JP6620514B2 - エンジン及び自動二輪車 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン及び自動二輪車に関し、特に水冷式のエンジン及び自動二輪車に関する。
自動二輪車のエンジンにおいては、シリンダヘッドの上部に燃焼室内に貫通する点火プラグ用の取付穴が形成されている。この取付穴には上から点火プラグがねじ込まれ、点火プラグには樹脂製のプラグキャップが被せられる。このようなエンジンでは、点火プラグにプラグキャップが被せられているだけで、点火プラグに対して完全な防水対策が施されていない。このため、雨水等が取付穴の内部に浸入して溜まってしまうことがある。
そこで、取付穴の内部に溜まった水を排出するために、取付穴の下端に水抜き用の排水口が形成されるものが提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。特許文献1及び特許文献2に記載のエンジンは、並列多気筒の水冷式エンジンであり、一気筒あたり2つの排気ポートを備えている。これらのエンジンでは、点火プラグの取付穴の下端から2つの排気ポートの間及び燃焼室と排気ポートとの間のスペースを通る排水口が形成されている。
特開平7−259641号公報 特開2000−110660号公報
ところで、エンジン運転中はシリンダヘッドの周辺が高温にさらされている。特に、燃焼室及び排気ポートでは熱の影響が著しく、冷却対策が十分に施されていないと、混合気の異常燃焼(ノッキング)等の原因となってしまう。そこで、水冷式のエンジンでは、シリンダヘッド等の内部に冷却水の通路となるウォータージャケットが形成される。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載のエンジンでは、冷却効果を得たい部分に水抜き用の排水口が形成されているため、ウォータージャケットのスペースを十分に確保することができず、冷却効果を満足に得ることができないという問題がある。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、点火プラグ用の取付穴の内部に溜まった水を適切に排出すると共に冷却効果を高めることができるエンジン及び自動二輪車を提供することを目的とする。
本発明に係るエンジンは、気筒に対応する位置に点火プラグ用の取付穴及び排気ポートが形成され、複数の前記気筒が左右方向に並んで配置されたシリンダヘッドを備える並列多気筒のエンジンであって、前記シリンダヘッドには、各気筒毎に前記取付穴と複数の前記排気ポートとが形成され、前記シリンダヘッドの左右方向で全ての前記気筒の前記取付穴を貫通するように形成される第1の水抜き通路と、前記シリンダヘッドの側方で前後方向に延びて前記第1の水抜き通路に連通する第2の水抜き通路とを備え、前記第2の水抜き通路と同じ側にサイドスタンドが配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1の水抜き通路と第2の水抜き通路がシリンダヘッドの側方で連通することにより、取付穴の内部に水が溜まったとしても、第1の水抜き通路及び第2の水抜き通路を通じて水をエンジンの外に排出することができる。このとき、水の排出経路が取付穴と排気ポートとの間を通ることが無いため、取付穴と排気ポートとの間のスペースを冷却水の通路として確保することができる。よって、当該スペースに冷却水を供給することで、エンジンの冷却効果を高めることができる。
また、本発明に係る上記エンジンにおいて、前記第2の水抜き通路は、前記排気ポートとカムチェーン室との間に設けられることが好ましい。この構成によれば、排気ポートとカムチェーン室との間のデッドスペースを有効活用することができる。
また、本発明に係る上記エンジンにおいて、前記カムチェーン室は、エンジンの一方側に偏って配置されており、前記カムチェーン室と同じ側に前記サイドスタンドが配置されていることが好ましい。この構成によれば、サイドスタンドを使用した際に、エンジン全体がサイドスタンド側に傾斜することで、第1の水抜き通路及び第2の水抜き通路の出口側が下方に位置付けられる。よって、取付穴の内部に溜まった水の自重を利用して、水の排出性を高めることができる。
また、本発明に係る上記エンジンにおいて、前記取付穴と前記排気ポートとの間のスペースにウォータージャケットが形成されることが好ましい。この構成によれば、熱の影響が著しい排気ポートの近傍を効果的に冷却することができ、取付穴と排気ポートとの間にヒートスポットが生成されるのを防ぐことができる。
また、本発明に係る上記エンジンにおいて、前記気筒は前傾で配置され、前記第2の水抜き通路がエンジンの前側において貫通することが好ましい。この構成によれば、第2の水抜き通路を前方に向かって下方に傾斜させることができ、水の排出性を向上させることができる。
また、本発明に係る自動二輪車は、上記エンジンを備えることが好ましい。
本発明によれば、点火プラグ用の穴の内部に溜まった水を適切に排出すると共に冷却効率を高めることができる。
本実施の形態に係る自動二輪車のエンジンの概略構成を示す側面図である。 図1に示すエンジンの正面図である。 本実施の形態に係るシリンダヘッドの上面図である。 比較例に係るシリンダヘッドの断面図である。 図3に示すシリンダヘッドをA−A線に沿って切断したときの断面図である。 図3に示すシリンダヘッドをB−B線に沿って切断したときの断面図である。 図3に示すシリンダヘッドをC−C線に沿って切断したときの断面図である。 本実施の形態において、サイドスタンドを使用したときのエンジンの正面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明に係るエンジンを自動二輪車に適用した例について説明するが、適用対象はこれに限定されることなく変更可能である。例えば、本発明に係る過給機を、他のタイプの自動二輪車や、バギータイプの自動三輪車、自動四輪車等に適用してもよい。また、方向について、車両前方を矢印FR、車両後方を矢印RE、車両左側を矢印L、車両右側を矢印Rでそれぞれ示す。また、以下の各図では、説明の便宜上、一部の構成を省略している。
図1及び図2を参照して、本実施の形態に係る自動二輪車のエンジンの概略構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る自動二輪車のエンジンの概略構成を示す側面図である。図2は、図1に示すエンジンの正面図である。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るエンジン1は、並列2気筒の水冷式エンジンである。エンジン1は、シリンダブロック10やシリンダヘッド11で構成されるシリンダアセンブリ12内にピストン(不図示)等の構成部品を収容し、シリンダアセンブリ12(シリンダヘッド11)の上端にシリンダヘッドカバー13を取り付けて構成される。シリンダアセンブリ12の後下方には、クランクシャフト(不図示)を収容するクランクケース4が取り付けられている。
クランクケース4は、上下に分割可能に構成され、上側の上ケース40と下側の下ケース41とを有している。上ケース40と下ケース41とを合わせることにより、クランクケース4内に各種軸を収容する空間が形成される。上ケース40の前側上部は開口されており、この開口を塞ぐように上ケース40にはシリンダブロック10が取り付けられる。下ケース41は下方に開口されており、この開口を塞ぐように下ケース41にはオイルパン5が取り付けられる。
クランクケース4の左右両側には、それぞれ開口が形成されている。左側の開口には、マグネト(不図示)を覆うマグネトカバー14(図1では不図示)が取り付けられ、右側の開口には、クラッチ(不図示)を覆うクラッチカバー15が取り付けられている。
また、エンジン1には、冷却水をエンジン1に対して送り込むウォータポンプ16が設けられている。ウォータポンプ16は、クランクケース4の側面において、クラッチカバー15の前方に設けられている。また、クランクケース4の左下方には、車体(エンジン1)を支持するサイドスタンド17(図8参照)が設けられている。
次に、図3及び図4を参照して、本実施の形態に係るシリンダヘッドの周辺構成、及び比較例に係るシリンダヘッドについて説明する。図3は、本実施の形態に係るシリンダヘッドの上面図である。図4は、比較例に係るシリンダヘッドの断面図である。なお、図4においては、点火プラグに対する水の排出経路及び冷却水経路が本実施の形態と相違し、それ以外の構成は本実施の形態と略同一である。
図3に示すように、シリンダヘッド11は、上面視において左右方向に長い矩形状の空間20を有している。この空間20には、吸気バルブ21や排気バルブ22等の動弁機構を構成する部品が収容される。シリンダヘッド11の空間20の左側方には、カムチェーン(不図示)を収容するカムチェーン室23が設けられている。カムチェーンは、クランクシャフト(不図示)の回転を動弁機構の一部であるカムシャフト(不図示)に伝達する役割を果たす。
また、上記したように、本実施の形態に係るエンジン1は並列2気筒のエンジンであり、シリンダヘッド11下方のシリンダブロック10(図1参照)では、2つの気筒が左右方向に並んで配置されている。シリンダヘッド11においては、これら2つの気筒に対応して、各気筒毎に一つずつ点火プラグP(図5参照)用の取付穴24が形成されている。すなわち、2つの取付穴24は、左右方向に並んで形成されている。詳細は後述するが、取付穴24は、上下方向(紙面に対して垂直方向)に延びており、シリンダブロック10側に貫通形成されている。
各取付穴24の前側(紙面下側)には、一対の排気バルブ22が設けられ、各取付穴24の後側(紙面上側)には、一対の吸気バルブ21が設けられている。すなわち、一対の排気バルブ22及び一対の吸気バルブ21は、前後方向において取付穴24(点火プラグP)を挟むように配置されている。また、取付穴24の中心を通って前後方向に延びる直線を挟むようにして、一対の排気バルブ22又は一対の吸気バルブ21が左右に並んで配置されている。さらに、各気筒及び排気バルブ22に応じて、シリンダヘッド11の前面には、一対の排気ポート25(図6又は図7参照)が左右に並んで設けられ、各気筒及び吸気バルブ21に応じて、シリンダヘッド11の後面には、一対の吸気ポート26が左右に並んで設けられている。
ところで、このように構成されるシリンダヘッド11においては、取付穴24に点火プラグPが取り付けられた後、点火プラグPの上半部にはプラグキャップ(不図示)が被せられる。このとき、取付穴24に対してプラグキャップが嵌め込まれるわけではなく、取付穴24とプラグキャップとの間には隙間が空いている。このため、取付穴24の中に雨水等の水分が溜まってしまい、点火プラグP及びその周辺が腐食してしまうおそれがある。
そこで、図4に示すシリンダヘッド6においては、取付穴60の下端側に水抜き用の通路61が形成されている。この通路61は、点火プラグPの取付座面から前方に向かって斜め下方に穴を貫通させて形成される。これにより、取付穴60の内部に雨水等が浸入しても、水抜き用の通路61を通じて雨水等をシリンダヘッド6の外側に排出することができ、点火プラグP及びその周辺の腐食が防止される。
また、一般に、エンジン運転中は燃焼室62内で混合気の点火が繰り返されることにより、シリンダブロック(不図示)及びシリンダヘッド6の周辺が高温にさらされる。特に、燃焼室62及び排気ポート63では熱の影響が著しく、冷却対策が十分に施されていないと、混合気の異常燃焼(ノッキング)等の原因となってしまう。このため、シリンダヘッド6の内部には、冷却水の通路としてウォータージャケット64が形成されている。
しかしながら、図4に示すシリンダヘッド6では、水抜き用の通路61が、燃焼室62と排気ポート63との間のスペース(一対の排気ポート63間のスペース)を利用して形成されている。このため、ウォータージャケット64は、水抜き用の通路61を避けるようにして、取付穴60と排気ポート63との間の限られたスペース内に形成される。このように、通路61が邪魔をして、最も熱が発生する部分においてウォータージャケット64のスペースを十分に確保することができなかった。この結果、エンジンの冷却効果を満足に得ることができないおそれがあった。
そこで、本発明者は、エンジン1の片側に偏って配置されたカムチェーン室23と、カムチェーン室23と同じ側の排気ポート25との間のデッドスペースに着目して本発明に想到した。より具体的には、点火プラグPの取付穴24に溜まった水の排出口をシリンダヘッド11の片側に設ける構成とした。図3に示すように、水の排出経路27は、シリンダヘッド11の左右方向で各取付穴24に連通する第1の水抜き通路27aと、第1の水抜き通路27aに連通してシリンダヘッド6の側方で前後方向に延びる第2の水抜き通路27bとによって構成される。
これにより、水の排出経路27が取付穴24と排気ポート25との間(一対の排気ポート25の間)を通ることが無いため、取付穴24と排気ポート25との間のスペースを冷却水の通路として確保することができる。よって、点火プラグPの取付穴24の内部に溜まった水を適切に排出すると共にエンジン1の冷却効果を高めることが可能になっている。
次に、図3及び図5から図8を参照して、シリンダヘッドの内部構成について詳細に説明する。図5は、図3に示すシリンダヘッドをA−A線に沿って切断したときの断面図である。図6は、図3に示すシリンダヘッドをB−B線に沿って切断したときの断面図である。図7は、図3に示すシリンダヘッドをC−C線に沿って切断したときの断面図である。図8は、本実施の形態において、サイドスタンドを使用したときのエンジンの正面図である。
図5に示すように、取付穴24は、各気筒の略軸心上において上下方向に延び、燃焼室28内(気筒内)に貫通している。取付穴24は、上側の太穴部24aと下側の細穴部24bとが同軸上に連なって構成されており、細穴部24bの下端が燃焼室28に貫通している。細穴部24bは、太穴部24aに対して小さい内径を有しており、内面にネジが形成されている。
点火プラグPは、電極が設けられる先端側を下方に向けて取付穴24に挿通される。そして、点火プラグPの略下半部(先端側)が細穴部24bにねじ込まれ、点火プラグPの略上半部が太穴部24a内に収容される。これにより、点火プラグPの電極部分が燃焼室28内に露出される。
また、シリンダヘッド11には、右端から左方向に向かって各取付穴24に連通する連通穴27aが形成されている。この連通穴27a(以下、連通穴27aを第1の水抜き通路27aと記す)は、取付穴24の内部に浸入した水の排出経路27の一部を構成する。第1の水抜き通路27aは、各気筒毎の取付穴24を左右方向に貫通するように形成される。また、第1の水抜き通路27aは、太穴部24aと細穴部24bとの接続部分近傍を横切り、カムチェーン室23側に延びている。なお、第1の水抜き通路27aの右側の開口端は、図示しないメクラ栓によって塞がれてもよく、開放されたままでもよい。
また、図6に示すように、シリンダヘッド11の左端側(カムチェーン室23(図5参照)側)においては、第1の水抜き通路27aに連通するようにシリンダヘッド11の前面から連通穴27bが形成されている。この連通穴27b(以下、連通穴27bを第2の水抜き通路27bと記す)は、上記した水の排出経路27の一部を構成する。第2の水抜き通路27bは、第1の水抜き通路27aの左端部から前方に向かって下方に傾斜している。また、第2の水抜き通路27bが排気ポート25とカムチェーン室23との間に設けられることにより、排気ポート25とカムチェーン室23との間のデッドスペースを有効活用することができる。
本実施の形態では、水の排出経路27(第2の水抜き通路27b)がエンジン1の左側、すなわち、カムチェーン室23側に偏って配置されている。また、図8に示すように、サイドスタンド17もエンジン1の左側に設けられている。このため、サイドスタンド17が使用されることにより、エンジン1が左側に傾けられ、第1の水抜き通路27aは、左端側(出口側)が下方に位置付けられる。これにより、各取付穴24に浸入した水は自重によって第1の水抜き通路27aの左端側(カムチェーン室23側)に流れ落ちる。
また、エンジン1が車体フレーム(不図示)に取り付けられた状態においては、シリンダアセンブリ12(図1参照)が前傾で配置されており、第2の水抜き通路27bがシリンダヘッド11の前側で貫通(開放)している。この場合、第2の水抜き通路27bは、第1の水抜き通路27aの左端部から前方に向かって下方に傾斜している。このため、第1の水抜き通路27aを通じて第2の水抜き通路27bに流れ込んだ水は、自重によって前方に向かって流れ落ち、シリンダヘッド11の前面から外に排出される。
このように、水の排出経路27をエンジン1の姿勢に合わせて傾斜させたことで、水の排出性が向上されている。なお、サイドスタンド17の使用時に限らず、カムチェーン室23側(左側)が下方となるように車体をバンクさせた場合においても排水性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、上記したように、点火プラグPの取付穴24の内部に入り込んだ水の排出経路27を、左右方向に延びる第1の水抜き通路27aと、第1の水抜き通路27aの端部から前方に向かって延びる第2の水抜き通路27bとで構成している。これにより、一対の排気ポート25の間や、取付穴24と排気ポート25との間のスペース、いわゆる積極的に冷却したい部分に水の排出経路を設ける必要が無い。よって、図7に示すように、取付穴24と排気ポート25との間のスペースにウォータージャケット29のスペースを確保することができる。このように、熱の影響が著しい排気ポート25の近傍を効果的に冷却することができ、取付穴24と排気ポート25との間にヒートスポットが生成されるのを防ぐことができる。
以上のように、本実施の形態によれば、第1の水抜き通路27aと第2の水抜き通路27bがシリンダヘッド11の側方で連通することにより、取付穴24の内部に水が溜まったとしても、第1の水抜き通路27a及び第2の水抜き通路27bを通じて水をエンジン1の外に排出することができる。このとき、水の排出経路27が取付穴24と排気ポート25との間を通ることが無いため、取付穴24と排気ポート25との間のスペースを冷却水の通路として確保することができる。よって、当該スペースに冷却水を供給することで、エンジン1の冷却効果を高めることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した実施の形態においては、並列2気筒のエンジン1について説明したが、この構成に限定されない。エンジン1は、単気筒でも、3気筒以上のエンジンで構成されてもよい。
また、上記した実施の形態においては、一気筒につき2つの排気ポート25を有するエンジン1について説明したが、この構成に限定されない。エンジン1は、一気筒につき1つの排気ポート又は3つ以上の排気ポートを有してもよい。
また、上記した実施の形態において、カムチェーン室23及びサイドスタンド17がエンジン1の左側に設けられる構成としたが、この構成に限定されない。カムチェーン室23及びサイドスタンド17は、右側に設けられてもよい。また、カムチェーン室23とサイドスタンド17とは、必ずしも同じ側に設けられなくてよい。
以上説明したように、本発明は、点火プラグ用の取付穴の内部に溜まった水を適切に排出すると共に冷却効果を高めることができるという効果を有し、特に、水冷式のエンジン及び自動二輪車に有用である。
1 エンジン
11 シリンダヘッド
17 サイドスタンド
23 カムチェーン室
24 取付穴
25 排気ポート
27a 連通穴(第1の水抜き通路)
27b 連通穴(第2の水抜き通路)
29 ウォータージャケット
P 点火プラグ

Claims (6)

  1. 気筒に対応する位置に点火プラグ用の取付穴及び排気ポートが形成され、複数の前記気筒が左右方向に並んで配置されたシリンダヘッドを備える並列多気筒のエンジンであって、
    前記シリンダヘッドには、各気筒毎に前記取付穴と複数の前記排気ポートとが形成され、
    前記シリンダヘッドの左右方向で全ての前記気筒の前記取付穴を貫通するように形成される第1の水抜き通路と、
    前記シリンダヘッドの側方で前後方向に延びて前記第1の水抜き通路に連通する第2の水抜き通路とを備え、
    前記第2の水抜き通路と同じ側にサイドスタンドが配置されていることを特徴とするエンジン。
  2. 前記第2の水抜き通路は、前記排気ポートとカムチェーン室との間に設けられることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  3. 前記カムチェーン室は、エンジンの一方側に偏って配置されており、
    前記カムチェーン室と同じ側に前記サイドスタンドが配置されていることを特徴とする請求項2に記載のエンジン。
  4. 前記取付穴と前記排気ポートとの間のスペースにウォータージャケットが形成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のエンジン。
  5. 前記気筒は前傾で配置され、前記第2の水抜き通路がエンジンの前側において貫通することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のエンジン。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のエンジンを備えることを特徴とする自動二輪車。
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