JP7258505B2 - 光照射システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両から出射される光により運転者や歩行者に所定の情報を伝達する光照射システムに関する。
従来、レーザダイオード等の半導体光源と、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)やDMD(Digital Mirror Device)等の小型光学偏向装置とを組み合せた映像投射装置を車両用ヘッドライトとして搭載し、車両前方の仮想スクリーンに配光パターンを投影することができる技術が知られている。このような技術によれば、ヘッドライトの光により対向車両の運転手を幻惑させないような配光パターンを形成することができる。
例えば、特許文献1の車両用灯具は、第1~第4励起光源と、第1、第2励起光源からの励起光を二次元的に走査する上光偏向器と、第3、第4励起光源からの励起光を二次元的に走査する下光偏向器と、上光偏向器、下光偏向器により走査された光の歪みを補正する補正ミラーと、補正ミラーにより補正された光により二次元像を生成する蛍光体とを備えている。
第1~第4励起光源から出射されたレーザ光は、それぞれ仮想スクリーン上の第1~第4走査範囲で走査され、各走査範囲は互いに一部が重なっている。そして、走査される光の重なりが多い程、その領域は明るくなり、各走査範囲の組み合わせにより、所定の配光パターンを形成することができる(段落0068、図7E)。
また、近年では、上記技術を応用して、路面上に矢印や警告マーク等の画像を表示する技術も実現している。
特開2017-097968号公報
しかしながら、特許文献1の車両用灯具で路面上に画像を描こうとした場合、光偏向器で光を走査しながら画像を形成するため、形状の自由度は高いものの、コントラストの高い鮮明な画像を形成することが困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、鮮明な画像を形成することができる光照射システムを提供することを目的とする。
本発明の光照射システムは、光源と、前記光源からの光を走査する光走査部と、前記光走査部で走査された前記光源の光を波長変換して出射する蛍光体プレートと、前記蛍光体プレートから出射された光を投影する投影レンズとからなる光照射システムであって、
前記光走査部による光の走査を制御する制御部と、
前記蛍光体プレートの光が出射する光出射面に配置され、前記光源からの光を透過させる透過パターンの開口部と前記開口部以外の部分の光を遮光する遮光部とを有する遮光マスクと、をさらに備え、前記透過パターンの前記開口部における前記光源の光のスポット径は、前記開口部の大きさよりも小さく、前記制御部は、前記光源からの光が前記開口部を透過するように前記光走査部を制御することを特徴とする。
本発明の光照射システムでは、光源の光を波長変換する蛍光体プレートの表面側に、透過パターンの開口部と遮光部とからなる遮光マスクを備えている。当該開口部を透過した光は投影レンズを介して前方に照射されるが、遮光部に照射された光は遮光される。そして、制御部は、光が当該開口部を透過するように光走査部を制御するので、透過パターンに応じた画像を形成することができる。
この構成によれば、透過パターンの開口部における光源の光のスポット径は、当該開口部の大きさよりも小さいため、制御部が光走査部を制御して、光源の光が当該開口部の領域を走査するように制御する。これにより、透過パターンに応じた鮮明な画像を形成することができる。
また、本発明の光照射システムにおいて、前記制御部は、前記光源の光が前記遮光マスクの前記開口部よりも広範囲を走査するように前記光走査部を制御することが好ましい。
この構成によれば、制御部が光走査部を制御して、光源の光が当該開口部よりも広範囲を走査するように制御する。これにより、確実に透過パターンに応じた画像を形成することができる。
また、本発明の光照射システムにおいて、前記蛍光体プレートは、前記光源からの光が入射する光入射面を有し、前記光入射面と前記光出射面とが対向して配置された光透過型であることが好ましい。
光透過型の蛍光体プレートでは、光源からの光が蛍光体プレートの光入射面から入射し、対向する位置の光出射面から出射される。さらに、その光が当該光出射面側の遮光マスクを通過する。これにより、透過パターンに応じた画像を形成することができる。
また、本発明の光照射システムにおいて、前記蛍光体プレートは、前記光源からの光が入射する光入射面と当該入射した光を反射する反射面とを有し、前記光入射面と前記光出射面とが同一である光反射型であってもよい。
この構成によれば、光反射型の蛍光体プレートでは、光源からの光が蛍光体プレートの光入射面から入射し、反射面で反射され、光入射面と同じ光出射面から出射される。さらに、その光が当該光出射面側の遮光マスクを通過することで、透過パターンに応じた画像を形成することができる。
また、本発明の光照射システムにおいて、前記遮光マスクは、少なくとも2以上の互いに離間した前記透過パターンを有していることが好ましい。
この構成によれば、遮光マスクに透過パターンを互いに離間した状態で配置することで、複数のパターンを順番に描画したり、複数のパターンを同時に描画したりすることができる。
また、本発明の光照射システムにおいて、前記制御部は、前記光源の光が前記遮光マスクの前記開口部の形状に沿って前記開口部の全体を含む領域を走査するように前記光走査部を制御することが好ましい。
この構成によれば、制御部が光走査部を制御して、光が当該開口部の形状に沿って開口部の全体を含む領域を走査するように制御する。これにより、透過パターンの境界線上、さらにその内部を無駄な照射を減らしながら光を走査して、透過パターンに応じた画像を形成することができる。
また、本発明の光照射システムにおいて、前記制御部は、前記光源の光が前記遮光マスクの前記開口部の全体を含む矩形又は円形の範囲を走査するように前記光走査部を制御するようにしてもよい。
この構成によれば、制御部が光走査部を制御して、光が当該開口部の全体を含む矩形又は円形(真円に限られない)の範囲を走査するように制御する。これにより、透過パターンの境界線上、さらにその内部を確実に走査して、透過パターンに応じた画像を形成することができる。
本発明の実施形態の光照射システムの全体構成図。 図1の車両用灯具(光学系装置)の断面図。 図2の車両用灯具の蛍光体プレート(光透過型)及び遮光マスクを説明する図。 図3Aの遮光マスクを上方から見た図。 遮光マスクの変更形態(1)を説明する図。 図4Aの遮光マスクを上方から見た図。 車両用灯具の蛍光体プレート(光反射型)を説明する図。 遮光マスクの変更形態(2)を説明する図。
以下では、図面を参照して、本発明の光照射システムの実施形態について説明する。
まず、図1を参照して、実施形態の光照射システム1の構成を説明する。光照射システム1は、車両用灯具2が車両3から各種センサ情報を受信して、車両3の前方に所定の配光パターンを投影することができるシステムである。
車両用灯具2は、主に四輪車に搭載される灯具(ヘッドランプ)であり、光学系装置2Aと制御装置2Bとで構成される。まず、光学系装置2Aは、レーザダイオード(LD:Laser Diode)6と、光偏向器7と、蛍光体プレート9と、投影レンズ12とを含んでいる。
LD6(本発明の「光源」)は、例えば、中心発光波長が450nmの青色LDである。LD6は、後述する駆動回路16によりオン、オフ及び光量が制御される。十分な光量が確保できるのであれば、LD6の代わりに発光ダイオード(LED: Light Emitting Diode)を用いてもよい。
光偏向器7は二次元的(水平方向及び垂直方向)に傾倒可能なミラー部を備え、ミラー部に入射した光の反射方向を自在に変えられるようになっている。本実施形態では、ミラー部がLD6から出射されたレーザ光を蛍光体プレート9の方向に反射する。なお、光偏向器7についても駆動回路16により制御される。
蛍光体プレート9は、光が照射されると蛍光を発する部材である。具体的には、蛍光体プレート9は、光偏向器7のミラー部で反射されたレーザ光(青色の励起光)が照射されることで蛍光が励起され、この青色光と補色の関係にある黄色光を発する。このため、この蛍光体プレート9からは青色光と黄色光とが混色した白色光が出射される。
投影レンズ12は、蛍光体プレート9と配光パターンが生成される照射可能領域Dとの間に配置されている。蛍光体プレート9から出射された光(白色光)は、投影レンズ12と図示しないケーシングの透光カバーを通過して、車両前方の照射可能領域Dに結像される。
次に、制御装置2Bは、配光記憶メモリ13と、コントローラ14と、ヘッドランプ制御ECU(Engine Control Unit)15と、駆動回路16とを含んでいる。
配光記憶メモリ13には、後述するコントローラ14が演算実行時に使用するデータを一時記憶するためのRAM、コントローラ14が実行するプログラムデータを記憶しているROM、所定の不揮発性記憶装置等が含まれている。
コントローラ14は、後述するヘッドランプ制御ECU15から配光パターンの生成に必要な情報(配光生成情報)を取得する。また、コントローラ14は、配光記憶メモリ13から現在の配光パターン(配光輝度情報)を読み込み、新たな配光パターンの輝度分布を演算する。その後、コントローラ14は、新たな配光パターンで照射可能領域Dに光が照射されるための配光輝度分布を駆動回路16に送信する。
ヘッドランプ制御ECU15は、後述する車両3の車載カメラ21で撮像された画像情報、スピードセンサ22が検出した車速、ステアリングセンサが取得した舵角、ギアポジションセンサ24が取得したポジション情報等を取得し、配光パターンの生成に必要な信号に変換して、コントローラ14に送信する。
駆動回路16は、LD駆動信号によりLD6に供給する駆動電力を制御し、LD6のオン、オフ及び光量の調整を行う。また、駆動回路16は、光偏向器7のアクチュエータに光偏向器駆動信号を供給して、ミラー部の傾倒態様を制御する。
次に、図2に、図1の車両用灯具2(光学系装置2A)の断面図を示す。
図示するように、車両用灯具2は、第1LD6Aと、第2LD6Bと、第1LD6Aからのレーザ光を二次元的に走査する第1光偏向器7Aと、第2LD6Bからのレーザ光を二次元的に走査する第2光偏向器7Bとを備えている。
また、車両用灯具2は、光偏向器7A,7Bにより走査された光の歪みを補正する補正ミラー8と、補正ミラー8で補正されたレーザ光を波長変換して出射する蛍光体プレート9とを備えている。蛍光体プレート9に描画された二次元像は、投影レンズ12を介して前方に出射される。
第1LD6Aは、青色域のレーザ光を放出する半導体発光素子6A1と、半導体発光素子6A1からの光を集光する集光レンズ6A2(コリメートレンズ)とで構成されている。
第1LD6Aと同様に、第2LD6Bは、半導体発光素子6B1と、集光レンズ6B2とで構成されている。なお、半導体発光素子6A1,6B1は、近紫外域(例えば、発光波長が405nm)のレーザ光を放出するレーザダイオード等の半導体発光素子であってもよい。
第1LD6Aは、第1光偏向器7Aのミラー部の回転中心に向けてレーザ光を照射する。また、第2LD6Bは、第2光偏向器7Bのミラー部の回転中心に向けてレーザ光を照射する。
光偏向器7A,7Bは二軸型光偏向器であり、半導体プロセスやMEMS技術を利用して作製され、一定の方向から入射する光を、圧電アクチュエータと結合したトーションバーにより回転するミラー部で反射し、反射光として出射する。光偏向器7としては、例えば、特開2005-128147号公報や特許第4092283号公報に記載された公知の構成のミラーを適用することができる。
光偏向器7A,7Bにより走査されたレーザ光は、それぞれ補正ミラー8に入射するが、レーザ光はミラー部への入射角と回転軸との影響により歪みが生じる。補正ミラー8は、レーザ光の歪みを補正して蛍光体プレート9の方向に反射させるため、反射面が湾曲している。なお、補正ミラー8の形状は適宜変更可能であり、複数のミラーで構成するようにしてもよい。複数のミラーを設ける場合は、光偏向器7A,7Bのそれぞれに対応するように配設する。
蛍光体プレート9は、補正ミラー8からのレーザ光が入射して、レーザ光を異なる波長の光に変換し、投影レンズ12側に出射する。例えば、LD6A,6Bの半導体発光素子6A1,6B1のように青色LDを用いる場合、蛍光体プレート9としては、レーザ光によって励起されて黄色光を発光するものが用いられる。蛍光体プレート9には、補正ミラー8からのレーザ光により、所定の配光パターンに対応する二次元像が白色の像として描画される。
一方、半導体発光素子6A1,6B1として、近紫外LDを用いる場合、蛍光体プレート9としては、レーザ光によって励起されて赤、緑、青の3色の光を発光するものが用いられる。蛍光体プレート9には、補正ミラー8からのレーザ光により、所定配光パターンに対応する二次元像が白色の像として描画される。これは、蛍光体プレート9を透過(通過)するレーザ光による発光(赤、緑、青の3色の光)の混色によって白色光が放出されることによる。
LD6A,6B、光偏向器7A,7B、補正ミラー8及び蛍光体プレート9は、筐体5の内部に配設されている。なお、光偏向器7A,7Bに向けてレーザ光を照射するLDがさらに1つずつ存在する場合もある。
投影レンズ12は4枚のレンズ12a~12dからなり、レンズ12a~12dは、レンズホルダ11に保持されている。レンズ12a~12dは、像面が平面となるように収差(像面湾曲)が補正され、且つ色収差が補正される。
また、投影レンズ12の焦点は、蛍光体プレート9の近傍に位置している。この投影レンズ12により、1枚の凸レンズを用いる場合と比べ、所定の配光パターンに対する収差の影響を除去することができる。なお、投影レンズ12は、収差が補正されていない1枚の非球面レンズで構成してもよい。この場合、蛍光体プレート9は、収差に対応して湾曲した形状のものが用いられる。
投影レンズ12は、蛍光体プレート9に描画された二次元像を前方に出射して、照射可能領域D(車両用灯具2の前方約25mの位置に配置されている)上に、所定の配光パターンとして、例えば、ハイビーム用配光パターンを形成する。
次に、図3A、図3Bを参照して、蛍光体プレート(光透過型)、遮光マスクの詳細を説明する。
図3Aに示すように、蛍光体プレート9は、AR(Anti Reflection)コート層9a、サファイア基板9b、ダイクロイックミラー9c及び蛍光体層9dで構成されている。
蛍光体プレート9は、レーザ光の光入射面と光出射面が対向して配置されており(光透過型)、サファイア基板9bの光入射面側にARコート層9aが積層され、光出射面側に下層からダイクロイックミラー9c、蛍光体層9dが積層されている。なお、蛍光体層9dは、印刷、スプレー又はモールドにより形成する。
ARコート層9aは、レーザ光の透過率を高める目的で設けられた反射防止用のコーティングである。また、ARコート層9aを透過してサファイア基板9bに入射したレーザ光は、ダイクロイックミラー9cにより、特定波長の光が透過し、その他の光が反射される。
具体的には、ダイクロイックミラー9cで青色域のレーザ光が透過して蛍光体層9dに到達するが、その他の波長の光は反射(全反射)される(サファイア導波光)。
また、蛍光体層9dの上面側には、遮光マスク10が積層されている。遮光マスク10の材料はMo、Cr、CrO等の光吸収率の高い材料であることが好ましい。光吸収率の高い材料の場合、レーザ光により発熱し高温となることがあるため、Alや誘電体多層膜等の反射材料で構成してもよい。
図3Bに示すように、遮光マスク10を上方から見たとき、遮光部10aの一部に開口部10b(矢印の形状)が設けられている。蛍光体層9dに到達したレーザ光は波長変換され、一部の光(白色光)が開口部10bから出射される。
このような遮光マスク10を有していない場合、蛍光体層9dから出射される光が散乱して滲みが生じる。本発明の構成では、光は遮光マスク10の開口部10bからのみ出射されるため、投影レンズ12を介して投影される映像は、開口部10bの形状(透過パターン)に沿ったエッジの鮮明な映像となる。なお、遮光マスク10の開口部10b以外では、光が反射される(蛍光体導波光)。
また、開口部10bにおいて、レーザ光のスポットサイズSPは非常に小さい。このため、駆動回路16は、開口部10bの画像を描く場合に、開口部10bのパターンに沿ってレーザ光が走査されるように光偏向器7を制御する。これにより、透過パターンの境界線全体に光が照射され、高効率で高輝度の画像を投影することができる。
なお、光照射システム1は、、ロービーム、ハイビーム又はADB(Adaptive Driving Beam)用の配光パターンを生成するため、従来の蛍光体プレートを有するもう1つの車両用灯具(特に、光学系装置の部分)を備えている。照射可能領域Dには、それぞれの車両用灯具で生成された配光パターンと透過パターン(例えば、矢印)とを重ね合わせて投影する。そして、透過パターンを十分明るくなるように制御することで、配光パターンの中の透過パターンは、運転者又は歩行者に認識可能となる。
次に、図4A、図4Bを参照して、遮光マスクの変更形態を説明する。
図4Aに示すように、蛍光体プレート9は、ARコート層9a、サファイア基板9b、ダイクロイックミラー9c及び蛍光体層9dで構成され、蛍光体層9dの上面側に板状の遮光マスク20が配置されている。遮光マスク20は、蛍光体層9dに貼付されていてもよいし、所定の間隔を空けて配置されていてもよい。所定の間隔とは0.5μm以下であることが好ましく、それ以上の間隔では、光の滲みが生じることがある。
また、図4Bに示すように、遮光マスク20を上方から見たとき、遮光部20aには、複数の互いに離間した開口部20b1~20b4が設けられている。蛍光体層9dに到達したレーザ光は波長変換され、一部の光(白色光)が開口部20b1~20b4から出射される。
ここでも、開口部20b1(開口部20b2~20b4も同じ)において、レーザ光のスポットサイズSP(破線の小楕円)は非常に小さい。開口部20b1の画像を描く場合、開口部20b1のパターンに沿ってレーザ光が走査されるように制御する。
図示するように、透過パターンの全体を覆う矩形又は円形(真円に限られない)の領域に対してレーザ光が走査されるように制御してもよい。これにより、透過パターンの境界線全体に光が照射され、高効率で高輝度の画像を投影することができる。
遮光マスク20では、投影したい複数の開口部を狙ってレーザ光を走査することも可能である。例えば、開口部20b1~20b4に対して順番にレーザ光を走査することで、照射可能領域Dに動画を投影することもできる。
次に、図5を参照して、蛍光体プレートの他の変更形態を説明する。
図5に示すように、蛍光体プレート35は、反射ミラー35aと、蛍光体層35b(単結晶、セラミック等)とで構成されている。また、遮光マスク10は、蛍光体層35bに貼付されている。
蛍光体プレート35は光反射型であるため、レーザ光が遮光マスク30の開口部30bから蛍光体層35bに入射し、下面側の反射ミラー35aで反射される。蛍光体プレート35は、光入射面と光出射面とが同一であるので、反射光(白色光)が開口部10bから出射される。
最後に、図6を参照して、遮光マスクの他の変更形態を説明する。
図6に示すように、遮光マスク30は、遮光部30aと遮光部30aに設けられた開口部30bとで構成され、蛍光体プレートの一部の領域を被覆する。遮光マスク30で被覆されていない部分(図中の上半分)は、蛍光体層(図5であれば、蛍光体層35b)が最上面となっており、ロービーム、ハイビーム又はADB等の自在の配光可変エリアとして利用される。遮光マスク30で被覆されていない部分は、全体の1/2~2/3の領域であることが好ましい。
遮光部30aは、蛍光体層に積層するか、板状の遮光マスクとして貼付又は所定の間隔を空けて配置される。これにより、レーザ光は蛍光体層で波長変換され、白色光が開口部30bから出射される。
遮光マスク30を用いる場合、1つの車両用灯具で、例えば、ハイビームの配光パターンの下方に透過パターン(矢印)を投影することができる。また、透過パターンの投影位置をミラー等で移動させることで、ハイビームの配光パターンに透過パターンを重ねて表示することができる。
上述の実施形態は一例に過ぎず、用途に応じて適宜変更することができる。透過パターンの例として矢印を示したが、警告マークの他、路面状態や天候を表すマークを表示することもできる。天候を示すマークの例としては、例えば、車両に取り付けられた雨滴センサの情報から傘マークを表示することが挙げられる。
蛍光体プレートの領域より小さい遮光マスク30は(図6参照)は、光透過型、光反射型の何れの蛍光体プレートにも採用することができる。また、光反射型の蛍光体プレート35では、遮光マスク30が貼付されていたが(図5参照)、板状の遮光マスク20(図4A参照)を所定の間隔を空けて配置してもよい。
1…光照明システム、2…車両用灯具、2A…光学系装置、2B…制御装置、3…車両、5…筐体、7…光偏向器、6…LD、6A…第1LD、6B…第2LD、7…光偏向器、7A…第1光偏向器、7B…第2光偏向器、8…補正レンズ、9,35…蛍光体プレート、10,20,30…遮光マスク、11…レンズホルダ、12…投影レンズ、13…配光記憶メモリ、14…コントローラ、15…ヘッドランプ制御ECU、16…駆動回路、21…車載カメラ、22…スピードセンサ、23…ステアリングセンサ、24…ギヤポジションセンサ、D…照射可能領域。

Claims (7)

  1. 光源と、前記光源からの光を走査する光走査部と、前記光走査部で走査された前記光源の光を波長変換して出射する蛍光体プレートと、前記蛍光体プレートから出射された光を投影する投影レンズとからなる光照射システムであって、
    前記光走査部による光の走査を制御する制御部と、
    前記蛍光体プレートの光が出射する光出射面に配置され、前記光源からの光を透過させる透過パターンの開口部と前記開口部以外の部分の光を遮光する遮光部とを有する遮光マスクと、をさらに備え、
    前記透過パターンの前記開口部における前記光源の光のスポット径は、前記開口部の大きさよりも小さく、
    前記制御部は、前記光源からの光が前記開口部を透過するように前記光走査部を制御することを特徴とする光照射システム。
  2. 請求項1に記載の光照射システムにおいて、
    前記制御部は、前記光源の光が前記遮光マスクの前記開口部よりも広範囲を走査するように前記光走査部を制御することを特徴とする光照射システム。
  3. 請求項1~2の何れか1項に記載の光照射システムにおいて、
    前記蛍光体プレートは、前記光源からの光が入射する光入射面を有し、前記光入射面と前記光出射面とが対向して配置された光透過型であることを特徴とする光照射システム。
  4. 請求項1~2の何れか1項に記載の光照射システムにおいて、
    前記蛍光体プレートは、前記光源からの光が入射する光入射面と当該入射した光を反射する反射面とを有し、前記光入射面と前記光出射面とが同一である光反射型であることを特徴とする光照射システム。
  5. 請求項1~4の何れか1項に記載の光照射システムにおいて、
    前記遮光マスクは、少なくとも2 以上の互いに離間した前記透過パターンを有していることを特徴とする光照射システム。
  6. 請求項2に記載の光照射システムにおいて、
    前記制御部は、前記光源の光が前記遮光マスクの前記開口部の形状に沿って前記開口部の全体を含む領域を走査するように前記光走査部を制御することを特徴とする光照射システム。
  7. 請求項2に記載の光照射システムにおいて、
    前記制御部は、前記光源の光が前記遮光マスクの前記開口部の全体を含む矩形又は円形の範囲を走査するように前記光走査部を制御することを特徴とする光照射システム。
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WO2017038164A1 (ja) 2015-09-03 2017-03-09 シャープ株式会社 発光装置
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