JP6617989B1 - 蒸留装置及び蒸留方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 各種の部品を装着して、組成の異なる蒸留酒を蒸留できる蒸留機と、前記蒸留機による草根木皮等の香りのある蒸留酒の蒸留方法及び有用成分等の抽出を行う蒸留方法を提供する。【解決手段】 常圧及び減圧蒸留が可能な蒸留機の外表面を被覆面積の調節が可能な断熱材で覆って蒸留機内で生じる凝縮液量を調節し、蒸留機内は部品装着孔を有する棚段で上下に仕切り、下段は仕込液の仕込部、上段は再蒸留部とし、部品装着孔に逆流防止蓋及び蒸気注入器を上端に載置した蒸気導管、再蒸留部に貯留する液量を一定に保つ溢流管等の部品の内の1または数種類を装着して、組成の異なる蒸留酒を蒸留できる蒸留機とし、抽出を行う場合は、仕込部にアルコールを含有する液体または抽出用溶媒を仕込み、再蒸留部に抽出用の原料を入れ、仕込液または再蒸留部貯留液を加熱して蒸留を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、蒸留装置及び蒸留方法に関し、より詳細には単式蒸留焼酎、ウイスキー、ブランデー等の蒸留酒及び草根木皮などの香りを有する蒸留酒の蒸留、並びに香料及び生理活性物質等の有用物質の抽出に適する蒸留装置及び蒸留方法に関するものである。
酒税法では、「単式蒸留機により蒸留された酒類は単式蒸留焼酎」、「単式蒸留機は連続式蒸留機以外の蒸留機」と定義されており、「単式蒸留機」という用語は、特定の形状の蒸留機を意味するものではない。単式蒸留焼酎の蒸留に広く用いられているのはポットスチル型蒸留機である。発酵の終わったもろみをポットスチル型蒸留機により蒸留して得られた単式蒸留焼酎(以下本願明細書では焼酎と称する)には、水以外の成分ではエタノールが最も多く含まれているが、多数の微量成分も含まれている。これらの微量成分の中には、焼酎に含まれているのが好ましい成分と、好ましくない成分がある。焼酎としては、好ましい成分を適度に含んでいることが望ましいので、焼酎製造場においては、蒸留機としては分離能力の低いポットスチル型蒸留機が広く使用されている。
焼酎製造において、発酵の終わったもろみをポットスチル型蒸留機に仕込んで、常圧において蒸留する場合、蒸留末期になると留出する液に、こげたような香りが現れて徐徐に強くなる。この香りは「こげ臭」と呼ばれ、常圧蒸留において蒸留末期に生じる欠点とされている。こげ臭の原因物質としてはフルフラール類が知られており、もろみにフルフラール類は含まれていないが、蒸留の際、仕込液の加熱により、含有されている炭水化物が分解して生成すると考えられている。もろみの蒸留においては、フルフラール類は蒸留の中間以後に留出し、また、蒸留末期になると留出する液の酸類の濃度(酸度)も高くなる。
本発明者は、蒸留において留出液のフルフラール類の濃度に影響する要因について詳細に検討した。その結果、仕込液を加熱して蒸留するとき、蒸留機内において、蒸気の温度低下により蒸気の一部が凝縮して生じる凝縮液は仕込液に流入し、流入した凝縮液中のエタノールは再度蒸発させる必要があるため、蒸留に要する時間が長くなり、仕込液の加熱時間が増加して、フルフラール類の生成量が増加し、留出液のフルフラール類の濃度が高くなることを明らかにした。
本発明者は、蒸留機内で生じた凝縮液を仕込液に流入させず、仕込液とは区別して別途蒸留すれば、凝縮液が仕込液に流入する場合に比べ、仕込液の加熱時間が短縮され、フルフラール類の生成量を減少しうること、凝縮液に炭水化物は含まれていないので加熱してもフルフラール類は新たに生成しないことを利用するフルフラール類の濃度及び酸度の低い留出液を得ることのできる蒸留方法と蒸留装置を発明した(特許文献1)。
特許第4898358号
焼酎蒸留に用いられているポットスチル型蒸留機は、蒸留機内を大気圧または大気圧以下の圧力とし、仕込液を加熱して蒸留する以外に蒸留方法はなく、蒸留において留出液の香味を変化させる方法としては、常圧または減圧蒸留法の選択、加熱量及び加熱時間の調節、または蒸留機内部に設けた凝縮器による凝縮液量の調節以外に方法はない。1基のポットスチル型蒸留機の機能を有する蒸留機を擁する蒸留装置において、通常のポットスチル型蒸留機と同様の蒸留方法に加えて、別の蒸留方法により組成の異なる焼酎を蒸留することができれば、新製品の開発や、製品の多様化に利用することができる。必要に応じ、蒸留機の機能を変化させ、組成の異なる留出液を得ることのできる蒸留装置を提供することを第1の課題とする。
前記の蒸留装置を用い、草根木皮などの香りを有する蒸留酒を蒸留する方法、並びに香料及び生理活性物質等の有用物質の抽出を行う蒸留方法を提供することを第2の課題とする。
図1に示すように、蒸留機の仕込液(9)を加熱装置A(6)により加熱し、蒸留機から流出する蒸気を冷却機A(16)及び冷却機B(17)により冷却し、得られた留出液(22)を留出液タンク(21)に貯留する蒸留装置において、蒸留機の内部に棚段(4)を設けて上下に仕切り、棚段(4)には、図2に示すように着脱可能な部品を装着する複数の部品装着孔(5)を設ける。蒸留機の内部に前記棚段(4)を有する蒸留機を以下本願明細書では棚段型蒸留機(A)と称する。
前記棚段型蒸留機(A)の下段は仕込液(9)の仕込部(1)とし、上段は棚段型蒸留機(A)内で生じた凝縮液を貯留して蒸留する場合の再蒸留部(2)とする。棚段(4)の有する部品装着孔(5)には、着脱可能な部品を装着する。装着部品は、蒸気の逆流を防止する逆流防止蓋(14)及び蒸気を液中に気泡として注入する蒸気注入器(13)を上端に載置した蒸気導管(11)、一定量を超える再蒸留部貯留液(10)を再蒸留部(2)から仕込部(1)に流下させる溢流管(12)、並びに部品装着孔(5)を密閉する密閉用蓋(15)等であり、必要があれば他の部品も装着することができる。
前記棚段型蒸留機(A)は、外表面を被覆面積の調節が可能な断熱材(3)で覆って、温度低下により棚段型蒸留機(A)内で生じる凝縮液量を調節し、常圧または減圧蒸留を可能とするため留出液タンク(21)に真空ポンプ(20)を配設する。
第1の課題については、棚段型蒸留機(A)の有する部品装着孔(5)に装着する装着部品の組み合わせ、断熱材(3)による蒸留機外表面被覆面積の調節、及び真空ポンプ(20)による蒸留装置内の圧力の調節を活用して留出液(22)組成を変化させることにより解決する。
第2の課題については、前記の蒸留装置を用い、仕込部(1)に、アルコールを含有する液体または抽出用溶媒を仕込み、再蒸留部(2)に抽出目的物質を含有する原料及び必要に応じ水または抽出用溶媒を合わせて入れ、仕込部(1)の仕込液(9)及び再蒸留部(2)の再蒸留部貯留液(10)を加熱して蒸留することにより解決する。
棚段型蒸留機(A)は、部品装着孔(5)に部品を装着しない場合は、通常のポットスチル型蒸留機と同様に使用することができる。
図1に示す棚段型蒸留機(A)を用いて、図3及び図4に示すように棚段(4)の有する部品装着孔(5)に、逆流防止蓋(14)及び蒸気注入器(13)を上端に載置した蒸気導管(11)を装着し、使用しない部品装着孔(5)に密閉用蓋(15)を装着すると、再蒸留部(2)内で生じた凝縮液を仕込液(9)に流入させず再蒸留部(2)に貯留して、仕込液(9)とは別に再蒸留する形式の蒸留機(特許文献1)とすることができる。前記形式の蒸留機を以下本願明細書では再蒸留型蒸留機(Ab)と称する。再蒸留型蒸留機(Ab)は棚段型蒸留機(A)よりフルフラール類の濃度、高沸点成分濃度及び酸度の低い留出液(22)を得ることができる。
図1に示す棚段型蒸留機(A)を用いて、図5に示すように棚段(4)の有する複数の部品装着孔(5)の内の一部に溢流管(12)を装着し、他の部品装着孔(5)には、上端に蒸気注入器(13)を載置した蒸気導管(11)を装着すると、再蒸留部(2)に一定量の再蒸留部貯留液(10)を貯留し、一定量を超える再蒸留部貯留液(10)はオーバーフローにより溢流管(12)を通って仕込部(1)に流下させ、仕込部(1)で発生する蒸気を再蒸留部貯留液(10)に気泡として注入しながら蒸留することができる。前記形式の蒸留機を以下本願明細書では循環型蒸留機(Ac)と称する。
再蒸留型蒸留機(Ab)及び循環型蒸留機(Ac)は蒸留時に、再蒸留部(2)に再蒸留部貯留液(10)を貯留するので、再蒸留部(2)に抽出目的物質を含有する原料を入れて蒸留を行えば、揮発性の抽出目的物質を含有する留出液(22)を得ることができ、抽出目的物質が不揮発性の場合は、蒸留後に不揮発性の抽出目的物質を含有する再蒸留部(2)残留液または仕込部(1)残留液を得ることができる。
棚段型蒸留機(A)を擁する蒸留装置の図である。 図1に示す棚段型蒸留機(A)の有する棚段(4)の平面図である。 棚段(4)の部品装着孔(5)に、上端に逆流防止蓋(14)を載置した蒸気導管(11)を装着した再蒸留型蒸留機(Ab)を擁する蒸留装置の図である。 棚段(4)の部品装着孔(5)に、上端に逆流防止蓋(14)及び釣鐘型の蒸気注入器(13)を載置した蒸気導管(11)を装着した再蒸留型蒸留機(Ab)を擁する蒸留装置の図である。 循環型蒸留機(Ac)を擁する蒸留装置の図である。 図1に示す棚段型蒸留機(A)の棚段(4)の有する部品装着孔(5)に蒸気導管(11)を装着した例の図である。
以下、本発明を実施するための形態を図1〜6に基づいて説明する。図1は、棚段型蒸留機(A)、棚段型蒸留機(A)で発生した蒸気を冷却するための冷却機A(16)及び冷却機B(17)、並びに蒸気を冷却して得られる留出液(22)を貯留する留出液タンク(21)を擁する蒸留装置の図であり、棚段型蒸留機(A)は、内部が図2に示す棚段(4)により上下に仕切られ、下段の仕込部(1)と、上段の再蒸留部(2)からなり、棚段(4)は複数の部品装着孔(5)を有しており、仕込部(1)には、仕込液(9)を加熱する加熱装置A(6)が配設され、再蒸留部(2)には、図3に示すように再蒸留部貯留液(10)を加熱する加熱装置B(7)、及び再蒸留部(2)から流出する蒸気を冷却機A(16)により冷却し、得られた凝縮液の一部または全部を再蒸留部(2)に還流する還流口(8)が設けられ、かつ、再蒸留部(2)には、再蒸留部貯留液(10)のアルコール濃度調節用の水(27)を供給する給水口(26)が設けられ、棚段型蒸留機(A)は蒸留機内において蒸気の温度低下により蒸気の一部が凝縮して生じる凝縮液の量を調節するため、被覆面積の調節が可能な断熱材(3)で外表面が覆われることを特徴とする蒸留機である。以下、本発明の好適な実施態様を示す図を参照して、本発明の蒸留装置及び前記蒸留装置を用いる蒸留方法について説明する。
(1)蒸留装置
(1−1)棚段型蒸留機(A)をポットスチル型蒸留機として蒸留する形態
棚段型蒸留機(A)が、焼酎蒸留用に広く使用されているポットスチル型蒸留機と異なるのは、内部が棚段(4)により上下に仕切られていること、及び棚段型蒸留機(A)の外表面が被覆面積の調節が可能な断熱材(3)で覆われていることである。
ポットスチル型蒸留機の中は空洞で、仕込液の加熱により発生する蒸気の上昇及び蒸留機内で蒸気の温度低下により生じる凝縮液の流下を妨げる物はなく、凝縮液量の多少が留出液の微量成分含有量に大きく影響する。
したがって、棚段型蒸留機(A)は内部に棚段(4)が存在し、外表面が被覆面積の調節が可能な断熱材(3)で覆われていても、棚段型蒸留機(A)の内部で生じて仕込液(9)に流入する凝縮液量がポットスチル型蒸留機と同等であれば、棚段型蒸留機(A)はポットスチル型蒸留機と同等の組成の留出液(22)を得ることができる。
図1に示すように、棚段型蒸留機(A)の外表面を断熱材(3)で覆うと、断熱材(3)の保温効果により凝縮液量は減少し、留出液(22)の高沸点成分濃度が高くなり、焼酎の香味は濃厚になる。焼酎の香味の濃淡を調節する必要がある場合は、断熱材(3)による被覆面積を調節する。
棚段型蒸留機(A)内においては、凝縮液は蒸留機内壁面を上方から流下し、下方からは蒸気が上昇する。凝縮液は蒸気より温度が低いので、凝縮液と蒸気が接触すると、蒸気の凝縮及び蒸留機内壁面の凝縮液の蒸発が起き、蒸気中の高沸点成分濃度は低下する。したがって、留出液(22)の高沸点成分濃度低下を防止するためには、蒸気と凝縮液の接触をなるべく少なくする必要がある。
棚段型蒸留機(A)を用いる蒸留において、棚段(4)の有する部品装着孔(5)の合計面積が小さい場合、仕込部(1)で発生する蒸気の流出が妨げられ、仕込部(1)の圧力が上昇して仕込液(9)の温度が上昇する可能性があり、また、再蒸留部(2)で生成する凝縮液の流下が妨げられ再蒸留部(2)に滞留する可能性があるので、部品装着孔(5)の合計面積は仕込部(1)断面積の20%以上とする。
(1−2)棚段型蒸留機(A)を再蒸留型蒸留機(Ab)として蒸留する形態
図1に示す棚段型蒸留機(A)を用いて、図3に示すように、棚段(4)の有する部品装着孔(5)に、上端に逆流防止蓋(14)や必要に応じて蒸気注入器(13)を載置した蒸気導管(11)を装着し、使用しない部品装着孔(5)には密閉用蓋(15)を装着して再蒸留型蒸留機(Ab)とする。
再蒸留型蒸留機(Ab)の仕込部(1)の仕込液(9)を加熱すると、発生した蒸気は蒸気導管(11)を通って再蒸留部(2)に流入し、再蒸留部(2)内で蒸気の一部が凝縮して凝縮液が生じる。凝縮液は仕込部(1)に流入せず再蒸留部(2)に貯留する。
再蒸留部(2)に貯留する再蒸留部貯留液(10)量は、仕込部(1)の仕込液(9)量及びアルコール濃度によって異なり、また、再蒸留部(2)において再蒸留を行う場合に、再蒸留部貯留液(10)のアルコール濃度を調節するため、注水口(26)から再蒸留部貯留液(10)に加える水量によっても異なることから、蒸留開始前に蒸気導管(11)の高さを調節し、蒸気導管(11)の上端に逆流防止蓋(14)及び釣鐘型の蒸気注入器(13)を載置する。
再蒸留部(2)において、蒸気導管(11)の上端が再蒸留部貯留液(10)面より上になる場合は、図3に示すように蒸気導管(11)の上端に逆流防止蓋(14)を載置すると蒸気の逆流を防止することができる。
蒸気導管(11)の上端が再蒸留部貯留液(10)面より下になる場合は、工業的な蒸留装置では釣鐘型の泡鐘(バブルキャップ)(非特許文献1)のような蒸気注入器が使用されているが、蒸気導管(11)上端が液面より下になった状態で仕込部(1)の仕込液(9)の加熱を停止した場合に、泡鐘では再蒸留部貯留液(10)の仕込部(1)への逆流を防止できない。そこで、図4に示すように、逆流防止蓋(14)の上に釣鐘型の蒸気注入器(13)を重ねて載置すれば、蒸気及び液体の逆流を防止することができる。
大江修造著、蒸留工学、株式会社講談社1993年8月発行、p.128
蒸気導管(11)の合計断面積が小さい場合、仕込部(1)で発生する蒸気の流出が妨げられ、仕込部(1)の圧力が上昇する可能性があり、一方、蒸気導管(11)の合計断面積が大きい場合は再蒸留部(2)の有効面積が減少するため、蒸気導管(11)を長くする必要があるので、蒸気導管(11)の合計断面積は仕込部(1)断面積の10〜20%、好ましくは10〜15%とし、余分な部品装着孔(5)は密閉用蓋(15)で密閉する。
再蒸留型蒸留機(Ab)により蒸留する場合は、仕込部(1)にアルコールを含有する液体を仕込み、加熱装置A(6)により加熱すると、発生した蒸気は再蒸留部(2)に流入し、再蒸留部(2)内において、温度低下により蒸気の一部が凝縮して凝縮液が生じる。凝縮液は再蒸留部(2)に貯留し、仕込部(1)の仕込液(9)には流入しない。仕込液(9)を加熱して蒸留し、仕込液(9)のアルコール濃度が前もって定めた濃度まで低下したとき、仕込液(9)の加熱を停止し、以後再蒸留部(2)の再蒸留部貯留液(10)を加熱装置B(7)により加熱して蒸留する。
もろみの蒸留において、棚段型蒸留機(A)と再蒸留型蒸留機(Ab)を比較すると、再蒸留型蒸留機(Ab)は、蒸留機内で生じる凝縮液が仕込液(9)に流入しないので、仕込液(9)の加熱時間が短縮され、フルフラール類の生成量は少なくなり、留出液(22)のフルフラール類の濃度は低くなる。
また、再蒸留部貯留液(10)は蒸気が凝縮した液であり炭水化物は含まれておらず、酸度は仕込液(9)より低いので、加熱してもフルフラール類は新たに生成せず、蒸留すると更に酸度は低くなる。
したがって、再蒸留型蒸留機(Ab)を用いてもろみを蒸留すると、棚段型蒸留機(A)の場合より、フルフラール類の濃度及び酸度の低い蒸留酒を蒸留することができる。
(1−3)棚段型蒸留機(A)を循環型蒸留機(Ac)として蒸留する形態
図1に示す棚段型蒸留機(A)を用いて、図5に示すように棚段(4)の有する複数の部品装着孔(5)の内の一部に、再蒸留部貯留液(10)の量を一定とするための空管である溢流管(12)を装着し、他の部品装着孔(5)には釣鐘型の蒸気注入器(13)(非特許文献1)を上端に載置した蒸気導管(11)を装着して循環型蒸留機(Ac)とする。
仕込液(9)の加熱時に仕込部(1)の蒸気が溢流管(12)内へ流入するのを防ぐため、棚段(4)から溢流管(12)下端までの長さは、蒸留終了後も溢流管(12)の下端が仕込液(9)中に没する長さとする。
棚段(4)の有する部品装着孔(5)に装着した蒸気導管(11)の合計断面積が小さい場合、仕込部(1)で発生する蒸気の流出が妨げられ、仕込部(1)内の圧力が上昇して仕込液(9)の温度が上昇する可能性があるので、蒸気導管(11)の合計断面積は仕込部(1)の断面積の10%以上とする。
棚段(4)の有する部品装着孔(5)に装着した溢流管(12)の合計断面積が小さい場合、一定量を超える再蒸留部貯留液(10)の流下が妨げられ、再蒸留部(2)に滞留する可能性があるので、溢流管(12)の合計断面積は再蒸留部(2)断面積の10%以上とする。
図5に示す循環型蒸留機(Ac)において、仕込部(1)にはアルコールを含有する液体を仕込み、再蒸留部(2)には、蒸気導管(11)の上端に載置した蒸気注入器(13)の上まで水を入れ、仕込部(1)の仕込液(9)を加熱装置A(6)により加熱し、発生する蒸気を蒸気注入器(13)から再蒸留部貯留液(10)に注入すると、仕込部(1)で発生した蒸気は再蒸留部貯留液(10)中で凝縮して再蒸留部貯留液(10)は次第に増加し、温度は上昇して再蒸留部貯留液(10)の蒸発が起き、発生した蒸気の一部は再蒸留部(2)内で凝縮し、生じた凝縮液は再蒸留部貯留液(10)に流入する。また再蒸留部(2)から流出した蒸気を冷却機A(16)により冷却し、得られた凝縮液の一部または全部を再蒸留部(2)に還流する場合は、還流液も再蒸留部貯留液(10)に流入するが、溢流管(12)上端を超える液体はオーバーフローにより溢流管(12)を通って仕込液(9)に流入するので、再蒸留部貯留液(10)量は一定に保たれる。
もろみの蒸留において、循環型蒸留機(Ac)は、仕込液(9)の加熱時間が再蒸留型蒸留機(Ab)より長いので、留出液(22)のフルフラール類の濃度は再蒸留型蒸留機(Ab)より高いが、蒸気の凝縮液である再蒸留部貯留液(10)を沸騰させて蒸留するので、棚段型蒸留機(A)より高沸点成分濃度及び酸度の低い留出液(22)を得ることができる。
(1−5)棚段(4)の有する部品装着孔(5)への蒸気導管(11)等の部品の装着方法
再蒸留部(2)において、棚段(4)の有する部品装着孔(5)への蒸気導管(11)等の部品の着脱及び蒸留機内洗浄等の作業は、再蒸留部(2)上部のマンホールB(29)から再蒸留部(2)の中に入って行い、仕込部(1)における作業は、仕込部(1)側面のマンホールA(28)から仕込部(1)の中に入って行う。
棚段型蒸留機(A)の棚段(4)の有する部品装着孔(5)に蒸気導管(11)または溢流管(12)を装着する方法としては、ボルト・ナットによる固定、ねじ込み式または差し込み式等がある。着脱操作及び液漏れの点からは、ねじ込み式が最も優れている。差し込み式は着脱操作は簡単であるが液漏れする可能性があるので、シリコーンゴムまたはフッ素ゴムなど耐熱性で無臭の材質を用いた非金属ガスケットを利用して液漏れを防止する必要がある。Oリング(23)を用い、差し込み式により蒸気導管(11)を部品装着孔(5)に装着する例を図6に示す。
蒸気導管(11)及び溢流管(12)は、数個に分割し、継ぎ足すことにより長さが調節できるようにしておけば、着脱操作上好適である。
(2)蒸留方法
本発明の第2は、上記蒸留装置を用いた蒸留方法であって、草根木皮などの香りのある蒸留酒の蒸留、または香気成分や生理活性物質など有用物質の抽出に効果的な蒸留方法である。
(2−1)再蒸留型蒸留機(Ab)を用いる蒸留方法
図3に示す再蒸留型蒸留機(Ab)を擁する蒸留装置において、冷却機A(16)の下にあるバルブB(19)を開け、還流用のバルブA(18)を閉めて、再蒸留型蒸留機(Ab)の仕込部(1)に、アルコールを含有する液体または抽出用溶媒を仕込み、再蒸留部(2)に抽出目的物質を含有する原料及び必要であれば水または溶媒を合わせて入れ、仕込部(1)の仕込液(9)を加熱装置A(6)により加熱して蒸留し、仕込液(9)のアルコール濃度が前もって定めた濃度まで低下したとき、仕込液(9)の加熱を停止し、以後再蒸留部貯留液(10)を加熱装置B(7)により加熱して蒸留する。本方法は草根木皮などの香りを有する蒸留酒の蒸留に適している。
(2−2)再蒸留型蒸留機(Ab)を用い、抽出原料と再蒸留部貯留液(10)を任意の時間加熱して、抽出目的物質の十分な侵出を行った後、再蒸留する方法
図3に示す再蒸留型蒸留機(Ab)を擁する蒸留装置において、冷却機A(16)の下にあるバルブB(19)を閉めて、還流用のバルブA(18)を開き、仕込部(1)に、アルコールを含有する液体または抽出用溶媒を仕込み、再蒸留部(2)に抽出目的物質を含有する原料及び必要に応じ少量の水または溶媒を入れ、仕込部(1)の仕込液(9)を加熱装置A(6)により加熱し、再蒸留部(2)から流出する蒸気を冷却機A(16)により全部凝縮させて、凝縮液を再蒸留部(2)に還流しながら蒸留を行い、仕込液(9)のアルコール濃度が前もって定めた濃度まで低下したとき、仕込液(9)の加熱を停止し、以後再蒸留部貯留液(10)を加熱装置B(7)により加熱し、再蒸留部(2)から流出する蒸気を冷却機A(16)により全部凝縮させて、凝縮液を再蒸留部(2)に還流しながら任意の時間加熱した後、バルブB(19)を開き、バルブA(18)を閉じて再蒸留部(2)への還流を停止して蒸留すると、揮発性有用物質を含有する留出液(22)を得ることができる。
抽出目的物質が不揮発性の場合は、蒸留終了後、目的有用物質を含有する再蒸留部(2)残留液を得ることができる。
(2−3)循環型蒸留機(Ac)を用い、不揮発性の有用物質を抽出する方法
図5に示す循環型蒸留機(Ac)を擁する蒸留装置において、冷却機A(16)の下にあるバルブB(19)を閉めて、還流用のバルブA(18)を開き、仕込部(1)に抽出用溶媒を仕込み、再蒸留部(2)に抽出目的物質を含有する原料を入れ、合わせて抽出用溶媒を蒸気注入器(13)の上まで入れ、仕込部(1)の仕込液(9)を加熱装置A(6)により加熱すると、仕込部(1)で発生する蒸気は再蒸留部貯留液(10)に注入されて再蒸留部貯留液(10)内で凝縮し、再蒸留部貯留液(10)の蒸発が起きるので、再蒸留部(2)から流出する蒸気を冷却機A(16)において全部凝縮させて、凝縮液を再蒸留部(2)に還流すると、抽出原料は再蒸留部貯留液(10)により抽出され、一定量を超える再蒸留部貯留液(10)は溢流管(12)より仕込液(9)に流入するので、抽出原料は絶えず抽出目的物質の濃度の低い再蒸留部貯留液(10)により抽出され、抽出目的物質は仕込液(9)中に蓄積する。任意の時間仕込液(9)を加熱して冷却機A(16)による凝縮液を再蒸留部(2)に還流した後、加熱を停止すると不揮発性の有用物質を含有する仕込部(1)残留液を得ることができる。
抽出目的物質を含有する仕込液(9)を濃縮する場合は、バルブB(19)を開き、バルブA(18)を閉じて再蒸留部(2)への還流を停止し、仕込液(9)が前もって定めた液量となるまで加熱装置A(6)により加熱して蒸留すると、蒸留終了後、不揮発性の抽出目的物質を含有する濃縮された仕込部(1)残留液を得ることができる。
以上の蒸留方法において、留出液タンク(21)に配設された真空ポンプ(20)を作動させ、装置内全体の圧力を低くすると、常圧蒸留の場合より低い温度において蒸留することができる。
産業上利用の可能性
(1)焼酎製造
芋焼酎や黒糖焼酎のように原料特性が重要視される焼酎の蒸留においては、棚段型蒸留機(A)を用い、断熱材(3)による蒸留機外表面被覆面積を大きくして、棚段型蒸留機(A)内で生じる凝縮液量を少なめに調節し、常圧により蒸留すると、原料特性の豊かな、味の幅の広い焼酎を蒸留することができる。
麦、米及びそば等の穀類を原料とし、軽快なタイプとするため減圧蒸留により製造されている焼酎は、常圧において、再蒸留型蒸留機(Ab)を用い、断熱材(3)による蒸留機外表面被覆面積を小さくして、棚段型蒸留機(A)内で生じる凝縮液量を多めに調節し、さらに高沸点成分濃度や酸度を低くする場合は、仕込部(1)の加熱装置A(6)により仕込液(9)を加熱して発生した蒸気を冷却機A(16)により凝縮させ、凝縮液の一部を再蒸留部(2)に還流しながら蒸留し、仕込液(9)のアルコール濃度が前もって定めた濃度まで低下したとき、仕込液(9)の加熱を停止し、以後再蒸留部貯留液(10)を加熱装置B(7)により加熱して再蒸留を行うと、こげ臭の低い、スッキリした香味の焼酎を蒸留することができる。
(2)ウイスキー製造
ウイスキーは単式蒸留機により2または3回蒸留されるが、常圧において再蒸留型蒸留機(Ab)を用い、仕込部(1)に発酵の終わったもろみまたは蒸留酒を仕込み、仕込液(9)を加熱して蒸留する時に、冷却機A(16)により蒸気を全部凝縮させて凝縮液を再蒸留部(2)に貯留しながら蒸留し、仕込液(9)のアルコール濃度が前もって定めた濃度まで低下したとき、仕込液(9)の加熱を停止し、再蒸留部上部の注水口(26)から水(27)を加えて再蒸留部貯留液(10)のアルコール濃度を調節し、再蒸留部貯留液(10)を加熱して再蒸留を行うと、1回の蒸留で単式蒸留機による2回の蒸留に相当する蒸留を行うことができる。
(3)草根木皮などの香りのある蒸留酒の蒸留
ジンのように草根木皮などの香りのある蒸留酒を蒸留する場合には、図3に示す再蒸留型蒸留機(Ab)の仕込部(1)に、発酵の終わったもろみまたは蒸留酒を仕込み、再蒸留部(2)に草根木皮などの香りを有する原料及び必要であれば少量の水または蒸留酒を合わせて入れ、仕込部(1)の仕込液(9)を加熱装置A(6)により加熱して蒸留し、仕込液(9)のアルコール濃度が前もって定めた濃度まで低下したとき、仕込液(9)の加熱を停止し、以後再蒸留部貯留液(10)を加熱装置B(7)により加熱して蒸留する。
草根木皮などの香りをより強くする場合は、冷却機A(16)の下にあるバルブB(19)を閉めて、還流用のバルブA(18)を開き、凝縮液を全部再蒸留部(2)に還流しながら、仕込液(9)のアルコール濃度が予め定めた濃度に低下するまで蒸留し、必要があれば任意の時間還流しながら加熱を続けた後仕込液(9)の加熱を停止し、バルブB(19)を開き、バルブA(18)を閉じて再蒸留部(2)への還流を停止し、再蒸留部貯留液(10)を加熱して蒸留すると、草根木皮などの香りをより強く有する蒸留酒を蒸留することができる。
A 棚段型蒸留機
Ab 再蒸留型蒸留機
Ac 循環型蒸留機
1 仕込部
2 再蒸留部
3 断熱材
4 棚段
5 部品装着孔
6 加熱装置A
7 加熱装置B
8 還流口
9 仕込液
10 再蒸留部貯留液
11 蒸気導管
12 溢流管
13 蒸気注入器
14 逆流防止蓋
15 密閉用蓋
16 冷却機A
17 冷却機B
18 バルブA
19 バルブB
20 真空ポンプ
21 留出液タンク
22 留出液
23 Oリング
24 スチーム
25 冷却水
26 注水口
27 水
28 マンホールA
29 マンホールB

Claims (2)

  1. 蒸留機に仕込液を仕込んで加熱装置により加熱し、発生した蒸気を冷却機により冷却し、得られた留出液を留出液タンクに貯留する蒸留装置において、蒸留機は、被覆面積の調節が可能な断熱材で外表面が覆われており、かつ、部品を装着する孔である部品装着孔を有する棚段で内部が上下に仕切られ、下段の仕込液の仕込部と、上段の再蒸留部からなり、仕込部には、仕込液を加熱する加熱装置が設けられ、再蒸留部には、再蒸留部に貯留する再蒸留部貯留液を加熱する加熱装置、蒸留機から流出する蒸気を冷却して生じる凝縮液の一部または全部を再蒸留部に還流する還流口、及び再蒸留部貯留液のアルコール濃度調節用の水を供給する給水口が設けられ、留出液タンクには真空ポンプが配設されることを特徴とする蒸留装置。
  2. 請求項1に記載の蒸留装置を用いる蒸留方法であって、前記蒸留機の部品装着孔に、蒸気の逆流を防止する逆流防止蓋及び蒸気を気泡として液中に注入する蒸気注入器を上端に載置した蒸気導管、再蒸留部に貯留する一定量以上の貯留液を再蒸留部から仕込部に流下させる溢流管、及び部品装着孔の全面積を調節する密閉用蓋の内の1種類または数種類を装着し、仕込部にアルコールを含有する液体または抽出用溶媒を仕込み、再蒸留部に抽出目的物質を含有する原料及び必要に応じ水または抽出用溶媒を合わせて入れ、蒸留装置内の圧力を大気圧、または大気圧以下として、仕込部の仕込液及び再蒸留部の再蒸留部貯留液を加熱して蒸留し、蒸留終了後、留出液、仕込部残留液及び再蒸留部残留液を回収することを特徴とする蒸留方法。
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