JP6619267B2 - 生理活性物質供給装置 - Google Patents

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Description

この発明は、生理活性物質供給装置に係り、特に、生体表面に生理活性物質を供給する医療用装置に関する。
従来から、患者の体内に病変部が発生した場合に、体内にカテーテル等を挿入して病変部に生理活性物質を投与する治療が知られている。
例えば、特許文献1には、カテーテルの先端に拡張可能な構造体を取り付けると共に薬剤が固定された治療用パッチを構造体の上に配置し、体内にカテーテルを挿入した後、構造体を拡張して治療用パッチを病変部に付着させる医療用具が開示されている。構造体は、傘状に拡張可能な複数のワイヤ部品から構成されており、複数のワイヤ部品の上に治療用パッチが配置され、複数のワイヤ部品を拡張することで治療用パッチが展開する。そして、展開した治療用パッチを体内の器官の外側表面あるいは内側表面等の生体表面に接触させることにより、薬剤が生体表面に供給される。
米国特許第6893431号明細書
このようにして、カテーテルにより治療用パッチを病変部に送達することで、大がかりな外科手術を行うことなく、生体に対する侵襲性を抑えた治療が可能になる。
しかしながら、特許文献1の医療用具では、拡張可能な構造体が複数のワイヤ部品から構成されているため、薬剤を供給しようとする生体表面が凹凸形状を有する場合、あるいは、生体の時間的な動きに起因して生体表面の形状が変化する場合等には、拡張した構造体に配置されている治療用パッチが生体表面の形状に対応することができなくなるおそれがある。この場合には、薬剤を適正に供給することが困難になってしまう。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、生体表面の形状に関わらずに薬剤等の生理活性物質を生体表面に供給することができる生理活性物質供給装置を提供することを目的とする。
第1の発明に係る生理活性物質供給装置は、生理活性物質を生体表面に供給するための生理活性物質供給装置であって、長尺のシャフトと、シャフトの先端の外周部に配置された拡張可能なバルーンとを備え、バルーンは、連通孔を有する隔壁で互いに仕切られると共に全体として一体的に拡張および収縮する複数の第1の拡張部を有し、複数の第1の拡張部は、バルーンが拡張したときにそれぞれシャフトの前方に向けられ且つ生理活性物質が保持された生理活性物質保持面を有し、複数の第1の拡張部の生理活性物質保持面は、バルーンが拡張したときにほぼ平坦な1つの面を形成し、バルーンを拡張した状態で複数の第1の拡張部の生理活性物質保持面に保持された生理活性物質を供給するものである。
第2の発明に係る生理活性物質供給装置は、生理活性物質を生体表面に供給するための生理活性物質供給装置であって、長尺のシャフトと、シャフトの先端の外周部に配置された拡張可能なバルーンとを備え、バルーンは、連通孔を有する隔壁で互いに仕切られると共に全体として一体的に拡張および収縮する複数の第1の拡張部を有し、複数の第1の拡張部は、バルーンが拡張したときにそれぞれシャフトの前方に向けられ且つ生理活性物質が保持された生理活性物質保持面を有し、複数の第1の拡張部は、それぞれ、生理活性物質保持面に配置された複数の第2の拡張部を有し、複数の第2の拡張部は、対応する第1の拡張部に連通し、バルーンを拡張した状態で複数の第1の拡張部の生理活性物質保持面に保持された生理活性物質を供給するものである。
生理活性物質保持面は、第1の拡張部の他の部分よりも膨張に対して高い剛性を有することが好ましい。
また、複数の第1の拡張部は、バルーンが収縮したときにシャフトの基端側に折り畳まれることが好ましい。
複数の第1の拡張部は、シャフトの周方向に配列されていてもよく、あるいは、同心円状にシャフトの径方向に配列されていてもよい。
複数の第1の拡張部が、それぞれ、生理活性物質保持面に配置された複数の第2の拡張部を有し、複数の第2の拡張部が、対応する第1の拡張部に連通するように構成することもできる。
また、複数の第1の拡張部の生理活性物質保持面は、それぞれスポンジ状の構造を有することもできる。
さらに、シャフトは、シャフトの軸方向に沿って形成された内腔を有することが好ましい。
この発明によれば、バルーンは、連通孔を有する隔壁で互いに仕切られると共に全体として一体的に拡張および収縮する複数の第1の拡張部を有し、複数の第1の拡張部は、バルーンが拡張したときにそれぞれシャフトの前方に向けられ且つ生理活性物質が保持された生理活性物質保持面を有し、バルーンを拡張した状態で複数の第1の拡張部の生理活性物質保持面に保持された生理活性物質を供給するので、生体表面の形状に関わらずに生理活性物質を生体表面に供給することが可能となる。
バルーンを拡張したときの実施の形態1に係る生理活性物質供給装置を示す斜視図である。 バルーンを拡張したときの実施の形態1に係る生理活性物質供給装置を示す断面図である。 図2のA−A線断面図である。 バルーンを収縮したときの実施の形態1に係る生理活性物質供給装置を示す斜視図である。 拡張したバルーンを生体表面に近接させた状態の実施の形態1に係る生理活性物質供給装置を示す側面図である。 生体表面に生理活性物質を供給する際の実施の形態1に係る生理活性物質供給装置を示す側面図である。 バルーンを拡張したときの実施の形態2に係る生理活性物質供給装置の要部を示す断面図である。 バルーンを拡張したときの実施の形態3に係る生理活性物質供給装置の要部を示す断面図である。 バルーンを拡張したときの実施の形態4に係る生理活性物質供給装置のバルーン内部を示す図である。 バルーンを拡張したときの実施の形態4の変形例に係る生理活性物質供給装置のバルーン内部を示す図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1に実施の形態1に係る生理活性物質供給装置1の構成を示す。生理活性物質供給装置1は、長尺のシャフト11と、シャフト11の先端部に配置された拡張可能なバルーン12を有しており、図1は、バルーン12が拡張された状態を示している。
バルーン12は、シャフト11の先端の外周部を全周にわたって覆うように配置されており、シャフト11の周方向に環状に配列された6つの第1の拡張部13を有している。互いに隣接する第1の拡張部13は、連通孔14を有する隔壁15により仕切られており、隔壁15の連通孔14を介して互いに連通している。
図2に示されるように、シャフト11は、シャフト11の軸方向に沿って形成された内腔16を有し、図示しない汎用の内視鏡あるいは超音波装置をシャフト11の基端部から内腔16内を通して先端部にまで挿入し、シャフト11の先端部から前方の視野を捉えた画像を取得することができるように構成されている。
シャフト11の壁部には、シャフト11の基端部からシャフト11の先端部におけるバルーン12の配置位置まで延びる2本のバルーン拡張用ルーメン17が形成され、それぞれ対応する第1の拡張部13に連通している。また、図3に示されるように、シャフト11の横断面において、2本のバルーン拡張用ルーメン17は、シャフト11の一直径上に配置されている。
これら2本のバルーン拡張用ルーメン17は、バルーン12の内部に拡張用流体を注入する、または、バルーン12の内部から拡張用流体を吸引するためのものである。6つの第1の拡張部13は、それぞれ、隣接する第1の拡張部13との間が連通孔14を有する隔壁15により仕切られているので、2本のバルーン拡張用ルーメン17を通して、これらのバルーン拡張用ルーメン17が連通している2つの第1の拡張部13にそれぞれ拡張用流体を注入すると、拡張用流体は、隔壁15の連通孔14を介して6つの第1の拡張部13のそれぞれに注入される。逆に、2本のバルーン拡張用ルーメン17を通して、これらのバルーン拡張用ルーメン17が連通している2つの第1の拡張部13からそれぞれ拡張用流体を吸引すると、隔壁15の連通孔14を介して6つの第1の拡張部13のそれぞれから拡張用流体が吸引される。その結果、6つの第1の拡張部13は、全体として一体的に拡張および収縮することとなる。
また、図1に示されるように、6つの第1の拡張部13は、それぞれ、バルーン12が拡張したときにシャフト11の先端部から前方に向けられる生理活性物質保持面18を有し、生理活性物質保持面18の上に生理活性物質Mが保持されている。生理活性物質保持面18は、第1の拡張部13の他の部分よりも膨張に対して高い剛性を有しており、バルーン12が拡張したときに6つの第1の拡張部13の生理活性物質保持面18により、シャフト11の中心軸に対して垂直にほぼ平坦な1つの環状の生理活性物質供給面19が形成されるように構成されている。
生理活性物質保持面18が有する高い剛性は、生理活性物質保持面18を、第1の拡張部13の他の部分の構成材料と同じ構成材料で且つ第1の拡張部13の他の部分よりも厚く形成することにより実現することができる。あるいは、生理活性物質保持面18を、第1の拡張部13の他の部分の構成材料よりも剛性の高い材料で形成してもよい。さらに、生理活性物質保持面18を、第1の拡張部13の他の部分の構成材料と同じ構成材料で且つ同じ厚さに形成し、生理活性物質保持面18にのみ剛性を高めるためのシート状あるいは繊維状の補強材を貼り付けることもできる。
2本のバルーン拡張用ルーメン17を通してバルーン12の内部から拡張用流体を吸引してバルーン12を収縮させると、図4に示されるように、バルーン12の6つの第1の拡張部13は、それぞれ、シャフト11の基端側に折り畳まれるように構成されている。このため、シースSを通して、バルーン12を収縮させた生理活性物質供給装置1を患者の体内に挿入することができる。
なお、図示しないが、シャフト11の基端部には、ハブが取り付けられており、ハブを通して、シャフト11の内腔16内に内視鏡あるいは超音波装置を挿入することができ、また、シャフト11の2本のバルーン拡張用ルーメン17に対する拡張用流体の注入および吸引を行うことができる。
バルーン12の形成材料としては、弾性とある程度の剛性を有するものが好ましく、例えば、シリコーンゴム、ラテックスゴム、ポリオレフィン、ポリオレフィンの架橋体、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリスチレンエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、フッ素樹脂、ポリイミド、ポリカーボネート、ABS、ポリテトラフルオロエチレン、酢酸セルロース、ポリエーテルスルホン、アクリル樹脂、シリコン樹脂などの高分子材料またはこれらの混合物である。ポリオレフィンは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、またはこれら2種以上の混合物の樹脂材料、あるいは、ステンレス鋼、アルミニウム合金、超弾性金属等の金属材料等の使用が可能である。
また、シャフト11の形成材料としては、ある程度の可撓性を有するものが好ましく、樹脂や金属が挙げられる。樹脂としては、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物等)、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミド、フッ素樹脂、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等の高分子材料あるいはこれらの混合物、あるいは上記2種以上の高分子材料が挙げられる。金属としては、例えば、Ni−Ti系合金のような擬弾性合金(超弾性合金を含む)、ステンレス鋼(例えば、SUS304、SUS303、SUS316、SUS316L、SUS316J1、SUS316J1L、SUS405、SUS430、SUS434、SUS444、SUS429、SUS430F、SUS302等、SUSの全品種)、コバルト系合金、金、白金のような貴金属、タングステン系合金、炭素系材料(ピアノ線を含む)等が挙げられる。また、これらの金属や樹脂から形成された複合物からなる多層チューブ等により構成することもできる。
次に、実施の形態1の生理活性物質供給装置1の動作について説明する。
まず、シースSを患者の体内に挿入し、シースSを通して、バルーン12を収縮させた生理活性物質供給装置1を挿入する。さらに、シャフト11の内腔16内に挿入された内視鏡あるいは超音波装置を用いてシャフト11の先端部から前方を観察することにより、シャフト11の先端部が生理活性物質を供給しようとする器官の外側表面あるいは内側表面等の生体表面Bの手前に位置するまで生理活性物質供給装置1を前進させる。このとき、バルーン12は、シースSの先端から露出しているものとする。
ここで、シャフト11の2本のバルーン拡張用ルーメン17を通してバルーン12に拡張用流体を注入することにより、図5に示されるように、バルーン12を拡張させると、6つの第1の拡張部13の生理活性物質保持面18によりシャフト11の中心軸に対して垂直にほぼ平坦な1つの生理活性物質供給面19が形成される。なお、それぞれの生理活性物質保持面18には、生体表面Bに供給する生理活性物質Mが予め保持されている。
次に、バルーン12を拡張させたまま、生理活性物質供給装置1を前進させて、図6に示されるように、6つの第1の拡張部13の生理活性物質保持面18により形成されている生理活性物質供給面19を生体表面Bに押しつけて接触させる。
このとき、図1および図2に示したように、バルーン12を構成する6つの第1の拡張部13が互いに連通孔14を有する隔壁15により仕切られているので、バルーン12内の拡張用流体は、それぞれの隔壁15の連通孔14を介して6つの第1の拡張部13の間で適宜流通することができ、それぞれの拡張部13が、生体表面Bの凹凸形状または湾曲形状に応じて変形する。その結果、生理活性物質供給面19のほぼ全面が、生体表面Bに接触し、6つの第1の拡張部13の生理活性物質保持面18に保持されていた生理活性物質Mが生体表面Bに供給されることとなる。
生体表面Bへの生理活性物質Mの供給が完了すると、生理活性物質供給装置1を後退させてバルーン12の生理活性物質供給面19を生体表面Bから離し、さらに、シャフト11の2本のバルーン拡張用ルーメン17を介してバルーン12内から拡張用流体を吸引することによりバルーン12を収縮させた後、生理活性物質供給装置1およびシースSが患者の体内から引き抜かれる。
このようにして、生体表面Bの形状に関わらずに、シャフト11の先端部に面した生体表面Bに生理活性物質Mを適正に供給することが可能となる。
なお、バルーン12が6つの第1の拡張部13から構成されているが、これに限るものではなく、連通孔14を有する隔壁15で互いに仕切られた2つ以上の第1の拡張部13を有していればよい。ただし、第1の拡張部13の個数が多ければ、これらの第1の拡張部13の生理活性物質保持面18により形成される生理活性物質供給面19が、生体表面Bの形状に対して、より適合しやすくなる。
上記の実施の形態1では、2本のバルーン拡張用ルーメン17を介して6つの第1の拡張部13のうちの2つの第1の拡張部13に拡張用流体を注入しているが、これに限るものではなく、1つのバルーン拡張用ルーメン17から1つの第1の拡張部13に拡張用流体を注入しても、それぞれの隔壁15の連通孔14を介して残りの5つの第1の拡張部13に拡張用流体を流通させることができる。また、3つ以上の第1の拡張部13に拡張用流体を注入してもよく、6つの第1の拡張部13のすべてに拡張用流体を注入するように構成することもできる。
シャフト11の壁部にバルーン拡張用ルーメン17を形成する代わりに、シャフト11を外管と内管からなる二重管構造とし、外管と内管の間に形成された環状の断面のルーメンを通して拡張用流体を注入してもよい。
生理活性物質Mは、それぞれの第1の拡張部13の生理活性物質保持面18に直接塗布または固定することができる。あるいは、いわゆるニードルパッチ、シート状の生理活性物質パッチ等の形態でそれぞれの生理活性物質保持面18上、または、生理活性物質供給面19の全面上に配置することもできる。
また、生理活性物質Mとしては、個々の治療に応じて適用される各種の生理活性物質を用いることができる。
実施の形態2
図7に、実施の形態2に係る生理活性物質供給装置2のバルーン12を拡張した状態を示す。この生理活性物質供給装置2は、実施の形態1の生理活性物質供給装置1において、バルーン12のそれぞれの第1の拡張部13の生理活性物質保持面18に複数の第2の拡張部21を形成したものであり、その他の部分は実施の形態1の生理活性物質供給装置1と同様の構成を有している。
複数の第2の拡張部21は、それぞれ第1の拡張部13に連通しており、第1の拡張部13内に拡張用流体を注入してバルーン12を拡張したときに、拡張用流体が複数の第2の拡張部21内にも入り込み、複数の第2の拡張部21も同時に拡張するように構成されている。複数の第2の拡張部21の表面も含めて生理活性物質保持面18に生理活性物質Mが保持されている。
それぞれの第1の拡張部13の生理活性物質保持面18がこのような複数の第2の拡張部21を有することで、細かな凹凸形状または湾曲形状を有する生体表面Bに対しても、生理活性物質Mを適正に供給することが可能となる。
なお、実施の形態1で述べたように、生理活性物質保持面18は、第1の拡張部13の他の部分よりも膨張に対して高い剛性を有しているが、複数の第2の拡張部21については、第1の拡張部13の他の部分と同様の剛性を有していればよい。
実施の形態3
図8に、実施の形態3に係る生理活性物質供給装置3のバルーン12を拡張した状態を示す。この生理活性物質供給装置3は、実施の形態1の生理活性物質供給装置1において、バルーン12のそれぞれの第1の拡張部13の生理活性物質保持面31がスポンジ状の構造を有したものであり、その他の部分は実施の形態1の生理活性物質供給装置1と同様の構成を有している。
第1の拡張部13は、バルーン12が拡張したときにシャフト11の先端部から前方に向けられる前面部32を有し、この前面部32の表面上にスポンジ状部材33が貼付され、これら前面部32とスポンジ状部材33により生理活性物質保持面31が形成されている。そして、スポンジ状部材33に生理活性物質Mが保持されている。
前面部32は、実施の形態1の生理活性物質供給装置1における剛性の高い生理活性物質保持面18と同様に、第1の拡張部13の他の部分よりも膨張に対して高い剛性を有している。このため、バルーン12が拡張したときに6つの第1の拡張部13の生理活性物質保持面31により、シャフト11の中心軸に対して垂直にほぼ平坦な1つの環状の生理活性物質供給面が形成される。
前面部32の表面上にスポンジ状部材33が貼付されているため、バルーン12を生体表面Bに押しつけたときに、生体表面Bの形状に関わらずにスポンジ状部材33が生体表面Bに密着し、スポンジ状部材33に保持されていた生理活性物質Mが生体表面Bに供給される。
実施の形態4
上記の実施の形態1では、6つの第1の拡張部13がシャフト11の周方向に環状に配列されているが、これに限るものではなく、例えば、図9に示されるように、複数の第1の拡張部43が同心円状にシャフト11の径方向に配列されていてもよい。複数の第1の拡張部43は、連通孔44を有する隔壁45により互いに仕切られており、隔壁45の連通孔44を介して複数の第1の拡張部43の間で拡張用流体が流通し得るように構成されている。
このように、複数の第1の拡張部43を同心円状にシャフト11の径方向に配列しても、生体表面Bの形状に関わらずに生理活性物質Mを生体表面Bに供給することが可能となる。特に、生体表面Bが同心円状に起伏するような形状を有する場合に有効な生理活性物質供給装置が実現される。
また、図10に示されるように、複数の第1の拡張部53がシャフト11を中心とする螺旋状に配列されていてもよい。複数の第1の拡張部53は、連通孔54を有する隔壁55により互いに仕切られており、隔壁55の連通孔54を介して複数の第1の拡張部53の間で拡張用流体が流通し得るように構成されている。
このように、複数の第1の拡張部53を螺旋状に配列しても、生体表面Bの形状に関わらずに生理活性物質Mを生体表面Bに供給することが可能となる。
1,2,3 生理活性物質供給装置、11 シャフト、12 バルーン、13,43,53 第1の拡張部、14,44,54 連通孔、15,45,55 隔壁、16 内腔、17 バルーン拡張用ルーメン、18,31 生理活性物質保持面、19 生理活性物質供給面、21 第2の拡張部、32 前面部、33 スポンジ状部材、M 生理活性物質、S シース、B 生体表面。

Claims (9)

  1. 生理活性物質を生体表面に供給するための生理活性物質供給装置であって、
    長尺のシャフトと、
    前記シャフトの先端の外周部に配置された拡張可能なバルーンと
    を備え、
    前記バルーンは、連通孔を有する隔壁で互いに仕切られると共に全体として一体的に拡張および収縮する複数の第1の拡張部を有し、
    前記複数の第1の拡張部は、前記バルーンが拡張したときにそれぞれ前記シャフトの前方に向けられ且つ生理活性物質が保持された生理活性物質保持面を有し、
    前記複数の第1の拡張部の前記生理活性物質保持面は、前記バルーンが拡張したときにほぼ平坦な1つの面を形成し、
    前記バルーンを拡張した状態で前記複数の第1の拡張部の前記生理活性物質保持面に保持された生理活性物質を供給することを特徴とする生理活性物質供給装置。
  2. 生理活性物質を生体表面に供給するための生理活性物質供給装置であって、
    長尺のシャフトと、
    前記シャフトの先端の外周部に配置された拡張可能なバルーンと
    を備え、
    前記バルーンは、連通孔を有する隔壁で互いに仕切られると共に全体として一体的に拡張および収縮する複数の第1の拡張部を有し、
    前記複数の第1の拡張部は、前記バルーンが拡張したときにそれぞれ前記シャフトの前方に向けられ且つ生理活性物質が保持された生理活性物質保持面を有し、
    前記複数の第1の拡張部は、それぞれ、前記生理活性物質保持面に配置された複数の第2の拡張部を有し、前記複数の第2の拡張部は、対応する前記第1の拡張部に連通し、
    前記バルーンを拡張した状態で前記複数の第1の拡張部の前記生理活性物質保持面に保持された生理活性物質を供給することを特徴とする生理活性物質供給装置。
  3. 前記生理活性物質保持面は、前記第1の拡張部の他の部分よりも膨張に対して高い剛性を有している請求項1または2に記載の生理活性物質供給装置。
  4. 前記複数の第1の拡張部は、前記バルーンが収縮したときに前記シャフトの基端側に折り畳まれる請求項1〜3のいずれか一項に記載の生理活性物質供給装置。
  5. 前記複数の第1の拡張部は、前記シャフトの周方向に配列されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の生理活性物質供給装置。
  6. 前記複数の第1の拡張部は、同心円状に前記シャフトの径方向に配列されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の生理活性物質供給装置。
  7. 前記複数の第1の拡張部は、それぞれ、前記生理活性物質保持面に配置された複数の第2の拡張部を有し、前記複数の第2の拡張部は、対応する前記第1の拡張部に連通する請求項1に記載の生理活性物質供給装置。
  8. 前記複数の第1の拡張部の前記生理活性物質保持面は、それぞれスポンジ状の構造を有する請求項1〜6のいずれか一項に記載の生理活性物質供給装置。
  9. 前記シャフトは、前記シャフトの軸方向に沿って形成された内腔を有する請求項1〜8のいずれか一項に記載の生理活性物質供給装置。
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