JP6609748B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は遊技機、特に表示装置にて演出態様を段階的に進展させる段階演出を実行可能な遊技機に関する。
一般に遊技機(パチンコ機)は、始動口へ遊技球が入球することに起因して複数種類の乱数値が抽出され、乱数値に基づいて大当りになるか否かの当否判定を行ない、当否判定の結果が大当りであれば大入賞口を開放して賞球の獲得に有利な大当り遊技状態に移行するものが主流である。
この種の遊技機では、当否判定の結果を特別図柄の確定表示によって報知する。しかし、特別図柄は、遊技領域の隅で小さく表示され、視認し難い。そのため、特別図柄の疑似演出を遊技領域の中央で大きく表示するようになし、演出表示により遊技者の大当りへの期待感を高めつつ、大当りか否かを示すことが行われている。
また従来の特別図柄の当否判定に伴う演出表示には、ステップアップ予告という段階演出がある。段階演出では、例えば段階的に演出態様が変化していき、段階が進むほど大当りへの期待度が高まるように設定されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−81338号公報
しかしながら、従来の段階演出では、段階が進展する毎に予め定められた所定の映像を順次に出現させるのみで、変化に乏しく面白味が少ない。また遊技者は一通りの段階演出を見てしまえば、次回から演出の早い段階で大当りへの期待度が高いか低いか判断することができるので、従来の段階演出では、遊技者の大当りに関する期待感を段階的に高めるといった演出効果が充分に発揮されないといった問題点があった。
そこで本発明は前記事情に鑑み、演出表示として変化に富み且つ面白味があり、遊技者の大当りに関する期待感を段階的に高める演出効果が充分に発揮される段階演出を実行可能な遊技機を実現することを課題としてなされたものである。
請求項1に記載の発明は、
発射された遊技球が入球可能な始動口と、
前記始動口への入球に起因して抽出される乱数値に基づいて当否判定を実行する当否判定手段と、
前記当否判定手段の前記当否判定の結果が大当りであると判定されると大当り遊技状態に移行させる大当り移行手段と、
前記当否判定手段による前記当否判定の結果を、演出表示により報知する演出図柄表示装置と、
遊技者が操作可能な操作手段と、を備えた遊技機において、
前記演出表示では、前記大当りとなる可能性を示す予告演出であって、演出態様を段階的に進展させることが可能で、進展した段階数に応じて前記大当りとなる可能性を示す信頼度が異なる段階演出が実行可能とされ、
前記段階演出は、進展することが可能な段階数の上限が、前記段階数の異なる複数種類の中から決められ、
前記段階演出にて演出態様を段階的に進展させるときに、遊技者に選択させる選択肢を表示し、遊技者が前記操作手段の操作により前記選択肢を選択可能に制御せしめる段階選択手段と、
前記選択肢の中から遊技者により選択された選択肢に応じて前記段階演出の演出態様を変化させる段階演出変化手段と、を備え、
前記段階演出変化手段は、段階毎に、前記遊技者により選択された選択肢と、前記段階演出変化手段に予め設定された選択肢とを比較し、前記遊技者により選択された選択肢と、前記予め設定された選択肢とが合致すれば、前記段階演出を前記段階数の上限まで進展可能となす一方、前記遊技者により選択された選択肢と前記予め設定された選択肢とが合致しなければ、前記段階数の上限に達することなく前記段階演出の進展を終了可能としたことを特徴とする。
段階演出は、進展した段階数に応じて大当りとなる可能性を示す信頼度が異なる構成で、例えば、進展する段階数が多いときに大当りとなる可能性を示す信頼度を高くすることが望ましい。
段階演出の段階毎の演出表示、及び遊技者に選択させる選択肢の表示は、小説などの物語をモチーフとし、キャラクタなどの映像を背景とする画面にテキストが表示される構成が望ましい。また、効果音、BGMを盛り込むことが望ましい。
この発明によれば、遊技者は、段階演出が実行されることにより大当りとなることを期待することとなり、進展する段階数が多いほど遊技者の大当りに関する期待感を高めることができる。そして段階毎に、遊技者に選択肢を示し、選択肢により段階演出の演出態様を変化させるようにしたので、遊技者の選択に応じて演出態様が多彩に変化することになり、演出が変化に富み、且つ面白味があり、遊技者の大当りに関する期待感を段階的に高めるといった演出効果を充分に発揮することができる。従って、演出表示として変化に富み且つ面白味があり、遊技者の大当りに関する期待感を段階的に高める演出効果が充分に発揮される段階演出を実行可能な遊技機を実現することができる。
この発明によれば、段階毎に遊技者により選択された選択肢と段階演出変化手段で予め設定された選択肢とが合致することで上限まで段階演出を進展させることができ、大当りになる可能性を示す信頼度の高い段階演出が実行される。一方、遊技者により選択された選択肢と段階演出変化手段で予め設定された選択肢とが合致しないと、上限まで段階演出が進展しない。従って、段階演出変化手段で予め設定された選択肢が正しい選択肢であり、遊技者が選択肢を誤ると演出が進展しないので、段階演出により示されるべき本来の大当りになる可能性を示す信頼度が示されず、信頼度が高いものであるのか低いものであるのか分からなくなる。そこで遊技者は、演出を進展させて大当りとなる可能性を示す信頼度が高い演出を得ようと積極的に選択操作を行うことになり、遊技者に正しい選択をさせるといった楽しみを提供し、今までにない面白味を発揮することができる。
例えば、進展する段階数の上限が4段階の段階演出において、各段階での遊技者の選択が正しいものであれば、上限の第四段階まで進展させる。これにより遊技者は信頼度が高いものであることが把握できる。一方、第一段階で選択を誤ればこれ以上進展せずに演出を終了する。第二段階で選択を誤ればこれ以上進展せずに演出を終了する。第三段階で選択を誤れば第四段階に進展せずに演出を終了することが望ましい。
請求項に記載の発明は、
発射された遊技球が入球可能な始動口と、
前記始動口への入球に起因して抽出される乱数値に基づいて当否判定を実行する当否判定手段と、
前記当否判定手段の前記当否判定の結果が大当りであると判定されると大当り遊技状態に移行させる大当り移行手段と、
前記当否判定手段による前記当否判定の結果を、演出表示により報知する演出図柄表示装置と、
遊技者が操作可能な操作手段と、を備えた遊技機において、
前記演出表示では、前記大当りとなる可能性を示す予告演出であって、演出態様を段階的に進展させることが可能で、進展した段階数に応じて前記大当りとなる可能性を示す信頼度が異なる段階演出が実行可能とされ、
前記段階演出は、進展することが可能な段階数の上限が、前記段階数の異なる複数種類の中から決められ、
且つ進展した段階数で実行される前記段階演出の演出態様には、前記大当りとなる可能性を示す信頼度の異なる複数種類の演出態様が設けられ、
前記段階演出にて演出態様を段階的に進展させるときに、遊技者に選択させる選択肢を表示し、遊技者が前記操作手段の操作により前記選択肢を選択可能に制御せしめる段階選択手段と、
前記選択肢の中から遊技者により選択された選択肢に応じて前記段階演出の演出態様を変化させる段階演出変化手段と、を備え、
前記段階演出変化手段は、段階毎に、前記遊技者により選択された選択肢と、前記段階演出変化手段に予め設定された選択肢とを比較し、前記遊技者により選択された選択肢と前記予め設定された選択肢とが合致するか否かに拘わらず、前記段階演出を予め設定された所定段階数に達するまで進展可能となし、且つ、前記遊技者により選択された選択肢と前記予め設定された選択肢とが合致する場合と、合致しない場合とで、前記大当りとなる可能性を示す信頼度が異なる前記段階演出の演出態様が実行され、前記遊技者により選択された選択肢と前記予め設定された選択肢とが合致する場合には、合致しない場合よりも前記信頼度の高い前記段階演出の演出態様が実行されることを特徴とする。
この発明によれば、遊技者は、段階演出が実行されることにより大当りとなることを期待することとなり、進展する段階数が多いほど遊技者の大当りに関する期待感を高めることができる。そして段階毎に、遊技者に選択肢を示し、選択肢により段階演出の演出態様を変化させるようにしたので、遊技者の選択に応じて演出態様が多彩に変化することになり、演出が変化に富み、且つ面白味があり、遊技者の大当りに関する期待感を段階的に高めるといった演出効果を充分に発揮することができる。従って、演出表示として変化に富み且つ面白味があり、遊技者の大当りに関する期待感を段階的に高める演出効果が充分に発揮される段階演出を実行可能な遊技機を実現することができる。
また、この発明によれば、段階毎に遊技者により選択された選択肢と段階演出変化手段で予め設定された選択肢とが合致することで、大当りになる可能性を示す信頼度の高い段階演出が実行される。即ち、段階演出変化手段で予め設定された選択肢が正しい選択肢であり、遊技者は正しい選択を行うことで信頼度が高いものであることが把握できる。一方、選択を誤ると信頼度が高いものであるか低いものであるか分からなくなる。そこで遊技者は、演出を進展させて大当りとなる可能性を示す信頼度が高い演出を得ようと積極的に選択操作を行うことになり、遊技者に正しい選択をさせるといった楽しみを提供し、今までにない面白味を発揮することができる。尚、誤った選択をしていても進展する段階数は予め設定された所定段階数まで進展するので、誤った選択をしていても、遊技者は有る程度の信頼度が分かるといった利点がある。
本発明では、例えば、遊技者により選択された選択肢と段階演出変化手段に予め設定された選択肢とが合致するか否かに拘わらず段階演出が進展可能な予め設定された所定段階数を、進展することが可能な段階数の上限数とする。この場合、上限の段階数で実行される段階演出の演出態様において、信頼度の高い演出態様と信頼度の低い演出態様といった複数種類の演出態様を設ける。そして、各段階での遊技者の選択が正しいものであれば、上限の段階で信頼度の高い演出態様が実行される。これにより遊技者は信頼度が高いものであることが把握できる。一方、進展の途中で、選択を誤れば上限の段階で信頼度の低い演出態様が実行される。特に、進展する段階数の上限が2段階以上の場合は、上限の段階の各演出態様の信頼度をそれぞれ異なるものとし、遊技者により選択された選択パターンに応じて信頼度を変化させることが望ましい。即ち、遊技者の選択が全て正しい選択パターンでは最も信頼度の高い演出態様とし、誤った選択の度合いに応じて信頼度の低い演出態様とすることが望ましい。
尚、遊技者により選択された選択肢と段階演出変化手段に予め設定された選択肢とが合致するか否かに拘わらず段階演出を進展可能な予め設定された所定段階数は、進展することが可能な段階数の上限でもよいし、上限でなくてもよい。上限でない場合には、各段階での遊技者の選択が正しいものであれば、上限の段階で信頼度の高い演出態様を実行させることが望ましい。一方、各段階での遊技者の選択に誤りがあれば、上限の段階に至らず、予め設定された所定段階数の演出で信頼度の低い演出態様が実行される。
請求項に記載の発明は、
請求項1又は2のいずれかに記載の遊技機において、
前記当否判定の結果が前記大当りであり、且つ複数段階にわたって前記遊技者により選択された選択肢の選択パターンが、前記段階演出変化手段に予め設定された特定の選択パターンで前記段階演出が進展した場合に、前記当否判定の結果が前記大当りであることを示唆する特定段階演出を実行可能としたことを特徴とする。
この発明によれば、特定の選択パターンであれば、当否判定の結果が大当りであることを条件に大当りであることを示唆する特定段階演出を実行可能としたので、遊技者に、特定の選択パターンを探る楽しみを提供することが可能となる。
本発明を適用した遊技機の正面図である。 前記遊技機の遊技盤の正面図である。 前記遊技機の背面図である。 前記遊技機の電気ブロック図である。 前記遊技機の主制御装置で実行されるメインルーチンの制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特図始動入球確認処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特図当否判定処理の制御内容を示す第一のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第二のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第三のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第四のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第五のフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特別遊技処理の制御内容を示す第一のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第二のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第三のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第四のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第五のフローチャートである。 前記遊技機で実行される段階演出の種類を示す図である。 前記段階演出の構成を示す第一の説明図である。 前記段階演出の構成を示す第二の説明図である。 前記段階演出の構成を示す第三の説明図である。 前記遊技機のサブ制御装置で実行される演出表示制御処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記遊技機で実行される段階演出の第一の事例を示すフローチャートである。 前記段階演出の第一の表示例を示す図である。 前記段階演出の第二の表示例を示す図である。 前記段階演出の第三の表示例を示す図である。 前記段階演出の第四の表示例を示す図である。 前記遊技機で実行される段階演出の第二の事例を示すフローチャートである。
本発明を適用した第一の実施形態の遊技機(以下、パチンコ機という)を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造としてある。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び図略の内枠が開閉可能に設けてある。尚、これら前枠11及び前記内枠はシリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放可能である。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けてある。
前枠11の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112が設置してあり、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けてある。
前枠11の下半部には上皿12と下皿13とが一体に形成してある。下皿13の右側には発射ハンドル14が設けてあり、発射ハンドル14を時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿12から供給された遊技球が遊技盤2に向けて発射される。また上皿12には賞球が払い出される。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技施設に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
本パチンコ機1は所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)CRが隣接してある。パチンコ機1には上皿12の右側に貸出ボタン171、精算ボタン172及び精算表示装置173が設けてある。また上皿12の中央位置には遊技者が操作可能な演出ボタン15と、その外周を囲むようにジョグダイヤル16が設置されている。
図2に示すように、遊技盤2には外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。遊技領域20には多数の遊技釘が植設されている。
遊技領域20の中央部にはセンターケース200が配置されている。センターケース200は中央に開口部が設けられており、開口部内には演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配置されている。またセンターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
遊技領域20のセンターケース200の左横位置には、遊技球が通過可能であり、通過時に普通図柄(以下、単に普図という)の抽選が実行される普図作動ゲート22が設けられている。
センターケース200の中央直下位置には、常時、遊技球が入球可能(入賞可能)で、入球に起因して第一特別図柄(以下、第一特図という)の当否判定が実行される第一特図始動口23が設けてある。
更に第一特図始動口23の直下位置にはチューリップ式普通電動役物(以下、単に普電役物という)からなり、入球に起因して第二特別図柄(以下、第二特図という)の当否判定が実行される第二特図始動口24が設置されている。尚、第二特図始動口24は普電役物の開放時にのみ入球可能(入賞可能)である。普電役物は、前記普図の抽選で当りとなると所定の時間、所定の開放態様で開放する構成である。
更にまた第二特図始動口24の直下位置には、特別電動役物(単に特電役物ともいう)の作動により開閉板にて開閉可能に設けられ、大当り遊技や小当り遊技において開放される大入賞口25が設置されている。
センターケース200の左側斜め下方位置で、第一特図始動口23の左側位置には複数の一般入賞口27が配されている。また、大入賞口25の下方位置で盤面最下部にはアウト口203が設けられている。
遊技盤2の右下端部には、外レール201の外部に、第一特図表示装置28A、第二特図表示装置28B、第一特図保留数表示装置281、第二特図保留数表示装置282、普図表示装置29及び普図保留数表示装置291が設けられている。
図3は本パチンコ機1の裏面を示すもので、図3に示すように、本パチンコ機1の裏面側には、前記遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図3の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠30には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク31、タンクレール32、払出ユニット33が設けられ、払出ユニット33の中には払出機構が設けられている。この構成により、遊技盤2の入賞口に遊技球が入賞すれば球タンク31からタンクレール32を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット33により払出球流下通路を通り前記上皿12に払い出される。また、前記賞球を払い出す払出ユニット33により前記貸出ボタン171の操作で払い出される貸球も払い出す構成としてある。
パチンコ機1の裏面側には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、電源基板45が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が示されていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
また、球タンク31の右側には、外部接続端子板38が設けてあり、外部接続端子板38により、遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータ500(図4参照)へ送られる。尚、従来はホールコンピュータ500へ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠側(外枠10、前枠11、内枠30から出力される信号をホールコンピュータ500へ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施形態では、ひとつの外部接続端子板38を介して遊技状態や遊技結果を示す信号をホールコンピュータ500へ送信する。
図4は本パチンコ機1の電気的構成(電気ブロック)を示すもので、遊技の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43においては、いずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置はいずれもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチン及びサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。また、主制御装置40には各種の乱数を抽出する乱数カウンタ等も備わっている。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40は、裏配線中継端子板530及び外部接続端子板38を介して遊技施設のホールコンピュータ500と電気的に接続される。また主制御装置40には、裏配線中継端子板530や遊技盤中継端子板531を介して、前枠(ガラス枠)及び内枠が閉鎖しているか否か検出するガラス枠開放SW(スイッチ)501、内枠開放SW502、第一特図始動口23への入球を検出する第一特図始動口SW503、第二特図始動口24への入球を検出する第二特図始動口SW504、普図作動ゲート22への入球を検出する普図作動SW505、一般入賞口27への入球を検出する一般入賞口SW506、大入賞口25への入球を検出するカウントSW507等の検出信号が入力される。
また主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置41や、演出中継端子板532を介してサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドの出力や、図柄表示装置中継端子板533を介して第一特図表示装置28A、第一特図保留数表示装置281、第二特図表示装置28B、第二特図保留数表示装置282、普図表示装置29及び普図保留数表示装置291の表示制御を行なう。
更に主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して、大入賞口ソレノイド508、及び普電役物ソレノイド509が接続されている。そして大入賞口ソレノイド508を制御して大入賞口25を開閉作動せしめる。更に普電役物ソレノイド509を制御して第二特図始動口24の開閉作動せしめる。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や特図の当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
払出制御装置41は、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を作動させて遊技球を払い出させる。また、CRユニット端子板535を介してCRユニット60と電気的に接続され、貸出要求信号に応じて払出モータ521を作動させて貸球を払い出させる。精算表示装置173を介して球貸SW171及び精算SW172によりなされる貸出要求、精算要求の操作信号がCRユニットCRに入力され、プリペイドカードの残高表示はCRユニットCRによって制御される。
発射制御装置44は、発射を停止する発射停止SW524、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW525等の検出信号が入力される。払出制御装置41を介して主制御装置40から送られてくるコマンド(タッチSW525の信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドル14の回動信号及び発射停止SW524の信号に基づいて発射モータ526を制御して遊技球を発射及び停止させる。
サブ統合制御装置42には、音量調節SWを備え、また演出ボタン15やジョグダイヤル16の操作信号が入力される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へ演出表示等に関するコマンドを送信する。
演出図柄制御装置43は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置21を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置21のLCDパネルの表示を制御する。
この様に構成された本パチンコ機1は、普図作動ゲート22に遊技球が入球すると、普図表示装置29で普図が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普図の態様に応じて、当選であれば普電役物ソレノイド509を駆動させ、普電役物が開放して第二特図始動口24への入球が可能となる。
第一特図始動口23に遊技球が入球すると、第一特図の当否判定に関する複数種類の乱数が抽出され、第一特図の保留記憶として所定数記憶される。そして保留記憶された乱数に基づいて当否判定が実施され、これに伴い第一特図表示装置28Aにおいて第一特図が変動を開始し、所定時間後に停止する。
また、第二特図始動口24に遊技球が入球すると、第二特図の当否判定に関する複数種類の乱数が抽出され、第二特図の保留記憶として所定数記憶される。そして保留記憶された乱数に基づいて当否判定が実施され、これに伴い第二特図表示装置28Bにおいて第二特図が変動表示を開始し、所定時間後に停止する。
尚、第一特図と第二特図の当否判定は、第一特図始動口23と第二特図始動口24への入球順に関係なく、第二特図の当否判定を優先して実施する。具体的には、第一特図の保留記憶がある場合、第二特図の変動が停止し且つ第二特図保留記憶が無い状態となってから、第一特図の保留記憶分の当否判定を実施する。
第一特図及び第二特図の変動中は、演出図柄表示装置21において各々の特図の変動に関連した演出表示を実行する。演出表示としては、当否判定の結果を報知する前に大当りとなる可能性を示す予告演出が実行可能である。予告演出は、予め定められた順番に従って1段階目の演出態様から複数段階目の演出態様までの複数の演出態様を段階的に進展させることが可能な段階演出が実行可能である。段階演出は、進展した段階数に応じて大当りとなる可能性を示す信頼度が異なる構成である。更に、段階演出は、演出態様を段階的に進展させるときに、遊技者に選択させる選択肢を表示し、遊技者が演出ボタン15やジョグダイヤル16などの操作手段の操作により選択肢を選択可能である。そして段階演出は、選択肢の中から遊技者により選択された選択肢に応じて演出態様を変化させる構成である。
第一特図又は第二特図の変動後、第一特図又は第二特図を確定表示する。そして第一特図又は第二特図の確定表示した態様に応じ、大当りであれば、所定の開放態様にて大入賞口25の開放し、大入賞口25への遊技球の入球が可能となる大当り遊技が実施される。
本パチンコ機1は確率変動機として構成されている。具体的には、本パチンコ機1による遊技は、大入賞口25を閉鎖した遊技と大入賞口25を開放する大当り遊技とに大別され、前記大入賞口25を閉鎖した遊技には、大きく分類して、通常確率状態(以下、通常状態)と、該通常状態に比べて遊技者にとって有利な状態(大当りとなる確率が高く、大当りし易い)となる高確率状態(以下、確率変動状態とも記載)とが存在する。
第一特図及び第二特図は、確率変動図柄及び非確率変動図柄とからなり、確率変動状態は確率変動図柄での大当り遊技終了後に移行可能に設定され、通常状態、確率変動状態のうち、いずれの遊技状態でも確率変動図柄で大当りすれば、大当り遊技終了後、確率変動状態に移行する。同様に通常状態は、非確率変動図柄での大当り遊技終了後に移行可能に設定され、通常状態、確率変動状態のうち、いずれの遊技状態でも非確率変動図柄で大当りすれば、大当り遊技終了後、通常状態に移行する。
通常状態に移行後は、規定回数(例えば、100回)だけ第一特図、第二特図及び普図の変動時間が短縮され、かつ普電役物の開放延長機能が作動する時短状態となる。第一特図、第二特図及び普図の変動時間(変動開始から結果が表示されるまでの時間)が短縮されると、一定時間内に変動表示が行なわれる回数が増大される。
具体的には、前記時短状態では、第一特図及び第二特図の変動時間の短縮と共に、普図表示装置29に表示される普図の時間短縮も行われるが、この普図の変動表示を短縮させることで、一定時間内で多数回の普図の確定表示を行う。従って、一定時間内での普図が当りとなる回数が増大し、これにより第二特図始動口24の開放回数も増大する。また、第二特図始動口24(普電役物)の開放時間が長くなるように設定されている(開放延長機能)ので、多数の遊技球が入賞し易くなる。このように多数の遊技球が入賞し易くなることにより、第二特図の変動表示回数が更に増大されると共に、第二特図始動口24の入賞で得る賞球により、遊技者の持ち球が減り難くなり、有利な遊技を行うことができる。
尚、確率変動状態では、時短状態と同様に第一特図、第二特図及び普図の変動時間が短縮され、普電役物の開放延長機能が作動する。各種図柄の短縮と普電役物開放延長機能に関わる設定は時短状態と同一であるが、確率変動状態は時短状態に加えて特図の大当り確率が高くなる(大当りし易い状態)ため、更に遊技者に有利な遊技状態となる。
以下、主制御装置40(厳密には、そのCPU)が実行するプログラム処理に基づいて作動の詳細を説明する。
図5は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S111,S115)と残余処理(S112)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、CPUにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるCPUの暴走等が考えられるが、CPUの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、大抵が電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
ここで正常割り込みでないとの否定判断(S100:no)ならS115の処理において初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値の書き込み、普図及び特図を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)を実行する。前記正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
前記S100の処理において正常割り込みとの肯定判断がなされると(S100:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S101)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に「1」を加算するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に「1」を加算するが、この処理を実行する前の乱数が最大値としての例えば「299」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「299」までの300個の整数を繰り返し昇順に作成する。
続く大当り決定用乱数更新処理では(S102)、前記初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に「1」を加算するインクリメント処理であり、最大値としての例えば「299」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「299」までの300個の整数を繰り返し昇順に作成する。尚、大当り決定用乱数の最初の値は、前記初期値乱数更新処理(S101)で設定(作成)された値となる。この値が「150」であったとすると、大当り決定用乱数は「150」「151」「152」・・・「299」「0」「1」・・・と更新されていく。
尚、大当り決定用乱数が一巡(300回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする。大当り決定用乱数は、その初期値から「1」を加算していく。そして、再び大当り決定用乱数が一巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前記の例では大当り決定用乱数が「149」になると一巡であるから、「149」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「149」「87」「88」・・・「299」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。
続く大当り図柄決定用乱数更新処理は(S103)、例えば、「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く小当り図柄決定用乱数更新処理は(S104)、例えば、「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く普図当り決定用乱数更新処理は(S105)、例えば、「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。尚、当選することとなる値は、常に「7」である。普図当り決定用乱数は普図の当否判定に使用される。
リーチ判定用乱数更新処理は(S106)、例えば、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
変動パターン決定用乱数更新処理は(S107)、例えば、「0」〜「119」の120個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は、特図の当否判定に使用される。
続く入球確認処理では(S108)、第一特図始動口23、第二特図始動口24の入球(入賞)確認、普図作動ゲート22の遊技球の通過の確認、一般入賞口27の入球(入賞)確認、及び主制御装置40に接続された各スイッチ類の入力処理等が実行される。
次の当否判定処理では(S109)、普図及び特図のそれぞれに対応した当否判定や、当否判定に付随する図柄変動や特別遊技処理などの処理を行なう。
続く各出力処理では(S110)、遊技の進行に応じて主制御装置40は、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、大入賞口SOL508、普電役物SOL509等に対して各々出力処理を実行する。例えば、前記入球確認処理(S108)により遊技盤上の各入賞口に遊技球の入球があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置41に賞球信号を送信する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置42に出力する処理を、パチンコ機に異常があるときにはエラー中であることを報知すべくサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43にエラー信号を出力する処理を、各々実行する。
続く不正監視処理は(S111)、一般入賞口27に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。
本処理に続く前記残余処理は、S112の初期値乱数更新処理で構成されるが、前記S101と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前記S100〜S111までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特図の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が一巡したときの、初期値乱数の値(0〜299の300通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか300分の1である。また、前記普図当り決定用乱数更新処理(S105)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
次に、本発明に関わりの深い入球確認処理(S108)、当否判定処理(S109)及び各出力処理(S110)の一部のサブルーチンについて説明する。
図6に示す「特図始動入球確認処理」は、入球確認処理(S108)のサブルーチンで、第一特図始動口23や第二特図始動口24に遊技球が入球したときに抽出される種々の乱数を、保留記憶として主制御装置40に記憶する。そして第一特図始動口23や第二特図始動口24への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理となる。
本「特図始動入球確認処理」は、先ず、前記第一特図始動口SW503により第一特図始動口23への入球を検知したか否かを確認する(S200)。入球が無ければ(S200:no)、S204の処理へ移行する。第一特図始動口23への入球が有れば(S200:yes)、主制御装置40に格納されている第一特図の保留記憶の数が満杯か否かを確認する(S201)。満杯であれば(S201:yes)、S204の処理へ移行する。
保留記憶が満杯でなければ(S201:no)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、抽出された各種の乱数を第一特図の保留記憶として記憶し、保留記憶数を示す保留記憶カウンタに1を加算する(S202)。
続いて加算した保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に送信する(S203)。
次に前記第二特図始動口SW504により第二特図始動口24への入球を検知したか否かを確認する(S204)。入球が無ければ(S204:no)、メインルーチンの入球確認処理(S108)へリターンして本処理を終了する。入球が有れば(S204:yes)、主制御装置40に格納されている第二特図の保留記憶の数が満杯か否かを確認する(S205)。満杯であれば(S205:yes)、リターンする。
保留記憶が満杯でなければ(S205:no)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、抽出された各種の乱数を第二特図の保留記憶として記憶し、保留記憶数を示す保留記憶カウンタに1を加算する(S206)。
次に加算した保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に送信する(S207)。その後、リターンする。
図7乃至図11は主制御装置40で実施される「特図当否判定処理」のフローチャートを示し、この処理において特図の当否判定が実行される。尚、以降の説明において、第一特図又は第二特図を区別する必要がある場合を除き、両者を同等と見做して単に「特図」という。
図7に示すように、「特図当否判定処理」は、先ず、大入賞口25の特電役物が未作動であるか否かを確認する(S300)。特電役物が作動中(S300:no)であれば、本「特図当否判定処理」を終了して後述の「特別遊技処理」へ移行する。
大入賞口25の特電役物が未作動であれば(S300:yes)、特図の変動が停止中であるか否かを確認する(S301)。変動停止中であれば(S301:yes)、特図の確定図柄が未表示であるか否かを確認する(S302)。
前記S302の処理で確定図柄が未表示中であれば(S302:yes)、第二特図の保留記憶があるか否かを確認する(S303)。第二特図の保留記憶があれば(S303:yes)、保留記憶のシフト処理を行う(S304)。該シフト処理により保留記憶のうち最も古い保留記憶の乱数が当否判定の対象となる。
一方、第二特図の保留記憶がなければ(S303:no)、第一特図の保留記憶があるか否かを確認する(S305)。第一特図の保留記憶があれば(S305:yes)、保留記憶のシフト処理を行う(S306)。該シフト処理により保留記憶のうち最も古い保留記憶の乱数が当否判定の対象となる。
このように、第一特図よりも第二特図を優先的に当否判定する。
第一特図及び第二特図の保留記憶がいずれもなければ(S305:no)、「特別遊技処理」へ移行する。
前記S304の処理又は前記S306の処理に続いて、図8に示すように、当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる乱数の大当り決定用乱数とを対比して当否判定を行い(S310)、当否判定が大当りであるか否かの確認を行う(S311)。大当りであれば(S311:yes)、前記当否判定の対象となる乱数の大当り図柄決定用乱数の値に基づいて大当り図柄を決定し(S312)、前記当否判定の対象となる乱数の変動パターン決定用乱数の値及び現在の遊技状態(確変遊技状態、開放延長遊技、通常遊技)によって大当りの変動パターン(変動時間)を決定する(S313)。尚、前記S310の処理は特許請求の範囲に記載の当否判定手段に相当する。
次に、大当り内容設定処理において、前記大当り図柄決定用乱数の値に基づいて大当り遊技(特別遊技)の内容(大入賞口25の開放パターン、オープニング演出時間、エンディング演出時間等)及び大当り遊技終了後の遊技状態の設定等を行なう(S314)。
次に、第一特図表示装置28A又は第二特図表示装置28Bにおいて第一特図又は第二特図を変動表示させると共に、前記当否判定結果を示すデータ(大当り、小当り、ハズレの種類、リーチの有り無し、変動時間など)を含んだ特図変動開始コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に出力する処理を行う(S315)。これによりサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43は、演出図柄表示装置21において、第一特図又は第二特図に対応する擬似演出図柄の変動を開始する。その後、「特別遊技処理」へ移行する。
前記S311の処理で大当りでなければ(S311:no)、図9に示すように、前記大当り決定用乱数の値が前記当否判定用テーブルの小当りの当り値と一致していたか否かを判定する(S320)。小当りであれば(S320:yes)、小当り図柄決定用乱数の値に基づいて小当り図柄を決定する(S321)。
続く変動パターン決定処理では、前記変動パターン決定用乱数の値及び現在の遊技状態に応じて小当り用の変動パターンを決定する(S322)。
続く小当り開放パターン決定処理では、前記S321の処理で決定された小当り図柄に応じて大入賞口25の開放パターンを決定する(S323)。
次に、小当り内容設定処理において、前記小当り図柄決定用乱数の値に基づいて小当り遊技の内容(例えば、オープニング演出時間、エンディング演出時間等)及び小当り遊技終了後の遊技状態等の設定を行なう(S324)。
その後、確変フラグが「1」であるか否かを確認し、これにより確変遊技状態であるか否かを確認する(S325)。確変フラグが「1」で確変遊技状態あれば(S325:yes)、確変遊技状態の継続を制限するための確変カウンタを減算する(S326)。
次に、開放延長フラグが「1」であるか否かを確認し、これにより開放延長遊技状態であるか否かを確認する(S327)。開放延長フラグが「1」で開放延長遊技状態あれば(S327:yes)、開放延長遊技状態の継続を制限するための開放延長カウンタを減算し(S328)、前記S315(図8)の処理へ移行する。
前記S311(図8)及びS320(図9)の処理で大当りでも小当りでもなければ(S311、S320:no)、当否判定はハズレとなる。そして、ハズレ図柄を決定(S330)した後に、ハズレの変動パターンを決定する(S331)。その後、前記S325の処理へ移行する。移行により、前記S325〜前記S328の処理により、確変フラグが「1」で確変遊技状態あれば、確変遊技状態の継続を制限するための確変カウンタを減算し、開放延長フラグが「1」で開放延長遊技状態あれば、開放延長遊技状態の継続を制限するための開放延長カウンタを減算する。そして、前記S315の処理へ移行する。
図7の前記S301の処理で特図の変動が停止中でなければ(S301:no)、図10に示すように、特図の変動時間が経過したか否かを確認する(S340)。変動時間が経過していなければ(S340:no)、「特別遊技処理」へ移行する。
一方、変動時間が経過したことを確認すると(S340:yes)、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に図柄停止コマンドを送信する(S341)。
続くS342の処理において図柄が大当り図柄であることが確認できれば(S342:yes)、第一特図表示装置28A又は第二特図表示装置28Bにおいて第一特図又は第二特図の大当り図柄を確定表示させる処理を行う(S343)。またサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43は、演出図柄表示装置21において、第一特図又は第二特図の大当り図柄に対応する擬似演出図柄を確定表示させる。
続いて条件装置の作動を開始させ(S344)、役物連続作動装置の作動を開始させる(S345)。条件装置は大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置であり、役物連続作動装置は特電役物を連続して作動させる装置である。尚、前記S344の処理及び前記S345の処理は特許請求の範囲に記載の「大当り移行手段」に相当する。
その後、確変フラグが「1」(確変フラグが「1」であれば確変遊技状態である)であることが確認できれば(S346:yes)、確変フラグを「0」にリセットする(S347)。続いて、開放延長フラグが「1」(開放延長フラグが「1」であれば開放延長遊技状態である)であることが確認できれば(S348:yes)、開放延長フラグを「0」にリセットする(S349)。その後、「特別遊技処理」へ移行する。
前記S342の処理において図柄が大当り図柄であることが確認できなければ(S342:no)、S350の処理において確変フラグが「1」であるか否かを確認し、「1」であることが確認できれば(S350:yes)、前記確変カウンタが「0」であるか否かを確認する(S351)。確変カウンタが「0」であれば(S351:yes)、前記確変フラグを「0」にリセットする(S352)。
前記S350若しくは前記S351の処理が否定判定の場合(S350、S351:no)又は前記S352の処理の後、S353の処理において開放延長フラグが「1」であるか否かを確認し、「1」であることが確認できれば(S353:yes)、前記開放延長カウンタが「0」であるか否かを確認する(S354)。開放延長カウンタが「0」であれば(S354:yes)、前記開放延長フラグを「0」にリセットする(S355)。
前記S353若しくは前記S354の処理が否定判定の場合(S353、S354:no)又は前記S355の処理の後、状態指定コマンド送信処理にて確変フラグ、開放延長フラグ等に基づく状態指定コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ送信する(S356)。
次に、図柄が小当り図柄であるか否かを確認する(S357)。小当り図柄であることが確認できれば(S357:yes)、第一特図表示装置28A又は第二特図表示装置28Bにおいて小当り図柄を確定表示させる処理を行う(S358)。またサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43は、演出図柄表示装置21において、第一特図又は第二特図の小当り図柄に対応する擬似演出図柄を確定表示する。そして小当りフラグに「1」をセットする(S359)。その後、「特別遊技処理」へ移行する。
尚、本「特図当否判定処理」では、小当り状態になっても、確変遊技状態の上限回数、開放延長遊技状態の上限回数に達していなければ遊技状態は確変遊技状態、開放延長遊技状態のまま継続される構成である。
前記S357の処理で小当り図柄でなければ(S357:no)、ハズレ図柄であるので、第一特図表示装置28A又は第二特図表示装置28Bにおいてハズレ図柄を確定表示させる処理を行う(S360)。またサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43は、演出図柄表示装置21において、第一特図又は第二特図のハズレ図柄に対応する擬似演出図柄を確定表示する。その後、「特別遊技処理」へ移行する。
図7の前記S302の処理で確定図柄表示中のときは(S302:no)、図11に示すように、確定図柄の表示時間が経過したことを確認すると(S370:yes)、S371の確定図柄表示終了処理において第一特図表示装置28A又は第二特図表示装置28Bにおいて第一特図又は第二特図の確定図柄表示の終了、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ確定図柄表示の終了に関するコマンドを送信し、その後、「特別遊技処理」へ移行する。
前記コマンドによりサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43は、演出図柄表示装置21において、第一特図又は第二特図に対応する擬似演出図柄の確定表示を終了する。
次に図12乃至図16に基づいて、主制御装置40で処理され、大当り遊技及び小当り遊技を実施する「特別遊技処理」を説明する。図12に示すように、「特別遊技処理」は先ず、前記役物連続作動装置が未作動であるか否かを確認する(S400)。役物連続作動装置が未作動であれば(S400:yes)、大当りでないので、前記小当りフラグが「0」であるか否かを確認する(S401)。小当りフラグが「0」であれば(S401:yes)、大当りでも小当りでもないので本「特別遊技処理」を終了して「メインルーチン」へリターンする。
前記S401の処理で小当りフラグが「0」でなければ(S401:no)、小当り開始演出中であるか否かを確認する(S402)。小当り演出中であれば(S402:yes)、小当り開始演出終了時間であるか否かを確認し(S403)、終了時間であれば(S403:yes)、続く大入賞口開放処理において、特電役物を作動させると共に大入賞口25を前記S323(図9)で設定された開放パターンで開放せしめる(S404)。その後、リターンする。
前記S402の処理において小当り開始演出中でなければ(S402:no)、大入賞口25が開放中であるか否かを確認する(S405)。大入賞口25が開放中でなければ(S405:no)、小当り終了演出中であるか否かを確認し(S406)、小当り終了演出中であれば(S406:yes)、小当り終了演出終了時間であるか否かを確認する(S407)。演出終了時間であれば(S407:yes)、続いて前記小当りフラグを「0」にリセットして小当り遊技を終了する(S408)。その後、リターンする。
前記S406の処理において小当り終了演出中でなければ(S406:no)、小当り開始演出処理を行ない(S409)、これにより小当り開始コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ送信する。その後、リターンする。
前記S405の処理において大入賞口25が開放中であれば(S405:yes)、図13に示すように、大入賞口25への入球数が規定数である10個に達したか否かを確認する(S410)。規定数に達したことを確認すれば(S410:yes)、大入賞口25を閉鎖する(S412)。
一方、規定数に達していなければ(S410:no)、大入賞口25の開放時間が終了したか否かを確認する(S411)。開放時間の終了が確認できれば(S411:yes)、前記S412の処理において大入賞口25を閉鎖する。次に、小当り終了演出の設定を行ない、これによりサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ小当り終了コマンドを送信する(S413)。その後、リターンする。
図12の前記S400の処理において役物連続作動装置が未作動でなければ(S400:no)、図14に示すように、大入賞口25が開放中であるか否かを確認する(S420)。開放中でなければ(S420:no)、大当りのインターバル中であるか否かを確認する(S421)。
大当りのインターバル中であれば(S451:yes)、インターバル終了時間であるか否かを確認し(S422)、インターバル終了時間であれば(S422:yes)、特電役物を作動させて大当り遊技の次のラウンドにおける大入賞口25の開放を行う(S423)。その後、リターンする。
前記S421の処理においてインターバル中でなければ(S421:no)、大当り終了演出中であるか否かを確認し(S424)、終了演出中でなければ(S424:no)、大当り開始演出中であるか否かを確認する(S425)。
大当り開始演出中であれば(S425:yes)、大当り開始演出時間が経過したか否かを確認し(S426)、演出時間の経過を確認できれば(S426:yes)、特電役物を作動させて大当り遊技の最初のラウンド遊技における大入賞口25を開放する(S427)。その後、リターンする。
前記S425の処理において大当り開始演出中でなければ(S425:no)、大当り開始演出処理を行ない、これにより大当り開始コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ送信する(S458)。その後、リターンする。
前記S420の処理において大入賞口25が開放中であれば(S420:yes)、図15に示すように、大入賞口25への入球数が規定数である10個に達したか否かを確認する(S430)。規定数に達したことを確認すれば(S430:no)、大入賞口25を閉鎖する(S432)。
一方、規定数に達していなければ(S430:no)、大入賞口25の開放時間が終了したか否かを確認する(S431)。開放時間が終了していなければ(S431:no)、リターンする。開放時間の終了であれば(S431:yes)、大入賞口25を閉鎖する(S432)。
続いて大当りの最終ラウンドが終了したか否かを確認する(S433)。最終ラウンドの終了であれば(S433:yes)、大当り終了演出処理を行ない、これにより大当り終了コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ送信する(S434)。その後、リターンする。
一方、最終ラウンドの終了でなければ(S433:no)、開放間インターバル(大当りインターバル)処理を行ない、これにより大当りインターバルコマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ送信する(S435)。その後、リターンする。
図14の前記S424の処理において大当り終了演出中であれば(S424:yes)、図16に示すように、大当り終了演出時間が経過したか否かを確認する(S440)。大当り終了演出時間が経過していなければ(S440:no)、リターンする。演出時間の経過を確認できれば(S440:yes)、前記条件装置を停止し(S441)、そして前記役物連続作動装置を停止する(S442)。
続いて大当りや小当りとなった状況に応じて、大当り遊技終了後に確変遊技状態に移行するか否かを確認する(S443)。確変遊技状態に移行する場合には(S443:yes)、前記大当り内容設定処理(図8のS314)で選択された確変遊技の上限回数を前記確変カウンタに設定する(S444)。そして前記確変フラグに「1」をセットする(S445)。
次に、大当り遊技終了後に開放延長遊技状態に移行するか否かを確認する(S446)。開放延長遊技状態に移行する場合には(S446:yes)、前記大当り内容設定処理(図8のS314)で選択された開放延長遊技の上限回数を前記開放延長カウンタに設定する(S447)。そして前記開放延長フラグに「1」をセットする(S448)。次に大当り遊技終了後の遊技状態を設定するようになし、これにより大当り遊技終了後に確変遊技に移行する場合は確変遊技状態とされ、開放延長遊技に移行する場合には開放延長遊技状態とされる(S449)。その後、リターンする。
次に、本パチンコ機1で実行され、大当りとなる可能性を示す予告演出である前記段階演出について説明する。
図17に示すように、本パチンコ機1は、段階演出として、例えば、「段階演出A」、「段階演出B」、及び「段階演出C」の3種類の演出が実行可能である。「段階演出A」、「段階演出B」、及び「段階演出C」は、進展可能な段階数が異なる構成である。また「段階演出A」、「段階演出B」、及び「段階演出C」は、段階数に応じて大当りとなる可能性を示す信頼度が異なる構成である。
「段階演出A」は、進展可能な段階数が2段階である。また、「段階演出A」の大当りとなる可能性を示す信頼度は、3種類の演出のなかで最も低い。
「段階演出B」は、進展可能な段階数が3段階である。「段階演出B」の大当りとなる可能性を示す信頼度は、「段階演出A」の信頼度よりも高いが「段階演出C」よりも低く、3種類の演出で中程度の信頼度とされている。
「段階演出C」は、進展可能な段階数が4段階である。また、「段階演出C」の大当りとなる可能性を示す信頼度は、3種類の演出で最も高い。
「段階演出A」、「段階演出B」、「段階演出C」はそれぞれ、小説などの物語をモチーフとし、キャラクタなどの映像を背景とする画面にテキストが表示される構成である。また、効果音、BGMを盛り込むことが望ましい。
また、「段階演出A」、「段階演出B」、「段階演出C」にはそれぞれ、複数種類のモチーフの異なる演出パターンを設けることが望ましい。
そして、「段階演出A」、「段階演出B」、「段階演出C」は、各段階の演出毎に、演出態様に関する選択肢が示され、遊技者の選択に応じて演出態様を変化させることが可能である。
図18に示すように、「段階演出A」は、「第一段階演出」を実行し、「第一段階演出」において、「選択肢A」及び「選択肢B」を表示して遊技者にいずれか一方を選択させる構成である。そして遊技者により「選択肢A」が選択された場合には「第二段階演出A」に進展可能である。一方、遊技者により「選択肢B」が選択された場合には「第二段階演出B」に進展可能な構成である。
図19に示すように、「段階演出B」は、「第一段階演出」を実行し、「第一段階演出」において、「選択肢A」及び「選択肢B」のいずれか一方を遊技者に選択させる構成である。そして遊技者により「選択肢A」が選択された場合には「第二段階演出A」に進展可能である。更に、「第二段階演出A」において、「選択肢A」及び「選択肢B」のいずれか一方を遊技者に選択させる構成である。そして遊技者により「選択肢A」が選択された場合には「第三段階演出A」に進展可能である。一方、「第二段階演出A」において、遊技者により「選択肢B」が選択された場合には「第三段階演出B」に進展可能である。
「段階演出B」は、「第一段階演出」において、遊技者により「選択肢B」が選択された場合には「第二段階演出B」に進展可能である。更に、「第二段階演出B」において、「選択肢A」及び「選択肢B」のいずれか一方を遊技者に選択させる構成である。そして遊技者により「選択肢A」が選択された場合には「第三段階演出C」に進展可能である。一方、「第二段階演出B」において、遊技者により「選択肢B」が選択された場合には「第三段階演出D」に進展可能である。
図20に示すように、「段階演出C」は、「第一段階演出」を実行し、「第一段階演出」において、「選択肢A」及び「選択肢B」のいずれか一方を遊技者に選択させる構成である。そして遊技者により「選択肢A」が選択された場合には「第二段階演出A」に進展可能である。更に、「第二段階演出A」において、「選択肢A」及び「選択肢B」のいずれか一方を遊技者に選択させる構成である。そして遊技者により「選択肢A」が選択された場合には「第三段階演出A」に進展可能である。更にまた、「第三段階演出A」において、「選択肢A」及び「選択肢B」のいずれか一方を遊技者に選択させる構成である。そして遊技者により「選択肢A」が選択された場合には「第四段階演出A」に進展可能である。一方、「第三段階演出A」において、遊技者により「選択肢B」が選択された場合には「第四段階演出B」に進展可能である。
「段階演出C」は、「第二段階演出A」において、遊技者により「選択肢B」が選択された場合には「第三段階演出B」に進展可能である。更に、「第三段階演出B」において、「選択肢A」及び「選択肢B」のいずれか一方を遊技者に選択させる構成である。そして遊技者により「選択肢A」が選択された場合には「第四段階演出C」に進展可能である。一方、「第三段階演出B」において、遊技者により「選択肢B」が選択された場合には「第四段階演出D」に進展可能である。
「段階演出C」は、「第一段階演出」において、遊技者により「選択肢B」が選択された場合には「第二段階演出B」に進展可能である。更に、「第二段階演出B」において、「選択肢A」及び「選択肢B」のいずれか一方を遊技者に選択させる構成である。そして遊技者により「選択肢A」が選択された場合には「第三段階演出C」に進展可能である。更にまた、「第三段階演出C」において、「選択肢A」及び「選択肢B」のいずれか一方を遊技者に選択させる構成である。そして遊技者により「選択肢A」が選択された場合には「第四段階演出E」に進展可能である。一方、「第三段階演出B」において、遊技者により「選択肢B」が選択された場合には「第四段階演出F」に進展可能である。
「段階演出C」は、「第二段階演出B」において、遊技者により「選択肢B」が選択された場合には「第三段階演出D」に進展可能である。更に、「第三段階演出D」において、「選択肢A」及び「選択肢B」のいずれか一方を遊技者に選択させる構成である。そして遊技者により「選択肢A」が選択された場合には「第四段階演出G」に進展可能である。一方、「第三段階演出D」において、遊技者により「選択肢B」が選択された場合には「第四段階演出H」に進展可能である。
尚、遊技者による「選択肢A」又は「選択肢B」の選択は、例えば、ジョグダイヤル16により「選択肢A」又は「選択肢B」のどちらかを選び、選んだ後に演出ボタンを押して決定させる構成が望ましい。
図21に示すフローチャートは、サブ統合制御装置42により実行される処理で、第一特図又は第二特図の変動に伴い、演出図柄表示装置21で実行される演出表示及び段階演出の制御を行う「演出表示制御処理」である。
「演出表示制御処理」は、先ず、主制御装置40から変動開始コマンド(前記図8のS315を参照)を受信したか否かを確認する(S500)。変動開始コマンドの受信がなければ(S500:no)、サブ統合制御装置42で実行されるメインルーチンへリターンして本処理を終了する。
変動開始コマンドの受信があれば(S500:yes)、S501の処理において、第一特図又は第二特図の変動に伴う演出表示の演出内容を決定する。続いて、決定した演出内容を参照して、決定された演出表示の内容において段階演出を実行するか否かを確認する(S502)。段階演出を実行しない場合には(S502:no)、S503の処理において演出図柄制御装置43を介して演出図柄表示装置21に通常の演出表示を実行させる処理を行う。例えば、通常の演出表示として、第一特図又は第二特図に対応する3桁の数字等からなる疑似演出図柄を変動表示せしめ、その背景に本パチンコ機1のキャラクタ等の映像を表示することが望ましい。演出表示を実行させる処理の後、リターンする。
前記S502の処理で段階演出を実行する場合には(S502:yes)、S504の処理において段階演出の段階数を決定すると共に、決定された段階数に応じた段階演出のモチーフの異なる複数種類の演出パターンから一つの演出パターンを決定する(S505)。続いて、演出図柄制御装置43を介して演出図柄表示装置21に段階演出による演出表示を実行させる処理を行う(S506)。その後、リターンする。
尚、段階演出の実行は、通常の演出表示による疑似演出図柄の変動が開始され、所定の時間の経過後に行うようにしてもよい。例えば、通常の演出表示による疑似演出図柄の1桁目の変動が停止した後などに段階演出を開始してもよい。
次に、図22に基づいて、本パチンコ機1で実行される段階演出の一つの事例を説明する。本事例は3段階に進展可能な「段階演出B」(図19)の一つの演出パターンを示すものである。
図22に示すように、「段階演出B」では、第一段階の演出態様である「第一段階演出」において、主人公である「格闘家A」が登場する(E100)。本事例は、「格闘家A」が敵の「格闘家B」との決着を付けるため、「格闘家B」を探すことをモチーフとしている。
「第一段階演出」において、「格闘家A」は、草原を駆けていると「少年A」と出会う(E101)。そして、「ここから南側に格闘家Bが居た」ことを教えてもらう(E102)。ここで、選択肢Aとして「南へ向かう」選択肢と、選択肢Bとして「そのまま進む」選択肢とが与えられる。
次に、遊技者により選択肢Aが選択されると、「第二段階演出A」に進展する。尚、選択肢Aと選択肢Bとを示すと共に遊技者の操作により選択肢を選択可能にする制御は、サブ統合制御装置42等で実行されるプログラム処理の「段階選択手段」により行われる。更に遊技者により選択された選択肢に応じて演出態様を変化させる制御は、サブ統合制御装置42等で実行されるプログラム処理の「段階演出変化手段」により行われる。
「第二段階演出A」に進展すると、「格闘家A」は立ちはだかる大きな崖に遭遇する(E200)。「第二段階演出A」の続きでは、「格闘家A」は立ち止まり(E201)、ここで、選択肢Aとして「崖を見上げる」選択肢と、選択肢Bとして「崖に沿って歩く」選択肢とが与えられる。
次に、選択肢Aが選択されて「第三段階演出A」に進展すると、「格闘家A」は崖を見上げることで「格闘家B」が現れ、「格闘家B」を見つけることができた演出態様(E300)が実行される。その後、段階演出が終了する。
一方、前記「第二段階演出A」のE201の演出態様において、選択肢Bが選択されて「第三段階演出B」に進展すると、「格闘家A」は、崖に沿って歩いていくと行き止まりとなって、「格闘家B」を見つけることができない演出態様(E310)が実行される。その後、段階演出が終了する。
前記「第一段階演出」のE102の演出態様において、選択肢Bが選択されて「第二段階演出B」に進展すると、「格闘家A」は「少女A」と出会う(E210)。そして、「北の方角に人の足跡を見た」ことを教えてもらう(E211)。ここで、選択肢Aとして「北の方角に向かう」選択肢と、選択肢Bとして「そのまま進む」選択肢とが与えられる。
次に、選択肢Aが選択されて「第三段階演出C」(図19参照)に進展すると、敵の「格闘家C」が現れ、「格闘家C」を見つけることができた演出態様(E300)が実行される。その後、段階演出が終了する。
一方、前記「第二段階演出B」のE211の演出態様において、選択肢Bが選択されて「第三段階演出D」(図19参照)に進展すると、行き止まりとなって、「格闘家A」は、「格闘家B」を見つけることができない演出態様(E330)が実行される。その後、段階演出が終了する。
尚、段階演出の終了により、「第三段階演出A」、「第三段階演出B」、「第三段階演出C」又は「第三段階演出D」のいずれかの演出態様の実行後に、リーチ演出を実行する場合にはリーチ演出を行い、第一特図又は第二特図の確定表示に応じて3桁の疑似演出図柄を確定表示して、特図の当否判定の結果を報知する。
図23乃至図26は、前記図22に示した段階演出の表示例を示す。図23(a)に示すように、演出図柄表示装置21の表示画面には、第一特図又は第二特図に対応する3桁の数字等からなる疑似演出図柄700の変動表示が実行される。そして疑似演出図柄700の変動表示の背景において段階演出が実行される。尚、背景で実行される段階演出は静止画を用いることが望ましい。動画を用いても良いが、映像にはキャラクタなど共に文字が表示するため、動画よりも静止画のほうが文字を読みやすい。
段階演出の「第一段階演出」では、主人公の格闘家A701が草原をかけている映像が表示される。これに応じて、〔格闘家A(主人公)は敵の格闘家Bと決着をつけるため、格闘家Bが草原に潜んでいるという情報を聞き、草原を駆けていた。〕との状況解説702が文章で表示される。
その後、図23(b)に示すように、「第一段階演出」において、少年A703の映像が表示されると共に、〔少年Aに出会った。「ここから南側に格闘家Bがいたぜ」〕との状況解説704が表示される。ここで、〔A.南に向かう〕との選択肢A705と、〔B.そのまま進む〕との選択肢B706とが表示される。遊技者により、選択肢A705が選択されると、「第二段階演出A」に進展する。
図23(c)に示すように、「第二段階演出A」では、格闘家A701の前に崖が立ちはだかる映像が表示され、〔南にしばらく向かうと、大きな崖が立ちはだかっていた。〕との状況解説707が表示される。ここで、〔A.崖の上を見る〕との選択肢A708と、〔B.崖沿いに沿って歩いてみる〕との選択肢B709とが表示される。遊技者により、選択肢A708が選択されると、「第三段階演出A」に進展する。
図23(d)に示すように、「第三段階演出A」では、崖の上に格闘家B710が立っている映像が表示され、〔格闘家Bが現れた!〕との状況解説711が表示され、格闘家A701が格闘家B710を見つけた状況で段階演出を終了する。
演出終了後、図は省略するが、リーチ演出を実行する場合にはリーチ演出を行い、第一特図又は第二特図の確定表示に応じて3桁の疑似演出図柄を確定表示して、大当り、小当り、又はハズレのいずれであるかの特図の当否判定の結果が報知される。
次に、図24(c)に示すように、「第二段階演出A」において、遊技者により選択肢B709が選択されると「第三段階演出B」に進展する。
図24(d)に示すように、「第三段階演出B」では、先が行き止まりとなって格闘家A701は格闘家Bを見つけられなかった映像が表示され、〔崖沿いに沿って歩いていくと行き止まりになっており、結局見つからなかった〕との状況解説720が表示され、段階演出を終了する。演出終了後は、3桁の疑似演出図柄を確定表示して、特図の当否判定の結果が報知される。
次に、図25(b)に示すように、「第一段階演出」において、遊技者により選択肢B706が選択されると「第二段階演出B」に進展する。
図25(c)に示すように、「第三段階演出A」では、少女A730の映像が表示されると共に、〔少女Aに出会った。「北の方角に人の足跡を見た」〕との状況解説731が表示される。ここで、〔A.北の方角に向かう〕との選択肢A732と、〔B.そのまま進む〕との選択肢B733とが表示される。遊技者により、選択肢A732が選択されると、「第三段階演出C」に進展する。
図25(d)に示すように、「第三段階演出C」では、格闘家A701の前に敵の格闘家C734が現れた映像が表示され、〔格闘家Cが現れた!〕との状況解説735が表示され、格闘家A701が格闘家C735を見つけた状況で段階演出を終了する。演出終了後は、3桁の疑似演出図柄を確定表示して、特図の当否判定の結果が報知される。
次に、図26(c)に示すように、「第二段階演出B」において、遊技者により選択肢B733が選択されると「第三段階演出D」に進展する。
図26(d)に示すように、「第三段階演出D」では、先が行き止まりとなって格闘家A701は格闘家Bを見つけられなかった映像が表示され、〔そのまま進むと行き止まりになっており、結局見つからなかった〕との状況解説740が表示され、段階演出を終了する。演出終了後は、3桁の疑似演出図柄を確定表示して、特図の当否判定の結果が報知される。
本実施形態のパチンコ機1は、発射された遊技球が入球可能な始動口〔23,24、図2〕と、前記始動口への入球に起因して抽出される乱数値に基づいて当否判定を実行する当否判定手段〔S310、図8〕と、前記当否判定手段の前記当否判定の結果が大当りであると判定されると大当り遊技状態に移行させる大当り移行手段〔S344,S345、図10〕と、前記当否判定手段による前記当否判定の結果を、演出表示により報知する演出図柄表示装置〔21、図2〕と、遊技者が操作可能な操作手段〔15,16、図1〕と、を備えた遊技機において、前記演出表示では、前記大当りとなる可能性を示す予告演出であって、演出態様を段階的に進展させることが可能で、進展した段階数に応じて前記大当りとなる可能性を示す信頼度が異なる段階演出が実行可能とされ、前記段階演出にて演出態様を段階的に進展させるときに、遊技者に選択させる選択肢を表示し、遊技者が前記操作手段の操作により前記選択肢を選択可能に制御せしめる段階選択手段〔E102,E201,E211等、図22〕と、前記選択肢の中から遊技者により選択された選択肢に応じて前記段階演出の演出態様を変化させる段階演出変化手段〔E200,E210,E300,E310,E320,E330等、図22〕と、を備えている。
本実施形態のパチンコ機1によれば、第一特図又は第二特図の当否判定の結果を報知する演出表示として、当否判定の結果を報知する前に大当りとなる可能性を示す予告演出が実行可能である。予告演出として演出態様を段階的に進展させることが可能で、進展した段階数に応じて前記大当りとなる可能性を示す信頼度が異なる段階演出が実行可能である。
段階演出を実行する場合、進展可能な段階数が2段階の「段階演出A」、又は進展可能な段階数が3段階の「段階演出B」、又は進展可能な段階数が4段階の「段階演出C」のいずれかが実行される(図17参照)。段階演出は、進展可能な段階数が多い程、大当りとなる可能性を示す信頼性が高くなる構成で、演出が進展していく毎に遊技者の大当りへの期待感が増すこととなる。従って、「段階演出C」が実行されることにより、遊技者の大当りへの期待感を最も高めることができる。
尚、いずれの演出を実行するか決定する場合、主制御装置40で決定された変動パターン(変動時間)に基づいて決められ、当否判定の結果との関連性があるものではない。例えば、当否判定の結果が大当りのときに2段階の「段階演出A」を実行可能であり、当否判定の結果がハズレのときに4段階の「段階演出C」を実行可能である。
また本パチンコ機1は、段階演出の段階毎に、遊技者に選択肢を示し、選択肢により段階演出の演出態様を変化させるようにしたので、遊技者の選択に応じて演出態様が多彩に変化するので、演出が変化に富み、且つ面白味が増すことになり、遊技者の大当りに関する期待感を段階的に高める演出効果を充分に発揮することができる。
更に本パチンコ機1は、第一特図又は第二特図の当否判定の結果が大当りであり、且つ複数段階にわたり遊技者により選択された選択肢の選択パターンが、予め設定された特定の選択パターンで段階演出が進展した場合に、当否判定の結果が大当りであることを示唆する特定段階演出を実行可能とすることが望ましい。
例えば、当否判定の結果が大当りであり、図18に示した「段階演出A」が実行される場合、「第一段階演出」で「選択肢A」が選択されて「第二段階演出A」に進展する選択パターンにおいて、「第二段階演出A」にて大当りであることを示唆する特定段階演出を実行する。特定段階演出は、「第二段階演出A」の登場人物や背景などを、ハズレ時のものよりも際立たせて、遊技者に特定段階演出であることを認識させる演出とする。
例えば、当否判定の結果が大当りであり、図19に示した「段階演出B」が実行される場合、「第一段階演出」で「選択肢A」が選択されて「第二段階演出A」に進展し、「第二段階演出A」で「選択肢A」が選択されて「第三段階演出A」に進展する選択パターンにおいて、「第三段階演出A」にて大当りであることを示唆する特定段階演出を実行する。特定段階演出は、「第三段階演出A」の登場人物や背景などを、ハズレ時のものよりも際立たせて、遊技者に特定段階演出であることを認識させる演出とする。
例えば、当否判定の結果が大当りであり、図20に示した「段階演出C」が実行される場合、「第一段階演出」で「選択肢A」が選択されて「第二段階演出A」に進展し、「第二段階演出A」で「選択肢A」が選択されて「第三段階演出A」に進展し、「第三段階演出A」で「選択肢A」が選択されて「第四段階演出A」に進展する選択パターンにおいて、「第四段階演出A」にて大当りであることを示唆する特定段階演出を実行する。特定段階演出は、「第四段階演出A」の登場人物や背景などを、ハズレ時のものよりも際立たせて、遊技者に特定段階演出であることを認識させる演出とする。
このように、大当りであることを示唆する特定段階演出を実行可能な構成によれば、特定の選択パターンであれば、当否判定の結果が大当りであることを条件に大当りであることを示唆する特定段階演出を実行可能としたので、遊技者に、特定の選択パターンを探る楽しみを提供することが可能となる。
尚、本実施形態のパチンコ機1において、段階演出の各段階で、選択肢が示されても遊技者により選択操作が行われなければ、所定の時間が経過した後、自動的に予め設定された選択肢が選択され、進展可能な最終段階の演出に達するまで進展させることが望ましい。また、選択肢が示されても遊技者により選択操作が行われなければ、自動的に予め設定された選択肢が選択され、演出態様を変化させた後に演出を終了し、最終段階まで達しないようにしてもよい。
また、当否判定の結果が大当りであり、遊技者により選択操作が行われない場合には、自動的に特定の選択パターンで演出が進展し、大当りであることを示唆する特定段階演出を実行するようにしてもよい。
次に本発明を適用した第二の実施形態のパチンコ機を説明する。本パチンコ機の基本構成は前記第一の実施形態のパチンコ機1のそれと同一であり、相違点を中心に説明する。
本パチンコ機は、前記第一の実施形態に用いた「段階演出A」、「段階演出B」及び「段階演出C」と同様に、段階演出には予め進展することが可能な段階数の上限が決められている。本パチンコ機は、段階演出の段階毎に遊技者に選択肢を示す。そして段階毎に、遊技者により選択された選択肢と、パチンコ機側に予め設定された選択肢とを比較し、遊技者により選択された選択肢と、前記設定された選択肢とが合致すれば、前記段階演出を前記段階数の上限まで段階演出を進展可能である。一方、遊技者により選択された選択肢と前記設定された選択肢とが合致しなければ、段階数の上限に達することなく段階演出の進展を終了可能である。即ち、パチンコ機に予め設定された選択肢が正しい選択肢であり、遊技者は段階毎に正しい選択を行わなければ、段階演出の上限に達しない構成である。
図27に基づいて、本第二の実施形態のパチンコ機で実行される段階演出の一つの事例を説明する。本事例は3段階に進展可能な「段階演出B」の一つの演出パターンを示すものである。
図27に示すように、「段階演出B」では、第一段階の演出態様である「第一段階演出」において、主人公である「格闘家A」が登場する(E100)。そして、本事例は、「格闘家A」が敵の「格闘家B」との決着を付けるため、「格闘家B」を探すことをモチーフとしている。
「第一段階演出」において、「格闘家A」は、草原を駆けていると「少年A」と出会う(E101)。そして、「ここから南側に格闘家Bが居た」ことを教えてもらう(E102)。ここで、選択肢Aとして「南へ向かう」選択肢と、選択肢Bとして「そのまま進む」選択肢とが示される。
次に、遊技者により選択肢Aが選択されると、この選択が正しい選択であるので「第二段階演出A」に進展する。「第二段階演出A」に進展すると、「格闘家A」は立ちはだかる大きな崖に遭遇する(E200)。「第二段階演出A」の続きでは、「格闘家A」は立ち止まり(E201)、ここで、選択肢Aとして「崖を見上げる」選択肢と、選択肢Bとして「崖に沿って歩く」選択肢とが示される。
次に、遊技者により選択肢Aが選択されると、この選択が正しい選択であるので「第三段階演出A」に進展すると、「格闘家A」は崖を見上げることで「格闘家B」が現れ、「格闘家B」を見つけることができた演出態様(E300)が実行される。従って、「段階演出B」は、その上限の段階に達することとなる。その後、段階演出が終了する。
一方、前記「第二段階演出A」のE201の演出態様において、遊技者により選択肢Bが選択されると、誤った選択であるので、次の段階に進展することなく、「第二段階演出A」おいて、「格闘家A」が崖に沿って歩き続ける演出態様(E202)が実行される。その後、進展することなく、段階演出が終了する。
前記「第一段階演出」のE102の演出態様において、遊技者により選択肢Bが選択されると、誤った選択であるので、次の段階に進展することなく、「第一段階演出」おいて、「格闘家A」がそのまま進み続ける演出態様(E103)が実行される。その後、進展することなく、段階演出が終了する。
このように、第二の実施形態のパチンコ機によれば、前記第一の実施形態と同様の作用効果が得られる上、段階毎に遊技者により選択された選択肢と予め設定された選択肢とが合致して、遊技者の選択が正しい選択であれば、上限まで段階演出を進展させることができ、大当りになる可能性を示す信頼度の高い演出(図27の事例ではE300)が実行される。一方、遊技者により選択された選択肢と予め設定された選択肢とが合致せず、遊技者の選択が誤った選択であれば、上限数まで段階演出が進展しない(図27の事例ではE103,E202)。従って、段階演出により示されるべき本来の大当りになる可能性を示す信頼度が示されず、信頼度が高いものであるのか低いものであるのか分からなくなる。そこで遊技者は、演出を進展させて大当りとなる可能性を示す信頼度が高い演出を得ようと積極的に選択操作を行うことになり、遊技者に正しい選択をさせるといった楽しみを提供し、今までにない面白味を発揮することができる。
また、例えば、進展する段階数の上限が4段階の「段階演出C」においても同様である。即ち、各段階での遊技者の選択が正しいものであれば、上限の第四段階まで進展させる。これにより遊技者は信頼度が高いものであることが把握できる。一方、第一段階で選択を誤ればこれ以上進展せずに演出を終了する。第二段階で選択を誤ればこれ以上進展せずに演出を終了する。第三段階で選択を誤れば第四段階に進展せずに演出を終了する。
尚、各段階において、遊技者の選択が正しい選択であったのか、誤った選択であったのか示すことが望ましい。これによれば、例えば遊技者の選択が正しい選択であっても、第二段階や第三段階で演出が終了したのであれば、遊技者は演出の信頼度が高くないことが認識できる。一方、遊技者の選択が誤った選択であり、第二段階や第三段階で演出が終了した場合でも、まだ演出の続きがあるが否か分からないので、遊技者は大当りに関する期待を持つことができ、面白味が増す。
尚、本実施形態のパチンコ機において、段階演出の各段階で、選択肢が示されても遊技者により選択操作が行われなければ、所定の時間が経過した後、進展せずに演出を終了とすることが望ましい。例えば、4段階の段階演出であっても、第一段階で選択操作がされなければ第一段階で演出を終了する。
本発明を適用した第三の実施形態のパチンコ機を説明する。本パチンコ機の基本構成は前記第一の実施形態のパチンコ機1のそれと同一であり、相違点を中心に説明する。
本パチンコ機は、前記第一の実施形態に用いた「段階演出A」、「段階演出B」及び「段階演出C」と同様に、段階演出には予め進展することが可能な段階数の上限が決められている。且つ進展した段階数で実行される段階演出の演出態様には、大当りとなる可能性を示す信頼度の異なる複数種類の演出態様を備えている。本パチンコ機は、段階演出の段階毎に遊技者に選択肢を示す。そして段階毎に、遊技者により選択された選択肢と、パチンコ機側に予め設定された選択肢とを比較し、遊技者により選択された選択肢と予め設定された選択肢とが合致するか否かに拘わらず、段階演出を段階数の上限(予め設定された所定段階数)に達するまで進展可能となし、且つ、遊技者により選択された選択肢と予め設定された選択肢とが合致する場合と、合致しない場合とで、大当りとなる可能性を示す信頼度が異なる段階演出の演出態様が実行され、遊技者により選択された選択肢と予め設定された選択肢とが合致する場合には、合致しない場合よりも前記信頼度の高い段階演出の演出態様が実行される構成である。即ち、パチンコ機に予め設定された選択肢が正しい選択肢であり、遊技者は段階毎に正しい選択を行わなければ、信頼度の高い演出が実行されない構成である。
本パチンコ機は、進展することが可能な上限の段階数で実行される段階演出の演出態様毎に、大当りとなる可能性を予告する信頼度が相違する構成である。
例えば、図18に示した2段階の「段階演出A」では、第一段階演出において、予め選択肢Aを正しい選択肢として設定しておく。そして選択肢Aが選択されることにより実行される第二段階演出Aの信頼度を、第二段階演出Bの信頼度よりも高いものとする。更に、遊技者の選択が正しい選択であったのか、誤った選択であったのか示すことが望ましい。
この場合、遊技者により選択肢Aが選択され、第二段階演出Aで演出が終了すると、遊技者は、「段階演出A」、「段階演出B」、「段階演出C」の中で最も信頼度が低いことが認識できるものの、「段階演出A」では信頼度が高いほうであることが分かる。
例えば、図19に示した3段階の「段階演出B」では、第一段階演出において、予め選択肢Aを正しい選択肢として設定しておく。次に選択肢Aが選択されることにより実行される第二段階演出Aにおいて、予め選択肢Aを正しい選択肢として設定しておく。そして選択肢Aが選択されることにより実行される第三段階演出Aの信頼度を、他の第三段階演出B,C,Dの信頼度よりも高いものとする。更に、各段階の選択毎に、遊技者の選択が正しい選択であったのか、誤った選択であったのか示すことが望ましい。
この場合、第三段階演出Aで演出が終了すると、遊技者は、「段階演出C」よりも信頼度が低いことが認識できるものの、「段階演出B」では最も信頼度が高いものであることが分かる。
更に、「段階演出B」において、第三段階演出A、第三段階演出B、第三段階演出C、第三段階演出Dの信頼度に順位を設けてもよい。例えば、第三段階演出Bの信頼度を第三段階演出Aの次に信頼度の高いものとし、次に第三段階演出Cとし、第三段階演出Dの信頼度が最も低いものとする。更に第二段階演出Bの選択においても、遊技者の選択が正しい選択であったのか、誤った選択であったのか示すことが望ましい。これによれば、「段階演出B」の演出においても、遊技者は信頼度の違いを認識できるといった楽しみが増す。
例えば、図20に示した4段階の「段階演出C」では、第一段階演出において、予め選択肢Aを正しい選択肢として設定しておく。次に選択肢Aが選択されることにより実行される第二段階演出Aにおいて、予め選択肢Aを正しい選択肢として設定しておく。更に選択肢Aが選択されることにより実行される第三段階演出Aにおいて、予め選択肢Aを正しい選択肢として設定しておく。そして選択肢Aが選択されることにより実行される第四段階演出Aの信頼度を、他の第四段階演出B,C,D,E,F,G,Hの信頼度よりも高いものとする。更に、各段階の選択毎に、遊技者の選択が正しい選択であったのか、誤った選択であったのか示すことが望ましい。
この場合、第四段階演出Aで演出が終了すると、遊技者は、大当りとなる可能性を示す信頼度が最も高いことを認識することできる。
更に、「段階演出C」において、第四段階演出A,B,C,D,E,F,G,Hの信頼度に順位を設けてもよい。例えば、第四段階演出Bの信頼度を第四段階演出Aの次に信頼度の高いものとし、以下、第四段階演出C,D,E,F,Gの順に信頼度の下げ、第四段階演出Hの信頼度が最も低いものとする。更に第二段階演出B、第三段階演出B,C,Dの選択において、遊技者の選択が正しい選択であったのか、誤った選択であったのか示すことが望ましい。これによれば、「段階演出C」の演出においても、遊技者は信頼度の違いを認識できるといった楽しみが増す。
このように、第三の実施形態のパチンコ機によれば、前記第一の実施形態と同様の作用効果が得られる上、段階毎に遊技者により選択された選択肢と予め設定された選択肢とが合致して、遊技者の選択が正しい選択であれば、大当りになる可能性を示す信頼度の高い段階演出の演出態様が実行される。即ち、遊技者は正しい選択を行うことで信頼度が高いものであることが把握できる。一方、選択を誤ると信頼度が高いものであるか低いものであるか分からなくなる。そこで遊技者は、演出を進展させて大当りとなる可能性を示す信頼度が高い演出を得ようと積極的に選択操作を行うことになり、遊技者に正しい選択をさせるといった楽しみを提供し、今までにない面白味を発揮することができる。また、遊技者が誤った選択をしていても進展する段階数は正しい選択時のそれと変わらないので、誤った選択をしていても、遊技者は有る程度の信頼度が分かるといった利点がある。
また、本パチンコ機は、前記第一の実施形態のパチンコ機1と同様に、第一特図又は第二特図の当否判定の結果が大当りであり、且つ複数段階にわたり遊技者により選択された選択肢の選択パターンが、予め設定された特定の選択パターンで段階演出が進展した場合に、当否判定の結果が大当りであることを示唆する特定段階演出を実行可能とすることが望ましい。
尚、特定の選択パターンは、信頼度の高い第二段階演出A、第三段階演出A、第四段階演出Aに至る選択パターンに限るものではない。
尚、本実施形態のパチンコ機において、段階演出の各段階で、選択肢が示されても遊技者により選択操作が行われなければ、所定の時間が経過した後、自動的に上限の演出に達するまで進展させ、上限で信頼度の低い演出態様を実行することが望ましい。
また、当否判定の結果が大当りであり、遊技者により選択操作が行われない場合には、自動的に特定の選択パターンで演出が進展し、大当りであることを示唆する特定段階演出を実行するようにしてもよい。
本発明を適用した第四の実施形態のパチンコ機を説明する。本パチンコ機の基本構成は前記第三の実施形態のパチンコ機のそれと同一であり、相違点を中心に説明する。
本パチンコ機は、前記第三の実施形態に用いた「段階演出A」、「段階演出B」及び「段階演出C」と同様に、段階演出には予め進展することが可能な段階数の上限が決められている。本パチンコ機は、段階演出の段階毎に遊技者に選択肢を示す。そして段階毎に、遊技者により選択された選択肢と、パチンコ機側に予め設定された選択肢とを比較し、遊技者により選択された選択肢と予め設定された選択肢とが合致するか否かに拘わらず、段階演出を予め設定された下限の段階数(所定段階数)に達するまで進展可能となし、且つ、遊技者により選択された選択肢と予め設定された選択肢とが合致する場合と、合致しない場合とで、大当りとなる可能性を示す信頼度が異なる段階演出の演出態様が実行され、遊技者により選択された選択肢と予め設定された選択肢とが合致する場合には、合致しない場合よりも前記信頼度の高い段階演出の演出態様が実行される構成である。即ち、パチンコ機に予め設定された選択肢が正しい選択肢であり、遊技者は段階毎に正しい選択を行わなければ、信頼度の高い演出が実行されない構成である。
本パチンコ機は、例えば、各段階における遊技者の選択肢が予め設定された選択肢と合致する場合では、下限の段階数を超えて上限の段階数の演出を実施することが望ましい。一方、遊技者の選択肢が誤りで、予め設定された選択肢と合致しなければ、予め設定された下限の段階数より進展させない。
例えば、図20に示した「段階演出C」において、下限を3段階目に設定しておく。そして、各段階における遊技者の選択が全て正しいものであれば、第四段階演出Aに到達して、信頼度の高い演出を実施することが望ましい。一方、遊技者の選択に誤りがあれば、第三段階演出B,C,Dのいずれかが実行されて、演出が終了する。更に、各段階の選択毎に、遊技者の選択が正しい選択であったのか、誤った選択であったのか示すことが望ましい。
このように、第四の実施形態のパチンコ機によれば、前記第三の実施形態と同様の作用効果が得られ、遊技者に正しい選択をさせるといった楽しみを提供し、今までにない面白味を発揮することができる。また、遊技者が誤った選択をしていても進展する段階数は少なくとも下限の段階数まで実効されるので、誤った選択をしていても、遊技者は有る程度の信頼度が分かるといった利点がある。
また、本パチンコ機は、前記第三の実施形態のパチンコ機と同様に、第一特図又は第二特図の当否判定の結果が大当りであり、且つ複数段階にわたり遊技者により選択された選択肢の選択パターンが、予め設定された特定の選択パターンで段階演出が進展した場合に、当否判定の結果が大当りであることを示唆する特定段階演出を実行可能とすることが望ましい。
尚、本実施形態のパチンコ機において、段階演出の各段階で、選択肢が示されても遊技者により選択操作が行われなければ、所定の時間が経過した後、自動的に下限の演出に達するまで進展させ、下限で信頼度の低い演出態様を実行することが望ましい。
また、当否判定の結果が大当りであり、遊技者により選択操作が行われない場合には、自動的に特定の選択パターンで演出が進展し、大当りであることを示唆する特定段階演出を実行するようにしてもよい。
尚、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、前記第二の実施形態に記載の構成、前記第三の実施形態に記載の構成、及び前記第四の実施形態に記載の構成を組み合わせてもよい。この場合、変動パターン(変動時間)に応じて演出内容を決定する際に(S501、図21)、前記第二の実施形態に記載の構成の演出、前記第三の実施形態に記載の構成の演出、及び前記第四の実施形態に記載の構成の演出のいずれを実行するのかを決めることが望ましい。
また、本発明は、パチンコ機台内に所定数の遊技球が封入され、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射すると共に、発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の所定数の遊技球を循環的に使用して遊技を行う封入式パチンコ機に適用してもよい。
1パチンコ機(遊技機)
2 遊技盤
21 演出図柄表示装置
23 第一特図始動口(始動口)
24 第二特図始動口(始動口)
25 大入賞口
40 主制御装置(当否判定手段、大当り移行手段)
42 サブ統合制御装置(段階選択手段、段階演出変化手段)

Claims (3)

  1. 発射された遊技球が入球可能な始動口と、
    前記始動口への入球に起因して抽出される乱数値に基づいて当否判定を実行する当否判定手段と、
    前記当否判定手段の前記当否判定の結果が大当りであると判定されると大当り遊技状態に移行させる大当り移行手段と、
    前記当否判定手段による前記当否判定の結果を、演出表示により報知する演出図柄表示装置と、
    遊技者が操作可能な操作手段と、を備えた遊技機において、
    前記演出表示では、前記大当りとなる可能性を示す予告演出であって、演出態様を段階的に進展させることが可能で、進展した段階数に応じて前記大当りとなる可能性を示す信頼度が異なる段階演出が実行可能とされ、
    前記段階演出は、進展することが可能な段階数の上限が、前記段階数の異なる複数種類の中から決められ、
    前記段階演出にて演出態様を段階的に進展させるときに、遊技者に選択させる選択肢を表示し、遊技者が前記操作手段の操作により前記選択肢を選択可能に制御せしめる段階選択手段と、
    前記選択肢の中から遊技者により選択された選択肢に応じて前記段階演出の演出態様を変化させる段階演出変化手段と、を備え、
    前記段階演出変化手段は、段階毎に、前記遊技者により選択された選択肢と、前記段階演出変化手段に予め設定された選択肢とを比較し、前記遊技者により選択された選択肢と、前記予め設定された選択肢とが合致すれば、前記段階演出を前記段階数の上限まで進展可能となす一方、前記遊技者により選択された選択肢と前記予め設定された選択肢とが合致しなければ、前記段階数の上限に達することなく前記段階演出の進展を終了可能としたことを特徴とする遊技機。
  2. 発射された遊技球が入球可能な始動口と、
    前記始動口への入球に起因して抽出される乱数値に基づいて当否判定を実行する当否判定手段と、
    前記当否判定手段の前記当否判定の結果が大当りであると判定されると大当り遊技状態に移行させる大当り移行手段と、
    前記当否判定手段による前記当否判定の結果を、演出表示により報知する演出図柄表示装置と、
    遊技者が操作可能な操作手段と、を備えた遊技機において、
    前記演出表示では、前記大当りとなる可能性を示す予告演出であって、演出態様を段階的に進展させることが可能で、進展した段階数に応じて前記大当りとなる可能性を示す信頼度が異なる段階演出が実行可能とされ、
    前記段階演出は、進展することが可能な段階数の上限が、前記段階数の異なる複数種類の中から決められ、
    且つ進展した段階数で実行される前記段階演出の演出態様には、前記大当りとなる可能性を示す信頼度の異なる複数種類の演出態様が設けられ、
    前記段階演出にて演出態様を段階的に進展させるときに、遊技者に選択させる選択肢を表示し、遊技者が前記操作手段の操作により前記選択肢を選択可能に制御せしめる段階選択手段と、
    前記選択肢の中から遊技者により選択された選択肢に応じて前記段階演出の演出態様を変化させる段階演出変化手段と、を備え、
    前記段階演出変化手段は、段階毎に、前記遊技者により選択された選択肢と、前記段階演出変化手段に予め設定された選択肢とを比較し、前記遊技者により選択された選択肢と前記予め設定された選択肢とが合致するか否かに拘わらず、前記段階演出を予め設定された所定段階数に達するまで進展可能となし、且つ、前記遊技者により選択された選択肢と前記予め設定された選択肢とが合致する場合と、合致しない場合とで、前記大当りとなる可能性を示す信頼度が異なる前記段階演出の演出態様が実行され、前記遊技者により選択された選択肢と前記予め設定された選択肢とが合致する場合には、合致しない場合よりも前記信頼度の高い前記段階演出の演出態様が実行されることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1又は2のいずれかに記載の遊技機において、
    前記当否判定の結果が前記大当りであり、且つ複数段階にわたって前記遊技者により選択された選択肢の選択パターンが、前記段階演出変化手段に予め設定された特定の選択パターンで前記段階演出が進展した場合に、前記当否判定の結果が前記大当りであることを示唆する特定段階演出を実行可能としたことを特徴とする遊技機。
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