JP5589640B2 - 真贋判定シート - Google Patents
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Description
上記カードでは真贋判定する際に外界から特殊な条件を備えた光が必要なものであり、判定に際しても特殊な設備が必要を要するという課題があった。
また、真贋判定用途としてサーモクロミックインキ等が使用されているが、熱による可逆変化を使用しているので、加熱をしたり、コールドスプレー等で冷却する必要があるため、真贋判定を行なうのに手間と時間がかかる問題があった。
可変層を覆うように前記基材シート上に接着剤が設けられ、前記接着剤の上に更に保護シートを設けたことを特徴とする。
本発明の第1実施形態に係る真贋判定シート1aは、図1に示すように、磁気カード、ICカード、保険証カード等のカード類から構成されているシートである。
この真贋判定シート1aは、印刷等により各種加工が施された基材シート2の表面の少なくとも一部に色彩可変層3が設けられたカードからなり、このカードの色彩可変層3を有する部分を湾曲又は屈曲させることにより、色彩可変層3の色彩が変化することが可能に構成されている。
特に、色彩可変層3には、特許文献3である特開2007−314750号公報に記載されている自己組織化ポリマーや置換ポリアセチレンを使用することが好ましい。
特許文献3に記載されているように、この「自己組織化ポリマー」とは、外部刺激により分子の高次構造を自ら変化させることが可能であるポリマーをいう。
ポリマー鎖がらせん構造を有するポリマーに、外的負荷を付与して、(1)らせん方向及び/又はポリマー鎖の配向と、(2)らせん構造及び/又は結晶構造と、を可逆的ないしは不可逆的に変化させ、又は新たならせん構造を形成させて、前記ポリマーの色彩を変化させることができる。
色彩可変層3に特許文献3である特開2007−314750号公報に記載されている自己組織化ポリマーや置換ポリアセチレンを使用する場合、溶剤などの影響があるため、色彩可変層3の上面に各種印刷やラミネートなどにより保護層を用いることが好ましい。
そして、基材シート2の上面に設けられた色彩可変層3や印刷層4の上側には、接着剤5が塗布され、その接着剤5を介して保護シート6が接着されている。
なお、保護シート6、接着剤5は、可視透明性を有することは言うまでもない。
また、色彩可変層3は、印刷層4上に設けることもできる。
この場合は、色彩可変層3は通常の状態は不透明で湾曲または屈曲した際に、透明となる色彩可変層3を使用することにより、印刷層4によって形成した各種情報を隠蔽する用途としても使用できる。
また、本発明のシートは、偽造防止だけではなく、高意匠を具備したカードとしても使用することができる。
本発明の第2実施形態に係る真贋判定シート1bは、本発明を商品券、チケット、証書等のシートに適応させたものである。
本発明の第2実施形態に係る真贋判定シート1bは、可視透明性を有する保護シート8の裏面に色彩可変層3が設けられ、基材シート9上に設けられた接着剤10により色彩可変層3が接着されている。
尚、保護シート8の裏面には、必要に応じて印刷層11を設けて所望の印刷を施すことができる。
また、所定の部分の色彩が変化しない場合は、偽物であることをその場で簡単に判定することができるように構成されている。
1b 第2実施形態に係る真贋判定シート
2,9 基材シート
3 色彩可変層
4,11 印刷層
5,10 接着剤
6,8 保護シート
Claims (4)
- 基材シートの少なくとも一部に色彩可変層が設けられている真贋判定シートであって、
前記色彩可変層は、該色彩可変層を設けた領域に外力を印加することにより、前記色彩
可変層の色彩が変化する自己組織化ポリマーからなることを特徴とする真贋判定シート。 - 請求項1に記載の真贋判定シートであって、前記基材シートの少なくとも一部に設けら
れた色彩可変層を覆うように前記基材シート上に接着剤が設けられ、前記接着剤の上に更に保護シートを設けたことを特徴とする真贋判定シート。 - 接着剤が塗布された層を保護する保護シートの前記接着剤と接する側の面に色彩可変層が設けられている真贋判定シートであって、前記色彩可変層は、該色彩可変層を設けた領域に外力を印加することにより、前記色彩可変層の色彩が変化する自己組織化ポリマーからなることを特徴とする真贋判定シート。
- 前記自己組織化ポリマーが、置換ポリアセチレンからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の真贋判定シート。
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