JP3790030B2 - 反射型光電脈波検出装置 - Google Patents

反射型光電脈波検出装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体に装着されて、その表皮下の末梢血管から得られる生体情報たとえば酸素飽和度あるいはヘマトクリット値などの情報を含む光電脈波を検出する反射型光電脈波検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
生体の表皮下の末梢血管から得られる生体情報を検出するために生体に装着されて、その生体表皮の所定部位に複数種類の波長の光を照射し、表皮下の生体組織中で乱反射され、その所定部位から射出される後方散乱光すなわち光電脈波を検出する反射型光電脈波検出装置が知られている。たとえば、酸素飽和度測定に用いられる反射型光電脈波検出装置では、発光素子として酸化ヘモグロビンと無酸素化ヘモグロビンの吸光係数が大きく異なる波長の赤色光を発光する発光素子と、酸化ヘモグロビンと無酸素化ヘモグロビンの吸光係数が略同じとなる波長の赤外光を発光する発光素子の2種類の発光素子が用いられ、生体の体表面下の真皮または皮下組織中の末梢血管からの散乱光を含む光電脈波に基づいて酸素飽和度が算出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、生体に対して照射される光が生体中で散乱を受けて体表面から射出される光電脈波が、体表面からどのくらいの深度での散乱光を主として含むかは、表皮下への浸透深さに起因し、その浸透深さは照射される光の波長および光の強度によって異なっている。そのため、異なる複数種類の波長の光が生体に対して照射され、その生体中での散乱光が受光素子に受光された場合には、ハウジング内において複数種類の発光素子と受光素子との間の距離が略等しいと、それぞれ異なる深度の情報を反映している場合があり、測定の精度が得られない場合があった。また、表皮および真皮の厚さは、性別、年齢或いは個人によって差があり、また生体の部位によっても異なる。さらに、体表面下のどのくらいの深度での散乱光が受光素子により主として受光されるかは、発光素子と受光素子の位置関係によっても異なってくる。そのため最適な深度での散乱光により生体情報を測定していない場合もあった。
【0004】
本発明は以上の事情を背景として為されたものであって、その目的とするところは、生体に照射され、生体中で散乱されて受光素子により受光される複数種類の波長の散乱光が散乱される深度をそれぞれ最適な深度に自動的に揃えることにより、測定精度のよい反射型光電脈波検出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための第1の手段】
かかる目的を達成するための第1発明の要旨とするところは、ハウジングと、該ハウジングに収容されて生体の表皮に向かって複数種類の波長の光を照射する複数種類の発光素子と、該ハウジング内において遮光壁を介して該発光素子から所定距離離れた位置に収容され、該複数種類の発光素子からの光が該生体表皮下で散乱を受けて体表面から射出される複数種類の波長の光を受光する受光素子とを備え、該複数種類の波長の射出光に基づいて生体情報を得るための光電脈波をそれぞれ検出する反射型光電脈波検出装置であって、(a)前記複数種類の発光素子に順次駆動電流を供給し、且つ該発光素子のそれぞれの発光強度を調節することが可能な発光素子駆動回路と、(b)前記受光素子により検出された射出光の交流成分と直流成分の比を前記波長毎にそれぞれ算出する交直成分比算出手段と、(c)前記受光素子により検出された射出光から前記交直成分比算出手段により算出された交流成分と直流成分の比と前記発光素子駆動回路によって駆動される発光素子の発光強度との関係を波長毎に求め、その関係から、前記波長毎にそれぞれ最適発光強度を決定する最適発光強度決定手段と、(d)前記光電脈波の検出に先立って、該最適発光強度決定手段により決定された最適発光強度で前記発光素子駆動回路に前記複数種類の発光素子をそれぞれ発光させる最適発光強度調節手段とを、含むことにある。
【0006】
【第1発明の効果】
このようにすれば、発光素子駆動回路により、それぞれの波長の光を発光する発光素子の発光強度が調節させられてその発光素子が発光させられ、発光強度の変化によって、生体中の異なる深度で散乱を受けた射出光が受光素子により検出される。受光された射出光は、交直成分比算出手段において交流成分と直流成分の比が算出され、最適発光強度決定手段において、その交流成分と直流成分の比の発光強度に対する変化曲線に基づいて最適発光強度が決定され、生体情報を測定するために光電脈波が検出される状態では、最適発光強度調節手段により発光素子が最適発光強度で発光させられる。交流成分と直流成分の比の発光強度に対する変化曲線は、散乱光が散乱される深度における末梢血管の密度に関連して変化する。従って、その変化曲線に基づいて発光素子の発光強度を決定することにより、生体に照射され、生体中で散乱されて受光素子により受光される複数種類の波長の散乱光が散乱される深度をそれぞれ最適な深度に自動的に揃えることができ、反射型光電脈波検出装置の測定精度が向上する。
【0007】
【課題を解決するための第2の手段】
また、前記目的を達成するための第2発明の要旨とするところは、生体の表皮に向かって複数種類の波長の光を照射する複数種類の発光素子と、該発光素子から所定距離離れた位置に収容され、該複数種類の発光素子からの光が該生体表皮下で散乱を受けて体表面から射出される複数種類の波長の射出光を受光する受光素子とを備え、該複数種類の波長の光に基づいて生体情報を得るための光電脈波をそれぞれ検出する反射型光電脈波検出装置であって、(a)前記複数種類の発光素子と受光素子とが相互間に遮光壁が介在させられた状態で収容され、且つ複数種類の波長毎に設けられた複数の発光素子が、前記受光素子との間の距離が漸次異なるようにそれぞれ設られたハウジングと、(b)該ハウジング内にそれぞれ複数設けられた複数種類の発光素子の中から波長毎に発光させるべき発光素子を選択的に発光させることが可能な発光素子駆動回路と、(c)前記受光素子により検出された射出光の交流成分と直流成分の比を前記波長毎にそれぞれ算出する交直成分比算出手段と、(d)前記受光素子により検出された射出光から前記交直成分比算出手段により算出された交流成分と直流成分の比と前記発光素子駆動回路により選択される発光素子の前記受光素子との距離との関係を波長毎に求め、その関係から、前記波長毎にそれぞれ最適発光素子を決定する最適発光素子決定手段と、(e)前記光電脈波の検出に先立って、前記最適発光素子決定手段により波長毎に決定された最適発光素子を前記発光素子駆動回路に発光させる最適発光素子選択手段とを、含むことにある。
【0008】
【第2発明の効果】
このようにすれば、発光素子駆動回路により、受光素子との間の距離が漸次異なるようにそれぞれ複数設けられた複数種類の発光素子が順次発光させられると、受光素子と発光素子との距離がそれぞれ異なることにより生体中の異なる深度で散乱された射出光が受光素子により受光される。受光された射出光は、交直成分比算出手段において交流成分と直流成分の比が算出され、最適発光素子決定手段において、その交流成分と直流成分の比の、発光素子と受光素子との距離に対する変化曲線に基づいて最適発光素子が決定される。生体情報を測定するために光電脈波が検出される状態では、最適発光素子選択手段により選択された最適発光素子が発光させられる。交流成分と直流成分の比の、発光素子と受光素子との距離に対する変化曲線は、散乱光が散乱される深度における末梢血管の密度に関連して変化する。従って、その変化曲線に基づいて受光素子との間の距離が最適となる発光素子を決定することにより、生体に照射され、生体中で散乱されて受光素子により受光される複数種類の波長の散乱光が散乱される深度をそれぞれ最適な深度に自動的に揃えることができ、反射型光電脈波検出装置の測定精度が向上する。
【0009】
【発明の他の態様】
ここで、好適には、上記第1発明の最適発光強度決定手段は、前記交直成分比算出手段により算出された交流成分と直流成分の比の、前記発光素子駆動回路によって変化させられた発光素子の発光強度に対する増加率を示す曲線すなわち上記交流成分と直流成分の比と、上記発光強度との関係の変化曲線を発光強度について微分した一次微分曲線を求め、その一次微分曲線の最大値を示す発光強度よりも強い発光強度の範囲において、増加率が一定値以下となる発光強度に基づいて最適発光強度を決定するものである。このようにすれば、前記一次微分曲線の最大値は、発光素子から発せられた光の散乱光が末梢血管の密度が急に濃くなっている深度での散乱であることを示し、その一次微分曲線の増加率が一定値以下となる点は、発光素子から発せられた光の散乱光が末梢血管の密度が十分濃くなった深度での散乱であることを示しているので、生体に照射され、生体中で散乱されて受光素子により受光される複数種類の波長の散乱光が散乱される深度をそれぞれ最適な深度に自動的に揃えることができ、反射型光電脈波検出装置の測定精度が向上する。
【0010】
また、好適には、上記第1発明の最適発光強度決定手段は、前記交直成分比算出手段により算出された交流成分と直流成分の比と、前記発光素子駆動回路によって変化させられた発光素子の発光強度との関係の変化曲線を求め、その変化曲線の変曲点に基づいて最適発光強度を決定するものである。このようにすれば、変化曲線の変曲点は、発光素子から発せられた光の散乱光が末梢血管の密度が急に濃くなっている深度での散乱であることを示しているので、生体に照射され、生体中で散乱されて受光素子により受光される複数種類の波長の散乱光が散乱される深度をそれぞれ最適な深度に自動的に揃えることができ、反射型光電脈波検出装置の測定精度が向上する。
【0011】
また、好適には、上記第2発明の最適発光素子決定手段は、前記交直成分比算出手段により算出された交流成分と直流成分の比の、前記発光素子駆動回路によって選択させられた発光素子と受光素子との距離に対する増加率を示す曲線すなわち上記交流成分と直流成分の比と、上記発光素子と受光素子間の距離との関係の変化曲線を発光素子と受光素子との距離について微分した一次微分曲線を求め、その一次微分曲線の最大値を示す発光素子よりも発光素子と受光素子との距離が遠い範囲において、増加率が基準値以下となる発光素子と受光素子との距離に基づいて最適発光素子を決定するものである。このようにすれば、前記一次微分曲線の最大値は、発光素子から発せられた光の散乱光が末梢血管の密度が急に濃くなっている深度での散乱であることを示し、その一次微分曲線の増加率が基準値以下となる点は、発光素子から発せられた光の散乱光が末梢血管の密度が十分濃くなった深度での散乱であることを示しているので、生体に照射され、生体中で散乱されて受光素子により受光される複数種類の波長の散乱光が散乱される深度をそれぞれ最適な深度に自動的に揃えることができ、反射型光電脈波検出装置の測定精度が向上する。
【0012】
また、好適には、上記第2発明の最適発光素子決定手段は、前記交直成分比算出手段により算出された交流成分と直流成分の比と、前記発光素子駆動回路によって選択させられた発光素子の受光素子との距離との関係の変化曲線を求め、その変化曲線の変曲点に基づいて最適発光素子を決定するものである。このようにすれば、変化曲線の変曲点は、発光素子から発せられた光の散乱光が末梢血管の密度が急に濃くなっている深度での散乱であることを示しているので、生体に照射され、生体中で散乱されて受光素子により受光される複数種類の波長の散乱光が散乱される深度をそれぞれ最適な深度に自動的に揃えることができ、反射型光電脈波検出装置の測定精度が向上する。
【0013】
【発明の好適な実施の形態】
以下、本発明の第1発明についての一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1は、反射型光電脈波検出装置である反射型プロ−ブ10を備えた反射型オキシメ−タすなわち酸素飽和度測定装置の構成を示している。図1において、反射型プロ−ブ10は、たとえば生体の末梢血管の密度が比較的高い額、指等の体表面12に密着した状態で装着される。この反射型プロ−ブ10は、比較的浅い有底円筒状のハウジング14と、体表面下で散乱を受けて発光素子側へ出てくる後方散乱光を検知するためにそのハウジング14の底部内面の中央部に設けられ、ホトダイオ−ド或いはホトトランジスタ等から成る受光素子16と、ハウジング14の底部内面の受光素子16を中心とする同一半径rの円周上において所定間隔毎に交互に設けられたLED等からなる複数個(本実施例では8個)の第1発光素子18および第2発光素子20と、ハウジング14内に一体的に設けられ受光素子16および発光素子18、20を保護するためにそれを覆う透明樹脂22と、ハウジング14内において受光素子16と発光素子18、20との間に設けられ、発光素子18、20から照射された光の体表面12から受光素子16へ向かう反射光を遮光する円環状の遮光壁24とを備えて構成されている。
【0015】
また、ハウジング14にはそのハウジング14の外周面および底部外面を覆うようにキャップ状のゴム部材58が一体的に設けられている。このゴム部材58は、たとえばクロロプレンゴム等を原料としてスポンジ状に構成されており、好適な断熱性を備えている。そして、このゴム部材58のハウジング14外周側に位置する部分が両面粘着シ−ト60を介して体表面12に固着されることにより、ハウジング14の開口端面および遮光壁24の先端面が体表面12に密着する状態でプロ−ブ10が体表面12に装着されている。なお、図1において、両面粘着シ−ト60は便宜上実際より大幅に厚く描かれている。
【0016】
上記第1発光素子18は、酸素飽和度によりヘモグロビンの吸光係数が影響される第1波長λ1 たとえば660nm程度の波長の赤色光を発光し、第2発光素子20は、酸素飽和度によりヘモグロビンの吸光係数が影響されない第2波長λ2 たとえば910nm程度の波長の赤外光を発光するものである。なお、上記第1波長λ1 および第2波長λ2 は、必ずしもこれらの波長に限定されるものではなく、酸素化ヘモグロビンの吸光係数と無酸素化ヘモグロビンの吸光係数とが大きく異なる波長と、それら両吸光係数が略同じとなる波長に設定される。
【0017】
上記第1発光素子18および第2発光素子20は、光源として機能するものであって、発光素子駆動回路30により数百Hz乃至数kHz程度の比較的高い周波数で一定時間幅づつ交互に駆動されることによりそれぞれ発光させられる。この発光素子駆動回路30は、上記第1発光素子18および第2発光素子20へ供給する駆動電流すなわちそれら第1発光素子18および第2発光素子20の発光強度を、後述の演算制御回路42からの指令に基づいて調節する機能を備えている。それら第1発光素子18および第2発光素子20から体表面12直下の生体組織(血管床)へ向かって第1波長λ1 の光および第2波長λ2 の光が交互に照射されると、生体組織の毛細血管内血液に含まれる血球などにより散乱を受けた後方散乱光が反射光として体表面12から射出されるので、その後方散乱光すなわち生体組織(血管床)内からの反射光が共通の光センサとして機能する受光素子16によりそれぞれ受光され、第1波長λ1 の散乱光を示す第1光信号SVR および第2波長λ2 の散乱光を示す第2光信号SVIRが出力されるようになっている。これら第1光信号SVR および第2光信号SVIRは、図2に例示するように直流(DC)成分と、心拍数に同期して変動する交流(AC)成分とを含んでいる。
【0018】
発光強度E1 、E2 すなわち生体の体表面12に照射される光の強度が異なると、その照射された光の生体中への浸透深度が異なり、弱い光が照射されると比較的体表面12に近い(浅い)深度までしか浸透しないが、強い光が照射されると比較的体表面12から遠い(深い)部位まで浸透して散乱される。発光素子駆動回路30により変化させられる第1発光素子18および第2発光素子20の発光強度E1 、E2 の範囲は、個体差や反射型プロ−ブ10が装着される部位により表皮および真皮の厚さが異なっても、照射される光が毛細血管が多く存在する真皮あるいは皮下組織で主として散乱されることとなる発光強度を十分に含む範囲となるように、予め実験的に決定される。
【0019】
上記受光素子16は、第1波長λ1 の後方散乱光を示す第1光信号SVR と第2波長λ2 の後方散乱光を示す第2光信号SVIRとを含む光信号SVを増幅器32を介してローパスフィルタ34へ出力する。ローパスフィルタ34は入力された光信号SVから脈波の周波数よりも高い周波数を有するノイズを除去し、そのノイズが除去された光信号SVをデマルチプレクサ36へ出力する。なお、上記第1光信号SVR および第2光信号SVIRは、体表面12の下の血管床における血液容積の脈動に対応して周期的に変化する光信号であるので、所謂容積脈波信号あるいは光電脈波信号ともいう。
【0020】
デマルチプレクサ36は後述の切換信号SCにより第1発光素子18および第2発光素子20の発光に同期して切り換えられることにより、第1波長λ1 の赤色光である第1光信号SVR をサンプルホールド回路38およびA/D変換器40を介して演算制御回路42内のI/Oポート44へ逐次供給するとともに、第2波長λ2 の赤外光である第2光信号SVIRをサンプルホールド回路46およびA/D変換器48を介してI/Oポート44へ逐次供給する。サンプルホールド回路38、46は、入力された光信号SVR 、SVIRをA/D変換器40、48へ逐次出力する際に、前回出力した光信号SVR 、SVIRについてのA/D変換器40、48における変換作動が終了するまで次に出力する各光信号SVR 、SVIRをそれぞれ保持するためのものである。
【0021】
上記I/Oポート44は、データバスラインを介してCPU50、ROM52、RAM54、表示器56とそれぞれ接続されている。CPU50は、RAM54の記憶機能を利用しつつROM52に予め記憶されたプログラムに従って第1発光素子18および第2発光素子20の最適発光強度決定動作および酸素飽和度測定測定動作を実行する。すなわち、演算制御装置42は、図示しない起動釦が操作された場合には、まず以下の動作により第1発光素子18の最適発光強度AE1 および第2発光素子20の最適発光強度AE2 を決定する。
【0022】
演算制御装置42は、I/Oポート44から発光素子駆動回路30へ駆動指令信号SLDを出力することにより、第1発光素子18および第2発光素子20を数百Hz乃至数kHz程度の比較的高い周波数で一定時間幅づつ交互に発光させ、さらに脈波の交流成分および直流成分を算出するため、脈拍の1拍分あるいは数拍分として予め設定される時間T0 毎に、発光素子駆動回路30から第1発光素子18および第2発光素子20へ出力される電流を漸次増加させ、第1発光素子18および第2発光素子20の発光強度E1 、E2 を漸次変化させる。また、それら第1発光素子18および第2発光素子20の発光に同期して切換信号SCを出力してデマルチプレクサ36を切り換えることにより、第1光信号SVR をサンプルホールド回路38へ、第2光信号SVIRをサンプルホールド回路46へそれぞれ振り分ける。
【0023】
また、演算制御装置42により、発光強度の変化の影響を受けた第1光信号SVR および第2光信号SVIRから、予め記憶されたプログラムに従って、第1発光素子18の最適発光強度AE1 および第2発光素子20の最適発光強度AE2 が決定される。
【0024】
続いて、以下の酸素飽和度測定動作が実行される。すなわち、I/Oポ−ト44から発光素子駆動回路30に駆動指令信号SLDが出力されることにより、発光素子駆動回路30から第1発光素子18および第2発光素子20へ最適発光強度AE1 、AE2 を発光するための電流が出力され、第1発光素子18および第2発光素子20が数百Hz乃至数kHz程度の比較的高い周波数で一定時間幅づつ交互に発光させられる。受光素子16により受光される光信号SVは最適発光強度決定動作の場合と同様にしてI/Oポート44へ入力される。
【0025】
CPU50は、予め記憶されたプログラムに従って前記第1光信号SVR および第2光信号SVIRがそれぞれ表す光電脈波形に基づいて末梢血管を流れる血液中の酸素飽和度SaO2 を決定し且つその決定した酸素飽和度SaO2 を表示器56に表示させる。
【0026】
図3は、上記演算制御装置42の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図3において発光強度変化手段62は、発光素子駆動回路30に駆動指令信号SLDを出力することにより、発光素子駆動回路30から第1発光素子18および第2発光素子20に出力される電流を漸次変化させ、第1発光素子18の発光強度E1 および第2発光素子20の発光強度E2 を変化させつつ、それら第1発光素子18および第2発光素子20を数百Hz乃至数kHz程度の比較的高い周波数で一定時間幅づつ交互に発光させる。
【0027】
周波数解析手段64は、高速フ−リエ変換法を利用した周波数解析を予め設定された所定の区間に施すことにより、受光素子16から出力された第1光信号SVR および第2光信号SVIRから、その所定区間毎の第1光信号SVR の交流成分ACR および直流成分DCR と第2光信号SVIRの交流成分ACIRおよび直流成分DCIRとをそれぞれ逐次決定する。上記交流成分ACR およびACIRは、生体の脈拍数PR(1/分)すなわち脈拍周波数PF(Hz)に相当する周波数成分の信号電力(ワット)として得られ、上記直流成分DCR およびDCIRは、直流に相当する周波数成分の信号電力(ワット)として得られる。図4には、上記周波数解析によってえられた第1光信号SVR 或いは第2光信号SVIRの周波数スペクトルの例が示されている。
【0028】
交直成分比算出手段66は、受光素子16により検出された射出光の交流成分ACR 、ACIRと直流成分DCR 、DCIRの比を波長λ1 、λ2 毎にそれぞれ算出する。すなわち、上記周波数解析手段64により決定された第1光信号SVR の交流成分ACR および直流成分DCR と第2光信号SVIRの交流成分ACIRおよび直流成分DCIRとから、その第1光信号SVR の交直成分比(ACR /DCR )と、第2光信号SVIRの交直成分比(ACIR/DCIR)とをそれぞれ算出する。ところで、末梢血管は表皮にはほとんど存在せず、その下層の真皮およびさらにその下層にある皮下組織に集中している。入射した光が真皮あるいは皮下組織で主として散乱されることにより、受光素子16に受光される散乱光が末梢血管の血液成分の影響を受ける場合は、散乱光の強度は末梢血管の脈動に対応して変化するため、光信号SVR 、SVIRは交流成分の割合が相対的に大きくなる。
【0029】
最適発光強度決定手段67は、交直成分比算出手段66により算出された2つの波長λ1 、λ2 の射出光の交流成分ACR 、ACIRと直流成分DCR 、DCIRの比と発光素子駆動回路30によって駆動される発光素子18、20の発光強度との関係を波長毎にそれぞれ求め、その関係から、波長毎にそれぞれ最適発光強度AE1 、AE2 を決定する。すなわち、交直成分比算出手段66により逐次算出された第1光信号SVR の交直成分比(ACR /DCR )から、図5に示すように交直成分比(ACR /DCR )を縦軸とし、発光強度E1 を横軸とする二次元座標系において描かれる曲線C1 を酸素飽和度SaO2 の測定に先立って求め、その曲線C1 の変曲点i1 に基づいて最適発光強度AE1 を決定する。たとえば、変曲点i1 を示す発光強度より予め設定された一定量aだけ強い発光強度を最適発光強度AE1 として決定する。さらに、同様にして、第2光信号SVIRの交直成分比(ACIR/DCIR)から曲線C2 を求め、その曲線C2 の変曲点i2 に基づいて最適発光強度AE2 を決定する。たとえば、変曲点i2 を示す発光強度より予め設定された一定量aだけ強い発光強度を最適発光強度AE2 として決定する。
【0030】
変曲点i1 、i2 は、受光素子16により受光される散乱光が、末梢血管の密度が急に濃くなる深度での散乱によるものであることを示し、一定量aは、その深度よりもさらに少し深い深度である末梢血管の密度がほぼ一定となる深度での散乱光を受光するために予め実験的に求められるものである。
【0031】
最適発光強度調節手段68は、酸素飽和度SaO2 を得るための光電脈波の検出に先立って、最適発光強度決定手段67により決定された最適発光強度AE1 、AE2 となるように前記発光素子駆動回路30に第1発光素子18および第2発光素子20をそれぞれ発光させ、その発光強度を保持させる。酸素飽和度算出手段69では、最適発光強度調節手段68により最適発光強度AE1 、AE2 で第1発光素子18および第2発光素子20がそれぞれ発光させられている状態で、第1光信号SVR の交直成分比(ACR /DCR )と第2光信号SVIRの交直成分比(ACIR/DCIR)との比R〔=(ACR /DCR )/(ACIR/DCIR)〕を逐次算出し、たとえば図6に示す予め記憶された関係から、実際の比Rに基づいて酸素飽和度SaO2 を一拍あるいは数拍毎に逐次算出し、表示器56に表示させる。
【0032】
図7は、前記演算制御回路42の制御作動の最適発光強度AE1 、AE2 を決定する動作の要部を説明するフロ−チャ−トである。図7において、SA1では、図示しない起動ボタンが操作されることによって、測定の起動操作が行われたか否かが判断される。このSA1の判断が否定された場合には待機させられるが、肯定された場合には図示しない初期処理ステップにおいて、種々のカウンタやレジスタがクリアされた後、SA2において、発光素子駆動回路30を介して第1発光素子18に入力される電流および第2発光素子20に入力される電流がそれぞれ初期値に決定される。次いで、SA3において第1発光素子18および第2発光素子20が、数百Hz乃至数kHz程度の比較的高い周波数で一定期間幅づつ交互に発光させられ、続くSA4では、第1光信号SVR および第2光信号SVIRが読み込まれる。
【0033】
続くSA5では、タイマカウンタCTの内容に「1」が加算された後、SA6において、タイマカウンタCTの内容が予め設定された判断基準時間T0 以上となったか否かが判断される。この判断基準時間T0 は、光信号SVの交流成分および直流成分を算出するために脈拍の一拍分あるいは数拍分に設定されている。
【0034】
当初は上記SA6の判断が否定されるので、SA3以下が繰り返し実行されることにより第1光信号SVR および第2光信号SVIRが連続的に読み込まれる。そして、それら第1光信号SVR および第2光信号SVIRが連続的に読み込まれるうちにSA6の判断が肯定されると、前記周波数解析手段64に対応するSA7において、上記の単位区間内の第1光信号SVR および第2光信号SVIRに対して周波数解析処理がそれぞれ実行されることにより、第1光信号SVR の交流成分ACR (信号電力値)および直流成分DCR (信号電力値)と、第2光信号SVIRの交流成分ACIR(信号電力値)および直流成分DCIR(信号電力値)とが抽出される。
【0035】
次いで、前記交直成分比算出手段66に対応するSA8では、上記SA7において抽出された第1光信号SVR の交流成分ACR および直流成分DCR から、その第1光信号SVR の交直成分比(ACR /DCR )が算出されるとともに、SA7において抽出された第2光信号SVIRの交流成分ACIRおよび直流成分DCIRから、その第2光信号SVIRの交直成分比(ACIR/DCIR)が算出される。
【0036】
続く発光強度変化手段62に対応するSA9では、第1発光素子18および第2発光素子20の発光強度E1 、E2 を変化させるため、発光素子駆動回路30に駆動指令信号SLDを出力することにより、第1発光素子18および第2発光素子20に入力される電流を一定量だけ増加させる。続くSA10では、第1発光素子18および第2発光素子20に入力される電流が予め設定された最適発光強度決定動作の終了電流となったか否が判断される。なお、SA9において増加される一定量の電流は、電流の変化によって変化する発光強度E1 、E2 と、交直成分比(ACR /DCR )、(ACIR/DCIR)との関係を示す点をプロットして得られる曲線C1 、C2 において、変曲点i1 、i2 を判断するのに十分な点間隔が得られるように設定され、SA10の終了電流も、変曲点i1 、i2 が得られる、すなわち照射された光が末梢血管の密度が急に濃くなる深度まで浸透する発光強度となるように十分高く設定されている。
【0037】
このSA10の判断が否定されるうちは、上記の曲線C1 、C2 が変曲点i1 、i2 を得るのに十分な測定点が得られていないので、SA3以降が繰り返されるが、肯定された場合には、続くSA11において、図5に示すような曲線C1 が第1光信号SVR の交直成分比(ACR /DCR )に基づいて描かれ、曲線C2 が第2光信号SVIRの交直成分比(ACIR/DCIR)に基づいて描かれ、その曲線C1 、C2 の変曲点i1 、i2 がそれぞれ求められる。
【0038】
続くSA12では、SA11で求められた変曲点i1 、i2 を示す発光強度から所定量aだけ強い発光強度を最適発光強度AE1 、AE2 として決定する。従って、本実施例では、SA11およびSA12が最適発光強度決定手段67に対応している。
【0039】
上述のように本実施例によれば、発光素子駆動回路30により、第1波長λ1 の光を発光する第1発光素子18および第2波長λ2 の光を発光する第2発光素子20の発光強度E1 、E2 が漸次変化させられて、それら第1発光素子18および第2発光素子20が発光させられ、発光強度E1 、E2 の変化によって、生体中の異なる深度で散乱を受けた射出光が受光素子16により検出される。受光された散乱光は、交直成分比算出手段66において交直成分比(ACR /DCR )、(ACIR/DCIR)が算出され、最適発光強度決定手段67において、その交直成分比(ACR /DCR )、(ACIR/DCIR)の発光強度E1 、E2 に対する変化曲線C1 、C2 の変曲点i1 、i2 に基づいて最適発光強度AE1 、AE2 が決定される。酸素飽和度SaO2 を測定するために光電脈波が検出される状態では、最適発光強度調節手段68により第1発光素子18が最適発光強度AE1 で発光させられ、第2発光素子20が最適発光強度AE2 で発光させられて光電脈波が検出される。上記変化曲線C1 、C2 は、散乱光が散乱される深度における末梢血管の密度に関連して変化し、変曲点i1 、i2 は2点とも散乱光が末梢血管の密度が急に濃くなっている深度での散乱であることを示している。従って、生体に照射される2つの波長の光の散乱光が散乱される深度を最適な深度に自動的に揃えることができ、反射型プロ−ブ10の測定精度が向上する。
【0040】
次に、第2発明についての一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、上記実施例と同一の構成を有する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0041】
図8は、反射型光電脈波検出装置である反射型プロ−ブ70を備えた反射型オキシメ−タすなわち酸素飽和度測定装置の構成を示している。反射型プロ−ブ70は、前述の実施例の反射型プロ−ブ10と同様に、たとえば生体の末梢血管の密度が比較的高い額、指等の体表面12に密着した状態で装着される。反射型プロ−ブ70は、比較的浅い有底角柱状のハウジング72と、そのハウジング72の底部内面に設けられる前述の実施例と同様の第1発光素子18、第2発光素子20および受光素子16と、ハウジング72内に一体的に設けられ受光素子16および発光素子18、20を保護するためにそれを覆う透明樹脂74と、発光素子18、20からの照射光の一部、照射された光の体表面12から受光素子16へ向かう反射光、および照射された光の生体中で散乱され受光素子16へ向かう散乱光の一部を遮光するためハウジング72内に設けられる遮光壁76とを備えて構成されている。
【0042】
図9は、反射型プロ−ブ70を体表面12に対向する側から見た図である。図9において、受光素子16はハウジング72の底部内面の長手方向の一端部に固設され、複数個の第1発光素子18および第2発光素子20はそれぞれ受光素子16からの距離が漸次増加するように反射型プロ−ブ70の長手方向に等間隔で固設されている。遮光壁76は、受光素子16とそれに最も近い第1発光素子18および第2発光素子20との間、および一組の発光素子18、20と他の一組の発光素子18、20の間毎に設けられている。なお、本実施例では、第1発光素子18および第2発光素子20は、作図の便宜上それぞれ6個備えられているが、ハウジング72の底部内面に収容できる範囲で、さらに多くの発光素子18、20が用いられてもよいし、6個よりも少ない数であってもよい。
【0043】
図8に戻って、図示しない測定起動ボタンが起動されることにより、第1発光素子18および第2発光素子20は、発光素子駆動回路78により駆動されることにより発光させられる。この発光素子駆動回路78は、それぞれ複数設けられた第1発光素子18および第2発光素子の中から波長λ1 、λ2 毎に発光させるべき発光素子18、20を選択的に発光させる機能を備えている。すなわち、発光素子駆動回路78は、演算制御回路42からの駆動指令信号SLDにより、先ず第1発光素子18を受光素子16に最も近い側から最も遠い側へと順に、連続的に一定時間T1 づつ発光させ、続いて第2発光素子20を受光素子16に最も近い側から最も遠い側へと順に連続的に一定時間T1 づつ発光させる。ここでの一定時間T1 は、脈波の交流成分および直流成分を算出するための時間であり、前述の実施例の時間T0 と同様に脈拍の一拍分あるいは数拍分に設定される。
【0044】
それら第1発光素子18および第2発光素子20が発光させられると、生体組織(血管床)内からの散乱光が受光素子16により受光され、第1波長λ1 の散乱光を示す第1光信号SVR および第2光信号SVIRが出力される。第1光信号SVR および第2光信号SVIRとを含む光信号SVは、増幅器32、ロ−パスフィルタ34、デマルチプレクサ36、サンプルホ−ルド回路38、46、A/D変換器40、48を介して演算制御回路42内のI/Oポ−ト44へ逐次供給される。
【0045】
ここで、遮光壁76と発光素子18、20との距離および発光素子18、20から受光素子16までの距離と、受光素子16により受光される散乱光の散乱深度との関係について説明する。図10は、図9のA−A線の断面図である。なお、図10の反射型プロ−ブ70は透明樹脂74を省略して示してある。図10において、交点P1 は、受光素子16に最も近い側に配置されている第1発光素子18から発光された光のうちで、体表面12から最も近い部位すなわち最も浅い部位で散乱されて、受光素子16により受光される場合の散乱深度を示している。同様に交点P2 、P3 、P4 、P5 、P6 も、それぞれの第1発光素子18から発光させられた光が体表面12から最も浅い部位で散乱されて、受光素子16により受光される場合の散乱される深度を示している。
【0046】
すなわち、受光素子16に最も近い距離に配置された発光素子18、20により発光された光の散乱光を受光素子16が受光する場合は、体表面12に近い(浅い)部位からの散乱光を多く受光するのに対し、受光素子16から最も遠い距離に配置された発光素子18、20により発光された光の散乱光を受光素子16が受光する場合は、体表面12に近い部位で散乱させられた散乱光は遮光壁76により遮光されるため受光されない。そのため、体表面12から比較的遠い(深い)部位で散乱された散乱光が相対的に多く受光されることになる。
【0047】
受光素子16に受光される光が、体表面12からどの程度の深度以下からの散乱光であるかは、受光素子16と発光素子18、20との距離、発光素子18、20と遮光壁76との距離あるいは受光素子16と遮光壁76との距離、および遮光壁76の高さすなわち発光素子18、20と体表面12との距離によって決定される。これらの受光素子16と発光素子18、20との距離、発光素子18、20と遮光壁76との距離あるいは受光素子16と遮光壁76との距離、および遮光壁76の高さは、散乱光が体表面12下の末梢血管床からの散乱光が十分に検出できるように、たとえば最浅検出深度が0.3mmから2.0mmまでの範囲で変化するように予め実験的に求められる。
【0048】
それぞれ受光素子16から異なる距離において発光させられた第1波長λ1 の光および第2波長λ2 の光の生体中からの散乱光を示す第1光信号SVR および第2光信号SVIRがI/Oポ−ト44へ出力されると、演算制御装置42において、予め記憶されたプログラムに従って、第1発光素子18および第2発光素子20の最適発光素子がそれぞれ決定される。
【0049】
続いて、発光素子駆動回路78へ駆動指令信号SLDを出力して最適発光素子として決定された第1発光素子18および同じく最適発光素子として決定された第2発光素子20を数百Hz乃至数kHz程度の比較的高い周波数で一定時間幅づつ交互に発光させることにより、最適な深度での散乱光に基づいて酸素飽和度が連続的に決定され、且つその決定した酸素飽和度SaO2 を表示器56に表示させる。
【0050】
図11は、上記演算制御装置42の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図11において発光素子選択手段80は発光素子駆動回路78に駆動指令信号SLDを出力し、発光素子駆動回路78は、その駆動指令信号SLDに基づいて、第1発光素子18を受光素子16に最も近い側から最も遠い側へ順に連続的に一定時間T1 づつ発光させ、次いで第2発光素子20を受光素子16に最も近い側から最も遠い側へ順に連続的に一定時間T1 づつ発光させる。なお、受光素子16と発光素子18、20との間の距離が遠くなるにつれて、受光素子16に受光される光量は減少するので、受光素子16から遠くなるほど発光強度が強くなるように設定されてもよい。
【0051】
受光素子16により散乱光が受光されることにより、受光素子16から出力された第1光信号SVR 、第2光信号SVIRは、前述の実施例と同様に、周波数解析手段64において、交流成分ACR 、ACIRおよび直流成分DCR 、DCIRが決定され、交直成分比算出手段66において、第1光信号SVR の交直成分比(ACR /DCR )と、第2光信号SVIRの交直成分比(ACIR/DCIR)が算出される。
【0052】
最適発光素子決定手段82は、交直成分比算出手段66により算出された交直成分比(ACR /DCR )、(ACIR/DCIR)と発光素子駆動回路78により選択される発光素子18、20の受光素子16との距離との関係を波長λ1 、λ2 毎に求め、その関係から、波長λ1 、λ2 毎にそれぞれ最適発光素子を決定する。すなわち、最適発光素子決定手段82では、図12(a)に示されているように、交直成分比算出手段66により逐次算出された第1光信号SVR の交直成分比(ACR /DCR )あるいは第2光信号SVIRの交直成分比(ACIR/DCIR)の、発光素子18、20と受光素子16との間の距離に対する増加率を示す曲線C3 が予め算出され、その曲線C3 の最大値を示す発光素子18、20と受光素子16との距離よりも受光素子16との距離が遠い範囲において、増加率が予め定められた基準値Bとなる発光素子18、20と受光素子16との距離Dを求め、増加率が基準値B以下となる範囲で受光素子16との距離が距離Dに最も近い発光素子18、20を最適発光素子としてそれぞれ決定する。
【0053】
上記基準値Bは、照射された光が散乱される深度が、末梢血管の密度がほぼ一定となる深度であることを判断するために比較的低い値として予め実験的に決定される。なお、図12(b)は、交直成分比(ACR /DCR )、(ACIR/DCIR)と、発光素子18、20と受光素子16との距離との関係を示す曲線であり、図12(a)は図12(b)の曲線を発光素子18、20と受光素子16との距離について微分した一次微分曲線としても求められる。
【0054】
最適発光素子選択手段83は、酸素飽和度SaO2 の検出のための光電脈波の採取に先立って、最適発光素子決定手段82において最適発光素子が決定された後に、発光素子駆動回路78に駆動指令信号SLDを出力することにより、連続的に数百Hz乃至数kHz程度の比較的高い周波数で一定期間幅づつその最適発光素子として決定された第1発光素子18および第2発光素子20を発光させる。酸素飽和度算出手段69は、最適発光素子選択手段83により第1発光素子18および第2発光素子20の最適発光素子が発光させられている状態で、交直成分比算出手段66において算出される第1光信号SVR の交直成分比(ACR /DCR )と第2光信号SVIRの交直成分比(ACIR/DCIR)との比R〔=(ACR /DCR )/(ACIR/DCIR)〕に基づいて、たとえば図6に示す予め記憶された関係から、実際の比Rに基づいて酸素飽和度SaO2 を逐次算出し、表示器56に表示させる。
【0055】
図13は、本実施例の演算制御回路42の制御作動のうち、最適発光素子を決定する動作の要部を説明するフロ−チャ−トである。SB1では、SA1と同様に、起動操作がされたか否かが判断され、この判断が否定された場合には待機させられるが、肯定された場合には、SA1と同様の初期処理が実行された後、続くSB2において、演算制御回路42からの発光素子駆動回路78へ駆動指令信号SLDが出力されることにより、受光素子16に最も近い側の第1発光素子18が一定時間T1 だけ連続的に発光させられ、SB3において、第1光信号SVR が読み込まれる。
【0056】
続くSB4では、SB2において発光させられた第1発光素子18が、受光素子16から最も遠い側の第1発光素子18であったか否かが判断される。当初は、この判断が否定されるので、SB5において発光させられる第1発光素子18が切換られた後にSB2以降が繰り返される。すなわち、SB5において、次回発光させられる第1発光素子18が、前回SB2において発光させられた第1発光素子18より一つ受光素子16から遠い側に配置されている第1発光素子18に設定された後に、SB2以降が繰り返される。
【0057】
しかし、このSB4の判断が肯定された場合には、すべての第1発光素子18が発光させられたこととなるので、続くSB6からSB9において、SB2からSB5までと同様の動作が、第2発光素子20について行われる。すなわち、SB6において、受光素子16に最も近い側の第2発光素子20が一定時間T1 発光させられ、SB7において、第2光信号SVIRが読み込まれる。そして、続くSB8において、SB6における第2発光素子20の位置が受光素子16から最も遠い側の第2発光素子20であるかが判断され、このSB8の判断が否定された場合には、SB9において発光させられる素子が受光素子16から一つ遠い側へ切り換えられ、SB6以降が繰り返される。本実施例では、SB2、SB4、SB5、SB6、SB8、SB9が発光素子選択手段80に対応している。
【0058】
しかし、このSB8の判断が肯定された場合には、すべての第2発光素子20が発光させられたこととなるので、続く周波数解析手段64に対応するSB10において、SA7と同様にして、それぞれの発光素子18、20毎に、第1光信号SVR の交流成分ACR および直流成分DCR と、第2光信号SVIRの交流成分ACIRおよび直流成分DCIRとが抽出される。続く交直成分比算出手段66に対応するSB11では、SA8と同様にして第1光信号SVR の交直成分比(ACR /DCR )および第2光信号SVIRの交直成分比(ACIR/DCIR)が算出される。
【0059】
続くSB12では、図12(a)に示すように、SB11において算出された第1光信号SVR の交直成分比(ACR /DCR )の第1発光素子18と受光素子16との間の距離に対する増加率を示す曲線、および第2光信号SVIRの交直成分比(ACIR/DCIR)の第2発光素子20と受光素子16との間の距離に対する増加率を示す曲線がそれぞれ算出され、続くSB13において、そのそれぞれ算出された増加率曲線において、最大値を示す発光素子18、20と受光素子16との距離よりも受光素子16との距離が遠い範囲で、増加率が基準値Bとなる発光素子18、20と受光素子16との距離Dをそれぞれ決定する。
【0060】
続くSB14では、SB13においてそれぞれ決定された距離Dに基づいて、第1発光素子18の最適発光素子および第2発光素子20の最適発光素子を決定する。たとえば、増加率が基準値B以下となる範囲で受光素子16との距離が距離Dに最も近い発光素子18、20を最適発光素子としてそれぞれ決定する。従って、本実施例では、SB12、SB13、SB14が最適発光素子決定手段82に対応している。
【0061】
上述のように、本実施例によれば、発光素子駆動回路78により、受光素子16との間の距離が漸次異なるようにそれぞれ複数設けられた2種類の発光素子18、20が順次発光させられると、受光素子16と発光素子18、20との距離がそれぞれ異なることにより、生体中の異なる深度で散乱された射出光が受光素子16により受光される。受光された射出光は、交直成分比算出手段66において交流成分ACR 、ACIRと直流成分DCR 、DCIRの比(ACR /DCR )、(ACIR/DCIR)が算出され、最適発光素子決定手段82において、その交流成分と直流成分の比(ACR /DCR )、(ACIR/DCIR)の、発光素子18、20と受光素子16との距離に対する変化曲線の一次微分曲線である、交直成分比(ACR /DCR )、(ACIR/DCIR)の、発光素子18、20と受光素子16との距離に対する増加率を示す曲線を求め、その一次微分曲線の最大値を示す発光素子18、20と受光素子16との距離よりも受光素子16との距離が遠い範囲で、増加率が基準値B以下となる発光素子18、20と受光素子16との距離に基づいて最適発光素子が決定されていた。
【0062】
従って、前記一次微分曲線の最大値は、発光素子18、20から発せられた光の散乱光が末梢血管の密度が急に濃くなっている深度での散乱であることを示し、その一次微分曲線の増加率が基準値以下となる点は、発光素子18、20から発せられた光の散乱光が末梢血管の密度が十分に濃くなった深度での散乱であることを示しているので、生体に照射され、生体中で散乱されて受光素子により受光される2種類の波長の光の散乱光が散乱される深度をそれぞれ最適な深度に自動的に揃えることができ、反射型プロ−ブ10の測定精度が向上する。
【0063】
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
【0064】
たとえば、前述の第1発明に対する図1の実施例において、最適発光強度AE1 、AE2 を求める場合に、発光強度E1 、E2 と交直成分比(ACR /DCR )、(ACIR/DCIR)との関係曲線C1 、C2 を算出し、その曲線C1 、C2 の変曲点i1 、i2 に基づいて最適発光強度AE1 、AE2 がそれぞれ決定されていたが、第2発明に対する実施例で最適発光素子が決定されたと同様に、交直成分比(ACR /DCR )、(ACIR/DCIR)と発光強度E1 、E2 との関係の変化曲線の一次微分曲線すなわち交直成分比(ACR /DCR )、(ACIR/DCIR)の発光強度E1 、E2 に対する増加率を示す曲線に基づいて最適発光強度がそれぞれ決定されてもよい。
【0065】
また、前述の第2発明に対する図8の実施例において、交直成分比(ACR /DCR )、(ACIR/DCIR)の、発光素子18、20と受光素子16との距離に対する増加率を示す曲線C3 に基づいて最適発光素子がそれぞれ決定されていたが、第1発明に対する実施例で最適発光強度が決定されたと同様に、交直成分比(ACR /DCR )、(ACIR/DCIR)と、発光素子18、20と受光素子16との距離との関係曲線を算出し、その曲線の変曲点に基づいて最適発光素子がそれぞれ決定されてもよい。
【0066】
また、前述の第1発明に対する図1の実施例において、最適発光強度決定手段68では、変曲点i1 、i2 を示す発光強度E1 、E2 より一定量aだけ強い発光強度を最適発光強度AE1 、AE2 として決定していたが、変曲点i1 、i2 を示す発光強度E1 、E2 が最適発光強度AE1 、AE2 として決定されてもよい。
【0067】
また、前述の2つの実施例では、反射型プロ−ブ10、70が酸素飽和度測定に用いられていたが、ヘマトクリット値を測定するヘマトクリット値測定装置に用いられてもよい。
【0068】
また、前述の2つの実施例では、2種類の発光素子18、20から発光された光の散乱光が、共通の受光素子16により受光されていたが、単一の波長のみを受光する受光素子がそれぞれの波長に対応して設けられてもよい。この場合は、第1発光素子18および第2発光素子20は交互に発光させられる必要はなく、同時に発光させられてもよい。
【0069】
また、前述の第2発明に対する図8の実施例では、演算制御回路42からの駆動指令信号SLDを受けた発光素子駆動回路78により、第1発光素子18が受光素子16に最も近い側から最も遠い側へと順に発光させられ、さらに第2発光素子20が受光素子16に最も近い側から最も遠い側へと順に発光させられていたが、発光素子18、20の受光素子16との距離と交直成分比(ACR /DCR )、(ACIR/DCIR)が明確であれば、その他の順で発光させられてもよい。
【0070】
また、前述の第2発明に対する図8の実施例において、反射型プロ−ブ70には、受光素子16からの距離が漸次異なるように、長手状に第1発光素子18および第2発光素子20が配置されていたが、受光素子16を中心として、同心円状に複数の遮光壁が設けられ、その複数設けられた遮光壁と遮光壁との間に、発光素子18、20が環状に設けられることにより、受光素子16からの距離が漸次異なるように配置されてもよい。
【0071】
また、前述の第2発明に対する図8の実施例では、一組の発光素子18、20毎に遮光壁76が配置されていたが、受光素子16と、受光素子16と最も近い発光素子18、20との間に比較的大きい遮光壁84が設けられることによって、受光素子16に受光される散乱光の散乱深度が変化させられるものであってもよく、たとえば、図14に示すような反射型プロ−ブ86が用いられてもよい。図14は、反射型プロ−ブ86の図9のA−A線と同様の線での断面図を示している。この反射型プロ−ブ86の場合は、前述の実施例の反射型プロ−ブ70と同様の検出範囲を得ようとすると、プロ−ブ86全体は大きくなるが、遮光壁84が一つで済むので、プロ−ブ86の構造が簡単となる利点がある。また、この場合、受光素子16から最も遠い側の発光素子18、20からの光の散乱光が、最も体表面12から浅い部位からの散乱光を含んでいる。
【0072】
その他、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1発明の一実施例である反射型プロ−ブを備えた酸素飽和度測定装置の構成を示すブロック図である。
【図2】受光素子により検出される光電脈波信号の周期的な変動を例示する図である。
【図3】図1の実施例の演算制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図4】図3の周波数解析手段において解析された第1光信号SVR 或いは第2光信号SVIRの交流成分ACR 或いはACIRおよび直流成分DCR 或いはDCIRを示す図である。
【図5】図3の最適発光強度決定手段において求められる発光強度と交直成分比との関係曲線を示す図である。
【図6】図3の酸素飽和度算出手段において用いられる関係を示す図である。
【図7】図1の実施例の演算制御装置の制御作動のうち最適発光強度を決定する動作の要部を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の第2発明の一実施例である反射型プロ−ブを備えた酸素飽和度測定装置の構成を示すブロック図である。
【図9】図8の反射型プロ−ブを生体の体表面に対向する側から見た図である。
【図10】図8の実施例の第1発光素子と受光素子との距離と、受光素子により受光される射出光の散乱深度との関係を示す図である。
【図11】図8の実施例の演算制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図12】図11の最適発光素子決定手段において求められる交直成分比の、発光素子と受光素子との距離に対する増加率を示す図である。
【図13】図8の実施例の演算制御装置の制御作動のうち最適発光素子を決定する動作の要部を説明するフローチャートである。
【図14】第2発明の他の実施例である反射型プロ−ブの、図9のA−A線と同様の線での断面図を示す図である。
【符号の説明】
10、70、86:反射型プロ−ブ(反射型光電脈波検出装置)
16:受光素子
18:第1発光素子
20:第2発光素子
24、76、84:遮光壁
30、78:発光素子駆動回路
62:発光強度変化手段
66:交直成分比算出手段
67:最適発光強度決定手段
68:最適発光強度調節手段
80:発光素子選択手段
82:最適発光素子決定手段
83:最適発光素子選択手段

Claims (2)

  1. ハウジングと、該ハウジングに収容されて生体の表皮に向かって複数種類の波長の光を照射する複数種類の発光素子と、該ハウジング内において遮光壁を介して該発光素子から所定距離離れた位置に収容され、該複数種類の発光素子からの光が該生体表皮下で散乱を受けて体表面から射出される複数種類の波長の光を受光する受光素子とを備え、該複数種類の波長の射出光に基づいて生体情報を得るための光電脈波をそれぞれ検出する反射型光電脈波検出装置であって、
    前記複数種類の発光素子に順次駆動電流を供給し、且つ該発光素子のそれぞれの発光強度を調節することが可能な発光素子駆動回路と、
    前記受光素子により検出された射出光の交流成分と直流成分の比を前記波長毎にそれぞれ算出する交直成分比算出手段と、
    前記受光素子により検出された射出光から前記交直成分比算出手段により算出された交流成分と直流成分の比と前記発光素子駆動回路によって駆動される発光素子の発光強度との関係を波長毎に求め、その関係から、前記波長毎にそれぞれ最適発光強度を決定する最適発光強度決定手段と、
    前記光電脈波の検出に先立って、該最適発光強度決定手段により決定された最適発光強度で前記発光素子駆動回路に前記複数種類の発光素子をそれぞれ発光させる最適発光強度調節手段と
    を、含むことを特徴とする反射型光電脈波検出装置。
  2. 生体の表皮に向かって複数種類の波長の光を照射する複数種類の発光素子と、該発光素子から所定距離離れた位置に収容され、該複数種類の発光素子からの光が該生体表皮下で散乱を受けて体表面から射出される複数種類の波長の射出光を受光する受光素子とを備え、該複数種類の波長の光に基づいて生体情報を得るための光電脈波をそれぞれ検出する反射型光電脈波検出装置であって、
    前記複数種類の発光素子と受光素子とが相互間に遮光壁が介在させられた状態で収容され、且つ複数種類の波長毎に設けられた複数の発光素子が、前記受光素子との間の距離が漸次異なるようにそれぞれ設られたハウジングと、
    該ハウジング内にそれぞれ複数設けられた複数種類の発光素子の中から波長毎に発光させるべき発光素子を選択的に発光させることが可能な発光素子駆動回路と、
    前記受光素子により検出された射出光の交流成分と直流成分の比を前記波長毎にそれぞれ算出する交直成分比算出手段と、
    前記受光素子により検出された射出光から前記交直成分比算出手段により算出された交流成分と直流成分の比と前記発光素子駆動回路により選択される発光素子の前記受光素子との距離との関係を波長毎に求め、その関係から、前記波長毎にそれぞれ最適発光素子を決定する最適発光素子決定手段と、
    前記光電脈波の検出に先立って、前記最適発光素子決定手段により波長毎に決定された最適発光素子を前記発光素子駆動回路に発光させる最適発光素子選択手段と
    を、含むことを特徴とする反射型光電脈波検出装置。
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