JP6619643B2 - 粉粒体質量検査装置及び検査方法、並びに粉粒体含有物品の製造装置及び製造方法 - Google Patents
粉粒体質量検査装置及び検査方法、並びに粉粒体含有物品の製造装置及び製造方法 Download PDFInfo
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Description
前記散布対象物へ向けて自由落下する粉粒体を撮像し画像データとして保存する撮像処理部と、
前記撮像処理部で撮像される撮像領域を照らす照明部と、
前記撮像処理部が保存する前記画像データにおける、粉粒体が映り込まない領域の濃度を検出し、照明の異常を判定する濃度判定処理部と、
前記画像データを所定の閾値に基づいて二値化処理して二値化画像データを生成し、前記撮像処理部に保存させる二値化処理部と、
検査初期段階において、前記撮像処理部で所定時間に蓄積された前記二値化画像データから得られる粉粒体の画素と、粉粒体の落下軌道の下方に位置する質量測定部によって前記所定時間に測定された粉粒体の質量とに基づいて、画素と質量との対応関係を一次関数で示す基準検量線を作成する基準検量線作成部と、
前記所定時間に蓄積される検査初期段階の前記二値化画像データから、検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasを作成し、記憶する基準粒径作成・記憶領域部と、
前記基準検量線と検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasの存在下で、検査対象となる粉粒体の粒径Dを算出し、検査対象となる粉粒体の粒径Dと検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasとの比であるD/Dbasの値に基づき、前記基準検量線の傾きを補正した補正検量線を作成する補正検量線作成部と、
前記基準検量線及び前記補正検量線を記憶する検量線記憶領域部と、
前記補正検量線の存在下で、撮像され二値化処理された検査対象となる粉粒体の各二値化画像データの画素から、前記補正検量線に基づいて、検査対象となる粉粒体の質量を算出する質量演算部と、
前記質量演算部における演算結果に基づいて、所定時間に自由落下する、検査対象となる粉粒体の総質量に対する判定を下す質量判定処理部と、
を有する粉粒体質量検査装置を提供するものである。
照明部により照らされ、前記散布対象物へ向けて自由落下する粉粒体を撮像手段で撮像する撮像処理工程と、
前記撮像手段が撮像した画像データにおける、前記粉粒体が映り込まない撮像領域の濃度を検出し、前記照明部の照明の異常を判定する濃度判定処理工程と、
前記画像データを所定の閾値に基づいて二値化処理して二値化画像データを生成する二値化処理工程と、
検査初期段階に生成された二値化画像データから得られる粉粒体の画素と、検査初期段階に質量測定部によって測定された粉粒体の質量と、により作成される画素と質量との対応関係を一次関数で示す基準検量線、及び検査初期段階において二値化画像データから算出される検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasの存在下で、検査対象となる粉粒体の粒径Dを算出し、検査対象となる粉粒体の粒径Dと検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasとの比であるD/Dbasの値に基づき、前記基準検量線の傾きを補正した補正検量線を作成する基準検量線補正処理工程と、
前記補正検量線の存在下で、前記二値化処理工程で二値化処理された検査対象となる粉粒体の前記二値化画像データの画素から、前記補正検量線に基づいて、検査対象となる粉粒体の質量を算出する質量演算処理工程と、
前記質量演算処理工程で演算された質量に基づいて、所定時間に自由落下する、検査対象となる粉粒体の総質量に対する判定を下す質量判定処理工程と、
を有する粉粒体質量検査方法を提供するものである。
前記散布対象物に向けて粉粒体を散布する粉粒体散布部と、
前記散布対象物へ向けて自由落下する粉粒体を撮像し画像データとして保存する撮像処理部と、
前記撮像処理部で撮像される撮像領域を照らす照明部と、
前記撮像処理部が保存する前記画像データにおける、粉粒体が映り込まない領域の濃度を検出し、照明の異常を判定する濃度判定処理部と、
前記画像データを所定の閾値に基づいて二値化処理して二値化画像データを生成し、前記撮像処理部に保存させる二値化処理部と、
検査初期段階において、前記撮像処理部で所定時間に蓄積された前記二値化画像データから得られる粉粒体の画素と、粉粒体の落下軌道の下方に位置する質量測定部によって前記所定時間に測定された粉粒体の質量とに基づいて、画素と質量との対応関係を一次関数で示す基準検量線を作成する基準検量線作成部と、
前記所定時間に蓄積される検査初期段階の前記二値化画像データから、検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasを作成し、記憶する基準粒径作成・記憶領域部と、
前記基準検量線と検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasの存在下で、検査対象となる粉粒体の粒径Dを算出し、検査対象となる粉粒体の粒径Dと検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasとの比であるD/Dbasの値に基づき、前記基準検量線の傾きを補正した補正検量線を作成する補正検量線作成部と、
前記基準検量線及び前記補正検量線を記憶する検量線記憶領域部と、
前記補正検量線の存在下で、撮像され二値化処理された検査対象となる粉粒体の各二値化画像データの画素から、前記補正検量線に基づいて、検査対象となる粉粒体の質量を算出する質量演算部と、
前記質量演算部における演算結果に基づいて、所定時間に自由落下する、検査対象となる粉粒体の総質量に対する判定を下す質量判定処理部と、
前記質量判定処理部が粉粒体の質量異常と判定した場合に、質量異常に対応する散布対象物を特定し、製造ラインから前記質量異常に対応する散布対象物を排出する不良品排出処理部と、
を有する粉粒体含有物品の製造装置を提供するものである。
前記散布対象物に向けて粉粒体を散布する粉粒体散布工程と、
照明部により照らされ、前記散布対象物へ向けて自由落下する粉粒体を撮像手段で撮像する撮像処理工程と、
前記撮像手段が撮像した画像データにおける、前記粉粒体が映り込まない撮像領域の濃度を検出し、前記照明部の照明の異常を判定する濃度判定処理工程と、
前記画像データを所定の閾値に基づいて二値化処理して二値化画像データを生成する二値化処理工程と、
初期段階に生成された二値化画像データから得られる粉粒体の画素と、初期段階に質量測定部によって測定された粉粒体の質量と、により作成される画素と質量との対応関係を一次関数で示す基準検量線、及び初期段階において前記二値化画像データから算出される初期段階の粉粒体の粒径Dbasの存在下で、対象となる粉粒体の粒径Dを算出し、対象となる粉粒体の粒径Dと初期段階の粉粒体の粒径Dbasとの比であるD/Dbasの値に基づき、前記基準検量線の傾きを補正した補正検量線を作成する基準検量線補正処理工程と、
前記補正検量線の存在下で、前記二値化処理工程で二値化処理された対象となる粉粒体の前記二値化画像データの画素から、前記補正検量線に基づいて、対象となる粉粒体の質量を算出する質量演算処理工程と、
前記質量演算処理工程で演算された質量に基づいて、所定時間に自由落下する、対象となる粉粒体の総質量に対する判定を下す質量判定処理工程と、
粉粒体の質量異常と判定した場合に、質量異常に対応する散布対象物を特定し、製造ラインから前記質量異常に対応する散布対象物を排出する不良品排出処理工程と、
を有する粉粒体含有物品の製造方法を提供するものである。
基準粒径作成機能Bは、検査初期段階に撮像され、二値化された粉粒体の二値化画像データから、検査初期段階の粉粒体(以下、基準粉粒体ともいう)の平均粒径Dbasを作成する機能である。平均粒径Dbasは、検査初期段階において作成され、基準検量線を作成するのと同時に作成するとよい。この基準粒径作成機能Bは、撮像処理部10、照明部20、濃度判定処理部30、二値化処理部40、基準粒径作成・記憶領域部90の協働により発揮される。
質量判定機能Cは、基準検量線の補正によって得られた補正検量線を基に実際の製品製造ラインにおいて散布される粉粒体(以下、製品用粉粒体ともいう)の質量を算出し、所定時間に自由落下する製品用粉粒体の総質量に対する質量判定を行う機能である。これは、基準検量線の補正後、撮像処理部10、照明部20、濃度判定処理部30、二値化処理部40、検量線記憶領域部60、質量演算部70及び質量判定処理部80の協働により発揮される。
濃度判定機能Dは、基準検量線作成機能A、基準粒径作成機能B及び質量判定機能Cの前提となる画像データの濃度(明るさ)判定の機能である。これは、撮像処理部10、照明部20及び濃度判定処理部30の協働により発揮される。
検量線補正機能Eは、上述した検量線作成機能Aによって作成された検量線を、実際に検査対象となる製品用粉粒体の大きさに応じて補正する機能である。基準検量線の補正は、自由落下する製品用粉粒体の二値化画像データを基に、一定周期で行われる。基準検量線の補正は、製品用粉粒体の平均粒径Dと、検査初期段階の基準粉粒体の平均粒径Dbasとの比であるD/Dbasの値に基づいて行われる。これは、濃度判定処理後、撮像処理部10、照明部20、濃度判定処理部30、二値化処理部40、検量線記憶領域部60及び補正検量線作成部55の協働により発揮される。
撮像手段11は、散布される粉粒体のすべてを撮像の対象としてもよいが、それに代えて、ある一部の領域を撮像対象としてもよい。例えば、個数基準で大粒径側から95%以上の粒子が計測されるように、製品用粉粒体203の落下方向に沿う撮像領域を設定してもよい。このように設定することで、散布される粉粒体のすべてを撮像の対象とした場合よりも撮像領域が小さく(狭く)なり、画像データを二値化処理する際の負荷を軽減することができ、計測時間も短縮化することができる。
撮像手段11としては、自由落下する粉粒体を静止画像として撮像できる種々の手段を特に制限なく採用できる。例えば、CCD方式のエリアカメラやラインスキャンカメラなどが挙げられる。特に、画像処理しやすくするために、撮像素子を有する撮像装置を用いることが好ましく、ラインスキャンカメラを用いることがより好ましい。撮像素子としては、電荷結合素子(CCD)であってもCMOSセンサであってもよい。撮像素子は、必ずしもカラー撮像素子である必要はなく、例えば256階調のグレースケールでの階調表現ができる撮像素子が好ましく、更に高階調な階調表現ができる撮像素子がより好ましい。また、撮像する粒子に対する分解能を上げることが、より鮮明な画像を得るために好ましい。
撮像制御部13は、撮像手段11による撮像スピード、撮像開始及び停止の制御、画像データ10W及び二値化画像データ40Wの保存部12への書き込み及び保存部12からの読み出しの制御など、撮像処理及び画像データに関する制御を行う。撮像スピードは、自由落下する粉粒体の落下スピード等に合わせて適宜設定すればよい。なお本明細書において、画像データ10Wのうち、基準検量線作成用のものを11W、質量演算及び質量判定用のものを12W、基準検量線補正用のものを13Wとして区別していうこともある。
図10は、粉粒体の粒径を計測する際の撮像領域Wを示している。図10に示すように、粉粒体203の落下方向に沿う長さをL、落下方向と直交する幅方向に沿う長さをXとしたときの撮像領域をWとした場合、落下方向に沿う長さL及び幅方向に沿う長さXの一方又は両方の長さを小さくすることで撮像領域Wが小さく(狭く)なる。撮像領域Wを小さくすることで、二値化処理工程CE12等における処理の負荷を軽減することができ、計測時間も短縮することができる。
図11(a)は、落下方向に沿う長さLを変更したときの、製品用粉粒体203の粒径Dの計測値を示しており、図11(b)は、落下方向に沿う長さLを変更したときの、粉粒体の最大値正規化粒径を示している。なお、最大値正規化粒径とは、撮像領域Wにおける平均粒径を全ウィンドウ時の平均粒径で除した値である。図11(a)に示すように、落下方向に沿う長さLを大きくした場合、すなわち、落下方向に沿う長さLを大きくして撮像領域Wを大きくした場合、粉粒体203の粒径Dの計測値は、落下方向に沿う長さLが所定の長さを超えると漸近する。これは、最大値正規化粒径についても同様である(図11(b)参照)。
例えば、個数基準で大粒径側から95%以上の粒子の平均粒径D95における落下方向に沿う長さL95を超えると、粉粒体203の粒径Dの計測値は、漸近している。そのため、個数基準で大粒径側から95%以上の粒子の平均粒径D95から、この平均粒径D95のときの落下方向に沿う長さL95を求め、L≧L95とすればよい。また、落下方向に沿う方向の長さLは、大きくするほど撮像領域Wが大きくなり、撮像精度が向上するが、二値化処理工程等における処理の負荷も増す。そのため、撮像領域Wにおける落下方向に沿う長さLは、L95以上となるL95の近傍の値に設定することが好ましい。
また製品1枚毎に検査するためには、長さLは、検査時間を考慮した値にする必要がある。図12は、撮像領域Wの幅方向Xの長さを固定した状態で長さLを変化させたときの粒径の測定時間を示すグラフである。図12に示すように、粉粒体の粒径の測定時間は、撮像領域Wの長さLに応じて線形に増加する。粉粒体の質量検査には、粒径の計測以外に面積計測や濃淡計測等の画像処理が含まれるため、それらすべての処理を製品1枚の加工速度内に終了させる必要がある。例えば、加工速度100ms/枚、粒径の計測以外の画像処理時間が約80msの場合、粒径の計測時間は100ms−80ms=20ms以下に抑制することで、製品1枚毎に検査をすることができる。すなわち、この場合、撮像領域Wの長さLを21mmにする必要がある。
・E12:製品用粉粒体203の粒径の測定
・E13:測定された粒径の複数のデータに基づく製品用粉粒体203の平均粒径Dの算出
・E14:製品用粉粒体の平均粒径Dと、基準粉粒体の粒径Dbasとの比であるD/Dbasの値、すなわち粒径変動率αの算出
・E15:粒径変動率αに基づく基準検量線50Fの補正による補正検量線51Fの作成
<1>
製品を構成する散布対象物へ散布された粉粒体の質量を該粉粒体の散布中に検査する粉粒体質量検査装置であって、
前記散布対象物へ向けて自由落下する粉粒体を撮像し画像データとして保存する撮像処理部と、
前記撮像処理部で撮像される撮像領域を照らす照明部と、
前記撮像処理部が保存する前記画像データにおける、粉粒体が映り込まない領域の濃度を検出し、照明の異常を判定する濃度判定処理部と、
前記画像データを所定の閾値に基づいて二値化処理して二値化画像データを生成し、前記撮像処理部に保存させる二値化処理部と、
検査初期段階において、前記撮像処理部で所定時間に蓄積された前記二値化画像データから得られる粉粒体の画素と、粉粒体の落下軌道の下方に位置する質量測定部によって前記所定時間に測定された粉粒体の質量とに基づいて、画素と質量との対応関係を一次関数で示す基準検量線を作成する基準検量線作成部と、
前記所定時間に蓄積された検査初期段階の前記二値化画像データから、検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasを作成し、記憶する基準粒径作成・記憶領域部と、
前記基準検量線と検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasの存在下で、検査対象となる粉粒体の粒径Dを算出し、検査対象となる粉粒体の粒径Dと検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasとの比であるD/Dbasの値に基づき、前記基準検量線の傾きを補正した補正検量線を作成する補正検量線作成部と、
前記基準検量線及び前記補正検量線を記憶する検量線記憶領域部と、
前記補正検量線の存在下で、撮像され二値化処理された検査対象となる粉粒体の各二値化画像データの画素から、前記補正検量線に基づいて、検査対象となる粉粒体の質量を算出する質量演算部と、
前記質量演算部における演算結果に基づいて、所定時間に自由落下する、検査対象となる粉粒体の総質量に対する判定を下す質量判定処理部と、
有する粉粒体質量検査装置。
前記撮像処理部は、前記撮像領域のうちの一部の領域を撮像対象とする前記<1>に記載の粉粒体質量検査装置。
<3>
前記撮像処理部は、個数基準で大粒径側から95%以上の粒子が計測されるように、粉粒体の落下方向に沿う前記撮像領域を設定する前記<1>又は<2>のいずれか一に記載の粉粒体質量検査装置。
<4>
前記補正検量線作成部は、検査対象となる粉粒体の粒径Dを、複数の前記二値化画像データを基にした単純移動平均によって算出する前記<1>ないし<3>に記載の粉粒体質量検査装置。
<5>
前記二値化処理部は、撮像された画像データの明るさムラを低減する濃淡補正フィルタ処理をした後に前記二値化処理を行う前記<1>ないし<4>のいずれか一に記載の粉粒体質量検査装置。
前記照明部を前記撮像手段に対向配置し、透過照明方式で自由落下する粉粒体を撮像する前記<1>ないし<5>のいずれか一に記載の粉粒体質量検査装置。
<7>
前記撮像処理部は、粉粒体を撮像する前記撮像手段と、該撮像手段を制御する撮像制御部とを有し、前記照明部は、前記撮像制御部により照明強度が制御される前記<1>ないし<6>のいずれか一に記載の粉粒体質量検査装置。
<8>
前記撮像制御部は、前記撮像領域の照度が下がることで前記画像データから検出される濃度が下がった際に、前記照明部の照明強度を上げ、前記撮像領域の照度が上がることで、前記画像データから検出される濃度が上がった際に、前記照明部の照明強度を下げる前記<1>ないし<7>のいずれか一に記載の粉粒体質量検査装置。
<9>
前記撮像処理部は、前記撮像手段が撮像した粉粒体の画像データを保存する保存部を有し、該保存部は、前記撮像手段で連続的に撮像された前記画像データを、撮像サンプリング数及び撮像サンプリング時間とともに時系列で保存する前記<1>ないし<8>のいずれか一に記載の粉粒体質量検査装置。
撮像手段は、撮像素子を有するラインスキャンカメラを用いることが好ましい前記<1>ないし<9>のいずれか一に記載の粉粒体質量検査装置。
<11>
前記撮像素子は、256階調のグレースケールでの階調表現ができる撮像素子が好ましい前記<10>に記載の粉粒体質量検査装置。
<12>
前記撮像素子として、電荷結合素子(CCD)が用いられる前記<10>又は<11>に記載の粉粒体質量検査装置。
<13>
前記製品は、基材シートの少なくとも一面側に、酸化反応を起こす被酸化性金属、塩化ナトリウム等の電解質及び水を含む発熱組成物の層と、該層上に配置された、吸水性ポリマーの粉粒体を含む保水材の層とを備える発熱体である前記<1>ないし<12>のいずれか一に記載の粉粒体質量検査装置。
製品を構成する散布対象物へ散布された粉粒体の質量を該粉粒体の散布中に検査する粉粒体質量検査方法であって、照明部により照らされ、前記散布対象物へ向けて自由落下する粉粒体を撮像手段で撮像する撮像処理工程と、前記撮像手段が撮像した画像データにおける、前記粉粒体が映り込まない撮像領域の濃度を検出し、前記照明部の照明の異常を判定する濃度判定処理工程と、前記画像データを所定の閾値に基づいて二値化処理して二値化画像データを生成する二値化処理工程と、検査初期段階に生成された二値化画像データから得られる粉粒体の画素と、検査初期段階に質量測定部によって測定された粉粒体の質量と、により作成される画素と質量との対応関係を一次関数で示す基準検量線、及び検査初期段階において二値化画像データから算出される検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasの存在下で、検査対象となる粉粒体の粒径Dを算出し、検査対象となる粉粒体の粒径Dと検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasとの比であるD/Dbasの値に基づき、前記基準検量線の傾きを補正した補正検量線を作成する基準検量線補正処理工程と、前記補正検量線の存在下で、前記二値化処理工程で二値化処理された検査対象となる粉粒体の前記二値化画像データの画素から、前記補正検量線に基づいて、検査対象となる粉粒体の質量を算出する質量演算処理工程と、前記質量演算処理工程で演算された質量に基づいて、所定時間に自由落下する、検査対象となる粉粒体の総質量に対する判定を下す質量判定処理工程と、を有する粉粒体質量検査方法。
前記撮像処理工程は、前記撮像領域のうちの一部の領域を撮像対象として設定する前記<14>に記載の粉粒体質量検査方法。
<16>
前記撮像処理工程は、個数基準で大粒径側から95%以上の粒子が計測されるように、粉粒体の落下方向に沿う前記撮像領域を設定する前記<14>又は<15>に記載の粉粒体質量検査方法。
<17>
前記基準検量線補正処理工程は、検査対象となる粉粒体の粒径Dを、複数の前記二値化画像データを基にした単純移動平均によって算出する前記<14>ないし<16>の何れか一に記載の粉粒体質量検査方法。
<18>
前記二値化処理工程は、撮像された画像データの明るさムラを低減する濃淡補正フィルタ処理をした後に前記二値化処理を行う前記<14>ないし<17>の何れか一に記載の粉粒体質量検査方法。
<19>
前記濃度判定処理工程は、濃度の最低基準濃度を、前記粉粒体の粒径などに基づいて明るさを設定する前記<14>ないし<18>のいずれか一に記載の粉粒体質量検査方法。
前記濃度判定処理工程は、平均粒径が440μm〜550μm程度の粉粒体では、最低基準濃度を、グレースケールの256階調において、濃度50に設定する前記<19>に記載の粉粒体質量検査方法。
<21>
前記撮像手段は、自由落下する前記粉粒体を静止画像として撮像できる種々の手段により構成される前記<14>ないし<20>のいずれか一に記載の粉粒体質量検査方法。
<22>
前記撮像手段は、CCD方式のエリアカメラやラインスキャンカメラなどにより構成される前記<14>ないし<21>のいずれか一に記載の粉粒体質量検査方法。
粉粒体を散布対象物に散布することで、該粉粒体を含む物品を製造する、粉粒体含有物品の製造装置であって、前記散布対象物に向けて粉粒体を散布する粉粒体散布部と、前記散布対象物へ向けて自由落下する粉粒体を撮像し画像データとして保存する撮像処理部と、前記撮像処理部で撮像される撮像領域を照らす照明部と、前記撮像処理部が保存する前記画像データにおける、粉粒体が映り込まない領域の濃度を検出し、照明の異常を判定する濃度判定処理部と、前記画像データを所定の閾値に基づいて二値化処理して二値化画像データを生成し、前記撮像処理部に保存させる二値化処理部と、検査初期段階において、前記撮像処理部で所定時間に蓄積された前記二値化画像データから得られる粉粒体の画素と、粉粒体の落下軌道の下方に位置する質量測定部によって前記所定時間に測定された粉粒体の質量とに基づいて、画素と質量との対応関係を一次関数で示す基準検量線を作成する基準検量線作成部と、前記所定時間に蓄積される検査初期段階の前記二値化画像データから、検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasを作成し、記憶する基準粒径作成・記憶領域部と、前記基準検量線と検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasの存在下で、検査対象となる粉粒体の粒径Dを算出し、検査対象となる粉粒体の粒径Dと検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasとの比であるD/Dbasの値に基づき、前記基準検量線の傾きを補正した補正検量線を作成する補正検量線作成部と、前記基準検量線及び前記補正検量線を記憶する検量線記憶領域部と、前記補正検量線の存在下で、撮像され二値化処理された検査対象となる粉粒体の各二値化画像データの画素から、前記補正検量線に基づいて、検査対象となる粉粒体の質量を算出する質量演算部と、前記質量演算部における演算結果に基づいて、所定時間に自由落下する、検査対象となる粉粒体の総質量に対する判定を下す質量判定処理部と、前記質量判定処理部が粉粒体の質量異常と判定した場合に、質量異常に対応する散布対象物を特定し、製造ラインから前記質量異常に対応する散布対象物を排出する不良品排出処理部と、を有する粉粒体含有物品の製造装置。
前記撮像処理部は、前記撮像領域のうちの一部の領域を撮像対象とする前記<23>に記載の粉粒体含有物品の製造装置。
<25>
前記撮像処理部は、個数基準で大粒径側から95%以上の粒子が計測されるように、粉粒体の落下方向に沿う前記撮像領域を設定する前記<23>又は<24>に記載の粉粒体含有物品の製造装置。
<26>
前記補正検量線作成部は、検査対象となる粉粒体の粒径Dを、複数の前記二値化画像データを基にした単純移動平均によって算出する前記<23>ないし<25>に記載の粉粒体含有物品の製造装置。
<27>
前記二値化処理部は、撮像された画像データの明るさムラを低減する濃淡補正フィルタ処理をした後に前記二値化処理を行う前記<23>ないし<26>のいずれか一に記載の粉粒体含有物品の製造装置。
<28>
前記照明部を前記撮像手段に対向配置し、透過照明方式で自由落下する粉粒体を撮像する前記<23>ないし<27>のいずれか一に記載の粉粒体含有物品の製造装置。
<29>
前記撮像処理部は、粉粒体を撮像する前記撮像手段と、該撮像手段を制御する撮像制御部とを有し、前記照明部は、前記撮像制御部により照明強度が制御される前記<23>ないし<28>のいずれか一に記載の粉粒体含有物品の製造装置。
前記撮像制御部は、前記撮像領域の照度が下がることで前記画像データから検出される濃度が下がった際に、前記照明部の照明強度を上げ、前記撮像領域の照度が上がることで、前記画像データから検出される濃度が上がった際に、前記照明部の照明強度を下げる前記<23>ないし<29>のいずれか一に記載の粉粒体含有物品の製造装置。
<31>
前記撮像処理部は、前記撮像手段が撮像した粉粒体の画像データを保存する保存部を有し、該保存部は、前記撮像手段で連続的に撮像された前記画像データを、撮像サンプリング数及び撮像サンプリング時間とともに時系列で保存する前記<23>ないし<30>のいずれか一に記載の粉粒体含有物品の製造装置。
<32>
撮像手段は、撮像素子を有するラインスキャンカメラを用いることが好ましい前記<23>ないし<31>のいずれか一に記載の粉粒体含有物品の製造装置。
<33>
前記撮像素子は、256階調のグレースケールでの階調表現ができる撮像素子が好ましい前記<32>に記載の粉粒体含有物品の製造装置。
<34>
前記撮像素子として、電荷結合素子(CCD)が用いられる前記<32>又は<33>に記載の粉粒体含有物品の製造装置。
<35>
前記粉粒体含有物品は、長尺の基材シート上に、鉄粉等の被酸化性金属、電解質及び水等を含むスラリー状の発熱組成物が塗布された発熱体を有し、該発熱体の上に、吸水性ポリマーの粉粒体が層状に散布された保水材の層が形成されている請求項<23>ないし<34>のいずれか一に記載の粉粒体含有物品の製造装置。
粉粒体を散布対象物に散布することで、該粉粒体を含む物品を製造する、粉粒体含有物品の製造方法であって、前記散布対象物に向けて粉粒体を散布する粉粒体散布工程と、照明部により照らされ、前記散布対象物へ向けて自由落下する粉粒体を撮像する撮像処理工程と、前記撮像手段が撮像した画像データにおける、前記粉粒体が映り込まない撮像領域の濃度を検出し、前記照明部の照明の異常を判定する濃度判定処理工程と、前記画像データを所定の閾値に基づいて二値化処理して二値化画像データを生成する二値化処理工程と、初期段階に生成された二値化画像データから得られる粉粒体の画素と、初期段階に質量測定部によって測定された粉粒体の質量と、により作成される画素と質量との対応関係を一次関数で示す基準検量線、及び初期段階において前記二値化画像データから算出される初期段階の粉粒体の粒径Dbasの存在下で、対象となる粉粒体の粒径Dを算出し、対象となる粉粒体の粒径Dと初期段階の粉粒体の粒径Dbasとの比であるD/Dbasの値に基づき、前記基準検量線の傾きを補正した補正検量線を作成する基準検量線補正処理工程と、前記補正検量線の存在下で、前記二値化処理工程で二値化処理された対象となる粉粒体の前記二値化画像データの画素から、前記補正検量線に基づいて、対象となる粉粒体の質量を算出する質量演算処理工程と、前記質量演算処理工程で演算された質量に基づいて、所定時間に自由落下する、対象となる粉粒体の総質量に対する判定を下す質量判定処理工程と、粉粒体の質量異常と判定した場合に、質量異常に対応する散布対象物を特定し、製造ラインから前記質量異常に対応する散布対象物を排出する不良品排出処理工程と、を有する粉粒体含有物品の製造方法。
前記撮像処理工程は、前記撮像領域のうちの一部の領域を撮像対象として設定する前記<36>に記載の粉粒体含有物品の製造方法。
<38>
前記撮像処理工程は、個数基準で大粒径側から95%以上の粒子が計測されるように、粉粒体の落下方向に沿う前記撮像領域を設定する前記<36>又は<37>に記載の粉粒体含有物品の製造方法。
<39>
前記基準検量線補正処理工程は、検査対象となる粉粒体の粒径Dを、複数の前記二値化画像データを基にした単純移動平均によって算出する前記<36>ないし<38>のいずれか一に記載の粉粒体含有物品の製造方法。
前記二値化処理工程は、撮像された画像データの明るさムラを低減する濃淡補正フィルタ処理をした後に前記二値化処理を行う前記<36>ないし<39>のいずれか一に記載の粉粒体含有物品の製造方法。
<41>
前記濃度判定処理工程は、濃度の最低基準濃度を、前記粉粒体の粒径などに基づいて明るさを設定する前記<36>ないし<40>のいずれか一に記載の粉粒体含有物品の製造方法。
<42>
前記濃度判定処理工程は、平均粒径が440μm〜550μm程度の粉粒体では、最低基準濃度を、グレースケールの256階調において、濃度50に設定する前記<41>に記載の粉粒体含有物品の製造方法。
<43>
前記撮像手段は、自由落下する前記粉粒体を静止画像として撮像できる種々の手段により構成される前記<36>ないし<42>のいずれか一に記載の粉粒体含有物品の製造方法。
<44>
前記撮像手段は、CCD方式のエリアカメラやラインスキャンカメラなどにより構成される前記<36>ないし<43>のいずれか一に記載の粉粒体含有物品の製造方法。
図1に示す粉粒体質量検査装置100と図5に示す粉粒体散布部300とを用いて実施した。検査初期工程(基準検量線作成工程)A1においては図5における質量測定部130としてのロードセルを設置し、基準検量線作成後の検査工程B1においてはロードセルを取り除いた。撮像手段11にはラインスキャンカメラを使用し、照明部20にはライン照明を使用した。具体的な設定条件は次のとおりとした。
ワークディスタンス:450mm
ライトワークディスタンス:30mm
分解能:16画素/mm(0.06mm/画素)
基準粉粒体(吸水性ポリマー)の粒径Dbas:500μm
トリガ種類:内部トリガ
撮像周期:100ms
ライントリガ周期:82μs/ライン
ライン数:1200ライン
シャッタースピード:40μs
照明ボリューム(照度):50
前記の「撮像周期」とは製品の搬送速度である。また、「ライン数」とはラインスキャンカメラを用いて1枚の画像を形成するために必要なライントリガの回数である。このライン数は、撮像周期/ライントリガ周期を基に決定した。ライン数=100ms/82μs=1220ラインとなるが、応答速度が追い付かずに検査抜けが発生するのを防ぐため、若干ライン数を減らし前記の数値とした。
製品質量:0.074g/セル(5.328kg/h)
検量時間:60秒(600枚/分)
散布量:0.018g/セル〜0.117g/セル
二値化閾値40Q:220
前記「セル」は、散布の幅方向に2分割された左側又は右側の計測ウィンドウを意味する。ここでは2セルが1枚(1製品)となる。
実施例1において、検査工程B1での基準検量線の補正を行わずに計測を行った。その結果を図14(c)に示す。
11 撮像手段
12 保存部
13 撮像制御部
20 照明部
30 濃度判定処理部
40 二値化処理部
50 検量線作成部
55 補正検量線作成部
60 検量線記憶領域部
70 質量演算部
80 質量判定処理部
59 質量測定部
90 基準粒径作成記憶部
100 粉粒体質量検査装置
110 画像処理制御部
202 基準粉粒体(吸水性ポリマー)
203 製品用粉粒体(吸水性ポリマー)
206 散布対象物
300 粉粒体散布部
500 粉粒体散布装置
Claims (16)
- 製品を構成する散布対象物へ散布された粉粒体の質量を該粉粒体の散布中に検査する粉粒体質量検査装置であって、
前記散布対象物へ向けて自由落下する粉粒体を撮像し画像データとして保存する撮像処理部と、
前記撮像処理部で撮像される撮像領域を照らす照明部と、
前記撮像処理部が保存する前記画像データにおける、粉粒体が映り込まない領域の濃度を検出し、照明の異常を判定する濃度判定処理部と、
前記画像データを所定の閾値に基づいて二値化処理して二値化画像データを生成し、前記撮像処理部に保存させる二値化処理部と、
検査初期段階において、前記撮像処理部で所定時間に蓄積された前記二値化画像データから得られる粉粒体の画素と、粉粒体の落下軌道の下方に位置する質量測定部によって前記所定時間に測定された粉粒体の質量とに基づいて、画素と質量との対応関係を一次関数で示す基準検量線を作成する基準検量線作成部と、
前記所定時間に蓄積された検査初期段階の前記二値化画像データから、検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasを作成し、記憶する基準粒径作成・記憶領域部と、
前記基準検量線と検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasの存在下で、検査対象となる粉粒体の粒径Dを算出し、検査対象となる粉粒体の粒径Dと検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasとの比であるD/Dbasの値に基づき、前記基準検量線の傾きを補正した補正検量線を作成する補正検量線作成部と、
前記基準検量線及び前記補正検量線を記憶する検量線記憶領域部と、
前記補正検量線の存在下で、撮像され二値化処理された検査対象となる粉粒体の各二値化画像データの画素から、前記補正検量線に基づいて、検査対象となる粉粒体の質量を算出する質量演算部と、
前記質量演算部における演算結果に基づいて、所定時間に自由落下する、検査対象となる粉粒体の総質量に対する判定を下す質量判定処理部と、
を有する粉粒体質量検査装置。 - 前記撮像処理部は、個数基準で大粒径側から95%以上の粒子が計測されるように、粉粒体の落下方向に沿う前記撮像領域を設定する請求項1に記載の粉粒体質量検査装置。
- 前記補正検量線作成部は、検査対象となる粉粒体の粒径Dを、複数の前記二値化画像データを基にした単純移動平均によって算出する請求項1又は2に記載の粉粒体質量検査装置。
- 前記二値化処理部は、撮像された画像データの明るさムラを低減する濃淡補正フィルタ処理をした後に前記二値化処理を行う請求項1ないし3のいずれか一項に記載の粉粒体質量検査装置。
- 製品を構成する散布対象物へ散布された粉粒体の質量を該粉粒体の散布中に検査する粉粒体質量検査方法であって、
照明部により照らされ、前記散布対象物へ向けて自由落下する粉粒体を撮像手段で撮像する撮像処理工程と、
前記撮像手段が撮像した画像データにおける、前記粉粒体が映り込まない撮像領域の濃度を検出し、前記照明部の照明の異常を判定する濃度判定処理工程と、
前記画像データを所定の閾値に基づいて二値化処理して二値化画像データを生成する二値化処理工程と、
検査初期段階に生成された二値化画像データから得られる粉粒体の画素と、検査初期段階に質量測定部によって測定された粉粒体の質量と、により作成される画素と質量との対
応関係を一次関数で示す基準検量線、及び検査初期段階において二値化画像データから算出される検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasの存在下で、検査対象となる粉粒体の粒径Dを算出し、検査対象となる粉粒体の粒径Dと検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasとの比であるD/Dbasの値に基づき、前記基準検量線の傾きを補正した補正検量線を作成する基準検量線補正処理工程と、
前記補正検量線の存在下で、前記二値化処理工程で二値化処理された検査対象となる粉粒体の前記二値化画像データの画素から、前記補正検量線に基づいて、検査対象となる粉粒体の質量を算出する質量演算処理工程と、
前記質量演算処理工程で演算された質量に基づいて、所定時間に自由落下する、検査対象となる粉粒体の総質量に対する判定を下す質量判定処理工程と、
を有する粉粒体質量検査方法。 - 前記撮像処理工程は、個数基準で大粒径側から95%以上の粒子が計測されるように、粉粒体の落下方向に沿う前記撮像領域を設定する請求項5に記載の粉粒体質量検査方法。
- 前記基準検量線補正処理工程は、検査対象となる粉粒体の粒径Dを、複数の前記二値化画像データを基にした単純移動平均によって算出する請求項5又は6に記載の粉粒体質量検査方法。
- 前記二値化処理工程は、撮像された画像データの明るさムラを低減する濃淡補正フィルタ処理をした後に前記二値化処理を行う請求項5ないし7のいずれか一項に記載の粉粒体質量検査方法。
- 粉粒体を散布対象物に散布することで、該粉粒体を含む物品を製造する、粉粒体含有物品の製造装置であって、
前記散布対象物に向けて粉粒体を散布する粉粒体散布部と、
前記散布対象物へ向けて自由落下する粉粒体を撮像し画像データとして保存する撮像処理部と、
前記撮像処理部で撮像される撮像領域を照らす照明部と、
前記撮像処理部が保存する前記画像データにおける、粉粒体が映り込まない領域の濃度を検出し、照明の異常を判定する濃度判定処理部と、
前記画像データを所定の閾値に基づいて二値化処理して二値化画像データを生成し、前記撮像処理部に保存させる二値化処理部と、
検査初期段階において、前記撮像処理部で所定時間に蓄積された前記二値化画像データから得られる粉粒体の画素と、粉粒体の落下軌道の下方に位置する質量測定部によって前記所定時間に測定された粉粒体の質量とに基づいて、画素と質量との対応関係を一次関数で示す基準検量線を作成する基準検量線作成部と、
前記所定時間に蓄積される検査初期段階の前記二値化画像データから、検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasを作成し、記憶する基準粒径作成・記憶領域部と、
前記基準検量線と検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasの存在下で、検査対象となる粉粒体の粒径Dを算出し、検査対象となる粉粒体の粒径Dと検査初期段階の粉粒体の粒径Dbasとの比であるD/Dbasの値に基づき、前記基準検量線の傾きを補正した補正検量線を作成する補正検量線作成部と、
前記基準検量線及び前記補正検量線を記憶する検量線記憶領域部と、
前記補正検量線の存在下で、撮像され二値化処理された検査対象となる粉粒体の各二値化画像データの画素から、前記補正検量線に基づいて、検査対象となる粉粒体の質量を算出する質量演算部と、
前記質量演算部における演算結果に基づいて、所定時間に自由落下する、検査対象となる粉粒体の総質量に対する判定を下す質量判定処理部と、
前記質量判定処理部が粉粒体の質量異常と判定した場合に、質量異常に対応する散布対
象物を特定し、製造ラインから前記質量異常に対応する散布対象物を排出する不良品排出処理部と、
を有する粉粒体含有物品の製造装置。 - 前記撮像処理部は、個数基準で大粒径側から95%以上の粒子が計測されるように、粉粒体の落下方向に沿う前記撮像領域を設定する請求項9に記載の粉粒体含有物品の製造装置。
- 前記補正検量線作成部は、検査対象となる粉粒体の粒径Dを、複数の前記二値化画像データを基にした単純移動平均によって算出する請求項9又は10に記載の粉粒体含有物品の製造装置。
- 前記二値化処理部は、撮像された画像データの明るさムラを低減する濃淡補正フィルタ処理をした後に前記二値化処理を行う請求項9ないし11のいずれか一項に記載の粉粒体含有物品の製造装置。
- 粉粒体を散布対象物に散布することで、該粉粒体を含む物品を製造する、粉粒体含有物品の製造方法であって、
前記散布対象物に向けて粉粒体を散布する粉粒体散布工程と、
照明部により照らされ、前記散布対象物へ向けて自由落下する粉粒体を撮像する撮像処理工程と、
前記撮像処理工程で撮像された画像データにおける、前記粉粒体が映り込まない撮像領域の濃度を検出し、前記照明部の照明の異常を判定する濃度判定処理工程と、
前記画像データを所定の閾値に基づいて二値化処理して二値化画像データを生成する二値化処理工程と、
初期段階に生成された二値化画像データから得られる粉粒体の画素と、初期段階に質量測定部によって測定された粉粒体の質量と、により作成される画素と質量との対応関係を一次関数で示す基準検量線、及び初期段階において前記二値化画像データから算出される初期段階の粉粒体の粒径Dbasの存在下で、対象となる粉粒体の粒径Dを算出し、対象となる粉粒体の粒径Dと初期段階の粉粒体の粒径Dbasとの比であるD/Dbasの値に基づき、前記基準検量線の傾きを補正した補正検量線を作成する基準検量線補正処理工程と、
前記補正検量線の存在下で、前記二値化処理工程で二値化処理された対象となる粉粒体の前記二値化画像データの画素から、前記補正検量線に基づいて、対象となる粉粒体の質量を算出する質量演算処理工程と、
前記質量演算処理工程で演算された質量に基づいて、所定時間に自由落下する、対象となる粉粒体の総質量に対する判定を下す質量判定処理工程と、
粉粒体の質量異常と判定した場合に、質量異常に対応する散布対象物を特定し、製造ラインから前記質量異常に対応する散布対象物を排出する不良品排出処理工程と、
を有する粉粒体含有物品の製造方法。 - 前記撮像処理工程は、個数基準で大粒径側から95%以上の粒子が計測されるように、粉粒体の落下方向に沿う前記撮像領域を設定する請求項13に記載の粉粒体含有物品の製造方法。
- 前記基準検量線補正処理工程は、粉粒体の粒径Dを、複数の前記二値化画像データを基にした単純移動平均によって算出する請求項13又は14に記載の粉粒体含有物品の製造方法。
- 前記二値化処理工程は、撮像された画像データの明るさムラを低減する濃淡補正フィル
タ処理をした後に前記二値化処理を行う請求項13ないし15のいずれか一項に記載の粉粒体含有物品の製造方法。
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