JP6614591B1 - エレベータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】カウンタウエイトに新規の電源設備を設けることなく、カウンタウエイトに設けられたセンサからの出力をエレベータ制御装置に送信可能にすること。【解決手段】エレベータシステムは、昇降路内に設置された乗りかごと12、乗りかご12とロープを介して連結されるカウンタウエイト13と、カウンタウエイト13に設けられ、カウンタウエイト13の揺れを計測するセンサと、カウンタウエイト13に設けられ、かつセンサに有線接続される通信端末CS2であって、他の通信端末と通信する際に子機として機能する第1の通信端末と、第1の通信端末と通信可能に接続され、親機として機能する第2の通信端末とを備え、第1の通信端末には、電源装置が設けられ、当該電源装置によって第1の通信端末に電源供給を行う。【選択図】図1

Description

本実施形態は、エレベータシステムに関する。
エレベータシステムでは、地震等によって建物が揺れると、地震時管制運転装置によって、乗りかごが最寄り階に誘導され、ドアが開放された状態となり、乗客の積み下ろしを行う。地震時管制運転装置を備えるエレベータシステムは、建物や乗りかごの揺れを検出するためのS波センサやP波センサを備えている。S波センサやP波センサは、例えば、建物の上部に位置する機械室や昇降路ピット等に設けられる。
この種のエレベータシステムでは、揺れが収まると必要に応じて自動診断運転が行われ、エレベータシステムを構成する各種機器に損傷や不具合がないかが診断される。自動診断運転は、安全上の観点から、地震が発生した時のS波センサやP波センサからの出力(ガル値)が所定の基準値以下であった時にのみ行われる。この基準値は、エレベータシステムを構成する各種機器の耐力限界に基づいて設定され、S波センサやP波センサからの出力が一度でも基準値を超えた場合には、保守員による点検作業が行われる。
また、上記したような地震時管制運転装置を備えるエレベータシステムには、さらなる安全性の担保のために、S波センサやP波センサに加えて、加速度センサが設けられることがある。加速度センサは、S波センサやP波センサと同様に、建物や乗りかごの揺れを検出し、ガル値の計測を行う。加速度センサは、例えば、建物の上部に位置する機械室や乗りかご、カウンタウエイト等に設けられる。
一方、加速度センサからの出力をエレベータ制御装置に取り込むためには、加速度センサとエレベータ制御装置とを繋ぐための新規の配線設備が必要となる。このため、加速度センサは、新規の配線設備を配設可能な場所に設置しなければならないという不都合がある。この不都合を解消するべく、加速度センサからの出力を、無線通信を利用してエレベータ制御装置に送信する技術が考案されている。
特許第5706781号公報
しかしながら、上記した技術を利用するために、加速度センサ近辺に通信端末を設置する場合、通信端末を駆動するための電源が必要となってくる。特に、加速度センサがカウンタウエイトに設けられている場合、カウンタウエイトには一般的に電源設備がないため、新規の電源設備(電源コード)をカウンタウエイトに設ける必要がある。これは、多大なコストがかかる上に、安全上の観点からもあまり好ましくないという不都合がある。
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、カウンタウエイトに新規の電源設備を設けることなく、カウンタウエイトに設けられたセンサからの出力をエレベータ制御装置に送信可能なエレベータシステムを提供することである。
一実施形態によれば、エレベータシステムは、昇降路内に設置された乗りかごと、前記乗りかごとロープを介して連結されるカウンタウエイトと、前記カウンタウエイトに設けられ、前記カウンタウエイトの揺れを計測するセンサと、前記カウンタウエイトに設けられ、かつ前記センサに有線接続される通信端末であって、他の通信端末と通信する際に子機として機能する第1の通信端末と、前記第1の通信端末と通信可能に接続され、親機として機能する第2の通信端末とを具備し、前記第1の通信端末は、電源装置と、第1の周期毎に、前記センサによって計測された揺れを示す計測データの入力を受け付ける入力手段と、前記入力手段が前記計測データの入力を受け付ける検出周期を変更する検出周期切替手段と、前記入力手段により入力が受け付けられた計測データを、前記第2の通信端末に送信する通信制御手段と、前記電源装置から前記各手段への電源供給を制御する電源供給制御手段とを備え、前記電源供給制御手段は、前記入力手段には、電源を常時供給し、前記通信制御手段には、前記入力手段により入力が受け付けられた計測データによって示される計測値が第1の閾値以上であった場合に電源を供給し、前記検出周期切替手段は、前記入力手段により入力が受け付けられた計測データによって示される計測値が所定期間連続して第1の閾値未満であった場合、前記検出周期を前記第1の周期よりも長い周期に変更する
図1は一実施形態に係るエレベータシステムの概略構成例を示す図である。 図2は同実施形態に係る子機として機能する通信端末の機能構成例を示すブロック図である。 図3は同実施形態に係る親機として機能する通信端末の機能構成例を示すブロック図である。 図4は同実施形態に係るエレベータ制御基板の機能構成例を示すブロック図である。 図5は同実施形態に係る運転制御部の機能構成例を示すブロック図である。 図6は同実施形態に係る子機として機能する通信端末の動作の一例を示すフローチャートである。 図7は同実施形態に係る親機として機能する通信端末の動作の一例を示すフローチャートである。 図8は同実施形態に係る子機として機能する通信端末の死活監視に関する動作の一例を示すフローチャートである。 図9は同実施形態に係る親機として機能する通信端末の死活監視に関する動作の一例を示すフローチャートである。 図10は同実施形態に係るエレベータ制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図11は同実施形態に係るエレベータ制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図12は同実施形態の第1の変形例に係るエレベータシステムの概略構成例を示す図である。 図13は同実施形態の第2の変形例に係るエレベータシステムの概略構成例を示す図である。 図14は同実施形態の第3の変形例に係るエレベータシステムの概略構成例を示す図である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
[システム構成]
図1は、一実施形態に係るエレベータシステムの概略構成例を示す図である。図1に示すエレベータシステムでは、エレベータ全体の制御を行うエレベータ制御装置10が上部機械室に設けられている。エレベータ制御装置10には、エレベータ全体の制御を行うためのエレベータ制御基板11と、マスター(親機)として機能する通信端末CMとが含まれる。昇降路内には、図1に示すように、乗りかご12及びカウンタウエイト13が設けられており、それぞれガイドレール14a〜14dに昇降動作可能に支持されている。ガイドレール14a,14bは乗りかご12用のガイドレールであり、ガイドレール14c,14dはカウンタウエイト13用のガイドレールである。乗りかご12は、乗りかご12用のガイドレール14a,14bの間に配置され、ガイドシュー15を介して、ガイドレール14a,14bに摺動可能に取り付けられている。カウンタウエイト13は、ガイドシュー15を介して、カウンタウエイト13用のガイドレール14c,14dに摺動可能に設けられている。
乗りかご12には、乗りかご12の揺れを検出(計測)するための加速度センサS1と、スレーブ(子機)として機能する通信端末CS1とが設けられている。加速度センサS1と通信端末CS1とは有線にて接続されている。同様に、カウンタウエイト13には、カウンタウエイト13の揺れを検出(計測)するための加速度センサS2と、スレーブとして機能する通信端末CS2とが設けられている。加速度センサS2と通信端末CS2とは有線にて接続されている。通信端末CS1,CS2は通信端末CMと通信可能に接続される。
また、地震発生時の揺れを検出(計測)するために、上部機械室にはS波センサSSが設けられ、昇降路ピットにはP波センサPSが設けられている。S波センサSS及びP波センサPSは共にエレベータ制御装置10と有線にて接続されている。
メインロープ16の一端に乗りかご12が連結され、メインロープ16の他端にカウンタウエイト13が連結されている。メインロープ16は、巻上機17の回転軸に取り付けられたメインシーブ18aに巻回されている。18bはそらせシーブである。巻上機17は、エレベータ制御装置10と共に上部機械室に設置され、メインシーブ18aを回転させるためのモータ19を含んでいる。エレベータ制御装置10からの駆動指示により巻上機17のモータ19が駆動されると、メインシーブ18aが所定方向に回転し、メインロープ16を介して乗りかご12がカウンタウエイト13と共につるべ式に昇降動作する。メインシーブ18aには位置検出器(パルスジェネレータ)20が設置されている。位置検出器20は、メインシーブ18aがどの方向にどれだけ回転したかを検出することで、昇降動作に伴う乗りかご12の移動量を検出する。
乗りかご12には、かご制御装置21とドア制御装置22とが設けられている。かご制御装置21及びドア制御装置22は共にエレベータ制御装置10(エレベータ制御基板11)と接続し、かご制御装置21は、エレベータ制御装置10からの指示にしたがって、乗りかご12内の照明機器の駆動制御や空調制御を行う。また、かご制御装置21は、乗客によって操作される操作パネルに関する情報、具体的には、乗客によって押下された行先階ボタンやドア開閉ボタンに関する情報を、エレベータ制御装置10やドア制御装置22に出力する。ドア制御装置22は、エレベータ制御装置10やかご制御装置21からの指示にしたがって、乗場に着床している乗りかご12のドアの開閉制御を行う。ドア制御装置22は、乗りかご12のドアを開閉するためのモータ23と接続し、このモータ23を駆動することでドアの開閉制御を行う。
乗りかご12が着床する各階の乗場には、乗場呼びボタンと乗場制御装置30とが設けられている。乗場呼びボタンは、乗客が乗りかご12に乗車する乗場の位置と行先方向とを登録するためのボタンである。この乗場呼びボタンは、乗場制御装置30と接続している。乗場制御装置30は、エレベータ制御装置10(エレベータ制御基板11)とも接続し、乗客によって押下された乗場呼びボタンに関する情報をエレベータ制御装置10に出力する。
[機能構成:通信端末(スレーブ)]
次に、図2の機能ブロック図を参照して、スレーブとして機能する通信端末CSが有している機能部について説明する。なお、乗りかご12に設置される通信端末CS1と、カウンタウエイト13に設置される通信端末CS2とは同様な機能部を有しているため、ここでは、通信端末CS2を代表例にとって説明し、通信端末CS1の説明は省略するものとする。
通信端末CS2は、例えば有線にて、カウンタウエイト13に設けられた加速度センサS2と接続される。また、通信端末CS2は、アンテナA2を用いた無線にて、マスターとして機能する通信端末CMと接続される。
通信端末CS2は、図2に示すように、電源供給制御部101、入力部102、保存部103、検出周期切替部104、電源供給判定部105、電源寿命判定部106及び通信制御部107、等を備えている。
電源供給制御部101は、通信端末CS2独自に設けられた充電式のバッテリまたは交換可能な電池(これらは「電源装置」と総称されても良い)に基づいた電源を各機能部に供給する。但し、電源供給制御部101は、通信制御部107に対しては、電源を常時供給するのではなく、電源供給判定部105から出力される電源投入指令を受けた場合にのみ電源を供給する。また、電源供給制御部101は、バッテリまたは電池の残量を示す残量情報を電源寿命判定部106に定期的に出力する。
入力部102は、加速度センサS2によって計測されたガル値を示す計測データの入力を、予め設定された検出周期毎に受け付ける。入力された計測データは保存部103に保存される。保存部103は、入力部102に入力された計測データを時系列にしたがって保存する記憶媒体である。
検出周期切替部104は、保存部103に計測データが保存される度に、当該計測データを読み出し(取得し)、当該読み出した計測データによって示されるガル値が第1の閾値以上であるか否かを判定する。また、検出周期切替部104は、読み出した計測データによって示されるガル値が第1の閾値以上であると判定した場合、上記した検出周期を現在よりも短い検出周期に変更する(切り替える)。なお、第1の閾値とは、計測データによって示されるガル値に対して設定される値であり、上記した検出周期を現在よりも長い周期に変更するか、短い周期に変更するかを判定するための指標であって、例えば50[Gal]等に設定される。
電源供給判定部105は、検出周期切替部104によって実行された処理の結果として、計測データによって示されるガル値が第1の閾値以上である旨の結果を受けると、電源供給制御部101に対して、通信制御部107に電源を供給するよう指示するための電源投入指令を出力する。なお、ここでは、電源供給判定部105が、検出周期切替部104によって実行された処理の結果を取得し、当該取得した処理の結果に基づいて電源投入指令を出力するとしたが、これに限定されず、電源供給判定部105は、保存部103に計測データが保存される度に、当該計測データを読み出し、当該読み出した計測データによって示されるガル値が第1の閾値以上であるか否かを自身で判定し、当該計測データによって示されるガル値が第1の閾値以上であった場合に電源供給制御部101に電源投入指令を出力するとしても良い。
電源寿命判定部106は、電源供給制御部101から定期的に出力されてくる残量情報の入力を受け付けると、当該残量情報によって示される電源の残量が所定値未満であるか否かを判定する。また、電源寿命判定部106は、入力された残量情報によって示される電源の残量が所定値未満であると判定した場合、保守員に対してバッテリへの充電または電池の交換を促すための電源交換要求を出力するよう通信制御部107に指示する。
通信制御部107は、図2に示すように、運転可否判定部107a、定周期発報部107b及び交換要求出力部107c、等を含んでいる。
運転可否判定部107aは、電源供給制御部101から電源が供給されると、保存部103に保存された多数の計測データのうちの最新の計測データ(換言すると、検出周期切替部104によって第1の閾値以上であると判定されたガル値を示す計測データ)を読み出し、読み出した計測データによって示されるガル値が第2の閾値以上であるか否かを判定する。また、運転可否判定部107aは、読み出した計測データによって示されるガル値が第2の閾値以上であったか否かを示す信号、具体的には、当該ガル値が第2の閾値以上であった旨を示す第1の信号または当該ガル値が第2の閾値未満であった旨を示す第2の信号を、通信端末CS2の識別コードと共に、マスターとして機能する通信端末CMにアンテナA2を介して送信する。なお、第2の閾値は、カウンタウエイト13用のガイドレール14c,14dの耐力限界に基づいて設定される耐震基準値であり、例えば600[Gal]等に設定される。
定周期発報部107bは、一定期間毎に、当該一定期間内に入力を受け付けた多数の計測データのうち、最も大きなガル値を示す計測データ(最大計測データ)を保存部103から読み出し、当該読み出した最大計測データを、通信端末CS2の識別コードと共に、通信端末CMにアンテナA2を介して送信する。なお、一定期間は多数の検出期間を含み、例えばN回分(Nは正の整数)の検出期間が1回の一定期間に相当する。
交換要求出力部107cは、電源寿命判定部106からの指示にしたがって電源交換要求を、通信端末CS2の識別コードと共に、通信端末CMにアンテナA2を介して送信する。
[機能構成:通信端末(マスター)]
続いて、図3の機能ブロック図を参照して、マスターとして機能する通信端末CMが有している機能部について説明する。通信端末CMは、アンテナA1を用いた無線にて、スレーブとして機能する通信端末CS1,CS2と接続される。また、通信端末CMは、有線にてエレベータ制御基板11と接続される。
通信端末CMは、図3に示すように、電源供給制御部201、通信制御部202、返信制御部203及び出力部204、等を備えている。
電源供給制御部201は、エレベータ制御基板11内の電源供給制御部から供給される電源を各機能部に供給する。なお、電源供給制御部201は、エレベータ制御基板11から電源供給を受けているため、通信端末CS1,CS2内の電源供給制御部101とは異なり、通信端末CMに含まれる全ての機能部に対して電源を常時供給する。
通信制御部202は、スレーブとして機能する通信端末CS1,CS2によって送信された各種信号や各種要求を、アンテナA1を介して受信する。具体的には、通信制御部202は、通信端末CS1,CS2内の運転可否判定部107aによって送信される第1の信号や第2の信号、定周期発報部107bによって送信される最大計測データ、交換要求出力部107cによって送信される電源交換要求、等をアンテナA1を介して受信する。受信された第1の信号や第2の信号は、これら信号に付随していた識別コードと共に返信制御部203及び出力部204に出力される。また、受信された最大計測データ及び電源交換要求は、これら情報に付随していた識別コードと共に出力部204に出力される。
返信制御部203は、通信制御部202から出力された第1または第2の信号の入力を、識別コードと共に受け付けると、当該入力を受け付けた第1または第2の信号に付随している識別コードによって識別される通信端末CSに対して、当該第1または第2の信号を正常に受信したことを通知するためのアクノレッジ(肯定応答)を、通信制御部202及びアンテナA1を介して送信(返信)する。
出力部204は、一定期間毎に通信制御部202から出力されてくる最大計測データの入力を、識別コードと共に受け付けると、当該入力を受け付けた最大計測データに付随している識別コードによって識別される通信端末CSと、自端末CMとが正常に動作していることを示す死活信号をエレベータ制御基板11に出力する。また、出力部204は、一定期間毎に通信制御部202から出力されてくる最大計測データの入力を、識別コードと共に受け付けると、当該最大計測データによって示されるガル値が第3の閾値以上であるか否かを判定し、当該判定の結果に応じて、当該識別コードによって識別される通信端末CSに接続された加速度センサSが動作中であるか、停止中であるかを示すステータス信号(換言すると、加速度センサSに異常が生じているか否かを示すステータス信号)をエレベータ制御基板11に出力する。なお、第3の閾値は、加速度センサSが動作中であるか停止中であるかを判定するために設定される値であり、例えば、通常運転(平常運転)時に検出されるガル値がこれに相当する。具体的には、第3の閾値は、例えば30[Gal]等に設定される。
出力部204は、第1の信号または第2の信号、電源交換要求等の入力を受け付けると、これら信号や要求を、これらに付随していた識別コードと共に、エレベータ制御基板11に出力する。
[機能構成:エレベータ制御基板]
次に、図4の機能ブロック図を参照して、エレベータ制御基板11が有している機能部について説明する。エレベータ制御基板11は、有線にて、マスターとして機能する通信端末CMと接続される。また、エレベータ制御基板11は、有線にて、かご制御装置21、ドア制御装置22及び乗場制御装置30と接続される。
エレベータ制御基板11は、図4に示すように、入出力制御部11a、運転制御部11b、位置制御部11c、モータ制御部11d、通信制御部11e及び電源供給制御部11f、等を備えている。
入出力制御部11aは、マスターとして機能する通信端末CMから送られてくる各種信号や各種要求の入力を受け付ける入力インタフェースであり、入力された各種信号や各種要求を他の機能部に出力する機能を有している。
運転制御部11bは、入出力制御部11aから送られてくる各種信号や各種要求に基づいて、エレベータ全体の運転動作を制御する機能を有している。
位置制御部11cは、位置検出器20によって検出された乗りかご12の移動量に基づいて、乗りかご12の現在位置を検出する機能を有している。モータ制御部11dは、モータ19の動作を制御する機能を有している。
通信制御部11eは、有線接続されたかご制御装置21、ドア制御装置22及び乗場制御装置30と各種情報の授受を行う。電源供給制御部11fは、エレベータ制御基板11に含まれる各機能部に電源を供給すると共に、マスターとして機能する通信端末CMに電源を供給する機能を有している。
[機能構成:運転制御部]
さらに、図5の機能ブロック図を参照して、エレベータ制御基板11に含まれる運転制御部11bが有している機能部について説明する。
運転制御部11bは、図5に示すように、端末異常判定部301、センサ異常判定部302、管制運転制御部303及び電源交換報知部304、等を備えている。
端末異常判定部301は、一定期間毎に入出力制御部11aから出力されてくる死活信号の入力の有無に基づいて、通信端末CS1,CS2及び通信端末CMに異常が生じているか否かを判定する。なお、通信端末CS1,CS2及び通信端末CMのうちの少なくとも1つに異常が生じている(可能性が高い)と判定された場合、端末異常判定部301は、保守員に対してこの旨を通知すると共に、乗りかご12の自動診断運転を禁止するための禁止信号を管制運転制御部303に出力する。
センサ異常判定部302は、一定期間毎に入出力制御部11aから出力されてくるステータス信号に基づいて、加速度センサS1,S2に異常が生じているか否かを判定する。なお、加速度センサS1,S2のうちの少なくとも一方に異常が生じている(可能性が高い)と判定された場合、センサ異常判定部302は、保守員に対してこの旨を通知すると共に、乗りかご12の自動診断運転を禁止するための禁止信号を管制運転制御部303に出力する。
管制運転制御部303は、地震発生時における乗りかご12の管制運転動作を制御する。具体的には、管制運転制御部303は、入出力制御部11aから出力されてくる通信端末CS1に対応した第1または第2の信号と、通信端末CS2に対応した第1または第2の信号とに基づいて、自動診断運転を行うことが可能か否かを判定し、自動診断運転を行うことが可能と判定した場合には、自動診断運転を行う。また、管制運転制御部303は、端末異常判定部301またはセンサ異常判定部302から禁止信号の入力を受け付けた場合、自動診断運転を禁止する。
電源交換報知部304は、入出力制御部11aから出力されてくる電源交換要求の入力を受け付けると、当該電源交換要求に付随した識別コードにより識別される通信端末CSのバッテリへの充電または当該通信端末CSの電池の交換を行う必要があることを保守員に対して報知する。
なお、図5には図示しないが、運転制御部11bには、かご制御装置21、ドア制御装置22及び乗場制御装置30、等から送られてくる各種情報に基づいて、乗りかご12が移動中であるか否かを判定する運転状態判定部、等がさらに設けられていても良い。
[動作:通信端末(スレーブ)]
ここで、図6のフローチャートを参照して、スレーブとして機能する通信端末CS2の動作の一例について説明する。なお、ここでは図2と同様に、通信端末CS2を代表例にとって説明し、同様に動作する通信端末CS1の説明は省略するものとする。
まず、入力部102は、予め設定された検出周期毎に、加速度センサS2によって計測されたガル値を示す計測データの入力を受け付ける(ステップST1)。入力された計測データは保存部103に書込/保存される。
続いて、検出周期切替部104は、保存部103に新たな計測データが保存されると、当該新たな計測データを保存部103から読み出し、当該読み出した計測データによって示されるガル値が第1の閾値以上であるか否かを判定する(ステップST2)。なお、既述したが、第1の閾値は、検出周期を現在の周期よりも長い周期に変更するか、短い周期に変更するかを判定するための指標として設定される値である。
上記したステップST2の処理の結果、計測データによって示されるガル値が第1の閾値未満であると判定された場合(ステップST2のNO)、検出周期切替部104は、今回と同様に、第1の閾値未満であると判定されたガル値を示す計測データの入力を、過去から現在にかけて第1の時間だけ、連続して受け続けているか否かを判定する(ステップST3)。なお、この処理の結果、上記した計測データの入力が第1の時間連続しているわけではないと判定された場合(ステップST3のNO)、ここでの一連の動作を終了させ、通信端末CS2は、次の検出周期が来るまで、つまり、加速度センサS2からの次の計測データの入力があるまで、待機状態となる。なお、第1の時間は、一般的に、地震発生時に余震も含めて地震が収まるとされている時間(例えば10分)に設定される。
一方、上記したステップST3の処理の結果、上記した計測データの入力が第1の時間連続していると判定された場合(ステップST3のYES)、検出周期切替部104は、地震や、地震に伴う余震が検知される可能性は低いとして、加速度センサS2から計測データの入力を受け付ける検出周期を現在よりも長い(遅い)検出周期に変更し(ステップST4)、ここでの一連の動作を終了させ、通信端末CS2は、次の検出周期が来るまで、つまり、加速度センサS2からの次の計測データの入力があるまで、待機状態となる。
上記したステップST2の処理の結果、計測データによって示されるガル値が第1の閾値以上であると判定された場合(ステップST2のYES)、検出周期切替部104は、地震や、地震に伴う余震が検知される可能性が高いとして、加速度センサS2から計測データの入力を受け付ける検出周期を現在よりも短い(早い)検出周期に変更する(ステップST5)。
次に、電源供給判定部105は、検出周期切替部104による上記したステップST2の処理結果として、計測データによって示されるガル値が第1の閾値以上である旨の結果を受けると、電源供給制御部101に電源投入指令を出力する。電源供給制御部101は、電源供給判定部105からの電源投入指令にしたがって、通信制御部107に電源を供給し始める(ステップST6)。
続いて、通信制御部107に含まれる運転可否判定部107aは、保存部103に保存されている最新の計測データを読み出し(換言すると、ステップST2の処理にて、第1の閾値以上であると判定されたガル値を示す計測データを読み出し)、当該読み出した計測データによって示されるガル値が第2の閾値以上であるか否かを判定する(ステップST7)。なお、既述したが、第2の閾値は、カウンタウエイト13用のガイドレール14c,14dの耐力限界に基づいて設定された耐震基準値である。
上記したステップST7の処理の結果、計測データによって示されるガル値が第2の閾値未満であると判定された場合、つまり、当該ガル値が第1の閾値以上、第2の閾値未満であった場合(ステップST7のNO)、運転可否判定部107aは、カウンタウエイト13用のガイドレール14c,14dに損傷や不具合が生じている可能性は低いとして、計測されたガル値が耐震基準値未満である旨を示す第2の信号を、アンテナA2を介してマスターとして機能する通信端末CMに送信し(ステップST8)、後述するステップST10の処理に進む。
上記したステップST7の処理の結果、計測データによって示されるガル値が第2の閾値以上であると判定された場合(ステップST7のYES)、運転可否判定部107aは、カウンタウエイト13用のガイドレール14c,14dに損傷や不具合(例えばガイドレールが屈曲する等)が生じている可能性が高いとして、計測されたガル値が耐震基準値以上である旨を示す第1の信号を、アンテナA2を介してマスターとして機能する通信端末CMに送信する(ステップST9)。
次に、運転可否判定部107aは、第1または第2の信号が通信端末CMによって正常に受信されたことを示すアクノレッジを受信したか否かを判定する(ステップST10)。なお、この処理の結果、通信端末CMからのアクノレッジを受信したと判定された場合(ステップST10のYES)、電源供給制御部101は、通信制御部107への電源供給を停止し(ステップST11)、ここでの一連の動作を終了させ、通信端末CS2は、次の検出周期が来るまで、つまり、加速度センサS2からの次の計測データの入力があるまで、待機状態となる。
一方で、上記したステップST10の処理の結果、通信端末CMからのアクノレッジを受信していない(未受信である)と判定された場合(ステップST10のNO)、運転可否判定部107aは、第1または第2の信号を送信してから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップST12)。なお、上記した第1の信号または第2の信号を送信してからの経過時間は、通信端末CS2に設けられる図示せぬ内部クロック等によりカウントされているものとする。この処理の結果、所定時間が経過したと判定された場合(ステップST12のYES)、上記したステップST11の処理が実行され、通信端末CS2はアクノレッジを受信することなく、ここでの一連の動作を終了させる。以降は、通信端末CS2は、次の検出周期が来るまで、つまり、加速度センサS2からの次の計測データの入力があるまで、待機状態となる。
上記したステップST12の処理の結果、所定時間が経過していないと判定された場合(ステップST12のNO)、運転可否判定部107aは、第1または第2の信号を、アンテナA2を介して通信端末CMに再送信した後に(ステップST13)、上記したステップST10の処理を再度実行する。
以上説明した一連の動作によれば、通信端末CS2は、加速度センサS2によって計測されたガル値が第1の閾値以上であった時にだけ、通信制御部107への電源供給を行うとしているので、省エネルギーであり、独自に設けられたバッテリまたは電池の寿命を長持ちさせることが可能となる。また、通信端末CS2は、加速度センサS2によって計測されたガル値が第1の時間連続して第1の閾値未満であった場合、検出周期を現在よりも長くするように変更するので、加速度センサS2から計測データの入力を受け付ける回数を減らすことが可能となる。つまり、上記したステップST1の処理ならびにこれに付随する処理を実行する回数が減るため、その分だけ省エネルギーであり、独自に設けられたバッテリまたは電池の寿命を長持ちさせることが可能となる。
[動作:通信端末(マスター)]
次に、図7のフローチャートを参照して、マスターとして機能する通信端末CMの動作の一例について説明する。
まず、通信制御部202は、通信端末CSから送信されてくる信号、具体的には、第1または第2の信号を識別コードと共に受信したか否かを判定する(ステップST21)。なお、この処理の結果、通信端末CSからの信号を受信していないと判定された場合(ステップST21のNO)、ステップST21の処理が再度実行される。
一方で、上記したステップST21の処理の結果、通信端末CSからの信号を受信したと判定された場合(ステップST21のYES)、通信制御部202は、受信した信号を識別コードと共に返信制御部203及び出力部204に出力する(ステップST22)。
返信制御部203は、通信制御部202から出力されてくる第1または第2の信号の入力を受け付けると、当該信号を正常に受信したことを伝達するためのアクノレッジを、付随している識別コードによって識別される通信端末CSに返すよう通信制御部202に指示する。通信制御部202は、返信制御部203からの指示に応じて、通信端末CSに対するアクノレッジを、アンテナA1を介して送信する(ステップST23)。
しかる後、出力部204は、通信制御部202から出力されてくる第1または第2の信号の入力を受け付けると、当該信号をエレベータ制御基板11に出力し(ステップST24)、ここでの一連の動作を終了させる。
[死活監視に関する動作:通信端末(スレーブ)]
続いて、図8のフローチャートを参照して、スレーブとして機能する通信端末CS2の死活監視に関する動作の一例について説明する。なお、ここでは図2及び図6と同様に、通信端末CS2を代表例にとって説明し、同様に動作する通信端末CS1の説明は省略するものとする。
まず、入力部102は、予め設定された検出周期毎に、加速度センサS2によって計測されたガル値を示す計測データの入力を受け付ける(ステップST31)。入力された計測データは保存部103に書込/保存される。
続いて、入力部102は、入力された計測データによって示されるガル値が、保存部103に保存されている最大計測データによって示されるガル値(最大値)を超えているか否かを判定する(ステップST32)。なお、この処理の結果、今回のガル値が最大値を超えていないと判定された場合(ステップST32のNO)、後述するステップST34の処理が実行される。
一方で、上記したステップST32の処理の結果、今回のガル値が最大値を超えていると判定された場合(ステップST32のYES)、入力部102は、保存部103に保存されている最大計測データの値を今回のガル値に更新する(ステップST33)。
次に、電源供給判定部105は、前回の一定期間が終了してから第2の時間(但し、「第2の時間」=「一定期間」)が経過したか否かを判定する(ステップST34)。なお、前回の一定期間が終了してからの経過時間は、通信端末CS2に設けられる図示せぬ内部クロック等によりカウントされているものとする。この処理の結果、第2の時間が経過していないと判定された場合(ステップST34のNO)、ここでの一連の動作を終了させ、通信端末CS2は、次の検出周期が来るか、第2の時間が経過するかまで、待機状態となる。
一方で、上記したステップST34の処理の結果、第2の時間が経過したと判定された場合(ステップST34のYES)、電源供給判定部105は、電源投入指令を電源供給制御部101に出力する。電源供給制御部101は、電源投入指令を受けると、当該電源投入指令にしたがって通信制御部107に電源を供給し始める(ステップST35)。
続いて、通信制御部107に含まれる定周期発報部107bは、保存部103に保存されている最大計測データを読み出し、当該最大計測データを通信端末CS2の識別コードと共に、アンテナA2を介して通信端末CMに送信する(ステップST36)。
しかる後、定周期発報部107bは、保存部103に保存されている最大計測データをリセットし(ステップST37)、電源供給制御部101は通信制御部107への電源供給を停止し(ステップST38)、ここでの一連の動作を終了させ、通信端末CS2は、次の検出周期が来るか、第2の時間が経過するかまで、待機状態となる。
[死活監視に関する動作:通信端末(マスター)]
図9のフローチャートを参照して、マスターとして機能する通信端末CMの死活監視に関する動作の一例について説明する。
まず、出力部204は、一定期間毎に通信制御部202から出力されてくる最大計測データ(換言すると、一定期間毎に通信端末CSから送信されてくる最大計測データ)の入力の有無を判定する(ステップST41)。なお、この処理の結果、最大計測データの入力がないと判定された場合(ステップST41のNO)、通信端末CMはここでの一連の動作を終了させる。
一方で、上記したステップST41の処理の結果、最大計測データの入力があったと判定された場合(ステップST41のYES)、出力部204は、通信端末CSと自端末CMとが正常に動作していることを示す死活信号をエレベータ制御基板11に出力する(ステップST42)。
次に、出力部204は、入力を受け付けた最大計測データによって示されるガル値が第3の閾値以上であるか否かを判定する(ステップST43)。この処理の結果、最大計測データによって示されるガル値が第3の閾値以上であると判定された場合(ステップST43のYES)、出力部204は、通信端末CSに接続されている加速度センサSに異常は生じていない、つまり、加速度センサSは正常に動作していると判定した後に(ステップST44)、後述するステップST46の処理が実行される。
一方で、上記したステップST43の処理の結果、最大計測データによって示されるガル値が第3の閾値未満であると判定された場合(ステップST43のNO)、出力部204は、通信端末CSに接続されている加速度センサSに異常が生じている可能性が高い(換言すると、加速度センサSが停止している可能性が高い)と判定した後に(ステップST45)、後述するステップST46の処理が実行される。
しかる後、出力部204は、ステップST44またはST45の処理の結果を受けて、加速度センサSの現在の状態を示すステータス信号をエレベータ制御基板11に出力し(ステップST46)、ここでの一連の動作を終了させる。
[動作:エレベータ制御装置]
さらに、図10のフローチャートを参照して、エレベータ制御装置10の動作の一例について説明する。
まず、エレベータ制御装置10は、上部機械室や昇降路内に設けられる図示せぬ各種センサからの入力に基づいて、高ガル、低ガル、特低ガル及びP波のうちの少なくとも1つが検出されたか否かを判定する(ステップST51)。なお、高ガル、低ガル、特低ガル及びP波はいずれも地震が発生したかどうかを判定するための指標である。高ガル、低ガル及び特低ガルはS波センサによって検出され、高ガルは、例えば、高さが60m以下の建物において200[Gal]以上の地震を検知した際に検出される。低ガルは、同建物において150[Gal]以上200[Gal]未満の地震を検知した際に検出され、特低ガルは、同建物において80[Gal]以上150[Gal]未満の地震を検知した際に検出される。また、P波(初期微動)はP波センサによって検出される。
上記したステップST51の処理の結果、高ガル、低ガル、特低ガル及びP波のうちのいずれも検出されなかったと判定された場合(ステップST51のNO)、エレベータ制御装置10は、後述するステップST79の処理を実行し、ここでの一連の動作を終了させる。
一方で、上記したステップST51の処理の結果、高ガル、低ガル、特低ガル及びP波のうちの少なくとも1つが検出されたと判定された場合(ステップST51のYES)、エレベータ制御装置10は、乗りかご12は移動中か否かを判定する(ステップST52)。なお、乗りかご12が移動中か否かの判定には、例えば、エレベータ制御基板11内の運転制御部11bに含まれる図示せぬ運転状態判定部による判定の結果、等が利用される。
上記したステップST52の処理の結果、乗りかご12は移動中でない、つまり、停止中であると判定された場合(ステップST52のNO)、エレベータ制御装置10は、乗りかご12を停止階に停止させたまま(ステップST53)、後述するステップST68の処理を実行する。
一方で、上記したステップST52の処理の結果、乗りかご12は移動中であると判定された場合(ステップST52のYES)、エレベータ制御装置10は、乗りかご12が所定時間内(例えば10秒以内)に最寄階に着床可能であるか否かを判定する(ステップST54)。なお、乗りかご12が所定時間内に最寄階に着床可能であるか否かの判定には、乗りかご12の現在の移動速度を示す情報や乗りかご12の現在位置を示す情報、現在位置から最寄階までの距離を示す情報、等が利用される。
上記したステップST54の処理の結果、乗りかご12は所定時間内に最寄階に着床可能であると判定された場合(ステップST54のYES)、エレベータ制御装置10は、乗りかご12を最寄階に着床させた後に(ステップST55)、後述するステップST68の処理を実行する。一方で、上記したステップST54の処理の結果、乗りかご12は所定時間内に最寄階に着床できないと判定された場合(ステップST54のNO)、エレベータ制御装置10は、乗りかご12を即時停止させる(ステップST56)。
続いて、エレベータ制御装置10は、乗りかご12が2つの階の間(階間)に停止したか否かを判定する(ステップST57)。なお、乗りかご12が階間に停止したか否かの判定には、例えば、エレベータ制御基板11内の位置制御部11cによって検出される乗りかご12の現在位置を示す情報、等が利用される。
上記したステップST57の処理の結果、乗りかご12が階間に停止していない、つまり、偶々最寄階に着床できたと判定された場合(ステップST57のNO)、後述するステップST68の処理が実行される。一方で、上記したステップST57の処理の結果、乗りかご12が階間に停止していると判定された場合(ステップST57のYES)、エレベータ制御装置10は、高ガル、低ガル、特低ガル及びP波のいずれもが非検出になったか否かを判定する(ステップST58)。
なお、この処理の結果、高ガル、低ガル、特低ガル及びP波のうちの少なくとも1つが検出されている、つまり、非検出になっていないと判定された場合(ステップST58のNO)、高ガル、低ガル、特低ガル及びP波のいずれもが非検出になるまで、ステップST58の処理が繰り返し実行される。一方で、上記したステップST58の処理の結果、高ガル、低ガル、特低ガル及びP波のいずれもが非検出になったと判定された場合(ステップST58のYES)、エレベータ制御装置10は、上記したステップST51の処理において高ガルが検出されていたか否かを判定する(ステップST59)。
上記したステップST59の処理の結果、高ガルは検出されていなかったと判定された場合(ステップST59のNO)、エレベータ制御装置10は、本エレベータシステムを構成する各種機器に損傷や不具合が生じている可能性は低いとして、乗りかご12とカウンタウエイト13とが離れる方向に乗りかご12を移動させ、乗りかご12を最寄階に着床させた後に(ステップST60)、後述するステップST68の処理を実行する。
一方で、上記したステップST59の処理の結果、高ガルが検出されていたと判定された場合(ステップST59のYES)、エレベータ制御装置10は、本エレベータシステムには地震時低速スイッチが付いているか否かを判定する(ステップST61)。なお、地震時低速スイッチの有無に関する情報は、エレベータ制御装置10内の図示せぬメモリ等に予め記憶されているものとする。
この処理の結果、地震時低速スイッチが付いていないと判定された場合(ステップST61のNO)、エレベータ制御装置10は、通信端末CMから第1の信号が出力されてきたか否かを判定する。より詳しくは、エレベータ制御装置10は、通信端末CS1の識別コードが付された第1の信号及び通信端末CS2の識別コードが付された第1の信号のうち、少なくとも一方の信号の入力を、通信端末CMから受けたか否かを判定する(ステップST62)。
上記したステップST62の処理の結果、通信端末CMから出力されてきた少なくとも1つの第1の信号の入力を受け付けていると判定された場合(ステップST62のYES)、エレベータ制御装置10は、当該第1の信号に付された識別コードにより識別される通信端末CSが設置された乗りかご12及び/またはカウンタウエイト13を支持しているガイドレール14に損傷や不具合が生じている可能性が高いとして、乗りかご12を最寄階に着床させることを中止した後に(ステップST63)、後述するステップST70の処理を実行する。
一方で、上記したステップST62の処理の結果、通信端末CMからの第1の信号の入力を受け付けていないと判定された場合(ステップST62のNO)、エレベータ制御装置10は、本エレベータシステムを構成する各種機器に損傷や不具合が生じている可能性は低いとして、乗りかご12とカウンタウエイト13とが離れる方向に乗りかご12を移動させ、乗りかご12を最寄階に着床させた後に(ステップST64)、後述するステップST68の処理を実行する。
上記したステップST61の処理の結果、地震時低速スイッチが付いていると判定された場合(ステップST61のYES)、エレベータ制御装置10は、当該地震時低速スイッチと、乗りかご12内の操作パネルに配設された戸閉ボタンとが同時に操作されたか否かを判定する(ステップST65)。なお、地震時低速スイッチと戸閉ボタンとが同時に操作されたか否かの判定には、かご制御装置21から出力される、乗客によって操作された操作パネルに関する情報、等が利用される。
なお、この処理の結果、地震時低速スイッチと戸閉ボタンとが同時に操作されていないと判定された場合(ステップST65のNO)、地震時低速スイッチと戸閉ボタンとが同時に操作されるまで、ステップST65の処理が繰り返し実行される。その際には、例えば、地震時低速スイッチと戸閉ボタンとを同時に操作して欲しい旨のアナウンスを乗りかご12内の図示せぬスピーカから流すとしても良い。
上記したステップST65の処理の結果、地震時低速スイッチと戸閉ボタンとが同時に操作されたと判定された場合(ステップST65のYES)、エレベータ制御装置10は、地震時低速スイッチと戸閉ボタンとが押下されている間中、乗りかご12とカウンタウエイト13とが離れる方向に乗りかご12を低速で移動させる(ステップST66)。エレベータ制御装置10は、乗りかご12が最寄階に着床したか否かを判定する(ステップST67)。なお、この処理の結果、乗りかご12がまだ最寄階に着床していないと判定された場合(ステップST67のNO)、上記したステップST65及びST66の処理が再度実行される。
一方で、上記したステップST67の処理の結果、乗りかご12が最寄階に着床したと判定された場合(ステップST67のYES)、エレベータ制御装置10は、乗りかご12のドアを所定時間だけ戸開し(ステップST68)、乗りかご12に乗客がいる場合は、当該乗客の積み下ろしが行われる。
以上説明したステップST51〜ST68の処理は、地震発生時に乗りかご12を最寄階に着床させ、乗客の積み下ろしを行うまでの一連の処理である。以降の処理は、乗客の積み下ろしを行ってから乗りかご12を復旧させるまでの一連の処理になる。
まず、上記したステップST68の処理の後、エレベータ制御装置10は、加速度センサS1,S2にそれぞれ接続され、スレーブとして機能している通信端末CS1,CS2と、エレベータ制御装置10に含まれ、マスターとして機能する通信端末CMとに異常が生じているか否かを判定する(ステップST69)。なお、通信端末CS1,CS2及び通信端末CMに異常が生じているか否かの判定は、端末異常判定部301による判定の結果に基づいて判定される。
上記したステップST69の処理の結果、通信端末CMからの死活信号の入力がなく、いずれかの通信端末に異常が生じている可能性が高いと判定された場合(ステップST69のYES)、エレベータ制御装置10は、乗りかご12を復旧させるための自動診断運転を行うことを禁止し、乗りかご12を運転休止状態にした後に(ステップST70)、後述するステップST78の処理が実行される。
一方で、上記したステップST69の処理の結果、通信端末CMからの死活信号の入力があり、いずれの通信端末にも異常が生じていないと判定された場合(ステップST69のNO)、エレベータ制御装置10は、加速度センサS1,S2に異常が生じているか否かを判定する(ステップST71)。なお、加速度センサS1,S2に異常が生じているか否かの判定は、センサ異常判定部302による判定と位置制御部11Cによる検出の結果に基づいて判定される。
上記したステップST71の処理の結果、加速度センサS1,S2のうちの少なくとも一方に異常が生じている可能性が高いと判定された場合(ステップST71のYES)、上記したステップST70の処理が実行される。一方で、上記したステップST71の処理の結果、加速度センサS1,S2に異常は生じていないと判定された場合(ステップST71のNO)、エレベータ制御装置10は、通信端末CS1の識別コードが付された第1の信号及び通信端末CS2の識別コードが付された第1の信号のうちの少なくとも一方の入力を受け付けているか否かを判定する(ステップST72)。なお、この処理の結果、少なくとも1つの第1の信号の入力を受け付けていると判定された場合(ステップST72のYES)、エレベータ制御装置10は、当該第1の信号に付された識別コードにより識別される通信端末CSが設置された乗りかご12及び/またはカウンタウエイト13を支持しているガイドレール14に損傷や不具合が生じている可能性が高いとして、上記したステップST70の処理を実行する。
一方で、上記したステップST72の処理の結果、第1の信号の入力を受け付けていない、つまり、通信端末CS1,CS2の識別コードが付された第2の信号の入力を受け付けていると判定された場合(ステップST72のNO)、エレベータ制御装置10は、ステップST51の処理において、高ガルまたは低ガルのどちらかが検出されたか否かを判定する(ステップST73)。この処理の結果、高ガル及び低ガルのどちらもが検出されていないと判定された場合(ステップST73のNO)、後述するステップST79の処理が実行される。
上記したステップST73の処理の結果、高ガルまたは低ガルのどちらかが検出されていたと判定された場合(ステップST73のYES)、エレベータ制御装置10は、高ガルまたは低ガルが検出されてから第3の時間が経過したか否かを判定する(ステップST74)。なお、第3の時間は、地震発生時におけるロープの揺れが収まるとされている時間に設定される。この処理の結果、第3の時間が経過していないと判定された場合(ステップST74のNO)、第3の時間が経過するまでステップST74の処理が繰り返し実行される。
一方で、上記したステップST74の処理の結果、第3の時間が経過したと判定された場合(ステップST74のYES)、エレベータ制御装置10は、乗りかご12の地震時自動診断運転を開始する(ステップST75)。
続いて、エレベータ制御装置10は、地震時自動診断運転が終了したか否かを判定する(ステップST76)。なお、地震時自動診断運転が終了したか否かは、例えば、診断運転終了時に出力される終了信号の入力を受け付けたか否かに基づいて判定される。この処理の結果、地震時自動診断運転がまだ終了していないと判定された場合(ステップST76のNO)、地震時自動診断運転が終了するまで、ステップST76の処理が繰り返し実行される。
上記したステップST76の処理の結果、地震時自動診断運転が終了したと判定された場合(ステップST76のYES)、エレベータ制御装置10は、乗りかご12を仮復旧させ、以降は、仮復旧運転を行う(ステップST77)。
保守員は、乗りかご12が仮復旧運転を行っている場合であっても、現場に赴き、点検作業を行う必要がある。このため、保守員による点検作業が開始される。保守員による点検作業が開始されると、エレベータ制御装置10は、保守員による点検作業が終了したか否かを判定する(ステップST78)。
この処理の結果、点検作業がまだ終了していないと判定された場合(ステップST78のNO)、保守員による点検作業が終了したと判定されるまで、ステップST78の処理が繰り返し実行される。
一方で、点検作業が終了したと判定された場合(ステップST78のYES)、エレベータ制御装置10は、乗りかご12を完全に復旧させ、以降は、平常運転を行い(ステップST79)、ここでの一連の動作を終了させる。
一実施形態に係るエレベータシステムはスレーブとして機能する通信端末CS2を備え、この通信端末CS2には、独自の電源装置が設けられている。これによれば、カウンタウエイト13に新規の電源設備(電源コード)等を設けることなく、カウンタウエイト13に通信端末CS2を設置することが可能になる。
また、通信端末CS2は、有線接続されている加速度センサS2によって計測されたガル値が第1の閾値以上であった時にだけ、他の通信端末(具体的には通信端末CM)と通信するための通信制御部107に電源供給を行うとしているため、省エネルギーであり、独自に設けられた電源装置の寿命を長持ちさせることも可能である。
さらに、通信端末CS2は、加速度センサS2によって計測されたガル値が第1の時間連続して第1の閾値未満であった場合、加速度センサS2から計測データの入力を受ける検出周期を現在よりも長くするように変更するので、当該計測データの入力を受ける回数を減らすことが可能となる。つまり、計測データの入力を受けるにあたってかかる電力消費を減らすことができるので、省エネルギーであり、独自に設けられた電源装置の寿命を長持ちさせることが可能である。
また、上記したように通信端末CS2は電源装置の長寿命化を図る各種機能を備えているので、保守員が電源装置を交換する回数を減らすことができ、保守員にかかる負担を低減させることも可能である。
以上説明した一実施形態によれば、カウンタウエイトに新規の電源設備を設けることなく、カウンタウエイトに設けられたセンサからの出力をエレベータ制御装置に送信可能なエレベータシステムを提供することが可能となる。
なお、本エレベータシステムにおいては、図10及び図11に示した各種処理を実行することができるので、地震発生時には、安全性を十分に考慮した上で、迅速に復旧可能なエレベータシステムを実現させることが可能である。
本実施形態においては、図1に示したように、乗りかご12に通信端末CS1が設置され、カウンタウエイト13に通信端末CS2が設置され、上部機械室に通信端末CS1,CS2と通信可能な通信端末CMが設置されている場合を例示したが、通信端末の設置レイアウト、特に、通信端末CMの設置位置はこれに限定されない。以下、図12〜図14を参照しながら、図1とは異なる設置レイアウトについて説明する。
[第1の変形例]
図12は、本実施形態の第1の変形例に係るエレベータシステムの概略構成例を示す図である。図12に示すエレベータシステムは、マスターとして機能する通信端末CMを上部機械室に設置せずに、通信端末CS1の代わりに乗りかご12上に設置している点で、図1に示したエレベータシステムと相違している。通信端末CMは、乗りかご12上に設置される加速度センサS1と有線にて接続される。
この場合、通信端末CMとエレベータ制御装置10とを接続するための配線設備100が新規に必要にはなるものの、スレーブとして機能する通信端末CSの個数を1つ減らすことができ、低コスト化を図ることが可能となる。但し、この場合、通信端末CMには、通信端末CSに含まれる入力部102、保存部103、運転可否判定部107a及び定周期発報部107bに相当する機能部が少なくとも搭載される必要がある。なお、通信端末CMには、検出周期切替部104に相当する機能部がさらに搭載されていても良い。
本変形例によれば、上記した実施形態と同様な効果を得ることが可能である。
[第2の変形例]
図13は、本実施形態の第2の変形例に係るエレベータシステムの概略構成例を示す図である。図13に示すエレベータシステムは、図12の構成と同様に、マスターとして機能する通信端末CMを上部機械室に設置せずに、通信端末CS1の代わりに乗りかご12上に設置している点で、図1に示したエレベータシステムと相違している。また、通信端末CMをエレベータ制御装置10と直接的に接続するのではなく、通信端末CMを、かご制御装置21を介してエレベータ制御装置10と間接的に接続している点で、図12に示したエレベータシステムとも相違する。
この場合、スレーブとして機能する通信端末CSの個数を1つ減らせる上に、通信端末CMとエレベータ制御装置10とを接続するための新規な配線設備100も必要ないため、より低コスト化を図ることが可能となる。より詳しくは、通信端末CMとかご制御装置21とを接続するための配線設備200が新規に必要にはなるものの、上部機械室まで延びる配線設備100に比べて簡易な配線設備で良いため、より低コスト化を図ることが可能となる。但し、この場合においても、通信端末CMには、通信端末CSに含まれる入力部102、保存部103、運転可否判定部107a及び定周期発報部107bに相当する機能部が少なくとも搭載される必要がある。なお、この場合においても、通信端末CMには、検出周期切替部104に相当する機能部がさらに搭載されていても良い。
本変形例によれば、第1の変形例と同様に、上記した実施形態と同様な効果を得ることが可能である。
[第3の変形例]
図14は、本実施形態の第3の変形例に係るエレベータシステムの概略構成例を示す図である。図14に示すエレベータシステムは、通信端末CMの設置レイアウトは図1に示したエレベータシステムと同様ではあるものの、上部機械室に設置されているエレベータ制御装置10内に通信端末CMと有線にて接続される加速度センサS3が設置されている点で、図1に示したエレベータシステムと相違している。
加速度センサS3は、上部機械室の揺れを検出(計測)するためのセンサである。
この場合、加速度センサS3が新規な設備として増えるため、図1に示したエレベータシステムに比べてコストはかかるものの、加速度センサS3によって計測されるガル値に基づいて、メインシーブ18a、そらせシーブ18b及びモータ19に損傷や不具合がないかを判定することが可能となるため、より安全性を担保することが可能となる。なお、この場合においても、通信端末CMには、通信端末CSに含まれる入力部102、保存部103、運転可否判定部107a及び定周期発報部107bに相当する機能部が少なくとも搭載される必要がある。また、この場合においても、通信端末CMには、検出周期切替部104に相当する機能部がさらに搭載されていても良い。
本変形例によれば、第1及び第2の変形例と同様に、上記した実施形態と同様な効果を得ることができる上に、仮復旧運転を行うための自動診断運転を行っても良いか否かの判定をより精度良く行うことが可能となる。
なお、本実施形態においては、通信端末CS1,CS2に有線接続されるセンサが加速度センサだけである場合を想定して説明したが、通信端末CS1,CS2には、例えば音声センサ等、他のセンサがさらに有線接続されていても良い。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…エレベータ制御装置、11…エレベータ制御基板、12…乗りかご、13…カウンタウエイト、14a〜14d…ガイドレール、15…ガイドシュー、16…メインロープ、17…巻上機、18a…メインシーブ、18b…そらせシーブ、19…モータ、20…位置検出器、21…かご制御装置、22…ドア制御装置、23…モータ、30…乗場制御装置、101…電源供給制御部、102…入力部、103…保存部、104…検出周期切替部、105…電源供給判定部、106…電源寿命判定部、107…通信制御部、107a…運転可否判定部、107b…定周期発報部、107c…交換要求出力部、CM,CS1,CS2…通信端末、PS…P波センサ、SS…S波センサ、S1,S2…加速度センサ。

Claims (3)

  1. 昇降路内に設置された乗りかごと、
    前記乗りかごとロープを介して連結されるカウンタウエイトと、
    前記カウンタウエイトに設けられ、前記カウンタウエイトの揺れを計測するセンサと、
    前記カウンタウエイトに設けられ、かつ前記センサに有線接続される通信端末であって、他の通信端末と通信する際に子機として機能する第1の通信端末と、
    前記第1の通信端末と通信可能に接続され、親機として機能する第2の通信端末と
    を具備し、
    前記第1の通信端末は
    電源装置と、
    第1の周期毎に、前記センサによって計測された揺れを示す計測データの入力を受け付ける入力手段と、
    前記入力手段が前記計測データの入力を受け付ける検出周期を変更する検出周期切替手段と、
    前記入力手段により入力が受け付けられた計測データを、前記第2の通信端末に送信する通信制御手段と、
    前記電源装置から前記各手段への電源供給を制御する電源供給制御手段と
    を備え、
    前記電源供給制御手段は、
    前記入力手段には、電源を常時供給し、前記通信制御手段には、前記入力手段により入力が受け付けられた計測データによって示される計測値が第1の閾値以上であった場合に電源を供給し、
    前記検出周期切替手段は、
    前記入力手段により入力が受け付けられた計測データによって示される計測値が所定期間連続して第1の閾値未満であった場合、前記検出周期を前記第1の周期よりも長い周期に変更することを特徴とするエレベータシステム。
  2. 昇降路内に設置された乗りかごと、
    前記乗りかごとロープを介して連結されるカウンタウエイトと、
    前記カウンタウエイトに設けられ、前記カウンタウエイトの揺れを計測するセンサと、
    前記カウンタウエイトに設けられ、かつ前記センサに有線接続される通信端末であって、他の通信端末と通信する際に子機として機能する第1の通信端末と、
    前記第1の通信端末と通信可能に接続され、親機として機能する第2の通信端末と
    を具備し、
    前記第1の通信端末は、
    電源装置と、
    第1の周期毎に、前記センサによって計測された揺れを示す計測データの入力を受け付ける入力手段と、
    前記入力手段が前記計測データの入力を受け付ける検出周期を変更する検出周期切替手段と、
    前記入力手段により入力が受け付けられた計測データを、前記第2の通信端末に送信する通信制御手段と、
    前記電源装置から前記各手段への電源供給を制御する電源供給制御手段と
    を備え、
    前記電源供給制御手段は、
    前記入力手段には、電源を常時供給し、前記通信制御手段には、前記入力手段により入力が受け付けられた計測データによって示される計測値が第1の閾値以上であった場合に電源を供給し、
    前記検出周期切替手段は、
    前記入力手段により入力が受け付けられた計測データによって示される計測値が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上であった場合、前記検出周期を前記第1の周期よりも短い周期に変更することを特徴とするエレベータシステム。
  3. 前記電源供給制御手段は、
    前記電源装置の残量が所定値未満になった場合、当該電源装置の交換を保守員に促すための電源交換要求を前記第2の通信端末に送信するために、前記通信制御手段に電源を供給することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータシステム。
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