JP6610232B2 - 車両の前部構造 - Google Patents
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上記(2)の構成によれば、保持部材の縁部がバンパービームとクラッシュボックスとに挟まれてバンパービームに接合されるので、クラッシュボックスは保持部材で補強されることがない。これにより、クラッシュボックスは、所定のエネルギーを吸収することができる。
上記(3)の構成によれば、牽引ボルトが螺合するナット部材から保持部材に均等に力が作用するので、牽引ボルトに作用する牽引強度に十分に対抗することができる。
上記(4)の構成によれば、バンパービームは、ナット部材の一端部が接合され、車体前方側に位置するバンパフロントリンフォースと、バンパフロントリンフォースの車体後方側に接合されるとともに、保持部材が接合されるバンパリアリンフォースとを含むので、バンパービームの剛性を高めることができる。
上記(5)の構成によれば、バンパービームの車体前側に設けられ、歩行者が衝突した場合における歩行者の衝撃を緩和するコアを備え、該コアは牽引ボルトが挿通する挿通穴を有するので、歩行者の衝撃を緩和するコアの外側から牽引ボルトを取り付けることができる。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
また、E/Aコア8は、牽引ボルト2が挿通する挿通穴8aを有している。これにより、歩行者の衝撃を緩和するE/Aコア8の外側から牽引ボルト2を取り付けることができる。
例えば、上述した牽引ボルト2は車両の前部構造1に常時取り付けておく必要はなく、自動車100が牽引されるときに取り付けるものとしてもよい。このようにすることで、牽引ボルト2がクラッシュボックス4の所定のエネルギー吸収の障害となるのを回避することができる。
2 牽引ボルト
3 サイドメンバ
31 フランジ
31a 開口
4 クラッシュボックス
41 クラッシュビード
5 バンパービーム
5a 貫通穴
51 バンパフロントリンフォース
52 バンパリアリンフォース
6 ナット部材
6a 雌ネジ
61 フランジ
62 ビード
63 ビード
7 保持部材
71 縁部
8 E/Aコア
8a 挿通穴
100 自動車
150 バンパー
Claims (5)
- 車体両側に車体前後方向に沿って設けられる一対のサイドメンバと、
前記一対のサイドメンバのそれぞれの前端部に設けられる筒状の部材であって、車体前側からの所定以上のエネルギーで圧潰する一対のクラッシュボックスと、
前記一対のクラッシュボックスのそれぞれの前端部において前記一対のクラッシュボックスに架設されるバンパービームと、
前記クラッシュボックスの前方域において、前記バンパービームに設けられた貫通穴に貫通した状態で前記バンパービームに一端部が固定され、牽引ボルトが螺合するナット部材と、
前記クラッシュボックスの前面開口から前記ナット部材の他端部に向けて横断面が漸次縮小する碗型であって、前記バンパービームに接合されるとともに、前記ナット部材の他端部に接合される保持部材と、
を備え、
前記サイドメンバは、その前面に、前記クラッシュボックスの圧潰時に前記ナット部材及び前記保持部材の後退を許容する開口を有することを特徴とする車両の前部構造。 - 前記保持部材は、前記碗型の周縁を形成する、前記クラッシュボックスの前面開口よりも大きな縁部を有し、該縁部は、前記バンパービームと前記クラッシュボックスとに挟まれてバンパービームに接合されることを特徴とする請求項1に記載の車両の前部構造。
- 前記保持部材の横断面は、円環状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の前部構造。
- 前記バンパービームは、
前記ナット部材の一端部が接合され、車体前方側に位置するバンパフロントリンフォースと、
前記バンパフロントリンフォースの車体後方側に接合されるとともに、前記保持部材が接合されるバンパリアリンフォースと
を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の車両の前部構造。 - 前記バンパービームの車体前側に設けられ、歩行者が衝突した場合における歩行者の衝撃を緩和するコアを備え、
該コアは前記牽引ボルトが挿通する挿通穴を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の車両の前部構造。
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JP2015245095A JP6610232B2 (ja) | 2015-12-16 | 2015-12-16 | 車両の前部構造 |
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JP2022036771A (ja) * | 2020-08-24 | 2022-03-08 | トヨタ自動車株式会社 | バンパ装置 |
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2015
- 2015-12-16 JP JP2015245095A patent/JP6610232B2/ja active Active
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JP2017109591A (ja) | 2017-06-22 |
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