JP6605345B2 - 積層体を構成する元素割合の算出方法 - Google Patents

積層体を構成する元素割合の算出方法 Download PDF

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Description

本発明は、単結晶から構成される層(単結晶層)を複数層有する積層体において、該単結晶層を構成する元素割合を算出するための新規な方法に関する。具体的には、例えば、複数の単結晶層から構成される半導体素子等において、容易に該層を構成する元素割合を算出できる新規な方法に関する。
半導体素子のような複数の単結晶層から構成される物品において、各層を構成する元素の割合を把握することは、非常に重要なことである。例えば、該半導体素子の品質が安定しているか、又は、性能が発揮されない場合の調査手段として、元素割合を知ることは非常に重要なことである。
従来、このような単結晶層を構成する元素の割合を測定する手段として、試料表面に高エネルギーの一次イオンを照射し、該試料表面から発生した2次イオンを質量分析することにより、その元素の割合を測定する方法(2次イオン質量分析法;SIMS法)、又は針状の試料先端に高電界をかけ、更に電圧パルスを印加またはレーザーパルスを照射して該試料の原子を電界蒸発によりイオン化し、試料から脱離したイオンを分析することにより、その元素の割合を測定する方法(3次元アトムプローブ法;3DAP法)等が知られている。例えば、非特許文献1、2には、それらの方法で半導体素子の組成を求めている。これらの方法によれば、非常に正確に各層を構成する元素の割合が分かるため、構成する元素の組成割合が不明な試料の分析に適している。
しかしながら、SIMS法では、試料を構成する元素に対して、事前に非常に純度の高い標準試料を用いた感度校正が不可欠であり、また、3DAP法の装置は、汎用的な装置とは言えず、簡易に元素の組成割合を求められる手法ではない。
一方、定性分析が可能であり、より汎用的な手法として、透過型電子顕微鏡(TEM)に搭載されたエネルギー分散型X線分光器(EDS検出器)を用いる、EDS分析法もある。
しかしながら、EDS分析では、積層構造を明瞭に確認するために、特定の結晶方位から電子線を入射する必要があり、試料をその都度、傾斜させなければならない。従って、試料外形に対する電子線の入射角度、及び取出し角(EDS検出器と試料表面のなす角)が試料毎に変化する。その結果、構成する元素ごとに感度が変化する問題があった。また、TEMに搭載されたEDS検出器を用いたEDS分析では、電子線が透過するよう、試料を十分に薄くする必要があるが、その厚みを試料作製の度に厳密に合わせることは困難であり、EDS検出器で検出するX線強度の変化を引き起こしていた。その結果、確度の高い定量分析をすることが難しかった。
東レリサーチセンター、事例(1)化合物半導体のSIMS分析 インターネット<URL:http://www.toray-research.co.jp/jirei/semicon/a03.html> 東芝ナノアナリシス、3次元アトムプローブによる化合物半導体の解析 インターネット<URL:http://www.nanoanalysis.co.jp/business/case_example_49.html>
例えば、同一の構造を有する積層体を繰り返し製造する場合、具体的には、同じ組成、層構成の半導体素子を繰り返し製造する場合において、同じものができているかの確認、又は品質の劣るものの組成分析においては、より簡易的に短時間でその組成(元素割合)を求めることが望まれている。このような分析において、上記方法等はいずれも適していないのが現状であった。
したがって、本発明の目的は、単結晶層が複数形成された積層体、例えば、半導体素子のような積層体において、各単結晶層を構成する元素割合をより簡易的に求めることができる方法を提供することにある。
本発明者等は、上記課題を解決するため、鋭意検討を行った。そして、元素の定性分析が可能で、しかも汎用的な装置である、エネルギー分散型X線分光器(EDS検出器)の利用を考えた。本分光器は、透過型電子顕微鏡(TEM)に搭載されており、被測定試料が積層体であれば、層構成を確認しながらその層の元素の定性分析が可能となる。そのため、EDS分析によって高度な定量分析ができれば、その有用性が非常に高くなる。そして、様々な検討を重ねた結果、EDS分析によって、組成が既知のサンプルを用いて検量線を作成すれば、試料の状態、例えば、積層体毎にX線の取出し角や厚みが変わったとしても、安定して元素の組成割合を求めることができる(元素の定量分析が可能となる)ことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
少なくとも2種類以上の元素を含み、組成割合が未知の被測定単結晶層における元素の組成割合を測定する方法であって、
(1)該被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素を少なくとも含み、組成割合が既知の第1単結晶層、及び、第1単結晶層と組成が異なり、かつ組成割合が既知の第2単結晶層を含む第1積層体を準備し、
エネルギー分散型X線分光器により第1単結晶層、及び第2単結晶層に含まれる元素のX線強度値を測定し、組成割合を求めようとする元素の組成割合とX線強度値との第1関係式を求める第1検量線作成工程と、
(2)該被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素を少なくとも含み、組成割合が既知の第3単結晶層、及び、第3単結晶層と組成が異なり、かつ組成割合が既知の第4単結晶層を含む第2積層体を準備し、
エネルギー分散型X線分光器により第3単結晶層、及び第4単結晶層に含まれる元素のX線強度値を測定し、組成割合を求めようとする元素の組成割合とX線強度値との第2関係式を求める第2検量線作成工程と、
(3)該被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素を少なくとも含み、組成割合が既知の第5単結晶層、及び、組成割合を求めようとする元素、及びその他の元素を含む組成割合が未知の被測定単結晶層とを含む第3積層体を準備し、
組成割合を求めようとする元素の該第5単結晶層における組成割合を前記第1関係式、及び前記第2関係式に代入し、該第1関係式と該第2関係式から求めたそれぞれのX強度値と、前記第1関係式の傾き、及び第2関係式の傾きとの第3関係式を求める第3検量線作成工程と、
(4)該第1関係式と該第2関係式から求めたそれぞれの該X強度値と、前記第1関係式の切片、及び第2直関係式の切片との第4関係式を求める第4検量線作成工程と、
(5)エネルギー分散型X線分光器により該第3積層体の第5単結晶層、及び該被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素のX線強度値を測定し、第5単結晶層の組成割合を求めようとする元素のX線強度値を第3関係式、及び第4関係式に代入して、傾き(A)、及び切片(B)を求めることにより、組成割合を求めようとする元素のX線強度値(I)と組成割合(M)との第5関係式((I)=(A)×(M)+(B))を求め、該第5関係式に該被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素のX線強度値を代入して元素の組成割合を求める算出工程とを含むことを特徴とする元素割合の算出方法である。
本発明によれば、複数の単結晶層を有する積層体の元素の組成割合をより簡易的に高い精度で算出することができる。また、半導体素子の品質管理では、多くの素子を分析する必要があるため、簡易的に元素割合を求めることができる本発明の方法は適している。
例えば、半導体からなる発光素子は、その用途、発光波長を調べれば、何の元素が使用されているかがおおよその見当がつく。本発明の方法は、このような素子を構成する元素の組成割合を調べるのに適している。特に、短波長の光を放出する発光素子のp型コンタクト層は、GaN層が用いられることが多いが、このような情報がある半導体素子を被測定試料とした場合に、本発明の方法は効果的である。
第1関係式の例示図 第2関係式の例示図 第3関係式の例示図 第4関係式の例示図 第5関係式の例示図
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
本発明においては、少なくとも2種類以上の元素を含み、組成割合が未知の被測定単結晶層における組成割合を測定する方法であり、TEMに搭載されたEDS検出器を用いた分析手法である。特に、TEMの観察方法の一つである走査型TEM(STEM)とEDS分析を組み合わせることで、積層体の層構成を確認しながら分析が可能となる。そして、被測定単結晶層は、組成割合を求めようとする元素、及びその他の元素を含む組成割合が既知の第5単結晶層が積層された積層体(第3積層体)の状態で、EDS分析により組成割合を求めようとする元素のX線強度が測定される。以下、順を追って本発明について説明する。
(測定対象となる積層体)
被測定単結晶層等を含む積層体、例えば、本発明で使用する第1、2、3積層体を構成する元素は、単結晶を形成できるものであれば特に制限されるものではない。例示すれば、Al、Ga、In、N、P(リン)、S、As、Sb、Se、Si、Ge等が挙げられる。これらの中でも、半導体素子を構成する元素として、III族元素−V族元素からなる単結晶層で構成されているものが被測定単結晶層等となることが好ましい。
また、化学形態も単結晶を形成できるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、金属、固溶体、酸化物、窒化物等、何れも使用することができる。
積層体の成長方法として、単結晶の積層体を成長出来るものであれば、何れの方法でもよい。例えば、溶液成長法である液相エピタキシー(LPE)法や、気相成長法である分子線エピタキシー(MBE)法、ハライド気相成長(HVPE)法、有機金属気相成長(MOCVD)法などがある。
EDS検出器により、構成する元素のX線強度を測定するため、積層体を構成する各単結晶層の厚みは、1nm以上2000nm以下であることが好ましく、さらに5nm以上200nm以下であることが好ましい。
(測定用薄膜試料作製;第1〜5単結晶層、および被測定単結晶層からX線強度値を測定するための測定用薄膜試料の作製方法)
測定用薄膜試料は、公知の方法でサンプリングすればよい。例えば、半導体素子から被測定単結晶層を含む積層体(第3積層体)を取り出すには、公知の方法が採用でき、具体的には、FIB(集束イオンビーム)加工装置を用いたマイクロサンプリング法を使用することができる。
測定用薄膜の厚みは、通常、TEM観察を行う際の薄膜と同等のものを用いることができる。具体的には、10nm以上1000nm以下であることが好ましく、さらに、50nm以上300nm以下であることが好ましい。
なお、被測定単結晶層が1種類の元素からなる場合は、本発明の方法を適用する必要がないため、本発明の対象外となる。
(分析条件)
EDS分析による各層の分析条件は、特に制限されるものではなく、公知の条件を採用することができる。ただし、本発明においては、分析条件、具体的には、TEM本体に搭載されている絞りや、スポットサイズ、さらに、分析時間などは、一連の測定において一致させることが望ましい。電子線の入射方向は、特に制限されるものではないが、積層構造を明瞭に観察し、EDS分析の空間分解能を高めるには、積層した結晶軸に対して垂直に電子線を入射する(晶帯軸入射)ことが好ましい。作製した測定用薄膜毎に、試料外形に対する電子線の入射角度、及び取出し角(EDS検出器と試料表面のなす角)が違っていたとしても、検量線を作成して元素の組成割合を求めるため、高度に定量分析が可能となる。
また、定量分析に用いるX線の線種は、特に限定されるものではなく、何れも使用可能である。検出されるX線強度は、X線強度の平方根を誤差として含むため、同一元素から複数種のX線が検出される場合、より強度の大きい線種を用いることが好ましく、かつ、共存する他元素由来のX線と重なりをもたない線種を選択することが好ましい。
(検量線作成工程)
本発明においては、
該被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素を少なくとも含み、組成割合が既知の第1単結晶層、並びに、第1単結晶層と組成が異なり、かつ組成割合が既知の第2単結晶層を含む第1積層体、
該被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素を少なくとも含み、組成割合が既知の第3単結晶層、並びに、第3単結晶層と組成が異なり、かつ組成割合が既知の第4単結晶層を含む第2積層体、
該被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素を少なくとも含み、組成割合が既知の第5単結晶層、並びに、組成割合を求めようとする元素、及びその他の元素を含む組成割合が未知の被測定単結晶層とを含む第3積層体が必要になる。
(1)第1積層体:第1検量線作成工程
前記第1積層体は、該被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素を少なくとも含み、組成割合が既知の第1単結晶層、及び第1単結晶層と組成が異なり、かつ組成割合が既知の第2単結晶層とを少なくとも含むものである。第1単結晶層、及び第2単結晶層が上記要件を満足しなければ、良好な第1関係式を求めることができない。例えば、第1単結晶層、及び第2単結晶層を構成する元素の組成割合が既知でなければ、組成割合を求めようとする元素の組成割合とX線強度との関係式(第1関係式)を求めることができない。また、第1単結晶層と第2単結晶層との組成割合が同じであると、X線強度値の差が出ないため、第1関係式を作成できなくなる。
第2単結晶層は、組成割合が既知であり、第1単結晶層と組成が異なれば、被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素を含んでいても、含まなくてもよい。組成割合を求めようとする元素を含まない場合には、第1関係式を作成する際に、組成割合は0、X線強度値はベースラインの値とすればよい。組成割合を求めようとする元素を含む場合には、その組成割合とX線強度値とをそのままプロットすればよい。
また、第1、2単結晶層は、上記要件を満足する層であれば、複数の元素を含むものであってもよいし、1つの元素からなる層であってもよい。
なお、第1単結晶層、及び第2単結晶層の元素割合は、SIMS法、3DAP法で確認してもよいし、それら層の製造条件により確認することができる。
本発明においては、EDS検出器により第1単結晶層、及び第2単結晶層に含まれる元素のX線強度値を測定し、組成割合を求めようとする元素の組成割合とX線強度値との第1関係式を作成する。
(2)第2積層体:第2検量線作成工程
前記第2積層体は、該被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素を少なくとも含み、組成割合が既知の第3単結晶層、及び、第3単結晶層と組成が異なり、かつ組成割合が既知の第4単結晶層を含む第2積層体とを少なくとも含むものである。
第3単結晶層、及び第4単結晶層が上記要件を満足しなければ、良好な第2関係式を求めることができない。例えば、第3単結晶層、及び第4単結晶層を構成する元素の組成割合が既知でなければ、組成割合を求めようとする元素の組成割合とX線強度のとの関係式(第2関係式)を求めることができない。また、第3単結晶層と第4単結晶層との組成割合が同じであると、X線強度値の差が出ないため、第2関係式を作成できなくなる。
第4単結晶層は、組成割合が既知であり、第3単結晶層と組成が異なれば、被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素を含んでいても、含まなくてもよい。組成割合を求めようとする元素を含まない場合には、第1関係式を作成する際に、組成割合は0、X線強度値はベースラインの値とすればよい。組成割合を求めようとする元素を含む場合には、その組成割合とX線強度値とをそのままプロットすればよい。
また、第3、4単結晶層は、上記要件を満足する層であれば、複数の元素を含むものであってもよいし、1つの元素からなる層であってもよい。
なお、第3単結晶層、及び第4単結晶層の元素割合は、SIMS法、3DAP法で確認してもよいし、それら層の製造条件により確認することができる。
この第2積層体は、層構成が第1積層体と同じであっても、異なるものであってもよい。すなわち、第2積層体は、第1積層体と同じものであってもよく、同一積層体(例えば、第1積層体)から別個にサンプリングした2つの測定用薄膜を、それぞれ第1関係式用、第2関係式用に使用することができる。EDSの測定においては、同じ組成であっても、電子線の入射角度、及び取出し角(EDS検出器と試料表面のなす角)、薄膜の厚み等の違いにより、第1関係式とは異なる、第2積層体における第2関係式が作成できる。ただし、技術がより進歩し、全く同じ測定用薄膜がサンプリングできるようになる場合、又は、より正確性を高めたい場合には、第1積層体とは組成割合の異なる第2積層体を、異なる積層体からサンプリングし、測定することが好ましい。
本発明においては、EDS検出器により第3単結晶層、及び第4単結晶層に含まれる元素のX線強度値を測定し、組成割合を求めようとする元素の組成割合とX線強度値との第2関係式を作成する。
(3)(4)第3積層体の準備:第3検量線作成工程、第4検量線作成工程
第3積層体は、該被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素を少なくとも含み、組成が既知の第5単結晶層、並びに、組成割合を求めようとする元素、及びその他の元素を含む組成割合が未知の被測定単結晶層とを少なくとも含むものである。第5単結晶層が上記要件を満足しなければ、第3関係式、第4関係式を求めることができない。第5単結晶層は、上記要件を満足する層であれば、複数の元素を含むものであってもよいし、1つの元素からなる層であってもよい。
先ず、第5単結晶層を構成する、該被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素の組成割合を第1関係式、及び第2関係式に代入する(組成割合を求めようとする元素の第5単結晶層における組成割合を第1関係式、及び第2関係式に代入する。)。そして、第5単結晶層における該元素のX線強度値をそれぞれ求める。そして、該第1関係式と該第2関係式から求めたそれぞれのX強度値と、前記第1関係式の傾き、及び第2関係式の傾きと関係を求めた第3関係式を作成する(第3検量線作成工程)。
次に、該第1関係式と該第2関係式から求めたそれぞれの該X強度値(当然のことながら第5単結晶層の組成から計算したX線強度値を指す。)と、前記第1関係式の切片、及び第2関係式の切片との関係を求めた第4関係式を作成する(第4検量線作成工程)。
(5)算出工程
EDS検出器により該第3積層体の第5単結晶層、及び該被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素のX線強度値を測定する。そして、第5単結晶層の組成割合を求めようとする元素のX線強度値を第3関係式、及び第4関係式に代入して、傾き(A)、及び切片(B)を求めることにより、組成割合を求めようとする元素のX線強度値(I)と組成割合(M)との第5関係式((I)=(A)×(M)+(B))を求める。さらに、この第5関係式に、該被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素のX線強度値を代入することにより、被測定単結晶層の組成割合(M)を求めることができる。
以上のように、特定の既知の単結晶層を使用すれば、EDSを使用して、組成割合を求めることができる。なお、一見して、組成割合が既知の単結晶層が多く必要になるように感じるが、品質管理においては、通常、同じものを繰り返し製造する場合が多いため、組成割合が既知の単結晶層は容易に準備することができる。
本発明の方法は、以下のような積層体の元素割合を求める場合に、好適に適用できる。具体的には、前記第1単結晶層、前記第2単結晶層、前記第3単結晶層、前記第4単結晶層、前記第5単結晶層、および前記被測定単結晶が、少なくとも1種類の共通する元素を有する場合である。1種類の共通する元素を有する場合、電子線の入射角度、及び取出し角(EDS検出器と試料表面のなす角)、薄膜の厚み等の補正の確度を高めることができるため、本発明の方法が好適に適用できる。
(組成式AlGaInN(ただし、X+Y+Z=1.0)の組成割合の求め方)
次に、具体的な実施対応について説明する。
前記被測定単結晶層が組成式AlGaInN(ただし、X+Y+Z=1.0)で示される単結晶からなり、X、Y、及びZの値を求める測定方法について説明する。具体的には、該組成式AlGaInN(ただし、X+Y+Z=1.0)のYを求める場合について説明する。
(1)第1積層体:第1検量線作成工程
組成式AlX1Gay1Inz1N(ただし、X1+Y1+Z1=1.0であり、X1、Y1、Z1の値が既知である。)で示される単結晶からなる第1単結晶層と、組成式AlX2Gay2Inz2N(ただし、X2+Y2+Z2=1.0であり、X2、Y2、Z2の値が既知である。)で示され、該第1単結晶層とは組成が異なる第2単結晶層とからなる第1積層体を準備する。
エネルギー分散型X線分光器により第1単結晶層、及び第2単結晶層に含まれるGa(元素)のX線強度値を測定する。この結果として、組成式AlX1Gay1Inz1NにおけるGa(組成割合Y1)のX線強度値(I1)が求められ、組成式AlX2Gay2Inz2N(組成割合Y2)におけるX線強度値(I2)が求められる。(x、y)の座標として、これら(Y1、I1)、及び(Y2、I2)からGaの組成割合とX線強度値との第1関係式を求める(図1に第1関係式を示した。第1関係式;(X線強度(I))=(傾き(A))×(Gaの組成割合(Y))+(切片(B)))。
(2)第2積層体:第2検量線作成工程
組成式AlX3Gay3Inz3N(ただし、X3+Y3+Z3=1.0であり、X3、Y3、Z3の値が既知である。)で示される単結晶からなる第1単結晶層と、組成式AlX4Gay4Inz4N(ただし、X4+Y4+Z4=1.0であり、X4、Y4、Z4の値が既知である。)で示され、該第3単結晶層とは組成が異なる単結晶からなる第4単結晶層とからなる第2積層体を準備する。
エネルギー分散型X線分光器により第3単結晶層、及び第4単結晶層に含まれるGa(元素)のX線強度値を測定する。この結果として、組成式AlX3Gay3Inz3NのGa(組成割合Y3)におけるX線強度値(I3)が求められ、組成式AlX4Gay4Inz4N(組成割合Y4)におけるX線強度値(I4)が求められる。(x、y)の座標として、これら(Y3、I3)、及び(Y4、I4)からGaの組成割合とX線強度値との第2関係式を求める(図2に第2関係式を示した。第2関係式;(X線強度(I))=(傾き(A))×(Gaの組成割合(Y))+(切片(B)))。)。
(3)(4)第3積層体の準備:第3検量線作成工程、第4検量線作成工程
組成式AlGaInN(ただし、X+Y+Z=1.0、X、Y、Zの値は未知である。)で示される単結晶からなる被測定単結晶層と、組成式AlX5Gay5Inz5N(ただし、X5+Y5+Z5=1.0であり、X5、Y5、Z5の値が既知である。)で示される単結晶からなる第5単結晶層とからなる第3積層体を準備する。
該第5単結晶層のGaの組成割合(Y5)を前記第1関係式、及び前記第2関係式に代入する。そして、該第1関係式からX線強度値(I5(1))、該第2関係式からX線強度値(I5(2))を求める。次いで、該第1関係式の傾き(A)、該第2関係式の傾き(A)とから、(x、y)の座標として、(I5(1)、A)、及び(I5(2)、A)を通る第3関係式を求める(図3に第3関係式を示した。第3関係式;(検量線の傾き(A))=傾き(α)×(X線強度値(I)+(β);α、βは定数となる。)。
また、該第1関係式の切片(B)、該第2関係式の切片(B)とから、(X、Y)の座標として、(I5(1)、B)、及び(I5(2)、B)を通る第4関係式を求める(図4に第4関係式を示した。第4関係式;(検量線の切片(B))=傾き(α)×(X線強度値(I)+(β);α、βは定数となる。)。
)。
(5)算出工程
エネルギー分散型X線分光器により該第3積層体の第5単結晶層、及び該被測定単結晶層のGaのX線強度値を測定する。該第5単結晶層のGaのX線強度値(I5)を第3関係式、及び第4関係式に代入する。そして、傾き(A)、及び切片(B)を求める。これら傾き、切片の値から、GaのX線強度値(I)と組成割合(Y)との関係との第5関係式((I)=(A)×(Y)+(B))を求めることができる(図5に第5関係式を示した。)。
そして、該被測定単結晶層のGaのX線強度値(I6)を該第5関係式に代入することにより、組成割合Yを求めることができる。
以上の方法に従うことにより、被測定単結晶層のGaの組成割合Yを求めることができたが、AlのX、InのZについても、同様の方法で測定することにより、算出することができる。そのため、本発明の要件を満足する単結晶層であれば、複数の元素からなる単結晶層であっても、その元素の組成割合を求めることが可能となる。
前記例示では、Al、Ga、Inを含む単結晶層の例を示したが、AlGaN系の結晶であれば、Alの元素割合を求めることで、当然、Gaの元素割合も求めることができる。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(第1積層体、第2積層体、第3積層体の準備)
AlN基板をベース基板とし、MOCVD装置を用いてAlGaN層及びGaN層を含む単結晶積層体を2種、作製した。第1積層体は、AlN基板/Al0.7Ga0.3N単結晶層(第1単結晶層)/GaN単結晶層(第2単結晶層)の順で積層されたものである。第2積層体は、AlN基板/Al0.8Ga0.2N単結晶層(第3単結晶層)/GaN単結晶層(第4単結晶層)の順で積層されたものである。また、同様の方法でAlN基板上に、組成が未知のAlGaN単結晶層(被測定単結晶層、およびGaN単結晶層(第5単結晶層)を作製した第3積層体(AlN基板/AlGaN単結晶層(被測定単結晶層)/GaN単結晶層(第5単結晶層))を準備した。ここで求めるのは、Yの値である。
(測定用薄膜の作製)
第1〜5単結晶層、および被測定単結晶層からエネルギー分散型X線分光器によりX線強度値を求める場合、以下のようにして測定用薄膜試料を作成した。測定用薄膜試料を得るために、FIB装置(SII製SMI3050)を使用した。FIB装置にて単結晶積層体表面に、フェナントレン(C14H10)ガスを用いてカーボン保護膜を形成した。その後、FIB装置に装備されているマイクロプロ―ビングシステムを用いて、単結晶積層体の一片を抽出した。抽出した単結晶積層体の一片をTEM観察用ナノメッシュ(日立ハイテクサイエンス社製)に固定し、薄膜化加工を行った。
薄膜化加工はFIB装置を用い、加速電圧30kVのGaイオンを照射して行った。試料に対するダメージを抑えるため、ビーム電流値は3nAを超えないよう対物絞りを調整し、厚みがおおよそ100nmになるまで薄くした。こうすることにより電子顕微鏡観察用薄膜を作製した。
(検量線の作成)
得られた測定用薄膜に対し、TEM装置(FEI社製Tecnai F20)に搭載されているSTEM観察機能及びEDS検出器を用いて、AlGaN層及びGaN層を構成する、Al、及びGaのX線強度を測定した。得られたX線の中で、最も強度が強いGa−K線を検量線作製に用いる線種とした。
(第1検量線作成工程)
第1積層体におけるAl0.7Ga0.3N単結晶層(第1単結晶層)及びGaN単結晶層(第2単結晶層)から得られたGa−K線の強度(I1、I2)と、各層のGa組成より、傾き+9500、切片+960直線(第1関係式;(GaのX線強度値)=(傾き9500)×(Gaの組成割合)+(切片960))を得た。
(第2検量線作成工程)
同様に、第2積層体におけるAl0.8Ga0.2N単結晶層(第3単結晶層)及びGaN単結晶層(第4単結晶層)から得られたGa−K線の強度(I3、I4)と、各層のGa組成より、傾き+740、切片+750の直線(第2関係式;(GaのX線強度値)=(傾き+740)×(Gaの組成割合)+(切片+750)))を得た。
(第3検量線作成工程)
第3積層体の第5単結晶層、つまりGaN単結晶層のGaの組成割合(1.0)を第1関係式、第2関係式に代入してGaのX線強度値を求めたところ、第1関係式から求めたGaのX線強度値は+10400、第2関係式から求めたGaのX線強度値は+1800であった。これらX線強度値と、第1関係式の傾き(+9500)、第2関係式の傾き(+740)との関係から第3関係式を求めた。結果、傾き+1.02、切片−1090の直線(第3関係式;(検量線の傾き)=(+1.02)×(GaN単結晶層のX線強度値)+(−1090))の関係式が求められた。
(第4検量線作成工程)
第3検量線作成と同様に、第1関係式から求めたGaのX線強度値は+10400、第2関係式から求めたGaのX線強度値は+1800である。これらX線強度値と、第1関係式の切片(+960)、第2関係式の切片(+750)との関係から第4関係式を求めた。結果、傾き+0.024、切片+705の直線(第4関係式;(検量線の切片)=(0.024)×(GaN単結晶層のX線強度値)+(+705))の関係式が求められた。
(算出工程)
エネルギー分散型X線分光器により、該第3積層体のGaN単結晶層(第5単結晶層)、及びAlxGayN単結晶層(被測定単結晶層)のGaのX線強度値を測定した。求めたGaN単結晶層(第5単結晶層)のGaのX線強度値(+15800)を、前記第3関係式に代入して傾き(A;+15000)、前記第4関係式に代入して切片(B;+1080)を算出した。これら傾き(A)、切片(B)の値から、組成割合を求めようとする元素のX線強度値(I)と組成割合(M=Y)との第5関係式((I)=(+15000)×(M)+(+1080))を求めた。被測定単結晶層のGaのX線強度値は、5860であり、第5関係式に代入して、組成割合(M=Y)を求めたところ、M=Y=0.32であった。
(検証(確認)実験)
被測定単結晶層におけるGaの組成割合を、3DAP法(AMETEK社製LEAP4000XSi)によって定量した結果、Ga組成は30%(Y=0.3)であった。このことから本発明の方法で求めた定量値が高い信頼値を有していることが分かった。

Claims (7)

  1. 少なくとも2種類以上の元素を含み、組成割合が未知の被測定単結晶層における元素の組成割合を測定する方法であって、
    (1)該被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素を少なくとも含み、組成割合が既知の第1単結晶層、及び、第1単結晶層と組成が異なり、かつ組成割合が既知の第2単結晶層を含む第1積層体を準備し、
    エネルギー分散型X線分光器により第1単結晶層、及び第2単結晶層に含まれる元素のX線強度値を測定し、組成割合を求めようとする元素の組成割合とX線強度値との第1関係式を求める第1検量線作成工程と、
    (2)該被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素を少なくとも含み、組成割合が既知の第3単結晶層、及び、第3単結晶層と組成が異なり、かつ組成割合が既知の第4単結晶層を含む第2積層体を準備し、
    エネルギー分散型X線分光器により第3単結晶層、及び第4単結晶層に含まれる元素のX線強度値を測定し、組成割合を求めようとする元素の組成割合とX線強度値との第2関係式を求める第2検量線作成工程と、
    (3)該被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素を少なくとも含み、組成割合が既知の第5単結晶層、及び、組成割合を求めようとする元素、及びその他の元素を含む組成割合が未知の被測定単結晶層とを含む第3積層体を準備し、
    組成割合を求めようとする元素の該第5単結晶層における組成割合を前記第1関係式、及び前記第2関係式に代入し、該第1関係式と該第2関係式から求めたそれぞれのX線強度値と、第1関係式の傾き、及び第2関係式の傾きとの第3関係式を求める第3検量線作成工程と、
    (4)該第1関係式と該第2関係式から求めたそれぞれの該X強度値と、第1関係式の切片、及び第2関係式の切片との第4関係式を求める第4検量線作成工程と、
    (5)エネルギー分散型X線分光器により該第3積層体の第5単結晶層、及び該被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素のX線強度値を測定し、第5単結晶層の組成割合を求めようとする元素のX線強度値を前記第3関係式、及び前記第4関係式に代入して、傾き(A)、及び切片(B)を求めることにより、組成割合を求めようとする元素のX線強度値(I)と組成割合(M)との第5関係式((I)=(A)×(M)+(B))を求め、該第5関係式に該被測定単結晶層の組成割合を求めようとする元素のX線強度値を代入して元素の組成割合を求める算出工程とを含むことを特徴とする元素割合の算出方法。
  2. 前記第1単結晶層、前記第2単結晶層、前記第3単結晶層、前記第4単結晶層、前記第5単結晶層、および前記被測定単結晶が、少なくとも1種類の共通する元素を有することを特徴とする請求項1に記載の算出方法。
  3. 前記被測定単結晶層が組成式AlGaInN(ただし、X+Y+Z=1.0)で示される単結晶からなり、X、Y、及びZの値を求める測定方法であって、
    前記第1積層体において、前記第1単結晶層が組成式AlX1Gay1Inz1N(ただし、X1+Y1+Z1=1.0であり、X1、Y1、Z1の値が既知である。)で示される単結晶からなり、前記第2単結晶層が組成式AlX2Gay2Inz2N(ただし、X2+Y2+Z2=1.0であり、X2、Y2、Z2の値が既知である。)で示され、該第1単結晶層とは組成が異なる単結晶からなり、
    前記第2積層体において、前記第3単結晶層が組成式AlX3Gay3Inz3N(ただし、X3+Y3+Z3=1.0であり、X3、Y3、Z3の値が既知である。)で示される単結晶からなり、前記第4単結晶層が組成式AlX4Gay4Inz4N(ただし、X4+Y4+Z4=1.0であり、X4、Y4、Z4の値が既知である。)で示され、該第3単結晶層とは組成が異なる単結晶からなり、
    前記第3積層体において、前記第5単結晶層が組成式AlX5Gay5Inz5N(ただし、X5+Y5+Z5=1.0であり、X5、Y5、Z5の値が既知である。)で示される単結晶からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の算出方法。
  4. 前記第3積層体が、半導体素子であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の算出方法。
  5. 前記第5単結晶層が、GaN層であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の算出方法。
  6. 請求項4に記載の方法により、多層構造を有する半導体素子の各層における元素の組成割合を算出し、該半導体素子の品質を管理する方法。
  7. 請求項6に記載の方法により品質を管理して半導体素子を製造する方法。
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