JP6605904B2 - プレス加工装置及びプレス加工方法 - Google Patents

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Description

本発明はプレス加工装置及びプレス加工方法に関する。
近年、電気自動車の電源として、燃料電池が注目されている。燃料電池は、電解質層を燃料極と空気極で挟み込んで構成される発電要素と、セパレータを交互に積層して構成される。セパレータは例えばチタン合金の薄板をプレス加工して、表面及び裏面に多数の溝条を形成して構成される板状の部品である。セパレータの燃料極と接する面に形成された溝条は燃料を流す燃料流路として機能し、空気極と接する面に形成された溝条は空気を流す空気流路として機能する(特許文献1、第0002段落)。また、セパレータの一方の面に形成された溝条を燃料流路又は空気流路として機能させ、他方の面に形成された溝条を、冷却水を流す冷却水流路として機能させることもある(特許文献1、第0002段落)。
プレス加工によるセパレータの成形は、溝条を形成する多数のキャビティが形成された上型と下型の間に、素材となる金属板を挟んで行う(例えば、特許文献1の図1、特許文献2の図2)。
特開2003−249238号公報 特開2012−99371号公報
しかしながら、プレス加工によるセパレータの成形においては、素材を深絞りして多数の溝条を形成するので、加工後の製品の型(上型又は下型)からの取り出しが困難になることがある。また、加工過程において、素材が型のキャビティに引き込まれて、溝条の配列の幅方向において、製品の寸法が縮むことがある。
本発明は、上記の問題を解決するために成されたものであり、成形後の製品の取り出しが容易であって、成形過程での製品の縮みが抑制されるプレス加工装置とプレス加工方法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明に係るプレス加工装置は、上型と下型の間にワークを挟んで、前記ワークに対してプレス加工を行うプレス加工装置であって、前記下型に対して昇降自在に取り付けられて、前記ワークを載置する支持片と、前記下型に昇降自在に支持されて、前記ワークを前記支持片にクランプするクランプ片と、前記支持片を前記下型に対して昇降させる第1のアクチュエータと、前記支持片に固定されて、前記クランプ片を前記支持片に対して進退させる第2のアクチュエータと、を有するワーク着脱機構を有するものである。
なお、本発明に係るプレス加工装置は、前記支持片に固定されるフレームと、前記フレームと前記クランプ片との間に挟持されて、前記第2のアクチュエータによって駆動されて、前記フレームに対して水平方向に進退して、前記クランプ片を前記支持片に対して昇降させるくさび片を備えるものであっても良い。
プレス加工装置をこのように構成すれば、プレス加工後に、支持片を上昇させることによって、ワーク(製品)を下型から分離することができる。その結果、成形後の製品の取り出しが容易になる。また、プレス加工過程において、ワークを支持片とクランプ片の間で挟持して、ワークを下型にクランプすることができる。その結果、成形過程での製品の縮みが抑制される。
前記ワーク着脱機構を2組備えて、前記ワークをその周縁部において前記ワーク着脱機構で両持ち支持するようにしても良い。
このように、ワークを両持ち支持すれば、ワークを安定して保持することができるので、大型のワークであっても、ワークを確実に下型から分離することができる。
本発明に係るプレス加工方法は、上記のいずれかのプレス加工装置を用いて行うプレス加工方法であって、前記支持片が前記下型に対して上昇された状態で、前記支持片にワークを載置する素材搬入工程と、前記ワークが載置された前記支持片を下降させて、前記ワークを前記下型に載置する素材載置工程と、前記ワークが前記下型に載置された後に、前記上型を下降させて、前記ワークを前記上型と前記下型の間に挟んで圧締する圧締工程と、前記上型を上昇させて、前記ワークに対する圧締を解除する圧締解除工程と、前記支持片を上昇させて、前記ワークを前記下型から取り外す製品取り外し工程と、前記支持片が上昇された後に、前記ワークを、プレス加工装置から取り出す製品搬出工程を備えるとともに、前記圧締工程に先だって、前記クランプ片を前記支持片に接近させて、前記ワークを前記クランプ片と前記支持片で挟持するクランプ工程と、前記製品搬出工程に先だって、前記クランプ片を前記支持片から離隔させて、前記クランプ片と前記支持片による前記ワークの挟持状態を解除するアンクランプ工程と、を備えるものである。
プレス加工をこのような工程に従って行えば、プレス加工後に、支持片を上昇させることによって、ワーク(製品)を下型から分離することができる。その結果、成形後の製品の取り出しが容易になる。また、プレス加工過程において、ワークを支持片とクランプ片の間で挟持して、ワークを下型にクランプすることができる。その結果、成形過程での製品の縮みの発生が抑制される。
前記アンクランプ工程は、前記圧締解除工程の後、前記製品取り外し工程に先だって、実行されるようにしても良い。
上記プレス加工方法によって、前記ワークに溝条を形成して燃料電池のセパレータを製造するようにしても良い。
本発明によれば、プレス加工による成形後の製品の取り出しが容易になるので、プレス加工の能率や生産性が向上する。成形過程での製品の縮みの発生が抑制されるので、製品の精度が向上し、最終製品の性能が向上する。また、本発明に係る装置及び方法を、燃料電池のセパレータの製造に適用すれば、セパレータの生産性及び品質が向上する。
本発明の一実施形態に係るプレス加工装置の概念的な構成図である。 図1に記載のプレス加工装置が備える下型の外形図であって、図2(a)は平面図であり、図2(b)は正面図である。 図2に記載の下型が備える固定ポストと昇降ポストの構成図であって、図3(a)は固定ポストを図2(a)のA−A’線で切断した断面図であり、図3(b)は昇降ポストを図2(a)のB−B’線で切断した断面図である。 図2に記載の下型が備えるクランプ機構の説明図であって、図4(a)はアンクランプ状態にあるクランプ機構を、図4(b)はクランプ状態にあるクランプ機構を、それぞれ、図2(a)のC−C’線で切断した断面図である。図4(c)は、クランプ機構を構成するフレームを図4(a)のD方向から見た矢視図である。 本発明の一実施形態に係るプレス加工方法を時系列に従って説明する説明図であって、図5(a)は素材搬入工程の例を、図5(b)は素材載置工程の例を、図5(c)はクランプ工程の例を、図5(d)は圧締工程の例を、それぞれ示す図である。 本発明の一実施形態に係るプレス加工方法を、図5に続いて時系列に従って説明する説明図であって、図6(a)は圧締解除工程の例を、図6(b)は製品取り外し工程の例を、図6(c)は、アンクランプ工程と製品搬出工程の例を、それぞれ示す図である。 図2に記載の下型が備えるガイドレールの変形例を示す外形図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面においては、同一または同等の部分に同一の符号を付している。
(プレス加工装置)
図1に本発明の実施例に係るプレス加工装置1の概念的な構成図を示す。図1に示すように、プレス加工装置1は床面2に固定された固定盤3と、固定盤3の上方に配置された可動盤4を備えている。固定盤3には下型5が、可動盤4には上型6がそれぞれ取り付けられている。また、可動盤4は、床面2に固定された図示しないフレームに取り付けられた加圧シリンダ7のラム8の先端に取り付けられている。加圧シリンダ7は図示しない油圧源から供給される作動油の圧力によって駆動されてラム8を進退させて、可動盤4を上下(Z軸方向)に移動させて、上型6を下型5に対して進退させる。下型5と上型6の間には、加工対象の素材であるワーク9が配置される。ワーク9は金属、例えば、チタン合金の薄板である。また、プレス加工装置1は、図示しないコンピュータを備える制御装置10によって制御される。制御装置10は操作盤11を備え、作業者は操作盤11の図示しないスイッチ類を介して、プレス加工装置1に対して、各種の操作入力を行う。
(下型)
次に、プレス加工装置1が備える下型5の詳細な構成を説明する。図2(a)及び図2(b)に示すように、下型5にはワーク9に溝条等を形成するキャビティ13が配置されている。なお、キャビティ13は、ワーク9に溝条を形成する溝条成形用キャビティ13a、溝条に流入する流体の入口を形成する流入ポート成形用キャビティ13b、及び溝条を通過した流体の出口を形成する流出ポート成形用キャビティ13cを備えている。図2(a)に示すように、溝条成形用キャビティ13aによってワーク9に形成される溝条は、複数本あって互いに平行に配列されている。なお、上型6にも、溝条を成形する図示しないキャビティが形成されている。また、本明細書では、溝条が配列される方向にX軸、溝条の長さ方向にY軸を取り、X軸とY軸に直交する方向にZ軸を取って、方向等を説明する。
また、下型5には、キャビティ13を挟んで2組のガイドレール14とワーク押さえ15の組が配置されている。ガイドレール14は、下型5の長手方向(Y軸方向)に延びる金属製の長板であって、ワーク9を周縁部で支持する部材である。なお、ワーク9は下型5の長手方向(Y軸方向)の端部から、下型5に差し込まれて、Y軸方向に移動して、ガイドレール14上の、事前に決められた位置に載置される。また、ガイドレール14は、後述するアクチュエータによって駆動されて、下型5に対して昇降する(Z軸方向に移動する)。また、図2(b)に示すように、ガイドレール14が下降位置にある時、ガイドレール14の上面は下型5の上面と同じ高さになるように構成されている。そのため、ガイドレール14が下降位置にある時、ワーク9は下型5の上面に当接する。このように、ガイドレール14はワーク9が載置されて、ワーク9を下型5に対して昇降させる支持片として機能する。
ワーク押さえ15は、ガイドレール14上に載置されたワーク9を押さえて、ワーク9をガイドレール14にクランプする金属製の長板である。また、ワーク押さえ15は、後述する別のアクチュエータによって駆動されて、ガイドレール14に対して昇降する(Z軸方向に移動する)。ワーク押さえ15がガイドレール14に接近すれば、ワーク9は、ガイドレール14にクランプされ、ワーク押さえ15がガイドレール14から離隔すれば、ワーク9はアンクランプされる。このように、ワーク押さえ15はワーク9をガイドレール14に対して押圧して、ワーク9をガイドレール14にクランプするクランプ片として機能する。
また、下型5には、片側に、つまり1組のガイドレール14とワーク押さえ15について4本、全体で8本の固定ポスト16が立設され、ガイドレール14とワーク押さえ15は固定ポスト16に上下方向(Z軸方向)に摺動自在に取り付けられている。ガイドレール14、ワーク押さえ15と固定ポスト16の取り合い部分の構成については、後で詳述する。
また、下型5には、片側に、つまり1組のガイドレール14とワーク押さえ15について2本、全体で4本の昇降ポスト17が取り付けられている。昇降ポスト17は、下型5に対して昇降する(Z軸方向に移動する)。ガイドレール14は昇降ポスト17に固定されて、昇降ポスト17とともに昇降する。ワーク押さえ15は昇降ポスト17に上下方向(Z軸方向)に摺動自在に取り付けられている。昇降ポスト17を昇降させるアクチュエータと、ガイドレール14、ワーク押さえ15と固定ポスト16の取り合い部分の構成については、後で詳述する。
また、ガイドレール14にはクランプ機構18が取り付けられていて、クランプ機構18はワーク押さえ15をガイドレール14に対して上下動させる。クランプ機構18の詳細な構成については、後で詳述する。
ここで、固定ポスト16と昇降ポスト17の構成と作用を説明する。図3(a)に示すように、固定ポスト16は、下型5に固定されて、下型5の上方に突出する金属製の円柱である。また、固定ポスト16は、ガイドレール14及びワーク押さえ15にそれぞれ穿設された挿通穴19及び挿通穴20に挿通されていて、ガイドレール14及びワーク押さえ15は、固定ポスト16に対して、上下方向(Z軸方向)に自在に摺動する。
図3(b)に示すよう昇降ポスト17は、下型5に固定された油圧シリンダ21のロッド22の先端に固定されて、下型5の上方に突出する金属製の円柱である。油圧シリンダ21は、図示しない油圧源から供給される作動油で駆動されて、ロッド22を進退させるアクチュエータである。また、昇降ポスト17には鍔状部23が形成されていて、ガイドレール14は図示しないビスで鍔状部23に固定されている。そのため、昇降ポスト17を下型5に対して昇降させると、ガイドレール14も下型5に対して昇降する。このように、油圧シリンダ21は、ガイドレール14を下型5に対して昇降させるアクチュエータ(第1のアクチュエータ)として機能する。なお、昇降ポスト17は、ワーク押さえ15に穿設された挿通穴24に挿通されていて、ワーク押さえ15は昇降ポスト17に対して、上下方向(Z軸方向)に自在に摺動する。そのため、油圧シリンダ21の推力がワーク押さえ15に直接作用することはない。
次に、クランプ機構18の詳細な構成と作用を説明する。図4(a)及び図4(b)に示すように、クランプ機構18は、ガイドレール14に固定されたフレーム25と、フレーム25に固定されたエアシリンダ26と、エアシリンダ26で駆動されてフレーム25に対して図の左右方向(X軸方向)に進退するくさび片27を備えている。なお、図4(a)及び図4(b)においては、エアシリンダ26とフレーム25の間にあって、エアシリンダ26をフレーム25に固定する部材は図示を省略している。また、エアシリンダ26のロッド28とくさび片27の間には、スライダ29が配置されている。スライダ29はくさび片27とロッド28のZ軸方向の相対的な変位を許容する摺動継手である。
なお、図4(c)に示すように、フレーム25は図4(a)において矢印D方向から見る場合に門型をなす部品であって、門柱に相当する部分の基部25aがガイドレール14に固定され、くさび片27は門型の横木25bの下方に挿入されて、フレーム25に対して進退するように構成されている。また、図4(a)及び図4(b)においては、門型のフレーム25の横木25bが断面図示されている。
図4(a)及び図4(b)に示すように、くさび片27の上面には傾斜面が形成されて、先端が低く、エアシリンダ26に近い端部が高くされている。またフレーム25の下面(横木25bの下面)にも傾斜面が形成され、くさび片27の上面はフレーム25の下面に面接触している。一方、くさび片27の下面には水平に形成されていて、くさび片27の下面はワーク押さえ15の上面に面接触している。また、ワーク押さえ15は、ガイドレール14とワーク押さえ15の間に配置されたばね30の反発力で持ち上げられている。
このように構成されているので、エアシリンダ26を動作させてロッド28を前進(図4(a)及び図4(b)において左方向に移動)させると、図4(b)に示すように、くさび片27は図の左方向に移動する。くさび片27が左方向に移動すると、くさび片27の上面の傾斜面がフレーム25の下面の傾斜面に押されて、下方に移動する。くさび片27が下方に移動すると、くさび片27はワーク押さえ15を押し下げ、ワーク押さえ15はワーク9に当接する。その結果、図4(b)に示すように、ワーク9はガイドレール14とワーク押さえ15の間で挟持される。つまり、ワーク9はガイドレール14とワーク押さえ15によってクランプされる。
図4(b)に示す状態において、エアシリンダ26を逆方向に動作させてロッド28を後退(図4(b)において右方向に移動)させると、くさび片27が図の右方向に移動して、図4(a)に示す状態に戻る。つまり、ワーク押さえ15がワーク9から離隔されて、アンクランプされる。このように、エアシリンダ26はワーク押さえ15をガイドレール14に対して昇降させるアクチュエータ(第2のアクチュエータ)として機能する。
なお、図4(a)及び図4(b)に示すように、ガイドレール14には位置決め用凹部14aが形成されている。位置決め用凹部14aにワーク9を落とし込むことによって、ワーク9は幅方向(X軸方向)において位置決めされる。また、ワーク9の幅方向(X軸方向)の移動が位置決め用凹部14aによって制限される。また、ワーク押さえ15には押圧用凸部15aが形成されていて、押圧用凸部15aはクランプ機構18がクランプ状態にある時に、ワーク9に当接して、ワーク9を押圧する。
このように、下型5は、ガイドレール14とワーク押さえ15の組を2組、備え、それらの組は、ガイドレール14を下型5に対して昇降させる第1のアクチュエータと、ワーク押さえ15をガイドレール14に対して昇降させる第2のアクチュエータを、それぞれに備えている。そして、後述するように、前記組はワーク着脱機構として機能する。従って、下型5はワーク着脱機構を2組、備えている。そして、ワーク着脱機構はワーク9を間に挟んで対向配置されて、ワーク9を両持ちで支持することができる。
(プレス加工方法)
最後に、図5及び図6を参照して、プレス加工装置1によるプレス加工の手順、つまり本発明の実施形態に係るプレス加工方法を説明する。まず、図5(a)に示すように、上型6を上昇位置で停止させ、ガイドレール14を下型5から持ち上げ、ワーク押さえ15をガイドレール14から離隔させた状態で、ワーク9をプレス加工装置1の内部に搬入して、ガイドレール14の上に載置する(素材搬入工程)。なお、本実施形態においては、ワーク9はチタン合金の薄板であり、ワーク9はプレス加工されて燃料電池のセパレータに加工される。
ワーク9がガイドレール14の上に載置されたら、油圧シリンダ21(図5において図示せず)を動作させて、ガイドレール14を降下させて、図5(b)に示すように、ワーク9を下型5の上に載置する(素材取り付け工程)。そして、図5(c)に示すように、上型6を降下させる。なお、ワーク9には図示しない位置決め穴(パイロット穴)が穿たれていて、上型6は、パイロット穴に嵌合する図示しないパイロットピンを備えている。そのため、上型6を降下させると、パイロットピンがパイロット穴に嵌合して、ワーク9は上型6に対して位置決めされる。ワーク9が上型6に対して位置決めされたら、図5(d)に示すように、クランプ機構18を動作させて、ワーク9をワーク押さえ15とガイドレール14の間に挟持する。つまり、ワーク9をガイドレール14にクランプする(クランプ工程)。その後、上型6を更に降下させて、ワーク9を圧締する(圧締工程)。つまりプレス成形を行う。
前述したように、燃料電池のセパレータは多数の溝条を備えるので、下型5と上型6はX軸方向に配列された多数の溝条を成形するキャビティを備える。そのため、圧締工程においては、ワーク9がキャビティの中に引き込まれて、ワーク9は幅(X軸方向の長さ)を縮める方向に変形する。しかしながら、本実施形態においては、ワーク9の幅(X軸)方向の端部がガイドレール14にクランプされているので、幅方向の縮みの発生が抑制される。このように、プレス加工の過程で生じるワーク9の縮みが抑制される。
プレス成形が終わったら、図6(a)に示すように、上型6を上昇させて圧締状態を解除する(圧締解除工程)。そして、油圧シリンダ21(図6において図示せず)を動作させて、ガイドレール14を上昇させて、図6(b)に示すようにワーク9を下型5から引き上げる(製品取り外し工程)。そして、図6(c)に示すように、クランプ機構18を逆方向に動作させて、ワーク押さえ15をガイドレール14から離隔させ、ワーク9のクランプを解除する(アンクランプ工程)。最後に、ワーク9をプレス加工装置1から搬出する(製品搬出工程)。
上記のように、製品取り外し工程において、ワーク9の幅方向の端部をクランプしたまま、ワーク9を下型5から引き上げるようにすればワーク取り外し工程におけるワーク9の落下等を予防できるので、ワーク9を下型5から確実に取り出すことができる。
なお、ワーク9をクランプ及びアンクランプするタイミングは上記には限定されない。クランプ動作はガイドレール14を下降させる前に行っても良い。つまり図5(a)に示す状態においてクランプ機構18を動作させて、ワーク9をクランプして、その後、ガイドレール14を降下させるようにしても良い。アンクランプ動作は、ガイドレール14を上昇させる前に行っても良い。つまり図6(a)に示す状態において、クランプ機構18を逆方向に動作させて、ワーク9をアンクランプして、その後、ガイドレール14を上昇させるようにしても良い。
また、ガイドレール14は、図2に示したような、互いに独立した2本の長板には限定されない。例えば、図7に示すように、2本の長板14bを2本の横板14cで連結して、全体として「ロ」字形の平面形をなすように構成しても良い。このように構成すれば、ワーク9の周縁部を長板14bと横板14cで支持するので、つまりワーク9を4辺で支持するので、ワーク9をガイドレール14上に載置した時に、ワーク9の自重によって生じる撓みを小さくすることができる。特に、幅広の(つまり、X軸方向の寸法が大きい)ワーク9に生じる撓みを小さくすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、プレス加工後の製品の取り出しが容易になるので、プレス加工の能率や生産性が向上する。また、成形過程での製品の縮みが抑制されるので、プレス製品の精度が向上し、最終製品の性能が向上する。また、本発明に係る装置及び方法を、燃料電池のセパレータの製造に適用すれば、セパレータの生産性及び品質が向上する。
なお、上記実施形態は、本発明の具体的な実施形態の例示であって、本発明の技術的範囲は、上記実施形態によっては限定されない。本発明は、特許請求の範囲に示された技術的思想の限りにおいて、自由に、変形または改良して実施することができる。
例えば、上記実施形態においては、燃料電池のセパレータを製造する装置及び方法を例示したが、本発明の技術的範囲は、燃料電池のセパレータの製造を行う装置及び方法には限定されない。本発明は薄板にプレス加工を行う装置及び方法として、広く各種の素材の加工と各種の製品の製造に適用される。
支持片とクランプ片は、上記実施形態において示したガイドレール14とワーク押さえ15のような長尺の部材には限定されない。支持片とクランプ片の形状と寸法は任意に選択できる。例えば、小型の支持片とクランプ片とクランプ機構の組を構成して、その組を複数個、配列するようにしても良い。更に前記組の配列をワーク9を挟んで配列して、ワーク9を両持支持するようにしても良い。また前記組毎に、当該組に属する支持片を昇降させる専用のアクチュエータを備えるようにしても良い。
また、上記実施形態においては、支持片(ガイドレール14)を昇降させる第1のアクチュエータとして油圧シリンダ21を、クランプ片(ワーク押さえ15)を昇降させる第2のアクチュエータとしてエアシリンダ26を、それぞれ例示したが、アクチュエータの形式や動力はこれらには限定されない。例えば、第1のアクチュエータが空気圧で駆動されるアクチュエータであって、第2のアクチュエータが油圧で駆動されるアクチュエータであっても良い。あるいは、第1及び第2のアクチュエータは、電動機(回転機、直動機)であっても良い。
支持片(ガイドレール14)やクランプ片(ワーク押さえ15)とアクチュエータの間に介在するメカニズムも上記実施形態によっては限定されない。例えば、クランプ片(ワーク押さえ15)とアクチュエータの間に介在するメカニズムは、上記実施形態において示したクランプ機構18には限定されない。また、支持片(ガイドレール14)とアクチュエータの間に、何らかのメカニズムが介在していても良い。
また、上記実施形態においては、クランプ片(ワーク押さえ15)が支持片(ガイドレール14)に対して平行を保って昇降する例を示したが、クランプ片の支持片に対する進退動作は、昇降動作には限定されない。例えば、クランプ片が軸回りに回転して、支持片に対して接近及び離隔するように構成されても良い。
また、上記実施形態においては、油圧で駆動されるプレス加工装置1を例示したが、本発明の技術的範囲は、液圧式プレス加工装置には限定されない。本発明の技術的範囲は機械式プレス加工装置等、例えば、回転電動機による回転運動をクランク機構やスクリュー機構などで往復運動に変換して可動盤を上下に往復動作させるプレス加工装置等にも及ぶ。
また、上記実施形態で示したワーク9の形状、及びキャビティ13の形状と配置等は例示であって、本発明の技術的範囲は、これらによっては限定されない。
上記実施形態において説明したプレス加工方法は、作業者が操作盤11のスイッチ類を逐次操作して実行しても良いし、作業者が行う操作の一部又は全部を、制御装置10が行うようにしても良い。作業者が操作盤11を介して手動で行う操作と、制御装置10が自動的に行う制御の分担は任意である。
上記実施形態に示したプレス加工装置1に周辺装置を追加することは任意である。例えば、ワーク9の搬入と搬出を自動で行うローダー/アンローダをプレス加工装置1に備えても良い。あるいは、予備成形と本成形のように、プレス加工を複数の工程に分けて行う場合に、複数台のプレス加工装置1の間に搬送装置を配置して、ワーク9の工程間搬送を行うようにしても良い。
1 プレス加工装置
2 床面
3 固定盤
4 可動盤
5 下型
6 上型
7 加圧シリンダ
8 ラム
9 ワーク
10 制御装置
11 操作盤
13 キャビティ
13a 溝条成形用キャビティ
13b 流入ポート成形用キャビティ
13c 流出ポート成形用キャビティ
14 ガイドレール
14a 位置決め用凹部
14b 長板
14c 横板
15 ワーク押さえ
15a 押圧用凸部
16 固定ポスト
17 昇降ポスト
18 クランプ機構
19 挿通穴
20 挿通穴
21 油圧シリンダ
22 ロッド
23 鍔状部
24 挿通穴
25 フレーム
25a 基部
25b 横木
26 エアシリンダ
27 くさび片
28 ロッド
29 スライダ
30 ばね

Claims (6)

  1. 上型と下型の間にワークを挟んで、前記ワークに対してプレス加工を行うプレス加工装置であって、
    前記下型に対して昇降自在に取り付けられて、前記ワークを載置する支持片と、
    前記下型に昇降自在に支持されて、前記ワークを前記支持片にクランプするクランプ片と、
    前記支持片を前記下型に対して昇降させる第1のアクチュエータと、
    前記支持片に固定されて、前記クランプ片を前記支持片に対して進退させる第2のアクチュエータと、
    を有するワーク着脱機構を備えるプレス加工装置。
  2. 前記支持片に固定されるフレームと、
    前記フレームと前記クランプ片との間に挟持されて、前記第2のアクチュエータによって駆動されて、前記フレームに対して水平方向に進退して、前記クランプ片を前記支持片に対して昇降させるくさび片を備える、
    請求項1に記載のプレス加工装置。
  3. 前記ワーク着脱機構を2組備えて、前記ワークをその周縁部において前記ワーク着脱機構で両持ち支持するように構成されている、
    請求項1又は請求項2に記載のプレス加工装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載のプレス加工装置を用いて行うプレス加工方法であって、
    前記支持片が前記下型に対して上昇された状態で、前記支持片にワークを載置する素材搬入工程と、
    前記ワークが載置された前記支持片を下降させて、前記ワークを前記下型に載置する素材載置工程と、
    前記ワークが前記下型に載置された後に、前記上型を下降させて、前記ワークを前記上型と前記下型の間に挟んで圧締する圧締工程と、
    前記上型を上昇させて、前記ワークに対する圧締を解除する圧締解除工程と、
    前記支持片を上昇させて、前記ワークを前記下型から取り外す製品取り外し工程と、
    前記支持片が上昇された後に、前記ワークを、プレス加工装置から取り出す製品搬出工程を備えるとともに、
    前記圧締工程に先だって、前記クランプ片を前記支持片に接近させて、前記ワークを前記クランプ片と前記支持片で挟持するクランプ工程と、
    前記製品搬出工程に先だって、前記クランプ片を前記支持片から離隔させて、前記クランプ片と前記支持片による前記ワークの挟持状態を解除するアンクランプ工程と、
    を備えるプレス加工方法。
  5. 前記アンクランプ工程は、前記圧締解除工程の後、前記製品取り外し工程に先だって、実行される、
    ことを特徴とする請求項に記載のプレス加工方法。
  6. 前記ワークに溝条を形成して燃料電池のセパレータを製造する請求項又は請求項に記載のプレス加工方法。
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