JP6613436B2 - 発電装置、固定具、及び、照明方法 - Google Patents
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Description
図1は、実施形態の概要を説明する図である。
図1に例示するように、発電装置1は、電源装置3と固定具6とで構成されている。
電源装置3は、板状であり、一方の面に太陽電池30を備え、他方の面に発光部32を備えている。電源装置3は、太陽電池30と発光部32とは電気的に接続されており、太陽電池30により発電された電力で発光部32が発光するよう構成されている。
また、固定具6は、ケース部60、粘着面62、及び、シート部63を含み構成されている。固定具6は、電源装置3を収納するケース部60の対向する2つの側面それぞれにシート部63の端部を固定されており、このシート部63の一方の面に再粘着、及び、再剥離可能な粘着面62を備えている。また、固定具6は、ケース部60の面部分に透光性のある領域を備えており、太陽電池30と発光部32との配置される部分に設けられている。
発電装置1は、使用者により、太陽電池30をガラス面に向けて粘着固定されたことにより、窓から差し込む光を受けて太陽電池30が発電し、発電された電力により発光部32を発光させることができる。
実施例1に係る発電装置1の構成を説明する。
図2は、実施例1における発電装置1の構成及び大きさを説明する図であり、図2(A)は、発電装置1の太陽電池30側を例示する図であり、図2(B)は、発電装置1の発光部32側を例示する図である。
図2(A)及び図2(B)に例示するように、発電装置1は、電源装置3と、固定具6とで構成されている。なお、発電装置1は、本発明に係る発電装置の一例である。
電源装置3は、本発明に係る電源装置の一例である。
図3は、電源装置3の構成を説明する図であり、図3(A)は、電源装置3の太陽電池30側を例示する斜視図であり、図3(B)は、電源装置3の発光部32側を例示する斜視図である。
電源装置3は、太陽電池30、発光部32、コネクタ34、及び、蓄電池36を含み構成されている。電源装置3は、筐体の形状が例えば板状であり、一方の面に太陽電池30を備え、太陽電池30を備える面の裏面に発光部32を備えている。
また、電源装置3は、筐体が例えば、合成樹脂で構成され、具体的には、ASB樹脂で構成されている。また、電源装置3は、重量が例えば、200g以下であり、具体的には、150g以下であることが好ましい。また、電源装置3は、保護機能として防水機能または防塵機能の少なくとも一方を備えてもよく、例えば、JIS規格又はIEC規格でIPX7程度の防水機能を備えることも可能である。
図1(A)に例示するように、太陽電池30は、板状に構成された電源装置3の一方の面に配置されており、光エネルギーを電気に変換するパネル体である。太陽電池30は、最大出力電力が例えば、0.5Wであるパネル体である。
また、太陽電池30は、蓄電池36(不図示)と電気的に接続されている。そのため、電源装置3は、太陽電池30により光エネルギーから変換された電気を、蓄電池36に蓄えることができる。
発光部32は、本発明に係る発光体の一例である。
図1(B)に例示するように、発光部32は、板状に構成された電源装置3の太陽電池30を備える面の裏面側に配置されている。発光部32は、例えば、電球、液晶画面、エレクトロルミネセンス(Electroluminescence:EL)、及び、ネオンサインである。本実施例の発光部32は、ELの一例である発光ダイオード(LED)を用いた場合を一具体例として説明する。発光部32は、電源装置3のうち、太陽電池30の裏面側に複数配置されている。発光部32は、例えば、15ルーメン(lm)〜90ルーメン(lm)の範囲の明るさであり、具体的には、40ルーメンの明るさと、90ルーメンの明るさとに適宜に切り替えることができる。また、発光部32は、15ルーメン(lm)〜90ルーメン(lm)の範囲で適宜に明るさを調節してもよいし、点滅発光することもできる。
また、発光部32は、蓄電池36と電気的に接続されている。そのため、電源装置3は、蓄電池36を介して、太陽電池30により変換された電気を発光部32に供給し、発光部32を発光させることができる。なお、発光部32は、非搭載とすることもできる。
図1(A)及び図1(B)に例示するように、コネクタ34は、電源装置3の側面に設けられ、電源装置3と、他の電子機器とを電気的に接続するための接続用部品である。電源装置3は、コネクタ34を介して、他の電子機器と電気的に接続することにより、他の電子機器に太陽電池30に変換された電気を供給することができる。
蓄電池36は、電気を蓄えることができる電池であり、放電と充電とを繰り返し行うことができる。蓄電池36は、太陽電池30、発光部32、及び、コネクタ34と電気的に接続し、電源装置3の筐体内部に格納されている。
蓄電池36は、例えば、ポリマー電池であり、具体的には、リチウムポリマー電池である。蓄電池36は、例えば、電圧が3V〜7Vであり、好ましくは、電圧が5Vである。また、蓄電池36の電池容量は、例えば、800mAh〜4000mAhである。また、蓄電池36は、過充電防止機能、及び、過放電防止機能により管理されることが好ましい。
また、蓄電池36は、例えば、コネクタ34を介して、外部電源から充電を行ってもよいし、無接点充電により充電されてもよい。
図3(B)に例示するように、電源装置3の幅寸法A1は、例えば、4cm〜6cmであり、具体的には、約6cmである。また、電源装置3の高さ寸法A2が例えば、10cm〜15cmであり、具体的には、約11.7cmである。また、電源装置3の厚さ寸法A3が例えば、0.5cm〜2.5cmであり、本実施例では、約1.5cmである。このように、電源装置3は、上記寸法で構成されている。
固定具6は、本発明に係る固定具の一例である。
図2(A)及び図2(B)に例示するように、固定具6は、ケース部60、シート部63、粘着面62、収納口68、及び、吊下げ部69を含み構成されている。
(ケース部60)
ケース部60は、本発明に係る収納ケースの一例である。
ケース部60は、例えば、人造皮革や合成樹脂素材で構成されている。ケース部60は、合成樹脂素材で構成される場合、具体的には、熱可塑性ポリウレタン樹脂である。ケース部60は、袋状に形成され、ケース部60の内部に収納するための収納口68を備えている。ケース部60は、電源装置3を収納することのできる大きさに形成されている。
また、ケース部60は、ケース部60の側面部分にシート部63を配置されている。ケース部60は、対向する位置にある側面部分それぞれにシート部63の端部を固定されている。
図2(A)に例示するように、透明透光部61aは、ケース部60の両面のうち、一方の面側に設けられ、ケース部60に納めた状態の電源装置3の太陽電池30にあたる領域に構成されている透光性のある領域である。透明透光部61aは、透明な領域であり、効率的に太陽電池30に光を供給することができる。
また、図2(B)に例示するように、切込部61bは、ケース部60に納めた状態の電源装置3の発光部32にあたる領域に設けられた透光性のある領域である。具体的には、切込部61bは、ケース部60の両面のうち透明透光部61aの設けられた面の裏面側に設けられた開口である。また、切込部61bは、開口部分に透光性のあるシート材を取り付けて、透明または半透明な領域として構成することもできる。
また、ケース部60は、電源装置3をケース部60の内部に収納するための収納口68を配置されている。
シート部63は、本発明に係るシート部の一例である。
図2(A)に例示するように、シート部63は、シート状に形成され、ケース部60の側面のうち、対向する位置にある側面に端部を固定した状態でそれぞれ配置されている。シート部63は、ケース部60の対向する2つの側面それぞれに配置され、端部で固定された部分(接続部分)で折り返し可能に接続されている。
また、シート部63は、シート部63のシート面にのうち、一方の面に粘着領域である粘着面62を設けられている。シート部63は、例えば、電源装置3の太陽電池30の備える面と同じ面に配置されている。
粘着面62は、本発明に係る粘着領域の一例である。
図2(A)に例示するように、粘着面62は、シート部63の一方の面に設けられている。具体的には、粘着面62は、例えば、シート部63のうち、電源装置3に含まれる太陽電池30の面と同じ面側に配置されている。言い換えると、粘着面62は、シート部63のうち、透明透光部61aの配置された面側に配置されている。また、粘着面62は、シート部63に配置する場合を具体的に説明するが、ケース部60にも配置してもよく、適宜に配置することができる。
また、粘着面62は、例えば、合成樹脂で形成され、具体的には、ウレタン系の接着剤を配置した粘着面である。粘着面62は、再粘着と再剥離とが可能な粘着力を備えており、発電装置1を窓等に粘着固定した状態を維持することのできる粘着力が好ましい。
図2(A)及び図2(B)に例示するように、収納口68は、例えば、ケース部60の端部に配置されている。収納口68は、電源装置3をケース部60の内部に収納するための口であり、電源装置3を通すことのできる大きさである。
また、収納口68は、収納口68を塞ぐための留め具70を設けられ、留め具70により収納口68を塞ぐことで、収納した電源装置3の飛び出しを防止する。留め具70は、例えば、ファスナーやホックである。
吊下げ部69は、固定具6を吊下げて固定するための穴又は輪である。吊下げ部69は、シート部63により固定具6を固定できない場所であっても、フック等に引っ掛けることにより、固定具6を吊下げて固定することができる。
このように、固定具6は、ケース部60、シート部63、収納口68、及び、吊下げ部69を含み構成されている。
図4に例示するように、発電装置1は、ケース部60の側面に配置された2つのシート部63を、ケース部60とシート部63との接続部分で折り曲げ、三角柱状に配置することにより、発光部32を既定の位置で固定した状態で設置面に配置することができる。また、発電装置1は、面ファスナーを用いて、ケース部60とシート部63とを折り曲げた状態を固定し、発光部32の配置角度を保持するよう構成してもよい。
[実施例2]
実施例2における発電装置1は、ケース部60だけでなく、シート部63にも太陽電池を配置する場合を説明する。
図5は、実施例2における発電装置1の太陽電池30側の構成を説明する図であり、図5(A)は、ケース部60及びシート部63の周縁部分に粘着面62を配置した場合を説明する図であり、図5(B)は、透明透光部61a及び透明透光部61cの周縁部分に粘着面62を配置した場合を説明する図である。
(太陽電池40)
太陽電池40は、本発明に係る第2の太陽電池の一例である。
図5(A)及び図5(B)に例示するように、太陽電池40は、例えば、太陽電池パネルである。太陽電池40は、接続ケーブル36により、電源装置3と電気的に接続され、電源装置3に発電した電力を供給することができる。太陽電池40は、太陽電池30と同じ面を向けて、シート部63の内部に収納されている。
また、太陽電池40は、例えば、太陽電池30を備える電源装置3と同様な構成を備える装置であってもよい。太陽電池40は、電源装置3と同様な構成を備える装置である場合、シート部63は、シート部63の他方の面(透明透光部61cの反対の面)に切込部61bと同様の切込部61d(不図示)を配置してもよい。
(シート部63)
図5(A)及び図5(B)に例示するように、固定具6におけるシート部63は、ケース部60と同様に袋状に形成されており、一方の面に透明透光部61cを配置されている。透明透光部61cは、透明透光部61aと同様の透光性の領域であり、透明な素材である。
シート部63は、ケース部60における透明透光部61aを配置された面と同じ面側に透明透光部61cを配置されている。また、シート部63は、袋状の内部に太陽電池40を配置でき、太陽電池40の配置された面に透明透光部61cを配置されている。シート部63は、透明透光部61cを太陽電池40と同じ面側に配置されていることにより、太陽電池40に受光させることができる。シート部63は、ケース部60と同様に、シート部63の端部に収納口68を設けられ、留め具70により収納口68を塞ぐことができる。
なお、透明透光部61cは、本発明に係る第2透光性領域の一例である。
図5(A)に例示するように、粘着面62は、シート部63の周縁の少なくとも一部に配置されている。具体的には、粘着面62は、シート部63の周縁の一部と、ケース部60の周縁の一部とに配置されている。粘着面62は、シート部63の中央部分に配置された透明透光部61cと、ケース部60の中央部分に配置された透明透光部61aとを塞がない位置として、シート部63とケース部60との周縁の一部に配置されている。
また、図5(B)に例示するように、粘着面62は、シート部63に配置された透明透光部61cと、ケース部60の透明透光部61aとの少なくとも一方における周縁に配置されている。つまり、粘着面62は、透明透光部61a、及び、透明透光部61cを塞がない位置に配置されている。粘着面62は、透明透光部61a、及び、透明透光部61cを塞がない位置に配置されることにより、太陽電池30及び太陽電池40に受光させることができる。
このように、発電装置1は、シート部63にも太陽電池を配置する場合に、シート部63面うち、太陽電池30に受光させる領域である透明透光部61aと、太陽電池40に受光させる領域である透明透光部61cを塞がない位置に粘着面62を配置されている。
[実施例3]
実施例3における発電装置1は、固定具6におけるシート部63の両面に粘着面を備えた場合を説明する。
図6は、発電装置1の構成を例示する斜視図であり、図6(A)は、発電装置1の太陽電池30側を例示する斜視図であり、図6(B)は、発電装置1の発光部32側を例示する斜視図である。
図6(A)及び図6(B)に例示するように、発電装置1は、電源装置3と、固定具6とで構成されている。なお、発電装置1は、本発明に係る発電装置の一例である。
固定具6は、本発明に係る固定具の一例である。
図6(A)及び図6(B)に例示するように、固定具6は、ケース部60、シート部63、基材シート64、低粘着面65、及び、高粘着面66を含み構成されている。
(ケース部60)
ケース部60は、本発明に係る収納ケースの一例である。
ケース部60は、例えば、合成樹脂素材で構成され、具体的には、熱可塑性ポリウレタン樹脂である。ケース部60は、電源装置3を収納するための容器体であり、電源装置3を収納することのできる大きさに形成されている。
また、ケース部60は、ケース部60の側面にシート部63を配置されており、ケース部60の側面のうち、対向する位置にある側面にシート部63の端部を固定された状態で、それぞれ配置されている。
また、ケース部60は、例えば、ケース部60の両面における周縁部分に粘着剤を配置した粘着面(不図示)をさらに配置してもよい。具体的には、ケース部60は、合成樹脂素材であるウレタン系粘着剤であるアクリルフォームを配置した粘着面をケース部60の両面の周縁部分に配置することにより、両面における固定具6の粘着性を向上させることができる。
図7は、図6に例示するシート部63の構成を模式的に例示する断面図である。
図6に例示するように、シート部63は、シート状に形成され、ケース部60の側面のうち、対向する位置にある側面に端部を固定した状態でそれぞれ配置されている。シート部63は、ケース部60の対向する2つの側面それぞれに配置されることにより、例えば、円筒状の設置面に対して巻きつけるように発電装置1を固定することができる。
また、シート部63は、両面に粘着領域を設けられ、それぞれの粘着性が異なっている。なお、本実施例のシート部63は、両面に粘着領域を設けた場合を具体的に説明するが、接着性のある領域を設けてもよい。なお、シート部63は、本発明に係るシート部の一例である。
また、図7に例示するように、シート部63は、基材シート64、低粘着面65、及び、高粘着面66を含み構成されている。シート部63は、基材シート64の一方の面に低粘着面65を、他方の面(低粘着面65の裏面)に高粘着面66を設けられている。なお、本実施例のシート部63は、電源装置3の太陽電池30側にあたる面に低粘着面65を配置し、電源装置3の発光部32側にあたる面に高粘着面66を配置する場合を一具体例として説明する。
また、シート部63は、シート状に形成されているため、曲げることができる。
基材シート64は、例えば、合成樹脂素材で構成され、具体的には、塩化ビニル樹脂である。基材シート64は、シート状に形成され、基材シート64の一方の面に低粘着面65を、他方の面に高粘着面66を設けられている。
低粘着面65は、例えば、合成樹脂素材で構成され、具体的には、アクリルフォームである。
低粘着面65は、基材シート64の一方の面である電源装置3の太陽電池30側にあたる面に配置された粘着性を備える領域である。低粘着面65は、高粘着面66の粘着性より低い粘着性を備えている。低粘着面65は、触覚的に表現すると、高粘着面66に比べて、べたつかないよう形成されている。低粘着面65は、電源装置3の太陽電池30側にあたる面に塗布されることにより、シート部63を折りたたんだ場合であっても、太陽電池30の面を汚すことなく折りたたむことができる。
なお、低粘着面65は、本発明に係る粘着領域の一例である。
高粘着面66は、低粘着面65と同様に、例えば、合成樹脂素材で構成され、具体的には、アクリルフォームある。
高粘着面66は、基材シート64の他方の面である低粘着面65の裏面に配置された粘着性を備える領域である。高粘着面66は、低粘着面65の粘着性より高い粘着性を備えている。高粘着面66は、触覚的に表現すると、低粘着面65の粘着性より高い粘着性を備えるため、低粘着面65に比べて、べたつくよう形成されている。高粘着面66は、低粘着面65の裏面である発光部32側に配置されることにより、例えば、室内の壁面に粘着固定する場合において、室内に配置された光源体に対して、太陽電池30側を向けた状態で発電装置1を粘着固定することができる。
なお、高粘着面66は、本発明に係る第2粘着領域の一例である。
図8は、固定具6の大きさを説明する斜視図である。
図8に例示するように、固定具6は、幅寸法B0が例えば、13cm〜30cmであり、具体的には、約29cmである。また、高さ寸法B1が例えば、10cm〜16cmであり、具体的には、約15cmである。
また、シート部63は、幅寸法B2が例えば、4cm〜12cmであり、具体的には、約10cmである。シート部63の幅寸法B2は、電源装置3の幅寸法A1の大きさの0.5倍から1.5倍の大きさに形成されている。また、シート部63は、固定場所に応じて幅寸法B2の大きさをより大きくすることも可能である。このように、固定具6は、上記寸法で構成されている。
このように、固定具6は、ケース部60、シート部63、基材シート64、低粘着面65、及び、高粘着面66を含み構成されている
図9は、実施例3における発電装置1の照明方法(S10)を説明するフローチャートである。
また、図10は、実施例3における照明方法(S10)を例示する斜視図であり、図10(A)は、発電装置1を壁面に取り付けた状態を例示する斜視図であり、図9(B)は、発電装置1をヘルメットに取り付けた状態を例示する斜視図である。
図10(A)に例示するように、使用者は、室内において、電源装置3の発光体32を壁面に向けた状態で、設置面である壁面に発電装置1を粘着固定する。このとき、固定具6は、低粘着面65の裏面にある高粘着面66を壁面に粘着させて、電源装置3を固定している。固定具6は、シート部63の粘着性の高い高粘着面66を壁面に粘着させることにより、例えば、ガラス面のような滑らかな面でない粘着固定しにくい設置面に対しても固定することが期待できる。
図10(B)に例示するように、使用者は、発電装置1は、例えば、設置面であるヘルメットの帽体部分に固定する。このとき、使用者は、固定具6におけるシート部63をヘルメットの帽体部分の形状に合わせて配置する。使用者は、ヘルメットの帽体部分に高粘着面66の裏面にある低粘着面65を粘着させて発電装置1を固定することにより、発光部32の光を、例えばヘルメットの正面方向に向けて固定することができる。
このように、使用者は、発電装置1の一方の面を設置面に粘着固定した後に、発電装置1を設置面から剥離し、設置面に粘着固定した面の裏面側を再び設置面に粘着固定することにより、照明として利用することができる。
図11に例示するように、発電装置1は、ヘルメットの帽体だけでなく、例えばボトル状の容器に固定することもできる。固定具6は、シート部63を変形させることができるシートであるため、シート部63を容器の胴部分に巻きけて配置し、容器の胴部分に高粘着面66の裏面にある低粘着面65を粘着させて発電装置1を固定することができる。そのため、発電装置1は、ボトル状の容器に固定した状態で、発光部32の光を既定の場所に向けて照射することができる。
[実施例4]
実施例4における発電装置1は、コンパクトに持ち運ぶための構成を備えた場合を説明する。
図12は、実施例4における発電装置1の構成を説明する図であり、図12(A)は、発電装置1の太陽電池30側を例示する斜視図であり、図12(B)は、発電装置1の発光部32側を例示する斜視図である。
図12(A)及び図12(B)に例示するように、発電装置1は、電源装置3と、固定具6とで構成されている。なお、実施例4における電源装置3は、太陽電池30のみを備えており、発光体32を省く構成となっている。
また、固定具6は、面ファスナー90、及び、取付リング92を備えている。
面ファスナー90は、面ファスナー90aと、面ファスナー90bとで構成されている。面ファスナー90aと、面ファスナー90bシートとは、互いに接触することにより結束する。また、面ファスナー90a、または、面ファスナー90bの少なくとも一方を引き剥がすことにより結束を解くことができる。
実施例4の面ファスナー90では、シート部63に設けられている。具体的には、面ファスナー90は、2つのシート部63それぞれに設けられている。面ファスナー90aは、一方のシート部63に設けられ、粘着面62の設けられた面と同じ面に設けられている。また、面ファスナー90bは、他方のシート部63に設けられ、粘着面62の設けられている面(面ファスナー90aの設けられている面)の裏面側に設けられている。これにより、面ファスナー90a、および、面ファスナー90bは、ケース部60と接続した端部で折り返した2つのシート部63を、互いに結束することができる。つまり、面ファスナー90a、および、面ファスナー90bは、2つのシート部63を電源装置3における太陽電池30側に折り返した場合であっても、2つのシート部63を互いに接触することにより結束することができる。また、面ファスナー90a、および、面ファスナー90bは、2つのシート部63を発光部32側に折り返した場合であっても、2つのシート部63を互いに接触することにより結束することができる。よって、発電装置1は、面ファスナー90により、シート部63を折りたたんだ状態を保持することができる。
なお、面ファスナー90は、本発明に係る係止部の一例である。
取付リング92は、例えば、フック等に掛けることのできるリング体である。取付リング92は、例えば、シート部63に設けられ、シート部63より一部がはみ出すような位置に取り付けられている。ここで、一部がはみ出すような位置とは、フック等に掛けることが可能な隙間を確保するよう設ける。取付リング92は、シート部63より一部がはみ出すような位置に設けることにより、面ファスナー90を用いてシート部63を収納した場合であっても既定の位置にあるフック等に掛けることができる。
なお、取付リング92は、本発明に係る取付部の一例である。
図13は、実施例4における発電装置1の携行方法を例示する図であり、図13(A)は、発電装置1をかばんの肩ベルトに取り付けた状態を例示する図であり、図13(B)は、発電装置1をかばんに取り付けた状態を例示する図である。
図13(A)に例示するように、使用者は、発電装置1における2つのシート部63を折り返し、面ファスナー90を用いてシート部63を固定する。このとき、使用者は、かばんの肩ベルトを挟み込んで、シート部63を折り返す。このように、使用者は、発電装置1をコンパクトにした状態でかばんの肩ベルトに取り付けることができる。
次に、使用者は、かばんに設けられたたフックに、取付リング92を掛ける。
このように、使用者は、発電装置1をコンパクトにした状態でかばんに取り付けることができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、これらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等が可能である。
3 電源装置
30 太陽電池
32 発光部
34 コネクタ
36 蓄電池
6 固定具
60 ケース部
61 透光部
61a、61c 透明透光部
61b 切込部
62 粘着面
63 シート部
64 基材シート
65 低粘着面
66 高粘着面
68 収納口
69 吊下げ穴
70 留め具
90 面ファスナー
92 取付リング
Claims (5)
- 板状であり、一方の面に太陽電池を備える電源装置と、
シート状であり、前記電源装置の側面に端部を固定されたシート部と、
前記シート部の少なくとも一方の面に設けられた粘着領域と、
前記太陽電池を備える面の裏面に設けられ、前記太陽電池により発電された電力により発光する発光体と
を備え、
前記シート部は、前記電源装置の側面のうち、対向する位置にある2つの側面にそれぞれに配置され、
前記粘着領域は、前記シート部のうち、前記太陽電池の備える面と同じ面側に配置され、
前記電源装置は、
前記シート部に配置され、該シート部のうち前記太陽電池の備える面と同じ面側に配置された第2の太陽電池
をさらに備え、
前記粘着領域は、前記シート部の周縁の少なくとも一部に配置され、
前記シート部は、袋状であり、
前記シート部の少なくとも一方の面における少なくとも一部が透光性のある領域である第2透光性領域
をさらに有し、
前記第2透光性領域は、前記シート部の内部に収納した前記第2の太陽電池側に配置されている
発電装置。 - 板状であり、一方の面に太陽電池を備える電源装置と、
シート状であり、前記電源装置の側面に端部を固定されたシート部と、
前記シート部の少なくとも一方の面に設けられた粘着領域と、
前記太陽電池を備える面の裏面に設けられ、前記太陽電池により発電された電力により発光する発光体と
を備え、
前記シート部は、前記電源装置の側面のうち、対向する位置にある2つの側面にそれぞれに配置され、
前記粘着領域は、前記シート部のうち、前記太陽電池の備える面と同じ面側に配置されている
前記シート部は、
前記粘着領域を備える面の裏面側に、粘着性の異なる第2の粘着領域
をさらに備え、
前記粘着領域、及び、前記第2の粘着領域は、再粘着と再剥離とが可能な粘着力を備え、
前記粘着領域、または、前記第2の粘着領域のうち、前記発光体を備える面側に配置された前記第2の粘着領域の粘着性が高い
発電装置。 - 前記シート部は、前記電源装置の幅の0.5倍から2倍の大きさに形成されている
請求項2に記載の発電装置。 - 前記シート部に設けられ、該シート部を端部で折り返した状態で着脱自在に固定する係止部と、
前記シート部に設けられ、前記発電装置を既定の位置に取り付ける取付部と
を有する
請求項1に記載の発電装置。 - 板状であり、一方の面に太陽電池と、前記太陽電池を備える面の裏面に前記太陽電池により発電された電力により発光する発光体とを備える電源装置と、前記電源装置の対向する位置にある側面それぞれに端部を固定されたシート部と、前記シート部の一方の面に設けられた粘着領域と、前記粘着領域を備える面の裏面側に第2の粘着領域とを有する発電装置における、前記太陽電池を備える面が受光するよう該粘着領域または該第2の粘着領域のどちらか一方を設置面に粘着固定させるステップと、
粘着固定した前記発電装置を裏返し、粘着固定した領域の裏面側にある領域を前記設置面に再び粘着固定させるステップと
を有する照明方法。
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