JP2006215993A - 能動振動制御装置及び能動振動制御方法 - Google Patents

能動振動制御装置及び能動振動制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】広帯域にわたって高い振動抑制効果が得られる能動振動制御装置及び方法を提供する。
【解決手段】パネル4の振動を検出する振動検出手段1と、制御信号を入力することでパネル4に制御振動を与える振動発生手段2と、振動検出手段1が検出した振動を示す検出信号を処理して、振動を抑制するように振動発生手段2を駆動する制御信号を生成する制御指令生成手段とを備える能動振動制御装置であって、振動発生手段2は、パネル4に貼付された、制御信号の入力に対して歪みを発生する平面状に成型された素子からなり、振動検出手段1は、振動発生手段2にステップ状の制御信号を入力した場合に、パネル4の初期変位の方向と定常変位の方向が一致するようなパネル4上の領域Rに配置されている。
【選択図】図4

Description

本発明は能動振動制御装置及び能動振動制御方法に関し、特に、制御対象の振動を制御振動により能動的に除去する振動及び騒音の制御技術に関する。
走行中の自動車は、エンジンやサスペンションなどの振動が車体パネルに伝播し、車体パネルが振動することで車室内に騒音が発生する。車室内騒音は乗員の快適性に大きな影響を与えるため、従来から車室内騒音を低減するための様々な技術が開発されてきた(例えば、特許文献1参照)。
車室内騒音の低減技術としては、吸音材や防音材を車体に付加することで車室内への騒音の進入を低減するパッシブな方法によるものと、車体に別の騒音/振動源を設置し、目的とする騒音をキャンセルするように制御することで騒音を低減するアクティブな方法によるものがある。アクティブ方式の代表的な例として、騒音源の振動を検出するセンサと、車室内に設置したマイクロフォンとで検出した信号をフィルタリング処理して、2次音源として設置されたスピーカから音を発することで、マイクロフォンを設置した点における騒音をキャンセルするアクティブノイズキャンセラー(Active Noise Canceller, ANC)が広く知られている。
しかし、ANCは騒音源における振動を検出する必要があるため、ロードノイズのように騒音源を一つに限定できない騒音の場合には多数のセンサが必要になるという問題点がある。また、消音効果が得られるのはマイクロフォンの近傍に限定されるため、広い範囲にわたって消音効果を得るためには多数のマイクロフォンを設置しなければならない、という問題点もある。
上記問題点に鑑みて、特許文献1では、車体パネルのある一点における振動を検出し、その点から放射される音(振動)をキャンセルするようにアクチュエータを振動させることで車室内騒音を低減する方法が開示されている。特許文献1に開示された発明では、マイクロフォンを必要とせず、振動源を限定する必要もないので、ANCのように制御系の構成を複雑化することなく、簡便な形で制御系を構成できる点にメリットがある。
特開平7−199954号公報
しかしながら、特許文献1に開示された発明では、振動を振動で相殺するというフィードフォワードの制御方式を想定した構成となっている。そのため、車体パネルのような複雑な構造部材に対して制御則を設計しようとする場合を考えると、特定の周波数に限定すれば最適な制御則を設計することが可能である。しかし、広帯域にわたって最適な消音効果が得られる制御則は、周波数特性が複雑な挙動を示すために、因果律を満たすように構成可能であるとは限らず、現実には効果の得られる周波数帯域が狭くなるという問題点があった。
上記問題点を解決するために、本発明の特徴の1つは、パネルの振動を検出する振動検出手段と、制御信号を入力することでパネルに制御振動を与える振動発生手段と、振動検出手段が検出した振動を示す検出信号を処理して、振動を抑制するように振動発生手段を駆動する制御信号を生成する制御指令生成手段とを備える能動振動制御装置であって、振動発生手段は、パネルに貼付された、制御信号の入力に対して歪みを発生する平面状に成型された素子からなり、振動検出手段は、振動発生手段にステップ状の制御信号を入力した場合に、パネルの初期変位の方向と定常変位の方向が一致するようなパネル上の領域に配置されていることである。
本発明によれば、振動発生手段にステップ状の制御信号を印加したときの初期変位と定常変位の方向が一致するパネル上の領域に振動検出手段を配置しているため、振動発生手段への入力から振動検出手段からの出力までの入出力特性が逆応答を示すことがなくなるので、高いゲインをかけたフィードバック制御を適用しても制御系が不安定化することがなくなり、広帯域にわたって高い振動抑制効果が得られる能動振動制御装置及び能動振動制御方法を提供することができる。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図面の記載において同一あるいは類似の部分には同一あるいは類似な符号を付している。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係わる能動振動制御装置は、例えば車両5上に搭載され、車両5のフロアパネル4の振動を検出して、当該振動によって放射される車室内6の騒音を低減するために、当該振動をキャンセルすることを目的とする。
この目的を達成するために、能動振動制御装置は、少なくとも、フロアパネル4の振動を検出する振動検出手段(例えば、加速度センサ)1と、制御信号を入力することでフロアパネル4に制御振動を与える振動発生手段2と、加速度センサ1が検出した振動を示す検出信号を処理して、当該振動を抑制するように振動発生手段2を駆動する制御信号を生成する制御指令生成手段(図1においてはコントローラ3)とを構成要素として備える。
加速度センサ1は、貼付したフロアパネル4の場所に発生している加速度に比例した電圧を出力するセンサである。
振動発生手段2は、フロアパネル4に貼付され、コントローラ3からの制御信号の入力に対して歪みを発生する平面状に成型された素子からなる。このような素子の一例として、所定の電圧を印加されることにより自らが歪み、フロアパネル4にその歪みを伝達するピエゾアクチュエータ2がある。ピエゾアクチュエータ2が連続的にフロアパネル4に歪みを伝達することにより制御振動が形成される。なお、ピエゾアクチュエータ2は、結晶に電界を加えると電界に比例した歪みが生じるピエゾ効果(圧電効果)を利用したピエゾ電気アクチュエータ(piezo-electric actuator)の意である。
予め、車室内6に伝わる騒音への寄与率が高いフロアパネル4の位置を何らかの方法で特定し、その位置の片面にピエゾアクチュエータ2、別の面に加速度センサ1が貼付される。これにより、能動振動制御装置の振動制御効率或いは振動制御能力を最大限引き出すことが出来る。フロアパネル4とピエゾアクチュエータ2とは接着剤等で十分に密着するように貼付される。加速度センサ1とピエゾアクチュエータ2はコントローラ3を介して接続されている。加速度センサ1が検出した検出信号をコントローラ3によって処理し、コントローラ3から出力される電圧(制御信号)によってピエゾアクチュエータ2を駆動する。コントローラ3は、フロアパネル4の振動がピエゾアクチュエータ2が生成する制御振動と干渉してキャンセルされるように、ピエゾアクチュエータ2を駆動する。フロアパネル4の振動がキャンセルされることにより、当該振動によって放射される車室内6の騒音が低減される。
図2(a)及び図2(b)は、それぞれ、加速度センサ1及びピエゾアクチュエータ2が配置されたフロアパネル4の部分を拡大した断面図及び真下から見た投影図である。加速度センサ1は、ピエゾアクチュエータ2が貼付されたフロアパネル4の裏側に配置されている。具体的には、平板状のピエゾアクチュエータ2のほぼ中央(幾何学的重心点)付近の点の裏側に、加速度センサ1が貼付されている。加速度センサ1とピエゾアクチュエータ2にはそれぞれハーネス7a、7b、7c、7dが取り付けられ、それぞれコントローラ3に接続されている。
図3(a)はピエゾアクチュエータ2の性質を説明した図である。ピエゾアクチュエータ2は、セラミクスなどの圧電材料21を金属板22上に成型して作られる素子である。図3(b)に示すように、圧電材料21は電圧をかけると歪みが生じる材料であり、圧電材料21が歪むことで金属板22に曲げ変位が発生する。このようなピエゾアクチュエータ2をフロアパネル4上に貼付して電圧をかけると、ピエゾアクチュエータ2の変形によってフロアパネル4を振動させる加振力が発生する。コントローラ3はピエゾアクチュエータ2が発生する加振力を制御することで加速度センサ1の貼付部位のフロア振動を抑制する。
図4は、図2と同様に加速度センサ1及びピエゾアクチュエータ2が配置されたフロアパネル4の部分を拡大した断面図であって、加速度センサ1の貼付方法を説明するための図である。
フロアパネル4に貼付したピエゾアクチュエータ2にステップ状の入力電圧を印加すると、ピエゾアクチュエータ2の変形に伴いフロアパネル4も変形する。このときフロアパネル4の各部は、ステップ状の入力電圧を印加した直後の初期変位の状態から、過渡的な振動を伴いながら一定の変位量に収束していき定常変位の状態に到達する。
図4は、ピエゾアクチュエータ2にステップ状の制御信号(電圧)を入力した場合の初期変位の状態及び定常変位の状態、そして、ピエゾアクチュエータ2に電圧を印加していない状態を示す。初期変位におけるピエゾアクチュエータ2a及びフロアパネル4aを点線で示し、定常変位におけるピエゾアクチュエータ2b及びフロアパネル4bを実線で示し、ピエゾアクチュエータ2に電圧を印加していない状態におけるフロアパネル4cを一点鎖線で示す。
加速度センサ1を貼付する際には、ステップ入力を加えた直後における初期変位の方向と定常変位の状態における変位方向とが一致しているフロアパネル4上の領域Rに加速度センサ1を貼付するようにする。換言すれば、加速度センサ1は、ピエゾアクチュエータ2にステップ状の制御信号を入力した場合に、フロアパネル4の初期変位の方向と定常変位の方向が一致するようなフロアパネル4上の領域Rに配置されている。そのように加速度センサ1の貼付位置を限定する理由については後述する。
なお、ピエゾアクチュエータ2に印加されるステップ状の入力電圧は、ピエゾアクチュエータ2の両端間に直列に接続された定電圧源8及びオン/オフスイッチ9により実現される。
図1のような制御系を構成した場合、制御対象システムPの構成は図5(a)に示すようなものとなる。コントローラ3を設計するという観点では、フロアパネル4に貼付されたピエゾアクチュエータ2から加速度センサ1までを含むブロックが制御対象システムとして位置付けられる。すなわち、図5(b)に示すように、ピエゾアクチュエータ2への入力電圧を操作量u(制御信号)、加速度センサ1で測定された加速度を制御量y(検出信号)とする制御対象システムPに対して、yからuを算出するコントローラKを設計する、という制御問題に帰着することができる。
次に、加速度センサ1の貼付位置の違いが制御系の設計にどのような影響を与えるのかを、図6(a)乃至図6(f)を参照して説明する。図6(a)及び図6(d)は加速度センサ1とピエゾアクチュエータ2の位置関係を示し、図6(b)及び図6(e)はステップ状の操作量u及びこれに同期した制御量yを示し、図6(c)及び図6(f)は制御対象システムの零点位置を示すグラフである。図6(a)〜(c)がケース#1を示し、図6(d)〜(f)がケース#2を示す。
ケース#1では、図6(a)に示すように加速度センサ1がピエゾアクチュエータ2にステップ状の制御信号を入力した場合に、フロアパネル4の初期変位の方向と定常変位の方向が一致するようなフロアパネル4上の領域に配置されている。このような制御系においてピエゾアクチュエータ2にステップ状の操作量uを入力すると、図6(b)に示すような加速度センサ1の検出信号(制御量y)の振動波形が得られる。この場合、ステップ信号の立ち上がりの部分で、入力信号(操作量u)と同方向に検出信号(制御量y)が動いていることがわかる。このようにステップ入力に対して順方向に応答が現れる系は、システムPを連続時間形式の伝達関数で表現した場合に図6(c)に示すように総ての零点が複素平面上の左半平面に位置する最小位相系となっている。
ケース#2では、図6(d)に示すようにピエゾアクチュエータ2と隣接する位置に加速度センサ1を貼付している。加速度センサ1が貼付された位置は、図4に示したように、加速度センサ1がピエゾアクチュエータ2にステップ状の制御信号を入力した場合に、フロアパネル4の初期変位の方向と定常変位の方向が一致するようなフロアパネル4上の領域から外れている。このような制御系においてピエゾアクチュエータ2にステップ状の操作量uを入力すると、図6(e)に示すような加速度センサ1の検出信号(制御量y)の振動波形が得られる。ケース#1との違いは、ステップ信号の立ち上がりの部分で力信号(操作量u)と逆方向に検出信号(制御量y)が動く逆応答を示している点である。このような逆応答を示すシステムPを連続時間形式の伝達関数で表現した場合、図6(f)に示すように、複素平面上の右半平面に零点が現れる非最小位相系となる。複素平面上の右半平面に現れる零点を「不安定零点」と呼ぶ。
次に、零点とフィードバック制御系との関係を図7に基づいて説明する。
図7(a)は開ループ系の制御対象システムPの構成を示し、図7(b)はシステムPの伝達関数の極の位置及びシステムPの零点を示す。例えば、図7(a)に示すようなシステムPの開ループ伝達関数が、図7(b)に示すような極と一部に不安定零点を含む零点を持っていたとする。
このようなシステムPに対して固定ゲインKのフィードバックをかける閉ループ系を構成する場合を考える。図7(c)は閉ループ系の制御対象システムPの構成を示し、図7(d)はシステムPの伝達関数の極がシステムPの零点へ移動する様子を示す。この閉ループでは、フィードバックゲインKの値に応じて閉ループ系の極の位置が変化する。一般にフィードバックゲインKの値を大きくしていくと、閉ループ系の極のいくつかは開ループ系の零点に漸近していく。閉ループ系の極は制御系の安定性と直結しており、閉ループ系の極が一つでも右半平面に移動した場合には制御系全体が不安定化してしまう。
図6のケース#1のような最小位相系においては、総ての零点が左半平面にあるので、フィードバックゲインKを大きくしても閉ループの極が開ループの零点に漸近することで閉ループ系が不安定化することはない。しかし、図6のケース#2のような非最小位相系においては、右半平面に零点があるため、フィードバックゲインKを大きくしていくと閉ループ極の少なくとも一つは右半平面へと移動していくので、大きなゲインをかけたフィードバック制御に対して原理的に不安定化する性質を持っていることがわかる。これは、制御系設計においては大きな制約となる条件であり、もし可能であるなら制御対象となるシステムPは最小位相系となるように構成した方がフィードバック制御系の設計には有利である。
「ピエゾアクチュエータ2にステップ状の制御信号を入力した場合に、フロアパネル4の初期変位の方向と定常変位の方向が一致するようなフロアパネル4上の領域」という条件と満たす点に加速度センサ1を貼付すれば、制御対象となるシステムPが最小位相系となるように構成することができる。これによって振動抑制のためのフィードバック制御系設計が格段に容易になるという効果がある。
制御対象が最小位相系となるように構成できた場合には、振動を効果的に抑制するためのコントローラ3として、例えば図8に示すような単純な電子回路を用いることができる。コントローラ3は、加速度センサ1から得られる検出信号に比例した電圧信号を、オペアンプOPを用いた反転増幅器によって位相を反転しつつR2/R1倍に増幅して出力するだけの単純なアナログ回路である。コントローラ3は、加速度センサ1から得られる検出信号が入力される入力端子と、入力端子に抵抗R1を介して接続された反転入力端子及び抵抗RLを介して接地された非反転入力端子を備えるオペアンプOPと、オペアンプOPの出力端子及び抵抗R2を介して反転入力端子に接続された出力端子とを備える。出力端子にはピエゾアクチュエータ2が接続される。入力端子の電圧Vinと出力端子の電圧Voutとの間には、(1)式の関係が存在する。

out=−(R2/R1)Vin (1)

このような単純なコントローラであっても、制御ゲインに相当する増幅器のゲインを十分に大きくすることができれば、フロアパネル4に発生する振動を局所的に低減することができる。
図9を参照して、上述した能動振動制御を実施した時の制御効果を説明する。図9(a)のグラフは加速度センサ1を貼付した点におけるフロアパネル4の振動レベルを表す。点線が制御なしの場合、実線が制御ありの場合をそれぞれ示す。背景技術で示したようなフィードフォワード型の制御では特定の周波数及びその近傍でしか制御効果が得られないが、フィードバック制御ではピエゾアクチュエータ2の有効帯域内の幅広い周波数帯域にわたって振動レベルを低減することが出来る。
一方、図9(b)のグラフは車室内騒音を表す。点線が制御なしの場合、実線が制御ありの場合をそれぞれ示す。局所的な振動を抑制しているだけなのですべての周波数帯域で騒音低減効果が得られているわけではないが、フィードフォワード制御と異なり、いくつかの周波数帯域で同時に騒音抑制効果が得られていることがわかる。加速度センサ1とピエゾアクチュエータ2をフロアパネル4の他の位置にも設置していくことで、さらに騒音低減効果のある周波数帯域を広げていくことも可能である。
次に、図10を参照して、図1の能動振動制御装置を用いた能動振動制御方法の手順を説明する。
(イ)先ず、ステップS1において加速度センサ1がフロアパネル4の振動を検出する。
(ロ)ステップS2に進み、コントローラ3が、加速度センサ1から転送された、フロアパネル4の振動を示す検出信号を図8の回路を用いて処理して、フロアパネル4に貼付されたピエゾアクチュエータ2を駆動する制御信号を生成する。制御信号はピエゾアクチュエータ2へ転送される。
(ハ)ステップS3に進み、ピエゾアクチュエータ2に制御信号が入力されることでフロアパネル4に制御振動を与えて、加速度センサ1が検出した振動を抑制する。以上の手順により、図1の能動振動制御装置はフロアパネル4に伝わる振動をキャンセルする。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
ピエゾアクチュエータ2にステップ状の制御信号を印加したときの初期変位と定常変位の方向が一致するフロアパネル4上の領域に加速度センサ1を配置しているため、ピエゾアクチュエータ2への入力から加速度センサ1からの出力までの入出力特性が逆応答を示すことがなくなるので、高いゲインをかけたフィードバック制御を適用しても制御系が不安定化することがなくなり、広帯域にわたって高い振動抑制効果を得ることができる<請求項1及び6の効果>。
加速度センサ1をピエゾアクチュエータ2が貼付されたフロアパネル4の裏側に配置することにより、加速度センサ1を、ピエゾアクチュエータ2に直接接触させることなく、直接フロアパネル4に貼付することができるので、ピエゾアクチュエータ2を介してフロアパネル4の振動を検出するよりも精度良く振動を測定することができる<請求項2の効果>。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態では、ピエゾアクチュエータが複数個存在し、ピエゾアクチュエータと加速度センサがフロアパネルの同一面内に配置されている場合について説明する。なお、第2の実施の形態におけるシステム全体の構成は、加速度センサ1の配置面の違いを除いて図1に示した構成とおなじであり、図示及び説明を省略する。
図11(a)及び図11(b)に示すように、第2の実施の形態において、加速度センサ1及びピエゾアクチュエータ51、52は、フロアパネル4の同じ片側の面に配置されている。また、2つのピエゾアクチュエータ51、52が互いに平行に並べられ、その間に加速度センサ1が配置されている。2枚のピエゾアクチュエータ51、52はコントローラ3からの同一の制御信号で駆動される。これにより、約2倍の加振力をフロアパネル4に与えることができるようになるので、より大きな外乱に対しても十分な振動抑制効果を得ることができる。
フロアパネル4の剛性が面上でほぼ一定でピエゾアクチュエータ51、52の歪み(変位)特性が左右対称であると考えられる場合、2枚のピエゾアクチュエータ51、52の幾何学的重心点付近が、「ピエゾアクチュエータ51、52にステップ状の制御信号を入力した場合に、フロアパネル4の初期変位の方向と定常変位の方向が一致するようなフロアパネル4上の領域」という条件と満たす領域となる。
さらに、ピエゾアクチュエータ51、52の間に適当な間隔をあけて貼付することにより、加速度センサ1をピエゾアクチュエータ51、52で占有されていない面上に配置することができる。これにより、ピエゾアクチュエータ51、52を貼付した面と同じ側のフロアパネル4に直接加速度センサ1を貼付することができる。同じ面上に加速度センサ1とピエゾアクチュエータ51、52を貼付できる場合、加速度センサ1とピエゾアクチュエータ51、52を一体化したモジュールを製作することも可能になり、製造上有利である。
第2の実施の形態におけるコントローラとして、図8のようにアナログ回路による反転増幅器を用いることもできるが、図12に示すようなディジタルコントローラを導入することも可能である。これにより、高度な制御系を設計することができる。
(a)まず加速度センサ1で検出された検出信号を入力レベル調整アンプ41によって増幅する。これは、後段のマイクロプロセッサ44における制御演算の際に入力信号のS/N比を向上させるために必要である。その後、検出信号はアンチエリアスフィルタとして作用するローパスフィルタ42を介して、A/D変換器43に伝達される。
(b)そして、マイクロプロセッサ44では、一定のサンプリング周期ごとにA/D変換器43からの検出信号を読み取り、読み込んだ検出信号に対して何らかの信号処理演算を施すことでピエゾアクチュエータ51、52への制御指令値(制御信号)を計算して出力する。例えば、IIIR型のフィルタを補償器として設計した場合には、(2)式のような演算式に従って制御振動(操作量u)が算出される。ただし、u[k]、y[k]はそれぞれk番目の制御周期における制御信号(操作量u)及び検出信号(制御量y)を示し、ai、biはフィルタ係数を示し、N、Mはフィルタ次数を決めるパラメータである。
Figure 2006215993
(c)このようにして算出された制御信号u[k]はD/A変換器45から出力される。制御信号のディジタル化に伴う高周波歪みを後段のローパスフィルタ46で除去し、さらにピエゾアクチュエータ51、52を駆動するのに十分な電圧を得るためのアクチュエータ駆動用アンプ47を通して、制御信号u[k]がピエゾアクチュエータ51、52に伝達されて制御ループが構成される。
以上のようなディジタルコントローラを用いた場合、アナログ回路による単純なフィードバックと違い、制御系のゲイン特性や位相特性を細かく調整することが可能になり、より幅広い制御仕様に対応したコントローラを実装することができる。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、ピエゾアクチュエータ51、52は平行に並べられた複数の素子からなり、各素子は同一の制御信号で駆動される。これにより、単独の素子では十分な振動抑制効果が得られない場合であっても、所望の振動抑制効果を得ることができる<請求項3の効果>。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態では、第1及び第2の実施の形態よりもさらに大きな制御加振力が必要な場合に、ピエゾアクチュエータの枚数を増やして制御系を構成する実施例について説明する。なお、第3の実施の形態におけるシステム全体の構成は、加速度センサ1の配置面の違いを除いて図1に示した構成とおなじであり、図示及び説明を省略する。
図13に示すように、第3の実施の形態において、加速度センサ1及びピエゾアクチュエータ61、62、63は、フロアパネル4の同じ片側の面に配置されている。また、3枚のピエゾアクチュエータ61〜63が多角状に配置され、3枚のピエゾアクチュエータ61〜63の幾何学的重心点付近に加速度センサ1が配置されている。なお、3枚のピエゾアクチュエータ61〜63による多角形の内部は、「ピエゾアクチュエータ61〜63にステップ状の制御信号を入力した場合に、フロアパネル4の初期変位の方向と定常変位の方向が一致するようなフロアパネル4上の領域」という条件と満たす領域となる。したがって、3枚のピエゾアクチュエータ61〜63による多角形内部は上記の条件を満たしながらピエゾアクチュエータに占有されることのない領域として確保することができるので、第2の実施の形態と同様に貼付面と同じ側に加速度センサ1を貼付することができる。
3枚のピエゾアクチュエータ61〜63はコントローラ3からの同一の制御信号で駆動される。これにより、約3倍の加振力をフロアパネル4に与えることができるようになるので、より大きな外乱に対しても十分な振動抑制効果を得ることができる。
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、ピエゾアクチュエータ61〜63は多角状に配置された複数の素子からなり、各素子は同一の制御信号で駆動される。これにより、多角形の内部に、ピエゾアクチュエータ61〜63にステップ状の入力信号を印加したときの初期変位と定常変位の方向が一致するフロアパネル4上の領域を確保することができる。そのため、同一面上に加速度センサ1とピエゾアクチュエータ61〜63を配置することで、反対面上に別の部品を設置することができる<請求項4の効果>。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態では、ピエゾアクチュエータをその内部に穴が開いているような形状にあらかじめ成型して、その内部に加速度センサを配置する場合について説明する。なお、第4の実施の形態におけるシステム全体の構成は、加速度センサ1の配置面の違いを除いて図1に示した構成とおなじであり、図示及び説明を省略する。
図14に示すように、第4の実施の形態において、ピエゾアクチュエータ71は、予め平面内に穴71aが開いているように成型され、そのままフロアパネル4に貼り付けられている。そして、加速度センサ1は、その穴71aの内部に配置されている。
ピエゾアクチュエータ71をその内部に穴が開いているような形状にあらかじめ成型しておくことで、第2及び第3の実施の形態のように複数のピエゾアクチュエータを配置することなく、単一の素子としてピエゾアクチュエータ71を貼付しつつ、ピエゾアクチュエータ71貼付面と同一面に加速度センサ1を貼付することができる。よって、部品点数が少なくなるために、組み立て工程上は、このようなピエゾアクチュエータ71を使用する方が有利である。
以上説明したように、第4の実施の形態によれば、ピエゾアクチュエータ71が平面内に穴が開いているように成型されていることにより、多数のピエゾアクチュエータを配置することなく単一のピエゾアクチュエータ71を貼付することができる。また、穴内部に振動検出手段を配置することにより、同一面上に加速度センサ1とピエゾアクチュエータ71を簡便な方法で配置することができるため、反対面上に別の部品を設置することができる<請求項5の効果>。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は、1つの実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、フロアパネル4に発生する振動を検出する手段としては上記のような加速度センサ1以外に、歪みゲージを用いても構わない。
また、第1乃至第4の実施の形態では、能動振動制御装置は、車両5に搭載され、車両5のフロアパネル4の振動をキャンセルする場合について説明したが、これに限ることなく、その他にも、振動又は音の制御が必要となる物或いは空間に対して、本発明の能動振動制御装置を適用することが可能である。
即ち、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の第1の実施の形態に係わる能動振動制御装置の構成及び配置を示す断面図である。 図1の加速度センサ及びピエゾアクチュエータが配置されたフロアパネルの部分を拡大した図であって、図2(a)は断面図であり、図2(a)は下面図である。 図3(a)はピエゾアクチュエータの構成を示す断面図であり、図3(b)はピエゾアクチュエータに電圧を印加した場合のピエゾアクチュエータの変形状態を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態における加速度センサの貼付位置を説明するための図である。 図5(a)は第1の実施の形態における制御系の構成を示すブロック線図であり、図5(b)は制御系とコントローラとの関係を示すブロック図である。 加速度センサの貼付位置の違いによる制御系の性質の違いを説明する図である。 図7(a)乃至図7(d)はコントローラの制御ゲインを上げた場合のフィードバック制御系の極の位置の変化を説明する図である。 図1のコントローラの具体的な回路構成の一例を示す回路図である。 第1の実施の形態における能動振動制御の有無による振動、騒音レベルの変化の例を示すグラフであり、図9(a)は振動の変化を示し、図9(a)は音圧の変化を示す。 図1の能動振動制御装置を用いた能動振動制御方法の手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における加速度センサ及びピエゾアクチュエータが配置されたフロアパネルの部分を拡大した図であって、図11(a)は断面図であり、図11(a)は下面図である。 第2の実施の形態におけるコントローラの構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態における加速度センサ及びピエゾアクチュエータが配置されたフロアパネルの部分を拡大した図であって、図13(a)は断面図であり、図13(a)は下面図である。 第3の実施の形態における加速度センサ及びピエゾアクチュエータが配置されたフロアパネルの部分を拡大した図であって、図14(a)は断面図であり、図14(a)は下面図である。
符号の説明
1…加速度センサ(振動検出手段)
2、2a、2b、51、61〜63、71…ピエゾアクチュエータ(振動発生手段)
3…コントローラ
4、4a〜4c…フロアパネル
5…車両
6…車室内
7a〜7d…ハーネス
8…定電圧源
9…オン/オフスイッチ
21…圧電材料
22…金属板
41…入力レベル調整アンプ
42、46…ローパスフィルタ
43…A/D変換器
44…マイクロプロセッサ
45…D/A変換器
47…アクチュエータ駆動用アンプ
71a…穴
K…フィードバックゲイン
OP…オペアンプ
P…制御対象システム
R…領域

Claims (6)

  1. パネルの振動を検出する振動検出手段と、
    制御信号を入力することで前記パネルに制御振動を与える振動発生手段と、
    前記振動検出手段が検出した前記振動を示す検出信号を処理して、前記振動を抑制するように前記振動発生手段を駆動する前記制御信号を生成する制御指令生成手段とを備え、
    前記振動発生手段は、前記パネルに貼付された、前記制御信号の入力に対して歪みを発生する平面状に成型された素子からなり、
    前記振動検出手段は、前記振動発生手段にステップ状の前記制御信号を入力した場合に、前記パネルの初期変位の方向と定常変位の方向が一致するような前記パネル上の領域に配置されていることを特徴とする能動振動制御装置。
  2. 前記振動検出手段は、前記振動発生手段が貼付された前記パネルの裏側に配置されることを特徴とする請求項1記載の能動振動制御装置。
  3. 前記振動発生手段は平行に並べられた複数の前記素子からなり、各素子は同一の前記制御信号で駆動されることを特徴とする請求項1又は2記載の能動振動制御装置。
  4. 前記振動発生手段は多角状に配置された複数の前記素子からなり、各素子は同一の前記制御信号で駆動されることを特徴とする請求項1記載の能動振動制御装置。
  5. 前記素子は、平面内に穴が開いているように成型されていることを特徴とする請求項1記載の能動振動制御装置。
  6. 振動検出手段がパネルの振動を検出するステップと、
    制御指令生成手段が、前記振動を示す検出信号を処理して、前記パネルに貼付された振動発生手段を駆動する制御信号を生成するステップと、
    前記振動発生手段が、前記制御信号が入力されることで前記パネルに制御振動を与えて、前記振動を抑制するステップとを備え、
    前記振動検出手段は、前記振動発生手段にステップ状の前記制御信号を入力した場合に、前記パネルの初期変位の方向と定常変位の方向が一致するような前記パネル上の領域に配置されていることを特徴とする能動振動制御方法。
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