JP6606651B1 - 労務管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】従業者からの自己申告に頼らずに、業務に携わった実質的な時間を求めることができ、正確な労働時間を把握する労務管理システムを提供する。【解決手段】労務管理システムにおいて、労務管理サーバは、従業者による業務システムの利用に係る日時を含む利用履歴を取得する利用履歴取得部と、設定されたルールに従って、取得した前記利用履歴のうち前記業務に該当するものを特定し、特定した前記利用履歴に基づいて前記業務を行った労働時間を推定する労働時間推定部と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、労務管理システムに関する。
労働者の就労時間を自動的に把握することが行われている。たとえば特許文献1には、端末のログインおよびログオフにより勤務時間を管理することが記載されている。
特開2003−323533号公報
しかしながら、外出の多い営業職などでは残業申告を失念してしまう人もいるところ、特許文献1のように端末のログインおよびログオフから勤務時間を求めるだけでは、業務に携わった実質的な時間を求めることができずに従業者からの自己申告に頼らざるを得ず、正確な労働時間を把握することが困難であった。
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、従業者の労働時間を正確に推測することのできる技術を提供することを一つの目的とする。
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、従業者の労働時間を管理する労務管理システムであって、前記従業者による業務システムの利用に係る日時を含む利用履歴を取得する利用履歴取得部と、設定されたルールに従って、取得した前記利用履歴のうち前記業務に該当するものを特定し、特定した前記利用履歴に基づいて前記業務を行った労働時間を推定する労働時間推定部と、を備えることとする。
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、従業者の労働時間を正確に推測することができる。
本実施形態の労務管理システムの全体構成を説明する図である。 ユーザ端末10のハードウェア構成例を示す図である。 ユーザ端末10のソフトウェア構成例を示す図である。 労務管理サーバ20のハードウェア構成例を示す図である。 労務管理サーバ20のソフトウェア構成例を示す図である。 ルール記憶部251に登録されるルール情報の一例を示す図である。 業務履歴記憶部252に登録される業務情報の構成例を示す図である。 労働時間記憶部253に登録される労務情報の構成例を示す図である。 労務管理サーバ20により実行される、労働時間を推定する処理の流れを示す図である。 残業時間を算出する処理の流れを示す図である。 労働時間の推定処理について説明する図である。 労務情報の修正処理の流れを説明する図である。 本実施形態の第1の変形例を示す図である。 第1の変形例に係るリスクの評価処理の流れを示す図である。 本実施形態の第2の変形例を示す図である。 本実施の形態による画面表示例である。集計条件カスタマイズ画面における就業規則を示す。 本実施の形態による他の画面表示例である。残業時間上限リスク表示画面における年間毎の部署単位における表示である。 本実施の形態による他の画面表示例である。労働時間推定・申告比較画面における個人単位の状況を示す。 図11に対応する本実施の形態による他の画面表示例である。労働時間修正画面を示す。 本実施の形態による他の画面表示例である。集計条件カスタマイズ画面における除外設定である。 本実施の形態による他の画面表示例である。労働時間推定・申告比較画面における月次の部署単位の状況を示す。
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の実施の形態による労務管理システムは、以下のような構成を備える。
[項目1]
従業者の労働時間を管理する労務管理システムであって、
前記従業者による業務システムの利用に係る日時を含む利用履歴を取得する利用履歴取得部と、
設定されたルールに従って、取得した前記利用履歴のうち前記業務に該当するものを特定し、特定した前記利用履歴に基づいて前記業務を行った労働時間を推定する労働時間推定部と、
を備えることを特徴とする労務管理システム。
[項目2]
項目1に記載の労務管理システムであって、
前記業務システムにはカレンダーシステムが含まれ、前記カレンダーシステムに係る前記利用履歴には前記カレンダーシステムが管理する前記従業者の予定が含まれ、
前記労働時間推定部は、前記予定に所定のキーワードが含まれているか否かに応じて、前記予定が前記業務に該当するか否かを推定すること、
を特徴とする労務管理システム。
[項目3]
項目1または2に記載の労務管理システムであって、
前記業務システムには電子メールシステムが含まれ、前記電子メールシステムに係る前記利用履歴には電子メールの送受信が含まれ、
前記労働時間推定部は、前記送受信の対象となった前記電子メールの内容に所定のキーワードが含まれているか否かに応じて、前記電子メールの前記送受信が前記業務に該当するか否かを推定すること、
を特徴とする労務管理システム。
[項目4]
項目1ないし3のいずれか1項に記載の労務管理システムであって、
前記業務システムにはファイル管理システムが含まれ、前記ファイル管理システムに係る前記利用履歴には前記ファイル管理システムが管理するファイルおよびディレクトリの少なくともいずれかに係る操作が含まれ、
前記労働時間推定部は、前記操作の対象となった前記ファイルおよび前記ディレクトリの少なくともいずれかに係る名前、および前記操作の対象となった前記ファイルの内容の少なくともいずれかに、所定のキーワードが含まれているか否かに応じて、前記ファイルまたは前記ディレクトリに対する前記操作が前記業務に該当するか否かを推定すること、 を特徴とする労務管理システム。
[項目5]
項目1ないし4のいずれか1項に記載の労務管理システムであって、
前記ルールは、業務システムを利用したことが業務に該当するか否かを判定するためのルールであり、
前記ルールを記憶するルール記憶部と、
前記ルールの入力を受け付け、受け付けた前記ルールを前記ルール記憶部に登録するルール設定部と、
をさらに備えることを特徴とする労務管理システム。
[項目6]
項目1に記載の労務管理システムであって、
前記利用履歴を入力信号とし、当該利用履歴が業務に該当するか否かを出力信号とするニューラルネットワークと、
前記利用履歴が業務に該当するか否かを示す情報の入力を受け付け、入力された前記情報を教師信号として前記ニューラルネットワークに学習させる学習処理部と、
をさらに備え、
前記労働時間推定部は、取得した前記利用履歴を前記ニューラルネットワークに与えて当該利用履歴が業務に該当するか否かを推定すること、
を特徴とする労務管理システム。
[項目7](勤怠管理との突き合わせでリスク判定)
項目1に記載の労務管理システムであって、
前記従業者が申告した労働時間である申告時間を取得し、前記労働時間推定部が推定した前記労働時間と前記申告時間との差をリスクとして出力するリスク評価部ををさらに備えること、
を特徴とする労務管理システム。
[項目8](PCログ、入退室ログ)
項目1に記載の労務管理システムであって、
前記労働時間推定部は、前記従業者が使用するパーソナルコンピュータにおいて行われた作業に係る作業ログ、および作業スペースへの入退室に係る入退室ログの少なくともいずれかを取得し、取得した前記作業ログおよび前記入退室ログの少なくともいずれかに、予め設定されたキーワードが含まれているか否かに応じて、前記パーソナルコンピュータを使用した作業および前記作業スペースへの入退室の少なくともいずれかが、前記業務に該当するか否かを推定すること、
を特徴とする労務管理システム。
==全体構成==
以下、本発明の一実施形態に係る労務管理システムについて説明する。本実施形態では、ユーザは会社等の使用者(以下、単に会社という。)に雇用される従業員であることを想定しており、本実施形態の労務管理システムは、ユーザが利用している各種業務システムの利用履歴に基づいて当該ユーザの勤務時間を自動的に推定する。
図1は本実施形態の労務管理システムの全体構成を説明する図である。本実施形態の労務管理システムは労務管理サーバ20を含んで構成され、労務管理サーバ20は、通信ネットワーク31を介してメールサーバ32、カレンダーサーバ33およびファイル管理サーバ34と通信可能に接続されている。また、メールサーバ32、カレンダーサーバ33およびファイル管理サーバ34は、通信ネットワーク31を介してユーザ端末10と通信可能に接続されている。本実施形態では、通信ネットワーク31は、インターネットを想定する。しかし、通信ネットワーク31は、LAN(Local Area Network)であってもよい。通信ネットワーク31は、たとえば、電話回線網やイーサネット(登録商標)、無線通信網などにより構築される。
ユーザ端末10は、ユーザが操作するコンピュータである。ユーザ端末10は、たとえば、パーソナルコンピュータやタブレットコンピュータ、スマートフォンなどである。ユーザは、従事する業務に係る業務システム(ソフトウェア)を操作して業務を遂行する。本実施形態では、業務システムは、いわゆるクラウドにおいて実行されることを想定する。ユーザはユーザ端末10を操作してクラウドに接続し、業務システムを利用する。
本実施形態では、クラウドで実行される業務システムとして、電子メールの送受信を行う電子メールサービス、ユーザのスケジュールを管理するカレンダーサービス、およびユーザの業務に係る各種のファイルを管理するファイル管理サービスを想定する。メールサーバ32、カレンダーサーバ33およびファイル管理サーバ34は、いずれも1台または複数台のコンピュータにより実現される、いわゆるクラウドとして動作する仮想のコンピュータであり、これらの業務システムを提供する。
メールサーバ32は、電子メールサービスを提供する、1台または複数台のコンピュータにより実現される、いわゆるクラウドとして動作する仮想のコンピュータである。電子メールサービスは、電子メールの送受信、編集および削除を含む各種機能を提供する。メールサーバ32は、電子メールの送受信を行うMTA(Mail Transfer Agent)、および、電子メールを蓄積してユーザ端末10に提供するMRA(Mail Retrieval Agent)として機能する。ユーザ端末10は、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)やIMAP(Internet Message Access Protocol)、POP(Post Office Protocol)に従ったリクエスト(以下、メールリクエストという。)をメールサーバ32に送信することにより、電子メールの送受信、編集および削除を行うことができるものとする。
カレンダーサーバ33は、カレンダーサービスを提供する、1台または複数台のコンピュータにより実現される、いわゆるクラウドとして動作する仮想のコンピュータである。カレンダーサービスは、ユーザのスケジュールや会議室の予約などユーザの行動に係る日時、タイトルおよび内容を含む情報(以下、スケジュール情報という。)の作成、取得、編集および削除を含む各種機能を提供する。カレンダーサーバ33は、HTML(HyperText Markup Language)によるカレンダー画面を提供するとともに、スケジュール情報の作成、取得、編集および削除を行うためのAPI(Application Programming Interface)を提供する。ユーザ端末10はAPIのリクエスト(以下、カレンダーリクエストという。)をカレンダーサーバ33に送信することにより、スケジュール情報の作成、取得、編集および削除ができるものとする。
ファイル管理サーバ34は、ファイル管理サービスを提供する、1台または複数台のコンピュータにより実現される、いわゆるクラウドとして動作する仮想のコンピュータである。ファイル管理サービスは、ファイルの作成、取得、編集および削除を含む各種機能を提供する。ファイル管理サーバ34は、ファイルの作成、取得、編集および削除を行うたえのAPIを提供し、ユーザ端末10は、APIのリクエスト(以下、ファイルリクエストという。)をファイル管理サーバ34に送信することにより、ファイルの操作を行うことができるものとする。
労務管理サーバ20は、会社の労務管理者が操作するコンピュータである。労務管理サーバ20は、たとえば、パーソナルコンピュータやワークステーションなどである。労務管理サーバ20は、メールサーバ32、カレンダーサーバ33およびファイル管理サーバ34と同様に、仮想のコンピュータとしてクラウドで動作するようにしてもよい。
==ユーザ端末10==
図2は、ユーザ端末10のハードウェア構成例を示す図である。ユーザ端末10は、CPU101、メモリ102、記憶装置103、通信インタフェース104、入力装置105、出力装置106を備える。記憶装置103は、各種のデータやプログラムを記憶する、たとえばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース104は、通信ネットワーク30に接続するためのインタフェースであり、たとえばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置105は、データを入力する、たとえばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置106は、データを出力する、たとえばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。
図3は、ユーザ端末10のソフトウェア構成例を示す図である。ユーザ端末10は、業務処理部111、労働時間表示部112および労働時間修正部113を備える。なお、業務処理部111、労働時間表示部112および労働時間修正部113は、ユーザ端末10が備えるCPU101が記憶装置103に記憶されているプログラムをメモリ102に読み出して実行することにより実現される。
業務処理部111は、メールサーバ32、カレンダーサーバ33およびファイル管理サーバ34にアクセスして各種の業務処理を行う。業務処理部111は、メールリクエストをメールサーバ32に送信することで電子メールサービスを利用し、カレンダーリクエストをカレンダーサーバ33に送信することでカレンダーサービスを利用し、ファイルリクエストをファイル管理サーバ34に送信することでファイル管理サービスを利用することができる。
労働時間表示部112は、推定された労働時間をユーザに提示する。労働時間表示部112は、労務管理サーバ30にリクエスト(以下、取得リクエストという。)を送信し、後述する労務管理サーバ30が管理している労働時間に係る情報(以下、労務情報という。)を取得する。後述するように、労務管理サーバ30からは、労務情報とともに業務システムの利用履歴(以下、労務管理サーバ30が管理している利用履歴を業務履歴といい、利用履歴に含まれる各利用に係る情報を業務情報という。)が送信される。労務管理サーバ30から送信される業務情報には、当該利用が業務に当たるか否かを示す情報(本実施形態では、業務に当たらないかどうかを示す除外フラグ)が設定される。労働時間表示部112は、労務管理サーバ30が推定した労働時間を表示する。
労働時間修正部113は、労務情報および利用履歴を修正する。労働時間修正部113は、ユーザから労働時間および残業時間の修正を受け付ける。たとえば、労働時間修正部113は、利用履歴に含まれる各利用情報について、私用であるものの入力を受け付け、受け付けた利用情報の除外フラグを「真」に設定することができる。また、労働時間修正部113は、私用と推定されている利用情報が業務による業務システムの利用であったことを示す情報を受け付け、当該利用情報について除外フラグを「偽」に設定することができる。労働時間修正部113は、修正した労務情報および利用情報を含むリクエスト(以下、修正リクエストという。)を労務管理サーバ30に送信して、労務管理サーバ30で管理している労務情報および利用情報を更新する。
==労務管理サーバ20==
図4は、労務管理サーバ20のハードウェア構成例を示す図である。労務管理サーバ20は、ユーザ端末10と同様の構成を有しており、CPU101、メモリ102、記憶装置103、通信インタフェース104、入力装置105、出力装置106を備える。記憶装置103は、各種のデータやプログラムを記憶する、たとえばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース104は、通信ネットワーク30に接続するためのインタフェースであり、たとえばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置105は、データを入力する、たとえばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置106は、データを出力する、たとえばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。
図5は、労務管理サーバ20のソフトウェア構成例を示す図である。労務管理サーバ30は、ルール設定部211、利用履歴取得部212、労働時間推定部213、労働時間修正部214、ルール記憶部251、業務履歴記憶部252および労働時間記憶部253を備える。なお、ルール設定部211、利用履歴取得部212、労働時間推定部213および労働時間修正部214は、労務管理サーバ30が備えるCPU101が記憶装置103に記憶されているプログラムをメモリ102に読み出して実行することにより実現され、ルール記憶部251、業務履歴記憶部252および労働時間記憶部253は、労務管理サーバ20が備えるメモリ102および記憶装置103が提供する記憶領域の一部として実現される。
ルール記憶部251は、ユーザによる業務システムの利用が業務によるものであるか否かを判定するためのルールを設定した情報(以下、ルール情報という。)を記憶する。本実施形態では、ルール記憶部251に登録されるルール情報は、業務システムの利用が業務によらない(私用である)ことを推定するためのルールが設定される。また、本実施形態では、ユーザによる業務システムの利用履歴に含まれる各1回の利用に係る情報(以下、利用情報という。)に対するルールが設定されるものとする。図6は、ルール記憶部251に登録されるルール情報の一例を示す図である。
上述したように、本実施形態において業務システムには、電子メールサービス、カレンダーサービスおよびファイル管理サービスが含まれる。電子メールサービスに係る利用情報は、ユーザが外部に送信した電子メールで表されるものとする。カレンダーサービスに係る利用情報は、カレンダーサーバ33が記憶しているスケジュール情報で表されるものとする。ファイル管理サービスに係る利用情報は、ユーザが作成、取得、編集または削除したファイルのメタ情報(パスおよび更新日時を含む。)で表されるものとする。
ルール記憶部251に記憶されるルール情報には、会社を特定するための会社ID、サービス種別、対象項目およびパターンが含まれる。ルール記憶部251において、ルール情報は会社ごとに記憶される。本実施形態では、サービス種別は、電子メールサービスを示す「メール」、カレンダーサービスを示す「カレンダー」およびファイル管理サービスを示す「ファイル」のいずれかである。対象項目は、電子メールサービスの場合、電子メールを構成する各部分を示す情報であり、たとえば「題名」などが設定される。カレンダーサービスの場合、対象項目はスケジュール情報に含まれる各項目を示す情報であり、たとえば「タイトル」「場所」「内容」「参加者」などである。ファイル管理サービスの場合、対象項目はファイルに関する各種の情報であり、たとえば「ファイル名」「ディレクトリ名」「パス」「拡張子」などである。パターンは、パターンマッチングのための情報である。本実施形態では、説明を単純にするため、パターンは、対象項目に部分一致させるための文字列であるものとする。
図6の例では、電子メールの題名に「#私用」という文字列が含まれていた場合は当該メールは私用のメールである(業務によるものでない)と推定するためのルール情報が登録されている。また、スケジュール情報のタイトルに「(私用)」という文字列が含まれてた場合は当該スケジュール情報に係る予定は私用のものである(業務によるものでない)と推定するためのルール情報が登録されている。さらに、ファイルのパスに「private」という文字列が含まれていた場合は当該ファイルに対する各種操作は私用のためのものである(業務によるものでない)と推定するためのルール情報が登録されている。
ルール設定部211は、オペレータからルール情報の入力を受け付け、受け付けたルールをルール記憶部251に登録する。ルール情報の設定は、たとえば、会社の管理部門のユーザが設定することができる。これにより、会社ごとに異なるルールを設定することができる。たとえば、会社の管理部門のユーザは、当該会社のルールに従って、私用を表すキーワード(たとえば「私用」ではなく「pr」など)を設定することができる。
なお、ルール設定部211は、これにより、ルールの設定に慣れていないユーザであっても、他の会社が設定したパターンを参考にして、自社のパターンを決定することができる。たとえば、ルール設定部211は、他社が登録しているキーワードのそれぞれについて、当該会社のスケジュール情報のタイトルに含まれている度数をカウントし、当該度数が所定数以上のキーワードを提案することができる。たとえば、他社が「飲み会」「懇親会」「勉強会」をキーワードとして多く登録している場合に、ルール設定部211は、当該会社のスケジュール情報のタイトルに「飲み会」「懇親会」「勉強会」が含まれている数が所定数以上であれば、これらをキーワードとして提案することができる。
利用履歴取得部212は、ユーザによる業務システムの利用履歴を取得する。本実施形態では、利用履歴取得部212は、メールサーバ32から、集計対象期間(たとえば1カ月)において送受信された電子メールを取得し、カレンダーサーバ33から、当該集計期間中の日時が含まれるスケジュール情報を取得し、ファイル管理サーバ34から、当該集計期間中に作成、閲覧、編集、削除がなされたファイルのメタ情報を取得する。これらの情報の取得はAPIを利用することにより取得することができる。
労働時間推定部213は、利用履歴取得部212が取得した利用履歴に基づいて労働時間を推定する。なお、労働時間の推定処理の詳細については後述するが、労働時間推定部213は、まず利用履歴に含まれる各利用情報について、ルール記憶部251に登録されているルールに従って業務によるものであるか否かを判定し、判定した結果と、当該利用情報を特定するID情報を含む業務情報を作成して業務履歴記憶部252に登録する。
図7は、業務履歴記憶部252に登録される業務情報の構成例を示す図である。同図に示すように、業務情報には、ユーザID、開始日時、終了日時、サービス種別、ID情報および除外フラグが含まれる。ユーザIDは、ユーザを特定するための情報である。開始日時は利用情報に係る日時である。終了日時は、利用情報に期間が含まれる場合には当該期間の終了日時であり、利用情報に期間が含まれない場合には開始日時と同じ日時である。たとえば、利用情報が送信された電子メールである場合には、期間が含まれず、開始日時および終了日時に送信された日時が設定される。一方、利用情報がスケジュール情報であり、当該スケジュールの開始日時および終了日時が設定されている場合には、これらが業務情報の開始日時および終了日時に設定される。サービス種別は、業務システムを特定するための情報であり本実施形態では、電子メールサービスを示す「メール」、カレンダーサービスを示す「カレンダー」およびファイル管理サービスを示す「ファイル」のいずれかであるものとする。ID情報は、業務システムにおいて利用情報に係る実体を特定するための情報であり、電子メールサービスにおいて電子メールを特定し、カレンダーサービスにおいてスケジュール情報を特定し、ファイル管理サービスにおいてファイルを特定する。除外フラグは、利用情報に係る業務システムの利用が業務にあたらないと推定されたこと示す値である。
労働時間推定部213は、業務情報に基づいて労働時間の推定を行い、推定した労働時間を業務履歴記憶部252に登録する。
労働時間記憶部253は、労務情報を記憶する。図8は労働時間記憶部253に登録される労務情報の構成例を示す図である。労務情報には、ユーザID、年月日、推定労働時間、推定残業時間、申告労働時間および申告残業時間が含まれる。ユーザIDは、業務情報と同じくユーザを特定するための情報であり、年月日は労働時間の集計対象となった日付である。労務情報には、ユーザIDおよび年月日に対応付けて、当該ユーザの当該日付における労働時間と残業時間との推定値と、当該ユーザから申告された当該日付における労働時間(申告労働時間)と残業時間(申告残業時間)とが設定される。
労働時間修正部214は、労務情報の修正を行う。労働時間修正部214は、ユーザ端末10からの取得リクエストに応じて、ユーザ端末10を示すユーザIDに対応する業務情報および労務情報を業務履歴記憶部252および労働時間記憶部253から読み出してユーザ端末10に送信する。また、労働時間修正部214は、ユーザ端末10から送信される修正リクエストを受信し、受信した修正リクエストに含まれる、修正された業務情報および労務情報を業務履歴記憶部252および労働時間記憶部253に登録する。
==処理==
以下、本実施形態の労務管理システムにおいて実行される処理について説明する。図9は、労務管理サーバ20により実行される、労働時間を推定する処理の流れを示す図である。図9に示す処理は、たとえばシステムの利用開始時、あるいは削除フラグやキーワードなどの設定を変更した時に実行するようにしてもよいし、所定の時間ごとに(たとえば毎日)実行するようにしてもよい。
利用履歴取得部212は、オペレータから労働時間の推定を行う期間の指定を受け付け(S401)、指定された期間に対応する利用履歴を業務システムから取得する(S402)。なお、期間は自動的に設定されるようにしてもよい。たとえば、最初に労務管理を開始する場合には過去1年、除外フラグやキーワードなどの設定を変更した場合には過去に取得した利用履歴に係る全期間、その他は1日などと自動的に設定することができる。
利用履歴取得部212は、たとえば、指定された期間内に送信された電子メールをメールサーバ32の送信箱からダウンロードし、指定された期間内の日付が設定されているスケジュール情報をカレンダーサーバ33からダウンロードし、指定された期間内に作成、変更または削除されたファイルに係るメタ情報をファイル管理サーバ34からダウンロードすることができる。
労働時間推定部213は、利用履歴取得部212が取得した利用履歴に含まれる利用情報のそれぞれについて、以下の処理を行う。
労働時間推定部213は、ルール記憶部251に登録されているルールを利用情報に適用して、当該利用情報に係る業務システムの利用が業務以外で行われたものである(私用である)か否かを推定し、推定結果を業務情報の除外フラグとする(S403)。本実施形態では、労働時間推定部213は、利用履歴を取得したサービスに対応するルール情報をルール記憶部251から読み出し、読み出したルール情報のそれぞれについて、ルール情報に含まれるパターンが、対象項目が示す利用情報の項目に含まれるか否かにより、当該利用情報が私用に係るものであるか否かを推定する。
労働時間推定部213は、利用情報に係る日時を業務情報の開始日時とし(S404)、利用情報に終了日時が設定されている場合(S405:YES)、本実施形態では、スケジュール情報に終了日時が設定されている場合には、利用日時に設定されている終了日時を業務情報の終了日時とし(S406)、利用情報に終了日時が設定されていない場合(S405:NO)、本実施形態では、利用情報が電子メールの送信履歴である場合、利用情報がファイルのメタ情報である場合、および利用情報がスケジュール情報であり、スケジュール情報に終了日時が設定されていない場合には、利用情報に係る日時を業務情報の終了日時とする(S407)。労働時間推定部213は、ユーザを示すユーザID、上記業務情報の開始日時、上記業務情報の終了日時、利用情報に係る業務システムを示すサービス種別、業務システム上で利用情報を特定するためのID情報、および上記業務情報の除外フラグを設定した業務情報を業務履歴記憶部252に登録する(S408)。
労働時間推定部213は、以上の処理を利用情報のそれぞれについて行った後、対象期間に含まれる各日付について以下の処理を行う。
労働時間推定部213は、当該日付に対応し、かつ、除外フラグが偽である業務情報について、開始日時のうち最も早い時刻から終了日時のうち最も遅い時刻までの時間を、当該日付におけるユーザの労働時間として算出する(S409)。労働時間推定部213は、残業時間の算出処理を行う(S410)。
図10は、残業時間を算出する処理の流れを示す図である。労働時間推定部213は、残業時間を0に初期化し(S421)、上記日付に対応する業務情報の開始日時のうち最も早い時刻が始業時刻よりも前であれば(S422:YES)、当該時刻から始業時刻までの時間を残業時間に加算する(S423)。労働時間推定部213は、上記日付に対応する業務情報の終了日時のうち最も遅い時刻が終業時刻よりも後であれば(S424:YES)、終業時刻から上記最も遅い時刻までの時間を残業時間に加算する(S425)。
図10に戻り、労働時間推定部213は、労働時間から所定の休憩時間を減算し(S411)、当該日付と、算出した労働時間および残業時間とを含む労務情報を労働時間記憶部253に登録する(S412)。
図11は、労働時間の推定処理について説明する図である。図11の上段には、ユーザが携わった業務および休憩の実態が表現されている。図11の例では、ユーザは09:45に就業開始して電子メールの送受信を行い、10:45から会議に参加し、12:10より休憩し、13:15より資料作成を行ったことが示されている。
ここで、利用情報として09:47、10:03、10:25に電子メールが送信されており(321)、スケジュール情報として「営業定例」の会議(331)が10:45から12:00まで登録されている。また、12:05にはファイル管理サーバ34においてファイルの操作(333)が行われ、13:16に再度電子メールが送信され(321)、13:17、13:20、14:35にファイル管理サーバ34においてファイルの操作(333)が行われている。このようにして、業務システムの利用履歴を時系列に並べることで、ユーザがどのタイミングで業務に従事していたかを容易に把握することが可能となる。
ここで従来の労務管理では、ユーザが「10:00から業務を開始した」と申告した場合には、その申告を信用して就業開始時刻を10:00に設定することになるところ、本実施形態の労務管理システムでは、10:00以前の09:47に業務として送信していた電子メールがあることを検出し、09:47を就業開始時刻と推定することができる。
以上のようにして、労務管理サーバ20は、業務システムの利用履歴に基づいて業務に携わった時間である労働時間を推定することができる。本実施形態の労務管理システムでは、ルールに基づいて私用に該当する業務システムの利用情報を特定し、私用の利用情報を除くことができるので、効率的に業務として業務システムを利用したことを検出し、ユーザからの申告によらず、利用履歴に基づいて自動的に労働時間を推定することが可能となる。
図12は、労務情報の修正処理の流れを説明する図である。ユーザ端末10において、労働時間修正部113は、ユーザ端末10を利用しているユーザを示すユーザIDと、労働時間の修正対象となる対象期間とを指定した取得リクエストを労務管理サーバ20に送信する(S441)。なお、対象期間は、ユーザから入力を受け付けてもよいし、前日あるいは前1か月などの期間を自動的に指定するようにしてもよい。
労務管理サーバ20では、労働時間修正部214がユーザ端末10から送信される取得リクエストを受信し(S442)、受信した取得リクエストに設定されているユーザIDおよび対象期間に対応する業務情報および労務情報を業務履歴記憶部252および労働時間記憶部253から読み出して(S443)、読み出して業務情報および労務情報をユーザ端末10に送信する(S444)。
ユーザ端末10の労働時間修正部113は、労務管理サーバ20から応答される業務情報および労務情報を表示してユーザに確認させ(S445)、業務情報の除外フラグならびに労務情報の労働時間および残業時間の修正を受け付け(S446)、受け付けた修正を反映した業務情報および労務情報を設定した修正リクエストを労務管理サーバ20に送信する(S447)。
労務管理サーバ20では、労働時間修正部214が修正リクエストを受信すると(S448)、修正リクエストに設定されている業務情報を業務履歴記憶部252に登録して業務情報を更新する(S449)。また、労働時間修正部214は、修正リクエストに設定されている労務情報の編集済み欄に真を設定したうえで、労働時間記憶部253に登録して労務情報を更新する(S450)。
以上のようにして、労務管理サーバ20が推定した労働時間をユーザ側で修正することができる。
==変形例1==
図13および図14は本実施形態の第1の変形例を示す図である。第1の変形例では、ユーザは他の労務管理装置21に対して自己申告により労働時間を登録しているものとし、労務管理サーバ20は他の労務管理装置21が管理している労働時間に係るリスクを評価するリスク評価部215を備える。本変形例においてリスク評価部215は、ユーザが業務を行っていたにも拘わらずに労働時間を申告していないという状態に係る未払い残業代の恐れをリスクとして評価する。
図14は、第1の変形例に係るリスクの評価処理の流れを示す図である。まずオペレータが、ユーザの労働時間(または残業時間)を含むデータをCSV(Comma-Separated Value)等の形式で他の労務管理装置21から取り出し、取り出した労働時間(または残業時間)を含むデータを労務管理サーバ20に対してアップロード等により送信し、労務管理サーバ20においてリスク評価部215は、ユーザごとの労働時間(または残業時間)を含むデータを受け付ける(S501)。
リスク評価部215は、各ユーザについて、労働時間記憶部253から当該ユーザに対応する労働時間(または残業時間)を読み出し(S502)、読み出した労働時間(または残業時間)から、受け付けたデータに含まれている当該ユーザに係る労働時間(または残業時間)を減算して、当該ユーザに係るリスク(未払い残業代となる恐れ)を計算する(S503)。
リスク評価部215は、ユーザごとに計算したリスクを合計し(S504)、ユーザごとのリスクとリスクの合計とを出力する(S505)。
以上のようにして、第1の変形例によれば、他の労務管理装置21で自己申告により管理されている労働時間について、意図的または無意識の申告漏れによる未払い残業代の恐れをリスクとして評価することができる。
==変形例2==
図14は本実施形態の第2の変形例を示す図である。図14に示す第2の変形例では、労務管理サーバ20は、学習処理部216およびニューラルネットワーク217を備えるようにし、ルール情報を自動生成する。学習処理部216は、労務情報に対応する業務情報のID情報が示す業務システムにおける利用情報を入力信号とし、当該業務情報の除外フラグを教師信号として、ニューラルネットワーク217に学習を行わせる。そして、労働時間推定部213は、ルールに基づく推定に加えて、業務システムから取得した利用情報をニューラルネットワーク217に入力することにより、当該利用情報が私用にあたるか否かを推定することができる。この場合、ルールによる推定を行わずに、ルール記憶部251を省略してもよい。なお、第2の変形例においても、労務管理サーバ20は、第1の変形例と同様に図13に示すリスク評価部215を備えるようにしてもよい。
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
たとえば、本実施形態では、業務システムはメールサーバ32、カレンダーサーバ33およびファイル管理サーバ34の3種類であるものとしたが、これに限らず、任意の業務サービスを提供する業務システムから利用履歴を取得して労働時間を推定するようにしてもよい。たとえば、会社の情報システム担当者等が収集した各従業員によるPC起動・終了等に係るログ情報、作業スペースへの入退室に係るログ情報などの入力を受け付け、あるいは、これらを管理しているサーバから取得して、利用履歴として労働時間の推定に用いることができる。
また、本実施形態では、メールサーバ32から取得する利用履歴は電子メールの送信履歴であるものとしたが、これに限らず、受信した電子メールを閲覧した履歴を取得するようにしてもよい。また、本実施形態では、電子メールの題名のみに対してルール情報のパターンを適用するものとしたが、これに限らず、電子メールのその他の項目に対してパターンを適用するようにしてもよい。例えば、送信元、送信先、送信時刻、送信回数、送信頻度、同報送信者、本文中の特定のキーワード等が例示されるがこれに限られない。
また、本実施形態では、カレンダーサーバ33から取得する利用履歴は、カレンダーサーバ33に登録されているスケジュール情報であるものとしたが、これに限らず、スケジュール情報の登録、更新、閲覧、削除といった操作を利用履歴として取得するようにしてもよい。
また、本実施形態では、ファイル管理サーバ34から取得する利用履歴は、作成等されたファイルのメタ情報であるものとしたが、これに限らず、ファイルの内容を取得するようにしてもよい。
また、本実施形態では、労務管理サーバ20が備えるルール記憶部251には、1つの業務システムについての利用履歴に含まれる1つの情報に対するルールが登録されるものとしたが、1つまたは複数の業務システムの利用履歴を時系列に並べた場合の連続した複数の利用のパターンを設定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、推定のルールには部分一致を想定していたが、ルール記憶部251に記憶されるルールのパターンには、正規表現を設定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、ルール情報には、業務ではない(私用である)ことを検出するルールが設定されるものとしたが、これに限らず、業務であることを検出するためのルールを設定するようにしてもよい。たとえば、ルール情報のパターンに「業務」や「in」(社内業務)、「ex」(外出業務)などが設定されている場合、労働時間推定部213は、電子メールの題名にこれらのパターンがふくまれていたときには、当該電子メールの送信を業務に係るものとして、業務を行っていると推定することができる。また、ルール情報にはパターンのみでなく、就業開始時刻、就業終了時刻、休憩時間の長さなどを設定可能としてもよい。
また、本実施形態では、ルール情報は会社ごとに登録されるものとしたが、これに限らず、部署単位、個人単位などでも登録するようにしてもよい。
また、本実施形態では、始業時刻および終業時刻が予め定められているものとしたが、これに限らず、たとえば、ユーザごとに始業時刻および終業時刻を管理するようにしてもよい。この場合、労務管理サーバ20は、ユーザを示すユーザIDごとに始業時刻および終業時刻を記憶する就業時刻記憶部を備えるようにする。就業時刻記憶部は、日ごとに異なる始業時刻および終業時刻を記憶するようにしてもよい。
また、始業時刻を設定せず、1日の労働時間の合計が所定の拘束時間(たとえば7時間や8時間など)を超えた部分について残業時間として算出するようにしてもよい。
10 ユーザ端末
20 労務管理サーバ
31 通信ネットワーク
32 メールサーバ
33 カレンダーサーバ
34 ファイル管理サーバ
111 業務処理部
112 労働時間表示部
113 労働時間修正部
211 ルール設定部
212 利用履歴取得部
213 労働時間推定部
214 労働時間修正部
215 リスク評価部
216 学習処理部
217 ニューラルネットワーク
251 ルール記憶部
252 業務履歴記憶部
253 労働時間記憶部

Claims (8)

  1. 従業者の労働時間を管理する労務管理システムであって、
    前記従業者による業務システムの利用に係る日時を含む利用履歴を取得する利用履歴取得部と、
    設定されたルールに従って、取得した前記利用履歴のそれぞれについて、前記業務に該当するか否かを判定し、前記業務に該当すると判定した前記利用履歴に基づいて前記業務を行った労働時間を推定する労働時間推定部と、
    前記利用履歴のそれぞれについて、前記業務に該当するか否かの判定結果に対する前記従業者からの修正を受け付け、修正された前記判定結果に基づいて、推定した前記労働時間を修正する労働時間修正部と、
    を備えることを特徴とする労務管理システム。
  2. 請求項1に記載の労務管理システムであって、
    前記業務システムにはカレンダーシステムが含まれ、前記カレンダーシステムに係る前記利用履歴には前記カレンダーシステムが管理する前記従業者の予定が含まれ、
    前記労働時間推定部は、前記予定に所定のキーワードが含まれているか否かに応じて、前記予定が前記業務に該当するか否かを推定すること、
    を特徴とする労務管理システム。
  3. 請求項1または2に記載の労務管理システムであって、
    前記業務システムには電子メールシステムが含まれ、前記電子メールシステムに係る前記利用履歴には電子メールの送受信が含まれ、
    前記労働時間推定部は、前記送受信の対象となった前記電子メールの内容に所定のキーワードが含まれているか否かに応じて、前記電子メールの前記送受信が前記業務に該当するか否かを推定すること、
    を特徴とする労務管理システム。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の労務管理システムであって、
    前記業務システムにはファイル管理システムが含まれ、前記ファイル管理システムに係る前記利用履歴には前記ファイル管理システムが管理するファイルおよびディレクトリの少なくともいずれかに係る操作が含まれ、
    前記労働時間推定部は、前記操作の対象となった前記ファイルおよび前記ディレクトリの少なくともいずれかに係る名前、および前記操作の対象となった前記ファイルの内容の少なくともいずれかに、所定のキーワードが含まれているか否かに応じて、前記ファイルまたは前記ディレクトリに対する前記操作が前記業務に該当するか否かを推定すること、
    を特徴とする労務管理システム。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の労務管理システムであって、
    前記ルールは、業務システムを利用したことが業務に該当するか否かを判定するためのキーワードを含むルールであり、
    前記ルールを記憶するルール記憶部と、
    前記キーワードの提案を行い、前記ルールの入力を受け付け、受け付けた前記ルールを前記ルール記憶部に登録するルール設定部と、
    をさらに備えることを特徴とする労務管理システム。
  6. 請求項1に記載の労務管理システムであって、
    前記利用履歴を入力信号とし、当該利用履歴が業務に該当するか否かを出力信号とするニューラルネットワークと、
    前記利用履歴が業務に該当するか否かを示す情報の入力を受け付け、入力された前記情報を教師信号として前記ニューラルネットワークに学習させる学習処理部と、
    をさらに備え、
    前記労働時間推定部は、取得した前記利用履歴を前記ニューラルネットワークに与えて当該利用履歴が業務に該当するか否かを判断すること、
    を特徴とする労務管理システム。
  7. 請求項1に記載の労務管理システムであって、
    前記従業者が申告した労働時間である申告時間を取得し、前記労働時間推定部が推定した前記労働時間と前記申告時間との差をリスクとして出力するリスク評価部をさらに備えること、
    を特徴とする労務管理システム。
  8. 請求項1に記載の労務管理システムであって、
    前記労働時間推定部は、前記従業者が使用するパーソナルコンピュータにおいて行われた作業に係る作業ログ、および作業スペースへの入退室に係る入退室ログの少なくともいずれかを取得し、取得した前記作業ログおよび前記入退室ログの少なくともいずれかに、予め設定されたキーワードが含まれているか否かに応じて、前記パーソナルコンピュータを使用した作業および前記作業スペースへの入退室の少なくともいずれかが、前記業務に該当するか否かを推定すること、
    を特徴とする労務管理システム。

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