JP6608164B2 - 可動ホーム柵 - Google Patents

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Description

この発明は、鉄道駅のプラットホーム等に設置される可動ホーム柵に関する。
可動ホーム柵は鉄道駅のプラットホーム等に設置される一種の自動ドア装置である。可動ホーム柵は、列車が到着すると開扉されて、乗客の列車への乗降を可能にし、乗降客の乗降が終わると閉扉される。
可動ホーム柵は、乗降客が列車に出入りする出入り口を挟んで、出入り口の両側に設置される。隣接する2台の可動ホーム柵から引き出された扉体は、出入り口の中央で当接する。この時、当接する2枚の扉体が戸先において上下方向にずれていると美観を損ねる。そのため、扉体の高さが揃うように可動ホーム柵を設置する必要がある。プラットホームの床面が、凹凸のない水平面であれば、床面に可動ホーム柵を置くだけで扉体の戸先の高さを揃えることができる。
しかしながら、プラットホームの床面の高さには、無視できないばらつきがある。プラットホームの床面の高さを、精度良く一定に仕上げるのは技術的に困難だからである。仮に、新設時にプラットホームの床面の高さを一定に仕上げることができたとしても、経年変化の結果、不等沈下が生じることがある。そのため、既存のプラットホームの床面に可動ホーム柵を設置すると、扉体の戸先の高さが揃わないことがある。また、新設されたプラットホームで高さを揃えて可動ホーム柵を設置しても、経年変化の結果、扉体の戸先の高さにずれが生じることがある。
そこで、可動ホーム柵に高さ調整機構を備えて、据え付け高さを微調整することが行われている。例えば、特許文献1には、基板部を介してプラットホームの床面に固定される第1支持板部と、第1支持板部の上に載置されて可動ホーム柵のガイド体(戸袋)を支持する第2支持板部の間に高さ調整用ボルトを備えた可動ホーム柵が開示されている。この可動ホーム柵のガイド体(戸袋)の据え付け高さは、高さ調整用ボルトを回転させることによって、上下に微調整される。
特開2011−925号公報
多くの場合、可動ホーム柵は2枚の扉体を備えている。2枚の扉体は互いに反対方向に引き出される。2枚の扉体の一方は戸袋の左側に引き出され、他方は戸袋の右側に引き出される。また、プラットホームにおいては、多数の可動ホーム柵が直列に配置される。そして、閉扉時において、可動ホーム柵の左右に引き出された2枚の扉体は、それぞれ、その可動ホーム柵の左側及び右側に設置された別の可動ホーム柵から引き出された扉体と当接する。
ここで、直列に配列された多数の可動ホーム柵の1台において、その可動ホーム柵の扉体の戸先とその左隣に配置された扉体の戸先の高さにずれが生じたと想定する。この場合、その可動ホーム柵の戸袋の据え付け高さを調整すれば、その扉体と左隣の扉体の戸先の高さのずれは解消される。しかしながら、戸袋の据え付け高さを調整すれば、その可動ホーム柵の右側に引き出される扉体の高さも変更されるから、その右隣に配置された扉体との間で戸先の高さのずれが生じる。そこで、右隣の可動ホーム柵の戸袋の据え付け高さを調整すれば、さらにその右隣の可動ホーム柵との間で、扉体の戸先の高さのずれが生じる。
このように、特許文献1に記載の可動ホーム柵においては、可動ホーム柵の戸袋の据え付け高さを調整して、左右に隣接する可動ホーム柵の一方との間で、扉体の戸先の高さのずれを解消すると、他方の可動ホーム柵との間で扉体の戸先の高さのずれが発生する。そのため、隣接する可動ホーム柵の戸袋の据え付け高さの調整を繰り返す必要がある。結局、直列に配列された全ての可動ホーム柵の据え付け高さが揃うまで調整を繰り返す必要があり、据え付け高さの調整に大きな手間がかかる。
また、特許文献1に記載の可動ホーム柵では、重い可動ホーム柵の全体を上下動させるので、作業者の筋力的負担が大きいと言う問題もある。また特許文献1に記載の可動ホーム柵の据え付け高さの微調整は、作業者が腰を下ろして下向きで行うので、この点でも、作業者の筋力的負担が大きい。
また、可動ホーム柵は、隣接する別の可動ホーム柵に対して、軌道側あるいはプラットホーム側にずれることもある。この場合、2枚の扉体の当接部において、扉体の戸先が、軌道側あるいはプラットホーム側にずれるという問題がある。しかしながら、特許文献1には、かかる問題を解決する手段は開示されていない。
この発明は、このような背景に基づいてなされたものであり、可動ホーム柵に2枚の扉体がある場合に、一方の扉体の戸先の高さを、他方の扉体の高さとは無関係に調整できる可動ホーム柵を提供することを目的とする。また、作業者に大きな筋力的負担を与えることなく、扉体の戸先の高さを調整できる可動ホーム柵を提供することを目的とする。また、扉体の戸先の軌道側あるいはホーム側へのずれを調整できる可動ホーム柵を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明に係る可動ホーム柵は、戸袋と、戸袋に進退自在に支持された扉体と、戸袋に固定されて、扉体を進退自在に支持する上部案内レールと、上部案内レールの下方に配置されるとともに、戸袋に固定されて、扉体を進退自在に支持する下部案内レールと、扉体に取り付けられるとともに、上部案内レールの下面に当接して転動する戸車を備える上部戸車ブロックと、扉体に取り付けられるとともに、下部案内レールの上面に当接して転動する戸車を備える下部戸車ブロックを備える。そして、可動ホーム柵は、扉体の上下方向に長く形成された長穴及び固定ボルトを有し、上部戸車ブロック及び下部戸車ブロックの少なくともいずれかの扉体に対する取り付け高さを調整する取り付け高さ調整手段を備える。そして、下部戸車ブロックの戸車は、上部戸車ブロックの戸車が上部案内レールに当接する位置よりも、水平方向において扉体に近い位置で、下部案内レールに当接する。
さらに、この発明に係る可動ホーム柵は、戸袋と、戸袋に進退自在に支持された扉体と、戸袋に固定されて、扉体を進退自在に支持する上部案内レールと、上部案内レールの下方に配置されるとともに、戸袋に固定されて、扉体を進退自在に支持する下部案内レールと、扉体に取り付けられるとともに、上部案内レールの下面に当接して転動する戸車を備える上部戸車ブロックと、扉体に取り付けられるとともに、下部案内レールの上面に当接して転動する戸車を備える下部戸車ブロックと、閉扉時に扉体が当接する相手方の扉体の戸先と扉体の戸先とがプラットホーム側又は軌道側にずれている場合、扉体が戸袋から引き出される際に、相手方の扉体と当接させるように扉体の水平面内における角度を調整する角度変更手段とを備える。
この発明によれば、戸袋の据え付け高さを変更することなく、扉体の高さだけを調整できるので、扉体の高さ調整における作業者の筋力的負担が軽減される。また、扉体の高さ調整に際して、戸袋の据え付け高さを変更しないので、2枚の扉体を有する可動ホーム柵において、一方の扉体の高さ調整の影響が他方の扉体の高さに及ばない。そのため、多数の可動ホーム柵が直列に配列されている場合に、可動ホーム柵の高さ調整を繰り返す必要が生じないので、高さ調整にかかる手間が軽減される。
本発明の実施形態に係る可動ホーム柵をプラットホームに設置した状態を示す外形図であり、(a)は閉扉状態、(b)は開扉状態をそれぞれ示す外形図である。 図1に示した可動ホーム柵の構成を示す概念的な構成図であり、(a)は閉扉状態、(b)は開扉状態をそれぞれ示す構成図である。 上部戸車ブロックとブラケットの構成を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は一部の部品を取り外した状態を示す正面図である。 下部戸車ブロックの構成を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。 図2に示した可動ホーム柵の作用を示す説明図であり、(a)は扉体を水平にした状態、(b)は戸先を上げた状態、(c)は戸先を下げた状態をそれぞれ示す説明図である。 図2に示した可動ホーム柵の寸法を示す概念的な正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る可動ホーム柵の構成を示す概念的な構成図である。 本発明の第3の実施形態に係る可動ホーム柵の構成を示す概念的な構成図である。 本発明の第4の実施形態に係る可動ホーム柵の構成を示す概念的な構成図である。 図9に記載の可動ホーム柵が備えるガイドピンの構成を示す説明図であって、(a)は平面図、(b)は(a)の部分拡大図、(c)は(b)のA−A’線で切断した断面図である。 図9に記載の可動ホーム柵が備えるガイドプレートの構成を示す説明図であって、(a)は平面図であり、(b)は正面図である。 図9に記載の可動ホーム柵の作用を説明する説明図であって、(a)と(b)はガイドピンを中央に固定した状態、(c)と(d)はガイドピンを軌道寄りにずらした状態、(e)と(f)はガイドピンをホーム寄りにずらした状態をそれぞれ示す説明図である。 進退駆動機構の構成例を示す構成図である。 ベルトクランプの構成例を示す構成図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図をそれぞれ示す構成図である。
以下、この発明に係る可動ホーム柵の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面においては、同一または同等の部分に同一の符号を付している。
(第1の実施形態)
図1(a)及び図1(b)は、この発明の第1の実施形態に係る可動ホーム柵1を鉄道駅のプラットホームの床面2に設置した状態をプラットホーム側から見た図である。なお、本明細書では、プラットホームの長さ方向にX軸、上下方向にY軸、軌道側からプラットホームに向かう方向、つまり図1(a)及び図1(b)において紙面の裏から表に向かう方向にZ軸を設定する。以下、必要に応じて、この座標系を使用する。
図1(a)及び図1(b)に示す様に、プラットホームの床面2には、3台の可動ホーム柵1が直列に配置されている。可動ホーム柵1は、戸袋3と扉体4を備えている。戸袋3は扉体4をX軸方向に移動自在に支持する筐体である。閉扉時、つまり図1(a)に示す状態においては、扉体4は戸袋3の外に引き出され、開扉時、つまり図1(b)に示す状態において、扉体4は戸袋3の中に収容される。なお、3台の可動ホーム柵1の基本的な構成は同一であるが、扉体4の数が異なる。可動ホーム柵1aは、戸袋3の右側に引き出される扉体4aだけを備えている。可動ホーム柵1bと1cは、戸袋3の右側に引き出される扉体4aと左側に引き出される扉体4bを備えている。なお、以下、本明細書において、可動ホーム柵1a,1b,1c及び扉体4a,4bを区別する必要がない場合には、単に、可動ホーム柵1、扉体4と記載する。
図1(a)は、プラットホームに列車5が到着していない状態を示している。この時、各可動ホーム柵1の各扉体4は、戸袋3の外に引き出されている。また、可動ホーム柵1aの扉体4aは、出入口6aの中央において、可動ホーム柵1bの扉体4bと当接して、出入口6aを閉鎖している。可動ホーム柵1bの扉体4aは、出入口6bの中央において、可動ホーム柵1cの扉体4bと当接して、出入口6bを閉鎖している。可動ホーム柵1cの扉体4aは、出入口6cの中央において、図示しない隣接する可動ホーム柵の扉体と当接して、出入口6cを閉鎖している。
プラットホームに列車5が到着すると、図1(b)に示すように、各扉体4は、戸袋3の中に引き込まれる。その結果、出入口6a,6b,6cが開放されて、乗降客の乗降が可能になる。乗降客の乗降が完了すると、各扉体4は、再び、戸袋3から引き出されて、出入口6a,6b,6cは再び閉鎖される。つまり、図1(a)に示す状態に戻る。なお、可動ホーム柵1は、図示しない制御装置で制御されて自動的に運転される。
図2(a)は可動ホーム柵1の戸袋3と扉体4b及び扉体4bに関わる機構を示している。なお、扉体4aに関わる機構は扉体4bに関わる機構と基本的に同一なので、本明細書と図面では、扉体4aと扉体4aに関わる機構についての図示と説明を省略する。また、戸袋3の内部に配置された構成部品を示すために、図2(a)及び以下の各図面においては、戸袋3の外殻を構成するパネルを取り外した状態を示す。
図2(a)に示すように、戸袋3は、下部フレーム3a、上部フレーム3b及び支柱3c、3dを備える。下部フレーム3aは図示しないアンカーボルトで床面2に固定された鋼製の構造部材である。支柱3c、3dは、下部フレーム3aに溶接により固定されて立設された鋼製の柱状部材である。また、上部フレーム3bは鋼製の構造部材であり、両端が支柱3c、3dの上端に溶接により固定されている。なお、支柱3cには、X軸方向に貫通する開口3eが設けられていて、扉体4は開口3eを通って、戸袋3から進退する。
上部フレーム3bの下面には上部案内レール3fが、下部フレーム3aの上面には下部案内レール3gが、それぞれ溶接により固定されている。上部案内レール3fと下部案内レール3gは、X軸方向に延びて、扉体4をX軸方向に移動自在に支持する案内レールである。
扉体4は、アルミニウム合金で構成された額縁型のフレーム4cに、アルミニウム合金の薄板で構成されたパネル4dを太鼓貼りして、図示しないビスでビス止めして構成されている。また、扉体4の戸袋3から遠い側の端部、つまり図2(a)において左側の端部には、ゴム製の当接材4eが取り付けられている。当接材4eは、扉体4が他の扉体4と当接する際の衝撃を緩和する緩衝材として機能する。
フレーム4cの戸袋3に近い側の端部、つまり図2(a)において右側の端部の上部にはブラケット7が溶接により固定されている。ブラケット7には上部戸車ブロック8が取り付けられている。上部戸車ブロック8には戸車8aが軸支されていて、戸車8aは上部案内レール3fに当接して、上部案内レール3f上を転動する。ブラケット7と上部戸車ブロック8の詳細な構成については後述する。
フレーム4cの戸袋3に近い側の端部、つまり図2(a)において右側の端部の下部には下部戸車ブロック9が固定されている。下部戸車ブロック9には戸車9aが軸支されていて、戸車9aは下部案内レール3gに当接して下部案内レール3g上を転動する。下部戸車ブロック9の詳細な構成については後述する。
可動ホーム柵1は、進退駆動機構10を備えている。進退駆動機構10は扉体4をX軸方向に進退させるベルト・プーリ機構である。図2(a)に示す状態において、進退駆動機構10を動作させると、図2(b)に示すように、扉体4はX軸の正方向に移動して、戸袋3の内部に引き込まれる。図2(b)に示す状態において、進退駆動機構10を逆方向に動作させると、扉体4はX軸の負方向に移動して、図2(a)に示す状態に戻る。なお、進退駆動機構10の構成例については、後述する。
図3(a)に示すように、上部戸車ブロック8は、戸車8aと2枚のハウジングプレート8b,8cとから構成される。図3(b)に示すように、ハウジングプレート8bは右側面(X軸方向)から見た場合に逆L字形をなす鋼製部品であり、ハウジングプレート8cは平板状の鋼製部品である。戸車8aは、ハウジングプレート8bとハウジングプレート8cに両持ちで軸支されて、回転軸8d回りに自在に回転する。また、図3(b)に示すように、戸車8aは、フランジ8gを備えている。戸車8aはフランジ8gで上部案内レール3fを挟持しながら、上部案内レール3f上を転動するので、上部案内レール3fから外れることがない。また、図3(a)及び図3(b)に示すように、ブラケット7はハウジングプレート8bとハウジングプレート8cの間に差し込まれていて、4本の固定ボルト8eで上部戸車ブロック8に連結される。固定ボルト8eはハウジングプレート8cとブラケット7に挿通されて、固定ボルト8eの先端はハウジングプレート8cと螺合している。また、上部戸車ブロック8は、ハウジングプレート8bの下辺を貫く調整ボルト8fを備えている。調整ボルト8fはハウジングプレート8bと螺合していて、調整ボルト8fを回転させると、調整ボルト8fはハウジングプレート8bに対して昇降する。つまり、調整ボルト8fを回転させると、調整ボルト8fはY軸方向に移動する。
図3(c)は上部戸車ブロック8から、ハウジングプレート8cと固定ボルト8eを取り外した状態を示している。図3(c)に示すように、ブラケット7には、4個の長穴7aが穿孔されていて、固定ボルト8eは長穴7aに挿通される。また、長穴7aの断面形はY軸方向に長く形成されている。このため、固定ボルト8eを緩めると、長穴7aのY軸方向の長さの範囲で、上部戸車ブロック8をブラケット7に対して移動させることができる。ブラケット7は扉体4に固定されているから、上部戸車ブロック8をブラケット7に対してY軸方向に移動すると、上部戸車ブロック8は扉体4に対してY軸方向に移動する。このように、ブラケット7は長穴7aを備えるので、上部戸車ブロック8の扉体4に対する取り付け高さを調整する取り付け高さ調整手段として機能する。
上部戸車ブロック8の扉体4に対する取り付け高さの調整は、以下のような手順で行う。まず、固定ボルト8eを緩めて、上部戸車ブロック8のブラケット7に対する固定を解除する。この時、作業者は上部戸車ブロック8を手で保持して、上部戸車ブロック8の落下を防ぐ。また、別の作業者は扉体4を保持して、扉体4の転倒を防ぐ。そして、調整ボルト8fを回転させて、調整ボルト8fをハウジングプレート8bに対して進退させる。調整ボルト8fを進退させたら、ブラケット7の下面を調整ボルト8fの先端に当接させて、この時の上部戸車ブロック8のブラケット7に対する位置を確認する。上部戸車ブロック8のブラケット7に対する位置が適切であれば、固定ボルト8eを締めて、上部戸車ブロック8をブラケット7に対して固定する。
図4(a)に示すように、下部戸車ブロック9は、戸車9aとハウジング9bとで構成される。図4(b)に示すように、戸車9aは、ハウジング9bに軸支されて、回転軸9c回りに自在に回転する。戸車9aも、フランジ9eを備えている。戸車9aはフランジ9eで下部案内レール3gを挟持しながら、下部案内レール3g上を転動するので、下部案内レール3gから外れることがない。なお、下部戸車ブロック9は2本の固定ボルト9dで扉体4に固定されている。
次に、図5(a)〜(c)を参照して、可動ホーム柵1の作用を説明する。図5(a)は扉体4が床面2に対して水平になるように、上部戸車ブロック8の扉体4に対する取り付け高さが調整された状態を示している。扉体4の重心Gは、概略、図5(a)に示すような位置にあって、重心Gには重力Wが作用する。重力Wによって、扉体4に、戸車9a回りの回転モーメントMが生じる。回転モーメントMによって、扉体4は、戸車9aを中心に回転するので、戸車8aは上部案内レール3fに当接する。戸車8aが上部案内レール3fから受ける反力Rによって、戸車9a回りに回転モーメントM’が生じる。戸車9aは重心Gの右側にあって、戸車8aは戸車9aの更に右側にあるから、回転モーメントM’によれば、回転モーメントMによる回転とは逆方向の回転が生じる。そして、回転モーメントM’は回転モーメントMと釣り合う。また、重力Wと反力Rの和は、戸車8aが下部案内レール3gから受ける上向きの反力Rと釣り合う。このようにして、扉体4は上部戸車ブロック8と下部戸車ブロック9を介して、上部案内レール3fと下部案内レール3gに保持される。
図5(a)に示す状態において、上部戸車ブロック8のブラケット7に対する取り付け位置を上にずらすと、上部戸車ブロック8と下部戸車ブロック9の間の間隔が広がるので、扉体4は左肩4fが上がる方向に傾く。つまり図5(b)に示す状態になる。このように、上部戸車ブロック8のブラケット7に対する取り付け位置を上にずらすと、扉体4の戸先(左肩4f)が高くなる。
図5(a)に示す状態において、上部戸車ブロック8のブラケット7に対する取り付け位置を下にずらすと、戸車8aが上部案内レール3fから離れるから、戸車8aが上部案内レール3fから受ける反力Rが消滅する。すると、重力Wによって生じる回転モーメントMによって、扉体4は左肩4fが下がる方向に傾き、戸車8aが上部案内レール3fに当接する位置で止まる。つまり図5(c)に示す状態になる。このように、上部戸車ブロック8のブラケット7に対する取り付け位置を下にずらすと、扉体4の戸先(左肩4f)が低くなる。
次に、図6に示すような寸法を有する可動ホーム柵1を想定して、取り付け高さ調整手段の動作範囲を検討する。この可動ホーム柵1は横幅約2mの出入り口に設置されることを想定している。この可動ホーム柵1において、扉体4を戸車9a回りに微少角θだけ傾けた時に生じる左肩4fのY軸方向の変位の近似値は1200sinθ(mm)、戸車8aのY軸方向の変位の近似値は200sinθ(mm)で表される。例えばθが約0.48°の時、左肩4fはY軸方向に約10mm変位し、戸車8aはY軸方向に約1.5mm変位する。したがって、扉体4の左肩4fの高さを±10mmの範囲で調整可能にするためには、上部戸車ブロック8の扉体4に対する取り付け高さを±1.5mmの範囲で変更できるようにすれば良い。さらに具体的に言うならば、長穴7aの中で固定ボルト8eが±1.5mmの範囲で移動できるように長穴7aのサイズを決定すれば良い。つまり、図6に示した可動ホーム柵1において、戸先(左肩4f)の高さを約±10mmの範囲で調整可能にするためには、取り付け高さ調整手段の動作範囲を約±1.5mmに設定すれば十分である。
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、上部戸車ブロック8を、取り付け高さ調整手段を介して、つまりブラケット7を介して扉体4に固定する例を示したが、下部戸車ブロック9の取り付け高さを調整可能にしても良い。例えば、図7に示すように、上部戸車ブロック8を扉体4に直接固定して、下部戸車ブロック9を、ブラケット7を介して扉体4に固定するようにしても良い。
図7に示す状態において、下部戸車ブロック9のブラケット7に対する取り付け位置を下にずらすと、扉体4は全体として上方に移動する。そして、上部戸車ブロック8と下部戸車ブロック9の間の間隔が広がるので、扉体4は左肩4fが上がる方向に傾く。このように、下部戸車ブロック9のブラケット7に対する取り付け位置を下にずらすと、扉体4の戸先(左肩4f)が高くなる。
逆に、図7に示す状態において、下部戸車ブロック9のブラケット7に対する取り付け位置を上にずらすと、扉体4は全体として下方に移動する。そして、戸車8aが上部案内レール3fから離れるから、扉体4は左肩4fが下がる方向に傾く。このように、下部戸車ブロック9のブラケット7に対する取り付け位置を上にずらすと、扉体4の戸先(左肩4f)が低くなる。
第1の実施形態及び第2の実施形態に係る可動ホーム柵1は、扉体4の傾きを変えることによって、扉体4の戸先(左肩4f)を調整するものである。そのため、左肩4fの高さを調整すると扉体4が傾くので、相手方の扉体4に対して斜めに当接して、その結果、X軸方向に隙間が生じることがあるが、実用上の問題は生じない。隙間が小さい場合は、当接材4eが変形することによって隙間は解消される。隙間が大きくなる場合、つまり扉体4の傾きが大きくなる場合は、当接する扉体4を互いに反対方向に傾けることによって、隙間を解消できる。例えば、一方の扉体4を微少角度θだけ傾け、他方の扉体4を微少角度−θだけ傾ければ、隙間を解消できる。
(第3の実施形態)
図8に示すように、上部戸車ブロック8と下部戸車ブロック9の両方を、それぞれブラケット7を介して、扉体4に取り付けるようにしても良い。このように構成すれば、扉体4における上部戸車ブロック8と下部戸車ブロック9の取り付け高さを、それぞれ変更できる。上部戸車ブロック8と下部戸車ブロック9の、それぞれのブラケット7に対する取り付け高さを、同じ長さだけ変更すれば、扉体4の傾きを変えずに、扉体4の戸袋3に対する高さを変更できる。
(第4の実施形態)
第1ないし第3の実施形態においては、扉体4の戸先(左肩4f)の高さ(Y軸方向)を調整して、2枚の扉体4の当接部における戸先の高さの不揃いを解消する構成を示した。しかしながら、第1ないし第3の実施形態においては、水平面内のずれであって、プラットホーム側又は軌道側に向かう方向、つまりZ軸方向のずれの修正については考慮されていない。一方、可動ホーム柵1は、例えば経年変化に起因して、隣接する別の可動ホーム柵1に対して、Z軸方向にずれることもある。そこで、第4の実施形態に係る可動ホーム柵1は、扉体4が、戸袋3から引き出される際に、扉体4の水平面(X−Z平面)内における角度を変更する角度変更手段を備える。
角度変更手段は、例えば、図9に示すように、戸袋3に、Z軸方向に位置調整自在に取り付けられたガイドピン11と、上部戸車ブロック8に固定されたガイドプレート12である。図9に示した可動ホーム柵1は、ガイドピン11とガイドプレート12を備えるので、扉体4の戸先のZ軸方向のずれを解消できる。
なお、ガイドピン11とガイドプレート12は、扉体4が戸袋3の中に引き込まれた状態では、互いに接触しないように配置されて、扉体4が戸袋3の外に引き出された時にはガイドピン11とガイドプレート12は接触するように配置される。そのために、図9において戸袋3の左端近くに配置されていて、ガイドプレート12は扉体4の右側に配置されている。
図10(a)〜(c)を参照して、ガイドピン11の詳細な構成を説明する。なお、 図10(a)は戸袋3の上部フレーム3bの平面図であり、図10(b)は前記平面図の部分拡大図である。また図10(c)は上部フレーム3bを図10(b)のA−A’線で切断した断面図である。
図10(c)に示すようにガイドピン11はガイドピン本体11aを備えている。ガイドピン本体11aは円柱状の金属部品であって、ガイドピン本体11aの上面にはボルト11bが、ガイドピン本体11aと同心に立設され、ガイドピン本体11aに固定されている。図10(a)及び図10(b)に示すように、上部フレーム3bには、長穴3hが形成されていて、ボルト11bは長穴3hを通って、上部フレーム3bの上方に突出している。そして、図10(a)〜(c)に示すように、ボルト11bは上部フレーム3bの上方において、ナット11cと螺合されている。ガイドピン11は、ボルト11bとナット11cを互いに締め付けることによって、上部フレーム3bに固定される。
ナット11cを緩めれば、ボルト11bを長穴3hの中で任意に移動させることができる。また、移動させて、ナット11cを締めれば、ボルト11bをその位置で固定することができる。このように、ボルト11bを上部フレーム3bに対して、Z軸方向に移動させて、任意の位置で固定することができる。
図11(a),(b)に示すように、ガイドプレート12は上部戸車ブロック8の上面に溶接で固定される。ガイドプレート12は、内側ガイドプレート12aと外側ガイドプレート12bとから構成される。内側ガイドプレート12aはプラットホーム側(Z軸の正方向)に配置されて、プラットホーム側からガイドピン11に当接する部品である。外側ガイドプレート12bは軌道側(Z軸の負方向)に配置されて、軌道側からガイドピン11に当接する部品である。図11(a)に示すように、内側ガイドプレート12aと外側ガイドプレート12bは、途中で折り曲げられていて、図におけるガイドプレート12の左端において、内側ガイドプレート12aと外側ガイドプレート12bの間隔が最大になるように広げられている。ガイドプレート12の左端における内側ガイドプレート12aと外側ガイドプレート12bの間隔Cは、ガイドピン本体11aの移動範囲をカバーするように設定されている。つまり、ガイドピン本体11aがZ軸方向に最大限移動しても、ガイドピン本体11aが間隔C間の範囲にあるように、間隔Cの大きさが設定される。図においてガイドプレート12の右端での内側ガイドプレート12aと外側ガイドプレート12bの間隔Cは、ガイドピン本体11aの直径に多少の余裕を加えた大きさに設定される。
図12(a)〜(f)を参照して、ガイドピン11とガイドプレート12の作用を説明する。図12(a)に示すように、扉体4が当接する相手方の扉体4’が正規の位置、つまり上部案内レール3fの軸心上にある場合には、ガイドピン本体11aも上部案内レール3fの軸心上に位置決めする。この場合、扉体4を図において左方向に動かすと、扉体4は上部案内レール3fの軸心に平行に移動して、図12(b)に示すように、上部案内レール3fの軸心上で扉体4’に当接する。
図12(c)に示すように、扉体4’が軌道側に偏った位置にある場合は、ガイドピン本体11aを軌道側に移動して固定する。この状態で、扉体4を図において左方向に動かすと、外側ガイドプレート12bがガイドピン本体11aに当接して、外側ガイドプレート12bはガイドピン本体11aに押されて軌道側に押し出される。そのため、扉体4は時計回りに回転して、扉体4の戸先は軌道側に傾く、その結果、図12(d)に示すように、扉体4’と当接する。
図12(e)に示すように、扉体4’がプラットホーム側に偏った位置にある場合は、ガイドピン本体11aをプラットホーム側に移動して固定する。この状態で、扉体4を図において左方向に動かすと、内側ガイドプレート12aがガイドピン本体11aに当接して、内側ガイドプレート12aはガイドピン本体11aに押されてプラットホーム側に移動する。そのため、扉体4は反時計回りに回転して、扉体4の戸先はプラットホーム側に傾く。その結果、図12(f)に示すように、扉体4’と当接する。
なお、図3(b)に示すように、戸車8aは、フランジ8gとフランジ8gの間隔が、上部案内レール3fの幅より大きく設定されているので、戸車8aには上部案内レール3fに対して「遊び」が与えられる。そのため、図12(d)及び図12(f)に示すように、戸車8aを上部案内レール3fに対して、水平面内で回転させることができる。また、図12(d)及び図12(f)では図示していないが、戸車9aも下部案内レール3gに対して、水平面内で回転する。この回転を可能にするために、図4(b)に示すように、戸車9aは、フランジ9eとフランジ9eの間隔が、下部案内レール3gの幅より大きく設定されていて、戸車9aには下部案内レール3gに対して「遊び」が与えられている。
このように、第4の実施形態に係る可動ホーム柵1は、ガイドピン11の戸袋3に対する取り付け位置をZ軸方向に移動させることにより、閉扉時において、扉体4の先端をZ軸方向に変位させることができる。そのため、可動ホーム柵1が隣接する可動ホーム柵1に対してZ軸方向にずれていて、閉扉時に互いの戸先が当接しない場合に、そのずれを修正して、互いの戸先を当接させることができる。
(進退駆動機構の構成例)
最後に進退駆動機構10の構成例を簡単に説明する。図13に示すように、進退駆動機構10は、支柱3dに固定されたプレート10aに軸支されて、図示しない電動機で回転駆動される駆動プーリ10bと、支柱3cに固定されたプレート10cに軸支されて自由に回転する従動プーリ10dと、駆動プーリ10bと従動プーリ10dに巻き掛けられたタイミングベルト10eを備える。また、進退駆動機構10はベルトクランプ10fを備え、ベルトクランプ10fの一端はタイミングベルト10eにクランプされ、他端は扉体4に固定されている。
駆動プーリ10bを、時計回りに、つまり図13において矢印Aで示す方向に回転駆動させると、タイミングベルト10eは駆動プーリ10bと従動プーリ10dの間で時計回り方向に移動する。この時、ベルトクランプ10fはタイミングベルト10eに引っ張られるので、図13において矢印Bで示す方向に移動する。扉体4はベルトクランプ10fに牽引されるので、図13において右方向に移動する。その結果、扉体4は戸袋3の中に引き込まれる。駆動プーリ10bを反時計回りに、つまり矢印Aの逆方向に回転駆動させると、ベルトクランプ10fは矢印Bの逆方向に移動する。その結果、扉体4は戸袋3の外に引き出される。このように、進退駆動機構10によれば、駆動プーリ10bを時計回り又は反時計回りに回転駆動させることによって、扉体4を戸袋3に対して進退させることができる。
なお、ベルトクランプ10fは図14(a),(b)に示すように、固定片10gとクランプ片10h、10iとで構成される。固定片10gは正面図(図14(a))においてL字形をなす金属性の部品であって、端部10jにおいて扉体4のフレーム4c(図14において図示せず)に溶接固定される。クランプ片10hは側面図(図14(b))においてL字形をなす金属性の部品である。クランプ片10hには、2箇所に長穴10kが開削されていて、長穴10kにはボルト10lが挿通されていて、ボルト10lの先端は固定片10gと螺合されている。このように、クランプ片10hは2本のボルト10lで固定片10gに固定されている。またボルト10lは長穴10kに挿通されているので、クランプ片10hの固定片10gに対する取り付け高さを変更することができる。扉体4の取り付け高さが変更されて、固定片10gの高さが変更された場合に、クランプ片10hの固定片10gに対する取り付け高さを変更すれば、クランプ片10hとクランプ片10iの高さをタイミングベルト10eに対して適正に保つことができる。
あるいは、ボルト10lに代えて、ピンを固定片10gに固定して、該ピンを長穴10kに挿通して、該ピンが長穴10k内で自在に上下動できるようにしても良い。このように構成すれば、クランプ片10hが固定片10gに対して高さ方向の移動自由度を持つので、固定片10gの高さが変更されても、クランプ片10hとクランプ片10iの高さをタイミングベルト10eに対して適正に保つことができる。
クランプ片10iはクランプ片10hと対面配置されて、タイミングベルト10eを挟持する平板状の金属部品である。クランプ片10hにはボルト10mが挿通され、ボルト10mの先端はクランプ片10iに螺合される。ボルト10mを締め上げることによって、ベルトクランプ10fはタイミングベルト10eに固定される。
以上説明したように、この発明によれば、扉体4を戸袋3に対する傾きを変更して、あるいは、扉体4を戸袋3に対して上下方向に平行移動させて、扉体4の戸先の高さを調整することができる。そのため、1台の可動ホーム柵1が2枚の扉体4を備える場合に、一方の扉体4の戸先の高さを、他方の扉体4の高さとは無関係に調整することができる。また、扉体4だけを動かすので、扉体4の戸先の高さの調整に要する作業者の筋力的負担を小さくできる。また、ガイドピン11とガイドプレート12を備えれば、扉体4の戸先の水平方向のずれを調整できる。
なお、上記実施形態はこの発明の具体的な実施態様の例示であって、この発明の技術的範囲は、上記実施形態の記載によっては限定されない。この発明は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲において、自由に変形あるいは改良して実施することが出来る。また、上記実施形態に開示されていない構成要素を追加することは任意である。
例えば、上記実施形態においては、取り付け高さ調整手段の具体例として、長穴7a を備えるブラケット7を例示したが、取り付け高さ調整手段はブラケット7には限定されない。例えば、下部戸車ブロック9のハウジング9bにおいて、固定ボルト9dを挿通する穴を長穴にすれば、その長穴が取り付け高さ調整手段として機能する。
また、調整ボルト8fは、任意的な構成要素である。調整ボルト8fを省いても、ブラケット7は取り付け高さ調整手段として機能するし、上部戸車ブロック8の取り付け高さを自在に調整することができる。
第4の実施形態において、ガイドピン本体11aにボルト11bを立設固定する例を示したが、ガイドピン本体11aとボルト11bの間に回転軸受を置いて、ガイドピン本体11aがボルト11bに対して自在に回転するようにしても良い。ガイドピン本体11aを回転自在にすれば、ガイドピン本体11aとガイドプレート12の間の摩擦が減少するので、消費電力を削減できるし、静粛性が向上する。
第4の実施形態において、ガイドプレート12を上部戸車ブロック8に固定した例を示したが、ガイドプレート12は上部戸車ブロック8に固定されるものには限定されない。ガイドプレート12を扉体4に直接取り付けても良い。
また、第4の実施形態においては、ガイドピン11を戸袋3に、ガイドプレート12を扉体4にそれぞれ取り付けた例を示したが、ガイドピン11を扉体4に、ガイドプレート12を戸袋3にそれぞれ取り付けても良い。また、ガイドピン11を戸袋3に対してZ軸方向に位置調整自在に取り付けた例を示したが、ガイドピン11を戸袋3又は扉体4に固定して、ガイドプレート12を扉体4又は戸袋3に対してZ軸方向に位置調整自在に取り付けるようにしても良い。
進退駆動機構10の具体例として、ベルト・プーリ機構を例示したが、進退駆動機構10はベルト・プーリ機構には限定されない。進退駆動機構10は、例えば、回転電動機と送りねじ機構の組み合わせであっても良いし、リニアモータであっても良い。あるいは油気圧機器であっても良い。
また、第2〜4の実施形態に係る図面においては、進退駆動機構10を省略したが、進退駆動機構10は、全ての実施形態に共通する構成要素である。
また、上記実施形態においては、2枚の扉体を備えて、左右両側から扉体が引き出されるタイプの可動ホーム柵を例示したが、本発明の技術的範囲は、このような可動ホーム柵には限定されない。扉体を1枚だけ備えるタイプの可動ホーム柵、例えば可動ホーム柵1aに本発明を適用することができる。
1(1a,1b,1c) 可動ホーム柵、2 床面、3 戸袋、3a 下部フレーム、3b 上部フレーム、3c 支柱、3d 支柱、3e 開口、3f 上部案内レール、3g 下部案内レール、3h 長穴、4(4a,4b) 扉体、4c フレーム、4d パネル、4e 当接材、4f 左肩、4’扉体、5 列車、6a,6b,6c 出入口、7 ブラケット、7a 長穴、8 上部戸車ブロック、8a 戸車、8b,8c ハウジングプレート、8d 回転軸、8e 固定ボルト、8f 調整ボルト、8g フランジ、9 下部戸車ブロック、9a 戸車、9b ハウジング、9c 回転軸、9d 固定ボルト、9e フランジ、10 進退駆動機構、10a プレート、10b 駆動プーリ、10c プレート、10d 従動プーリ、10e タイミングベルト、10f ベルトクランプ、10g 固定片、10h クランプ片、10i クランプ片、10j 端部、10k 長穴、10l,10m ボルト、11 ガイドピン、11a ガイドピン本体、11b ボルト、11c ナット、12 ガイドプレート、12a 内側ガイドプレート、12b 外側ガイドプレート

Claims (6)

  1. 戸袋と、
    前記戸袋に進退自在に支持された扉体と、
    前記戸袋に固定されて、前記扉体を進退自在に支持する上部案内レールと、
    前記上部案内レールの下方に配置されるとともに、前記戸袋に固定されて、前記扉体を進退自在に支持する下部案内レールと、
    前記扉体に取り付けられるとともに、前記上部案内レールの下面に当接して転動する戸車を備える上部戸車ブロックと、
    前記扉体に取り付けられるとともに、前記下部案内レールの上面に当接して転動する戸車を備える下部戸車ブロックと、
    前記扉体の上下方向に長く形成された長穴及び固定ボルトを有し、前記上部戸車ブロック及び前記下部戸車ブロックの少なくともいずれかの前記扉体に対する取り付け高さを調整する取り付け高さ調整手段とを備えるとともに、
    前記下部戸車ブロックの戸車は、前記上部戸車ブロックの戸車が前記上部案内レールに当接する位置よりも、水平方向において、前記扉体に近い位置で、前記下部案内レールに当接する可動ホーム柵。
  2. 前記上部戸車ブロック及び前記下部戸車ブロックの少なくともいずれかは、前記上部案内レール及び前記下部案内レールの少なくともいずれかに対向する面を貫く調整ボルトを備える
    請求項1に記載の可動ホーム柵。
  3. 戸袋と、
    前記戸袋に進退自在に支持された扉体と、
    前記戸袋に固定されて、前記扉体を進退自在に支持する上部案内レールと、
    前記上部案内レールの下方に配置されるとともに、前記戸袋に固定されて、前記扉体を進退自在に支持する下部案内レールと、
    前記扉体に取り付けられるとともに、前記上部案内レールの下面に当接して転動する戸車を備える上部戸車ブロックと、
    前記扉体に取り付けられるとともに、前記下部案内レールの上面に当接して転動する戸車を備える下部戸車ブロックと、
    閉扉時に前記扉体が当接する相手方の扉体の戸先と前記扉体の戸先とがプラットホーム側又は軌道側にずれている場合、前記扉体が前記戸袋から引き出される際に、前記相手方の扉体と当接させるように前記扉体の水平面内における角度を調整する角度変更手段とを備える可動ホーム柵。
  4. 前記角度変更手段は、
    水平面内にあって前記扉体に直交する方向に位置調整自在に、前記戸袋に取り付けられたガイドピンと
    前記扉体に取り付けられて、前記扉体が前記戸袋の外に引き出された位置にある時には前記ガイドピンに当接するガイドプレートと、を備える
    請求項3に記載の可動ホーム柵。
  5. 前記ガイドプレートは、
    プラットホーム側から前記ガイドピンに当接する内側ガイドプレートと、
    軌道側から前記ガイドピンに当接する外側ガイドプレートと
    を備える請求項4に記載の可動ホーム柵。
  6. 前記ガイドプレートは前記上部戸車ブロックに固定されている請求項4又は請求項5に記載の可動ホーム柵。
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