JP6615429B2 - 光クロージャ、光クロージャの組立方法、光クロージャの分解方法及び光クロージャの再組立方法。 - Google Patents

光クロージャ、光クロージャの組立方法、光クロージャの分解方法及び光クロージャの再組立方法。 Download PDF

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Description

本発明は、光クロージャ、光クロージャの組立方法、光クロージャの分解方法及び光クロージャの再組立方法に関する。
従来、例えば特許文献1に記載されたように、光ファイバケーブル同士を互いに接続するものとして、光クロージャが用いられている。この特許文献1に記載の光クロージャでは、ケース本体部と蓋部との間に、接続用光ファイバを備えた中間介装体が着脱自在に介装されている。これにより、要求される配線形態に応じて、中間介装体を介装した形態と介装しない形態とを使い分け、配線数の増減等の配線形態の大きな変化に対応することが図られている。
特開2010―262115号公報
ここで、上述したような光クロージャにおいて、水密性が必要とされる場合には、パッキンやガスケット等をケースの密封に用いることにより、光クロージャの水密性を確保することが多い。しかし、例えば光クロージャの組立て時において、ガスケット等にゴミを巻き込んでしまったり、精度よく組み立てられない場合があり、この場合には、光クロージャの水密性が損なわれる虞がある。
本発明の一形態は、上記実情に鑑みてなされたものであり、光クロージャの水密性に係る信頼性を高めることを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の一側面の光クロージャは、複数の光ファイバケーブルを互いに接続する光クロージャであって、複数の光ファイバケーブルが導入され、当該複数の光ファイバケーブルの心線同士を互いに接続する接続部を少なくとも収容する内部ケースと、内部ケースを収容する外部ケースと、内部ケース及び外部ケースの間に充填され、内部ケースの外周囲を一体的に覆う樹脂と、を有するものである。
また、本発明の他の側面の光クロージャの組立方法は、内部ケースに、複数の光ファイバケーブルの心線同士を互いに接続する接続部を少なくとも収容する工程と、内部ケースを外部ケースに収容する工程と、内部ケース及び外部ケースの間に樹脂を充填し、内部ケースの外周囲を樹脂で一体的に覆う工程と、を有するものである。
本発明の一側面における光クロージャ及び他の側面における光クロージャの組立方法によれば、水密性に係る信頼性を高めることが可能な光クロージャを提供することが可能となる。
一実施形態に係る光クロージャを示す斜視図である。 図1のII−II線に沿った一部断面図である。 図1の光クロージャにおける内部ケース内構造を示す斜視図である。 (a)は図1の光クロージャにおける内部ケースを説明するための斜視図、(b)は図1の光クロージャにおける内部ケースを説明するための他の斜視図である。 図1の光クロージャにおける内部ケースの突部を説明するための図1の光クロージャを上方から見た一部拡大図である。 図1の光クロージャにおけるスペーサを説明するための図2の断面図の一部拡大図である。 図1の光クロージャにおける組立て方法を示すフローチャートである。 他の実施形態に係る光クロージャを示す一部拡大断面図である。 第2実施形態に係る光クロージャを示す分解斜視図である。 図9の光クロージャの要部を示す断面図である。 図9の内部ケースの連結構造を示す側面図である。 図9の光クロージャを分解する工程を示す概略図である。 図9の光クロージャを再組立てする工程を示す概略図である。 第3実施形態に係る光クロージャを示す分解斜視図である。 図14の内部ケースの連結構造を示す側面図である。
本発明の実施形態に係る光クロージャは、複数の光ファイバケーブルを互いに接続する光クロージャであって、複数の光ファイバケーブルが導入され、当該複数の光ファイバケーブルの心線同士を互いに接続する接続部を少なくとも収容する内部ケースと、内部ケースを収容する外部ケースと、を備え、内部ケース及び外部ケースの間には、内部ケースの周囲を一体的に覆うように樹脂が充填されている。
なお、ここで、「一体的」とは、「連続的につながった状態」をいうものとする。よって、「内部ケースの周囲を一体的に覆う」とは、内部ケースの側面のみならず軸方向の先端部及び後端部を含む外周囲が、連続的につながった樹脂で覆われている状態をいう。
外部ケース内の内部ケースの周囲に、一体的に覆われるよう樹脂が充填されているため、光クロージャの水密性を十分に確保できると共に、例えば、ガスケット等の使用に起因して当該水密性が低下する虞を抑制できる。従って、光クロージャの水密性に係る信頼性を高めることが可能となる。
外部ケースには、樹脂を内部ケース及び外部ケースの間に注入するための注入口が設けられていてもよい。このとき、内部ケースは、外側へ突出する突部を有し、突部は、注入口に挿入され、注入口は、突部と係合することにより内部ケースの移動を規制してもよい。
また、内部ケース及び外部ケースの間には、内部ケースの移動を規制するスペーサが設けられており、スペーサは、内部ケースの少なくとも一部を覆うように配設されていてもよい。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、前、後、左、右、上及び下の語は、図示する方向に基づいており便宜的なものである。
図1は一実施形態に係る光クロージャを示す斜視図であり、図2は図1のII−II線に沿った一部断面図であり、図3は内部ケース内構造を示す斜視図である。図1〜図3に示すように、本実施形態の光クロージャ10は、複数の光ファイバケーブル1を互いに突き合わせて接続するために用いられる端子函である。光クロージャ10は、内部ケース内構造20と、内部ケース30と、外部ケース40と、スペーサ50を備えていると共に、内部ケース30及び外部ケース40間に充填されたレジン(樹脂)60を備えている。
この光クロージャ10は、地下に埋設される大型の地下用光クロージャとして用いることができる。なお、ここでの光クロージャ10は、架空設置される架空用光クロージャとして用いることもでき、地下用及び架空用を兼用する地下架空兼用光クロージャとして用いることもできる。
光クロージャ10に適用可能な光ファイバケーブル1としては、特に限定されるものではなく、種々の光ファイバケーブルが挙げられる、一例として、光ファイバケーブル1は図3に示すように、心線2と、テンションメンバ3と、外被4と、を含んで構成されている。心線2は、コア及びクラッドを有し、これらが被覆層で保護されて形成されている。テンションメンバ3は、金属ワイヤ等の鋼線で形成され、光ファイバケーブル1を支持する。外被4は、例えばポリエチレンで形成され、心線2及びテンションメンバ3を覆っている。
図2及び図3に示すように、内部ケース内構造20は、内部ケース30内に配設される構造体であって、複数の光ファイバケーブル1が取り付けられるものである。この内部ケース内構造20は、バックボーン金具21と、外被固定金具22と、ファイバトレイ(接続部)23と、テンションメンバ固定金具24と、を含んでいる。
バックボーン金具21は、内部ケース内構造20における各部品を設置するための基材である。このバックボーン金具21は、前後方向に長尺の板状を有している。外被固定金具22は、光ファイバケーブル1の外被4を把持して固定する、この外被固定金具22は、バックボーン金具21上の前後方向両端部にそれぞれ設けられている。
ファイバトレイ23は、光ファイバケーブル1の心線2を収容すると共に、当該心線2同士を互いに光学的に接続する。このファイバトレイ23は、バックボーン金具21上の前後方向中央部に設けられている。テンションメンバ固定金具24は、光ファイバケーブル1のテンションメンバ3を把持して固定する。このテンションメンバ固定金具24は、バックボーン金具21上において、前側の外被固定金具22とファイバトレイ23との間、及び、後側の外被固定金具22とファイバトレイ23との間のそれぞれに設けられている。
図4は内部ケースとその内側に設置される内部ケース内構造とを示す斜視図であり、図5は内部ケースの突部を説明するための一部拡大図である。図2及び図4に示すように、内部ケース30は、内部ケース内構造20を少なくとも収容するものであり、複数の光ファイバケーブル1が導入されている。内部ケース30は、前後方向を軸方向とする略円筒状の本体部31と、本体部31の前後方向両端側に連続するケーブル取入口32と、を有し、これらが一体で形成されている。また、この内部ケース30は、前後対称構造を呈している。
本体部31の外周面において前後方向両端部のそれぞれには、径方向外側へ突出する突部33が設けられている。突部33は、後述の外部ケース40の注入口41に内挿されるものであり、断面十字状で所定長突設されてもよい(図5参照)。突部33が外部ケース40の注入口41に内挿されることにより、突部33と注入口41とが係合し、内部ケース30と外部ケース40との相対的な軸方向の移動を規制できる。なお、突部33の形状は、断面十字形状に限られず、レジン60の注入を阻害せずに注入口41に係合できるものであれば何でもよい。また、内部ケース30と外部ケース40との軸方向の移動を規制するための構造として、注入口41とは別途独立に、嵌合構造等を含む係合構造を形成してもよい。
ケーブル取入口32は、前後方向外側へ突出する円錐台状外形を有すると共に、本体部31の内外を連通するように当該円錐台外形に倣って延在する内孔32aを有している。ここでのケーブル取入口32は、一端側と他端側とに2つずつ形成されている。このケーブル取入口32には、光ファイバケーブル1が外被4ごと進入されて挿通され、これにより、心線2及びテンションメンバ3が外被4とともに内部ケース30内部へ導入される。
このような内部ケース30は、左右対称で分割可能な構造とすることができ、左側内部ケース30a及び右側内部ケース30bを含んでいてもよい。左側内部ケース30a及び右側内部ケース30bは、例えば粘着テープ及び爪部による係合によって互いに連結(結合)され、これにより、内部ケース30内が密閉されている。なお、内部ケース30は、分割可能な構造とせずに一体で形成してもよい。
外部ケース40は、内部ケース30を所定の間隔を有して収容するものであり、複数の光ファイバケーブル1が導入されている。所定の間隔は、内部ケース30及び外部ケース40間にレジン60を充填する上で、5mm以上が好ましく、10mm以上がより好ましい。なお、内部ケース30と外部ケース40との間隔は、後述するスペーサ50等で調整することが可能である。この内部ケース30は、前後方向を軸方向とする略円筒状を有し、前後対称構造を呈してもよい。
この外部ケース40の外周面において前後方向両端部のそれぞれには、外部ケース40内へレジン60を注入するための注入口41が設けられている。注入口41は、径方向外側へ突出する円柱状外形を有すると共に、外部ケース40の内外を連通する断面円形の内孔41aを有している。この注入口41は、収容した内部ケース30の突部33に対応する位置に設けられており、上述したように、当該突部33が内挿されている。これにより、注入口41は、収容した内部ケース30の位置ずれ(移動)を規制できる。
このような外部ケース40は、上下対称で分割可能とされており、上側外部ケース40a及び下側外部ケース40bを含んでいる。上側外部ケース40a及び下側外部ケース40bは、例えば粘着テープ及び爪部による係合によって互いに連結(結合)され、これにより、外部ケース40内が密閉されている。なお、外部ケース40は、分割可能な構造とせずに一体で形成してもよい。
また、外部ケース40の両端部のそれぞれには、エンドキャップ42を被せられている。エンドキャップ42は、外部ケース40の端口を塞ぐように当該外部ケース40の端部に取り付けられている。このエンドキャップ42は、キャップ本体43と、ケーブル取入口44と、を含んでいる。キャップ本体43は、有底円筒状を呈し、外部ケース40の端部に外挿されている。
ケーブル取入口44は、光ファイバケーブル1を導入するものであり、前後方向外側へ突出する円錐台状外形を有すると共に、当該円錐台外形に倣って延在する内孔44aを有している。このケーブル取入口44は、上記内部ケース30のケーブル取入口32に対応するように、キャップ本体43の端面に2つ形成されている。
図6は、スペーサを説明するための一部拡大断面図である。スペーサ50の形状は限定されないが、レジン60を充填した際に、内部ケース30の外周囲にレジン60が一体的に充填され、内部ケース30と外部ケース40との間隙を一定以上に保つと共に、レジン60の充填を阻害しないものであればよい。
図2及び図6に示すように、スペーサ50としては、レジン60の空隙性のある不織布や金属製の網を使用することができ、内部ケース30の外周囲に巻回してもよい。スペーサ50は、外部ケース40内において、内部ケース30の径方向の移動を規制できる。スペーサ50としては、内部ケース30及び内部ケース内構造20の重さで変形しない程度の剛性を備えたものを使用することが望ましい。同図に示すように、スペーサ50は、外部ケース40内において内部ケース30の径方向外側で、且つ、一対の突部33,33間に設けられてもよい。スペーサ50の厚さは、レジン60の充填性を考慮し、5mm以上、あるいは10mm以上とすることが望ましい。
ここで、本実施形態の光クロージャ10では、内部ケース30及び外部ケース40間にレジン60が注入され充填されている。ここでのレジン60として、例えば、注入時には液状(又はオイル状)で所定時間経過後にゲル化(固化)するものが用いられている。一例として、レジン60は、注入時粘度が500mPa・s程度(若しくは、500〜700mPa・s)、ゲルタイムが60〜80分、最高発熱温度が30度以下とされている。また、他の例として、レジン60は、二液混合型のものとされ、注入時粘度が10〜100mPa・sのパートと注入時粘度が2000〜3500mPa・sのパートとが混合され、ゲルタイムが30〜40分、最高発熱温度が40度以下とされている。レジン60としては、解体可能レジン(Re-enterable resin)を用いることができ、この場合には、再開閉可能な光クロージャを好適に実現できる。例えば、製品名3M(TM)解体可能型レジン4441J、及び、製品名3M(TM)解体可能型レジンハイ・ジェル8882を、レジン60として使用できる。
このレジン60は、継ぎ目の無い一体構造でもって内部ケース30の周囲(外周囲)を覆っている。すなわち、レジン60にあっては、外部ケース40の内部において、内部ケース30の本体部31の外側、ケーブル取入口32の外側、突部33の外側、及び光ファイバケーブル1の外被4の外側を取り囲み、内部ケース30を水密化している。また、ここでのレジン60は、スペーサ50の網の目内に進入して当該スペーサ50に含浸している。
次に、上述した光クロージャ10を組立て方法について、図7のフローチャートを参照しつつ例示する。
まず、複数の光ファイバケーブル1を内部ケース内構造20へ設置する(S1)。具体的には、一対の光ファイバケーブル1について、各端部の外被4を除去して心線2を露出させた後、互いに前後方向に互いに突き合わせた状態とする。これと共に、当該一対の光ファイバケーブル1について、外被4を外被固定金具22に取り付けて保持し、テンションメンバ3をテンションメンバ固定金具24に取り付けて保持し、心線2をファイバトレイ23に取り付けて互いに光学的に接続する(図3参照)。なお、本実施形態では、二対の光ファイバケーブル1を内部ケース内構造20に設置している。
続いて、図2に示すように、内部ケース内構造20を内部ケース30に収容し密封する(S2、S3)。ここでは、左側内部ケース30a及び右側内部ケース30bの一方の内部に内部ケース内構造20を配置した後、他方を取り付けて閉じ、これらを粘着テープ等により密閉する。このとき、光ファイバケーブル1の外被4を、ケーブル取入口32の内孔32aに沿うように内挿させる。これにより、外被4のみが内部ケース30外に露出した状態で複数の光ファイバケーブル1が内部ケース30に導入されるようにして、当該内部ケース30に内部ケース内構造20が収容される。
続いて、内部ケース30の外周に巻き回されるようにスペーサ50を内部ケース30に外挿する(S4)。続いて、スペーサ50を取り付けた内部ケース30を、外部ケース40に収容する(S5)。ここでは、上側外部ケース40a及び下側外部ケース40bの一方の内部に内部ケース30を配置した後、他方を取り付けて閉じる。このとき、内部ケース30の突部33を外部ケース40の注入口41に内挿させ、これにより、内部ケース30が前後方向及び周方向に一定以上ずれないように配置される。
続いて、外部ケース40の両端にエンドキャップ42を被せるようにして取り付けた後、外部ケース40を粘着テープ等により密閉する(S6,S7)。そして、内部ケース30と外部ケース40との間にレジン60を注入して充填する(S8)。具体的には、外部ケース40の2つの注入口41のうち一方から、漏斗を用いてレジン60を注入し、所定時間経過させてゲル化(固化)させる。なお、他方の注入口41については、レジン60の注入の際、当該注入に応じて外部ケース40から空気を抜くための空気抜け孔として機能させることができる。
これにより、外部ケース40内において、少なくとも、内部ケース30の本体部31の周囲と、ケーブル取入口32の周囲と、突部33の周囲と、内部ケース30から延びる光ファイバケーブル1の外被4の周囲と、スペーサ50内とへ、レジン60が充填される。すなわち、内部ケース30及び外部ケース40間には、連続的で、継ぎ目の無い一体構造で内部ケース30の周囲が覆われるように、レジン60が設けられることとなる。すなわち、内部ケース30と外部ケース40との間には、内部ケース30の周囲を一体的に覆うようにレジン60が充填される。内部ケース30の側部のみならず先端部及び後端部を含む外周囲のほぼ全面を、継ぎ目のない連続的なレジン60の充填で覆うことにより、漏れの原因となる界面が外被4との接触部以外は存在しないので、水密性の高い精度と信頼性を確保できる。
以上、本実施形態の光クロージャ10では、内部ケース30に光ファイバケーブル1が外被4ごと導入され、内部ケース30内のファイバトレイ23により心線2同士が互いに接続されており、そして、外部ケース40内の当該内部ケース30の周囲には、一体的に覆われるようレジン60が充填されている。これにより、光クロージャ10の水密性、ひいては、内部ケース30の水密性を十分に確保することができる。
また、例えば、ファイバトレイ23が内部ケース30に収容されていることから、心線2同士を接続する部分あるいは心線2が露出する部分にはレジン60が充填されないため、レジン60の温度変動等による心線2の曲げロス(損失)が発生する虞を抑制できる。加えて、水密性に関し、本質的にガスケット等を使用する必要性を低減できるため、当該ガスケット等を使用した場合に生じる可能性のある、埃やゴミの巻き込み等に起因した水密性低下(浸水)の虞を抑制できる。さらに、例えば外部ケース40との間に継ぎ目が形成されないため、当該継ぎ目から浸水する虞も抑制できる。
従って、本実施形態によれば、光クロージャ10の水密性に係る信頼性を好適に高めることが可能となる。その結果、内部ケース内構造20(バックボーン金具21、外被固定金具22、ファイバトレイ23及びテンションメンバ固定金具24)が錆びつくこと、及び、この錆びに伴う劣化を防止することができる。
また、本実施形態では、上述したように、外部ケース40に注入口41が設けられているため、この注入口41を利用してレジン60を注入することができる。このとき、内部ケース30が突部33を有し、突部33が注入口41に挿入されている。そのため、当該注入口41は、突部33と係合することにより、内部ケース30の位置ずれ(前後方向の移動、及び、内部ケース30の周方向の回転移動)を規制する機能も有することとなる。
また、突部33が断面十字状で突出する形状であることから、突部33が注入口41に挿入された状態でおいても、突部33が断面円形状の場合と比べて、注入口41に十分な開口断面積を確保でき、レジン60を容易に外部ケース40内に注入できる。換言すると、断面十字状で形成された突部33は、断面円形状で形成された場合に対し、切欠き部分を有することになるため、この切欠き部分を利用してレジン60を容易に注入可能となる。
また、本実施形態では、上述したように、内部ケース30及び外部ケース40の間に配設された環状のスペーサ50により、内部ケース30の径方向のずれを規制することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
図8は、他の実施形態に係る光クロージャを示す一部拡大断面図である。上記実施形態では、エンドキャップ42(外部ケース40)の境目を塞ぐように粘着テープを設けてもよい。例えば図8に示すように、エンドキャップ42の端と外部ケース40の外周面との境目を塞ぐように粘着テープ70を設けてもよい。これに代えて若しくは加えて、エンドキャップ42の端と光ファイバケーブル1の外被4との境目を塞ぐように粘着テープ71を設けてもよい。これらの場合、外部ケース40の水密性を一層高めることができる。
また、上記実施形態では、内部ケース30の境目を塞ぐように粘着テープを設けてもよい。例えば図示するように、内部ケース30のケーブル取入口32の端と外被4との境目を塞ぐように粘着テープ72を設けてもよい。この場合、内部ケース30の水密性を一層高めることができる。
また、図示するように、上記実施形態では、内部ケース30外で且つ外部ケース40内において光ファイバケーブル1の外被4の少なくとも一部に、レジン60との接着性(濡れ性)を高めるレジン用テープ(テープ材)73を貼付してもよい。レジン用テープ73の外面は、レジン60に対する接着性が、外被4(ポリエチレン)よりも高くなるように構成されている。この場合、外被4に対しレジン60を確実に密着(接着)させることができ、これにより、光クロージャ10の水密性を一層高めることができる。
また、上記実施形態のレジン60としては、限定されるものではなく、種々の樹脂を用いることができる。例えばレジン60として解体可能レジン(Re-enterable resin)を用いることができ、この場合には、再開閉可能な光クロージャを好適に実現できる。
また、上記内部ケース30及び外部ケース40の形状は、特に限定されず、直方体状、柱状、球状、錘状又は錐台形状の外形を有していてもよいし、多角形状や楕円状の断面外形を有していてもよい。なお、本発明は、光クロージャ10を組み立てるための組立て方法、又は、光クロージャ10を製造するための製造方法として捉えることもできる。
次に、第2実施形態に係る光クロージャ及び当該光クロージャの組立方法について説明する。図9は、第2実施形態に係る光クロージャを示す分解斜視図であり、図10は、光クロージャの要部を示す断面図であり、図11は、内部ケースの連結構造を示す側面図である。
この光クロージャ10Aにおいて、外部ケースは、所定方向に沿って上側外部ケース(第1の外部ケース部)と下側外部ケース(第2の外部ケース部)とに分割可能であり、第1の外部ケース部における内部ケースと対面する第1の対面部には、第1のねじ貫通穴部が設けられている。第1のねじ貫通穴部には、第1の外部ケース部の厚さに内部ケースと第1の対面部との間の間隔を足し合わせた合計長さよりも長い第1のボルトを所定方向に沿ってねじ込むための雌ネジが設けられている。
また、光クロージャ10Aにおいて、内部ケースにおける第2の外部ケース部と対面する第2の対面部には、第2のねじ貫通穴部が設けられている。第2のねじ貫通穴部には、所定方向における内部ケースの長さと、第2の外部ケース部と内部ケースとの間の間隔とを足し合わせた合計長さよりも長い第2のボルトを所定方向に沿ってねじ込むための雌ネジが設けられている。
また、光クロージャ10Aにおいて、内部ケースと外部ケースとの間には、外部ケース内における内部ケースの位置を規定する樹脂スペーサ(位置決め部材)が配置されている。樹脂スペーサは、樹脂を含んで形成されている。
また、光クロージャ10Aの組立方法は、内部ケースに接続部を収容する工程の後であり、内部ケースを外部ケースに収容する工程の前に、外部ケースの内面又は内部ケースの表面に、外部ケース内における内部ケースの位置を規定する樹脂スペーサを配置する工程を更に有する。樹脂スペーサは、樹脂を含んで形成されている。
また、光クロージャ10Aの組立方法において、位置決め部材は、外部ケースの内面に接触する第1の端面と、内部ケースの表面に接触する第2の端面と、第1の端面と第2の端面との間に延在する側面と、を有する。側面は、除去界面を含む。
本実施形態の光クロージャ10Aは、複数の光ファイバケーブルが導入され、当該複数の光ファイバケーブルの心線同士を互いに接続する接続部を少なくとも収容する内部ケースと、内部ケースを収容する外部ケースと、内部ケース及び外部ケースの間に充填され、内部ケースの外周囲を覆う樹脂と、を有し、外部ケースは、所定方向に沿って第1の外部ケース部と第2の外部ケース部とに分割可能であり、第1の外部ケース部における内部ケースと対面する第1の対面部には、第1のねじ貫通穴部が設けられ、第1のねじ貫通穴部には、第1の外部ケース部の厚さに内部ケースと第1の対面部との間の間隔を足し合わせた合計長さよりも長い第1のボルトが所定方向に沿ってねじ込まれている。そして、本実施形態の光クロージャの分解方法は、複数の光ファイバケーブルを互いに接続する光クロージャを分解する方法であり、第1のねじ貫通穴部に第1のボルトをねじ込んで、第1のボルトの先端を内部ケースに当接させた後に、さらに第1のボルトを回転させることにより第1の外部ケース部を取り外す工程を有する。
また、本実施形態の光クロージャ10Aは、内部ケースにおける下側外部ケースと対面する第2の対面部には、第2のねじ貫通穴部が設けられている。第2のねじ貫通穴部には、第2のねじ貫通穴部には、所定方向における内部ケースの長さと、第2の外部ケース部と内部ケースとの間の間隔とを足し合わせた合計長さよりも長い第2のボルトが所定方向に沿ってねじ込まれている。本実施形態の光クロージャ10Aの組立方法は、上側外部ケースを取り外す工程の後に、第2のねじ貫通穴部に第2のボルトをねじ込んで、第2のボルトの先端を下側外部ケースに当接させた後に、さらに第2のボルトを回転させることにより内部ケースを下側外部ケース部から離間させる工程を更に有する。
また、本実施形態の光クロージャ10Aの再組立方法は、複数の光ファイバケーブルを互いに接続する光クロージャの再組立方法であって、光クロージャは、複数の光ファイバケーブルが導入され、当該複数の光ファイバケーブルの心線同士を互いに接続する接続部を少なくとも収容する内部ケースと、内部ケースを収容する外部ケースと、内部ケース及び外部ケースの間に充填され、内部ケースの外周囲を覆う樹脂と、を有する。外部ケースは、所定方向に沿って上側外部ケースと下側外部ケースとに分割可能である。そして、本実施形態の光クロージャ10Aの再組立方法は、第1の外部ケース部を第2の外部ケース部から取り外す第1の工程と、第1の工程の後に、第1の外部ケース部と内部ケースとの間に充填された樹脂の一部または全部を除去する第2の工程と、第2の工程の後に、内部ケースを覆うように、第1の外部ケース部を第2の外部ケース部に取り付けて、第1の外部ケース部と内部ケースとの間に未硬化の樹脂を充填し、内部ケースの外周囲を樹脂で覆う第3の工程と、を有する。
図9〜図11に示されるように、光クロージャ10Aは、上記実施形態に係る光クロージャ10と同様に、複数の光ファイバケーブル1を互いに突き合わせて接続するために用いられる端子函である。光クロージャ10Aは、内部ケース内構造20(図3参照)を収容する内部ケース81と、内部ケース81を収容する外部ケース82と、を備えていると共に、内部ケース81及び外部ケース82間に充填されたレジン60(図10参照)を備えている。
この光クロージャ10Aも上記実施形態に係る光クロージャ10と同様に、地下に埋設される大型の地下用光クロージャとして用いることができる。なお、ここでの光クロージャ10Aは、架空設置される架空用光クロージャとして用いることもでき、地下用及び架空用を兼用する地下架空兼用光クロージャとして用いることもできる。
複数の光ファイバケーブル1がケーブル導入口90から導入された内部ケース81は、硬質の材料により形成され、内部ケース内構造20(図3参照)を少なくとも収容するものである。内部ケース81は、前後方向を長手方向とした略直方体状を有し、前後対称構造を呈している。また、内部ケース81は、上下方向に沿って上側内部ケース81aと下側内部ケース81bとに二分割可能である。また、内部ケース81が硬質の材料により形成されているため、光クロージャ10Aの分解及び再組立てに対応することが可能になる。
内部ケース81は、上側内部ケース81a又は下側内部ケース81bの側面に配置されたクランプ83により連結されている。上側内部ケース81aと下側内部ケース81bとの側面には、前後方向に延在し、左右方向から側面視して三角形状を有する係合部84が設けられている(図11参照)。この係合部84に対して前後方向に沿って、係合部84を上下方向に挟むようにクランプ83を嵌め合せることにより、上側内部ケース81aに下側内部ケース81bが連結されている。なお、上側内部ケース81aと下側内部ケース81bとは、前後方向の両端に設けられた段付き穴86(図9参照)に挿通された連結ボルト87と、連結ボルト87に螺着されたナット88とにより結合されていてもよい(図10参照)。
図9に示されるように、外部ケース82は、硬質の樹脂材料により形成され、内部ケース81を所定の間隔を有して収容するものである。外部ケース82は、上下対称であり、上下方向(所定方向)に二分割可能である。外部ケース82は、上側外部ケース(第1の外部ケース部)82a及び下側外部ケース(第2の外部ケース部)82bを含んでいる。上側外部ケース82aと下側外部ケース82bとは、例えば、粘着テープ及び爪部による係合によって互いに連結(結合)され、これにより外部ケース82内が密閉されている。外部ケース82は、前後方向における上側外部ケース82aの両端に形成された突出部85aと、前後方向における下側外部ケース82bの両端に形成された突出部85bと、が組み合わされたケーブル導入口85を有している。これらケーブル導入口85から光ファイバケーブル1が導入される。また、外部ケース82が硬質の材料により形成されているため、光クロージャ10Aの分解及び再組立てに対応することが可能になる。また、上側外部ケース82a,下側外部ケース82bには、レジン60を充填する際に、空気抜きとして機能する溝部を有し、溝部は注入口41に連通している。
ところで、光クロージャ10Aは、保守や新たな光ファイバケーブル1を接続する場合などにおいて、内部ケース81に収容された内部ケース内構造20に再びアクセスする必要が発生することがある。内部ケース内構造20にアクセスするためには、上側外部ケース82aを取り外し、内部ケース81を露出させる必要がある。ここで、レジン60は、内部ケース81及び外部ケース82の間の僅かな隙間にも充填されている。従って、何らの工具も用いることなく、レジン60と外部ケース82との間を剥がしつつ外部ケース82を取り外すことは容易ではない。その上、光クロージャ10Aが地下に埋設された場合には、光クロージャ10A周りに十分な作業スペースを確保することが困難であり、光クロージャ10Aの位置や姿勢を変更し難い場合もある。
そこで、図9、図10に示されるように、光クロージャ10Aは、上側外部ケース82aを容易に取り外すためのリフトアップ構造を有している。このリフトアップ構造は、上側外部ケース82aに設けられた第1のねじ貫通穴部H1により構成されている。このリフトアップ構造によれば、上側外部ケース82aと内部ケース81との間にレジン60が充填された構造であっても、光クロージャ10Aの位置や姿勢を変更することなく、レジン60と上側外部ケース82aとの間を容易に離間させることが可能になる。従って、保守や新たな光ファイバケーブル1の増設作業を容易化且つ効率化することができる。
上側外部ケース82aは、上下方向に沿って内部ケース81に対面する第1の対面部89を有している。そして、第1の対面部89において前後方向の両端には、第1のねじ貫通穴部H1(図9参照)が設けられている。より詳細には、図10に示されるように、第1のねじ貫通穴部H1は、内部ケース81の両端に配置された段付き穴86と略同軸上に形成されている。この第1のねじ貫通穴部H1は、段付き穴86と略同軸上に形成された段付き穴91と、段付き穴91の内側の段部に嵌め込まれたナット92と、を有している。第1のねじ貫通穴部H1が段付き穴86の同軸上に形成された場合には、段付き穴86にねじ込まれた第1のボルト94(図12(b)参照)の先端部が連結ボルト87の頭部に当接する。従って、樹脂製の上側内部ケース81aに金属製の第1のボルト94が押し当てられることがないので、上側内部ケース81aを保護することができる。なお、第1のねじ貫通穴部H1は、第1の対面部89に形成されていればよく、内部ケース81の段付き穴86と同軸上に形成されていなくてもよい。
この第1のねじ貫通穴部H1には封止ボルトB1が取り付けられている。この封止ボルトB1は、第1のねじ貫通穴部H1を塞いで、レジン60の充填時にレジン60が第1のねじ貫通穴部H1から漏れ出ることを抑制するものである。また、本実施形態の光クロージャ10Aでは、下側外部ケース82bにも第1のねじ貫通穴部H1が設けられ、第1のねじ貫通穴部H1に封止ボルトB1が取り付けられている。しかし、下側外部ケース82bの第1のねじ貫通穴部H1や封止ボルトB1は必要に応じて設ければよく、下側外部ケース82bには第1のねじ貫通穴部H1や封止ボルトB1が設けられていなくてもよい。
また、光クロージャ10Aは、下側外部ケース82bから内部ケース81を容易に取り外すための別のリフトアップ構造も有している。このリフトアップ構造は、内部ケース81に設けられた第2のねじ貫通穴部H2により構成されている。このリフトアップ構造によれば、下側外部ケース82bと内部ケース81との間にレジン60が充填された構造であっても、レジン60と下側外部ケース82bとの間を容易に離間させることが可能になる。従って、保守や新たな光ファイバケーブル1の増設作業を容易化且つ効率化することができる。
内部ケース81は、上下方向に沿って下側外部ケース82bに対面する第2の対面部93を有している。そして、第2の対面部93において前後方向の両端には、第2のねじ貫通穴部H2が設けられている(図9参照)。本実施形態では、第2のねじ貫通穴部H2は、上側内部ケース81aと下側内部ケース81bとのそれぞれに段付き穴86と、下側内部ケース81bの段付き穴86に嵌め込まれたナット88とを有している。なお、第2のねじ貫通穴部H2は、下側内部ケース81bに雌ネジ部が直接に形成された構成であってもよい。
次に、上述したリフトアップ構造を有する光クロージャ10Aを分解し再組立てする方法について、図12、図13を参照しつつ例示する。
まず、上側外部ケース82aを取り外す。具体的には、上側外部ケース82aの第1のねじ貫通穴部H1に取り付けられている封止ボルトB1を取り外し、そこに第1のボルト94をねじ込む(図12(b)参照)。本実施形態では、第1のねじ貫通穴部H1が、内部ケース81の第2のねじ貫通穴部H2と同軸上に形成されているため、第1のボルト94の先端は、第2のねじ貫通穴部H2にねじ込まれた連結ボルト87の頭部に当接する。なお、第1のねじ貫通穴部H1が第2のねじ貫通穴部H2の同軸上に形成されていない場合には、第1のボルト94の先端は内部ケース81に当接する。この場合において、内部ケース81に対して直接に第1のボルト94の先端が当接する構成としてもよいし、第1のボルト94の先端の当接部に金属板等の保護板を配置して、第1のボルト94の先端に対して内部ケース81を保護する構成であってもよい。ここで第1のボルト94には、上側外部ケース82aの厚さに内部ケース81と第1の対面部89との間の間隔L1を足し合わせた合計長さよりも長いものが用いられる。より詳細には、第1のボルト94の軸に形成された雄ネジ部の長さが間隔L1に上側外部ケース82aの厚みを足し合わせた合計長さよりも長い。従って、第1のボルト94の先端が連結ボルト87の頭部に当接した状態において、第1のボルト94をさらに内部ケース81側にねじ込むことができる。なお、第1のボルト94の雄ネジ部は、第1のボルト94の先端から全長に亘って形成されている必要はなく、第1のボルト94は、例えば長さが間隔L1と同程度であり、直径が雄ネジ部の谷部の径と同一又はそれ以下である丸棒をボルトの先端に取り付けた構成であってもよい。例えば、封止ボルトB1と同形状のボルトの先端に、長さが間隔L1と同程度であり、直径が雄ネジ部の谷部の径と同一又はそれ以下である丸棒を取り付けたものであってもよい。
第1のボルト94の先端が連結ボルト87に当接した状態からさらに第1のボルト94をねじ込むと、内部ケース81と上側外部ケース82aとの間隔L1を広げる方向の力が発生する。ここで、本実施形態の上側外部ケース82aには、2個の第1のねじ貫通穴部H1が設けられ、それぞれに第1のボルト94がねじ込まれる。このとき、それぞれの第1のボルト94のねじ込み量が略均等となるように、それぞれの第1のボルト94を少しずつ交互に回転させるとよい。このように第1のボルト94をねじ込むことにより、上側外部ケース82aに対して過剰な負荷が発生して、上側外部ケース82aのゆがみ等が発生することを抑制できる。この力は、第1のボルト94の雄ネジ部のピッチや、第1のボルト94の先端が連結ボルト87に当接した状態からの第1のボルト94の回転角度により制御することができる。従って、上側外部ケース82aを上側に引きはがす力を徐々に大きくすることができるため、上側外部ケース82aを安全に取り外すことができる。
続いて、内部ケース81を下側外部ケース82bから取り外す。具体的には、まず、少なくとも連結ボルト87周りのレジン60を取り除いた後に、連結ボルト87を取り外す。そして、第2のねじ貫通穴部H2に第2のボルト96をねじ込む(図12(c)参照)。ここで第2のボルト96には、軸の長さが上下方向における内部ケース81の高さL2に、下側外部ケース82bと内部ケース81との間の間隔L3を足し合わせた合計長さ(L4=L2+L3)よりも長いものが用いられる。より詳細には、第2のボルト96の軸に形成された雄ネジ部の長さが合計長さL4よりも長い。従って、第2のボルト96の先端が下側外部ケース82bに当接した状態において、第2のボルト96をさらに下側外部ケース82b側にねじ込むことができる。なお、第2のボルト96の雄ネジ部は、第2のボルト96の先端から全長に亘って形成されている必要はなく、第2のボルト96は、例えば長さが間隔L3と同程度であり、直径が雄ネジ部の谷部の径と同一又はそれ以下である丸棒をボルトの先端に取り付けた構成であってもよい。例えば、連結ボルト87と同形状のボルトの先端に、長さが間隔L3と同程度であり、直径が雄ネジ部の谷部の径と同一又はそれ以下である丸棒を取り付けたものであってもよい。
第2のボルト96の先端が下側外部ケース82bに当接した状態からさらに第2のボルト96をねじ込むと、内部ケース81と下側外部ケース82bとの間隔L3を広げる方向の力が発生する。なお、第1のボルト94をねじ込む場合と同様に、内部ケース81に複数の第2のねじ貫通穴部H2が形成されている場合には、それぞれの第2のねじ貫通穴部H2にねじ込まれる第2のボルト96のねじ込み量が略均等となるように、第2のボルト96を少しずつ交互に回転させるとよい。このように第2のボルト96をねじ込むことにより、内部ケース81に対して過剰な負荷が発生して、内部ケース81のゆがみ等が発生することを抑制できる。この力は、第2のボルト96の雄ネジ部のピッチや、第2のボルト96の先端が連結ボルト87に当接した状態からの第2のボルト96の回転角度により制御することができる。従って、内部ケース81を上側に引きはがす力を徐々に大きくすることができるため、内部ケース81を安全に取り外すことができる。
続いて、内部ケース81を覆うレジン60の一部、または全部を除去して、内部ケース81を開封する。そして、内部ケース内構造20(図3参照)に対して、所望の作業を実施する。なお、レジン60の一部を除去する際には、少なくとも内部ケースの分割面が一部露出する程度にレジンを除去することが好ましい。また、図2及び図3に示すように、内部ケース内構造20は、内部ケース30内に配設される構造体であり、内部ケース81に引き込まれた光ファイバケーブル1を固定するものである。光ファイバケーブル1は、外被4が外被固定金具22により把持され、テンションメンバ3がテンションメンバ固定金具24により把持される。
続いて、図13(a)に示されるように、下側外部ケース82b内に内部ケース81を配置する。具体的には、内部ケース81を下側外部ケース82bに対して所定の間隔L3をもって配置する。
ところで、外部ケース82内の所定の位置に内部ケース81を配置する場合には、外部ケース82の内面に凸部82cを設け(図9参照)、内部ケース81における凸部82cに対応する位置に凸部82cが差し込まれる溝部(不図示)が設けられ、その溝部に凸部82cを挿入することにより、外部ケース内における内部ケースの位置を規定する。
本実施形態では、位置決めのための構成として、さらに、図13に示されるように、内部ケース81と外部ケース82との間に位置決め部材としての樹脂スペーサ97を配置する。樹脂スペーサ97は、外部ケース82に対する内部ケース81の上下方向における位置を規定するように、下側外部ケース82bの内面或いは内部ケース81の表面に配置される。なお、樹脂スペーサ97は、外部ケース82に対する内部ケース81の前後方向における位置や左右方向における位置を規定するように、下側外部ケース82bの内面、上側外部ケース82aの内面、或いは内部ケース81の表面に配置されてもよい。
この樹脂スペーサ97は、レジン60と同じ樹脂材料により形成されている。また、樹脂スペーサ97は、上側外部ケース82a又は下側外部ケース82bの内面に接触する第1の端面97aと、内部ケース81の表面に接触する第2の端面97bと、第1の端面97aと第2の端面97bとの間に延在する側面97cと、を有している。そして、この側面97cは、除去界面を含んでいる。ここで、除去界面とは、樹脂材料を樹脂スペーサ97の形状に加工した後に、当該加工により形成された面を除去することにより形成した被加工面であり、切断面、破断面、切削面、摩耗面等を含む。除去界面を形成するための加工には、切断加工、削り加工、サンドブラスト加工などがある。
このような樹脂スペーサ97は、例えば、樹脂スペーサ97の厚さと同じ厚さを有する樹脂シートを打ち抜き加工により形成してもよいし、樹脂シートに対して切断加工を実施して形成してもよい。また、未硬化の樹脂を型枠に流し込んで固化させた後に、側面に対してサンドブラスト加工を行う工程によっても形成することができる。内部ケース81を覆っていたレジン60の一部を切り取って利用してもよい。これら打ち抜き加工や切断加工によれば、微視的には樹脂シートを厚さ方向にせん断加工した状態と同等になる。このような除去界面に対して未硬化の樹脂を接触させると、除去界面ではない面よりもなじみが良く、樹脂スペーサ97とレジン60を好適に一体化させることができる。ところで、この光クロージャ10Aの解体可能性を担保するには内部ケース81や外部ケース82とレジン60とが強力に接着することは好ましくない。そのような状態でレジン60の層に切れ目があると、そこから浸水する恐れがある。内部ケース81をレジン60で一体的に覆うことで、内ケースや外ケースと弱接着するレジンを使用しても、高い防水効果を得ることができる。
続いて、内部ケース81上に上側外部ケース82aを配置して、上側外部ケース82aを下側外部ケース82bに連結し(図13(a)参照)、密閉状態を形成する。そして、注入口41から漏斗を用いて未硬化のレジン60を注入し(図13(b)参照)、所定時間経過させてゲル化(固化)させる(図13(c)参照)。これにより、内部ケース81の外周囲を一体的に覆うレジン60を得ることができる。
以上の工程を経て、光クロージャ10Aの分解及び再組み立てが実施される。
なお、上述した光クロージャ10Aの再組立方法の工程は、光クロージャ10Aを新規に組み立てる場合にも適用可能である。例えば、樹脂スペーサ97は、光クロージャ10Aの再組立方法だけでなく、光クロージャ10Aを新規に組み立てる工程においても用いることができる。また、再組立てでは、取り外した上側外部ケース82aおよび/または下側外部ケース82bの全体又は一部を再度利用してもよいし、新しい上側外部ケース82aおよび/または下側外部ケース82bを利用してもよい。
本実施形態の光クロージャ10Aにおいても、第1実施形態の光クロージャ10と同様に、内部ケース81の外周囲のほぼ全面を、継ぎ目のない連続的なレジン60での充填で覆うことにより、水密性の高い精度と信頼性を確保できる。
また、この光クロージャ10Aによれば、内部ケース81と対面する第1の対面部89に設けられた第1のねじ貫通穴部H1に、第1のボルト94を上下方向に沿ってねじ込むことができる。そして、第1のボルト94の先端が内部ケース81に当接した状態で、さらに第1のボルト94をねじ込むと、内部ケース81と上側外部ケース82aとの間隔L1を離間させる力が発生する。従って、第1のボルト94をねじ込む作業により、上側外部ケース82aを容易に取り外すことができる。その結果、上側外部ケース82aが上側に配置された状態のまま、すなわち、光クロージャ10Aの姿勢を変更することなく上側外部ケース82aを取り外すことができる。
また、この光クロージャ10Aによれば、下側外部ケース82bと対面する内部ケース81に設けられた第2のねじ貫通穴部H2に、第2のボルト96が上下方向に沿ってねじ込むことができる。そして、第2のボルト96の先端が下側外部ケース82bに当接した状態で、さらに第2のボルト96をねじ込むと、下側外部ケース82bと内部ケース81との間隔L3を離間させる力が発生する。従って、第2のボルト96をねじ込む作業により、内部ケース81を容易に取り外すことができる。その結果、光クロージャ10Aの姿勢を変更することなく内部ケース81を取り外すことができる。
また、樹脂スペーサ97によれば、外部ケース82の内面と内部ケース81の外面とが直接接触することなく、外部ケース82に対して内部ケース81を位置決めすることができる。この構成によれば、外部ケース82の内面と内部ケース81の外面とが近接して、レジン60の充填が難しくなる領域を形成することがない。従って、内部ケース81の周囲をレジン60により確実に覆うことができる。さらに、樹脂スペーサ97は、レジン60と同じ樹脂材料を含んで形成されているため、内部ケース81を覆うレジン60と一体化させることができる。従って、内部ケース81の周囲を一層確実に覆うことができる。
なお、外部ケース82に対する内部ケース81の位置決めは、外部ケース82の凸部82cと内部ケース81の溝部とによる構造、及び樹脂スペーサ97による構造の両方を必ずしも備えている必要はなく、少なくとも樹脂スペーサ97による構造を備えていればよい。
また、樹脂スペーサ97の側面97cは、充填されるレジン60に接触する面である。接触面である側面97cが粗面である場合には、樹脂スペーサ97の側面97cに対して充填されるレジン60が馴染み易い。従って、樹脂スペーサ97と充填されるレジン60とを好適に一体化させて、水密性を確保することができる。
また、この光クロージャ10Aの分解・再組立方法によれば、内部ケース81と外部ケース82との間にレジン60が充填された光クロージャ10Aにおいて、上側外部ケース82aを取り外す。そして、上側外部ケース82aと内部ケース81との間に充填されたレジン60を取り除く。従って、内部ケース81を上面から開封し得る状態にすることができる。このため、マンホール、ハンドホールなど、作業スペースの関係から上面からしか内部ケース内構造20にアクセスできない環境でも、効率よく作業することができる。
次に、第3実施形態の光クロージャ及び当該光クロージャの組立方法について説明する。図14は、第3実施形態に係る光クロージャを示す分解斜視図であり、図15は、内部ケースの連結構造を示す側面図である。図14に示されるように、第3実施形態の光クロージャ10Bは、上側内部ケース101aと下側内部ケース101bとを結合する構造がボルト結合である点で、第2実施形態の光クロージャ10Aと相違する。
上側内部ケース101aと下側内部ケース101bとは、前後方向に延在するフランジ102を有している。フランジ102は、上側内部ケース101aと下側内部ケース101bとの側部に形成されている。上側内部ケース101aのフランジ102は、下側内部ケース101bのフランジ102に当接している。それぞれのフランジ102には、上側内部ケース101a側から下側内部ケース101b側へ連通する連結穴を有している。連結穴は、前後方向に沿って等間隔に5個形成されている。また、下側内部ケース101bの連結穴には、雌ネジ部が形成されている。これら連結穴には、上側内部ケース101a側から上下方向に沿って連結ボルト103が挿入され、下側内部ケース101bの連結穴に設けられた雌ネジ部にねじ込まれている。
このような連結構造を有する内部ケース101によれば、内部ケース101を下側外部ケース82bから取り外すことなく、上側内部ケース101aを取り外すことができる。
次に、光クロージャ10Bを分解し、再組立てする方法を説明する。第3実施形態の組立方法では、内部ケース101を下側外部ケース82bから取り外すことなく内部ケース101を開封する点で、第2実施形態の組立方法と相違する。
まず、上側外部ケース82aを取り外す。そして、上側外部ケース82aの取り外しにより露出されたレジン60を除去する。レジン60の除去にあたっては、少なくとも内部ケースの分割面が一部露出する程度にレジンを除去することが好ましい。このレジン60の除去により、上側外部ケース82aと下側外部ケース82bとの接続界面近傍にレジン60の除去界面が形成される。すなわち、上側外部ケース82aと上側内部ケース81aとの間に充填されていたレジン60は除去されるが、下側外部ケース82bと下側内部ケース81bとの間に充填されていたレジン60は除去されずに残る。レジン60は、例えば作業者が引きちぎるようにして除去されるため、除去界面が露出している。
レジン60を除去したのちに、連結ボルト103を取り外す。以上の工程により、内部ケース101を下側外部ケース82bから取り外すことなく内部ケース101が開封される。内部ケース101の開封後には、内部ケース内構造20に対して所望の作業を実施し、再び上側内部ケース101aを下側内部ケース101b上に配置して、連結ボルト103により互いに結合する。
続いて、内部ケース81上に上側外部ケース82aを配置して、上側外部ケースと下側外部ケース82bとを連結し(図13(a)参照)、密閉状態を形成する。そして、注入口41から漏斗を用いて未硬化のレジン60を注入し、所定時間経過させてゲル化(固化)させる。本実施形態では、レジン60の除去界面が荒れているため、充填した未硬化のレジン60と除去界面とはなじみやすい。従って、内部ケース101の開封時に除去されずに残ったレジン60と、新たに充填されたレジン60とを好適に一体化することができる。
本実施形態の組立方法によれば、内部ケース101を下側外部ケース82bから取り外す工程が不要であるため、分解作業を簡素化することができる。
なお、上記第2及び第3実施形態の光クロージャ10A,10Bでは、外部ケース82における上側外部ケース82aと下側外部ケース82bとの仮想的な接続面と、内部ケース81における上側内部ケース81aと下側内部ケース81bとの仮想的な接続面とは、略同一平面上に含まれていた。換言すると、外部ケース82の接続面と内部ケース81の接続面とは、上下方向において略同じ高さであった。一方、外部ケース82の接続面と内部ケース81の接続面とは、上下方向において同じ高さになるように形成されていなくてもよい。例えば、内部ケース81の接続面が外部ケース82の接続面よりも下側、すなわち、内部ケース81の接続面が下側外部ケース82b内に形成されていてもよい。この場合には、第3実施形態の組み立て方法において、内部ケース81の接続面が再組み立て時に充填されるレジン60に確実に覆われるため、再組立てにおける水密性をより確実に確保することができる。
また、第2実施形態及び第3実施形態については内部ケース81がレジン60により一体的に覆われたものを例として説明したが、これら各実施形態を用いて説明した発明は内部ケース81がレジン60によって一体的に覆われていないとしても同様な効果を発揮することは、当業者に容易に理解されよう。たとえば、外部ケースのポートと内部ケースとの間でレジン層に切れ目が生じていたとしても、第2実施形態および第3実施形態を用いて説明した発明はその効果を発揮できる。
1…光ファイバケーブル、2…心線、4…外被、10,10A,10B…光クロージャ、23…ファイバトレイ(接続部)、30,81,101…内部ケース、33…突部(係合構造)、40,82…外部ケース、40a,82a…上側外部ケース(第1の外部ケース部)、40b,82b…下側外部ケース(第2の外部ケース部)、41…注入口(係合構造)、50…スペーサ、60…レジン(樹脂)、73…レジン用テープ(テープ材)、89…第1の対面部、93…第2の対面部、94…第1のボルト、96…第2のボルト、97…樹脂スペーサ(位置決め部材)、97a…第1の端面、97b…第2の端面、97c…側面、H1…第1のねじ貫通穴部、H2…第2のねじ貫通穴部。

Claims (9)

  1. 複数の光ファイバケーブルを互いに接続する光クロージャであって、
    前記複数の光ファイバケーブルが導入され、当該複数の光ファイバケーブルの心線同士を互いに接続する接続部を少なくとも収容する内部ケースと、
    前記内部ケースを収容する外部ケースと、
    前記内部ケース及び前記外部ケースの間に充填され、前記内部ケースの外周囲を一体的に覆う樹脂と、
    を有し、
    前記外部ケースは、前記樹脂を前記内部ケース及び前記外部ケースの間に注入するための注入口を有し、
    前記内部ケース及び前記外部ケースの間に、前記内部ケース及び前記外部ケースの相対的な移動を規制する係合構造を有し、
    前記係合構造は、
    前記注入口と、
    前記内部ケースに備えられ、外側へ突出し、前記注入口に係合する突部と、
    を有する、光クロージャ。
  2. 前記内部ケース及び前記外部ケースの間に、前記内部ケースの移動を規制するスペーサを有する、請求項1記載の光クロージャ。
  3. 内部ケースに、複数の光ファイバケーブルの心線同士を互いに接続する接続部を少なくとも収容する工程と、
    前記内部ケースを外部ケースに収容する工程と、
    前記内部ケース及び前記外部ケースの間に樹脂を充填し、前記内部ケースの外周囲を前記樹脂で一体的に覆う工程と、
    を有し、
    前記内部ケースに前記接続部を収容する工程の後であり、前記内部ケースを前記外部ケースに収容する工程の前に、前記外部ケースの内面又は前記内部ケースの表面に、前記外部ケース内における前記内部ケースの位置を規定する位置決め部材を配置する工程を更に有し、
    前記位置決め部材は、前記樹脂を含んで形成されており、前記外部ケースの内面に接触する第1の端面と、前記内部ケースの表面に接触する第2の端面と、前記第1の端面と前記第2の端面との間に延在する側面とを有し、
    前記側面は、除去界面を含む、
    光クロージャの組立方法。
  4. 複数の光ファイバケーブルを互いに接続する光クロージャであって、
    前記複数の光ファイバケーブルが導入され、当該複数の光ファイバケーブルの心線同士を互いに接続する接続部を少なくとも収容する内部ケースと、
    前記内部ケースを収容する外部ケースと、
    前記内部ケース及び前記外部ケースの間に充填され、前記内部ケースの外周囲を覆う樹脂と、
    を有し、
    前記外部ケースは、所定方向に沿って第1の外部ケース部と第2の外部ケース部とに分割可能であり、
    前記第1の外部ケース部における前記内部ケースと対面する第1の対面部には、第1のねじ貫通穴部が設けられ、
    前記第1のねじ貫通穴部には、前記第1の外部ケース部の厚さに前記内部ケースと前記第1の対面部との間の間隔を足し合わせた合計長さよりも長い第1のボルトを前記所定方向に沿ってねじ込むための雌ネジが設けられている、光クロージャ。
  5. 前記内部ケースにおける前記第2の外部ケース部と対面する第2の対面部には、第2のねじ貫通穴部が設けられ、
    前記第2のねじ貫通穴部には、前記所定方向における前記内部ケースの長さと、前記第2の外部ケース部と前記内部ケースとの間の間隔とを足し合わせた合計長さよりも長い第2のボルトを前記所定方向に沿ってねじ込むための雌ネジが設けられている、請求項4記載の光クロージャ。
  6. 前記内部ケースと前記外部ケースとの間には、前記外部ケース内における前記内部ケースの位置を規定する位置決め部材が配置され、
    前記位置決め部材は、前記樹脂を含んで形成されている、請求項1、2、4及び5の何れか一項記載の光クロージャ。
  7. 複数の光ファイバケーブルを互いに接続する光クロージャの分解方法であって、
    前記光クロージャは、
    複数の光ファイバケーブルが導入され、当該複数の光ファイバケーブルの心線同士を互いに接続する接続部を少なくとも収容する内部ケースと、
    前記内部ケースを収容する外部ケースと、前記内部ケース及び前記外部ケースの間に充填され、前記内部ケースの外周囲を覆う樹脂と、を有し、
    前記外部ケースは、所定方向に沿って第1の外部ケース部と第2の外部ケース部とに分割可能であり、
    前記第1の外部ケース部における前記内部ケースと対面する第1の対面部には、第1のねじ貫通穴部が設けられ、
    前記第1のねじ貫通穴部には、前記第1の外部ケース部の厚さに前記内部ケースと前記第1の対面部との間の間隔を足し合わせた合計長さよりも長い第1のボルトが前記所定方向に沿ってねじ込まれ、
    前記第1のねじ貫通穴部に前記第1のボルトをねじ込んで、前記第1のボルトの先端を前記内部ケースに当接させた後に、さらに前記第1のボルトを回転させることにより前記第1の外部ケース部を取り外す工程を有する、光クロージャの分解方法。
  8. 前記光クロージャは、
    前記内部ケースにおける前記第2の外部ケース部と対面する第2の対面部には、第2のねじ貫通穴部が設けられ、
    前記第2のねじ貫通穴部には、前記所定方向における前記内部ケースの長さと、前記第2の外部ケース部と前記内部ケースとの間の間隔とを足し合わせた合計長さよりも長い第2のボルトが前記所定方向に沿ってねじ込まれ、
    前記第1の外部ケース部を取り外す工程の後に、前記第2のねじ貫通穴部に前記第2のボルトをねじ込んで、前記第2のボルトの先端を前記第2の外部ケース部に当接させた後に、さらに前記第2のボルトを回転させることにより前記内部ケースを前記第2の外部ケース部から離間させる工程を更に有する、請求項7に記載の光クロージャの分解方法。
  9. 複数の光ファイバケーブルを互いに接続する光クロージャの再組立方法であって、
    前記光クロージャは、
    複数の光ファイバケーブルが導入され、当該複数の光ファイバケーブルの心線同士を互いに接続する接続部を少なくとも収容する内部ケースと、
    前記内部ケースを収容する外部ケースと、前記内部ケース及び前記外部ケースの間に充填され、前記内部ケースの外周囲を覆う樹脂と、を有し、
    前記外部ケースは、所定方向に沿って第1の外部ケース部と第2の外部ケース部とに分割可能であり、
    前記第1の外部ケース部を前記第2の外部ケース部から取り外す第1の工程と、
    前記第1の工程の後に、前記第1の外部ケース部と前記内部ケースとの間に充填された前記樹脂の一部または全部を除去する第2の工程と、
    前記第2の工程の後に、前記内部ケースを覆うように、前記第1の外部ケース部を前記第2の外部ケース部に取り付けて、前記第1の外部ケース部と前記内部ケースとの間に未硬化の前記樹脂を充填し、前記内部ケースの外周囲を前記樹脂で覆う第3の工程と、を有する、光クロージャの再組立方法。
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