JP6603872B2 - 脈波センサ - Google Patents

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本発明は、生体の脈波を測定する脈波センサに関する。
脈波を測定することで生体情報を得ることができる。血液中のヘモグロビンがある波長の光を吸収し易く、脈波に同期して血管が拡張または収縮することに着目し、生体に光を照射し反射または透過した光を受光する脈波の測定方法は知られている。生体に動きがあるときには、体動による影響を受けるので、脈波の測定精度が低下する。体動の影響を排除するために、体動を検知した際には、脈波を出力しない脈波センサは知られている(特許文献1参照。)。
特開2000−107147号公報
上記従来の脈波センサは、常に体動が生じているときには、脈波の測定はできなくなるという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決し、体動が生じているときにも脈波を測定できる脈波センサを提供する。
請求項1に記載の発明は、第1の波長の光を発光する第1の発光素子及び第2の発光素子と、第1の波長とは異なる第2の波長の光を発光する第3の発光素子及び第4の発光素子と、受光素子とを備え、第1の発光素子と第3の発光素子との間の距離は、第1の発光素子と第4の発光素子との間の距離よりも短くなるように配置される、脈波センサである。この発明は、第1の発光素子と第3の発光素子との間の距離が短いことにより、より正確に体動成分を検出することができる。脈波センサは、動脈の拡張/収縮による信号(脈波成分)と体動による信号(体動成分)を検出する。ここで、体動成分をより正確に検出することができれば、体動成分の除去をより正確に実施することができ、静止状態の脈波をより正確に測定することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、平面視において、第1の発光素子及び第2の発光素子は、受光素子を中心に点対称となるように配置され、平面視において、第3の発光素子及び第4の発光素子は、受光素子を中心に点対称となるように配置される。この発明は、より正確に体動成分を検出することが可能である。
請求項3に記載の発明は、第1の発光素子、第2の発光素子、第3の発光素子、第4の発光素子及び受光素子を覆うカバーを備え、第1の発光素子と第3の発光素子との間の距離は、第1の発光素子の発光点からカバー上面までの距離に比べて短い。この発明は、基板からカバーまでの距離が短いときに、第1の発光素子と第3の発光素子との間の距離が短いことによる体動成分をより正確に検出することができるという効果がより顕著になる。
請求項4に記載の発明は、第1の発光素子の上面の面積は受光素子の上面の面積よりも小さく、第1の発光素子の高さは受光素子の高さよりも高い。この発明は、発光素子の高さを受光素子の高さよりも高くすると、発光素子から直接受光素子に光が入射しなくなるため、迷光が少なくなる。また、受光素子の面積が大きい方が、より確実に、測定対象から反射された光を受光しやすくなる。
請求項5に記載の発明は、第1の面と前記第1の面とは反対側の第2の面を有す基板を備え、第1の面の上に、第1の発光素子、第2の発光素子、第3の発光素子、第4の発光素子、及び受光素子が配置され、第2の面に受光素子からの信号を処理する回路が配置されている。この発明は、受光素子と回路との距離を短くすることにより、受光素子からの信号にノイズ成分が乗りにくい。そのため、より正確に脈波を検出することが可能である。
請求項6に記載の発明は、第1の波長の光を発光する第5の発光素子及び第6の発光素子と、第2の波長の光を発光する第7の発光素子及び第8の発光素子とをさらに備え、第5の発光素子と第7の発光素子との間の距離は、第5の発光素子と第8の発光素子との間の距離よりもながく短くなるように配置される。この発明は、体動が第1の方向の場合には、第1〜第4の発光素子及び受光素子の第1の群(第1の方向に伸びるように配置)に対する体動の影響は小さくなる。一方、体動が第2の方向(第1の方向とは異なる)の場合には、第5〜第8の発光素子及び受光素子の第2の群(第2の方向に伸びるように配置)に対する体動の影響は小さくなる。このようにして、第1の群か第2の群か、体動の影響の小さな群を選択して、脈波を計算することが可能となる。そのため、より正確に、脈波を計算することが可能となる。
請求項7に記載の発明は、第1の発光素子と第3の発光素子との間の距離は、第5の発光素子と第7の発光素子との間の距離と等しい。この発明は、第1の群と第2の群は、同様のセットであることが好ましい。
請求項8に記載の発明は、平面視において、第5の発光素子及び第6の発光素子は、受光素子を中心に点対称となるように配置され、平面視において、第7の発光素子及び第8の発光素子は、受光素子を中心に点対称となるように配置される。この発明は、より正確に体動成分を検出することが可能である。
請求項9に記載の発明は、第1の発光素子と第3の発光素子とを通過する仮想線は、第5の発光素子と第7の発光素子とを通過する仮想線に対して垂直である。この発明は、より正確に体動成分を検出することが可能である。
請求項10に記載の発明は、第1の発光素子と第3の発光素子との間の距離は、第1の発光素子と第4の発光素子との間の距離の25%以下である。この発明は、より正確に体動成分を検出することが可能である。
請求項11に記載の発明は、第1の発光素子、第2の発光素子、第3の発光素子、第4の発光素子及び受光素子を覆うカバーを備え、第1の発光素子からの光のうち、発光強度が最大点の半分となるような光がカバーに描く第1の領域の面積を照射面積S1とし、第2の発光素子からの光のうち、発光強度が最大点の半分となるような光がカバーに描く第2の領域の面積を照射面積S2とし、第1の領域と第2の領域が重なる第3の領域の面積を照射面積S3とすると、S3>0.5×(S1+S2)/2の関係式を満たす。この発明は、より正確に体動成分を検出することができる。
請求項12に記載の発明は、第1の発光素子、第2の発光素子、第3の発光素子、第4の発光素子及び受光素子を覆うカバーを備え、カバーは、透光性部材からなる。この発明は、発光素子からの光が、測定対象に到達するようにカバーは透光性部材から構成されることが望ましい。ただし、部分的に遮光膜などの遮光部材が配置されていても構わない。発光素子からの光が測定対象に届き、反射された光が受光素子に届くような構成であれば構わない。
請求項13に記載の発明は、透光性部材はポリカーボネート、又はアクリルからなる樹脂である。この発明は、強度を考慮した場合、カバーは樹脂材料から構成されることが好ましい。
請求項14に記載の発明は、第1の面と第1の面とは反対側の第2の面を有す基板を備え、第1の面の上に、第1の発光素子、第2の発光素子、第3の発光素子、第4の発光素子、及び受光素子が配置され、基板は、プリント基板である。
請求項15に記載の発明は、第1の波長の光が測定対象に反射され受光素子で検出した信号の周波数解析結果を第1のスペクトルとし、第2の波長の光が測定対象に反射され受光素子で検出した信号の周波数解析結果を第2のスペクトルとし、第1のスペクトルと第2のスペクトルを比較し、脈拍を計算する。
請求項16に記載の発明は、第1のスペクトルのピーク値T1と第2のスペクトルのピーク値T2を比較し、T1がT2よりも大きいときは、第1のスペクトルから脈拍を算出し、T1がT2よりも小さいときは、第1のスペクトルと第2のスペクトルの差分スペクトルから脈拍を算出する。この発明は、第1のスペクトルと第2のスペクトルを比較すると、体動成分におけるスペクトルは略同じになる一方、脈波成分におけるスペクトルは異なる。そこで、2つのスペクトルの差分を取ることで、体動成分を除去して、より正確な脈拍を算出することが可能となる。
請求項17に記載の発明は、第1の波長に対するヘモグロビンの吸収係数は、前記第2の波長に対するヘモグロビンの吸収係数より大きい。
請求項18に記載の発明は、第1の波長は、400nm以上590nm以下の波長であり、第2の波長は、620nm以上750nm以下の波長である。この発明は、上記波長領域の波長の光を利用することで、より正確に脈拍を算出することが可能である。第1の波長の光としては、例えば、緑色光が考えられる。第2の波長の光としては、例えば、赤色光が考えられる。
本発明は、静止状態の脈波をより正確に測定する脈波センサを提供する。
脈波センサの概念図 脈波の波形写真 本発明の実施の形態1における脈波センサの平面図 同脈波センサの正面図 同脈波センサの出力波形図 同脈波センサの出力の周波数分析図 同脈波センサのアルゴリズムを表す図 同脈波センサの脈拍計算の概念図 同脈波センサの照射光の概念図 本発明の実施の形態2における脈波センサの正面図 本発明の実施の形態3における脈波センサの正面図 本発明の実施の形態4における脈波センサの平面図 本発明の実施の形態4における脈波センサの正面図
(脈波センサの概要)
本発明の脈波センサの説明に先立ち、脈波センサの概要について簡単に説明する。
図1は脈波センサの概念図、図2は脈波の波形写真である。脈波センサ10は基板11、発光素子12、受光素子13、およびカバー14を有する。発光素子12から発せられる光は発光31として指20に向けて照射され、指20で反射し受光32として受光素子13へ到着する。指20の内部には血管が存在し、血管には血液が流れている。心臓による脈により血管は拡張するので、血管の拡張がわかれば脈波も分る。血液中のヘモグロビンは緑の光を吸収しやすいので、発光素子12から緑の光を照射すると、血管の収縮に応じて受光素子13が受け取る光量が変化する。脈波センサ10は以上の原理によって脈波を検出する。図2に示す脈波の波形は理想状態で検出した波形である。
(実施の形態1)
図3は本発明の実施の形態1における脈波センサの平面図、図4は同脈波センサの正面図である。
脈波センサ100は、第1の発光素子111、第2の発光素子112、第3の発光素子113、第4の発光素子114、および受光素子121を有する。第1の発光素子111、および第2の発光素子112はそれぞれ第1の波長の光を発光する。第3の発光素子113、および第4の発光素子114はそれぞれ第1の波長とは異なる波長である第2の波長の光を発光する。血液中のヘモグロビンは第2の波長の光より第1の波長の光を多く吸収する。即ち、第1の波長の光は第2の波長の光のヘモグロビンによる吸収係数よりも大きい。より具体的には、第1の波長は400nm〜590nmであり色相としては緑色、第2の波長は620nm〜750nmであり色相としては赤色が好ましい。第1の発光素子111、第2の発光素子112、第3の発光素子113、および第4の発光素子114は、例えば、それぞれ発光ダイオードである。受光素子121は、例えば、フォトダイオードまたはフォトトランジスタである。
脈波センサ100は、さらに、基板101、側壁102、側壁103、側壁104、側壁105、およびカバー106を有する。基板101は、例えばプリント基板でもある。基板101は第1の面101Aと、これの反対側の第2の面101Bとを有する。第1の発光素子111、第2の発光素子112、第3の発光素子113、第4の発光素子114、および受光素子121は基板101の第1の面101Aに実装されている。側壁102、側壁103、側壁104、および側壁105は周囲の光が受光素子121に入らないように遮光する機能を有する。カバー106は、発光素子からの光が測定対象に届き、反射された光が受光素子121に届くような構成であれば構わない。カバー106は透光性部材からなる。好ましくは、透光性部材はポリカーボネート、又はアクリルからなる樹脂である。強度を考慮した場合、カバーは樹脂材料から構成されることが好ましい。カバー106は、部分的に遮光膜などの遮光部材が配置されていても構わない。使用時にはカバー106の上面に指(図示せず)を配置する。
第1の発光素子111、および第2の発光素子112は同時に発光する。第3の発光素子113、および第4の発光素子114も同時に発光する。第1の発光素子111、および第2の発光素子112と第3の発光素子113、および第4の発光素子114とは異なったタイミングで発光し、両者が同時に発光することはない。
図5は実施の形態1の脈波センサの出力波形図である。この出力波形図は、腕に脈波センサを配置させて脈波を測定しているときの波形である。図の横軸は時間であり、縦軸は出力である。図中の第1の波形201は第1の発光素子111、および第2の発光素子112が照射した第1の波長の光の反射光を受光素子121が受けることによる出力である。第2の波形202は第3の発光素子113、および第4の発光素子114が照射した第2の波長の光の反射光を受光素子121が受けることによる出力である。図5は第1の波形201のグラフと第2の波形202のグラフとを横軸を揃えて縦方向に並べて表示している。図5の縦軸の目盛りは第1の波形201のグラフと第2の波形202のグラフとでは同一の倍率ではない。分りやすいように、縦軸方向を拡大または縮小している。
図5に示した領域Aは、腕を静止させたときの出力波形である。領域Bの波形は、腕を振っているときの出力波形であり、領域Cの波形は手首を振っているときの出力波形である。腕を振る周期および手首を振る周期は共に2Hzである。
第1の波形201は脈波による出力変化だけでなく、腕や手首の動き、即ち体動による出力変化を含む。これに対し、第2の波形202の出力変化は、主として体動による。領域Bまたは領域Cにおいて、第1の波形201および第2の波形202は共に体動による影響を受けており、領域Bよりも領域Cの方がその影響が大きい。図5のDは領域C中の第1の波形201であり、Eは領域C中の第2の波形202である。
図6は脈波センサの出力の周波数分析図である。図6の横軸は周波数、縦軸は出力である。第1のスペクトル203は図5におけるDの部分を周波数分析した波形である。同様に、第2のスペクトル204は図5におけるEの部分を周波数分析した波形である。周波数分析は、FFT(Fast Fourier Transform、高速フーリエ変換)によって行なわれる。図6の第1のスペクトル203のFの部分と第2のスペクトル204のGの部分は形状が似ている。従って、この部分は体動による周波数成分と考えられる。
図7は本発明の実施の形態1における脈波センサのアルゴリズム図、図8は同脈波センサの脈拍計算の概念図である。第1のスペクトル203のピーク値T1と第2のスペクトル204のピーク値T2とを比較し、T1がT2以上であるとき、脈波センサ100は通常のアルゴリズムを行い、脈拍を計算する。一方、T1がT2未満の場合、体動除去アルゴリズムへ進み、それぞれの波形のピーク値で規格化し、第1のスペクトル203から第2のスペクトル204を減じ、脈拍を計算する。脈拍の計算は、ピーク値およびその前後を重み付けして行なう。図8は、体動除去アルゴリズムへ進んだときの波形を示す。具体的には、第1のスペクトル203と第2のスペクトル204をそれぞれピーク値で規格化後に第1のスペクトル203から第2のスペクトル204を減じた波形である。ピーク値の前後は、ピーク値の周波数の0.2Hz上下した周波数の値を採用している。図8において、ピークPは1.3Hz、ピーク前Qは1.1Hz、ピーク後Rは1.5Hzである。脈拍の計算は、例えば図8の場合、各ピークP,Q,Rの値をp,q,rとした時、(1.3×p+1.1×q+1.5×r)/(p+q+r)により計算される。なお、脈波センサ100は、体動除去アルゴリズムではなく、通常アルゴリズムの場合にも、同様にして脈拍の計算を行なう。
図9は同脈波センサの照射光の概念図である。第1の発光素子111からの光のうち、発光強度が最大点の半分となるような光がカバーに描く第1の領域をS_green、その面積を照射面積S1とし、第3の発光素子113からの光のうち、発光強度が最大点の半分となるような光がカバーに描く第2の領域をS_red、その面積を照射面積S2とし、第1の領域と第2の領域が重なる第3の領域の面積を照射面積S3とすると、
S3>0.5×(S1+S2)/2
の関係式を満たしている。これにより、より正確に体動成分を検出することができる。
このような関係にするための、各種寸法について説明する。第1の発光素子111と第3の発光素子113の照射光角は共にθ、第1の発光素子111と第3の発光素子113間の距離をX、第1の発光素子111および第3の発光素子113のそれぞれとカバー106との距離をY、カバー106の厚みをt、カバー106の屈折率をnとする。屈折率nは第1の発光素子111からの照射光と第3の発光素子113からの照射光とはともに同じとする。脈波センサ100の表面における照射光の半径をとする。
r=Y/tan(π/2−θ)+t/tan(π/2−arcsin(sin(θ/n))
S=r(θ−sinθ
但し、θ=arccos((X−2r)/(2r))、S1=S2=πr
以上のようにして、設定することができる。
第1の発光素子111と第3の発光素子113との間の距離は、第1の発光素子111と第4の発光素子114との間の距離の25%以下とすることが好ましい。これにより、より正確に体動成分を検出することが可能である。
実施の形態1の脈波センサ100は、第1の発光素子111と第3の発光素子113との距離は、第1の発光素子111と第4の発光素子114の距離より短いので、より正確に体動成分を検出することができる。
さらに、第1の発光素子111と第2の発光素子112とを受光素子121を中心に点対称に配置し、第3の発光素子113と第4の発光素子114も受光素子121を中心に点対称に配置してもよい。この場合にはより正確に体動成分を検出することができる。
脈波センサ100は第1の発光素子111、第2の発光素子112、第3の発光素子113、および第4の発光素子114、受光素子121を覆うカバー106を有し、第1の発光素子111と第3の発光素子113との間の距離は、第1の発光素子111の発光点からカバー106上面までの距離に比べて短くしてよい。この場合にはより正確に体動成分を検出することができる。
本実施の形態の脈波センサ100は、第1のスペクトルのピーク値T1と第2のスペクトルのピーク値T2を比較し、T1がT2以上のときは、第1のスペクトルから脈拍を算出し、T1がT2よりも小さいときは、第1のスペクトルと第2のスペクトルの差分スペクトルから脈拍を算出する。第1のスペクトルと第2のスペクトルを比較すると、体動成分におけるスペクトルは略同じになる一方、脈波成分におけるスペクトルは異なる。そこで、2つのスペクトルの差分を取ることで、体動成分を除去して、より正確な脈拍を算出することが可能となる。
(実施の形態2)
図10は本発明の実施の形態2における脈波センサの正面図である。実施の形態2と実施の形態1は、第1の発光素子111、第2の発光素子112、第3の発光素子113、および第4の発光素子114と受光素子121との相対的な形状が相違している。具体的には、第1の発光素子111の上面の面積は受光素子121の上面の面積よりも小さく、第1の発光素子111の第1の発光素子111の高さは受光素子121の高さよりも高くしている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
実施の形態2の脈波センサ100は第1の発光素子111から直接受光素子121に光が入射しなくなるため、迷光が少なくなる。また、受光素子121の面積が大きい方が、より確実に、測定対象から反射された光を受光しやすくなる。
(実施の形態3)
図11は本発明の実施の形態3における脈波センサの正面図である。実施の形態3は回路131を有する点で実施の形態1とは相違する。その他の構成要素は実施の形態1と同様である。回路131は第2の面101Bに配置されており、受光素子121からの信号を処理する。実施の形態3の脈波センサ100は、受光素子121と回路131との距離を短くすることにより、受光素子121からの信号にノイズ成分が乗りにくい。そのため、より正確に脈波を検出することが可能である。なお、例えば、平面視において、受光素子121と回路131とが重なるように配置することが好ましい。
(実施の形態4)
図12は本発明の実施の形態4における脈波センサの平面図、図13は本発明の実施の形態4における脈波センサの正面図である。実施の形態4は第5の発光素子115、第6の発光素子116、第7の発光素子117、および第8の発光素子118を有する点で実施の形態1と相違する。他の構成は実施の形態1と同様である。第5の発光素子115、および第6の発光素子116は第1の波長の光を照射し、第7の発光素子117、および第8の発光素子118は第2の波長の光を照射する。第5の発光素子115、および第6の発光素子116の第1の波長の光の照射は、第1の発光素子111、および第2の発光素子112の第1の波長の光の照射と同時に行なわれる。同様に、第7の発光素子117、および第8の発光素子118の第2の波長の光の照射は、第3の発光素子113、および第4の発光素子114の第2の波長の光の照射と同時に行なわれる。第5の発光素子115と第7の発光素子117との間の距離は、第5の発光素子115と第8の発光素子118との間の距離よりも短くなるように配置される。
図12において、紙面横方向を第1の方向、紙面上下方向を第2の方向とする。第1の発光素子111、第2の発光素子112、第3の発光素子113、第4の発光素子114、および受光素子121は第1の方向に伸びるように配置されており、これらを第1の群と呼ぶとする。第5の発光素子115、第6の発光素子116、第7の発光素子117、第8の発光素子118、および受光素子121は第2の方向に伸びるように配置されており、これらを第2の群と呼ぶとする。体動が第1の方向の場合には、第1の群に対する体動の影響は小さくなる。一方、体動が第2の方向の場合には、第2の群に対する体動の影響は小さくなる。このようにして、第1の群か第2の群か、体動の影響の小さな群を選択して、脈波を計算することが可能となる。そのため、より正確に、脈波を計算することが可能となる。
第1の発光素子111と第3の発光素子113との間の距離は、第5の発光素子115
と第7の発光素子117との間の距離と等しくしてもよい。好ましくは、第1の群と第2の群とは同様のセットである。
第5の発光素子115及び第6の発光素子116は、受光素子121を中心に点対称となるように配置され、平面視において、第7の発光素子117及び第8の発光素子118は、受光素子121を中心に点対称となるように配置されてもよい。発明の実施の形態4における脈波センサ100は、より正確に体動成分を検出することが可能である。
第1の発光素子111と第3の発光素子113とを通過する仮想線は、第5の発光素子115と第7の発光素子117とを通過する仮想線に対して垂直である。これにより、より正確に体動成分を検出することが可能である。
本発明の脈波センサは、脈拍の測定などの生体情報を得る手段として有用である。
10 脈波センサ
11 基板
12 発光素子
13 受光素子
14 カバー
20 指
31 発光
32 受光
100 脈波センサ
101 基板
101A 第1の面
101B 第2の面
102 側壁
103 側壁
104 側壁
105 側壁
106 カバー
111 第1の発光素子
112 第2の発光素子
113 第3の発光素子
114 第4の発光素子
115 第5の発光素子
116 第6の発光素子
117 第7の発光素子
118 第8の発光素子
121 受光素子
131 回路
201 第1の波形
202 第2の波形
203 第1のスペクトル
204 第2のスペクトル

Claims (2)

  1. 第1の波長の光を発光する第1の発光素子及び第2の発光素子と、
    前記第1の波長とは異なる第2の波長の光を発光する第3の発光素子及び第4の発光素子と、
    受光素子とを備え、
    前記第1の発光素子と前記第3の発光素子との間の距離は、前記第1の発光素子と前記第4の発光素子との間の距離よりも短くなるように配置され、
    前記第1の発光素子、前記第2の発光素子、前記第3の発光素子、前記第4の発光素子及び前記受光素子を覆うカバーを備え、
    前記第1の発光素子からの光のうち、発光強度が最大点の半分となるような光が前記カバーに描く第1の領域の面積を照射面積S1とし、
    前記第2の発光素子からの光のうち、発光強度が最大点の半分となるような光が前記カバーに描く第2の領域の面積を照射面積S2とし、
    前記第1の領域と前記第2の領域が重なる第3の領域の面積を照射面積S3とすると、
    S3>0.5×(S1+S2)/2
    の関係式を満たす、脈波センサ。
  2. 第1の波長の光を発光する第1の発光素子及び第2の発光素子と、
    前記第1の波長とは異なる第2の波長の光を発光する第3の発光素子及び第4の発光素子と、
    受光素子とを備え、
    前記第1の発光素子と前記第3の発光素子との間の距離は、前記第1の発光素子と前記第4の発光素子との間の距離よりも短くなるように配置され、
    前記第1の波長の光が測定対象に反射され前記受光素子で検出した信号の周波数解析結果を第1のスペクトルとし、
    前記第2の波長の光が測定対象に反射され前記受光素子で検出した信号の周波数解析結果を第2のスペクトルとし、
    前記第1のスペクトルのピーク値T1と前記第2のスペクトルのピーク値T2を比較し、T1がT2よりも大きいときは、前記第1のスペクトルから脈拍を算出し、
    T1がT2よりも小さいときは、前記第1のスペクトルと前記第2のスペクトルの差分ス
    ペクトルから脈拍を算出する、
    脈波センサ。
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