JP6604609B2 - 消火システム - Google Patents

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Description

本願発明は、家屋等の建築物の火災を検知し、消火する消火システムに関する。
従来から、家屋等の建築物の火災を検知し、炎に対して消火剤を放出する消火システムが公知となっている。例えば、特許文献1に記載された消火システムは、例えば建築物の室内の火災の発生を火災検知手段が検知すると、消火剤をスプリンクラーから自動的に散布させる。
しかし、スプリンクラーから散布される消火剤は、人間にとって有害なリンを含む場合もあり、スプリンクラーから消火剤が散布される消火区画に人間が居た場合には、人間に消火剤が付着し、安全上好ましくない。
特許第4776410号
本願発明は、人間にとって安全性の高い消火システムを提供することを目的とする。
本願発明の消火システムは、
建築物の部屋内の火災を検知する火災検知装置と、
前記部屋内の所定位置に消火剤を放出する消火剤放出装置と、
前記火災検知装置及び前記消火剤放出装置と通信可能な制御装置と、を備えた消火システムであり、
前記制御装置は、
前記火災検知装置から火災検知信号を受信する信号受信部と、
前記消火剤放出装置に放出指令信号を送信することが可能な手動スイッチと、
前記信号受信部が前記火災検知信号を受信した場合に自動的に前記消火剤放出装置に前記放出指令信号を送信する全自動モード、又は、前記手動スイッチからの指令に従って前記消火剤放出装置に前記放出指令信号を送信する手動モード、の中のいずれかのモードを選択するモード選択部と、
前記モード選択部によって選択されたモードをデータとして記憶する選択モード記憶部と、
前記全自動モード又は前記手動モードが前記選択モード記憶部に記憶された時に、該記憶されたモードをデータとして記録する指令信号記録部と、
前記指令信号記録部が前記全自動モードを記録している場合であって、前記信号受信部が前記火災検知信号を受信した場合に、自動的に前記消火剤放出装置へ前記放出指令信号を送信する全自動指令部と、
前記指令信号記録部が前記手動モードを記録している場合、前記手動スイッチからの指令に従って、前記消火剤放出装置へ前記放出指令信号を送信する手動指令部と、を備えた
ことを特徴とする。
本願発明の消火システムは、前記消火システムにおいて、
前記部屋内に人が存在するか否かを検知する人感センサを備え、
記制御装置の前記モード選択部は、前記全自動モード、前記手動モード、又は、前記人感センサが前記部屋内に人が存在することを検知している場合に手動で前記消火剤放出装置へ前記放出指令信号を送信し、該人感センサが該部屋内に人が存在することを検知していない場合に全自動で該消火剤放出装置へ該放出指令信号を送信するする半自動モード、の中のいずれかのモードを選択し、
前記制御装置の前記選択モード記憶部は、前記モード選択部によって選択されたモードをデータとして記憶し、
前記制御装置は、前記選択モード記憶部が前記半自動モードを記憶している時であって、前記人感センサが前記部屋内に人が存在することを検知している時、前記指令信号記録部に前記手動モードをデータとして記録させ、該選択モード記憶部が該半自動モードを記憶している時であって、該人感センサが該部屋内に人が存在することを検知していない時、該指令信号記録部に前記全自動モードをデータとして記録させる半自動処理部を備えた
ことを特徴とする。
本願発明の消火システムは、前記消火システムにおいて、
少なくとも前記制御装置を始動させる電源スイッチを備え、
前記制御装置は、前記電源スイッチをONにした時に前記選択モード記憶部に手動モードをデータとして記憶させる始動処理部を備えた
ことを特徴とする。
本願発明の消火システムは、前記消火システムにおいて、
前記手動スイッチ及び前記モード選択部は、前記部屋内に設置される
ことを特徴とする。
本願の明細書及び特許請求の範囲において「火災を検知する」とは、熱を検知すること、炎を検知すること、及び、煙を検知することを言う。
本発明の消火システムによれば、手動モードを選択しておけば、住人が部屋内に居る時には、住人が火災と判断した時のみ、消火剤放出装置から消火剤を放出することができる。このため、ガスコンロの火、煙草の火又は蝋燭の火を、火災検知装置が火災として検知しても、消火剤放出装置が消火剤を放出することはない。これにより、リン等の有害物質を含む消火剤が住人の身体に付着することはなく、安全上好ましい。また、本発明の消火システムによれば、全自動モードを選択しておけば、部屋内で火災が発生した場合、火災検知装置が火災を検知し、消火剤放出装置が自動的に部屋内に消火剤を放出することができる。このため、住人が外出中に火災が発生しても、部屋内に消火剤を放出して火災が拡大するのを防止できる。
本願発明に係る消火システムを示す構成図である。 図1の消火システムに使用する火災検知装置を示す断面図であり、同図(a)は火災を検知していない状態を示し、同図(b)は火災を検知した状態を示す。 図1の消火システムに使用する消火剤放出装置を示す回路図である。 図1の消火システムの全自動モードを示すフローチャートである。 図1の消火システムの手動モードを示すフローチャートである。 図1の消火システムの半自動モードを示すフローチャートである。 本願発明に係る消火システムの他の実施例を示す構成図である。
次に、本願発明の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。図1において、符号10は、本願発明に係る消火システムを示す。図1において、各装置、各機器又は各制御部同士を繋ぐ実線は、通信可能に接続されていることを示す。各装置、各機器又は各制御部の制御は、図示しないコンピュータによって行う。
(構成)
消火システム10は、図1に示すように、建築物の部屋内の火災を検知する火災検知装置12と、部屋内に消火剤を放出する消火剤放出装置14と、部屋内に人が存在するか否かを検知する人感センサ42と、火災検知装置12、消火剤放出装置14及び人感センサ42と通信可能な制御装置44と、を備える。
(火災検知装置)
火災検知装置12の種類は、熱を検知するもの、炎を検知するもの、煙を検知するもの等、特に限定されない。また、火災検知装置12は、火災を検知した時に警告音を発生する警告音発生手段(図示しない)を備える。例えば、熱を検知する火災検知装置の一例として、差動式の火災検知装置15を図2に示す。火災検知装置15は、空気を入れた感知容器16と、感知容器16の開口部18を塞ぐダイヤフラム20と、ダイヤフラム20の上部に固定された正電極22と、弾性変形することによって正電極22に離隔接近可能な負電極24と、を備える。火災検知装置15は、火災の熱によって感知容器16内の空気が膨張するとダイヤフラム20が押し上げられ、負電極24が弾性変形して正電極22に接触することにより、正電極22と負電極24との間で通電して火災を検知し、火災検知信号を制御装置44に送信できるように構成されている。火災検知装置15は、火災でない緩やかな温度上昇のときは、空気を抜いてダイヤフラム20が膨張しないように、リーク孔26が設けられている。
熱を検知する火災検知装置12として、炎の熱を検知する赤外線カメラ、熱によって歪むバイメタルを利用したもの、撚り合わせた2本の電線の被覆絶縁体が熱によって溶けることを利用したもの等であってもよい。炎を検知する火災検知装置12としては、炎から放射される紫外線を検知するUVトロンを有するもの、又は、炎から放射される赤外線を検知する焦電素子を有するもの等が挙げられる。従来からトイレにおいて使用されている喫煙時のライターの炎を検知する赤外線センサと同様のものでもよい。煙を検知する火災検知装置12としては、互いに離隔するが微弱なイオン電流が流れる一対の電極間に煙が侵入すると煙粒子がイオンに吸着して電流が減少することを利用したもの、又は、発光部から照射し受光部に当たる光が煙によって遮られ受光部に当たる光の量が減少することを利用したもの等が挙げられる。
火災検知装置12を設置する場所は、建築物の部屋内であって、天井又は壁に埋め込まれる。1つの部屋内に設置する火災検知装置12の数量は、1個又は複数個であって、特に限定されない。例えば、天井の4隅の各々に1個ずつ設置しても、四方の壁の各々に1個ずつ設置してもよい。
(消火剤放出装置)
消火剤放出装置14は、粉末の消火剤を放出するもの、液体の消火剤を放出するもの、気体の消火剤を放出するもの等、特に限定されない。液体の消火剤を放出するものとして、水道菅から水を導入して放出するものであってもよい。また、スプリンクラーであってもよい。
消火剤放出装置14の一例として、粉末の消火剤を放出する消火剤放出装置30を回路図で図3に示す。消火剤放出装置30は、加圧空気を入れた加圧タンク32と、ソレノイドバルブ34と、粉末の消火剤を入れた消火剤タンク36と、逆流防止弁38と、放出ノズル40とを備えて構成されている。消火剤放出装置30は、制御装置44からの放出指令信号の受信に基づいてソレノイドバルブ34の流体通路35を開放すると、加圧タンク32内の空気圧によって消火剤タンク36内の消火剤が放出ノズル40から放出されるように構成されている。粉末の消火剤の成分は、リン、炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウム等、特に限定されない。放出ノズル40は、手動で方向を変えることができる機構から構成されている。
消火剤放出装置30を設置する場所は、建築物の部屋内であって、天井又は壁に埋め込まれる。例えば、天井等の凹部内に放出ノズル40が配置され、放出ノズル40以外の消火剤タンク36等が天井等の裏側に配置される。消火剤タンク36は、交換可能な位置に配置される。1個の部屋内に設置する消火剤放出装置30の数量は、1個又は複数個であって、特に限定されない。例えば、天井の中央に1個設置しても、天井の4隅の各々に1個ずつ設置してもよい。
(人感センサ)
人感センサ42は、25℃〜45℃の温度を人の体温として検知すると制御装置44に検知信号を送信するように構成された赤外線センサから構成される。消火システム10は、人の体温を検知する赤外線カメラであってもよい。人感センサ42を設置する場所は、建築物の部屋内であって、天井又は壁に埋め込まれる。1個の部屋内に設置する人感センサ42の数量は、1個又は複数個であって、特に限定されない。例えば、天井の中央に1個設置しても、天井の4隅の各々に1個ずつ設置してもよい。
(制御装置)
制御装置44は、図1に示すように、火災検知装置12から火災検知信号を受信するように構成された信号受信部46を備える。消火システム10は、手動により消火剤放出装置14に放出指令信号又は放出停止信号を送信することが可能なように構成された手動スイッチ48を備える。制御装置44は、信号受信部46が火災検知信号を受信した場合に自動的に消火剤放出装置14に放出指令信号を送信する全自動モード、手動スイッチ48からの指令に従って消火剤放出装置14に放出指令信号を送信する手動モード、又は、人感センサ42が部屋内に人が存在することを検知している場合に手動で消火剤放出装置14へ放出指令信号を送信し、人感センサ42が部屋内に人が存在することを検知していない場合に全自動で消火剤放出装置14へ放出指令信号を送信する半自動モード、の中のいずれかのモードを選択するように構成されたモード選択部50を備える。手動スイッチ48及びモード選択部50は、例えば、押圧釦又はタッチパネル等から構成される。制御装置44は、モード選択部50によって選択されたモードをデータとして記憶するように構成された選択モード記憶部52、及び、モードが選択モード記憶部52に記憶された時に、選択モード記憶部52に記憶されたモードをデータとして記録するように構成された指令信号記録部54を備える。制御装置44は、選択モード記憶部52に記憶されたモードを表示するように構成された選択モード表示部55を備える。選択モード表示部55はLEDランプ又は液晶パネル等から構成される。制御装置44の中で、手動スイッチ48、モード選択部50及び選択モード表示部55は、建築物の部屋内に設置された1枚の制御パネル51に設けられる。
また、制御装置44は、図1に示すように、指令信号記録部54が全自動モードを記録している場合であって、信号受信部46が火災検知信号を受信した場合に、自動的に消火剤放出装置14へ放出指令信号を送信するように構成された全自動指令部56を備える。制御装置44は、指令信号記録部54が手動モードを記録している場合、手動スイッチ48からの指令に従って、消火剤放出装置14へ放出指令信号を送信するように構成された手動指令部58を備える。すなわち、全自動指令部56及び手動指令部58は、指令信号記録部54に記録されているモードに従って作動する。制御装置44は、選択モード記憶部52が半自動モードを記憶している時であって、人感センサ42が部屋内に人が存在することを検知している時、指令信号記録部54に手動モードをデータとして記録させ、選択モード記憶部52が半自動モードを記憶している時であって、人感センサ42が部屋内に人が存在することを検知していない時、指令信号記録部54に全自動モードをデータとして記録させるように構成された半自動処理部60を備える。制御装置44は、消火システム10全体を稼働させる電源スイッチ62、及び、電源スイッチ62をONにした時に選択モード記憶部52に手動モードをデータとして記憶させるように構成された始動処理部64を備える。
(作用)
以下に本願発明の作用を説明する。特に断らない限り時系列に沿って説明する。
消火システム10は、図1に示す電源スイッチ62をONにして始動させると、始動処理部64が選択モード記憶部52に自動的に手動モードをデータとして記憶させる。選択モード記憶部52が手動モードを記憶することにより、選択モード表示部55は手動モードを表示する。また、選択モード記憶部52が手動モードを記憶することにより、指令信号記録部54は手動モードをデータとして記録する。このため、始動時の短絡又は過電流等により、火災検知装置12が誤作動しても、住人が手動スイッチ48から消火剤放出信号を消火剤放出装置14に送信しない限り、消火剤放出装置14が消火剤を放出することはない。
(全自動モード)
住人が外出する時等には、モード選択部50により手動モードから全自動モードが選択される。全自動モードが選択された場合、図4に示すように、選択モード記憶部52は全自動モードをデータとして記憶し、選択モード表示部55は全自動モードを表示し、指令信号記録部54は全自動モードをデータとして記録する。次に、全自動指令部56は、信号受信部46が火災検知信号を受信するまで時間待ち(ループ)する。住人が外出等している時であって全自動モードである時に、部屋内で火災が発生すると、火災検知装置12は火災を検知し、信号受信部46に火災検知信号を送信する。火災検知装置12が図2に示す火災検知装置15である場合、負電極24が回転して正電極22に接触することにより、正電極22と負電極24との間で通電して火災を検知し、信号受信部46に火災検知信号を送信する。信号受信部46は、火災検知信号を受信し全自動指令部56に送信する。
全自動指令部56は、火災検知信号に基づいて消火剤放出装置14に放出指令信号を送信する。放出指令信号を受信した消火剤放出装置14は、部屋内に消火剤を放出する。消火剤の放出は、消火剤の放出が不可能となるまで行われる。消火剤放出装置14が図3に示す消火剤放出装置30である場合、放出指令信号に基づいてソレノイドバルブ34の流体通路35が開放され、加圧タンク32内の空気圧によって消火剤タンク36内の消火剤が放出ノズル40から放出される。消火剤の放出は、加圧タンク32内の空気圧が約1気圧になるまで行われる。
(手動モード)
住人は部屋内でモード選択部50から手動モード又は半自動モードを選択できる。手動モードが選択された場合、図5に示すように、選択モード記憶部52は手動モードをデータとして記憶し、選択モード表示部55は手動モードを表示し、指令信号記録部54は手動モードをデータとして記録する。次に、手動指令部58は、手動スイッチ48から放出指令信号を受信するまで時間待ち(ループ)する。部屋内で住人が火災を発見した場合、住人が手動スイッチ48を操作することにより、手動スイッチ48から手動指令部58に放出指令信号を送信する。手動指令部58は、手動スイッチ48から放出指令信号を受信すると、消火剤放出装置14に放出指令信号を送信する。放出指令信号を受信した消火剤放出装置14は、部屋内に消火剤を放出する。消火剤放出装置14が図3に示す消火剤放出装置30である場合、放出ノズル40の方向を手動で炎の方向へ向ける。
火災が小規模であり、住人が部屋内に居ても安全な場合、住人は部屋内で火災が消えていくのを確認する。住人は、火災が完全に消えたのを確認すると、手動スイッチ48を操作して、手動指令部58に放出停止信号を送信する。放出停止信号を受信した手動指令部58は、消火剤放出装置14に放出停止信号を送信する。放出停止信号を受信した消火剤放出装置14は、消火剤の放出を停止する。消火剤放出装置14が図3に示す消火剤放出装置30である場合、放出停止信号に基づいてソレノイドバルブ34の流体通路35が閉鎖され、消火剤タンク36内の消火剤が放出ノズル40まで到達しなくなり、消火剤の放出が停止される。火災が大規模であり、住人が部屋内に居ると危険な場合、住人は屋外へ避難し、消火剤の放出は、放出が不可能となるまで行われる。
(半自動モード)
全自動モード又は手動モードの状態において、住人は部屋内でモード選択部50から半自動モードを選択できる。半自動モードが選択された場合、図6に示すように、選択モード記憶部52は半自動モードをデータとして記憶し、選択モード表示部55は半自動モードを表示し、指令信号記録部54は手動モードをデータとして記録する。これにより、手動指令部58及び消火剤放出装置14が、上記手動モードと同様の処理を行う。この時、住人が部屋内に居るため、人感センサ42は人の存在を検知している。
住人が外出し、人感センサ42が人を検知しなくなると、半自動処理部60が指令信号記録部54に全自動モードをデータとして記録させる。これにより、全自動指令部56、火災検知装置12、信号受信部46及び消火剤放出装置14は、上記全自動モードと同様の処理を行う。住人が帰宅し、人感センサ42が人を検知すると、半自動処理部60が指令信号記録部54に手動モードをデータとして記録させる。これにより、手動指令部58及び消火剤放出装置14が、上記手動モードと同様の処理を行う。
(効果)
本発明の消火システム10によれば、手動モードを選択しておけば、住人が部屋内に居る時には、住人が火災と判断した時のみ、消火剤放出装置14から消火剤を放出することができる。このため、ガスコンロの火、煙草の火又は蝋燭の火を、火災検知装置12が火災として検知しても、消火剤放出装置14が消火剤を放出することはない。これにより、リン等の有害物質を含む消火剤が住人の身体に付着することはなく、安全上好ましい。また、本発明の消火システム10によれば、全自動モードを選択しておけば、部屋内で火災が発生した場合、火災検知装置12が火災を検知し、消火剤放出装置14が自動的に部屋内に消火剤を放出することができる。このため、住人が外出中に火災が発生しても、部屋内に消火剤を放出して火災が拡大するのを防止できる。
また、本発明の消火システム10によれば、半自動モードを選択しておけば、住人が外出中は全自動モードと同様の処理を行い、住人が部屋に居る時は手動モードと同様の処理を行うことができる。このため、住人が外出中と部屋に居る時とで、自動的に処理を切り替えることができる。すなわち、住人が外出中に部屋内で火災が発生した場合に、消火剤放出装置14が自動的に部屋内に消火剤を放出する処理と、住人が部屋内に居る時に住人が火災と判断した時のみ消火剤放出装置14から消火剤を放出する処理とを自動的に切り替えることができる。また、本発明の消火システム10によれば、電源スイッチ62をONにして始動させた時に、選択モード記憶部52が手動モードを記憶することにより、始動時の短絡又は過電流等により、火災検知装置12が誤作動しても、消火剤放出装置14が消火剤を放出することはない。このため、始動時に火災検知装置12が誤作動しても、部屋内の住人の身体に消火剤が付着することはなく、安全上好ましい。
以上、本願発明の一実施形態について説明したが、本願発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、図7に示す消火システム70であってもよい。消火システム70は、図1に示す消火システム10と同じ構成を備え、更に制御装置44と通信可能な携帯端末72を備える。携帯端末72は、制御装置44の選択モード記憶部52に記憶されているモードを受信するように構成された選択モード受信部74と、選択モード受信部74が受信したモードを携帯端末72のタッチパネル等に表示させて携帯端末72を保持する者がモードを確認するように構成された選択モード確認部76と、確認したモードを全自動モード又は半自動モードに切り替えて制御装置44の選択モード記憶部52に送信し、選択モード記憶部52に記憶されているモードを送信したモードに書き替えるように構成された選択モード切替部78と、を備える。選択モード切替部78は、全自動モード又は半自動モードから誤って手動モードへは切り替えることはできないように手動切替プロテクト部を備えて構成されている。
消火システム70によれば、部屋の住人が、携帯端末72を保持して外出中に、選択モード記憶部52から選択されているモードを受信して選択モード確認部76によって確認することができる。また、住人は、確認したモードを全自動モード又は半自動モードに切り替えて選択モード記憶部52に書き込むことができる。例えば、住人が部屋に居る時に手動モードを選択し、そのまま外出した時、選択モード記憶部52に手動モードが記憶されているのを確認して、選択モード記憶部52に全自動モード又は半自動モードを書き込むことができる。これにより、火災検知装置12が火災を検知した場合に消火剤放出装置14から消火剤を放出することができる。住人の外出中に手動モードのままの状態が続くのを防止して、火災が発生したのに消火剤放出装置14から消火剤が放出されないことを防止できる。また、携帯端末72から手動モードへ誤って切り替えてしまうことがないように構成され、外出中に手動モードへ切り替わってしまったために火災が発生したのに消火剤放出装置14から消火剤が放出されないことを防止できる。
以上、本願発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、本願発明は図示した実施形態に限定されない。例えば、部屋内の火災の発生位置を検知する火災発生位置検知装置と、検知した発生位置に従って消火剤放出装置の方向を変える方向変換装置と、を備えてもよい。火災発生位置検知装置は、例えば、部屋全体を検知範囲とする1又は複数の赤外線カメラである。方向変換装置は、例えば、図3に示す消火剤放出装置30の放出ノズル40の方向を、赤外線カメラで検知した火災発生位置へ向けるロボットシステムである。
また、半自動モードにおいて、部屋内に人が居ることを人感センサ42が検知し、指令信号記憶部54に手動モードを記憶させた状態で、火災検知装置12が火災を検知した後、タイマーが記憶する一定時間(例えば1分間)経過後に、指令信号記憶部54に全自動モードを記憶させてもよい。部屋内の人の体が不自由で火災を発見しても手動スイッチ48を操作できない場合でも、自動的に消火剤放出装置14から部屋内へ消火剤を放出でき、火災によるケガ又は焼死を防止できる。
また、手動モードにおいて、人感センサ42が人を一定の長時間(例えば1時間)検知しない場合に、指令信号記憶部54に全自動モードを記憶させてもよい。手動モードにした状態で外出してしまっても、指令信号記憶部54に全自動モードを記憶させて、全自動モードと同様の処理が行われる。
10、70:消火システム
12、15:火災検知装置
14、30:消火剤放出装置
42:人感センサ
44:制御装置
46:信号受信部
48:手動スイッチ
50:モード選択部
51:制御パネル
52:選択モード記憶部
54:指令信号記録部
56:全自動指令部
58:手動指令部
60:半自動処理部
62:電源スイッチ
64:始動処理部

Claims (3)

  1. 建築物の部屋内の火災を検知する火災検知装置と、
    前記部屋内に消火剤を放出する消火剤放出装置と、
    前記火災検知装置及び前記消火剤放出装置と通信可能な制御装置と、
    前記部屋内に人が存在するか否かを検知する人感センサと、
    を備えた消火システムであり、
    前記制御装置は、
    前記火災検知装置から火災検知信号を受信する信号受信部と、
    前記消火剤放出装置に放出指令信号を送信することが可能な手動スイッチと、
    前記信号受信部が前記火災検知信号を受信した場合に自動的に前記消火剤放出装置に前記放出指令信号を送信する全自動モード、又は、前記手動スイッチからの指令に従って前記消火剤放出装置に前記放出指令信号を送信する手動モード、の中のいずれかのモードを選択するモード選択部と、
    前記モード選択部によって選択されたモードをデータとして記憶する選択モード記憶部と、
    前記全自動モード又は前記手動モードが前記選択モード記憶部に記憶された時に、該記憶されたモードをデータとして記録する指令信号記録部と、
    前記指令信号記録部が前記全自動モードを記録している場合であって、前記信号受信部が前記火災検知信号を受信した場合に、自動的に前記消火剤放出装置へ前記放出指令信号を送信する全自動指令部と、
    前記指令信号記録部が前記手動モードを記録している場合、前記手動スイッチからの指令に従って、前記消火剤放出装置へ前記放出指令信号を送信する手動指令部と、
    を備え、
    前記制御装置の前記モード選択部は、前記全自動モード、前記手動モード、又は、前記人感センサが前記部屋内に人が存在することを検知している場合に手動で前記消火剤放出装置へ前記放出指令信号を送信し、該人感センサが該部屋内に人が存在することを検知していない場合に全自動で該消火剤放出装置へ該放出指令信号を送信する半自動モード、の中のいずれかのモードを選択し、
    前記制御装置の前記選択モード記憶部は、前記モード選択部によって選択されたモードをデータとして記憶し、
    前記制御装置は、前記選択モード記憶部が前記半自動モードを記憶している時であって、前記人感センサが前記部屋内に人が存在することを検知している時、前記指令信号記録部に前記手動モードをデータとして記録させ、該選択モード記憶部が該半自動モードを記憶している時であって、該人感センサが該部屋内に人が存在することを検知していない時、該指令信号記録部に前記全自動モードをデータとして記録させる半自動処理部を備え
    火システム。
  2. 少なくとも前記制御装置を始動させる電源スイッチを備え、
    前記制御装置は、前記電源スイッチをONにした時に前記選択モード記憶部に手動モードをデータとして記憶させる始動処理部を備えた請求項に記載する消火システム。
  3. 前記手動スイッチ及び前記モード選択部は、前記部屋内に設置される請求項1又は2に記載する消火システム。
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