JP6609371B2 - ピッキングシステム、およびピッキング方法 - Google Patents

ピッキングシステム、およびピッキング方法 Download PDF

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Description

本発明は、物品をピッキングするピッキングシステム、およびピッキング方法に関する。
倉庫内又は工場内で、オーダーに応じて作業者が棚から物品を取り出すピッキング作業がある。多数の物品が格納された棚から物品を取り出すため、作業者は倉庫内を移動してリストを参照しながら所定の物品を取り出して回ることが多い。この物品を探して移動する時間を削減して作業効率を上げるため、作業者のもとへ対象の物品が格納された棚を搬送車によって移動するシステムがある。
また、ピッキング作業時には作業者が作業可能な高さに物品を格納する。そのため、物品の格納する棚の上部空間は利用されないことが多い。この上部空間の効率利用として、たとえば特許文献1がある。特許文献1は、ピッキング作業を行う物品を収納するピッキング用棚部分と、そのピッキング用棚部分の上方に補充する物品を収納する補充用棚部分とを設け、補充用棚部分の物品をピッキング用棚部分に搬送する手段を設置することを開示する。これにより、棚の上部空間が利用される。
特開2010−18375号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、固定されたピッキング作業用棚の上部空間に補充用棚を設け、補充用棚から物品が供給される装置を利用するが、棚を移動することができない。したがって、移動可能な棚である場合、当該棚に物品を補充することができず、ピッキングの作業効率や空間の利用効率が低減する。
本発明は、移動可能な棚を用いたピッキングシステムにおいて、作業効率を向上し、かつ空間の利用効率を高めることである。
本願において開示される発明の一側面となるピッキングシステムおよびピッキング方法は、物流に関する作業対象に応じた作業支援を実行するピッキングシステムおよびピッキング方法であって、前記ピッキングシステムは、プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、物品を保管する搬送棚を移動させる移動装置および前記搬送棚に対して作業が行われる作業ステーションの端末と通信する通信インタフェースと、を有し、前記記憶デバイスは、前記搬送棚内の前記物品の保管位置について前記物品および前記作業対象を記憶する棚在庫情報と、前記作業ステーションについて前記搬送棚の第1の保管位置へのアクセス可否を示す情報を記憶する作業ステーション情報と、を有し、前記プロセッサは、特定の物品を指定するオーダーを受信し、前記特定の物品を保管する第1の保管位置を前記棚在庫情報から検索し、前記特定の物品を、前記第1の保管位置から前記搬送棚の第2の保管位置に移動するように指示する特定の作業対象に関する作業指示データを生成し、前記作業ステーション情報を参照して、前記第1の保管位置にアクセスして前記特定の作業対象を行うことが可能な特定の作業ステーションを検索し、前記特定の作業ステーションの端末に、前記作業指示データを送信し、前記搬送棚を前記特定の作業ステーションに搬送するように指示する搬送指示データを前記移動装置に送信する、ことを特徴とする。
また、本願において開示される発明の他の側面となるピッキングシステムおよびピッキング方法は、物流に関する作業対象に応じた作業支援を実行するピッキングシステムおよびピッキング方法であって、前記ピッキングシステムは、プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、物品を保管する搬送棚を移動させる移動装置および前記搬送棚に対して前記作業支援が行われる作業ステーションの端末と通信する通信インタフェースと、前記搬送棚が存在する保管エリアの上方に前記物品を搬送する搬送機を含む搬送システムと、を有し、前記記憶デバイスは、前記搬送棚内の前記物品の保管位置について前記物品および前記作業対象を記憶する棚在庫情報を有し、前記プロセッサは、保管対象物品を保管すべき保管先の搬送棚を前記棚在庫情報から検索し、前記搬送機を制御して、前記保管対象物品の前記保管先の搬送棚の上方に前記保管対象物品を搬送し、前記保管対象物品を前記保管先の搬送棚の上方の保管位置に保管する、ことを特徴とする。
本発明の代表的な実施の形態によれば、移動可能な棚を用いたピッキングシステムにおいて、作業効率を向上し、かつ空間の利用効率を高めることができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
図1は、倉庫内の出庫作業の一例を示す説明図である。 図2は、物品補充例を示す説明図である。 図3は、ピッキングシステムの一例を示す説明図である。 図4は、WMS、オーダー管理装置、運行管理装置、および端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図5は、搬送車ACのハードウェア構成例を示すブロック図である。 図6は、オーダー管理テーブルの一例を示す説明図である。 図7は、物品情報管理テーブルの一例を示す説明図である。 図8は、棚在庫情報管理テーブルの一例を示す説明図である。 図9は、作業ステーション情報管理テーブルの一例を示す説明図である。 図10は、倉庫内の地図データを示す説明図である。 図11は、管理装置の機能的構成例を示すブロック図である。 図12は、実施例1にかかる管理装置による作業支援処理手順例を示すフローチャートである。 図13は、図12に示した生成処理(ステップS1206)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。 図14は、実施例2にかかるピッキング作業の一例を示す説明図である。 図15は、実施例2にかかるオーダー管理テーブルの一例を示す説明図である。 図16は、実施例2にかかる棚在庫情報管理テーブルの一例を示す説明図である。 図17は、実施例2にかかる管理装置の機能的構成例を示すブロック図である。 図18は、実施例2にかかる管理装置による作業支援処理手順例を示すフローチャートである。 図19は、実施例3にかかる作業例を示す説明図である。 図20は、実施例3にかかる作業ステーション情報管理テーブルの一例を示す説明図である。 図21は、搬送システムの一例を示す平面図である。 図22は、搬送システムによる物品の搬送例を示す説明図である。 図23は、物品搬送処理手順例を示すフローチャートである。
<出庫作業の一例>
図1は、倉庫内の出庫作業の一例を示す説明図である。倉庫100は、物品の保管エリア101と、作業エリア102と、を有する。保管エリア101には複数の搬送棚DSが配置される。各搬送棚DSは、1種類以上の物品を搭載する。また、保管エリア101には、複数の搬送車ACが存在する。搬送車ACは、後述する管理装置302からの制御により移動する。
具体的には、搬送車ACは、指定された搬送棚DSまで移動する。搬送車ACは、搬送棚DSの真下に潜り込むと、搬送車ACの上面に設けられた図示しないジャッキ機構により、搬送棚DSを真上に持ち上げる。その後、搬送車ACは、搬送棚DSを持ち上げたまま、作業エリア102内の指定された作業ステーションWS1,WS2に移動する。説明上、作業ステーションWS1,WS2を区別しない場合は、作業ステーションWSと表記する。搬送車ACは、作業ステーションWSに到着すると、搬送棚DSを床に下す。出庫作業が終了すると、搬送車ACは、再度搬送棚DSを持ち上げて、搬送棚DSを元の位置に戻す。なお、実施例1では、搬送棚DSを移動させる移動装置として、搬送車ACを用いるが、各搬送棚DSに搬送車ACが固定されていてもよい。
作業エリア102には、複数の作業ステーションWSi(iは、1≦i≦nを満たす整数。nは2以上の整数で、作業ステーションWSの総数を示す。本例では、n=2とする。)がある。作業ステーションWSiは、端末Tiと、仕分棚SSiと、を有する。端末Tiは、情報を表示したり、作業者Wiが操作したりするコンピュータである。仕分棚SSiは、搬送棚DSからピッキングされた物品を載置する棚である。
作業支援用具Eiは、作業者が搬送棚DSにおけるピッキング作業または補充作業を支援する道具である。具体的には、たとえば、作業支援用具Eiは、踏み台や脚立、梯子、足場台、作業台である。作業支援用具Eiを用いることにより、作業者は、たとえば、搬送棚DSの上部のように、手が届かない場所から物品を取り出したり、収納したりすることができる。
<物品補充例>
図2は、物品補充例を示す説明図である。搬送棚DSには、物品が保管されている。搬送棚DSは、複数(図2では、5段(天面も含む))の棚段201〜205を有する。搬送棚DSは、上部と下部に区分けされる。上部は、補充棚段であり、下部はピッキング棚段である。補充棚段は、補充用の物品が保管される棚段であり、ピッキング棚段は、ピッキング用に物品が保管される棚段である。上部と下部の境界は任意に定義される。本例では、天面210を境界とし、最上段の棚段205が上部、すなわち、補充棚段とするが、たとえば、棚段203と棚段204との間の棚板を境界としてもよい。
また、物品は種類ごとに間口と呼ばれる単位で保管される。間口とは、1つの棚段を1または複数の領域に分けた場合の3次元領域(図2中、点線の直方体)となる物品の保管位置である。ピッキング棚段にある間口を、ピッキング対象間口と称す。また、補充棚段にある間口を、補充対象間口と称す。ピッキング対象間口は、作業者Wが通常の作業(作業支援用具Eiを使わずに)としてアクセスできる間口であり、補充対象間口は、作業者Wが作業支援用具Eiを利用してアクセスできる間口である。
ピッキング棚段を搬送棚DSの上部にすると、ピッキングの際に作業支援用具Eiを用いる必要があるため、作業効率が低下する。このため、当該上部は、発生回数が少ない補充棚段となる。搬送棚DSが作業エリアに搬送されると、作業者は、作業指示に応じて、搬送棚DSから物品をピッキングして仕分棚SSiに収納したり、搬送棚DS内において補充作業をしたりする。
ピッキング対象間口には、バラ物品と呼ばれる物品が保管される。バラ物品とは、1個単位で保管される物品である。すなわち、バラ物品は、梱包単位が1個である物品である。ピース物品とも呼ばれる。また、補充対象間口には、ケース物品と呼ばれる物品が保管される。ケース物品とは、同種の物品を複数個まとめて保管される物品群である。すなわち、ケース物品は、梱包単位が複数個である物品である。図2は、作業者が作業支援用具Eiを用いて、搬送棚DSの最上段の補充対象間口に保管されているケース物品を、最下段のピッキング対象間口に降ろしている補充作業を示している。
<ピッキングシステムの一例>
図3は、ピッキングシステムの一例を示す説明図である。ピッキングシステム300は、Warehouse Management System(WMS)301と、管理装置302と、搬送車ACと、作業ステーションWSiと、を有する。作業ステーションWSiは、端末Tiと、仕分棚SSiと、を有する。また、作業支援用具Eiを有する作業ステーションWSiもある。
WMS301は、管理装置302と通信可能に接続される。管理装置302、搬送車AC、および端末Tiは、ネットワーク310を介して通信可能に接続される。少なくとも、搬送車ACは、ネットワーク310を介して無線通信可能に管理装置302と接続される。WMS301は、管理装置302を制御する。具体的には、WMS301は、管理装置302にオーダーを送信する。オーダーとは、物品の物品名、個数、形態、および顧客を含む注文情報である。
管理装置302は、ピッキング作業、および補充作業を制御する。ピッキング作業、および補充作業の制御については後述する。また、管理装置302は、搬送車ACによる搬送棚DSの搬送を制御する。
管理装置302は、保管エリア101の座標情報を有し、各搬送棚DSの現在位置情報を管理する。保管エリア101の床面は、たとえば、2次元メッシュで分割されており、運行管理装置302は、各メッシュの中心の座標値を管理する(中心ではなく、メッシュの頂点座標値でもよい)。また、各メッシュは、当該メッシュの座標値を含むマーカーを有する。マーカーは、たとえば、メッシュ上に貼着または塗布されたバーコード(2次元コードも含む)である。バーコードはメッシュの座標値が織り込まれた情報である。
管理装置302は、搬送車ACの運行を管理する。具体的には、たとえば、管理装置302は、配送すべき物品を保管する搬送棚DSを特定し、特定した搬送棚DS経由で、作業ステーションWSiまでの経路情報を算出する。そして、管理装置302は、ある搬送車AC、たとえば、特定した搬送棚DSに最も近い搬送車ACに経路情報を送信し、当該経路情報に従って移動するよう指示する。
搬送車ACは、搬送棚DSを搬送する移動装置である。搬送車ACは、移動中床面をスキャンしており、メッシュ通過時にバーコードをスキャンすることにより、その座標値を取得する。搬送車ACは、取得した座標値を管理装置302に送信する。これにより、管理装置302は、搬送車ACの現在位置を管理する。また搬送車ACは、マーカーを用いず、たとえば、ソナーやレーザースキャナの計測システムを備え、自己位置を逐次推定しながら運行することも可能である。なお、搬送棚DSの移動は搬送車ACにより行われるが、搬送棚DS自体に、搬送車ACのような移動装置が搭載されていてもよい。
管理装置302は、搬送車ACの現在位置の座標値が、搬送すべき搬送棚DSが配置されているメッシュの座標値と一致するか否かを判断する。一致する場合、管理装置302は、リフトアップ指示情報を搬送車ACに送信する。搬送車ACは、リフトアップ指示情報を受信すると、ジャッキ機構により搬送棚DSを持ち上げる。そして、搬送車ACは、目標到達地点となる作業ステーションWSiに移動する。
管理装置302は、搬送車ACの現在位置の座標値が、目標到達地点となる作業ステーションWSi前のメッシュの座標値と一致するか否かを判断する。一致する場合、運行管理装置302は、リフトダウン指示情報を搬送車ACに送信する。搬送車ACは、リフトダウン指示情報を受信すると停止して、ジャッキ機構により搬送棚DSを床面に下す。
管理装置302は、当該搬送棚DSからのピッキング作業の終了情報を受信すると、リフトアップ指示情報および撤収指示情報を搬送車ACに送信する。搬送車ACは、リフトアップ指示情報を受信すると再度搬送棚DSを持ち上げ、撤収指示情報を受信すると、搬送棚DSを持ち上げたまま、経路情報にしたがって搬送棚DSが配置されていた元の位置に移動する。
管理装置302は、搬送車ACの現在位置の座標値が、搬送棚DSが配置されていた元の位置となるメッシュの座標値と一致するか否かを判断する。一致する場合、管理装置302は、リフトダウン指示情報を搬送車ACに送信する。搬送車ACは、リフトダウン指示情報を受信すると、ジャッキ機構により搬送棚DSを床面に下す。そして、搬送車ACは、経路情報をクリアする。
<ハードウェア構成例>
図4は、WMS301、オーダー管理装置302、運行管理装置302、および端末Ti(以下、単にコンピュータ400)のハードウェア構成例を示すブロック図である。コンピュータ400は、プロセッサ401と、記憶デバイス402と、入力デバイス403と、出力デバイス404と、通信インターフェース(通信IF405)と、を有する。プロセッサ401、記憶デバイス402、入力デバイス403、出力デバイス404、および通信IF405は、バス406により接続される。
プロセッサ401は、コンピュータ400を制御する。記憶デバイス402は、プロセッサ401のワークエリアとなる。また、記憶デバイス402は、各種プログラムやデータを記憶する非一時的なまたは一時的な記録媒体である。記憶デバイス402としては、たとえば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリがある。入力デバイス403は、データを入力する。入力デバイス403としては、たとえば、キーボード、マウス、タッチパネル、テンキー、スキャナ、バーコードリーダがある。出力デバイス404は、データを出力する。出力デバイス404としては、たとえば、ディスプレイ、プリンタがある。通信IF405は、ネットワーク310と接続し、データを送受信する。
図5は、搬送車ACのハードウェア構成例を示すブロック図である。搬送車ACは、プロセッサ501と、記憶デバイス502と、駆動部503と、ジャッキ機構504と、読取デバイス505と、通信IF506と、を有する。プロセッサ501、記憶デバイス502、駆動部503、ジャッキ機構504、読取デバイス505、および通信IF506は、バス507により接続される。プロセッサ501は、搬送車ACを制御する。記憶デバイス502は、プロセッサ501の作業エリアとなる。また、記憶デバイス502は、各種プログラムやデータを記憶する非一時的なまたは一時的な記録媒体である。記憶デバイス502としては、たとえば、ROM、RAM、HDD、フラッシュメモリがある。
駆動部503は、プロセッサ501の制御により搬送車ACを移動、旋回または停止させる。ジャッキ機構504は、プロセッサ501の制御により、リフトアップ指示情報を受けるとジャッキアップして搬送棚DSを持ち上げ、リフトダウン指示情報を受けるとジャッキダウンして、搬送棚DSを降ろす。読取デバイス505は、床面上のマーカーを読み取る。マーカーがバーコードである場合、読取デバイス505は、バーコードリーダである。通信IF506は、ネットワーク310と接続し、管理装置302からデータを送受信する。
<各種管理情報の記憶内容例>
図6〜図10を用いて、ピッキング作業および補充作業で用いられる各種管理情報の記憶内容例を、一例としてテーブル形式で説明する。なお、以降のテーブルの説明において、AAフィールドbbb(AAはフィールド名、bbbは符号)の値を、AAbbbと表記する場合がある。たとえば、オーダーIDフィールド601の値は、オーダーID601と表記される。なお、図6〜図10に示す管理情報は、具体的には、たとえば、記憶デバイス402に格納される。
図6は、オーダー管理テーブルの一例を示す説明図である。オーダー管理テーブル600は、オーダーごとに、オーダーの内容を管理するテーブルである。オーダー管理テーブル600は、オーダーIDフィールド601と、物品フィールド602と、個数フィールド603と、形態フィールド604と、顧客フィールド605と、を有する。各行において各フィールド601〜605の値の組み合わせがオーダーを示すエントリを構成する。
オーダーIDフィールド601は、値として、オーダーIDを格納する記憶領域である。オーダーID601は、オーダーを一意に特定する識別情報である。物品フィールド602は、値として、オーダーに含まれる物品を示す物品IDを格納する記憶領域である。個数フィールド603は、値として、オーダーに含まれる物品602の個数を格納する記憶領域である。形態フィールド604は、値として、オーダーに含まれる物品602の形態を格納する記憶領域である。形態604とは、物品を数える単位であり、バラの場合には1個ずつの単位、ケースの場合には複数個(たとえば、10個)単位で1ケースと定義する。バラとケースの関係は、物品ごとに定義される(図7で後述する)。なお、形態604の指定がない場合にはバラ物品として扱うなどとしてもよい。また、実際のオーダーには、形態604が「ケース」のオーダーも存在するが、実施例1で扱うオーダーは、「バラ」である。顧客フィールド605は、値として、オーダーを要求した顧客を特定する顧客情報を格納する記憶領域である。
ここで、エントリ61は、オーダーID601が「ID001」のオーダーであり、物品A(物品602)を2個(個数603、形態604)、顧客C1(顧客605)から注文を受けたオーダーである。また、エントリ62は、オーダーID601が「ID002」のオーダーであり、物品B(物品602)を1個(個数603、形態604)、顧客C2(顧客605)から注文を受けたオーダーである。
図7は、物品情報管理テーブルの一例を示す説明図である。物品情報管理テーブル700は、物品ごとに、物品に関する情報を管理するテーブルである。物品情報管理テーブル700は、管理IDフィールド701と、物品フィールド702と、サイズフィールド703と、重さフィールド704と、梱包単位フィールド705と、を有する。各行において各フィールド701〜705の値の組み合わせが物品情報を示すエントリを構成する。
管理IDフィールド701は、値として、管理IDを格納する記憶領域である。管理ID701は、物品情報を一意に特定する識別情報である。物品フィールド702は、値として、物品情報に関する物品を示す物品IDを格納する記憶領域である。サイズフィールド703は、値として、物品702の1個当たりのサイズを格納する記憶領域である。重さフィールド704は、値として、物品702の1個あたりの重さを格納する記憶領域である。梱包単位フィールド705は、値として、物品702の梱包単位を格納する記憶領域である。梱包単位705とは、物品702(602)の形態604が「ケース」である場合に、当該物品702が1ケースとして数える際のバラの物品の個数である。すなわち、形態604は、物品702の梱包単位705を規定する。
たとえば、エントリ71の物品Aについて、物品Aの形態604は「バラ」であるが、仮に「ケース」である場合、物品Aの梱包単位705は、「50」である。したがって、物品Aは、50個を1ケースとして定義される。同様に、エントリ72の物品Bについて、物品Bの形態604も「バラ」であるが、仮に「ケース」である場合、「ケース」であり、物品Bの梱包単位705は、「100」である。したがって、物品Bは、100個を1ケースとして定義される。
図8は、棚在庫情報管理テーブルの一例を示す説明図である。棚在庫情報管理テーブル800は、搬送棚DSでの保管位置ごとに、搬送棚DSでの在庫状態を管理する情報である。棚在庫情報管理テーブル800は、管理IDフィールド801と、物品フィールド802と、個数フィールド803と、形態フィールド804と、棚IDフィールド805と、間口フィールド806と、作業対象フィールド807と、を有する。各行において各フィールド801〜807の値の組み合わせが棚在庫情報を示すエントリを構成する。
管理IDフィールド801は、値として、管理IDを格納する記憶領域である。管理ID801は、値として、棚在庫情報を一意に特定する識別情報である。物品フィールド802は、値として、そのエントリで特定される保管位置で保管される物品を示す物品IDを格納する記憶領域である。個数フィールド803は、値として、そのエントリで特定される保管位置で保管される物品802の個数を格納する記憶領域である。
形態フィールド804は、値として、そのエントリで特定される保管位置で保管される物品802の形態を格納する記憶領域である。棚IDフィールド805は、搬送棚DSの棚IDを格納する記憶領域である。棚ID805は、物品802が保管される搬送棚DSを一意に特定する識別情報である。間口フィールド806は、値として、棚ID805の搬送棚DSにおいて物品802が保管される間口を一意に特定する識別情報である。棚ID805および間口806の組み合わせにより、物品802の保管位置が定義される。
作業対象フィールド807は、値として、作業対象を格納する記憶領域である。作業対象807とは、棚ID805の搬送棚DSにおける間口806の種類を特定する情報である。たとえば、作業対象807が「ピッキング」である場合、その間口806は、ピッキング対象間口と定義され、作業対象807が「補充」である場合、その間口806は、補充対象間口と定義される。
ここで、エントリ81について説明すると、この管理ID801が「001」である棚在庫情報は、物品A(物品802)が20個(個数803)バラの状態(形態804)で保管され、棚ID805が「S01」の搬送棚DSのピッキング対象間口「3−2」(間口806、作業対象807)に保管されていることを示す。また、エントリ82については、この管理ID801が「002」である棚在庫情報は、物品A(物品802)が3ケース(個数803、形態804)、棚ID805が「S01」の搬送棚DSの補充対象間口「上」(間口806、作業対象807)に保管されていることを示す。
図9は、作業ステーション情報管理テーブルの一例を示す説明図である。作業ステーション情報管理テーブル900は、作業ステーションWSiごとに、作業ステーションWSiに関する情報を管理するテーブルである。作業ステーション情報管理テーブル900は、作業ステーションフィールド901と、アクセスフィールド902と、状態フィールド903と、を有する。各行において各フィールド901〜903の値の組み合わせが作業ステーション情報を示すエントリを構成する。
作業ステーションフィールド901は、値として、作業ステーションWSiを一意に特定する情報を格納する記憶領域である。アクセスフィールド902は、値として、搬送棚DSの上部へのアクセス可否を示す情報を格納する記憶領域である。たとえば、アクセス902が「上部可能」である場合、作業者Wは、その作業ステーション801において、搬送棚DSの上部にアクセス可能であることを意味する。すなわち、その作業ステーション801には、作業支援用具Eiがあることを意味する。状態フィールド903は、値として、その作業ステーション801での作業状態を示す情報を格納する記憶領域である。たとえば、状態803が「作業中」の場合、作業者Wがその作業ステーション801で作業をしていることを意味する。また、状態803が「停止」の場合、作業者Wがその作業ステーション801に存在しないことを意味する。
すなわち、作業者Wは、担当の作業ステーションWSiに入ると、端末Tiに作業開始の入力をする。端末Tiは、当該操作により、作業開始通知を管理装置302に送信する。作業開始通知には、作業ステーションWSiの識別情報が含まれる。管理装置302は、作業開始通知を受信部で受信すると、作業ステーション情報管理テーブル900から、作業開始通知に含まれている作業ステーションWSiの識別情報に一致するエントリを特定し、当該エントリの状態803を「作業中」に更新する。
図10は、倉庫100内の地図データを示す説明図である。地図データは、搬送棚DS、通路1001、作業ステーションWSiの位置情報(座標値)を有する。搬送棚DSは、移動可能であるため、現在位置情報を保持されてもよい。
<管理装置302の機能的構成例>
図11は、管理装置302の機能的構成例を示すブロック図である。管理装置302は、受信部1101と、在庫判定部1102と、補充判定部1103と、決定部1104と、作成部1105と、通信部1106と、状態管理部1107と、Database(DB)1108と、を有する。受信部1101〜状態管理部1107は、具体的には、たとえば、図4に示した記憶デバイス402に記憶されたプログラムをプロセッサ401に実行させることにより、または、通信IF405により機能する。
受信部1101は、WMS301からオーダーを受信する。オーダーには、オーダーID、オーダーされた物品の物品ID、当該物品の個数、形態、および顧客情報が含まれる。受信部1101は、オーダーを受信すると、当該オーダーをオーダー管理テーブル600の新規エントリとして格納する。
在庫判定部1102は、棚在庫情報管理テーブル800を参照して、受信部1101によって受信されたオーダーの物品を含むエントリを棚在庫情報管理テーブル800から検索する。そして、在庫判定部1102は、オーダーされた物品802を有するエントリの棚ID805および間口806を取得する。具体的には、たとえば、オーダーされた物品が物品Aである場合、在庫判定部1102は、物品Aを有するエントリ81の棚ID805(S01)および間口806(3−2)を棚在庫情報管理テーブル800から取得する。
補充判定部1103は、在庫判定部1102によって得られた棚ID805および間口806のうち、作業対象807が「ピッキング」である棚ID805および間口806を特定する。そして、補充判定部1103は、特定した棚ID805および間口806に、オーダーで受け付けた個数の物品が保管されているか否かを判定する。当該個数の物品が保管されている場合、当該間口806からピッキング可能となり、当該個数の物品が保管されていない場合、在庫不足であるため、当該棚ID805の搬送棚DSの補充対象間口から補充する必要がある。
具体的には、たとえば、物品Aを有するエントリ81の作業対象807は「ピッキング」である。したがって、補充判定部1103は、エントリ81の棚ID805(S01)および間口806(3−2)に、オーダーで受け付けた個数の物品Aが保管されているか否かを判定する。ここで、エントリ81の個数803は「20個」であり、形態804は「バラ」であるため、棚ID805(S01)の搬送棚DSの間口806(3−2)には、物品Aが20個保管されている。オーダーで受け付けた物品Aの個数が20個以下であれば、ピッキング可能となる。一方、20個よりも多ければ、ピッキング不可能、すなわち、在庫不足となり、棚ID805(S01)の搬送棚DSの補充対象間口から補充する必要がある。
ピッキング可能と判定された場合、補充判定部1103は、ピッキング作業指示データを生成する。ピッキング作業指示データは、作業者Wにピッキング作業を指示するためのデータである。具体的には、たとえば、オーダーを受け付けた物品Aの個数が「12」である場合、補充判定部1103は、『棚ID805が「S01」の搬送棚DSのピッキング対象間口「3−2」から、物品Aを12個ピッキングする。』というピッキング作業指示データを生成する。
在庫不足と判定された場合、補充判定部1103は、当該物品802および棚ID805が一致し、かつ、作業対象807が「補充」であるエントリを棚在庫情報管理テーブル800から検索する。たとえば、上記のように、オーダーを受け付けた物品が物品Aの場合、補充判定部1103は、物品802が「A」で、かつ、棚ID805が「S01」であるエントリ82を検索する。
そして、補充判定部1103は、上記と同様、作業対象807が「補充」であるエントリで特定される間口806に、オーダーで受け付けた個数の物品Aが保管されているか否かを判定する。上記の例では、作業対象807が「補充」であるエントリ82の個数803は「3」であるが、形態804は「ケース」である。すなわち、3ケースの物品Aが、棚ID805が「S01」の搬送棚DSの上部の補充対象間口に存在する。
したがって、補充判定部1103は、形態804が「ケース」であるため、物品情報管理テーブル700にアクセスして、オーダーを受け付けた物品702で、かつ、梱包単位705が「1」でないエントリを特定する。たとえば、物品702が物品Aの場合、梱包単位705が「50」であるエントリ72が特定される。すなわち、物品Aの形態604が「ケース」である場合、物品Aが50個で1ケースとなる。
補充判定部1103は、特定した物品情報管理テーブル700の梱包単位705と、作業対象807が「補充」であるエントリ82の個数803と、を用いて、オーダーを受け付けた物品が補充対象間口に保管されている個数を算出する。たとえば、エントリ71の物品Aについて、特定した物品情報管理テーブル700の梱包単位705は、「50」であり、作業対象807が「補充」であるエントリ82の個数803は、「3」である。したがって、補充判定部1103は、オーダーを受け付けた物品Aが補充対象間口に保管されている個数「150」(=50×3)を算出する。
そして、補充判定部1103は、オーダーを受け付けた物品が、補充対象間口から補充可能であるか否かを判定する。すなわち、補充判定部1103は、オーダーを受け付けた物品の個数が、算出した個数に含まれているか否かを判定する。たとえば、補充判定部1103は、オーダーでの物品Aの個数が、算出した個数「150」に含まれているか否かを判定する。含まれていない場合、補充不可、すなわち、在庫不足となり、補充判定部1103は、在庫不足であることを示す通知をWMS301に送信する。
一方、含まれている場合、補充可能である。したがって、補充判定部1103は、当該物品は、補充対象間口からピッキング対象間口に、少なくとも不足分の個数の補充を指示する補充作業指示データを生成する。補充作業指示データは、作業者Wに補充作業を指示するためのデータである。不足分の個数とは、オーダーでの物品の個数から、ピッキング対象間口に存在する同一物品の個数を引いた数である。具体的には、たとえば、物品Aの不足分の個数を6個とする。
この場合、補充判定部1103は、『棚ID805が「S01」の搬送棚DSの上部の補充対象間口から、物品Aを6個取り出し、当該搬送棚DSのピッキング対象間口「3−2」に移す。』という補充作業指示データを生成する。
決定部1104は、ピッキング作業または補充作業を行わせる作業ステーションWSiを決定する。具体的には、たとえば、決定部1104は、補充判定部1103で在庫充足と判定された場合、オーダーを受け付けた物品は、ピッキング対象間口からピッキングされる。したがって、決定部1104は、作業ステーション情報管理テーブル900にアクセスして、状態803が「作業中」である作業ステーション801の中から、ピッキング作業を行わせる作業ステーションWSiを決定する。
また、補充判定部1103で、在庫不足と判定され、かつ、補充対象間口から補充可能と判定された場合、作業者Wは、搬送棚DSの上部から物品を取り出す必要がある。したがって、決定部1104は、作業ステーション情報管理テーブル900にアクセスして、状態803が「作業中」であり、かつ、アクセス902が「上部可能」である作業ステーション801の中から、補充作業を行わせる作業ステーションを決定する。アクセス902が「上部可能」である作業ステーション801は、作業支援用具Eiを有する作業ステーションWSiである。
作成部1105は、地図データ1000を参照して、搬送対象となる搬送棚DSの現在位置と、搬送棚DSの搬送先として決定部1104によって決定された作業ステーションWSiの位置と、搬送車ACの現在位置と、を特定する。搬送車ACが複数台稼働している場合は、作成部1105は、所定の選択基準により、搬送作業を行わせる搬送車ACを決定する。搬送作業とは、搬送棚DSを作業ステーションWSiに搬送し、ピッキングまたは補充作業の終了後に、保管エリア101(たとえば、元の位置)に戻すまでの作業である。選択基準は、たとえば、搬送作業をしていない搬送車ACのうち、搬送対象の搬送棚DSに最も近い搬送車ACとする。
そして、作成部1105は、たとえば、最短経路探索のような既知の技術により、選択した搬送車ACから搬送対象の搬送車ACを経由して、決定部1104で決定された作業ステーションWSiまでの経路情報を作成する。
通信部1106は、作成部1105で作成された経路情報を移動装置に送信する。具体的には、たとえば、通信部1106は、経路情報を搬送車ACに送信する。また、通信部1106は、補充判定部1103で生成されたピッキング作業指示データまたは補充作業指示データに、搬送棚DSを搬送する搬送車ACの搬送車IDを付与して、決定部1104で決定された作業ステーションWSiの端末Tiに送信する。これにより、端末Tiは、受信した作業指示データをディスプレイに表示する。
管理装置302から経路情報を受信すると、搬送車ACは、経路情報にしたがって、搬送対象となる搬送棚DSに移動して、リフトアップする。そして、搬送車ACは、搬送棚DSを持ち上げた状態で、経路情報で指定された宛先となる作業ステーションWSiに、経路情報にしたがって移動する。作業ステーションWSiに到達すると、搬送車ACは、搬送棚DSをリフトダウンして待機する。
状態管理部1107は、搬送車ACの搬送情報を搬送車ACから受信し、管理する。搬送情報は、所定のタイミングで搬送車ACから管理装置302に送信される。搬送車ACの搬送情報は、たとえば、搬送車ACの現在位置、搬送作業フラグ、担当している搬送棚DSの棚ID、作業ステーションWSiへの到着フラグを含む。
搬送作業フラグとは、その搬送車ACが搬送棚DSの搬送作業を受け付けたか否かを示すフラグである。経路情報が受信された場合、搬送車ACは、搬送作業フラグをONに設定し、搬送車ACを返却した場合、搬送作業フラグをOFFに設定する。上述した管理装置302の作成部1105は、たとえば、各搬送車ACから搬送情報を取得し、搬送作業フラグがOFFである搬送車ACから、搬送作業を行わせる搬送車ACを選択する。
到着フラグとは、搬送作業中の搬送車AC(搬送作業フラグがON)が、目的地点である作業ステーションWSiに到着したか否かを示すフラグである。搬送車ACは、経路情報を参照して、目的地点である作業ステーションWSiに到着した場合、到着フラグをONに設定し、搬送車ACの返却を開始した場合、搬送作業フラグをOFFに設定する。
端末Tiは、管理装置302の通信部1106と通信する。作業指示データを受信すると、端末Tiは、受信した作業指示データをディスプレイに表示する。作業指示データにしたがって作業者Wが搬送棚DSに対しピッキング作業や補充作業をする。なお、補充作業の場合、作業者Wは、補充対象間口から取り出した物品を、その物品のピッキング対象間口に移動してもよく、空いている他のピッキング対象間口に移動してもよい。
この場合、作業者Wは、端末Tiのバーコードリーダで商品のバーコードを読み取る。また、作業者Wは、端末Tiの入力デバイス403で、作業対象となった間口の間口IDを入力する。なお、間口に当該間口の間口IDが埋め込まれたバーコードが付されている場合には、作業者Wは、バーコードリーダで当該バーコードを読み取ってもよい。端末Tiは、バーコードリーダや他の入力デバイス403で受け付けた商品の商品IDや商品の個数、棚ID、間口ID、作業対象を含む作業完了通知を、管理装置302に送信する。この場合、管理装置302は、受信した作業完了通知を用いて、棚在庫情報管理テーブル800の個数803を更新する。
なお、搬送棚DSが作業ステーションWSiに滞在している場合、作業者Wは、搬送棚DSへの物品追加作業を行ってもよい。物品追加作業とは、他の搬送棚DSに保管されている物品や、外部から他の作業ステーションWSj(j≠i)に入荷された物品を、搬送棚DSに追加する作業である。バラ単位で追加する場合、作業者Wは、追加対象商品についてピッキング対象間口が存在する場合には、そのピッキング対象間口に追加対象商品を保管する。作業者Wは、追加対象商品についてピッキング対象間口が存在しない場合には、空いているピッキング対象間口に追加対象商品を保管する。
ケース単位で追加する場合についても、作業者Wは、追加対象商品について補充対象間口が存在する場合には、その補充対象間口に追加対象商品を保管する。作業者Wは、追加対象商品について補充対象間口が存在しない場合には、空いている補充対象間口に追加対象商品をケース単位で保管する。
そして、端末Tiは、作業者Wからの入力により、物品追加情報を管理装置302に送信する。物品追加情報は、追加された物品に関する情報であり、たとえば、追加対象物品の物品ID、追加個数または追加ケース数、保管位置(棚IDおよび間口ID)、作業対象を含む。追加対象物品が未保管物品である場合、追加対象物品のサイズ、重さ、および梱包単位も物品追加情報として与えられる。管理装置302は、物品追加情報を受信すると、棚在庫情報管理テーブル800を更新する。未保管物品であれば、管理装置302は、物品情報管理テーブル700も更新する。なお、本実施例1では、ケースから物品を補充した場合、ケース内の物品の個数が最大数未満となるが、上述した物品追加により不足分がケースに補充されるものとする。
また、端末Tiは、作業者Wから返却指示を受け付けた場合、作業指示データに含まれる搬送車IDを用いて、その作業ステーションWSiに待機中の搬送車ACを特定し、その搬送車ACに返却指示データを送信する。搬送車ACは、返却指示データを受信すると、搬送棚DSをリフトアップする。そして、搬送車ACは、搬送作業フラグをOFFに設定し、搬送棚DSを元の位置に返却する。
<作業支援処理手順例>
図12は、実施例1にかかる管理装置302による作業支援処理手順例を示すフローチャートである。管理装置302は、WMS301からオーダーを待ち受け(ステップS1201:No)、オーダーを受信した場合(ステップS1201:Yes)、管理装置302は、物品602ごとに物品の個数の総和を求める(ステップS1202)。この総和をオーダー物品数と称す。そして、管理装置302は、オーダーされた物品の中で未選択物品があるか否かを判断する(ステップS1203)。
未選択物品がある場合(ステップS1203:Yes)、管理装置302は、未選択物品を選択し(ステップS1204)、棚在庫情報管理テーブル800を参照して、選択物品を保管する搬送棚DSのピッキング対象間口(棚ID805および間口806の組み合わせ)を特定する(ステップS1205)。そして、管理装置302は、生成処理を実行する(ステップS1206)。生成処理(ステップS1206)は、作業指示データおよび経路情報を生成する処理である。生成処理(ステップS1206)の詳細については後述する。
管理装置302は、生成処理(ステップS1206)で生成された経路情報を搬送車ACに送信する(ステップS1207)。これにより、搬送車ACは、経路情報を受信すると、搬送対象の搬送棚DSまで移動して搬送棚DSをリフトアップし、作業ステーションまで搬送する。
また、管理装置302は、生成処理(ステップS1206)で生成された作業指示データを、搬送棚DSの搬送先となる作業ステーションの端末Tiに送信する(ステップS1208)。そして、ステップS1203に戻る。ステップS1203において、未選択の物品がない場合(ステップS1203:No)、管理装置302は、作業支援処理を終了する。
図13は、図12に示した生成処理(ステップS1206)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。生成処理(ステップS1206)では、管理装置302は、選択物品についてピッキング対象間口にオーダー物品数の在庫があるか否かを判定する(ステップS1301)。在庫がある場合(ステップS1301:Yes)、管理装置302は、選択物品についてピッキング作業指示データを生成する(ステップS1302)。そして、管理装置302は、ピッキング作業が可能な作業ステーションを決定し(ステップS1303)、ステップS1307に移行する。
一方、ステップS1301において、オーダー物品数の在庫がない場合(ステップS1301:No)、管理装置302は、選択物品について補充対象間口にオーダー物品数の在庫があるか否かを判定する(ステップS1304)。在庫がある場合(ステップS1304:Yes)、管理装置302は、選択物品について補充作業指示データを生成する(ステップS1305)。このあと、管理装置302は、補充作業が可能な作業ステーションWSiを決定し(ステップS1306)、ステップS1307に移行する。
ステップS1307において、管理装置302は、決定した作業ステーションWSiに搬送棚DSを搬送する搬送車ACを特定する(ステップS1307)。そして、管理装置302は、経路情報を生成して(ステップS1308)、ステップS1207に移行する。
また、ステップS1304において、選択物品について補充対象間口にオーダー物品数の在庫がない場合(ステップS1304:No)、管理装置302は、選択物品について在庫切れをWMS301に通知して(ステップS1309)、ステップS1203に移行する。これにより、管理装置302は、生成処理(ステップS1206)を終了する。
このように、実施例1によれば、搬送棚DSの上部の棚段を補充対象間口として利用することで搬送棚DSの格納効率の向上を図ることができる。また、補充対象間口へのアクセスを可能する作業ステーションWSiへ搬送棚DSを搬送することにより、作業者Wは、搬送棚DSの上部の棚段にある補充対象間口から容易に物品を取り出すことができる。
実施例2について説明する。実施例1では、形態804が「バラ」であるバラ物品を搬送棚DSのピッキング対象間口に格納し、形態804が「ケース」であるケース物品を搬送棚DSの補充対象間口に格納し、補充対象間口のケース物品はピッキング作業間口への補充として利用する場合を説明した。実施例2は、ケース物品を補充に用いるだけではなく、ピッキングする場合の例である。したがって、実施例2のオーダーには、形態604として「ケース」が含まれる。なお、実施例2では、実施例1と相違する点を中心に説明するため、実施例1と共通する部分については、その説明が省略される。
図14は、実施例2にかかるピッキング作業の一例を示す説明図である。実施例2では、搬送棚DSにおいて、たとえば、天面210を境界として上部と下部を区分けされ、上部にケース物品が保管され、下部にバラ物品が保管される。搬送棚DSの上部は、ピッキング対象間口と補充対象間口に割り当てられ、搬送棚DSの下部は、ピッキング対象間口に割り当てられる。
また、実施例2では、WMS301からのオーダー群の中には、ケース単位での出荷注文をするオーダーもある。この場合、ケース単位でのオーダーについては、管理装置302は、搬送棚DSの上部のピッキング対象間口からケース単位でピッキングするよう指示する。一方、バラ単位でのオーダーについては、管理装置302は、実施例1と同様、搬送棚DSの下部のピッキング対象間口からバラ単位でピッキングするよう指示し、在庫不足の場合は、同一搬送棚DSの上部の補充対象間口に保管されている同一物品のケース物品から補充するよう指示する。
また、作業ステーションWSiは、作業支援用具Eiとして、さらに、ベルトコンベア1400を有してもよい。これにより、搬送棚DSの上部から取り出したケース物品は、複数の物品の集合であるため、バラ物品に比べて重かったりサイズが大きかったりする。したがって、作業者Wは、そのようなケース物品を、ベルトコンベア1400で搬送することができる。
図15は、実施例2にかかるオーダー管理テーブル600の一例を示す説明図である。オーダー管理テーブル600において、エントリ152は、形態604が「ケース」であるオーダーである。たとえば、物品Bについて、エントリ152での物品Bの形態604は「ケース」であり、図7の物品Bの梱包単位705は、「100」である。したがって、物品Bは、100個を1ケースとして定義される。また、エントリ153は、形態604が未定義であるオーダーである。
図16は、実施例2にかかる棚在庫情報管理テーブル800の一例を示す説明図である。エントリ163に示すように、形態804が「ケース」であっても、間口806が「上」で、かつ、作業対象807が「ピッキング」である棚在庫情報が存在する。
<機能的構成例>
図17は、実施例2にかかる管理装置302の機能的構成例を示すブロック図である。実施例2の管理装置302は、実施例1の構成に、さらに、オーダー判定部1700を備えた構成となる。そのため、実施例2では、オーダー判定部1700を中心に説明し、実施例1と同一内容については説明を省略する。
オーダー判定部1700は、オーダーからその形態を判定する。具体的には、たとえば、図15のオーダー管理テーブル600において、エントリ61の形態604は「バラ」である。形態604が「バラ」である物品は、搬送棚DSの下部のピッキング対象間口に保管されている。オーダー判定部1700は、搬送棚DSの下部のピッキング対象間口からエントリ61の物品602である物品Aをピッキングすべき物品と判定する。
図9の作業ステーション情報管理テーブル900において、たとえば、どのエントリもアクセス902で「下部不可」がないものとする。すなわち、すべての作業ステーションWSiは、搬送棚DSの下部にアクセスできる作業ステーションWSiである。したがって、管理装置302は、どの作業ステーションWSに搬送棚DSを搬送させてもよい。
また、図15のオーダー管理テーブル600において、エントリ152の形態604は「ケース」である。図16の棚在庫情報管理テーブル800では、形態604が「ケース」である物品Bは、エントリ163において、棚ID805が「S02」である搬送棚DSの上部のピッキング対象間口(間口806、作業対象807)に保管されている。オーダー判定部1700は、搬送棚DSの上部のピッキング対象間口に保管されているケース物品である物品Bをピッキングすべき物品と判定する。
この場合、決定部1104は、作業ステーション情報管理テーブル900を参照して、オーダー判定部1700で判定されたピッキング対象物品の形態604に応じて、ピッキング対象物品のピッキング作業を行わせる作業ステーションWSiを決定する。たとえば、ピッキング対象物品がバラ物品の場合、当該バラ物品は、搬送棚DSの下部のピッキング対象間口に保管されている。したがって、決定部1104は、作業ステーション情報管理テーブル900にアクセスして、状態803が「作業中」である作業ステーション801の中から、バラ物品のピッキング作業を行わせる作業ステーションWSiを決定する。
また、ピッキング対象物品がケース物品の場合、当該ケース物品は、搬送棚DSの上部の補充対象間口に保管されている。したがって、決定部1104は、作業ステーション情報管理テーブル900にアクセスして、状態803が「作業中」であり、かつ、アクセス902が「上部可能」である作業ステーション801の中から、ケース物品のピッキング作業を行わせる作業ステーションを決定する。アクセス902が「上部可能」である作業ステーション801は、作業支援用具Eiを有する作業ステーションWSiである。
また、オーダーの形態が「ケース」であっても、搬送棚DSの上部に当該オーダーのケース物品が在庫切れの場合がある。この場合、オーダー判定部1700は、形態604および個数603の変換処理を実行する。具体的には、たとえば、オーダー判定部1700は、オーダーの形態を「ケース」から「バラ」に変更し、オーダーの個数を、ケースの個数からバラの個数に変換する。
たとえば、エントリ152の物品602は物品Bであり、形態604は「ケース」である。オーダー判定部1700は、ケース物品である物品Bがある搬送棚DSの上部で在庫切れと判定した場合、同一の搬送棚DSの下部に物品Bのバラ物品が保管されているか否かを判定する。保管されている場合、オーダー判定部1700は、オーダーされた物品Bのケース物品の個数を、バラ物品の個数に変換する。
たとえば、オーダー管理テーブル600のエントリ62の個数603および形態604は、「1」および「ケース」であり、物品情報管理テーブル700の管理ID701が「003」のエントリの物品702および梱包単位705は、「B」および「100」である。したがって、オーダーされた物品Bのケース物品の個数をバラに換算すると、100個(=1×100)となる。オーダー判定部1700は、変換後に、再度ピッキング対象間口を特定し、特定した搬送棚DSの下部のピッキング対象間口に、物品Bが100個保管されていれば、ピッキングすべきと判定し、不足していれば在庫不足と判定する。
この場合、物品Bは、バラ物品扱いとなるため、決定部1104は、作業ステーション情報管理テーブル900にアクセスして、状態803が「作業中」である作業ステーション801の中から、物品Bのピッキング作業を行わせる作業ステーションを決定する。
また、オーダーに物品の形態が指定されていない場合、オーダー判定部1700は、形態特定処理を実行する。具体的には、たとえば、オーダー判定部1700は、オーダーされた物品の個数と当該物品の梱包単位705とに基づいて、当該形態が「ケース」であるか「バラ」であるかを判定する。たとえば、オーダー管理テーブル600のエントリ153の形態604が指定されていない。すなわち、エントリ153のオーダーでは、物品Bが100バラで注文されているのか、100ケース注文されているのか不明である。このため、オーダー判定部1700は、物品情報管理テーブル700のエントリ72(物品B)の梱包単位705を参照する。
オーダー判定部1700は、オーダーされた物品602,702の個数603と梱包単位705とを比較する。個数603が梱包単位705の倍数に一致する場合、オーダー判定部1700は、物品602の形態604をケースと判定する。物品Bの場合、エントリ153で個数603が100であり、エントリ72で梱包単位705が「100」である。したがって、個数603(100個)は、梱包単位705(100)の倍数(1倍なので100)に一致する。したがって、オーダー判定部1700は、エントリ153の形態604を「ケース」に設定し、かつ、個数603を「100」から「1」(=100個÷梱包単位100)に変更する。
なお、物品Bの個数603が「200」であっても、梱包単位705の倍数となる。この場合も、オーダー判定部1700は、エントリ63の形態604を「ケース」に設定し、かつ、個数603を「200」から「2」(=200個÷梱包単位100)に変更する。
また、個数603が梱包単位705の倍数に一致しない場合、オーダー判定部1700は、物品602の個数603のうち、梱包単位705の倍数に一致する最大個数の形態604を「ケース」と判定し、残余の個数の形態604を「バラ」と判定する。たとえば、物品Bの個数603が「256」である場合、オーダー判定部1700は、物品Bの個数「256個」のうち、梱包単位「100」の倍数に一致する最大個数「200個」の形態604を「ケース」と判定し、残余の個数「56個」を「バラ」と判定する。これが、形態特定処理の処理内容である。
なお、管理装置302は、ケース物品のピッキング作業指示データとバラ物品の作業指示データを、異なるピッキング作業指示データとして管理する。この場合、作業者Wは、ピッキング後にケース、バラそれぞれでピッキングした物品を同じ梱包箱に詰めるなどの作業を実施する。
<作業支援処理手順例>
図18は、実施例2にかかる管理装置302による作業支援処理手順例を示すフローチャートである。管理装置302は、WMS301からオーダーを待ち受け(ステップS1801:No)、オーダーを受信した場合(ステップS1801:Yes)、管理装置302は、物品602ごとに形態604別の物品の個数の総和を求める(ステップS1802)。この総和をオーダー物品数と称す。以降、同一物品であっても形態604が異なれば、別物品として扱う。そして、管理装置302は、オーダーされた物品の中で未選択物品があるか否かを判断する(ステップS1803)。
未選択物品がある場合(ステップS1803:Yes)、管理装置302は、未選択物品を選択し(ステップS1804)、選択物品について形態604があるか否かを判断する(ステップS1805)。形態604がない場合(ステップS1805:No)、管理装置302は、上述したように、形態特定処理を実行して(ステップS1806)、ステップS1807に移行する。一方、ステップS1805で、形態604がある場合(ステップS1805:Yes)、ステップS1807に移行する。
つぎに、管理装置302は、選択物品の形態604が「バラ」であるか「ケース」であるかを判断する(ステップS1807)。ケースである場合(ステップS1807:ケース)、管理装置302は、選択物品(ケース物品)を保管する搬送棚DSのピッキング対象間口(棚ID805および間口806の組み合わせ)を特定する(ステップS1808)。
そして、管理装置302は、選択物品(ケース物品)について、ピッキング対象間口にオーダー物品数の在庫があるか否かを判定する(ステップS1809)。在庫がない場合(ステップS1809:No)、管理装置302は、選択物品(ケース物品)について、上述した形態604および個数603の変換処理を実行し(ステップS1810)、ステップS1815に移行する。
一方、在庫がある場合(ステップS1809:Yes)、管理装置302は、選択物品(ケース物品)についてピッキング作業指示データを生成する(ステップS1811)。そして、管理装置302は、作業ステーション情報管理テーブル900のアクセス902が「上部可能」でかつ状態803が「作業中」である作業ステーションを、ピッキング作業が可能な作業ステーションWSiに決定する(ステップS1812)。
このあと、管理装置302は、実施例1と同様、決定した作業ステーションWSiに搬送棚DSを搬送する搬送車ACを特定し(ステップS1813)、経路情報を生成して(ステップS1814)、ステップS1817に移行する。
一方、ステップS1807において、選択物品の形態604が「バラ」であると判断された場合(ステップS1807:バラ)、管理装置302は、棚在庫情報管理テーブル800を参照して、選択物品(バラ物品)を保管する搬送棚DSのピッキング対象間口(棚ID805および間口806の組み合わせ)を特定する(ステップS1815)。そして、管理装置302は、生成処理を実行する(ステップS1816)。生成処理(ステップS1816)は、図13に示した生成処理(ステップS1206)と同一処理である。
このあと、管理装置302は、生成された経路情報を搬送車ACに送信する(ステップS1817)。これにより、搬送車ACは、経路情報を受信すると、搬送対象の搬送棚DSまで移動して搬送棚DSをリフトアップし、作業ステーションWSiまで搬送する。
また、管理装置302は、生成された作業指示データを、搬送棚DSの搬送先となる作業ステーションの端末Tiに送信する(ステップS1818)。そして、ステップS1803に戻る。ステップS1803において、未選択の物品がない場合(ステップS1803:No)、管理装置302は、作業支援処理を終了する。
以上により、オーダーの物品形態によって取り出す棚段および間口を設定し、作業可能な作業ステーションWSiを選択することで、補充対象間口からピッキング対象間口への物品の補充作業を低減することができる。
実施例3について説明する。実施例1および実施例2では、補充用の物品を搬送棚DSの上部の棚段に保管する例について述べた。実施例3では、補充用の物品を搬送棚DSの下部の棚段に保管する例である。なお、実施例3では、実施例1および実施例2と相違する点を中心に説明するため、実施例1および実施例2と共通する部分については、その説明が省略される。
図19は、実施例3にかかる作業例を示す説明図である。ここでは、一例として、搬送棚DSの上部と下部との境界は、最下段の棚段201とその1つ上の棚段202との棚板とする。実施例1に適用する場合、搬送棚DSの上部の棚段202〜205が、ピッキング対象間口となり、下部の棚段201が補充対象間口となる。そして、ピッキング対象間口には、バラ物品が保管され、補充対象間口には、ケース物品が保管される。また、実施例2に適用する場合、搬送棚DSの上部の棚段202〜205がピッキング対象間口となり、下部の棚段201がピッキング対象間口および補充対象間口となる。そして、搬送棚DSの上部の棚段202〜205のピッキング対象間口には、バラ物品が保管される。また、搬送棚DSの下部の棚段201のピッキング対象間口および補充対象間口には、ケース物品が保管される。
たとえば、実施例1および実施例2に適用される場合、作業者Wは、作業支援用具Eiとしての作業台を用いて、搬送棚DSの上部の棚段202〜205のピッキング対象間口からバラ物品をピッキングする。また、作業者Wは、作業台を使わずに、搬送棚DSの下部の棚段201の補充対象間口に保管されているケース物品から不足分のバラ物品を取り出して、搬送棚DSの上部の棚段202〜205のピッキング対象間口に補充する。また、実施例2に適用される場合、作業者Wは、作業台を使わずに、搬送棚DSの下部の棚段201のピッキング対象間口に保管されているケース物品をピッキングする。
図20は、実施例3にかかる作業ステーション情報管理テーブル900の一例を示す説明図である。図7に示した作業ステーション情報管理テーブル900では、アクセス902の定義が「上部可能」または「上部不可」であったが、実施例3の場合、アクセス902の定義は「下部可能」または「下部不可」となる。
このように、実施例3では、作業支援用具Eiが作業台であり、作業者Wは、常時安定して搬送棚DSの上部の棚段202〜205から物品をピッキングすることができる。すなわち、作業支援用具Eiの種類に応じて、アクセス902の定義を決定すればよい。したがって、作業者Wは、作業支援用具Eiの種類に依存せずに、安定した作業を行うことができる。また、搬送棚DSの上部の棚段202〜205のピッキング対象間口が最も利用頻度が高い間口である場合、作業効率の向上を図ることができる。
実施例4は、実施例1〜3において、1梱包単位当たりの重量が重い物品が、軽い物品よりも下方に保管される例である。すなわち、物品の形態604にかかわらず、重量の重い物品(形態604がケースの場合はケース物品)が搬送棚DSの下方に保管される。たとえば、重量しきい値が決められている場合、重量しきい値未満の物品を軽い物品、重量しきい値以上の物品を重い物品と定義する。なお、実施例4では、実施例1〜3と相違する点を中心に説明するため、実施例1〜3と共通する部分については、その説明が省略される。
たとえば、実施例1に適用される場合、重量しきい値以上のバラ物品のピッキング対象間口および重量しきい値以上のケース物品の補充対象間口は、棚段201〜205において、重量しきい値未満の物品を保管する間口よりも下段の棚段になるように、棚在庫情報管理テーブル800に設定される。
これにより、重量が重い物品ほど、より下段の棚段に保管される。したがって、搬送される搬送棚DSの安定性の向上を図ることができる。また、より重い物品を搬送棚DSの下部に保管することにより、作業者Wの作業負担を軽減することができる。
また、重量しきい値以上のバラ物品のピッキング対象間口は、下部の棚段201〜204において、重量しきい値未満のバラ物品のピッキング対象間口よりも下段になるように、棚在庫情報管理テーブル800に設定されてもよい。また、重量しきい値以上のケース物品の補充対象間口は、上部の棚段205において、重量しきい値未満のケース物品の補充対象間口よりも下段になるように、棚在庫情報管理テーブル800に設定されてもよい。
これにより、重量が重いバラ物品ほど、搬送棚DSの下部の棚段において、そのピッキング対象間口がより下方に保管され、重量が重いケース物品ほど、搬送棚DSの上部の棚段において、その補充対象間口がより下方に保管される。したがって、搬送される搬送棚DSの安定性の向上を図ることができる。また、より重い物品を搬送棚DSの下部に保管することにより、作業者Wの作業負担を軽減することができる。また、ピッキング対象間口が補充対象間口よりも下段の棚段に設定されるため、ピッキング作業の効率化を維持することができる。
また、たとえば、実施例2に適用される場合、重量しきい値以上のバラ物品のピッキング対象間口、重量しきい値以上のケース物品の補充対象間口および重量しきい値以上のケース物品のピッキング対象間口は、棚段201〜205において、重量しきい値未満の物品を保管する間口よりも下段の棚段になるように、棚在庫情報管理テーブル800に設定される。
これにより、重量が重い物品ほど、より下段の棚段に保管される。したがって、搬送される搬送棚DSの安定性の向上を図ることができる。また、より重い物品を搬送棚DSの下部に保管することにより、作業者Wの作業負担を軽減することができる。
また、たとえば、実施例2に適用される場合、重量しきい値以上のバラ物品のピッキング対象間口は、下部の棚段201〜204において、重量しきい値未満のバラ物品のピッキング対象間口よりも下段になるように、棚在庫情報管理テーブル800に設定されてもよい。また、重量しきい値以上のケース物品のピッキング対象間口および補充対象間口は、上部の棚段205において、重量しきい値未満のケース物品のピッキング対象間口および補充対象間口よりも下段になるように、棚在庫情報管理テーブル800に設定されてもよい。
これにより、重量が重いバラ物品ほど、搬送棚DSの下部の棚段において、そのピッキング対象間口がより下方に保管され、重量が重いケース物品ほど、搬送棚DSの上部の棚段において、その補充対象間口がより下方に保管される。したがって、搬送される搬送棚DSの安定性の向上を図ることができる。また、より重い物品を搬送棚DSの下部に保管することにより、作業者Wの作業負担を軽減することができる。また、バラ物品のピッキング対象間口がケース物品の補充対象間口よりも下段の棚段に設定されるため、ピッキング作業の効率化を維持することができる。また、上部の棚段には、ケース物品のピッキング対象間口も存在するため、補充対象間口からピッキング対象間口への補充作業を低減することができる。
また、たとえば、実施例3に適用される場合、重量しきい値以上のバラ物品のピッキング対象間口、重量しきい値以上のケース物品の補充対象間口および重量しきい値以上のケース物品のピッキング対象間口は、棚段201〜205において、重量しきい値未満の物品を保管する間口よりも下段の棚段になるように、棚在庫情報管理テーブル800に設定される。
これにより、重量が重い物品ほど、より下段の棚段に保管される。したがって、搬送される搬送棚DSの安定性の向上を図ることができる。また、より重い物品を搬送棚DSの下部に保管することにより、作業者Wの作業負担を軽減することができる。
また、たとえば、実施例3に適用される場合、重量しきい値以上のバラ物品のピッキング対象間口は、上部の棚段202〜205において、重量しきい値未満のバラ物品のピッキング対象間口よりも下段になるように、棚在庫情報管理テーブル800に設定されてもよい。また、重量しきい値以上のケース物品のピッキング対象間口および補充対象間口は、下部の棚段201において、重量しきい値未満のケース物品のピッキング対象間口および補充対象間口よりも下段になるように、棚在庫情報管理テーブル800に設定されてもよい。
また、たとえば、実施例3に適用される場合、重量しきい値以上のバラ物品のピッキング対象間口は、上部の棚段202〜205において、重量しきい値未満のバラ物品のピッキング対象間口よりも下段になるように、棚在庫情報管理テーブル800に設定されてもよい。また、重量しきい値以上のケース物品のピッキング対象間口および補充対象間口は、下部の棚段201において、重量しきい値未満のケース物品のピッキング対象間口および補充対象間口よりも下段になるように、棚在庫情報管理テーブル800に設定されてもよい。
これにより、重量が重いバラ物品ほど、搬送棚DSの下部の棚段において、そのピッキング対象間口がより下方に保管され、重量が重いケース物品ほど、搬送棚DSの上部の棚段において、その補充対象間口がより下方に保管される。したがって、搬送される搬送棚DSの安定性の向上を図ることができる。また、より重い物品を搬送棚DSの下部に保管することにより、作業者Wの作業負担を軽減することができる。また、バラ物品のピッキング対象間口がケース物品の補充対象間口よりも上部の棚段に設定されるため、作業支援用具Eiなしで上段にアクセス可能な搬送棚DSの場合、ピッキング作業の効率化を維持することができる。また、上部の棚段には、ケース物品のピッキング対象間口も存在するため、補充対象間口からピッキング対象間口への補充作業を低減することができる。
実施例5は、実施例1〜4において、搬送棚DSの上部に物品を搬送して載置する例である。なお、実施例5では、実施例1〜4と相違する点を中心に説明するため、実施例1〜4と共通する部分については、その説明が省略される。
図21は、搬送システムの一例を示す平面図である。図22は、搬送システムによる物品の搬送例を示す説明図である。搬送システム2100は、倉庫100の天井に設置される。搬送システム2100は、レール2101と、搬送機2102と、を有する。レール2101は、搬送機2102をX方向およびY方向に移動させる。X方向およびY方向は、直交しあう方向であり、X方向およびY方向で張られるXY平面は、保管エリア101の床面に平行な面である。
搬送機2102は、管理装置302により制御される。具体的には、たとえば、搬送機2102は、レール2101上を移動する。搬送機2102は、レール2101上でZ方向に昇降する。Z方向は、XY平面に直交する方向である。搬送機2102は、アーム2200を有し、物品を把持および解放する。搬送機2102は、作業ステーションWSiに入荷された物品や他の搬送棚DSの天面210を有する棚段205に保管されている物品をアーム2200で把持し、搬送先となる搬送棚DSの位置までレール2101で移動し、当該搬送棚DSの天面210に物品を載置する。
図23は、物品搬送処理手順例を示すフローチャートである。管理装置302は、管理者の操作入力により搬送対象物品を指定する(ステップS2301)。搬送対象物品は、たとえば、作業ステーションに入荷された物品でもよく、搬送棚DSの天面210を有する棚段205上に保管されている物品でもよい。管理装置302は、搬送機2102に対し、指定された搬送対象物品までの移動指示を送信する(ステップS2302)。管理装置302は、たとえば、指定された搬送対象物品の位置に最も近い搬送機2102に移動指示を送信する。これにより、搬送機2102は、搬送対象物品の位置まで移動し、アーム2200を降下して搬送対象物品を把持し、アーム2200を上昇させる。そして、搬送機2102は、管理装置302に移動完了通知を送信する。
管理装置302は、棚在庫情報管理テーブル800を参照して、搬送対象物品を保管する間口を含む棚段205を有する特定の搬送棚DSを検索する(ステップS2303)。そして、管理装置302は、検索した特定の搬送棚DSが作業中であるか否かを判断する(ステップS2304)。具体的には、たとえば、管理装置302は、搬送作業フラグがONである搬送車ACを特定し、当該搬送車ACの搬送情報に、ステップS2303で検索された特定の搬送棚DSの棚IDがあるか否かを判断する。特定の搬送棚DSの棚IDがある場合(ステップS2304:Yes)、特定の搬送棚DSは作業中であると判定され、管理装置302は、その搬送作業フラグがOFFになるまで待機する。一方、特定の搬送棚DSの棚IDがない場合(ステップS2304:No)、ステップS2305に移行する。
管理装置302は、移動完了であるか否か、すなわち、搬送機2102が搬送対象物品の上方まで移動したか否かを判断する(ステップS2305)。具体的には、たとえば、管理装置302は、搬送機2102から移動完了通知を受信した場合に移動が完了したと判断する。移動完了でない場合(ステップS2305:No)、管理装置302は、移動完了するまで待機する。移動完了である場合(ステップS2305:Yes)、管理装置302は、指定した搬送機2102に対し、特定の搬送棚DSへの搬送指示を送信する(ステップS2306)。これにより、搬送機2102は、特定の搬送棚DSの位置まで移動し、アーム2200を降下して搬送対象物品を特定の搬送棚DSの棚段205の間口に載置し、アーム2200を上昇させる。そして、搬送機2102は、管理装置302に搬送完了通知を送信する。
管理装置302は、搬送完了であるか否か、すなわち、搬送機2102が搬送対象物品を特定の搬送棚DSに載置したか否かを判断する(ステップS2307)。具体的には、たとえば、管理装置302は、搬送機2102から搬送完了通知を受信した場合に搬送が完了したと判断する。搬送完了でない場合(ステップS2307:No)、管理装置302は、搬送完了するまで待機する。搬送完了である場合(ステップS2307:Yes)、管理装置302は、物品搬送処理を終了する。
これにより、搬送棚DSの上部の棚段205への補充を自動的に行うことができ、補充作業の効率化を図ることができる。
なお、上述の例では、搬送棚DSの上方位置に搬送機2102を移動させることにより搬送機2102が把持する物品を搬送棚DSに保管する例について説明したが、搬送機2102の下方位置に、搬送機2102が把持する物品を保管する搬送棚DSを移動させてもよい。この場合、管理装置302は、ステップS2303で示したように、棚在庫情報管理テーブル800を参照して、搬送対象物品を保管する間口を含む棚段205を有する特定の搬送棚DSと、当該特定の搬送棚DSに最も近い特定の搬送車ACを検索する。
そして、管理装置302は、特定の搬送車ACから特定の搬送棚DSを経由して搬送機2102の下方位置に到達するという経路情報を生成し、生成した経路情報を含む搬送指示データを特定の搬送車ACに送信する。特定の搬送車ACは、受信した経路情報に従って特定の搬送棚DSをリフトアップしながら搬送して、搬送機2102の下方位置に到達する。到着した場合、搬送車ACは到着通知を管理装置302に送信する。管理装置302は、当該到着通知を受信した場合、搬送機2102を制御して、下方に到達した特定の搬送棚DSの最上段に物品を載置する。このあと、管理装置302は、特定の搬送車ACに返却指示データを送信し、特定の搬送車ACは、返却指示データを受信すると、経路情報にしたがって特定の搬送棚DSを元の位置に戻す。
これにより、搬送システムは、ピンポイントで搬送棚DSの直上に搬送機2102を移動させる必要がないため、搬送システムの簡略化が可能となり、設備コストの低減を図ることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、第1の保管位置である補充対象間口から第2の保管位置であるピッキング対象間口への補充作業の効率化を図ることができる。
また、第1の保管位置を第2の保管位置よりも上方の保管位置に設定することにより、上方の保管位置に保管されている物品をその下方の保管位置に補充することができる。換言すれば、上方の保管位置を補充用の間口として用いることができ、保管スペースの効率的な利用を図ることができる。また、下方の保管位置は、上方の保管位置から物品が補充されるため、下方の保管位置からのピッキング作業の効率化を図ることができる。
また、第1の保管位置を第2の保管位置よりも下方の保管位置に設定してもよい。これにより、下方の保管位置に保管されている物品をその上方の保管位置に補充することができる。換言すれば、下方の保管位置を補充用の間口として用いることができ、保管スペースの効率的な利用を図ることができる。また、上方の保管位置は、下方の保管位置から物品が補充されるため、上方の保管位置からのピッキング作業の効率化を図ることができる。
また、物品の保管位置を、物品形態に応じて、第1の保管位置および第2の保管位置のいずれかの保管位置に設定してもよい。これにより、第1の保管位置および第2の保管位置の組み合わせは、物品形態を考慮した補充作業に適した組み合わせに設定され、補充作業の効率化を図ることができる。
また、物品の保管位置を、物品の重量に応じて、重量が重い物品を保管する保管位置ほど搬送棚の下方の保管位置に設定してもよい。これにより、搬送される搬送棚の安定性の向上を図ることができる。また、作業者Wの作業負担を軽減することができる。
また、物品を搬送する搬送機を含む搬送システムを用いてもよい。これにより、搬送棚の上部に物品を容易に保管することができ、保管スペースの効率的な利用を図ることができる。
また、移動装置により搬送機の上方まで搬送棚を搬送してもよい。これにより、ピンポイントで搬送棚DSの直上に搬送機2102を移動させる必要がないため、搬送システムの簡略化が可能となり、設備コストの低減を図ることができる。
また、オーダーに含まれている物品形態に応じて保管位置を検索してもよい。これにより、物品形態に応じて、補充作業やピッキング作業を指示することができ、作業効率化を図ることができる。
また、オーダーに含まれている物品の個数に応じて保管位置を検索し、物品の個数を充足する間口を特定してもよい。これにより、補充作業とピッキング作業のうちいずれの作業を行うべきかを自動判定することができ、作業効率化を図ることができる。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲の趣旨内における様々な変形例及び同等の構成が含まれる。たとえば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに本発明は限定されない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えてもよい。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えてもよい。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、または置換をしてもよい。
また、前述した各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、たとえば集積回路で設計する等により、ハードウェアで実現してもよく、プロセッサ401がそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し実行することにより、ソフトウェアで実現してもよい。
各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、又は、IC(Integrated Circuit)カード、SDカード、DVD(Digital Versatile Disc)の記録媒体に格納することができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、実装上必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。

Claims (15)

  1. 物流に関する作業対象に応じた作業支援を実行するピッキングシステムであって、
    前記ピッキングシステムは、プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、物品を保管する搬送棚を移動させる移動装置および前記搬送棚に対して作業が行われる作業ステーションの端末と通信する通信インタフェースと、を有し、
    前記記憶デバイスは、前記搬送棚内の前記物品の保管位置について前記物品および前記作業対象を記憶する棚在庫情報と、前記作業ステーションについて前記搬送棚の第1の保管位置へのアクセス可否を示す情報を記憶する作業ステーション情報と、を有し、
    前記プロセッサは、
    特定の物品を指定するオーダーを受信し、
    前記特定の物品を保管する第1の保管位置を前記棚在庫情報から検索し、
    前記特定の物品を、前記第1の保管位置から前記搬送棚の第2の保管位置に移動するように指示する特定の作業対象に関する作業指示データを生成し、
    前記作業ステーション情報を参照して、前記第1の保管位置にアクセスして前記特定の作業対象を行うことが可能な特定の作業ステーションを検索し、
    前記特定の作業ステーションの端末に、前記作業指示データを送信し、
    前記搬送棚を前記特定の作業ステーションに搬送するように指示する搬送指示データを前記移動装置に送信する、
    ことを特徴とするピッキングシステム。
  2. 請求項1に記載のピッキングシステムであって、
    前記第1の保管位置は、前記第2の保管位置よりも上方の保管位置である、
    ことを特徴とするピッキングシステム。
  3. 請求項1に記載のピッキングシステムであって、
    前記第1の保管位置は、前記第2の保管位置よりも下方の保管位置である、
    ことを特徴とするピッキングシステム。
  4. 請求項1に記載のピッキングシステムであって、
    前記棚在庫情報は、前記保管位置に応じて前記物品の梱包単位を規定する物品形態を含み、
    前記物品の保管位置は、前記物品形態に応じて、前記第1の保管位置および前記第2の保管位置のいずれかの保管位置に設定される、
    ことを特徴とするピッキングシステム。
  5. 請求項1に記載のピッキングシステムであって、
    前記物品の保管位置は、前記物品の重量に応じて、重量が重い物品を保管する保管位置ほど前記搬送棚の下方の保管位置に設定される、
    ことを特徴とするピッキングシステム。
  6. 請求項1に記載のピッキングシステムであって、
    前記搬送棚が存在する保管エリアの上方に、前記物品を搬送する搬送機を含む搬送システムを有し、
    前記プロセッサは、
    保管対象物品を前記第1の保管位置に保管する保管先の搬送棚を前記棚在庫情報から検索し、
    前記搬送機を制御して、前記保管対象物品を搬送し、
    前記保管対象物品の前記保管先の搬送棚の上方に前記搬送機が位置する場合、前記保管対象物品を前記保管先の搬送棚における前記第1の保管位置に保管する、
    ことを特徴とするピッキングシステム。
  7. 請求項6に記載のピッキングシステムであって、
    前記プロセッサは、
    前記保管対象物品を把持する搬送機の下方位置に搬送するように指示する特定の搬送指示データを前記移動装置に送信し、
    前記移動装置により前記保管先の搬送棚が前記搬送機の下方位置に到達した場合、前記搬送機を制御して、前記保管先の搬送棚における前記第1の保管位置に前記保管対象物品を保管する、
    ことを特徴とするピッキングシステム。
  8. 請求項1に記載のピッキングシステムであって、
    前記棚在庫情報は前記保管位置に応じて前記物品の梱包単位を規定する物品形態を含み、
    前記オーダーは、さらに、前記特定の物品に関する特定の物品形態を含み、
    前記プロセッサは、
    前記第1の保管位置および前記第2の保管位置のうち、前記特定の物品形態に関連付けられている特定の保管位置を、前記棚在庫情報から検索し、
    前記特定の物品を前記特定の保管位置から取り出すという、前記特定の保管位置に対応する前記作業対象に関する作業指示データを生成する、
    ことを特徴とするピッキングシステム。
  9. 請求項1に記載のピッキングシステムであって、
    前記オーダーは、さらに、前記特定の物品の個数を含み、
    前記プロセッサは、
    前記第1の保管位置および前記第2の保管位置のうち、前記特定の物品の個数を充足する特定の保管位置を、前記棚在庫情報から検索し、
    前記特定の物品を前記特定の保管位置から取り出すという、前記特定の保管位置に対応する前記作業対象に関する作業指示データを生成する、
    ことを特徴とするピッキングシステム。
  10. 物流に関する作業対象に応じた作業支援を実行するピッキングシステムであって、
    前記ピッキングシステムは、プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、物品を保管する搬送棚を移動させる移動装置および前記搬送棚に対して前記作業支援が行われる作業ステーションの端末と通信する通信インタフェースと、前記搬送棚が存在する保管エリアの上方に前記物品を搬送する搬送機を含む搬送システムと、を有し、
    前記記憶デバイスは、前記搬送棚内の前記物品の保管位置について前記物品および前記作業対象を記憶する棚在庫情報を有し、
    前記プロセッサは、
    保管対象物品を保管すべき保管先の搬送棚を前記棚在庫情報から検索し、
    前記搬送機を制御して、前記保管対象物品の前記保管先の搬送棚の上方に前記保管対象物品を搬送し、
    前記保管対象物品を前記保管先の搬送棚の上方の保管位置に保管する、
    ことを特徴とするピッキングシステム。
  11. 物流に関する作業対象に応じた作業支援を実行するピッキングシステムによるピッキング方法であって、
    前記ピッキングシステムは、プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、物品を保管する搬送棚を移動させる移動装置および前記搬送棚に対して作業が行われる作業ステーションの端末と通信する通信インタフェースと、を有し、
    前記記憶デバイスは、前記搬送棚内の前記物品の保管位置について前記物品および前記作業対象を記憶する棚在庫情報と、前記作業ステーションについて前記搬送棚の第1の保管位置へのアクセス可否を示す情報を記憶する作業ステーション情報と、を有し、
    前記ピッキング方法は、
    前記プロセッサは、
    特定の物品を指定するオーダーを受信し、
    前記特定の物品を保管する第1の保管位置を前記棚在庫情報から検索し、
    前記特定の物品を、前記第1の保管位置から前記搬送棚の第2の保管位置に移動するように指示する特定の作業対象に関する作業指示データを生成し、
    前記作業ステーション情報を参照して、前記第1の保管位置にアクセスして前記特定の作業対象を行うことが可能な特定の作業ステーションを検索し、
    前記特定の作業ステーションの端末に、前記作業指示データを送信し、
    前記搬送棚を前記特定の作業ステーションに搬送するように指示する搬送指示データを前記移動装置に送信する、
    ことを特徴とするピッキング方法。
  12. 請求項11に記載のピッキング方法であって、
    前記第1の保管位置は、前記第2の保管位置よりも上方の保管位置である、
    ことを特徴とするピッキング方法。
  13. 請求項11に記載のピッキング方法であって、
    前記第1の保管位置は、前記第2の保管位置よりも下方の保管位置である、
    ことを特徴とするピッキング方法。
  14. 請求項11に記載のピッキング方法であって、
    前記第1の保管位置および前記第2の保管位置は、各々の保管位置に保管される物品の形態に応じて設定される、
    ことを特徴とするピッキング方法。
  15. 請求項11に記載のピッキング方法であって、
    前記物品の保管位置は、前記物品の重量に応じて、重量が重い物品を保管する保管位置ほど前記搬送棚の下方の保管位置に設定される、
    ことを特徴とするピッキング方法。
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