JP6602491B2 - ステント送達システム、そのアセンブリ、およびその使用方法 - Google Patents

ステント送達システム、そのアセンブリ、およびその使用方法 Download PDF

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Description

本発明は、一般に医療用手術デバイスおよびそのデバイスの使用方法に関し、特にステント送達システムならびにその構成要素およびそのシステムの使用方法に関する。
ステントグラフトは、チューブ状の外科的グラフトカバーと、自己拡張する骨組みとで構成された埋め込み式のデバイスである。ステントグラフトは血管の内側に置かれて、血管の動脈瘤区域を遮断し、血行力学的圧力が血管の疾患区域から外れるように向け直されるようにして血流を再建する。
血管の最小限の侵襲性の介入性処置において、手術する医師は通常、たとえば大腿動脈などの小血管の壁を解剖学的または穿刺術的に切開し、次いで送達システムを進め、ここでたとえばステントグラフトなどの医療用インプラントが切開を通じて装填され、小血管およびその他のチャネルを通って、たとえば冠動脈、大動脈弁、胸部大動脈、腹部大動脈、頭蓋内動脈、または頸動脈などの標的病変部位に向かう。医療用インプラント(例、ステントグラフト)がかさ高くて大きな半径方向の力を及ぼすのに対し、切開、小血管、およびその他の関連チャネルは典型的に直径がほんの数ミリメートルであるか、または石灰化した血管の場合にはさらに小さいサイズである。このため、患者の血管に対する外傷を最小化し、適応症の範囲を広げるために、送達システムと、医療用インプラントを収容したそのシースカテーテルとを十分に小型化すること、すなわち外径を収縮することが緊急に必要である。一方、介入性デバイスのためのシースカテーテルは、中に医療用インプラント(例、ステントグラフト)を保持するために十分に高い半径方向の強度と、そこからの医療用インプラント(例、ステントグラフト)のスムーズな配置および安全な埋め込みのための十分に高い軸方向の強度とを提供する必要がある。
他方で、ステントグラフト送達システムに対する現在の要求は、容易な導入、正確で安全な配置、および簡単な回収の能力を含む。真性、偽性、または解離性大動脈瘤を有する血管は、本質的に変則的な形態を有し得る損傷または疾患のある血管であり、送達システムをその中にスムーズに導入するために良好に設計する必要がある。ステントグラフトの埋め込みの成功は、ステントグラフトを健康な血管区域(動脈瘤ネック)に係留することに依存するが、この健康な血管区域は長さが限られる傾向がある。したがって、病変部を効果的に遮断するために、送達構造はステントを正確に置き得ることが要求される。さらに、係留したインプラントの転位を引き起こすことなく体外に安全に回収することも重要である。
より具体的には、埋め込みの際に、血流の衝撃下で起こり得るステントグラフトの転位または外転を防ぐために、ステントグラフトを正確に位置決めすることが特に重要である。外科的処置の間、ステントグラフトの転位または外転を防ぐために、ステントグラフトの主要部分の配置の際にステントグラフトの近位端においてベアステントセグメントを拘束する必要がある。加えて、本体の配置の初期段階において、血管壁に対する近位端の並置が達成されないときは、標的部位における正確な設置を達成させるために、ステントグラフトのベアステントセグメントの最終配置の前に、ステントグラフトの精密な位置調整が必要である。
既存のステントグラフトは、それらがどのように配置されるかに基づいて次のグループに分類されてもよい。
1)複数の段階で配置されないステントグラフト。こうしたステントグラフトは、外側シースの後退の結果として完全に配置され、配置されたステントグラフトは血流の衝撃下で転位して不正確に位置決めされるおそれがある点が不利である。
2)束ねられたステントグラフト。束ねられたステントグラフトも、それが装填された外側シースを後退させることによって配置される。その後、ステントグラフトを配置するために、束ねた糸を解くためにガイドワイヤが動作される。この設計は、ステントグラフトが短くなるために標的部位から移動することがある点が不利である。
3)多段階配置のためのステントグラフト。ボルトン・メディカル社(Bolton Medical Inc.)(ボルトン(Bolton))は、「Delivery System and Method for Self−Centering a Proximal End of a Stent Graft」(特許文献1)と題する多段階配置設計の送達システムに関する出願を提出しており、ここではステントグラフトのベアステントセグメントが固定トラフに挿入されて、シート係留ピンによって留められる。シート係留ピンが除去された後、固定トラフからベアステントセグメントが配置され得る。この設計は、ベアステントセグメントを固定トラフ内で安定に位置決めできず、係留ピンの挿入を困難にするという点が不利である。加えて、係留ピンは断面が矩形であるため、アセンブリおよび配置プロセスにおいて大きい抵抗をもたらす。さらに、係留ピンは同軸カテーテルの始動下で移動および制御される。しかし、比較的広範囲にわたる同軸カテーテル間の摩擦によって、配置プロセスにおける抵抗が増加する。
さらに、ボルトンは「Stent−Graft,Graft Stent Delivery System and Kit,and Stent−Graft Implantation Method」(特許文献2)と題するステントグラフト送達システム、グラフトスリーブ、および多段階配置システムに関する出願を提出している。しかし、そのグラフトスリーブおよび多段階配置システムは構造的信頼性を欠いているため、低いステントグラフト配置精度をもたらすかもしれず、医療事故をもたらしやすい。さらに、そのグラフトスリーブおよび多段階配置機構を所望のとおりに動作させるためには、送達システムのハンドルアセンブリにそれらを始動するための付加的な機能が必要である。したがって、低抵抗配置を可能にし、かつそれぞれの配置段階を可能にするための制御機能を有するハンドルアセンブリが必要とされている。
中国特許出願公開第101415377A号 中国特許出願公開第200480032425.5号
本発明の第1の態様において、ステント送達システムの薄壁の高強度外側シースが提供される。この外側シースは、内側から外向きに配置された内側層と、強化層と、外側層とを含む。強化層は、少なくとも1つの第1の強化部材と、少なくとも1つの第2の強化部材とを含む。第1の強化部材は外側シースの軸に沿って渦巻き状になっており、第2の強化部材は外側シースの軸と平行に延在する。
本発明の第2の態様において、送達システムの構造的信頼性の増加と、ステント配置抵抗の低減と、ステント配置精度の向上と、医療事故の可能性の低下とが可能な、ステント送達システムの多段階配置アセンブリが提供される。この多段階配置アセンブリは、円錐形先端部と、多段階配置アンカーと、多段階配置ベースと、複数の多段階配置ロッドと、多段階配置ガイドワイヤとを含む。円錐形先端部は、それぞれの多段階配置ロッドを受取るための複数の固定穴を定める遠位端を有する。多段階配置アンカーは、それぞれの多段階配置ロッドの通過を可能にする複数のガイド穴を定める。複数の多段階配置ロッドの各々の遠位端は多段階配置ベースと固定接続しており、近位端は多段階配置アンカーのガイド穴の対応する1つを通って、円錐形先端部の固定穴の対応する1つに受取られている。多段階配置ガイドワイヤの各々の近位端は、多段階配置ベースと固定接続している。多段階配置ロッドは、円錐形先端部と多段階配置アンカーとの間のセグメントを有し、そのセグメントはステントの近位端に挿入されることによってそれを拘束するように構成される。
本発明の第3の態様において、送達システムの構造的信頼性の増加と、ステント配置精度の向上と、医療事故の可能性の低下とが可能な、ステント送達システムのハンドルアセンブリが提供される。このハンドルアセンブリは後部ハンドル部分と、スライダと、ガイドロッドとを含む。後部ハンドル部分はスライダとネジ接続されており、スライダはガイドロッドと摺動可能に接続される。ガイドロッドはステントを収容するための外側シースと平行に配され、スライダは外側シースと軸方向に接続される。外側シースは上で定義されたとおりである。
本発明の第4の態様において、増加した構造的信頼性を有し、かつステント配置精度の向上と医療事故の可能性の低下とが可能なステント送達システムと、そのステント送達システムを用いるための方法とが提供される。このステント送達システムは、上で定義された外側シースと、上で定義された多段階配置アセンブリと、グラフトスリーブアセンブリと、上で定義されたハンドルアセンブリとを含む。グラフトスリーブアセンブリはグラフトスリーブを含み、このグラフトスリーブ内でステントが圧着されて受取られる。ステントは多段階配置アセンブリによって拘束された近位端を有し、グラフトスリーブは外側シース内に配される。ハンドルアセンブリは外側シースと、グラフトスリーブアセンブリと、多段階配置アセンブリとの各々に接続される。
ステント送達システムを用いる方法は、
1)送達ガイドワイヤを通じてステントと、グラフトスリーブと、外側シースと、多段階配置アセンブリとを標的内腔に導入するステップと、
2)ハンドルアセンブリを操作して外側シースを軸方向に遠位に進めることによって、グラフトスリーブを配置するステップと、
3)送達ガイドワイヤを通じてステントと、グラフトスリーブと、多段階配置アセンブリとを標的内腔の標的部位にさらに進めるステップと、
4)ハンドルアセンブリを操作してグラフトスリーブアセンブリを制御することによって、中のグラフトスリーブが軸方向に遠位に進むようにして、結果的にステントの近位端がなおも多段階配置アセンブリに拘束された状態でグラフトスリーブ内のステントの初期配置をもたらすステップと、
5)ハンドルアセンブリを操作して多段階配置アセンブリを制御することによって、ステントの近位端が配置されるようにして、ステントの最終配置を達成するステップと、
6)送達ガイドワイヤを通じてグラフトスリーブと、外側シースと、多段階配置アセンブリとを後退させるステップとを含む。
先行技術と比べて、本発明は以下の利点を提供する。
本発明において提供されるステント送達システムは、外側シース、多段階配置アセンブリ、グラフトスリーブアセンブリ、およびハンドルアセンブリの設計と、これらの構成要素間の接続の設計とによって、より信頼性の高い配置が可能である。本発明において送達システムを用いるために提案される方法は、グラフトスリーブの配置と、ステントの初期配置と、ステントの最終配置とを順に含み、これはそれぞれハンドルアセンブリの制御下の外側シースと、グラフトスリーブアセンブリと、多段階配置アセンブリとによって達成される。この方法と、送達システム全体の設計との組み合わせは、送達システムのステント配置精度の増加と、医療事故の可能性の低減とを可能にする。
加えて、ステント送達システムの外側シースにおいては、少なくとも1つの第1の強化部材と少なくとも1つの第2の強化部材とを含む強化層が、内側および外側層の間に配される。第1の強化部材は外側シースの軸に沿って渦巻き状になることによって、外側シースに所望の半径方向の強度を与える。一方、第2の強化部材は外側シースの軸と平行に延在することによって、そこに所望の軸方向の強度を与えながら外側シースの半径方向の強度を増加させる。こうして、外側シース全体の強度は、その壁厚のわずかな増加と引き換えに高められる。言い換えると、この外側シースは薄壁の高強度シースである。さらに、第1の強化部材は第2の強化部材と別々に配されるのではなく織り合わされているため、外側シースの内側および外側層は、介入性デバイスと血管壁との間および外側シースの内側または外側層と血管壁との間に付加的な摩擦をもたらして血管に付加的な外傷をもたらし得る隆起を含まない。加えて、このことによって、第2の強化部材が外側シースの内側または外側層に固定されるときに起こる第2の強化部材の可屈曲性の制限も回避できる。
さらに、ステント送達システムの多段階配置アセンブリは、多段階配置ロッドによってステントの近位端を拘束できる。ステントを装填するために、ステントの近位端に多段階配置ロッドが挿入されて、多段階配置ベースによって円錐形先端部の固定穴に押し込まれることで、ステントは近位端にて拘束される。ステントの近位端を配置するために、多段階配置ガイドワイヤが引き戻されることによって、多段階配置ベースおよびそこに固定された多段階配置ロッドの軸方向の後退がもたらされる。円錐形先端部の固定穴から多段階配置ロッドを取り外すとき、ステントの近位端は多段階配置ロッドから外れて配置される。多段階配置アンカーの助けによって、多段階配置アセンブリはステントの近位端を効果的に保持でき、多段階配置ロッドがより信頼性の高いやり方で軸方向に動くことを可能にする。加えて、多段階配置ロッドと固定穴との接触面積が小さいので、配置が受ける抵抗が小さく、より高い精度で行われ得る。
添付の図面を参照して、本発明をさらに説明する。
本発明の実施形態によるステント送達システムの構造概略図である。 本発明の実施形態によるステント送達システムの外側シースの内部の拡大概略図である。 本発明の実施形態によるステント送達システムの外側シースの構造概略図である。 本発明の実施形態によるステント送達システムの多段階配置アセンブリの構造概略図である。 本発明の実施形態によるステント送達システムの多段階配置ベースの構造概略図である。 本発明の実施形態によるステント送達システムのグラフトスリーブアセンブリの構造概略図である。 本発明の実施形態によるステント送達システムの回転後退機構の構造概略図である。 本発明の実施形態による、第1の方式で組み立てられるべきステント送達システムの逆回転防止留め具と外側シースとの分解図である。 本発明の実施形態による、第1の方式でともに組み立てられたステント送達システムの逆回転防止留め具と外側シースとを示す図である。 本発明の実施形態による、第2の方式で組み立てられるべきステント送達システムの逆回転防止留め具と外側シースとの分解図である。 本発明の実施形態による、第2の方式でともに組み立てられたステント送達システムの逆回転防止留め具と外側シースとを示す図である。 本発明の実施形態によるステント送達システムの配置構造の構造概略図である。 本発明の実施形態によるステント送達システムの制御ディスクの組み立て平面図である。 本発明の実施形態によるステント送達システムの配置構造の断面図である。 本発明の実施形態によるステント送達システムの左ハンドルノブ半体の構造概略図である。 本発明の実施形態によるステント送達システムのハンドルノブの組み立て平面図である。 本発明の実施形態によるステント送達システムの制御ディスクの構造概略図である。 本発明の実施形態によるステント送達システムのハンドルノブの構造概略図である。 本発明の実施形態によるステント送達システムを用いてステントを埋め込むための方法の第1のステップを概略的に示す図である。 本発明の実施形態によるステント送達システムを用いてステントを埋め込むための方法の第2のステップを概略的に示す図である。 本発明の実施形態によるステント送達システムを用いてステントを埋め込むための方法の第3のステップを概略的に示す図である。 本発明の実施形態によるステント送達システムを用いてステントを埋め込むための方法の第4のステップを概略的に示す図である。 本発明の実施形態によるステント送達システムを用いてステントを埋め込むための方法の第5のステップを概略的に示す図である。 本発明の実施形態によるステント送達システムを用いてステントを埋め込むための方法の第6のステップを概略的に示す図である。
本発明において提案されるステント送達システムと、その使用方法とを、特定の実施形態および添付の図面を参照してより詳細に説明する。以下の詳細な説明および添付の請求項から、本発明の特徴および利点がより明白になるであろう。図面は必ずしも縮尺どおりに提示されていない非常に簡略化した形で提供されており、実施形態の説明の利便性および明瞭性を促進することのみが意図されていることに留意されたい。
本発明の核心となる考えは、構成要素としての外側シース、多段階配置アセンブリ、グラフトスリーブアセンブリ、およびハンドルアセンブリの設計と、これらの構成要素間の接続の設計とによって、より信頼性の高い配置が可能なステント送達システムを提供することである。本発明において上記の送達システムを用いるために提案される方法は、グラフトスリーブの配置と、ステントの初期配置と、ステントの最終配置とを順に含み、これはそれぞれハンドルアセンブリの制御下の外側シースと、グラフトスリーブアセンブリと、多段階配置アセンブリとによって達成される。この方法と、送達システム全体の設計との組み合わせは、送達システムのステント配置精度の増加と、医療事故の可能性の低減とを可能にする。
以下の説明において、図1から図24が参照される。図1は、本発明の実施形態によるステント送達システムの構造概略図である。図2は、本発明の実施形態によるステント送達システムの外側シースの内部の拡大概略図である。図3は、本発明の実施形態によるステント送達システムの外側シースの構造概略図である。図4は、本発明の実施形態によるステント送達システムの多段階配置アセンブリの構造概略図である。図5は、本発明の実施形態によるステント送達システムの多段階配置ベースの構造概略図である。図6は、本発明の実施形態によるステント送達システムのグラフトスリーブアセンブリの構造概略図である。図7は、本発明の実施形態によるステント送達システムの回転後退機構の構造概略図である。図8は、本発明の実施形態による、第1の方式で組み立てられるべきステント送達システムの逆回転防止留め具と外側シースとの分解図である。図9は、本発明の実施形態による、第1の方式でともに組み立てられたステント送達システムの逆回転防止留め具と外側シースとを示す。図10は、本発明の実施形態による、第2の方式で組み立てられるべきステント送達システムの逆回転防止留め具と外側シースとの分解図である。図11は、本発明の実施形態による、第2の方式でともに組み立てられたステント送達システムの逆回転防止留め具と外側シースとを示す。図12は、本発明の実施形態によるステント送達システムの配置構造の構造概略図である。図13は、本発明の実施形態によるステント送達システムの制御ディスクの組み立て平面図である。図14は、本発明の実施形態によるステント送達システムの配置構造の断面図である。図15は、本発明の実施形態によるステント送達システムの左ハンドルノブ半体の構造概略図である。図16は、本発明の実施形態によるステント送達システムのハンドルノブの組み立て平面図である。図17は、本発明の実施形態によるステント送達システムの制御ディスクの構造概略図である。図18は、本発明の実施形態によるステント送達システムのハンドルノブの構造概略図である。図19は、本発明の実施形態によるステント送達システムを用いてステントを埋め込むための方法の第1のステップを概略的に示す。図20は、本発明の実施形態によるステント送達システムを用いてステントを埋め込むための方法の第2のステップを概略的に示す。図21は、本発明の実施形態によるステント送達システムを用いてステントを埋め込むための方法の第3のステップを概略的に示す。図22は、本発明の実施形態によるステント送達システムを用いてステントを埋め込むための方法の第4のステップを概略的に示す。図23は、本発明の実施形態によるステント送達システムを用いてステントを埋め込むための方法の第5のステップを概略的に示す。図24は、本発明の実施形態によるステント送達システムを用いてステントを埋め込むための方法の第6のステップを概略的に示す。説明を容易にするために、本明細書において用いられる「近位端」とはステント送達システムの進行方向において先導する端部、すなわち操作者から遠い方の端部を示し、「遠位端」とは操作者に近い方の端部を示す。
図1および図2を特に参照すると、図1および図2に示されるとおり、本発明の実施形態によるステント送達システムは、大動脈内の標的病変部位へと送達ガイドワイヤを通じて導かれて、その部位にステント2を配置するように構成される。ステント送達システムは外側シース100と、多段階配置アセンブリ200と、グラフトスリーブアセンブリ300と、ハンドルアセンブリ400とを含む。グラフトスリーブアセンブリ300はグラフトスリーブ301を含み、ステント2はグラフトスリーブ301に圧着されて受取られる。ステント2はその近位端にベアセグメント21を有し、ベアセグメント21は多段階配置アセンブリ200によって拘束される。グラフトスリーブ301は外側シース100内に配されており、ハンドルアセンブリ400は外側シース100と、グラフトスリーブアセンブリ300と、多段階配置アセンブリ200との各々に接続される。ハンドルアセンブリ400は、外側シース100とグラフトスリーブアセンブリ300とを制御することで、外側シース100とグラフトスリーブアセンブリ300のグラフトスリーブ301とがそれぞれ自身の軸に沿って遠位に移動してステント2の初期配置をもたらすように構成される。加えてハンドルアセンブリ400は、多段階配置アセンブリ200を制御してステント2の近位ベアセグメント21を配置することによってステント2の最終配置を達成するように構成される。
さらに図3に示されるとおり、外側シース100は内側から外向きに内側層101と、強化層102と、外側層103とを含む壁を有する。強化層102は、少なくとも1つの第1の強化部材1021と、少なくとも1つの第2の強化部材1022とを含む。第1の強化部材1021は外側シース100の軸方向の周りにらせん状に巻かれているため、この実施形態においてはらせん状強化部材とも呼ばれる。第2の強化部材1022は外側シース100の軸方向に沿って延在するため、この実施形態においては軸方向強化部材とも呼ばれる。内側層101および外側層103の各々は、単一のポリマー材料層または同種もしくは異種の層である複数のポリマー材料層で形成されてもよい。
さらに、らせん状強化部材はポリマー材料から製作されてもよく、たとえばこの実施形態においては外側シース100の製作コストを最小化できる液晶ポリマー繊維のシートなどから製作されてもよい。さらに、らせん状強化部材の繊維はVectran、Unitika、もしくはDnrylの名称で商業的に入手可能なポリアリール化繊維、またはKevlarの名称で商業的に入手可能なアラミド繊維として選択されてもよい。より薄い壁を有する外側シース100を得るために外側シース100のサイズを最小化するために、らせん状強化部材は平行に配置されてシート様構造にされた複数の液晶ポリマー繊維で形成される。代替的には、らせん状強化部材はたとえばニッケルチタン(NiTi)、コバルトクロム(CoCr)、およびプラチナイリジウム(PtIr)合金、金、ステンレス鋼、ならびにタンタルの1つまたはそれ以上などの金属材料で形成されてもよい。
外側シース100の所望の特性によって、それらの繊維は融合されて1つまたはそれ以上のストランドにされてもよいし、されなくてもよい。繊維が融合されて1つまたはそれ以上のストランドにされる場合、外側シースは中実のバーと類似の機械的特性を提供でき、一方で繊維が融合されない場合は、外側シースはフィラメントと類似の機械的特性を提供する。中実のバーとは異なり、フィラメントはより高い柔軟性と、屈曲を繰り返した後のより高い疲労抵抗性とを示し、したがって血管の蛇行するジオメトリによりよく適合する。
繊維の各々は、0.0005インチから0.01インチの範囲の直径を有する円形の断面を有してもよい。さらに、らせん状強化部材の繊維の数は2から40の範囲であってもよく、20が好ましく、それによってらせん状強化部材の小サイズおよび十分な半径方向の強度が確実になる。
さらに、たとえば製造設備との不可避の摩擦による外側シース100の製作中の繊維のバリもしくは破断、または力の作用下での外側シース100と他の構成要素との摩擦の結果としての繊維の破断などによって起こる、らせん状強化部材の繊維と他の構成要素との間の摩擦抵抗を最小化するために、たとえばT−97またはT−150などの潤滑油によって繊維が表面コートされてもよい。
らせん状強化部材が金属材料から製作される場合、望ましい強度を提供できる安価なステンレス鋼が好適に選択されてもよい。最小サイズの外側シース100、外側シース100の薄壁および高い半径方向強度を達成するために、各々が0.001インチから0.005インチの長さ、0.001インチから0.005インチの幅の矩形の断面を有する平坦なステンレス鋼ワイヤかららせん状強化部材が織られてもよい。さらに、平坦なステンレス鋼ワイヤは16、32または64のスレッドカウントによって織られてもよい。好ましくは、らせん状強化部材を形成するために、平坦なステンレス鋼ワイヤは16のスレッドカウントによって上2下2のパターン(すなわち2/2綾織)で織られる。さらに、ステンレス鋼ワイヤを織った後に、ワイヤの端部によって形成される外側シース100の内表面および外表面の部分に隆起をもたらし得るワイヤの反りを防ぐためにワイヤの自由端部を固定するために、たとえば0.00025インチの壁厚を有するPET熱収縮管などの薄壁の熱収縮管が提供されてもよい。
さらに、らせん状強化部材は少なくとも1つのらせん状構成要素を含んでもよい。らせん状強化部材は、自身の長さの一部または全体に沿った2つまたはそれ以上のらせん状構成要素、および残りの長さに沿った単一のらせん状構成要素で形成されてもよい。たとえば、らせん状強化部材は軸方向に少なくとも2つのセクションを有してもよく、そのうちの少なくとも1つは1つのらせん状構成要素で形成され、付加的な少なくとも1つは渦巻き状に織られたメッシュ構造を形成するために渦巻き状の複数のらせん状構成要素で形成される。単一のらせん状構成要素は、好ましくは30〜50巻数/インチの軸方向の巻線密度を有する渦巻き状構造になるよう巻かれてもよい。2つまたはそれ以上のらせん状構成要素は、一般的に40〜80PPI(インチ当りの交点数(intersection points per inch))、好ましくは60PPIの軸方向密度を有するメッシュ構造を形成するように織られてもよい。こうした設計は、次の利点を提供する。1)外側シース100の一部分を形成する単一のらせん状構成要素は、送達システムが標的病変部位に到達することを容易にする十分な屈曲柔軟性をその部分に与え、2)外側シース100の残部を形成する2つまたはそれ以上のらせん状構成要素は、その部分の半径方向の強度が維持または改善されることを可能にし、かつ3)軸方向強化部材は、外側シース100に対する十分に高い軸方向の強度および高い半径方向の強度を確実にする。たとえば、外側シース100の両端部(近位端および遠位端)の部分は各々が複数のらせん状構成要素からなっていてもよく、一方で外側シース100の残部はただ1つのらせん状構成要素からなっていてもよい。あるいは、各々が複数のらせん状構成要素からなる部分と、各々が単一のらせん状構成要素からなる部分とが交互になっていてもよい。
さらに、らせん状強化部材はその全長に沿って、織られたメッシュ構造を形成する2つまたはそれ以上のらせん状構成要素からなっていてもよく、軸方向強化部材は外側シース100の軸方向に沿って、この織られたメッシュ構造に織り合わされる。この実施形態において、らせん状強化部材はその全長に沿って、それぞれ内側および外側層と接触する2つのらせん状構成要素からなる。これら2つまたはそれ以上のらせん状構成要素の間に配された軸方向強化部材を伴うこの設計は、外側シース100の内側層101または外側層103の表面に付加的な摩擦を導入し得る隆起をもたらさない。加えて、軸方向強化部材はポリマーの内側または外側層に固定的に付着されないため、軸方向強化部材の利点を維持しながら、内側層101および外側層103の表面の隆起によってもたらされる摩擦力の増加が回避され、それと同時に軸方向強化部材と内側層101または外側層103との固定によってもたらされる可屈曲性の制限も克服される。
さらに、軸方向強化部材はフィラメント、ワイヤ、繊維、モノフィラメント、マルチフィラメント、コードなどの形のポリマー材料から製作されてもよく、外側シース100のコスト低減のためには平坦な液晶ポリマー繊維が好ましい。外側シース100の最小サイズおよび薄壁の両方を達成するために、軸方向強化部材は、平行に配置された複数の繊維で形成された平坦な構造であってもよい。繊維の各々は、0.0005インチから0.01インチの範囲の直径を有する円形の断面を有してもよい。あるいは、繊維の各々は矩形の断面を有してもよい。
あるいは、軸方向強化部材は金属材料から製作されてもよく、たとえばNiTi、CoCr、およびPtIr合金、金、ステンレス鋼、ならびにタンタルの1つまたはそれ以上などの金属材料で形成されてもよい。外側シース100の最小サイズ、薄壁および高い半径方向強度を達成するために、各々が0.001インチから0.005インチの長さ、0.001インチから0.005インチの幅の矩形の断面を有する平坦なステンレス鋼ワイヤから軸方向強化部材が形成されてもよい。
さらに、たとえば製造設備との不可避の摩擦による外側シース100の製作中の繊維のバリもしくは破断、または力の作用下での外側シース100と他の構成要素との摩擦の結果としての繊維の破断などによって起こる、軸方向強化部材の繊維と他の構成要素との間の摩擦抵抗を最小化するために、たとえばT−97またはT−150などの潤滑油によって繊維が表面コートされてもよい。
複数のこうした軸方向強化部材が提供されてもよく、これらは外側シースの円周方向に沿って等しい角度間隔で配される。具体的には、軸方向強化部材の数は4、8、10、12、または16であってよい。この場合、隣り合う軸方向強化部材は、外側シース100の円周方向に90°、45°、36°、30°、または22.5°の角度だけ互いから間隔を置かれる。軸方向強化部材のこうした設計は、次の利点を提供する。1)軸方向強化部材は外側シース100の軸方向の伸長を防ぐため、外科的処置の間に医師が外側シース100の近位端を引っ張ったときに、外側シースが軸方向に移動する距離は医師によって加えられた引張り力に比例し、2)軸方向強化部材の均等な配置は、外側シース100にその円周全体にわたって均一な屈曲柔軟性を与え、これは外側シース100が蛇行する血管内を進むときの外側シース100の正確な制御のために好ましく、3)単一の軸方向強化部材を有する設計と比べて、外側シース100の円周方向に等距離に配置された軸方向強化部材は円周の等方性の改善をもたらし、これは血流からの圧力下で、または極度に高い拡張性を有するインプラントを装填されたときに外側シース100が曲がる可能性を低減させ、4)外側シース100のより高く均一な剛性が達成できることで、外側シース100の壁厚を減らすか、または外側シース100内でより軟質の外側層を用いることによる外側シース100のコスト低下を可能にし、かつ5)軸方向強化部材は外側シース100の半径方向の拡張を制限することによって、外側シース100の破壊強度を有意に増加させる。
本発明の実施形態において、内側層101および外側層103は、同じかまたは異なるポリマー材料でできていてもよい。特に、内側層101は少なくとも1つのポリマー材料層を含んでもよい(すなわち、内側層101は単層構造であっても多層構造であってもよい)。同様に、外側層103も少なくとも1つのポリマー材料層を含んでもよい(すなわち、外側層103も単層構造であっても多層構造であってもよい)。ポリマー材料層(単数または複数)は、フッ素樹脂、ポリオレフィン、ポリエーテルブロックアミド樹脂、ポリアミド、またはポリウレタンの1つまたはそれ以上で形成されてもよい。特定的な例は、たとえばPTFE、FEP、PFA、PCTFF、ECTFE、ETFE、PVDF、PVF、およびEFEPなどのフッ素樹脂、ならびにたとえばLDPE、HDPE、およびUHMWPEなどのポリオレフィンを含んでもよい。好ましくは、内側層101は0.0005インチから0.004インチの範囲の壁厚を有してもよく、外側層103は0.001インチから0.003インチの範囲の壁厚を有してもよい。
好ましくは、内側層101の内表面には親水性または疎水性のコーティングが設けられてもよい。内側層101の外表面は、内側層101の外表面の活性を増加させるための表面仕上げ処理を受けてもよい。たとえば、外表面はプラズマまたはエッチング液で処理されてもよい。
好ましくは、外側層103の外表面は、親水性もしくは疎水性の物質または自己潤滑フッ素樹脂でコートされてもよい。PVPなどの親水性コーティング、シリコーン油などの疎水性コーティング、およびPTFEなどの自己潤滑フッ素樹脂が選択されてもよく、これらは外側シース100と血管壁との間の比較的大きな摩擦抵抗を低減できる。さらに、外側層103とコーティングとの間に十分な付着/接着を得るために、外側層103の外表面の活性を増加させるために、外側層103の外表面は予めたとえばプラズマまたはエッチング液などを用いた表面仕上げ処理を受けてもよい。さらに図4に示されるとおり、この多段階配置アセンブリ200は、円錐形先端部201と、多段階配置アンカー202と、多段階配置ベース203と、いくつかの多段階配置ロッド204と、多段階配置ガイドワイヤ205とを含む。円錐形先端部201の近位端、すなわち低減した直径を有する端部は、送達システムの進行を導く働きをする。円錐形先端部201の遠位端、すなわちより大きい直径を有する端部は、それぞれの多段階配置ロッド204を受取るためのいくつかの固定穴2011を定める。多段階配置アンカー202は、それぞれの多段階配置ロッド204の通過を可能にするいくつかのガイド穴2021を定める。いくつかの多段階配置ロッド204の各々の遠位端は多段階配置ベース203と固定接続しており、近位端は多段階配置アンカー202のガイド穴2021の対応する1つを通って、円錐形先端部201の固定穴2011の対応する1つに受取られている。多段階配置ガイドワイヤ205の各々の近位端は、多段階配置ベース203と固定接続している。多段階配置ガイドワイヤ205の各々の遠位端は、ハンドルアセンブリ400に結合している。円錐形先端部201と多段階配置アンカー202との間(スペースA)の多段階配置ロッド204のセグメントは、ステント2の近位ベアセグメント21に挿入されることによってそれを拘束するように構成される。この実施形態においては、スペースA内の多段階配置ロッド204のセグメントが増加した剛性を有して、ステント2の拡張によってもたらされる変形を少なくすることを可能にするために、スペースAの軸方向の長さは、満足できるアセンブリおよび配置を可能にしながらできる限り小さくされる。
ステントグラフト2を装填するために、スペースA内の多段階配置ロッド204のセグメントがステント2の近位ベアセグメント21のメッシュ穴に挿入され、多段階配置ベース203がその移動の限界に達するまで円錐形先端部201に向かって押される。次いで、多段階配置アンカー202のガイド穴2021の誘導によって、円錐形先端部201の直径が大きい方の端部の固定穴2011に多段階配置ロッド204が挿入されることによって、円錐形先端部201および多段階配置アンカー202によって多段階配置ロッド204が保持され、ステント2の近位ベアセグメント21が固定される。ステント2を配置するために、ハンドルアセンブリ400を介して多段階配置ガイドワイヤ205が引き戻され、円錐形先端部201の固定穴2011から多段階配置ロッド204を取り外して、ステント2の近位ベアセグメント21を配置する。この後、ステント2のベアセグメント21は自身の弾性によって拡張し、血管壁を堅固に押圧するためにステント2が係留される。
さらに、円錐形先端部201、多段階配置アンカー202、および多段階配置ベース203の各々はチャネルを定め、そのチャネルに内側チューブ1が挿入される。内側チューブ1の近位端は、円錐形先端部201と接続している。多段階配置ベース203の遠位側の内側チューブ1の部分の上に、制限ブロック206が設けられる。制限ブロック206は多段階配置ベース203内のチャネル2031よりも大きい直径を有することによって、ステント2のベアセグメント21の配置の際に多段階配置ベース203の移動を制限する。なぜなら、多段階配置ベースが過度に前進すると、近くの血管に接触して損傷させるおそれがあるからである。
さらに図5に示されるとおり、チャネル2031は多段階配置ベース203の中央に形成されて、対応する多段階配置ロッド204を係留するためのいくつかの均一に分散された第1の穴2032に囲まれている。この実施形態において、第1の穴2032の数は6であり、これら6つの第1の穴2032は、チャネル2031の円周方向に沿って等角度の方式で分散される。さらに、これに従って多段階配置ロッドの数は6であり、これら6つの多段階配置ロッド204はそれぞれの6つの第1の穴2032内に係留される。チャネル2031の周りには、多段階配置ガイドワイヤ205を固定するための少なくとも1つの第2の穴2033が設けられる。この実施形態において、第2の穴(単数または複数)2033の数は2であり、多段階配置ガイドワイヤ205の数も2である。多段階配置ガイドワイヤの各々は、多段階配置ベース203の遠位側から第2の穴2033の一方に挿入され、多段階配置ベース203の近位側において折り返されて、他方の第2の穴2033を通過する。多段階配置ガイドワイヤ205は、第2の穴2033において固定される。多段階配置ガイドワイヤ205の固定は、たとえば溶接、接着、または機械的ロックなどによって達成されるが、これに限定されない。
さらに、6つの第1の穴2032の各々隣接する2つが対にされて、多段階配置ベース内の弓形穴によって相互接続されることで、3つのU形状穴が形成されてもよい。これに従って、6つの多段階配置ロッド204の各々隣接する2つが対にされて、多段階配置ベース203内のU形状穴のそれぞれ1つの中に配された弓形多段階配置ロッドによって相互接続されることで、3つのU形状多段階配置ロッドが形成されてもよい。U形状多段階配置ロッド204はU形状穴を通り、これによって多段階配置ロッド204と多段階配置ベース203との接続を増強できる。
さらに図6に示されるとおり、グラフトスリーブアセンブリ300はグラフトスリーブ301と、グラフトスリーブ接続チューブ302と、グラフト配置ガイドワイヤ303とを含む。グラフトスリーブ接続チューブ302の近位端は、グラフトスリーブ301の遠位端と固定接続している。グラフト配置ガイドワイヤ303の近位端は、グラフトスリーブ接続チューブ302の遠位端と固定接続している。グラフト配置ガイドワイヤ303の遠位端は、ハンドルアセンブリ400に結合している。グラフトスリーブ301はグラフト材料でできた軟質のシーススリーブであり、ステントグラフト2の配置の際の屈曲を容易にするように構成される。グラフトスリーブ接続チューブ302は、グラフトスリーブ301の配置を導くように構成される。グラフトスリーブ301の配置の際に、ハンドルアセンブリ400を介してグラフト配置ガイドワイヤ303を引っ張って、グラフトスリーブ接続チューブ302にグラフトスリーブ301の軸方向遠位の移動を導かせることによって、グラフトスリーブ301内のステント2の初期配置をもたらす。
さらに、ハンドルアセンブリ400は回転後退機構と、配置構造とを含む。回転後退機構は、スライダ403を介して外側シース100と回転可能に接続している。回転後退機構は、回転して外側シース100の軸方向の後退をもたらすことによって、グラフトスリーブ301を配置する。グラフト配置ガイドワイヤ303を介して及ぼされる配置構造の制御下で、グラフトスリーブ301が軸方向に後退してステント2を初期配置し、多段階配置アセンブリ200がステント2の近位ベアセグメント21を配置して、ステント2の配置が完了する。
さらに図7に示されるとおり、回転後退機構は後部ハンドル部分401と、外側シースコネクタ402と、スライダ403と、ガイドロッド404とを含んでもよい。スライダ403は外側シース100の軸方向と平行に延在するガイド穴を定め、後部ハンドル部分401内にガイドロッド404が配されることによって、ガイドロッド404は外側シース100の軸方向に沿って向き付けされて、ガイド穴に挿入される。外側シース100は外側シースコネクタ402を介してスライダ403に軸方向に接続され、スライダ403は後部ハンドル部分401とネジ接続される。後部ハンドル部分401が回転されるとき、スライダ403は外側シース100をガイドロッド404に沿って軸方向に動かし、外側シース100内のグラフトスリーブ301の配置と同時に、グラフトスリーブ301内のステント2のわずかな拡張をもたらす。
さらに、スライダ403の外表面には雄ネジが設けられてもよく、この雄ネジは後部ハンドル部分401の内表面に形成された雌ネジと係合する。後部ハンドル部分401が回転されるとき、スライダ403はガイドロッド404に沿って摺動して、外側シース100の軸方向の移動をもたらす。
さらに、ガイドロッド404の数は2であり、これら2つのガイドロッド404はスライダ403の中心線に関して互いに対称である。これら2つのガイドロッド404によって、スライダ403はより信頼性の高い軸方向の移動を行うことができ、それによってグラフトスリーブ301の配置精度を高めることができる。
さらに、回転後退機構は逆回転防止留め具405をさらに含んでもよい。逆回転防止留め具405は、外側シースコネクタ402の上に配される。逆回転防止留め具405は逆回転防止弾性ブレード4051を有し、逆回転防止弾性ブレード4051に近接するガイドロッド404の部分に一方向歯スロット4041が設けられる。一方向歯スロット4041に近接する逆回転防止弾性ブレード4051の先端部は、一方向歯スロット4041の間のノッチと相補的な形状である。逆回転防止留め具405の遠位移動の際に、逆回転防止弾性ブレード4051は繰り返し変形して一方向歯スロット4041のベベルの上を摺動し、外側シース100の平滑な移動を可能にする。一方向歯スロット4041は逆回転防止弾性ブレード4051に対してこの方向における制限効果を有するため、逆回転防止留め具405の任意の可能な近位移動が防止される。結果として外側シース100の近位移動が妨げられ、操作者が起こし得る過失による医療事故が回避される。
この実施形態において、逆回転防止弾性ブレード4051の数は2であり、それらがそれぞれのガイドロッド404と接触して逆回転防止の設計を構成する。この設計によって、逆回転防止留め具405は信頼性の向上を獲得する。
本発明の一実施形態においては、図8および図9に示されるとおり、逆回転防止留め具405が接続機能4052を含む。逆回転防止弾性ブレード4051は、接続機能4052の上に配される。接続機能4052は環状構造であり、外側シース100の軸方向と平行に延在するノッチ4053を定める。これに従って、外側シースコネクタ402の表面からI形状の突起4021が突出しており、これは外側シース100の軸方向と平行に向き付けられた鉛直小片を有する。ノッチ4053は、その対向端縁に反対の力を加えることによってわずかに大きくでき、それによってノッチ4053の対向端縁がI形状突起4021の鉛直小片の対向面に当接した状態で、この環状構造を外側シースコネクタ402の外周の上にわずかな締まり嵌合で嵌合できる。こうした設計によって、I形状突起4021の鉛直小片によって環状構造の回転が制限され、かつI形状突起4021の上側および下側の水平小片によって環状構造の軸方向の平行移動が制限される。
本発明の代替的実施形態においては、図10および図11に示されるとおり、逆回転防止留め具405が接続機能4052を含む。逆回転防止弾性ブレード4051は、接続機能4052の上に配される。接続機能4052は環状構造であり、外側シース100の軸方向と平行に延在する長手方向部分と、外側シース100の軸方向と垂直に延在する横方向部分とを有するL形状ノッチ4054を定める。これに従って、外側シースコネクタ402の表面から突起4022が突出する。突起4022をL形状ノッチ4054の長手方向部分において、その対向端部壁に達するまで軸方向に進め、次いで環状構造を回転して突起4022をL形状ノッチ4054の横方向部分の対向端部壁と接触させることによって、環状構造は外側シースコネクタ402の外周の上に、それらの間に確立されたわずかな締まり嵌合によって嵌合されてもよい。この設計において、環状構造の移動は軸方向および一方の円周方向において制限され得る。ただし、逆回転防止留め具405は使用中に他方の円周方向におけるいかなる拘束も受けないため、外側シースコネクタ402の突起4022はこの方向への移動を制限するために接続機能4052に接着されてもよい。
回転後退機構は、前部ハンドル部分406をさらに含んでもよい。前部ハンドル部分406は外側シース100の軸方向に沿って後部ハンドル部分401と結合され、操作者の過失を避けるための、スライダ403と後部ハンドル部分406との相対的な移動を可能にする/防ぐロック機能4061を有する。この実施形態において、ロック機能4061は、後部ハンドル部分401に近接する前部ハンドル部分406の端部に配されたスイッチである。このスイッチは後部ハンドル部分401に向かって押されて後部ハンドル部分401の対応するロックスロットに部分的に挿入されることによって、前部ハンドル部分406に対する後部ハンドル部分401の回転を制限できる。このやり方で、スライダ403と後部ハンドル部分406との相対的な移動が可能にされ(ON)/防がれ(OFF)得る。
さらに図12および図13に示されるとおり、配置構造はハンドルノブ407と、制御ディスク408と、端部カバー409と、第1のラグ410と、第2のラグ411とを含む。図示されるとおり、ハンドルノブ407は後部ハンドル部分401の遠位端に配される。制御ディスク408は環状構造であり、ハンドルノブ407の上に嵌合されて回転可能に接続される。端部カバー409はハンドルノブ407の上に配され、外側シース100の軸方向に沿った制御ディスク408の移動を制限するように構成される。制御ディスク408に近接するハンドルノブ407の部分に、外側シース100の軸方向に沿って延在する2つの半円形の溝4071が定められる。第1および第2のラグ410、411はそれぞれのラグシャフト4101、4111を有し、それらは端部カバー409を通って2つの半円形の溝4071に受取られる。第1および第2のラグ410、411のラグシャフト4101、4111はそれぞれの制限突起4102、4112を定めており、これらはどちらも制御ディスク408の中心から離れる方に突出している。半円形の溝4071からラグシャフト4101、4111が外れることを避けるように、外側シース100の軸方向に沿った制限突起4102、4112の平行移動を制限するように制御ディスク408の内径が設計されているため、ラグシャフト4101、4111が外れることが阻止される。加えて、制御ディスク408の内表面に形成された配置窪み4081は、制限突起4102、4112に対して相補的な形状である。配置窪み4081が回転されて半円形の溝4071の一方と位置が一致するとき、この半円形の溝4071に受取られているラグシャフト4101、4111の一方はそこから引き抜かれ得る。第1および第2のラグ410、411のラグシャフト4101、4111は、それぞれグラフト配置ガイドワイヤ303および多段階配置ガイドワイヤ205を介してそれぞれグラフトスリーブアセンブリ300および多段階配置アセンブリ200に接続されているため、それらは独立した配置制御を実現できる。
さらに、ハンドルノブ407の表面に矢印が、制御ディスク408の表面に数字の「1」および「2」がマーク付けされてもよい。制御ディスク408が回転されて数字の「1」と矢印とが整列されるとき、配置窪み4081は、第1のラグ410のラグシャフト4101が受け取られている半円形の溝4071の一方と位置が一致し、グラフト配置ガイドワイヤ303を後退させるために第1のラグ410のラグシャフト4101を半円形の溝4071から引き抜くことによってステント2の初期配置を可能にできる。同様に、数字の「2」と矢印とが整列されるとき、配置窪み4081は、第2のラグ411のラグシャフト4111が受け取られている半円形の溝4071の一方と位置が一致し、第2のラグ411のラグシャフト4111を半円形の溝4071から引き抜くことによって、多段階配置ガイドワイヤ205の後退およびステント2の最終配置の達成をもたらすことができる。こうした設計は、配置の際に起こり得る過失を効果的に回避して、ステント2の配置精度を高め得る。
さらに、第1および第2のラグ410、411はそれぞれのラグハンドル4103、4113およびそれぞれの制限部材4104、4114をさらに含んでもよい。ラグハンドル4103、4113は、それぞれの制限部材4104、4114に挿入されたそれぞれのラグシャフト4101、4111に接続される。第2のラグ411の制限部材4114は、第1のラグ410の制限部材4104よりも端部カバー409の近くに位置する。外側シース100の軸方向に沿った第1および第2のラグ410、411の制限部材4104、4114の突起は、互いに部分的に重複する。制限部材4104、4114のこうした設計によって、第1のラグ410のラグシャフト4101が引き抜かれる前に、第2のラグ411のラグシャフト4111を半円形の溝4071から引き抜くことができない。これは配置プロセスに安全性を付加する。
さらに図14から図16に示されるとおり、ハンドルノブ407は左ハンドルノブ半体4072と、右ハンドルノブ半体4073とを含んでもよい。左ハンドルノブ半体4072内には外側シース100の軸方向に沿って延在する2つの左半円形の溝が定められており、右ハンドルノブ半体4073内には外側シース100の軸方向に沿って延在する2つの右半円形の溝が定められている。加えて、左半円形の溝には半径方向に突出するアセンブリピン4075が設けられており、右半円形の溝には半径方向に延在するアセンブリ穴が設けられる。アセンブリピン4075をアセンブリ穴に挿入することによって、左ハンドルノブ半体4072と右ハンドルノブ半体4073とを組み立てることができる。組み立てられたとき、2つの左半円形の溝と2つの右半円形の溝とは、グラフト配置ガイドワイヤ303および多段階配置ガイドワイヤ205をそれぞれ導くための2つの穴4074を形成する。穴4074の中に残るアセンブリピン4075の部分によって、グラフト配置ガイドワイヤ303または多段階配置ガイドワイヤ205の操作性の損失およびステント2の配置の失敗をもたらすおそれのある、グラフト配置ガイドワイヤ303または多段階配置ガイドワイヤ205が左ハンドルノブ半体4072と右ハンドルノブ半体4073との間隙4076に引っかかることが防止され得る。
さらに図17および図18に示されるとおり、制御ディスク408の内周に沿って一方向歯4082が設けられてもよく、一方ではハンドルノブ407の外周から一方向弾性ブレード4077が突出してもよい。一方向弾性ブレード4077の先端部は、一方向歯4082に近接しており、一方向歯4082の間のノッチと相補的な形状であってもよい。こうした設計によって、一方向弾性ブレード4077が繰り返し変形して一方向歯4082の上を摺動することによって制御ディスク408は特定の方向に回転できるが、一方向弾性ブレード4077が一方向歯4082の1つに押し付けられてそれ以上動けなくなるために、制御ディスク408の反対方向への回転は阻止される。この設計は制御ディスク408の動作に抵抗性を加えることができ、それによって動作精度を改善して操作者の過失を防ぐことができる。この実施形態においては、操作者の動作を容易にするために制御ディスク408は時計方向にのみ回転できる。
さらにハンドルノブ407、制御ディスク408、および端部カバー409の各々は、送達ガイドワイヤを通すためのチャネルを定めてもよい。
図19から図24を強調的に参照して、本発明は上で定義されたステント送達システムを使用するための方法も提供し、この方法は、
1)図19に示されるとおり、送達ガイドワイヤ1を通じてステント2と、グラフトスリーブ301と、外側シース100と、多段階配置アセンブリ200とを標的内腔に導入するステップと、
2)図20に示されるとおり、ハンドルアセンブリ400を操作して外側シース100を軸方向に遠位に進めることによって、グラフトスリーブアセンブリ300からグラフトスリーブ301を配置して、ステント2のわずかな拡張をもたらすステップと、
3)図20と組み合わせてそれと比較した図21に示されるとおり、送達ガイドワイヤを通じてステント2と、グラフトスリーブ301と、多段階配置アセンブリ200とを標的内腔の標的部位にさらに進めるステップと、
4)図22に示されるとおり、ハンドルアセンブリ400を操作してグラフトスリーブアセンブリ300を制御することによって、中のグラフトスリーブ301が軸方向に遠位に進むようにして、結果的にステント2の近位端がなおも多段階配置アセンブリ200に保持された状態でグラフトスリーブ301内のステント2の初期配置をもたらすステップと、
5)図23に示されるとおり、ハンドルアセンブリ400を操作して多段階配置アセンブリ200を制御することによって、ステント2の近位ベアセグメント21が配置されるようにして、ステント2の最終配置を達成するステップと、
6)図24に示されるとおり、送達ガイドワイヤを通じてグラフトスリーブ301と、外側シース100と、多段階配置アセンブリ200とを後退させるステップとを含む。
具体的には、ステップ2)において、前部ハンドル部分406のスイッチ(すなわちロック機能4061)を「ON」位置に切り換えて、後部ハンドル部分401を回転させて外側シース100を後退させることによって、グラフトスリーブ301の配置が達成されてもよい。
ステップ4)において、制御ディスク408を回転して数字「1」とハンドルノブ407上の矢印マークとを整列させ、第1のラグ410を引いてグラフト配置ガイドワイヤ303にグラフトスリーブ301を後退させることによって、ステント2の初期配置が達成されてもよい。
ステップ5)において、必要であればステント2の精密な位置調整を適用し、制御ディスクを回転して数字「2」とハンドルノブ407上の矢印マークとを整列させ、第2のラグ411および多段階配置ガイドワイヤ205を引いて、多段階配置ロッド204を固定穴2011から取り外すことによって、ステント2の最終配置が達成されてもよい。結果として、ステント2の近位ベアセグメント21がスペースAのロッドセグメントから外れて拡張する。
ステップ6)において、最初に円錐形先端部201が外側シース100に受取られるまで内側チューブ1が後退されてもよく、次いで外側シース100が自身に挿入されたその他すべての構成要素とともに後退されることによって、ステント送達システムが身体から完全に引き抜かれてもよい。
まとめると、本発明の実施形態によるステント送達システムは、外側シース100、多段階配置アセンブリ200、グラフトスリーブアセンブリ300、およびハンドルアセンブリ400の設計と、これらの構成要素間の接続の設計とによって、より信頼性の高い配置が可能である。本発明において送達システムを用いるために提案される方法は、グラフトスリーブ301の配置と、ステント2の初期配置と、ステント2の最終配置とを順に含み、これはそれぞれハンドルアセンブリ400の制御下の外側シース100と、グラフトスリーブアセンブリ300と、多段階配置アセンブリ200とによって達成される。この方法と、送達システム全体の設計との組み合わせは、送達システムのステント配置精度の増加と、医療事故の可能性の低減とを可能にする。
当業者は、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく本発明にさまざまな修正および変更を行い得ることが明らかである。したがって、こうした修正および変更が添付の請求項およびその均等物の範囲内にあれば、本発明はそれらすべてを包含することが意図される。
1−内側チューブ
2−ステント
21−ステントの近位ベアセグメント
100−外側シース
101−内側層
102−強化層
1021−第1の強化部材
1022−第2の強化部材
103−外側層
200−多段階配置アセンブリ
201−円錐形先端部
2011−固定穴
202−多段階配置アンカー
2021−ガイド穴
203−多段階配置ベース
2031−チャネル
2032−第1の穴
2033−第2の穴
204−多段階配置ロッド
205−多段階配置ガイドワイヤ
206−制限ブロック
300−グラフトスリーブアセンブリ
301−グラフトスリーブ
302−グラフトスリーブ接続チューブ
303−グラフト配置ガイドワイヤ
400−ハンドルアセンブリ
401−後部ハンドル部分
402−外側シースコネクタ
4021−I形状突起
4022−突起
403−スライダ
404−ガイドロッド
4041−一方向歯スロット
405−逆回転防止留め具
4051−逆回転防止弾性ブレード
4052−接続機能
4053−ノッチ
4054−L形状ノッチ
406−前部ハンドル部分
4061−ロック機能
407−ハンドルノブ
4071−半円形の溝
4072−左ハンドルノブ半体
4073−右ハンドルノブ半体
4074−穴
4075−アセンブリピン
4076−間隙
4077−一方向弾性ブレード
408−制御ディスク
4081−配置ノッチ
4082−一方向歯
409−端部カバー
410−第1のラグ
4101−ラグシャフト
4102−制限突起
4103−ラグハンドル
4104−制限部材
411−第2のラグ
4111−ラグシャフト
4112−制限突起
4113−ラグハンドル
4114−制限部材

Claims (17)

  1. ステント送達システムのハンドルアセンブリであって、後部ハンドル部分と、スライダと、2つのガイドロッドとを含み、前記後部ハンドル部分は前記スライダとネジ接続しており、前記スライダは前記2つのガイドロッドと摺動可能に接続しており、前記2つのガイドロッドはステントを収容するための外側シースと平行に配され、前記2つのガイドロッドは前記スライダの軸に関して互いに対称であり、前記スライダは前記外側シースと軸方向に接続しており、前記スライダの外表面には雄ネジが設けられ、前記雄ネジは前記後部ハンドル部分の内表面の雌ネジと係合し、前記後部ハンドル部分が回転するとき、前記スライダは前記2つのガイドロッドに沿って移動して、前記外側シースの軸方向の移動をもたらし、
    前記外側シースは内側から外向きに配置された内側層と、強化層と、外側層とを含み、前記強化層は、少なくとも1つの第1の強化部材と、少なくとも1つの第2の強化部材とを含み、前記第1の強化部材は前記外側シースの軸に沿って渦巻き状になっており、前記第2の強化部材は前記外側シースの前記軸と平行に延在する、ハンドルアセンブリ。
  2. 外側シースコネクタと、逆回転防止留め具とをさらに含み、前記外側シースコネクタは前記外側シースおよび前記スライダとそれぞれの端部において接続しており、前記逆回転防止留め具は前記外側シースコネクタの上に配され、かつ前記2つのガイドロッドに沿って一方向に移動可能である、請求項1に記載のハンドルアセンブリ。
  3. 前記逆回転防止留め具は逆回転防止弾性ブレードを含み、前記逆回転防止弾性ブレードに近接する前記2つのガイドロッドの部分に一方向歯スロットが設けられ、前記逆回転防止弾性ブレードの先端部は、前記一方向歯スロットに近接し、かつ前記一方向歯スロットの間のノッチと相補的な形状であり、前記逆回転防止留め具が遠位に動くとき、前記逆回転防止弾性ブレードは繰り返し変形して前記一方向歯スロットの上を摺動して、前記外側シースの平滑な移動を可能にし、前記外側シースが近位に移動することを防ぐための前記逆回転防止弾性ブレードに対する前記一方向歯スロットの制限効果によって、前記逆回転防止留め具の任意の可能な近位移動が防止される、請求項2に記載のハンドルアセンブリ。
  4. 前記逆回転防止留め具は接続機能をさらに含み、前記逆回転防止弾性ブレードは前記接続機能の上に配され、前記接続機能は前記外側シースコネクタの上に嵌合される環状構造である、請求項3に記載のハンドルアセンブリ。
  5. 前記環状構造は前記外側シースの軸方向と平行に延在するノッチを定め、I形状突起は前記外側シースコネクタの表面から突出し、かつ前記外側シースの前記軸方向と平行に向き付けられた鉛直小片を含み、前記環状構造は、前記ノッチの対向端縁が前記I形状突起の鉛直小片の対向面に当接した状態で、前記外側シースコネクタの上に嵌合されることによって固定される、請求項4に記載のハンドルアセンブリ。
  6. 前記環状構造は、前記外側シースの軸方向と平行に延在する長手方向部分と、前記外側シースの前記軸方向と垂直に延在する横方向部分とを含むL形状ノッチを定め、前記外側シースコネクタの表面から突起が突出し、前記L形状ノッチの前記長手方向部分において前記突起が前記長手方向部分の対向端部壁に達するまで前記突起を前記外側シースの前記軸方向に沿って進め、次いで前記環状構造を回転して前記突起を前記横方向部分の対向端部壁と接触させることによって環状構造が前記外側シースコネクタの上に嵌合され、かつそれによって前記外側シースの前記軸方向への平行移動および一方の円周方向への回転が制限される、請求項4に記載のハンドルアセンブリ。
  7. 前記スライダと前記後部ハンドル部分との相対的な移動を可能にするか、または防ぐロック機能を有する、前記外側シースの軸方向に沿って前記後部ハンドル部分に結合された前部ハンドル部分をさらに含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のハンドルアセンブリ。
  8. 前記ロック機能は前記後部ハンドル部分に近接する前記前部ハンドル部分の端部に配されたスイッチであり、前記スイッチが前記後部ハンドル部分に向かって押されるとき、前記スイッチの一部分が前記後部ハンドル部分の対応するロックスロットに挿入されることによって、前記前部ハンドル部分に対する前記後部ハンドル部分の回転が制限されて、前記スライダと前記後部ハンドル部分との相対的な移動が防がれる、請求項7に記載のハンドルアセンブリ。
  9. 前記ステントと前記外側シースとの間にグラフトスリーブが設けられ、前記ハンドルアセンブリは、グラフト配置ガイドワイヤを介して前記グラフトスリーブと軸方向に接続した第1のラグをさらに含む、請求項1に記載のハンドルアセンブリ。
  10. 前記ステントは多段階配置アセンブリによって拘束された近位端を有し、前記ハンドルアセンブリは、多段階配置ガイドワイヤを介して前記多段階配置アセンブリと軸方向に接続した第2のラグをさらに含み、前記多段階配置アセンブリは円錐形先端部と、多段階配置アンカーと、多段階配置ベースと、複数の多段階配置ロッドと、多段階配置ガイドワイヤとを含み、前記円錐形先端部は、対応する前記多段階配置ロッドを受取るための複数の固定穴を定める遠位端を有し、前記多段階配置アンカーは、対応する前記多段階配置ロッドの通過を可能にする複数のガイド穴を定め、前記複数の多段階配置ロッドの各々は、前記多段階配置ベースと固定接続した遠位端と、前記多段階配置アンカーの前記ガイド穴の対応する1つを通って前記円錐形先端部の前記固定穴の対応する1つに受取られる近位端とを有し、前記多段階配置ガイドワイヤの各々は、前記多段階配置ベースと固定接続した近位端を有し、前記多段階配置ロッドは前記円錐形先端部と多段階配置アンカーとの間に、ステントの近位端に挿入されることによってそれを拘束するように構成されたセグメントを有する、請求項9に記載のハンドルアセンブリ。
  11. ハンドルノブと、制御ディスクと、端部カバーとをさらに含み、前記ハンドルノブは前記後部ハンドル部分の遠位端と接続しており、前記制御ディスクは前記ハンドルノブの上に嵌合されて回転可能に接続した環状構造であり、前記端部カバーは前記ハンドルノブの遠位端に配され、かつ前記外側シースの軸方向に沿った前記制御ディスクの移動を制限するように構成される、請求項10に記載のハンドルアセンブリ。
  12. 前記外側シースの前記軸方向に沿って延在する、半円形の断面を有する2つの溝が、前記制御ディスクに近接する前記ハンドルノブの部分に定められ、前記第1および第2のラグは、前記端部カバーの穴を通って前記2つの溝に受取られるそれぞれのラグシャフトを含み、前記第1および第2のラグの前記ラグシャフトは、どちらも前記制御ディスクの中心から離れる方に突出するそれぞれの制限突起を定め、前記2つの溝から前記ラグシャフトが外れることを避けるように前記外側シースの前記軸方向に沿った前記制限突起の平行移動を制限するように前記制御ディスクの内径が設計され、前記制御ディスクの内表面に形成される配置窪みは前記制限突起に対して相補的な形状であり、前記配置窪みが回転して前記2つの溝の一方と位置が一致するとき、前記2つの溝の前記一方に受取られた前記ラグシャフトの一方はそこから引き抜かれ得る、請求項11に記載のハンドルアセンブリ。
  13. 前記制御ディスクの内周に沿って一方向歯が設けられており、前記一方向歯の間のノッチと相補的な形状の先端部を有する一方向弾性ブレードが前記ハンドルノブの外周から突出しており、前記制御ディスクが一方向に回転するとき、前記一方向弾性ブレードは繰り返し変形して前記一方向歯の上を摺動して、前記制御ディスクの平滑な回転を可能にし、前記制御ディスクの回転を防ぐための前記一方向弾性ブレードに対する前記一方向歯の制限効果によって、前記制御ディスクの反対方向への任意の可能な回転が防がれる、請求項11または12に記載のハンドルアセンブリ。
  14. 前記ハンドルノブは左ハンドルノブ半体および右ハンドルノブ半体を含み、前記左ハンドルノブ半体は前記外側シースの前記軸方向に沿って延在する2つの左半円形の溝を定め、前記右ハンドルノブ半体はその対応する位置に、前記外側シースの前記軸方向に沿って延在する2つの右半円形の溝を定め、前記左半円形の溝には半径方向に突出するアセンブリピンが設けられ、前記右半円形の溝にはその対応する位置に半径方向に延在するアセンブリ穴が設けられ、前記アセンブリピンが前記アセンブリ穴に挿入されるとき、前記左ハンドルノブ半体と前記右ハンドルノブ半体とが組み立てられ、前記2つの左半円形の溝と前記2つの右半円形の溝とが2つの穴を形成し、前記2つの穴に前記グラフト配置ガイドワイヤと前記多段階配置ガイドワイヤとが対応して挿入され、前記アセンブリピンの一部分が前記穴に残って、任意のガイドワイヤが前記左ハンドルノブ半体と前記右ハンドルノブ半体との間隙に引っかかることを防ぐ、請求項11または12に記載のハンドルアセンブリ。
  15. 前記第1および第2のラグは、それぞれのラグハンドルと、それぞれの制限部材とをさらに含み、前記ラグハンドルは対応する前記制限部材に挿入された対応する前記ラグシャフトに接続され、前記第1のラグの前記制限部材は、前記第2のラグの前記制限部材の遠位移動を制限するように構成される、請求項12に記載のハンドルアセンブリ。
  16. 前記外側シースの前記軸方向に沿って前記第1および第2のラグの前記制限部材の突起には部分的重複があり、前記重複に寄与する前記第2のラグの前記制限部材の部分は、前記重複に寄与する前記第1のラグの前記制限部材の部分に対して近位に配される、請求項15に記載のハンドルアセンブリ。
  17. 外側シースと、多段階配置アセンブリと、グラフトスリーブアセンブリと、請求項1〜16のいずれか一項に記載のハンドルアセンブリとを含むステント送達システムであって、前記グラフトスリーブアセンブリは中にステントが圧着されて受取られるグラフトスリーブを含み、前記ステントは前記多段階配置アセンブリによって拘束された近位端を有し、前記グラフトスリーブは前記外側シース内に配され、前記ハンドルアセンブリは前記外側シース、前記グラフトスリーブアセンブリ、および前記多段階配置アセンブリの各々と接続し、
    前記多段階配置アセンブリは円錐形先端部と、多段階配置アンカーと、多段階配置ベースと、複数の多段階配置ロッドと、多段階配置ガイドワイヤとを含み、前記円錐形先端部は、対応する前記多段階配置ロッドを受取るための複数の固定穴を定める遠位端を有し、前記多段階配置アンカーは、対応する前記多段階配置ロッドの通過を可能にする複数のガイド穴を定め、前記複数の多段階配置ロッドの各々は、前記多段階配置ベースと固定接続した遠位端と、前記多段階配置アンカーの前記ガイド穴の対応する1つを通って前記円錐形先端部の前記固定穴の対応する1つに受取られる近位端とを有し、前記多段階配置ガイドワイヤの各々は、前記多段階配置ベースと固定接続した近位端を有し、前記多段階配置ロッドは前記円錐形先端部と多段階配置アンカーとの間に、ステントの近位端に挿入されることによってそれを拘束するように構成されたセグメントを有する、ステント送達システム。
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