JP6602578B2 - 経口組成物 - Google Patents
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Description
項1. (A)中鎖脂肪酸トリグリセリド、(B)ジペプチド、並びに(C)ガラナエキス末及びビタミンBよりなる群から選択される少なくとも1種を含み、
前記(B)成分及び(C)成分が、前記(A)成分に懸濁した状態で含まれる、ことを特徴とする経口組成物。
項2. 前記(B)成分がアスパルテームである、項1に記載の経口組成物。
項3. 前記(B)成分の含有量が0.5〜5重量%である、項1又は2に記載の経口組成物。
項4. 前記(C)成分が、ガラナエキス末、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、及びこれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種である、項1〜3のいずれかに記載の経口組成物。
項5. 前記(C)成分の含有量が0.00001〜5重量%である、項1〜4のいずれかに記載の経口組成物。
項6. 前記(A)成分の含有量が70〜99.4999重量%である、項1〜5のいずれかに記載の経口組成物。
項7. 項1〜6のいずれかに記載の経口組成物が充填されてなる、ソフトカプセル剤。
項8. (A)中鎖脂肪酸トリグリセリドに、(B)ジペプチド並びに(C)ガラナエキス末及びビタミンBよりなる群から選択される少なくとも1種を添加して懸濁させる工程を含む、経口組成物の製造方法。
項9. (A)中鎖脂肪酸トリグリセリド中で、(B)ジペプチドの存在下で(C)ガラナエキス末及びビタミンBよりなる群から選択される少なくとも1種を懸濁することを特徴とする、ガラナエキス末及び/又はビタミンBの懸濁状態の安定化方法。
本発明の経口組成物は、(A)中鎖脂肪酸トリグリセリド、(B)ジペプチド、並びに(C)ガラナエキス末及びビタミンBよりなる群から選択される少なくとも1種を含み、前記(B)成分及び(C)成分が、前記(A)成分に懸濁した状態で含まれることを特徴とする。本発明では、油性基剤として中鎖脂肪酸トリグリセリドを選択し、当該中鎖脂肪酸トリグリセリド中で、ジペプチドとガラナエキス末及び/又はビタミンBとを懸濁させることによって、ガラナエキス末及び/又はビタミンBの懸濁状態を安定に保持することが可能になっている。以下、本発明の経口組成物について詳述する。
本発明の経口組成物は、油性基剤として中鎖脂肪酸トリグリセリド((A)成分と表記することもある)を含有する。
本発明の経口組成物は、前記中鎖脂肪酸トリグリセリド中に、ジペプチド((B)成分と表記することもある)を懸濁させた状態で含有する。
本発明の経口組成物は、水溶性機能性成分として、ガラナエキス末及び/又はビタミンB((C)成分と表記することもある)を懸濁状態で含有する。本発明の経口組成物では、前記中鎖脂肪酸トリグリセリド中で前記ジペプチドと共にガラナエキス末及び/又はビタミンBが懸濁されていることにより、懸濁状態を安定に維持することができる。
本発明の経口組成物は、前述する成分の他に、口腔内に適用した際に清涼感を付与するために、必要に応じて、清涼化剤が含まれていてもよい。清涼化剤は親油性を示すので、本発明の経口組成物に清涼化剤が含まれる場合、清涼化剤は前記(A)成分に溶解した状態で存在する。
本発明の経口組成物には、前述する成分の他に、口腔内に適用した際に良好な香気や多様な風味を付与するために、香料が含まれていてもよい。一般的な香料は、親油性を示すので、本発明の経口組成物に香料が含まれる場合、香料は前記(A)成分に溶解した状態で存在する。
本発明の経口組成物には、前述する成分の他に、本発明の効果を損なわないことを限度として、必要に応じて、他の栄養成分や薬理成分を含有していてもよい。但し、(B)成分及び(C)成分以外の水溶性成分については、本発明の経口組成物の懸濁状態の安定性に悪影響を及ぼす惧れがあるので、本発明の経口組成物に含有させる場合には、その含有量については、本発明の効果を損なわない範囲に設定すればよいが、本発明の経口組成物において懸濁状態の安定性をより高めるという観点から、(B)成分及び(C)成分以外の水溶性成分を実質的に含まないことが望ましい。
本発明の経口組成物の製造方法については、前記(A)成分中で、前記(B)成分及び(C)成分が懸濁状態で含有させ得ることを限度として特に制限されないが、好適な例として、前記(A)成分に、前記(B)成分及び(C)成分を添加して懸濁させる工程を含む方法が挙げられる。このように、前記(A)成分中で、前記(B)成分及び(C)成分を同時に懸濁させることによって、(C)成分の懸濁状態の安定性に優れた経口組成物を得ることができる。
本発明の経口組成物は、前記(B)成分及び(C)成分が前記(A)成分に懸濁した液状の形態を呈する。本発明の経口組成物は、液状のまま口腔内に適用される口腔ケア製品として使用してもよいが、ソフトカプセル剤に充填してソフトカプセル剤として提供することが好ましい。
本発明は、更に、(A)中鎖脂肪酸トリグリセリド中で、(B)ジペプチドの存在下で(C)ガラナエキス末及びビタミンBよりなる群から選択される少なくとも1種を懸濁することを特徴とする、ガラナエキス末及び/又はビタミンBの懸濁状態の安定化方法を提供する。
中鎖脂肪酸トリグリセリド1:主成分としてカプリル酸トリグリセリド及びカプリン酸トリグリセリドが含まれる中鎖脂肪酸トリグリセリド混合物(カプリル酸トリグリセリド81.6重量%、カプリン酸トリグリセリド17.4重量%含有)、商品名「ココナードMT」(花王株式会社製)
中鎖脂肪酸トリグリセリド2:主成分としてカプリル酸トリグリセリドが含まれる中鎖脂肪酸トリグリセリド混合物(カプリル酸トリグリセリド97.3重量%、カプリン酸トリグリセリド2.2重量%含有)、商品名「ココナードRK」(花王株式会社製)
中鎖脂肪酸トリグリセリド3:主成分としてカプリル酸トリグリセリド、カプリン酸トリグリセリド、及びラウリン酸トリグリセリドが含まれる中鎖脂肪酸トリグリセリド混合物(カプリル酸トリグリセリド37.6重量%、カプリン酸トリグリセリド33.9重量%、ラウリン酸トリグリセリド20.2重量%含有)、商品名「ココナードML」(花王株式会社製)
中鎖脂肪酸トリグリセリド4:主成分としてカプリル酸トリグリセリドが含まれる中鎖脂肪酸トリグリセリド(カプリル酸トリグリセリド95重量%以上)、商品名「スコレー8」(日清オイリオグループ株式会社製)
中鎖脂肪酸トリグリセリド5:主成分としてカプリル酸トリグリセリド及びカプリン酸トリグリセリドが含まれる中鎖脂肪酸トリグリセリド混合物(カプリル酸トリグリセリド約75重量%、カプリン酸トリグリセリド約25重量%含有)、商品名「O.D.O」(日清オイリオグループ株式会社製)
中鎖脂肪酸トリグリセリド6:主成分としてカプリル酸トリグリセリド及びカプリン酸トリグリセリドが含まれる中鎖脂肪酸トリグリセリド混合物(カプリル酸トリグリセリド約60重量%、カプリン酸トリグリセリド約40重量%含有)、商品名「スコレー64G」(日清オイリオグループ株式会社製)
長鎖脂肪酸トリグリセリド1:ヤシ油、商品名「精製パーム油」(不二製油株式会社)
長鎖脂肪酸トリグリセリド2:ひまわり油、商品名「J ひまわり白絞油NS」(株式会社J-オイルミルズ)
ガラナエキス末:商品名「ガラナエキスパウダー」(日本粉末薬品株式会社製)
ビタミンB1:商品名「ビタミンB1塩酸塩」(三菱化学フーズ株式会社製)
ビタミンB2:商品名「リボフラビンF」(三菱化学フーズ株式会社製)
ビタミンB6:商品名「ビタミンB6」(三菱化学フーズ株式会社製)
ビタミンB12:商品名「ビタミンB12 0.1%WSN」(DMSニュートリションジャパン株式会社製)
ナイアシン:商品名「ニコチン酸アミド」(DMSニュートリションジャパン株式会社製)
パントテン酸:商品名「パントテン酸カルシウム」(DMSニュートリションジャパン株式会社製)
表1〜3に示す組成の経口組成物を調製した。具体的には、表1〜3に示す脂肪酸トリグリセリドに、表1〜3に示す水溶性成分(1)、及び表1〜3に示す水溶性成分(2)を所定量添加した後に、表1〜3に示す温度条件及び撹拌時間で、トルネード攪拌機(「トルネード PM-202」、アズワン株式会社製)を用いて回転数500rpmによって機械的な撹拌を行って懸濁状態を形成させて、経口組成物を得た。また、実施例16及び17の場合には、懸濁状態を形成された後に、表3に示すに示す清涼化剤を所定量添加して混合し、経口組成物を得た。
<保存後の分離度の判定基準>
5:分離した層がない、又は分離した層が極めて僅か(1mm未満)にしか認められない。
4:分離した層が僅か(1mm以上10mm未満)にしか認められない。
3:分離した層が少し(10mm以上20mm未満)だけ認められるが、製剤としては許容できる範囲である。
2:分離した層が明らか(20mm以上30mm未満)認められる。
1:分離した層が著しく(30mm以上)認められる。
表4に示す組成の経口組成物を、試験例1と同様の方法により調製した。次いで、得られた各経口組成物を、表4に記載の組成のソフトカプセル皮膜を用いて、シームレスカプセル化法により被包することにより、半透明なソフトカプセル剤を得た。これらのソフトカプセル剤は、懸濁状態が安定に維持され、外観が良好であった。
Claims (7)
- (A)構成脂肪酸として炭素数8又は10の中鎖脂肪酸を含む中鎖脂肪酸トリグリセリド、(B)アスパルテーム、並びに(C)ガラナエキス末、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、及びこれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種を含み、
前記(B)成分及び(C)成分が、前記(A)成分に懸濁した状態で含まれる、ことを特徴とする経口組成物。 - 前記(B)成分の含有量が0.5〜5重量%である、請求項1に記載の経口組成物。
- 前記(C)成分の含有量が0.00001〜5重量%である、請求項1又は2に記載の経口組成物。
- 前記(A)成分の含有量が70〜99.4999重量%である、請求項1〜3のいずれかに記載の経口組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の経口組成物が充填されてなる、ソフトカプセル剤。
- (A)構成脂肪酸として炭素数8又は10の中鎖脂肪酸を含む中鎖脂肪酸トリグリセリドに、(B)アスパルテーム並びに(C)ガラナエキス末、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、及びこれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種を添加して懸濁させる工程を含む、経口組成物の製造方法。
- (A)構成脂肪酸として炭素数8又は10の中鎖脂肪酸を含む中鎖脂肪酸トリグリセリド中で、(B)アスパルテームの存在下で(C)ガラナエキス末、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、及びこれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種を懸濁することを特徴とする、ガラナエキス末及び/又はビタミンBの懸濁状態の安定化方法。
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