JP6610175B2 - シート制御装置及びシート制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されたシートのシート位置を制御するシート制御装置及びその方法に関する。
従来では、車両に搭載されたシートを駆動制御する車両用のシート制御装置として、特許文献1が開示されている。特許文献1に開示された車両用シート操作装置では、シートに着座した乗員の荷重分布が変化すると、その変化に応じてシートを前後方向へ移動させていた。例えば、シート前方側の荷重分布が大きい場合にはシートを前方へ移動させ、シート後方側の荷重分布が大きい場合にはシートを後方へ移動させていた。
特開2008−195323号公報
しかしながら、上述した従来の車両用シート操作装置では、乗員の荷重分布の変化に応じてシートを前後方向に移動させるだけなので、運転者の運転姿勢が適正な運転姿勢となるようにシート位置を制御することはできなかった。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、運転者の運転姿勢が適正な運転姿勢となるようにシート位置を制御することのできるシート制御装置及びその方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るシート制御装置及びその制御方法は、車両の運転者がシートに着座したときの着座圧力を検出する。そして、検出された着座圧力に基づいて、シートのシート位置が、運転者の運転姿勢が適正な運転姿勢となる適正シート位置であるか否かを判定する。このとき、運転者が車両の操作手段を操作している状態でシートを駆動し、着座圧力が適正値になったときに、シートが適正シート位置であると判定してシートの駆動を停止する。運転者がステアリングホイールを握った状態でシートのリクライニング位置が前方へ駆動されると、検出された着座圧力が適正値になったときにシートのリクライニング位置が適正シート位置であると判定して、シートの駆動を停止する。
本発明によれば、運転者の運転姿勢が適正な運転姿勢となるようにシート位置を制御することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るシート制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、体圧分布センサの設置例を示す図である。 図3は、体圧分布と乗員の着座姿勢との間の関係を示す図である。 図4は、本発明の一実施形態に係るシート制御装置によるシート位置制御処理の処理手順を示すフローチャートである。 図5は、本発明の一実施形態に係るシート制御装置によるシートのスライド位置を制御する方法を説明するための図である。 図6は、本発明の一実施形態に係るシート制御装置によるシートのリクライニング位置を制御する方法を説明するための図である。 図7は、シートのスライド位置と適正視点高との間の関係を示す変換表の図である。 図8は、図7に示す変換表の作成方法を説明するための図である。 図9は、本発明の一実施形態に係るシート制御装置によるシートのリフト位置を制御する方法を説明するための図である。 図10は、シート位置を調整するときに表示される表示画面の一例を示す図である。
以下、本発明を適用した一実施形態について図面を参照して説明する。
[シート制御装置の構成]
図1は、本実施形態に係るシート制御装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係るシート制御装置1は、車両に搭載されたシート3と、車両に実装されている車両システム5に接続されている。
シート制御装置1は、運転者がシート3に着座したときの着座圧力に基づいて、運転者の運転姿勢が適正な運転姿勢となるようにシート位置を制御する。ここで、シート制御装置1は、圧力検出部11と、シート位置判定部13と、シート駆動部15とを備えている。
シート3は、車両に搭載されたパワーシートであり、シートクッションの前後位置及び上下位置と、シートバックのリクライニング角度と、ランバーサポートの強度を駆動制御することができる。シート3は、着座した乗員の体圧分布を検出する体圧分布センサ21と、シートクッション及びシートバックを駆動するアクチュエータ23とを備えている。
車両システム5は、車両を制御するためのシステムであり、車両に搭載された各種のセンサやナビゲーション装置、カメラ、ディスプレイ等に接続されている。したがって、シート制御装置1は、車両システム5から車両の速度や操舵量等の車両情報を取得できるとともに、ナビゲーション装置から車両の位置情報を取得し、カメラで撮像された画像から車両周囲の情報を取得する。特に、シート制御装置1は、車両システム5から車両情報として、ブレーキペダルの踏み込み量やエンジンスタートの有無、ステアリングホイールの回転角、ステアリングホイールを運転者が握っているか否かについての情報を取得する。さらに、車両がアダプティブクルーズコントロール(ACC)のような自動運転に関するシステムを搭載している場合には、そのようなシステムから車両情報を取得してもよい。また、車両に搭載されたディスプレイに画像を表示する場合には、シート制御装置1は車両システム5を介してディスプレイに画像を表示する。
次に、シート制御装置1を構成する各部について説明する。まず、圧力検出部11は、シート3に着座した運転者の体圧分布を体圧分布センサ21から取得し、取得した体圧分布に基づいて運転者がシート3に着座したときの各部の着座圧力を検出する。特に、圧力検出部11は、運転者の肩部と腰部、臀部の着座圧力を検出する。
シート位置判定部13は、圧力検出部11で検出された着座圧力に基づいて、シート3のシート位置が適正シート位置であるか否かを判定する。適正シート位置は、運転者の運転姿勢が適正な運転姿勢となるシート3の前後方向、上下方向及びリクライニングの位置である。
具体的に、シート位置判定部13は、運転者が車両の操作手段であるブレーキペダルやステアリングホイールを操作している状態で、シート駆動部15によってシート3を駆動させる。そして、圧力検出部11で検出された着座圧力が適正値になったときに、シート位置判定部13は、シート3が適正シート位置であると判定して、シート駆動部15によるシート3の駆動を停止する。これにより、運転者の運転姿勢が適正な運転姿勢となるシート位置にシート3を設定することができる。
例えば、運転者がブレーキペダルを踏んだ状態でシート3を前方へ駆動し、着座圧力が適正値になったときに、シート3の前後方向の位置が適正シート位置であると判定してシート3の駆動を停止する。これにより、シート3の前後方向の位置を適正シート位置に設定することができる。また、運転者がステアリングホイールを握った状態でシート3のリクライニング位置を前方へ駆動し、着座圧力が適正値になったときに、シート3のリクライニング位置が適正シート位置であると判定してシート3の駆動を停止する。これにより、シート3のリクライニング位置を適正シート位置に設定することができる。さらに、運転者がステアリングホイールを握った状態でシート3を上方へ駆動し、着座圧力が適正値になったときに、シート3の上下方向の位置が適正シート位置であると判定してシート3の駆動を停止する。これにより、シート3の上下方向の位置を適正シート位置に設定することができる。
また、シート3が適正シート位置であるか否かを判定するための着座圧力の適正値については、運転者の運転姿勢が適正な運転姿勢となるときの着座圧力を予め実験等によって求めておき、その値に設定しておけばよい。また、体圧分布センサ21によって検出された運転者の体圧分布に基づいて運転者の運転姿勢を検出し、検出された運転姿勢が適正な運転姿勢となるときの着座圧力を適正値として設定しておいてもよい。運転者の運転姿勢の検出方法については後述する。
シート駆動部15は、シート3のアクチュエータ23を制御してシート3を駆動する。具体的に、シート駆動部15は、シート3のシートクッションを車両の前後方向及び上下方向に移動させ、シートバックのリクライニング位置を前後方向に移動させる。特に、本実施形態では、シート3の前後方向の位置が適正シート位置であるか否かを判定するために、シート3を前方へ駆動する。また、シート3のリクライニング位置が適正シート位置であるか否かを判定するために、シート3のリクライニング位置(リクライニング角度)を前方(起き上がる方向)へ駆動する。さらに、シート3の上下方向の位置が適正シート位置であるか否かを判定するために、シート3を上方へ駆動する。
尚、シート制御装置1は、マイクロコンピュータ、マイクロプロセッサ、CPUを含む汎用の電子回路とメモリ等の周辺機器から構成されている。そして、特定のプログラムを実行することにより、上述した圧力検出部11、シート位置判定部13及びシート駆動部15として動作する。このようなシート制御装置1の各機能は、1または複数の処理回路によって実装することができる。処理回路は、電気回路を含む処理装置のようなプログラムされた処理装置を含み、また実施形態に記載された機能を実行するようにアレンジされた特定用途向け集積回路(ASIC)や従来型の回路部品のような装置も含んでいる。
次に、シート3を構成する各部について説明する。まず、体圧分布センサ21は、シート3内に設置されており、乗員の臀部が接するシートクッションの座面と、乗員の背部が接するシートバックの背もたれ面とに設けられた複数の圧電素子から構成されている。体圧分布センサ21を構成する各圧電素子は、乗員の着座姿勢に応じた圧力を電圧信号に変換することで、乗員の体圧分布を検出する。体圧分布センサ21により検出された乗員の体圧分布は、圧力検出部11に出力される。
図2は、本実施形態に係る体圧分布センサ21の設置例を示す図である。体圧分布センサ21は、複数の圧電素子31を被覆材で被覆したシート状に形成されており、シート3のシートクッション33及びシートバック35のシート面の内側に設けられている。本実施形態では、図2に示すように、体圧分布センサ21を構成する圧電素子31を、シートクッション33及びシートバック35にそれぞれ8点ずつ配設している。
アクチュエータ23は、シート駆動部15による駆動制御にしたがって、シート3のシートクッション33を車両の前後方向及び上下方向に移動させる。また、アクチュエータ23は、シート駆動部15による駆動制御にしたがって、シートバック35のリクライニング角度を変化させる。
次に、運転者の運転姿勢の検出方法について説明する。シート制御装置1は、体圧分布センサ21により検出された運転者の体圧分布に基づいて、運転者の運転姿勢を検出することができる。ここで、図3は、体圧分布と運転姿勢との間の関係を示す図である。本実施形態において、シート制御装置1は、図3に示すように、運転者の前後方向の運転姿勢を前傾、中位、後傾の中から特定し、さらに運転者の左右方向における運転姿勢を左傾、中位、右傾の中から特定する。これにより、シート制御装置1は、図3に示す9種類の運転姿勢の中から運転者の運転姿勢を検出する。
具体的に、シート制御装置1は、運転者の臀部の体圧分布と、運転者の背部の体圧分布とに基づいて、運転者の前後方向の運転姿勢を判定する。例えば、運転者の運転姿勢が後傾姿勢になるほど運転者の臀部の重心位置は前方に移動する。そのため、シート制御装置1は、運転者の臀部の体圧分布に基づいて運転者の臀部の重心位置を算出し、運転者の臀部の重心位置が前方に移動しているほど運転者の運転姿勢が後傾姿勢であると判定する。
また、運転者の運転姿勢が前傾姿勢になるほど運転者の背部の重心位置は下方に移動する。そのため、シート制御装置1は、運転者の背部の体圧分布に基づいて運転者の背部の重心位置を算出し、運転者の背部の重心位置が下方に移動するほど運転者の運転姿勢が前傾姿勢であると判定する。さらに、運転者の運転姿勢が前傾姿勢になるほど運転者の背部の荷重は小さくなる。そこで、シート制御装置1は、運転者の背部の荷重が小さいほど運転者の運転姿勢を前傾姿勢であると判定する。
そして、シート制御装置1は、前後方向の運転姿勢が適正な運転姿勢の範囲にあるか否かを判断し、前後方向の運転姿勢が適正な運転姿勢の範囲にある場合には、運転者の前後方向の運転姿勢を「中位」として検出する。また、シート制御装置1は、前後方向の運転姿勢が適正な運転姿勢の範囲よりも後傾姿勢の範囲にある場合には、運転者の前後方向の運転姿勢を「後傾」として検出する。さらに、シート制御装置1は、前後方向の運転姿勢が適正な運転姿勢の範囲よりも前傾姿勢の範囲にある場合には、運転者の前後方向の運転姿勢を「前傾」として検出する。また、同様の方法で、シート制御装置1は、運転者の左右方向の運転姿勢を検出する。
したがって、シート3が適正シート位置であるか否かを判定するための着座圧力の適正値については、「中位」の運転姿勢となるときの着座圧力を適正値として設定しておけばよい。尚、適正な運転姿勢の範囲とは、乗員が腰痛や疲労を生じにくい運転姿勢の範囲であり、実験などによって統計的に設定された範囲である。
[シート位置制御処理の手順]
次に、本実施形態に係るシート制御装置1によるシート位置制御処理の手順を図4のフローチャートを参照して説明する。尚、本実施形態に係るシート位置制御処理は、例えば車両のイグニッションがオンされると実行される。
図4に示すように、まずステップS101において、圧力検出部11は、体圧分布センサ21により検出された体圧分布を取得して、運転者がシート3に着座したときの着座圧力を検出する。具体的に、圧力検出部11は、体圧分布センサ21から出力された圧電素子の電圧信号をA/D変換して着座圧力を検出する。この着座圧力の検出により、運転者がシート3に着座してエンジンスタートの準備に入ったことを検出する。尚、運転者が車両に乗り込むときには、運転者が車両に乗り込みやすいように、シート3の前後方向の位置は後方に配置され、上下方向の位置は低く設定され、リクライニング位置も後方にやや倒れた位置に設定されている。
ステップS102において、シート位置判定部13は、音声やディスプレイへの表示によって運転者に対してブレーキペダルを踏み込むように指示する。このときブレーキペダル以外のペダルを踏み込むようにしてもよい。
ステップS103において、シート位置判定部13は、車両システム5からブレーキペダルの踏み込み量の情報を取得して、ブレーキペダルが踏み込まれたか否かを判定する。ここで、ブレーキペダルが踏み込まれていない場合にはステップS102に戻って継続してブレーキペダルの踏み込みを指示し、ブレーキペダルが踏み込まれた場合にはステップS104に進む。
ステップS104において、シート駆動部15は、シート3を前方へスライドさせるスライド量の目標値を設定する。シート3は運転者が車両に乗り込む前は後方に配置されているので、運転者がシート3に着座すると、シート3は前方へスライドする。そこで、シート駆動部15は、スライド量の目標値を設定する。このスライド量の目標値としては、シート3を標準的な位置まで移動させるために必要なスライド量に設定してもよいし、履歴が記録されている場合には履歴に基づいて設定してもよい。
ステップS105において、シート駆動部15は、ステップS104で設定されたスライド量の目標値に向けてシート3の駆動を開始し、車両前方へシート3をスライドさせる。このとき、シート駆動部15は、最初は速やかにシート3を前方へスライドさせ、スライド量の目標値に近づくとゆっくりスライドさせるようにする。
ステップS106において、圧力検出部11は、シート3の駆動が開始されると、運転者が着座しているシート3の着座圧力を検出する。特に、運転者の腰部の着座圧力を検出する。
ステップS107において、シート位置判定部13は、ステップS106で検出された着座圧力が適正値になったか否かを判定する。そして、着座圧力が適正値になっていない場合にはステップS105に戻って継続してシート3を前方へスライドさせ、着座圧力が適正値になるとステップS108に進む。
図5に示すように、ステップS105でシート3が前方へのスライドを開始すると、運転者が車両の操作手段であるブレーキペダルを踏んでいる状態でシート3が後方から前方へ移動する。このとき、運転者の腰部の着座圧力は徐々に上昇していくので、腰部の着座圧力が適正値になったときに(着座圧力=適正値)、シート位置判定部13は、シート3の前後方向の位置が適正シート位置になったと判定する。
ステップS108において、シート駆動部15は、シート3の前後方向の位置が適正シート位置になったので、シート3の前方へのスライドを停止する。これにより、シート3の前後方向の位置を適正シート位置に設定することができ、運転者の運転姿勢を適正な運転姿勢にすることができる。
ステップS109において、シート位置判定部13は、音声やディスプレイへの表示によって運転者に対してステアリングホイールを握るように指示する。このとき、シート位置判定部13は、運転者がステアリングホイールを握ったか否かを検出せずに処理を進めるが、運転者がステアリングホイールを握ったか否かを検出してステアリングホイールを握っている場合に処理を進めるようにしてもよい。尚、運転者がステアリングホイールを握ったか否かを検出する場合には、ステアリングホイールに圧力センサを設置してもよいし、運転者がステアリングホールを回転させてその回転を検出するようにしてもよい。
ステップS110において、シート駆動部15は、シート3のリクライニング位置を前方へ移動させる移動量の目標値を設定する。シート3のリクライニング位置は運転者が車両に乗り込む前は後方へやや倒れた位置に設定されているので、運転者がシート3に着座すると、シート3のリクライニング位置(リクライニング角度)は前方(起き上がる方向)へ移動する。そこで、シート駆動部15は、リクライニング位置の移動量の目標値を設定する。この移動量の目標値としては、リクライニング位置を標準的な位置まで移動させるために必要な移動量に設定してもよいし、履歴が記録されている場合には履歴に基づいて設定してもよい。
ステップS111において、シート駆動部15は、ステップS110で設定されたリクライニング位置の移動量の目標値に向けてシート3の駆動を開始し、シート3のリクライニング位置(リクライニング角度)を前方(起き上がる方向)へ移動させる。このとき、シート駆動部15は、最初は速やかにリクライニング位置を前方へ移動させ、移動量の目標値に近づくとゆっくり移動させるようにする。
ステップS112において、圧力検出部11は、シート3のリクライニング位置の駆動が開始されると、運転者が着座しているシート3の着座圧力を検出する。特に、運転者の肩部の着座圧力を検出する。
ステップS113において、シート位置判定部13は、ステップS112で検出された着座圧力が適正値になったか否かを判定する。そして、着座圧力が適正値になっていない場合にはステップS111に戻って継続してシート3のリクライニング位置を前方へ移動させ、着座圧力が適正値になるとステップS114に進む。
図6に示すように、ステップS111でシート3がリクライニング位置の移動を開始すると、運転者が車両の操作手段であるステアリングホイールを握っている状態でシート3のリクライニング位置が後方から前方へ移動する。このとき、運転者の肩部の着座圧力は徐々に上昇していくので、肩部の着座圧力が適正値になったときに(着座圧力=適正値)、シート位置判定部13は、シート3のリクライニング位置が適正シート位置になったと判定する。
ステップS114において、シート駆動部15は、シート3のリクライニング位置が適正シート位置になったので、シート3のリクライニング位置の前方への移動を停止する。これにより、シート3のリクライニング位置を適正シート位置に設定することができ、運転者の運転姿勢を適正な運転姿勢にすることができる。
ステップS115において、シート位置判定部13は、音声やディスプレイへの表示によって運転者に対してステアリングホイールを握るように指示する。このとき、シート位置判定部13は、運転者がステアリングホイールを握ったか否かを検出せずに処理を進めるが、運転者がステアリングホイールを握ったか否かを検出してステアリングホイールを握っている場合に処理を進めるようにしてもよい。
ステップS116において、シート駆動部15は、シート3を上方へリフトさせるリフト量の目標値を設定する。シート3は運転者が車両に乗り込む前は低く設定されているので、運転者がシート3に着座すると、シート3は上方へリフトする。そこで、シート駆動部15は、リフト量の目標値を設定する。まず、シート駆動部15は、シート3の現在のスライド位置、すなわちシート3の前後方向の位置をシート3から取得し、図7に示す変換表を用いて、運転者の視点が適正な位置となる適正視点高を推定する。
図7に示す変換表は、シート3のスライド位置と運転者の適正視点高との間の関係を示す図であり、現在のシート3のスライド位置から運転者の適正視点高を求めることができる。
ここで、図7に示す変換表の作成方法を、図8を参照して説明する。図8(a)に示すように、シート3のスライド位置と運転者の推定身長との間の関係を示す変換表を用いて、シート3のスライド位置から運転者の推定身長を求めることができる。さらに、図8(b)に示す運転者の推定身長と運転者の推定座高との間の関係を示す変換表を用いて、運転者の推定身長から運転者の推定座高を求めることができる。同様に、図8(c)に示す運転者の推定座高と運転者の適正視点高との間の関係を示す変換表を用いて、運転者の推定座高から運転者の適正視点高を求めることができる。
このように図8に示す各変換表を用いて、図7に示すシート3のスライド位置と運転者の適正視点高との間の関係を示す変換表を作成することができる。そして、シート駆動部15は、図7に示す変換表から適正視点高を求め、この適正視点高にしたがって、シート3を上方へ移動させるリフト量の目標値を設定する。すなわち、運転者の視点が適正視点高になると推定される位置まで、シート3が上昇するようにリフト量の目標値を設定する。
ステップS117において、シート駆動部15は、ステップS116で設定されたリフト量の目標値に向けてシート3の駆動を開始し、車両上方へシート3をリフトする。このとき、シート駆動部15は、最初は速やかにシート3を上方へリフトし、リフト量の目標値に近づくとゆっくりリフトするようにする。
ステップS118において、圧力検出部11は、シート3の駆動が開始されると、運転者が着座しているシート3の着座圧力を検出する。特に、運転者の腰部の着座圧力を検出する。ただし、運転者の腰部と肩部の両方の着座圧力を検出してもよい。
ステップS119において、シート位置判定部13は、ステップS118で検出された着座圧力が適正値になったか否かを判定する。そして、着座圧力が適正値になっていない場合にはステップS117に戻って継続してシート3を上方へリフトし、着座圧力が適正値になるとステップS120に進む。
図9に示すように、ステップS117でシート3が上方へのリフトを開始すると、運転者が車両の操作手段であるステアリングホイールを握っている状態でシート3が上方へ移動する。このとき、運転者の腰部の着座圧力、または腰部と肩部の着座圧力は徐々に上昇していくので、腰部と肩部の着座圧力が適正値になったときに(着座圧力=適正値)、シート位置判定部13は、シート3の上下方向の位置が適正シート位置になったと判定する。
ステップS120において、シート駆動部15は、シート3の上下方向の位置が適正シート位置になったので、シート3の上方へのリフトを停止する。これにより、シート3の上下方向の位置を適正シート位置に設定することができ、運転者の運転姿勢を適正な運転姿勢にすることができる。
ステップS121において、シート制御装置1は、音声やディスプレイへの表示によって運転者に対してシート3の調整が必要であるか否かを問いかけ、ディスプレイに表示したボタン等によって運転者の意思を確認する。そして、運転者がシート3の調整が必要ないと判断した場合には、本実施形態に係るシート位置制御処理を終了する。一方、運転者がシートの調整が必要であると判断した場合にはステップS122へ進む。
ステップS122において、シート制御装置1は、図10に示すようなシート3を手動で調整するための画面をディスプレイに表示して、運転者にシート3の前後方向の位置、上下方向の位置及びリクライニング位置を調整させる。そして、運転者によるシート3の調整が終了すると、本実施形態に係るシート位置制御処理を終了する。
[第1実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本実施形態に係るシート制御装置1では、運転者が車両の操作手段を操作している状態でシートを駆動し、着座圧力が適正値になったときにシートが適正シート位置であると判定してシートの駆動を停止する。これにより、運転者の運転姿勢が適正な運転姿勢となるようにシート位置を制御することができる。
さらに、本実施形態に係るシート制御装置1では、運転者がブレーキペダルを踏んだ状態でシートを前方へ駆動し、着座圧力が適正値になったときにシートの前後方向の位置が適正シート位置であると判定してシートの駆動を停止する。これにより、運転者の運転姿勢が適正な運転姿勢となるようにシートの前後方向の位置を制御することができる。
また、本実施形態に係るシート制御装置1では、運転者がステアリングホイールを握った状態でシートのリクライニング位置を前方へ駆動し、着座圧力が適正値になった時にシートのリクライニング位置が適正シート位置であると判定してシートの駆動を停止する。これにより、運転者の運転姿勢が適正な運転姿勢となるようにシートのリクライニング位置を制御することができる。
さらに、本実施形態に係るシート制御装置1では、運転者がステアリングホイールを握った状態でシートを上方へ駆動し、着座圧力が適正値になったときにシートの上下方向の位置が適正シート位置であると判定してシートの駆動を停止する。これにより、運転者の運転姿勢が適正な運転姿勢となるようにシートの上下方向の位置を制御することができる。
また、本実施形態に係るシート制御装置1では、シートの前後方向の位置に基づいて、運転者の視点が適正な位置となる適正視点高を推定し、運転者の視点が適正視点高となるようにシートを上方へ駆動する。これにより、運転者の視界を確保することのできる位置に、シートの上下方向の位置を制御することができる。
なお、上述の実施形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計などに応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
1 シート制御装置
3 シート
5 車両システム
11 圧力検出部
13 シート位置判定部
15 シート駆動部
21 体圧分布センサ
23 アクチュエータ
31 圧電素子
33 シートクッション
35 シートバック

Claims (6)

  1. 車両に搭載されたシートのシート位置を制御するシート制御装置であって、
    前記車両の運転者が前記シートに着座したときの着座圧力を検出する圧力検出部と、
    前記圧力検出部によって検出された着座圧力に基づいて、前記シートのシート位置が、前記運転者の運転姿勢が適正な運転姿勢となる適正シート位置であるか否かを判定するシート位置判定部と、
    前記シートを駆動するシート駆動部とを備え、
    前記シート位置判定部は、前記運転者が前記車両の操作手段を操作している状態で前記シート駆動部によって前記シートが駆動されると、前記圧力検出部で検出された着座圧力が適正値になったときに前記シートが前記適正シート位置であると判定して、前記シート駆動部による前記シートの駆動を停止し、
    前記シート位置判定部は、前記運転者がステアリングホイールを握った状態で前記シート駆動部によって前記シートのリクライニング位置が前方へ駆動されると、前記圧力検出部で検出された着座圧力が適正値になったときに前記シートのリクライニング位置が前記適正シート位置であると判定して、前記シート駆動部による前記シートの駆動を停止することを特徴とするシート制御装置。
  2. 車両に搭載されたシートのシート位置を制御するシート制御装置であって、
    前記車両の運転者が前記シートに着座したときの着座圧力を検出する圧力検出部と、
    前記圧力検出部によって検出された着座圧力に基づいて、前記シートのシート位置が、前記運転者の運転姿勢が適正な運転姿勢となる適正シート位置であるか否かを判定するシート位置判定部と、
    前記シートを駆動するシート駆動部とを備え、
    前記シート位置判定部は、前記運転者が前記車両の操作手段を操作している状態で前記シート駆動部によって前記シートが駆動されると、前記圧力検出部で検出された着座圧力が適正値になったときに前記シートが前記適正シート位置であると判定して、前記シート駆動部による前記シートの駆動を停止し、
    前記シート位置判定部は、前記運転者がステアリングホイールを握った状態で前記シート駆動部によって前記シートが上方へ駆動されると、前記圧力検出部で検出された着座圧力が適正値になったときに前記シートの上下方向の位置が前記適正シート位置であると判定して、前記シート駆動部による前記シートの駆動を停止することを特徴とするシート制御装置。
  3. 前記シート位置判定部は、前記運転者がブレーキペダルを踏んだ状態で前記シート駆動部によって前記シートが前方へ駆動されると、前記圧力検出部で検出された着座圧力が適正値になったときに前記シートの前後方向の位置が前記適正シート位置であると判定して、前記シート駆動部による前記シートの駆動を停止することを特徴とする請求項1又は2に記載のシート制御装置。
  4. 前記シート駆動部は、前記シートの前後方向の位置に基づいて、前記運転者の視点が適正な位置となる適正視点高を推定し、前記運転者の視点が前記適正視点高となるように前記シートを上方へ駆動することを特徴とする請求項に記載のシート制御装置。
  5. 車両に搭載されたシートのシート位置を制御するシート制御装置のシート制御方法であって、
    前記シート制御装置は、
    前記車両の運転者が前記シートに着座したときの着座圧力を検出し、
    検出された前記着座圧力に基づいて、前記シートのシート位置が、前記運転者の運転姿勢が適正な運転姿勢となる適正シート位置であるか否かを判定し、
    前記適正シート位置であるか否かを判定するときには、前記運転者が前記車両の操作手段を操作している状態で前記シートを駆動し、前記着座圧力が適正値になったときに、前記シートが前記適正シート位置であると判定して前記シートの駆動を停止し、前記運転者がステアリングホイールを握った状態で前記シートのリクライニング位置が前方へ駆動されると、検出された着座圧力が適正値になったときに前記シートのリクライニング位置が前記適正シート位置であると判定して、前記シートの駆動を停止することを特徴とするシート制御方法。
  6. 車両に搭載されたシートのシート位置を制御するシート制御装置のシート制御方法であって、
    前記シート制御装置は、
    前記車両の運転者が前記シートに着座したときの着座圧力を検出し、
    検出された前記着座圧力に基づいて、前記シートのシート位置が、前記運転者の運転姿勢が適正な運転姿勢となる適正シート位置であるか否かを判定し、
    前記適正シート位置であるか否かを判定するときには、前記運転者が前記車両の操作手段を操作している状態で前記シートを駆動し、前記着座圧力が適正値になったときに、前記シートが前記適正シート位置であると判定して前記シートの駆動を停止し、前記運転者がステアリングホイールを握った状態で前記シートが上方へ駆動されると、検出された着座圧力が適正値になったときに前記シートの上下方向の位置が前記適正シート位置であると判定して、前記シートの駆動を停止することを特徴とするシート制御方法。
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