JP6604627B2 - 微粒化した液体の放出装置 - Google Patents
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Description
例えば、消臭剤液が供給されるタンクと、消臭剤液を微粒化させるためのアトマイザと、該タンク内において微粒化された消臭剤液を所定の空気に対して噴霧するノズルを備えた消臭システムが提案されている(特許文献1参照)。
さらに、超音波振動子を配置した超音波式の芳香拡散機も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、これらの芳香拡散機は、ファンなどのモータ類や超音波発生器などを用いる必要がある。
上記装置は、ファンなどのモータ類や超音波発生器などを一切用いる必要がなく、よりシンプルで消費電力も著しく少なく、しかも液体を微粒化して放出する能力が高いことから、消臭能力や芳香拡散能力や除菌能力などにも優れたものとすることができるものであった。
このため、例えば、人の顔(顔肌)など近くに向けて放出したときに、特に就寝時などに、顔の付近に長い間漂わせておくことが困難であり、美顔、美肌などの用途に対しては相応しいものとは言えなかった。
(1):上部に開口を有する容器内に;
針の両端が上下方向に向いた、マイナスの高電圧が印加される針電極を設け;
前記針電極の下方に第一の円筒電極を設け;
前記針電極の上方に、先端に前記開口を備えた第二の円筒電極を設け;
前記容器の側面に吸込み口を開口させ;
前記吸込み口から前記第一の円筒電極に通じるダクトを設け;
前記ダクト内に前記針電極の下部を露出させ;
前記第一の円筒電極の下方に液体又はゲル状薬剤の収納部を設け;
さらに前記開口の先に、ディフューザーを設け;
前記ダクト内において、前記針電極の下端と前記第一の円筒電極との間でコロナ放電がなされて、前記吸込み口から前記第一の円筒電極を通過し前記液体又はゲル状薬剤の収納部に収納されている液体又はゲル状薬剤の表面へと向かう下向流のイオン風を生じさせ、かつ;
前記針電極の上端と前記第二の円筒電極との間でコロナ放電がなされて、前記液体又はゲル状薬剤の収納部に収納されている液体又はゲル状薬剤の表面から前記第二の円筒電極を通過し前記開口へと向かう上向流のイオン風を生じさせ;
前記下向流のイオン風を利用して、前記液体又はゲル状薬剤の収納部に収納されている液体、或いは前記液体又はゲル状薬剤収納部に収納されているゲル状薬剤中に取り込まれている水溶性薬剤、を蒸散させ微粒化させると共にこの微粒化した液体にマイナスの電荷を帯びさせ、;
前記上向流のイオン風を利用して、この微粒化しマイナスの電荷を帯びた液体を上昇させて前記第二の円筒電極先端の前記開口を通じて前記ディフューザーへと送り;
前記開口から前記ディフューザーへと送られた、微粒化しマイナスの電荷を帯びた液体を、前記ディフューザーにより、減速かつ拡散させながら、外部へ放出させる;
ことを特徴とする、
微粒化した液体の放出装置に関するものである。
(2):前記第一の円筒電極の直径が、前記第二の円筒電極の直径より大きいものである、前記(1)に記載の装置に関するものである。
(3):前記液体が、水又は化粧水である、前記(1)又は前記(2)に記載の装置に関するものである。
(4):前記液体が、芳香成分、除菌成分、及び消臭成分から選ばれた1種以上の成分を含むものである、前記(1)乃至前記(3)のいずれかに記載の装置に関するものである。
(5):前記ゲル状薬剤が、ゲル化剤に水溶性薬剤を取り込んでいるものである、前記(1)乃至前記(4)に記載の装置に関するものである。
(6):前記ゲル化剤が、高吸水性樹脂、カラギーナン、ローカストビーンガム、寒天、ゼラチン、グアーガム、ジェランガム、ペクチン、及びキサンタンガムよりなる群から選ばれた1種以上のものである、前記(5)に記載の装置に関するものである。
(7):前記ゲル状薬剤が、高吸水性樹脂に水溶性薬剤を染み込ませてこれに取り込まれているビーズ状のものである、前記(5)に記載の装置に関するものである。
(8):前記水溶性薬剤が、芳香成分、除菌成分、及び消臭成分から選ばれた1種以上の成分を含むものである、前記(5)乃至前記(7)のいずれかに記載の装置に関するものである。
また、本発明の装置によれば、液体を微粒化して放出したときに、これを放出した付近に長く留まらせておくことができる。
しかも、本発明の装置によれば、これらの効果を奏すると共に、微粒化した液体にマイナスの電荷を帯びさせ放出する装置が提供される。
放出される微粒化した液体(液滴)は、マイナスに帯電しており、放出された後は、プラスに帯電している場所へと向かう。
一般的な室内においては、人、衣服、壁紙、カーテン等はプラスに帯電しやすくなっている。
従って、本発明の装置により放出された、マイナスの電荷を帯びた微粒化した液体(液滴)は、プラスに帯電している人、衣服、壁紙、カーテン等へと向かうことになる。
このため、本発明の装置によれば、微粒化した液体(液滴)を人の顔などに向けて放出したときに、顔の付近など狭い範囲に長い間漂わせておくことができ、例えば液体として水や化粧水などを用いることにより、顔肌などを保湿したり、整えたり、滑らかにすることができる。
本発明の装置は、就寝時のように寝ている間などにも、顔の脇に置いておくだけで、顔肌などを保湿したり、整えたり、滑らかにすることができ、美肌、美顔器として好適に用いられる。
従って、本発明の装置は、美顔、美肌などの用途に対して、極めて相応しいものとなっている。
上部に開口を有する容器内に;
針の両端が上下方向に向いた、マイナスの高電圧が印加される針電極を設け;
前記針電極の下方に第一の円筒電極を設け;
前記針電極の上方に、先端に前記開口を備えた第二の円筒電極を設け;
前記容器の側面に吸込み口を開口させ;
前記吸込み口から前記第一の円筒電極に通じるダクトを設け;
前記ダクト内に前記針電極の下部を露出させ;
前記第一の円筒電極の下方に液体又はゲル状薬剤の収納部を設け;
さらに前記開口の先に、ディフューザーを設け;
前記ダクト内において、前記針電極の下端と前記第一の円筒電極との間でコロナ放電がなされて、前記吸込み口から前記第一の円筒電極を通過し前記液体又はゲル状薬剤の収納部に収納されている液体又はゲル状薬剤の表面へと向かう下向流のイオン風を生じさせ、かつ;
前記針電極の上端と前記第二の円筒電極との間でコロナ放電がなされて、前記液体又はゲル状薬剤の収納部に収納されている液体又はゲル状薬剤の表面から前記第二の円筒電極を通過し前記開口へと向かう上向流のイオン風を生じさせ;
前記下向流のイオン風を利用して、前記液体又はゲル状薬剤の収納部に収納されている液体、或いは前記液体又はゲル状薬剤収納部に収納されているゲル状薬剤中に取り込まれている水溶性薬剤、を蒸散させ微粒化させると共にこの微粒化した液体にマイナスの電荷を帯びさせ、;
前記上向流のイオン風を利用して、この微粒化しマイナスの電荷を帯びた液体を上昇させて前記第二の円筒電極先端の前記開口を通じて前記ディフューザーへと送り;
前記開口から前記ディフューザーへと送られた、微粒化しマイナスの電荷を帯びた液体を、前記ディフューザーにより、減速かつ拡散させながら、外部へ放出させる;
ことを特徴とするものである。
図1は、本発明に係る装置の一実施形態を示す正面からみた一部切り欠き説明図であり、図2は、本発明に係る装置の他の実施形態を示す正面からみた一部切り欠き説明図であり、図3は、本発明に係る装置のさらに他の実施形態を示す斜視説明図である。
図1〜3については、ディフューザー10の後方(一番出口側;図では上方)に、顔の形状に合わせ顔全体を覆うことのできるボウル状(半球状、椀状、鉢状)のフード10Aを備えたものが示されている。
なお、図1、2では、ディフューザー10より前の部分にあたる、図の下方にある、微粒化した液体の放出装置本体Aに関しては、容器1と開口2以外は、内部構造は省略して記載してある。また、図3では、ディフューザー10の下方(出口と反対側)には、微粒化した液体の放出装置本体Aの外部構造のみを示してあり、容器1と開口2も含めた詳しい内部構造は省略されている。従って、省略されて記載されていたりする内部構造については、詳しくは図4以降の図面が参照される。
図4は、本発明に係る装置における微粒化の原理を示す説明図である。図1中の矢印は、イオン風の流れを示している。
次に、図12は、本発明に係る装置におけるディフューザーを除く部分の一実施形態を示す斜視図であり、図13は、図12を別の角度からみた斜視図である。また、図14は、図13の分解説明図である。
さらに、図15は、本発明に係る装置におけるディフューザーを除く部分を、これを構成する部品に分解したときの、吸込み口付近の部品(中間部外容器)の一例を示す斜視説明図であり、図16は、図15に示す部品を別の角度からみた斜視説明図である。
これら図5〜図16は、微粒化した液体の放出装置本体Aの内部構造を示すものといえる。
但し、図面は、いずれも本発明の装置を示す概略図である。従って、製品化に際しては、必要に応じて、適宜より実用的な設計をなすことができる。
本実施形態において、容器1は管状を、より詳しくは円筒管状をなしているが、本発明の精神を逸脱しない限り、これに限定されるものではなく、例えば角筒型の管状のものとすることもできる。
この針電極3には、高電圧、特にマイナスの高電圧が印加される。正放電よりも負放電のほうが高い流速のイオン風を得やすいからである。但し、必要に応じて、プラスの高電圧を印加できるようにしておくこともできる。
針電極3にマイナスの高電圧が印加されることで、針電極3の尖った先端(上端31と下端32のそれぞれ)からコロナ放電を生じさせることができる。
なお、針電極3に高電圧を印加するために、図示されていないが、別途高圧電源装置が備えられ、針電極3に接続されている。
通常、マイナスの高電圧(−4,000〜−15,000V)を印加する場合、針電極3側をプラス側(陽極)に、第一の円筒電極4(下側の円筒電極4)と第二の円筒電極5(上側の円筒電極5)側をマイナス側(陰極)とされる。
一方、第二の円筒電極5(上側の円筒電極5)は、上記のようにして微粒化した液体(液滴)について、確実にマイナスの電荷を帯びさせ、かつ、これを層流で噴出させるため、直径を第一の円筒電極4(下側の円筒電極4)より小さくして、直径を比較的小さいものとし、しかも筒の長さは第一の円筒電極4(下側の円筒電極4)より長くして、筒の長さを比較的長いものとしている。
なお、コロナ放電は、火花が散るような放電ではなく、また、運転中、万一電極に触れたとしても、静電気程度のものであり、安全性についての心配はない。必要に応じて、適宜、既知の安全回路を組み込むことができる。
この吸込み口6付近の形状、構造は、特に図4、図5、図11、図12、図13、図14、図15、図16に詳しく示されている。
これにより、管状の容器1の内側に、ダクト7を出現せしめて、いわゆる二重管構造としている。
即ち、吸込み口6より内側のダクト7を通じて外気を取り込むようにすると共に、このダクト7の外側と管状の容器1の内側との間に、もう一つの流路を形成せしめている。
このため、上記のように二つの流路が形成されていることと相俟って、一つの針電極3だけで、その上下に存在する、第二の円筒電極5(上側の円筒電極5)と第一の円筒電極4(下側の円筒電極4)との間のコロナ放電に対応し得るものとなっている。
従って、例えば、水にナノプラチナ(粒子)やカテキンなどを配合した、ナノプラチナ(粒子)水やナノプラチナ・カテキン配合水などは、化粧水と言えるが、次に述べる芳香成分、除菌成分、消臭成分を含む液体とも考えられることから、芳香成分、除菌成分、及び消臭成分から選ばれた1種以上の成分を含む液体とも言えるものである。
これら芳香成分、除菌成分、及び消臭成分としては、市販されているものなど、公知のものを用いることができる。
例えば、芳香成分としては、植物に由来する天然香料、精油(エッセンシャルオイル)や、これらの他に合成香料を含むアロマオイルなどを挙げることができる。
ゲル状薬剤は、ゲル化剤と水溶性薬剤とを組合せたものであって、ゲル化剤に水溶性薬剤を取り込むことにより、ゲル化剤に水溶性薬剤が取り込まれている形にして用いられるものである。
このゲル状薬剤としては、例えばゲル化剤に水溶性薬剤を取り込んだものを密封したものが用いられるが、これに限られることなく、ゲル化剤と水溶性薬剤が別々に配置されたものを開封して、ゲル化剤に水溶性薬剤を取り込むようにしたものであってもよい。
この高吸水性樹脂(高吸水性ポリマー)としては、ポリアクリル酸系樹脂などの合成ポリマー系のものと;デンプン系、セルロース系などの天然物由来系のものと;が挙げられ、本発明においては、これらのいずれを用いることができる。
上記した如きゲル化剤に水溶性薬剤を取り込んでいるゲル状薬剤とする態様としては、特に制限はない。
例えば、ゲル化剤として、高吸水性樹脂を用いた場合には、高吸水性樹脂に水溶性薬剤を染み込ませるなどして取り込んだ後に、ビーズ状に膨らませることで、「高吸水性樹脂に水溶性薬剤を染み込ませてこれに取り込まれているビーズ状のゲル状薬剤」を得ることができる。また、ビーズ状の他、粉状、短冊状などの各種形状のゲル状薬剤を得ることもできる。
このように、ゲル化剤として、高吸水性樹脂を用いたゲル状薬剤は、本来、ゲル状薬剤中に染み込ませるなどして、これに取り込まれている水溶性薬剤を少しずつ放出することができるものである。
さらに、本発明に係る装置によれば、前記液体又はゲル状薬剤の収納部9に収納されている液体、或いは前記液体又はゲル状薬剤収納部9に収納されているゲル状薬剤中に取り込まれている水溶性薬剤(芳香成分、除菌成分、消臭成分)の放出(拡散)速度を自由に変更したりすることができる。
従って、ゲル状薬剤中には、芳香成分、除菌成分、及び消臭成分から選ばれた1種以上の成分を含む水溶性薬剤が取り込まれている。
ここで、芳香成分としては、例えば植物に由来する天然香料、精油(エッセンシャルオイル)や、これらの他に合成香料を含むアロマオイルなどを挙げることができる。
また、除菌成分としては、例えば二酸化塩素、次亜塩素などを挙げることができる。
さらに、消臭成分としては、例えば重曹、クエン酸、カテキン、白金、植物系抽出液などを挙げることができる。
次に、図12は、本発明に係る装置におけるディフューザーを除く部分の一実施形態を示す斜視図であり、図13は、図12を別の角度からみた斜視図である。また、図14は、図13の分解説明図である。
さらに、図15は、本発明に係る装置におけるディフューザーを除く部分を、これを構成する部品に分解したときの、吸込み口付近の部品(中間部外容器)の一例を示す斜視説明図であり、図16は、図15に示す部品を別の角度からみた斜視説明図である。
なお、カートリッジ式のもの(カートリッジカップ)の場合、使用時には、カートリッジ式(カートリッジカップ)のゲル状薬剤の表面に貼られている封鎖部材(シール部材)を除去して、ゲル状薬剤表面を露出させる。
具体的には例えば、2連タイプとした場合には、朝夕などで、ゲル状薬剤中に取り込まれている水溶性薬剤、例えば芳香成分の種類を換えることが、1連のものよりも容易となる。
また、針電極3は、吸込み口6が開口している中間部外容器14の針電極取付け部17に上下方向を向いて取り付けられており、針電極3の上端31は、上部外容器13内に存在せしめられ、針電極3の下端32は、吸込み口6が開口している中間部外容器14内に存在せしめられるようになっている。
即ち、コロナ放電により発生した上記下向流(下降流)のイオン風を、液体又はゲル状薬剤の収納部9に収納されている液体、或いは液体又はゲル状薬剤収納部9に収納されているゲル状薬剤中に取り込まれている水溶性薬剤に当てて、これを蒸散させ微粒化させると共に、この微粒化した液体にマイナスの電荷を帯びさせる。
このディフューザー10の採用によって、装置の100mm程度上方の流速を落とすことが可能となり、この結果、微粒化した液体(液滴)を放出したときに、顔の付近など狭い範囲に長い間漂わせておくことができる。
図17や図18では、いずれも略ドーナツ型をした同軸の吹き出し口が複数(それぞれ2箇所と4箇所)あるディフューザーを示しているが、これに限定されるものではない。
なお、多層コーン型ディフューザーの全体形状としては、丸型の略ドーナツ型のものであってもよいし、角型のものであってもよい。
なお、必要に応じて、これらフードを取り替えて取付けられるように、アタッチメント(付属品)として構成しておくこともできる。
フード10Aの材質としては、特に限定されないが、マイナスに帯電し易い材質のもの(例えば、金属製など)が好ましい。
前記したように、図3は、本発明に係る装置のさらに他の実施形態を示す斜視説明図であって、ディフューザー10の後方(一番出口側;図では上方)に、顔の形状に合わせ顔全体を覆うことのできるボウル状(半球状、椀状、鉢状)のフード10Aを備えたものの一例を示す斜視説明図である。
このように顔の形状に合わせ顔全体を覆うことのできる、ボウル状(半球状、椀状、鉢状)のフード10Aを備えたものとすることにより、顔肌などに向けて放出・噴霧させる美顔器、美肌器などとして用いることができる。
図23は、このようなハンドモイスチャー用のアタッチメントの一例を示す斜視説明図である。また、図24は、このハンドモイスチャー用のアタッチメントを、微粒化した液体の放出装置本体Aの先端(上端)に取付けた、本発明に係る装置の一例を示す、斜め上方から見た斜視説明図であり、図25は、これを斜め下方から見た斜視説明図である。
なお、図23〜図25に示すハンドモイスチャー用のアタッチメントは、あくまで典型的な一例を示すものであり、これと同様の効果を奏することができるものであれば、この形状、構造に限定されるものではない。
この場合、手(片手又は両手)を差し込むことのできる空間10Bから、微粒化した液体(液滴)をゆっくりと放出させ、この空間に長い間滞留させることができることから、例えば液体として保湿成分などを加えたものを用いることにより、この空間に差し込んだ手を保湿したり、整えたり、滑らかにしたりすることができる。
このため、本発明の装置によれば、微粒化した液体(液滴)を人の顔などに向けて放出したときに、顔の付近など狭い範囲に長い間漂わせておくことができ、例えば液体として水や化粧水などを用いることにより、顔肌などを保湿したり、整えたり、滑らかにすることができる。
ここで加湿空気清浄装置としては、市販されているものなど、公知のものを用いることができ、特に限定されない。
このように、微粒化した液体にマイナスの電荷を帯びさせ放出する装置と加湿空気清浄装置とを備えたものとした場合、両装置を一緒に運転させても、或いは、それぞれ別々に運転させてもよく、季節や時間など様々な条件に応じて、適宜選定することができる。
2 開口
3 針電極
4 第一の円筒電極(下側の円筒電極)
5 第二の円筒電極(上側の円筒電極)
6 吸込み口
7 ダクト
8 液体又はゲル状薬剤
9 液体又はゲル状薬剤の収納部
10 ディフューザー
10A フード
11 容器1の底面
12 容器1の側面
13 上部外容器
14 中間部外容器
15 下部外容器
16 内容器
17 針電極取付け部
31 針電極の上端
32 針電極の下端
A 微粒化した液体の放出装置本体
Claims (8)
- 上部に開口を有する容器内に;
針の両端が上下方向に向いた、マイナスの高電圧が印加される針電極を設け;
前記針電極の下方に第一の円筒電極を設け;
前記針電極の上方に、先端に前記開口を備えた第二の円筒電極を設け;
前記容器の側面に吸込み口を開口させ;
前記吸込み口から前記第一の円筒電極に通じるダクトを設け;
前記ダクト内に前記針電極の下部を露出させ;
前記第一の円筒電極の下方に液体又はゲル状薬剤の収納部を設け;
さらに前記開口の先に、ディフューザーを設け;
前記ダクト内において、前記針電極の下端と前記第一の円筒電極との間でコロナ放電がなされて、前記吸込み口から前記第一の円筒電極を通過し前記液体又はゲル状薬剤の収納部に収納されている液体又はゲル状薬剤の表面へと向かう下向流のイオン風を生じさせ、かつ;
前記針電極の上端と前記第二の円筒電極との間でコロナ放電がなされて、前記液体又はゲル状薬剤の収納部に収納されている液体又はゲル状薬剤の表面から前記第二の円筒電極を通過し前記開口へと向かう上向流のイオン風を生じさせ;
前記下向流のイオン風を利用して、前記液体又はゲル状薬剤の収納部に収納されている液体、或いは前記液体又はゲル状薬剤収納部に収納されているゲル状薬剤中に取り込まれている水溶性薬剤、を蒸散させ微粒化させると共にこの微粒化した液体にマイナスの電荷を帯びさせ、;
前記上向流のイオン風を利用して、この微粒化しマイナスの電荷を帯びた液体を上昇させて前記第二の円筒電極先端の前記開口を通じて前記ディフューザーへと送り;
前記開口から前記ディフューザーへと送られた、微粒化しマイナスの電荷を帯びた液体を、前記ディフューザーにより、減速かつ拡散させながら、外部へ放出させる;
ことを特徴とする、
微粒化した液体の放出装置。
- 前記第一の円筒電極の直径が、前記第二の円筒電極の直径より大きいものである、請求項1に記載の装置。
- 前記液体が、水又は化粧水である、請求項1又は2に記載の装置。
- 前記液体が、芳香成分、除菌成分、及び消臭成分から選ばれた1種以上の成分を含むものである、請求項1乃至3のいずれかに記載の装置。
- 前記ゲル状薬剤が、ゲル化剤に水溶性薬剤を取り込んでいるものである、請求項1乃至4のいずれかに記載の装置。
- 前記ゲル化剤が、高吸水性樹脂、カラギーナン、ローカストビーンガム、寒天、ゼラチン、グアーガム、ジェランガム、ペクチン、及びキサンタンガムよりなる群から選ばれた1種以上のものである、請求項5に記載の装置。
- 前記ゲル状薬剤が、高吸水性樹脂に水溶性薬剤を染み込ませてこれに取り込まれているビーズ状のものである、請求項5に記載の装置。
- 前記水溶性薬剤が、芳香成分、除菌成分、及び消臭成分から選ばれた1種以上の成分を含むものである、請求項5乃至7のいずれかに記載の装置に関するものである。
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