JP6604609B2 - 消火システム - Google Patents
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Description
建築物の部屋内の火災を検知する火災検知装置と、
前記部屋内の所定位置に消火剤を放出する消火剤放出装置と、
前記火災検知装置及び前記消火剤放出装置と通信可能な制御装置と、を備えた消火システムであり、
前記制御装置は、
前記火災検知装置から火災検知信号を受信する信号受信部と、
前記消火剤放出装置に放出指令信号を送信することが可能な手動スイッチと、
前記信号受信部が前記火災検知信号を受信した場合に自動的に前記消火剤放出装置に前記放出指令信号を送信する全自動モード、又は、前記手動スイッチからの指令に従って前記消火剤放出装置に前記放出指令信号を送信する手動モード、の中のいずれかのモードを選択するモード選択部と、
前記モード選択部によって選択されたモードをデータとして記憶する選択モード記憶部と、
前記全自動モード又は前記手動モードが前記選択モード記憶部に記憶された時に、該記憶されたモードをデータとして記録する指令信号記録部と、
前記指令信号記録部が前記全自動モードを記録している場合であって、前記信号受信部が前記火災検知信号を受信した場合に、自動的に前記消火剤放出装置へ前記放出指令信号を送信する全自動指令部と、
前記指令信号記録部が前記手動モードを記録している場合、前記手動スイッチからの指令に従って、前記消火剤放出装置へ前記放出指令信号を送信する手動指令部と、を備えた
ことを特徴とする。
本願発明の消火システムは、前記消火システムにおいて、
前記部屋内に人が存在するか否かを検知する人感センサを備え、
記制御装置の前記モード選択部は、前記全自動モード、前記手動モード、又は、前記人感センサが前記部屋内に人が存在することを検知している場合に手動で前記消火剤放出装置へ前記放出指令信号を送信し、該人感センサが該部屋内に人が存在することを検知していない場合に全自動で該消火剤放出装置へ該放出指令信号を送信するする半自動モード、の中のいずれかのモードを選択し、
前記制御装置の前記選択モード記憶部は、前記モード選択部によって選択されたモードをデータとして記憶し、
前記制御装置は、前記選択モード記憶部が前記半自動モードを記憶している時であって、前記人感センサが前記部屋内に人が存在することを検知している時、前記指令信号記録部に前記手動モードをデータとして記録させ、該選択モード記憶部が該半自動モードを記憶している時であって、該人感センサが該部屋内に人が存在することを検知していない時、該指令信号記録部に前記全自動モードをデータとして記録させる半自動処理部を備えた
ことを特徴とする。
本願発明の消火システムは、前記消火システムにおいて、
少なくとも前記制御装置を始動させる電源スイッチを備え、
前記制御装置は、前記電源スイッチをONにした時に前記選択モード記憶部に手動モードをデータとして記憶させる始動処理部を備えた
ことを特徴とする。
本願発明の消火システムは、前記消火システムにおいて、
前記手動スイッチ及び前記モード選択部は、前記部屋内に設置される
ことを特徴とする。
消火システム10は、図1に示すように、建築物の部屋内の火災を検知する火災検知装置12と、部屋内に消火剤を放出する消火剤放出装置14と、部屋内に人が存在するか否かを検知する人感センサ42と、火災検知装置12、消火剤放出装置14及び人感センサ42と通信可能な制御装置44と、を備える。
火災検知装置12の種類は、熱を検知するもの、炎を検知するもの、煙を検知するもの等、特に限定されない。また、火災検知装置12は、火災を検知した時に警告音を発生する警告音発生手段(図示しない)を備える。例えば、熱を検知する火災検知装置の一例として、差動式の火災検知装置15を図2に示す。火災検知装置15は、空気を入れた感知容器16と、感知容器16の開口部18を塞ぐダイヤフラム20と、ダイヤフラム20の上部に固定された正電極22と、弾性変形することによって正電極22に離隔接近可能な負電極24と、を備える。火災検知装置15は、火災の熱によって感知容器16内の空気が膨張するとダイヤフラム20が押し上げられ、負電極24が弾性変形して正電極22に接触することにより、正電極22と負電極24との間で通電して火災を検知し、火災検知信号を制御装置44に送信できるように構成されている。火災検知装置15は、火災でない緩やかな温度上昇のときは、空気を抜いてダイヤフラム20が膨張しないように、リーク孔26が設けられている。
消火剤放出装置14は、粉末の消火剤を放出するもの、液体の消火剤を放出するもの、気体の消火剤を放出するもの等、特に限定されない。液体の消火剤を放出するものとして、水道菅から水を導入して放出するものであってもよい。また、スプリンクラーであってもよい。
人感センサ42は、25℃〜45℃の温度を人の体温として検知すると制御装置44に検知信号を送信するように構成された赤外線センサから構成される。消火システム10は、人の体温を検知する赤外線カメラであってもよい。人感センサ42を設置する場所は、建築物の部屋内であって、天井又は壁に埋め込まれる。1個の部屋内に設置する人感センサ42の数量は、1個又は複数個であって、特に限定されない。例えば、天井の中央に1個設置しても、天井の4隅の各々に1個ずつ設置してもよい。
制御装置44は、図1に示すように、火災検知装置12から火災検知信号を受信するように構成された信号受信部46を備える。消火システム10は、手動により消火剤放出装置14に放出指令信号又は放出停止信号を送信することが可能なように構成された手動スイッチ48を備える。制御装置44は、信号受信部46が火災検知信号を受信した場合に自動的に消火剤放出装置14に放出指令信号を送信する全自動モード、手動スイッチ48からの指令に従って消火剤放出装置14に放出指令信号を送信する手動モード、又は、人感センサ42が部屋内に人が存在することを検知している場合に手動で消火剤放出装置14へ放出指令信号を送信し、人感センサ42が部屋内に人が存在することを検知していない場合に全自動で消火剤放出装置14へ放出指令信号を送信する半自動モード、の中のいずれかのモードを選択するように構成されたモード選択部50を備える。手動スイッチ48及びモード選択部50は、例えば、押圧釦又はタッチパネル等から構成される。制御装置44は、モード選択部50によって選択されたモードをデータとして記憶するように構成された選択モード記憶部52、及び、モードが選択モード記憶部52に記憶された時に、選択モード記憶部52に記憶されたモードをデータとして記録するように構成された指令信号記録部54を備える。制御装置44は、選択モード記憶部52に記憶されたモードを表示するように構成された選択モード表示部55を備える。選択モード表示部55はLEDランプ又は液晶パネル等から構成される。制御装置44の中で、手動スイッチ48、モード選択部50及び選択モード表示部55は、建築物の部屋内に設置された1枚の制御パネル51に設けられる。
以下に本願発明の作用を説明する。特に断らない限り時系列に沿って説明する。
住人が外出する時等には、モード選択部50により手動モードから全自動モードが選択される。全自動モードが選択された場合、図4に示すように、選択モード記憶部52は全自動モードをデータとして記憶し、選択モード表示部55は全自動モードを表示し、指令信号記録部54は全自動モードをデータとして記録する。次に、全自動指令部56は、信号受信部46が火災検知信号を受信するまで時間待ち(ループ)する。住人が外出等している時であって全自動モードである時に、部屋内で火災が発生すると、火災検知装置12は火災を検知し、信号受信部46に火災検知信号を送信する。火災検知装置12が図2に示す火災検知装置15である場合、負電極24が回転して正電極22に接触することにより、正電極22と負電極24との間で通電して火災を検知し、信号受信部46に火災検知信号を送信する。信号受信部46は、火災検知信号を受信し全自動指令部56に送信する。
住人は部屋内でモード選択部50から手動モード又は半自動モードを選択できる。手動モードが選択された場合、図5に示すように、選択モード記憶部52は手動モードをデータとして記憶し、選択モード表示部55は手動モードを表示し、指令信号記録部54は手動モードをデータとして記録する。次に、手動指令部58は、手動スイッチ48から放出指令信号を受信するまで時間待ち(ループ)する。部屋内で住人が火災を発見した場合、住人が手動スイッチ48を操作することにより、手動スイッチ48から手動指令部58に放出指令信号を送信する。手動指令部58は、手動スイッチ48から放出指令信号を受信すると、消火剤放出装置14に放出指令信号を送信する。放出指令信号を受信した消火剤放出装置14は、部屋内に消火剤を放出する。消火剤放出装置14が図3に示す消火剤放出装置30である場合、放出ノズル40の方向を手動で炎の方向へ向ける。
全自動モード又は手動モードの状態において、住人は部屋内でモード選択部50から半自動モードを選択できる。半自動モードが選択された場合、図6に示すように、選択モード記憶部52は半自動モードをデータとして記憶し、選択モード表示部55は半自動モードを表示し、指令信号記録部54は手動モードをデータとして記録する。これにより、手動指令部58及び消火剤放出装置14が、上記手動モードと同様の処理を行う。この時、住人が部屋内に居るため、人感センサ42は人の存在を検知している。
本発明の消火システム10によれば、手動モードを選択しておけば、住人が部屋内に居る時には、住人が火災と判断した時のみ、消火剤放出装置14から消火剤を放出することができる。このため、ガスコンロの火、煙草の火又は蝋燭の火を、火災検知装置12が火災として検知しても、消火剤放出装置14が消火剤を放出することはない。これにより、リン等の有害物質を含む消火剤が住人の身体に付着することはなく、安全上好ましい。また、本発明の消火システム10によれば、全自動モードを選択しておけば、部屋内で火災が発生した場合、火災検知装置12が火災を検知し、消火剤放出装置14が自動的に部屋内に消火剤を放出することができる。このため、住人が外出中に火災が発生しても、部屋内に消火剤を放出して火災が拡大するのを防止できる。
12、15:火災検知装置
14、30:消火剤放出装置
42:人感センサ
44:制御装置
46:信号受信部
48:手動スイッチ
50:モード選択部
51:制御パネル
52:選択モード記憶部
54:指令信号記録部
56:全自動指令部
58:手動指令部
60:半自動処理部
62:電源スイッチ
64:始動処理部
Claims (3)
- 建築物の部屋内の火災を検知する火災検知装置と、
前記部屋内に消火剤を放出する消火剤放出装置と、
前記火災検知装置及び前記消火剤放出装置と通信可能な制御装置と、
前記部屋内に人が存在するか否かを検知する人感センサと、
を備えた消火システムであり、
前記制御装置は、
前記火災検知装置から火災検知信号を受信する信号受信部と、
前記消火剤放出装置に放出指令信号を送信することが可能な手動スイッチと、
前記信号受信部が前記火災検知信号を受信した場合に自動的に前記消火剤放出装置に前記放出指令信号を送信する全自動モード、又は、前記手動スイッチからの指令に従って前記消火剤放出装置に前記放出指令信号を送信する手動モード、の中のいずれかのモードを選択するモード選択部と、
前記モード選択部によって選択されたモードをデータとして記憶する選択モード記憶部と、
前記全自動モード又は前記手動モードが前記選択モード記憶部に記憶された時に、該記憶されたモードをデータとして記録する指令信号記録部と、
前記指令信号記録部が前記全自動モードを記録している場合であって、前記信号受信部が前記火災検知信号を受信した場合に、自動的に前記消火剤放出装置へ前記放出指令信号を送信する全自動指令部と、
前記指令信号記録部が前記手動モードを記録している場合、前記手動スイッチからの指令に従って、前記消火剤放出装置へ前記放出指令信号を送信する手動指令部と、
を備え、
前記制御装置の前記モード選択部は、前記全自動モード、前記手動モード、又は、前記人感センサが前記部屋内に人が存在することを検知している場合に手動で前記消火剤放出装置へ前記放出指令信号を送信し、該人感センサが該部屋内に人が存在することを検知していない場合に全自動で該消火剤放出装置へ該放出指令信号を送信する半自動モード、の中のいずれかのモードを選択し、
前記制御装置の前記選択モード記憶部は、前記モード選択部によって選択されたモードをデータとして記憶し、
前記制御装置は、前記選択モード記憶部が前記半自動モードを記憶している時であって、前記人感センサが前記部屋内に人が存在することを検知している時、前記指令信号記録部に前記手動モードをデータとして記録させ、該選択モード記憶部が該半自動モードを記憶している時であって、該人感センサが該部屋内に人が存在することを検知していない時、該指令信号記録部に前記全自動モードをデータとして記録させる半自動処理部を備えた
消火システム。 - 少なくとも前記制御装置を始動させる電源スイッチを備え、
前記制御装置は、前記電源スイッチをONにした時に前記選択モード記憶部に手動モードをデータとして記憶させる始動処理部を備えた請求項1に記載する消火システム。 - 前記手動スイッチ及び前記モード選択部は、前記部屋内に設置される請求項1又は2に記載する消火システム。
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