以下、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
[広告配信システムの構成と動作概要]
図1は、本実施形態の広告配信システムの構成例を示している。同図に示す広告配信システムは、広告配信業者の広告配信装置100と、ユーザの端末装置200と、広告主が有する店舗のレジスタ300と、ポイントサービスを提供するポイント管理装置400と、広告主の広告主端末500とを備えて構成される。広告配信装置100と、端末装置200、ポイント管理装置400、及び広告主端末500とは、インターネットなどの公衆網であるネットワーク800を介して接続される。レジスタ300とポイント管理装置400とは、私設網などのネットワーク900を介して接続される。なお、ネットワーク900が公衆網であってもよく、広告配信装置100と、ポイント管理装置400や広告主端末500とが私設網のネットワークを介して接続されてもよい。同図においては、端末装置200を1台のみ示しているが、現実には複数台が備えられる。
同図においては、2つの広告主A及び広告主Bがそれぞれ2つの店舗を有する場合を示しているが、広告主が3以上でもよく、また、1つの広告主が店舗を1つのみあるいは3以上有してもよい。広告主Aと広告主Bは、例えば、互いに異なる系列の企業であり、広告主Aの店舗a1、a2と広告主Bの店舗b1、b2は、同じカテゴリ(例えば、スーパー)の店舗であるとする。本実施形態では、広告主Aの店舗のレジスタ300をレジスタ300A、広告主Aと提携するポイントサービスを提供するポイント管理装置400をポイント管理装置400A、広告主Aの広告主端末500を広告主端末500A、レジスタ300Aとポイント管理装置400Aを接続するネットワーク900をネットワーク900Aと記載する。また、広告主Bの店舗のレジスタ300をレジスタ300B、広告主Bと提携するポイントサービスを提供するポイント管理装置400をポイント管理装置400B、広告主Bの広告主端末500を広告主端末500B、レジスタ300Bとポイント管理装置400Bとを接続するネットワーク900をネットワーク900Bと記載する。ポイントサービスとは、店舗での支払や店舗の利用回数等に応じて、割引や景品との引換などの特典に利用できるポイントを会員のユーザに提供するサービスである。
広告配信装置100は、広告分析装置の一例であり、端末装置200に対して各店舗の広告データを配信する。本実施形態では、広告データが、店舗の電子チラシ、店舗で行われるキャンペーンを通知するキャンペーン情報、クーポンの提供などをはじめとした店舗からのお知らせを示すお知らせ情報である場合を例に説明する。「電子チラシ」とは広告実施店舗が取扱っている商品または提供している役務に関する画像情報、文字情報、および音声情報等を含む電子化された広告宣伝情報を意味するものである。例えば、電子チラシには、折り込みチラシとして紙媒体に印刷される画像データや、印刷された折り込みチラシをスキャナによって読み取ったデータを用いることができる。なお、電子チラシにより、お知らせ情報やキャンペーン情報を配信してもよい。各広告データには、掲載開始日時及び掲載終了日時により示される掲載期間の情報が付加されており、広告配信装置100は、掲載期間内の広告データを配信する。
端末装置200は、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレット端末などの可搬のコンピュータ端末であり、店舗の顧客であるユーザが所持する。端末装置200には、情報提供アプリケーションがインストールされている。情報提供アプリケーションは、広告配信装置100を運営する広告配信業者と提携している広告主のうちの特定の広告主に対応する。
広告主Aに対応する情報提供アプリケーション(以下、「情報提供アプリケーションA」と記載する。)は、広告配信装置100が配信した広告主Aの店舗の広告データを表示し、ユーザが閲覧した広告データの情報を広告配信装置100に通知する。
同様に、広告主Bに対応する情報提供アプリケーション(以下、「情報提供アプリケーションB」と記載する。)は、広告配信装置100が配信した広告主Bの店舗の広告データを表示し、ユーザが閲覧した広告データの情報を広告配信装置100に通知する。
広告配信装置100は、各ユーザが閲覧した広告データの情報を記憶する。
さらに、ユーザが広告主Aの会員であることが広告配信装置100に登録されている場合、情報提供アプリケーションAは、広告主Aの会員証画像を広告配信装置100から取得して画面に表示する。同様に、ユーザが広告主Bの会員であることが広告配信装置100に登録されている場合、情報提供アプリケーションBは、広告主Bの会員証画像を広告配信装置100から取得して画面に表示する。会員証画像とは、顧客が店舗で使用可能な会員証としての画像である。広告主Aの店舗と広告主Bの店舗とで顧客が使用可能な会員証は、広告主Aの店舗では会員証CD−A、広告主Bの店舗では会員証CD−Bというように異なる。以降の説明において、会員証CD−A、CD−Bについて特に区別しない場合には、会員証CDと記載する。
また、ユーザが広告主Aの会員であることが広告配信装置100に登録されている場合、情報提供アプリケーションAは、広告主Aに関連してユーザに提供される情報(ユーザ提供情報)を、広告配信装置100経由でポイント管理装置400Aから受信し、画面に表示する。同様に、ユーザが広告主Bの会員であることが広告配信装置100に登録されている場合、情報提供アプリケーションBは、広告主Bに関連してユーザに提供される情報(ユーザ提供情報)を、広告配信装置100経由でポイント管理装置400Bから受信し、画面に表示する。
レジスタ300Aは店舗a1、a2内に設置された広告主AのPOS(Point Of Sale)レジスタである。ポイント管理装置400Aは、広告主Aが提携しているポイントサービスに対応して運用されるコンピュータサーバである。
また、レジスタ300Bは店舗b1、b2内に設置された広告主BのPOSレジスタである。ポイント管理装置400Bは、広告主Bが提携しているポイントサービスに対応して運用されるコンピュータサーバである。
顧客としてのユーザは、店舗で商品を購入したりサービスを受けたりすると、料金の支払いに際して、端末装置200の画面に表示させた会員証画像を提示する。以下、ユーザが商品を購入したりサービスを受けたりした店舗を、「利用店舗」と記載する。
利用店舗のレジスタ300は、利用店舗が属する広告主と提携しているポイント管理装置400に店舗利用情報を送信する。店舗利用情報には、利用店舗の店舗IDと、端末装置200が表示している会員証画像から読み取った会員番号と、精算内容を示す精算情報と、料金の精算を行った時刻である精算時刻とが含まれる。店舗IDは、店舗の識別情報である。精算情報には、ユーザが購入した商品やユーザが受けたサービスなどの支払対象を特定する情報や、各支払対象の購入数及び金額の情報が含まれる。精算時刻は、ユーザが店舗を利用した時刻(日時)である店舗利用時刻として用いられる。
例えば、ユーザが店舗a1の広告データを閲覧して店舗a1を利用する。店舗a1のレジスタ300Aは、店舗a1の店舗IDと、端末装置200の会員証画像から読み取った会員証CD−Aの会員番号と、ユーザが店舗a1で購入した商品の精算情報と、精算時刻とを設定した店舗利用情報をポイント管理装置400Aに送信する。店舗a1のポイント管理装置400Aは、レジスタ300Aから受信した会員番号と精算情報とを利用して、店舗a1の会員に付与される累積ポイントの計算を行い、計算された累積ポイントを会員番号と対応付けて管理する。さらに、ポイント管理装置400Aは、レジスタ300Aから受信した店舗利用情報を広告配信装置100に通知する。広告配信装置100は、会員番号により特定されるユーザが閲覧済みの店舗a1の広告データのうち、精算時刻が掲載期間内または掲載期間の終了から所定時間までに含まれる広告データを特定する。広告配信装置100は、特定した広告データが、集客効果があった広告データであると判断する。
また、ユーザが店舗b1の広告データを閲覧して店舗b1を利用した場合、レジスタ300B及びポイント管理装置400Bは、レジスタ300A及びポイント管理装置400Aと同様の処理を行う。広告配信装置100は、ポイント管理装置400Bから受信した会員証CD−Bの会員番号により特定されるユーザが閲覧済みの店舗b1の広告データのうち、精算時刻が掲載期間内または掲載期間の終了から所定時間までに含まれる広告データを特定する。広告配信装置100は、特定した広告データが、集客効果があった広告データであると判断する。
広告配信装置100は、広告主の会員であることが登録されているユーザを、各ユーザの店舗利用情報の履歴に基づいて店舗の利用傾向別に分類する。この店舗の利用傾向別の分類をユーザカテゴリと記載する。
例えば、広告配信装置100は、広告主A(または店舗a1)を分析対象としてユーザを分類する場合、広告主A(または店舗a1)の会員のユーザを、広告主A(または店舗a1)のみの会員となっているユーザ、他の広告主(または他の広告主の店舗)の会員にもなっているユーザなどに分類する。さらに広告配信装置100は、他の広告主(または他の広告主の店舗)の会員にもなっているユーザについて、広告主Aの店舗(または店舗a1)を主に利用するユーザ、広告主Aの店舗(または店舗a1)以外を主に利用するユーザなどに分類する。
またさらに、広告配信装置100は、分析対象の広告主(または店舗)の会員について分析したユーザカテゴリ別に、その分析対象の広告主に属する店舗(または分析対象の店舗)の広告データについて分析を行う。分析内容は、集客効果があった広告データ、集客効果があった広告データの広告内容、集客効果があった広告データを閲覧してユーザが店舗を利用したときの店舗利用時間帯、集客効果があった広告データを閲覧してユーザが店舗を利用したときの支払対象などである。広告配信装置100は、広告主または広告主の特定の店舗を分析対象として行った分析結果を、その広告主の広告主端末500に送信する。以下では、分析対象の広告主を「分析対象広告主」、分析対象の店舗を「分析対象店舗」とも記載する。
広告主は、分析結果を参考にして、ユーザカテゴリ別に効果的な広告データを作成し、広告主端末500から広告配信装置100に登録する。広告配信装置100は、広告主の店舗の広告データをユーザの端末装置200に配信する際、そのユーザのユーザカテゴリに応じた広告データを選択して配信する。
[会員証の登録と表示]
端末装置200にインストールされた情報提供アプリケーションは、会員証の利用登録を行った後、会員証画面を表示させる。以下は、情報提供アプリケーションAが会員証画面を表示させるときを例に説明する。なお、会員証利用登録前にユーザアカウントが予め広告配信装置100に登録されていてもよい。ユーザアカウントは、ユーザを特定する識別情報である。ユーザアカウントには、例えば、ユーザ名などを用いることができるが、ユーザ名に代えて、あるいは、ユーザ名に加えて電話番号を用いることもできる。
端末装置200にインストールされた情報提供アプリケーションAは、最初に起動されたときに、会員証利用登録画面を表示し、ユーザに会員証の利用登録を促す。なお、情報提供アプリケーションAは、ユーザが会員証利用登録指示を端末装置200に入力したときに会員証利用登録画面を表示してもよい。
会員証利用登録にあたり、ユーザは、ユーザアカウントと、パスワードなどを入力する。さらに、ユーザは、会員番号を端末装置200に入力する。会員番号は、例えばユーザが所有しているカード形式の会員証CD−Aの番号である。
端末装置200は、上記のように入力されたユーザアカウント、パスワード、会員番号などの情報を会員証利用登録情報として広告配信装置100に送信する。会員証利用登録情報には、情報提供アプリケーションAが広告主Aのポイントサービスであることを示すポイントサービス識別情報が付加されている。ポイントサービス識別情報は、広告主Aの広告主IDでもよい。広告主IDは、広告主を特定する識別情報である。広告配信装置100は、受信した会員証利用登録情報に付加されたポイントサービス識別情報により広告主Aと提携するポイントサービスであることを識別する。そこで、広告配信装置100は、会員証利用登録情報を広告主Aと提携するポイントサービスに対応するポイント管理装置400Aに送信する。
ポイント管理装置400Aは受信した会員証利用登録情報に含まれる所定の情報を利用してユーザ認証を実行する。一例として、ポイント管理装置400Aは、自己が記憶している登録済みの会員情報のうちで、会員証利用登録情報に含まれるユーザアカウントと会員番号の組み合わせを含む会員情報があればユーザ認証が成立したものと判定する。
ポイント管理装置400Aは、ユーザ認証が成立した場合には、例えば会員証利用登録情報に含まれるパスワードを、会員証利用登録情報に含まれるユーザアカウントと会員番号の組み合わせを含む会員情報に追加登録する。このようにして、ポイント管理装置400Aにおいて、会員証利用に関するユーザ登録が完了する。ポイント管理装置400Aは、ユーザ登録完了を広告配信装置100に通知する。広告配信装置100は、ユーザアカウントにより特定されるユーザ管理情報に、広告主Aの広告主ID、及び会員証CD−Aの会員番号を書き込む。なお、ユーザアカウントが未登録の場合、新たにユーザ管理情報を生成し、記憶する。
また、広告配信装置100は、受信した会員証利用登録情報に含まれる会員番号を表すバーコードを表示させるためのバーコード画像を生成する。なお、広告配信装置100は、端末表示用の会員証であることを示す種別情報が付加された会員番号を表すバーコードのバーコード画像を生成してもよい。広告配信装置100は、生成したバーコード画像を端末装置200に送信する。端末装置200の情報提供アプリケーションは、受信したバーコード画像を、端末装置200が備える記憶部に記憶させる。
なお、端末装置200上で動作する情報提供アプリケーションが、ユーザの操作によって入力された会員番号を利用してバーコード画像を生成し、生成したバーコード画像を記憶部に記憶させるように構成してもよい。即ち、バーコード画像の生成と記憶とについては、端末装置200において完結して行われるようにすることも可能である。
会員証利用登録の完了後において、ユーザが端末装置200上で情報提供アプリケーションAを起動させた場合、あるいは、起動後に会員証画面表示指示を入力した場合などに、情報提供アプリケーションAは、広告配信装置100に対して接続要求を送信する。この場合の接続要求には、ユーザアカウント、パスワード、会員証CD−Aの会員番号などがユーザ認証情報として含まれる。また、接続要求には、ポイントサービス識別情報が付加される。
広告配信装置100は、受信された接続要求に付加されたポイントサービス識別情報により広告主Aと提携するポイントサービスであることを識別する。そこで、広告配信装置100は、ユーザ提供情報項目要求を、広告主Aが提携するポイントサービスに対応するポイント管理装置400Aに送信する。
ユーザ提供情報項目要求には、接続要求に含まれていたユーザ認証情報が含められる。
ポイント管理装置400Aは、ユーザ提供情報項目要求の受信に応じて、ユーザ提供情報項目要求に含まれるユーザ認証情報を利用した認証を行う。認証が成立すると、ポイント管理装置400Aは、ユーザアカウントに対応するユーザ提供情報項目を収集する。ユーザ提供情報項目とは、ユーザ提供情報に含まれる情報項目である。ポイント管理装置400Aは、ユーザ提供情報項目として、例えば、該当ユーザに対応する現在のポイント、ポイントの有効期限などのポイントに関連する情報などを収集する。これらのポイントに関連する情報は、例えば会員番号と対応付けられている。ポイント管理装置400Aは、収集したユーザ提供情報項目を広告配信装置100に送信する。
広告配信装置100は、受信したユーザ提供情報項目を含むユーザ提供情報を生成する。広告配信装置100は、生成したユーザ提供情報を、接続要求の送信元の端末装置200に送信する。
端末装置200において、情報提供アプリケーションAは、受信したユーザ提供情報を画面に表示する。つまり、端末装置200上で動作する情報提供アプリケーションAの画面には、ポイントの累積値、ポイントの有効期限などが表示される。
また、端末装置200上で動作する情報提供アプリケーションAは、端末装置200の記憶部に記憶されているバーコード画像を利用して、広告主Aの店舗で使用可能な会員証の画像(会員証画像)を画面に表示することができる。
端末装置200において情報提供アプリケーションAにより表示される会員証は、顧客に配布しているカード形式の会員証CD−Aと同様の機能を有する。具体的に、会員証CD−Aには、1つの会員番号が付与されている。そして、端末装置200の画面に表示される会員証画像は、カード形式の会員証CD−Aに付与されている会員番号と同じ会員番号を示すバーコードの画像を含んでいる。
顧客としてのユーザは、上記のように端末装置200の画面に表示させた会員証画像を、カード形式の会員証CD−Aと同様に使用することができる。
つまり、広告主Aの店舗a1や店舗a2において商品を購入したりサービスを受けるなどした顧客は、料金の支払いに際して、端末装置200の画面に表示させた会員証画像を、会員証CD−Aに代えて提示することができる。
このように、本実施形態の情報提供アプリケーションが動作する端末装置200は、カード形式の会員証CD−Aに付与されたのと同じ会員番号を示すバーコード画像を含む会員証画像を表示することができる。そして、ユーザは、広告主Aの店舗において、端末装置200に表示された会員証画像を、カード形式の会員証CD−Aと同じように使用することができる。
このように端末装置200に表示された会員証画像が広告主の店舗において実物の会員証と同様に使用可能になることで、ユーザは、カード形式の会員証を所持していなければならない煩わしさから解放される。
なお、上記では、端末装置200にインストールされた情報提供アプリケーションAの場合を例に挙げたが、情報提供アプリケーションBの場合も同様に動作する。ただし、端末装置200にインストールされた情報提供アプリケーションBは、広告配信装置100を経由してポイント管理装置400Bに会員証利用のユーザ登録を行う。また、ユーザ登録後、情報提供アプリケーションBは、ユーザ提供情報を広告配信装置100経由でポイント管理装置400Bから取得し、取得したユーザ提供情報を表示することができる。
図2は、端末装置200における会員証画面の表示態様例を示す図である。同図では、端末装置200が、スマートフォンである場合を例に示している。
端末装置200上で、会員証利用登録済みの情報提供アプリケーションを起動させると、端末装置200の表示部220に、初期画面として、同図に示す会員証画面が表示される。あるいは、端末装置200に会員証表示指示が入力された場合に、表示部220に会員証画面が表示される。
表示部220に表示される会員証画面には、会員証画像領域AR1(バーコード画像対応領域の一例)とユーザ提供情報領域AR2とが配置される。
会員証画像領域AR1には会員証画像が表示される。会員証画像領域AR1に表示される会員証画像には、カード形式による実物の会員証CDに付与されているのと同じ会員番号を示すバーコード画像Pbcが含まれている。
前述したように、ユーザは、店舗にて料金を支払う際に、同図に示す会員証画面を表示させ、実物の会員証CDの代わりに提示することができる。店員は、提示された会員証画面の会員証画像領域AR1において表示されるバーコード画像Pbcの部分をレジスタ300が備えるバーコードリーダで読み取らせる。このようにバーコード画像Pbcのバーコードが読み取られることにより、前述のように、ポイント管理装置400がポイントを管理することができる。
このようにして、会員証画像にバーコード画像Pbcが含まれていることで、ユーザは、端末装置200の表示部220に表示させた会員証画像を、実物の会員証CDと同様に会員証として使用することができる。
同図において、ユーザ提供情報領域AR2には、通信を介して広告配信装置100から受信したユーザ提供情報として、ポイントの累積値、ポイントの有効期限、ユーザアカウントなどが表示される。
また、ユーザ提供情報領域AR2の下側には、画面遷移ボタンBT1、BT2、BT3、BT4が配置されている。情報提供アプリケーションは、店舗の電子チラシ、キャンペーン情報、お知らせ情報などの広告データを広告配信装置100から受信して、表示させることができる。
画面遷移ボタンBT1は、上記の電子チラシ、キャンペーン情報、お知らせ情報のそれぞれが表示される画面などから、会員証画面の表示に遷移させるための操作が行われるボタンである。
画面遷移ボタンBT2は、電子チラシが表示される画面に遷移させるための操作が行われるボタンである。
画面遷移ボタンBT3は、キャンペーン情報が表示される画面に遷移させるための操作が行われるボタンである。
画面遷移ボタンBT4は、お知らせ情報が表示される画面に遷移させるための操作が行われるボタンである。
図2の会員証画面における会員証画像は、情報提供アプリケーションが端末装置200の記憶部に記憶されているバーコード画像を利用して生成し、会員証画像領域AR1に表示させる。即ち、会員証画像は、端末装置200がローカルで生成し、表示部220に表示させることができる。
一方、同じ会員証画面のユーザ提供情報領域AR2において表示されるユーザ提供情報としてのテキスト、画像などは、ネットワーク800経由で広告配信装置100から受信したユーザ提供情報を利用して表示される。つまり、ユーザ提供情報の表示は、広告配信装置100との通信を伴う。
端末装置200は、例えば携帯電話の無線による回線や無線LAN(Local Area Network)などにより接続されるネットワーク800を経由して広告配信装置100と通信を行う。このために、例えば電話回線の基地局や無線LANアクセスポイントなどと端末装置200との間での通信が良好でなくなる状態が生じる可能性がある。あるいは、通信は良好な状態であっても、故障あるいはアクセス過多などの要因で広告配信装置100が応答できない状態に陥る可能性がある。
このように広告配信装置100からの応答が得られない(広告配信装置100との接続が確立されない)状態が生じた場合、端末装置200は広告配信装置100からユーザ提供情報を受信できない。
ユーザ提供情報が受信されない場合、会員証画面におけるユーザ提供情報領域AR2にユーザ提供情報を表示させることはできない。このように、ユーザ提供情報をユーザ提供情報領域AR2に表示できない場合において、会員証画面自体の表示まで行わないようにした場合には、以下のような不具合が生じる。
例えば、広告配信装置100との接続が確立されない状況において、ユーザが店員に会員証を提示するために情報提供アプリケーションを起動させた場合、端末装置200では会員証画面が表示されないような状態となる。会員証の提示は、精算時において行われることが多い。精算時において上記のように会員証画面が表示されない状態は、精算を長引かせる要因となる。
そこで、本実施形態の情報提供アプリケーションは、会員証画面の表示を開始させるにあたって、広告配信装置100からユーザ提供情報を受信できない場合には、以下のように会員証画面を表示させる。
つまり、情報提供アプリケーションは、ユーザ提供情報領域AR2においてユーザ提供情報を非表示とする。一方、情報提供アプリケーションは、端末装置200の記憶部から読み出したバーコード画像を利用して会員証画像を生成し、生成した会員証画像を会員証画像領域AR1に表示させる。
このように、情報提供アプリケーションは、広告配信装置100からユーザ提供情報が受信できない場合、ユーザ提供情報領域AR2におけるユーザ提供情報を非表示とする一方で、会員証画像領域AR1に会員証画像を表示させた状態の会員証画面を表示する。
即ち、本実施形態によれば、ユーザが端末装置200に会員証画面を表示させる操作を行うのに応じて、広告配信装置100との接続が確立されているか否かにかかわらず会員証画像が表示される。これにより、ユーザは、広告配信装置100からの応答が得られない状況であっても会員証画像を遅滞なく提示することができる。
本実施形態の会員証画面は、端末装置200としての情報機器に表示される映像である。このために、スクリーンショットの機能を利用して会員証画面の画像データを保存し、保存した画像データを偽の会員証画面として表示させてポイント加算、ポイント交換などのサービスを受けるといった不正が行われる可能性がある。スクリーンショットとは、情報機器の画面に表示されている画像を所定の画像データ形式で保存する機能である。
そこで、本実施形態の会員証画像領域AR1における会員証画像においては、図2に示すように、バーコード画像Pbcとともに真偽識別画像Panが表示される。
真偽識別画像Panは、時間経過に応じて所定の態様で変化する画像である。具体的に、真偽識別画像Panは、点滅するようにして変化する。
例えば、会員証CDをスキャナなどによりスキャンするなどして作成した偽物の会員証画像の場合、その一部が点滅することはない。真偽識別画像Panまで偽造しようとすれば、動画を作成する必要があることになり、相当の手間と技術が必要になる。従って、真偽識別画像Panまでを模した会員証画像の偽造が行われることはほぼないと考えてよい。
そこで、店員は、ユーザが端末装置200に表示させた会員証画像を提示した際に、真偽識別画像Panが点滅した状態で表示されているか否かについて確認することによって、提示された会員証画像が真正のものであるか否かについて確認することができる。
このようにして、本実施形態では、会員証画像において真偽識別画像Panを表示させることにより、会員証画像の偽造を防止できる。
また、本実施形態の真偽識別画像Panには、ユーザ提供情報(外部情報)の提供元である広告配信装置100との接続が確立されている状態か否かを示す接続状態表示が含まれる。
具体的に、広告配信装置100との接続が確立されている状態のとき、真偽識別画像Panにおいては、同図に示すように「オンライン」との文字が表示される。
一方、広告配信装置100との接続が確立されていない状態のとき、真偽識別画像Panにおいては、図示は省略するが「オフライン」との文字が表示される。
ユーザは、上記のように表示される接続状態表示を見ることで、現在において端末装置200が広告配信装置100と接続された状態であるか否かを確認できる。広告配信装置100との接続が確立されていないとき、ユーザ提供情報領域AR2にはユーザ提供情報が表示されない。このとき、ユーザは「オフライン」と示される接続状態表示を見ることになる。これにより、ユーザは、ユーザ提供情報が表示されていないのは、広告配信装置100との接続が確立されてないため、情報提供アプリケーションのエラーなどではないことを確認できる。
なお、真偽識別画像Panの時間経過に応じた態様の変化は、上記の点滅のほか、例えば形状の変化、色の変化、明るさの変化、会員証画像領域AR1において表示される位置の変化、また、これらの変化の組み合わせなどであってもよい。
また、真偽識別画像Panには接続状態表示以外の表示が含まれてもよい。
[広告データの配信と表示]
ユーザが端末装置200上で情報提供アプリケーションを起動させた場合、あるいは、起動後に広告データの配信要求を入力した場合などに、情報提供アプリケーションは、広告配信装置100に広告配信要求を送信する。電子チラシの配信を要求する広告配信要求は電子チラシ配信要求、キャンペーン情報の配信を要求する広告配信要求はキャンペーン情報配信要求、お知らせ情報の配信を要求する広告配信要求はお知らせ情報配信要求である。広告配信要求には、ユーザアカウント、情報提供アプリケーションに対応した広告主の広告主ID、広告データの検索条件などが含まれる。検索条件には、ユーザの位置を示すユーザ位置情報や店舗の情報などが設定される。例えば、広告配信装置100は、端末装置200の情報提供アプリケーションAから送信された広告配信要求を受信し、受信した広告配信要求に設定されている検索条件により広告配信店舗として店舗a1を特定したとする。広告配信装置100は、広告配信要求に設定されているユーザアカウントのユーザのユーザカテゴリを特定する。広告配信装置100には、各店舗が広告実施店舗となっている広告データがユーザカテゴリ別に予め登録されており、広告配信装置100は、特定したユーザカテゴリに対応した店舗a1の広告データのうち、現在時刻が掲載期間に含まれる広告データを端末装置200に配信する。配信される広告データには、広告配信店舗の店舗名などの表示用付加情報や広告配信店舗の店舗IDが付加される。
端末装置200は、広告データとして電子チラシを受信した場合、受信した電子チラシの一覧を表示部220の画面に表示する。端末装置200は、ユーザ操作により電子チラシの一覧の中から選択された電子チラシを拡大表示するとともに、ユーザアカウントと、選択された電子チラシの広告IDと、広告配信店舗の店舗IDを広告配信装置100に通知する。広告配信装置100は、端末装置200から受信したユーザアカウントと、選択された電子チラシの広告IDと、広告配信店舗の店舗IDとを対応付けて閲覧履歴として記憶する。
図3及び図4は、ユーザが電子チラシを選択して閲覧するときの端末装置200の表示画面の例を示す図である。例えば、図2に示す会員証画面において、画面遷移ボタンBT2が選択されると、端末装置200の情報提供アプリケーションは、広告配信装置100に電子チラシ配信要求を送信する。広告配信装置100は、例えば、電子チラシE1、E2、E3を端末装置200に配信する。表示優先度は、電子チラシE1、E2、E3の順に高いとする。
端末装置200は、図3(i)に示すように、広告配信装置100から受信した電子チラシの一覧表示画面を表示部220に初期表示する。端末装置200は、電子チラシを表示部220の上側の表示領域ARaに表示するが、優先度が高いほど、すなわち、重なりが上の電子チラシほど、表示領域ARaの下側の表示領域ARbの近くに表示し、優先度が低いほど、すなわち、重なりが下の電子チラシほど表示領域ARbから遠くに表示する。重なりが最も上の電子チラシE1は、選択電子チラシである。選択電子チラシは、現在操作対象として選択状態となっている電子チラシである。端末装置200は、選択電子チラシである電子チラシE1を、表示部220と上下左右の向きが一致するように天地を調整して表示させる。さらに、端末装置200は、「選択電子チラシが何番目の電子チラシであるかの数/電子チラシの総数」をメッセージ表示領域ARcに表示させ、選択電子チラシの表示画像の上側に、表示用付加情報から読み出した店舗名を含んだ吹き出しARdを表示させる。
ユーザが、図3(ii)に示すように、表示部220に表示されている電子チラシE1の画像表示領域をタップする(画面に短い時間、指で触れる)と、端末装置200は、電子チラシE1の閲覧操作を受け付けたと判断する。端末装置200は、図3(iii)に示すように、電子チラシE1の表示画像を表示させる閲覧画面を表示する。メッセージ表示領域ARcには店舗名を表示する。端末装置200は、ユーザアカウントと、電子チラシE1の広告IDと、電子チラシE1に付加されている広告配信店舗の店舗IDとを広告配信装置100に通知し、広告配信装置100は、受信した情報を対応付けて記憶する。
ユーザが閲覧画面においてピンチアウト(表示の拡大操作)、ピンチイン(表示の縮小操作)、または、フリック(画面内表示移動の操作)を検知した場合、端末装置200は、その操作に応じて電子チラシE1の画像の拡大表示、縮小表示、あるいは、表示部分を移動した表示を行う。そして、ユーザが閲覧画面の戻るボタンBT5をタップすると、端末装置200は、図3(i)の一覧表示画面を表示させる。
図3(i)に示す一覧表示画面が表示されているときに、ユーザが図3(iv)に示すように下方向へのフリック操作を行う。フリック操作は、指などを表示部220の表面に短時間接触させながら、接触領域を移動させる操作である。端末装置200は、選択対象変更操作を検知し、電子チラシE1の表示画像を表示領域ARaから表示領域ARbに移動して表示する。端末装置200は、2番目の優先度の電子チラシE2を新たな選択電子チラシとし、電子チラシE2の表示画像を、天地を調整して最も表示領域ARbに近い位置に表示させる。さらに端末装置200は、3番目の優先度の電子チラシE3の画像を電子チラシE2の画像の方向に移動して表示させる。端末装置200は、「選択電子チラシが何番目の電子チラシであるかの数/電子チラシの総数」を更新してメッセージ表示領域ARcに表示させ、電子チラシE2の表示画像の上側に、店舗名を含んだ吹き出しARdを表示させる。これにより、図4(i)の一覧表示画面が表示される。
ユーザが、図4(ii)に示すように、表示部220に表示されている電子チラシE2の画像表示領域をタップすると、端末装置200は、電子チラシE2の閲覧操作を受け付けたと判断し、図4(iii)のように、電子チラシE2を表示させる閲覧画面を表示する。メッセージ表示領域ARcには店舗名を表示する。端末装置200は、ユーザアカウントと、電子チラシE2の広告IDと、電子チラシE2に付加されている広告配信店舗の店舗IDとを広告配信装置100に通知し、広告配信装置100は、受信した情報を対応付けて記憶する。閲覧終了後、ユーザが閲覧画面の戻るボタンBT5をタップすると、端末装置200は、図4(i)の一覧表示画面を表示させる。図4(i)に示す一覧表示画面が表示されているときに、表示領域ARbにおいて下方向へのフリック操作を行うと、端末装置200は、選択対象変更操作を検知する。端末装置200は、表示領域ARbに表示させていた電子チラシE1の表示画像を削除し、電子チラシE2の表示画像を表示領域ARaから表示領域ARbに移動して表示する。端末装置200は、電子チラシE3の天地を調整して最も表示領域ARbに近い位置に表示させる。
上記のように、端末装置200は、選択電子チラシを変更していき、興味を持った電子チラシを閲覧する。
なお、キャンペーン情報、お知らせ情報の表示画面の図示は省略するが、それぞれ、図2に示した会員証画面とは異なる画面により表示される。図2に示す会員証画面において、画面遷移ボタンBT3が選択された場合、端末装置200の情報提供アプリケーションAは、広告配信装置100にキャンペーン情報配信要求を送信し、画面遷移ボタンBT4が選択された場合、端末装置200の情報提供アプリケーションは、広告配信装置100にお知らせ情報配信要求を送信する。広告配信装置100は、キャンペーン情報配信要求の受信に応じて選択したキャンペーン情報、あるいは、お知らせ情報配信要求の受信に応じて選択したお知らせ情報を端末装置200に配信する。端末装置200の情報提供アプリケーションは、受信したキャンペーン情報あるいはお知らせ情報を表示部220に表示させる。端末装置200の情報提供アプリケーションは、ユーザアカウントと、表示させたキャンペーン情報あるいはお知らせ情報の広告IDと、広告配信店舗の店舗IDとを広告配信装置100に通知し、広告配信装置100は、受信した情報を対応付けて閲覧履歴として記憶する。
[広告配信装置の構成]
図5は、広告配信装置100の構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。広告配信装置100は、1台または複数台のコンピュータサーバにより実現され、同図に示すように、記憶部110、通信部120、及び制御部130を備えて構成される。
記憶部110は、種々の情報を記憶し、店舗管理情報記憶部111、広告記憶部112、ユーザ管理情報記憶部113、閲覧履歴記憶部114、店舗利用履歴記憶部115、及び分析結果記憶部116を備える。
店舗管理情報記憶部111は、広告主の各店舗を管理する店舗管理情報を記憶する。店舗管理情報には、広告実施店舗である各店舗の店舗詳細情報、店舗位置情報、検索情報、ユーザカテゴリごとの広告IDなどの情報が含まれる。店舗詳細情報は、店舗に関する詳細な情報であり、例えば、店舗名や住所などが含まれる。店舗位置情報は、店舗の所在地を示す。検索情報は、ユーザに配信する広告データを検索する際に用いられる情報である。
広告記憶部112は、広告データと、各広告データの掲載期間及び広告対象の情報を記憶する。広告データに、掲載期間や広告対象の情報が付加されていてもよい。広告対象は、広告データが電子チラシの場合、電子チラシで広告している商品やサービスなどである。掲載期間は、掲載開始時刻と掲載終了時刻により示される。
ユーザ管理情報記憶部113は、ユーザ管理情報を記憶する。ユーザ管理情報は、ユーザ識別情報と、ユーザが保有する会員証の会員番号、ユーザカテゴリなどの情報が含まれる。ユーザ識別情報には、例えば、ユーザアカウントが用いられる。
閲覧履歴記憶部114は、閲覧履歴情報を記憶する。閲覧履歴情報は、ユーザ識別情報、ユーザが閲覧した広告データの広告ID、広告配信店舗の広告主ID及び店舗IDを含む。
店舗利用履歴記憶部115は、店舗利用履歴情報を記憶する。店舗利用履歴情報は、ポイント管理装置400から受信した店舗利用情報の履歴であり、ユーザ識別情報、利用店舗、店舗利用状況情報を含む。店舗利用状況情報は、ユーザが店舗を利用したときの状況を示し、例えば、精算情報、精算時刻、店舗の利用によりユーザに付与されたポイント数の情報などを含む。
分析結果記憶部116は、集客効果があった広告データを示す集客広告情報や、広告主(または店舗)ごとのユーザカテゴリ別の集客広告情報などを記憶する。
通信部120は、ネットワーク800を介して他の装置とデータを送受信する。
制御部130は、ユーザ情報管理部140、広告配信処理部150、履歴管理部160、分析部170、及び広告登録部180を備える。
ユーザ情報管理部140は、会員証登録部141、及び会員証表示情報配信部142を備える。会員証登録部141は、ユーザ管理情報に会員番号を登録する。会員証表示情報配信部142は、会員番号のバーコード画像を生成し、端末装置200へ送信する。また、会員証表示情報配信部142は、ポイント管理装置400からユーザ提供情報を取得し、端末装置200へ送信する。
広告配信処理部150は、要求受信部151、検索部152、表示優先度決定部153、及び配信部154を備える。要求受信部151は、検索条件が設定された広告配信要求を、通信部120を介して端末装置200から受信する。検索条件は、ユーザが配信を希望する広告データを検索するために用いられる条件を示す。検索部152は、店舗管理情報の検索情報を参照し、受信した広告配信要求に設定されている検索条件に合致する広告実施店舗を広告配信店舗として特定する。さらに検索部152は、特定した広告配信店舗の広告データの中からユーザカテゴリ及び掲載期間に基づいて配信対象の広告データを選択する。表示優先度決定部153は、検索部152が選択した配信対象の広告データの表示優先度を、所定の条件に従って、あるいは、所定の条件下でランダムに決定する。配信部154は、検索部152が選択した配信対象の広告データと、当該広告データについて決定された表示優先度の情報とを含んだ配信データを生成し、生成した配信データを通信部120に出力して端末装置200への配信を指示する。
なお、本実施形態では、広告配信装置100は、要求受信部151が端末装置200から配信要求を受信したときに配信データを生成して配信するプル型の配信を行う場合について説明するが、要求受信部151が端末装置200から配信要求を受信した後、所定の時間ごとに配信データを生成して配信するプッシュ型の配信を行ってもよい。
履歴管理部160は、閲覧履歴管理部161、及び店舗利用履歴管理部162を備える。
閲覧履歴管理部161は、ユーザが端末装置200において閲覧した広告データの広告IDを受信し、受信した情報に基づく閲覧履歴情報を記憶部110に書き込む。
店舗利用履歴管理部162は、ポイント管理装置400から会員番号、利用店舗及び利用店舗が属する広告主を特定する情報、ならびに、店舗利用状況情報を含む店舗利用情報を受信し、受信した店舗利用情報に基づいて生成した店舗利用履歴情報を記憶部110に書き込む。店舗利用履歴管理部162は、店舗利用情報を取得する店舗利用情報取得部の一例である。
分析部170は、広告分析部171、ユーザ分析部172、及び分析結果出力部173を備える。
広告分析部171は、広告の集客効果を分析する広告分析処理を行う。広告分析部171は、ユーザごとに、店舗利用履歴情報から利用店舗の店舗ID及び精算時刻を読み出し、閲覧履歴情報からユーザが閲覧した利用店舗の広告データの広告IDを読み出す。広告分析部171は、読み出した広告IDの広告データに対応した掲載期間と精算時刻との比較に基づいて、その広告IDにより特定される広告データの集客効果の有無を判断する。例えば、広告分析部171は、掲載開始時刻から、掲載終了時刻より所定時間が経過した時刻までの期間内に精算時刻が含まれる場合、広告データは集客効果があった、すなわち、ユーザは広告データの閲覧が動機となって店舗を利用したと判断し、集客広告情報を更新する。さらに、広告分析部171は、集客効果があった広告データを閲覧したユーザの店舗利用時間帯や、支払対象の統計結果を得る。また、広告分析部171は、各分析対象広告主または各分析対象店舗のユーザカテゴリ別に、ユーザが閲覧した広告データに関する統計を分析する。そのため、広告分析部171は、ユーザカテゴリに属するユーザの閲覧履歴情報から分析対象広告主の店舗または分析対象店舗が広告配信店舗である広告データの情報を取得し、取得した情報に基づいてユーザが閲覧した広告データに関する統計を分析する。例えば、広告分析部171は、広告の集客効果を分析する広告分析処理を、各分析対象広告主または各分析対象店舗についてユーザカテゴリ別に行う。
ユーザ分析部172は、分析対象広告主または分析対象店舗の会員となっている各ユーザのユーザカテゴリを決定する。ユーザ分析部172は、ユーザのカテゴリを、店舗利用履歴情報から得られる分析対象広告主の店舗または分析対象店舗の利用実績と、比較対象広告主の店舗または比較対象店舗の利用実績との比較に基づき決定する。ユーザ分析部172は、決定したユーザカテゴリをユーザ管理情報に設定する。なお、比較対象広告主は、分析対象広告主または分析対象店舗と比較する対象の広告主であり、比較対象店舗は、分析対象広告主または分析対象店舗と比較する対象の店舗である。
分析結果出力部173は、広告分析部171及びユーザ分析部172による分析結果を広告主の広告主端末500に出力する。
広告登録部180は、広告主端末500から受信した広告データを広告記憶部112に書き込む。
図6は、店舗管理情報記憶部111に記憶される店舗管理情報の一例である。
店舗管理情報は、広告主ID、広告主、店舗ID、店舗詳細情報、店舗位置情報、店舗カテゴリ、検索情報、配信広告情報等を対応付けた情報を含む。
広告主は、広告データの配信の依頼主である。1つの広告主に対して、1または複数の店舗が対応する。店舗詳細情報は、店舗名や住所などの店舗に関する情報を含む。店舗位置情報は、店舗の所在地を示し、地図上の店舗の位置(座標)でもよく、緯度・経度などでもよい。店舗カテゴリは、店舗を業態などにより分類する情報であり、例えば、スーパーマーケットや家電品販売店、食品販売店、飲食店等である。
検索情報は、ユーザが配信を希望する広告データを検索するために参照する情報である。この検索情報の一例としては、例えば、広告データの配信先の地域を指定するエリア特定情報、目標物の名称、商品カテゴリなどである。
エリア特定情報は、例えば、郵便番号または住所(地域名称、例えば都道府県名・市町村名等でもよい)、あるいは、電話番号の一部の桁を用いることができる。その他にも特定名称、コード等一定の地域を指定できるものであれば上記のものに限られない。また、エリア特定情報に店舗位置情報を用いてもよい。この場合、店舗位置情報で示される店舗所在地から任意の距離範囲(例えば、店舗から10km圏内等)のエリアを広告データの配信先の地域とする。
目標物の名称は、例えば、駅名、店舗名等である。
商品を分類するカテゴリは、家電品、食品、家具、生活雑貨などである。
同図においては、検索情報として郵便番号を用いる場合が図示されている。
配信広告情報は、ユーザカテゴリと、そのユーザカテゴリのユーザに配信する電子チラシ、キャンペーン情報、お知らせ情報などの広告データの広告IDを示す。ユーザカテゴリは、ユーザの店舗利用傾向の分類を示す。
図7は、ユーザ管理情報記憶部113に記憶されるユーザ管理情報の一例を示す図である。
ユーザ管理情報は、ユーザアカウントと、広告主IDと、広告主IDにより特定される広告主の店舗で利用できる会員証の会員番号と、広告主に対するユーザカテゴリとを対応付けた情報である。
同図では、広告主の単位で会員サービスを提供している場合のユーザ管理情報を示している。この場合、店舗の会員となっているユーザとは、その店舗が属する広告主の会員となっているユーザのことである。従って、店舗の会員となっているユーザは、ユーザ管理情報に、その店舗が属する広告主の広告主IDに対応付けられた会員番号が登録されていることにより特定できる。
なお、同じ広告主であっても、店舗によって異なる会員サービスを行っている場合、会員番号は、広告主IDと店舗IDの組み合わせに対応付けられるか、会員番号に店舗を識別する情報が含まれる。従って、店舗の会員となっているユーザは、ユーザ管理情報に、その店舗が属する広告主の広告主ID及びその店舗の店舗IDに対応付けられた会員番号が登録されていること、あるいは、その店舗が属する広告主の広告主IDに対応付けられ、かつ、その店舗を識別する情報が含まれる会員番号が登録されていることにより特定できる。
図8は、閲覧履歴管理部161に記憶される閲覧履歴情報の一例を示す図である。
閲覧履歴情報は、レコード番号、ユーザアカウント、広告主ID、ユーザが閲覧した広告データの広告配信店舗の店舗ID、ユーザが閲覧した広告データの広告ID、閲覧時刻、及び、店舗利用履歴情報レコード番号を対応付けた情報である。店舗利用履歴情報レコード番号は、広告データの閲覧が動機づけとなってユーザが店舗を利用した時の店舗利用履歴情報のレコード番号が設定される。広告データの閲覧が店舗の利用に結びつかなかったと考えられる場合、店舗利用履歴情報レコード番号は設定されない。
図9は、店舗利用履歴管理部162に記憶される店舗利用履歴情報の一例を示す図である。店舗利用履歴情報は、レコード番号、ユーザアカウント、ユーザが利用した店舗を有する広告主の広告主ID、ユーザが利用した店舗の店舗ID、店舗利用時の精算情報、精算時刻及び付与されたポイント数、ならびに、閲覧履歴情報レコード番号を対応付けた情報である。閲覧履歴情報レコード番号には、ユーザが店舗を利用する動機づけとなった広告データを閲覧したときの閲覧履歴情報のレコード番号が設定される。ユーザが店舗を利用する動機が広告データの閲覧ではないと考えられる場合、閲覧履歴情報レコード番号は設定されない。また、店舗利用履歴情報からは、精算情報、精算時刻、ポイント数などの店舗利用状況情報ほか、1レコードの店舗利用履歴情報につき(あるいは、1つの精算時刻の情報につき)店舗利用回数が1回という店舗利用状況情報が得られる。
図10は、分析結果記憶部116に記憶される集客広告情報の一例を示す図である。集客広告情報は、広告主ID、店舗ID、集客効果があった広告データの広告ID、集客効果があった広告データによる集客数、支払対象の統計、及び、店舗利用時刻の統計を対応付けたレコードからなる。支払対象の統計は、集客効果があった広告データを閲覧して店舗を利用したユーザの支払対象の統計である。店舗利用時刻の統計は、集客効果があった広告データの時間帯別の集客数である。
[端末装置の構成例]
図11は、端末装置200の構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。同図に示すように、端末装置200は、通信部210、表示部220、操作部230、記憶部240、及び制御部250を備えて構成される。
通信部210は、所定の通信網経由で広告配信装置100と通信を実行する。
表示部220は、制御部250の制御に応じて表示が行われる表示デバイスである。
操作部230は、端末装置200が備える操作子や操作デバイスを一括して示している。本実施形態における表示部220は、タッチパネルが組み合わされることにより、表示部220の画面に対して指などの操作体を触れることによる操作が可能である。この場合、操作部230には、タッチパネルも含まれる。
記憶部240は、制御部250が利用する各種の情報を記憶する。記憶部240は、バーコード画像記憶部241、及び配信広告記憶部242を備える。バーコード画像記憶部241は、バーコード画像を記憶する。これまでの説明から理解されるように、バーコード画像記憶部241が記憶するバーコード画像は、会員証画像に含まれる画像であって、会員番号を表す。配信広告記憶部242は、広告配信装置100から配信された広告データを記憶する。
制御部250は、端末装置200における各種制御を実行する。制御部250としての機能は、例えば制御部250において備えられるCPU(Central Processing Unit)が、記憶部240に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
制御部250は、記憶部240に記憶された情報提供アプリケーションのプログラムを実行するアプリ実行部260を1以上備える。同図では、制御部250が、情報提供アプリケーションAのプログラムを実行するアプリ実行部260であるアプリ実行部260Aと、情報提供アプリケーションBのプログラムを実行するアプリ実行部260であるアプリ実行部260Bを備える場合を例に示している。
アプリ実行部260は、登録処理部261、会員証表示制御部262、配信要求部263、広告受信部264、及び広告表示制御部265を備えて構成される。
登録処理部261は、会員証利用登録に対応した各種処理を実行する。つまり、登録処理部261は、会員証利用登録にあたって、操作部230に対して行われた操作に応じた会員証利用登録情報の入力を受け付け、入力された会員証利用登録情報を広告配信装置100に送信する。また、登録処理部261は、会員証利用登録情報に含まれる会員番号に基づいて広告配信装置100にて生成されたバーコード画像を受信し、受信したバーコード画像を記憶部240のバーコード画像記憶部241に記憶させる。なお、端末装置200自体がバーコード画像を生成するように構成されている場合には、登録処理部261が、会員証利用登録に際して入力された会員番号に基づいてバーコード画像を生成したうえで、生成したバーコード画像をバーコード画像記憶部241に記憶させればよい。
会員証表示制御部262は、表示部220にバーコード画像を表示する場合に、ユーザ提供情報に含まれる外部情報が通信を介して取得されているか否かにかかわらず、バーコード画像記憶部241から読み出したバーコード画像を画面に表示する。つまり、会員証表示制御部262は、広告配信装置100から送信されたユーザ提供情報が受信されているか否かにかかわらず、バーコード画像記憶部241から読み出したバーコード画像を含む会員証画像を、会員証画面における会員証画像領域AR1に表示する。また、会員証表示制御部262は、会員証画像において、真偽識別画像Panをバーコード画像Pbcとともに表示させる。
配信要求部263は、検索条件を設定した広告配信要求を通信部210に出力し、広告配信装置100へ送信するよう指示する。広告受信部264は、広告配信装置100から広告データを受信して配信広告記憶部242に書き込む。広告表示制御部265は、配信広告記憶部242に記憶されている広告データの表示を制御する。広告表示制御部265は、画面遷移ボタンBT2〜BT4に対する操作に応じて、表示部220に表示すべき画面を、電子チラシの画面、キャンペーン情報の画面、お知らせ情報の画面の間で切り替える。
[広告配信システムの処理手順]
次に、図12を参照して、広告配信システムが会員証利用登録に関連して実行する処理手順を説明する。
図12は、広告配信システムにおける会員登録処理を示すフローチャートである。
同図に示す処理は、前述のように、端末装置200にインストールされた情報提供アプリケーションが最初に起動されたとき、あるいは、操作部230により会員証利用登録指示が入力されたときに行われる。
会員証利用登録にあたり、端末装置200における登録処理部261は、操作部230に対して行われる操作に応じた会員証利用登録情報の入力を受け付ける(ステップS105)。ステップS105において入力される会員証利用登録情報には、前述のように、ユーザアカウント、会員番号などが含まれる。登録処理部261は、ステップS105に対応して入力された会員証利用登録情報を含む会員証利用登録要求を広告配信装置100に送信する(ステップS110)。
ステップS110による会員証利用登録要求の送信に応答して、広告配信装置100からはバーコード画像が送信される。登録処理部261は、広告配信装置100から送信されたバーコード画像を受信する(ステップS115)。登録処理部261は、ステップS115にて受信したバーコード画像をバーコード画像記憶部241に記憶させる(ステップS120)。
広告配信装置100の会員証登録部141は、ステップS110により送信された会員証利用登録要求を受信する(ステップS205)。会員証登録部141は、受信した会員証利用登録要求に付加されたポイントサービス識別情報を参照してポイントサービスを識別する。会員証登録部141は、識別したポイントサービスに対応するポイント管理装置400を特定する(ステップS210)。
広告配信装置100の会員証登録部141は、ステップS210により特定したポイント管理装置400に、ステップS205において受信した会員証利用登録要求に含まれていた会員証利用登録情報を送信する(ステップS215)。ステップS215により送信された会員証利用登録情報に応答して、ポイント管理装置400はユーザ認証を実行し、認証結果を示す認証結果通知を広告配信装置100に送信する。広告配信装置100の登録処理部261は、ポイント管理装置400から送信された認証結果通知を受信する(ステップS220)。
以下の処理は、ステップS220により受信した認証結果通知が認証成立を示している場合に実行される。
広告配信装置100の会員証登録部141は、認証成立を示す認証結果通知を受信すると、会員証利用登録要求に設定されているユーザアカウントにより、ユーザ管理情報記憶部113に記憶されているユーザ管理情報を特定する。会員証登録部141は、特定したユーザ管理情報に、ポイントサービス識別情報により識別される広告主の広告主IDと、会員証利用登録情報に含まれる会員番号を書き込む。なお、ユーザ管理情報が特定されなかった場合、会員証登録部141は、会員証利用登録要求に設定されているユーザアカウント及び会員情報と、ポイントサービス識別情報により識別される広告主の広告主IDとを設定したユーザ管理情報を生成し、ユーザ管理情報記憶部113に登録する(ステップS225)。会員証表示情報配信部142は、会員証利用登録情報に含まれる会員番号を示すバーコード画像を生成する(ステップS230)。なお、会員証表示情報配信部142は、会員番号に、情報提供アプリケーションを用いた会員証であることを示す種別情報を付加した後、バーコード画像を生成してもよい。会員証表示情報配信部142は、ステップS230により生成したバーコード画像を端末装置200に送信する(ステップS235)。
また、ポイント管理装置400は、ステップS215によりポイント管理装置400から送信された会員証利用登録情報を受信する(ステップS305)。
ポイント管理装置400は、会員証利用登録情報を受信すると、受信した会員証利用登録情報を利用してユーザ認証を実行する(ステップS310)。ユーザ認証にあたってポイント管理装置400は、例えば自己が記憶している登録済みの会員情報のうちから、会員証利用登録情報に含まれるユーザアカウントと会員番号の組み合わせを含む会員情報を検索する。検索の結果会員情報が検出されればユーザ認証が成立し、会員情報が検出されなければユーザ認証は不成立となる。
ユーザ認証を実行したポイント管理装置400は、認証結果を示す認証結果通知を広告配信装置100に送信する(ステップS315)。
また、ポイント管理装置400は、ステップS315によるユーザ認証が成立した場合には、ユーザ登録を行う(ステップS320)。ユーザ登録は、例えば前述のように、会員証利用登録情報に含まれるパスワードを、会員証利用登録情報に含まれるユーザアカウントと会員番号の組み合わせを含む会員情報に追加登録する処理である。
このように図12に示す処理が実行されることで、会員証画像に含められる会員証画像が生成され、端末装置200にて記憶される。
続いて、図13のフローチャートを参照して、端末装置200が会員証画面の表示に関連して実行する処理手順例について説明する。
図13は、端末装置200における会員証画面表示処理を示すフローチャートである。
端末装置200において、会員証表示制御部262は、先ず、会員証画面の基礎レイヤ画像を表示する(ステップS405)。会員証画面の基礎レイヤ画像は、会員証画面としての背景となる画像であって、会員証画像領域AR1における会員証画像と、ユーザ提供情報領域AR2におけるユーザ提供情報の画像とが表示されていない態様の画像である。
次に、会員証表示制御部262は、記憶部240のバーコード画像記憶部241からバーコード画像を読み出す(ステップS410)。
次に、会員証表示制御部262は、ステップS410にて読み出したバーコード画像を含む会員証画像を生成する(ステップS415)。会員証表示制御部262は、ステップS415にて生成した会員証画像を、会員証画面の基礎レイヤ画像における会員証画像領域AR1に表示する(ステップS420)。
次に、会員証表示制御部262は、接続が確立されていないことを示す「オフライン」の接続状態表示を含む真偽識別画像Panを生成し、生成した真偽識別画像Panを会員証画像上に表示する(ステップS425)。
次に、会員証表示制御部262は、広告配信装置100に対して接続要求を送信する(ステップS430)。会員証表示制御部262は、ステップS430による接続要求の送信に応じて、広告配信装置100との接続が確立されたか否かについて判定する(ステップS435)。
通信状態が良好であって、かつ、広告配信装置100が応答可能な状態であれば、接続要求が広告配信装置100にて受信され、広告配信装置100からは接続要求に対する正常応答が送信される。つまり、端末装置200と広告配信装置100と間で接続が確立される。
これに対して、通信状態が良好でない場合、あるいは、通信状態が良好であっても広告配信装置100から一定時間以上にわたって応答が得られない場合には、広告配信装置100との間で接続が確立されない。
接続が確立された場合(ステップS435−YES)、広告配信装置100の会員証表示情報配信部142は、接続要求に含まれていたユーザアカウントに対応するユーザ提供情報をポイント管理装置400から取得して端末装置200に送信する。端末装置200の通信部210は、広告配信装置100から送信されたユーザ提供情報を受信する。
会員証表示制御部262は、広告配信装置100から送信されたユーザ提供情報を通信部210経由で取得する(ステップS440)。そして、会員証表示制御部262は、ステップS440において取得したユーザ提供情報を、会員証画面の基礎レイヤ画像におけるユーザ提供情報領域AR2に表示する(ステップS445)。
さらに、会員証表示制御部262は、ステップS435にて接続が確立されたことが判定されるのに応じて、ステップS425にて表示させた真偽識別画像Panに含まれる接続状態表示について、「オフライン」から接続が確立されたことを示す「オンライン」に変更する(ステップS450)。
このように、本実施形態においては、真偽識別画像Panについては、先ず、会員証画像の表示とともに、「オフライン」を示す接続状態表示を伴って表示されるようになっている。例えばステップS435により広告配信装置100との接続が確立されたか否かが判定されるまでにはある程度の時間を要する場合がある。ステップS435の判定が確定されるまでの間において真偽識別画像Panが表示されない状態で店員が会員証画面を確認した場合、偽の会員証画面かどうかを的確に判断しにくい。
そこで、本実施形態においては、ステップS435の処理を設けることによって、広告配信装置100との接続が確立されたか否かの判定が確定されなくとも、会員証画像と同じタイミングで真偽識別画像Panについても表示するようにしている。これにより、例えば店員は会員証画面の真偽について的確に判断できる。
一方、広告配信装置100との接続が確立されていない場合(ステップS435−NO)、広告配信装置100からユーザ提供情報は送信されない。そこで、この場合の会員証表示制御部262は、ステップS440、S445、S450の処理をスキップする。このようにステップS440、S445、S450の処理がスキップされることによって、ユーザ提供情報領域AR2においてユーザ提供情報は非表示の状態となる。また、真偽識別画像Panに含まれる接続状態表示は、ステップS425にて表示されたときの「オフライン」のままの状態が維持される。
以上の処理を端末装置200が実行することによって、図2に例示したような会員証画面が表示される。
なお、これまでの説明においては、端末装置200のバーコード画像記憶部241にバーコード画像を記憶させ、会員証画面を表示させる際に、バーコード画像記憶部241から読み出したバーコード画像を含む会員証画像を生成している。しかし、例えば端末装置200は、初期登録に際してバーコード画像を取得した際に会員証画像を生成し、生成した会員証画像を記憶部240に記憶させてもよい。この場合、端末装置200の会員証表示制御部262が会員証画面を表示させる際には、記憶部240から読み出した会員証画像を会員証画像領域AR1に表示させればよい。
なお、これまでの説明においては、会員証としてのバーコードを表示する構成を例に挙げているが、バーコードが対応するカードは会員証に限定されない。例えば、ギフトカードなどに付与された番号を示すバーコードを表示するものであってもよい。この場合には、例えば実物のギフトカードに代えて、端末装置200に表示されたバーコード画像を含むギフトカード画像を店員などに提示することによりユーザがギフトカードを使用することができる。
続いて、図14を参照して、広告配信システムが電子チラシ配信に関連して実行する処理手順を説明する。
図14は、広告配信システムの電子チラシ配信処理を示すフローチャートである。
ここでは、端末装置200の情報提供アプリケーションAが起動され、アプリ実行部260Aが処理を実行する場合について説明する。なお、情報提供アプリケーションBが起動された場合、端末装置200のアプリ実行部260Bが下記の処理を行う。
端末装置200において、アプリ実行部260Aの配信要求部263は、情報提供アプリケーションAの起動を検出するか、操作部230により電子チラシ取得指示が入力されたことを検出すると、電子チラシ配信要求を生成する。配信要求部263は、電子チラシの配信を要求すべき予め決められた時刻であることを検出した場合に、電子チラシ配信要求を生成してもよい。検索条件には、ユーザアカウント、広告主Aの広告主ID、電子チラシの検索条件が設定される。検索条件には、例えば、ユーザの位置を示すユーザ位置情報あるいは店舗IDが設定される。ユーザ位置情報は、ユーザが入力した住所でもよく、端末装置200が備えるGPS(Global Positioning System)が取得した現在地でもよい。通信部120は、生成された電子チラシ配信要求を、広告配信装置100への送信を指示する(ステップS505)。
広告配信装置100の通信部120は、ネットワーク800を介して端末装置200から電子チラシ配信要求を受信し、広告配信処理部150に出力する(ステップS605)。要求受信部151は、受信した電子チラシ配信要求から広告主ID及び検索条件を読み出し、検索部152に出力する。なお、プッシュ型の配信を行う場合、要求受信部151は、電子チラシ配信要求を記憶部110に記憶しておき、所定の時間ごとに、記憶部110に記憶されている電子チラシ配信要求から検索条件を読み出し、検索部152にそれぞれ出力する。
検索部152は、店舗管理情報記憶部111が記憶している店舗管理情報を参照し、要求受信部151から入力された広告主IDに対応付けられた店舗(広告実施店舗)の中で、検索条件に合致する検索情報に対応した店舗を広告配信店舗として特定する(ステップS610)。さらに、検索部152は、電子チラシ配信要求に設定されているユーザアカウントによりユーザ管理情報記憶部113に記憶されているユーザ管理情報を特定し、広告配信店舗についてのユーザカテゴリを読み出す(ステップS615)。検索部152は、ステップS610において特定した広告配信店舗、及び、ステップS615において読み出したユーザカテゴリに対応付けられた電子チラシの広告IDを店舗管理情報から読み出す。なお、ユーザカテゴリが設定されていない場合、予め店舗ごとに決められたデフォルトのユーザカテゴリを用いる。なお、デフォルトのユーザカテゴリは、ユーザ管理情報に、電子チラシ配信要求から読み出した広告主IDが設定されているか否か、すなわち、会員証を保有しているか否かによって決めてもよい。検索部152は、読み出した広告IDにより広告記憶部112に記憶されている電子チラシを特定し、特定した電子チラシの掲載期間を読み出す。検索部152は、特定した電子チラシの中から、現在時刻が掲載期間内に含まれる電子チラシを配信対象の電子チラシとして選択する(ステップS620)。
表示優先度決定部153は、検索部152が選択した電子チラシの表示優先度を決定する(ステップS625)。表示優先度は、電子チラシに対応付けられた所定の情報(例えば、掲載期間が示す掲載開始日時や掲載終了日時、検索条件に含まれるユーザ位置情報と広告配信店舗の店舗位置との距離など)に基づいて決定してもよく、ランダムに決定してもよい。また、広告主が表示優先度を設定してもよい。
配信部154は、検索部152が抽出した配信対象の電子チラシを広告記憶部112から読み出す。配信部154は、広告主IDと、読み出した電子チラシと、当該電子チラシについて表示優先度決定部153が決定した表示優先度と、表示用付加情報と、広告配信店舗の店舗IDとを対応付けた配信データを生成する。本実施形態では、表示用付加情報には、店舗管理情報記憶部111に記憶されている店舗管理情報から読み出した広告配信店舗の店舗名が設定される。配信部154は、生成した配信データを通信部120に出力して端末装置200への送信を指示し、通信部120は、ネットワーク800を介して端末装置200に配信データを送信する(ステップS630)。
端末装置200の通信部210は、広告配信装置100から配信データを受信し、アプリ実行部260Aに出力する(ステップS510)。アプリ実行部260Aの広告受信部264は、広告配信装置100から配信された配信データを配信広告記憶部242に書き込む。広告表示制御部265は、配信広告記憶部242から広告主Aの広告主IDに対応付けられた電子チラシを読み出す。広告表示制御部265は、図3(i)に示すように、表示部220の画面の表示領域ARaに、読み出した電子チラシを優先度に従って初期表示する。さらに、広告表示制御部265は、重なりが最も上の選択電子チラシの表示用付加情報を配信広告記憶部242から読み出し、読み出した表示用付加情報を含んだ吹き出しARdを表示させる(ステップS515)。
操作部230により閲覧操作を受けると(ステップS520−YES)、アプリ実行部260Aの広告表示制御部265は、選択電子チラシの閲覧画面を表示部220に表示させる(ステップS525)。広告表示制御部265は、ユーザアカウントと、広告主Aの広告主IDと、閲覧画面に表示させた電子チラシの広告IDと、閲覧画面に表示させた電子チラシに付加されている広告配信店舗の店舗IDと、閲覧時刻とを設定した閲覧通知を生成し、通信部210に出力する。通信部210は、閲覧通知を広告配信装置100に送信する(ステップS530)。
操作部230が表示の拡大、縮小、または、表示移動の操作を受けた場合(ステップS535−NO)、広告表示制御部265は、その操作に応じて電子チラシの拡大表示、縮小表示、あるいは、表示部分を移動した表示を行い、ステップS525に戻って閲覧画面の表示を継続する。
端末装置200の広告表示制御部265が閲覧画面を表示させているときに、操作部230により閲覧画面の終了操作を受けると(ステップS535−YES)、閲覧画面に遷移する直前の一覧表示画面を表示部220に表示させる(ステップS540)。
操作部230が、一覧表示画面において閲覧操作を受けなかった場合(ステップS520−NO)、あるいは、ステップS540の処理の後、広告表示制御部265は、選択電子チラシを変更するための選択対象変更操作を受けたかを判断する(ステップS545)。操作部230が、一覧表示画面において選択対象変更操作を受けた場合(ステップS545−YES)、広告表示制御部265は、表示領域ARaに一番上に表示させていた選択電子チラシの表示画像を、表示領域ARaから表示領域ARbに移動して表示させる。そして、広告表示制御部265は、表示領域ARaにおいて重なりが一番上となった電子チラシを新たな選択電子チラシとする。広告表示制御部265は、選択電子チラシの表示画像の天地を調整して最も表示領域ARbに近い位置に移動して表示させ、表示領域ARaに表示させていた他の電子チラシの表示画像を、傾きを維持したまま表示領域ARbの方向に表示位置を移動して表示させる(ステップS550)。広告表示制御部265は、選択電子チラシの表示用付加情報を含んだ吹き出しを表示させる。
ステップS550の処理の後、あるいは、一覧表示画面において操作部230が、閲覧操作、選択対象変更操作以外の操作を受けた場合(ステップS545−NO)、広告表示制御部265は、終了操作を受けたか否かを判断する(ステップS555)。広告表示制御部265は、終了操作を受けていないと判断した場合(ステップS555−NO)、ステップS520からの処理を繰り返し、終了操作を受けたと判断した場合(ステップS555−YES)、処理を終了する。
広告配信装置100の通信部120は、ステップS530において端末装置200が送信した閲覧通知を受信し、履歴管理部160に出力する(ステップS705)。履歴管理部160の閲覧履歴管理部161は、割り当てたレコード番号と、受信した閲覧通知に設定されているユーザアカウント、広告主ID、広告配信店舗の店舗ID、広告ID、及び、閲覧時刻とを設定した閲覧履歴情報を生成し、閲覧履歴記憶部114に書き込む(ステップS710)。店舗利用履歴情報レコード番号は、NULLである。
なお、閲覧履歴情報に設定する閲覧時刻は、広告配信装置100が閲覧通知を受信した時刻としてもよい。この場合、端末装置200は、閲覧通知に閲覧時刻を設定しなくてもよい。閲覧通知に閲覧時刻を設定する場合、端末装置200は閲覧通知をリアルタイムに送信せず、例えば、所定の時間ごと、情報提供アプリケーションの終了時などに通知してもよい。
上記においては、端末装置200が電子チラシ配信要求を送信した場合について説明したが、キャンペーン情報配信要求を送信した場合や、お知らせ情報配信要求を送信した場合も同様の処理を行う。ただし、ステップS610において、広告配信装置100の検索部152は、キャンペーン情報配信要求を受信した場合は、店舗管理情報から電子チラシの広告IDを読み出す代わりにキャンペーン情報の広告IDを読み出し、配信部154は、配信データに電子チラシの代わりにキャンペーン情報を設定する。また、検索部152は、お知らせ情報配信要求を受信した場合は、店舗管理情報から電子チラシの広告IDを読み出す代わりにお知らせ情報の広告IDを読み出し、配信部154は、配信データに電子チラシの代わりにお知らせ情報を設定する。また、端末装置200の広告表示制御部265は、受信した配信データに設定されているキャンペーン情報やお知らせ情報を表示部220に表示させると、表示したキャンペーン情報の広告IDやお知らせ情報の広告IDを広告配信装置100に通知する。なお、広告表示制御部265は、キャンペーン情報やお知らせ情報の一覧を表示部220に表示させた後、ユーザが一覧の中から選択したキャンペーン情報またはお知らせ情報を表示部220に表示させてもよい。
続いて、図15を参照して、ユーザが店舗を利用した際に広告配信システムが実行する処理手順を説明する。
図15は、広告配信システムのユーザが店舗を利用した際の店舗利用履歴更新処理を示すシーケンス図である。
ユーザが端末装置200により、電子チラシなどの広告データを閲覧し、その広告データの閲覧が動機となって広告配信店舗を利用する。ユーザは、広告配信店舗で支払を行うときに、端末装置200の画面に表示させた会員証画像を提示する。広告配信店舗のレジスタ300は、端末装置200の会員証画像から会員番号を読み取る(ステップS805)。レジスタ300は、読み取った会員番号と、広告配信店舗の店舗IDと、ユーザが広告配信店舗で購入した商品や利用したサービスの精算情報と、精算時刻とを設定した店舗利用情報をポイント管理装置400に送信する(ステップS810)。会員証画像から読み取った会員番号に情報提供アプリケーションを用いた会員証であることを示す種別情報が付加されている場合、レジスタ300は、種別情報を付加した会員番号を店舗利用情報に設定する。
広告配信店舗を有する広告主が提携しているポイントサービスを提供するポイント管理装置400は、広告配信店舗のレジスタ300から店舗利用情報を受信する。ポイント管理装置400は、受信した店舗利用情報に設定されている会員番号と精算情報とを利用して、広告配信店舗を利用したユーザに付与するポイント数を計算する。ポイント管理装置400は、会員番号と対応付けて記憶している累積ポイント数を、計算したポイント数を加算した値に更新する(ステップS815)。ポイント管理装置400は、レジスタ300から受信した店舗利用情報にユーザに付与したポイント数の情報を追加設定した後、ポイントサービス識別情報を付加して広告配信装置100に送信する(ステップS820)。ポイントサービス識別情報は、広告主を特定する情報として用いられる。なお、ポイント管理装置400は、会員番号に種別情報が付加されている場合のみ、店舗利用情報を広告配信装置100に送信するようにしてもよい。
広告配信装置100の通信部120は、受信した店舗利用情報を履歴管理部160に出力する。履歴管理部160の店舗利用履歴管理部162は、店舗利用情報に基づいて店舗利用履歴情報を生成し、店舗利用履歴記憶部115に書き込む(ステップS825)。具体的には、店舗利用履歴管理部162は、店舗利用情報に付加されているポイントサービス識別情報により広告主を特定する。店舗利用履歴管理部162は、特定した広告主の広告主IDと店舗利用情報から読み出した会員番号とにより、ユーザ管理情報記憶部113に記憶されているユーザ管理情報を特定してユーザアカウントを読み出す。店舗利用履歴管理部162は、割り当てたレコード番号と、ユーザアカウントと、広告主IDと、店舗利用情報から読み出した精算情報、精算時刻、ポイント数の情報とを設定した店舗利用履歴情報を生成し、店舗利用履歴記憶部115に書き込む。閲覧履歴情報レコード番号は、NULLである。なお、店舗利用情報からは、精算情報、精算時刻、ポイント数などの店舗利用状況の情報ほか、1つの店舗利用情報から、店舗利用回数が1回という店舗利用状況の情報も得られる。
続いて、図16を参照して、広告配信装置100が広告分析処理に関連して実行する処理手順を説明する。
図16は、広告配信装置100における広告分析処理を示すフローチャートである。同図に示す広告分析処理は、所定の時間ごと、あるいは、広告配信業者により指示が入力されたときに実行される。
広告配信装置100の広告分析部171は、分析対象期間に対応した集客広告情報を新規に生成し、分析結果記憶部116に書き込む(ステップS905)。分析対象期間は、広告配信業者が任意に設定してもよく、広告分析処理の開始から所定期間遡った期間までなどとしてもよい。広告分析部171は、店舗利用履歴記憶部115から精算時刻が分析対象期間に含まれる店舗利用履歴情報を特定する(ステップS910)。
広告分析部171は、ステップS910において特定した店舗利用履歴情報の中から未選択の店舗利用履歴情報を1つ選択する(ステップS915)。広告分析部171は、店舗を利用したユーザが、利用店舗の広告データを閲覧したときの閲覧履歴情報があるか否かを判断する(ステップS920)。そこで、広告分析部171は、選択した店舗利用履歴情報に設定されているユーザアカウント、広告主ID、及び、店舗IDを検索条件にして閲覧履歴記憶部114に記憶されている閲覧履歴情報を検索する。
広告分析部171は、検索条件に合致した閲覧履歴情報を検出した場合(ステップS920−YES)、検出した閲覧履歴情報に設定されている広告IDにより広告データを特定する(ステップS925)。広告分析部171は、選択した店舗利用履歴情報に設定されている精算時刻が、特定した広告データの掲載開始時刻から、その広告データの掲載終了時刻より所定時間が経過した時刻までの期間内に含まれか否かを判断する(ステップS930)。掲載開始時刻及び掲載終了時刻は、広告記憶部112から読み出される。また、所定時間は0以上の時間として任意に設定することができる。
広告分析部171は、精算時刻が掲載開始時刻から掲載終了時刻より所定時間が経過した時刻までの期間内に含まれると判断した場合(ステップS930−YES)、ステップS925において特定した広告データは集客効果があったと判断、集客広告情報を更新する(ステップS935)。通常、広告データは、その広告データで広告した内容(電子チラシで知らせた価格、キャンペーン情報で知らせたキャンペーンの内容、お知らせ情報によりお知らせした内容など)の有効期間が終了するまでは配信されるが、有効期間が過ぎると配信されない。従って、ユーザが、閲覧した広告データの掲載期間内に店舗を利用したということは、その広告データの内容が有効である期間に来店したということであり、広告データの閲覧が店舗の利用に結びついたと考えられる。
広告分析部171は、ステップS905において生成した集客広告情報に、ステップS920において検索条件に用いた広告主ID及び店舗IDと、集客効果があった広告データの広告IDとを設定したレコードが含まれていない場合、集客広告情報にレコードを追加する。広告分析部171は、追加したレコードに、検索条件に用いた広告主ID及び店舗IDと、集客効果があった広告データの広告IDと、集客数「1」と、選択した店舗利用履歴情報から読み出した精算情報及び精算時刻とを設定する。さらに、広告分析部171は、集客効果があった広告データに付加されている広告対象を広告記憶部112から読み出して、上記の追加したレコードに設定する。
一方、集客広告情報に、検索条件に用いた広告主ID及び店舗IDと、集客効果があった広告データの広告IDとを設定したレコードが既に設定されている場合、そのレコードに設定されている集客数に1を加算し、選択した店舗利用履歴情報から読み出した精算情報及び精算時刻を設定する。
広告分析部171は、ステップS920において検索条件に合致するとして検出された閲覧履歴情報の店舗利用履歴情報レコード番号に、ステップS915において選択した店舗利用履歴情報のレコード番号を設定する。さらに広告分析部171は、ステップS915において選択した店舗利用履歴情報の閲覧履歴情報レコード番号に、ステップS920において検索条件に合致するとして検出された閲覧履歴情報のレコード番号を設定する(ステップS937)。
広告分析部171は、検索条件に合致した閲覧履歴情報が検出されなかった場合(ステップS920−NO)、精算時刻が掲載開始時刻から掲載終了時刻より所定時間が経過した時刻までの期間内に含まれないと判断した場合(ステップS930−NO)、あるいは、ステップS937の処理の後、ステップS940の処理を実行する。すなわち、広告分析部171は、ステップS910において特定した店舗利用履歴情報を全て選択したか否かを判断する(ステップS940)。
広告分析部171は、ステップS910で特定した店舗利用履歴情報をまだ全て選択していないと判断した場合(ステップS940−NO)、ステップS915からの処理を繰り返す。そして、広告分析部171は、ステップS910で特定した店舗利用履歴情報を全て選択したと判断した場合(ステップS940−YES)、集客広告情報のレコード別に、精算情報に基づく支払対象の統計、及び、精算時刻に基づく店舗利用時間帯の統計を算出し、算出結果をレコードに設定する(ステップS945)。支払対象の統計は、例えば、支払対象の商品やサービスの一覧、支払対象別の購入数の合計、支払対象別の支払金額の合計などである。店舗利用時間帯の統計は、1つの精算時刻の情報を一人のユーザが店舗を利用したときの店舗利用時刻とみなして、店舗を利用したユーザ数を時間帯別にカウントした情報である。
集客広告情報を広告主IDごとに分割して広告主別集客広告情報を生成し、分析結果記憶部116に書き込む(ステップS950)。
続いて、広告配信装置100がユーザカテゴリ分析に関連して実行する処理を説明する。広告配信装置100は、広告主の会員となっているユーザのカテゴリを、広告主単位、または、店舗単位で分析する。なお、1つの広告主について、広告主単位のユーザカテゴリの分析と店舗単位のユーザカテゴリの分析の両方を行ってもよく、いずれか一方を行ってもよい。
図17は、広告配信装置100における広告主単位のユーザカテゴリ分析処理を示すフローチャートである。同図に示すユーザ分析処理は、図16に示す広告分析処理の後、所定の時間ごと、あるいは、広告配信業者により指示が入力されたときに実行される。
広告配信装置100のユーザ分析部172は、分析対象広告主の中から1つを選択する(ステップS1005)。分析対象広告主は、全ての広告主でもよく、予め設定された広告主でもよく、広告配信業者が分析対象として入力した広告主でもよい。ユーザ分析部172は、ステップS1005において選択した分析対象広告主の会員となっているユーザを特定する(ステップS1010)。つまり、ユーザ分析部172は、ユーザ管理情報に分析対象広告主の広告主IDに対応付けて会員番号が登録されているユーザアカウントのユーザを特定する。ユーザ分析部172は、ステップS1010において特定したユーザ、すなわち、分析対象広告主に会員登録しているユーザの分析対象広告主の店舗の利用実績と、比較対象広告主(または比較対象店舗)それぞれの店舗利用実績を取得する(ステップS1015)。ここでは、店舗利用実績が、店舗利用回数である場合を例に説明する。
図18は、広告配信装置100における広告主単位のユーザカテゴリ分析処理内のユーザの店舗利用実績取得処理を示すフローチャートである。同図に示すフローチャートは、図17のステップS1015における詳細な処理を示す。
ユーザ分析部172は、図17のステップS1010において特定したユーザの中から未選択のユーザを1人選択し、選択ユーザとする(ステップS1105)。ユーザ分析部172は、分析対象広告主の広告主IDが設定されている店舗利用履歴情報の中から、精算時刻が分析対象期間内の店舗利用履歴情報を抽出する。分析対象期間は、広告配信業者が任意に設定してもよく、ユーザカテゴリ分析処理の開始から所定期間遡った期間までなどとしてもよい。ユーザ分析部172は、抽出した店舗利用履歴情報の中から、選択ユーザのユーザアカウントが設定されている店舗利用履歴情報を特定する(ステップS1110)。ユーザ分析部172は、ステップS1110において特定した店舗利用履歴情報の数をカウントし、選択ユーザが分析対象広告主の店舗を利用した店舗利用回数とする(ステップS1115)。
ユーザ分析部172は、図17のステップS1010において特定したユーザを全て選択したか否かを判断する(ステップS1120)。ユーザ分析部172は、未選択のユーザがいると判断した場合(ステップS1120−NO)、ステップS1105からの処理を繰り返す。そして、ユーザ分析部172は、図17のステップS1010において特定したユーザを全て選択したと判断した場合(ステップS1120−YES)、ステップS1125の処理を行う。
ユーザ分析部172は、分析対象広告主の比較対象広告主(または比較対象店舗)を1つ(または複数)選択する(ステップS1125)。
比較対象広告主は、任意に選択することができる。例えば、比較対象広告主は、分析対象広告主とは異なる全ての広告主でもよく、分析対象広告主に対応して予め登録されていた他の広告主でもよく、広告配信業者が分析対象広告主の比較対象広告主として入力した他の広告主でもよい。また、比較対象広告主は、分析対象広告主の店舗から所定距離内に店舗がある他の広告主でもよく、分析対象広告主の店舗の広告配信エリア内に店舗がある他の広告主でもよく、分析対象広告主の店舗と広告配信エリアが同じ店舗がある他の広告主でもよい。また、分析対象広告主の店舗と同じ店舗カテゴリの店舗がある他の広告主でもよい。
また、比較対象店舗も、任意に選択することができる。例えば、比較対象店舗は、分析対象広告主とは異なる全ての広告主の全ての店舗でもよく、分析対象広告主について予め登録されていた他の広告主の全てまたは一部の店舗でもよく、広告配信業者が分析対象広告主の比較対象店舗として入力した他の広告主の店舗でもよい。また、比較対象店舗は、分析対象広告主の店舗から所定距離内の他の広告主の店舗でもよく、分析対象広告主の店舗の広告配信エリア内の他の広告主の店舗でもよく、分析対象広告主の店舗と広告配信エリアが同じの他の広告主の店舗でもよい。また、店舗管理情報に登録されている店舗カテゴリが、分析対象広告主の店舗と同じ店舗カテゴリの他の広告主の店舗でもよい。
なお、ユーザ分析部172は、店舗間の距離を求める場合、店舗管理情報から読み出したそれらの店舗の店舗位置を用いる。
また、ユーザ分析部172は、店舗管理情報を参照し、他の広告主の店舗の店舗位置が、分析対象広告主の店舗の検索情報に設定されているいずれかの郵便番号のエリア内である場合、他の広告主の店舗が分析対象広告主の店舗の広告配信エリア内であると判断する。
また、ユーザ分析部172は、店舗管理情報を参照し、他の広告主の店舗の検索情報が、分析対象広告主の店舗の検索情報に設定されているいずれかの郵便番号を含む場合、他の広告主の店舗が分析対象広告主の店舗と同じ広告配信エリアであると判断する。
また、ユーザ分析部172は、店舗管理情報を参照し、他の広告主の店舗が分析対象広告主の店舗と同じ店舗カテゴリであるか否かを判断する。
ユーザ分析部172は、図17のステップS1010において特性したユーザのうち、ステップS1125において選択した比較対象広告主(または比較対象店舗)の会員となっているユーザを特定する(ステップS1130)。例えば、ユーザ分析部172は、ユーザ管理情報に、比較対象広告主の広告主ID、または、比較対象店舗が属する広告主の広告主IDに対応付けて会員番号が登録されているユーザアカウントのユーザを特定する。比較対象店舗が属する広告主の広告主IDは、比較対象店舗の店舗IDに対応して店舗管理情報に設定されている広告主IDである。ユーザ分析部172は、ステップS1130において特定したユーザの中から未選択のユーザを1人選択し、選択ユーザとする(ステップS1135)。
ユーザ分析部172は、ステップS1125において選択した比較対象広告主の広告主IDまたは比較対象店舗の店舗IDが設定されている店舗利用履歴情報を特定し、特定した店舗利用履歴情報の中から、精算時刻が分析対象期間内の店舗利用履歴情報を抽出する。ユーザ分析部172は、抽出した店舗利用履歴情報の中から、選択ユーザのユーザアカウントが設定されている店舗利用履歴情報を特定する(ステップS1140)。ユーザ分析部172は、ステップS1140において特定した店舗利用履歴情報の数をカウントし、選択ユーザが比較対象広告主の店舗または比較対象店舗を利用した店舗利用回数とする(ステップS1145)。
ユーザ分析部172は、ステップS1130において特定したユーザを全て選択したか否かを判断する(ステップS1150)。ユーザ分析部172は、未選択のユーザがいると判断した場合(ステップS1150−NO)、ステップS1135からの処理を繰り返す。ユーザ分析部172は、ステップS1130において特定したユーザを全て選択したと判断した場合(ステップS1150−YES)、ステップS1155の処理を行う。
ユーザ分析部172は、分析対象広告主の比較対象広告主(または比較対象店舗)を全て選択したか否かを判断する(ステップS1155)。ユーザ分析部172は、未選択の比較対象広告主(または比較対象店舗)があると判断した場合(ステップS1155−NO)、ステップS1125からの処理を繰り返す。
ユーザ分析部172は、分析対象広告主の比較対象広告主(または比較対象店舗)を全て選択したと判断した場合(ステップS1155−YES)、図18の処理を終了し、図17のステップS1020からの処理を実行する。
図17において、ユーザ分析部172は、ステップS1010において選択した分析対象広告主の会員となっている各ユーザについて、そのユーザの分析対象広告主の店舗利用回数と、各比較対象広告主(または各比較対象店舗)の店舗利用回数との比較に基づいて、ユーザカテゴリを決定する(ステップS1020)。なお、1人のユーザに複数のユーザカテゴリを付与することもできる。
例えば、ユーザ分析部172は、分析対象広告主についての店舗利用回数が0ではなく、比較対象広告主の店舗(または比較対象店舗)の店舗利用回数が得られなかったユーザのユーザカテゴリを、分析対象広告主の店舗がメイン利用店舗であり、サブ利用店舗なしのユーザと判断する。比較対象広告主の店舗(または比較対象店舗)の店舗利用回数が得られなかったユーザとは、比較対象広告主(または比較対象店舗)の会員となっていないユーザである。
また、ユーザ分析部172は、分析対象広告主の店舗の店舗利用回数も比較対象広告主の店舗(または比較対象店舗)の店舗利用回数も0ではなく、かつ、分析対象広告主の店舗の店舗利用回数が比較対象広告主の店舗(または比較対象店舗)の店舗利用回数よりも多いユーザのユーザカテゴリを、分析対象広告主がメイン利用広告主、比較対象広告主(がサブ利用広告主(あるいは、比較対象店舗がサブ利用店舗)のユーザとする。なお、広告主にユーザカテゴリを通知する場合は、比較対象広告主や比較対象店舗を特定できないように、ユーザカテゴリを、分析対象広告主の利用率が高いユーザとしてもよい。
また、ユーザ分析部172は、分析対象広告主の店舗の店舗利用回数も比較対象広告主の店舗(または比較対象店舗)の店舗利用回数も0ではなく、かつ、分析対象広告主の店舗の店舗利用回数が比較対象広告主の店舗(または比較対象店舗)の店舗利用回数よりも少ないユーザのユーザカテゴリを、分析対象広告主がサブ利用広告主、比較対象広告主(がメイン利用広告主(あるいは、比較対象店舗がメイン利用店舗)のユーザとする。なお、広告主にユーザカテゴリを通知する場合は、比較対象広告主や比較対象店舗を特定できないように、ユーザカテゴリを、分析対象広告主の店舗の利用率が低いユーザとしてもよい。
また、ユーザ分析部172は、分析対象広告主の店舗の店舗利用回数が0であるユーザのユーザカテゴリを、分析対象広告主の店舗を利用しないユーザとする。
また、ユーザ分析部172は、分析対象広告主がサブ利用広告主である、または、分析対象広告主の店舗を利用しないユーザについては、店舗利用回数が多い比較対象店舗の店舗カテゴリを店舗管理情報から読み出し、ユーザカテゴリを、読み出した店舗カテゴリの店舗を利用するユーザとする。
なお、ユーザ分析部172は、店舗利用実績として支払金額の合計あるいはポイント数の合計を利用して上記と同様の比較を行い、ユーザカテゴリを判断してもよい。
支払金額の合計を利用する場合、図18のステップS1115において、ユーザ分析部172は、図18のステップS1110において特定した店舗利用履歴情報に設定されている精算情報が示す支払金額の合計を算出する。また、図18のステップS1145において、ユーザ分析部172は、図18のステップS1140において特定した店舗利用履歴情報に設定されている精算情報が示す支払金額の合計を算出する。
また、ポイント数の合計を利用する場合、図18のステップS1115において、ユーザ分析部172は、図18のステップS1110において特定した店舗利用履歴情報に設定されているポイント数の合計を算出する。また、図18のステップS1145において、ユーザ分析部172は、図18のステップS1140において特定した店舗利用履歴情報に設定されているポイント数の合計を算出する。なお、店舗利用情報にポイント数を設定せず、ユーザ分析部172は、図18のステップS1115において、選択ユーザの会員番号と分析対象期間を設定したポイント数問合せを、分析対象広告主のポイントサービスを提供するポイント管理装置400に送信してもよい。ポイント管理装置400は、分析対象期間において選択ユーザが分析対象広告主の店舗を利用した時に付与したポイント数の合計を返送する。同様に、ユーザ分析部172は、図18のステップS1145において、選択ユーザの会員番号と分析対象期間を設定したポイント数問合せを、比較対象広告主または比較対象店舗のポイントサービスを提供するポイント管理装置400に送信してもよい。ポイント管理装置400は、分析対象期間において選択ユーザが比較対象広告主の店舗または比較対象店舗を利用した時に付与したポイント数の合計を返送する。
また、店舗利用実績として、店舗利用回数の合計と、支払金額の合計と、ポイント数の合計の任意の組み合わせを利用してもよい。例えば、ユーザ分析部172は、店舗利用回数の合計と、支払金額の合計と、ポイント数の合計とをそれぞれ店舗利用実績を表す点数に換算し、その点数の合計を用いて上記と同様の比較を行う。
ユーザ分析部172は、ステップS1010において特定した各ユーザのユーザ管理情報を特定する。ユーザ分析部172は、特定したユーザ管理情報に、そのユーザ管理情報に設定されているユーザアカウントのユーザについて決定したユーザカテゴリを設定する(ステップS1025)。
ユーザ分析部172は、分析対象広告主についてのユーザカテゴリ別の集客広告情報を生成するよう広告分析部171に指示する。これにより、広告分析部171は、分析対象広告主の店舗の店舗利用履歴情報を用いて、ユーザカテゴリ別に広告分析処理を実行する(ステップS1030)。つまり、広告分析部171は、分析対象広告主についてのユーザカテゴリを1つずつ分析対象として選択し、図16に示す広告分析処理を実行する。分析対象広告主について分析対象として選択したユーザカテゴリの広告分析処理を実行する場合、ステップS910において、広告分析部171は、精算時刻が分析対象期間に含まれ、かつ、分析対象広告主の広告主IDが設定されている店舗利用履歴情報を抽出する。そして、広告分析部171は、抽出した店舗利用履歴情報の中から、分析対象のユーザカテゴリが付与されたユーザのユーザアカウントが設定されている店舗利用履歴情報を特定する。また、ステップS950において、広告分析部171は、生成した集客広告情報に、分析対象広告主の広告主IDと、分析対象のユーザカテゴリを示す情報とを付加したユーザカテゴリ別集客広告情報を分析結果記憶部116に書き込む。なお、広告分析部171は、ステップS937の処理を省略することができる。
ユーザ分析部172は、未選択の分析対象広告主がある場合(ステップS1035−NO)、ステップS1005からの処理を繰り返し、分析対象広告主を全て選択したと判断した場合(ステップS1035−YES)、処理を終了する。
図19は、広告配信装置100における店舗単位のユーザカテゴリ分析処理を示すフローチャートである。同図に示すユーザ分析処理は、図16に示す広告分析処理の後、所定の時間ごと、あるいは、広告配信業者により指示が入力されたときに実行される。また、図17に示す広告主単位のユーザ分析処理の前または後に実行してもよい。
広告配信装置100のユーザ分析部172は、分析対象広告主の中から1つを選択する(ステップS1205)。分析対象広告主は、全ての広告主でもよく、予め設定された広告主でもよく、広告配信業者が分析対象として入力した広告主でもよい。
ユーザ分析部172は、ステップS1205において選択した分析対象広告主の店舗の中から分析対象店舗を1つ(または複数)選択する(ステップS1210)。分析対象店舗は、分析対象広告主の全ての店舗でもよく、分析対象広告主の店舗のうち予め設定されている店舗でもよく、広告配信業者が分析対象広告主の店舗の中から分析対象として選択した店舗でもよい。
ユーザ分析部172は、分析対象店舗の会員となっているユーザを特定する(ステップS1215)。例えば、ユーザ分析部172は、ユーザ管理情報に分析対象広告主の広告主IDに対応付けて会員番号が登録されているユーザアカウントのユーザを特定する。ユーザ分析部172は、ステップS1215において特定したユーザ、すなわち、分析対象店舗に会員登録しているユーザの分析対象店舗の利用実績と、比較対象店舗それぞれの店舗利用実績を取得する(ステップS1220)。ここでは、店舗利用実績が、店舗利用回数である場合を例に説明する。
図20は、広告配信装置100における店舗単位のユーザカテゴリ分析処理内のユーザの店舗利用実績取得処理を示すフローチャートである。同図に示すフローチャートは、図19のステップS1220における詳細な処理を示す。
ユーザ分析部172は、図19のステップS1215において特定したユーザの中から未選択のユーザを1人選択し、選択ユーザとする(ステップS1305)。ユーザ分析部172は、分析対象広告主の広告主ID及び分析対象店舗の店舗IDが設定されている店舗利用履歴情報の中から、精算時刻が分析対象期間内の店舗利用履歴情報を抽出する。ユーザ分析部172は、抽出した店舗利用履歴情報の中から、選択ユーザのユーザアカウントが設定されている店舗利用履歴情報を特定する(ステップS1310)。ユーザ分析部172は、ステップS1310において特定した店舗利用履歴情報の数をカウントし、選択ユーザが分析対象店舗を利用した店舗利用回数とする(ステップS1315)。
ユーザ分析部172は、図19のステップS1215において特定したユーザを全て選択したか否かを判断する(ステップS1320)。ユーザ分析部172は、未選択のユーザがいると判断した場合(ステップS1320−NO)、ステップS1305からの処理を繰り返す。そして、ユーザ分析部172は、図19のステップS1215において特定したユーザを全て選択したと判断した場合(ステップS1320−YES)、ステップS1325の処理を行う。
ユーザ分析部172は、分析対象店舗の比較対象店舗を1つ(または複数)選択する(ステップS1325)。
比較対象店舗は、任意に選択することができる。例えば、比較対象店舗は、分析対象広告主とは異なる全ての広告主の全ての店舗でもよく、分析対象広告主または分析対象店舗について予め登録されていた他の広告主の全てまたは一部の店舗でもよく、広告配信業者が分析対象広告主または分析対象店舗の比較対象店舗として入力した他の広告主の店舗でもよい。また、比較対象店舗は、分析対象店舗から所定距離内の他の広告主の店舗でもよく、分析対象店舗の広告配信エリア内の他の広告主の店舗でもよく、分析対象店舗と広告配信エリアが同じの他の広告主の店舗でもよい。また、店舗管理情報に登録されている店舗カテゴリが、分析対象店舗と同じ店舗カテゴリの他の広告主の店舗でもよい。
ユーザ分析部172は、図19のステップS1215において特性したユーザのうち、ステップS1325において選択した比較対象店舗の会員となっているユーザを特定する(ステップS1330)。例えば、ユーザ分析部172は、ユーザ管理情報に、比較対象店舗が属する広告主の広告主IDに対応付けて会員番号が登録されているユーザアカウントのユーザを特定する。ユーザ分析部172は、ステップS1330において特定したユーザの中から未選択のユーザを1人選択し、選択ユーザとする(ステップS1335)。
ユーザ分析部172は、ステップS1325において選択した比較対象店舗が属する広告主の広告主ID及び比較対象店舗の店舗IDが設定されている店舗利用履歴情報を特定し、特定した店舗利用履歴情報の中から、精算時刻が分析対象期間内の店舗利用履歴情報を抽出する。ユーザ分析部172は、抽出した店舗利用履歴情報の中から、選択ユーザのユーザアカウントが設定されている店舗利用履歴情報を特定する(ステップS1340)。ユーザ分析部172は、ステップS1340において特定した店舗利用履歴情報の数をカウントし、選択ユーザが比較対象店舗を利用した店舗利用回数とする(ステップS1345)。
ユーザ分析部172は、ステップS1330において特定したユーザを全て選択したか否かを判断する(ステップS1350)。ユーザ分析部172は、未選択のユーザがいると判断した場合(ステップS1350−NO)、ステップS1335からの処理を繰り返す。ユーザ分析部172は、ステップS1330において特定したユーザを全て選択したと判断した場合(ステップS1350−YES)、ステップS1355の処理を行う。
ユーザ分析部172は、分析対象店舗の比較対象店舗を全て選択したか否かを判断する(ステップS1355)。ユーザ分析部172は、未選択の比較対象店舗があると判断した場合(ステップS1355−NO)、ステップS1325からの処理を繰り返す。
ユーザ分析部172は、分析対象店舗の比較対象店舗を全て選択したと判断した場合(ステップS1355−YES)、図20の処理を終了し、図19のステップS1225からの処理を実行する。
図19において、ユーザ分析部172は、ステップS1215において選択した分析対象店舗の会員となっている各ユーザについて、そのユーザの分析対象店舗の店舗利用回数と、各比較対象店舗の店舗利用回数との比較に基づいて、ユーザカテゴリを決定する(ステップS1225)。なお、1人のユーザに複数のユーザカテゴリを付与することもできる。
例えば、ユーザ分析部172は、分析対象店舗についての店舗利用回数が0ではなく、比較対象店舗の店舗利用回数が得られなかったユーザのユーザカテゴリを、分析対象店舗がメイン利用店舗であり、サブ利用店舗なしのユーザと判断する。比較対象広店舗の店舗利用回数が得られなかったユーザとは、比較対象店舗の会員となっていないユーザである。
また、ユーザ分析部172は、分析対象店舗の店舗利用回数も比較対象店舗の店舗利用回数も0ではなく、かつ、分析対象店舗の店舗利用回数が比較対象店舗の店舗利用回数よりも多いユーザのユーザカテゴリを、分析対象店舗がメイン利用店舗、比較対象店舗がサブ利用店舗のユーザとする。なお、広告主にユーザカテゴリを通知する場合は、比較対象店舗を特定できないように、ユーザカテゴリを、分析対象店舗の利用率が高いユーザとしてもよい。
また、ユーザ分析部172は、分析対象店舗の店舗利用回数も比較対象店舗の店舗利用回数も0ではなく、かつ、分析対象店舗の店舗利用回数が比較対象店舗の店舗利用回数よりも少ないユーザのユーザカテゴリを、分析対象店舗がサブ利用店舗、比較対象店舗がメイン利用店舗のユーザとする。なお、広告主にユーザカテゴリを通知する場合は、比較対象店舗を特定できないように、ユーザカテゴリを、分析対象店舗の利用率が低いユーザとしてもよい。
また、ユーザ分析部172は、分析対象店舗の店舗利用回数が0であるユーザのユーザカテゴリを、分析対象店舗を利用しないユーザとする。
また、ユーザ分析部172は、分析対象店舗がサブ利用店舗である、または、分析対象店舗を利用しないユーザについては、店舗利用回数が多い比較対象店舗の店舗カテゴリを店舗管理情報から読み出し、ユーザカテゴリを、読み出した店舗カテゴリの店舗を利用するユーザとする。
なお、ユーザ分析部172は、店舗利用実績として支払金額の合計あるいはポイント数の合計を利用して上記と同様の比較を行い、ユーザカテゴリを判断してもよい。
支払金額の合計を利用する場合、図20のステップS1315において、ユーザ分析部172は、図20のステップS1310において特定した店舗利用履歴情報に設定されている精算情報が示す支払金額の合計を算出する。また、図20のステップS1345において、ユーザ分析部172は、図20のステップS1340において特定した店舗利用履歴情報に設定されている精算情報が示す支払金額の合計を算出する。
また、ポイント数の合計を利用する場合、図20のステップS1315において、ユーザ分析部172は、図20のステップS1310において特定した店舗利用履歴情報に設定されているポイント数の合計を算出する。また、図20のステップS1345において、ユーザ分析部172は、図20のステップS1340において特定した店舗利用履歴情報に設定されているポイント数の合計を算出する。なお、店舗利用情報にポイント数を設定せず、ユーザ分析部172は、図20のステップS1315において、選択ユーザの会員番号、分析対象店舗の店舗ID、及び、分析対象期間を設定したポイント数問合せを、分析対象広告主のポイントサービスを提供するポイント管理装置400に送信してもよい。ポイント管理装置400は、分析対象期間において選択ユーザが分析対象店舗を利用したときに付与したポイント数の合計を返送する。同様に、ユーザ分析部172は、図20のステップS1345において、選択ユーザの会員番号、比較対象店舗の店舗ID、及び、分析対象期間を設定したポイント数問合せを、比較対象店舗のポイントサービスを提供するポイント管理装置400に送信する。ポイント管理装置400は、分析対象期間において選択ユーザが比較対象店舗を利用したときに付与したポイント数の合計を返送する。
また、店舗利用実績として、店舗利用回数の合計と、支払金額の合計と、ポイント数の合計の任意の組み合わせを利用してもよい。例えば、ユーザ分析部172は、店舗利用回数の合計と、支払金額の合計と、ポイント数の合計とをそれぞれ店舗利用実績を表す点数に換算し、その点数の合計を用いて上記と同様の比較を行う。
ユーザ分析部172は、ステップS1215において特定した各ユーザのユーザ管理情報を特定する。ユーザ分析部172は、特定したユーザ管理情報に、そのユーザ管理情報に設定されているユーザアカウントのユーザについて決定したユーザカテゴリを設定する(ステップS1230)。
ユーザ分析部172は、分析対象店舗についてのユーザカテゴリ別の集客広告情報を生成するよう広告分析部171に指示する。これにより、広告分析部171は、分析対象店舗の店舗利用履歴情報を用いて、ユーザカテゴリ別に広告分析処理を実行する(ステップS1235)。つまり、広告分析部171は、分析対象店舗についてのユーザカテゴリを1つずつ分析対象として選択し、図16に示す広告分析処理を実行する。分析対象店舗について分析対象として選択したユーザカテゴリの広告分析処理を実行する場合、ステップS910において、広告分析部171は、精算時刻が分析対象期間に含まれ、かつ、分析対象広告主の広告主ID及び分析対象店舗の店舗IDが設定されている店舗利用履歴情報を抽出する。そして、広告分析部171は、抽出した店舗利用履歴情報の中から、分析対象のユーザカテゴリが付与されたユーザのユーザアカウントが設定されている店舗利用履歴情報を特定する。また、ステップS950において、広告分析部171は、生成した集客広告情報に、分析対象広告主の広告主ID、分析対象店舗の店舗ID及び分析対象のユーザカテゴリを示す情報を付加したユーザカテゴリ別集客広告情報を分析結果記憶部116に書き込む。なお、広告分析部171は、ステップS937の処理を省略することができる。
ユーザ分析部172は、分析対象広告主の全ての分析対象店舗を選択したか否かを判断する。ユーザ分析部172は、未選択の分析対象店舗があると判断した場合(ステップS1240−NO)、ステップS1210からの処理を繰り返す。
そして、ユーザ分析部172は、分析対象広告主の全ての分析対象店舗を選択したと判断した場合(ステップS1240−YES)、未選択の分析対象広告主があるか否かを判断する。ユーザ分析部172は、未選択の分析対象広告主がある場合(ステップS1245:NO)、ステップS1205からの処理を繰り返し、分析対象広告主を全て選択したと判断した場合(ステップS1245−YES)、処理を終了する。
分析結果出力部173は、所定の期間ごと、予め決められ時刻となったとき、あるいは、分析結果出力指示が入力されたときに、広告主別に分析結果を送信する。広告配信業者が分析結果送信先の広告主の情報を広告配信装置100に入力してもよい。分析結果出力部173は、分析結果送信先の広告主の広告主端末500に、分析結果送信先の広告主の広告主IDが設定されている広告主別集客広告情報及びユーザカテゴリ別集客広告情報を分析結果記憶部116から読み出して送信する。このとき例えば、分析結果出力部173は、前回分析結果を通知した後に新たに生成された広告主別集客広告情報及びユーザカテゴリ別集客広告情報を送信してもよく、所定回前までに送信した分析結果を含めて送信してもよい。なお、分析結果出力部173は、広告主別集客広告情報やユーザカテゴリ別集客広告情報の集客数、広告対象、支払対象の統計、店舗利用時間帯の統計、請求情報、及び、精算時刻の情報の全てを送信してもよく任意の一部の情報を送信してもよい。送信する情報は、広告提供業者が選択してもよく、広告提供業者と広告主の間で個別に決定してもよい。
なお、広告分析部171は、各分析対象広告主や各分析対象店舗についてユーザカテゴリ別に、そのユーザカテゴリに属するユーザが閲覧した広告データを分析し、分析結果を示すユーザカテゴリ別閲覧広告情報を生成してもよい。例えば、広告分析部171は、各分析対象広告主や各分析対象店舗についてのユーザカテゴリ別に、閲覧履歴情報に基づいてそのユーザカテゴリに属するユーザが分析対象期間内に閲覧した分析対象広告主の店舗または分析対象店舗の広告データを特定し、特定した広告データについての統計を分析する。統計は、例えば、各広告データの閲覧ユーザ数や、同じユーザカテゴリに属するユーザのうち広告データを閲覧したユーザの割合などである。広告分析部171は、分析結果に、分析対象広告主の広告主ID、または、分析対象店舗が属する広告主の広告主ID及び分析対象店舗の店舗IDと、分析対象のユーザカテゴリとを付加してユーザカテゴリ別閲覧広告情報を生成し、分析結果記憶部116に記憶しておく。分析結果出力部173は、分析結果送信先の広告主の広告主端末500に、分析結果送信先の広告主またはその広告主の店舗について生成したユーザカテゴリ別閲覧広告情報を分析結果記憶部116から読み出して送信する。
また、ユーザ分析部172は、分析対象広告主または分析対象店舗ごとに、ユーザカテゴリ別のユーザの人数を設定したユーザカテゴリ統計情報を生成してもよい。分析結果出力部173は、分析結果送信先の広告主の広告主端末500に、分析結果送信先の広告主またはその広告主の店舗について生成したユーザカテゴリ統計情報を分析結果記憶部116から読み出して送信する。
広告主は、広告主端末500により広告配信装置100から受信した分析結果を表示させる。広告主は、分析結果を見て、店舗別に、ユーザカテゴリ別に効果がありそうと考えられる広告データを作成する。
例えば、広告主Aは、ユーザカテゴリが、広告主Aの店舗のみ(または広告主Aの店舗a1のみ)を利用するユーザ向けには、広告主Aの店舗(または店舗a1)の利用率が低いユーザよりも、広告主Aの店舗(または店舗a1)の利用率が高いユーザのほうが購入数や支払金額が多い商品を大きく取り上げた電子チラシや、プレミアム会員限定の割引クーポンの知らせ情報や、プレミアム会員限定の割引クーポンが含まれる電子チラシを作成する。
また、ユーザカテゴリが、広告主Aの店舗(または店舗a1)の利用率が高いユーザ向けには、ポイント10倍などのお知らせ情報や、ポイント10倍のお知らせが含まれた電子チラシを作成する。
また、ユーザカテゴリが、広告主Aの店舗(または店舗a1)の利用率が低いユーザ向けには、他の広告主の店舗に取扱いがない商品や、広告主Aの店舗(または店舗a1)において売れ筋の商品を大きく取り上げた電子チラシを作成する。また、店舗a1では会社から帰る時間帯の利用が多い場合、その時間帯のタイムセールや夕食のお惣菜を大きく取り上げた電子チラシやお知らせ情報を作成する。
また、ユーザカテゴリが、広告主Aの店舗(または店舗a1)の利用率が低いあるいは利用がなく、店舗カテゴリが衣料品の店舗を利用しているユーザ向けには、衣料品の電子チラシや衣料品のセールを知らせるお知らせ情報を作成する。
広告主は広告データを作成すると、広告主端末500から広告登録要求を広告配信装置100に送信する。広告登録要求には、広告主IDと、各広告実施店舗のユーザカテゴリ別の広告データが設定される。また、広告データには、掲載期間及び広告対象の情報が付加される。広告配信装置100の広告登録部180は、広告登録要求に設定されている広告データを広告記憶部112に登録する。さらに、広告登録部180は、広告主の広告主IDと広告実施店舗の店舗IDにより店舗管理情報記憶部111に記憶されている店舗管理情報を特定し、特定した店舗管理情報の配信広告情報に、広告登録要求に設定されているユーザカテゴリ別の広告データの広告IDを設定する。
これにより、広告配信装置100は、ユーザの店舗利用傾向の分類に応じた広告データを端末装置200に配信することができる。
なお、広告配信装置100が配信した広告データを、ユーザが閲覧したものとみなしてもよい。この場合、閲覧履歴管理部161は、広告配信要求から取得したユーザアカウントと、配信データにより端末装置200に配信した広告データの広告IDと、広告配信店舗の店舗IDと、配信データを送信した配信時刻とを設定した閲覧履歴情報を生成し、閲覧履歴記憶部114に書き込む。
また、広告データの広告IDに、電子チラシ、キャンペーン情報、お知らせ情報のいずれの種類の広告であるかを示す情報を含むようにし、広告配信装置100の広告分析部171及びユーザ分析部172は、所定の種類を示す広告IDが設定されている閲覧履歴情報を用いて上記の処理を行ってもよい。
また、上記実施形態においては、端末装置200は、広告主ごとの情報提供アプリケーションを実装していたが、全ての広告主に共通して利用できる情報提供アプリケーションを実装してもよい。この場合、端末装置200の配信要求部263は、広告配信要求に広告主IDを設定せずに送信する。ただし、検索条件に広告主や、広告主IDを設定し得る。
そして、端末装置200の登録処理部261、会員証表示制御部262は、ユーザが操作部230により入力した広告主を特定する情報を、ステップS105において送信する会員証利用登録要求、ステップS430において送信する接続要求に設定する。広告配信装置100は、広告主を特定する情報によって、ポイントサービスを識別する。
また、広告配信装置100は、電子チラシの代わりに電子チラシのサムネイル画像を配信データに設定して配信してもよい。この場合、広告配信装置100の広告記憶部112は、閲覧用画像である電子チラシと、電子チラシのサムネイル画像とを対応付けて記憶する。広告配信装置100の配信部154は、図14のステップS630において、検索部152が抽出した配信対象の電子チラシに代えて、配信対象の電子チラシに対応したサムネイル画像を配信データに設定して、端末装置200に送信する。
端末装置200の広告表示制御部265は、電子チラシに代えてサムネイル画像を用いて一覧表示画面を表示する。図14のステップS530において、広告表示制御部265は、ユーザによって閲覧操作されたサムネイル画像に対応する閲覧用画像を広告配信装置100に要求する。即ち、端末装置200の操作部230は、表示領域ARaに表示されている重なりが最も上のサムネイル画像に対する閲覧操作を受けると、広告表示制御部265は、閲覧操作を受けたサムネイル画像に対応する閲覧用画像要求を広告配信装置100に送信する。閲覧用画像要求には、閲覧操作を受けたサムネイル画像のサムネイルIDが設定される。
広告配信装置100の配信部154は、端末装置200から受信した閲覧用画像要求からサムネイルIDを取得し、取得したサムネイルIDのサムネイル画像と対応付けて記憶されている電子チラシを広告記憶部112から読み出して端末装置200に送信する。端末装置200の通信部210は、広告配信装置100から送信された電子チラシを受信し、広告表示制御部265は、受信した電子チラシを閲覧画面に表示する。端末装置200は、ステップS535以降の処理を行う。
なお、端末装置200の広告表示制御部265は、閲覧用画像要求に、ユーザアカウントと、広告主IDと、閲覧操作されたサムネイル画像に付加されている店舗管理情報から読み出した広告配信店舗の店舗IDとをさらに設定してもよい。この場合、広告配信装置100の閲覧履歴管理部161は、配信部154が閲覧用画像要求の受信に対応して電子チラシを送信した後、閲覧履歴情報を生成して閲覧履歴記憶部114に書き込む。閲覧履歴情報には、閲覧用画像要求から取得したユーザアカウント、広告主ID及び広告配信店舗の店舗IDと、配信した電子チラシの広告IDと、閲覧用画像要求の受信時刻を示す閲覧時刻とが設定される。
なお、上記において、広告配信装置100は、ユーザが店舗を利用する度に店舗利用情報をポイント管理装置400から受信しているが、広告分析処理またはユーザカテゴリ分析処理の実行前に、広告主端末500またはポイント管理装置400から読出してもよい。この場合、各広告主の広告主端末500、または、各広告主が提携しているポイントサービスを提供するポイント管理装置400において店舗利用情報を蓄積しておく。広告配信装置100の店舗利用履歴管理部162は、広告分析処理またはユーザカテゴリ分析処理の実行前に、各広告主の広告主端末500または各ポイント管理装置400から店舗利用情報を取得し、図15のステップS825の処理を行う。あるいは、広告主端末500またはポイント管理装置400において店舗利用履歴情報を蓄積しておいてもよい。店舗利用履歴管理部162は、広告分析処理またはユーザカテゴリ分析処理の実行前に、広告主端末500またはポイント管理装置400から店舗利用履歴情報を取得する。
以上説明した実施形態によれば、広告配信装置100は、広告主の店舗の会員であることが登録されているユーザに集客効果があった広告を、ユーザの店舗利用傾向別に分析し、広告主に提供することができる。さらには、広告配信装置100は、ユーザの店舗利用傾向別に、広告を閲覧して店舗を利用したユーザのユーザ数や、店舗利用時間帯の統計、支払に関する統計を算出し、広告主に提供することができる。加えて、広告配信装置100は、ユーザの店舗利用傾向に応じて広告データを配信することができる。
なお、上述の広告配信装置100及び端末装置200の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の広告配信装置100及び端末装置200としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。