JP6613152B2 - 車両用前照灯 - Google Patents

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Description

輪郭が明確で発色が正確な光を出射する蛍光体を有する車両用前照灯に関する。
特許文献1には、光源の光を集光光学系で集光させた上で走査システムのミラーに入光させ、ミラーによる反射光を蛍光体に相当するリン光プレートによって投影レンズに相当する光像形成システムに導くことにより、光像を形成する自動車用の証明システムが開示されている。
特開2014−29858号
特許文献1の自動車用の証明システムにおいて蛍光体(リン光プレート)から出射する光は、自由に拡散しつつ光像形成システムに入射するため、特許文献1の自動車用の証明システムには、形成される光像の輪郭が不明確になるおそれや想定した光の濃淡が得られないことにより所定の発色が得られないおそれがある。
本願は、上記問題に鑑みて、輪郭が明確で発色が正確な光を出射する蛍光体を有する車両用前照灯を提供するものである。
まず、励起光源と、蛍光体と、励起光源からの光を受けると共に受けた光を前記蛍光体に向けて走査する走査機構と、前記蛍光体からの出射光を透過させて配光パターンを形成する投影レンズと、を有する車両用前照灯において、前記蛍光体の複数の受光部を画定して受光部群を形成する不透明体の仕切りを設けた。
(作用)走査機構から蛍光体に出射した光は、複数の受光部から出射して仕切りによってそれぞれ集光されつつ投影レンズに入光する。
また、車両用前照灯において、前記仕切りを前記蛍光体の受光部の光出射面上または光入射面上のうち少なくとも一方に設けた。
(作用)蛍光体そのものが分割されずに複数の受光部が画定される。
また、車両用前照灯において、前記仕切りを連続する複数の集光器から形成した。
(作用)受光部毎にそれぞれ集光器が形成され、仕切りである各集光器は、各受光部から出射した光をそれぞれ集光して投影レンズに入光させる。
また、車両用前照灯において、前記受光部群は、前記仕切りによって蛍光体の中央に画定された複数の第1受光部からなる第1受光部群と、前記仕切りによって前記第1受光部群の外周に位置するように画定された複数の第2受光部からなる第2受光部群と、を有し、前記第1受光部の光の出射領域は、前記第2受光部の光の出射領域よりも小さく画定されるようにした。
(作用)複数の第1受光部から投影レンズに向けて出射する光は、複数の第2受光部から投影レンズに向けて出射する光よりも更に集光され、第2受光部の出射光による光像の内側により輪郭が明確でより明度の高い第1受光部の出射光による光像が形成される。
また、車両用前照灯において、前記仕切りによって仕切られた複数の前記受光部の光入射面が、それぞれ凹部を有するようにした。
(作用)受光部の光入射面に入射した光の一部が反射され、同じ受光部の光入射面の別の位置に向かって反射されること、つまり同一の受光部の同一の反射面において複数回反射されることにより、反射光が拡散される。
車両用前照灯によれば、仕切りによって複数の受光部毎に集光された光が投影レンズに入射するため、投影レンズによって形成される配光パターンの輪郭が明確になり、正確な濃淡が得られることで配光パターンに正確な発色が得られる。
また、車両用前照灯によれば、蛍光体そのものを仕切りに沿って物理的に分割しなくても複数の受光部を画定出来るため、蛍光体への受光部の製造が容易になる。
また、車両用前照灯によれば、仕切りを集光器として形成したことによって複数の受光部からそれぞれ出射する光がより正確に集光されるため、投影レンズによって形成される配光パターンの輪郭が更に明確になり、かつ更に正確な濃淡が得られることで配光パターンに正確な発色が得られる。
また、車両用前照灯によれば、明度の異なる2つの光像による合成配光パターンが形成される。例えば、第2受光部群の光像によって配光パターンの外形が形成され、その内側に更に明度の高い第1受光部群の光像による配光パターンのホットスポットが形成される。
また、車両用前照灯によれば、各反射部で光が複数回反射されて拡散することによって正反射光が減少し、蛍光体全体に輝度ムラが発生しにくくなる。
第1及び第2実施例の車両用前照灯の正面図。 光透過型の蛍光体を有する第1実施例の車両用前照灯の縦断面図(図1のI−I断面図。) (a)走査機構をほぼ正面から見た斜視図。(b)車両用前照灯によるハイビーム用配光パターンに関する説明図。 反射型の蛍光体を有する第2実施例の車両用前照灯の縦断面図 (a)第1及び第2実施例の蛍光体及び仕切りの拡大正面図。(b)図5(a)のII−II断面図。 (a)第1及び第2実施例の蛍光体に設ける仕切りの第1変形例を示す拡大正面図。(b)図6(a)のIII−III断面図。 (a)第1及び第2実施例の蛍光体に設ける仕切りの第2変形例を示す拡大正面図。(b)図7(a)のIV−IV断面図。 (a)第2実施例の蛍光体の第3変形例を示す拡大縦断面図。(b)図8(a)のV−V断面図。 (a)第2実施例の蛍光体の第4変形例を示す拡大正面図。(b)図9(a)のVI−VI断面図。
以下、本発明の実施形態を図1から図9に基づいて説明する。各図においては、車両用前照灯の各方向を(上方:下方:左方:右方:前方:後方=Up:Lo:Le:Ri:Fr:Re)として説明する。
図1と図2に示される第1実施例の車両用前照灯1は、光透過型の蛍光体を有する右側前照灯の一例を示すものであり、ランプボディ2と、前面カバー3と、前照灯ユニット4と、を備える。ランプボディ2は、車両の前方側に開口部を有する。前面カバー3は、透光性を有する樹脂やガラス等で形成され、ランプボディ2の開口部に取り付けられることによって内側に灯室Sを形成する。図1に示す前照灯ユニット4は、ハイビーム用前照灯ユニット5及びロービーム用前照灯ユニット6を金属製の支持部材7で一体化することによって構成され、灯室Sの内側に配置される。
ハイビーム用前照灯ユニット5とロービーム用前照灯ユニット6は、図2に示す励起光源8、集光レンズ9,蛍光体10、走査機構11及び投影レンズ12をそれぞれ有し、これらはいずれも支持部材7に取り付けられる。支持部材7は、水平方向に伸びる板状の底板部7aと、底板部7aの先端から前方に伸びるレンズ支持部7bと、底板部の基端から鉛直方向に伸びる板状の基礎板部7cと、を有する。
図2に示す通り、励起光源8と蛍光体10は、金属製の底板部7aに固定される。走査機構11は、取付部7dによって基礎板部7cの前面に固定される。集光レンズ9は、底板部7aまたは基礎板部7cのいずれかに固定される。投影レンズ12は、レンズ支持部7bの先端の上面に固定される。前照灯ユニット4の支持部材7は、ランプボディ2に回動自在に保持された3つのエイミングスクリュー14を基礎板部7cに螺着されることにより、ランプボディ2に対して傾動自在に支持される。
励起光源8は、青色または紫色のLED光源またはレーザー光源によって構成され、基礎板部7cよりも上下に厚く形成された金属製の底板部7aを介して点灯中の熱を放熱される。集光レンズ9と投影レンズ12は、光の出射面を凸形状とした透明または半透明の平凸レンズである。集光レンズ9は、励起光源8と走査機構11の反射面24との間に配置されるように支持部材7に固定され、励起光源8からの光を集光して反射面24に入射させる。蛍光体10は、励起光源8の光に基づいて白色光を発生するように構成される。励起光源8が青色である場合、蛍光体10は、黄色蛍光体として形成されるようにし、励起光源8が紫色である場合、蛍光体10は、黄色かつ青色蛍光体として形成されるようにする。また、蛍光体10は、枠体7eを介して底板部7aに固定されることによって走査機構11の反射面24と投影レンズ12の光入射面12bの間に配置され、反射面24からの青色または紫色の反射光B1を白色光W1として投影レンズに向けて透過させる。投影レンズ12は、灯室S内に設けられたエクステンションリフレクター13の前端開口部13aの近傍に配置され。蛍光体10を通過した光を前面カバー3に向けて透過させる。
図3(a)に示す走査機構11は、2軸方向に傾動可能な反射鏡を有するスキャンデバイスである。本実施例では一例としてMEMSミラーを採用しているが、走査機構11には、ガルバノミラー等の多彩な走査機構を採用出来る。走査機構11は、ベース16、第1回動体17、第2回動体18、一対の第1トーションバー19、一対の第2トーションバー20、一対の永久磁石21,一対の永久磁石22及び端子部23を有する。板状の第2回動体18の前面には、銀蒸着やメッキなど処理等によって反射面24が形成される。
板状の第1回動体17は、一対の第1トーションバー19によって左右に傾動可能な状態でベース16に支持され、第2回動体18は、一対の第2トーションバー20によって上下に回動可能な状体で第1回動体17に支持される。一対の永久磁石21及び一対の永久磁石22は、ベース16において一対の第1及び第2トーションバー(19、20)の伸びる方向にそれぞれ設けられる。一対の第1及び第2回動体(18、19)にはそれぞれ端子部23を介して通電される第1及び第2のコイル(図示せず)が設けられる。図示しない前記第1及び第2のコイルは、図示しない制御機構によってそれぞれ独立した通電制御を行われる。
第1回動体17は、第1コイル(図示せず)への通電のオンまたはオフに基づいて第1トーションバー19の軸線回りに往復傾動し、第2回動体18は、第2コイル(図示せず)への通電のオンまたはオフに基づいて第2トーションバー20の軸線回りに往復傾動する。反射面24は、第1または第2コイル(図示せず)への通電に基づいて上下左右に傾動し、反射光を蛍光体10に向けて上下左右に走査する。蛍光体を通過した光は、投影レンズ12と前面カバー3を透過し、車両の前方に走査に基づいた所定形状の白色配光パターンを表示する。
ここで、図3(b)により、一例としてハイビーム用前照灯ユニット5が行う走査によって車両前方に表示される配光パターンを説明する。符号S1は、走査機構11による走査線の軌跡を示す。車両前方の矩形の走査領域(符号Sc1)内において、図3(a)の走査機構11は、図3(b)に示すように反射面24の傾動によって左端S11から右端S12への走査を行った後、左端S11から微小距離d1だけ下方にずれた次の左端S13に向けて反射面24を左斜め下方に傾動させ、再び右端S14へ走査することを高速で繰り返し行う。配光パターンを表示する位置において励起光源8は、点灯制御装置(図示せず)に基づいて配光パターンを表示しないP1からP2までの区間において消灯し、ハイビーム用配光パターンLaを表示するP2からP3までの区間において点灯し、表示終了後のP3からP4までの区間において再び消灯する。走査機構11は、前記走査を下方に向けて高速に繰り返し行い、線像を上下に積層することによってハイビーム用配光パターンLaを車両前方に表示する。また、ロービーム用前照灯ユニット6もまた、同様の走査を行うことでロービーム用配光パターンを表示する(図示せず)。
尚、図4に示す車両用前照灯31は、光反射型の蛍光体37を有する右側前照灯の一例を示すものであり、前照灯ユニット32が第1実施例の前照灯ユニット4と異なる他、第1実施例の車両用前照灯1と共通する構成を有する。図4の前照灯ユニット32は、ハイビーム用前照灯ユニット33及びロービーム用前照灯ユニット(図示せず)を金属製の支持部材34で一体化することによって構成され、灯室Sの内側に配置される。
ハイビーム用前照灯ユニット33とロービーム用前照灯ユニット(図示せず)は、図4に示す励起光源35、集光レンズ36,蛍光体37、走査機構38及び投影レンズ39をそれぞれ有し、これらはいずれも支持部材34に取り付けられる。支持部材34は、水平方向に伸びる板状の底板部34aと、底板部34aの先端から上方に伸びた後に前方に屈曲するレンズ支持部34bと、底板部34aの基端から鉛直方向に伸びる板状の基礎板部34cと、を有する。基礎板部34cは、スクリュー固定部34dとスクリュー固定部34dよりも前後の奥行きが厚い放熱部34eによって形成される。
図4に示す通り、励起光源35と蛍光体37は、支持部材34の放熱部34eの前面に固定され、蛍光体37aの前面は、光入射面及び光出射面となる。発光時に励起光源35に発生した熱と、レーザー光等の熱量の高い光を受光する際に蛍光体37に発生した熱は、放熱部34eを介して放熱される。反射する際に蛍光体37に走査機構38は、取付部34fによって底板部34aの上面に固定される。集光レンズ36は、底板部34aまたは基礎板部34cのいずれかに固定される。投影レンズ39は、レンズ支持部34bの先端の上面に固定される。前照灯ユニット32の支持部材34は、ランプボディ2に回動自在に保持された3つのエイミングスクリュー14をスクリュー固定部34dに螺着されることにより、ランプボディ2に対して傾動自在に支持される。
図4の励起光源35は、青色または紫色のLED光源またはレーザー光源によって構成される。励起光源35が青色である場合、蛍光体37は黄色蛍光体として形成され、励起光源35が紫色である場合、蛍光体37は、黄色かつ青色蛍光体として形成されるようにして白色光を発生させる。集光レンズ36と投影レンズ39は、光の出射面を凸形状とした透明または半透明の平凸レンズである。走査機構38は、走査機構11と同様に2軸方向に傾動可能な反射鏡を有するスキャンデバイスとして形成される。
図4の投影レンズ39は、励起光源35と走査機構38の反射面40との間に配置されるように支持部材34に固定され、励起光源35の光を集光して反射面40に入射させる。走査機構38は、励起光源35の光を反射面40によって蛍光体37に向けて反射しつつ走査を行う。蛍光体37は、支持部材34の放熱部34eに固定されることにより、走査機構38の反射面40と投影レンズ39の光入射面39aの双方に対向するように配置され、反射面40から受けた青色または紫色の光B2を白色光W2として投影レンズ39に再反射する。投影レンズ39は、灯室S内に設けられたエクステンションリフレクター13の前端開口部13aの近傍に配置され。蛍光体37による反射光を前面カバー3に向けて透過させる。
また、図5(a)に示すように第1実施例の蛍光体10の光出射面10a上には(第2実施例の蛍光体37においても同様)、仕切り41が設けられる。仕切り41は、不透明の樹脂または金属等によって格子状に形成されて、蛍光体10の光出射面10a上に接着等によって一体化される。仕切り41は、蛍光体10を明確に区切ることによって蛍光体10に正面から見て正方形形状を有する複数の受光部42(本実施例では一例として40の受光部を備えているが、受光部の数はこれに限られない)からなる受光部群43を形成する。
仕切り41は、蛍光体10の形成後に光出射面10aに後付けされるため、蛍光体10の内部の所定の位置に埋め込まれることに比べて容易かつ安価に形成される。尚、仕切り41は、蛍光体10の光出射面10a上ではなく光入射面10b上に形成されてもよいし、蛍光体の光出射面10a上及び光入射面10b上の双方に形成されても良い。また、仕切り41の格子内周面41aには、衝突した光線の拡散を低減させて集光率を向上させるために銀蒸着等による鏡面処理を行ってもよい(後述する仕切り41の第1変形例から第3変形例においても同様)。
図2と図5(b)に示すように、走査機構11の反射面24によって反射された青色または紫色の光B1は、光入射面10bから蛍光体10に入射することによって青色と黄色の合成光からなる白色光W1となり、光出射面10aに画定された複数の受光部42から前方に出射する。また、受光部42から出射して拡散する光は、仕切り41の格子内周面41に反射されて投影レンズ12の光入射面12bに集光されることにより、投影レンズ12に入光する。第1実施例の車両用前照灯1によれば、仕切り41によって複数の受光部42毎に集光された光W2が投影レンズ12に入射するため、投影レンズ12によって形成される配光パターンLa(図3(b)を参照)の輪郭が明確になり、正確な濃淡が得られることで配光パターンLaに正確な白色の発色が得られる。
また、図6(a)及び(b)は、図5各図に示す仕切り41の第1変形例を示すものである。図6(a)、(b)の仕切り46は、仕切り41の中央部分に位置する3行×6列=18の格子をそれぞれ4等分にしたものである。仕切り46もまた、不透明の樹脂または金属等によって格子状に形成されて、蛍光体10(第2実施例の蛍光体37においても同様)の光出射面10a上に接着等によって一体化される。仕切り46は、蛍光体10を明確に区切ることにより、仕切り46の中央に複数の第1受光部47(本実施例では一例として72の第1受光部を備えているが、第1受光部の数はこれに限られない)からなる第1受光部群48と、第1受光部群48の外周に位置するように形成された複数の第2受光部49(本実施例では一例として22の第2受光部を備えているが、第2受光部の数はこれに限られない)からなる第2受光部群50を形成する。
第1受光部47の光の出射面積は、第2受光部49の出射面積の1/4しかない。従って、図2と図6(b)に示す第1受光部47を通過する光は、第2受光部49を通過する光に比べて格子内周面(符号47aを参照)に接触しやすい。つまり、第1受光部群48を通過する光は、第2受光部群50を通過する光よりも投影レンズ12に向けて集光されやすい。従って、仕切り46を設けた蛍光体10をから出射して投影レンズ12によって形成された白色の配光パターンにおいては、第2受光部群50によって外形が明確に形成された光像の内側に更に輪郭が明確で明度の高い第1受光部群48による光像、つまりホットスポットが形成される。
また、図7(a)及び(b)は、図5各図に示す仕切り41の第2変形例を示すものである。図7(a)、(b)の仕切り53は、中央に円孔54aを有し、その周囲に回転放物面形状の反射面54bを有する複数の集光器54を上下左右に配列して一体化した形状を有する。仕切り53もまた、不透明の樹脂または金属等によって形成されて、蛍光体10(第2実施例の蛍光体37においても同様)の光出射面10a上に接着等によって一体化される。仕切り53は、複数の円孔54aで蛍光体10を明確に区切ることにより、複数の受光部55と複数の受光部55からなる受光部群56を形成する。尚、円孔54aは、前後の奥行きをできる限り薄くしてゼロに近づけることにより、円孔54aの内周縁部を蛍光体の光出射面10aとほぼ面一にすることが望ましい。その場合、円孔54aを通過する光においては、円孔54aの内周縁部に乱反射されることによる損失が少なくなる。また、反射面54bには、銀蒸着等による鏡面処理を施すことが望ましい。
図2と図7(b)に示すように、走査機構11の反射面24によって反射された青色または紫色の光B1は、光入射面10bから蛍光体10に入射することによって青色と黄色の合成光からなる白色光W1となり複数の円孔54aによって光出射面10aに画定された複数の受光部55から前方に出射する。また、複数の受光部55から出射して拡散する光は、集光器54の内周の反射面54bに反射され、投影レンズ12の光入射面12bに向けて集光されることにより、投影レンズ12に入光する。仕切り53によれば、複数の集光器54によって投影レンズ12へ向かう光W2の集光精度が更に向上するため、投影レンズ12によって形成される配光パターンLa(図3(b)を参照)の輪郭が更に明確になり、正確な濃淡が得られることで配光パターンLaに更に正確な白色の発色が得られる。
尚、図8は、第2実施例における反射型の蛍光体37の第3変形例である蛍光体61を示すものである。図8の蛍光体61は、一の蛍光体37を複数の円柱型の蛍光体61とし、仕切り62を形成する複数の集光器63の中央の円孔63aの内側に蛍光体61を配置したものである。複数の蛍光体61は、それぞれ受光部として形成されることによって受光部群65を構成する。仕切り62は、中央に円孔63aを有し、その周囲に回転放物面形状の反射面63bを有する複数の集光器63を上下左右に配列して一体化した形状を有する。仕切り62もまた、不透明の樹脂または金属等によって形成される。図8(b)に示すように複数の蛍光体61と仕切り62は、金属製のベース64に搭載され、ベース64は、金属製の支持部材34の放熱部34eの前面に接着等によって一体化される。レーザー光等の熱量の高い光を受光する際に各蛍光体61に発生した熱は、金属製のベース64及び放熱部34eを介して放熱される。
図4のLED光源またはレーザー光源である励起光源35から出射し、走査機構38の反射面40によって反射されつつ走査された青色または紫色の光B2は、図8(b)に示すようにそれぞれ蛍光体61に入射することによって青色と黄色の合成光からなる白色光W2となり、図4に示す投影レンズ39に向けて反射される。反射時に拡散する光は、集光器63の内周の反射面63bによって反射され、投影レンズ39の光入射面39aに向けて集光されることにより、投影レンズ39を透過し、更に前面カバー3を透過して輪郭が明確で正確な発色の白色ハイビーム用配光パターンLaを形成する。
尚、図9は、第2実施例における反射型の蛍光体37の第4変形例である蛍光体71を示すものである。図9の蛍光体71は、前面に図5(a)に示すような格子状の仕切り72を前面に設けられることによって蛍光体71に正面から見て正方形形状の複数の領域に区分けされた複数の受光部73からなる受光部群74を形成される。仕切り72は、不透明の樹脂または金属等によって格子状に形成されて、蛍光体71の前面に接着等によって一体化される。また、複数の受光部73の光入射面には、それぞれ後方に向かって凹んだ円錐台形状の凹部75が設けられている。尚、凹部の形状は、入射した光を凹部内で複数回反射可能な形状であれば円錐台形状に限られず、半球面形状などでもよい。また、凹部75の表面(光入射面)には、凹部75に入射した光が不均一な状体で反射されることによる輝度ムラ防止を目的としてそれぞれ微細な凹凸を形成することが望ましい。その場合、凹部75に入射した光は、均一に拡散された状体で前方に反射される。また、仕切り72の格子内周面72aには、銀蒸着等による鏡面処理を行ってもよい。蛍光体71は、図4に示す金属製の支持部材34の放熱部34eの前面に接着等によって一体化され、蛍光体71に発生した熱は、放熱部34eを介して放熱される。
図4のLED光源またはレーザー光源である励起光源35から出射し、走査機構38の反射面40によって反射されつつ走査された青色または紫色の光B2は、図9(b)に示すようにそれぞれ蛍光体71の複数の受光部73に入射する。受光部73に入射した光は、凹部75の内側で複数回反射されることで青色と黄色の合成光からなる白色光W2となり、図4に示す投影レンズ39に向けて反射される。また、反射時に拡散する光は、仕切り72の格子内周面72aによって反射され、投影レンズ39の光入射面39aに向けて集光されることによって投影レンズ39を透過する。投影レンズ39及び前面カバーを透過した光は、白色ハイビーム用配光パターンLaを形成する。
1 車両用前照灯
8 励起光源
10 蛍光体
10a 光出射面
10b 光入射面
11 走査機構
12 投影レンズ
31 車両用前照灯
35 励起光源
37 蛍光体
37a 光入射面及び光出射面
38 走査機構
39 投影レンズ
41 仕切り
42 受光部
43 受光部群
47 第1受光部
48 第1受光部群
49 第2受光部
50 第2受光部群
53、62 仕切り
54、63 仕切りを形成する複数の受光器
72 仕切り
73 受光部
75 凹部
La 配光パターン

Claims (4)

  1. 励起光源と、蛍光体と、励起光源の光を受けると共に受けた光を前記蛍光体に向けて走査する走査機構と、前記蛍光体からの出射光を透過させて配光パターンを形成する投影レンズと、を有する車両用前照灯において、
    前記蛍光体の複数の受光部を画定して受光部群を形成する不透明体の仕切りを設け
    前記仕切りが、連続する複数の集光器からなることを特徴とする車両用前照灯。
  2. 励起光源と、蛍光体と、励起光源の光を受けると共に受けた光を前記蛍光体に向けて走査する走査機構と、前記蛍光体からの出射光を透過させて配光パターンを形成する投影レンズと、を有する車両用前照灯において、
    前記蛍光体の複数の受光部を画定して受光部群を形成する不透明体の仕切りを設け、
    前記受光部群が、前記仕切りによって蛍光体の中央に画定された複数の第1受光部からなる第1受光部群と、前記仕切りによって前記第1受光部群の外周に位置するように画定された複数の第2受光部からなる第2受光部群と、を有し、
    前記第1受光部の光の出射領域が、前記第2受光部の光の出射領域よりも小さく画定されたことを特徴とする車両用前照灯。
  3. 励起光源と、蛍光体と、励起光源の光を受けると共に受けた光を前記蛍光体に向けて走査する走査機構と、前記蛍光体からの出射光を透過させて配光パターンを形成する投影レンズと、を有する車両用前照灯において、
    前記蛍光体の複数の受光部を画定して受光部群を形成する不透明体の仕切りを設け、
    前記仕切りによって仕切られた複数の前記受光部の光入射面が、それぞれ凹部を有することを特徴とする車両用前照灯。
  4. 前記仕切りは、前記蛍光体の受光部の光出射面上または光入射面上のうち少なくとも一方に設けられたことを特徴とする、請求項1から3のうちいずれかに記載の車両用前照灯。
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