JP6621625B2 - 基板実装用コネクタ固定構造 - Google Patents
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Description
本発明の実施例に係る基板実装用コネクタ固定構造1は、基板実装用コネクタ100のコネクタハウジング20内に端子の一端側40aを接続相手コネクタ200に接続可能に収容しつつ、端子40の他端側40bを回路基板PBに実装する位置に配置するようにコネクタハウジング20を固定部材10によって回路基板PBに固定する構造である。
回路基板PBは、例えば、プリント配線板によって実現する。この回路基板PBは、端子40の一部を挿通することによって端子40と電気的に接続するためのスルーホールTHを形成している。
なお、回路基板PBは、端子40の数に対応した複数のスルーホールTHを形成している。
また、回路基板PB上には、固定部材10の後述する基板側固定部12を固定する位置に半田付け用の半田をペーストしている。
固定部材10は、金属板に抜き打ち加工、曲げ加工等を施すことによって形成したものである。この固定部材10は、一端側にコネクタハウジング20の回路基板PBに対向する面となる基板対向面22aに固定する部分となるハウジング側固定部11を設け、かつ、他端側にコネクタハウジング20の嵌合側端部から接続相手コネクタ200と回路基板PBとの間に入り込むように突出して回路基板PBに固定する部分となる基板側固定部12を設けている。
なお、この実施例では、基板対向面22aは、後述する収容空間20bの底面を形成する底壁22の回路基板PB側の面である。
より具体的には、ハウジング側固定部11は、コネクタハウジング20の基板対向面22aに略平行な面を形成したハウジング側固定本体部11aを有する。
一対の圧入片部11bbは、ハウジング側固定本体部11aの両端部から片状に突出するように形成した部分である。
この基板側固定部12は、基板側固定本体部12aを貫通する孔であり、かつ、孔内に半田Pを満たすことができる半田充填用貫通孔12bを形成している。
なお、半田Pは、基板側固定部12を半田付けによって回路基板PBに固定する際に用いるものであり、図1および図2に示すように、回路基板PB上にペーストしている。
このため、一対の基板側固定部12、12の一方の基板側固定部12が回路基板PBから外れた場合であっても、残りの基板側固定部12が回路基板PBとの固定状態を維持することができるようになっている。
コネクタハウジング20は、絶縁性の合成樹脂からなる略直方体のブロック状をなし、接続相手コネクタ200との嵌合側となる面に嵌合口20aを形成し、この嵌合口20aから内方に向けて複数の端子40の一端側40aを収容するとともに、接続相手コネクタ200を嵌入するための収容空間20bを形成している。
この端子保持壁21は、複数の端子40を圧入して保持するための複数の端子圧入孔21aを形成している。
各端子圧入孔21aは、各端子40を接続相手コネクタ200の不図示の端子に接続するように端子40の一端側40aを端子保持壁21の内面から突出した状態で保持するようになっている。
固定部30は、収容空間20bの底面を形成する底壁22を回路基板PBに対して間隔を隔てて配置している。
このため、固定部30は、基板対向面22aと回路基板PBとの間に空間を形成するように底壁22の両端を支える一対の脚部31、31を設けている。
また、固定部30は、固定部材10のハウジング側固定部11を圧入することによって固定する圧入固定部32を基板対向面22a上に設けている。
各被圧入溝33は、各圧入片部11bbを適当な力で圧入することができるように、かつ、各圧入片部11bbに対して所定の保持力が得られるように、溝寸法を調整している。
より具体的には、被圧入溝33は、図5(b)に示すように、溝底面33aと、互いに対向する一対の溝対向面33bと、を有し、一対の溝対向面33b、33bの間隔Sが圧入片部11bbの板厚に比して僅かに小さくなるように調整している。
より具体的には、一対の被圧入溝33、33の圧入方向終端部に圧入方向に直交するようにそれぞれ設けた面である。
このため、固定部材10は、圧入部11bを被圧入部32aに圧入するだけで簡単にコネクタハウジング20に固定することができるようになっている。
突き当て面11cは、接続相手コネクタ200を基板実装用コネクタ100にコネクタ嵌合する際に、コネクタハウジング20に接続相手コネクタ200の押し込み方向への外力が付加されても、コネクタハウジング20の被突き当て面34が当接することによって、コネクタハウジング20が接続相手コネクタ200の押し込み方向へ移動することを阻止する機能を有している。
すなわち、突き当て面11cは、コネクタハウジング20のガタツキを防止する機能も有する。
図7は、固定部材10をコネクタハウジング20に取り付ける様子を示した図である。図8は、複数の端子40をコネクタハウジング20に取り付ける様子を示した図である。図9は、固定部材10および複数の端子40を組み付けたコネクタハウジング20を回路基板PBに固定する様子を示した図である。図10は、接続相手コネクタ200を基板実装用コネクタ100にコネクタ嵌合する様子を示した図である。
なお、図7(b)は、コネクタハウジング20に取り付け完了した固定部材10を仮想線で示している。
作業者は、このように固定部材10を圧入するだけでコネクタハウジング20に容易に固定することができる。
しかも、固定部材10を圧入する方向が嵌合方向でコネクタハウジング20の内方側から嵌合口側に向けた方向であるため、次の作業工程となる端子40の取り付け作業とコネクタハウジング20の向きを等しくして作業を行うことができる。これにより、コネクタハウジング20の向きを変えずに次の作業工程に移ることができるので作業効率が良くなっている。
これにより、半田Pは、基板側固定部12の回路基板側の面と回路基板PBとの間だけでなく、基板側固定本体部12aを貫通する半田充填用貫通孔12bに充填された状態で固化するので、固定部材10と回路基板PBとをより強く結合している。
次に、図11−図13を用いて、本発明の実施例に係る基板実装用コネクタ固定構造1の変形例1について説明する。
図11は、変形例1の基板実装用コネクタ固定構造2を図7に対応するように示した図である。図12は、変形例1の基板実装用コネクタ固定構造2の一対の圧入突起15、15周辺の断面図である。図13は、図11に示した固定部材14の斜視図である。
この変形例1の基板実装用コネクタ固定構造2は、固定部材14がコネクタハウジング20の各被圧入溝33の一対の溝対向面33b、33bによって挟まれるだけでなく、一対の被圧入溝33、33の溝底面33aによっても挟まれることによってコネクタハウジング20に保持されるようになっている点で、実施例の基板実装用コネクタ固定構造1と異なる。
なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付している。
一対の圧入突起15、15の各圧入突起15は、一対の圧入片部11bb、11bbを一対の被圧入溝33、33に圧入した状態で、各圧入片部11bbから各被圧入溝33の溝底面33aに向けて突出するように形成している。
このため、固定部材14は、一対の圧入片部11bb、11bbを一対の被圧入溝33、33に圧入すると、各被圧入溝33によって各圧入片部11bbが板厚方向で挟まれるだけでなく、一対の圧入突起15、15の頂点を結ぶ幅方向で一対の被圧入溝33、33の溝底面33aによって挟まれるようになっている。
次に、図14および図15を用いて、本発明の実施例に係る基板実装用コネクタ固定構造1の変形例2について説明する。
図14は、変形例2の基板実装用コネクタ固定構造3を図7に対応するように示した図である。図15は、変形例2の基板実装用コネクタ固定構造3の一対の係止突起17、17周辺の断面図である。
この変形例2の基板実装用コネクタ固定構造3は、コネクタ嵌合を解除するため、接続相手コネクタ200をコネクタハウジング23から引き抜く際に、接続相手コネクタ200の引き抜き方向にコネクタハウジング23が移動することを固定部材16によって阻止するようになっている点で、実施例の基板実装用コネクタ固定構造1と異なる。
なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付している。
各係止突起17は、固定部材16の圧入方向に直交し、コネクタハウジング23の対応する弾性係止突起35に当接することによって、コネクタハウジング23が接続相手コネクタ200の引き抜き方向に移動することを阻止する移動規制壁面17aを形成している。
このような一対の弾性係止突起35は、一対の圧入片部11bb、11bbを一対の被圧入溝33、33に圧入する際、一対の係止突起17、17がのり越えるように弾性的に変形し、一対の係止突起17がのり越えた後に弾性的に復元することによって、一対の係止突起17、17を係止するようになっている。
10、14、16、18 固定部材
11 ハウジング側固定部
11a ハウジング側固定本体部
11b 圧入部
11bb 圧入片部
11c 突き当て面
12、19 基板側固定部
12a 基板側固定本体部
12b 半田充填用貫通孔
13 連結部
15 圧入突起
17 係止突起
17a 移動規制面
20、23 コネクタハウジング
20a 嵌合口
20b 収容空間
21 端子保持壁
21a 端子圧入孔
22 底壁
22a 基板対向面
30 固定部
31 脚部
32 圧入固定部
32a 被圧入部
33 被圧入溝
33a 溝底面
33b 溝対向面
34 被突き当て面
35 弾性係止突起
40 端子
40a 一端側
40b 他端側
100 基板実装用コネクタ
200 接続相手コネクタ
PB 回路基板
P 半田
Claims (1)
- 基板実装用コネクタのコネクタハウジング内に端子の一端側を接続相手コネクタに接続可能に収容しつつ、該端子の他端側を回路基板に実装する位置に配置するように前記コネクタハウジングを固定部材によって前記回路基板に固定する基板実装用コネクタの固定構造において、
前記固定部材は、
一端側に前記コネクタハウジングの前記回路基板に対向する面となる基板対向面に固定する部分となるハウジング側固定部と、他端側に前記コネクタハウジングの嵌合側端部から前記接続相手コネクタと前記回路基板との間に入り込むように突出して前記回路基板に固定する部分となる基板側固定部と、を有し、
前記コネクタハウジングは、
前記ハウジング側固定部を嵌合方向で前記コネクタハウジングの内方側から嵌合口側に向けて圧入する被圧入部と、前記ハウジング側固定部の一部が前記被圧入部への圧入方向終端位置で突き当たる面である被突き当て面と、を含んで前記ハウジング側固定部を固定する圧入固定部を前記基板対向面上に有し、
前記ハウジング側固定部は、
前記被圧入部に圧入する部分となる圧入部と、
前記圧入部の圧入方向前端縁面に前記被突き当て面に突き当てるように形成した突き当て面と、を有し、
前記基板実装用コネクタへの前記接続相手コネクタの嵌合時に、前記基板実装用コネクタに対して前記接続相手コネクタの押し込み方向に外力が付加された場合、前記突き当て面と前記被突き当て面とが当接し、
前記固定部材は、
前記ハウジング側固定部より圧入方向前側に前記基板側固定部が前記ハウジング側固定部に対して段差を付けるように連続して形成されている
ことを特徴とする基板実装用コネクタ固定構造。
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