以下、図面を参照して、本発明を適用した好適な実施形態の一例について説明する。但し、本発明を適用可能な実施形態が以下説明する実施形態に限定されるわけではない。
[1.第1実施形態]
[1−1.遊技用システム]
図1は、第1実施形態における第1遊技用システム1Aのシステム構成の一例を表す図である。
第1遊技用システム1Aは、不図示の遊技島に設置される遊技機の一種である複数のパチンコ機2と、各パチンコ機2に対応して設けられる情報出力装置の一種であるデータ表示装置4と、各パチンコ機2に対応して設けられる遊技用装置、計数装置及び記録媒体処理装置の一種である台間計数ユニット5と、管理装置の一種であるホールコンピュータ6と、遊技客の貯玉数や持玉数を管理するための管理装置の一種である玉管理コンピュータ8と、無線放送システム12と、店舗の店員が装着するインカム14とを備えて構成される。
本実施形態におけるパチンコ機2は、遊技媒体の一種である遊技球(パチンコ玉)を用いて遊技可能であり、各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば特別図柄)を可変表示して表示結果を導出表示する可変表示手段(例えば特別図柄表示器)を備え、可変表示手段に導出表示された表示結果が特定表示結果(例えば大当り図柄)となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば大当り遊技状態)に制御される遊技機である。
各パチンコ機2の上方所定位置には、カラーの液晶画面によってパチンコ機2での遊技に係る遊技情報や店舗の営業に係る店舗情報等の各種の情報を表示するデータ表示装置4が設置されている。データ表示装置4は、遊技者や遊技客に対して情報を公開する端末であるため、情報公開端末と言い換えることもできる。
また、本実施形態において、データ表示装置4の表示部430はタッチパネル421を有して構成されており、表示部430に表示されたアイコンをタップすることにより、遊技者が各種の表示指示を行うことができるように構成されている。
本実施形態において、データ表示装置4は、ホールコンピュータ6から配信される表示装置設定用データ691を用いて、自装置での表示に係る表示設定や、自装置が備える操作部420の操作に係る操作設定を行う。ここで、設定とは、特定の動作を行うように、自装置の動作を定めることを言う。
台間計数ユニット5は、各パチンコ機2の左方(或いは右方)に併設して設けられ、遊技者がパチンコ機2での遊技により獲得した遊技球数を計数する計数払出ユニット380を備えて構成される。計数払出ユニット380は、パチンコ玉を計数して取り込み、該計数したパチンコ玉を貯留するとともに、遊技者によるパチンコ玉の払い戻し操作に応じて、貯留したパチンコ玉を所定数ずつ遊技者に払い戻す装置である。また、本実施形態において、台間計数ユニット5は、遊技者がデータ表示装置4に各種の情報を表示させるための連動操作を行うことを可能とする連動操作部520を備えて構成される。
ホールコンピュータ6は、店舗に設置された各パチンコ機2を統括的に管理する。また、ホールコンピュータ6は、各パチンコ機2に対応して設けられたデータ表示装置4や台間計数ユニット5を統括的に管理する。
玉管理コンピュータ8は、台間計数ユニット5において計数された計数済玉数(ローカル計数玉数とも言う。)の管理や、遊技者が再度の遊技に使用可能に所有する持玉カードに記録された持玉数の管理を行う。
無線放送システム12は、インカム14との間で無線通信を行うための無線通信装置を備える放送システムであり、ホールコンピュータ6から出力される操作表示集計情報等の情報をインカム14に無線送信したり、インカム14から送られる店員の音声情報等の情報をホールコンピュータ6に送信する。
各パチンコ機2は、台番号によって個々に識別可能に構成されており、パチンコ機2、データ表示装置4及び台間計数ユニット5は、台端末10を介してホールコンピュータ6や玉管理コンピュータ8、無線放送システム12に接続されている。なお、この図では、簡明化のために、遊技島に設置されるパチンコ機2を4台として図示している。
[1−2.信号及び情報の流れ]
図2は、第1遊技用システム1Aの各装置間における信号及び情報の流れの一例を示す図である。なお、この図では、説明の簡明化のために、台端末10については図示を省略している。
パチンコ機2からは、大当り信号、確変中信号、時短中信号、打込信号、賞球信号、始動信号、パチンコ機不正信号及びパチンコ機異常信号を含むパチンコ機信号が、データ表示装置4及びホールコンピュータ6に出力される。
大当り信号は、大当り遊技状態に制御された場合に出力状態とされる信号である。
確変中信号は、高確率状態である確変状態に制御された場合に出力状態とされる信号である。
時短中信号は、高ベース状態である時短状態に制御された場合に出力状態とされる信号である。
打込信号は、所定玉数(例えば10玉)がアウト玉計数器により計数される毎に出力状態とされる所定幅のパルス信号である。
始動信号は、特図可変表示部の表示結果が導出表示されたときに出力状態とされる所定幅のパルス信号である。
賞球信号は、所定玉数(例えば10玉)が払い出される毎に出力状態とされる所定幅のパルス信号である。
パチンコ機不正信号は、パチンコ機2におけるエラー信号の一種であり、パチンコ機2に何らかの不正が生じた場合に出力状態とされる信号である。
パチンコ機異常信号は、パチンコ機2におけるエラー信号の一種であり、パチンコ機2に何らかの異常が生じた場合に出力状態とされる信号である。
これらの信号については後述する。
台間計数ユニット5からは、操作信号、カード挿入/排出信号、入金信号、消費信号、所持球数信号、玉払出信号、ユニット不正信号及びユニット異常信号を含むユニット信号が、データ表示装置4及びホールコンピュータ6及びに出力される。
操作信号は、台間計数ユニット5が備える連動操作部520に対する操作がなされた場合に出力状態とされる信号である。
カード挿入信号は、遊技用カードを受け付けた場合に出力状態とされる信号であり、受け付けた遊技用カードに記録されたカードIDや会員ID等の受付IDを含む信号が出力される。
カード排出信号は、受け付けた遊技用カードが排出された場合に出力状態とされる信号である。
入金信号は、遊技者により入金がなされた場合に出力状態とされる信号である。入金信号は、特定金額(例えば100円)単位で出力される信号とすることができる。
消費信号は、残額が消費された場合に出力状態とされる信号である。消費信号も、特定金額(例えば100円)単位で出力される信号とすることができる。
所持球数信号は、遊技者の所持球数を示す信号である。所持球数には、計数払出ユニット380により計数された計数玉数や、会員カードに対応付けられた貯玉数、ビジターカードに対応付けられた持玉数が含まれる。
玉払出信号は、パチンコ機2に遊技球を払い出した場合に出力状態とされる信号であり、遊技球を払い出した旨及び払い出した遊技球の玉数を含む信号が出力される。
ユニット不正信号は、台間計数ユニット5におけるエラー信号の一種であり、台間計数ユニット5に何らかの不正が生じた場合に出力状態とされる信号である。
ユニット異常信号は、台間計数ユニット5におけるエラー信号の一種であり、台間計数ユニット5に何らかの異常が生じた場合に出力状態とされる信号である。
これらの信号については後述する。
データ表示装置4からは、自装置の操作部420が操作されたことで自装置の表示部430に表示された情報と、台間計数ユニット5の連動操作部520が操作されたことで自装置の表示部420に表示された情報とを特定可能な情報である操作表示情報を含む操作表示データ495が、ホールコンピュータ6に出力される。
ここで、操作表示情報には、操作部420が操作されたことで表示部430に表示された情報の種類及び連動操作部520が操作されたことで自装置の表示部420に表示された情報の種類を示す情報(操作表示種類情報)や、同じ情報を表示させるために操作部430及び連動操作部430のいずれの操作部が選択されたかを示す情報(選択操作情報)、操作部430及び連動操作部530がそれぞれ操作された回数を示す情報(操作回数情報)、操作部430及び連動操作部530がそれぞれ操作された時間を示す情報(操作時間情報)といった情報や、これらを組み合わせた情報を含めることができる。
ホールコンピュータ6からは、データ表示装置4が表示設定や操作設定を行うための表示装置設定用データ691が、データ表示装置4に出力される。また、ホールコンピュータ6からは、データ表示装置4に一斉演出を行わせるための一斉演出信号、定期告知を行わせるための定期告知信号、緊急事態を報知するための緊急事態信号が、データ表示装置4に出力される。
また、ホールコンピュータ6は、データ表示装置4から出力される操作表示データ495に基づいて、上記の操作表示種類情報、選択操作情報、操作回数情報、操作時間情報等の操作表示情報を集計する。そして、集計した操作表示情報である操作表示集計情報を表示部625に表示する。これにより、店舗の管理者は、操作部420及び連動操作部520の操作の傾向(遊技者がどの操作部をどれくらいの頻度や時間で操作して、どのような情報を閲覧する傾向にあるか)を把握することができる。また、操作表示集計情報は無線放送システム12を介してインカム14に送信され、店舗の店員にも通知される。
台間計数ユニット5からは、自装置に挿入された持玉カードの認証を要求するための認証要求信号が玉管理コンピュータ8に出力される。認証要求信号には、自装置のIDであるユニットIDと、持玉カードに記録されたカードIDとが含まれる。
玉管理コンピュータ8は、台間計数ユニット5から出力される認証要求信号に従って認証処理を実行し、認証信号を台間計数ユニット5に送信する。認証信号には、認証結果(OK/NG)が含まれる。
[1−3.パチンコ機の構成]
図3は、パチンコ機2の外観構成の一例を示す図である。
パチンコ機2は、額縁状に形成されたガラス扉枠22を備え、該ガラス扉枠22の下部表面には打球供給皿23を備えて構成される。打球供給皿23の上面所定箇所には、操作部14が設けられており、打球供給皿(上皿)23の下部には、打球供給皿23から溢れた遊技球を貯留する下皿24と、打球を発射する打球操作ハンドル(以下、「打球操作ノブ」と称する。)25とが設けられている。
ガラス扉枠22の後方には、遊技盤26が着脱可能に取付けられている。また、遊技盤26の前面には遊技領域27が設けられている。この遊技領域27に向かって右側の下方領域に「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される特図可変表示部28が設けられている。
また、遊技領域27の中央部には、「演出図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示されるとともに演出映像が表示される演出可変表示部29と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示装置30とが設けられている。また、遊技盤26には、複数の入賞口44や通過ゲート31、始動入賞口34、可変入賞球装置36が設けられているとともに、遊技領域27の下部には、入賞しなかった打込玉を回収するアウト口46が形成されている。
これら各入賞口に打玉が入賞した(すなわち付与条件が成立した)場合には、各入賞口に応じた賞球が不図示の玉切り払い出し装置により払い出されるとともに、該玉切り払い出し装置により払い出された賞球数(付与玉数)に応じた賞球信号(10玉に1パルス)が外部に出力されることで、賞球数が外部に通知される。
また各入賞口に入賞した打玉及びアウト口46に回収された打玉の数は、該パチンコ機2に対応して設けられるアウト玉計数器(不図示)により計数され、該計数された打込玉数に応じた打込信号(10玉に1パルス)が外部に出力されることで、打込玉数が外部に通知される。
打球操作ノブ25の操作によって揺動されるハンマー(図示略)によって発射された打玉は、打球レールを通って遊技領域27に入り、その後、遊技領域27を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて遊技領域27に達しなかった遊技球は、環流経路(図示略)を通じて下皿24に環流される。
また、遊技領域27に打ち込まれた打込玉が通過ゲート31を通過すると、可変表示装置30に停止表示されている普通図柄が可変開始する。
可変表示装置30の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特別表示結果(例えば○)となった場合、始動入賞口34に設けられた可動片35が所定時間開成して、始動入賞口34が開放され(開放状態となり)、始動入賞口34への遊技球の入賞が可能となる。すなわち、通過ゲート31の通過という普通始動条件が成立した後に、普通図柄の可変表示の開始を許容する普通開始条件(例えば普通図柄の可変表示が実行されておらず且つ可動片35が開放制御されていないこと)が成立したことに基づいて普通図柄の可変表示が実行され、表示結果として予め定められた特別表示結果が導出表示されたときに、始動入賞口34への遊技球の入賞が可能となる(特別図柄の可変表示に係る始動条件が成立可能となる)。
また、始動入賞口34に遊技球が入賞すると、特図可変表示部28において特別図柄が可変表示(変動表示)を開始するとともに、演出可変表示部29において演出表示が開始される。そして、その後、特図可変表示部28における特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様(例えば大当り図柄)となった場合には、演出可変表示部29における左、中、右の演出図柄の可変表示も停止する。そして、その演出図柄の表示態様も予め定められた特定の表示態様(例えば777)とされることで、特定遊技状態(大当り遊技状態)が発生するとともに、大当り信号が出力状態とされることで、該大当りの発生が外部に通知される。
また、特図可変表示部28における特別図柄が停止したときに、所定パルス幅の始動信号が出力され、特図可変表示部28における特別図柄の可変表示(変動表示)が実施されたことが外部に通知される。すなわち、始動入賞口34への遊技球の入賞という始動条件が成立した後に、特別図柄の可変表示の開始を許容する開始条件(例えば特別図柄の可変表示が実行されておらず、且つ、大当り遊技状態にも制御されていないこと)が成立したことに基づいて特別図柄の可変表示が実行され、表示結果として予め定められた大当り図柄が導出表示されたときに遊技者にとって有利な大当り遊技状態に制御される。
このように大当り遊技状態が発生した場合には、可変入賞球装置36に設けられた開閉板40が開成して大入賞口が開放され(開放状態となり)、大入賞口への遊技球の入賞が可能となる。大入賞口に遊技球が入賞すると、他の入賞口に遊技球が入賞した場合よりも多くの賞球が付与される。そして、可変入賞球装置36に設けられた開閉板40が開成して大入賞口が開放されてから(開放状態となってから)、所定期間(例えば30秒間)の経過又は遊技球の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立すると、開閉板40が閉成して大入賞口が閉鎖され(閉鎖状態)、大入賞口への遊技球の入賞が不可能となる。
そして開放状態となっている可変入賞球装置36の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞して不図示のVカウントスイッチにより検出されれば、その回の開放状態の終了を待って閉鎖状態から開放状態に制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数は例えば15回と定められている。
なお、特定入賞領域(Vポケット)が設けられていない可変入賞球装置36を定められた回数(例えば15回)だけ閉鎖状態(大入賞口が閉鎖されている状態)から開放状態(大入賞口が開放されている状態)に制御する繰返し継続制御を実行するようにしてもよい。この開放状態は、所定期間(例えば30秒間)の経過又は遊技球の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了する。可変入賞球装置36を閉鎖状態から開放状態に制御する繰返し継続制御の実行回数は、例えば、複数存在する特定遊技状態(大当り遊技状態)の種別に応じて異なるように設定されており、該繰返し継続制御の実行回数が15回の大当りを15ラウンド大当り、該繰返し継続制御の実行回数が2回の大当りを2ラウンド大当りと称する場合がある。すなわち、大当り遊技状態では、大当り遊技状態の種別に応じた回数の繰返し継続制御が実行されることにより、大入賞口への遊技球の入賞が可能な状態となるため、遊技者にとって有利な有利期間となる。
この大入賞口に打玉が入賞した(即ち付与条件が成立した)場合にも、該入賞に応じた賞球が不図示の玉切り払い出し装置により払い出されるとともに、該玉切り払い出し装置により払い出された賞球数(付与玉数)に応じた賞球信号(10玉に1パルス)が外部に出力されることで、賞球数が外部に通知される。
特図可変表示部の表示結果並びに演出可変表示部の演出図柄の表示結果が予め定められた大当り図柄の組合せで停止表示されたときには上記のように、大当り遊技状態が発生するが、これら大当り図柄に停止表示される以前の状態において、リーチ状態が発生する場合がある。
特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示された特別図柄並びに演出図柄が所定の確率変動図柄の種類に一致した図柄の組合せで停止表示されたときには、上記の繰返し継続制御による「大当り遊技状態」の終了後に、再度大当りとなる確率が通常遊技状態(低確率状態)よりも高い確率状態となる確率変動状態となるようになっており、これら確率変動図柄での大当りを通常の大当りと区別して「確変大当り」と呼称し、これら確変大当り終了後における確率変動状態中において、確変中信号が出力状態とされることで、該確率変動状態の発生が外部に通知される。
すなわち、確率変動状態においては、大当り遊技状態に制御される割合が通常遊技状態よりも高いため遊技者にとって有利な有利期間となる。例えば、確変大当りに係る大当り遊技状態終了後から次の大当りに係る大当り遊技状態に制御されるまでの期間は、確率変動状態に制御される。なお、確変大当りに係る大当り遊技状態終了後から次の大当りに係る大当り遊技状態に制御されるよりも前に、予め定められた所定回数(例えば100回)の特定表示結果とならない可変表示が実行されたことに基づいて確率変動状態が終了するようにしてもよい(所謂ST機であってもよい)。
また、特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示された特別図柄並びに演出図柄が所定の確率変動図柄以外の図柄の組合せで停止表示されたときには、上記の繰返し継続制御による「大当り」の終了後に、特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示が所定回数に達するか、又は、次の大当りが発生するまでの間、特図可変表示部28における特別図柄及び演出可変表示部29における演出図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態(非時短状態)よりも短縮される(特別図柄時短制御が実行される)時短状態となるようになっており、これら時短状態中において、時短中信号が出力状態とされることで、該時短状態の発生が外部に通知される。
特別図柄時短制御が実行されると、開始条件が成立し易くなり、特別図柄の可変表示が実行される頻度が高められて大当り遊技状態に制御され易くなるため、遊技者にとって有利な有利期間となる。また、時短状態において、普通図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態(非時短状態)よりも短縮される普通図柄時短制御が実行されるようにしてもよい。普通図柄時短制御が実行されると、普通開始条件が成立し易くなり普通図柄が可変表示される頻度が高められることに伴い(特別表示結果が導出表示される頻度も高まり)可動片35が開放制御される頻度も高くなるため、遊技者にとって有利な有利期間となる。また、時短状態において、普通図柄の表示結果が特別表示結果となる割合を通常遊技状態(非時短状態)よりも高める普通図柄確変制御が実行されるようにしてもよい。
普通図柄確変制御が実行されると、特別表示結果が導出表示される頻度が高まり可動片35が開放制御される頻度も高くなるため、遊技者にとって有利な有利期間となる。また、時短状態において、可動片35が開放制御される期間を延長したり、開放回数を増加させる開放延長制御が実行されるようにしてもよい。開放延長制御が実行されると、始動入賞口34への入賞頻度が高められるため、遊技者にとって有利な有利期間となる。時短状態では、上記の特別図柄時短制御、普通図柄時短制御、普通図柄確変制御、及び開放延長制御のうちの1以上の制御が実行されるようにするとよい。
時短状態は、例えば、通常大当り(確変大当りではない大当り)に係る大当り遊技状態終了後から次の大当りに係る大当り遊技状態に制御されるよりも前に、予め定められた所定回数(例えば50回)の特定表示結果とならない可変表示が実行されたことに基づいて終了する。なお、この実施の形態では、後述する潜伏確変状態に制御される場合を除き、確変変動状態は時短状態を伴うものとする。このように、この実施の形態では、大当り遊技状態、確率変動状態、及び時短状態のうち少なくとも1以上の状態に制御されている期間は有利期間であるものとする。
本実施形態のパチンコ機2には、これら各信号を外部出力するための不図示の情報出力基板が搭載されており、該情報出力基板と外部装置とが、不図示の信号ケーブルを介して接続されており、情報出力基板からは、大当り信号、確変中信号、時短中信号、始動信号、賞球信号からなる外部出力信号が、信号ケーブルを介して外部装置に出力される。また、これらの信号の他に、不図示のアウト玉計数器によりアウト玉が計数され、このアウト玉の計数値が所定玉数(例えば10玉)に達する毎に、所定のパルス幅の打込信号がアウト玉計数器から外部装置に出力される。
大当り信号は、大当りが発生したことを示す信号であるとともに、大当り遊技状態に制御されていることを示す信号でもある。大当り遊技状態に制御されている期間は、大当り信号をON状態とし、大当り遊技状態に制御されていない期間は大当り信号をOFF状態とする制御を行う。これにより、パチンコ機2に接続される外部装置において大当りが発生したこと及び大当り遊技状態に制御されていることを特定可能となる。
確変中信号は、大当りが発生する割合が通常状態(低確率状態)よりも高められた確変状態(高確率状態)に制御されていることを示す信号である。確変状態に制御されている期間は、確変中信号をON状態とし、確変状態に制御されていない期間は確変中信号をOFF状態とする制御を行う。これにより、パチンコ機2に接続される外部装置において確変状態に制御されていることを特定可能となる。また、大当り遊技状態の終了に伴い確変状態に制御された場合には、確変大当りが発生したことを、これらの遊技用装置で特定可能となる。また、大当り遊技状態の終了に伴い確変状態に制御されなかった場合には、通常大当りが発生したことを、これらの遊技用装置で特定可能となる。これにより、遊技用装置側では、大当りの発生回数及び確変大当りと通常大当りの内訳を集計可能となる。
時短中信号は、可変表示装置の可変表示時間を短縮する時短状態(高ベース状態)に制御されていることを示す信号である。時短状態に制御されている期間は、時短中信号をON状態とし、時短状態に制御されていない期間は時短中信号をOFF状態とする制御を行う。これにより、データ表示装置4やホールコンピュータ6等、パチンコ機2に接続される遊技用装置において時短状態に制御されていることを特定可能となる。
また、大当り遊技状態の終了に伴い確変状態に制御されたものの時短状態には制御されなかった場合には、潜伏確変大当りが発生したことを、これらの遊技用装置で特定可能となる。ここで、潜伏確変大当りとは、大入賞口の開放パターンが小当りと共通の大当りであって、大当り遊技状態の終了後に確変状態(高確率状態)に制御される大当りである。なお、小当りとは、大入賞口が特定の開放パターン(例えば0.5秒の開放が2回)で開放するものの、大入賞口の開放制御終了後に遊技状態が変化していない制御態様をいう。従って、遊技者は、大入賞口が特定の開放パターンで開放されただけでは、小当りが発生したのか潜伏確変大当りが発生したのかを特定することは困難である。一方、パチンコ機2に接続される遊技用装置においては、確変状態であるにもかかわらず時短状態ではないことに基づいて、遊技者が把握困難な潜伏確変状態であることを特定可能である。
また、パチンコ機2からは、パチンコ機不正信号が出力される。パチンコ機2の遊技制御基板(主制御基板ともいう)は、遊技者の不正を検出する機能として、例えば、高周波信号検出機能、磁気検出機能、振動検出機能を有する。高周波信号検出機能については、例えば、特開2002−239169号公報に示されるような技術を適用することができる。
より詳細には、第1始動入賞口及び第2始動入賞口、並びに大入賞口に設けられているスイッチが高周波発振型の貫通型近接スイッチである場合、各々のスイッチに接続された信号監視回路が設けられ、いずれかの信号監視回路で異常な高周波信号が検出された場合に、外部出力基板を介して不正の可能性を示唆するパチンコ機不正信号が外部出力される。同様に、磁気検出機能により異常磁気が検出された場合、振動検出機能により異常振動が検出された場合にも、外部出力基板を介してパチンコ機不正信号が外部出力される。
また、所定期間内における各入賞口への入賞回数が基準値を超えた場合(例えば第1始動入賞口への入賞回数が10秒以内に10回以上となった場合)や、大当り遊技状態であるにも関わらず、大入賞口への入賞が所定期間(例えば1ラウンドにおける最長の開放時間である29秒間)検出されない場合には、外部出力基板を介して誤作動や玉詰まり等の異常の可能性を示唆するパチンコ機異常信号が外部出力される。
本実施形態のパチンコ機2には、該パチンコ機2における遊技を制御する遊技制御基板から、入賞に基づいて出力される賞球信号に基づいて所定数の賞球を計数して払出す制御を行うとともに、カードユニット3で計数される遊技者の所持球数に基づいて、払出単位である125玉の遊技球を計数して貸出す制御を行う賞球制御基板(不図示)を備えており、該払出単位である125玉の倍数の遊技球の貸出を実施できるようになっている。
本実施形態に例示するパチンコ機は、各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば特別図柄や演出図柄)の可変表示を開始させた後に表示結果を導出表示する可変表示手段(例えば特図可変表示部28や演出可変表示部29)を備え、可変表示手段に予め定められた特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御し、特定遊技状態終了後に、遊技状態を、通常状態又は通常状態よりも可変表示手段の表示結果が特定表示結果となる確率が向上した高確率状態に制御する遊技機の一例である。
また、本実施形態に例示するパチンコ機は、各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば特別図柄や演出図柄)の可変表示を開始させた後に表示結果を導出表示する可変表示装置(例えば特図可変表示部28や演出可変表示部29)における識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた特定表示結果となったときに、遊技者にとって有利な第1遊技状態(開放状態)と遊技者にとって不利な第2遊技状態(閉鎖状態)とのいずれかの状態に変化可能な可変入賞手段(大入賞口を開放状態又は閉鎖状態に切り替える特別可変入賞球装置)を第1状態に変化させる遊技機であって、
前記可変入賞手段を所定期間第1状態に変化させることを所定回数行う第1遊技状態(例えば最長30秒の開放を15回実行する大当り遊技状態)に制御する第1遊技状態制御手段と、
前記可変入賞手段を前記所定期間よりも短い期間及び前記所定回数より少ない回数の少なくともいずれかで第1状態に変化させる第2遊技状態(例えば最長0.5秒の開放を2回実行する大当り遊技状態(潜伏確変大当りに伴う大当り遊技状態))を実行した後、遊技状態を、通常状態よりも前記可変表示の表示結果が前記特定表示結果となる確率が向上した高確率状態に制御する第2遊技状態制御手段と、
前記可変入賞手段を前記第2遊技状態と同様に変化させる第3遊技状態(例えば最長0.5秒の開放を2回実行する小当り遊技状態)を実行した後、前記可変入賞手段を第1状態に変化させる前の遊技状態に制御する第3遊技状態制御手段と、
前記第1遊技状態に制御するか否かと、前記第2遊技状態に制御するか否かと、前記第3遊技状態に制御するか否かとを、前記可変表示の表示結果を導出表示する前に決定する事前決定手段と、
前記第2遊技状態に制御された後と前記第3遊技状態に制御された後とで、同じ演出態様となる特定演出状態に制御する演出状態制御手段と、を備える遊技機の一例である。
このような遊技機では、潜伏確変大当りが発生した場合と小当りが発生した場合とで、大入賞口の開放パターンが共通であり且つ演出態様も共通となるため、遊技者は潜伏確変大当りが発生したのか又は小当りが発生したのかを把握し難い構成となっている。
また、本実施形態に例示するパチンコ機は、
遊技媒体を遊技領域に発射することにより遊技者が遊技を行い、
前記遊技領域に設けられ、前記遊技媒体が入賞しにくい又は入賞できない不利状態(閉状態)と、前記遊技媒体が入賞し易い有利状態(開放状態)とに変化可能な可変入賞装置(可動片35(いわゆる電動チューリップ))と、
前記遊技領域に設けられた普通始動領域(通過ゲート31)を前記遊技媒体が通過したことに基づいて、各々を識別可能な複数種類の普通識別情報(普通図柄)を可変表示して、該可変表示の表示結果を普通識別情報可変表示装置(可変表示装置30)に導出表示する制御を行う普通識別情報可変表示制御手段と、
前記普通識別情報可変表示装置に導出表示された表示結果が所定の表示結果(当りを示すLEDの点灯状態)となったことに基づいて、前記可変入賞装置を有利状態に変化させる制御を行う可変入賞装置制御手段と、
所定の条件(例えば高ベース状態を伴う大当り種別(例えば潜伏確変大当り以外の大当り種別)の大当り遊技状態の終了)が成立したことに基づいて、前記可変入賞装置を有利状態とする割合の低い低ベース状態(通常状態:低ベース状態)から、前記可変入賞装置を有利状態とする割合の高い高ベース状態に制御する高ベース状態制御手段と、を備える遊技機の一例である。
このような遊技機では、例えば、低ベース状態で潜伏確変大当りが発生した場合には、大当り遊技状態終了後に高確率低ベース状態となり、小当りが発生した場合には小当り遊技状態終了後に低確率低ベース状態となるため、遊技者は大入賞口の開放制御終了後に低ベース状態に制御された場合に、潜伏確変大当りが発生したのか(高確率低ベース状態に制御されているのか)又は小当りが発生したのか(低確率低ベース状態に制御されているのか)を把握し難い構成となっている。
なお、図柄確定信号、大当り信号、時短中信号及び確変中信号の出力経路は、本実施形態に示すものに限定されるわけではない。これらの信号は、いずれも主制御基板から出力されるようにしてもよい。例えば、主制御基板に、各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば特別図柄)の可変表示を開始させた後に表示結果を導出表示する可変表示手段(例えば特別図柄表示器)が接続される構成とし、この可変表示手段に予め定められた特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御する。そして、特定遊技状態終了後に、遊技状態を、通常状態又は通常状態よりも可変表示手段の表示結果が特定表示結果となる確率が向上した高確率状態に制御する。そして、主制御基板は、可変表示手段により可変表示が実行される毎に図柄確定信号を出力し、特定遊技状態に制御されている場合には大当り信号を出力し、高確率状態に制御されている場合には確変中信号を出力し、高ベース状態に制御されている場合には時短中信号を出力するようにする。
このような遊技機において、例えば低確率低ベース状態で潜伏確変大当りが発生した場合には、大当り遊技状態終了後(大入賞口が最長0.5秒で2回開放後)に確変中信号はON、時短中信号はOFFとなり、同じく低確率低ベース状態で小当りが発生した場合には、小当り遊技状態終了後(大入賞口が最長0.5秒で2回開放後)に確変中信号はOFF、時短中信号はOFFとなる。そのため信号が入力される外部装置では、潜伏確変状態(確変中信号ON、時短中信号OFF)であるか否かを確変中信号と時短中信号とに基づいて判定可能となっている。
[1−4.台間計数ユニットの構成]
図3は、台間計数ユニット5の外観構成の一例を示す図であり、図4は、台間計数ユニット5の機能構成の一例を示すブロック図である。
台間計数ユニット5の前面板は、長手方向を上下方向とする矩形状に構成されており、台間計数ユニット5の前面中央部に、発券ボタン551及び払出ボタン552を含むカード操作部550と、遊技者が持玉カードを挿入/取り出すためのカード挿入口560とが設けられている。また、カード挿入口560の下方には、連動操作部520が設けられている。
連動操作部520は、例えば、前面に突出するように設けられた円形の遊技履歴ボタン521、出玉グラフボタン522及び大当り履歴グラフボタン523の3つのボタンを有して構成される。遊技者が連動操作部520を構成するボタンのいずれかを押下すると、対応するボタンの操作信号がデータ表示装置4に出力され、当該操作信号に応じた情報が、データ表示装置4の表示部430に表示される。すなわち、本実施形態では、遊技者が台間計数ユニット5に設けられた連装操作部520を操作することにより、データ表示装置4の表示内容を変更可能に構成されている。
本実施形態では、連動操作部520を構成するボタンとデータ表示装置4の表示部430に表示させる内容との対応関係は、設計段階において決められており、製品完成後に変更することはできないこととして説明する。
連動操作部520は、パチンコ機2の手前側に設置された遊技用の椅子に遊技者が着座した状態で、水平方向におよそ遊技者の腕の高さと同じ高さとなるように設計されており、遊技者は、着座した状態で台間計数ユニット5側に左腕を少し曲げて手を伸ばすことで、連動操作部520を容易に操作することができるようになっている。それに対し、データ表示装置4は、パチンコ機2の上側に設置されているため、遊技者は着座した状態では、腕を完全に伸ばすか、場合によってはやや腰を浮かせた状態としなければ、データ表示装置4の操作部420を操作することが困難である。つまり、遊技者の着座位置からデータ表示装置4の操作部420までの距離は、台間計数ユニット5の連動操作部520までの距離よりも短くなるように設計されている。
これを実現するための構成として、本実施形態では、連動操作部520は、ユニットの前面板の中央部に設けられたカード挿入口560の下方に位置決めされている。また、パチンコ機2との相対的な位置関係では、連動操作部520は、パチンコ機2の打球操作ノブ25とほぼ同じ高さとなるように位置決めされている。
なお、連動操作部520とカード操作部550とカード挿入口560との位置関係は、図3及び上記に示す位置関係に限られるわけではなく、適宜設計変更することが可能である。但し、連動操作部520は、遊技者が着座した状態で手を伸ばして容易に操作可能な位置、具体的には前面の下部に設けることが望ましい。
遊技者が発券ボタン551を押下すると、その時点における遊技者の所持球数(持玉数)を記録した持玉カードがカード挿入口560から発券される。また、遊技者が払出ボタン552を押下すると、所持球数のうちの所定の単位球数(例えば25玉の倍数:125玉等)がパチンコ機2に払い戻され、この払い戻されたパチンコ玉を用いて遊技者は遊技を行うことが可能となる。
なお、パチンコ機2では、遊技球が払い出される玉払出皿の近傍位置に遊技球を貸与するための玉貸ボタンと、台間操作ユニット5から持玉カードを返却するための返却ボタンとが設けられるのが通常である。このため、パチンコ機2に設けられた返却ボタンの押下操作に応じて、台間計数ユニット5がカード挿入口560から持玉カードを発券するようにしてもよい。
カード挿入口560は、該カード挿入口560に対応する位置に内蔵される持玉カードリーダライタ(R/W)570に連接しており、持玉カードR/W570により、カード挿入口560から挿入される持玉カードに記録されているカードIDや持玉数等の記録情報の読み出し及び書き込みが行われる。
また、台間計数ユニット5の略中央部位置には、該台間計数ユニット5を構成する各部と接続しやすいように該台間計数ユニット5の動作を制御する制御ユニット500が設けられており、該制御ユニット500によって該台間計数ユニット5の各種の動作が制御される。
また、台間計数ユニット5の最下方位置には、パチンコ玉を計数して取り込み、該計数したパチンコ玉を最大端数分、つまり、対応するパチンコ機2における払出単位玉数の単位未満端数のパチンコ玉を払い出す計数払出ユニット380が設けられている。以下、「単位未満端数」を「端数」と称する。
なお、本実施形態とは異なり、台間計数ユニット5の計数払出ユニット380で遊技球を貯留して払い出すようにするのではなく、遊技島に従来公知の遊技球貯留循環装置を構成し、この遊技球貯留循環装置から遊技球を払い出すようにしてもよい。
計数払出ユニット380には、パチンコ機2の下皿24と、遊技島の繕板との間に配置される横長の箱状とされた連結ボックス340が連結されるようになっている。
この連結ボックス340は、連結ボックス340の終端側に形成された、高さ方向の厚みが比較的大きな終端ボックス(不図示)と、高さ方向の厚みが比較的小さく、終端ボックスと計数払出ユニットとの連結部とを繋ぐように形成された経路ボックス(不図示)とから構成されている。
連結ボックス340は、計数払出ユニット380に連結することで、終端ボックスが下皿24の下方に位置するようになっており、該終端ボックスの上面には、下皿24から排出されるパチンコ玉が投入されるホッパ形状とされた投入部345が形成されている。また、終端ボックスの前面下部位置には、遊技者が開閉自在とされ、通常において閉状態となるように付勢されている開閉シャッタを有し、計数払出ユニット380から払い戻し(返却)される端数のパチンコ玉が排出される返却口342が設けられている。
また、経路ボックス内の上部位置には、計数払出ユニット380に向けて傾斜するように設けられ、該投入部345に投入されたパチンコ玉を自然流下にて計数払出ユニット380に導く2条の流路から成る計数通路343が設けられている。また、該計数通路343の下方位置に返却口342に向けて傾斜するように設けられ、計数払出ユニット380から払出されたパチンコ玉を自然流下にて返却口342に導く返却通路344が設けられている。
なお、終端ボックスの前面上部位置には、遊技者がスライド操作可能とされた計数レバー341が設けられており、該計数レバー341を、付勢に抗してスライドさせることで、投入部345から計数通路343への侵入口に設けられた開閉シャッタ346が開放されるようになっている。
連結ボックス340が連結される計数払出ユニット380の内部には、計数通路343と連結され、台間計数ユニット5の前面側から台間計数ユニット5の内方側に向けて傾斜するように設けられた流入路を有し、当該流入路の終端位置には、該流入路を流下するパチンコ玉を検出して計数する計数センサ(不図示)が各条の流路毎に設けられており、計数通路343を通じて計数払出ユニット380に流入したパチンコ玉が、該計数センサにより検出されて計数されるようになっている。計数センサによって計数された場合には、1球のパチンコ玉の検出に応じて所定パルスの検出信号が計数払出ユニット380から制御ユニット500に対して出力される。制御ユニット500は、その検出信号が入力される毎に、遊技者のローカル計数玉数を「1」加算する。
なお、遊技者の持玉数が増加する場合には、遊技者が計数レバー341を引いた状態としておくことでパチンコ機2から排出されたパチンコ玉が下皿24から計数通路343に随時に流入し、計数払出ユニット380により計数されることで随時に増加する場合と、遊技者が計数レバー341を引かずにパチンコ機2から排出されたパチンコ玉を下皿に溜めた状態としておき、ある程度パチンコ玉が溜まった段階で計数レバー341を引くことで、溜められたパチンコ玉が一気に計数通路343に流入し、計数払出ユニット380により計数されることで一気に増加する場合との2つのケースがある。
また、遊技者の持玉数が減少する場合は、遊技者の払い戻し操作によりパチンコ玉が遊技者に払い戻される場合であり、1回の払い戻し操作が行われる毎に、記憶している所持球数を前述した単位玉数分減算する。ただし、持玉数が単位玉数以下であるときに払い戻し操作が行われた場合には、持玉数を「0」とする。
また、台間計数ユニット5とパチンコ機2とは、貸出単位として予め定められた玉数のパチンコ玉の貸し出しに伴う貸出関連信号や、払出単位として予め定められた玉数のパチンコ玉の払い出しに伴う払出関連信号を送受可能に構成されている。貸出関連信号には、台間計数ユニット5からパチンコ機2に遊技球の貸し出しを行わせるための貸出要求信号や、パチンコ機2から出力される台端末貸出完了信号や台READY信号、台間計数ユニットREADY信号、台端末貸出要求完了確認信号等の信号が含まれる。また、パチンコ機2からは、大当中信号、確変中信号、時短中信号、賞球信号、始動信号等の遊技信号や、該パチンコ機2に対応して設けられるアウト玉計数器から出力される打込信号を受信可能に構成されている。
図4に示すように、台間計数ユニット5は、制御ユニット500と、連動操作部520と、カード操作部550と、音出力部560と、持玉カード挿入/排出部565と、持玉カードR/W570と、計数払出ユニット380と、第1通信部570と、第2通信部580とを備えて構成される。
制御ユニット500は、CPUやDSP等のプロセッサやASIC等の回路素子を有して構成される処理部510と、ROMやRAM等の記憶装置を有して構成される記憶部530と、時刻情報やカレンダ情報等を出力可能な時計部540とを備えて構成される。
記憶部530には、処理部510により読み出され、台間計数ユニット処理として実行される台間計数ユニット処理プログラム531が記憶されている。台間計数ユニット処理については、フローチャートを用いて詳細に後述する。
また、記憶部530には、カードIDや持玉数等の情報が記録されたカードデータ533や、計数払出ユニット380によって計数されたローカル計数玉数のデータであるローカル計数玉数データ535が記憶される。
第1通信部570は、データ表示装置4との間でデータの授受や信号の送受を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。特に、第1通信部570は、連動操作部520を構成するボタンが押下された場合に、当該ボタンの種類を示す操作信号をデータ表示装置4に送信する。
第2通信部580は、玉管理コンピュータ8との間でデータの授受や信号の送受を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第2通信部580は、処理部510の制御に従って、遊技者のカードデータ533やローカル計数玉数データ535を玉管理コンピュータ8に送信する。
なお、上記では、便宜的に、第1通信部570と第2通信部580との2つの通信部として分離して図示・説明しているが、第1通信部570と第2通信部580とを1つの通信部として構成してもよい。他の各種の装置における通信部についても同様である。
[1−5.ホールコンピュータ6の機能構成]
図5は、ホールコンピュータ6の機能構成の一例を示す図である。
ホールコンピュータ600は、処理部610と、入力部620と、表示部625と、音出力部630と、時計部635と、第1通信部640と、第2通信部650と、第3通信部660と、ROM670と、ハードディスク680と、RAM690とを備えて構成され、各部がバスを介して接続されるコンピューターシステムである。
処理部610は、ROM670に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従って、ホールコンピュータ6の各部を統括的に制御するCPUやDSP等プロセッサやASIC等の電気電子素子を有して構成される制御装置及び演算装置である。本実施形態において、処理部610は、主要な機能部として、設定用データ生成部611と、遊技情報集計部613と、操作表示情報集計部615とを有する。
設定用データ生成部611は、ROM670に記憶されている設定用データ生成プログラム671aに従って動作する機能部であり、後述する表示装置設定用データ691を生成し、生成した表示装置設定用データ691をRAM690に格納する。
遊技情報集計部613は、各パチンコ機2の遊技情報を集計する機能部であり、集計した遊技情報を、遊技集計データとしてハードディスク680の遊技集計データベース685に格納する。
操作表示情報集計部615は、各データ表示装置4の操作表示情報を集計する機能部であり、集計した操作表示情報を、操作表示集計情報としてハードディスク680の操作表示集計データベース687に格納する。
入力部620は、例えばキーボードやマウスを有して構成される入力手段であり、押下されたキーやボタンの信号(操作信号)を処理部610に出力する。この入力部620からの操作入力により、ハードディスク680に格納された各種データベースのデータの編集等の指示操作がなされる。
表示部625は、処理部610から出力される表示制御信号に基づいて各種の表示を行う表示装置であり、LCD等を有して構成される。表示部625には、ハードディスク680に格納された各種データベースのデータの内容等が表示される。
音出力部630は、処理部610から出力される音出力制御信号に基づく各種の音出力を行うスピーカなどの音出力装置である。音出力部630からは、例えば、注意を促す場合や、異常が発生した場合に、それを管理者に報知する警告音等が音出力される。
時計部635は、ホールコンピュータ600が備える内部時計であり、例えば、水晶振動子及び発振回路を含む水晶発振器を有して構成される。時計部635の計時時刻(日付を含む。)は処理部610に出力される。
第1通信部640は、パチンコ機2との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第1通信部640は、パチンコ機2から、大当中信号や確変中信号、時短中信号、打込信号、賞球信号、始動信号等の遊技信号を受信する。なお、これらの遊技信号の他に、セーフ球の数を示すセーフ信号や、アウト球の数を示すアウト球信号を受信することとしてもよい。
第2通信部650は、データ表示装置4との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第2通信部650は、処理部610の制御に従って、表示装置設定用データ691をデータ表示装置4に送信(配信)する。
第3通信部660は、無線放送システム12との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第3通信部660は、処理部610の制御に従って、操作表示集計情報を無線放送システム12に送信する。無線放送システム12に送信された操作表示集計情報は、無線通信によってインカム14に送信される。
ROM670は、読み出し専用の不揮発性の記憶装置であり、ホールコンピュータ6のシステムプログラム等の各種のプログラムを記憶している。本実施形態において、ROM670には、処理部610によって読み出され、管理処理として実行される管理プログラム671が記憶されている。管理プログラム671は、設定用データ生成処理として実行される設定用データ生成プログラム671aをサブルーチンとして含む。
なお、ホールコンピュータ6が記憶装置としてROM670を備えないような構成とすることも可能であり、この場合は、上記の各種プログラムを、例えばハードディスク680に記憶させるようにすればよい。
ハードディスク680は、読み書き可能な不揮発性の記憶装置であり、データ表示装置4の表示設定に係る各種のデータや、パチンコ機2での遊技に係る各種のデータベースを記憶する。具体的には、表示設定用テーブル681と、操作設定用テーブル682と、装置対応関係テーブル684と、遊技集計データベース685と、操作表示集計データベース687と、売上管理データベース689とが記憶される。
表示設定用テーブル681は、データ表示装置4の表示設定用のテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図6に示す。
表示設定用テーブル681には、パチンコ機IDと、機種名と、表示種別と、表示装置表示内容とが対応付けて記憶されている。
パチンコ機IDは、各パチンコ機2をユニークに識別するための番号(ID)であり、各パチンコ機2に個別に割り当てられている。
機種名は、該パチンコ機IDのパチンコ機2の機種名である。
表示種別は、データ表示装置4の表示の種別であり、「通常」、「一斉演出」、「定期告知」、「緊急事態」の4種類が定められている。
表示装置表示内容は、データ表示装置4の表示部430に表示させる内容(表示画面)である。
具体的には、パチンコ機IDがP1〜P20のパチンコ機2は、その機種名が「パチンコXXX」である。そして、表示種別「通常」には、表示装置表示内容として、(1)遊技履歴画面、(2)出玉グラフ画面、(3)大当り履歴グラフ画面、(4)メニュー画面、(5)店員呼出画面、(6)サービス選択画面、(7)パチンコ機不正報知画面、(8)パチンコ機異常報知画面、(9)ユニット不正報知画面、(10)ユニット異常報知画面の10種類の表示画面が定められている。
(1)遊技履歴画面は、当該パチンコ機IDの当該機種のパチンコ機2における遊技履歴を表示するための表示画面である。この遊技履歴画面には、スタート回数や大当り回数、確変大当り回数、通常大当り回数、前日大当り回数、前々日大当り回数、計数済玉数といった情報を含めることができる。表示設定用テーブル681は、パチンコ機2の機種別に表示内容が定められたテーブルであるため、パチンコ機2の機種に応じて、それぞれ異なる遊技履歴をデータ表示装置4の表示部430に表示させるように情報を定めておくことが可能である。
(2)出玉グラフ画面は、当該パチンコ機IDの当該機種のパチンコ機2における出玉(又は差玉)のグラフを表示するための表示画面である。
(3)大当り履歴グラフ画面は、当該パチンコ機IDの当該機種のパチンコ機2で発生した大当りの履歴をグラフ化した大当り履歴グラフを表示するための表示画面である。大当り履歴グラフは、例えば、大当りが発生した回数を日別に集計したグラフである。
(4)メニュー画面は、当該パチンコ機IDの当該機種のパチンコ機2で遊技する遊技者がメニュー選択を行うための表示画面である。メニュー選択では、後述するように、例えば、データ表示装置4の表示部430の光量の調整や音出力部450から出力させる音量を調整するための音量/光量調整、各種の情報を表示させる位置や大きさ、色等を遊技者が自由にカスタマイズするための表示カスタマイズ、店舗で開催されるイベント告知を表示させるためのイベント告知といった各種の項目を遊技者が選択することができる。このメニュー選択の内容も、パチンコ機2の機種毎に定めておくことが可能である。
(5)店員呼出画面は、遊技者により店員の呼出操作がなされた場合に、店員の呼出中であることを遊技者に報知するための画面である。
(6)サービス選択画面は、遊技者によりサービスの選択操作がなされた場合に、店舗が提供可能なサービスの一覧を表示させ、希望するサービスを遊技者に選択させる画面である。
(7)パチンコ機不正報知画面は、当該パチンコ機IDの当該機種のパチンコ機2において不正行為が行われたことを検出した場合(すなわち、パチンコ機不正信号を受信した場合)に、当該不正行為が行われたことを報知するための表示画面である。この場合の不正行為には、いわゆるゴト行為等が含まれる。
(8)パチンコ機異常報知画面は、当該パチンコ機IDの当該機種のパチンコ機2において異常が発生したことを検出した場合(すなわち、パチンコ機異常信号を受信した場合)に、当該異常が発生したことを報知するための表示画面である。この場合の異常の発生には、パチンコ機2の故障やドアの開放、玉詰まり等が含まれる。
(9)ユニット不正報知画面は、台間計数ユニット5において不正行為が行われたことを検出した場合(すなわち、ユニット不正信号を受信した場合)に、当該不正行為が行われたことを報知するための表示画面である。この場合の不正行為には、偽造カードの使用等が含まれる。
(10)ユニット異常報知画面は、台間計数ユニット5において異常が発生したことを検出した場合(すなわち、ユニット異常信号を受信した場合)に、当該異常が発生したことを報知するための表示画面である。この場合の異常の発生には、台間計数ユニット5の故障やカードの発行や返却の不具合等が含まれる。
また、パチンコ機IDがP1〜P20のパチンコ機2について、表示種別「一斉演出」には、表示装置表示内容として、(1)大当りランニング演出、(2)パチンコ機特別映像、(3)特別キャラクタ映像、が定められている。
(1)大当りランニング演出は、同機種のパチンコ機2の中に大当りしたパチンコ機2が存在する場合に、同機種の全てのパチンコ機2に対応して設けられたデータ表示装置4の表示部430に大当りを祝う特別映像を表示させる演出である。同機種のパチンコ機2の中に大当りしたパチンコ機2が存在するか否かは、同機種のパチンコ機2から大当中信号を入力したか否かによって判定することができる。
なお、同機種の複数のパチンコ機2で大当りが発生し、複数のパチンコ機2から時間差で大当中信号を入力した場合において、一のパチンコ機2について大当りランニング演出の実行中であれば、実行中の大当りランニング演出中に、新たに大当りランニング演出を実行してもよいし、実行中の大当りランニング演出が終了した後に、新たに大当りランニング演出を実行することとしてもよい。また、大当りランニング演出中に他のパチンコ機2で大当りが発生した場合には、新たな大当りランニング演出の実行を省略してもよい。
上記の大当りランニング演出は、遊技島の端から端までデータ表示装置4に一定の時間差で大当り映像を表示させることにより実現する。この場合、大当り映像に係る音声や音楽を特定音として音出力部450から出力する。大当りランニング演出や後述する各種の演出の内容は、パチンコ機2の機種毎に定めておくことが可能である。
なお、大当りランニング演出とは異なり、個別のデータ表示装置4において、該データ表示装置4に対応して設けられるパチンコ機2において大当りが発生した場合に、大当りを祝福するファンファーレ音を、該データ表示装置4の音出力部450から特定音として出力させてもよい。
また、大当りの発生に伴い、遊技者の所持球数が1000発、2000発、3000発、・・・、と増加していく場合に、1000発突破、2000発突破、3000発突破、といった、所持球数の突破表示を表示部430に表示したり、所持球数の突破報知音を音出力部450から特定音として音出力する突破演出を実行するようにしてもよい。なお、突破演出を実行する場合の所持球数は、1000発単位や5000発単位、10000発単位としてもよい。
(2)パチンコ機特別映像は、例えば当該機種のパチンコ機2のプロモーション映像であり、同機種の全てのパチンコ機2に対応して設けられたデータ表示装置4の表示部430に一斉演出表示させる。これは、同機種の全てのパチンコ機2に対するデータ表示装置4に対して、パチンコ機特別映像を一斉に演出表示させる一斉演出信号を送信することで実現する。
(3)特別キャラクタ映像は、該機種のパチンコ機2の隠れキャラクタやマスコットキャラクタの映像であり、同機種の全てのパチンコ機2に対応して設けられたデータ表示装置4の表示部430に一斉演出表示させる。これは、同機種の全てのパチンコ機2に対応するデータ表示装置4に対して、特別キャラクタ映像を一斉に演出表示させる一斉演出信号を送信することで実現する。
なお、突破演出は、遊技者の所持球数の段階的な増加に応じて実行する演出であるため、上記の大当りランニング演出を含む一斉演出よりも優先して実行するように規定しておくことが望ましい。
また、パチンコ機IDがP1〜P20のパチンコ機2について、表示種別「定期告知」には、表示装置表示内容として、(1)新台入替情報、(2)店舗宣伝情報、が定められている。
(1)新台入替情報は、店舗の新台入替の日付や新台入替で導入される新機種等の情報である。
(2)店舗宣伝情報は、店舗の宣伝用の情報である。
定期告知に係る情報は、営業時間内の決められたタイミングでホールコンピュータ6からデータ表示装置4に対して定期告知信号が出力されることで、データ表示装置4の表示部430に表示される。
また、パチンコ機IDがP1〜P20のパチンコ機2について、表示種別「緊急事態」には、表示装置表示内容として、(1)地震発生情報、(2)火災発生情報、が定められている。
(1)地震発生情報は、地震が発生したことを遊技者に報知するための情報である。
(2)火災発生情報は、店舗において火災が発生したことを遊技者に報知するための情報である。
緊急事態に係る情報は、地震や火災が発生したタイミングでホールコンピュータ6からデータ表示装置4に対して緊急事態信号が出力されることで、データ表示装置4の表示部430に表示される。
上記の表示設定用テーブル681には、データ表示装置4の表示部430に表示させる表示内容が定められており、処理部610は、この表示設定用テーブル681を用いて、後述する表示設定用データ6914を生成する。
操作設定用テーブル682には、台間計数ユニット操作テーブル6821と、表示装置操作テーブル6823と、第1優先操作判定用テーブル6825と、第2優先操作判定用テーブル6827とが含まれる。
台間計数ユニット操作テーブル6821は、台間計数ユニット5が備える連動操作部520の各操作ボタンの対応関係を定めたテーブルであり、そのテーブルの構成の一例を図7に示す。
台間計数ユニット操作テーブル6821には、グループ単位のユニットID毎に、操作ボタンと、操作項目と、表示装置表示内容とが対応付けて定められている。
ユニットIDは、各台間計数ユニット5をユニークに識別するための番号(ID)であり、各台間計数ユニット5に個別に割り当てられている。
操作ボタンは、第1〜第3の3つのボタンであり、遊技履歴ボタン521、出玉グラフボタン522及び大当り履歴グラフボタン523のそれぞれに対応する。
操作項目は、各操作ボタンそれぞれに対応して、当該操作ボタンが操作された場合にいずれの表示内容を表示させるかを定めた項目である。
表示装置表示内容は、データ表示装置4の表示部430に表示させる内容である。
具体的には、ユニットIDが「U1〜U20」の各台間計数ユニット5について、第1ボタンである遊技履歴ボタン521の操作は遊技履歴表示操作に対応しており、データ表示装置4の表示部430に遊技履歴画面を表示することが定められている。
また、第2ボタンである出玉グラフボタン522の操作は出玉グラフ表示操作に対応しており、データ表示装置4の表示部430に出玉グラフ画面を表示することが定められている。
また、第3ボタンである大当り履歴グラフボタン523の操作は大当り履歴グラフ表示操作に対応しており、データ表示装置4の表示部430に大当り履歴グラフ画面を表示することが定められている。
表示装置操作テーブル6823は、データ表示装置4が備える操作部420のタッチパネル421による各操作アイコンの対応関係を定めたテーブルであり、そのテーブルの構成の一例を図8に示す。
表示装置操作テーブル6823には、表示装置IDのグルーブ毎に、表示画面と、操作アイコンと、操作項目と、表示装置表示内容とが対応付けて定められている。
表示装置IDは、各データ表示装置4をユニークに識別するための番号(ID)であり、各データ表示装置4に個別に割り当てられている。
操作アイコンは、データ表示装置4の表示部430に表示させ、遊技者がデータ表示装置4のタッチパネル421によって操作可能なアイコンの種類である。
操作項目は、各操作アイコンそれぞれに対応して、当該操作アイコンが操作された場合にいずれの表示内容を表示させるかを定めた項目である。
表示装置表示内容は、データ表示装置4の表示部430に表示させる内容である。
具体的には、表示装置IDが「D1〜D20」の各データ表示装置4について、表示画面「全画面」には、操作アイコンとしてアイコンA〜アイコンFが定められている。アイコンA〜アイコンFには、操作項目として、遊技履歴表示操作、出玉グラフ表示操作、大当り履歴グラフ表示操作、メニュー表示操作、店員呼出操作及びサービス選択操作がそれぞれ対応付けて定められており、表示装置表示内容として、遊技履歴画面、出玉グラフ画面、大当り履歴グラフ画面、メニュー画面、店員呼出画面及びサービス選択画面がそれぞれ対応付けて定められている。
操作アイコンであるアイコンA〜アイコンFは、遊技履歴画面、メニュー画面、出玉グラフ画面、大当り履歴グラフ画面、パチンコ機不正報知画面、パチンコ機異常報知画面、ユニット不正報知画面、ユニット異常報知画面、といった全ての表示画面に表示される。
表示画面「出玉グラフ画面」には、操作アイコンとしてアイコンB−1〜アイコンB−3が定められている。アイコンB−1〜B−3には、操作項目として、日別出玉グラフ表示操作、台別出玉グラフ表示操作、個人別出玉グラフ表示操作がそれぞれ対応付けて定められており、表示装置表示内容として、日別出玉グラフ、台別出玉グラフ、個人別出玉グラフがそれぞれ対応付けて定められている。
表示画面「大当り履歴グラフ画面」には、操作アイコンとしてアイコンC−1〜アイコンC−3が定められている。アイコンC−1〜C−3には、操作項目として、過去10日大当り履歴グラフ表示操作、過去20日大当り履歴グラフ表示操作及び過去30日大当り履歴グラフ表示操作がそれぞれ対応付けて定められており、表示装置表示内容として、過去10日大当り履歴グラフ、過去20日大当り履歴グラフ、過去30日大当り履歴グラフがそれぞれ対応付けて定められている。
表示画面「メニュー画面」には、操作アイコンとしてアイコンD−1〜アイコンD−3が定められている。アイコンD−1〜D−3には、操作項目として、音量・光量調整操作、表示カスタマイズ操作及びイベント告知操作がそれぞれ対応付けて定められており、表示装置表示内容として、音量・光量調整画面、表示カスタマイズ画面及びイベント告知画面がそれぞれ対応付けて定められている。
図7の台間計数ユニット操作テーブル6821に示すように、台間計数ユニット5の連動操作部520への操作では、遊技履歴画面、出玉グラフ画面及び大当り履歴グラフ画面の3種類の画面を表示させることができるが、図8の表示装置操作テーブル6923に示すように、データ表示装置4の操作部420への操作では、上記の3種類の画面の他に、メニュー画面や店員呼出画面、サービス選択画面といった他の種類の画面も表示させることができる。
つまり、連動操作部520への操作によってデータ表示装置4に表示させることのできる情報の種類は、操作部420への操作によってデータ表示装置4に表示させることのできる情報の種類よりも少なくなるように、操作項目及び表示装置表示内容が定められている。従って、データ表示装置4は、自装置の操作部420への操作により出力可能な情報よりも種類の少ない情報を、台間計数ユニット5の連動操作部520への操作により表示可能となる。逆に言えば、データ表示装置4は、台間計数ユニット5の連動操作部520への操作により出力可能な情報よりも種類の多い情報を、自装置の操作部420への操作により表示可能となる。
遊技履歴や出玉グラフ、大当り履歴グラフは、遊技者が遊技に際して特に関心を抱く情報であるため、台間計数ユニット5の連動操作部520を操作することによって、これらの情報に対応する遊技履歴画面、出玉グラフ画面及び大当り履歴グラフ画面を表示可能としている。その一方で、台間計数ユニット5の連動操作部520は、遊技者の利便性を向上させることを目的として、いわば付随的・補助的に設けられる操作手段であることから、連動操作部520への操作によって表示させることのできる情報の種類の数を、操作部420への操作への操作によって表示させることのできる情報の種類の数よりも少なくすることで、連動操作部520の操作項目を簡素化している。
また、図8の表示装置操作テーブル6923に示すように、データ表示装置4の操作部420への操作では、台間計数ユニット5の連動操作部520への操作によりデータ表示装置4に表示させることが可能な出玉グラフ画面については、日別出玉グラフ、台別出玉グラフ及び個人別出玉グラフを表示させることができ、大当り履歴グラフ画面については、過去10日大当り履歴グラフ、過去20日大当り履歴グラフ及び過去30日大当り履歴グラフを表示させることができるように、操作項目及び表示装置表示内容が定められている。つまり、遊技者が特に関心を抱く出玉グラフや大当り履歴グラフについては、連動操作部520への操作と比べて、操作部420への操作により、より詳細な情報が表示させることができるようにしている。これも、前述したように、連動操作部520の操作項目を簡素化するためである。
第1優先操作判定用テーブル6825は、台間計数ユニット5が備える連動操作部5の各操作ボタンへの操作(ボタン操作)と、データ表示装置4に表示される各アイコンへのタップ操作(アイコン操作)との両方の操作が一定期間内に行われた場合に、データ表示装置4がいずれの操作を優先するかの判定用のデータを定めたテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図9に示す。
第1優先操作判定用テーブル6825には、表示装置IDのグループ毎に、操作順序と、優先操作種別とが対応付けて定められている。
操作順序は、台間計数ユニット5に対するボタン操作とデータ表示装置4に対するアイコン操作とで、どちらが先に行われたか、また、同時に行われたか、といった操作の順序を示す。
優先操作種別は、台間計数ユニット5に対するボタン操作とデータ表示装置4に対するアイコン操作のいずれを優先させるか、すなわち、いずれの操作を有効な操作とするかを示す。
具体的に説明する。
表示装置IDが「D1〜D20」の各パチンコ機2について、操作順序の先が「台間計数ユニット」、後が「表示装置」には、優先操作種別「台間計数ユニット」が定められている。これは、台間計数ユニット5の連動操作部520のボタン操作が先に行われ、一定期間内(後述する操作タイマのカウント期間中)にデータ表示装置4の操作部420のアイコン操作が行われた場合には、連動操作部520のボタン操作を優先させ(ボタン操作を有効な操作とし)、連動操作部520のボタン操作に応じた情報を優先して表示させることを意味する。
また、操作順序の先が「表示装置」、後が「台間計数ユニット」には、優先操作種別「台間計数ユニット」が定められている。これは、データ表示装置4の操作部420のアイコン操作が先に行われ、一定期間内(後述する操作タイマのカウント期間中)に台間計数ユニット5の連動操作部520のボタン操作が先に行われた場合には、優先操作種別を台間計数ユニット5とすることを意味する。
また、操作順序が「同時」には、優先操作種別「台間計数ユニット」が定められている。これは、台間計数ユニット5の連動操作部520のボタン操作とデータ表示装置4の操作部420のアイコン操作とが同時に行われた場合、連動操作部520のボタン操作を優先させ(ボタン操作を有効な操作とし)、連動操作部520の操作に応じた情報を優先して表示させることを意味する。
なお、図9の最上位のテーブルでは、操作順序に関わらず、優先操作種別を全て「台間計数ユニット」と定めているが、操作順序に関わらず、優先操作種別を全て「表示装置」と定めておくことも可能である。また、操作順序の先が「台間計数ユニット」、後が「表示装置」については、優先操作種別を「台間計数ユニット」と定めておき、操作順序の先が「表示装置」、後が「台間計数ユニット」については、優先操作種別を「表示装置」と定めておくといったことも可能である。つまり、データ表示装置のグループ毎や個別に、操作順序と優先操作種別との対応関係を定めておくことができる点が特徴である。
第2優先操作判定用テーブル6827は、台間計数ユニット5に対するボタン操作のうち、操作項目の異なる複数のボタン操作が一定期間内に行われた場合や、データ表示装置4に対するアイコン操作のうち、操作項目の異なる複数のアイコン操作が一定期間内に行われた場合といったように、同じ装置から異なる操作項目の操作が行われた場合に、データ表示装置4がいずれの操作項目の操作を優先するかの判定用のデータを定めたテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図10に示す。
第2優先操作判定用テーブル6827は、表示装置IDのグループ毎に、操作種別と、優先度と、操作項目とが対応づけて記憶されている。
操作種別は、台間計数ユニット5に対するボタン操作及びデータ表示装置4に対するアイコン操作を示す。
優先度は、操作項目の優先度であり、優先度の高い操作項目に対応する情報を優先して表示させることを示す。
操作項目は、前述した通りである。
具体的には、パチンコ機IDが「P1〜P20」の各パチンコ機2に対応する台間計数ユニット5及びデータ表示装置4については、出玉グラフ表示操作の優先度が最も高く、次いで大当り履歴グラフ表示操作の優先度が高く、遊技履歴表示操作の優先度が最も低く設定されている。
なお、本実施形態では、台間計数ユニット5の連動操作部530のボタンの種類が「遊技履歴」、「出玉グラフ」、「大当り履歴グラフ」の3種類であるため、データ表示装置4に対するアイコン操作のうち、図10に示す操作項目以外の操作項目(例えばメニュー表示操作など)については、特に優先度を定めていない。
また、図10に示す例では、台間計数ユニット5に対するボタン操作とデータ表示装置4に対するアイコン操作とで共通の第2優先操作判定用テーブル6827を用いる例を示しているが、台間計数ユニット5に対するボタン操作とデータ表示装置4に対するアイコン操作とでそれぞれ別々のテーブルを設け、操作項目毎に優先度を設定してもよい。このようにすることで、台間計数ユニット5の連動操作部520への操作で表示可能な情報と、データ表示装置4の操作部420への操作への操作で表示可能な情報との一部又は全部が共通していない場合であっても、操作項目の優先度に応じて情報の出力を適切に行うことが可能となる。
また、本実施形態では、第1優先操作判定用テーブル6825及び第2優先操作判定用テーブル6827により、データ表示装置4に優先して表示させる情報が決定されるが、例えば、パチンコ機不正信号やパチンコ機異常信号、ユニット不正信号やユニット異常信号をデータ表示装置4が受信した場合には、第1優先操作判定用テーブル6825及び第2優先操作判定用テーブル6827に定められた内容に関わらず、優先的に受信した信号に対応する報知画面(パチンコ機不正信号を受信した場合にはパチンコ機不正報知画面など)を表示するように設定してもよい。
装置対応関係テーブル684は、パチンコ機2、データ表示装置4及び台間計数ユニット5の各装置間の対応関係を示すテーブルであり、そのテーブルの構成の一例を図11に示す。
装置対応関係テーブル684には、パチンコ機IDと、機種名と、対応データ表示装置ID(当該パチンコ機IDのパチンコ機2に対応するデータ表示装置のID)と、対応ユニットID(当該パチンコ機IDのパチンコ機2に対応する台間計数ユニット5のID)とが対応付けて定められている。
上記の表示設定用テーブル681と、操作設定用テーブル682と、装置対応関係テーブル684とを用いて、設定用データ生成部611は、ROM670に記憶されている設定用データ生成プログラム671aに従って、表示装置設定用データ691を生成する。そして、生成した表示装置設定用データ691を、各データ表示装置4に配信する。
図12は、表示装置設定用データ691のデータ構成の一例を示す図である。
表示装置設定用データ691には、当該データ表示装置4のIDであるデータ表示装置ID6911と、当該データ表示装置4に対応する台間計数ユニット5のIDである対応ユニットID6912と、当該データ表示装置4に対応するパチンコ機2のIDである対応パチンコ機ID6913と、表示設定用データ6914と、操作設定用データ6915と、第1優先操作判定用データ6916と、第2優先操作判定用データ6917とが含まれる。
表示設定用データ6914は、当該データ表示装置IDのデータ表示装置4の表示設定用のデータである。具体的には、表示設定用テーブル681(図6参照)に定められた項目の中から装置対応関係テーブル684(図11参照)の当該データ表示装置IDに対応するパチンコ機IDについて定められた項目を抽出したデータが、表示設定用データ6914として生成される。
操作設定用データ6915は、当該データ表示装置IDのデータ表示装置4の操作設定用のデータである。具体的には、台間計数ユニット操作テーブル6821(図7参照)に定められた項目の中から装置対応関係テーブル684(図11参照)の当該データ表示装置IDに対応するユニットIDについて定められた項目を抽出したデータと、表示装置操作テーブル6823(図8参照)に定められた項目の中から当該データ表示装置IDに対応する表示装置IDについて定められた項目を抽出したデータとを含むデータが、操作設定用データ6915として生成される。
第1優先操作判定用データ6916は、当該データ表示装置IDのデータ表示装置4の第1優先操作判定用のデータである。具体的には、第1優先操作判定用テーブル6825(図9参照)の中から、当該データ表示装置IDに対応する表示装置IDについて定められた項目を抽出したデータが、第1優先操作判定用データ6916として生成される。
第2優先操作判定用データ6917は、当該データ表示装置IDのデータ表示装置4の第2優先操作判定用のデータである。具体的には、第2優先操作判定用テーブル6827(図10参照)の中から、当該データ表示装置IDに対応する表示装置IDについて定められた項目を抽出したデータが、第2優先操作判定用データ6917として生成される。
遊技集計データベース685は、遊技情報集計部613が集計した各パチンコ機2に関する遊技集計データが記憶されるデータベースである。
操作表示集計データベース687は、操作表示情報集計部615が集計した各データ表示装置4に関する操作表示集計データが記憶されるデータベースである。
売上集計データベース689は、店舗に設置されるパチンコ機2における売上に関連する集計データが記憶されるデータベースである。売上集計データベース689には、店舗の売り上げに関する情報を集計した売上集計データが記憶され、例えば、割数(機械割数や景品割数)や出玉率、客滞率、売上玉、景品玉、景品金額、玉粗利といったデータが、売上集計部615によって集計されて記憶される。
[1−6.玉管理コンピュータの機能構成]
図13は、玉管理コンピュータ8の機能構成の一例を示す図である。
玉管理コンピュータ8は、処理部810と、入力部820と、表示部830と、通信部840と、時計部850と、記憶部860とを備えて構成される。
処理部810は、記憶部860に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従って、玉管理コンピュータ8の各部を統括的に制御する制御装置及び演算装置であり、CPUやDSP等のプロセッサやASIC等の集積回路を有して構成される。
入力部820は、例えばキーボードやマウスを有して構成される入力手段であり、押下されたキーやボタンの信号(操作信号)を処理部810に出力する。
表示部830は、処理部810から出力される表示制御信号に基づいて各種の表示を行う表示装置であり、LCD等を有して構成される。表示部830には、記憶部860に記憶された各種データベースのデータの内容等が表示される。
通信部840は、台間計数ユニット5との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。通信部840は、台間計数ユニット5から認証要求信号を受信する。
時計部850は、玉管理コンピュータ8が備える内部時計であり、例えば、水晶振動子及び発振回路を含む水晶発振器を有して構成される。時計部850の計時時刻(日付を含む。)は処理部810に随時出力される。
記憶部860には、処理部810により玉管理処理として実行される玉管理プログラム861と、持玉カード管理データ865と、ユニット管理データ867とが記憶される。
持玉カード管理データ865は、遊技者が所持する遊技用カードの管理データであり、そのデータ構成の一例を図14に示す。
持玉カード管理データ865は、持玉カード毎に管理されるデータであり、遊技者が所持する持玉カードに付与される持玉カードIDと、当該持玉カードが発行された日時である発行日時と、持玉管理データとがこれに含まれる。
持玉管理データは、遊技球の貸与レート(4円や1円)毎に記憶されるデータであり、遊技履歴と、持玉数とが対応付けて記憶される。遊技履歴には、当該持玉カードが使用された台間計数ユニット5の履歴(ユニットID)が記憶される。
[1−7.データ表示装置の構成]
図15は、データ表示装置4の機能構成例を示す図である。
データ表示装置4は、処理部410と、操作部420と、表示部430と、音出力部450と、発光部455と、時計部460と、近距離無線通信部475と、第1通信部470と、第2通信部480と、第3通信部485と、記憶部490とを備えて構成される。
処理部410は、記憶部490に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従って、データ表示装置4の各部を統括的に制御する制御装置及び演算装置であり、CPUやDSP等のプロセッサやASIC等の集積回路を有して構成される。
本実施形態において、処理部410は、主要な機能部として、表示設定部411と、操作設定部412と、操作検出部413と、優先操作判定部414と、表示制御部415とを有する。
操作部420は、表示部430と一体的に構成されたタッチパネル421を有する入力手段であり、タッチパネル421に対する操作入力信号を処理部410に出力する。タッチパネル421に対するタップ操作により、遊技者や他の遊技客は、店員の呼出やメニュー選択、サービス選択、表示画面選択等の各種指示操作を行うことができる。
なお、タッチパネル421以外に、操作部420に十字キーや決定ボタンを含む操作ボタンを構成し、この操作ボタンの押下操作により、遊技者や他の遊技客が上記の各種の操作を行うことを可能としてもよい。本実施形態では、各種の指示操作を全てタッチパネル421に対するタップ操作によって行うこととして説明する。
表示部430は、遊技者に対向する向きに形成されており、パチンコ機2で遊技する遊技者が、着座した状態で表示部430を視認することができるディスプレイである。表示部430は、LCD等を有して構成され、表示制御部415から出力される表示制御信号に基づいて各種の表示を行う表示装置である。
音出力部450は、処理部410から出力される音出力制御信号に基づく各種の音出力を行う音出力装置であり、スピーカ等を有して構成される。音出力部450は、処理部410の制御に従って、特定音や確認音を出力可能に構成されている。
発光部455は、効果ランプや装飾用LED等を有して構成される発光装置であり、処理部410の制御に従って、種々の発光色で効果ランプや装飾用LEDを点灯/点滅させることが可能に構成されている。
時計部465は、データ表示装置4の内部時計であり、例えば、水晶振動子及び発振回路を含む水晶発振器を有して構成される。時計部465の計時時刻(日付を含む。)は処理部410に出力される。
近距離無線通信部475は、遊技者が所持する携帯電話機等の外部装置との間で近距離通信を行うための通信装置であり、処理部410の制御に従って、外部装置との間で近距離無線通信を行って、データを送受する。
第1通信部470は、パチンコ機2との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第1通信部470は、パラレル通信端子を有し、パラレル通信方式に従ってパチンコ機2から各種の遊技信号を受信する。なお、第1通信部470が、パラレル通信方式ではなく、シリアル通信方式によって遊技信号を受信するように構成してもよい。
第2通信部480は、台間計数ユニット5との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第2通信部480は、パラレル通信端子を有し、パラレル通信方式に従って台間計数ユニット5から操作信号等を含むユニット信号を受信する。
第3通信部485は、ホールコンピュータ6との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第3通信部485は、パラレル通信端子を有し、パラレル通信方式に従ってホールコンピュータ6から表示装置設定用データ691を受信する。
記憶部490は、ROMやフラッシュROM、RAM等の揮発性又は不揮発性のメモリを有して構成される記憶装置である。
記憶部490には、プログラムとして、処理部410により読み出され、データ表示装置処理として実行されるデータ表示装置処理プログラム491が記憶されている。
データ表示装置処理プログラム491は、ホールコンピュータ6から受信した表示装置設定用データ691に基づいてデータ表示装置4の表示内容を設定するための表示設定プログラム491aと、当該表示装置設定用データ691に基づいて各種アイコンと対応する操作を設定するための操作設定プログラム491bと、台間計数ユニット5から出力される操作信号に基づく連動操作部520の各操作ボタンによる操作(ボタン操作)の検出及びデータ表示装置4に表示された各アイコンのタップ操作(アイコン操作)の検出を行うための操作検出プログラム491cと、表示装置設定用データ691に含まれる第1優先操作判定用データや第2優先操作判定用データに基づいて優先操作を判定するための優先操作判定プログラム491dと、実行された操作に基づく内容を表示するための表示プログラム491eとをサブルーチンとして含む。
また、記憶部490には、データとして、操作表示データ495と、表示装置設定用データ691と、とが記憶される。
操作表示データ495は、操作部420に対する操作に従って表示部430に表示させた表示画面の種類が記憶されるデータであり、台間計数ユニット5の連動操作部520の操作表示種類情報、選択操作情報、操作回数情報、操作時間情報を含む第1操作表示情報が記憶される第1操作表示データ4951と、自装置の操作部420の操作表示種類情報、選択操作情報、操作回数情報、操作時間情報等の操作表示情報を含む第2操作表示情報が記憶される第2操作表示データ4952と、がこれに含まれる。操作表示種類情報、選択操作情報、操作回数情報、操作時間情報については、前述した通りである。この操作表示データ495は、第3通信部485を介してホールコンピュータ6に出力される。
[1−8.処理の流れ]
[1−8−1.ホールコンピュータの処理]
図16は、ホールコンピュータ6の処理部610が、ROM670に記憶されている管理プログラム671に従って実行する管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。
処理部610は、ROM670に記憶されている設定用データ生成プログラム671aに従って、設定用データ生成処理を行う(A1)。具体的には、設定用データ生成部611が、ハードディスク670に記憶されている表示設定用テーブル681、操作設定用テーブル682及び装置対応関係テーブル684を用いて、前述した方法で各データ表示装置4用の表示装置設定用データ691(図12参照)を生成し、RAM690に記憶させる(A3)。
次いで、処理部610は、生成した表示装置設定用データ691を対応するデータ表示装置4に送信する(A5)。続いて、遊技情報集計部613が、各パチンコ機2の遊技データを集計し、遊技集計データとしてハードディスク680の遊技集計データベース685に記憶させる(A7)。
次いで、処理部610は、操作表示情報の集計タイミングであるか否かを判定する(A9)。集計タイミングは、例えば、定期的なタイミング(例えば、3時間毎や6時間毎といった一定時間間隔毎のタイミング)や営業終了時のタイミングとしてもよいし、店舗の管理者によって集計が指示されたタイミングとしてもよい。
集計タイミングであると判定した場合(A9;Yes)、操作表示情報集計部615は、操作表示データ集計処理を実行する(A11)。具体的には、各データ表示装置4から出力される操作表示データ495を用いて操作表示情報を集計し、操作表示集計データとしてハードディスク680の操作表示集計データベース687に記憶させる。
次いで、処理部610は、操作表示データの表示タイミングであるか否かを判定する(A13)。表示タイミングは、上記の集計タイミングと同様に、任意のタイミングとすることができる。例えば、操作表示情報が集計されたタイミングで、集計した操作表示集計情報を表示させるようにしてもよい。
表示タイミングであると判定した場合(A13;Yes)、処理部610は、操作表示データ表示処理を実行する(A15)。具体的には、操作表示集計データベース687に記憶された操作表示集計データを読み出して、表示部625に操作表示集計情報を表示させる。この場合は、例えば、管理者の操作に応じて、データ表示装置4毎に操作表示集計情報を個別に表示させたり、遊技島毎に操作表示集計情報を表示させるなどすればよい。
その後、処理部610は、操作表示情報の送信タイミングであるか否かを判定する(A17)。操作タイミングは、上記の集計タイミングや表示タイミングと同様に、任意のタイミングとすることができる。例えば、操作表示情報が集計されたタイミングで、集計した操作表示集計情報を送信させるようにしてもよい。
送信タイミングであると判定した場合(A17;Yes)、処理部610は、操作表示情報送信処理を実行する(A19)。具体的には、操作表示集計データベース687に記憶された操作表示集計データを読み出して、無線放送システム12を介して操作表示情報をインカム14に送信させるように制御する。この場合は、例えば、管理者の操作に応じて、指定されたデータ表示装置4に係る操作表示情報を送信するなどすればよい。
次いで、処理部610は、処理を終了するか否かを判定する(A21)。例えば、店舗の営業終了時にホールコンピュータ6の電源を切断する場合に、処理を終了すると判定する。処理を継続すると判定したならば(A21;No)、処理部610は、A7へと処理を戻す。また、処理を終了すると判定したならば(A21;Yes)、処理部610は、管理処理を終了する。
また、図示は省略しているが、処理部610は、一斉演出タイミングであると判定した場合、一斉演出信号をデータ表示装置4に出力し、定期告知タイミングであると判定した場合、定期告知信号をデータ表示装置4に出力する。また、緊急事態が発生したと判定した場合には、緊急事態信号をデータ表示装置4に出力する。
[1−8−2.データ表示装置の処理]
図17は、データ表示装置4の処理部410が、記憶部490に記憶されているデータ表示装置処理プログラム491に従って実行するデータ表示装置処理の流れの一例を示すフローチャートである。
最初に、処理部410は、自装置の設定タイミングであるか否かを判定する(C1)。設定タイミングは、例えば、自装置の電源投入時のタイミングとすることができる。この場合における設定タイミングは、自装置の表示内容や操作内容が設定されたことを示す設定済みフラグが「ON」にセットされているか否かを確認することで判定すればよい。なお、設定済みフラグは、後述する表示設定処理及び操作設定処理が実行された後に「ON」にセットされ、店舗の営業終了時等に当該データ表示装置4の電源を切断する時に「OFF」にクリアされればよい。
設定タイミングであると判定した(設定済みフラグが「OFF」であると判定した)場合(C1;Yes)、処理部410は、表示装置設定用データ691の送信をホールコンピュータ6に要求し、ホールコンピュータ6から表示装置設定用データ691を受信する(C3)。なお、この場合、データ表示装置4がホールコンピュータ6との通信を確立して表示装置設定用データ691を要求するようにしてもよいし、データ表示装置4とホールコンピュータ6とを常時通信可能な状態としておき、ホールコンピュータ6からデータ表示装置4に表示装置設定用データ691を自動的に配信するようにしてもよい。
次いで、表示設定部411が、受信した表示装置設定用データ691に基づいて表示設定処理を行う(C5)。具体的には、表示装置設定用データ691に含まれる表示設定用データ6914を参照して表示部430に表示させる表示装置表示内容を判定し、判定した表示装置表示内容を表示させることが可能な状態(表示スタンバイ状態)とする。
次いで、操作設定部412が、受信した表示装置設定用データ691に基づいて操作設定処理を行う(C7)。具体的には、表示装置設定用データ691に含まれる操作設定用データ6915を参照して操作部420及び連動操作部520に対応する操作項目を判定し、判定した操作項目に応じた操作を有効な状態(操作スタンバイ状態)とする。
次いで、処理部410は、操作制限フラグが「ON」であるか否かを判定する(C9)。操作制限フラグは、操作部420への操作を制限している場合に「ON」に設定され、操作の制限が解除された場合に「OFF」に設定されるフラグである。
操作制限フラグが「ON」であると判定したならば(C9;Yes)、処理部410は、操作制限解除タイミングであるか否かを判定する(C11)。操作制限解除タイミングは、一斉演出が終了したタイミング、定期告知が終了したタイミング及び緊急事態が収束したタイミングのいずれかのタイミングである。操作制限解除タイミングであると判定したならば(C11;Yes)、処理部410は、操作制限フラグを「OFF」に設定する(C13)。
次いで、処理部410は、操作制限期間であるか否かを判定する(C15)。本実施形態では、ホールコンピュータ6から一斉演出信号、定期告知信号及び緊急事態信号のいずれかの信号を入力し、一斉演出や定期告知、緊急事態報知を開始してから終了するまでの期間を、操作制限期間とする。
操作制限タイミングではないと判定したならば(C15;No)、処理部410は、操作検出処理を行う(C17)。具体的には、操作検出部413が、台間計数ユニット5に設けられている連動操作部520の各操作ボタンによる操作(ボタン操作)と、データ表示装置4に表示された各アイコンのタップ操作(アイコン操作)とを検出する。台間計数ユニット5に対するボタン操作は、台間計数ユニット5から操作信号を入力したことにより検出する。
続いて、処理部410は、記憶部490に記憶されている優先操作判定プログラム491dに従って、優先操作判定処理を実行する(C19)。
図18は、優先操作判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
最初に、優先操作判定部414は、台間計数ユニット5から操作信号が入力されたか否かを判定する(E1)。操作信号が入力されていないと判定した場合(E1:No)、処優先操作判定部414は、自装置のアイコン操作を検出したか否かを判定する(E3)。アイコン操作を検出していないと判定した場合(E3;No)、優先操作判定部414は、優先操作判定処理を終了する。
アイコン操作を検出したと判定した場合(E3;Yes)、優先操作判定部414は、操作タイマのカウント中であるか否かを判定する(E5)。操作タイマは、一の操作が行われた場合にカウントを開始し、次に行われた操作が優先度の低い操作である場合に、この次に行われた操作に対応する表示を、当該カウント値が「0」となるまでの期間制限するために用いられるタイマである。操作タイマは、行われた操作項目に応じて異なる時間を定めておいてもよいし、いずれの操作についても共通の時間を定めておいてもよい。
本実施形態における操作タイマは、台間計数ユニット5に対するボタン操作が行われた場合にカウントを開始する、ボタン操作に対応した操作タイマ(以下、「ボタン操作タイマ」と称す。)と、データ表示装置4に対するアイコン操作が行われた場合にカウントを開始する、アイコン操作に対応した操作タイマ(以下、「アイコン操作タイマ」と称す。)との2種類として説明する。ボタン操作タイマ及びアイコン操作タイマの時間は、例えば「5秒〜10秒」程度の時間を設定しておくことができる。E5では、ボタン操作タイマ及びアイコン操作タイマの両方を確認して、いずれか一方のタイマがカウント中であれば、操作タイマのカウント中であると判定する。なお、ボタン操作タイマの時間とアイコン操作タイマの時間とは、同じ時間としてもよいし、異なる時間としてもよい。
また、本処理とは異なるが、ボタン操作タイマのカウント中に連動操作部520の異なる操作項目のボタン操作がなされた場合に、当該ボタン操作を無効とせずに、当該ボタン操作を反映した表示(当該操作項目に対応する情報の表示)を行うようにしてもよい。同様に、アイコン操作タイマのカウント中に操作部420の異なる操作項目のアイコン操作がなされた場合に、当該アイコン操作を無効とせずに、当該アイコン操作を反映した表示(当該操作項目に対応する情報の表示)を行うようにしてもよい。
操作タイマのカウント中でないと判定した場合(E5;No)、優先操作判定部414は、操作タイマのカウントをスタートさせる(E7)。具体的には、アイコン操作タイマのカウントをスタートさせる。そして、優先操作判定部414は、表示装置設定用データ691に含まれる表示設定用データ6914及び操作設定用データ6915を参照して、検出した操作に応じた表示画面を表示部430に表示させる表示設定を行った後(E9)、優先操作判定処理を終了する。
操作タイマのカウント中であると判定した場合(E5;Yes)、優先操作判定部414は、優先操作判定用データを読み出す(E11)。具体的には、ボタン操作タイマのカウント中である場合は、ボタン操作が先になされた状態であるため、ボタン操作とアイコン操作とのいずれの操作を優先するかの優先操作種別を判定すべく、表示装置設定用データ691に含まれる第1優先操作判定用データ6916を読み出す。一方、アイコン操作タイマのカウント中であると判定した場合は、アイコン操作が先になされた状態であるため、先のアイコン操作の操作項目と後のアイコン操作の操作項目とのいずれの操作項目の優先度が高いかを判定すべく、表示装置設定用データ691に含まれる第2優先操作判定用データ6917を読み出す。
次いで、優先操作判定部414は、読み出した優先操作判定用データを用いて、検出したアイコン操作が優先操作であるか否かの優先操作判定を行う(E12)。具体的には、第1優先操作判定用データ6916を読み出した場合には、これに含まれる操作順序と優先操作種別との対応関係(図9の第1優先操作判定用テーブル6825)を参照し、検出したアイコン操作が優先操作種別であれば、優先操作であると判定する。また、第2優先操作判定用データ6917を読み出した場合には、これに含まれる操作種別と優先度と操作項目との対応関係(図10の第2優先操作判定用テーブル6827)を参照し、検出したアイコン操作の操作項目の優先度が先のアイコン操作の操作項目の優先度よりも高ければ、優先操作であると判定する。
検出したアイコン操作が優先操作であると判定したならば、優先操作判定部414は、表示装置設定用データ691に含まれる表示設定用データ6914及び操作設定用データ6915を参照して、当該アイコン操作に対応する表示画面を表示部430に表示させるための表示設定を行う(E13)。この表示設定で設定された表示画面が、後述する表示処理(図17のC21)で表示部430に表示されることとなる。
次いで、優先操作判定部414は、操作タイマ(アイコン操作タイマ)のカウントを新たにスタートさせるようカウント値を更新する(E15)。そして、優先操作判定部414は、優先操作判定処理を終了する。検出したアイコン操作が優先操作でないと判定した場合には、優先操作判定部414は、操作タイマ(アイコン操作タイマ)のカウント値を更新することなく、優先操作判定処理を終了する。
また、検出したアイコン操作が優先操作でないと判定した場合には、アイコン操作タイマの値が「0」となったタイミングで、検出したアイコン操作に応じた表示画面を表示部430に表示させるための表示設定を行い、操作タイマ(アイコン操作タイマ)のカウントを新たにスタートさせるようカウント値を更新する。
なお、この場合に、異なる処理として、検出したアイコン操作が優先操作ではないと判定した場合に、検出したアイコン操作を無効とし、アイコン操作タイマの値が「0」となった場合であっても、検出したアイコン操作に応じた表示画面を表示部430に表示させないようにしてもよい。
E1において台間計数ユニット5から操作信号が入力されたと判定した場合(E1;Yes)、優先操作判定部414は、操作タイマのカウント中であるか否かを判定する(E17)。操作タイマのカウント中でないと判定した場合(E17;No)、優先操作判定部414は、操作タイマのカウントをスタートさせる(E19)。具体的には、ボタン操作タイマのカウントをスタートさせる。そして、優先操作判定部414は、表示装置設定用データ691に含まれる表示設定用データ6914及び操作設定用データ6915を参照して、検出した操作に応じた表示画面を表示部430に表示させる表示設定を行った後(E21)、優先操作判定処理を終了する。
操作タイマのカウント中であると判定した場合(E17;Yes)、優先操作判定部414は、優先操作判定用データを読み出す(E23)。具体的には、アイコン操作タイマのカウント中である場合は、アイコン操作が先になされた状態であるため、アイコン操作とボタン操作とのいずれの操作を優先するかの優先操作種別を判定すべく、表示装置設定用データ691に含まれる第1優先操作判定用データ6916を読み出す。一方、ボタン操作タイマのカウント中であると判定した場合は、ボタン操作が先になされた状態であるため、先のボタン操作の操作項目と後のボタン操作の操作項目とのいずれの操作項目の優先度が高いかを判定すべく、表示装置設定用データ691に含まれる第2優先操作判定用データ6917を読み出す。
次いで、優先操作判定部414は、読み出した優先操作判定用データを用いて、検出したボタン操作が優先操作であるか否かの優先操作判定を行う(E24)。具体的には、第1優先操作判定用データ6916を読み出した場合には、これに含まれる操作順序と優先操作種別との対応関係(図9の第1優先操作判定用テーブル6825)を参照し、検出したボタン操作が優先操作種別であれば、優先操作であると判定する。また、第2優先操作判定用データ6917を読み出した場合には、これに含まれる操作種別と優先度と操作項目との対応関係(図10の第2優先操作判定用テーブル6827)を参照し、検出したボタン操作の操作項目の優先度が先のボタン操作の操作項目の優先度よりも高ければ、優先操作であると判定する。
検出したボタン操作が優先操作であると判定したならば、優先操作判定部414は、表示装置設定用データ691に含まれる表示設定用データ6914及び操作設定用データ6915を参照して、当該ボタン操作に対応する表示画面を表示部430に表示させるための表示設定を行う(E25)。この表示設定で設定された表示画面が、後述する表示処理(図17のC21)で表示部430に表示されることとなる。
次いで、優先操作判定部414は、操作タイマ(ボタン操作タイマ)のカウントを新たにスタートさせるようカウント値を更新する(E27)。そして、優先操作判定部414は、優先操作判定処理を終了する。検出したボタン操作が優先操作でないと判定した場合は、優先操作判定部414は、操作タイマ(ボタン操作タイマ)のカウント値を更新せずに、優先操作判定処理を終了する。
また、検出したボタン操作が優先操作でないと判定した場合には、ボタン操作タイマの値が「0」となったタイミングで、検出したボタン操作に応じた表示画面を表示部430に表示させるための表示設定を行い、操作タイマ(ボタン操作タイマ)のカウントを新たにスタートさせるようカウント値を更新する。
なお、この場合に、異なる処理として、検出したボタン操作が優先操作ではないと判定した場合に、検出したボタン操作を無効とし、ボタン操作タイマの値が「0」となった場合であっても、検出したボタン操作に応じた表示画面を表示部430に表示させないようにしてもよい。
図17に戻り、優先操作判定処理を実行した後、処理部410は、記憶部490に記憶されている表示プログラム491eに従って、表示処理を実行する(C21)。具体的には、表示制御部415が、優先操作判定処理における表示設定に従って、表示部430に当該表示設定に応じた表示画面を表示させるように制御を行う。
C15において操作制限タイミングであると判定したならば(C15;Yes)、処理部410は、操作制限フラグを「ON」に設定する(C23)。そして、操作タイマがカウント中である場合には、処理部410は、操作タイマのカウント値をリセットし(C25)、ホールコンピュータ6から入力した信号の種別に応じた表示設定を行う(C27)。そして、処理部410は、C21へと処理を移す。具体的には、表示制御部415が、C27の表示設定に従って、表示部430に一斉演出や定期告知、緊急事態に係る情報を表示させる制御を行う。
次いで、処理部410は、データ表示装置処理を終了するか否かを判定する(C29)。例えば、店舗の営業終了時にデータ表示装置4の電源を切断する場合に、処理を終了すると判定する。処理を継続すると判定したならば(C29;No)、処理部410は、C1へと処理を戻す。また、処理を終了すると判定したならば(C29;Yes)、処理部410は、データ表示装置処理を終了する。
[1−8−3.台間計数ユニットの処理]
図19は、台間計数ユニット5の処理部510が、記憶部530に記憶されている台間計数ユニット処理プログラム531に従って実行する台間計数ユニット処理の流れの一例を示すフローチャートである。
最初に、処理部510は,連動操作部520への操作が行われたことを検出したか否かを判定する(G1)。検出した場合(G1;Yes)、処理部510は、押下されたボタンを判定し(G3)、判定したボタンの種別を含む操作信号を、データ表示装置4に出力する(G5)。
次いで、処理部510は、カード操作部550の発券ボタン551が押下されたか否かを判定し(G7)、押下されたと判定した場合(G7;Yes)、持玉カードを発券する持玉カード発券処理を行う(G9)。具体的には、持玉カードR/W570に対して、記憶部530のローカル計数玉数データ535に記憶されたローカル計数玉数を持玉カードに書き込ませる制御を行い、該持玉カードを持玉カード挿入/排出部565に排出させる制御を行う。
次いで、処理部510は、カード操作部550の払出ボタン552が押下されたか否かを判定し(G11)、押下されたと判定した場合(G11;Yes)、払出処理を行う(G13)。具体的には、計数払出ユニット380に所定の単位球数の遊技球を遊技者に払い出させるように制御する。
次いで、処理部510は、計数払出ユニット380により計数が実行されたか否かを判定する(G15)。計数が実行されたと判定した場合(G15;Yes)、処理部510は、計数結果に基づいて、記憶部530のローカル計数玉数データ535を更新する(G17)。
次いで、処理部510は、台間計数ユニット処理を終了するか否かを判定する(G19)。例えば、店舗の営業終了時に台間計数ユニット5の電源を切断する場合に、処理を終了すると判定する。処理を継続すると判定したならば(G19;No)、処理部510は、G1へと処理を戻す。また、処理を終了すると判定したならば(G19;Yes)、処理部510は、台間計数ユニット処理を終了する。
[1−9.表示画面]
図20〜図26は、データ表示装置4の表示部4に表示される表示画面の一例を示す図である。
図20(1)は、遊技履歴データ画面の一例を示す図である。
遊技履歴データ画面には、「スタート回数」と、「大当り回数」と、「確変大当り回数」と、「通常大当り回数」と、「前日大当り回数」と、「前々日大当り回数」と、「計数済玉数」とが表示されている。また、画面下部には、図8の表示装置操作設定用テーブル6823に示す「全画面」に対応する各種アイコン(表示中の画面に対応するアイコン以外のアイコン)が表示されている。この画面下部のアイコンをタップすることで、タップしたアイコンに対応する表示画面に表示を変更することができる。
図20(2)は、出玉グラフ画面の一例を示す図である。
この出玉グラフ画面には、当日の対応するパチンコ機2における出玉を時系列にグラフ化した出玉グラフが表示されている。出玉グラフにおいて、横軸は時間(又はスタート回数)であり、縦軸は出玉である。そして、画面右部には、図8の表示装置操作設定用テーブル6823に示す「出玉グラフ画面」に対応する各種アイコンとして、日別出玉グラフを表示させるための日別アイコンと、台別出玉グラフを表示させるための台別アイコンと、個人別出玉グラフを表示させるための個人別アイコンとが表示されている。また、画面下部には、図8の表示装置操作設定用テーブル6823に示す「全画面」に対応する各種アイコン(表示中の画面に対応するアイコン以外のアイコン)が表示されている。この画面下部のアイコンをタップすることで、タップしたアイコンに対応する表示画面に表示を変更することができる。
図20(3)は、大当り履歴グラフ画面の一例を示す図である。
この大当り履歴グラフ画面には、画面中央部に、横軸を日付とし、縦軸を大当り回数とする、過去1週間分の大当りの発生回数を示す大当り履歴グラフが表示されている。この大当り履歴グラフは、大当りの種類(通常大当り及び確変大当り)による区別がなされていない大当り区別なしの大当り履歴グラフである。この大当り履歴グラフにおいて、白色の矩形が1回の大当りの発生を示している。そして、画面右部には、図8の表示装置操作設定用テーブル6823に示す「大当り履歴グラフ画面」に対応する各種アイコンとして、過去10日分の大当りの発生回数を示す大当り履歴グラフを表示させるための10日アイコンと、過去20日分の大当りの発生回数を示す大当り履歴グラフを表示させるための20日アイコンと、過去30日分の大当りの発生回数を示す大当り履歴グラフを表示させるための30日アイコンとが表示されている。また、画面下部には、図8の表示装置操作設定用テーブル6823に示す「全画面」に対応する各種アイコン(表示中の画面に対応するアイコン以外のアイコン)が表示されている。この画面下部のアイコンをタップすることで、タップしたアイコンに対応する表示画面に表示を変更することができる。
図21(1)は、メニュー画面の一例を示す図である。
このメニュー画面には、メニュー項目として、遊技者がデータ表示装置4の音量/光量を調整するための音量/光量調整アイコンと、遊技者が表示カスタマイズを行うための表示カスタマイズアイコンと、遊技者がイベント告知を閲覧するためのイベント告知アイコンとが表示されている。また、画面下部には、図8の表示装置操作設定用テーブル6823に示す「全画面」に対応する各種アイコン(表示中の画面に対応するアイコン以外のアイコン)が表示されている。この画面下部のアイコンをタップすることで、タップしたアイコンに対応する表示画面に表示を変更することができる。
図21(2)は、店員呼出画面の一例を示す図である。
この店員呼出画面には、画面中央部に、店員を呼出中であることが遊技者に認識可能となる態様で呼出中情報が表示されている。また、画面下部には、図8の表示装置操作設定用テーブル6823に示す「全画面」に対応する各種アイコン(表示中の画面に対応するアイコン以外のアイコン)が表示されている。この画面下部のアイコンをタップすることで、タップしたアイコンに対応する表示画面に表示を変更することができる。
図22は、表示部430における表示画面の遷移の一例を示す図である。
具体的には、台間計数ユニット5に対するボタン操作として、遊技履歴表示操作が行われたことを契機としてボタン操作タイマのカウントがスタートした後、又は同時に、データ表示装置4に対するアイコン操作として出玉グラフ表示操作が行われた場合における表示画面の遷移を示す図である。
図示するように、ボタン操作により遊技履歴表示操作が行われると、表示部430には遊技履歴画面が表示され、ボタン操作タイマのカウントがスタートする。そして、当該ボタン操作と同時、又は、当該ボタン操作タイマのカウント中に、アイコン操作により出玉グラフ表示操作が行われると、表示装置設定用データ691の第1優先操作判定用データ6916が読み出される。図9の第1優先操作判定用テーブル6825に示すように、データ表示装置4に対する操作と台間計数ユニット5に対する操作とでは、台間計数ユニット5の操作が優先されるため、遊技履歴画面の表示が継続される。
また、ボタン操作タイマがタイムアウトした後にアイコン操作により出玉グラフ表示操作がなされた場合には、出玉グラフ画面に表示が変更される。
図23は、表示部430における表示画面の遷移の別例を示す図である。
具体的には、データ表示装置4に対するアイコン操作として、遊技履歴表示操作が行われたことを契機としてアイコン操作タイマのカウントがスタートした後、又は同時に、台間計数ユニット5に対するボタン操作として出玉グラフ表示操作が行われた場合における表示画面の遷移を示す図である。
図示するように、アイコン操作により遊技履歴表示操作が行われると、表示部430には遊技履歴画面が表示され、アイコン操作タイマのカウントがスタートする。そして、当該アイコン操作と同時、又は、当該アイコン操作タイマのカウント中に、台間計数ユニット5のボタン操作により出玉グラフ表示操作が行われると、表示装置設定用データ691の第1優先操作判定用データ6916が読み出される。図9の第1優先操作判定用テーブル6825に示すように、データ表示装置4に対する操作と台間計数ユニット5に対する操作とでは、台間計数ユニット5の操作が優先されるため、出玉グラフ画面に表示が変更される。
また、アイコン操作タイマがタイムアウトした後にボタン操作により出玉グラフ表示操作がなされた場合にも、出玉グラフ画面に表示が変更される。
図24は、表示部430における表示画面の遷移の別例を示す図である。
具体的には、データ表示装置4に対するアイコン操作又は台間計数ユニット5に対するボタン操作として、出玉グラフ表示操作が行われたことを契機として、対応する操作タイマのカウントがスタートした後、又は同時に、データ表示装置4に対するアイコン操作又は台間計数ユニット5に対するボタン操作として遊技履歴表示操作がなされた場合における表示画面の遷移を示す図である。
図示するように、出玉グラフ表示操作が行われると、表示部430には出玉グラフ画面が表示され、対応する操作タイマのカウントがスタートする。そして、当該操作と同時、又は、当該操作タイマのカウント中に、アイコン操作又はボタン操作により遊技履歴表示操作が行われると、表示装置設定用データ691の第2優先操作判定用データ6917が読み出される。図10に示すように、出玉グラフ表示操作と遊技履歴表示操作とでは、出玉グラフ表示操作の方が優先度が高く設定されているため、出玉グラフ表示操作が優先され、出玉グラフ画面の表示が継続される。
また、操作タイマがタイムアウトした後に遊技履歴表示操作がなされた場合には、遊技履歴画面に表示が変更される。
図25は、表示部430における表示画面の遷移の別例を示す図である。
具体的には、データ表示装置4に対するアイコン操作又は台間計数ユニット5に対するボタン操作として、大当り履歴グラフ表示操作が行われたことを契機として対応する操作タイマのカウントがスタートした後、又は同時に、データ表示装置4に対するアイコン操作又は台間計数ユニット5に対するボタン操作として出玉グラフ表示操作がなされた場合における表示画面の遷移を示す図である。
図示するように、大当り履歴グラフ表示操作が行われると、表示部430には大当り履歴グラフ画面が表示され、対応する操作タイマのカウントがスタートする。そして、当該操作と同時、又は、当該操作タイマのカウント中に、アイコン操作又はボタン操作により出玉グラフ表示操作が行われると、表示装置設定用データ691の第2優先操作判定用データ6917が読み出される。図10に示すように、大当り履歴グラフ表示操作と出玉グラフ表示操作とでは、出玉グラフ表示操作の方が優先度が高く設定されているため、出玉グラフ表示操作が優先され、出玉グラフ画面に表示が変更される。
また、操作タイマがタイムアウトした後に出玉グラフ表示操作がなされた場合にも、出玉グラフ画面に表示が変更される。
図26は、表示部430における表示画面の遷移の別例を示す図である。
具体的には、データ表示装置4に対するアイコン操作又は台間計数ユニット5に対するボタン操作として、大当り履歴グラフ表示操作が行われたことを契機として対応する操作タイマのカウントがスタートした後、又は同時に、データ表示装置4に対するアイコン操作又は台間計数ユニット5に対するボタン操作として遊技履歴表示操作がなされた場合における表示画面の遷移を示す図である。
図示するように、大当り履歴グラフ表示操作が行われると、表示部430には大当り履歴グラフ画面が表示され、対応する操作タイマのカウントがスタートする。そして、当該操作と同時、又は、当該操作タイマのカウント中に、アイコン操作又はボタン操作により遊技履歴表示操作が行われると、表示装置設定用データ691の第2優先操作判定用データ6917が読み出される。図10に示すように、大当り履歴グラフ表示操作と遊技履歴表示操作とでは、大当り履歴グラフ表示操作の方が優先度が高く設定されているため、大当り履歴グラフ表示操作が優先され、大当り履歴グラフの表示が継続される。
また、操作タイマがタイムアウトした後に遊技履歴表示操作がなされた場合には、遊技履歴画面に表示が変更される。
なお、上記の図22〜図26は、考えられる全ての操作手順における表示画面の遷移を網羅したものではなく、いくつかの操作手順における表示画面の遷移を例示したものである。このため、ボタン操作とアイコン操作の操作手順を逆にした場合についても、同様に表示画面の遷移を考えることができる。
[1−10.作用効果]
第1遊技用システム1Aでは、パチンコ機2に対応して、操作部420及び操作部420への操作に応じて表示する情報を変更可能な表示制御部415を備えるデータ表示装置4が設けられる。表示制御部415は、データ表示装置4とは異なる台間計数ユニット5が備える連動操作部520への操作がなされたことに応じて表示する情報を変更可能であり、操作部420への操作と連動操作部520への操作とが一定期間内になされた場合に、表示する情報を所定条件に従って変更可能である。
これによれば、パチンコ機2で遊技している遊技者が着座した状態で手を伸ばすことなくデータ表示装置4を間接的に操作することができる。また、操作部420への操作と連動操作部520への操作とが一定期間内になされた場合に、表示する情報を所定条件に従って変更可能とすることで、データ表示装置4に表示させる情報を好適に変更することが可能となる。
また、データ表示装置4の操作部420は、パチンコ機2で遊技する遊技者から台間計数ユニット5の連動操作部520よりも遠い位置に設けられている。逆に言えば、台間計数ユニット5の連動操作部520は、パチンコ機2で遊技する遊技者からデータ表示装置4の操作部420よりも近い位置に設けられる。
これによれば、データ表示装置4への操作よりも、台間計数ユニット5への操作を遊技者が行い易くなるため、至便である。
また、データ表示装置4の表示制御部415は、第1優先操作判定用テーブル6825を用いて生成される第1優先操作判定用データ6916に従って、操作部420への操作と連動操作部520への操作とのいずれか一方を優先し、優先した操作に応じて表示する情報を変更可能である。
このように、操作部420及び連動操作部520の2つの操作手段に優先度を設けることで、表示する情報を好適に変更することが可能となる。
また、データ表示装置4の表示制御部415は、第2優先操作判定用テーブル6827を用いて生成される第2優先操作判定用データ6917に従って、優先度の高い情報を表示させるように、表示する情報を変更可能である。
このように、表示可能な情報に優先度を設けることで、表示する情報を好適に変更することが可能となる。
[2.第2実施形態]
[2−1.遊技用システム]
図27は、第2実施形態における第2遊技用システム1Bのシステム構成の一例を示す図である。なお、第1実施形態で説明した第1遊技用システム1Aと同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
第2遊技用システム1Bは、不図示の遊技島に設置される遊技機の一種である複数のパチンコ機2と、各パチンコ機2に対応して設けられる遊技用装置、計数装置及び記録媒体処理装置の一種であるカードユニット3と、各パチンコ機2に対応して設けられる情報出力装置の一種であるデータ表示装置4と、管理装置の一種であるホールコンピュータ6と、遊技客の貯玉数や持玉数を管理するための管理装置の一種である玉管理コンピュータ8と、無線放送システム12と、インカム14とを備えて構成される。
カードユニット3は、パチンコ機2の所定側の側方位置に該パチンコ機2に対して1対1に対応設置され、遊技場に会員登録をしていないビジター遊技者に対して発行される遊技用記録媒体であるビジターカードや、遊技場に会員登録をした会員遊技者に対して発行される遊技用記録媒体である会員カードを受け付けて、該ビジターカード又は会員カードに記録された遊技用価値特定情報(プリペイド残額データ)から特定される有価価値の大きさ(プリペイド残額)に基づき、該パチンコ機2での遊技に使用される遊技媒体である遊技球を貸し出すための処理や、該パチンコ機2における遊技において獲得された遊技球を計数して、該計数済みの遊技球数の範囲内の遊技球を払い出す処理を行う。
各パチンコ機2は、台番号によって個々に識別可能に構成されており、パチンコ機2、カードユニット3及びデータ表示装置4は、台端末10を介してホールコンピュータ6や玉管理コンピュータ8に接続されている。なお、この図では、簡明化のために、遊技島に設置されるパチンコ機2を4台として図示している。
[2−2.信号及び情報の流れ]
図28は、第1遊技用システム1Aの各装置間における信号及び情報の流れの一例を示す図である。なお、この図では、説明の簡明化のために、台端末10については図示を省略している。
パチンコ機2からは、大当り信号、確変中信号、時短中信号、打込信号、賞球信号、始動信号、パチンコ機不正信号及びパチンコ機異常信号を含むパチンコ機信号が、カードユニット3、データ表示装置4及びホールコンピュータ6に出力される。
カードユニット3からは、表示命令信号、カード挿入/排出信号、入金信号、消費信号、所持球数信号、玉払出信号、ユニット不正信号及びユニット異常信号を含むユニット信号が、データ表示装置4及びホールコンピュータ6に出力される。
表示命令信号は、カードユニット3が備える連動操作部320に対する操作がなされた場合に、データ表示装置4の表示部430に、当該操作に応じた情報を表示させることを命令・指示するための信号である。
カード挿入信号は、遊技用カードを受け付けた場合に出力状態(ON状態)とされる信号であり、受け付けた遊技用カードに記録されたカードIDや会員ID等の受付IDを含む信号が出力される。
カード排出信号は、受け付けた遊技用カードが排出された場合に出力状態(ON状態)とされる信号である。
入金信号は、遊技者により入金がなされた場合に出力状態(ON状態)とされる信号である。入金信号は、特定金額(例えば100円)単位で出力される信号とすることができる。
消費信号は、残額が消費された場合に出力状態(ON状態)とされる信号である。消費信号も、特定金額(例えば100円)単位で出力される信号とすることができる。
所持球数信号は、遊技者の所持球数を示す信号である。所持球数には、計数払出ユニット380により計数された計数玉数や、会員カードに対応付けられた貯玉数、ビジターカードに対応付けられた持玉数が含まれる。
玉払出信号は、パチンコ機2に遊技球を払い出した場合に出力状態(ON状態)とされる信号であり、遊技球を払い出した旨及び払い出した遊技球の玉数を含む信号が出力される。
ユニット不正信号は、カードユニット3におけるエラー信号の一種であり、カードユニット3に何らかの不正が生じた場合に出力状態(ON状態)とされる信号である。
ユニット異常信号は、カードユニット3におけるエラー信号の一種であり、カードユニット3に何らかの異常が生じた場合に出力状態(ON状態)とされる信号である。
これらの信号については後述する。
また、カードユニット3からは、受け付けた遊技用カードに記録されたカード情報が玉管理コンピュータ8に出力される。カード情報には、カードIDや会員ID、持玉数等の情報が含まれる。
ホールコンピュータ6からは、データ表示装置4の操作部420の操作設定及び表示部430の表示設定を行うための表示装置設定用データ691がデータ表示装置4に出力される。また、ホールコンピュータ6からは、カードユニット3の連動操作部320の操作設定及び液晶表示器313の表示設定を行うためのユニット設定用データ693がカードユニット3に出力される。
本実施形態において、カードユニット3は、連動操作部320への操作により、データ表示装置4に表示される情報を変更可能であり、ホールコンピュータ6から配信されるユニット設定用データ693を用いて、データ表示装置4の種類に応じた設定を行うことが可能に構成されている。さらに、カードユニット3は、設定に応じた処理として、設定に応じた情報の表示命令に係る表示命令信号をデータ表示装置4に出力する表示命令出力処理と、設定に応じた連動操作用のアイコンを自装置の液晶表示器313に表示させる連動操作用アイコン表示処理とを実行可能に構成されている。
本実施形態において、データ表示装置4には、タイプAやタイプBといった複数の種類の装置が含まれる。このデータ表示装置4は、一の製造メーカによって製造されたタイプの異なる装置としてもよいし、異なる製造メーカによって製造されたタイプの異なる装置としてもよい。
[2−3.カードユニットの構成]
図29は、一のタイプのカードユニット3の外観構成の一例を示す図であり、図30は、当該カードユニット3の機能構成の一例を示す図である。
カードユニット3の前面には、フルカラーLEDにより構成されて複数の色に点灯することでカードユニット3の状態等を報知可能とされた多機能ランプ301と、紙幣を挿入するための紙幣挿入口302と、計数済玉数を払出すための計数払出操作を受付けるための払出ボタン311と、会員カードやビジターカードを挿入するためのカード挿入口309と、装置前面より装置前方側に突出するように形成された表示部355とが設けられている。
表示部355は、タッチパネルで構成される連動操作部320が一体的に構成された液晶表示器313を有し、液晶表示器313に表示された各表示項目を連動操作部320に対する指触により入力可能に構成されている。つまり、本実施形態では、表示部355は連動操作部として機能する。また、表示部355には、遊技場の係員が所持する設定用リモコンからの赤外線信号を受信して電気信号に変換して出力するIR受光ユニット315が設けられている。
本実施形態において、連動操作部320を有する表示部355は、液晶表示器313の視認性を考慮し、ユニットの前面板の中央部に設置されている。遊技者は、パチンコ機2の手前側に設置された遊技用の椅子に着座した状態で、カードユニット3側に左腕を少し曲げて手を伸ばすことで、連動操作部320を容易に操作することができるようになっている。それに対し、データ表示装置4は、パチンコ機2の上側に設置されているため、遊技者は着座した状態では、腕を上方に完全に伸ばすか、場合によってはやや腰を浮かせた状態としなければ、データ表示装置4の操作部420を操作することが困難である。つまり、遊技者の着座位置からデータ表示装置4の操作部420までの距離は、カードユニット3の連動操作部320までの距離よりも短くなるように設計されている。
なお、本実施形態では、連動操作部320を有する表示部355をユニットの前面板の中央部に設置しているが、第1実施形態と同様に、ユニットの前面板の下部に設置するようにしてもよい。
カードユニット3の前面に設けられたカード挿入口309は、該カード挿入口309に対応する位置に内蔵されるカードリーダライタ327のカードスロット392に連設されており、このカード挿入口309を介してビジターカードや会員カードをカードスロット392に挿入可能とされている。
ここで、ビジターカード及び会員カードには、種々のデータを記憶するための不揮発性メモリと、これら記録情報の書き換えや読み出しを実施するとともに、外部のリーダライタ装置との非接触通信を実施する制御部とを有するICチップが搭載されたICカードを使用しており、これらビジターカード並びに会員カードには、個々のカードを識別可能なカードIDが予め書き換え不能に記憶されている。そして、その種別がカードIDから識別可能とされているとともに、プリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データや、振分けの有無を特定可能な振分けフラグ等の各種データが記憶されている。
なお、会員カードは、遊技場に会員登録を実施した会員遊技者に対して発行されるものであり、該会員に対して付与される会員IDが書き換え不能に記憶されている。また、該会員カードを使用して会員遊技者は、後述するように、一度獲得して計数した遊技球を、その翌日以降においても再度遊技に使用したり、景品交換に使用できる貯玉を行うことができるようになっているが、該会員カードには、該貯玉が行われた遊技球数である貯玉数は直接記録されておらず、該貯玉数は、後述するように、玉管理コンピュータ8において、会員カードIDと会員IDとに対応付けて記憶されることで、該会員カードIDや会員IDから特定されるようになっている。
また、会員カードには、該会員カードを所有する遊技者が計数した計数済玉数に基づく持玉数も直接記録されておらず、該持玉数も、後述するように、会員カードIDと会員IDとに対応付けて記憶されることで、該会員カードIDや会員IDから特定されるようになっており、該持玉数をその当日においてのみ、遊技場内の各カードユニット3において遊技に使用でき、また、不図示の景品交換POS端末において景品交換に使用できるようになっている。
また、ビジターカードは、遊技場内に設置された不図示のカード発行・入金機において、購入、発行されるとともに、カードユニット3においても発行される。なお、ビジターカードには、該ビジターカードを所有する遊技者が計数した計数済玉数に基づく持玉数と日付とが記憶されており、該持玉数をその当日においてのみ、遊技場内の各カードユニット3において遊技に使用でき、景品交換POS端末において景品交換に使用できるようになっている。
なお、本実施形態では、連動操作部320への連動操作により、データ表示装置4の表示部430に、所定の情報を連動表示させることが可能に構成されていることとして説明する。
また、表示部355の内部には、後述する液晶表示器313や操作ボタンに対応するスイッチが設けられており、これらが表示部355に対応する装置内位置に設けられた表示制御基板329に接続されることで、液晶表示器313の表示制御や、連動操作部320による入力位置検出等が該表示制御基板329によって実施される。
カードユニット3内の上部位置には、紙幣挿入口302に連設され、該紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実施し、その識別結果を装置略中央部に設けられている後述する制御ユニット300に出力する紙幣識別ユニット302aが設けられており、該紙幣識別ユニット302aにおいて各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)の受付が可能とされている。
また、カードユニット3の略中央部位置には、該カードユニット3を構成する各部と接続しやすいように該カードユニット3の動作を制御する制御ユニット300が設けられており、後述するように、該制御ユニット300によって該カードユニット3の各種の動作が制御されている。
また、カードユニット3とパチンコ機2とは、払出単位として予め定められた複数個の遊技球の貸出に伴う貸出関連信号を送受可能に構成されている。貸出関連信号には、カードユニット3からパチンコ機2に遊技球の貸出しを行わせるための貸出要求信号や、パチンコ機2から出力される台端末貸出完了信号や台READY信号、ユニットREADY信号、台端末貸出要求完了確認信号等の信号が含まれる。また、パチンコ機2からは、大当り信号、確変中信号、時短中信号、賞球信号、始動信号等の遊技信号や、該パチンコ機2に対応して設けられる打込玉カウンタ(不図示)から出力される打込玉信号を受信可能に構成されている。
カードユニット3からは、ユニット不正信号が出力される。カードユニット3は、遊技者の不正を検出する機能として、例えば、不正電波検知機能や振動検出機能、偽造カードや偽造紙幣の判別機能を有し、これらの機能により不正電波、振動を検出した場合や、偽造カードや偽造紙幣が使用されたと判別した場合に、外部出力基板を介してユニット不正信号が外部出力されるように構成されている。
また、カードユニット3からは、ユニット異常信号が出力される。カードユニット3は、異常を検出する機能として、遊技用カードの挿入/排出不全検出機能や計数払出ユニット380による計数払出不全検出機能を有し、これらの機能により遊技用カードの挿入/排出不全が検出された場合や、計数払出ユニット380による計数払出不全が検出されたような場合に、外部出力基板を介してユニット異常信号が外部出力されるように構成されている。
本明細書では、遊技者が所持する記録媒体であるビジターカード及び会員カードを包括的に「遊技用カード」と称する。ビジターカード及び会員カードは、プリペイド残額やカード残額を記録したプリペイド機能を有する遊技用カードである。
プリペイド残額は、「カード残額÷単位額」の式で演算される商の整数部分であり、カード残額は、遊技用カードに記録される円単位の残額である。例えば、単位額は100円とすることができ、カード残額が10000円である場合は、プリペイド残額は100となる。以下では、プリペイド残額とカード残額とを包括的に「残額」と称する。
上記の残額は、遊技用カードに直接記録する運用としてもよいし、遊技用カードには記録せずに、玉管理コンピュータ8等の管理装置で管理する運用としてもよい。遊技用カードに残額を記録する場合には、カードユニット3が、受け付けた遊技用カードから残額を読み取ることで、遊技者が所有する残額を特定するようにすればよい。また、遊技用カードに残額を記録しない場合には、カードユニット3が、受け付けた遊技用カードのカードIDや会員IDを管理装置に出力し、管理装置から該カードIDや会員IDに対応付けられた残額データを取得することで、遊技者が所有する残額を特定するようにすればよい。
カードユニット3は、上記のようにして特定した残額を、プリペイド残額データやカード残額データとして記憶部330に記憶させる。また、カードユニット3は、遊技用カードの受付中は、遊技のための残額の消費や入金による残額の追加によって残額のデータを更新する。そして、遊技用カードに残額を記録する運用では、カードユニット3は、遊技用カードの返却時に、遊技用カードに残額を記録させる。また、管理装置で残額を管理する運用では、遊技用カードの返却時や返却後に、残額のデータを管理装置に出力する。
本実施形態では、残額と言った場合、遊技用カードに対応付けられている残額のことを意味することとして説明する。つまり、入金によって遊技用カードに直接的に記録される残額や、入金によって遊技用カードのカードIDや会員IDと対応付けて上位の管理装置で管理される残額を意味するものとする。
また、本明細書では、遊技者がパチンコ機での遊技で獲得した玉であって、ホールに預けている玉のことを「貯玉」と称する。また、ホールに預けている貯玉の数を「貯玉数」と称する。貯玉数は、管理装置で管理される。原則的に、貯玉数は会員カードに記録させることはできず、記録媒体処理装置が会員カードを受け付けたことに応じて、管理装置で管理されている貯玉数が記録媒体処理装置に送信される。また、当営業日に遊技者が獲得した玉のことを「当日貯玉」と称し、当営業日以前に会員遊技者によって獲得されて貯蓄された玉のことを「過去貯玉」と称する。なお、原則には反するが、貯玉数を会員カードに記録させるようにしてもよい。
当日に遊技者が獲得した貯玉数は、所定条件の成立に応じて、当日貯玉数はその当日に遊技者が貯蓄した貯玉数として確定され、翌営業日以降における過去貯玉数として管理される。所定条件は、例えば、当日の店舗の営業終了後、締め処理が行われることとして定めておくことができる。締め処理は、時刻が所定の締め時刻(例えば深夜10時や深夜0時、深夜2時)となったことや、店舗の管理者によって締め処理の実行操作がなされたこと、店舗の営業終了により管理装置の電源が一旦切断され、次の営業日の営業のために管理装置の電源が立ち上げられたこと、等の条件の成立に応じて実行される。この締め処理が実行されることにより、当日貯玉数は過去貯玉数に加算されてリセットされ、次の営業日以降の過去貯玉として管理されることになる。
また、本明細書では、遊技者がパチンコ機で遊技を行った結果、遊技者の所有となった遊技玉数のことを「持玉」と称する。また、会員カードに対応付けられる当日貯玉と区別するために、ビジターカードに記録されている玉数のことを「持玉数」と称する。
また、本明細書では、パチンコ機2で発射可能なパチンコ玉であり、残額や持玉、貯玉を引き落とすことと引き換えにして生成されるパチンコ玉のことを「遊技球」と称する。
また、本明細書では、カードユニット3に対応して設けられるパチンコ機2のことを「対応パチンコ機」と称し、パチンコ機2に対応して設けられるカードユニット3のことを「対応ユニット」と称する。
カードユニット3は、紙幣識別ユニット302aと、カードリーダライタ327と、表示制御基板329と、カードユニット3の各部の制御を制御プログラムにより実施して該カードユニット3の各種の機能を提供する制御ユニット300とから構成されており、紙幣識別ユニット302a、カードリーダライタ327及び表示制御基板329は制御ユニット300と接続されて各種データの送受が可能とされている。
カードリーダライタ327は、カード挿入口309から挿入される会員カード並びにビジターカードに記録されている(会員)カードIDや、会員ID(会員カードのみ)、プリペイド残額データ等の記録情報の読み出し及び書き込みを行う。
制御ユニット300は、処理部310と、記憶部330と、時計部335とを備えて構成される。
処理部310は、カードユニット3を統括的に制御するCPUやDSP等のプロセッサやASIC等の集積回路を有して構成される制御装置及び演算装置である。本実施形態において、処理部310は、主要な機能部として、設定部310aと、表示命令出力制御部310bと、連動操作用アイコン表示制御部310cとを有する。これらの機能部の機能については、処理の流れで後述する。
記憶部330は、ROMやフラッシュROM、EEPROM、RAM等のメモリを有して構成される記憶装置である。本実施形態において、記憶部330には、プログラムとして、処理部310により読み出され、カードユニット処理として実行されるカードユニット処理プログラム331が記憶される。カードユニット処理プログラム331は、設定処理として実行される設定プログラム331aと、表示命令出力処理として実行される表示命令出力プログラム331bと、連動操作用アイコン表示処理として実行される連動操作用アイコン表示プログラム331cとをサブルーチンとして含む。
また、記憶部330には、ローカル計数玉数のデータであるローカル計数玉数データ333と、挿入された遊技用カードのデータであるカードデータ335と、ホールコンピュータ6から配信されるユニット設定用データ693とが記憶される。
制御ユニット300は、遊技球の貸出に伴う各種の信号の授受を、対応パチンコ機2に設けられている不図示の賞球制御基板との間において実施可能に接続されているとともに、前述のように、信号ケーブルを介して、パチンコ機2の情報出力基板と接続されることで、大当り信号等の各種のパチンコ機信号が入力可能とされている。
また、制御ユニット300は、対応パチンコ機2の下方位置に設けられているアウト玉計数器16に接続されて該アウト玉計数器16による打込信号が入力可能とされており、これらアウト玉計数器16からの打込信号の入力に応じて、遊技情報テーブル(不図示)の総打込玉数の値に該打込信号に応じた所定数を加算更新する。
また、制御ユニット300は、連動操作部320に対する操作の有無を把握できるようになっている。連動操作部320に対する操作を検知すると、制御ユニット300は、当該操作に応じた処理を実行する。
また、制御ユニット300には、前述したように、対応パチンコ機2の操作部に設けられた残額表示器や、貸出ボタンの操作を検知する貸出ボタンスイッチや、受付中の会員カードやビジターカードを返却させる際に操作される返却ボタンの操作を検知する返却ボタンスイッチが接続されており、貸出ボタンの操作や返却ボタンの操作を検知できるとともに、これら残額表示器の表示制御を実施する。
制御ユニット300は、リモコンからの送信に応じたIR受光ユニット315からの出力や表示部355に設けられている各種ボタンの操作やタッチパネルの操作に応じて表示制御基板329から入力される各種情報や、紙幣識別ユニット302aによる貨幣識別情報、並びにカードリーダライタ327からのカード挿入情報やビジターカードの貯留状態情報等を受けて、制御ユニット300に接続されている前記多機能ランプ内に設けられたフルカラーLED301a等の各LEDの点灯制御、カードリーダライタ327、表示制御基板329の制御、残額表示器の表示制御等、全体の動作制御を行う。
また、制御ユニット300は、カード挿入口309に挿入された会員カードやビジターカードの利用の可/不可を判別するカード受付処理や、受付中の遊技用カードから特定した残額を使用した玉貸を行う貸与処理、貨幣の受付に応じて、受付中の遊技用カードに残存する残額への入金、或いは、新たな遊技用カードにプリペイド残額を書き込んで発行する発行・入金処理、返却ボタンによる返却操作により受付中の会員カードやビジターカードの返却する返却処理、払出ボタン311の操作の受付によって所有遊技媒体数(ローカル計数玉数に貯蓄済みの貯玉数や持玉数を加算した玉数)のうちの所定の単位球数の遊技球の払い出しを行う払出処理等の処理を実行する。
また、制御ユニット300は、HUBを介して、ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されているホールコンピュータ6や玉管理コンピュータ8等の外部装置とデータ通信可能に接続されており、これらの各コンピュータと各種データの送受が可能とされている。
また、制御ユニット300に接続された表示制御基板329は、表示部355を構成する液晶表示器313や連動操作部320、各種の操作ボタン316に対応するスイッチ、IR受光ユニット315、前述した再プレイ表示部内に設けられたLED320a等の電子部品が接続されており、これら連動操作部320の操作情報や、各種スイッチ類の操作情報、IR受光ユニット315から出力された出力信号に基づく情報が、表示制御基板329を介して制御ユニット300に出力される。
本実施形態の表示制御基板329には、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路(図示略)や、連動操作部320からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路(図示略)や、表示部355に表示する表示映像に関する処理を行うVDP(図示略)や、メニュー表示等に使用する画像データ等を記憶するVROM(図示略)や、表示部355に表示する表示データを一時記憶するVRAM(図示略)や、制御ユニット300から独立して、各種スイッチ類やタッチパネル等の入力に伴う判断や処理を処理プログラムに基づいて実施する表示制御マイコン等が実装されており、制御ユニット300から出力される表示データ(ページデータ)等に基づいて、各種の表示画面を、表示部355を構成する液晶表示器313に表示可能とされている。
カードユニット3は、遊技用カードとして、会員登録をしていない一般の遊技者に対して発行される記録媒体であるプリペイド機能を備えるビジターカードや、該遊技場に会員登録した会員遊技者に対して発行される記録媒体で会員カードを受け付ける。ビジターカードや会員カードは、ICカードで構成されている。これらの遊技用カードを受け付けたカードユニット3は、遊技用カードから特定される遊技者の所有有価価値である残額に応じて、上記の玉貸処理を実行する。また、遊技用カードから特定される遊技者の所有遊技媒体数に応じて、上記の払出処理を実行する。
カードユニット3の前面には、紙幣を挿入するための紙幣挿入口、会員カードやビジターカードを挿入するためのカード挿入口309が設けられている。このカード挿入口309に挿入された会員カードやビジターカードがカードリーダライタに受け付けられ、そのカードに記録されている情報が読取られる。紙幣挿入口に挿入された紙幣は、貨幣識別器(図示省略)により取込まれてその真贋や紙幣種別の識別がなされる。
本実施形態では、貯玉データは会員カードに直接記録させず、店舗に設置された玉管理コンピュータ8にID(会員カードID/会員ID)と対応付けて記憶させ、IDに基づいて対応する貯玉を検索できるように構成されていることとして説明する。それに対し、持玉は、ビジターカードに直接記録されることとして説明する。
なお、本実施形態とは異なり、上記の貯玉及び持玉の両者ともに玉管理コンピュータ8にカード番号と対応付けて記憶させてもよい。また、持玉を玉管理コンピュータ8にカード番号と対応させて記憶させてもよい。
なお、持玉を遊技用カード(会員カード、ビジターカード)又は玉管理コンピュータ8に記憶させるタイミングは、計数ボタンが操作されて計数処理が行われる毎のタイミングとしてもよいし、一定時間毎のタイミングとしてもよいし、カードを返却するタイミングとしてもよい。
また、遊技者が遊技を終えてカードユニット3からカードの返却を受けたときには、カードユニット3に記憶していた持玉が一旦貯玉として玉管理コンピュータ8に記憶されるようにし、その遊技者がカードの返却を受けた日と同じ日に再び同じ又は別のカードユニット3にカードを挿入したときには、一旦貯玉として記憶された当日分の持玉のみが再びそのカードユニット3に記憶され、その持玉の範囲で遊技玉を加算し、遊技できるようにしてもよい。
また、制御ユニット300には、音出力制御基板319が接続されている。音出力制御基板319は、音出力部350に接続され、制御ユニット300の制御に従って、音出力部350から各種の音を出力させるように制御する。
また、カードユニット3の最下方位置には、第1実施形態における台間計数ユニット5と同様の計数払出ユニット380が設けられている。なお、本実施形態とは異なり、カードユニット3の計数払出ユニット380で遊技球を貯留して払い出すようにするのではなく、遊技島に従来公知の遊技球貯留循環装置を構成し、この遊技球貯留循環装置から遊技球を払い出すようにしてもよい。
カードユニット3は、計数払出ユニット380によって計数された玉数をローカル計数玉数データ333として記憶部330に記憶させる。また、カードユニット3は、遊技用カードの返却時に、ユニットID、カードID及びローカル計数玉数データ323を玉管理コンピュータ8に送信する。受付中の遊技用カードがビジターカードである場合には、ローカル計数玉数データ323に記憶されたローカル計数玉数を持玉数としてビジターカードに記録させる。
[2−4.ホールコンピュータの機能構成]
図31は、本実施形態におけるホールコンピュータ6の機能構成の一例を示す図である。なお、第1実施形態におけるホールコンピュータ6と同一の構成要素やデータについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
ホールコンピュータ6は、処理部610と、入力部620と、表示部625と、音出力部630と、時計部635と、第1通信部640と、第2通信部650と、第3通信部660と、第4通信部665と、ROM670と、ハードディスク680と、RAM690とを備えて構成され、各部がバスを介して接続されるコンピューターシステムである。
第4通信部665は、カードユニット3との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第4通信部665は、処理部610の制御に従って、ユニット設定用データ693をカードユニット3に送信(配信)する。
ROM670には、処理部610によって読み出され、第2管理処理として実行される第2管理プログラム673が記憶される。第2管理プログラム673は、第2設定用データ生成処理として実行される第2設定用データ生成プログラム673aをサブルーチンとして含む。
ハードディスク670には、第1実施形態で説明した操作設定用テーブル681に代えて、操作設定用テーブル683が記憶される。操作設定用テーブル683には、カードユニット操作テーブル6831と、表示装置操作テーブル6823と、第1優先操作判定用テーブル6825と、第2優先操作判定用テーブル6827とが含まれる。
図32は、カードユニット操作テーブル6831のテーブル構成の一例を示す図である。カードユニット操作テーブル6831は、データ表示装置4のタイプである表示装置タイプ毎に定められたテーブルである。
図32の最上位のカードユニット操作テーブル6831は、「タイプA」のデータ表示装置4に対応するカードユニット3用のテーブルであり、カードユニット3の表示画面として「連動操作画面」が定められている。連動操作画面は、遊技者が連動操作を行うための表示画面である。また、この連動操作画面について、連動操作用アイコンと、操作項目と、表示装置表示内容とが対応付けて定められている。
具体的には、連動操作用アイコンには、アイコンA〜アイコンCの3つのアイコンが定められている。アイコンAには、操作項目として遊技履歴表示操作が、表示装置表示内容として遊技履歴画面が定められている。アイコンBには、操作項目として出玉グラフ表示操作が、表示装置表示内容として出玉グラフ画面が定められている。また、アイコンCには、操作項目として大当り履歴グラフ表示操作が、表示装置表示内容として大当り履歴グラフ画面が定められている。
本実施形態において特徴的であるのは、カードユニット3に表示させる連動操作用アイコンと、操作項目と、表示装置表示内容との対応関係を、ホールコンピュータ6側で自由に設定することができる点である。つまり、第1実施形態では、台間計数ユニット5の連動操作部520が有するボタンが固定的に設計されているため、自由に変更することができないのに対し、カードユニット3では、連動操作部320として機能させる連動操作用アイコンを、ソフトウェア的に自由に変更することができる。
RAM690には、表示装置設定用データ691の他に、ユニット設定用データ693が記憶される。
図33は、ユニット設定用データ693のデータ構成の一例を示す図である。
ユニット設定用データ693には、当該カードユニット3のIDであるユニットID6931と、当該カードユニット3に対応するデータ表示装置4のIDである対応データ表示装置ID6912と、当該カードユニット3に対応するデータ表示装置4のタイプである対応データ表示装置タイプ6933と、当該カードユニット3に対応するパチンコ機2のIDである対応パチンコ機ID6934と、操作設定用データ6935と、第1優先操作判定用データ6936と、第2優先操作判定用データ6937とが含まれる。
操作設定用データ6935は、カードユニット操作テーブル6831及び表示装置操作テーブル6823に従って、当該カードユニット3用に生成される操作設定用のデータである。
第1優先操作判定用データ6936は、第1優先操作判定用テーブル6825に従って、当該カードユニット3用に生成される第1優先操作判定用のデータである。
第2優先操作判定用データ6937は、第2優先操作判定用テーブル6827に従って、当該カードユニット3用に生成される第2優先操作判定用のデータである。
[2−5.玉管理コンピュータの機能構成]
図34は、本実施形態における玉管理コンピュータ8の機能構成の一例を示す図である。なお、第1実施形態における玉管理コンピュータ8と同一の構成要素やデータについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
記憶部860には、玉管理プログラム861と、会員管理データ863と、カード管理データ865と、ユニット管理データ867とが記憶される。
会員管理データ863は、会員遊技者の管理データであり、会員遊技者の個人情報が記憶される。具体的には、例えば、会員遊技者を固有に識別するための会員IDや該会員遊技者に付与された会員カードのIDである会員カードID、該会員遊技者によって設定された暗証番号、該会員遊技者の名前、該会員遊技者の年齢、該会員の生年月日等が記憶される。
カード管理データ865は、遊技者が所持する遊技用カードの管理データであり、会員カードを管理するための会員カード管理データと、ビジターカードを管理するためのビジターカード管理データとがこれに含まれる。
玉管理コンピュータ8は、カードユニット3から送信されたユニットID、カードID及びローカル計数玉数データ323に基づいて、ローカル計数玉数を当日貯玉数/持玉数に加算して更新する。
具体的には、玉管理コンピュータ8は、カードIDの種別が会員カードIDである場合には、当該会員カードIDに対応する会員カード管理データの当日貯玉数に、ローカル計数玉数データ323から特定されるローカル計数玉数を加算して更新する。また、カードIDの種別がビジターカードIDである場合には、当該ビジターカードIDに対応するビジターカード管理データの持玉数に、ローカル計数玉数データ323から特定されるローカル計数玉数を加算して更新する。
[2−6.処理の流れ]
[2−6−1.ホールコンピュータの処理]
図35は、ホールコンピュータ6の処理部610が、ROM670に記憶されている第2管理プログラム671に従って実行する第2管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、第1実施形態で説明した管理処理と同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
A5の後、処理部610は、各データ表示装置4のタイプについてループAの処理を行う(J1〜J6)。このループAの処理は、例えば、ホールコンピュータ6の電源投入時に第2管理プログラム673が読み出されて実行が開始された場合に最初に実行される処理としてもよいし、各カードユニット3が設定を行うタイミングで実行する処理としてプログラムを規定しておくこととしてもよい。
ループAの処理では、設定用データ生成部611が、ROM670に記憶されている第2設定用データ生成プログラム671aに従って、第2設定用データ生成処理を実行する(J3)。具体的には、ハードディスク680に記憶されている操作設定用テーブル683及び装置対応関係テーブル685を用いて、当該タイプのデータ表示装置4に対応するカードユニット用のユニット設定用データ693(図33参照)を生成し、RAM690に記憶させる。
次いで、処理部610は、生成したユニット設定用データ693を当該タイプのデータ表示装置4に対応するカードユニット3に送信する(J5)。そして、処理部610は、次のデータ表示装置4のタイプへと処理を移す。全てのデータ表示装置4のタイプについてループAの処理を実行したならば(J6)、処理部610は、A7へと処理を移す
[2−6−2.カードユニットの処理]
図36は、カードユニット3の処理部310が、記憶部330に記憶されているカードユニット処理プログラム331に従って実行するカードユニット処理の流れの一例を示すフローチャートである。
最初に、処理部310は、自装置の操作内容を設定する設定タイミングであるか否かを判定する(L1)。設定タイミングは、例えば、自装置の操作内容が設定されたことを示す設定済みフラグが「ON」にセットされているか否かを確認することで判定すればよい。なお、設定済みフラグは、操作設定処理が実行された後に「ON」にセットされ、店舗の営業終了時に当該データ表示装置4の電源を切断する時に「OFF」にクリアされればよい。
設定タイミングであると判定した(設定済みフラグが「OFF」であると判定した)場合(L1;Yes)、処理部310が、ユニット設定用データ693の送信をホールコンピュータ6に要求し、ホールコンピュータ6からユニット設定用データ693を受信する(L3)。なお、この場合、カードユニット3がホールコンピュータ6との通信を確立してユニット設定用データ693を要求するようにしてもよいし、カードユニット3とホールコンピュータ6とを常時通信可能な状態としておき、ホールコンピュータ6からカードユニット3にユニット設定用データ693を自動的に配信するようにしてもよい。
次いで、処理部310は、記憶部330に記憶されている設定プログラム331aに従って、設定処理を実行する(L5)。具体的には、設定部310aが、ホールコンピュータ6から受信したユニット設定用データ693に含まれる操作設定用データ6915に従って液晶表示器313に表示させる表示項目を特定して表示可能な状態に設定するとともに、連動操作部320に対応する操作項目を特定して操作可能な状態に設定する。そして、初期画面(デフォルト画面)としてメニュー画面を液晶表示器313に表示させる。
次いで、処理部310は、メニュー画面において連動操作画面を表示させる操作がなされたか否かを判定し(L7)、なされたと判定したならば(L7;Yes)、記憶部330に記憶されている連動操作用アイコン表示プログラム331cに従って、連動操作用アイコン表示処理を実行する(L8)。
具体的には、連動操作用アイコン表示制御部310cが、ユニット設定用データ693に含まれる操作設定用データ6935に従って、連動操作用アイコン(例えば、図32のカードユニット操作テーブル6831のアイコンA〜アイコンC)を含む連動操作画面を液晶表示器313に表示させる。この場合、連動操作用アイコン表示制御部310cは、連動操作部(タッチパネル)320への操作と設定部310aにより設定された操作項目との対応関係を遊技者が視認可能とするように、それぞれの連動操作用アイコン中に、対応する操作項目を表示させるようにする。
次いで、処理部310は、遊技者によりタップされた連動操作用アイコンを判定する(L9)。そして、処理部310は、記憶部330に記憶されている表示命令出力プログラム331bに従って、表示命令出力処理を実行する(L11)。具体的には、表示命令出力制御部310bが、判定した連動操作用アイコンに対応する表示内容を表示させるようにデータ表示装置4に命令するための表示命令信号を、対応するデータ表示装置4に出力させるように制御する。
次いで、処理部310は、液晶表示器313にメニュー画面を表示中であるか否かを判定する(L13)。表示中であると判定したならば(L13;Yes)、処理部310は、遊技者により玉貸操作がなされたか否かを判定する(L15)。玉貸操作がなされたと判定したならば(L15;Yes)、処理部310は、玉貸処理を実行する(L17)。具体的には、遊技者が所持する残額に基づいて、パチンコ機2に貸出信号を送信することで、所定の単位球数分の遊技球を貸与するように制御する。
その後、処理部310は、遊技者により玉払出操作がなされたか否かを判定する(L19)。玉貸操作がなされたと判定したならば(L19;Yes)、処理部310は、玉払出処理を実行する(L21)。具体的には、遊技者が所持する貯玉数や持玉数に基づいて、パチンコ機2に払出信号を送信することで、所定の単位球数分の遊技球を払い出させるように制御する。
次いで、処理部310は、遊技者により玉合算操作がなされたか否かを判定する(L23)。玉合算操作がなされたと判定したならば(L23;Yes)、処理部310は、玉合算処理を実行する(L25)。具体的には、遊技者の操作に従って、2枚の遊技用カードの持玉数や貯玉数を合算させる。
その後、処理部310は、遊技者により玉分割操作がなされたか否かを判定する(L127)。玉貸操作がなされたと判定したならば(L27;Yes)、処理部310は、玉分割処理を実行する(L29)。具体的には、遊技者の操作に従って、遊技用カードの持玉数や貯玉数を分割させる。
次いで、処理部310は、遊技者により玉共有操作がなされたか否かを判定する(L131)。玉共有操作がなされたと判定したならば(L31;Yes)、処理部310は、玉共有処理を実行する(L33)。具体的には、遊技者の操作に従って、複数の遊技者が所持する遊技用カードの間で持玉数や貯玉数を共有させる。
その後、処理部310は、計数払出ユニット380によって遊技球の計数がなされたか否かを判定し(L35)、なされたと判定したならば(L35;Yes)、計数結果に基づいて記憶部330のローカル計数玉数データ333を更新する(L37)。
次いで、処理部310は、処理を終了するか否かを判定する(L39)。例えば、営業終了後にカードユニット3の電源を切断する操作等がなされた場合に、処理を終了すると判定する。処理を継続すると判定したならば(L39;No)、処理部310は、L1に処理を戻す。また、処理を終了すると判定したならば(L39;Yes)、処理部310は、カードユニット処理を終了する。
[2−7.表示画面]
図37は、カードユニット3の液晶表示器313に表示される表示画面の一例を示す図である。
図37(1)は、液晶表示器313に表示されるメニュー画面の一例を示す図である。このメニュー画面には、「メニューを選択してください。」というメッセージとともに、遊技者が玉貸を実行させるための玉貸アイコンと、玉払出を実行させるための玉払出アイコンと、玉合算を実行させるための玉合算アイコンと、玉分割を実行させるための玉分割アイコンと、玉共有を実行させるための玉共有アイコンと、連動操作を実行させるための連動操作アイコンとが表示されている。また、画面下部には、ローカル計数玉数に対応する遊技者の計数済玉数が表示されている。
図37(2)は、液晶表示器313に表示される連動操作画面の一例を示す図である。この連動操作画面は、図37(1)のメニュー画面において連動操作アイコンがタップされることで表示される画面である。
連動操作画面には、「連動操作によってデータ表示装置に以下の項目を表示させることができます。」というメッセージとともに、遊技履歴アイコンと、出玉グラフアイコンと、大当り履歴グラフアイコンとが表示されている。遊技履歴アイコンをタップすることで、データ表示装置4に遊技履歴画面を表示させることができる。出玉グラフアイコンをタップすることで、データ表示装置4に出玉グラフ画面を表示させることができる。また、大当り履歴グラフアイコンをタップすることで、データ表示装置4に大当り履歴グラフアイコンを表示させることができる。
また、上記の連動操作では、第1実施形態と同様に、データ表示装置4の操作部420への操作と、カードユニット3の連動操作部320への操作(上記の遊技履歴アイコン、出玉グラフアイコン、大当り履歴グラフアイコン)とに基づいて、データ表示装置4において優先操作判定処理が実行される。そして、その判定結果に基づいて表示設定された表示画面が表示される。
[2−8.作用効果]
第2遊技用システム1Bでは、パチンコ機2に対応して、操作部420及び操作部420への操作に応じて表示する情報を変更可能な表示制御部415を備えるデータ表示装置4が設けられる。表示制御部415は、データ表示装置4とは異なるカードユニット3が備える連動操作部320への操作がなされたことに応じて表示する情報を変更可能であり、表示部420への操作と連動操作部320への操作とが一定期間内になされた場合に、表示する情報を所定条件に従って変更可能である。
これによれば、第1実施形態と同様に、パチンコ機2で遊技している遊技者が着座した状態で手を伸ばすことなくデータ表示装置4を間接的に操作することができる。また、データ表示装置4に表示させる情報を好適に変更することが可能となる。
また、カードユニット3は、連動操作部320への操作に応じて情報を表示可能なデータ表示装置4と通信可能に構成され、連動操作部320への操作に応じてデータ表示装置4に表示させる情報を変更可能である。カードユニット3は、データ表示装置4のタイプに応じた設定を行うことが可能な設定部310aと、設定部310aによる設定に応じた処理として、表示命令信号をデータ表示装置4に出力制御する表示命令出力処理を実行する表示命令出力制御部310と、連動操作用アイコンを自装置の表示部355に表示制御する連動操作用アイコン表示処理を実行する連動操作用アイコン表示制御部310cとを備える。
これによれば、データ表示装置4のタイプに応じて適切な処理を実行することができる。
[3.他の実施形態]
本発明を適用可能な実施形態は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、他の実施形態について説明する。なお、上記の各実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
[3−1.遊技機]
上記の実施形態では、本発明に係る遊技機をパチンコ機として説明したが、遊技機はこれに限られるわけではない。
(1)スロットマシン
本発明に係る遊技機を、遊技者が遊技メダルを用いて遊技するスロットマシン1000としてもよい。
図38は、遊技機をスロットマシン1000とした場合の遊技用システムである第3遊技用システム1Cにおける信号及び情報の流れの一例を示す図である。
第3遊技用システム1Cには、第1実施形態における第1遊技用システム1Aと同様に、スロットマシン1000に対応して、データ表示装置4及び台間計数ユニット5が設けられる。
スロットマシン1000からは、メダルIN信号、メダルOUT信号、ボーナス信号、ART信号、スロット不正信号及びスロット異常信号を含むスロット信号が、データ表示装置4、台間計数ユニット5及びホールコンピュータ6に出力される。
メダルIN信号は、スロットマシン1000のメダル投入口にメダルが投入されてBET操作がなされた場合に出力状態とされる信号であり、メダルIN信号の出力命令により指定されたメダル数分のパルス信号が所定の時間間隔を空けて出力される。
メダルOUT信号は、スロットマシン1000からメダルが払い出された場合に出力状態とされる信号であり、メダルOUT信号の出力命令により指定されたメダル数分のパルス信号が所定の時間間隔を空けて出力される。
ボーナス信号は、遊技者にとって有利な有利状態の一種であるボーナス状態に制御された場合に出力状態とされる信号である。ボーナスには、ビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)が含まれる。
ART信号は、遊技者にとって有利な有利状態の一種であるアシストリプレイタイム(状態(ART状態)に制御された場合に出力状態とされる信号である。ARTは、チャンスタイムの一種であり、チャンスタイムには、ARTの他に、アシストタイム(AT)やリプレイタイム(RT)が含まれる。
スロット不正信号は、エラー信号の一種であり、スロットマシン1000において不正が発生した場合に、その旨を報知するための信号である。
スロット異常信号は、エラー信号の一種であり、スロットマシン1000において異常が発生した場合に、その旨を報知するための信号である。
台間計数ユニット5からは、操作信号、カード挿入/排出信号、入金信号、消費信号、所持メダル数信号、ユニット不正信号及びユニット異常信号を含むユニット信号が、データ表示装置4に出力される。また、台間計数ユニット5からは、認証要求信号がメダル管理コンピュータ16に出力される。そして、メダル管理コンピュータ16からは、認証結果が台間計数ユニット5に出力される。
その他の構成については、第1遊技用システム1Aと同様である。
図39は、遊技機をスロットマシン1000とした場合の遊技用システムである第4遊技用システム1Dにおける信号及び情報の流れの一例を示す図である。
第4遊技用システム1Dには、第2実施形態における第2遊技用システム1Bと同様に、スロットマシン1000に対応して、データ表示装置4及びカードユニット5が設けられる。
スロットマシン1000からは、メダルIN信号、メダルOUT信号、ボーナス信号、ART信号、スロット不正信号及びスロット異常信号を含むスロット信号が、データ表示装置4、カードユニット3及びホールコンピュータ6に出力される。
カードユニット3からは、表示命令信号、カード挿入/排出信号、入金信号、消費信号、所持メダル数信号、ユニット不正信号及びユニット異常信号を含むユニット信号が、データ表示装置4に出力される。また、カードユニット3からは、認証要求信号がメダル管理コンピュータ16に出力される。そして、メダル管理コンピュータ16からは、認証結果がカードユニット3に出力される。
その他の構成については、第2遊技用システム1Bと同様である。
(2)封入方式パチンコ機及び遊技点方式スロットマシン
上記の実施形態では、パチンコ機を、遊技球を打球供給皿3から投入して、遊技領域に発射された遊技球が入力領域に入賞すると、打球供給皿又は余剰球受皿に賞球が払い出される従来型のパチンコ機2として説明したが、遊技機外部からの遊技球の投入や遊技機外部への遊技球の払出しを要することなく遊技を行うことが可能な封入方式のパチンコ機2´(以下、「封入方式パチンコ機」という。)としてもよい。
また、遊技機は、メダルをメダル投入部から投入して、役が成立したとき又は精算スイッチが操作されてクレジットが返却されるときに、メダル払出口からメダルが払出される従来型のスロットマシンに限らず、遊技機外部からのメダルの投入や遊技機外部へのメダルの払出しを要することなく遊技を行うことが可能な遊技点方式のスロットマシン1000´(以下、「遊技点方式スロットマシン」という。)としてもよい。
図40及び図41は、遊技機として封入方式パチンコ機2´及び遊技点方式スロットマシン1000´を適用した第5遊技用システム1Eのシステム構成の一例を示す図である。
第5遊技用システム1Eでは、遊技機として、封入方式パチンコ機2´及び遊技点方式スロットマシン1000’が設けられている。
封入方式パチンコ機2´は、内部に遊技球を封入しており、遊技者が打球操作ハンドルを操作することにより、発射モータを駆動させて遊技球を1発ずつ遊技領域に打ち込んで遊技ができるように構成されている。
ここで、遊技球の発射は、マイクロコンピュータ(CPU、RAM、及びROM等)を備える払出制御基板2Bに電気的に接続される玉上げスイッチにより検出される。また、遊技領域に打込まれた遊技球のうち、アウト口に侵入したアウト玉は、アウト玉流下経路を流下し、その途中に設けられたアウト玉検出スイッチによって検出される。また、発射された遊技球が遊技領域に跳出せずに戻ってきたファール玉は、ファール玉戻り経路を通って流下し、その途中に設けられたファール玉検出スイッチによって検出される。これらアウト玉検出スイッチ及びファール玉検出スイッチは、いずれも払出制御基板2Bに電気的に接続されている。
また、各入賞口(例えば、第1始動入賞口、第2始動入賞口、大入賞口、普通入賞装置の入賞口)に入賞したすべての入賞玉は、遊技機背面で集められて回収玉通過経路に誘導される。同様に、アウト玉及びファール玉も回収玉通過経路に誘導される。回収玉通過経路には、払出制御基板2Bに電気的に接続される発射玉検出スイッチが設けられている。このため、入賞玉、アウト玉及びファール玉のすべてが発射玉検出スイッチによって検出される。回収玉通過経路を通過した遊技球は、打球発射位置にまで還元される。そして、遊技者が打球操作ハンドルを操作することにより、再びその打球発射位置の遊技球が遊技領域に打込まれる。この発射玉スイッチの検出数と、発射モータにより弾発された遊技球の弾発数とが等しくなったときに、打込まれた遊技球がすべて回収されたと判定できる。
このように、玉上げスイッチ、アウト玉検出スイッチ、及びファール玉検出スイッチ、並びに発射玉検出スイッチは、いずれも払出制御基板2Bに電気的に接続されており、払出制御基板2Bにおいて各スイッチの動作、即ち遊技球の通過を検出可能である。また、各入賞口に入賞した遊技球は各入賞口に対応して設けられる入賞センサによって検出される。入賞センサはマイクロコンピュータ(CPU、RAM、及びROM等)を備える主制御基板2Aに電気的に接続され、入賞センサによる入賞を検出した主制御部は、遊技球が入賞した入賞口を特定可能な入賞信号を払出制御基板2Bに送信する。なお、払出制御基板2Bは、封入方式パチンコ機2´の電源投入時に主制御基板2Aから入賞口の種類(例えば、第1始動入賞口、第2始動入賞口、大入賞口、普通入賞装置の入賞口)と、各入賞口に対応する賞球数(各入賞口に遊技球が入賞したときの払出玉数)とを含む入賞口情報を受信しているため、主制御基板2Aから受信した入賞信号に基づいて、遊技球が入賞した入賞口に対応する賞球数を特定可能である。
封入方式パチンコ機2´や後述する遊技点方式スロットマシン1000’の隣には、当該遊技機に対応する遊技用装置としてカードユニット1100が設けられる。なお、カードユニット1100に代えて、台間計数ユニットを設けることとしてもよい。
カードユニット1100の前面(遊技者側)には、紙幣挿入口1103、装置前面より装置前方方向に突出形成された突出部に設けられる表示器1102、及び、プリペイドカード(会員登録を行っていない非会員遊技者が使用可能なビジターカード及び会員登録を行った会員遊技者が使用可能な会員カードを含む)を挿入可能なカード挿入口1101等が設けられている。遊技者は、カード挿入口1101にプリペイドカードを挿入し、カードリーダライタ(以下、カードR/Wという)により読み取られたカードIDに関連付けて残額管理装置(図示せず)で管理されているプリペイド残額を使用して、当該カードユニット1100と通信可能に接続される遊技機での遊技を行うことができる。また、紙幣挿入口1103から挿入した紙幣は貨幣識別器(図示せず)により真贋及び種別が識別され、識別された種別に相当する金額が、カードR/W327が受け付けているプリペイドカードのカードIDに関連付けて残額管理装置で管理されているプリペイド残額に加算される。
カードユニット1100には、マイクロコンピュータ等から構成されたカードユニット制御部(以下、「CU制御部」という。)1120が設けられている。このCU制御部1120は、カードユニット1100の主制御機能部であり、制御中枢としてのCPU、CPUが動作するためのプログラムや制御データ等を記憶しているROM、CPUのワークエリアとして機能するRAM、周辺機器との信号の整合性を保つための入出力インターフェイス等が設けられている。前述した貨幣識別器及びカードR/W327は、CU制御部1120と電気的に接続されている。また、表示器1102は、CU制御部1120に電気的に接続された表示制御部1110で変換された表示用データが出力される。
CU制御部1120には、セキュリティ上の管理を行うホールサーバ1230と通信を行うための外部通信部(図示せず)が設けられている。ホールサーバ1230は、ホールコンピュータ1200と通信可能に接続されている。CU制御部1120には、パチンコ機2´の払出制御基板2Bとセキュリティを確保しながら通信を行うためのセキュリティ基板(図示せず)が接続される。このセキュリティ基板は、カードユニット1100のセキュリティ監視機能部である。カードユニット1100には、封入方式パチンコ機2´への接続部が設けられている。これら接続部は、例えばコネクタ等で構成されている。払出制御基板2BとCU制御部1120との間ではシリアル通信が行われ、CU制御部1120とホールサーバ1230とは図示しない台端末を介してシリアル通信が行われる。
遊技者が封入方式パチンコ機2´で遊技を行うときには、封入方式パチンコ機2´又はカードユニット1100に設けられている玉貸ボタンを操作して、使用するプリペイドカードのカードIDに関連付けて残額管理装置で管理されているプリペイド残額の一部又は全部を、「遊技玉数」に変換して遊技を開始する。即ち、遊技者所有の有価価値を遊技に使用可能な遊技価値に変換する。例えば500円分のプリペイド価値を125の遊技玉数に変換可能である。この遊技玉数はCU制御部1120に記憶されると共に、パチンコ機2´の払出制御基板2Bにも送信され、払出制御基板2BのRAMに記憶される。
払出制御基板2Bは、玉上げスイッチにより遊技球の発射が検出されたときには、RAMで記憶する遊技中玉数(発射後に発射玉検出スイッチにより検出されていない玉数であり、遊技領域に浮遊している浮遊玉の玉数)に1を加算し、減算カウンタ(遊技玉数から減算すべき玉数の記憶領域)の値に1を加算する。また、払出制御基板2Bは、主制御基板2Aから入賞信号を受信したときには、入賞信号が示す入賞口に応じた賞球数を加算カウンタ(遊技玉数に加算すべき玉数の記憶領域)の値に加算する。また、払出制御基板2Bは、ファール玉検出スイッチによりファール玉が検出されたときには、加算カウンタの値に1を加算し、遊技中玉数から1を減算する。また、払出制御基板2Bは、発射玉検出スイッチにより打込まれた遊技球の回収が検出されたときには、遊技中玉数から1を減算する。
払出制御基板2Bでは、このようにして遊技中玉数を管理しており、遊技中玉数が異常値となった場合には、玉詰まりや不正等の可能性があるため、ブザー等により異常を報知する。また、払出制御基板2Bでは、減算カウンタの値や加算カウンタの値が更新されると、CU制御部1120に対して、更新後の減算カウンタの値(減算玉数)や更新後の加算カウンタの値(加算玉数)を送信する。そして、払出制御基板2Bでは、記憶する「遊技玉数」から更新後の減算カウンタの値を減算し、減算カウンタの値を0にクリアする。また、記憶する「遊技玉数」に更新後の加算カウンタの値を加算し、加算カウンタの値を0にクリアする。一方、CU制御部1120では、減算カウンタの値(減算玉数)を受信したときには、RAMに記憶する総減算玉数に受信した減算玉数の値を累計加算すると共に、記憶する「遊技玉数」から受信した減算玉数を減算する。また、加算カウンタの値(加算玉数)を受信したときには、RAMに記憶する総加算玉数に受信した加算玉数の値を累計加算すると共に、記憶する「遊技玉数」に受信した加算玉数を加算する。
このようにしてCU制御部1120では「遊技玉数」が更新され、この「遊技玉数」は表示器1102に表示され、遊技者が確認可能である。なお、CU制御部1120は、CU制御部1120で記憶される更新後の「遊技玉数」と、払出制御基板2Bから受信した当該払出制御基板2Bで記憶される更新後の「遊技玉数」との照合を行い、両者が一致しなければ、エラー状態に移行する制御を行う。なお、封入方式パチンコ機2´が遊技玉数等の遊技情報表示用の表示器を備えており、封入方式パチンコ機2´において、払出制御基板2Bが記憶する「遊技玉数」が表示されるようにしてもよい。また、封入方式パチンコ機2´の表示器が表示制御部1120に接続されており、その表示器にCU制御部1120が記憶する「遊技玉数」が表示されるようにしてもよい。
「遊技玉数」は、遊技者の操作に応じて(例えば図示しない精算ボタンの操作や、プリペイドカードの返却操作に応じて)、「持玉数」に変換可能である。「持玉数」は、プリペイドカードのカードIDに関連付けて持玉サーバで管理され、遊技者の操作に応じて(例えば図示しない持玉プレイボタンの操作)に応じて、「遊技玉数」に変換可能である。また、会員遊技者の「持玉数」は、当日の営業終了後又は当日の遊技場店員の貯玉操作によって「貯玉数」に変換される。
封入方式パチンコ機2´の払出制御基板2BがCU制御部1120と電気的に接続されたときには、主制御基板2Aのメインチップに記録されているメインチップIDが、払出制御基板2B、及びCU制御部1120を介してホールサーバ1230及びホールコンピュータ1200に送信される。送信されたメインチップIDは、封入方式パチンコ機2´の台番号に関連付けてホールコンピュータ1200で管理される。これによって、封入方式パチンコ機2´の筐体単位ではなく主制御基板単位(遊技盤単位)での遊技情報の管理が可能となる。なお、メインチップIDに当該封入方式パチンコ機2´の機種を特定可能な情報が含まれている場合には、ホールコンピュータ1200において台番号と当該封入方式パチンコ機2の機種を関連付けることも可能となる。
また、CU制御部1120は、所定のタイミングで(例えば所定の時間間隔毎に)、ホールサーバ1230と通信して、総加算玉数及び総減算玉数を送信する。ホールコンピュータ1200はホールサーバ1230と通信して、ホールサーバ1230から受信した総加算玉数に基づいて遊技データテーブルの「セーフ数」を更新し、ホールサーバ1230から受信した総減算玉数に基づいて遊技データテーブルの「アウト数」を更新する。
ここで、遊技機メーカによって、遊技機(封入方式パチンコ機2´、遊技点方式スロットマシン1000’)から出力される出力データのフォーマットが異なるため、CU制御部1120では、その種々のフォーマットの出力データを、所定のフォーマットに演算(変換)して台端末経由でホールサーバ1230に出力する。その演算(変換)のための設定データは、CU制御部1120に入力されて記憶されるようになっている。「所定のフォーマット」とは、例えば、送信情報の出力ピンの割当てや信号の出力長さである。
また、ホールコンピュータ1200の仕様や設定によっては、データ受信フォーマットが異なっているため、ホールサーバ1230では、カードユニット1100から出力される出力データのフォーマットを、ホールコンピュータ1200のデータ受信フォーマットにマッチするフォーマットに変換してホールコンピュータ1200に送信するようにしている。
ここで、カードユニット1100におけるデータ出力フォーマットが、ホールコンピュータ1200のデータ受信フォーマットにマッチする場合には、ホールサーバ1230によるフォーマット変換を不要とすることができる。この場合には、ホールサーバ1230を介さずにカードユニット1100とホールコンピュータ1200とを通信可能に接続してもよい。
また、仮に、カードユニット1100におけるデータ出力フォーマットが、ホールコンピュータ1200のデータ受信フォーマットにマッチしない場合であっても、カードユニット1100とホールコンピュータ1200との間に介在する台端末が、カードユニット1100から出力される出力データのフォーマットをホールコンピュータ1200のデータ受信フォーマットにマッチするフォーマットに変換してホールコンピュータ1200に送信するフォーマット変換機能を有する場合には、ホールサーバ1230によるフォーマット変換を不要とすることもできる。この場合には、ホールサーバ1230を介さずにカードユニット1100とホールコンピュータ1200とを台端末を介して通信可能に接続してもよい。
封入方式パチンコ機2´には、第1始動入賞口と第2始動入賞口とが設けられており、第1始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて第1可変表示部において第1特別図柄が可変表示され、第2始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて第2可変表示部において第2特別図柄が可変表示される。そして、第1可変表示部において実行される可変表示の表示結果として特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたとき、又は、第2可変表示部において実行される可変表示の表示結果として特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときは特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御される。
第5遊技用システム1Eでは、封入方式パチンコ機2´から、大当り信号、確変中信号、時短中信号、打込信号、始動信号、加算玉数信号、減算玉数信号、先読み信号、発射強度検出信号、特定入賞口入賞信号、役物動作信号、パチンコ機不正信号及びパチンコ機異常信号が、パチンコ機信号としてデータ表示装置4に出力される。このうち、大当り信号、確変中信号、時短中信号、打込信号、始動信号、パチンコ機不正信号及びパチンコ機異常信号は、前述した実施形態で説明した信号と略同一である。
加算玉数信号は、払出制御基板2Bにおいて更新される加算カウントの値が示す加算玉数を示す信号である。
減算玉数信号は、払出制御基板2Bにおいて更新される減算カウントの値が示す減算玉数を示す信号である。
先読み信号は、始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて大当り抽選が行われ、大当りに当選した場合において、可変表示部に特別図柄が可変表示される前に、先読み的に大当りの発生を示唆する信号である。データ表示装置4は、封入方式パチンコ機2´から出力される先読み信号に基づいて、該封入方式パチンコ機2´で大当りが発生することを、可変表示部において特別図柄が可変表示される前に特定することができる。
発射強度検出信号は、遊技者が遊技状態に応じて遊技球を左右に打ち分ける場合に、遊技球の発射領域を特定可能とする信号である。封入方式パチンコ機2´において、第1始動入賞口は、遊技者から見て左側の遊技領域(以下、「左遊技領域」という。)に遊技球を発射する左打ちを行ったときに、遊技者から見て右側の遊技領域(以下、「右遊技領域」という。)に遊技球を発射する右打ちを行ったときよりも高い割合で遊技球が入賞するか、又は、左遊技領域に遊技球を発射した場合にのみ遊技球が入賞可能となっている。また、第2始動入賞口を形成する可変入賞球装置が設けられており、該可変入賞球装置は可動翼片の傾動制御によって閉鎖状態又は開放状態となり、開放状態において第2始動入賞口への遊技球の入賞が可能となるか、又は、開放状態において閉鎖状態よりも第2始動入賞口への遊技球の入賞が容易となる。
また、左遊技領域及び右遊技領域には、それぞれ遊技球が通過可能な通過領域としての左ゲート及び右ゲートが設けられている。遊技者が左打ちを行っているときには、遊技球が左ゲートを通過することにより、普通図柄の可変表示が開始され、当り図柄が導出表示された場合には、可変入賞球装置が開放状態となり、第2始動入賞口に遊技球が入賞することを期待できる。また、遊技者が右打ちを行っているときには、遊技球が右ゲートを通過することにより、普通図柄の可変表示が開始され、当り図柄が導出表示された場合には、可変入賞球装置が開放状態となり、第2始動入賞口に遊技球が入賞することを期待できる。すなわち、左打ちを行っている場合及び右打ちを行っている場合のいずれにおいても、可変入賞球装置が開放状態となる場合があり、第2始動入賞口に遊技球が入賞することを期待できる。
また、大当り遊技状態においては、大入賞口を形成する特別可変入賞球装置(所謂アタッカー)が開放制御され、大入賞口への遊技球の入賞が可能となる。特別可変入賞球装置の開放制御回数又は開放制御期間は大当り種別によって異なる。この特別可変入賞球装置は、左打ちよりも右打ちを行っているときに、誘導部材や遊技釘の配置により、誘導された遊技球が入賞しやすい位置にある。
ここで、高確率状態においては、低確率状態よりも大当り遊技状態となる確率(第1可変表示部及び第2可変表示部の可変表示結果が特定表示結果となる確率)が高められ、高ベース状態においては、低ベース状態よりも普通図柄の可変表示結果として当り図柄が導出表示される確率が高められる(さらに普通図柄の可変表示時間が短縮され、可変入賞球装置の開放時間が延長されてもよい)ものとする。
遊技者は、遊技状態が通常状態(低確率/低ベース状態)のときは、特別可変入賞球装置が開放されず、右ゲートに遊技球を通過させても可変入賞球装置が高頻度では開放されないため、左遊技領域を狙って遊技球を打ち込む左打ちを行い、該遊技球を第1始動入賞口に入賞させる。遊技状態が高ベース状態(高確率/高ベース状態又は低確率/高ベース状態)のときには、右ゲートに遊技球を通過させると可変入賞球装置が高頻度で開放されるため、右遊技領域を狙って遊技球を打ち込む右打ちを行い、該遊技球を第2始動入賞口に入賞させる。大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置が開放されるため、右遊技領域を狙って遊技球を打ち込む右打ちを行い、該遊技球を特別可変入賞球装置に入賞させる。
ここで、遊技者が打球操作ハンドルを操作することに応じて打球発射装置から発射された遊技球は、遊技領域を囲むように円形状に形成された打球レールを通って遊技領域に入り、その後、遊技領域を下りてくる。この場合に、打球操作ハンドルの回転角度(回転量)を検出し、検出した回転角度の情報を信号レベルにより発射強度を示す発射強度検出信号に変換して出力する発射強度センサを設け、当該発射強度センサからの発射強度検出信号を出力する。このような発射強度センサは、例えば、打球操作ハンドルの回転角度を検出し当該検出角度に応じて定められたレベルのアナログ信号を出力するロータリーエンコーダ及び信号変換出力器により構成される。
データ表示装置4は、封入方式パチンコ機2´から出力される発射強度信号に基づいて、遊技球が発射された発射領域を特定することができる。具体的には、発射強度が所定の閾値強度未満である場合には、左打ちによって左遊技領域に遊技球が発射されたと特定し、発射強度が所定の閾値強度以上である場合には、右打ちによって右遊技領域に遊技球が発射されたと特定する。
本実施形態では、データ表示装置4が上記の発射領域の特定に用いる閾値強度を、ホールコンピュータ1200がデータ表示装置4毎に設定することを可能とし、ホールコンピュータ1200からデータ表示装置4それぞれに対して、閾値強度の設定データである閾値強度設定データを配信する。つまり、ホールコンピュータ1200は、発射領域の特定に用いられる情報であって、発射領域を特定可能な信号と関連付けられた設定用情報を配信可能な配信装置に相当する。データ表示装置4は、ホールコンピュータ1200から配信される閾値強度設定データを利用して、発射領域を特定する。
特定入賞口入賞信号は、遊技球が特定入賞口に入賞したことを示す信号である。具体的には、遊技球が第1始動入賞口に入賞した時刻や個数を示す信号と、遊技球が第2始動入賞口に入賞した時刻や個数を示す信号とが、それぞれ特定入賞口信号として出力される。特定入賞口毎に、入賞した遊技球の数や時刻を特定することができる点が特徴である。
役物動作信号は、封入方式パチンコ機2´が備える役物の動作を示す信号である。役物には、前述した可変入賞球装置が備える可動翼片等が含まれ、可動翼片が閉鎖状態であることを示す信号と、可動翼片が開放状態であることを示す信号とが、それぞれ役物動作信号として出力される。
遊技点方式スロットマシン1000´は、封入方式パチンコ機2´と同様に、対応するカードユニット1100によってプリペイド価値を「遊技点」に変換して遊技に使用する。「遊技点」は、封入方式パチンコ機2´における「遊技玉数」に該当する。即ち、遊技者の所有有価価値を遊技に使用可能な所有遊技点数に変換する。例えば1000円分のプリペイド価値を50の所有遊技点数(遊技点1は1枚のメダルに相当する)に変換可能である。この遊技点はCU制御部1120に記憶される。
このような遊技点方式スロットマシン1000’では、遊技点を用いて賭数を設定する。メダル1枚分に相当する「遊技点=1」を用いて賭数を設定する際には、1枚BETスイッチを操作し、遊技状態に応じて定められた最大の賭数を設定する際には、MAXBETスイッチを操作する。スタートスイッチの操作に応じた各リールの回転開始及び各ストップボタンの操作に応じた各リールの回転停止に関しては、メダル投入方式のスロットマシン1000と同様である。
ここで、スタートスイッチが操作されたときには、設定された賭数に相当する遊技点が減算点数となり、遊技制御基板1000AのRAMに記憶される減算カウンタの値に減算点数が加算される。そして、全てのリールが停止されることで1ゲームが終了し、有効化された入賞ライン上に予め定められた図柄の組合せが各リールの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた遊技点が加算点数となり、遊技制御基板1000AのRAMに記憶される加算カウンタの値に加算点数が加算される。
また、遊技制御基板1000Aでは、減算カウンタの値や加算カウンタの値が更新されると、CU制御部1120に対して、更新後の減算カウンタの値(減算点数)や更新後の加算カウンタの値(加算点数)を送信する。そして、遊技制御基板1000Aでは、記憶する「遊技点」から更新後の減算カウンタの値を減算し、減算カウンタの値を0にクリアする。また、記憶する「遊技点」に更新後の加算カウンタの値を加算し、加算カウンタの値を0にクリアする。一方、CU制御部1120では、減算カウンタの値(減算点数)を受信したときには、RAMに記憶する総減算点数に受信した減算点数の値を累計加算すると共に、記憶する「遊技点」から受信した減算点数を減算する。また、加算カウンタの値(加算点数)を受信したときには、RAMに記憶する総加算点数に受信した加算点数の値を累計加算すると共に、記憶する「遊技点」に受信した加算玉数を加算する。
また、CU制御部1120は、所定のタイミングで(例えば総加算点数、総減算点数が更新される毎に)、ホールサーバ1230と通信して、総加算点数及び総減算点数を送信する。ホールコンピュータ1200は、ホールサーバ1230を介してCU制御部1120から受信した総加算点数に基づいて遊技データテーブルの「セーフ数」を更新し、ホールサーバ1230を介してCU制御部1120から受信した総減算点数に基づいて遊技データテーブルの「アウト数」を更新する。
このように、遊技用装置であるカードユニット110は、遊技機及びホールコンピュータ1200と通信可能であり、遊技機により生成された情報をホールコンピュータ1200に送信する送信手段(CU制御部1120)を備え、送信手段は遊技機により生成された情報をホールコンピュータ1200向けに変換して送信する又は変換する装置(ホールサーバ、台端末)に中継するための情報変換手段(外部通信部)を備える。
第5遊技用システム1Eでは、遊技点方式スロットマシン1000´から、BET信号、ボーナス信号、ART信号、ART準備信号、加算点数信号、減算点数信号、スロット不正信号及びスロット異常信号が、スロット信号としてデータ表示装置4に出力される。このうち、ボーナス信号、ART信号、スロット不正信号及びスロット異常信号は、前述したのと同様の信号である。
BET信号は、遊技点を用いて賭数が設定された場合に出力状態とされる信号である。
ART準備信号は、入賞によってART状態に制御されることが決定した場合に出力状態とされる信号である。
通常のスロットマシンは、メイン制御部とサブ制御部との2つの制御部を備え、サブ制御部がART状態の制御を行うのが一般的である。また、メイン制御部からサブ制御へは信号を出力することが可能であるが、サブ制御部からメイン制御部へは信号を出力することができず、信号の流れはメイン制御部からサブ制御部への一方通行であるのが一般的である。このため、通常のスロットマシンでは、メイン制御部はサブ制御部がART状態に制御したことを特定するために、例えば、遊技者のスイッチの押し順に規則性があるか否かを判定し、規則性があると判定した場合に、ART状態に制御されたと特定する必要があった。つまり、メイン制御部は、サブ制御部によりART状態に制御された後でなければ、ART状態に制御されたことを特定することができなかった。
また、通常のスロットマシン1000では、メイン制御部に外部出力基板が接続されており、メイン制御部の制御に従って、ART状態に制御されたことを示すART信号を外部出力するのが一般的である。上記のように、メイン制御部は、サブ制御部によりART状態に制御された後でなければART状態に制御されたことを特定することができないため、先読み的にART状態に制御されることを特定可能な信号を外部出力基板から出力させることはできなかった。
しかし、第5遊技用システム1Eにおける遊技点方式スロットマシン1000´は、設計の自由度が高く、サブ制御部に代えて、メイン制御部がART状態に制御するように設計することが可能である。この場合、通常のスロットマシンとは異なり、メイン制御部は、入賞によってARTに制御することを決定した場合に、先読み的にART状態に制御されることを特定可能な信号を外部出力基板から出力させることができる。この信号が、本実施形態におけるART準備信号である。
加算点数信号は、前述した遊技制御基板1000Aにおいて更新される加算カウントの値が示す加算点数を示す信号である。
減算玉数信号は、前述した遊技制御基板1000Aにおいて更新される減算カウントの値が示す減算点数を示す信号である。
また、第5遊技用システム1Eでは、上記の実施形態と同様に、ホールコンピュータ1200からデータ表示装置4に対して、一斉演出信号や定期告知信号、緊急事態信号等の信号を出力することができる。データ表示装置4は、これらの信号をホールコンピュータ1200から入力した場合に、一斉演出や定期告知、緊急事態報知を行う。
また、第5遊技用システム1Eでは、台データについて、店舗外に設置された外部装置、例えばカード会社に設置されるサーバが各店舗の遊技機の台データを管理することが可能である。このため、データ表示装置4やカードユニット1100では、他店舗に設置された遊技機の台データをカード会社のサーバから受信することで、自店舗に設置された遊技機の台データに限らず、他店舗に設置された遊技機の台データも表示することが可能である。
また、第5遊技用システム1Eでは、データ表示装置4やカードユニット1100において、遊技機や遊技機の製造メーカ、店舗等のCMを表示させることができる。また、これらのCMに限らず、遊技機や店舗とは直接的に関係のない商品やサービスのCMを表示させることも可能である。この場合、例えば上記のカード会社に設置されるサーバが、各店舗それぞれについて、当該店舗に設置された遊技用装置において遊技者の操作によってCMが再生された回数をカウントし、これらを集計して管理することで、それぞれの商品やサービスに対する遊技者の関心度を把握することができる。
上記の第5遊技用システム1Eにおいても、封入方式パチンコ機2´や遊技点方式スロットマシン1000´といった遊技機に対応して設けられるカードユニット1100や台間計数ユニットといった遊技用装置と、遊技機に対応して設けられるデータ表示装置4等の情報出力装置との間で、いずれの操作部の操作を優先するかや、操作項目や表示させる情報の種類に優先度を定めておくことで、上記の実施形態と同様の手法で、連動操作を実現することができる。
なお、上記の第5遊技用システム1Eでは、有利状態に制御されることを特定可能な信号を、パチンコ機では大当り遊技状態に制御されることを通知する先読み信号、スロットマシンではART状態に制御されることを通知するART準備信号としたが、有利状態に制御されることを特定可能な信号はこれらに限られるわけではない。例えば、パチンコ機では、確変状態や時短状態、潜伏確変状態に制御されることを通知する信号を、有利状態に制御されることを特定可能な信号としてもよいし、スロットマシンでは、ボーナス状態(BB状態、RB状態)やART以外のチャンスタイム状態(AT状態、RT状態)に制御されることを通知する信号を、有利状態に制御されることを特定可能な信号としてもよい。
[3−2.情報出力装置]
上記の実施形態では、本発明に係る情報出力装置を、大型の液晶ディスプレイによって遊技情報等を表示するデータ表示装置4として説明したが、情報出力装置はこれに限られるわけではない。例えば、簡易的に遊技情報等を表示する小型のディスプレイによって構成される表示部を備え、その側方に店員を呼び出すための呼出ボタンを備える旧式型の呼出ランプ装置を、本発明に係る情報出力装置としてもよい。
また、上記の実施形態では、本発明に係る情報出力装置が、表示によって遊技情報等を出力する情報表示装置として説明したが、音によって遊技情報等を出力する情報音出力装置としてもよい。また、情報のうちの一部の情報を表示し、残りの情報を音出力する情報出力装置を、本発明に係る情報出力装置としてもよい。
[3−3.遊技用装置]
上記の実施形態では、本発明に係る遊技用装置を、台間計数ユニット5やカードユニット3として説明したが、遊技用装置はこれらに限られるわけではない。例えば、台間に設置され、連動操作部のみを有する台間操作ユニットを、本発明に係る遊技用装置としてもよい。また、この場合、台間操作ユニットに併設するように、カードユニット3等の記録媒体処理装置を設置するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、本発明に係る遊技用装置を、連動操作部が一体成型された遊技用装置として説明した。つまり、上記の実施形態で説明した遊技用装置は、一の製造メーカによって製造される遊技用装置であることとして説明した。しかし、連動操作部を外付けとして取り付け可能な遊技用装置を、本発明に係る遊技用装置としてもよい。
図42は、この場合における遊技用装置の一例である外付式台間計数ユニット7を示す図である。
図42(1)に示すように、外付式台間計数ユニット7の構成は、第1実施形態で説明した台間計数ユニット5と類似した構成であり、前面板の中央部に、カード操作用のボタンと、カード挿入口とが設けられている。
図42(1)、(2)に示すように、外付式台間計数ユニット7の前面板の下部には、タッチパネルによって連動操作可能な連動操作部920が液晶表示器930と一体的に構成された取付装置である連動操作表示装置9を取り付けるための嵌合穴7Bを有する被取付部7Aが構成されており、この被取付部7Aに連動操作表示装置9を取付可能に構成されている。
図42(3)は、外付式台間計数ユニット7の被取付部分及び連動操作表示装置9を側面から見た断面図である。
連動操作表示装置9の背面には、嵌合穴7Bに嵌合させるために装置本体に対して凸型に形成された方体形状の嵌合部9Aが設けられている。嵌合部9Aの上面及び下面には、それぞれネジ穴が設けられており、嵌合穴7Bに嵌合部9Aを嵌め込んだ状態で上下からネジで嵌合部9Aを固定することで、連動操作表示装置9の本体が被取付部7Aによって支持された状態となる。このようにして、図42(4)に示すように、連動操作表示装置9が前面板に外付けされた状態の外付式台間計数ユニット7が完成する。
また、図示は省略するが、嵌合部7Aの背面には、外付式台間計数ユニット7と連動操作表示装置9とを接続するための接続端子(コネクタ)が形成されており、外付式台間計数ユニット7が備える接続端子と、連動操作表示装置9が備える接続端子とをコネクタで接続することで、2つの装置は電気的に接続され、信号の送受が可能となる。
この場合において、外付式台間計数ユニット7の製造メーカと、連動操作表示装置9の製造メーカとは、必ずしも同じ製造メーカである必要はなく、異なる製造メーカであってもよい。つまり、一の製造メーカによって製造された外付式台間計数ユニット7に、他の製造メーカによって製造された連動操作表示装置9を外付け可能とし、1つの連動操作用ユニットとして店舗で使用させることが可能である。
なお、外付用の装置は、上記のようにタッチパネルへの操作によって連動操作が可能な連動操作表示装置とするのに限らず、他にも、例えば連動操作用ボタンが前面に構成された連動操作装置を外付用の装置としてもよい。
[3−4.管理装置/配信装置]
上記の実施形態では、本発明に係る管理装置/配信装置をホールコンピュータとして説明したが、ホールコンピュータに代えて、玉管理コンピュータ8やメダル管理コンピュータ16を、本発明に係る管理装置/配信装置としてもよい。また、会員情報を管理する会員管理コンピュータや、カード情報を管理するカード管理コンピュータを、本発明に係る管理装置/配信装置としてもよい。また、これらの管理コンピュータのうちの2以上の機能を有するコンピュータを、本発明に係る管理装置/配信装置としてもよい。
具体的には、上記の実施形態において、ホールコンピュータ6が実行する管理処理における表示装置用設定データ691やユニット設定用データ693を生成して配信する処理を、ホールコンピュータ8ではなく、玉管理コンピュータ8や会員管理コンピュータ、カード管理コンピュータ等の管理装置が実行するようにしてもよい。
[3−5.遊技用システム]
上記の実施形態で説明した第1遊技用システム1A〜第5遊技用システム1Eは、本発明を実現するための遊技用システムの一例に過ぎず、適宜設計変更することが可能であることは勿論である。
例えば、第1遊技用システム1Aで説明した遊技用装置である台間計数ユニット5において、第2遊技用システム1Bで説明した遊技用装置であるカードユニット3と同様に、データ表示装置4のタイプに応じた設定を行う設定部を構成し、当該設定手段の設定に応じた処理を実行する実行手段を構成してもよい。この場合、台間計数ユニット5の実行手段は、カードユニット3と同様に、連動操作部520への操作に応じた表示命令信号をデータ表示装置4に出力するなどすればよい。
また、上記の実施形態では、遊技機から出力される信号が情報出力装置や遊技用装置に直接的に入力される遊技用システムを構成したが、これに限らず、遊技機から出力される信号が管理装置に入力され、これらの信号が管理装置を介して間接的に情報出力装置や遊技用装置に入力される遊技用システムを構成してもよい。
また、上記の実施形態では、遊技用装置が計数手段である計数払出ユニット380を備えることとして説明したが、遊技用装置に計数手段を備えないようにすることも可能である。例えば、ホールコンピュータ6が、各パチンコ機2から出力されるパチンコ機信号に基づいて、出玉数や差玉数を演算するようにしてもよい。
具体的には、例えば、ホールコンピュータ6が、各パチンコ機2それぞれについて、当該パチンコ機2から出力される賞球信号及びアウト玉計数器16から出力される打込信号(アウト信号)に基づいて差玉数を演算するようにし、計数玉数や差玉数等の情報を、遊技用装置に出力するようにしてもよい。
[3−6.操作手順]
上記の実施形態において、データ表示装置4の出力制御部415が、自装置の操作部420への操作により情報を出力させるための操作手順と比べて、台間計数ユニット5の連動操作部520やカードユニット3の連動操作部320への操作により情報を出力させるための操作手順が少なくなるような設定に基づいて、操作部420及び連動操作部520、320への操作に応じて出力する情報を変更可能としてもよい。
図43は、この場合にホールコンピュータ6のハードディスク670に記憶されるカードユニット操作テーブル6831の一例を示す図である。
このカードユニット操作テーブル6831は、データ表示装置4のタイプ毎に定められるテーブルであり、表示装置タイプ及び表示画面の他に、連動操作用アイコンと、操作項目と、表示装置表示内容とが対応付けて定められている。
具体的に説明する。表示装置タイプを「タイプA」、表示画面を「連動操作画面」とするテーブルである。
アイコンAの操作項目として「遊技履歴表示操作」、表示装置表示内容として「遊技履歴画面」が定められている。
また、アイコンBの操作項目として「出玉グラフ表示操作」、表示装置表示内容として「出玉グラフ画面」が、アイコンCの操作項目として「日別出玉グラフ表示操作」、表示装置表示内容として「日別出玉グラフ表示操作」が、アイコンDの操作項目として「台別出玉グラフ表示操作」、表示装置表示内容として「台別出玉グラフ表示操作」が、アイコンEの操作項目として「個人別出玉グラフ表示操作」、表示装置表示内容として「個人別出玉グラフ表示操作」がそれぞれ定められている。
また、アイコンFの操作項目として「大当り履歴グラフ表示操作」、表示装置表示内容として「大当り履歴グラフ画面」が、アイコンGの操作項目として「過去10日大当り履歴グラフ表示操作」、表示装置表示内容として「過去10日大当り履歴グラフ画面」が、アイコンHの操作項目として「過去20日大当り履歴グラフ表示操作」、表示装置表示内容として「過去20日大当り履歴グラフ画面」が、アイコンIの操作項目として「過去30日大当り履歴グラフ表示操作」、表示装置表示内容として「過去30日大当り履歴グラフ画面」がそれぞれ定められている。
図44は、この場合にカードユニット3の液晶表示器313に表示される連動操作画面の一例を示す図である。
連動操作画面では、連動操作用アイコンとして上記のアイコンA〜アイコンIがそれぞれ表示され、遊技者は所望のアイコンをタップすることで、当該アイコンに対応付けられている表示装置表示内容をデータ表示装置4の表示部430に表示させることができる。
例えば、データ表示装置4において、表示部430に日別出玉グラフを表示させるためには、出玉グラフ表示操作によって最初に出玉グラフを表示させ、その後、日別出玉グラフ表示操作を行う必要があった。しかし、上記の連動操作画面からは、出玉グラフ表示操作を行わずとも、日別出玉グラフ表示操作を行えば、日別出玉グラフを瞬時に表示させることができるため、遊技者の手間は少なく済む。台別出玉グラフ及び個人別出玉グラフについても同様であり、過去10日大当り履歴グラフ、過去20日大当り履歴グラフ、過去30日大当り履歴グラフについても同様である。
[3−7.操作項目]
上記の実施形態において、データ表示装置4の出力制御部415が、自装置の操作部420への操作により情報を出力させるための操作項目と比べて、台間計数ユニット5の連動操作部520やカードユニット3の連動操作部320への操作により情報を出力させるための操作項目が分かり易くなるような設定に基づいて、操作部420及び連動操作部520、320への操作に応じて出力する情報を変更可能としてもよい。
具体的には、例えば、データ表示装置4には、操作部420として画面切替用の操作ボタン(画面切替ボタン)のみを設けることとし、この画面切替ボタンが遊技者によって押下される毎に、表示部430に表示させる表示画面を順次に切り替えるように構成する。その一方で、台間計数ユニット5の連動操作部520を構成する3つのボタンには、それぞれ「遊技履歴」、「出玉グラフ」、「大当り履歴グラフ」の文字でガイド表示を行わせるようにする。これにより、遊技者は、ガイド表示に従って1回のボタン操作を行うだけで所望の表示画面を表示部430に表示させることができるため、画面切替ボタンを操作する場合と比べて、分かり易い操作性を実現することができる。
また、上記の他にも、データ表示装置4の出力制御部415が、自装置の操作部420への操作により情報を出力させるための操作項目の表示の大きさが、台間計数ユニット5の連動操作部520やカードユニット3の連動操作部320への操作により情報を出力させるための操作項目の表示の大きさよりも小さくなるような設定に基づいて、操作部420及び連動操作部520、320への操作に応じて出力する情報を変更可能とするようにしてもよい。具体的には、例えば、カードユニット3の液晶表示器313に表示させる連動操作用アイコンのサイズを、データ表示装置4の表示部420に表示させるサイズよりも大きくする。このようにすることで、連動操作用アイコンの方が遊技者にとって見易くなるため、データ表示装置4のアイコンを操作する場合と比べて、分かり易い操作性を実現することができる。
また、上記の他にも、データ表示装置4の出力制御部415が、自装置の操作部420への操作により情報を出力させるための操作項目の表示が、台間計数ユニット5の連動操作部520やカードユニット3の連動操作部320への操作により情報を出力させるための操作項目の表示よりも簡素となるような設定に基づいて、操作部420及び連動操作部520、320への操作に応じて出力する情報を変更可能とするようにしてもよい。具体的には、例えば、カードユニット3の液晶表示器313に表示させる連動操作用アイコンを「遊技履歴」や「出玉グラフ」、「大当り履歴グラフ」を示す図柄や絵文字で表記する。このようにすることで、連動操作用アイコンの方が遊技者にとって直感的に分かり易くなるため、データ表示装置4のアイコンを操作する場合と比べて、分かり易い操作性を実現することができる。
[3−8.連動操作部]
上記の第1実施形態では、台間計数ユニット5の連動操作部520を構成するボタンとデータ表示装置4の表示部430に表示させる内容との対応関係は、設計段階において決められており、製品完成後に変更することはできないこととして説明した。しかし、これに限らず、台間計数ユニット5の連動操作部520を構成するボタンとデータ表示装置4の表示部430に表示させる内容との対応関係を、ホールコンピュータ6が変更できるようにしてもよい。
具体的には、例えば、台間計数ユニット5の連動操作部520を構成する3つのボタンそれぞれについて、設計段階では操作項目をそれぞれのボタンに対応付けずに設計を行う。そして、製品が出荷されて店舗に台間計数ユニット5が設置された段階で、ホールコンピュータ6が、台間計数ユニット5毎に、連動操作部520を構成する3つのボタンそれぞれにいずれの操作項目を対応付けるかを定めたユニット設定用データを生成し、生成したユニット生成用データを対応する台間計数ユニット5に送信する。そして、台間計数ユニット5は、ホールコンピュータ6から出力されるユニット設定用データに基づいて、連動操作部520を構成する各ボタンそれぞれについて操作項目を設定する。
[3−9.優先操作判定]
上記の実施形態では、優先操作判定処理(図18参照)において、カウント中の操作タイマの種類(ボタン操作タイマ、アイコン操作タイマ)に基づいて、第1優先操作判定用テーブル6825(図9参照)から生成される第1優先操作判定用データ6916(図12参照)と、第2優先操作判定用テーブル6827(図10参照)から生成される第2優先操作判定用データ6917(図12参照)とのいずれの優先操作判定用データを用いるかを判定して、優先操作判定(E12、E24)を行うこととして説明した。つまり、カウント中の操作タイマの種類に応じて場合分けをして、優先操作判定を行うこととして説明した。
この形態の他に、第1優先操作判定用データ6916と第2優先操作判定用データ6917とに、いずれのデータを優先して適用して優先操作判定を行うかの優先度を設定しておき、設定した優先度に応じて場合分けをして、優先操作判定を行うこととしてもよい。
具体的には、優先操作判定において、第1優先操作判定用データ6916及び第2優先操作判定用データ6917のいずれのデータも適用することが可能な場合、つまり、台間計数ユニット5の連動操作部520が操作された後にデータ表示装置4の操作部420が操作された場合や、データ表示装置4の操作部420が操作された後に台間計数ユニット5の連動操作部520の操作された場合に、設定されている優先度に応じて優先操作判定に適用する優先操作判定用データを決定して、優先操作判定を行うようにしてもよい。
具体的には、第1優先操作判定用データ6916の優先度を「高」、第2優先操作判定用データ6917の優先度を「低」に設定しておき、上記の状況が生じた場合には、優先度の高い第1優先操作判定用データ6916を適用して優先操作判定を行うようにしてもよい。また、これとは逆に、第2優先操作判定用データ6917の優先度を「高」、第1優先操作判定用データ6916の優先度を「低」に設定しておき、上記の状況が生じた場合には、優先度の高い第2優先操作判定用データ6917を適用して優先操作判定を行うようにしてもよい。
[3−10.特別情報]
上記の実施形態で説明したデータ表示装置4が、自装置の表示部420への操作と、台間計数ユニット5の連動操作部520やカードユニット3の連動操作部320への操作との両方の操作が行われた場合に、特別情報を表示させることを可能としてもよい。
具体的には、例えば、操作部420への操作と連動操作部520、320への操作により、遊技履歴を表示させる操作が一定期間内になされた場合に、詳細な遊技履歴情報(例えば個人遊技履歴情報)を特別情報として表示させるようにしてもよい。
他の情報を表示させる場合についても同様である。
また、上記において、操作部420への操作と連動操作部520、320への操作とが所定の順番で行われた場合に、特別情報を表示させるようにしてもよい。
具体的には、例えば、遊技履歴を表示させる操作として、先に操作部420への操作がなされ、一定期間内に続けて連動操作部520、320への操作がなされた場合に、詳細な遊技履歴情報(例えば個人遊技履歴情報)を特別情報として表示させるようにしてもよい。また、これとは逆に、先に連動操作部520、320への操作がなされ、一定期間内に続けて操作部420への操作がなされた場合に、詳細な遊技履歴情報(例えば個人遊技履歴情報)を特別情報として表示させるようにしてもよい。
他の特別情報を表示させる場合も同様である。
また、上記において特別情報として表示させる情報は、遊技に直接的に関係する情報に限らず、各種のCMや店舗情報、連動操作の方法や手順に関するマニュアル情報といった情報としてもよい。
[3−11.操作の無効化]
上記の実施形態における優先操作判定処理において、情報出力装置(データ表示装置4等)の操作部への操作がなされてから所定期間が経過するまでの間、遊技用装置(台間計数ユニット5やカードユニット3等)の連動操作部への操作を無効化するようにしてもよい。
具体的には、情報出力装置と遊技用装置との間の双方向の通信を可能とし、情報出力装置は、自装置の操作部への操作がなされた場合に、遊技用装置に操作信号を出力するように構成する。遊技用装置は、情報出力装置から操作信号を入力した後、所定期間(例えば30秒)が経過するまでの間に連動操作部への操作がなされた場合に、当該操作を無効とし、操作信号を情報出力装置に出力しないようにすればよい。
また、上記とは逆に、遊技用装置の連動操作部への操作がなされてから所定期間が経過するまでの間、情報出力装置の操作部への操作を無効化するようにしてもよい。
具体的には、遊技用装置は、自装置の連動操作部への操作がなされた場合に、情報出力装置に操作信号を出力する。情報出力装置は、遊技用装置から操作信号を入力した後、所定期間(例えば30秒)が経過するまでの間に操作部への操作がなされた場合に、当該操作を無効とすればよい。
また、上記の実施形態とは異なるが、情報出力装置の操作部への操作と遊技用装置の連動操作部への操作とが一定期間内になされた場合に、両方の操作を無効化するようにしてもよい。
[3−12.第1操作手段と第2操作手段との位置関係]
上記の実施形態では、本発明に係る遊技用装置が備える連動操作部が、遊技機で遊技する遊技者から情報出力装置が備える操作部よりも近い位置に設けられていることとして説明した。つまり、遊技者の着座位置から遊技用装置が備える連動操作部までの距離は、情報出力装置が備える操作部までの距離よりも短いこととして説明した。この操作部の位置関係は、遊技者の利便性の観点に基づいて定めた位置関係である。
しかし、他の遊技用装置の操作部への操作によって情報出力装置から出力させる情報を変更可能であるという観点から本発明を捉えるのであれば、連動操作部と操作部との位置関係は上記に限らず、自由に設定することができる。
[3−13.設定]
上記の実施形態では、本発明に係る情報出力装置が、管理装置(配信装置)から配信される表示装置設定用データに基づいて、表示や操作に係る設定を行うこととして説明した。しかし、このようにするのではなく、遊技用装置の連動操作部への設定操作がなされたことを特定可能な信号に基づいて、情報出力装置が設定を行うようにしてもよい。この場合は、例えば、店舗の従業員によって、遊技用装置の操作部から情報出力装置の設定操作を行うことを可能とし、この遊技用装置の操作部への設定操作に応じて、情報出力装置が設定を行うための表示装置設定用データを情報出力装置に送信するようにすればよい。
また、上記の実施形態では、本発明に係る遊技用装置が、管理装置(配信装置)から配信されるユニット設定用データに基づいて、情報出力装置に応じた設定を行うこととして説明した。しかし、このようにするのではなく、情報出力装置の操作部からの設定操作に基づいて、情報出力装置に応じた設定を行うようにしてもよい。この場合は、例えば、店舗の従業員によって、情報出力装置の操作部から遊技用装置の設定操作を行うことを可能とし、この情報出力装置の操作部からの設定操作に基づいて、遊技用装置が設定を行うためのユニット設定用データを情報出力装置から遊技用装置に送信するようにすればよい。また、操作部からの設定操作によってユニットの設定を行うのではなく、設定用リモコンを用いてユニットの設定を行うようにしてもよい。
また、情報出力装置の記憶部に表示装置用設定データを予め記憶させておき、店舗の従業員が操作部から設定の実行操作を行うことで、情報出力装置が設定を行うことを可能としてもよい。同様に、遊技用装置の記憶部にユニット用設定データを予め記憶させておき、店舗の従業員が操作部から設定の実行操作を行うことで、遊技用装置が情報出力装置に応じた設定を行うことを可能としてもよい。
また、店舗の管理者や従業員が、設定用リモコンから情報出力装置に設定信号を送信させることによって情報出力装置が設定を行うことを可能としてもよいし、設定用リモコンから遊技用装置に設定信号を送信させることによって遊技用装置が設定を行うことを可能としてもよい。
さらに、インターネット等の通信ネットワークを利用して店舗外に設置される外部装置(例えばカード会社に設置されるサーバ)から設定用情報をダウンロードすることを可能とし、ダウンロードした設定用情報に基づいて、情報出力装置や遊技用装置が設定を行うことを可能としてもよい。
また、上記の情報出力装置や遊技用装置の設定は、基本的には、店舗の営業終了後や営業開始前といった非営業中に店舗の従業員が行うようにすることが望ましい。つまり、情報出力装置や遊技用装置の設定に関するモードとして、非営業中モードを装置のプログラムに規定しておき、この非営業中モードに情報出力装置や遊技用装置の設定を行うようにすればよい。
[3−14.同種類の情報出力装置に関する設定]
上記の実施形態で説明したカードユニット3の設定部310aが、対応するデータ表示装置4の種類が他の情報出力装置と同一の種類であっても、他の情報出力装置とは異なる設定を行うことを可能としてもよい。
図45は、この場合にホールコンピュータ6のハードディスク670に記憶されるカードユニット操作テーブル6831の一例を示す図である。
このカードユニット操作テーブル6831は、データ表示装置4のタイプ毎に定められるテーブルであり、表示装置タイプ及び表示画面の他に、パチンコ機IDと、連動操作用アイコンと、操作項目と、表示装置表示内容とが対応付けて定められている。
具体的に説明する。
図45の最上位のテーブルは、表示装置タイプを「タイプA」、表示画面を「連動操作画面」とするテーブルである。
遊技島aに設置されるパチンコ機IDが「P1〜P10」のパチンコ機2について、アイコンAの操作項目として「遊技履歴表示操作」、表示装置表示内容として「遊技履歴画面」が、アイコンBの操作項目として「出玉グラフ表示操作」、表示装置表示内容として「出玉グラフ画面」が、アイコンCの操作項目として「大当り履歴グラフ表示操作」、表示装置表示内容として「大当り履歴グラフ画面」がそれぞれ定められている。
また、遊技島bに設置されるパチンコ機IDが「P11〜P20」のパチンコ機2について、アイコンAの操作項目として「メニュー表示操作」、表示装置表示内容として「メニュー画面」が、アイコンBの操作項目として「出玉グラフ表示操作」、表示装置表示内容として「出玉グラフ画面」が、アイコンCの操作項目として「遊技履歴表示操作」、表示装置表示内容として「遊技履歴画面」がそれぞれ定められている。
また、遊技島eに設置されるパチンコ機IDが「P41〜P50」のパチンコ機2について、アイコンAの操作項目として「総合遊技履歴表示操作」、表示装置表示内容として「総合遊技履歴画面」が、アイコンBの操作項目として「個人遊技履歴表示操作」、表示装置表示内容として「個人遊技履歴画面」が、アイコンCの操作項目として「出玉グラフ表示操作」、表示装置表示内容として「出玉グラフ画面」がそれぞれ定められている。
これを見ると、同じタイプAのデータ表示装置4について、異なる遊技島に設置されるパチンコ機2のグループ毎に、これらのパチンコ機2に対応して設けられるカードユニット3及びデータ表示装置4について、カードユニット3の操作項目及びデータ表示装置4の表示内容にそれぞれ異なる内容が定められていることがわかる。このようにすることで、パチンコ機2が設置される遊技島に応じたカードユニット3の設定を可能とすることができる。
[3−15.記録媒体]
遊技者が所持し、遊技機での遊技に使用可能な記録媒体は、上記の実施形態で説明した持玉カードや、会員カード、ビジターカード等の遊技用カードに限られるわけではない。例えば、遊技者が所持するスマートフォン等の携帯電話機や、タブレット端末、PDA等の遊技者端末を記録媒体としてもよい。
具体的には、例えば、IC対応の遊技者端末であるスマートフォンが遊技用装置に設けられたICリーダに翳されたことを記録媒体の受付とし、遊技者が電子マネーによる入金を行って遊技機で遊技することを可能としてもよい。また、カード返却ボタンが押下された場合に受付解除待機状態とし、この受付解除待機状態において受付中のスマートフォンと同一のスマートフォンがICリーダに翳された場合に、記録媒体の受付を解除するようにしてもよい。