JP6610152B2 - 用紙後処理装置及び画像形成システム - Google Patents

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Description

本発明は、用紙後処理装置及び画像形成システムに関する。
従来、用紙に対してパンチ処理などの切断処理を行う用紙後処理装置が知られている。このような用紙後処理装置では切断屑が帯電し易い状態となる。切断屑が帯電すると、用紙後処理装置内の各所に散乱して付着したり、互いに吸着して特定の箇所に集中した状態で堆積したりする。
そこで、切断屑の1つであるパンチ屑を収容する収容容器の内側に保湿部材を備え、保湿部材によってパンチ屑を加湿するパンチ処理装置が提案されている(特許文献1参照)。また、用紙を切断する前に用紙の切断領域に加湿を行い、その後切断処理を行う用紙処理装置についても提案されている(特許文献2参照)。これらによれば、加湿による除電効果を期待することができる。
特開2008−24379号公報 特開2013−256339号公報
しかし、特許文献1に記載の装置では、収容容器内のパンチ屑が湿潤状態で保たれるものの、パンチ処理されて収容容器内に落ちる際にはパンチ屑が電荷を帯びたままの状態である。このため、依然として、収容容器内に落ちる前に、パンチ屑が各所に散乱して付着したり、互いに吸着して特定の箇所に集中した状態で堆積したりするといった事態が起こり得る。
また、特許文献2に記載の装置では、用紙の切断領域のみに加湿を行った後に用紙の切断処理を行うため、切断処理後の用紙の一部に加湿された部分が残り、当該部分のみ用紙のコシが弱くなる。この結果、用紙カールなどによりジャムなどの搬送不良を引き起こす可能性がある。また、用紙の搬送不良を回避するため、用紙の加湿領域を狭くしたり加湿量を低下させたりした場合、切断屑に充分な加湿がなされず、帯電を充分に抑制できなくなってしまう。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、切断された用紙の屑の散乱、付着、及び堆積の可能性を減じると共に、搬送不良を起こしてしまう頻度を低減させることができる用紙後処理装置及び画像形成システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る用紙後処理装置は、用紙に対して後処理を行う用紙後処理装置であって、用紙の一部を切断する切断手段と、前記切断手段により切断された用紙の屑を収容する収容容器と、前記切断手段の下流、且つ、前記収容容器の上流で、屑に加湿を行う加湿手段と、前記切断手段の下流、且つ、前記収容容器の上流で、屑をさらに細かい屑に細断する細断手段と、を備え、前記加湿手段は、前記細断手段の上流に設けられた一対の加湿ローラーを有し、前記一対の加湿ローラーによる挟持搬送により屑に対して水分を付与して加湿することを特徴とする。
本発明に係る用紙後処理装置によれば、切断手段の下流且つ収容容器の上流で屑に加湿を行うため、屑が収容容器内に落ちる際には除電され、屑が各所に散乱して付着したり、互いに吸着して特定の箇所に集中した状態で堆積したりするといった事態を起こり難くすることができる。また、屑に加湿を行うことから、用紙側は加湿されることなく、搬送不良を引き起こし難くなると共に、用紙の搬送不良を回避するために加湿量を低下させる必要もない。従って、切断された用紙の屑の散乱、付着、及び堆積の可能性を減じると共に、搬送不良を起こしてしまう頻度を低減させることができる。
さらに、屑をさらに細かい屑に細断する細断手段を備えるため、収容容器内において大きな屑が堆積して早期に満タンとなってしまう事態を防止することができる。また、加湿手段は、細断手段の上流に設けられた一対の加湿ローラーを有するため、屑は加湿ローラーにより加湿されたうえで、細断手段により細断されることとなる。このため、細断後に加湿ローラーで加湿した場合のように細かい屑が加湿ローラーに付着してしまうことを防止することができる。また、細断時において屑が既に加湿されていることから、細断によって帯電し難くすることもできる。
また、本発明に係る用紙後処理装置において、前記一対の加湿ローラーは、接離可能に構成されていることが好ましい。
この用紙後処理装置によれば、一対の加湿ローラーは、接離可能に構成されているため、環境湿度等により加湿の必要が無い場合には、一対の加湿ローラーを離間させて屑を加湿させることなく、加湿不要時に適切に対応することができる。
また、本発明に係る用紙後処理装置において、前記一対の加湿ローラーは、用紙の坪量が所定値以下である場合、屑の先端側において離間状態となり、屑の後端側において接続状態となることが好ましい。
この用紙後処理装置によれば、一対の加湿ローラーは、用紙の坪量が所定値以下である場合、屑の先端側において離間状態となり、後端側において接続状態となる。このため、坪量が小さい薄紙などの屑のように、先端側が濡れると加湿ローラーに巻き込み易くなってしまう場合には、屑の先端側において一対の加湿ローラーを離間させて屑の先端側を加湿することなく、加湿ローラーへの巻き込み頻度を低減することができる。
また、本発明に係る用紙後処理装置において、前記加湿手段は、加湿時の水分の付与量を可変に構成されていることが好ましい。
この用紙後処理装置によれば、加湿手段は、加湿時の水分の付与量を可変に構成されているため、環境湿度、紙種、及び坪量等に応じた適切な加湿を行うことができる。
また、本発明に係る用紙後処理装置において、前記収容容器は、その内側面に、保水性を有して水分が含浸された保湿部材を有することが好ましい。
この用紙後処理装置によれば、収容容器は、その内側面に、保水性を有して水分が含浸された保湿部材を有するため、たとえ除電が充分でなかった屑が存在したとしても、収容容器内で除電することができる。
また、本発明に係る画像形成システムは、上記のいずれか1つに記載の用紙後処理装置と、用紙に対して画像を形成して前記用紙後処理装置に供給する画像形成装置と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る画像形成システムによれば、切断された用紙の屑の散乱、付着、及び堆積の可能性を減じると共に、搬送不良を起こしてしまう頻度を低減させることができる画像形成システムを提供することができる。
本発明によれば、切断された用紙の屑の散乱、付着、及び堆積の可能性を減じると共に、搬送不良を起こしてしまう頻度を低減させることができる用紙後処理装置を提供することができる。
第1実施形態に係る用紙後処理装置を含む画像形成システムを示す概略構成図である。 図1に示した用紙切断部の詳細を示す構成図であり、(a)は側面図を示し、(b)は正面図を示している。 図1に示した加湿部の詳細を示す構成図である。 図1に示した切断屑細断部の詳細を示す斜視図である。 用紙後処理装置の加湿に関する制御動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る用紙後処理装置を含む画像形成システムを示す概略構成図である。 第2実施形態に係る加湿部を示す構成図である。 第2実施形態に係る用紙後処理装置の加湿に関する制御動作を示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限られるものではない。
図1は、第1実施形態に係る用紙後処理装置を含む画像形成システムを示す概略構成図である。図1に示す画像形成システム1は、画像形成装置Aと、画像形成装置Aにより画像形成された用紙Sに対して後処理を行う用紙後処理装置Bとから構成されている。
画像形成装置Aは、複数の感光体を一本の中間転写ベルトに対面させて縦方向に配列することにより用紙Sに対してフルカラーの画像を形成するタンデム型カラー式のものであって、上部に自動原稿搬送装置と走査露光装置とからなる画像読取装置2を有し、下部に画像形成部3と複数の給紙トレイ4とを有して構成される。
画像読取装置2は、自動原稿搬送装置の原稿トレイ上に載置された原稿を搬送部により搬送し、原稿の片面又は両面の画像を走査露光し、画像情報を読み取るものである。また、画像読取装置2は、コンタクトガラスに載置された原稿の画像情報についても読み取る構成となっている。
画像形成部3は、複数の給紙トレイ4から用紙Sの供給を受けるものであり、画像読取装置2により読み取られた画像情報、又は、PC(personal computer)等から送信された画像情報に基づいて、用紙Sに画像形成を行うものである。
この画像形成部3は、画像転写部3aと、定着部3bとから構成されている。画像転写部3aは、帯電、露光及び現像を行う電子写真プロセスにより、感光体上にトナー像を形成しこの画像を用紙Sに転写するものである。第1実施形態において画像転写部3aは、中間転写ベルトを有するタイプのものであり、複数の感光体上のトナー像は中間転写ベルトに転写され、中間転写ベルト上のトナー像が用紙Sに転写される。
定着部3bは、加熱ローラーと加圧ローラーとで用紙Sを搬送するニップ部を形成し、用紙Sを搬送しつつ加熱・加圧してトナーを溶融して、画像転写部3aにより用紙Sに転写された画像を用紙Sに定着させるものである。
さらに、画像形成装置Aは、定着部3bの下流側から、画像転写部3aの上流側につながる反転経路5を備えている。反転経路5は、用紙Sの表裏を反転させたうえで、再度画像転写部3aに再搬送するための経路である。この反転経路5により、用紙Sに対する表裏の画像形成が可能となっている。
第1実施形態に係る用紙後処理装置Bは、少なくとも用紙Sの切断機能と、切断屑の加湿機能とを備えるものであり、加湿機能により切断屑の加湿を行って切断された用紙Sの屑の散乱、付着、及び堆積の可能性を減じるようにしている。この用紙後処理装置Bは、図1に示すように、用紙切断部(切断手段)10と、切断屑搬送部20と、加湿部(加湿手段)30と、切断屑細断部(細断手段)40と、収容容器50と、満タン検知センサ60と、湿度センサ70と、制御部80と、各種経路R1〜R3と、排紙トレイTrとを備えている。
第1経路R1は、画像形成装置Aからの用紙Sを受け入れると共に、受け入れた用紙Sを用紙切断部10に搬送する経路である。第2経路R2は、用紙切断部10にて切断された用紙Sの切断屑を収容容器50まで導く経路である。第3経路R3は、用紙切断部10による切断後の用紙Sを排紙トレイTrまで導く経路である。なお、第1実施形態において第3経路R3は、切断後の用紙Sを排紙トレイTrまで導いているが、第3経路R3上には折り機構やステープル機構等が設けられていてもよい。また、第1経路R1においても折り機構の他の機能が設けられていてもよい。
用紙切断部10は、用紙Sの一部を切断するものである。図2は、図1に示した用紙切断部10の詳細を示す構成図であり、(a)は側面図を示し、(b)は正面図を示している。
図2(a)及び図2(b)に示す用紙切断部10は、用紙Sの幅方向の両端を切断するための切断機構である。この用紙切断部10は、2つの切断ローラー11,12と、2つの抑えローラー13,14とから構成されている。2つの切断ローラー11,12と、2つの抑えローラー13,14とは、互いに圧着されている。また、切断ローラー11,12は、ローラー周方向に金属製の切断刃11a,12aが形成されている。このため、用紙Sは、2つの切断ローラー11,12と、2つの抑えローラー13,14との間を通過する過程において、幅方向の両端が切断されることとなる。そして、両端側の切断部分が切断屑(用紙の屑の1つ)Swとして第2経路R2に供給され、切断屑Swを除く用紙Sの本体部分が第3経路に供給される。
なお、図2に示す用紙切断部10は、切断幅が固定であるが、これに限らず、切断幅を変化可能に構成されていてもよい。また、抑えローラー13,14は、2つのローラーにて構成されているが、これに限らず、幅方向に長い1つのローラーによって構成されていてもよい。さらに、切断ローラー11,12と抑えローラー13,14とは、離間可能に構成されていることが好ましい。
加えて、用紙切断部10は、用紙Sの幅方向の両端を切断するものに限らず、用紙Sの所定箇所にパンチ処理を施すものであってもよいし、中折り後の小口部分に対して切断処理を施すものであってもよいし、用紙Sの一部を切断するものであれば、図2に示すものに限られるものではない。
図1に示す切断屑搬送部20は、第2経路R2上において用紙切断部10の下流側に設けられるものであって、用紙切断部10の切断にて発生した切断屑Swを収容容器50側へ搬送するものである。このような切断屑搬送部20は、例えば互いに圧着された一対のローラーによって構成されている。特に、図2に示す用紙切断部10では切断屑Swが用紙縦方向に長い屑となるため、これを引き込むようにして切断屑Swを下流側の収容容器50側へ搬送する。
加湿部30は、第2経路R2上において用紙切断部10(特に切断屑搬送部20)の下流、且つ、収容容器50(特に切断屑細断部40)の上流で、切断屑Swに加湿を行うものである。図3は、図1に示した加湿部30の詳細を示す構成図である。
図3に示すように、加湿部30は、用紙Sを挟持搬送するための一対の付与ローラー
(一対の加湿ローラー)31,32を備えている。また、加湿部30は、一対の付与ローラー31,32の双方に水分を付与する一対の給水ローラー33,34を備えている。
一対の給水ローラー33,34それぞれは、その一部が水に浸された状態となっており、且つ、一対の付与ローラー31,32に接するように配置されている。このため、一対の給水ローラー33,34は、その回転に伴って、水分を一対の付与ローラー31,32に付与することとなる。そして、一対の付与ローラー31,32は、用紙Sを挟持搬送する過程において、給水ローラー33,34から付与された水分を用紙Sに付与して用紙Sを加湿することとなる。
なお、給水ローラー33,34は、対をなすものに限られない。すなわち、1つだけの給水ローラー33,34により、いずれか一方のみの付与ローラー31,32に水分を付与する構成であってもよい。また、給水ローラー33,34に限らず、可能であれば、付与ローラー31,32に対して水分を吹き付けたり滴下したりするなど、他の構成により、付与ローラー31,32に対して水分を付与してもよい。
さらに、図3に示すように、加湿部30は、給水ローラー押圧ばね35と、カム機構36とを備えている。給水ローラー押圧ばね35は、一対の付与ローラー31,32に対してこれらが互いに近づく方向に付勢するバネ部材である。カム機構36は、一対の付与ローラー31,32の回転軸AXと同軸上に配置される2つのカム部材37から構成されており、これらの2つのカム部材37は、用紙Sの搬送路(第2経路R2)を挟んで対称となるように配置されている。これらカム部材37は、上記回転軸AXを中心に回転可能に支持されており、回転軸AXに対して半径の長さが異なるように勾玉形状とされている。このため、これらのカム部材37が共に回転して、回転軸AX間に長経部分が位置するようになると、給水ローラー押圧ばね35の付勢力に抗して一対の付与ローラー31,32を離間させる方向に力を作用させる。このようなカム機構36によって一対の付与ローラー31,32のニップ圧を変更可能となっている。そして、ニップ圧の変更によって、用紙Sに対する、水分の付与量を調整可能となっている。
特に、カム部材37の最も長経となる部位rlが回転軸AX間に位置した場合、一対の付与ローラー31,32は離間することとなる。このため、一対の付与ローラー31,32が離間した場合には、用紙Sは、加湿部30による加湿が行われることなく、後段の切断屑細断部40に搬送されることとなる。
なお、上記において、一対の給水ローラー33,34は、一対の付与ローラー31,32の接離に追従して動作するようになっていることはいうまでもない。
図1に示す切断屑細断部40は、用紙切断部10の下流(特に加湿部30の下流)、且つ収容容器50の上流で、切断屑Swをさらに細かい屑である細断屑(用紙の屑の1つ)CSに細断するものである。
図4は、図1に示した切断屑細断部40の詳細を示す斜視図である。図4に示すように、切断屑細断部40は、一対の圧着されたローラー41,42から構成されている。このうち、一方のローラー41は、螺旋状に切断刃41aが設けられている。このため、切断屑Swは、一対のローラー41,42の間を通過する過程において、切断刃41aにより切断されて細断屑CSとされる。
図1に示す収容容器50は、用紙切断部10により切断されて切断屑細断部40により細断された細断屑CSを収容する容器である。この収容容器50は、その内側面に、保水性を有して水分が含浸された保湿部材51を備えている。より詳細に保湿部材51は、発泡部材によって形成されており、この発泡部材の内部(隙間部分)にゲル状物質と水とからなる溶剤が含浸された状態となっている。このように、含浸させる溶剤をゲル状物質と水とで構成することで、水分蒸発量をある程度コントロールしながら徐々に蒸発させることができ、収容容器50内を常に略一定の湿潤状態(例えば、湿度80%前後の状態)に保つことができる。
満タン検知センサ60は、メカセンサでもよいが、第1実施形態においては光学センサを用いている。具体的に満タン検知センサ60は、収容容器50の上端側に設けられる発光素子60aと受光素子60bとから構成されており、発光素子60aからの光を受光素子60bにて受光できなくなると、制御部80は収容容器50が満タンであると認識する。
湿度センサ70は、周囲の湿度に応じた信号を制御部80に出力するものである。制御部80は、用紙後処理装置Bの全体を制御するものである。また、制御部80は、画像形成装置Aの制御部6との通信も行う構成となっており、用紙後処理装置Bの制御に必要となる情報を画像形成装置Aから取得する。
次に、本実施形態に係る用紙後処理装置Bの動作を説明する。図5は、用紙後処理装置Bの加湿に関する制御動作を示すフローチャートである。まず、画像形成装置Aにて画像形成指示がされ、その際に用紙Sの切断に関する指示が含まれていたとすると、用紙切断部10、切断屑搬送部20、加湿部30、及び切断屑細断部40等が動作し、図5に示す処理が実行される。図5に示すように、まず制御部80は、画像形成装置Aより用紙Sの情報を取得すると共に、湿度センサ70からの信号を読み込む(S1)。
次に、制御部80は、ステップS1にて取得した情報に基づき、加湿部30において加湿処理を行うかを判断する(S2)。このとき、制御部80は、湿度センサ70からの信号により周囲が所定湿度以上であると判断した場合、加湿を行わないと判断する。加湿処理を行わないと判断した場合(S2:NO)、制御部80は、カム機構36を制御して、一対の付与ローラー31,32を離間状態とする(S3)。これにより、切断屑Swが加湿部30を通過する際に付与ローラー31,32により加湿されることなく、切断屑Swが切断屑細断部40に搬送される状態となる。そして、図5に示す処理は終了する。
一方、加湿処理を行うと判断した場合(S2:YES)、制御部80は、用紙Sが薄紙であるかを判断する(S4)。このとき、制御部80は、ステップS1にて取得した情報に基づいて、用紙Sの坪量が所定値以下である場合には薄紙であると判断する。用紙Sが薄紙でないと判断した場合(S4:NO)、制御部80は、一対の付与ローラー31,32を圧着状態(接続状態)とすると決定する(S5)。そして、処理はステップS7に移行する。
一方、用紙Sが薄紙であると判断した場合(S4:YES)、制御部80は、切断屑Swの加湿過程において付与ローラー31,32の接離を制御する制御処理を実行すると決定する(S6)。そして、処理はステップS7に移行する。なお、上記の制御処理において制御部80は、カム機構36を制御して、切断屑Swの先端側において一対の付与ローラー31,32を離間状態とし、後端側において一対の付与ローラー31,32を圧着状態とすることとなる。先端側の位置については、光センサ等により検出してもよいし、切断屑Swの搬送タイミングから判断してもよい。
ステップS7において制御部80は、切断屑Swに対する加湿量、すなわち加湿時の水分の付与量を決定する(S7)。ここで、第1実施形態に係る用紙後処理装置Bは、制御部80内に水分付与量を決定するためのデータを記憶している。このデータは、周辺の湿度、用紙Sの紙種(普通紙、コート紙等)及び用紙Sの坪量を変数とし、これら変数に応じた水分付与量を決定するための数式やマトリックスデータ等を記憶している。なお、変数の情報は、ステップS1にて取得した情報が用いられる。
次いで、制御部80は、カム機構36を制御して、水分付与量が得られるように、付与ローラー31,32のニップ圧を調整する(S8)。ここで、制御部80は、ステップS7にて決定した水分付与量に応じたニップ圧のデータを記憶している。このため、制御部80は、ステップS7にて水分付与量が決定されると、これに応じたニップ圧とすべくカム機構36を制御することとなる。
なお、ステップS6を経由してステップS8に至った場合、制御部80は、切断屑Swの先端側において付与ローラー31,32が離間するように制御し、後端側において上記ニップ圧となるように、カム機構36が制御されることとなる。
その後、図5に示す処理は終了する。このような処理により、第2経路R2を搬送される切断屑Swは適切に加湿等されることとなる。なお、図5に示す処理は、例えば画像形成装置Aから用紙Sが供給されなくなるまで、繰り返し実行される。
このようにして、第1実施形態に係る用紙後処理装置B及び画像形成システム1によれば、用紙切断部10の下流且つ収容容器50の上流で屑に加湿を行うため、細断屑CSが収容容器50内に落ちる際には除電され、切断屑Swや細断屑CSが各所に散乱して付着したり、互いに吸着して特定の箇所に集中した状態で堆積したりするといった事態を起こり難くすることができる。また、切断屑Swに加湿を行うことから、用紙側は加湿されることなく、搬送不良を引き起こし難くなると共に、用紙Sの搬送不良を回避するために加湿量を低下させる必要もない。従って、切断された用紙の屑の散乱、付着、及び堆積の可能性を減じると共に、搬送不良を起こしてしまう頻度を低減させることができる。
また、切断屑Swをさらに細かい屑である細断屑CSに細断する切断屑細断部40をさらに備えるため、収容容器50内において大きな切断屑Swが堆積して早期に満タンとなってしまう事態を防止することができる。また、加湿部30は、切断屑細断部40の上流に設けられた一対の付与ローラー31,32を有するため、切断屑Swは付与ローラー31,32により加湿されたうえで、切断屑細断部40により細断されることとなる。このため、細断後に付与ローラー31,32で加湿した場合のように細かい細断屑CSが付与ローラー31,32に付着してしまうことを防止することができる。また、細断時において切断屑Swが既に加湿されていることから、細断によって帯電し難くすることもできる。
また、一対の付与ローラー31,32は、接離可能に構成されているため、環境湿度等により加湿の必要が無い場合には、一対の付与ローラー31,32を離間させて切断屑Swを加湿させることなく、加湿不要時に適切に対応することができる。
また、一対の付与ローラー31,32は、用紙Sの坪量が所定値以下である場合、切断屑Swの先端側において離間状態となり、後端側において接続状態となる。このため、坪量が小さい薄紙などの切断屑Swのように、先端側が濡れると付与ローラー31,32に巻き込み易くなってしまう場合には、切断屑Swの先端側において一対の付与ローラー31,32を離間させて切断屑Swの先端側を加湿することなく、付与ローラー31,32への巻き込み頻度を低減することができる。
また、加湿部30は、加湿時の水分の付与量を可変に構成されているため、環境湿度、紙種、及び坪量等に応じた適切な加湿を行うことができる。
また、収容容器50は、その内側面に、保水性を有して水分が含浸された保湿部材51を有するため、たとえ除電が充分でなかった細断屑CSが存在したとしても、収容容器50内で除電することができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る画像形成システムは、第1実施形態のものと同様であるが、用紙後処理装置の構成及び動作が一部異なっている。以下、第1実施形態との相違点を説明する。
図6は、第2実施形態に係る用紙後処理装置Bを含む画像形成システムを示す概略構成図である。図6に示すように、第2実施形態において用紙後処理装置Bは、第2経路R2上において加湿部30よりも切断屑細断部40が上流側から設けられている。
図7は、第2実施形態に係る加湿部30を示す構成図である。図7に示すように、第2実施形態において加湿部30は、切断屑細断部40よりも下流に設けられており、細断屑CSを加湿するようになっている。また、加湿部30は、水分を噴霧するノズル(噴霧手段)38であって、ノズル38からの噴霧により細断屑CSを加湿する。
図8は、第2実施形態に係る用紙後処理装置Bの加湿に関する制御動作を示すフローチャートである。なお、図8に示す処理において図5に示す処理と同一の処理には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
まず、画像形成装置Aにて画像形成指示がされ、その際に用紙Sの切断に関する指示が含まれていたとすると、用紙切断部10、切断屑搬送部20、加湿部30、及び切断屑細断部40等が動作し、図8に示す処理が実行される。
図8に示すように、まず制御部80は、情報を取得し(S1)、加湿処理を行うか判断する(S2)。加湿処理を行わないと判断した場合(S2:NO)、図8に示す処理は終了する。一方、加湿処理を行うと判断した場合(S2:YES)、制御部80は水分付与量を決定する(S7)。その後、加湿部30は、ステップS7にて決定された水分付与量だけ、ノズル38から水分を噴霧する(S9)。なお、噴霧は、細断屑CSが加湿部30を通過するタイミングのみ行われる。
このようにして、第2実施形態に係る用紙後処理装置B及び画像形成システム1によれば、第1実施形態と同様に、切断された用紙の屑の散乱、付着、及び堆積の可能性を減じると共に、搬送不良を起こしてしまう頻度を低減させることができる。また、環境湿度、紙種、及び坪量等に応じた適切な加湿を行うことができる。加えて、たとえ除電が充分でなかった細断屑CSが存在したとしても、収容容器50内で除電することができる。
さらに、第2実施形態によれば、切断屑Swをさらに細かい屑である細断屑CSに細断する切断屑細断部40をさらに備えるため、収容容器50内において大きな切断屑Swが堆積して早期に満タンとなってしまう事態を防止することができる。また、加湿部30は、切断屑細断部40の下流に設けられた水分を噴霧するノズル38であるため、切断屑Swは細断されて細断屑CSにされたうえで加湿部30により加湿されることとなる。このため、切断時及び細断時に帯電してしまった屑を、ノズル38による噴霧によって一気に除電することができる。
以上、本発明に係る画像形成装置を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、可能であれば各実施形態に記載の技術や公知技術等を組み合わせてもよい。
例えば、第1実施形態において切断屑Swの加湿を行わない場合、カム機構36を制御して、一対の付与ローラー31,32を離間させることとしているが、これに限らず、加湿を行わず切断屑Swを搬送する専用の経路を設け、切替ゲートを制御して専用の経路に切断屑Swを搬送するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態において用紙後処理装置Bは、画像形成装置Aの後段に接続されるものに限らず、画像形成装置Aに接続されず画像形成後の用紙Sに単独で後処理を行うオフラインフィニッシャーに適用されてもよい。この場合、オフラインフィニッシャーには、用紙Sの紙種及び坪量を取得する手段を備えるようにすればよい。
1 :画像形成システム
10 :用紙切断部(切断手段)
20 :切断屑搬送部
30 :加湿部(加湿手段)
31,32 :付与ローラー(加湿ローラー)
33,34 :給水ローラー
35 :給水ローラー押圧ばね
36 :カム機構
37 :カム部材
38 :ノズル
40 :切断屑細断部(細断手段)
50 :収容容器
51 :保湿部材
60 :満タン検知センサ
70 :湿度センサ
80 :制御部
A :画像形成装置
B :用紙後処理装置
CS :細断屑
Sw :切断屑
S :用紙

Claims (6)

  1. 用紙に対して後処理を行う用紙後処理装置であって、
    用紙の一部を切断する切断手段と、
    前記切断手段により切断された用紙の屑を収容する収容容器と、
    前記切断手段の下流、且つ、前記収容容器の上流で、屑に加湿を行う加湿手段と、
    前記切断手段の下流、且つ、前記収容容器の上流で、屑をさらに細かい屑に細断する細断手段と、を備え、
    前記加湿手段は、前記細断手段の上流に設けられた一対の加湿ローラーを有し、前記一対の加湿ローラーによる挟持搬送により屑に対して水分を付与して加湿する
    ことを特徴とする用紙後処理装置。
  2. 前記一対の加湿ローラーは、接離可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の用紙後処理装置。
  3. 前記一対の加湿ローラーは、用紙の坪量が所定値以下である場合、屑の先端側において離間状態となり、屑の後端側において接続状態となる
    ことを特徴とする請求項2に記載の用紙後処理装置。
  4. 前記加湿手段は、加湿時の水分の付与量を可変に構成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の用紙後処理装置。
  5. 前記収容容器は、その内側面に、保水性を有して水分が含浸された保湿部材を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の用紙後処理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の用紙後処理装置と、
    用紙に対して画像を形成して前記用紙後処理装置に供給する画像形成装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
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