JP6611342B2 - 超電導マグネット装置およびその製法 - Google Patents

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Description

本発明は、超電導マグネット装置およびその製法に関する。
従来、超電導マグネット装置として、特許文献1に記載されるように、超電導コイルを含むマグネットアセンブリと、当該アセンブリを収容する真空容器とを備えたものが知られている。
前記アセンブリは、超電導コイルと、当該超電導コイルを液体ヘリウムなどの冷媒とともに収容する冷媒容器と、当該冷媒容器を全体的に覆って外部から冷媒容器への熱の輻射を遮断する熱シールドとを備える。
特開2013−31658号公報
前記アセンブリは、真空容器から当該アセンブリへの熱の侵入を抑えるために、真空容器の内部において、真空容器と接触せずに宙に浮いた状態で支持される必要がある。しかし、アセンブリは、超電導コイルおよび冷媒容器などを含むので、非常に重い。そのため、アセンブリの大きい重量を受けることと、真空容器からアセンブリへの熱の侵入を抑えることを同時に満たすことが可能なアセンブリの支持構造を考える必要がある。
例えば、真空容器に固定され、アセンブリの大きな重量を受けることが可能な曲げ剛性を有するステンレスなどからなる高強度の支持部材と、当該支持部材とアセンブリとを連結する熱伝導性の低い連結部材とを組み合わせた支持構造が考えられる。
しかし、上記の大きな重量を受ける支持部材は、剛性確保のためのサイズを必要とするので、当該支持部材の小型化が難しい。したがって、そのような大きな重量を受ける支持部材を真空容器の内部においてアセンブリと干渉しないように収容するためには、真空容器の内部空間を大きくせざるを得ない。その結果、真空容器の小型化が難しくなる。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、真空容器の小型化を可能にする超電導マグネット装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明の超電導マグネット装置は、筒状の胴部を有する真空容器と、超電導コイル、当該超電導コイルを冷媒とともに収容する冷媒槽、および当該冷媒槽を収容する輻射シールドを備え、前記真空容器に収容されているマグネットアセンブリと、前記胴部に固定され、当該胴部から前記真空容器の内部に突出する支持部材と、前記マグネットアセンブリが前記真空容器の内部において前記胴部から離間する位置になるように、当該マグネットアセンブリと前記支持部材とを連結する連結部とを備えており、前記連結部の熱伝導性は、前記支持部材の熱伝導性よりも低く、前記支持部材は、前記マグネットアセンブリの少なくとも前記輻射シールドの外周面よりも内側に突出した状態で、前記連結部を介して前記マグネットアセンブリの重量を受けることを特徴とする。
この構成では、真空容器の内部においてマグネットアセンブリの重量を受ける支持部材がマグネットアセンブリの少なくとも輻射シールドの外周面よりも内側に突出することにより、支持部材の剛性維持に必要な大きさを確保しながら真空容器の小径化を図ることが可能である。すなわち、超電導コイルおよび冷媒槽を含むマグネットアセンブリを真空容器の中で宙に浮かせて支持するために、当該マグネットアセンブリの重量を受ける支持部材が真空容器の内部に設けられている。支持部材は、マグネットアセンブリの重量を受けることができる程度の曲げ剛性が必要であるため、当該曲げ剛性を得ることが可能な大きさを確保する必要がある。また、当該支持部材からマグネットアセンブリへの熱の侵入を抑えるために、支持部材はマグネットアセンブリとの接触を避ける必要があるので、支持部材とマグネットアセンブリとは当該支持部材よりも熱伝導性が低い連結部によって連結される。このような支持構造において、上記の構成では、支持部材は、マグネットアセンブリの少なくとも輻射シールドの外周面よりも内側に突出した状態で、連結部を介してマグネットアセンブリの重量を受けるので、真空容器の内部において、支持部材を収容可能なスペースが確保される。その結果、支持部材の剛性維持に必要な大きさとして、真空容器からの内向きの突出量を確保しながら真空容器の筒状の胴部の外径を抑えることができるので、真空容器の小型化を達成することが可能である。
前記胴部には、貫通孔が形成され、前記支持部材は、前記貫通孔に挿入された状態で、前記胴部から前記真空容器の内部に突出するのが好ましい。
この構成では、真空容器の筒状の胴部にマグネットアセンブリを挿入した後に、支持部材を当該胴部の貫通孔に挿入して当該支持部材を胴部から真空容器の内部に突出するように配置することが可能になる。そのため、マグネットアセンブリを真空容器の胴部に挿入する作業を支持部材と干渉することなく円滑に行うことが可能である。
前記胴部における前記貫通孔の周囲の部分と前記支持部材とを連結する周囲連結部材をさらに備えているのが好ましい。
この構成では、周囲連結部材を介して支持部材から真空容器の胴部における貫通孔の周囲の部分にかかる応力を広い範囲に分散することが可能である。
前記支持部材は、前記胴部の軸方向における前記マグネットアセンブリの両側の端部の位置において、前記マグネットアセンブリの少なくとも前記輻射シールドの外周面よりも内側に突出した状態で、前記連結部を介して前記マグネットアセンブリの重量を受けるのが好ましい。
この構成では、支持部材は、マグネットアセンブリの重量を真空容器の胴部の軸方向においてマグネットアセンブリの両側から受けることにより、マグネットアセンブリを安定して支持することが可能になる。
前記輻射シールドは、前記軸方向に延びるように配置された筒状のシールド本体を有し、前記シールド本体は、前記軸方向における両側の端部において、当該シールド本体の外周面から内方へ凹む凹部を有し、前記支持部材は、当該支持部材の先端が前記凹部に挿入されることにより前記輻射シールドの外周面よりも内側に突出しているのが好ましい。
この構成では、支持部材の先端が輻射シールドの筒状のシールド本体の軸方向端部に形成された凹部に挿入されることにより、支持部材は、真空容器の胴部の軸方向において当該輻射シールドと重なった位置に配置される。そのため、真空容器の軸方向の長さを低減して当該真空容器のさらなる小型化が可能である。
前記冷媒槽は、前記輻射シールドの内側において前記胴部の軸方向に延びる外周面を有する筒状の槽本体と、当該槽本体の外周面から前記輻射シールドに向けて突出する凸部とを有し、前記超電導マグネット装置は、前記輻射シールドと前記槽本体との隙間において前記軸方向に延び、前記支持部材と前記凸部とを連結する軸方向連結部材をさらに備えるのが好ましい。
この構成では、上記のように支持部材が輻射シールドの外周面よりも内側に突出する構成において、当該支持部材は、輻射シールドと冷媒槽の槽本体との隙間において軸方向に延びる軸方向連結部材を介して、冷媒槽の槽本体の外周面から突出する凸部に連結される。これにより、支持部材は、軸方向連結部材を介して冷媒槽を上記軸方向の変位を規制した状態で固定することが可能になる。しかも、支持部材とは別に軸方向連結部材を固定するためのブロックを新たに真空容器内部に設ける必要がなくなるので、真空容器の小型化への影響を抑えることが可能である。
前記軸方向連結部材は、チタンまたはチタン合金からなるのが好ましい。
軸方向連結部材は、支持部材と冷媒槽とを連結した状態では大きい重量を有する冷媒槽から大きな曲げ荷重と引張荷重を受けるので、高い引張強度および曲げ強度が要求される。チタンまたはチタン合金は、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)などの材料と比較して、曲げ剛性および引張剛性の点で優れているので、チタンまたはチタン合金からなる軸方向連結部材を用いることにより、上記のGFRPなどからなる部材よりも細くしても大きな重量を有する冷媒槽の支持が可能である。これにより、真空容器と軸方向連結部材との干渉を避けながら当該真空容器の小型化を達成することが可能である。
前記支持部材は、前記冷媒槽の外周面よりも内側に突出するのがより好ましい。
この構成では、支持部材は、輻射シールドに収容された冷媒槽の外周面よりも内側に突出するので、真空容器の内部において、支持部材を収容可能なスペースがより十分に確保される。その結果、真空容器の筒状の胴部の外径をより抑えて真空容器のさらなる小型化が可能である。
本発明の超電導マグネット装置の製法は、超電導コイル、当該超電導コイルを冷媒とともに収容する冷媒槽、および当該冷媒槽を収容する輻射シールドを備えたマグネットアセンブリと、筒状の胴部を有し、当該胴部に貫通孔が形成された真空容器とを準備する準備工程と、前記マグネットアセンブリを前記真空容器に収納する収納工程と、前記収納工程の後に、前記マグネットアセンブリの少なくとも前記輻射シールドの外周面よりも内側に突出するように、前記支持部材を前記胴部の前記貫通孔に挿入する支持部材挿入工程と、前記マグネットアセンブリが前記真空容器の内部において前記胴部から離間する位置になるように、連結部によって当該マグネットアセンブリと前記支持部材とを連結する連結工
程とを含み、前記支持部材挿入工程は、前記輻射シールドが有し前記軸方向に延びるように配置された筒状のシールド本体が前記軸方向における両側の端部において当該シールド本体の外周面から内方へ凹む凹部に、前記支持部材の先端が挿入される工程を含むことを特徴とする。
上記の製法では、真空容器の筒状の胴部にマグネットアセンブリを挿入した後に、支持部材を当該胴部の貫通孔に挿入して当該支持部材を胴部から真空容器の内部に突出するように配置することが可能になるので、支持部材とマグネットアセンブリとを胴部の径方向にオーバーラップさせながらマグネットアセンブリを真空容器の胴部に挿入する作業を支持部材と干渉することなく円滑に行うことが可能である。また、支持部材を、マグネットアセンブリの少なくとも輻射シールドの外周面よりも内側に突出するように、真空容器の胴部の貫通孔に挿入することにより、支持部材の剛性維持に必要な大きさとして、真空容器からの内向きの突出量を確保しながら真空容器の筒状の胴部の外径を抑えることができるので、真空容器の小型化を達成することが可能である。
以上説明したように、本発明の超電導マグネット装置およびその製法によれば、真空容器の小型化を達成することができる。
さらに、本発明の超電導マグネット装置の製法では、支持部材とマグネットアセンブリとを胴部の径方向にオーバーラップさせながらマグネットアセンブリを真空容器の胴部に挿入する作業を支持部材と干渉することなく円滑に行うことができる。
本発明の実施形態に係る超電導マグネット装置におけるマグネットアセンブリの支持構造を模式的に示す説明図である。 図1の支持構造を備えた超電導マグネット装置における真空容器の内部の構造を示す正面図であって輻射シールドの端板を一部切り欠いた状態の図である。 図2のIII−III線断面図である。 図3の支持部材が輻射シールドの軸方向端部における凹部に挿入されている部分を示す拡大図である。 図2のV−V線断面図である。 図2のVI−VI線断面図である。 図6のVII−VII線断面図である。 図2の支持部材4およびその周辺部を矢印Pの方向から見た図である。 (a)は本発明の実施形態に係る超電導マグネット装置の製法の手順を示す説明図、(b)は本発明の製法の比較例として、支持部材があらかじめ真空容器内部に溶接された状態で当該真空容器にマグネットアセンブリを挿入する工程を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る超電導マグネット装置の製法における支持部材を挿入する工程を示す説明図である。 図10のXI−XI線断面図である。 図10のXII−XII線断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の超電導マグネット装置およびその製法の実施形態についてさらに詳細に説明する。
本実施形態の超電導マグネット装置1は、図1〜5に示されるように、真空容器2と、当該真空容器2に収容されるマグネットアセンブリ3(以下、簡単にアセンブリ3という)と、アセンブリ3の重量を受ける支持部材として機能する単数(1個)または、複数(本実施形態では4個)の支持ブロック4と、アセンブリ3と支持ブロック4とを連結する複数の連結部5と、テンションロッド10と、支持ブロック4の周囲に設けられた応力分散板11とを備えている。
真空容器2は、ステンレスなどからなる気密性の高い容器である。真空容器2は、筒状の胴部2aと、当該胴部2aの両端の開口を閉じる一対の端板2bとを有する。真空容器2は、筒状の胴部2aの軸方向Qが水平方向と平行になるように配置される。胴部2aには、胴部2aの軸方向Qにおけるアセンブリ3の両側の端部で、かつ、水平方向に互いに対向する位置において、支持ブロック4が挿入される貫通孔2cがそれぞれ形成されている。
本実施形態では、真空容器2は、中央部において軸方向Qに貫通する筒状の内筒2dを備えている。そのため、筒状の胴部2aおよび内筒2dと一対の端板2bとによって、環状の内部空間2eが形成されている。環状の内部空間2eは、図示しない真空ポンプなどによって真空状態に維持される。
アセンブリ3は、真空容器2の環状の内部空間2eに収容されている。アセンブリ3は、超電導コイル9およびヘリウム槽8を有するマグネット本体6と、当該マグネット本体6を収容する輻射シールド7とを備えている。
超電導コイル9は、巻き枠と、当該巻き枠に巻かれた超電導材料からなる線材とを備えている。超電導コイル9は、後述の液化ヘリウムによって極低温(約4K)に冷却されて超電導状態で使用することによって高い磁場を生じさせる。
ヘリウム槽8は、超電導コイル9とともに液化ヘリウムを収容する冷媒槽である。液化ヘリウムは、超電導コイル9を極低温に冷却する冷媒である。なお、超電導コイル9を超電導状態になるまで低温に冷却することが可能な冷媒であれば液化ヘリウム以外の冷媒が使用されてもよい。
ヘリウム槽8は、輻射シールド7の内側において胴部2aの軸方向Qに延びる外周面を有する筒状の槽本体8aと、当該槽本体8aの両端の開口を閉じる一対の端板8bと、当該槽本体8aの外周面から輻射シールド7に向けて突出する連結突起8cとを有する。
輻射シールド7は、当該ヘリウム槽8を収容することにより、外部からヘリウム槽8への熱の輻射を遮断する。輻射シールド7は、熱の輻射を遮断することが可能なアルミニウムなどの材料によって製造される。
輻射シールド7は、軸方向Qに延びるように配置された筒状のシールド本体7aと、当該シールド本体7aの両端の開口を閉じる一対の端板7bとを有する。
図2〜4に示されるように、シールド本体7aは、軸方向Qにおける両側の端部において、当該シールド本体7aの外周面から内方へ凹む凹部7cを有する。この凹部7cを形成するために、シールド本体7aは、第1壁7eおよび第2壁7fを有する。第1壁7eは、シールド本体7aの端部から内方(図4の矢印R1の方向)へ延び、軸方向Qを向いている。第2壁7fは、第1壁7eの端部と端板7bの端部とをつなぐように軸方向Qに延び、シールド本体7aの径方向外側(図4の矢印R2の方向)を向いている。第1壁7eおよび第2壁7fによって形成された凹部7cは、軸方向Qおよび径方向外側(矢印R2の方向)にそれぞれ開放する。
図2に示されるように、第1壁7eには、輻射シールド7およびヘリウム槽8内部の超電導コイル9に熱的に接続される端子12が配置されている。
支持ブロック4は、アセンブリ3の重量を受ける支持部材として機能するために、曲げ剛性および引張剛性の高い材料、例えばステンレス合金などの金属材料で製造された厚い板状または直方体形状の部材である。支持ブロック4は、図2および図10に示されるように、先端4aと、当該先端4aに形成された凹部4bと、連結部5が取り付けられる取付部4cとを有する。凹部4bは、テンションロッド10の外径よりも大きい幅を有する。
支持ブロック4は、真空容器2の胴部2aに固定されている。具体的には、支持ブロック4は、軸方向Qにおけるアセンブリ3の両側の端部の位置であって、真空容器2の軸中心O(図2参照)を挟んで左右両側において、胴部2aの貫通孔2cを通して、当該胴部2aから真空容器2の内部に突出している。その状態で、支持ブロック4は、胴部2aに溶接などによって固定されている。支持ブロック4の先端4aが輻射シールド7のシールド本体7aの凹部7cに挿入されることにより、当該支持ブロック4は、当該シールド本体7aの外周面7dよりも内側に突出する位置に配置される。なお、支持ブロック4は、真空容器2の軸中心O(図2参照)を挟んで左右両側だけでなく、軸中心Oを挟んで上下両側またはその他の位置に配置することも可能である。
本実施形態では、図2および図8に示されるように、応力分散板11が支持ブロック4の周囲に設けられている。応力分散板11は、ステンレスなどの金属からなる板状の部材であり、貫通孔2cと同じ形状、大きさの貫通孔を有する。応力分散板11は、その内周縁において支持ブロック4に溶接されるとともに、その外周縁において真空容器2の胴部2aに溶接される。
各支持ブロック4は、図1〜2に示されるように、2個の連結部5を介してアセンブリ3の軸方向Qの端部に連結されている。
連結部5は、アセンブリ3が真空容器2の内部において胴部2aから離間する位置になるように、当該アセンブリ3と支持ブロック4とを連結することが可能な構造を有する。しかも、連結部5の熱伝導性は、支持ブロック4の熱伝導性よりも低いので、支持ブロック4からアセンブリ3への熱の伝導を抑制する。
各連結部5は、具体的には、図2および図6〜7に示されるように、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)などからなる無端帯状の2つのレーストラック5aと、端末部材5bと、台座部5cと、中間部材5dとを有する。各連結部5のうちレーストラック5aの一部を除いた大半の部分は、アセンブリ3を構成するヘリウム槽8と支持ブロック4とを連結するために、輻射シールド7の内部(具体的には、図6に示されるように、輻射シールド7の端板7bとヘリウム槽8の端板8bとの隙間)に収容されている。
レーストラック5aは、支持ブロック4の材料(ステンレス合金など)の熱伝導性よりも低いCFRPなどからなる無端の帯状の部材である。2つのレーストラック5aは、それらの長手方向に並んで配置され、中間部材5dを介して連結されている。
中間部材5dは、レーストラック5aを固定するために互いに離間する一対の対向部5d1と、当該一対の対向部5d1を連結する平板部5d2とを有する。一対の対向部5d1の隙間には、レーストラック5aの端部が挿入され、レーストラック5aは当該隙間から抜けないようにピンなどによって固定される。平板部5d2は、輻射シールド7の端板7bにボルトなどによって固定される。この構成では、輻射シールド7の重量を中間部材5dおよびレーストラック5aを介して支持ブロック4によって受けることが可能である。
一連のレーストラック5aにおける支持ブロック4側の端部は、輻射シールド7のシールド本体7aの第2壁7f(図4および図6参照)を貫通して輻射シールド7の外部に出ており、かつ、支持ブロック4の取付部4cにピンなどによって連結される。一連のレーストラック5aのうちアセンブリ3側の端部は、端末部材5bに取り付けられる。
端末部材5bは、図6に示されるように、レーストラック5aに連結する部分5b1と、おねじ部5b2とを有する。
台座部5cは、図2および図6に示されるように、ヘリウム槽8の端板8bに連結されている。台座部5cは、端板8bに固定された脚部5c1と、端板7bから離れる方向へ当該脚部5c1から突出する突出部5c2とを有する。台座部5cの脚部5c1は、端板8bに溶接などによって固定されることにより、ヘリウム槽8の製造時から当該ヘリウム槽8にあらかじめ取り付けられている。
端末部材5bのおねじ部5b2は、台座部5cの突出部5c2を貫通している。おねじ部5b2の先端にナット15が締結されることにより、端末部材5bが台座部5cに連結される。ナット15の締め付けによって、端末部材5bにおける台座部5cに対する相対位置が変位し、それによって、レーストラック5aの張力を調節することが可能である。なお、ナット15の締め付け動作は、輻射シールド7の端板7bが取り付けられる前の状態で行われる。
図2に示されるように、4個の連結部5は、アセンブリ3の軸方向Qの両側の端部において、真空容器2の軸中心Oの周囲に互いに異なる角度で所定の方向へアセンブリ3を引っ張るように配置されている。これにより、アセンブリ3は、軸方向Qの両側では、4個の支持ブロック4および8個の連結部5を用いて、真空容器2の内部において宙に浮いた状態で支持される。
テンションロッド10は、ヘリウム槽8の槽本体8aの軸方向Qに延び、支持ブロック4と当該ヘリウム槽8の連結突起8cとを連結する部材である。具体的には、テンションロッド10は、輻射シールド7と槽本体8aとの隙間g(図3参照)において軸方向Qに延びる。テンションロッド10は、その両端部においておねじ部10aを有する。一方の端部のおねじ部10aは、連結突起8cに形成されたねじ穴に螺合している。他方のおねじ部10aは、図3〜4に示されるように、輻射シールド7の凹部7cにおいて軸方向Qを向く第1壁7eを貫通して輻射シールド7の外部に出て、かつ、支持ブロック4の凹部4bに挿入された状態で、ナット14が締結される。これにより、テンションロッド10は、支持ブロック4と連結突起8cとの間に張力を与えながら両者を連結する軸方向連結部材として機能することが可能である。
テンションロッド10は、チタンまたはチタン合金などによって製造されている。チタンまたはチタン合金は、従来の超電導マグネット装置の分野においてヘリウム槽の支持のために用いられるGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)と比較して曲げ剛性および引張剛性が高い。そのため、チタンまたはチタン合金で製造されたテンションロッド10は、GFRPで製造されたテンションロッドよりも細くしても曲げ剛性および引張剛性の維持が可能である。
上記のように構成された本実施形態の超電導マグネット装置1は、真空容器2の胴部2aから当該真空容器2の内部に突出する支持ブロック4と、アセンブリ3が真空容器2の内部において胴部2aから離間する位置になるように、当該アセンブリ3と支持ブロック4とを連結する当該支持ブロック4の熱伝導性よりも低い連結部5とを備えている。支持ブロック4は、アセンブリ3の少なくとも輻射シールド7の外周面7dよりも内側に突出した状態で、連結部5を介してアセンブリ3の重量を受ける。そのため、真空容器2の内部において、支持ブロック4を収容可能なスペースが確保される。その結果、支持ブロック4の剛性維持に必要な大きさとして、真空容器2からの内向きの突出量を確保しながら真空容器2の筒状の胴部2aの外径を抑えることができるので、真空容器2の小型化を達成することが可能である。
なお、本発明では支持ブロック4(支持部材)はアセンブリ3の少なくとも輻射シールド7の外周面7dよりも内側に突出していればよいので、支持ブロック4は、輻射シールド7の外周面7dだけでなく、さらにヘリウム槽8の外周面よりも内側に突出していてもよい。この場合、支持ブロック4は、輻射シールド7に収容されたヘリウム槽8の外周面よりも内側に突出するので、真空容器2の内部において、支持ブロック4を収容可能なスペースがより十分に確保される。その結果、真空容器2の筒状の胴部2aの外径をより抑えて真空容器2のさらなる小型化が可能である。
本実施形態の超電導マグネット装置1は、胴部2aには、貫通孔2cが形成され、支持ブロック4は、貫通孔2cに挿入された状態で、胴部2aから真空容器2の内部に突出する構成を有しているので、真空容器2の筒状の胴部2aにアセンブリ3を挿入した後に、支持ブロック4を当該胴部2aの貫通孔2cに挿入して当該支持ブロック4を胴部2aから真空容器2の内部に突出するように配置することが可能になる。そのため、アセンブリ3を真空容器2の胴部2aに挿入する作業を支持ブロック4と干渉することなく円滑に行うことが可能である。
本実施形態の超電導マグネット装置1は、真空容器2の胴部2aにおける貫通孔2cの周囲の部分と支持ブロック4とを連結する応力分散板11を備えている。そのため、この応力分散板11を介して支持ブロック4から真空容器2の胴部2aにおける貫通孔2cの周囲の部分にかかる応力を広い範囲に分散することが可能である。
さらに、本実施形態では、図2〜3に示されるように、胴部2aの内周面における貫通孔2cの近傍の位置には、内部補強リング13が当該内周面に溶接などによって固定されている。内部補強リング13は、ステンレスなどの曲げ剛性の高い金属で製造されたリング状の部材である。したがって、胴部2aにおける貫通孔2cの近傍の部分は、内部補強リング13によって補強されるので、支持ブロック4がアセンブリ3から受ける荷重によって当該胴部2aが変形するおそれが低減する。
本実施形態の超電導マグネット装置1では、支持ブロック4は、胴部2aの軸方向Qにおけるアセンブリ3の両側の端部の位置において、アセンブリ3の輻射シールド7の外周面7dよりも内側に突出した状態で、連結部5を介してアセンブリ3の重量を受ける。したがって、支持ブロック4は、アセンブリ3の重量を真空容器2の胴部2aの軸方向Qにおいてアセンブリ3の両側から受けることにより、アセンブリ3を安定して支持することが可能になる。
本実施形態の超電導マグネット装置1では、輻射シールド7は、軸方向Qに延びるように配置された筒状のシールド本体7aを有している。シールド本体7aは、軸方向Qにおける両側の端部において、当該シールド本体7aの外周面から内方へ凹む凹部7c(図2〜4参照)を有している。支持ブロック4は、当該支持ブロック4の先端が凹部7cに挿入されることにより輻射シールド7の外周面7dよりも内側に突出している。そのため、支持ブロック4の先端が輻射シールド7の筒状のシールド本体7aの軸方向(軸方向Qと同じ方向)端部に形成された凹部7cに挿入されることにより、支持ブロック4は、真空容器2の胴部2aの軸方向Qにおいて当該輻射シールド7と重なった位置に配置される。これにより、真空容器2の軸方向の長さを低減して当該真空容器2のさらなる小型化が可能である。
なお、本発明では、支持ブロック4は、上記のように真空容器2の内部において胴部2aの軸方向Qにおいて当該輻射シールド7と重なった位置に配置されていることに限定されない。例えば、支持ブロック4は、輻射シールド4から軸方向Qに離れた位置に配置されてもよい。
本実施形態の超電導マグネット装置1では、上記のように支持ブロック4が輻射シールド7の外周面7dよりも内側に突出する構成において、当該支持ブロック4は、輻射シールド7とヘリウム槽8の槽本体8aとの隙間gにおいて軸方向Qに延びるテンションロッド10を介して、ヘリウム槽8の槽本体の外周面から突出する連結突起8cに連結される。これにより、支持ブロック4は、テンションロッド10を介してヘリウム槽8を上記軸方向Qの変位を規制した状態で固定することが可能になる。しかも、支持ブロック4とは別にテンションロッド10を固定するためのブロックを新たに真空容器2内部に設ける必要がなくなるので、真空容器2の小型化への影響を抑えることが可能である。
本実施形態の超電導マグネット装置1では、チタンまたはチタン合金からなるテンションロッド10を用いることにより、上記のGFRPなどからなる部材よりも細くしても大きな重量を有するヘリウム槽8の支持が可能である。これにより、真空容器2とテンションロッド10との干渉を避けながら当該真空容器2の小型化を達成することが可能である。
つぎに、本実施の形態の超電導マグネット装置1の製法について説明する。
まず、上記の超電導コイル9、ヘリウム槽8、および輻射シールド7を備えたアセンブリ3と、筒状の胴部2aを有し、当該胴部2aの軸方向端部において合計4個の貫通孔2cが形成された真空容器2とを準備する(準備工程)。ここで、真空容器2については、貫通孔2c(図8参照)に応力分散板11が、また、胴部2a(図5参照)の内周面に内部補強リング13が溶接などによってあらかじめ固定されたものを準備する。また、ヘリウム槽8については、その端板8bに連結部5の台座部5c(図10参照)が溶接などによってあらかじめ固定されたものを準備する。輻射シールド7の端板7bは、シールド本体7aから取り外した状態にしておく。
上記の準備工程では、真空容器2の胴部2aの両側の開口を塞ぐ一対の端板2bは取り付けない状態にしておく。
また、準備工程では、テンションロッド10は、アセンブリ3の輻射シールド7とヘリウム槽8の外周面の隙間g(図11参照)に挿入しておく。さらに、テンションロッド10の一方のおねじ部10aは、ヘリウム槽8の連結突起8cに螺合し、他方のおねじ部10aは、輻射シールド7のシールド本体7aの第1壁7e(図4参照)を貫通して、輻射シールド7の外部に露出しておく、
ついで、図9(a)に示されるように、アセンブリ3を真空容器2に収納する(収納工程)。具体的には、真空容器2の筒状の胴部2aの軸方向Qが水平方向を向くように配置する。そして、アセンブリ3を水平方向Qへ移動して当該アセンブリ3を真空容器2の胴部2aに挿入する。このとき、アセンブリ3は、真空容器2の胴部2aの内部において、当該アセンブリ3の軸中心と胴部2aの軸中心とが一致するように、当該胴部2aから離間した位置に保持される。
収納工程の後に、図9(a)、図10〜12に示されるように、少なくとも輻射シールド7の外周面よりも内側に突出するように、支持ブロック4を胴部2aの貫通孔2cに挿入する(支持ブロック挿入工程)。具体的には、4個の支持ブロック4を胴部2aの軸方向Qの端部に形成された4個の貫通孔2cにそれぞれ挿入し、支持ブロック4の先端4aを輻射シールド7のシールド本体aの軸方向Qの両端部に形成された凹部7cに挿入する。これにより、支持ブロック4を輻射シールド7の外周面7dよりも内側に突出するように配置することが可能である。
支持ブロック4を貫通孔2cに挿入するときには、それと同時にテンションロッド10のおねじ部10aが支持ブロック4の凹部4bに挿入される。このとき、貫通孔2cの加工誤差などによりおねじ部10aが凹部4bに円滑に挿入できないときは、支持ブロック4の位置や角度を微調整することにより、おねじ部10aの挿入を容易に行うことが可能である。
その後、支持ブロック4を容器2の胴部2aにあらかじめ取り付けられた応力分散板11に溶接で固定する。さらに、容器2a内周面と支持ブロック4を溶接で固定する。
ついで、アセンブリ3が真空容器2の内部において胴部2aから離間する位置になるように、連結部5によって当該アセンブリ3と支持ブロック4とを連結する(連結工程)。
具体的には、輻射シールド7の端板7bを取り外した状態で、連結部5の一連のレーストラック5aのうち一方の端部が輻射シールド7の外部で支持ブロック4の取付部4cにピンなどを用いて連結される。一方、輻射シールド7の内部では、一連のレーストラック5aのうち他方の端部に取り付けられた端末部材5bは、ヘリウム槽8の端板8bに固定された台座部5cに連結される。すなわち、端末部材5bのおねじ部5b2は、台座部5cの突出部5c2に貫通した状態でナット15によって締め付けられる。ナット15の締め付け力を調整することにより、アセンブリ3と支持ブロック4とを連結する連結部5(具体的にはレーストラック5a)の張力を調整する。その後、輻射シールド7の端板7bによって輻射シールド7のシールド本体7aの軸方向端部の開口を閉じる。ついで、連結部5の中間部材5dを端板7bにボルトなどで固定する。
ついで、テンションロッド10の端部のおねじ部10aの先端にナット14を螺合し、ナット14の締め付けによって、支持ブロック4とヘリウム槽8の連結突起8cとを連結するテンションロッド10の張力を調整する。テンションロッド10の張力によって、ヘリウム槽8は、軸方向Qにおいて安定して支持される。なお、レーストラック5aの張力調整の前に、テンションロッド10の張力調整を行ってもよい。
最後に、真空容器2の端板2bを胴部2aの軸方向Qの両端に溶接などによって固定することにより、超電導マグネット装置1の一連の製造工程が終了する。
上記のように、本実施形態の超電導マグネット装置1の製法では、収納工程において真空容器2の筒状の胴部2aにアセンブリ3を挿入した後に、支持ブロック挿入工程において支持ブロック4を当該胴部2aの貫通孔2cに挿入することにより、当該支持ブロック4を胴部2aから真空容器2の内部に突出するように配置することが可能になる。そのため、支持ブロック4とアセンブリ3とを胴部2aの径方向にオーバーラップさせながらアセンブリ3を真空容器2の胴部2aに挿入する作業を支持ブロック4と干渉することなく円滑に行うことが可能である。
また、支持ブロック4を、アセンブリ3の少なくとも輻射シールド7の外周面7dよりも内側に突出するように、真空容器2の胴部2aの貫通孔2cに挿入することにより、支持ブロック4の剛性維持に必要な大きさとして、真空容器2からの内向きの突出量を確保しながら真空容器2の筒状の胴部2aの外径を抑えることができるので、真空容器2の小型化を達成することが可能である。
例えば、図9(a)に示されるように、本実施形態の超電導マグネット装置1の製法では、真空容器2の筒状の胴部2aに外径φ1のアセンブリ3を挿入した後に、アセンブリ3の軸方向Qの両側の端部において、支持ブロック4を当該胴部2aの貫通孔2cを通してアセンブリ3の外周面(すなわち前記輻射シールド7の外周面7d)よりも内側になるように突出させる(すなわち、支持ブロック4とアセンブリ3とをオーバーラップさせる)ことが可能である。これにより、支持ブロック4とアセンブリ3との干渉を避けながら当該装置1の組み立てを行うことが可能である。よって、支持ブロック4の内側への内向きの突出量を確保しながら真空容器2の筒状の胴部2aの外径を抑えることが可能になる。
一方、本発明の製法の比較例として、図9(b)に示されるように、真空容器2の筒状の胴部2aにあらかじめ4個の支持ブロック4を溶接などによって固定しておき、そのような胴部2aに上記と同様の外径φ1のアセンブリ3を挿入する製法が考えられる。この比較例の製法では、外径φ1のアセンブリ3を支持ブロック4との干渉を避けながら真空容器2の胴部2aに挿入するためには、当該胴部2aの内径は、アセンブリの外径φ1と左右両側の支持ブロック4の突出長さとの和よりも大きく設定する必要がある。そのため、支持ブロック4の内側への突出量の確保と真空容器2の筒状の胴部2aの外径を抑えることを同時に達成することが困難であることがわかる。
上記の図9(b)の比較例と比べて、図9(a)に示される本実施形態の製法では、アセンブリ3を胴部2aに収納した後に支持ブロック4をアセンブリ3の外周面よりも内側に突出するように取り付けることによって、支持ブロック4の内側へ突出量の確保と真空容器2の筒状の胴部2aの外径を抑えることを両立でき、真空容器2の小径化が可能になることがわかる。
1 超電導マグネット装置
2 真空容器
2a 胴部
2c 貫通孔
3 マグネットアセンブリ
4 支持ブロック(支持部材)
5 連結部
7 輻射シールド
7a シールド本体
7c 凹部
7d 外周面
8 ヘリウム槽(冷媒槽)
8a 槽本体
8c 連結突起
9 超電導コイル
10 テンションロッド(軸方向連結部材)

Claims (8)

  1. 筒状の胴部を有する真空容器と、
    超電導コイル、当該超電導コイルを冷媒とともに収容する冷媒槽、および当該冷媒槽を収容する輻射シールドを備え、前記真空容器に収容されているマグネットアセンブリと、
    前記胴部に固定され、当該胴部から前記真空容器の内部に突出する支持部材と、
    前記マグネットアセンブリが前記真空容器の内部において前記胴部から離間する位置になるように、当該マグネットアセンブリと前記支持部材とを連結する連結部と
    を備えており、
    前記連結部の熱伝導性は、前記支持部材の熱伝導性よりも低く、
    前記支持部材は、前記マグネットアセンブリの少なくとも前記輻射シールドの外周面よりも内側に突出した状態で、前記連結部を介して前記マグネットアセンブリの重量を受け
    前記支持部材は、前記胴部の軸方向における前記マグネットアセンブリの両側の端部の位置において、前記マグネットアセンブリの少なくとも前記輻射シールドの外周面よりも内側に突出した状態で、前記連結部を介して前記マグネットアセンブリの重量を受け、
    前記輻射シールドは、前記軸方向に延びるように配置された筒状のシールド本体を有し、
    前記シールド本体は、前記軸方向における両側の端部において、当該シールド本体の外周面から内方へ凹む凹部を有し、
    前記支持部材は、当該支持部材の先端が前記凹部に挿入されることにより前記輻射シールドの外周面よりも内側に突出している、
    超電導マグネット装置。
  2. 前記胴部には、貫通孔が形成され、
    前記支持部材は、前記貫通孔に挿入された状態で、前記胴部から前記真空容器の内部に突出する、
    前記請求項1に記載の超電導マグネット装置。
  3. 前記胴部における前記貫通孔の周囲の部分と前記支持部材とを連結する周囲連結部材をさらに備えている、
    請求項2に記載の超電導マグネット装置。
  4. 前記冷媒槽は、前記輻射シールドの内側において前記胴部の軸方向に延びる外周面を有する筒状の槽本体と、当該槽本体の外周面から前記輻射シールドに向けて突出する凸部とを有し、
    前記超電導マグネット装置は、前記輻射シールドと前記槽本体との隙間において前記軸方向に延び、前記支持部材と前記凸部とを連結する軸方向連結部材をさらに備える、
    前記請求項1〜3のいずれか1項に記載の超電導マグネット装置。
  5. 筒状の胴部を有する真空容器と、
    超電導コイル、当該超電導コイルを冷媒とともに収容する冷媒槽、および当該冷媒槽を収容する輻射シールドを備え、前記真空容器に収容されているマグネットアセンブリと、
    前記胴部に固定され、当該胴部から前記真空容器の内部に突出する支持部材と、
    前記マグネットアセンブリが前記真空容器の内部において前記胴部から離間する位置になるように、当該マグネットアセンブリと前記支持部材とを連結する連結部と
    を備えており、
    前記連結部の熱伝導性は、前記支持部材の熱伝導性よりも低く、
    前記支持部材は、前記マグネットアセンブリの少なくとも前記輻射シールドの外周面よりも内側に突出した状態で、前記連結部を介して前記マグネットアセンブリの重量を受け、
    前記冷媒槽は、前記輻射シールドの内側において前記胴部の軸方向に延びる外周面を有する筒状の槽本体と、当該槽本体の外周面から前記輻射シールドに向けて突出する凸部とを有し、
    前記超電導マグネット装置は、前記輻射シールドと前記槽本体との隙間において前記軸方向に延び、前記支持部材と前記凸部とを連結する軸方向連結部材をさらに備える、
    超電導マグネット装置。
  6. 前記軸方向連結部材は、チタンまたはチタン合金からなる、
    請求項4または5に記載の超電導マグネット装置。
  7. 前記支持部材は、前記冷媒槽の外周面よりも内側に突出する、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の超電導マグネット装置。
  8. 超電導コイル、当該超電導コイルを冷媒とともに収容する冷媒槽、および当該冷媒槽を収容する輻射シールドを備えたマグネットアセンブリと、筒状の胴部を有し、当該胴部に貫通孔が形成された真空容器とを準備する準備工程と、
    前記マグネットアセンブリを前記真空容器に収納する収納工程と、
    前記収納工程の後に、前記マグネットアセンブリの少なくとも前記輻射シールドの外周面よりも内側に突出するように、前記支持部材を前記胴部の前記貫通孔に挿入する支持部材挿入工程と、
    前記マグネットアセンブリが前記真空容器の内部において前記胴部から離間する位置になるように、連結部によって当該マグネットアセンブリと前記支持部材とを連結する連結工程と、
    を含み、
    前記支持部材挿入工程は、前記輻射シールドが有し前記軸方向に延びるように配置された筒状のシールド本体が前記軸方向における両側の端部において当該シールド本体の外周面から内方へ凹む凹部に、前記支持部材の先端が挿入される工程を含む、
    超電導マグネット装置の製法。
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