JP6621270B2 - 改良されたアンダーリフトに採用される荷重変換機構 - Google Patents

改良されたアンダーリフトに採用される荷重変換機構 Download PDF

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Description

この発明は、荷台フレームの最後尾に取り付けられるアンダーリフトに採用される荷重変換機構に関するもの
である。
一般に、レッカー車には、運転席のある荷台フレームの前方に水平旋回可能なブームが、荷台フレームの最後尾に折り畳み式アンダーリフトが設けられ、このアンダーリフトはL字形をなし、水平方向後方に延びる水平牽引アームが車輪載置台として取り付けられている。事故車、故障車あるいは違法に駐車している車両等の被牽引車を牽引する際、被牽引車の前輪又は後輪をアンダーリフトの後方に延びる牽引アームの車輪載置台に載せ、前記アンダーリフトを上動させて車輪載置台を地面から浮き上がらせた状態で被牽引車を牽引するようになっている。
また、レッカー車には、ドーリと称する補助台車が常備されており、被牽引車が四輪駆動車や車輪が回転不能な事故車である場合には、被牽引車の前輪(又は後輪)を上述の如く車輪載置台に載せるとともに、被牽引車の後輪(又は前輪)を補助台車に載せ、アンダーリフトを上動させて前記車輪載置台を地面から浮き上がらせた状態で被牽引車を牽引するようになっている(特許文献1)。
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ところで、上述の如く被牽引車の車輪を載せた車輪載置台をアンダーリフトで地面から浮き上がらせると、被牽引車の荷重Wがレッカー車の車体後部に作用する。被牽引車が比較的軽量でその荷重がアンダーリフトの持上げ能力の範囲内にある普通車の場合には、レッカー車の車体後部に作用する被牽引車の荷重はさほど大きくないため、レッカー車の前輪が浮き上がることはなく牽引に支障を来すことはないが、被牽引車がトラック等のように重たくてその荷重がアンダーリフトの持上げ能力の範囲を超えている大型車の場合には、レッカー車の車体後部に作用する被牽引車の荷重は非常に大きくなるため、レッカー車の前輪が浮き上がって前輪操舵がきかなくなり牽引できない事態が起きる。また、それ程までではないにしても、レッカー車の前輪が浮き上がり気味になるので走行安定性が悪くなり、この状態で運転すると非常に危険である。因みに、法規制では、レッカー車の前輪の負荷率が20%以下になると牽引不可能とされている。
そこで、このような場合には、大型レッカー車を利用する。大型レッカー車は図5に示すように、少なくとも前方の運転台2の下方に前方車輪4が1輪、それに連なる荷台フレーム3の後方に2軸の後方車輪5a,5bを備え、荷台フレーム3の前方には水平に回転可能なブーム(図示せず)が載置され、後方には左右一対の下方に延び、地面に接地する支持脚(図示せず)の間において、荷台フレーム3の後方から下方に延びる軸支ブラケット3aに軸支される支持軸11を支点にL字形のアンダーリフト10が揺動可能に設けられる。該リフトは垂直フレーム20と垂直方向にまで起立して折り畳まれる牽引アーム30とで構成され、牽引アームは下端においてL字形まで開かれ、前方にほぼ水平に段階的にアーム31,32,33が伸びるように、設けられる。該アンダーリフト10は、荷台フレーム3の前方に駆動シリンダ40がほぼ水平に伸び、その中間位置で一端42が固定ブラケット44に枢支され、他方、他端41が前記垂直フレーム20の上端22に軸支されて連結され、該駆動シリンダ40により、垂直フレーム20は前後に揺動可能に操作され、L字形アンダーリフトの牽引アーム30の先端33を地上から引き上げるようになっており、ここに牽引車両の前輪または後輪を載せ、牽引されるようになっている。
かかる大型レッカー車においては、アンダーリフト10の牽引アーム30への牽引車両の荷重Wが支持軸11を介して垂直フレーム20の上端22に旋回力Fとして作用し、これに連結する駆動シリンダ40を介して引っ張り力F1となり、ブラケット44に旋回力F2が作用するため、後方車輪の後段車輪5bに荷重W1がかかり、後段車輪5bを支点として荷台フレーム3を介して前輪荷重W2に抗して前輪4を持ち上げようとする力F3が作用する。そのため、運転が不安定または不能となる場合が生じる。そこで、運転席後方の荷台フレーム3に重しを置くなどの工夫が取られる。特に、日本などの道路事情が厳しい状況では荷台フレームを極力短くして大型レッカー車の運転能力を向上しようとすると、前輪への荷重がかかりやすく、バランスを採るための重しの重量がレッカー車1の運転能力を減殺するという悪循環を招来している。
そこで、本発明者は鋭意研究の結果、後段車輪5bを支点とする荷重W1がかかり、前輪4に至る車間LOが長いにもかかわらず、前輪荷重W2に抗して前輪4を持ち上げようとする力F3が作用するのは、駆動シリンダ40のブラケットを介して旋回力F2が大きく作用する結果、後方2軸の前段車輪5aに荷重がかからず、荷台フレーム3を介して前輪荷重W2に抗して前輪4を持ち上げようとする力F3が大きく作用するためであるとの知見を得られた。本発明はかかる知見に基づいてなされたもので、後方2軸の後段車輪5bにかかる荷重W1の少なくとも一部を後方2軸の前段車輪5aに移行させてW3とすることにより前輪荷重W2に抗して引き上げようとする力F3がF’3に小さくなることを見出した。すなわち、本発明は、少なくとも前方の運転台2の下方に前方車輪4が1輪、それに連なる荷台フレーム3の後方に2軸の後方車輪5a,5bを備える大型レッカー車において、荷台フレーム後方の左右一対の支持脚間に設けられるアンダーリフト10の荷重が前輪4にかかりにくくするアンダーリフト機構を提供することを課題とする。かかるアンダーリフト機構の課題は後方1輪、3輪の場合でも同様である。
本発明は、図6に示すように、少なくとも荷台フレーム3前方に運転方向を制御する前輪と、荷台フレーム後方に荷台荷重を受ける後輪5又は、5a及び5bと、その荷台フレーム3後端に荷台左右幅方向に延びる支持軸11を支点に駆動シリンダ40によって、上端が荷台フレーム3の長手方向前後方向に揺動可能に設けられる垂直フレーム20と該垂直フレーム20の下端に対し直角をなし、水平方向後方に段階的に伸長可能な牽引アーム30とを有するL字形アンダーリフト10とを備え、被牽引車両をリフトして牽引するレッカー車において
前記L字形アンダーリフト10が、その荷台フレーム3後端で垂直上方に起立する垂直フレーム20の上端において前方に突出する作用アーム23を備え、かつ、前記垂直フレーム20を揺動させる駆動シリンダ40はその一端41が前記作用アーム23を介して前記垂直フレーム20上端に連結される一方、駆動シリンダ40はそのアーム43が荷台フレーム3を後方上方から前方下方に交差するように傾斜配置され、他端42を前記後輪5又は5aの前方で荷台フレーム3の下方に突設される連結金具50に連結して構成され、前記牽引アーム30への荷重Wが前記垂直フレーム20、作用アーム23および駆動シリンダ40を介して荷台フレーム3に伝達され、前記後輪5又は5aを支点とし、前後の荷重バランスを採る機能を構成することを特徴とし、レッカー車におけるL字形アンダーリフト後輪を支点として前後の荷重バランス(例えばW≒W1+W3)を採る機能を有することを特徴とする折り畳み式L字形アンダーリフトに採用される荷重変換機構を提供することにある。
特に、レッカー車1が図1に示す、少なくとも荷台フレーム3前方に運転方向を制御する前輪4と、荷台フレーム3後方に荷台荷重を受ける2軸の後輪5a,5bを備える大型レッカー車であっては、本発明は、L字形アンダーリフトの支持軸11が後方2輪の後段車輪5bの後方近傍の荷台フレーム3から下方に突出するフランジ3aに軸支され、その支持軸11を支点として垂直アーム20が上端を前後に揺動可能に立設される一方、該垂直フレーム20の上端41に作用点を置き、垂直フレーム20を前後に揺動させる駆動シリ ンダ40の他端42連結金具50を介して後方2軸の前段車輪前方に軸支され、その先端に牽引車両の荷重Wをかけた時、後方2輪の後段の車輪を支点としてかかる荷重W1の一部を前記作用アーム23および作用アーム23から荷台フレーム3を下方に傾斜して伸びる駆動シリンダ40を介して後方2軸の前段車輪5a前方の荷台フレーム3に伝達し、後方2軸 の前段車輪5aの荷重W3に変換するように構成する。
L字形アンダーリフトにおいては、従来は図5に示すように、牽引車両の荷重Wは水平アーム30を介して垂直フレーム20の上端に支持軸11を支点として垂直フレーム20の上端を旋回させる力Fとなり、水平駆動シリンダ40の引っ張り力F1と拮抗し、固定ブラケット44を介して荷台フレーム3に力F2が作用して前輪4に荷重W2に抗してそれを浮き上がらせる力F3を作用させるとともに後方2軸の後段車輪にかかる荷重W1となっている。しかしながら、本発明においては、後方2軸の車輪を支点としてかかる荷重W1の一部を前記作用アーム23および作用アーム23から荷台フレーム3を下方に傾斜して伸びる駆動シリンダ40を介して後方2軸の前段車輪5a前方の荷台フレーム3に伝達し、後方2軸 の前段車輪5aの荷重W3に変換するように構成するので、被牽引車両の荷重Wは主として後方2軸 の前段車輪5aの荷重W3とバランスするように荷重変換されることになる。
すなわち、被牽引車両の荷重Wは水平アーム40を介して垂直フレーム20の上端を支持軸11支点として垂直フレーム20の上端を後方に旋回させる力Fとなって水平駆動シリンダの引っ張り力F1と拮抗し、前輪にそれを浮き上がらせる力F2が作用するとともに後方2軸の後段車輪5bにかかる荷重W1となろうとするが、駆動シリンダ40は水平に対し角度θ傾斜し、後方2軸の前段車輪5aの前方 位置で荷台フレーム3にブラケット50を介して引き下げ荷重W3となって前段車輪5a にかかるので、従来のように旋回力F2となって前輪4に作用せず、荷重W3と拮抗するF’2となって相殺される結果、前段車輪5aから前輪4までの車間L1は後段車輪5bから前輪4までの車間L0と小さくなるが、前輪4にかかる荷重W2を引き上げる力F’3は従来のF3より小さくなる結果を招来させる。本発明のアンダーリフトの荷台フレーム3を介しての前輪4への引き上げ力の減殺機構は2軸の前段車輪5aと後段車輪5bとの間のトーションバネの関係も作用して複雑であるが、垂直フレーム20の作用アーム23、そこから前方下方に傾斜する駆動シリンダ40の傾斜角度θ、その駆動シリンダ40の作用力F’1を荷台フレーム3に伝達するブラケット50の位置が深く関係するものである。
また、本発明の作用は最後尾の車輪にかかる荷重W1を荷台フレーム前方に移行させるものであるから、後方1輪、後方3輪の場合にも荷重W1が前方に移行する結果、後方車輪の駆動力は全体的に発揮されることになり、雪道での走行性は飛躍的に向上する。 したがって、本発明においては前記駆動シリンダ40の一端を荷台フレーム2に連結する連結金具50が前方斜め上方に傾斜する補強リブ51,52を有し、駆動シリンダ40の荷台フレーム2の引き上げ作用F’2を後方2軸の前段車輪5aを支点とする荷重W3とバランスさせるのが効率よく大型レッカー車の前輪への引き上げを減殺することができるので好ましい。
また、本発明においては、前記駆動シリンダと垂直フレームとを連結する作用アーム23を後方2軸の後段車輪5bの車軸上方またはその近傍まで突出させ、駆動シリンダ40の水平に対する傾斜角度θを増大させるのが効率よく大型レッカー車の前輪への引き上げを減殺することができるので好ましい。
本発明の第1実施例のアンダーリフトを大型レッカー車に取り付けた構造を示す要部側面図。 本発明の第1実施例のアンダーリフトを取り付けた大型レッカー車の全体構造を示す側面図。 本発明の第1実施例の大型レッカー車のアンダーリフトの作動説明図。 従来のアンダーリフトを取り付けた大型レッカー車の全体構造を示す側面図。 本発明の第1実施例の大型レッカー車のアンダーリフトの作動説明図。 本発明のアンダーリフトを後方1軸車輪のレッカー車に取り付けた構造を示す要部側面図。 本発明の第2実施例のアンダーリフトを取り付けたレッカー車の全体構造を示す側面図。 本発明の第2実施例のアンダーリフトの取り付け構造を示す要部側面図。 本発明の第2実施例のレッカー車のアンダーリフトの要部斜視図。 第1実施例のレッカー車のアンダーリフトと第2実施例のレッカー車のアンダーリフトの作動比較説明図。
以下、この発明の第1の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図2はこの発明の一実施形態に係る大型レッカー車1を示し、そのうち図1はその要部構成図である。図中、2は大型レッカー車1の運転席で荷台フレーム(シャーシ)3の前方にあり、このシャーシ3上面中程には、L型のウインチブーム(図示せず)が起伏シリンダの伸縮作動によって起伏可能に搭載されて、牽引作業時には、前記ウインチブームを起伏シリンダの収縮作動により倒伏して牽引姿勢を取らせるようになっている。前記ウインチブームの基端寄りにはウインチ(図示せず)が設置され、このウインチには、先端にフックを有するワイヤが送り出し巻き戻し可能に収納され、被牽引車Mの車輪が破損してアンダーリフト10によって牽引作業が不可能な場合に、前記フックを被牽引車Mの係合部に引っ掛けて被牽引車Mを吊り上げることができるようになっており、従来大型レッカー車が採用する構成であるので図示せず説明を省略する。
本発明においては、アンダーリフト10が、大型レッカー車1の車体後方に延びる荷台フレーム3に垂直フレーム20が揺動可能に取り付けられる。本発明では、運転台2の下方の荷台フレーム3の前方に前方車輪4が取り付けられる一方、荷台フレーム3の後方に2軸後方車輪5a,5bを備え、大型荷重に耐えるように構成されている。この大型レッカー車1において、その後方2軸の後段車輪5bの後方近傍に荷台フレーム3の長手方向に対し直角に横断して延びる支持軸11を支点に前方に揺動可能にL字形折り畳み式アンダーリフト10を備える(図3)。このL字形アンダーリフト10は荷台フレーム3の長手方向に対し幅方向に伸びる支持軸11に枢支されるほぼ垂直上方に伸びる垂直フレーム20が設けられ、該垂直フレーム20の下端には垂直フレーム20の垂直方向に対し後方に直角方向に、L字形脚部をなすように水平牽引アーム30が伸び、該アームは水平方向後方に3段階に伸長可能であるアーム31、32および33を備え(図5参照)、牽引車両の重量に応じて牽引アームの長さを調節可能となっている。この水平牽引アーム30は牽引しないときは垂直フレーム20側にV字状に折り返し起立可能な折り畳み式となっている。
前記垂直フレームの上端22には作用アーム23が上端から前方にほぼ水平に突出し、逆L字形をなし、支持軸11からのアーム距離を稼いで駆動力の働きをよくする機能を有するのがよく、後方2軸の後段車輪5bの車軸上方まで延びるのが好ましい。また、下方への荷重がかかるので、水平方向に伸びる複数のリブ23a、23aが形成されている。
この作用アーム23には駆動シリンダ40の一端41が連結され、そこから胴部43は前方下方に水平に対し角度θ(ここではほぼ45度)傾斜して延び、他端42が後方2軸の前段車輪5aより前方の荷台フレーム3に連結金具50を介して連結される。連結金具50には前方斜め上方に傾斜する補強リブ51,52を有し、駆動シリンダ40により支持軸11を支点として垂直アーム20前方に引っ張ると引っ張り力F’1が連結金具50に
作用し、駆動シリンダ40の荷台フレーム2の上方に引き上げる作用力F’2を働かせ、後方2軸の前段車輪5aを支点とする荷重W3に拮抗する。
L字形アンダーリフト10においては、牽引車両の荷重Wは水平アーム30を介して垂直フレーム20の上端が支持軸11を支点として垂直フレーム20の上端を後方に旋回させる力Fとなって水平駆動シリンダの引っ張り力F1と拮抗し、前輪にそれを浮き上がらせる力F2が作用させるとともに後方2軸の後段車輪5bにかかる荷重W1となるが(図5)、駆動シリンダ40は水平に対し角度θ傾斜し、後方2軸の前段車輪5aの前方位置で荷台フレーム3にブラケット50を介して引き下げ荷重W3となって前段車輪5aにかかるので、従来のように旋回力F2となって前輪4に作用せず、荷重W3と拮抗するF’2となって相殺される結果、前段車輪5aから前輪4までの車間L1は後段車輪5bから前輪4までの車間L0よりも小さくなるが、前輪4にかかる荷重W2を引き上げる力F’3は従来のF3より小さくなる結果を招来させる(図3)。本発明のアンダーリフトの荷台フレーム3を介しての前輪4への引き上げ力の減殺機構は2軸の前段車輪5aと後段車輪5bとの間のトーションバネ(図示せず)の関係も作用して複雑であるが、垂直フレーム20の作用アーム23、そこから前方下方に傾斜する駆動シリンダ40の傾斜角度θ、その駆動シリンダ40の作用力F’1を荷台フレーム3に伝達するブラケット50の位置が深く関係する。本発明においては、前記駆動シリンダと垂直フレームとを連結する作用アーム23を後方2軸の後段車輪5bの車軸上方またはその近傍まで突出させ、駆動シリンダ40の水平に対する傾斜角度θを増大させるのが効率よく大型レッカー車の前輪への引き上げを減殺することができるので好ましい。
したがって、従来は図5に示すように、牽引車両の荷重Wは水平アーム30を介して垂直フレーム20の上端に支持軸11を支点として垂直フレーム20の上端を旋回させる力Fとなり、水平駆動シリンダ40の引っ張り力F1と拮抗し、ブラケット44を介して荷台フレーム3に力F2が作用して前輪4に荷重W2に抗してそれを浮き上がらせる力F3を作用させるとともに後方2軸の後段車輪にかかる荷重W1となっていたが、本発明においては、後方2軸の後段車輪にかかる荷重W1が少なくとも一部を垂直フレーム20の上端から下降傾斜して後方2軸の前段車輪5aの荷台フレーム3に伸びる駆動シリンダ40で前記垂直フレーム20の前方への引っ張り力F’1により後方2軸の前段車輪5aを支点とする荷重W3に移行させるので、被牽引車両の荷重が同じであっても前輪4にかかる、浮き上げ力はF’3に減殺される結果、操舵性に影響を与えない。
以上の実施例はレッカー車1が少なくとも荷台フレーム3前方に運転方向を制御する前輪4と、荷台フレーム3後方に荷台荷重を受ける2軸の後輪5a,5bを備える大型レッカー車である場合であるが、後方車輪が1軸である場合は、図6に示すように、レッカー車に対しその荷台フレーム3に直交する支持軸11を支点に揺動可能に設けられるL字形アンダーリフト10は、その荷台フレーム3に対し垂直に伸び、前記支持軸11を支点に上端22が荷台フレームの長手方向に前後揺動する垂直フレーム20を備え、該垂直フレーム20の上端に前方に突出する作用アーム23を介して駆動シリンダ40の一端41を連結する一方、他端42を荷台フレーム3の前方50で連結して、荷台フレーム3を交差するように前方下方傾斜配置し、該垂直フレーム20の下端を支点としてV字状に起立折り返し可能で、垂直フレーム20の長手方向に対し直角をなし、水平方向後方に段階的に伸長可能な水平牽引アーム30を備え、水平牽引アーム30への荷重Wを垂直フレーム20、作用アーム23および駆動シリンダ40を介して荷台フレーム3に伝達し、後輪5を支点として前後の荷重バランスを採る機能を有する機構とする。その作用機構は後方2軸の場合と同様である。その他は図1と同じであるので同一部品には同一番号を付して説明を省略する。
以下、この発明の第2の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図7はこの発明の第2実施形態に係る小型レッカー車を示し、そのうち図8はその要部構成図である。図1と同じであるので同一部品には同一番号を付して説明を省略する。
第2実施形態においては、前記垂直フレーム20中段に牽引荷重W1を受ける支持フレーム60を連設する。支持軸11は一対の脚部12の前側に支持され、反対側では牽引アーム30が取り付けアーム13に支持される一方、支持フレーム60は両翼60aを一対の脚部12の上端に置き、そこから、荷台フレーム3の前方に延び、両側の後方車輪5の上方で広がり、 垂直フレーム20の搖動スペース61を有する「コ字」形状の板状支持フレーム60を荷台フレーム3に固設する。これにより、牽引アーム30を水平に伸長し、その先端に牽引車両Mの荷重W1をかけた時、支持軸11を支点とする垂直フレーム20の右回り回転モーメントM1に対し荷台フレーム3の前方に伸びる駆動シリンダ40で前記垂直フレーム20の左回りの回転モーメントM2を付与し、荷台フレーム3側の重心Wとバランスさせると、バランス荷重W3が支持フレームを介して後方車輪5に作用し、後方車輪5を支点とするバランスを新たに発生させることになる
したがって、支持フレーム60がない場合は図10Aに示すように、牽引アーム30の支持軸11を支点とする右回りモーメントM1と垂直フレーム20の駆動シリンダ40による左回りモーメントM2の拮抗により、前輪4に荷重W2に抗してそれを浮き上がらせる力F3を抑制させるようになっていたが、本発明においては、図10Bに示すように、垂直フレーム20の駆動シリンダ40による左回りモーメントM2とこれに拮抗する牽引アーム30の右回りモーメントM1のバランス荷重を支持フレーム60により受けて新たに後方車輪5を支点として作用させるため、前輪4に荷重W2に抗してそれを浮き上がらせる力F3は相殺されることになる。しかも、後方車輪5に荷重がかかるので、駆動力は向上し、牽引車両の荷重が同じであっても前輪4を浮き上げる力F3は減殺される結果、操舵性に影響を与えないことになる。よって、荷台フレーム3が短い小型車両でも、効果的に作用する。なお、作用機構を後方1輪の小型レッカー車を例に説明したが、後方2輪の大型レッカー車の場合は前記支持フレーム60を後方前段車輪中心前方にくるように延在させるようにすることにより後方前段車輪にバランス荷重のかかるように荷重支点を調整するのがよい。
3 荷台フレーム
4 前輪
5a 後方2軸前段車輪
5b 後方2軸後段車輪
10 アンダーリフト
11 支持軸
20 垂直フレーム
23 作用アーム
30 水平牽引アーム
40 駆動シリンダ
50 連結金具
60 支持フレーム
θ 駆動シリンダの傾斜角度
牽引車両
牽引荷重
W1 後方2軸の後段車両荷重(1軸の後輪荷重)
W2 前輪荷重
W3 後方2軸の前段車両荷重(1軸の後輪前方荷重)

Claims (4)

  1. 少なくとも荷台フレーム3前方に運転方向を制御する前輪4と、荷台フレーム3後方
    に荷台荷重を受ける後輪5又は、5a及び5bと、その荷台フレーム3後端に荷台左右幅方向に延びる支持軸11を支点に駆動シリンダ40によって、上端が荷台フレーム3の長手方向前後方向に揺動可能に設けられる垂直フレーム20と該垂直フレーム20の下端に対し直角をなし、水平方向後方に段階的に伸長可能な牽引アーム30とを有するL字形アンダーリフト10とを備え、被牽引車両をリフトして牽引するレッカー車において、
    前記L字形アンダーリフト10が、その荷台フレーム3後端で垂直上方に起立する垂直フレーム20の上端において前方に突出する作用アーム23を備え、かつ、前記垂直フレーム20を揺動させる駆動シリンダ40はその一端41が前記作用アーム23を介して前記垂直フレーム20上端に連結される一方、駆動シリンダ40はそのアーム43が荷台フレーム3を後方上方から前方下方に交差するように傾斜配置され、他端42を前記後輪5又は5aの前方で荷台フレーム3の下方に突設される連結金具50に連結して構成され、前記牽引アーム30への荷重Wが前記垂直フレーム20、作用アーム23および駆動シリンダ40を介して荷台フレーム3に伝達され、前記後輪5又は5aを支点とし、前後の荷重バランスを採る機能を構成することを特徴とするレッカー車におけるL字形アンダーリフトに採用される荷重変換機構。
  2. 荷台フレーム3後方に荷台荷重を受ける後輪が2軸の後輪5,5bを備える大型レッカー車であって、前記牽引アーム30の先端に被牽引車両の荷重Wをかけた時、後方2輪の後段の車輪5bを支点としてかかる荷重W1の一部を前記垂直フレーム20及び作用アーム
    23および作用アーム23から傾斜して伸びる駆動シリンダ40を介して後方2軸の前段車輪5前方の荷台フレーム3の連結金具50に伝達し、前記後輪5を支点とし、後方2軸の前段車輪5の荷重W3に変換することを特徴とする請求項記載のアンダーリフトに採用される荷重変換機構。
  3. 前記駆動シリンダ40の一端を荷台フレーム3に連結する連結金具50が前方斜め上
    方に傾斜する補強リブ51,52を有し、駆動シリンダ40の荷台フレーム3の引き上げ作用F’2を後方2軸の前段車輪5aを支点とする荷重W3に作用させる請求項1又は2記載のアンダーリフトに採用される荷重変換機構。
  4. 前記駆動シリンダ40と垂直フレーム22とを連結する作用アーム23を後方車輪5
    または後方2軸の後段車輪5bの車軸上方またはその近傍まで突出させ、駆動シリンダ40の水平に対する傾斜角度θを増大させる請求項1記載のアンダーリフトに採用される荷重変換機構。
JP2015168608A 2014-11-06 2015-08-28 改良されたアンダーリフトに採用される荷重変換機構 Expired - Fee Related JP6621270B2 (ja)

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