JP6617460B2 - 粘着シート - Google Patents
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Description
しかし、このような機能部材の用途は、一部の分野(例えば特許文献2の真贋判定シート)に限られていた。
・第2の発明は、伸縮可能な基材(10,210,310)と、前記基材よりも下側に積層され、この粘着シートを被着体に粘着させる粘着剤層(40)とを備え、この粘着シート(1,201,301,401,501,601)を、上面側から見た状態で、前記基材が伸びることにより、応力が作用することに応じて、色彩が変化する可変色部(22,222,322,422,522,622)と、前記可変色部に連続し、応力が作用しても、色彩が変化しない不変色部(12,212,312,412,512,612)とを備え、前記基材が縮み状態では、前記可変色部(NG)の色彩と、前記不変色部の色彩とが異なり、前記基材が伸び状態では、前記可変色部(NG)の色彩と、前記不変色部の色彩とが同じであること、を特徴とする粘着シートである。
・第3の発明は、伸縮可能な基材(10,210,310)と、前記基材よりも下側に積層され、この粘着シートを被着体に粘着させる粘着剤層(40)とを備え、この粘着シート(1,201,301,401,501,601)を、上面側から見た状態で、前記基材が伸びることにより、応力が作用することに応じて、色彩が変化する第1可変色部(21,221,321,421,521,621)と、前記第1可変色部に連続し、応力が作用しても、色彩が変化しない第1不変色部(11,211,311,411,511,611)と、前記基材が伸びることにより、応力が作用することに応じて、色彩が変化する第2可変色部(22,222,322,422,522,622)と、前記第2可変色部に連続し、応力が作用しても、色彩が変化しない第2不変色部(12,212,312,412,512,612)とを備え、前記基材が縮み状態では、前記第1可変色部(OK)の色彩と、前記第1不変色部の色彩とが同じであり、前記第2可変色部(NG)の色彩と、前記第2不変色部の色彩とが異なり、前記基材が伸び状態では、前記第1可変色部(OK)の色彩と、前記第1不変色部の色彩とが異なり、前記第2可変色部(NG)の色彩と、前記第2不変色部の色彩とが同じであること、を特徴とする粘着シートである。
・第4の発明は、第3の発明の粘着シートにおいて、前記第1不変色部(11,411)の色彩と、前記第2不変色部(12,412)の色彩の色彩と、前記基材(10)が縮み状態の前記第1可変色部(21,421)の色彩と、前記基材が伸び状態の前記第2可変色部(22,422)の色彩とは、同じ(Y)であること、を特徴とする粘着シートである。
・第5の発明は、伸縮可能な基材(310,10)と、前記基材よりも下側に積層され、この粘着シートを被着体に粘着させる粘着剤層(40)とを備え、この粘着シート(301,601)を、上面側から見た状態で、前記基材が伸びることにより、応力が作用することに応じて、同様に色彩が変化する(Y→O)第1可変色部(321,621)、第2可変色部(322,622)と、前記第1可変色部に連続し、応力が作用しても、色彩が変化しない第1不変色部(311,611)と、前記第2可変色部に連続し、応力が作用しても、色彩が変化しない第2不変色部(312,612)とを備え、前記基材が縮み状態では、前記第1可変色部(OK)の色彩と、前記第1不変色部の色彩とが同じであり、前記第2可変色部(NG)の色彩と、前記第2不変色部の色彩とが異なり、前記基材が伸び状態では、前記第1可変色部(OK)の色彩と、前記第1不変色部の色彩とが異なり、前記第2可変色部(NG)の色彩と、前記第2不変色部の色彩とが同じであること、を特徴とする粘着シートである。
・第6の発明は、第1から第5のいずれかの発明の粘着シートにおいて、各色変化部(21,221,321、22,222,322)は、各色変化部を積層するための保持層(10,210,310)上に積層されており、各不変色部(11,211,311、12,212,312)は、各色変化部よりも下側に積層された層(10,210,310)が、各色変化部の背景として観察される部分であること、を特徴とする粘着シートである。
・第7の発明は、第1から第5のいずれかの発明の粘着シートにおいて、各不変色部(411,511,611、412,512,612)は、各色変化部よりも上側に積層されており、各変色部(421,521,621、422,522,622)は、各色変化部よりも下側に積層された層であり、各色変化部の背景として観察される部分であること、を特徴とする粘着シートである。
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態の粘着テープ1を示すである。
図1(A)は、縮み状態の粘着テープ1を上側Z2から見た図である。
図1(B)は、伸び状態の粘着テープ1を上側Z2から見た図である。
図1(C)は、粘着テープ1の断面図(図1(A)のC−C部断面図)である。
実施形態、図面では、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系は、粘着テープ1の左右方向X(左側X1、右側X2)、縦方向Y(下側Y1、上側Y2)、厚さ方向Z(下側Z1、上側Z2)を示す。
粘着剤層40、基材10、透明保護層30は、剥離紙41上に、下側Z1から上側Z2にこの順番で積層されている。なお、実施形態の層構成は、一例であり、適宜、他の層を追加してもよい。例えば、基材10及び粘着剤層40の間には、他の層を設けてもよい。
基材10の色は黄色である。この基材10の色は、例えば、基材10自体の色彩でもよく、基材10に黄色の印刷層を設けたものでもよい。基材10の色彩は、基材10が伸縮することにより、応力が作用しても変化しない。
文字部20の色彩は、応力(引っ張り応力)が作用することに応じて変化する。
文字部20は、例えば、特開2007−314750号公報に記載されている自己組織化ポリマーや置換ポリアセチレンを使用できる。「自己組織化ポリマー」とは、外部刺激により分子の高次構造を自ら変化させることができるポリマーをいう。
文字部20の色彩は、ポリマー鎖がらせん構造を有するポリマーに、外的負荷を付与することにより、例えば、以下の理由によって変化する。
・「らせん方向及び/又はポリマー鎖の配向」と、「らせん構造及び/又は結晶構造」と、を可逆的ないしは不可逆的に変化させる。
・新たならせん構造を形成させる。
OK文字部21、NG文字部22は、後述するように、変化する色彩の態様が異なる。
なお、文字部20は、基材10上に直接積層されている例を示すが、これに限定されない。例えば、基材10上に透明層を設け、文字部20は、この透明層上に積層してもよい。つまり、文字部20を保持する保持層は、基材10自体でもよく、このような透明層等でもよい。
透明保護層30は、基材10及び文字部20を一体で覆うように、基材10上面の全面に積層されている。
粘着剤層40は、基材10の下面に積層されている。粘着剤層40は、粘着剤によって形成される。粘着剤層40は、この粘着テープ1を被着体に粘着させる。
剥離紙41は、紙材等にシリコン樹脂等が塗布されたものであり、粘着剤層40に剥離可能に積層されている。
なお、使用前において、粘着テープ1がロール状に形成され、かつ、粘着剤層40が透明保護層30から容易に剥離可能であれば、剥離紙41は、不要である。
図1(A)の状態が、縮み状態であり、一方、図1(B)の状態が、伸び状態である。粘着テープ1は、使用前の剥離紙41が積層された状態では、縮み状態である。粘着テープ1は、使用時に引っ張られることにより、伸び状態にされた状態で、被着体に貼付される。
この粘着テープ1を、上側Z2から見た状態の色彩について説明する。
図面には、適宜、観察される色彩に応じて、黄色に「Y」、橙色に「O」、青色に「B」を付した。
透明保護層30は、透明である。このため、粘着テープ1を上側Z2から見ると、基材10、OK文字部21、NG文字部22の3つの部分が観察される。
縮み状態、伸び状態の観察態様は、以下の通りである。
使用前等の状態であって、粘着テープ1が左右方向Xに引っ張られていない状態(つまり、応力が作用していない状態)では、以下のようになる。
・OK文字部21
OK文字部21の色彩は、黄色(Y)である。基材10の色彩は、黄色(Y)である。このため、OK文字部21の色彩と、基材10のうちOK文字部21に連続しOK文字部21の背景となる部分11(第1不変色部)の色彩とが同じである。このため、看者は、OK文字部21の文字を、明確に判別できない。
・NG文字部22
NG文字部22の色彩は、青色(B)である。基材10の色彩は、黄色(Y)である。このため、NG文字部22の色彩と、基材10のうちNG文字部22に連続しNG文字部22の背景となる部分12(第2不変色部)の色彩とが異なる。このため、看者は、NG文字部22の文字を、明確に判別できる。
使用時等の状態であって、粘着テープ1が左右方向Xに引っ張られた状態では、OK文字部21、NG文字部22は、基材10と一体に、左右方向Xに伸びる。これに応じて、OK文字部21、NG文字部22は、左右方向Xに大きな応力が作用する。このため、OK文字部21、NG文字部22は、色彩が変化する。この場合、粘着テープ1は以下のように観察される。
・OK文字部21
OK文字部21の色彩は、応力が作用することによって、橙色(O)に変化する。基材10の色彩は、基材10に応力が作用しても、変化しないので黄色(Y)である。このため、NG文字部22の色彩と、基材10のうちOK文字部21の色彩に連続した部分11の色彩とが異なる。このため、看者は、OK文字部21の文字を、明確に判別できる。
なお、「色彩が変化しない」とは、着色剤自体等の色が変化しないことをいい、例えば、基材10が伸びることにより基材10の色彩が若干薄くなるような形態は、「色彩が変化しない」に含む。
・NG文字部22
NG文字部22の色彩は、応力が作用することによって、黄色(Y)に変化する。基材10の色彩は、基材10に応力が作用しても、色彩が変化しないので黄色(Y)である。このため、NG文字部22の色彩と、基材10のうちNG文字部22に連続した部分12の色彩とが同じである。このため、看者は、NG文字部22の文字を、明確に判別できない。
また、粘着テープ1は、基材10の色彩(部分11の色彩、部分12の色彩)と、縮み状態のOK文字部21の色彩と、伸び状態のNG文字部22の色彩とが同じ黄色であることにより、2つの文字「OK」、「NG」を交互に、明確に判別できないように表現できる。さらに、粘着テープ1は、基材10を1色にすることができるので、低コストである。
粘着テープ1の使用方法の一例について説明する。
図2は、第1実施形態の粘着テープ1の使用方法の一例を説明する図である。
図2(A)は、粘着テープ1を使って、段ボール箱60を閉じる状態を示す斜視図である。
図2(B)は、粘着テープ1が浮いた状態で貼付された状態を、上側Z2から見た図、断面図である。
図2(C)は、粘着テープ1が適切に貼付された状態を示す上側Z2から見た図、断面図である。
図2(B)に示すように、作業者が粘着テープ1を左右方向Xに適度に引っ張らずに段ボール箱60(被着体)に貼付すると、粘着テープ1は、段ボール箱60のエッジ部分等で浮いた状態になる。この状態では、粘着テープ1は、縮み状態である。このため、作業者は、「OK」、「NG」の2つの文字のうちNG文字部22の「NG」のみを、明確に判別できる。
作業者は、この「NG」の文字を確認することにより、段ボール箱60が確実に封止されていないことを確認できる。作業者は、粘着テープ1を再貼付する等の対応することができる。
作業者は、この「OK」の文字を確認することにより、段ボール箱60が確実に封止されていることを確認できる。
また、粘着テープ1は、色彩が変化する機能材料を含んだ粘着シート状にすることにより、他の部材に粘着できるので、このような機能材料の用途を広げることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、末尾(下2桁)に同一の符号を適宜付して、重複する説明を適宜省略する。
また、第2実施形態、後述する第3実施形態の積層構成、複数組みの文字部が左右方向Xに並べられた構成、使用方法等は、第1実施形態と同様である。以下の説明及び図面では、主に、1組のOK文字部、NG文字部の色彩の配置について説明する。
図3は、第2実施形態の粘着テープ201を示す図である。
図3(A)は、縮み状態の粘着テープ201を上側Z2から見た図である。
図3(B)は、伸び状態の粘着テープ201を上側Z2から見た図である。
部分211は、OK文字部221が配置された領域である。部分211は、OK文字部221に連続しており、OK文字部221の背景である。
部分212は、NG文字部222が配置された領域である。部分212は、NG文字部222に連続しており、NG文字部222の背景である。
後述するように、部分211,212の色彩は、異なっている。
基材210を配色する構成は、上側Z2から見たときに、部分211,212に異なる色彩が観察されれば、いずれの構成でもよい。例えば、部分211を基材210自体の色とし、部分212を基材210上にベタ印刷してもよい。
この粘着テープ201を、上側Z2から見た状態の色彩について説明する。
図面には、適宜、赤色に観察される部分には「R」を付した。その他の色彩は、第1実施形態と同様に示した。
・OK文字部221
OK文字部221の色彩は、黄色(Y)である。基材210の部分211の色彩は、黄色(Y)である。このため、看者は、第1実施形態と同様に、OK文字部221の文字を、明確に判別できない。
・NG文字部222
NG文字部222の色彩は、青色(B)である。基材210の部分212の色彩は、赤色(R)である。このため、NG文字部222の色彩と、基材210の部分212の色彩とが異なる。このため、看者は、NG文字部222の文字を、明確に判別できる。
・OK文字部221
OK文字部221の色彩は、橙色(O)に変化する。基材210の部分211の色彩は、基材210に応力が作用しても、変化しないので黄色(Y)である。このため、看者は、第1実施形態と同様に、OK文字部221の文字を、明確に判別できる。
・NG文字部222
NG文字部222の色彩は、赤色(R)に変化する。基材210の部分212の色彩は、基材210に応力が作用しても、色彩が変化しないので赤色(R)である。このため、NG文字部222の色彩と、基材210の部分212の色彩とが同じである。このため、看者は、NG文字部222の文字を、明確に判別できない。
また、OK文字部221の色彩は、「黄色→橙色」に変化する。一方、NG文字部222の色彩は、「青色→赤色」に変化する。
このように、OK文字部221、NG文字部222の色彩は、共通したものがない。これにより、OK文字部221、NG文字部222のそれぞれの色彩の変化に応じて、基材210の部分211,212の色彩をそれぞれ設定すればよいので、設計の自由度を向上できる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1、第2実施形態と同様の機能を果たす部分には、末尾(下2桁)に同一の符号を適宜付して、重複する説明を適宜省略する。
図4は、第3実施形態の粘着テープ301を示すである。
図4(A)は、縮み状態の粘着テープ301を上側Z2から見た図である。
図4(B)は、伸び状態の粘着テープ301を上側Z2から見た図である。
後述するように、OK文字部321、NG文字部322は、応力が作用することに応じて、同様に色彩が変化する。
この粘着テープ301を、上側Z2から見た状態の色彩について説明する。
図面には、適宜、観察される部分の色彩を、第1実形態と同様に、黄色に「Y」、橙色に「O」を付した。
・OK文字部321
OK文字部321の色彩は、黄色(Y)である。基材310の部分311の色彩は、黄色(Y)である。このため、看者は、第1実施形態と同様に、OK文字部321の文字を、明確に判別できない。
・NG文字部322
NG文字部322の色彩は、OK文字部321と同じ黄色(Y)である。基材310の部分312の色彩は、橙色(O)である。このため、NG文字部322の色彩と、基材310の部分312の色彩とが異なる。このため、看者は、NG文字部322の文字を、明確に判別できる。
・OK文字部321
OK文字部321の色彩は、橙色(O)に変化する。基材310の部分311の色彩は、基材310に応力が作用しても、変化しないので黄色(Y)である。このため、看者は、第1実施形態と同様に、OK文字部321の文字を、明確に判別できる。
・NG文字部322
NG文字部322の色彩は、OK文字部321と同様に、橙色(O)に変化する。基材310の部分312の色彩は、基材310に応力が作用しても、色彩が変化しないので橙色(O)である。このため、NG文字部322の色彩と、基材310の部分312の色彩とが同じである。このため、看者は、NG文字部322の文字を、明確に判別できない。
また、OK文字部321の色彩、NG文字部322の色彩は、両方とも「黄色→橙色」に変化する。このため、OK文字部321の色彩、NG文字部322を、同様な材料を用いて形成できるので、材料の使い分けが不要である。これにより、粘着テープ301は、低コストであり、また、製造上の材料の管理が容易である。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾(下2桁)に同一の符号を適宜付して、重複する説明を適宜省略する。
図5は、第4実施形態の粘着テープ401を示すである。
図5(A)は、縮み状態の粘着テープ401を上側Z2から見た図である。
図5(B)は、伸び状態の粘着テープ401を上側Z2から見た図である。
図5(C)は、粘着テープ401の断面図(図1(A)のC−C部断面図)である。
前述した実施形態では、文字部の色彩が変化したのに対して、本実施形態では、文字部の背景の色彩が変化する。粘着テープ401の使用方法は、第1実施形態と同様である。
粘着剤層40、基材10、色変化層420、透明保護層30は、剥離紙41上に、下側Z1から上側Z2にこの順番で積層されている。
基材10は、色変化層420が積層されている。基材10は、色変化層420を保持する層である。
色変化層420は、OK背景部421(第1可変色部)、NG背景部422(第2可変色部)を備える。
OK背景部421、NG背景部422は、粘着テープ401の長手方向に、左右方向Xに連続するように配置されたものが1組である。そして、複数組みが左右に連続して配置されている。
OK背景部421、NG背景部422は、後述するように、変化する色彩の態様が異なる。
文字部410は、OK文字部411(第1不変色部)、NG文字部412(第2不変色部)を備える。上側Z2から見ると、OK文字部411、NG文字部412の形状は、それぞれ、「OK」、「NG」の文字状である。OK文字部411、NG文字部412は、前述した実施形態と同様に、粘着テープ401が被着体に確実に貼付されているか否かの情報を伝えることができる。
1つのOK文字部411、1つのNG文字部412は、左右方向Xに配置されたものが1組である。各OK文字部411は、各OK背景部421上に配置され、一方、各NG文字部412は、各NG背景部422上に配置されている。これにより、複数組みが左右に連続して配置されている。
なお、色変化層420、文字部410が十分な耐摩耗性等を備える場合には、透明保護層30は、不要である。
図1(A)の状態が、縮み状態であり、一方、図1(B)の状態が、伸び状態である。粘着テープ401は、使用前の剥離紙41が積層された状態では、縮み状態である。粘着テープ401は、使用時に引っ張られることにより、伸び状態にされた状態で、被着体に貼付される。
この粘着テープ401を、上面から見た状態の色彩について説明する。
(縮み状態:図5(A)の状態)
・OK背景部421、OK文字部411
OK背景部421の色彩は、黄色(Y)である。OK文字部411の色彩は、黄色(Y)である。このため、OK文字部411の色彩と、OK文字部411に連続しOK文字部411の背景となるOK背景部421の色彩とが同じである。このため、看者は、OK文字部411の文字を、明確に判別できない。
・NG背景部422、NG文字部412
NG背景部422の色彩は、青色(B)である。NG文字部412の色彩は、黄色(Y)である。このため、NG文字部412の色彩と、NG文字部412に連続しNG文字部412の背景となるNG背景部422の色彩とが異なる。このため、看者は、NG文字部412の文字を、明確に判別できる。
使用時等の状態であって、粘着テープ401が左右方向Xに引っ張られた状態では、色変化層420のOK背景部421、NG背景部422は、基材10と一体に、左右方向Xに伸びる。これに応じて、OK背景部421、NG背景部422は、左右方向Xに大きな応力が作用する。このため、OK背景部421、NG背景部422は、色彩が変化する。この場合、粘着テープ401は以下のように観察される。
・OK背景部421、OK文字部411
OK背景部421の色彩は、応力が作用することによって、橙色(O)に変化する。OK文字部411の色彩は、基材10に応力が作用しても、変化しないので黄色(Y)である。このため、OK文字部411の色彩と、OK文字部411の色彩に連続したOK背景部421の色彩とが異なる。このため、看者は、OK文字部411の文字を、明確に判別できる。
なお、「色彩が変化しない」とは、着色剤自体等の色が変化しないことをいい、例えば、基材10が伸びることに応じて、OK文字部411の色彩が若干薄くなるような形態は、「色彩が変化しない」に含む。
・NG背景部422、NG文字部412
NG背景部422の色彩は、応力が作用することによって、黄色(Y)に変化する。NG文字部412の色彩は、NG文字部412に応力が作用しても、色彩が変化しないので黄色(Y)である。このため、NG文字部412の色彩と、NG文字部412に連続したNG背景部422の色彩とが同じである。このため、看者は、NG文字部412の文字を、明確に判別できない。
また、粘着テープ401は、OK文字部411の色彩と、NG文字部412の色彩と、縮み状態のOK背景部421の色彩と、伸び状態のNG背景部422の色彩とが同じ黄色であることにより、2つの文字「OK」、「NG」を交互に、明確に判別できないように表現できる。さらに、粘着テープ401は、OK文字部411、NG文字部412を同一色にできるので、印刷工程を簡単にできる等のため、低コストである。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第4実施形態と同様の機能を果たす部分には、末尾(下2桁)に同一の符号を適宜付して、重複する説明を適宜省略する。
また、第5実施形態、後述する第6実施形態において、積層構成、複数組みの背景部が左右方向Xに並べられた構成、使用方法等は、第4実施形態と同様である。以下の説明及び図面では、主に、1組のOK文字部及びNG文字部の色彩と、1組のOK背景部及びNG背景部の色彩とについて説明する。
図6は、第5実施形態の粘着テープ501を示す図である。
図6(A)は、縮み状態の粘着テープ501を上側Z2から見た図である。
図6(B)は、伸び状態の粘着テープ501を上側Z2から見た図である。
OK背景部521は、OK文字部511(第1不変色部)が配置された領域である。OK背景部521は、OK文字部511に連続しており、OK文字部511の背景である。
NG背景部522は、NG文字部512(第2不変色部)が配置された領域である。NG背景部522は、NG文字部512に連続しており、NG文字部512の背景である。
この粘着テープ501を、上側Z2から見た状態の色彩について説明する。
(縮み状態:図6(A)の状態)
・OK背景部521、OK文字部511
OK背景部521の色彩は、黄色(Y)である。OK文字部511の色彩は、黄色(Y)である。このため、看者は、第4実施形態と同様に、OK文字部511の文字を、明確に判別できない。
・NG背景部522、NG文字部512
NG背景部522の色彩は、青色(B)である。NG文字部512の色彩は、赤色(R)である。このため、NG背景部522の色彩と、NG文字部512の色彩とが異なる。このため、看者は、NG文字部512の文字を、明確に判別できる。
・OK背景部521
OK背景部521の色彩は、橙色(O)に変化する。OK文字部511の色彩は、応力が作用しても変化しないので黄色(Y)である。このため、看者は、第4実施形態と同様に、OK文字部511の文字を、明確に判別できる。
・NG背景部522
NG背景部522の色彩は、赤色(R)に変化する。NG文字部512の色彩は、応力が作用しても色彩が変化しないので赤色(R)である。このため、NG背景部522の色彩と、NG文字部512の色彩とが同じである。このため、看者は、NG文字部512の文字を、明確に判別できない。
また、OK背景部521の色彩は、「黄色→橙色」に変化する。一方、NG背景部522の色彩は、「青色→赤色」に変化する。
このように、OK背景部521、NG背景部522の色彩は、共通したものがない。これにより、OK背景部521、NG背景部522のそれぞれの色彩の変化に応じて、OK文字部511、NG文字部512の色彩をそれぞれ設定すればよいので、設計の自由度を向上できる。
次に、本発明の第6実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1、第2実施形態と同様の機能を果たす部分には、末尾(下2桁)に同一の符号を適宜付して、重複する説明を適宜省略する。
図7は、第6実施形態の粘着テープ601を示すである。
図7(A)は、縮み状態の粘着テープ601を上側Z2から見た図である。
図7(B)は、伸び状態の粘着テープ601を上側Z2から見た図である。
OK背景部621、NG背景部622は、同一の構成である。色変化層620(つまり、OK背景部621、NG背景部622)は、同一の塗料、インク等を基材上にベタで塗布することにより、形成することができる。このため、OK背景部621、NG背景部622は、応力が作用することに応じて、同様に色彩が変化する。
この粘着テープ601を、上側Z2から見た状態の色彩について説明する。
(縮み状態:図7(A)の状態)
・OK背景部621、OK文字部611(第1不変色部)
OK背景部621の色彩は、黄色(Y)である。OK文字部611の色彩は、黄色(Y)である。このため、看者は、第4実施形態と同様に、OK文字部611の文字を、明確に判別できない。
・NG背景部622、NG文字部612(第2不変色部)
NG背景部622の色彩は、OK背景部621と同じ黄色(Y)である。NG文字部612の色彩は、橙色(O)である。このため、NG背景部622の色彩と、NG文字部612の色彩とが異なる。このため、看者は、NG背景部622の文字を、明確に判別できる。
・OK背景部621
OK背景部621の色彩は、橙色(O)に変化する。OK文字部611の色彩は、応力が作用しても変化しないので黄色(Y)である。このため、看者は、第4実施形態と同様に、OK背景部621の文字を、明確に判別できる。
・NG背景部622
NG背景部622の色彩は、OK背景部621と同様に、橙色(O)に変化する。NG文字部612の色彩は、応力が作用しても色彩が変化しないので橙色(O)である。このため、NG背景部622の色彩と、NG文字部612の色彩とが同じである。このため、看者は、NG背景部622の文字を、明確に判別できない。
また、OK背景部621の色彩、NG背景部622の色彩は、両方とも「黄色→橙色」に変化する。このため、OK背景部621の色彩、NG背景部622を、同様な材料を用いて形成できるので、材料の使い分けが不要である。これにより、粘着テープ601は、低コストであり、また、製造上の材料の管理が容易である。
(1)実施形態において、文字部の形状は、文字状(OK、NG)である例を示したが、これに限定されない。文字部の形状は、粘着テープに適切な応力が作用しているか否か、すなわち、粘着テープ1が被着体に確実に貼付されているか否かの情報を伝えることができるものであれば、限定されない。文字部の形状は、例えば、図形、記号、模様等でもよい。
OK文字部のみを備える形態では、粘着テープを利用前には「OK」の文字を明確に判別できず、一方、粘着テープに適切な応力を作用させて使用している場合には「OK」の文字を明確に判別できる。
また、NG文字部のみを備える形態では、粘着テープを利用前には「NG」の文字を明確に判別でき、一方、粘着テープに適切は応力を作用させて使用している場合には「NG」の文字を明確に判別できない。
例えば、以下のような形態でもよい。
・基材にポリマー等を含ませることにより、基材が色変化層として機能してもよい。
・基材を透明な形態として、色変化層を基材よりも下側に積層してもよい。また、この形態では、粘着剤層にポリマー等を含ませることにより、粘着剤層が色変化層として機能してもよい。
・基材に透明層を設け、色変化層を、この透明層上に積層してもよい。
10,210,310 基材
11,211,311 部分
12,212,312 部分
20 文字部
21,221,321,411,511,611 OK文字部
22,222,322,412,512,612 NG文字部
40 粘着剤層
421,521,621 OK背景部
422,522,622 NG背景部
Claims (5)
- 伸縮可能な基材と、
前記基材よりも下側に積層され、この粘着シートを被着体に粘着させる粘着剤層とを備え、
この粘着シートを、上面側から見た状態で、
前記基材が伸びることにより、応力が作用することに応じて、色彩が変化する第1可変色部と、
前記第1可変色部に連続し、応力が作用しても、色彩が変化しない第1不変色部と、
前記基材が伸びることにより、応力が作用することに応じて、色彩が変化する第2可変色部と、
前記第2可変色部に連続し、応力が作用しても、色彩が変化しない第2不変色部とを備え、
前記基材が縮み状態では、
前記第1可変色部の色彩と、前記第1不変色部の色彩とが同じであり、
前記第2可変色部の色彩と、前記第2不変色部の色彩とが異なり、
前記基材が伸び状態では、
前記第1可変色部の色彩と、前記第1不変色部の色彩とが異なり、
前記第2可変色部の色彩と、前記第2不変色部の色彩とが同じであること、
を特徴とする粘着シート。 - 請求項1に記載の粘着シートにおいて、
前記第1不変色部の色彩と、前記第2不変色部の色彩と、前記基材が縮み状態の前記第1可変色部の色彩と、前記基材が伸び状態の前記第2可変色部の色彩とは、同じであること、
を特徴とする粘着シート。 - 伸縮可能な基材と、
前記基材よりも下側に積層され、この粘着シートを被着体に粘着させる粘着剤層とを備え、
この粘着シートを、上面側から見た状態で、
前記基材が伸びることにより、応力が作用することに応じて、同様に色彩が変化する第1可変色部、第2可変色部と、
前記第1可変色部に連続し、応力が作用しても、色彩が変化しない第1不変色部と、
前記第2可変色部に連続し、応力が作用しても、色彩が変化しない第2不変色部とを備え、
前記基材が縮み状態では、
前記第1可変色部の色彩と、前記第1不変色部の色彩とが同じであり、
前記第2可変色部の色彩と、前記第2不変色部の色彩とが異なり、
前記基材が伸び状態では、
前記第1可変色部の色彩と、前記第1不変色部の色彩とが異なり、
前記第2可変色部の色彩と、前記第2不変色部の色彩とが同じであること、
を特徴とする粘着シート。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の粘着シートにおいて、
各可変色部は、各可変色部を積層するための前記基材又は前記基材上に設けられた透明層上に積層されており、
各不変色部は、各可変色部よりも下側に積層された層が、各可変色部の背景として観察される部分であること、
を特徴とする粘着シート。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の粘着シートにおいて、
各可変色部は、各不変色部よりも下側に積層された層であり、各不変色部の背景として観察される部分であること、
を特徴とする粘着シート。
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