JP6608712B2 - 車両下部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両下部構造に関する。
下記特許文献1には、車両床下整流構造が開示されている。簡単に説明すると、車体の下面側がアンダカバーによって覆われると共に、ロッカの車両幅方向外側の側面下部側及び下面側がロッカモールによって覆われており、アンダカバー及びロッカモールはそれぞれ車体側に固定されている。そして、この構造では、アンダカバーが略水平に配設されると共に、アンダカバーの下面の一般部とロッカモールの下壁部の下面とが略同一の地上高に設定されている。
特開2010−208408号公報
しかしながら、この構造では、アンダカバーの車両幅方向外側の端部及びロッカモールの車両幅方向内側の端部がそれぞれロッカの下壁部に固定されているため、アンダカバーの下面の一般部とロッカモールの下壁部の下面との間には車両上方側へ凹となる比較的深い凹部が形成されてしまう。そして、車両走行時に、例えば、この比較的深い凹部に一旦流入してから流出された空気と、車両床下を車両前方側から車両後方側へ流れる空気流とが干渉すると、車両床下を車両前方側から車両後方側へ流れる空気流が乱れて車両の空力特性の低下の原因となり得る。
本発明は、上記事実を考慮して、車両走行時における車両床下の空気流をより安定化させることができる車両下部構造を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車両下部構造は、車体の下面側を離間して覆うカバー本体部を備えると共に、前記カバー本体部には、車体下部の側部に配置されたロッカの少なくとも一部を覆うロッカカバー部が設定されているアンダカバーと、前記ロッカの少なくとも一部を車両幅方向外側及び車両下方側から離間して覆うモール本体部を備えると共に、前記モール本体部には、車両底面視で前記アンダカバーの前記ロッカカバー部の少なくとも一部と重なるラップ部が設定されているロッカモールと、を有し、前記アンダカバーの前記ロッカカバー部及び前記ロッカモールの前記ラップ部は、前記車体の下面側から離間した位置においてそれぞれの締結部で互いに重ね合わせられた状態で締結されており前記アンダカバーの前記ロッカカバー部には、前記アンダカバーの前記締結部の周辺部から車両上方側へ突出すると共に前記ロッカと対向する頂部を備えた突出部が形成されている
請求項に記載する本発明の車両下部構造は、車体の下面側を離間して覆うカバー本体部を備えると共に、前記カバー本体部には、車体下部の側部に配置されたロッカの少なくとも一部を覆うロッカカバー部が設定されているアンダカバーと、前記ロッカの少なくとも一部を車両幅方向外側及び車両下方側から離間して覆うモール本体部を備えると共に、前記モール本体部には、車両底面視で前記アンダカバーの前記ロッカカバー部の少なくとも一部と重なるラップ部が設定されているロッカモールと、を有し、前記アンダカバーの前記ロッカカバー部及び前記ロッカモールの前記ラップ部は、前記車体の下面側から離間した位置においてそれぞれの締結部で互いに重ね合わせられた状態で締結されており前記ロッカは、車室内側に配置されたロッカインナパネルと、車室外側に配置されて前記ロッカインナパネルと接合されたロッカアウタパネルと、を備え、前記締結部は、前記ロッカインナパネルの車両下方側に配置されている
請求項1及び請求項2にそれぞれ記載された構成によれば、アンダカバーのカバー本体部が車体の下面側を離間して覆っており、カバー本体部には、車体下部の側部に配置されたロッカの少なくとも一部を覆うロッカカバー部が設定されている。これに対して、ロッカモールのモール本体部は、ロッカの少なくとも一部を車両幅方向外側及び車両下方側から離間して覆っており、モール本体部には、車両底面視でアンダカバーのロッカカバー部の少なくとも一部と重なるラップ部が設定されている。
ここで、アンダカバーのロッカカバー部及びロッカモールのラップ部は、車体の下面側から離間した位置においてそれぞれの締結部で互いに重ね合わせられた状態で締結されている。このため、締結部をその周囲部よりも車両上方側へ凹ませるような設定を採らないことも可能となる。また、仮に縁石等で締結具を破損させない等のために締結部をその周囲部よりも車両上方側へ凹ませるような設定がされたとしても、例えば、アンダカバーの車両幅方向外側の端部とロッカモールの車両幅方向内側の端部とが車両幅方向に離間すると共にそれぞれ車両上方側へ曲げられて車体の下面側に固定された対比構造と比べれば、凹部の深さは抑えられる。よって、車両走行時には、前記対比構造に比べて空気流の乱れを抑えることができる。
また、請求項1に記載の構成によれば、アンダカバーとロッカモールとを締結部で締結する際に、アンダカバーが車体の下面側へ向けた荷重を受けても、アンダカバーの突出部の頂部がロッカと当接することで、アンダカバーの締結部の周辺部の撓みが抑えられる。これにより、組み付け作業性が向上する。
また、請求項2に記載の構成によれば、締結部がロッカアウタパネルの車両下方側に配置される構造と比べて、締結部を車両幅方向内側に配置することができるので、締結部が車両側方側から見え難くなり、見栄えが向上する。
請求項3に記載する本発明の車両下部構造は、請求項記載の構成において、前記突出部の車両下方側には、前記ロッカモールの前記ラップ部が配置されている。
上記構成によれば、アンダカバーのロッカカバー部において、突出部の下面側が車両上方側へ凹となっていても、その車両下方側にロッカモールのラップ部が配置されているので、車両走行時には、突出部の下面側の凹部に起因する空気流の乱れを抑えることができる。
請求項4に記載する本発明の車両下部構造は、請求項又は請求項3に記載の構成において、前記突出部は、前記アンダカバーの前記締結部に対して車両前後方向の両側に設定されている。
上記構成によれば、アンダカバーとロッカモールとを締結部で締結する際に、アンダカバーが車体の下面側へ向けた荷重を受けても、アンダカバーの締結部に対して車両前後方向の両側においてアンダカバーの突出部の頂部がロッカと当接する。このため、アンダカバーの締結部の周辺部の撓みが効果的に抑えられる。また、突出部は、アンダカバーの締結部に対して車両幅方向の両側ではなくアンダカバーの締結部に対して車両前後方向の両側に設定されているので、ロッカと対向する突出部の頂部の面積を容易に確保することができる。このため、アンダカバーが車体の下面側へ向けた荷重を受けた場合にアンダカバーの突出部の頂部をロッカと安定的に当接させるための設定を容易にすることができる。
請求項に記載する本発明の車両下部構造は、請求項記載の構成において、前記ロッカの下部には、前記ロッカインナパネル及び前記ロッカアウタパネルの各下端部を構成してそれぞれ車両下方側に延出されて互いに接合された下フランジ部が形成されており、前記ロッカモールにおいて前記下フランジ部よりも車両幅方向内側に配置される部位は、前記下フランジ部の下端位置よりも車両下方側に設定されている。
上記構成によれば、ロッカモールを車両に組み付ける際に、組付姿勢のロッカモールをロッカよりも車両幅方向外側でかつロッカモールの組付高さ位置に配置した後、当該ロッカモールを車両幅方向内側に移動させれば、ロッカモールをロッカの下フランジ部に干渉させることなくロッカモールの組付位置に配置させることができる。
以上説明したように、本発明の車両下部構造によれば、車両走行時における車両床下の空気流をより安定化させることができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係る車両下部構造の一部を示す底面図である。 図1に示されるアンダカバー及びロッカモールの結合体と車体下部とを分解して示す斜視図である。 図1の3−3線に沿った拡大縦断面図である。 図1の4−4線に沿った拡大縦断面図である。 図1の5−5線に沿った拡大縦断面図である。 図1の6−6線に沿った拡大縦断面図である。
本発明の一実施形態に係る車両下部構造について図1〜図6を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、進行方向を向いた場合の左右を示すものとする。
(実施形態の構成)
図1には、本実施形態に係る車両下部構造の一部が底面図で示されている。また、図2には、図1に示されるアンダカバー20及びロッカモール30の結合体と、車体下部10Aとが分解された状態の斜視図が示されている。なお、図2は、車両下部構造を分かり易く示すために、アンダカバー20及びロッカモール30の結合体と、車体下部10Aとを便宜上分解して示したものであり、組付時に前記結合体の状態で車体下部10Aに固定されることを意味するものではない。
図2に示されるように、車体下部10Aの側部には、車体骨格部材を構成するロッカ12が車両前後方向に沿って配置されている。ロッカ12は、車室内側に配置されたロッカインナパネル14と、車室外側に配置されたロッカアウタパネル16と、を備えている。ロッカインナパネル14は、車両幅方向内側に凸となる断面ハット状に形成され、ロッカアウタパネル16は、車両幅方向外側に凸となる断面ハット状に形成されている。
ロッカインナパネル14は、その上端部を構成して車両上方側に延出された上フランジ部14Aを備え、同様にロッカアウタパネル16は、その上端部を構成して車両上方側に延出された上フランジ部16Aを備えている。ロッカ12の上部においては、一対の上フランジ部14A、16Aが互いにスポット溶接で接合されている。また、ロッカインナパネル14は、その下端部を構成して車両下方側に延出された下フランジ部14Bを備え、同様にロッカアウタパネル16は、その下端部を構成して車両下方側に延出された下フランジ部16Bを備えている。ロッカ12の下部においては、一対の下フランジ部14B、16Bが互いにスポット溶接で接合されている。このように、ロッカインナパネル14とロッカアウタパネル16とが接合されることで、ロッカ12は、車両前後方向に延在する中空閉断面構造に形成されている。
ロッカ12について更に説明する。ロッカインナパネル14は、上フランジ部14Aの下端部から車両幅方向内側へ屈曲されて延出された頂壁部14Cと、下フランジ部14Bの上端部から車両幅方向内側へ屈曲されて延出された底壁部14Eと、を備えている。また、ロッカインナパネル14は、頂壁部14C及び底壁部14Eのそれぞれの車両幅方向内側の端末同士を車両上下方向に繋ぐ側壁部14Dを備えている。これに対して、ロッカアウタパネル16は、上フランジ部16Aの下端部から車両幅方向外側へ屈曲されて延出された頂壁部16Cと、下フランジ部16Bの上端部から車両幅方向外側へ屈曲されて延出された底壁部16Eと、を備えている。また、ロッカアウタパネル16は、頂壁部16C及び底壁部16Eのそれぞれの車両幅方向外側の端末同士を車両上下方向に繋ぐ側壁部16Dを備えている。
また、ロッカインナパネル14の底壁部14Eには、フロアパネル18の車両幅方向外側の端部が接合されている。フロアパネル18は、車体下部10Aにおける車体フロア(フロアボデー、車室の底部)を構成している。また、ロッカ12の車両幅方向内側には、フロアサイドメンバ19がロッカ12と平行に車両前後方向に沿って配置されている。なお、図2では、ロッカ12及びフロアサイドメンバ19を各々の前側が破断された状態で示す。フロアサイドメンバ19は、車両下方側に凸となる断面ハット状に形成され、左右一対のフランジ部がフロアパネル18の下面と接合されている。
フロアパネル18の車両下方側には、アンダカバー20が略水平に配置されている。このアンダカバー20は、樹脂製とされており、全体として概ね平板状に形成されている。アンダカバー20は、フロアパネル18及びフロアサイドメンバ19等の車体下部10Aに固定される取付座部22を備えると共に、車体10の下面側を離間して覆うカバー本体部24を備えている。
取付座部22は、アンダカバー20の車両前後方向及び車両幅方向に間隔をあけて複数形成されている。この取付座部22に設けられた締結具(図示省略、一例としてクリップ)を、車体下部10Aに形成された取付孔28に差し込むことにより、アンダカバー20が車体下部10Aに固定されている。アンダカバー20のカバー本体部24には、フロアパネル18の一部を覆うフロアカバー部24Aと、ロッカ12の一部を覆うロッカカバー部24Bと、が設定されている。
なお、カバー本体部24の前端は、トルクボックス下カバー(図示省略)の近傍まで達し、カバー本体部24の後端は、タンク下カバー(図示省略)の近傍まで達している。また、カバー本体部24の車両幅方向内側の端末は、ヒートインシュレーター(図示省略)や操安ブレース(図示省略)の近傍まで達している。
図4には、図1の4−4線に沿った拡大縦断面図が示され、図5には、図1の5−5線に沿った拡大縦断面図が示され、図6には、図1の6−6線に沿った拡大縦断面図が示されている。図4〜図6に示されるように、アンダカバー20においてロッカカバー部24Bの車両幅方向外側の端末は、ロッカインナパネル14の下フランジ部14Bの近傍まで達している。
一方、図2に示されるロッカ12の車室外側には、ロッカ外装材を構成するロッカモール30(図2ではロッカ12の下方側に図示)が配置されている。なお、図2では、ロッカモール30をその前側及び後側が破断された状態で示す。ロッカモール30は、樹脂製とされており、車両幅方向に切断したときの縦断面形状が略L字状に形成されている。ロッカモール30は、ロッカ12に固定される取付座部32を備えると共に、ロッカ12の一部を車両幅方向外側及び車両下方側から離間して覆うモール本体部34を備えている。
取付座部32は、一例としてロッカモール30の側部30Aの上部において車両前後方向に間隔をあけて複数設けられている。この取付座部32に設けられた締結具36(一例としてクリップ)をロッカアウタパネル16の側壁部16Dに形成された取付孔38に差し込むことにより、ロッカモール30の側部30Aがロッカ12に固定されている。
モール本体部34は、ロッカアウタパネル16の側壁部16Dに対して略平行に配置されるモール本体側部34Aと、モール本体側部34Aの下端部から曲げられて車両幅方向内側に延びるモール本体底部34Bと、を備えている。また、図1に示されるように、モール本体部34のモール本体底部34Bには、車両底面視でアンダカバー20のロッカカバー部24Bの一部と重なるラップ部34Rが設定されている。すなわち、図4〜図6に示されるように、モール本体底部34Bの車両幅方向の内側の端末は、ロッカインナパネル14の底壁部14Eの車両下方側にまで達している。
また、ロッカモール30においてロッカアウタパネル16の下フランジ部16B及びロッカインナパネル14の下フランジ部14Bよりも車両幅方向内側に配置される部位は、下フランジ部16B、14Bの下端位置よりも車両下方側に設定されている。
図3には、図1の3−3線に沿った拡大縦断面図が示されている。図3及び図6に示されるように、本実施形態では、モール本体底部34Bの平板状の一般部34Xでかつラップ部34Rを構成する部位の大部分に対してアンダカバー20のロッカカバー部24Bの一部が車両上方側に隣接配置された合わせ部40が設定されている。
図3及び図4に示されるように、アンダカバー20のロッカカバー部24B及びロッカモール30のラップ部34Rは、車体10の下面側から離間した位置においてそれぞれの締結部42、44で互いに重ね合わせられた状態で締結されている。なお、図中では、アンダカバー20のロッカカバー部24Bの締結部を符号42で示し、ロッカモール30のラップ部34Rの締結部を符号44で示す。締結部42、44は、ロッカ12(車体下部10A)から車両下方側に離間した位置に設定され、本実施形態では、ロッカインナパネル14の底壁部14Eの車両下方側に配置されている。また、本実施形態では、アンダカバー20の締結部42の下面側にロッカモール30の締結部44が配置されている。
アンダカバー20の締結部42には、取付孔42Aが形成され、ロッカモール30の締結部44には、取付孔42Aに対向する位置に取付孔44Aが形成されている。そして、締結具46(一例としてクリップ)が取付孔44A、42Aに差し込まれることにより、アンダカバー20の締結部42とロッカモール30の締結部44とが締結されている。
締結部42、44のうち、より車両下方側に配置されたロッカモール30の締結部44は、縁石等で締結具46を破損させない等のために、車両上方側へ凹となる凹部48の底部に設定されている。但し、この凹部48は、車両走行時に車両床下を車両前方側から車両後方側へ流れる空気流がこの凹部48に起因して乱れるのを極力抑える観点から比較的浅く設定されている。
図3に示されるように、車両前後方向に沿った断面においては、ロッカモール30のラップ部34Rが車両上方側へ凹となることで凹部48の一部を構成している。また、図4に示されるように、車両幅方向に沿った断面においては、モール本体底部34B及びロッカカバー部24Bがそれぞれ曲げられて凹部48の一部を構成している。図4に示される構成をより具体的に説明すると、モール本体底部34Bは、車両幅方向内側の部位(締結部44を含む部位)が車両幅方向外側の部位よりも車両上方側に位置するようにクランク状に曲げられている。また、ロッカカバー部24Bは、車両幅方向外側の部位(締結部42を含む部位)がその車両幅方向内側の部位よりも車両上方側に位置するようにクランク状に曲げられている。
なお、図1に示されるように、本実施形態では、ロッカモール30は、ロッカモール30の側部30A及びモール本体底部34Bの一般部34Xを構成する第一モール構成部材30Xと、凹部48を構成する第二モール構成部材30Yと、で構成されている。第二モール構成部材30Yは、その車両幅方向中間部が車両側面視で車両上方側に凸となる断面ハット状に形成される(図3参照)と共に、詳細図示を省略するが、前端部側及び後端部側が爪嵌合によって第一モール構成部材30Xに取り付けられている。
図3及び図5に示されるように、アンダカバー20のロッカカバー部24Bには、アンダカバー20の締結部42(図3参照)の周辺部から車両上方側へ突出する突出部50が形成されている。突出部50の車両下方側には、ロッカモール30のラップ部34Rが配置されている。図3に示されるように、突出部50は、アンダカバー20の締結部42に対して車両前後方向の両側に設定されている。この突出部50は、ロッカ12と対向する平坦状の頂部50Aを備えている。本実施形態では、突出部50の頂部50Aは、ロッカインナパネル14の底壁部14Eに対向して配置され、ロッカインナパネル14の底壁部14Eと略平行に配置されている。なお、突出部50の頂部50Aは、ロッカインナパネル14の底壁部14Eとは離間している。
図3に示されるように、車両前後方向に沿った断面において、突出部50は、略逆U字状とされ、車両上方側へ向けて互いに徐々に接近する前後対の縦壁部50B、50Cの上端部同士が頂部50Aによって繋がれている。また、図5に示されるように、車両幅方向に沿った断面において、突出部50は、ロッカカバー部24Bの車両幅方向中間部から車両上方側へ屈曲されて延出された縦壁部50Dを備える。縦壁部50Dは、車両上方側へ向けて若干車両幅方向外側に傾斜しており、その上端側から車両幅方向外側へ湾曲状に曲げられた湾曲部50Eを介して頂部50Aの車両幅方向内側の端部に繋がれている。
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、図3に示されるように、アンダカバー20のカバー本体部24が車体10の下面側を離間して覆っており、図4〜図6に示されるように、カバー本体部24には、ロッカ12の一部を覆うロッカカバー部24Bが設定されている。これに対して、ロッカモール30のモール本体部34は、ロッカ12の一部を車両幅方向外側及び車両下方側から離間して覆っており、モール本体部34には、車両底面視でアンダカバー20のロッカカバー部24Bの一部と重なるラップ部34Rが設定されている。
ここで、図4に示されるように、アンダカバー20のロッカカバー部24B及びロッカモール30のラップ部34Rは、車体10の下面側から離間した位置においてそれぞれの締結部42、44で互いに重ね合わせられた状態で締結されている。このため、本実施形態のように縁石等で締結具46を破損させない等のために締結部42、44をその周囲部よりも車両上方側へ凹ませるような凹部48が設定されても、例えば、アンダカバーの車両幅方向外側の端部とロッカモールの車両幅方向内側の端部とが車両幅方向に離間すると共にそれぞれ車両上方側へ曲げられて車体の下面側に固定された対比構造と比べれば凹部の深さは抑えられる。よって、車両走行時には、前記対比構造に比べて空気流の乱れを抑えることができる。
また、図3及び図5に示されるように、アンダカバー20のロッカカバー部24Bには、アンダカバー20の締結部42(図3参照)の周辺部から車両上方側へ突出すると共にロッカ12と対向する頂部50Aを備えた突出部50が形成されている。このため、図3に示されるアンダカバー20とロッカモール30とを締結部42、44で締結する際に、アンダカバー20が車体10の下面側へ向けた荷重を受けても、アンダカバー20の突出部50の頂部50Aがロッカ12と当接する(ロッカ12に底付く)ことで、アンダカバー20の締結部42の周辺部の撓みが抑えられる。これにより、組み付け不良を防止(又は効果的に抑制)することができ、組み付け作業性が向上する。
また、本実施形態では、突出部50は、アンダカバー20の締結部42に対して車両前後方向の両側に設定されている。このため、アンダカバー20とロッカモール30とを締結部42、44で締結する際に、アンダカバー20が車体10の下面側へ向けた荷重を受けても、アンダカバー20の締結部42に対して車両前後方向の両側においてアンダカバー20の突出部50の頂部50Aがロッカ12と当接する。したがって、アンダカバー20の締結部42の周辺部の撓みが効果的に抑えられる。また、突出部50は、アンダカバー20の締結部42に対して車両幅方向の両側ではなくアンダカバー20の締結部42に対して車両前後方向の両側に設定されているので、ロッカ12と対向する突出部50の頂部50Aの面積を容易に確保することができる。このため、アンダカバー20が車体10の下面側へ向けた荷重を受けた場合にアンダカバー20の突出部50の頂部50Aをロッカ12と安定的に当接させるための設定を容易にすることができる。
また、本実施形態では、突出部50の車両下方側には、ロッカモール30のラップ部34Rが配置されている。すなわち、アンダカバー20のロッカカバー部24Bにおいて、突出部50の下面側が車両上方側へ凹となっていても、その車両下方側にロッカモール30のラップ部34Rが配置されているので、車両走行時には、突出部50の下面側の凹部に起因する空気流の乱れを抑えることができる。
また、図4に示されるように、アンダカバー20とロッカモール30とを締結するための締結部42、44は、ロッカインナパネル14の車両下方側に配置されている。このため、例えば、アンダカバー(20)とロッカモール(30)とを締結するための締結部(42、44)がロッカアウタパネル(16)の車両下方側に配置される構造と比べて、締結部42、44を車両幅方向内側に配置することができるので、締結部42、44が車両側方側から見え難くなり、見栄えが向上する。
なお、ロッカモール30がロッカインナパネル14の車両下方側まで延出された構成は、例えば、ロッカモールがロッカアウタパネルの車両下方側まで延出された構成に比べて、ロッカモール30の車両幅方向内側の部位がばたつき易くなるが、本実施形態では、ロッカモール30の車両幅方向内側の部位がアンダカバー20と締結されているので、ロッカモール30の車両幅方向内側の部位のばたつきは防止される。
また、図4〜図6に示されるように、ロッカモール30においてロッカ12の下フランジ部14B、16Bよりも車両幅方向内側に配置される部位は、ロッカ12の下フランジ部14B、16Bの下端位置よりも車両下方側に設定されている。このため、ロッカモール30を車両に組み付ける際に、組付姿勢のロッカモール30をロッカ12よりも車両幅方向外側でかつロッカモール30の組付高さ位置に配置した後、当該ロッカモール30を車両幅方向内側に移動させれば、ロッカモール30をロッカ12の下フランジ部14B、16Bに干渉させることなくロッカモール30の組付位置に配置させることができる。
また、図4に示されるように、ロッカモール30の締結部44の位置はロッカ12の下フランジ部14B、16Bの下端位置よりも車両下方側に設定されているので、例えば、ロッカモール(30)の締結部(44)の位置がロッカ(12)の下フランジ部(14B、16B)の下端位置よりも車両上方側に設定されている構造と比べて、本実施形態では凹部48の深さが抑えられた構造となっている。よって、前述した対比の構造よりも車両走行時における空気流の乱れを抑えることができる。
なお、本実施形態では、図3及び図6に示されるように、モール本体底部34Bの一般部34Xでかつラップ部34Rを構成する部位にロッカカバー部24Bが隣接配置された合わせ部40が設定されている。このため、車両幅方向外側から見た場合の見栄えが良い。また、合わせ部40は車両上方側へ凹となる構造部ではないので、本実施形態のように合わせ部40が広範囲に設定された構造は、車両走行時において車両床下を車両前方側から車両後方側へ流れる空気流の整流に寄与している。
以上説明したように、本実施形態に係る車両下部構造によれば、車両走行時における車両床下の空気流をより安定化させることができる。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、図4〜図6に示されるアンダカバー20のロッカカバー部24Bがロッカ12の一部を車両下方側から離間して覆っているが、アンダカバーのロッカカバー部はロッカの全部を車両下方側から離間して覆ってもよい。
また、上記実施形態では、ロッカモール30のモール本体部34がロッカ12の一部を車両幅方向外側及び車両下方側から離間して覆っているが、ロッカモールのモール本体部は、ロッカの全部を車両幅方向外側及び車両下方側から離間して覆ってもよい。
また、上記実施形態では、ロッカモール30のモール本体部34には、車両底面視でアンダカバー20のロッカカバー部24Bの一部と重なるラップ部34Rが設定されているが、ロッカモールのモール本体部には、車両底面視でアンダカバーのロッカカバー部の全部と重なるラップ部が設定されてもよい。
また、上記実施形態では、アンダカバー20のロッカカバー部24Bには突出部50が形成されているが、このような突出部50が形成されない構成も採り得る。また、上記実施形態では、突出部50の車両下方側には、ロッカモール30のラップ部34Rが配置されており、このような構成が好ましいが、突出部の車両下方側にロッカモールのラップ部が配置されていない構成も採り得る。
また、上記実施形態では、突出部50は、アンダカバー20の締結部42に対して車両前後方向の両側に設定されているが(図3参照)、突出部は、例えば、アンダカバーの締結部に対して車両幅方向の両側に設定された突出部や、アンダカバーの締結部の周辺部の一箇所又は複数箇所において車両平面視でL字状又は円弧状に形成された突出部等のような他の設定の突出部であってもよい。
また、上記実施形態では、アンダカバー20とロッカモール30とを締結するための締結部42、44は、ロッカインナパネル14の車両下方側に配置されているが、アンダカバーとロッカモールとを締結するための締結部は、ロッカアウタパネルの車両下方側に配置されてもよい。なお、アンダカバーとロッカモールとを締結するための締結部がロッカアウタパネルの車両下方側に配置されている構成を備えた車両下部構造は、請求項1に記載の構成を備えていない場合には、本発明の実施形態ではなく参考例である。
また、上記実施形態では、ロッカモール30においてロッカ12の下フランジ部14B、16Bよりも車両幅方向内側に配置される部位は、下フランジ部14B、16Bの下端位置よりも車両下方側に設定されているが、ロッカモールにおいてロッカの下フランジ部よりも車両幅方向内側に配置される部位は、ロッカの下フランジ部の下端位置よりも車両上方側に設定されてもよい。
また、上記実施形態では、アンダカバー20とロッカモール30とを締結するための締結部42、44を、その周囲部よりも車両上方側へ凹ませるような設定をしているが、アンダカバーとロッカモールとを締結するための締結部を、その周囲部よりも車両上方側へ凹ませるような設定にしないことも可能である。
なお、上記実施形態及び上述の複数の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車体
10A 車体下部
12 ロッカ
14 ロッカインナパネル
14B 下フランジ部
16 ロッカアウタパネル
16B 下フランジ部
20 アンダカバー
24 カバー本体部
24B ロッカカバー部
30 ロッカモール
34 モール本体部
34R ラップ部
42 締結部
44 締結部
50 突出部
50A 頂部

Claims (5)

  1. 車体の下面側を離間して覆うカバー本体部を備えると共に、前記カバー本体部には、車体下部の側部に配置されたロッカの少なくとも一部を覆うロッカカバー部が設定されているアンダカバーと、
    前記ロッカの少なくとも一部を車両幅方向外側及び車両下方側から離間して覆うモール本体部を備えると共に、前記モール本体部には、車両底面視で前記アンダカバーの前記ロッカカバー部の少なくとも一部と重なるラップ部が設定されているロッカモールと、
    を有し、
    前記アンダカバーの前記ロッカカバー部及び前記ロッカモールの前記ラップ部は、前記車体の下面側から離間した位置においてそれぞれの締結部で互いに重ね合わせられた状態で締結されており
    前記アンダカバーの前記ロッカカバー部には、前記アンダカバーの前記締結部の周辺部から車両上方側へ突出すると共に前記ロッカと対向する頂部を備えた突出部が形成されている、車両下部構造。
  2. 車体の下面側を離間して覆うカバー本体部を備えると共に、前記カバー本体部には、車体下部の側部に配置されたロッカの少なくとも一部を覆うロッカカバー部が設定されているアンダカバーと、
    前記ロッカの少なくとも一部を車両幅方向外側及び車両下方側から離間して覆うモール本体部を備えると共に、前記モール本体部には、車両底面視で前記アンダカバーの前記ロッカカバー部の少なくとも一部と重なるラップ部が設定されているロッカモールと、
    を有し、
    前記アンダカバーの前記ロッカカバー部及び前記ロッカモールの前記ラップ部は、前記車体の下面側から離間した位置においてそれぞれの締結部で互いに重ね合わせられた状態で締結されており
    前記ロッカは、車室内側に配置されたロッカインナパネルと、車室外側に配置されて前記ロッカインナパネルと接合されたロッカアウタパネルと、を備え、
    前記締結部は、前記ロッカインナパネルの車両下方側に配置されている、車両下部構造。
  3. 前記突出部の車両下方側には、前記ロッカモールの前記ラップ部が配置されている、請求項記載の車両下部構造。
  4. 前記突出部は、前記アンダカバーの前記締結部に対して車両前後方向の両側に設定されている、請求項又は請求項3に記載の車両下部構造。
  5. 前記ロッカの下部には、前記ロッカインナパネル及び前記ロッカアウタパネルの各下端部を構成してそれぞれ車両下方側に延出されて互いに接合された下フランジ部が形成されており、
    前記ロッカモールにおいて前記下フランジ部よりも車両幅方向内側に配置される部位は、前記下フランジ部の下端位置よりも車両下方側に設定されている、請求項記載の車両下部構造。
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