JP6614482B2 - 燃料電池の製造方法および燃料電池の製造装置 - Google Patents

燃料電池の製造方法および燃料電池の製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、燃料電池の製造方法および燃料電池の製造装置に関する。
従来、生産性良く燃料電池を製造する様々な提案がなされている。例えば特許文献1に記載の発明は、セパレータとなる長尺な基材をロールから引き出して搬送しつつ、これに種々の処理を施すことによって、燃料電池を連続的に製造している。
セパレータに施されるそれらの処理の1つに成膜がある。金属またはDLC(ダイヤモンドライクカーボン)等からなる膜をセパレータの表面に形成することによって、導電性および耐食性等の向上が図られる。このような特性は膜厚によって変化するため、膜厚を管理することは重要である。
特許第4529439号公報
しかしながら、前述の従来技術では膜厚の検査は行われておらず、所望の厚さの膜が形成されていない場合でも、その状態で製造は継続される。その結果、不良品が大量に製造され、製造コストの悪化を招く虞がある。
また、一ロール分の基材の全てに対し連続的に成膜を行った後、オフラインで膜厚を検査したとしても、一ロール分の成膜が終了するまで膜厚は検査されないため、所望の膜厚と異なる不良品が大量に製造される虞がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、所望の膜厚と異なる膜厚で成膜された不良品が大量に製造されるのを抑制して製造コストの悪化を防止する燃料電池の製造方法および燃料電池の製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の燃料電池の製造方法は、板状の基材に表面処理を施す表面処理工程を有する。表面処理工程では、真空炉内で基材の表面に連続的に膜が形成されるとともに、膜の形成に続けて基材が搬送され、搬送方向下流側で膜の形成と連続的に膜の厚みが計測される。
上記目的を達成するための本発明の燃料電池の製造装置は、板状の基材に表面処理を施す表面処理装置を有する。表面処理装置は、基材の搬送経路が設けられた真空炉と、真空炉内の搬送経路に面して配置された、基材の表面に連続的に膜を形成する膜形成装置と、膜の厚みを計測する膜厚計測装置と、を有する。膜厚計測装置は、膜形成装置に対し基材の搬送方向下流側に続く搬送経路に面して配置される。
本発明によれば、基材表面への膜の形成と連続的に膜厚が計測されるため、膜厚の不良が速やかに発見される。従って、所望の膜厚と異なる膜厚で成膜された不良品が大量に製造され難く、本発明は製造コストの悪化を防止できる。
実施形態の燃料電池の製造装置の概略構成を示す図である。 実施形態の燃料電池の製造方法の概略を示すフローチャートである。 長尺な板材に成形されたセパレータを示す斜視図である。 図1の4−4線に沿う断面図である。 セパレータ接合体の斜視図である。 実施形態の表面処理工程の概略を示すフローチャートである。 膜厚計測を示す斜視図である。 膜厚の計測結果に基づく装置の制御を示すフローチャートである。 計測軌跡に沿った膜厚の変化の例を示す図である。 接触抵抗の良否とL色空間におけるa、bとの関係を示す図である。 接触抵抗の判定結果に基づく装置の制御を示すフローチャートである。 交互に積層されるセパレータ接合体および膜電極接合体の斜視図である。 燃料電池本体の斜視図である。 変形例の燃料電池の製造装置の概略構成を示す図である
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる。
図1に示すように、実施形態の燃料電池の製造装置10は、成形装置140と、溶接装置150と、洗浄装置160と、切断装置170と、表面処理装置100と、接着剤塗布装置180と、乾燥炉190と、を有する。
成形装置140は、長尺な板材121を挟んで押圧するローラ141を含む。成形装置140は、板材121をプレス成形し、セパレータ122を形成する。ローラ141の外周面には、セパレータ122の外面形状に対応する凹凸形状が設けられている。板材121は、これを巻回したロール120から引き出され、連続的に供給される。
板材121を形成する材料は、例えば、ステンレス鋼板、もしくは、鉄、ニッケル、クロムの主成分組成を適宜変更した改良鋼板である。
溶接装置150は、レーザ151を照射してセパレータ122同士を溶接する。溶接装置150は、セパレータ122同士を接合できればよく、レーザ151によって溶接する形態に限定されない。
洗浄装置160は、レーザ161を照射してセパレータ122の表面を洗浄する。洗浄装置160は、セパレータ122の表面を洗浄できればよく、レーザ161によって表面を洗浄する形態に限定されない。
切断装置170は、例えばシャー方式のさい断機である。切断装置170は、セパレータ122を溶接したものを切断し、セパレータ接合体123(基材)を形成する。切断装置170は、セパレータ122を溶接したものを切断できればよく、シャー方式のさい断機に限定されない。
表面処理装置100は、真空炉101、真空炉101と連通するポンプ102、および真空炉101と連通するボンベ103を有する。表面処理装置100は、セパレータ接合体123を搬送するコンベア104を有する。表面処理装置100は、電極105、スパッタ源106、スパッタ源107(膜形成装置)、分光計108(膜厚計測装置)、およびカメラ109(画像認識装置)を有する。これらは、コンベア104が形成する搬送経路に面して配置され、ワークの搬送方向上流側から下流側へこの順序で並ぶ。表面処理装置100は、照明装置110を有する。表面処理装置100は、構成要素の動作を制御する制御装置111を有する。
真空炉101は、コンベア104、電極105、スパッタ源106、スパッタ源107、および分光計108を収容する。電極105、スパッタ源106、スパッタ源107、および分光計108は、それぞれ壁によって仕切られている。カメラ109は、真空炉101の外に配置される。
ポンプ102は真空炉101の内部から気体を排出する。真空炉101の内部の真空度は、例えば10−3Pa程度である。ボンベ103は、例えばアルゴン等の不活性ガスを真空炉101内に供給する。
電極105は、平板形状を有する。電極105は、電源(不図示)と電気的に接続している。不活性ガス中において電極105に電圧が印加されることによって、コンベア104上のセパレータ接合体123と電極105との間でプラズマが発生し、不活性ガスがイオン化される。
スパッタ源106は、クロムによって形成されたターゲットを含む。スパッタ源106は、不活性ガス中においてこのターゲットに電圧(以下、スパッタ電圧と称す)を印加し、ワークに向かってターゲットから粒子をはじき飛ばして成膜する。
スパッタ源106に含まれるターゲットを形成する材料は、クロムに限定されず、ニッケル、亜鉛、銅、タングステン、チタン、コバルト、モリブデン、ジルコニウム、ハフニウム及びバナジウム等であってもよい。
スパッタ源107は、炭素によって形成されたターゲットを含む。スパッタ源107は、不活性ガス中において炭素からなるターゲットにスパッタ電圧を印加し、ワークに向かってターゲットから粒子をはじき飛ばして成膜する。
形成された膜の厚みは、分光計108によって真空炉101内で計測される。分光計108は、コンベア104上のセパレータ接合体123に向かって光を出射する投光部と、ワークから反射した光を受ける受光部と、を含む。分光計108は、投光部に光学的に接続する光源を含む。光源は、例えば、ハロゲンランプおよび青色LEDである。分光計108は、受光部で受けた光を分光する。分光計108は、例えばフォトダイオードや光電子倍増管等を含み、分光した光の強度に応じた出力信号を制御装置111へ出力する。分光計108と制御装置111とは電気的に接続している。
カメラ109は、コンベア104上のセパレータ接合体123を撮像する。カメラ109によって撮像されるセパレータ接合体123は、照明装置110によって照らされる。照明装置110は、例えばハロゲンランプである。カメラ109は制御装置111と電気的に接続している。
カメラ109および照明装置110は、真空炉101の外に配置される。カメラ109は、真空炉101に設けられた窓部112を通じてセパレータ接合体123を撮像する。照明装置110は、真空炉101に設けられた窓部113を通じてセパレータ接合体123を照らす。窓部112、113は、例えばガラスによって形成される。
制御装置111は、例えばパーソナルコンピュータおよびエンジニアリングワークステーション等のコンピュータである。
制御装置111は、コンベア104によるワークの搬送速度を制御する。制御装置111は、電極105に印加される電圧を制御する。制御装置111は、スパッタ源106のスパッタ電圧を制御する。これによって、セパレータ接合体123上に形成される中間層の性状が制御される。制御装置111は、スパッタ源107のスパッタ電圧を制御する。これによって、中間層の上に形成される膜の性状が制御される。
制御装置111は、分光計108が受けるセパレータ接合体123からの反射光に基づき、セパレータ接合体123上に形成された膜の膜厚を算出する。膜厚の算出方法は、セパレータ接合体123への入射光とセパレータ接合体123からの反射光との間の偏光状態の変化から膜厚を算出する分光エリプソメトリである。
制御装置111は、カメラ109が撮像したセパレータ接合体123の表面画像から、L色空間におけるL、a、bのそれぞれの値を算出する。Lは明度を表す。a、bは色度を表す。L色空間およびL、a、bについては、JIS Z8781−4:2013に規定されている。
接着剤塗布装置180は、スクリーン印刷によってセパレータ接合体123に接着剤181を塗布する。接着剤塗布装置180は、接着剤181が通過する孔が形成されたスクリーン182と、スクリーン182の表面に対して摺動するスキージ183と、を有する。接着剤塗布装置180は、セパレータ接合体123に接着剤181を塗布できればよく、スクリーン印刷によって接着剤181を塗布する形態に限定されない。
燃料電池の製造装置10は、セパレータ接合体123と膜電極接合体124(以下、MEA124と称す)とを交互に積層するロボットアーム(不図示)を備える。
次に、燃料電池の製造方法について述べる。
図2に示すように、実施形態の燃料電池の製造方法は、成形工程S1と、溶接工程S2と、洗浄工程S3と、切断工程S4と、を有する。燃料電池の製造方法は、表面処理工程S5と、接着剤塗布工程S6と、モジュール化工程S8と、を有する。燃料電池の製造方法は、モジュール化工程S8の前に、MEAのフレームを粗面化するMEAフレーム粗面化工程S7を有する。燃料電池の製造方法は、接着剤硬化工程S9と、リーク検査工程S10と、スタック化工程S11と、荷重調整スペーサ選択工程S12と、本体組立工程S13と、性能測定工程S14と、を有する。
図3に示すように、成形工程S1では、溝状の流路122aおよび貫通孔であるマニホールド122b、122cが形成されたセパレータ122が成形される。複数のセパレータ122が連なった状態に成形される。ローラ141(図1)が板材121をプレスすることによって、流路122aおよびマニホールド122b、122cが形成される。各セパレータ122において、複数のマニホールド122bのうちのいずれか1つは、流路122aと連通する。各セパレータ122において、複数のマニホールド122cのうちのいずれか1つは、流路122aと連通する。
成形工程S1の後、セパレータ122とセパレータ122とが重ね合わされ、溶接工程S2において溶接される(図1)。
図4に示すように、溶接工程S2では、流路122a同士が合わさった部分122eにレーザ151(図1)が照射され、セパレータ122同士が溶接される。
洗浄工程S3において、セパレータ122は表面にレーザ161を照射され(図1)、脱脂および洗浄される。
図5に示すように、切断工程S4では、長手方向におけるセパレータ122とセパレータ122との間の部分が切断され、単一のセパレータ122同士が重なり合って接合したセパレータ接合体123が形成される。その後、セパレータ接合体123は、表面処理工程S5において表面処理を施される(図1)。
図6に示すように、表面処理工程S5は、真空引き工程S101、加熱工程S102、ボンバード工程S103、中間層形成工程S104、膜形成工程S105、膜厚計測工程S106、接触抵抗判定工程S107、および、大気戻し工程S108を有する。これらの工程は、表面処理装置100で実行される。
真空引き工程S101では、真空炉101が密閉された状態で、ポンプ102が真空炉101内を真空引きする。真空引き工程S101前、複数のセパレータ接合体123が真空炉101内に入れられる。これらのセパレータ接合体123は、例えば真空炉101内に設けられたロボットアーム(不図示)によって、コンベア104の端部に一定の間隔を置いて1つずつ載せられる。
各セパレータ接合体123は、コンベア104によって搬送され、電極105、スパッタ源106、スパッタ源107、分光計108、およびカメラ109を順に通過する。各セパレータ接合体123がこれらを通過する際に、ボンバード工程S103、中間層形成工程S104、膜形成工程S105、膜厚計測工程S106、および接触抵抗判定工程S107のそれぞれが実行される。
加熱工程S102では、セパレータ接合体123がコンベア104の端から搬送されて電極105と対向する位置に達するまでの間に加熱される。セパレータ接合体123は、例えば輻射によって非接触で加熱される。または、セパレータ接合体123は、例えばヒータを内蔵するローラが接することによって加熱される。
ボンバード工程S103では、電極105への電圧印加によってイオン化された不活性ガスが、セパレータ接合体123の表面を叩き、セパレータ接合体123の表面の酸化膜を除去する。このとき、セパレータ接合体123にバイアス電圧を印加してもよい。こうすることによって、イオン化された不活性ガスがセパレータ接合体123に向かって誘導されるため、エッチング効果が増す。
バイアス電圧は、例えば、搬送されるセパレータ接合体123の表面に、電源と電気的に接続した導電性のブラシ(不図示)を摺接させることによって、セパレータ接合体123に印加される。
中間層形成工程S104では、物理気相蒸着法(PVD:Physical Vapor Deposition)によってセパレータ接合体123の表面に中間層が形成される。セパレータ接合体123がスパッタ源106と対向しつつ搬送される際、スパッタ源106内のターゲットからはじき出された粒子がセパレータ接合体123に衝突し、中間層が形成される。
膜形成工程S105では、物理気相蒸着法(PVD)によってセパレータ接合体123の上に膜が形成される。セパレータ接合体123がスパッタ源107と対向しつつ搬送される際、スパッタ源107内のターゲットからはじき出された粒子がセパレータ接合体123の上に衝突し、膜が形成される。膜は中間層の上に形成される。膜を形成する材料は、ダイアモンドライクカーボン(DLC:Diamond Like Carbon)である。膜は導電性および耐食性を有する。セパレータ接合体123がスパッタ源107と対向する際、バイアス電圧がセパレータ接合体123に印加される。これによって、スパッタ源107からはじき出された粒子が、セパレータ接合体123に向かって引き寄せられる。セパレータ接合体123に印加されるバイアス電圧を制御することによって、形成される膜の性状が制御される。
中間層形成工程S104および膜形成工程S105で行われる物理気相蒸着法は、例えば、高出力インパルス・マグネトロン・スパッタリング(HIPIMS:High Power Impulse Magnetron Sputtering)である。物理気相蒸着法は、HIPIMSに限定されず、他のスパッタリング法またはイオンビームデポジッション等であってもよい。
図7に示すように、膜厚計測工程S106では、分光計108が、セパレータ接合体123の面方向において搬送方向D1と交差する方向D2に移動する。このように分光計108が移動するとともにセパレータ接合体123が搬送されることによって、搬送方向D1に対し斜めに膜の厚みが計測される。
より具体的には、セパレータ接合体123に当っている分光計108からの光は、セパレータ接合体123の対角線L上をその一端L1から他端L2まで相対移動し、対角線Lにおける膜厚が計測される。計測される膜厚は、中間層の上に形成されたDLC膜の膜厚である。セパレータ接合体123に当っている光のスポット径は、例えば約500nmである。
一つのセパレータ接合体123に対する膜厚の計測が終了し、次に搬送されてくるセパレータ接合体123の膜厚を計測する場合、分光計108は、方向D2と反対の方向D3に移動する。このとき、セパレータ接合体123に当っている光は、対角線Lと交差するセパレータ接合体123の他の対角線上を相対移動する。方向D1と方向D2、D3とは直交する。
分光計108に接続した駆動装置114が分光計108を移動させる。駆動装置114は、例えば分光計108に接続したボールネジをモータによって回転させて分光計108を移動させる。
駆動装置114による分光計108の移動は、制御装置111によって制御される。また、制御装置111は、計測された膜厚を判別し、その結果に基づきスパッタ源107のスパッタ電圧またはセパレータ接合体123に印加するバイアス電圧を制御する。
図8に示すように、膜の形成S1001、および膜厚計測S1002の後、膜厚が規格内か否か判別される(S1003)。その後、膜厚が修正不要な範囲内にあるか否か判別される(S1004)。図8における膜の形成S1001は、図6の膜形成工程S105に対応し、膜厚計測S1002は、図6の膜厚計測工程S106に対応する。
膜厚が規格内か否かの判別S1003では、図9に示すように、計測された膜の膜厚が、上限規格値V1と下限規格値V2との間にあるか否かが判別される。計測された膜厚が規格外の場合、具体的には、計測された膜厚が厚く上限規格値V1より大きい場合、または、計測された膜厚が薄く下限規格値V2より小さい場合、制御装置111は、表面処理装置100の動作を停止させ、成膜を中止する(図8のS1005)。
膜厚が修正不要な範囲内にあるか否かの判別S1004では、計測された膜厚が、修正不要上限値V3と修正不要下限値V4との間にあるか否かが判別される。
計測された膜厚が、修正不要上限値V3と修正不要下限値V4との間の修正不要な範囲にある場合、制御装置111は、スパッタ源107のスパッタ電圧を維持する。
計測された膜厚が修正不要上限値V3より大きく、修正不要上限値V3と上限規格値V1との間の修正範囲内にある場合、制御装置111は、スパッタ源107のスパッタ電圧を調整し、計測される膜厚が修正不要上限値V3以下になるようにする(図8のS1006)。
計測された膜厚が修正不要下限値V4より小さく、修正不要下限値V4と下限規格値V2との間の修正範囲内にある場合、制御装置111は、スパッタ源107のスパッタ電圧を調整し、膜厚が修正不要下限値V4以上になるようにする(図8のS1006)。
図8のS1006で行われる電圧の調整は、セパレータ接合体123に印加するバイアス電圧の調整であってもよい。
膜厚計測S1002、ならびに膜厚の判別S1003、S1004は、分光計108からの光が対角線L上を相対移動して端L2に達するまで連続的に行われる(図8のS1007)。その後、セパレータ接合体123は続けて搬送され、次の工程である接触抵抗判定工程S107(図6)が行われる。
接触抵抗判定工程S107では、搬送されたセパレータ接合体123の表面画像がカメラ109によって撮像され、撮像された表面画像に基づき、成膜されたセパレータ接合体123の接触抵抗の良否が判定される。また、接触抵抗判定工程S107では、この判定結果に基づき、スパッタ源107のスパッタ電圧が制御される。ここで、セパレータ接合体123に印加されるバイアス電圧が調整されてもよい。
カメラ109によって撮像されたセパレータ接合体123の表面画像は、制御装置111に送られる。制御装置111は、セパレータ接合体123の表面画像に基づき接触抵抗を判定する判定装置として機能する。
制御装置111は、セパレータ接合体123の表面画像から、L色空間におけるL、a、bのそれぞれを算出し、算出したその色座標(L、a、b)がL色空間における所定の領域に入っていれば接触抵抗が良好であると判定し、その領域と異なる他の領域に入っていれば接触抵抗が不良であると判定する。
例えば、図10は、表面画像から算出された所定のLにおけるa‐b平面を示す。この例において、表面画像から算出した色座標(a、b)が、図10の符号NGによって指し示される斜線の領域にある場合、制御装置111は、接触抵抗が不良であると判定する。一方、表面画像から算出した色座標(a、b)が、それ以外の領域である、図10の符号OKによって指し示される領域にある場合、制御装置111は、接触抵抗が良好であると判定する。
算出した色座標(a、b)が、図10の符号NGの領域にある場合、接触抵抗は、例えば5mΩ・cm/1MPaより大きい。算出した色座標(a、b)が、図10の符号OKの領域にある場合、接触抵抗は、例えば5mΩ・cm/1MPa以下である。
作業者は、L色空間と接触抵抗との関係を予めデータ化しておくとともに、接触抵抗が良好であると判断されるL色空間における領域、および接触抵抗が不良であると判断されるL色空間における領域を決定しておく。制御装置111は、これらを記憶する。制御装置111は、接触抵抗の判定結果に基づき、設備の停止、またはスパッタ源107のスパッタ電圧の調整を行う。
具体的には、図11に示すように、膜の形成S1011およびカメラ109による表面画像認識S1012の後、制御装置111は、接触抵抗が規格内か否か判定し、設備を停止するか否か決定する(S1013)。また、制御装置111は、接触抵抗が修正不要な範囲にあるか否か判定し、スパッタ電圧の調整を行うか否か決定する(S1014)。
図11における膜の形成S1011は、図6の膜形成工程S105に対応し、図11の符号S1012〜S1016によって示される工程は、図6の接触抵抗判定工程S107に対応する。
図11のS1013において、接触抵抗が規格内である(YES)の場合、設備は継続的に稼働する。接触抵抗が規格内の場合とは、例えば、図10の符号OKの領域に、算出した色座標がある場合である。
一方、図11のS1013において、接触抵抗が規格外である(NO)の場合、制御装置111は、設備を停止させる(S1015)。接触抵抗が規格外の場合とは、例えば、図10の符号NGの領域に、算出した色座標がある場合である。
また、図10では示されていないが、作業者は、同図において、接触抵抗を修正不要な範囲および修正が必要な範囲を予め決めておく。算出した色座標が、接触抵抗を修正不要な範囲にある場合、制御装置111はスパッタ源107のスパッタ電圧を調整しない(図11の符号S1014のYES)。一方、算出した色座標が、接触抵抗の修正が必要な範囲にある場合、制御装置111はスパッタ源107のスパッタ電圧を調整する(図11の符号S1016)。スパッタ電圧が調整されることによって、所望の接触抵抗が得られるようにする。セパレータ接合体123に印加されるバイアス電圧を調整することによって、所望の接触抵抗が得られるようにしてもよい。
表面処理装置100(図1)によって、所定の数のセパレータ接合体123に対し、図6で示されるS102〜S107の工程が行われた後、大気戻し工程S108が行われる。
大気戻し工程S108では、真空状態の真空炉101内にガスが導入され、真空炉101内の真空状態が解除される。その後、成膜されたセパレータ接合体123は、真空炉101から取り出され、次の工程である接着剤塗布工程S6(図1、2)において接着剤181を塗布される。
接着剤塗布工程S6では、例えばセパレータ接合体123の両面それぞれの外周部に接着剤181が塗布される。その後、モジュール化工程S8が行われる(図2)。
図12に示すように、モジュール化工程S8では、セパレータ接合体123とMEA124とが交互に積層される。燃料電池の最小単位である単セル126は、MEA124をセパレータ接合体123によって挟んだ構成を有する。モジュール125(図1)は、複数の単セル126が積層されるとともに電気的に接続した構成を有する。
MEA124は、電解質膜124aと、電解質膜124aの両面に形成される電極124bと、電解質膜124aの両面で電極124bのまわりに配置されたフレーム124cと、を有する。
電解質膜124aは、固体高分子材料、例えば、フッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜であり、湿潤状態で良好な電気伝導性を呈する。電極124bは、触媒層の上にガス拡散層が形成された構成を有する。電解質膜124aの一方の面に形成された電極124bの触媒層は、酸素の還元反応に触媒作用を有する触媒成分を含む。電解質膜124aの他方の面に形成された電極124bの触媒層は、水素の酸化反応に触媒作用を有する触媒成分を含む。触媒層の上に設けられるガス拡散層は、導電性およびガス拡散性を有する。ガス拡散層は例えば金網からなる。
フレーム124cは、MEAフレーム粗面化工程S7(図2)において、モジュール化工程S8の前に予め粗面化される。フレーム124cは、表面にレーザまたはプラズマが照射されることによって、粗面化される。フレーム124cを形成する材料は例えば樹脂である。
モジュール125(図1)は、接着剤硬化工程S9において、乾燥炉190に所定の温度で所定の時間収容され、セパレータ接合体123に塗布された接着剤181が乾燥される。接着剤181の乾燥によって、互いに隣接するセパレータ接合体123とMEA124とが接着する。乾燥後、モジュール125は乾燥炉190から取り出される。
リーク検査工程S10(図2)において、作業者は、モジュール125にガスを流し、ガス漏れを検査する。
図13に示すように、スタック化工程S11(図2)では、モジュール125が複数積層され、スタック127が形成される。積層された複数のモジュール125同士は電気的に接続する。
導電性を有する集電板131が、モジュール125の積層方向におけるスタック127の両端外側に配置される。集電板131はスタック127と電気的に接続する。集電板131の外側に、集電板131と絶縁されたエンドプレート130が配置される。一対のエンドプレート130はスタック127を挟む。これら一対のエンドプレート130は、スタック127のまわりを覆う側板134によって締結され、スタック127を保持する。
エンドプレート130には、スタック127に燃料ガスを供給する供給口130a、およびスタック127内を通った燃料ガスが排出される排出口130bが設けられている。
エンドプレート130には、スタック127に酸化剤ガスを供給する供給口130c、およびスタック127内を通過した酸化剤ガスが排出される排出口130dが設けられている。
エンドプレート130には、スタック127に冷却流体を供給する供給口130e、およびスタック127内を通過した冷却流体が排出される排出口130fが設けられている。
スタック127からの電力を取り出す出力端子133が、エンドプレート130から突出している。出力端子133は、集電板131と電気的に接続している。
荷重調整スペーサ選択工程S12(図2)において、エンドプレート130と集電板131との間に配置されるスペーサ132が選択される。一対のエンドプレート130が側板134によって締結された際にスタック127に積層方向から加わる荷重は、スペーサ132の厚みによって調整される。
本体組立工程S13(図2)では、一対のエンドプレート130が側板134によって締結され、燃料電池本体が出来上がる。
その後、性能測定工程S14(図2)において、作製された燃料電池本体の発電性能が測定される。発電性能の測定は、作製された燃料電池本体に例えば水素ガスおよび窒素ガスを流して発電運転と同一条件でしばらく作動させるエージングの後、窒素ガスを空気等の酸化剤ガスに代えて行われる。
次に本実施形態の作用効果を述べる。
本実施形態によれば、セパレータ接合体123の表面への膜の形成と連続的に膜厚が計測されるため、膜厚の不良が速やかに発見される。従って、所望の膜厚と異なる膜厚で成膜された不良品が大量に製造され難く、本実施形態は製造コストの悪化を防止できる。
本実施形態では、分光計108が真空炉101内に配置され膜厚を計測する。真空炉101内は大気の対流がなく、温度変化が抑えられる。このため、分光計108による計測精度がばらつき難い。その結果、安定した計測が連続で可能となり、適正な膜厚確保に寄与する。適正な膜厚が確保されることによって、燃料電池の使用中の異常な性能低下が防止され、品質が維持される。
本実施形態では、セパレータ接合体123の搬送方向D1に対し、分光計108が交差するように相対移動し(図7)、セパレータ接合体123の搬送方向D1に対し斜めに膜厚が計測される。このような動作によって、1つの分光計108が搬送方向D1と交差する方向D2、D3における膜厚を計測することを可能にしている。本実施形態と異なり、搬送方向D1と交差する方向D2、D3に複数の分光計108を並べて膜厚を計測するようにすると、分光計108が複数設けられるため、真空炉101が大型化する。しかしながら本実施形態では1つの分光計108が移動して膜厚を計測するため、真空炉101の大きさを抑えることができる。真空炉101の大きさが抑えられることによって、真空引きに要する時間、ひいては表面処理のリードタイムが短縮されるので、製造コストを抑えられる。
成膜されたセパレータ接合体123の接触抵抗は、例えば1〜10mΩ程度であり、微小である。このため、本実施形態と異なり、測定端子をセパレータ接合体123の表面に直接接触させて接触抵抗を測定しようとすると、温度または接触圧力による影響が顕著になり、測定結果がばらつく。従って、インラインでワークの表面に測定端子を直接接触させて接触抵抗を判定することは困難である。また、一旦、全ワークに対して成膜を済ませておき、その後、オフラインでワークの表面に測定端子を直接接触させて抵抗を判定する場合、成膜の際に不良が生じると、大量の不良品が製造される。その結果、製造コストが悪化する。
これに対し、本実施形態は、セパレータ接合体123の表面画像に基づき非接触で接触抵抗の判定を行うため、接触圧力等の影響がなく、インラインで接触抵抗を判定できる。インラインで成膜と連続的に接触抵抗が判定される結果、接触抵抗に不良が生じた場合、不良が速やかに発見される。従って、不良品を抑制でき、製造コストを抑えることができる。
また、インラインでの接触抵抗の判定が可能であるため、例えばオフラインのように接触抵抗の判定のためにワークを別の場所に移動させて判定装置にセットする等の手間が省け、判定のリードタイムを短縮できる。
カメラ109は真空炉101の外に配置され、そこからセパレータ接合体123を撮像するため、真空炉101内にカメラ109を配置するスペースが必要ない。従って真空炉101の大きさが抑えられる。これによって、真空引きに要する時間、ひいては表面処理のリードタイムが短縮されるので、製造コストを抑制できる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々改変できる。
例えば表面処理は、上記実施形態のように搬送される複数のセパレータ接合体123に対して行われるものに限定されない。
図14に示すように、長尺な板状の基材201をロールトゥロールによって搬送しつつ、これに上記実施形態の表面処理工程S5を行ってもよい。図14において、図1に示す構成要素と同様のものについては図1と同一の符号を付し、ここでの重複する説明は省略する。
図14に示される形態では、基材201は、これを巻回したロール202から引き出されつつ供給され、表面処理された後、ロール203に巻き取られる。この後、ロール203は真空炉101から取り出され、図1に示すロール120として用いられる。その後、図2に示す表面処理工程S5以外の工程が上記実施形態と同様に行われることによって、燃料電池が製造される。すなわち、図2示すフローチャートにおいて、表面処理工程S5が成形工程S1の前に行われる。燃料電池の製造方法の各工程で行われる処理および工程の順序は上記実施形態に限定されない。
また、基材に形成される膜の材料はDLCに限定されず、例えば金等の他の材料によって形成された膜を含む。
また、本発明は、カメラ109を分光計108よりもワークの搬送方向上流側に配置した形態を含む。この場合、接触抵抗の判定が膜厚計測の前に行われる。
10 燃料電池の製造装置、
100 表面処理装置、
101 真空炉、
102 ポンプ、
103 ボンベ、
104 コンベア、
105 電極、
106 スパッタ源、
107 スパッタ源(膜形成装置)、
108 分光計(膜厚計測装置)、
109 カメラ(画像認識装置)、
110 照明装置、
111 制御装置(判定装置)、
112、113 窓部、
114 駆動装置、
120 ロール、
121 板材、
122 セパレータ、
123 セパレータ接合体(基材)、
124 膜電極接合体(MEA)、
125 モジュール、
126 単セル、
127 スタック、
130 エンドプレート、
131 集電板、
132 スペーサ、
133 出力端子、
134 側板、
140 成形装置、
150 溶接装置、
160 洗浄装置、
170 切断装置、
180 接着剤塗布装置、
190 乾燥炉、
200 表面処理装置、
201 基材、
D1 搬送方向、
D2、D3 搬送方向に対し交差する方向、
L 対角線、
L1、L2 対角線の端部。

Claims (10)

  1. 板状の基材に表面処理を施す表面処理工程を有し、
    当該表面処理工程では、真空炉内で前記基材の表面に連続的に膜が形成されるとともに、当該膜の形成に続けて前記基材が搬送され、搬送方向下流側で前記膜の形成と連続的に前記膜の厚みが計測されるとともに、前記膜が形成された前記基材の接触抵抗の良否が判定される、燃料電池の製造方法。
  2. 前記膜の厚みは、前記真空炉内で分光計によって計測される、請求項1に記載の燃料電池の製造方法。
  3. 前記分光計が、前記基材の面方向において前記基材の搬送方向に対し交差するように相対移動することによって、前記基材の搬送方向に対し斜めに前記膜の厚みが計測される、請求項2に記載の燃料電池の製造方法。
  4. 前記表面処理工程では、前記膜の形成に続けて搬送された前記基材の表面画像が撮像され、L色空間における前記表面画像に対応した色座標から、前記膜が形成された前記基材の接触抵抗の良否が判定される、請求項1〜請求項3のうちのいずれか1つに記載の燃料電池の製造方法。
  5. 前記基材の表面画像は、前記真空炉の外から撮像される、請求項4に記載の燃料電池の製造方法。
  6. 板状の基材に表面処理を施す表面処理装置を有し、
    当該表面処理装置は、
    前記基材の搬送経路が設けられた真空炉と、
    当該真空炉内の前記搬送経路に面して配置された、前記基材の表面に連続的に膜を形成する膜形成装置と、
    当該膜形成装置に対し前記基材の搬送方向下流側に続く前記搬送経路に面して配置された、前記膜の厚みを計測する膜厚計測装置と、
    を有し、
    前記膜形成装置に対し前記基材の搬送方向下流側に続く前記搬送経路において、前記膜が形成された前記基材の接触抵抗の良否が判定される、燃料電池の製造装置。
  7. 前記膜厚計測装置は、分光計からなり、前記真空炉内に配置される、請求項6に記載の燃料電池の製造装置。
  8. 前記分光計は、前記基材の面方向において前記基材の搬送方向に対し交差するように相対移動可能に備えられ、前記基材の搬送方向に対し斜めに前記膜の厚みを計測する、請求項7に記載の燃料電池の製造装置。
  9. 前記膜形成装置に対し前記基材の搬送方向下流側に続く前記搬送経路に面して配置された画像認識装置と、当該画像認識装置に電気的に接続した判定装置と、を有し、
    前記画像認識装置は、前記膜が形成された前記基材の表面画像を撮像し、前記判定装置は、L色空間における前記表面画像に対応した色座標から、前記膜が形成された前記基材の接触抵抗の良否を判定する、請求項6〜請求項8のうちのいずれか1つに記載の燃料電池の製造装置。
  10. 前記画像認識装置は、前記真空炉の外に配置される、請求項9に記載の燃料電池の製造方法。
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