JP6613911B2 - 低静電容量極細同軸ケーブル及びその製造方法 - Google Patents

低静電容量極細同軸ケーブル及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、医療用途に使用される低静電容量極細同軸ケーブル及びその製造方法に関する。
超音波診断や内視鏡検査等の医療行為を行う際は、複数本の導体素線が撚り合わされて形成される内部導体と、内部導体の周囲に設けられる絶縁体と、絶縁体の周囲に設けられると共に絶縁体の周囲に複数本の導体素線が巻き付けられるか編み込まれるかして形成される外部導体と、外部導体の周囲に設けられるジャケットと、を備える同軸ケーブルが使用されている。
医療用途に使用される同軸ケーブルにおいては、医療従事者による同軸ケーブルの操作時に医療従事者に掛かる負担を軽減したり、患者の体内への同軸ケーブルの挿入時に患者が受ける苦痛を軽減したりするため、今まで以上の細径化が求められているが、同軸ケーブルの細径化を実現するにあたっては、絶縁体の低静電容量化を図る必要がある。
今までは、内部導体の周囲に低誘電率樹脂(例えば、弗素樹脂)が発泡押出されて形成されるか内部導体の周囲に低誘電率樹脂からなる発泡テープが巻き付けられて形成される発泡体を絶縁体として採用することにより、外径が0.25mm以上0.40mm以下程度であると共に静電容量が50pF/m以上60pF/m以下程度である低静電容量極細同軸ケーブルの製品化に成功している。
特開平3−114108号公報
しかしながら、内部導体の周囲に低誘電率樹脂が発泡押出されて形成されるか内部導体の周囲に低誘電率樹脂からなる発泡テープが巻き付けられて形成される発泡体を絶縁体として採用しようとすると、発泡体の形成時に高圧ガスの供給を伴う発泡工程を経る必要があり、発泡工程を経る分だけ製造設備の大規模化が必要になると共に製造工程の複雑化を招くという課題が発生してしまう。
そこで、本発明の目的は、製造設備の大規模化と製造プロセスの複雑化とを最小限に抑制しながら、絶縁体の低静電容量化を図ることができると共に、今まで以上の細径化を実現することが可能な低静電容量極細同軸ケーブル及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、内部導体と、前記内部導体の周囲に設けられる絶縁体と、前記絶縁体の周囲に設けられる外部導体と、前記外部導体の周囲に設けられるジャケットと、を備え、前記絶縁体は、前記内部導体の長手方向に沿って前記内部導体の周囲に部分的に融着される低誘電率樹脂微粒子を含む空隙含有絶縁体と、前記空隙含有絶縁体の周囲に巻き付けられるスキンテープと、を有している低静電容量極細同軸ケーブルである。
前記低誘電率樹脂微粒子は、平均粒径が20μm以上50μm以下であることが望ましい。
前記低誘電率樹脂微粒子は、表面に凹凸が形成されていることが望ましい。
前記低誘電率樹脂微粒子は、弗素樹脂からなることが望ましい。
前記低誘電率樹脂微粒子は、全体的に球形状に維持されながら表面のみが前記内部導体の周囲に融着されていることが望ましい。
また、本発明は、内部導体と、前記内部導体の周囲に設けられる絶縁体と、前記絶縁体の周囲に設けられる外部導体と、前記外部導体の周囲に設けられるジャケットと、を備え、前記絶縁体は、前記内部導体の長手方向に沿って前記内部導体の周囲に部分的に融着される低誘電率樹脂微粒子を含む空隙含有絶縁体と、前記空隙含有絶縁体の周囲に巻き付けられるスキンテープと、を有している低静電容量極細同軸ケーブルの製造方法であって、分散媒に前記低誘電率樹脂微粒子が均一に分散されて形成される分散液を前記内部導体の周囲に塗布することにより、前記内部導体の長手方向に沿って前記内部導体の周囲に部分的に前記低誘電率樹脂微粒子を付着させる第一工程と、前記内部導体を選択的に加熱することにより、前記分散媒を揮発させると共に前記低誘電率樹脂微粒子を全体的に球形状に維持しながら表面のみを前記内部導体の周囲に融着させて前記空隙含有絶縁体を形成する第二工程と、前記空隙含有絶縁体の周囲に前記スキンテープを巻き付ける第三工程と、を経て前記絶縁体を形成する低静電容量極細同軸ケーブルの製造方法である。
また、本発明は、内部導体と、前記内部導体の周囲に設けられる絶縁体と、前記絶縁体の周囲に設けられる外部導体と、前記外部導体の周囲に設けられるジャケットと、を備え、前記絶縁体は、前記内部導体の長手方向に沿って前記内部導体の周囲に部分的に融着される低誘電率樹脂微粒子を含む空隙含有絶縁体と、前記空隙含有絶縁体の周囲に巻き付けられるスキンテープと、を有している低静電容量極細同軸ケーブルの製造方法であって、前記内部導体を帯電状態の前記低誘電率樹脂微粒子に接触させることにより、前記内部導体の長手方向に沿って前記内部導体の周囲に部分的に前記低誘電率樹脂微粒子を付着させる第一工程と、前記内部導体を選択的に加熱することにより、前記低誘電率樹脂微粒子を全体的に球形状に維持しながら表面のみを前記内部導体の周囲に融着させて前記空隙含有絶縁体を形成する第二工程と、前記空隙含有絶縁体の周囲に前記スキンテープを巻き付ける第三工程と、を経て前記絶縁体を形成する低静電容量極細同軸ケーブルの製造方法である。
また、本発明は、内部導体と、前記内部導体の周囲に設けられる絶縁体と、前記絶縁体の周囲に設けられる外部導体と、前記外部導体の周囲に設けられるジャケットと、を備え、前記絶縁体は、前記内部導体の長手方向に沿って前記内部導体の周囲に部分的に融着される低誘電率樹脂微粒子を含む空隙含有絶縁体と、前記空隙含有絶縁体の周囲に巻き付けられるスキンテープと、を有している低静電容量極細同軸ケーブルの製造方法であって、前記内部導体を選択的に加熱しながら帯電状態の前記低誘電率樹脂微粒子に接触させることにより、前記内部導体の長手方向に沿って前記内部導体の周囲に部分的に前記低誘電率樹脂微粒子を付着させると共に前記低誘電率樹脂微粒子を全体的に球形状に維持しながら表面のみを前記内部導体の周囲に融着させて前記空隙含有絶縁体を形成する第一工程と、前記空隙含有絶縁体の周囲に前記スキンテープを巻き付ける第二工程と、を経て前記絶縁体を形成する低静電容量極細同軸ケーブルの製造方法である。
前記第一工程においては、前記低誘電率樹脂微粒子を流動状態とした上で前記内部導体を前記低誘電率樹脂微粒子に接触させることにより、前記内部導体の長手方向に沿って前記低誘電率樹脂微粒子を均一に付着させることが望ましい。
本発明によれば、製造設備の大規模化と製造プロセスの複雑化とを最小限に抑制しながら、絶縁体の低静電容量化を図ることができると共に、今まで以上の細径化を実現することが可能な低静電容量極細同軸ケーブル及びその製造方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る低静電容量極細同軸ケーブルの横断面図である。 本発明の実施の形態に係る低静電容量極細同軸ケーブルの縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る低静電容量極細同軸ケーブルの製造方法を説明する図である。 単線内部導体に低誘電率樹脂微粒子を付着させた導体の写真である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に順って説明する。
図1,2に示す通り、本発明の実施の形態に係る低静電容量極細同軸ケーブル100は、内部導体101と、内部導体101の周囲に設けられる絶縁体102と、絶縁体102の周囲に設けられる外部導体103と、外部導体103の周囲に設けられるジャケット104と、を備えている。
内部導体101は、例えば、複数本の導体素線105が撚り合わされて形成されており、外部導体103は、例えば、絶縁体102の周囲に複数本の導体素線105が巻き付けられるか編み込まれるかして形成されている。導体素線105は、例えば、銅、アルミニウム、銅合金、又はアルミニウム合金からなる。
なお、外部導体103は、絶縁体102の周囲にシールドテープが巻き付けられて形成されていても構わず、導体素線105とシールドテープとが組み合わされて形成されていても構わない。シールドテープは、例えば、樹脂からなる下地層と、下地層の片面又は両面に設けられると共に金属からなる導電層と、を有している。下地層の樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂が挙げられ、導電層の金属としては、例えば、銅又はアルミニウムが挙げられる。
ジャケット104は、外部導体103の周囲に、例えば、ポリエチレン樹脂、弗素樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ウレタンゴム、又はシリコーンゴムが充実押出被覆又は非充実押出被覆されて形成されている。
絶縁体102は、内部導体101の長手方向に沿って内部導体101の周囲に部分的に融着される低誘電率樹脂微粒子106を含む空隙含有絶縁体107と、空隙含有絶縁体107の周囲に巻き付けられるスキンテープ108と、を有している。即ち、絶縁体102は、空隙含有絶縁体107とスキンテープ108とによって構成される二層構造となっている。
低誘電率樹脂微粒子106は、化学的に安定であることが望ましいため、例えば、弗素樹脂からなる。また、低誘電率樹脂微粒子106は、低静電容量極細同軸ケーブル100の細径化を実現する観点から、平均粒径が20μm以上50μm以下であることが望ましい。更に、低誘電率樹脂微粒子106は、アンカー効果により融着強度を向上させる観点から、表面に凹凸が形成されていることが望ましい。また、低誘電率樹脂微粒子106は、低静電容量極細同軸ケーブル100の長手方向に亘って空隙含有絶縁体107の空隙率と低静電容量極細同軸ケーブル100の外観の均一化を図る観点から、全体的に球形状に維持されながら表面のみが内部導体101の周囲に融着されていることが望ましい。
空隙含有絶縁体107は、内部導体101とスキンテープ108との間の区画領域を意味し、低誘電率樹脂微粒子106が存在する非空隙と低誘電率樹脂微粒子106が存在しない空隙109とによって構成されている。
スキンテープ108は、例えば、弗素樹脂からなり、空隙含有絶縁体107の周囲に螺旋状に重ね巻きされている。スキンテープ108によって内部導体101に低誘電率樹脂微粒子106を押し付けることができるため、低静電容量極細同軸ケーブル100を屈曲させても低誘電率樹脂微粒子106が動き難くなり、静電容量の変化を効果的に抑制することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る低静電容量極細同軸ケーブル100を製造するにあたっては、分散媒に低誘電率樹脂微粒子106が均一に分散されて形成される分散液を内部導体101の周囲に塗布することにより、内部導体101の長手方向に沿って内部導体101の周囲に部分的に低誘電率樹脂微粒子106を付着させる第一工程と、内部導体101を選択的に加熱することにより、分散媒を揮発させると共に低誘電率樹脂微粒子106を全体的に球形状に維持しながら表面のみを内部導体101の周囲に融着させて空隙含有絶縁体107を形成する第二工程と、空隙含有絶縁体107の周囲にスキンテープ108を巻き付ける第三工程と、を経て絶縁体102を簡単に形成することができる。
第一工程においては、縦型ダイスを使用して内部導体101の周囲に分散液を均一に所望の膜厚に塗布することにより、内部導体101の長手方向に沿って内部導体101の周囲に部分的に低誘電率樹脂微粒子106を付着させることができる。このとき、分散液の膜厚を調整することにより、低誘電率樹脂微粒子106の付着量を調整することができるため、結果的に空隙含有絶縁体107の空隙率を自由に調整することが可能となる。また、分散媒としては、例えば、水を使用することができる。
第二工程においては、例えば、レーザ加熱又は電磁誘導加熱を使用して内部導体101を選択的に加熱することができる。低誘電率樹脂微粒子106を含めて内部導体101を全体的に加熱することにより、内部導体101の周囲に低誘電率樹脂微粒子106を融着させることもできるが、低誘電率樹脂微粒子106を全体的に溶融させながら内部導体101の周囲に融着させることになるため、低誘電率樹脂微粒子106の一体化を誘発し易く、空隙含有絶縁体107の空隙率が低下する虞がある。
第三工程においては、空隙含有絶縁体107の周囲にスキンテープ108を巻き付けることにより、空隙含有絶縁体107の最厚部分、即ち、低誘電率樹脂微粒子106の外径が最大となる部分でスキンテープ108が低誘電率樹脂微粒子106と接触して空隙109を区画することができる。
また、本発明の実施の形態に係る低静電容量極細同軸ケーブル100を製造するにあたっては、内部導体101を帯電状態の低誘電率樹脂微粒子106に接触させることにより、内部導体101の長手方向に沿って内部導体101の周囲に部分的に低誘電率樹脂微粒子106を付着させる第一工程と、内部導体101を選択的に加熱することにより、低誘電率樹脂微粒子106を全体的に球形状に維持しながら表面のみを内部導体101の周囲に融着させて空隙含有絶縁体107を形成する第二工程と、空隙含有絶縁体107の周囲にスキンテープ108を巻き付ける第三工程と、を経て絶縁体102を簡単に形成することもできる。
また、内部導体101を選択的に加熱しながら帯電状態の低誘電率樹脂微粒子106に接触させることにより、内部導体101の長手方向に沿って内部導体101の周囲に部分的に低誘電率樹脂微粒子106を付着させると共に低誘電率樹脂微粒子106を全体的に球形状に維持しながら表面のみを内部導体101の周囲に融着させて空隙含有絶縁体107を形成するようにすれば、第二工程を省略することができる。
低誘電率樹脂微粒子106を帯電状態とすることにより、低誘電率樹脂微粒子106の付着を促進させることができるため、内部導体101の周囲に低誘電率樹脂微粒子106の付着量を短時間で所望の値とすることが可能となる。よって、低静電容量極細同軸ケーブル100の製造速度を高速化することができる。
更に、第一工程においては、低誘電率樹脂微粒子106を流動状態とした上で内部導体101を低誘電率樹脂微粒子106に接触させることにより、即ち、静電塗装と流動浸漬塗装とを併用することにより、内部導体101の長手方向に沿って低誘電率樹脂微粒子106を均一に付着させることができる。
以上の通り、低静電容量極細同軸ケーブル100は、内部導体101の長手方向に沿って内部導体101の周囲に部分的に融着される低誘電率樹脂微粒子106を含む空隙含有絶縁体107と、空隙含有絶縁体107の周囲に巻き付けられるスキンテープ108と、を有する絶縁体102を備えており、絶縁体102の形成時に発泡工程を経ずに、内部導体101とスキンテープ108との間に大容量の空隙109を形成することができるため、製造設備の大規模化と製造プロセスの複雑化とを最小限に抑制しながら、絶縁体102の低静電容量化を図ることができると共に、今まで以上の細径化を実現することが可能となる。
また、低静電容量極細同軸ケーブル100においては、低誘電率樹脂微粒子106が内部導体101の長手方向に沿って内部導体101の周囲に部分的に融着されており、低誘電率樹脂微粒子106が内部導体101の全表面に融着されている場合よりも空隙109を増加させることができるため、絶縁体102の低静電容量化を効果的に図ることができると共に、更なる低静電容量極細同軸ケーブル100の細径化を実現することが可能となる。
次に、本発明の具体例を説明する。
図3に示す通り、予熱炉301を使用して内部導体101を低誘電率樹脂微粒子106の融点以上に予熱した後、流動浸漬槽302を使用して内部導体101の周囲に低誘電率樹脂微粒子106を付着させた。
流動浸漬槽302は、多孔板303によって上下空間が仕切られている。流動浸漬槽302においては、多孔板303を通じて下側空間304から上側空間305に向けて圧縮空気306が導入されており、上側空間305の低誘電率樹脂微粒子106が舞い上げられて流動されている。
そのため、内部導体101を流動浸漬槽302の上側空間305に通過させることにより、内部導体101の長手方向に沿って内部導体101の周囲に部分的に低誘電率樹脂微粒子106を付着させることができる。
しかる後、焼成炉307を使用して低誘電率樹脂微粒子106を溶融させることにより、内部導体101の周囲に低誘電率樹脂微粒子106を融着させると共に空隙含有絶縁体107の外径を所望の値に調整した。
このとき、外径測定器308を使用して空隙含有絶縁体107の外径を測定すると共に、空隙含有絶縁体107の外径に基づいて引取機309の引取速度を調整することにより、低誘電率樹脂微粒子106の溶融具合を調整して空隙含有絶縁体107の外径をフィードバック制御した。
最後に、空隙含有絶縁体107の周囲にスキンテープ108を巻き付け、スキンテープ108の周囲に外部導体103とジャケット104とを形成することにより、低静電容量極細同軸ケーブル100を得た。
本実施例においては、外径が48μmの内部導体101を使用し、最大粒径が50μmの低誘電率樹脂微粒子106を使用し、外径が240μmの低静電容量極細同軸ケーブル100を得た。
低静電容量極細同軸ケーブル100の静電容量を測定したところ、静電容量が60pF/mであり、絶縁体107の低静電容量化を図ることができると共に、従来と比べて10μm以上の細径化を実現することが可能であった。
その他実施例において、前記外径48μmの内部導体101の代わりに外径42μmの単線内部導体を適用することで、同等の電気特性でさらなる細径化を実現できる。図4は単線内部導体に低誘電率樹脂微粒子を付着させた導体の写真である。
100 低静電容量極細同軸ケーブル
101 内部導体
102 絶縁体
103 外部導体
104 ジャケット
105 導体素線
106 低誘電率樹脂微粒子
107 空隙含有絶縁体
108 スキンテープ
109 空隙
301 予熱炉
302 流動浸漬槽
303 多孔板
304 下側空間
305 上側空間
306 圧縮空気
307 焼成炉
308 外径測定器
309 引取機

Claims (9)

  1. 内部導体と、
    前記内部導体の周囲に設けられる絶縁体と、
    前記絶縁体の周囲に設けられる外部導体と、
    前記外部導体の周囲に設けられるジャケットと、
    を備え、
    前記絶縁体は、前記内部導体の長手方向に沿って前記内部導体の周囲に部分的に融着される低誘電率樹脂微粒子を含む空隙含有絶縁体と、前記空隙含有絶縁体の周囲に巻き付けられるスキンテープと、を有し
    前記低誘電率樹脂微粒子同士の間、及び前記低誘電率樹脂微粒子と前記スキンテープとの間は融着されていない
    ことを特徴とする低静電容量極細同軸ケーブル。
  2. 前記低誘電率樹脂微粒子は、平均粒径が20μm以上50μm以下である
    請求項1に記載の低静電容量極細同軸ケーブル。
  3. 前記低誘電率樹脂微粒子は、表面に凹凸が形成されている
    請求項1又は2に記載の低静電容量極細同軸ケーブル。
  4. 前記低誘電率樹脂微粒子は、弗素樹脂からなる
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の低静電容量極細同軸ケーブル。
  5. 前記低誘電率樹脂微粒子は、全体的に球形状に維持されながら表面のみが前記内部導体の周囲に融着されている
    請求項1乃至4の何れか一項に記載の低静電容量極細同軸ケーブル。
  6. 内部導体と、前記内部導体の周囲に設けられる絶縁体と、前記絶縁体の周囲に設けられる外部導体と、前記外部導体の周囲に設けられるジャケットと、を備え、前記絶縁体は、前記内部導体の長手方向に沿って前記内部導体の周囲に部分的に融着される低誘電率樹脂微粒子を含む空隙含有絶縁体と、前記空隙含有絶縁体の周囲に巻き付けられるスキンテープと、を有している低静電容量極細同軸ケーブルの製造方法であって、
    分散媒に前記低誘電率樹脂微粒子が均一に分散されて形成される分散液を前記内部導体の周囲に塗布することにより、前記内部導体の長手方向に沿って前記内部導体の周囲に部分的に前記低誘電率樹脂微粒子を付着させる第一工程と、前記内部導体を選択的に加熱することにより、前記分散媒を揮発させると共に前記低誘電率樹脂微粒子を全体的に球形状に維持しながら表面のみを前記内部導体の周囲に融着させて前記空隙含有絶縁体を形成する第二工程と、前記空隙含有絶縁体の周囲に前記スキンテープを巻き付ける第三工程と、を経て前記絶縁体を形成する
    ことを特徴とする低静電容量極細同軸ケーブルの製造方法。
  7. 内部導体と、前記内部導体の周囲に設けられる絶縁体と、前記絶縁体の周囲に設けられる外部導体と、前記外部導体の周囲に設けられるジャケットと、を備え、前記絶縁体は、前記内部導体の長手方向に沿って前記内部導体の周囲に部分的に融着される低誘電率樹脂微粒子を含む空隙含有絶縁体と、前記空隙含有絶縁体の周囲に巻き付けられるスキンテープと、を有している低静電容量極細同軸ケーブルの製造方法であって、
    前記内部導体を帯電状態の前記低誘電率樹脂微粒子に接触させることにより、前記内部導体の長手方向に沿って前記内部導体の周囲に部分的に前記低誘電率樹脂微粒子を付着させる第一工程と、前記内部導体を選択的に加熱することにより、前記低誘電率樹脂微粒子を全体的に球形状に維持しながら表面のみを前記内部導体の周囲に融着させて前記空隙含有絶縁体を形成する第二工程と、前記空隙含有絶縁体の周囲に前記スキンテープを巻き付ける第三工程と、を経て前記絶縁体を形成する
    ことを特徴とする低静電容量極細同軸ケーブルの製造方法。
  8. 内部導体と、前記内部導体の周囲に設けられる絶縁体と、前記絶縁体の周囲に設けられる外部導体と、前記外部導体の周囲に設けられるジャケットと、を備え、前記絶縁体は、前記内部導体の長手方向に沿って前記内部導体の周囲に部分的に融着される低誘電率樹脂微粒子を含む空隙含有絶縁体と、前記空隙含有絶縁体の周囲に巻き付けられるスキンテープと、を有している低静電容量極細同軸ケーブルの製造方法であって、
    前記内部導体を選択的に加熱しながら帯電状態の前記低誘電率樹脂微粒子に接触させることにより、前記内部導体の長手方向に沿って前記内部導体の周囲に部分的に前記低誘電率樹脂微粒子を付着させると共に前記低誘電率樹脂微粒子を全体的に球形状に維持しながら表面のみを前記内部導体の周囲に融着させて前記空隙含有絶縁体を形成する第一工程と、前記空隙含有絶縁体の周囲に前記スキンテープを巻き付ける第二工程と、を経て前記絶縁体を形成する
    ことを特徴とする低静電容量極細同軸ケーブルの製造方法。
  9. 前記第一工程においては、前記低誘電率樹脂微粒子を流動状態とした上で前記内部導体を前記低誘電率樹脂微粒子に接触させることにより、前記内部導体の長手方向に沿って前記低誘電率樹脂微粒子を均一に付着させる
    請求項7又は8に記載の低静電容量極細同軸ケーブルの製造方法。
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