在される水切前部材310、水切袖部材320、水切袖カバー330について説明する。
水切前部材310は、図7に示すように、金属板状の水切カバー311と、この水切カバー311の下面から吊り下げ状態で水切カバー311に上端部をビスなどの固定具により固定された金属板状の固定ブラケット312,312,312と、を備えている。
また、水切カバー311は、下板部311aと上板部311bとにより、上下に段差を有した形状に形成されている。そして、固定ブラケット312は、上板部311bの下面に固定されている。
水切前部材310は、図8に示すように、水切カバー311の下板部311aを軒先側枠211の上側フランジ部217に載置し、上方からドリルビス27により固定される。
また、固定ブラケット312の下端部は、軒先正面側からドリルビス27により軒先側枠211の側板部215の下端部に固定される。
なお、軒先側の庇パラペットカバー23(a)は、図12に示すように、上方からドリルビス27により水切カバー311に固定され、かつ、軒先正面側からドリルビス27により固定ブラケット312(図示省略)に固定されて軒先側枠211に設置される。
水切袖部材320は、図7に示すように、水切前部材310と同様に、金属板状の水切カバー321と、この水切カバー321の下面から吊り下げ状態で水切カバー321に上端部をビスなどの固定具により固定された金属板状の固定ブラケット322,322,322と、を備えている。
また、水切カバー321は、下板部321aと上板部321bとにより、上下に段差を有した形状に形成されている。そして、固定ブラケット322は、上板部321bの下面に固定されている。
そして、水切袖部材320は、図8に示すように、水切カバー321を側方枠213の上側フランジ部217に載置し、上方からドリルビス27により固定される。
また、固定ブラケット322の下端部は、軒先正面側からドリルビス27により側方枠213の側板部215の下端部に固定される。これにより、固定ブラケット322は、図13に示すように、側方枠213の側板部215の正面方向位置に略垂直に配置される。なお、前述した水切前部材310の固定ブラケット312も、この固定ブラケット322と同様に、軒先側枠211の側板部215の正面方向位置に略垂直に配置される。
なお、庇パラペットカバー23(b)は、図12に示すように、上方からドリルビス27により水切カバー321に固定され、かつ、側方からドリルビス27により固定ブラケット322に固定されて側方枠213に設置される。
水切袖カバー330は、金属板により形成され、図2に示すように、下板部331と上板部332とにより、上下に段差を有した形状に形成されている。
そして、水切袖カバー330は、庇部21の内側方向側端部をドリルビス27により固定され、庇部21の外方側端部を空間部3に突き出して配置されている。
次に、入隅側の庇パラペットカバー23(c)の構成および、庇パラペットカバー23(c)の設置に用いるガイド支持ブラケット340について説明する。
ガイド支持ブラケット340は、支持板部341とガイド部342とを備えている。
支持板部341は、側方枠212の下側フランジ部216に沿う取付片341aと、側板部215の下部に沿う立上部341bと、を備えている。そして、取付片341aが、ドリルビス27により下方から下側フランジ部216に固定されている。
ガイド部342は、図4に示すように、支持板部341の立上部341bの上端部に連続して形成されて略水平に延在された支持板342aと、この支持板342aから立ち上げられたガイド片342bと、を備えている。
そして、ガイド片342bには、上方に開口を有したスリット342cが上下方向に延在して形成されている。
なお、ガイド支持ブラケット340は、図4に示すように、側方枠212の2箇所に設置されている。
また、庇パラペットカバー23(c)は、図2に示すように、側板部231と上側フランジ部232と下側フランジ部233とを備えている。
側板部231の上下方向の中間部に内側(本体側)に凹んだ溝部234が形成されている。
さらに、溝部234の下側の外周面には、リブ235が下方に突出され、かつ、側板部231の全長に亘って延在されている。
そして、このリブ235は、ガイド支持ブラケット340のガイド片342bのスリット342cに挿入されている。
また、下側フランジ部233の先端は、上方に立ち上げられた立上片233aが形成されている。
なお、前述した庇パラペットカバー23(a)、23(b)も、庇パラペットカバー23(c)と連続した一定の外観形状となるように、同様の断面形状を有し、側板部231、上側フランジ部232、下側フランジ部233、溝部234、リブ235を備える。
(実施の形態1の玄関ポーチのパラペットカバーの設置方法)
以下に、実施の形態1の玄関ポーチのパラペットカバーの設置構造を実現するための設置方法を、順を追って説明する。
<ガイド支持ブラケット取付工程>
まず、庇部21の既存部分である本体22において、入隅部11の外壁面10baに面した側方枠212に庇パラペットカバー23(c)を取り付ける。
ここで、図1に示すように、玄関ポーチ2の庇部21と、建物ユニット10(b)の外壁面10baとの間の空間部3の間隔は狭く、側方枠212に対して、外壁面10baの側から庇パラペットカバー23(c)の取付作業を行うことを可能とする寸法を有していない。
そこで、庇パラペットカバー23(c)の取り付けは、空間部3に対して、軒先方向から(前方から)挿入する。
この挿入のため、まず、上述のように側方枠212にガイド支持ブラケット340を取り付ける。
このガイド支持ブラケット340の取り付けは、図4に示すように、側方枠212において長手方向(前後方向)に間隔を開けた2箇所に取り付ける。
なお、このガイド支持ブラケット340の取り付けにあたっては、側方枠212における長手方向の取付位置を正確に計測し、位置決め用の目印(図示省略)を設けた上で行う。
そして、このガイド支持ブラケット340の取り付けでは、ガイド支持ブラケット340を、空間部3に対して下方から挿入し、図2に示すように、支持板部341を側方枠212の側板部215に沿わせるとともに、取付片341aを、側方枠212の下側フランジ部216に当接させる。
これにより、ガイド支持ブラケット340の上下方向および左右方向の位置が、側板部215と下側フランジ部216とにより規定される。
この状態で、取付片341aを、下方からドリルビス27により下側フランジ部216に固定する。
このように、ガイド支持ブラケット340の取付作業は、庇部21の下方からの作業となるため、空間部3の左右方向の幅が狭い場合でも、この取付作業を容易に実行可能である。
<入隅側の庇パラペットカバー挿入工程>
次に、入隅側の庇パラペットカバー23(c)を空間部3に対して、軒先側(空間部3の前方)から挿入する。
このとき、図2に示すように、庇パラペットカバー23(c)のリブ235を、ガイド支持ブラケット340のガイド部342のスリット342cに挿入し、上下方向および左右方向の位置を規制した状態で、庇パラペットカバー23(c)を側方枠212に沿って図5の矢印SS方向にスライドさせる。
図5、図6は、庇パラペットカバー23(c)を空間部3に挿入途中の状態を示しており、図5は、庇パラペットカバー23(c)が1つ目のガイド支持ブラケット340を通過し、2つ目のガイド支持ブラケット340を通過する手前の位置の状態を示す。
図6は、庇パラペットカバー23(c)をさらに空間部3の奥まで挿入し、2つ目のガイド支持ブラケット340を通過した状態を示す。
図6に示すように、庇パラペットカバー23(c)が2つ目のガイド支持ブラケット340を通過したら、庇パラペットカバー23(c)を空間部3の最も奥まで挿入する前に、キャップ部材236を取り付ける。
すなわち、庇パラペットカバー23(c)の奥側端面は、溝部234よりも上側部分がキャップ部237により覆われている。一方、庇パラペットカバー23(c)の奥側端面の溝部234よりも下方部分は、上述のガイド支持ブラケット340との相対スライドが可能なように開口している。
そこで、この開口部分を2つのガイド支持ブラケット340が通過したら、この開口部分をキャップ部材236により塞ぐ。
このキャップ部材236は、その上部を、リベット28を用いて、キャップ部237に固定する。また、側部および下部は、詳細な図示は省略するが、挿入方向に立設した側部リブ236a、下部リブ(図示省略)にコーキング材29を塗布して、側板部231および下側フランジ部233に接着するとともに、シール性を確保する。
その後、庇パラペットカバー23(c)を、空間部3の最も奥まで挿入し、庇パラペットカバー23(c)の挿入工程を終える。
以上のように、庇パラペットカバー23(c)の挿入は、空間部3の軒先側(前方)からの作業である。
このため、側方枠212と外壁面10baとの間の空間部3の左右方向の間隔が狭くても、庇パラペットカバー23(c)を、空間部3に挿入して、側方枠212に取り付けることができる。
さらに、庇パラペットカバー23(c)のスライド時に、ガイド支持ブラケット340のスリット342cによりその位置を規制されるため、庇部21(側方枠212)に対して、高い位置精度で設置することが可能である。
<水切カバー取付工程>
次に、庇部21の枠体210に水切前部材310、水切袖部材320、水切袖カバー330を取り付ける。
この取付工程では、まず、図7の矢印SCに示すように、枠体210の側方枠212と、庇パラペットカバー23(c)の上側フランジ部232との間に、水切袖カバー330を取り付け、両者212、232との間の隙間を塞ぐ。
この場合、図2に示すように、水切袖カバー330の下板部331を、側方枠212の上側フランジ部217の上面に重ね、水切袖カバー330の上板部332を、庇パラペットカバー23(c)の上側フランジ部232の下側に重ね、位置決めする。
この位置決めは、水切袖カバー330に設けられた位置決めガイド351、352により行う。
図9に示すように、位置決めガイド351は、水切袖カバー330の上板部332と下板部331との裏面に跨って取り付けられ、側方枠212の側板部215に当接して左右方向の位置決めを行うガイド片351aを備えている。
位置決めガイド352は、下板部331の軒先側端部から立ち上げられて上板部332との間にコーナ部を形成するとともに、軒先側枠211から軒先側および内側に突き出す水切ジョイナー部333の裏側に設けられ、軒先側枠211の側板部215に当接して軒先方向の位置決めを行うガイド片352aを備えている。
次に、図7に示すように、水切袖部材320を、枠体210の側方枠213の上側フランジ部217に上方から重ねて位置決めし仮置きする。
なお、水切カバー321には、上記の水切袖カバー330の位置決めガイド351,352と同様の位置決めガイド(図示を省略)が設けられており、この位置決めガイド(図示を省略)を用いて位置決めを行う。
また、水切カバー321には、上述の水切袖カバー330の水切ジョイナー部333と同様に、軒先側および内側に突き出した水切ジョイナー部321cが設けられている。
次に、図10に示すように、水切袖部材320の水切カバー321に設けられた水切ジョイナー部321cに、コーキング材29を塗布する。また、水切袖カバー330の水切ジョイナー部333においても、図示は省略するが、同様にコーキング材29を塗布する。
次に、水切前部材310の水切カバー311を、水切袖部材320の水切カバー321の水切ジョイナー部321cおよび水切袖カバー330の水切ジョイナー部333に対して上方から重ね、軒先側枠211に水切前部材310を位置決めして仮置きする。
なお、水切前部材310の位置決めは、水切カバー311に設けた前述の位置決めガイド351と同様の位置決めガイド(図示省略)により前後方向の位置決めを行う。また、左右方向の位置決めは、水切カバー311の左右両端部を、水切カバー321の水切ジョイナー部321cおよび水切袖カバー330の水切ジョイナー部333に突き当てることにより行う。
次に、仮置きした水切前部材310、水切袖部材320、水切袖カバー330を、枠体210に固定する。
この固定は、図8に示すように、ドリルビス27を上方からねじ込んで水切カバー311、321および水切袖カバー330を、枠体210に固定する(図13参照)。なお、各ドリルビス27の頭部の周囲に、コーキング材29を塗布する(図10参照)。
また、各固定ブラケット312、322の下端部に対して、ドリルビス27を側方から締結して、各固定ブラケット312、322を枠体210に固定する(図13参照)。
以上の手順で、水切前部材310、水切袖部材320、水切袖カバー330の枠体210への固定作業を終える。
<庇パラペットカバー設置工程>
庇パラペットカバー設置工程では、まず、軒先側の庇パラペットカバー23(a)と、庇部21の開放側の側部(右側)の庇パラペットカバー23(b)を装着する。その後、両庇パラペットカバー23(a)、23(b)を、先に取り付けた入隅側の庇パラペットカバー23(c)と共に本体22に対して固定する。
この庇パラペットカバー設置工程において、まず、図11に示すように、軒先側の庇パラペットカバー23(a)を軒先側から矢印SA方向に移動させて枠体210に対して装着する。
この庇パラペットカバー23(a)は、本体200の左右に側部カバー201を備えた平面視略コの字状に形成されている。
そして、本体200は、軒先側枠211に装着し、側部カバー201は、側方枠212,213の軒先側の先端部に装着する。また、側部カバー201の先端部には、他の一般部よりも外周寸法を上下左右に僅かに小さな寸法に形成した挿入部201aを備える。
この庇パラペットカバー23(a)の枠体210への装着時には、本体200は、上側フランジ部232を、水切前部材310の水切カバー311の上板部311bの上面の上側に重ね、下側フランジ部233の立上片233aを、軒先側枠211の下側フランジ部216の下側に配置する(図13参照)。
また、側部カバー201は、側方枠212,213を上下から挟むように装着する。
すなわち、上側フランジ部232を、水切袖カバー330の上板部332上面の上側に重ね、下側フランジ部233の立上片233aを、側方枠212の下側フランジ部216の下側に配置する。
なお、側部カバー201の挿入部201aは、庇パラペットカバー23(c)の内側に挿入する。
以上のように、コの字状の庇パラペットカバー23(a)を、軒先側枠211、側方枠212,213の外周を囲むように装着するため、庇パラペットカバー23(a)を枠体210に対して仮固定できる。
次に、庇パラペットカバー23(b)を、側方枠213に対して、図12の矢印SRの方向である図において庇部21の右方向から装着する。さらに、このとき、下側フランジ部233の立上片233aを、側方枠213の下側フランジ部216の下面に突き当て、立上片233aを支点として、矢印SR2に示すように回動させ、上側フランジ部232を、水切カバー321の上板部321bの上面の上側に重ねる。その際、庇パラペットカバー23(b)の軒先側の先端部は、側部カバー201の挿入部201aの外周を覆い、挿入部201aが、庇パラペットカバー23(b)の内側に挿入された状態とする。
以上の作業により、庇パラペットカバー23(b)を枠体210に対して仮固定する。
次に、仮固定状態の各庇パラペットカバー23(a),23(b),23(c)を、ドリルビス27により、本体22に固定する。
すなわち、各庇パラペットカバー23(a),23(b),23(c)の上側フランジ部232に対して、図12に示すように、ドリルビス27を上方からねじ込み、それぞれ、水切カバー311、321、水切袖カバー330に固定する。
このとき、庇パラペットカバー23(c)の上側フランジ部232のドリルビス27による固定は、上方からドリルビス27をねじ込む作業であるため、空間部3に作業用スペースが無い場合であっても、上側フランジ部232の固定作業を実施することができる。
また、各庇パラペットカバー23(a),23(b)は、側板部231に対して、側方からドリルビス27をねじ込み、それぞれ、固定ブラケット312、322に固定する。
なお、庇パラペットカバー23(c)の側板部231は、図2に示すように、ガイド支持ブラケット340により位置規制されているため、ドリルビス27による固定は行わない。
最後に、図14に示すように、水切部分の合わせ目に隙間なくコーキング材29を塗布し、庇パラペットカバー23の設置を終了する。
(実施の形態1の効果)
以下に、実施の形態1の玄関ポーチのパラペットカバーの設置構造およびその設置方法の効果を列挙する。
1)実施の形態1の玄関ポーチのパラペットカバーの設置構造は、
ユニット建物UHの外壁面10caから張り出して設けられた庇部21を備えた玄関ポーチ2と、
庇部21の本体22の外周縁部を覆って設けられた庇パラペットカバー23と、
を備えた玄関ポーチの庇パラペットカバー設置構造であって、
本体22の外周縁部としての側方枠212に取り付けられたガイド支持ブラケット340と、
庇パラペットカバー23(c)に一体的に設けられ、ガイド支持ブラケット340に対し、上下方向と、水平方向で側方枠212に直交する方向(左右方向)と、に係合される一方で、水平方向で外周縁に沿う方向(前後方向)にスライド可能に支持されるスライド部としてのリブ235と、
を備え、
庇パラペットカバー23(c)が、リブ235とガイド支持ブラケット340とを係合させて本体22の側方枠212に固定されていることを特徴とする。
したがって、庇パラペットカバー23(c)に設けたリブ235をガイド支持ブラケット340に対して前後方向に相対スライドさせることにより、庇パラペットカバー23(c)を側方枠212に沿ってスライドさせて、所望の位置に配置するとともに、この位置で庇パラペットカバー23(c)をガイド支持ブラケット340により支持することができる。
よって、庇部21が、ユニット建物UHの入隅部11において空間部3を介して配置されて、庇パラペットカバー23(c)を、本体22の外壁面10baの方向から取り付けることができない場合でも、空間部3に沿ってスライドさせて設置することが可能となる。
2)実施の形態1の玄関ポーチのパラペットカバーの設置構造は、
ガイド支持ブラケット340は、本体22の側方枠212に固定され、かつ、上方に開口され、側方枠212に沿う方向(前後方向)を向いたスリット342cを備え、
庇パラペットカバー23(c)のリブ235は、スリット342cに挿入され、側方枠212に沿って延在されていることを特徴とする。
このように、庇パラペットカバー23(c)をスライド可能に支持する構造として、スリット342cとリブ235との簡単な構造を用いたため、製造容易であり、コスト低減を図ることができる。
また、リブ235は、側方枠212に沿って延在したため、庇パラペットカバー23(c)のスライドガイドを連続的行うことができ、スライド時に高い安定性を得ることができる。
3)実施の形態1の玄関ポーチのパラペットカバーの設置構造は、
ユニット建物UHは、直交する第1壁面としての外壁面10baと第2壁面としての外壁面10caとで形成された入隅部11を備え、
本体22は、入隅部11の、外壁面10baとの間に空間部3を介して配置されて外壁面10caに固定され、
ガイド支持ブラケット340は、外壁面10baに対向する位置の外周縁部としての側方枠212に設けられ、かつ、庇パラペットカバー23(c)が、空間部3に配置されていることを特徴とする。
したがって、入隅部11において空間部3に、庇パラペットカバー23(c)を外壁面10ba側から取り付けるのに十分なスペースを有していない場合でも、庇パラペットカバー23(c)の設置が可能となる。
4)実施の形態1の玄関ポーチのパラペットカバーの設置構造は、
庇パラペットカバー23(c)は、本体22の外側縁部の側方枠212の正面を覆う側板部231と、側板部231の上端から本体22側に延びる上側フランジ部232と、側板部231の下端から本体22側に延びる下側フランジ部233と、を備え、
庇パラペットカバー23(c)は、上側フランジ部232を上方から取り付ける固定部材としてのドリルビス27により本体22の側方枠212に固定されていることを特徴とする。
したがって、庇パラペットカバー23(c)を所定の位置までスライドさせた後のドリルビス27による固定作業は、庇部21の上方からの作業となるため、空間部3に十分な作業用スペースが確保されていない場合でも、固定作業を行うことができる。
5)実施の形態1の玄関ポーチのパラペットカバーの設置構造は、
上側フランジ部232と本体22の側方枠212との間に水切部材としての水切袖カバー330が介在され、
上側フランジ部232が水切袖カバー330にドリルビス27により上方から固定され、水切袖カバー330が本体22の側方枠212の上面にドリルビス27により上方から固定されていることを特徴とする。
したがって、庇パラペットカバー23(c)と本体22との間に開口を有している場合でも、水切袖カバー330により開口を覆って水密性を確保することを可能とするとともに、上記4)のように、庇パラペットカバー23(c)の固定作業を庇部21の上方からの作業として、空間部3に十分な作業スペースが無い場合でも、庇パラペットカバー23(c)の固定を可能とすることができる。
6)実施の形態1の玄関ポーチのパラペットカバーの設置方法は、
庇部21の本体22にガイド支持ブラケット340を固定する工程と、
庇パラペットカバー23(c)のスライド部としてのリブ235を、ガイド支持ブラケット340に係合させた後、ガイド支持ブラケット340に対してスライドさせながら庇パラペットカバー23(c)を本体22の外周縁部としての側方枠212に沿ってスライドさせて所定の位置に配置し、庇パラペットカバー23(c)をガイド支持ブラケット340による係合で仮固定する工程と、
庇パラペットカバー23(c)を本体22に固定部材としてのドリルビス27により本固定する設置工程と、
を備えることを特徴とする。
したがって、上記1)のように、本体22の側方枠212の正面側に、庇パラペットカバー23(c)を正面側から取り付けるのに十分なスペースが無い場合でも、庇パラペットカバー23(c)の設置を可能とする。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態又は実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施の形態では、建物としてユニット建物UHを例に説明したが、これに限定されるものではなく、本発明は、在来工法などによって構築される建物にも適用することができる。
また、実施の形態では、庇部を建物の入隅部に設けた例を示したが、これに限定されず、庇部の周縁に、他の建築物や樹木などの障害物により、庇パラペットカバーを設置するのに十分なスペースが確保できない場合にも適用可能である。
また、実施の形態では、庇パラペットカバーをスライドさせ固定する構造として、ガイド支持ブラケットに設けたスリットと庇パラペットカバーに設けたリブとを示したが、これに限定されない。例えば、スリットと庇パラペットカバーを設ける対象を逆にしてもよい。あるいは、これ以外にも、図15に示すような雄側のレール状の部材101と、これに嵌り合う雌状のレール状の部材102とを用いてもよい。この場合、スライド方向に直交する方向には、全周に亘って移動を規制するため、スライド時の安定性能および取付時の固定性能が向上する。
2 玄関ポーチ
10 建物ユニット
10ba外壁面(第1壁面)
10ca外壁面(第2壁面)
11 入隅部
21 庇部
22 本体
23(c)庇パラペットカバー
27 ドリルビス(固定部材)
212 側方枠(外周縁部)
231 側板部
232 上側フランジ部
233 下側フランジ部
235 リブ(スライド部)
330 水切袖カバー
340 ガイド支持ブラケット
342c スリット

Claims (10)

  1. 建物の外壁から張り出した庇部の本体の外周縁部を覆って設けられた庇パラペットカバーを備えた庇パラペットカバー設置構造であって、
    前記本体の前記外周縁部に取り付けられたガイド支持ブラケットと、
    前記庇パラペットカバーに一体的に設けられ、前記ガイド支持ブラケットに対し、上下方向と、水平方向で前記外周縁部に直交する方向と、に係合される一方で、水平方向で前記外周縁に沿う方向にスライド可能に支持されるスライド部と、
    を備え、
    前記庇パラペットカバーが、前記スライド部と前記ガイド支持ブラケットとを係合させて前記本体に固定され、
    前記庇パラペットカバーは、前記本体の前記外周縁部の正面を覆う側板部と、前記側板部の上端から前記本体側に延びる上側フランジ部と、前記側板部の下端から前記本体側に延びる下側フランジ部と、を備え、
    前記上側フランジ部と前記本体との間に水切部材が介在され、
    前記上側フランジ部が前記水切部材に固定部材により上方から固定され、前記水切部材が前記本体の前記外周縁部の上面に固定部材により上方から固定されている
    ことを特徴とする庇パラペットカバー設置構造。
  2. 請求項1に記載の庇パラペットカバー設置構造において、
    前記ガイド支持ブラケットは、前記本体に固定され、かつ、上方に開口され、前記外周縁部に沿う方向を向いたスリットを備え、
    前記庇パラペットカバーの前記スライド部は、前記スリットに挿入され、前記本体に沿って延在されたリブである
    ことを特徴とする特徴とする庇パラペットカバー設置構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の庇パラペットカバー設置構造において、
    前記建物は、直交する第1壁面と第2壁面とで形成された入隅部を備え、
    前記本体は、前記入隅部の、前記第1壁面との間に空間部を介して配置されて前記第2壁面に固定され、
    前記ガイド支持ブラケットは、前記第1壁面に対向する位置の前記外周縁部に設けられ、かつ、前記庇パラペットカバーが、前記空間部に配置されている
    ことを特徴とする庇パラペットカバー設置構造。
  4. 請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の庇パラペットカバー設置構造の設置方法であって、
    前記庇部の前記本体に前記ガイド支持ブラケットを固定する工程と、
    前記庇パラペットカバーの前記スライド部を、前記ガイド支持ブラケットに係合させた後、前記スライド部を前記ガイド支持ブラケットに対してスライドさせながら前記庇パラペットカバーを前記本体の前記外周縁部に沿ってスライドさせて所定の位置に配置し、前記庇パラペットカバーを前記ガイド支持ブラケットによる係合で仮固定する工程と、
    前記庇パラペットカバーの前記上側フランジ部を前記水切部材に前記固定部材により本固定し、さらに、前記水切部材を前記本体に前記固定部材により本固定する設置工程と、
    を備えることを特徴とする庇パラペットカバー設置方法。
  5. 上部の略水平な板状の支持板部と、下部の略水平な板状の取付片と、前記取付片の一端から立ち上げられて前記取付片を前記支持板部の一端とを一体に連結する立上片とにより断面略Z状に形成された庇パラペットカバーのガイド支持ブラケットであって、
    前記支持板部から上方にガイド片が立ち上げられ、
    前記ガイド片は、上方に開口され、下方と前記略水平の方向で前記Z状の断面に沿う方向に閉じられたスリットが形成されている
    ことを特徴とする庇パラペットカバーのガイド支持ブラケット。
  6. 請求項5に記載の庇パラペットカバーのガイド支持ブラケットにおいて、
    前記ガイド片は、前記支持板部から前記Z状の断面に沿う方向に立ち上げられている
    ことを特徴とする庇パラペットカバーのガイド支持ブラケット。
  7. 請求項5または請求項6に記載の庇パラペットカバーのガイド支持ブラケットにおいて、
    前記取付片は、前記Z状の断面に沿う方向の端縁部から下方に折り曲げられたフランジを備える
    ことを特徴とする庇パラペットカバーのガイド支持ブラケット。
  8. 建物の外壁から張り出した庇部の本体の外周縁部を覆う庇パラペットカバーであって、
    前記本体の前記外周縁部の正面を覆う側板部と、前記側板部の上部から前記本体の方向に略水平に延びる上側フランジ部と、前記側板部の下部から前記本体の方向に略水平に延びる下側フランジ部と、前記側板部の上下方向の中間に前記本体の方向に凹状に形成されて前記側板部の延在方向に沿って形成された溝部と、前記溝部の下面の裏面の中間部から下方に突出されたリブと、を備える
    ことを特徴とする庇パラペットカバー。
  9. 請求項8に記載の庇パラペットカバーにおいて、
    前記下側フランジ部は、立上片を有する
    ことを特徴とする庇パラペットカバー。
  10. 求項5〜請求項7のいずれか1項に記載のガイド支持ブラケットを用いて請求項8または請求項9に記載の庇パラペットカバーを建物の外壁から張り出した庇部の本体の外周縁部を覆って設置する庇パラペットカバー設置構造であって、
    前記側板部の前記リブと、前記ガイド支持ブラケットの前記スリットとを係合させて前記庇部の前記本体に固定されている
    ことを特徴とする庇パラペットカバー設置構造。
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