JP6598183B2 - 観測装置、観測方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、例えばレーダによる観測に使われる観測装置、観測方法及びプログラムに関する。
例えばレーダにおいて観測対象物を観測する場合は、アンテナの回転等によってアンテナビームのビーム方向を回転させ、アンテナからの受信電界信号の強さを観測する方法が用いられている。
従来から、デコンボリューション法を用いて電波源の分布関数を求めることにより、このような分解能を向上させる手法が知られている。
しかし、デコンボリューション法を用いた手法は、方位角に対する関数値として与えられるだけであるので、直接電波源情報を抽出することができないという問題がある。
そこで、本発明者は、プロニー法を用いて電波源情報を直接求める手法を提唱した(特許文献1参照)。この手法では、プロニー法でフィッティングした信号の指数関数(A・exp(−jωθ)のA及びその引数(−jθ)に基づき電波源情報を抽出している。ここで、Aは振幅、jは虚数単位、ωは空間周波数、θは方位角を示す。
特開2000−114850号公報
本発明者が提唱した上記手法は、信号対雑音比(S/N比)が十分に高くない場合には、雑音の影響を受け、実際の電波源でない情報が実際の電波源と区別できずに抽出され、表示される、というおそれがあった。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、信号対雑音比が十分に高くない場合であっても実際の電波源を実際の電波源でない情報と区別できるように抽出することができる観測装置、観測方法及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る観測装置は、所定の方位角内でビームが走査されるアンテナからの受信電界信号及び前記走査されるビームの方位角の信号に基づき、前記受信電界信号の分布関数を方位角の周波数領域にフーリエ変換し、前記フーリエ変換した第1のスペクトル関数による信号を、前記アンテナのアンテナパターンを方位角の周波数領域にフーリエ変換した第2のスペクトル関数による信号で除算し、前記除算した信号を、引数に実数部と虚数部とを有する指数関数でプロニー法によりフィッティングする信号処理部を具備する。
デコンボリューション法の途中で得られる電波源分布スペクトルは、電波源の分布関数を方位角に関してフーリエ変換したものである。電波源の分布は複数の離散電波源の和であるとモデル化することが可能である。離散した電波源はそれぞれが点波源と考えることができるため、それをフーリエ変換したものは周波数領域上では振幅が一定の指数関数で表現される。従って、電波源分布スペクトルはこのような指数関数の和として表現される。それ故、特許文献1で開示した手法により、すなわち電波源分布スペクトルからプロニー法により指数関数成分を抽出することにより、電波源分布に関する情報を直接取得することが可能である。
ところが、現実の装置においては、電波源分布スペクトルには雑音のスペクトルが重畳しているため、抽出した指数関数成分には雑音に起因する指数関数成分も含まれる。到来電波に起因する指数関数成分の振幅は一定であるが、雑音に起因する指数関数の振幅は一定となるとは限らない。
本発明者の知見によれば、電波源分布スペクトルから指数関数成分を抽出する際に、引数に実数部と虚数部とを有する指数関数でプロニー法によりフィッティングすることで、指数関数の振幅が一定である場合、指数関数の実数部は0であるが、指数関数の振幅が一定でない場合は、指数関数の実数部は0ではない、ことを見い出した。すなわち、抽出した指数関数成分の引数の実数部の値により、到来電波に起因する指数関数であるか、雑音に起因する指数関数であるかの識別が可能であることを、見い出した。
従って、本発明により、信号対雑音比が十分に高くない場合であっても実際の電波源を実際の電波源でない情報と区別できるように抽出することができる。
前記信号処理部は、前記フィッティングにより得られた電波源候補のうち、前記実数部の絶対値が所定値以下の電波源候補を抽出することが好ましい。
前記信号処理部は、前記抽出した電波源候補から実際の電波源を特定するための情報を前記指数関数から取得することが好ましい。
前記抽出した電波源候補から実際の電波源を特定するための情報は、前記電波源候補の相対振幅の値、実数部の値及び方位角の値であることがより好ましい。
本発明に係る観測装置は、前記抽出された電波源候補及び前記実際の電波源を特定するための情報を表示する表示部を更に具備することが好ましい。
前記信号処理部は、プロニー法によりフィッティングする前に、前記除算した信号にローパスフィルタ処理を施すことが好ましい。
本発明に係る観測装置は、前記所定の方位角内でビームが走査されるアンテナとして、ビームアンテナ及び当該ビームアンテナを回転するアンテナ回転装置で構成されたアンテナシステム、電子的アンテナビーム走査装置を有するアンテナシステム及びビームアンテナ及び当該ビームアンテナを移動するアンテナ移動装置で構成されたアンテナシステムのうち、いずれかのアンテナシステムを更に具備することが好ましい。
本発明に係る観測装置は、前記アンテナに送信電力を供給する送信部と、送受信の切り替えを行うスイッチ部とを更に具備することが好ましい。
本発明の一形態に係る観測方法は、所定の方位角内でビームが走査されるアンテナからの受信電界信号及び前記走査されるビームの方位角の信号に基づき前記受信電界信号の分布関数を方位角の周波数領域にフーリエ変換するステップと、前記フーリエ変換した第1のスペクトル関数による信号を、前記アンテナのアンテナパターンを方位角の周波数領域にフーリエ変換した第2のスペクトル関数による信号で除算するステップと、前記除算した信号を、引数に実数部と虚数部とを有する指数関数でプロニー法によりフィッティングするステップとを備える。
本発明の一形態に係るプログラムは、所定の方位角内でビームが走査されるアンテナからの受信電界信号及び前記走査されるビームの方位角の信号に基づき、前記受信電界信号の分布関数を方位角の周波数領域にフーリエ変換するステップと、前記フーリエ変換した第1のスペクトル関数による信号を、前記アンテナのアンテナパターンを方位角の周波数領域にフーリエ変換した第2のスペクトル関数による信号で除算するステップと、前記除算した信号を、引数に実数部と虚数部とを有する指数関数でプロニー法によりフィッティングするステップとをコンピュータに実行させる。
本発明により、信号対雑音比が十分に高くない場合であっても実際の電波源を実際の電波源でない情報と区別できるように抽出することができる。
本発明に一実施形態に係る観測装置を示すブロック図である。 図1に示した観測装置の信号処理部の構成を示すブロック図である。 本発明に一実施形態に係る受信電界信号の分布関数e(θ)の{e(θ)}の対数表示を示すグラフである。 本発明に一実施形態に係る{e(θ)}を方位角の周波数領域にフーリエ変換したスペクトル関数E(ω)の{E(ω)}を示すグラフである。 本発明に一実施形態に係るアンテナのアンテナパターンg(θ)の{g(θ)}の対数表示を示すグラフである。 本発明に一実施形態に係る{g(θ)}を方位角の周波数領域にフーリエ変換したスペクトル関数G(ω)の{G(ω)}を示すグラフである。 本発明に一実施形態に係るE(ω)/G(ω)より求められるF(ω)を示すグラフである。 本発明に一実施形態に係る電波情報源のシミュレーション結果の一例を示すグラフである。 特許文献1に示された手法に係る電波情報源のシミュレーション結果の一例を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明に一実施形態に係る観測装置を示すブロック図である。この実施形態は、本発明に係る観測装置をレーダ装置に適用したものである。
図1に示すように、観測装置10は、アンテナシステム11と、送信部12と、受信部13と、スイッチ部14と、信号処理部15と、表示部16とを具備する。
この観測装置10は、レーダ装置であり、対象物に向けて電波を送信し、その反射波を観測することにより、対象物の方向等を測る装置である
アンテナシステム11は、所定の方位内でアンテナビームを走査するものであり、ビームアンテナ111及び当該ビームアンテナ111を回転するアンテナ回転装置112で構成される。アンテナ回転装置112は、ビームアンテナ111の分解能を向上させる方向にビームアンテナ111を回転させる。アンテナシステム11は、アンテナ回転装置112の回転に応じた、つまり走査されるビームの方位角に応じた方位角の信号を出力する。ビームアンテナとしては、ダイポール系のアンテナ、ホーンアンテナ、パラボラアンテナ、アレイアンテナなど如何なるアンテナでも用いることができる。
送信部12は、ビームアンテナ111に送信電力を供給する。
受信部13は、ビームアンテナ111の受信電波を受信電界信号に変換する。
スイッチ部14は、送受信の切り替えを行う。
信号処理部15は、スイッチ部14を介して受信部13から受信電界信号及びアンテナシステム11から方位角の信号を入力し、所定の信号処理を施し、電波源候補、その電波源候補の相対振幅、後述する実数部の値及び位置(方位角)に関する情報などを出力する。
表示部16は、信号処理部15からの出力に基づき電波源候補の相対振幅、実数部の値及び位置(方位角)に関する情報の相対振幅値及び方位角などに関する情報を表示する。
図2は、上記の信号処理部15の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、信号処理部15は、フーリエ変換部151と、アンテナパターン保持部152と、除算部153と、ローパスフィルタ部154と、指数関数抽出部155と、指数関数選択部156と、電波源情報取得部157とを有する。
フーリエ変換部151は、入力した受信電界信号の分布関数e(θ)を方位角の周波数領域にフーリエ変換したスペクトル関数E(ω)を求める。ここで、θは方位角、ωは空間周波数である。
アンテナパターン保持部152は、ビームアンテナ111のアンテナパターンg(θ)を方位角の周波数領域にフーリエ変換したスペクトル関数G(ω)を保持する。使用するアンテナが決まれば、アンテナパターンg(θ)も決まるため、G(ω)はg(θ)から計算により求めることができる。一般的には、アンテナパターンg(θ)は、点波源が1個存在する場合のアンテナ受信電界として測定される。G(ω)は、このアンテナの点波源1個が存在する場合の受信電界パターン(アンテナパターンg(θ))を方位角の周波数領域にフーリエ変換して求めることができる。
除算部153は、スペクトル関数E(ω)による信号を、スペクトル関数G(ω)による信号で除算する。除算値は、電波源を方位角の周波数領域にフーリエ変換したスペクトル関数F(ω)による信号である。すなわち、除算部153は、
F(ω)=E(ω)/G(ω)
を求める。
ローパスフィルタ部154は、除算部153からの出力信号に対してローパスフィルタ処理を行う。アンテナの受信電界パターンをフーリエ変換した信号には、物理的に空間周波数上の帯域が存在するため、その帯域を超えた領域の成分は持ち得ないが、除算部153で信号処理を行って取得した除算信号(電波源分布スペクトル)には、上記帯域を超えた領域の周波数成分が含まれる。これは実際の処理と理想的な処理との差により発生する。この帯域を超えた領域の信号成分を、そのまま用いて次段の処理を行うと、信号を劣化させることになる。従って、ここでローパスフィルタ処理を行い、上記帯域を超えた領域の信号成分を除去し、信号の劣化を防止している。
ここで、レーダで観測する電波源は離散散乱体の集合であるとみなせる。これを数式で表現すると下記のとおりとなる。ここで、Mは電波源の個数である。
従って、レーダで観測されるF(ω)を、引数に実数部と虚数部とを有する指数関数でプロニー法によりフィッティングすると、そのスペクトル関数F(ω)は、以下のとおりとなる。ここで、Nは観測データ数である。
スペクトル関数F(ω)は、引数に実数部αが含まれている点で、特許文献1で開示された手法と異なる。つまり、本発明に係るプロニー法では、A、θの他に、αも出力される。
実際の電波源(対象物)に相当するαは理想的には0である。しかし実際には、必ずしも0とはならないものの、小さい値である。一方、ノイズに相当するαは任意の値であり、小さい値の場合もあれば、大きい値の場合もある。本発明に係る手法は、この点を利用し、αの大きさに閾値を設け、閾値以下のαに対するA、θを使用することにより、ノイズの影響を低減する。
指数関数抽出部155は、除算部153で除算し、ローパスフィルタ処理を行った信号を、引数(α−jθ)に実数部αと虚数部jθとを有する指数関数でプロニー法によりフィッティングする。
指数関数選択部156は、予めαの大きさに閾値(例えば絶対値で0.01)を設け、閾値以下のαの離散点の指数関数(電波源候補)を選択する。
電波源情報取得部157は、指数関数選択部156で選択した指数関数から電波源情報を取得する。電波源情報としては、各電波源候補の相対振幅の値、実数部の値、位置(方位角)の値など電波源候補から実際の電波源を特定するための情報である。
次に、このように構成した観測装置10の動作を説明する。
アンテナ回転装置112によりビームアンテナ111を回転させながら、送信部12からビームアンテナ111に送信電力を供給し、ビームアンテナ111から電波を送信する。
ビームアンテナ111から送信された電波が散乱体(対象物)で反射されて戻ってくると、ビームアンテナ111は受信電波を出力する。スイッチ部14を介した受信電波は受信部13で受信電界信号に変換され、次いで信号処理部15に入力される。
信号処理部15では、以下の信号処理が実行される。
・受信電界信号の分布関数e(θ)を方位角の周波数領域にフーリエ変換したスペクトル関数E(ω)を求める。
・このスペクトル関数E(ω)による信号を、ビームアンテナ111のアンテナパターンg(θ)を方位角の周波数領域にフーリエ変換したスペクトル関数G(ω)の信号で除算する。
・除算信号に対してローパスフィルタ処理を行う。
・ローパスフィルタ処理を行った信号を、引数(α−jθ)に実数部αと虚数部jθとを有する指数関数でプロニー法によりフィッティングする。
・予めαの大きさに閾値を設け、閾値以下のαの離散点の指数関数(電波源候補)を選択する。
・選択した指数関数から電波源情報を取得する。
各電波源候補の相対振幅の値、実数部の値、位置(方位角)の値などの情報が表示部16により表示される。表示部16は表形式などでこれらの情報を表示する。
次に、本発明に係る効果を確認するために行った数値シミュレーション結果を説明する。
本発明に係るアンテナとしてアンテナ長が波長の10.16倍の一様分布の開口面アンテナ(アンテナビーム幅:5度)を用い、このアンテナを−90度から+90度まで回転させながら電波を送信し、アンテナから等距離上の−2.5度及び+2.5度の方向に位置する電波的に同一の点散乱体で散乱され、このアンテナに戻ってくる電波を信号対雑音比が10dBの環境で取得した際に得られる電波情報源を検討した。
受信電界信号の分布関数e(θ)の{e(θ)}の対数表示を図3に示す。
{e(θ)}を方位角の周波数領域にフーリエ変換したスペクトル関数E(ω)の{E(ω)}を図4に示す。
アンテナのアンテナパターンg(θ)の{g(θ)}の対数表示を図5に示す。
{g(θ)}を方位角の周波数領域にフーリエ変換したスペクトル関数G(ω)の{G(ω)}を図6に示す。
E(ω)/G(ω)より求められるF(ω)を図7に示す。ローパスフィルタ処理はこの図7の周波数領域における絶対値で例えば0.15(度−1)内の信号を通過させる。
ローパスフィルタ処理を行ったF(ω)を引数(α−jθ)に実数部αと虚数部jθとを有する指数関数でプロニー法によりフィッティングし、実数部αの閾値が絶対値で0.01以下のαの指数関数を選択し、その選択した指数関数の電波源情報を表1に示す。
表1に示した電波情報源の実際のシミュレーション結果を図8に示す。
これにより、本発明により得られる電波情報源より、実際の電波源に近い2つの方向にほぼ同じ強度の電波源が存在することが分かる。また、これらの方向から離れた方向に電波源(ここでは6個)の存在を示す情報も示されるが、強度が約15dB以上小さいため、雑音によるものと判断することができる。
比較例として、特許文献1に示された手法により、上記と同様の数値シミュレーションを行った結果を表2に示す。また表2に示した電波情報源の実際のシミュレーション結果を図9に示す。
本発明に係る電波源情報によれば、実際の電波源以外に6個の電波源情報が示されるが、これら6個の電波源は最大強度の電波源よりも振幅が15dB以上小さいため、雑音によるものと判断することが可能である。これに対して、特許文献1に示された手法では、−30度付近に非常に強い電波源が1個確認できる。実際の電波源に相当する情報も出力されるが、振幅の強度が70dB以上小さい。その他の情報も振幅の強度が50dB以上小さいため、−30度付近以外には電波源が存在しないと判断される結果となっている。
つまり、特許文献1に示された手法では、観測対象物に対する振幅よりも、ノイズに対する振幅の方が大きくなり、誤った結果が支配的になる現象が発生する。これに対して、本発明に係る手法では、観測対象物に相当するF(ω)の指数関数の引数(α−jθ)の実数部αの値は理想的には0であり、実際には必ずしも0とはならないものの、小さい値である一方、ノイズに相当するαの値は任意の値であり、小さい値の場合もあれば、大きい値の場合もある。本発明に係る手法では、この点を利用し、実数部αの値の大きさに閾値を設け、閾値以下の実数部αに対するF(ω)の指数関数を抽出することにより、ノイズの影響を低減できる。
本発明は、上記の実施形態には限定されず、様々な変形が可能であり、それらも本発明の技術的思想の範囲に属する。
上記の実施形態においては、アンテナビームの指向方向を、観測電波源方向に移動させるための手段として、機械的なアンテナ回転装置を用いたものを示したが、アンテナビームの指向方向を移動させる手段としては、電子的なアンテナビーム走査手段や、航空機、人工衛星等のような移動プラットフォームに搭載してアンテナビームを移動させる手段等を用いることができる。
また、上記の実施形態は、観測装置がアンテナシステムや表示部などを有するものであったが、観測装置が外部のアンテナシステムから受信電界信号や信号を入力する構成であっても構わない。また、観測装置が外部の表示装置に情報を出力し、表示装置に情報を表示させる構成であってもよい。また、観測装置は情報を表示することなく、指数関数から電波源情報に基づき所定の判断処理を実行してもよい。
また、上記の実施形態では、アンテナパターン保持部がビームアンテナのアンテナパターンg(θ)を方位角の周波数領域にフーリエ変換したスペクトル関数G(ω)を保持するものであったが、ビームアンテナのアンテナパターンg(θ)が動的に変動するような場合にはその都度を入力し、スペクトル関数G(ω)を算出するように構成してもよい。
上記の実施形態で例示した実数部αの閾値は適応的に可変するものであってもよい。
10 観測装置
11 アンテナシステム
12 送信部
13 受信部
14 スイッチ部
15 信号処理部
16 表示部
151 フーリエ変換部
152 アンテナパターン保持部
153 除算部
154 ローパスフィルタ部
155 指数関数抽出部
156 指数関数選択部
157 電波源情報取得部

Claims (9)

  1. 所定の方位角内でビームが走査されるアンテナからの受信電界信号及び前記走査されるビームの方位角の信号に基づき、前記受信電界信号の分布関数を方位角の周波数領域にフーリエ変換し、前記フーリエ変換した第1のスペクトル関数による信号を、前記アンテナのアンテナパターンを方位角の周波数領域にフーリエ変換した第2のスペクトル関数による信号で除算し、前記除算した信号を、引数に実数部と虚数部とを有する指数関数でプロニー法によりフィッティングする信号処理部
    を具備し、
    前記信号処理部は、前記フィッティングにより得られた電波源候補のうち、前記実数部の絶対値が所定値以下の電波源候補を実際の電波源として抽出する、観測装置。
  2. 前記信号処理部は、前記抽出した電波源候補から実際の電波源を特定するための情報を、前記指数関数から取得する
    請求項に記載の観測装置。
  3. 前記抽出した電波源候補から実際の電波源を特定するための情報は、前記電波源候補の相対振幅の値、実数部の値及び方位角の値である
    請求項に記載の観測装置。
  4. 前記抽出された電波源候補及び前記実際の電波源を特定するための情報を表示する表示部
    を更に具備する、請求項又はに記載の観測装置。
  5. 前記信号処理部は、プロニー法によりフィッティングする前に、前記除算した信号にローパスフィルタ処理を施す
    請求項1からのうちいずれか1項に記載の観測装置。
  6. 前記所定の方位角内でビームが走査されるアンテナとして、ビームアンテナ及び当該ビームアンテナを回転するアンテナ回転装置で構成されたアンテナシステム、電子的アンテナビーム走査装置を有するアンテナシステム及びビームアンテナ及び当該ビームアンテナを移動するアンテナ移動装置で構成されたアンテナシステムのうち、いずれかのアンテナシステム
    を更に具備する、請求項1からのうちいずれか1項に記載の観測装置。
  7. 前記アンテナに送信電力を供給する送信部と、
    送受信の切り替えを行うスイッチ部と
    を更に具備する、請求項1からのうちいずれか1項に記載の観測装置。
  8. 所定の方位角内でビームが走査されるアンテナからの受信電界信号及び前記走査されるビームの方位角の信号に基づき、前記受信電界信号の分布関数を方位角の周波数領域にフーリエ変換するステップと、
    前記フーリエ変換した第1のスペクトル関数による信号を、前記アンテナのアンテナパターンを方位角の周波数領域にフーリエ変換した第2のスペクトル関数による信号で除算するステップと、
    前記除算した信号を、引数に実数部と虚数部とを有する指数関数でプロニー法によりフィッティングするステップと、
    前記フィッティングにより得られた電波源候補のうち、前記実数部の絶対値が所定値以下の電波源候補を実際の電波源として抽出するステップと、
    を備える、観測方法。
  9. 所定の方位角内でビームが走査されるアンテナからの受信電界信号及び前記走査されるビームの方位角の信号に基づき、前記受信電界信号の分布関数を方位角の周波数領域にフーリエ変換するステップと、
    前記フーリエ変換した第1のスペクトル関数による信号を、前記アンテナのアンテナパターンを方位角の周波数領域にフーリエ変換した第2のスペクトル関数による信号で除算するステップと、
    前記除算した信号を、引数に実数部と虚数部とを有する指数関数でプロニー法によりフィッティングするステップと
    前記フィッティングにより得られた電波源候補のうち、前記実数部の絶対値が所定値以下の電波源候補を実際の電波源として抽出するステップと、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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