JP2006326177A - Mri用超電導磁石装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主超電導コイルとシールド超電導コイルの間に働く巨大な電磁力をコンパクトな構造で支持するMRI用超電導磁石装置を得る。
【解決手段】上部ヘリウム容器6aと下部ヘリウム容器6bが対向する中心側の各ヘリウム容器の鏡板部21aに主超電導コイル5aを配置し、中心側と反対側の各ヘリウム容器の鏡板部20aにシールド超電導コイル5bを配置し、主超電導コイル5aとシールド超電導コイル5b間に働く電磁力を両鏡板部21a,20aで支持し、両鏡板部は各ヘリウム容器の外筒22aと内筒23aにより一体にして支持されるようにした。
【選択図】図2

Description

この発明は、MRI(磁気共鳴画像診断装置)用超電導磁石装置に関し、特に、主磁場を発生する主超電導コイルと、主磁場と逆極性の磁場を発生するシールド超電導コイルの間に働く巨大な電磁力を簡単な構造で支持し、漏洩磁場が少なく、均一な静磁場空間を得るものに係わる。
従来のMRI用超電導磁石装置においては、ヘリウム容器中に水平に複数の巻枠を設け、それらの巻枠に巻回された超電導コイルの間に働く電磁力は、それぞれの巻枠を金具で連結し一体に保持する構造であった。このような構造は、例えば、特許文献1に開示されている。
開放形MRI用超電導磁石装置は、1対の環状の超電導磁石が所定の空間間隔をおいて対向配置され、1対の上記超電導磁石に挟まれた上記空間のほぼ中央部に磁場強度が0.5〜1テスラ程度で、不均一性が数ppmの均一度を持つ40〜50cm程度の球状の磁場空間を発生する。また、1対の上記超電導磁石が対向する中心側の各対向面には、上記高均一磁場空間にパルス状傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイルがそれぞれ取付けられている。1対の環状の超電導磁石には、それぞれ内部にヘリウム容器が配置されている。そして、それぞれのヘリウム容器内には、主として主磁場を発生する主超電導コイル、主として主磁場と逆極性の磁場を発生するシールド超電導コイル、主として磁場の均一性を向上する調整用超電導コイル等の複数の超電導コイルが配置されている。
米国特許第5,389,909号明細書(Fig.1)
ところが、主超電導コイルとシールド超電導コイルの間には数百トン〜千トン近い反発する電磁力が発生するので、この巨大な電磁力をコンパクトな構造で支持する必要(課題)があった。
この発明は上記のような課題を解消するためになされたもので、主超電導コイルとシールド超電導コイルの間に働く巨大な電磁力をコンパクトな構造で支持し、漏洩磁場が小さく、高均一静磁場空間を発生することを目的とするものである。
この発明に係わるMRI用超電導磁石装置は、主として主磁場を発生する主超電導コイル、主として主磁場と逆極性の磁場を発生するシールド超電導コイル、主として磁場の均一性を向上する調整用超電導コイルの複数の超電導コイルを有する超電導コイル群、上記超電導コイル群を収納するヘリウム容器、上記ヘリウム容器を収納し、内部を真空にすることにより真空断熱する真空容器、上記ヘリウム容器と上記真空容器の間にあって、主として真空容器からの輻射熱を遮蔽する熱シールドを備える上部超電導磁石と、上記上部超電導磁石と同様に構成され、上記超電導コイル群の軸方向に所定空間間隙を隔てて上記上部超電導磁石に対向させて配置される下部超電導磁石と、上記上部超電導磁石と上記下部超電導磁石を連結し支持する連結部と、上記上部超電導磁石と上記下部超電導磁石が対向する中心側の各対向面にそれぞれ設けた傾斜磁場コイルとから構成され、上記上部超電導磁石と上記下部超電導磁石とが対向する空間に均一磁場を発生すると共に、傾斜磁場を発生するようにしたMRI用超電導磁石装置において、上記上部ヘリウム容器と上記下部ヘリウム容器が対向する中心側の上記各ヘリウム容器の鏡板部に上記主超電導コイルを配置し、中心側と反対側の上記各ヘリウム容器の鏡板部に上記シールド超電導コイルを配置し、上記主超電導コイルと上記シールド超電導コイル間に働く電磁力を上記両鏡板部で支持し、上記両鏡板部は上記各ヘリウム容器の外筒と内筒により一体にして支持されるようにしたものである。
この発明のMRI用超電導磁石装置によれば、上記上部ヘリウム容器と上記下部ヘリウム容器が対向する中心側の上記各ヘリウム容器の鏡板部に上記主超電導コイルを配置し、中心側と反対側の上記各ヘリウム容器の鏡板部に上記シールド超電導コイルを配置し、上記主超電導コイルと上記シールド超電導コイル間に働く電磁力を上記両鏡板部で支持し、上記両鏡板部は上記各ヘリウム容器の外筒と内筒により一体にして支持されるようにしたので、主超電導コイルとシールド超電導コイルの間に働く巨大な電磁力をコンパクトな構造で支持し、漏洩磁場が小さく、高均一静磁場空間を発生することができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1であるMRI用超電導磁石装置を一部断面で示す斜視図、図2は実施の形態1における超電導磁石の上部ヘリウム容器の部分断面図である。図において、1a,1bは形状がほぼ環状をした上部超電導磁石,下部超電導磁石で、両者は内部の超電導コイル群の軸方向に所定の空間間隔を隔てて対向し配置されている。2は上部超電導磁石1aと下部超電導磁石1bを複数箇所で連結し、両者を所定の空間間隔を隔てて支持する連結部である。上部超電導磁石1aと下部超電導磁石1bとが対向する空間に高均一で安定な静磁場空間3を発生する。上部超電導磁石1aと下部超電導磁石1bが対向する中心側の各対向面にそれぞれ傾斜磁場コイル4a,4bが取付けられ、1対となって、上記高均一な静磁場空間3に傾斜磁場を発生する。
上部超電導磁石1aとこれと同様な下部超電導磁石1bの内部構造は次のように構成されている。5a,5dは主として主磁場を発生する主超電導コイルである。5b,5eはシールド超電導コイルで、主超電導コイル5a,5dと逆方向の磁場を発生し、主として主超電導コイル5a,5dが作る磁場を打消しあい、上部,下部超電導磁石1a,1bの外部に広がる漏れ磁場を低減する。5c,5fは1又は複数個配置される調整用超電導コイルで、主超電導コイル5a,5dとシールド超電導コイル5b,5eと一体となって、上部超電導磁石1aと下部超電導磁石1bとが対向する磁場空間を高均一な静磁場空間3となるよう調整する。
上部超電導磁石1aと下部超電導磁石1bは、1対となって対向する磁場空間3に40〜50cm球程度の範囲で不均一性が数ppm程度の高均一磁場空間3を作っている。受診者は被撮影部をこの均一磁場空間3に位置するようにベット(図示せず)より位置決めされ、MR画像を撮るようにされている。
超電導コイル5a,5b,5cは、上部ヘリウム容器6aに収納され、超電導コイル5d,5e,5fは、下部ヘリウム容器6bに収納されている。上部ヘリウム容器6aは内部を真空に維持された真空容器7aに収納され、真空断熱される。さらに、上部ヘリウム容器6aと真空容器7aとの間には、主として真空容器7aからの輻射熱を遮蔽する熱シールド8a,及び熱シールド8aの内側にあって、熱シールド8aからの輻射熱を遮蔽する熱シールド9aが配置され、上部ヘリウム容器6aはこれら熱シールド8a,9aによって包囲されている。下部ヘリウム容器6bは、上部ヘリウム容器6aと同様に、真空容器7bに収納され、熱シールド8b,9bに包囲されている。
上部ヘリウム容器6aと下部ヘリウム容器6bの外周部は管状連結部10によって一体に連結されている。同様に、上部,下部の真空容器7a,7b、熱シールド8a,8b、熱シールド9a,9bについてもそれぞれ管状連結部11,12,13により一体に連結されている。管状連結部10,11,12,13により、上部超電導磁石1aと下部超電導磁石1bを連結支持する連結部2が構成されている。上部超電導磁石1aと下部超電導磁石1bの間に働く電磁力は40〜100トン程度であり、これらの電磁力は上記連結部2より支持されている。上部超電導磁石1aと下部超電導磁石1bは以上のように構成され、ヘリウム容器6a,6b内部には液体ヘリウムが充填されており、超電導コイル5a,5b,5c,5d,5e,5fは液体ヘリウムによって冷却されることによって、超電導状態を維持している。
14a,14bはヘリウム容器6a,6bの上下方向の力を支持する上下方向支持材で、熱伝導率の低い材料を用いている。支持材14aの下端は上部ヘリウム容器6aの下面部に設けられたパイプ状部材により構成された凹部に固定され、他端は真空容器7aの上面部に固定されている。この支持材14aはヘリウム容器6aに2〜4点程度配置されている。支持材14bも同様に下部ヘリウム容器6bを真空容器7bに固定している。15aは上部ヘリウム容器6aの径方向及び周方向の力を支持する径方向支持材で、熱伝導率の低い材料を用いている。この支持材15aはヘリウム容器6aの上面部と真空容器7aの上面部の間に配置され、支持材15aの一端はヘリウム容器6aの上面部に固定され、他端は真空容器7aの上面部に固定されており、ヘリウム容器6aに働く径方向力及び環状のヘリウム容器6aの回転軸に対する回転力を支持している。支持材15bも同様に下部ヘリウム容器6bを真空容器7bに固定している。
支持材14b,15bの真空容器7b固定部の近傍には、真空容器7bを床面に固定する固定板16が設けられ、床面に固定している。傾斜磁場コイル4a,4bは、図示しないが、パルス状電流を供給する傾斜磁場電源に接続されている。また、その他に、MR像(磁気共鳴画像)を得るために高周波電波を発信又は受信する高周波コイル及び高周波送受信機、受診者が寝るベット等が設置される。
図2において、主超電導コイル5aの構成は、巻枠17aに超電導線50aとの間を絶縁する電気絶縁物18を介在させて、超電導線50aを巻回して構成されている。超電導コイル5b,5cについても同様の構成をしている。矢印19aは主超電導コイル5aに働く電磁力を表し、矢印19bはシールド超電導コイル5bに働く電磁力を表し、矢印19cは調整用超電導コイル5cに働く電磁力を表している。21aはヘリウム容器6aの中心側(上部ヘリウム容器6aと下部ヘリウム容器6bが対向する中心側)の環状鏡板部である。20aはヘリウム容器6aの中心側と反対側の環状鏡板部である。22aはヘリウム容器6aの外筒、23aはヘリウム容器6aの内筒である。25はヘリウムガス又は液体ヘリウムが流入,流出する孔である。なお、Z軸は環状上部超電導磁石1a,下部超電導磁石1bの軸である。
次に動作について説明する。開放形MRI用超電導磁石装置は、上部超電導磁石1aと下部超電導磁石1bにより、磁束の方向が垂直方向で、上部超電導磁石1aと下部超電導磁石1bの対向する磁場空間3に0.5〜1T程度の高均一磁場空間3を発生する。発生する磁場は直径40〜50cm程度の球状又は楕円状磁場空間で、不均一性が数ppm程度の高均一な磁場となっている。
上部超電導磁石1aは3種類の超電導コイルから構成されており、主超電導コイル5aは主として主磁場を発生するコイルで、強い磁場を発生する。シールド超電導コイル5bは主超電導コイル5aと逆極性のコイルで、主超電導コイル5aの中心側と反対側(ヘリウム容器の中心側と反対側)に配置され、主超電導コイル5aが超電導磁石の外部に作る磁場を打消すことにより、超電導磁石の外部に広がる漏洩磁場を低減している。例えば、開放形MRI用超電導磁石装置を比較的狭い室内に設置し、ペースメーカ等を装着した患者が近づいても影響を及ぼさないとされる5ガウス以上の磁場が超電導磁石装置を設置した室外に漏れないようにしている。
調整用超電導コイル5cは、主超電導コイル5aとシールド超電導コイル5b及び下部超電導磁石1bの3種類の超電導コイルと対になって、配置される超電導コイルと組合わせられることにより、高均一磁場空間3を作っている。調整用超電導コイル5cは、1つ又は複数の超電導コイルから構成されている。
ところで、超電導磁石装置を小型化するために、限られた狭い空間に、極性が反対の主超電導コイル5aとシールド超電導コイル5bが接近して配置されるため、主超電導コイル5aとシールド超電導コイル5bの間には、矢印19a,19bの方向に数百トン〜千トン近い反発力が働く。支持材14a,15a,14b,15bはヘリウム容器6a,6bを真空容器7a,7bに対して支持する機能を持つが、上記反発力には支持材14a,15a,14b,15bの機能は関係しないので図2に示すことを省略する。
実施の形態1では、環状のヘリウム容器6aは、ヘリウム容器6aの中心側の鏡板部21a,中心側と反対側の鏡板部20a,外筒22a,及び内筒23aにより断面矩形(ロの字形)に形成される。主超電導コイル5aの巻枠17aをヘリウム容器6aの中心側鏡板部21aに載置し、主超電導コイル5aをヘリウム容器6aの中心側鏡板部21aに固定し、シールド超電導コイル5bの巻枠17bを中心側と反対側の鏡板部20aに載置し、シールド超電導コイル5bを中心側と反対側の鏡板部20aに固定するようにしたので、主超電導コイル5aとシールド超電導コイル5bの間に働く電磁力は両鏡板部に分布加重として作用すると共に、両鏡板部はヘリウム容器6aの外筒22aと内筒23aにより内外周を一体に両端支持又は固定される。また、調整用超電導コイル5cの巻枠を中心側鏡板部21aに載置し、調整用超電導コイル5cを中心側鏡板部21aに固定している。ヘリウム容器6bにおいても同様に主超電導コイル5dとシールド超電導コイル5eの間に働く電磁力は、支持される。
従って、従来の巻枠フランジによるコイル電磁力支持の場合のように、巻枠フランジが片持ち支持構造に対して、実施の形態1では、ヘリウム容器に接触する巻枠のフランジの板厚を薄くしても,電磁力による超電導コイルの変形を小さくすることができる。
上部,下部ヘリウム容器6a,6bは断面が矩形をした環状の梁となっており、外周部の外筒を含んで連結部により結合され、両ヘリウム容器6a,6bを連結している。そのため、上部,下部の超電導コイルの間に働く電磁力はヘリウム容器の環状の梁により、連結部に伝わり、上部,下部ヘリウム容器6a,6bを連結している。
実施の形態2.
図3は実施の形態2における超電導磁石の上部ヘリウム容器の部分断面図である。図中同一符号は同一又は相当部分を示し、以下同様とする。実施の形態2では、矢印19a,19bの方向の電磁反発力の支持について説明する。この場合も、上記反発力には、支持材14a,15a,14b,15bの機能は関係しないので、支持材14a,15a,14b,15bを図3に示すことを省略する。図3において、24aは外筒22aと内筒23aの間に設けられた中筒で、外筒22aとの間に主超電導コイル5aとシールド超電導コイル5bを介在させて、外筒に沿わせた環状筒である。中筒は全円周に亘って設けるのが強度的に望ましいが、円周の部分部分に設けてもよい。30は中筒24aに設けられヘリウムガス又は液体ヘリウムが流入,流出する孔である。
中筒24aを設けることにより、主超電導コイル5aとシールド超電導コイル5bの反発力が直接加わる鏡板部20a,21aは中筒24aより外筒22a側の部分となり、影響範囲を短くすることができ、支持強度を増すことができる。巻枠のフランジの口開き変形を小さくすることができる。
実施の形態3.
図4は実施の形態3における超電導磁石の上部ヘリウム容器の部分断面図である。この場合も、矢印19a,19bの方向の電磁反発力には、支持材14a,15a,14b,15bの機能は関係しないので、支持材14a,15a,14b,15bを図4に示すことを省略する。図4において、24bは外筒22aと内筒23bの間に設けられた中筒で、外筒22aとの間に主超電導コイル5gとシールド超電導コイル5hを介在させて、外筒に沿わせた環状筒である。ヘリウム容器6aの中心側(上部ヘリウム容器6aと下部ヘリウム容器6bが対向する中心側)は、外周部が環状に張り出しており、内筒23bと中筒24b間は凹部31となっている。21bはヘリウム容器6aの中心側の内筒23bと中筒24b間の凹部31の環状鏡板部であり、21cはヘリウム容器6aの中心側の中筒24bと外筒22a間の張り出し部の環状鏡板部である。
主超電導コイル5gの構成は、巻枠が上部巻枠17cと中筒24bの一部と鏡板部21cの一部から構成され、電気絶縁物18を介在して超電導線50aが巻回されている。このように、中筒24bの一部と鏡板部21cの一部は主超電導コイル5gの巻枠と兼用している。鏡板部21cには主超電導コイル5gを載置して固定している。鏡板部21bには調整用超電導コイル5iの巻枠を載置して固定している。
ヘリウム容器6aの中心側の外周部が環状に張り出して、主超電導コイル5gを中心側に寄せて配置している。主超電導コイル5gを中心側に配置するほど、高均一磁場3を形成し易く、主超電導コイル5g,シールド超電導コイル5h及び調整用超電導コイル5iを少ない超電導線で構成することができるようになり、磁場設計が容易になる。このように、実施の形態3では、実施の形態2の効果に加えて、部材の兼用、少量化により作業上,コスト上の合理化及び磁場設計の容易化が図れる。
また、上記凹部31を有するヘリウム容器を収納する真空容器7aにも、上記凹部31に合わせて凹部を形成し、その中に、傾斜磁場コイル4aを収納させ、同様に形成した真空容器7bの凹部にも傾斜磁場コイル4bを収納させることにより、上部,下部超電導磁石1a,1bが対向する空間を広く利用することができる。
実施の形態4.
図5は実施の形態4における超電導磁石の上部ヘリウム容器の部分断面図である。この場合も、矢印19a,19bの方向の電磁反発力には、支持材14a,15a,14b,15bの機能は関係しないので、支持材14a,15a,14b,15bを図5に示すことを省略する。図5において、上部ヘリウム容器6aと下部ヘリウム容器6bとが対向する中心側の上記両ヘリウム容器の外筒22cの径(環状ヘリウム容器6aの中心Z軸からの距離)を、中心側と反対側の外筒22bの径より小さくしている。環状鏡板部21cは外筒22cと中筒24bの間に設けられている。上部ヘリウム容器6aと下部ヘリウム容器6bを結合する管状連結部10は、外筒22bから、外筒22cと中筒24bの間にある鏡板部21cにかけて結合されている。
このようにすることにより、上部ヘリウム容器6aと下部ヘリウム容器6bを包囲する熱シールド9a,9b,8a,8b,真空容器7a,7bの中心側の外形を小さくすることができ、受診者がMRI用超電導磁石装置の中心部に入ったときの圧迫感を少なくすることができる。
なお、中心側の上記両ヘリウム容器の外筒の径を、中心側と反対側の外筒の径より小さくすることは、実施の形態1〜実施の形態3にも適用できる。
実施の形態5.
図6は実施の形態5における超電導磁石の上部ヘリウム容器の部分断面図である。この場合も、矢印19a,19bの方向の電磁反発力には、支持材14a,15a,14b,15bの機能は関係しないので、支持材14a,15a,14b,15bを図6に示すことを省略する。図6において、上部ヘリウム容器6aと下部ヘリウム容器6bとが対向する中心側の上記両ヘリウム容器の外筒22cの径を、中心側と反対側の外筒22bの径より小さくしている。環状鏡板部21cは外筒22cと中筒24bの間に設けられている。
外筒22bと外筒22c間を外筒傾斜部22dで、中筒24bを中筒傾斜部24cで傾斜して結合している。このように傾斜して結合すると、外筒22bと外筒22c間を図5のように直角にして結合するより、電磁反発力19a,19bに対して、外筒傾斜部22dと中筒傾斜部24cの強度を増すことができ、変形を少なくすることができる。
また、上部ヘリウム容器6aと下部ヘリウム容器6bを結合する管状連結部10は、図5と同様に、外筒22bから、外筒22cと中筒24bの間にある鏡板部21cにかけて結合されている。そのため、図5と同様に受診者がMRI用超電導磁石装置の中心部に入ったときの圧迫感を少なくすることができる。
この発明の実施の形態1であるMRI用超電導磁石装置を一部断面で示す斜視図である。 実施の形態1における超電導磁石の上部ヘリウム容器の部分断面図である。 実施の形態2における超電導磁石の上部ヘリウム容器の部分断面図である。 実施の形態3における超電導磁石の上部ヘリウム容器の部分断面図である。 実施の形態4における超電導磁石の上部ヘリウム容器の部分断面図である。 実施の形態5における超電導磁石の上部ヘリウム容器の部分断面図である。
符号の説明
1a 上部超電導磁石 1b 下部超電導磁石
2 連結部 3 磁場空間
4a,4b 傾斜磁場コイル 5a,5d,5g 主超電導コイル
5b,5e,5h シールド超電導コイル
5c,5f,5i 調整用超電導コイル
6a 上部ヘリウム容器 6b 下部ヘリウム容器
7a,7b 真空容器 8a,8b 熱シールド
9a,9b 熱シールド 10 管状連結部
11,12,13 管状連結部 14a,14b 上下方向支持材
15a,15b 径方向支持材 16 固定板
17a,17c 巻枠 18 電気絶縁物
19a,19b,19c 電磁力 20a 鏡板部
21a,21b,21c 鏡板部 22a,22b,22c 外筒
22d 外筒傾斜部 23a,23b 内筒
24a,24b 中筒 24c 中筒傾斜部
25 孔 30 孔
31 凹部 50a 超電導線

Claims (7)

  1. 主として主磁場を発生する主超電導コイル、主として主磁場と逆極性の磁場を発生するシールド超電導コイル、主として磁場の均一性を向上する調整用超電導コイルの複数の超電導コイルを有する超電導コイル群、上記超電導コイル群を収納するヘリウム容器、上記ヘリウム容器を収納し、内部を真空にすることにより真空断熱する真空容器、上記ヘリウム容器と上記真空容器の間にあって、主として真空容器からの輻射熱を遮蔽する熱シールドを備える上部超電導磁石と、
    上記上部超電導磁石と同様に構成され、上記超電導コイル群の軸方向に所定空間間隙を隔てて上記上部超電導磁石に対向させて配置される下部超電導磁石と、
    上記上部超電導磁石と上記下部超電導磁石を連結し支持する連結部と、
    上記上部超電導磁石と上記下部超電導磁石が対向する中心側の各対向面にそれぞれ設けた傾斜磁場コイルと
    から構成され、上記上部超電導磁石と上記下部超電導磁石とが対向する空間に均一磁場を発生すると共に、傾斜磁場を発生するようにしたMRI用超電導磁石装置において、
    上記上部ヘリウム容器と上記下部ヘリウム容器が対向する中心側の上記各ヘリウム容器の鏡板部に上記主超電導コイルを配置し、中心側と反対側の上記各ヘリウム容器の鏡板部に上記シールド超電導コイルを配置し、上記主超電導コイルと上記シールド超電導コイル間に働く電磁力を上記両鏡板部で支持し、上記両鏡板部は上記各ヘリウム容器の外筒と内筒により一体にして支持されるようにしたことを特徴とするMRI用超電導磁石装置。
  2. 上記ヘリウム容器の外筒と内筒の間に中筒を設け、上記ヘリウム容器の両鏡板部は外筒,中筒,及び内筒により一体に支持されたことを特徴とする請求項1記載のMRI用超電導磁石装置。
  3. 上記主超電導コイル及び上記シールド超電導コイルの少なくともいずれか一方を上記中筒に巻回したことを特徴とする請求項2記載のMRI用超電導磁石装置。
  4. 上記上部ヘリウム容器と上記下部ヘリウム容器とが対向する中心側の上記両ヘリウム容器の鏡板部に、上記内筒から上記中筒にかけて、それぞれ凹部を形成したことを特徴とする請求項2又は請求項3記載のMRI用超電導磁石装置。
  5. 上記上部ヘリウム容器と上記下部ヘリウム容器とが対向する中心側の上記両ヘリウム容器の外筒の径を、中心側と反対側の外筒の径より小さくしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のMRI用超電導磁石装置。
  6. 上記上部ヘリウム容器と上記下部ヘリウム容器とが対向する中心側の上記両ヘリウム容器の外筒の径を、中心側と反対側の外筒の径より小さくし、
    中心側と反対側の上記外筒と中心側の上記外筒とを外筒傾斜部で傾斜して結合したことを特徴とする請求項5記載のMRI用超電導磁石装置。
  7. 上記上部ヘリウム容器と上記下部ヘリウム容器とが対向する中心側の上記両ヘリウム容器の外筒の径を、中心側と反対側の外筒の径より小さくし、
    中心側と反対側の上記外筒から、中心側の上記外筒と中筒の間にある鏡板部にかけて、
    上記上部ヘリウム容器と上記下部ヘリウム容器とを結合する連結部を設け、上記上部ヘリウム容器と上記下部ヘリウム容器間に働く電磁力を支持すると共に、ヘリウムが流通するようにしたことを特徴とする請求項5記載のMRI用超電導磁石装置。
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WO2016136383A1 (ja) * 2015-02-27 2016-09-01 株式会社日立製作所 磁気共鳴イメージング装置

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