JP6605863B2 - 電子装置、方法、プログラム、及び保護システム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、時刻同期を行う電子装置、方法、プログラム、及び保護システムに関する。
時刻同期クライアントが、通信ネットワークを介して、高精度な基準時刻を提供する時刻同期サーバと通信を行い、時刻同期クライアントのローカルな時刻を、時刻同期サーバが提供する基準時刻と同期させる時刻同期システムがある。
このような、時刻同期システムでは、時刻同期クライアントの時刻を、時刻同期サーバの基準時刻により精度良く合わせることが求められる。
特表2011−525308号公報
本発明が解決しようとする課題は、時刻同期の基準となる通信装置の時刻に対する時刻同期を行う電子装置の時刻の時刻差を精度良く求めることである。
上記課題を解決するために、本発明の一の実施形態に係る電子装置は、通信部と、タイマと、取得部と、計算部と、補正部とを備える。
この通信部は、基準時刻を示す基準タイマを有する通信装置に対して、この基準時刻の通知を要求する要求メッセージを送信し、このサーバからこの要求メッセージに対する応答メッセージを受信する。このタイマは、発振器を含み、この発振器の出力に基づいて時刻を示す。この取得部は、この発振器の周波数および基準となる周波数の偏差を取得する、この計算部は、この通信部がこの応答メッセージを受信してからの時間およびこの偏差に基づいて、このタイマの時刻およびこの基準タイマの時刻の第1の差分を算出し、この通信部がこの要求メッセージを送信したときにこのタイマが示す第1の時刻、このサーバがこの要求メッセージを受信したときにこの基準タイマが示す第2の時刻、このサーバがこの応答メッセージを送信したときにこの基準タイマが示す第3の時刻、およびこの通信部がこの応答メッセージを受信したときにこのタイマが示す第4の時刻に基づいて、このタイマの時刻およびこの基準タイマの時刻の第2の差分を算出する。この補正部は、この第1の差分およびこの第2の差分に基づき、このタイマの時刻を補正する。
第1の実施形態に係るシステム1を表すブロック図。 時刻同期クライアント150を表すブロック図。 時刻同期サーバ250を表すブロック図。 時刻同期クライアント150の処理を表すフローチャート。 時刻同期クライアント150の処理を表すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る時刻同期システムは、時刻同期サーバと通信を行なう時刻同期クライアントの時刻同期を実現するものであり、例えば電力系統の電流値計測を協調する保護システム、音響システム、産業システム、等に適用され得る。
本実施形態の時刻同期クライアントは、基準時刻を刻む時刻同期サーバに対して、基準時刻の通知を周期的に要求し、時刻同期サーバから得た基準時刻と、自身のタイマの精度や通信遅延に起因する誤差等の要素とに基づいて、自身のタイマを補正するものである。
図1は、本実施形態に係る時刻同期システム1を表すブロック図である。時刻同期システム1は、時刻同期サーバ250と、複数の時刻同期クライアント150とを含む。
時刻同期クライアント150は、基準時刻を刻むタイマを有する時刻同期サーバ250と通信ネットワーク350を介して通信する。ここで、通信ネットワーク350は、無線ネットワークであっても良いし有線ネットワークであっても良い。
図2は、時刻同期クライアント150を表すブロック図である。時刻同期クライアント150は、通信部151と、タイマ152と、取得部153と、計算部154と、補正部155とを備える。タイマ152は、発振器1521を備える。
図1に示される時刻同期クライアント150の各部は、それぞれの機能が予めプログラミングされた専用チップで実現されてもよいし、CPU(Central Processing Unit)などの情報処理装置がROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置に記憶されているプログラムを読み出して実行することで実現された機能であってもよい。
通信部151は、時刻同期サーバ250に対して、基準時刻の通知を要求する要求メッセージを送信する。例えば、通信部151は、要求メッセージを所定のタイミングで繰り返し送信する。通信部151は、要求メッセージに対する応答である、基準時刻を記した応答メッセージを、時刻同期サーバ250から受け取る(時刻同期サーバ250については後述する)。なお、本実施形態では、1回の要求メッセージの送信及び応答メッセージの受信によって、1回の時刻同期が行われるものとして説明する。
タイマ152は、時刻を刻む。具体的には、発振器1521が第1周期で出力する第1出力信号をカウントすることで時刻を刻む。発振器1521は、例えば、水晶発振器やルビジウム発振器等であってよい。
通信部151は、要求メッセージの送信時におけるタイマ152が示す時刻を表すタイムスタンプ、応答メッセージの受信時におけるタイマ152が示す時刻を表すタイムスタンプを記録する機能を有する。
また、通信部151は、応答メッセージに示される、時刻同期サーバ250が要求メッセージを受信したときの時刻同期サーバ250の基準タイマ252の時刻を表すタイムスタンプ、時刻同期サーバ250が応答メッセージを送信したときの基準タイマ252の時刻を表すタイムスタンプを記録する機能を有する。通信部151は、これらタイムスタンプを記録するための記録部を有していても良い。
取得部153は、時刻同期サーバ250の基準タイマ252(図3に示す)に対するタイマ152の周波数偏差を取得する。ここで、基準タイマ252に対するタイマ152の周波数偏差は、例えば、タイマ152の発振器1521の第1出力信号の第1の周波数と、時刻同期サーバ250の基準タイマ252の発振器2521(図3に示す)の第2出力信号の第2の周波数との差である。
なお、取得部153は、発振器1521の仕様で規定される周波数偏差の最大の絶対値を取得してもよい。また、取得部153は、発振器1521と、高精度な時計とを比べた周波数偏差を取得しても良い。また、周波数偏差は、製造時やシステム構築時等において、予め時刻同期クライアント150内で記憶していても良い。あるいは、時刻同期クライアント150の起動時に外部から周波数偏差を取得部153に入力してもよい。
取得部153は取得した周波数偏差を、計算部154に供給する。
計算部154は、同期周期と供給された周波数偏差とに基づき、同期周期の間に発生する周波数偏差に起因するタイマ152の時刻と基準タイマ252の時刻との時刻差(第1の推定時刻差)を計算する。同期周期とは、繰り返し送信される要求メッセージの送信タイミングの時間間隔である。具体的には、計算部154は、周波数偏差と同期周期を掛け算することで第1の推定時刻差を計算する。
さらに、計算部154は、第1の推定時刻差を求めた際における、要求メッセージを送信したときのタイマ152が示す第1の時刻と、時刻同期サーバ250が要求メッセージを受信したときの時刻同期サーバの基準タイマ252が示す第2の時刻と、要求メッセージに対する応答である応答メッセージを時刻同期サーバ250が送信したときの基準タイマ252が示す第3の時刻と、時刻同期クライアント150が応答メッセージを受信したときのタイマ152の第4の時刻とに基づいて、タイマ152と基準タイマ252との時刻差(第2の推定時刻差)を求める。
まず、計算部154は、第1の時刻と第2の時刻と第3の時刻と第4の時刻とに基づき、要求メッセージと応答メッセージの往復通信時間の半分の時間である通信遅延時間を計算する。具体的に、往復通信時間は、第2の時刻と第1の時刻の差と、第4の時刻と第3の時刻の差と、を足し算して得られる。
そして、第3の時刻に通信遅延時間を足し算して、応答メッセージ受信時の時刻同期サーバ250の基準タイマ252の時刻を推定する。そして、推定した同期メッセージ受信時の時刻同期サーバ250の基準タイマ252の時刻(第3の時刻に、通信遅延時間を足し算した値)から応答メッセージ受信時のタイマ152の時刻である第4の時刻を引き算することで、第2の推定時刻差を求める。
なお、計算部154は、通信遅延時間を計算する際に、要求メッセージの片道時間(第2の時刻と第1の時刻との時刻差)と、別の要求メッセージに対する応答である応答メッセージの片道時間(第4の時刻と第3の時刻との時刻差)とを用いて通信遅延時間を計算しても良い。要求メッセージ及び応答メッセージで、片道時間が最小の組み合わせを用いて通信遅延時間を求めても良い。このとき、計算部154は、通信遅延時間を求める際に使用した応答メッセージを受信した時刻における第2の推定時刻差を求める。
また、計算部154は、要求メッセージの送信と応答メッセージの受信とが複数回繰り返されている場合(すなわち、2回以上同期を繰り返している場合)、各通信遅延時間に対する評価値を比較し、最小の評価値に対応する通信遅延時間を用いて計算した第2の推定時刻差を選択する。具体的には、評価値は、各通信遅延時間について、通信遅延時間に、第1の推定時刻差を、当該通信遅延時間が計算されてから現在までの同期回数分足し算した値とする。すなわち、第1の推定時刻差と第2の推定時刻差とを足し算した値が評価値となる。ここでいう同期回数は、後述するカウント値iに対応する。なお、計算部154は、最小の評価値に対応する通信遅延時間でなくても、最小値から所定の範囲内に含まれる評価値に対応する通信遅延時間を用いて計算した第2の推定時刻差を選択してもよい。計算部154は、求めた第2の推定時刻差を補正部155に供給する。
補正部155は、第2の推定時刻差に基づき、タイマ152の時刻を補正する。具体的には、補正部155は、現在のタイマ152の時刻に、第2の推定時刻差を足し算した値をタイマ152の時刻に設定する。
また、補正部155は、第1の推定時刻差と第2の推定時刻差とに基づき、タイマ152の時刻を補正してもよい。具体的には、補正部155は、現在のタイマ152の時刻に、第1の推定時刻差と第2の推定時刻差を足し算した値をタイマ152の時刻に設定してもよい。この場合、計算部154は、求めた第1の推定時刻差と第2の推定時刻差とを補正部155に供給する。
以上、時刻同期クライアント150の構成について説明した。
図3は、時刻同期サーバ250を表すブロック図である。
時刻同期サーバ250は、通信部251と、基準タイマ252とを備える。基準タイマ252は、発振器2521を有する。
時刻同期サーバ250の基準タイマ252は、基準時刻を刻む。具体的には、基準タイマ252は、時刻同期クライアント150のタイマ152の発振器1521より精度が高い発振器2521が第2周期で出力する第2出力信号をカウントすることで基準時刻を刻む。発振器2521は、例えば、ルビジウム発振器、水晶発振器、セシウム原子発振器等であってよいし、GPS信号と直接同期する水晶発振器でもよい。
通信部251は、時刻同期クライアント150から要求メッセージを受信すると、基準時刻を記した応答メッセージを時刻同期クライアント150に送信する。
以上、時刻同期サーバ250の構成について説明した。
図4は、時刻同期クライアント150の処理を表すフローチャートである。
ステップS401において、取得部153は、周波数偏差を取得する(S401)。
ステップS402において、通信部151、計算部154、補正部155による、時刻同期が行われる(S402)。
なお、ステップS401は、時刻同期クライアント150の起動時において一度実行されればよい。
図5は、図4におけるステップS402の詳細を示すフローチャートである。
ステップS501において、通信部151は、時刻同期サーバに250に対して、基準時刻の通知を要求する要求メッセージを、決定した送信周期で送信し、要求メッセージに対する応答である応答メッセージを時刻同期サーバ250から受信する(S501)。
ステップS502において、計算部154は、周波数偏差と同期周期とから、第1の推定時刻差を計算する(S502)。第1の推定時刻差は、周波数偏差をppm(pert per million:1秒間に1μ秒のズレ)で表すと、「同期周期(秒)×周波数偏差(ppm)×i」で計算することができる(単位はマイクロ秒)。ここで、iは通信遅延時間の計算回数に関するカウント値であり、現在から過去の通信遅延時間計算に遡るごとに加算される値である。例えば、今回計算した通信遅延時間のカウント値iは0、前回計算した通信遅延時間のカウント値iは1となる。すなわち、「同期周期(秒)×i」は、i回前の通信遅延時間を計算した時から現在に至る経過時間を意味する。
ステップS503において、計算部154は、通信部151が要求メッセージに対応する応答メッセージを受信する毎に、タイマ152の時刻と基準タイマ252の時刻との時刻差である第2の推定時刻差を計算する(S503)。
具体的には、計算部154は、要求メッセージを送信したときのタイマ152が示す第1の時刻t1と、時刻同期サーバ250が要求メッセージを受信したときの時刻同期サーバの基準タイマ252が示す第2の時刻t2と、要求メッセージに対する応答である応答メッセージを時刻同期サーバ250が送信したときの基準タイマ252が示す第3の時刻t3と、時刻同期クライアント150が応答メッセージを受信したときのタイマ152の第4の時刻t4とに基づいて、数式1を用いて通信遅延時間を計算する。
Figure 0006605863
そして、基準タイマ252が示す基準時刻である第3の時刻t3に、通信遅延時間を足し算して、応答メッセージ受信時の時刻同期サーバ250の基準タイマ252の時刻を推定する。さらに、数式2に示すように、推定した同期メッセージ受信時の時刻同期サーバ250の基準タイマ252の時刻(第3の時刻に、通信遅延時間を足し算した値)から、応答メッセージ受信時のタイマ152の時刻である第4の時刻t4を引き算することで、第2の推定時刻差を求める。
Figure 0006605863
このとき、t4とt3のペアと、t2とt1のペアは連続する要求メッセージと応答メッセージである必要はない。例えば、N回の要求メッセージと応答メッセージの往復があるとき、i番目の要求メッセージよって記録されるt2とt1に対し、j番目の応答メッセージによって記録されるt4とt3を用いて、数式1のように通信遅延時間を計算しても良い。このとき、第2の推定時刻差を求めるt4とt3はj番目の応答メッセージによって記録されるt4とt3を使用する。
ステップS504において、計算部154は、要求メッセージ及び応答メッセージ毎に求めた複数の通信遅延時間と、第1の推定時刻差とを用いて評価値を生成し、評価値が最小のときの第2の推定時刻差を選定する(S504)。
評価値は、通信遅延時間(秒)と、第1の推定時刻差(秒)と、その通信遅延時間に使用されたt3とt4が生成された時から現在までのカウント値iを用いて計算される(数式3)。
Figure 0006605863
ステップS505において、補正部155は、選定された第2の推定時刻差に基づき、タイマ152の時刻を補正する(S505)。
例えば、補正部155は、タイマ152の現在時刻に、第2の推定時刻差を足し算することで、タイマ152の時刻を補正してよい。また、補正部155は、タイマ152の現在時刻に、第1の推定時刻差と第2の推定時刻差とを足し算した値で、タイマ152の時刻を補正してよい。
以上、時刻同期クライアント150の処理について説明した。
なお、本実施形態の時刻同期システムが、電力系統の保護システムに適用される場合、図1の時刻同期クライアント150と時刻同期サーバ250とは、保護リレーである。ただし、本実施形態は、電力系統の保護システムに限定されるものではない。
このように、本例によれば、周波数偏差を用いて周波数偏差に起因するタイマ152の時刻と基準タイマ252の時刻との時刻差(第1の推定時刻差)を計算し、通信遅延時間に加算して評価値とし、複数の評価値から最小の値を選び、第2の推定時刻差を計算するため、周波数偏差に起因する時刻誤差と、通信ネットワークの負荷等による通信遅延に起因する時刻誤差との両方を評価して時刻同期を行うことができる。そのため、時刻同期精度が高くなる。
(従来の時刻同期システムとの比較)
時刻同期に際しては、時刻同期クライアントが、時刻同期サーバに対して、基準時刻を要求する要求メッセージを送信し、時刻同期サーバから、基準時刻を示す応答メッセージを受信する。時刻同期クライアントは、受け取った基準時刻に、通信遅延時間を足し算することで、時刻同期サーバの現在時刻を推定する。時刻同期クライアントは、時刻同期サーバの推定現在時刻と、時刻同期クライアントのローカルな現在時刻との推定時刻差を求める。時刻同期クライアントは、時刻同期クライアントのローカルな現在時刻に推定時刻差を足し算することで、時刻補正を行う。
推定時刻差を計算する手法として、時刻同期クライアントが、現在時刻から所定期間内前に送信した要求メッセージ、及びその応答である応答メッセージから通信遅延時間を求めて、その中で最小の通信遅延時間となる要求メッセージ及び応答メッセージに含まれる時刻情報を用いて推定時刻差を計算する手法がある。この手法によれば、通信遅延時間の値として小さな値を用いることができ、通信ネットワーク機器のキューイング等による生じる時刻同期誤差を少なくすることができる。
時刻同期誤差を少なくするためには、前述した所定期間を適切な期間に定める必要がある。当該所定期間が短いと、通信遅延時間の値として小さな値を求められる可能性が低くなる。当該所定期間が長いと、すなわち、最小の通信遅延時間となる同期メッセージ(同期要求メッセー又は応答メッセージ)が古いと、時刻同期サーバの基準時刻と時刻同期クライアントのローカルな時刻との時刻差が大きくなり、時刻同期誤差が生じる。
最小の通信遅延時間となる同期メッセージが古すぎると、基準時刻と時刻同期クライアントのローカルな時刻との時刻差が、通信ネットワーク機器のキューイング等により生じる時刻同期誤差を超えてしまう場合もある。
従来、前述した所定の期間で得た推定時刻差を同等に比較して最小の通信遅延時間を選択していた。そのため、基準時刻と時刻同期クライアントのローカルな時刻との時刻差が大きく影響する可能性があり、大きな時刻同期誤差を生じてしまう可能性があった。
一方、本実施形態によれば、時刻同期クライアントと時刻同期サーバとを含む時刻同期システムにおいて、時刻同期システムの構成が変わっても、通信ネットワーク機器のキューイング等による時刻同期誤差と基準時刻に対する時刻同期クライアントのローカルな時刻との時刻差による時刻同期誤差のトレードオフを考慮して推定時刻差を高精度に求める時刻同期を達成することができる。
時刻同期クライアント150は、例えば、汎用のコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用いることでも実現することが可能である。すなわち、通信部151と、タイマ152、取得部153と、計算部154と、補正部155は、上記のコンピュータ装置に搭載されたプロセッサにプログラムを実行させることにより実現することができる。このとき、時刻同期クライアント150は、上記のプログラムをコンピュータ装置にあらかじめインストールすることで実現してもよいし、CD−ROMなどの記憶媒体に記憶して、あるいは通信ネットワークを介して上記のプログラムを配布して、このプログラムをコンピュータ装置に適宜インストールすることで実現してもよい。
本実施形態は、本発明の一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1・・・時刻同期システム
150・・・時刻同期クライアント
151、251・・・通信部
152・・・タイマ
153・・・取得部
154・・・計算部
155・・・補正部
250・・・時刻同期サーバ
252・・・基準タイマ
350・・・通信ネットワーク
1521、2521・・・発振器

Claims (9)

  1. 基準時刻を示す基準タイマを有する通信装置に対して、前記基準時刻の通知を要求する要求メッセージを送信し、前記通信装置から前記要求メッセージに対する応答メッセージを受信する通信部と、
    発振器を含み、前記発振器の出力に基づいて時刻を示すタイマと、
    前記発振器の周波数および基準となる周波数の偏差を取得する取得部と、
    前記通信部が前記応答メッセージを受信してから経過した時間および前記偏差に基づいて、前記タイマの時刻および前記基準タイマの時刻の第1の差分を算出し、
    前記通信部が前記要求メッセージを送信したときに前記タイマが示す第1の時刻、前記通信装置が前記要求メッセージを受信したときに前記基準タイマが示す第2の時刻、前記通信装置が前記応答メッセージを送信したときに前記基準タイマが示す第3の時刻、および前記通信部が前記応答メッセージを受信したときに前記タイマが示す第4の時刻に基づいて、前記タイマの時刻および前記基準タイマの時刻の第2の差分を算出する計算部と、
    前記第1の差分および前記第2の差分に基づき、前記タイマの時刻を補正する補正部と、
    を備える電子装置。
  2. 前記計算部は、前記経過した時間および前記偏差を積算して前記第1の差分を求める、
    請求項1記載の電子装置。
  3. 前記計算部は、
    前記第2の時刻および前記第4の時刻を加算し、前記第1の時刻および前記第3の時刻を減算した値の半分の値に、前記第3の時刻を加算し、前記第4の時刻を減算して、前記第2の差分を求める、
    請求項1または2記載の電子装置。
  4. 前記第1の差分および前記第2の差分は複数算出され、
    前記計算部は、前記第1の差分および前記第2の差分から評価値を複数算出し、前記評価値に基づいて前記第2の差分のうち前記タイマの時刻を補正する差分を決定する、
    請求項1乃至3のいずれか1つに記載の電子装置。
  5. 前記計算部は、前記第1の差分および前記第2の差分を加算して前記評価値を算出し、
    前記評価値のうち、最小値から所定の範囲に含まれる1つまたは最小値の第1の評価値を選定し、前記第1の評価値における第2の差分を前記補正する差分として決定する、
    請求項4記載の電子装置。
  6. 前記基準となる周波数は、前記基準タイマから出力される信号の周波数である、
    請求項1乃至5のいずれか1つに記載の電子装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の電子装置を含む、
    保護システム。
  8. 基準時刻を示す基準タイマを有する通信装置に対して、前記基準時刻の通知を要求する要求メッセージを送信し、前記通信装置から前記要求メッセージに対する応答メッセージを受信し、
    発振器を含むタイマに基づいて時刻を示し、
    前記発振器の周波数および基準となる周波数の偏差を取得し、
    前記通信装置から前記応答メッセージを受信してからの時間および前記偏差に基づいて、前記タイマの時刻および前記基準タイマの時刻の第1の差分を算出し、
    前記要求メッセージを送信したときに前記タイマが示す第1の時刻、前記通信装置が前記要求メッセージを受信したときに前記基準タイマが示す第2の時刻、前記通信装置が前記応答メッセージを送信したときに前記基準タイマが示す第3の時刻、および前記通信装置から前記応答メッセージを受信したときに前記タイマが示す第4の時刻に基づいて、前記タイマの時刻および前記基準タイマの時刻の第2の差分を算出し、
    前記第1の差分および前記第2の差分に基づき、前記タイマの時刻を補正する、
    方法。
  9. コンピュータに、
    基準時刻を示す基準タイマを有する通信装置に対して、前記基準時刻の通知を要求する要求メッセージを送信させ、前記通信装置から前記要求メッセージに対する応答メッセージを受信させ、
    発振器を含むタイマに基づいて時刻を示させ、
    前記発振器の周波数および基準となる周波数の偏差を取得させ、
    前記通信装置からの前記応答メッセージを受信させてからの時間および前記偏差に基づいて、前記タイマの時刻および前記基準タイマの時刻の第1の差分を算出させ、
    前記要求メッセージを送信させたときに前記タイマに示させる第1の時刻、前記通信装置が前記要求メッセージを受信したときに前記基準タイマが示す第2の時刻、前記通信装置が前記応答メッセージを送信したときに前記基準タイマが示す第3の時刻、および前記通信装置からの前記応答メッセージを受信させたときに前記タイマに示させる第4の時刻に基づいて、前記タイマの時刻および前記基準タイマの時刻の第2の差分を算出させ、
    前記第1の差分および前記第2の差分に基づき、前記タイマの時刻を補正させる、
    プログラム。
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