JP6618240B2 - 騒音低減装置 - Google Patents
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Description
建設重機の騒音(エンジン騒音)の低減技術には、例えば特許文献1がある。
具体的には、騒音値の大きい排気口の近傍に2次音源(スピーカ)を設置し、排気口の前方にマイクロホンを設け、マイクロホンからの出力に基づいて、制御装置で、排気口から放射されるエンジン騒音と逆位相の音響信号を生成し、この逆位相の音響信号でスピーカを制御して、スピーカが生成したエンジン騒音と逆位相の制御音で、排気口から放射されたエンジン騒音を低減している。
また、制御手段が、マイクロホンから出力された音響信号に基づいて駆動部材を制御し、駆動部材が、振動板を振動させて、騒音を減衰させる制御音を発生させる。
これにより、建設重機のボデーの形状や走行機能の有無に左右されずに、建設重機が発生させた騒音を、振動板を振動させて発生させた制御音で低減することができる。
図1〜図3を用いて、第1実施形態に係る騒音低減装置(フィードバック型のアクティブ騒音低減システム(以下ANCシステムと略す))10について説明する。
振動板12は、両端部に設けられた支持部材14で、建設重機30のボデー16に取付けられている。このとき、振動板12は、支持部材14により、建設重機30のボデー16との間に隙間dを空けて支持されている。これにより、矢印Hの方向への振動が可能とされている。
これにより、振動板12を、ボデー16のコーナー部や、曲面部に沿わせて取付けることができる。即ち、ボデー16から突出されて作業の邪魔になることもなく、排気口18に極力近づけて、排気口18の近くで制御音S1を発生させることができる。また、要求される制御音S1を発生させるのに必要な、表面積を確保することができる。
これにより、印加された電圧値に従った歪が圧電セラミックに生じ、膜型圧電素子26を変形させることができる。
これにより、振動板12は、別途、可動機構を必要とせずに、印加電圧に基づいて容易に自らを振動させることができる。
振動板12が発生させた制御音S1は、ボデー16から放射された騒音S2を打ち消すように作用するため、ボデー16から放射される騒音S2を、ボデー16の外で、低減させることができる。
図2(A)は、排気口18の下方のボデー16の側面に振動板12Aを取付けた例である。ユンボ30の排気口18の下方は、排気口18の鉛直部を囲むように、ボデー16が曲げられている。この曲面に沿って、曲げられた振動板12A(ドットが付された部分)が取付けられている。
図2(B)は、排気口18の下方のボデー16の側面及び上面に振動板12を取付けた例である。ユンボ30の排気口18の下方は、排気口18の鉛直部を囲むように、ボデー16が曲げられている。この曲面に沿って、曲がられると共に、上部を排気口18の取付け部まで、横方向へ折り曲げた振動板12B(ドットが付された部分)が取付けられている。これにより、図2(A)と同じ、作用、効果を得ることができる。
図3(A)に、ユンボ30の、排気口上部30cmの位置での音圧レベルの実測結果を示す。横軸が1/3オクターブバンド中心周波数(Hz)であり、縦軸が音圧レベル(dB)である。音圧レベルは、約30Hz〜約200Hzの低音域では、100dB以上に達することが分かる。
具体的には、200Hzの騒音S2が騒音源18から出ている場合、放射パワーを10dB以上低減するためには、両者を15cm以内に近づけなければならない。
このため、例えば、脚立や足場を利用してスピーカを設置して対応する方法も考えられる。しかし、この方法は、騒音源18が移動する建設重機30には対応できない。
この結果、建設工事に伴う騒音を従来よりも低いレベルに抑えることができ、周辺の騒音環境の保全に貢献する。建設重機30の稼動・運転時間の制限、若しくは短縮は、工事の進捗に大きく係わるが、本実施形態の採用によって、この問題も回避することが可能とり、工事騒音が工期に及ぼす影響を少なくすることができる。
図4を用いて、第2実施形態に係るANCシステム40について説明する。
ANCシステム40は、振動板44を、NXT方式の平面スピーカとした点において、第1実施形態と相違する。相違点を中心に説明する。
他の構成は、第1実施形態と同じであり説明は省略する。
12、44 振動板
14、46 支持部材
16 建設重機のボデー
18 排気口(騒音源)
22 マイクロホン
24 コントローラ(制御手段)
26 膜型圧電素子(駆動部材)
30 建設重機
42 エキサイタ(駆動ユニット、駆動部材)
S1 制御音
S2 騒音
Claims (3)
- 振動板と、
前記振動板を建設重機のボデーとの間に隙間を空けて振動可能に支持する支持部材と、
前記振動板を振動させる駆動部材と、
前記建設重機の騒音源から発せられる騒音を集音し、音響信号として出力するマイクロホンと、
前記マイクロホンから出力された前記音響信号に基づいて前記駆動部材を制御し、前記振動板を振動させて前記騒音を減衰させる制御音を発生させる制御手段と、
を有する騒音低減装置。 - 前記振動板は、
可撓性の板材であり、前記ボデーの外面形状に沿って曲げられている請求項1に記載の騒音低減装置。 - 前記駆動部材は、
前記振動板に貼付けされる膜型圧電素子である請求項1又は2に記載の騒音低減装置。
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JP2014097027A JP6618240B2 (ja) | 2014-05-08 | 2014-05-08 | 騒音低減装置 |
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JP2014097027A JP6618240B2 (ja) | 2014-05-08 | 2014-05-08 | 騒音低減装置 |
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