JP6597537B2 - 単結晶製造用坩堝及びシリコン単結晶製造装置 - Google Patents

単結晶製造用坩堝及びシリコン単結晶製造装置 Download PDF

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本発明は、単結晶製造用坩堝及びシリコン単結晶製造装置に関するものである。
CZ法によるシリコン単結晶の製造装置において、原料融液を収容する石英製坩堝と、石英製坩堝を内部に収容し、底部中央に開口部が設けられると共に、開口部の周囲で半径方向の分割線により2以上に分割されたカーボン製坩堝と、カーボン製坩堝が載置され、開口部に嵌合する突起部が坩堝載置面に設けられた坩堝受け皿と、を備えたものが知られている(特許文献1)。
特開2002−274991号公報
上記従来技術において、カーボン製坩堝の分割片を位置決めする機構として、カーボン製坩堝の底部下面に環状凸部が設けられ、この環状凸部と嵌合する環状凹部が坩堝受け皿の載置面に設けられている。しかしながら、カーボン製坩堝及び坩堝受け皿にはそれぞれ製造上の寸法誤差があるため、これらカーボン製坩堝の環状凸部と坩堝受け皿の環状凹部とを嵌合させても実際には多少の隙間が生じる。このため、回転機構の回転中心とカーボン製坩堝の中心が偏芯し、その結果、引上げられた単結晶の酸素濃度の面内均一性が低下するという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、カーボン製坩堝と坩堝受け皿との偏芯量を小さくし得る単結晶製造用坩堝及びシリコン単結晶製造装置を提供することである。
本発明は、単結晶の原料融液を収容する石英製坩堝を内部に収容し、底部の外面に複数の第1嵌合部が形成された、一体成形品からなるカーボン製坩堝と、回転軸上に設けられ、前記カーボン製坩堝が載置され、その載置面に前記複数の第1嵌合部とそれぞれ嵌め合わされる複数の第2嵌合部が形成された坩堝受け皿とを備え、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の一方は、凸状に形成され、他方は凹状又は孔に形成され、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部は、前記カーボン製坩堝の底部の外面及び前記坩堝受け皿の載置面のそれぞれに点在して形成されることによって上記課題を解決する。
さらに、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部は、機械加工により形成することが好ましく、前記カーボン製坩堝は、炭素繊維強化炭素複合材料から構成してもよい。
嵌め合い結合の製造上の寸法誤差(隙間の誤差)は、目標寸法に対して正規分布するところ、本発明によれば、複数の嵌合部がカーボン製坩堝と坩堝受け皿とに設けられているので、複数の嵌合部のうちの最も隙間が小さい嵌合部により、カーボン製坩堝と坩堝受け皿とが嵌め合わされ、固定される。この結果、カーボン製坩堝と坩堝受け皿との偏芯量を小さくすることができる。
本発明に係るシリコン単結晶製造装置の一実施の形態を示す断面図である。 本発明に係る単結晶製造用坩堝の一実施の形態を示す中央縦断面図である。 図2Aのカーボン製坩堝の底面図である。 図2Aの嵌合部を示す拡大断面図である。 図2Aの嵌合部の他例を示す拡大断面図である。 図2Aのカーボン製坩堝の作用を説明するための拡大断面図である。 本発明に係る単結晶製造用坩堝の他の実施の形態を示す中央縦断面図である。 図3Aのカーボン製坩堝の底面図である。 図3Aの嵌合部を示す拡大断面図である。 図3Aのカーボン製坩堝の作用を説明するための拡大断面図である。 カーボン製坩堝の偏芯量とシリコン単結晶の面内酸素濃度のばらつきとの関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態であるチョクラルスキー法によるシリコン単結晶製造装置を示す断面図である。本実施形態のシリコン単結晶製造装置1は、円筒状の第1チャンバ11と、同じく円筒状の第2チャンバ12とを備え、これらは気密に接続されている。
第1チャンバ11の内部には、シリコン融液Mを収容する石英製坩堝21と、この石英製坩堝21を保護するカーボン製坩堝22とが、カーボン製坩堝22に固定された坩堝受け皿29を介して、支持軸23で支持されるとともに、駆動機構24によって回転及び昇降が可能とされている。また、石英製坩堝21とカーボン製坩堝22とを取り囲むように、環状のヒータ25と、同じく環状の、断熱材からなる保温筒26が配置されている。石英製坩堝21の下方にヒータを追加してもよい。なお、カーボン製坩堝22として、黒鉛のほか、炭素繊維強化炭素複合材(carbon fiber reinforced-carbon matrix-composite)からなるものを用いてもよい。炭素繊維強化炭素複合材は、熱膨張係数が石英ガラスに近く、また機械的強度がカーボン材よりも高いため、このような材質からなるカーボン製坩堝22を用いれば、シリコン単結晶を引上げた後の冷却時の割れや破損を抑制することができる。
第1チャンバ11の内部であって、石英製坩堝21の上部には、円筒状の熱遮蔽部材27が設けられている。熱遮蔽部材27は、モリブデン、タングステンなどの耐火金属、カーボン又は黒鉛製外殻の内部に黒鉛製フェルトを充填したものからなり、シリコン融液Mからシリコン単結晶Cへの放射を遮断するとともに、第1チャンバ11内を流れるガスを整流する。熱遮蔽部材27は、保温筒26にブラケット28を用いて固定されている。この熱遮蔽部材27の下端に、シリコン融液Mの表面と対向するように遮熱部を設け、シリコン融液Mの表面からの輻射をカットするとともにシリコン融液Mの表面を保温するようにしてもよい。
第1チャンバ11の上部に接続された第2チャンバ12は、育成したシリコン単結晶Cを収容し、これを取り出すためのチャンバである。第2チャンバ12の上部には、シリコン単結晶をワイヤ31で回転させながら引上げる引上げ機構32が設けられている。引上げ機構32から垂下されたワイヤ31の下端のチャックには種結晶Sが装着される。第1チャンバ11の上部に設けられたガス導入口13から、アルゴンガス等の不活性ガスが導入される。この不活性ガスは、引上げ中のシリコン単結晶Cと熱遮蔽部材27との間を通過した後、熱遮蔽部材27の下端とシリコン融液Mの融液面との間を通過し、さらに石英製坩堝21の上端へ立ち上がった後、ガス排出口14から排出される。
非磁気シールド材からなる第1チャンバ11の外側には、第1チャンバ11を取り囲むように、石英製坩堝21内の融液Mに磁場を与える磁場発生装置41が配置されている。磁場発生装置41は、石英製坩堝21に向けて、水平磁場を生じさせるものであり、電磁コイルで構成されている。磁場発生装置41は、石英製坩堝21内の融液Mに生じた熱対流を制御することで、結晶成長を安定させ、結晶成長方向における不純物分布のミクロなバラツキを抑制する。特に大口径のシリコン単結晶を製造する場合にはその効果が大きい。なお、必要に応じて縦磁場もしくはカスプ磁場を発生させる磁場発生装置としてもよいし、必要に応じて磁場発生装置41を用いなくてもよい。
本実施形態のシリコン単結晶製造装置1を用いて、CZ法によりシリコン単結晶を育成するには、まず、石英製坩堝21内に、多結晶シリコンや必要に応じてドーパントからなるシリコン原料を充填し、ガス導入口13から不活性ガスを導入しガス排出口14から排出しながら、ヒータ25を作動させて石英製坩堝21内でシリコン原材料を融解し、シリコン融液Mとする。続いて、磁場発生装置41を作動させて石英製坩堝21への水平磁場の印加を開始しつつ、シリコン融液Mの温度を引き上げ開始温度となるように調温する。シリコン融液Mの温度と磁場強度が安定したら、駆動機構24によって石英製坩堝21を所定速度で回転させ、ワイヤ31に装着された種結晶Sをシリコン融液Mに浸漬する。そして、ワイヤ31も所定速度で回転させながら静かに引上げて種絞りを形成した後、所望の直径まで拡径し、略円柱形状の直胴部を有するシリコン単結晶Cを成長させる。
シリコン単結晶Cの引き上げにともない石英製坩堝21に収容された融液Mの液面が下がり、磁場発生装置41から石英製坩堝21への水平磁場の印加を含めてホットゾーンの条件が変動する。なおホットゾーンとは、単結晶の育成中にヒータ25からの熱によって高温となる領域をいい、ホットゾーンの条件とは、第1チャンバ11、石英製坩堝21、カーボン製坩堝22、支持軸23、ヒータ25、保温筒26、熱遮蔽部材27、シリコン融液M、シリコン単結晶Cなどの材質、形状、配置又はこれらに起因する各種熱特性をいう。この液面の変動を抑制するため、シリコン単結晶Cの引き上げ中における融液Mの液面の鉛直方向の高さは、駆動機構24によって一定となるように制御される。この駆動機構24の制御は、例えば、石英製坩堝21の位置、CCDカメラなどで測定したシリコン融液Mの液面の位置、シリコン単結晶Cの引上げ長さの情報に応じて実行され、これにより石英製坩堝21の上下方向の位置が駆動機構24によって移動する。
以下、本実施形態のカーボン製坩堝22と坩堝受け皿29との構造について説明する。上述したように、カーボン製坩堝22と坩堝受け皿29とは固定され、坩堝受け皿29は支持軸23に固定される。ここで、カーボン製坩堝22の坩堝受け皿29に対する固定位置がずれ、カーボン製坩堝22の回転中心軸と支持軸23がずれると、融液Mが収容された石英製坩堝21が偏芯しながら回転するため、引上げられるシリコン単結晶の酸素濃度の面内均一性が低下する。そこで、本実施形態のカーボン製坩堝22と坩堝受け皿29は、以下の固定構造としている。
《第1実施形態》
図2A〜図2Eは、本発明に係るカーボン製坩堝22と坩堝受け皿29の第1実施形態を示す図である。一体成形品からなるカーボン製坩堝22は、図2Aに示すように有底筒状とされ、全体として下へ凸のドーム状に形成された底部221と、底部221の外周縁部から上方へ立ち上がる円筒形状の直胴部222とを有する。底部221の外面(下面)は平坦面とされ、底部221の内面(上面)は下方へ凸の滑らかな湾曲面とされている。この湾曲面及び直胴部222の内面に沿って石英製坩堝21が嵌合される。そして、図2A及び図2Bに示すように、底部221の外面の中央領域には、2つの円形凹部からなる第1嵌合部223,224が機械加工により形成されている。
本実施形態の第1嵌合部223,224は、図2Bに示すように、底部221の外面の中心から等配位置に同径の円形凹部として形成されている。ただし、第1嵌合部223,224は、底部221の外面の中心から等配位置に設けるほか、任意の位置に点在して設けてもよい。また、第1嵌合部223,224は、少なくとも2つ設ければよく、3つ以上の第1嵌合部を設けてもよい。さらに、複数の第1嵌合部223,224を設ける場合に、全て同径の円形凹部に形成してもよいし、互いに異径の円形凹部に形成してもよい。また、第1嵌合部223,224は、円形に限定されず楕円、矩形その他の任意の形状としてもよい。さらに第1嵌合部223,224は凹部にのみ限定されず、底部221を貫通する孔として形成してもよい。こうした第1嵌合部223,224は、カーボン製坩堝22を成形したのち、ザグリ加工や穴開け加工などの機械加工により精度良く形成される。
坩堝受け皿29は、カーボンからなり、カーボン製坩堝22の外径より若干小さい外径の円盤体とされている。坩堝受け皿29の上面である載置面290の中央領域は、カーボン製坩堝22の底部221の外面の平坦面に応じて平坦面とされている。その外周領域は、カーボン製坩堝22の底部221の外面の外周に応じて、上方に向かうテーパ周面とされている。坩堝受け皿29の下面は、支持軸23に装着される平坦面とされている。そして、図2Aに示すように、坩堝受け皿29の載置面290の中央領域には、2つの円形凸部からなる第2嵌合部291,292が機械加工により形成されている。
本実施形態の第2嵌合部291,292は、上述した第1嵌合部223,224に応じてその形状と位置が決定される。したがって、本実施形態の第2嵌合部291,292は、図2Bに示す第1嵌合部223,224と同様に、載置面290の中心から等配位置に同径の円形凸部として形成されている。ただし、第2嵌合部291,292は、載置面290の中心から等配位置に設けるほか、任意の位置に点在して設けてもよい。また、第2嵌合部291,292は、少なくとも2つ設ければよく、3つ以上の第2嵌合部を設けてもよい。さらに、複数の第2嵌合部291,292を設ける場合に、全て同径の円形凸部に形成してもよいし、互いに異径の円形凸部に形成してもよい。また、第2嵌合部291,292は、円形に限定されず楕円、矩形その他の任意の形状としてもよい。こうした第2嵌合部291,292は、坩堝受け皿29を成形する際に原形の凸状部も成形しておき、この凸状部を切削加工などの機械加工により精度良く加工することで形成される。
なお、本発明において、第1嵌合部及び第2嵌合部の一方が凸状に形成され、他方が凹状又は孔に形成されればよいので、カーボン製坩堝22に形成する第1嵌合部を凸状、坩堝受け皿29に形成する第2嵌合部を凹状に形成してもよい。また、図2A及び図2Cに示す第1嵌合部223,224と第2嵌合部291,292は、それぞれ円筒形の凹部及び凸部とされているが、嵌合作業性を高めるために、図2Dに示すように、第1嵌合部223,224を傾斜面を有する円形凹部に形成し、第2嵌合部291,292を、第1嵌合部223,224の傾斜面に合致する傾斜面を有する円形凸部に形成してもよい。
本実施形態の第1嵌合部223,224と第2嵌合部291,292は、それぞれ嵌め合せて固定される。そのため、図2Cに示すように、円形凹部からなる第1嵌合部223,224の内径d1,d2は、円形凸部からなる坩堝受け皿29の第2嵌合部291,292の外径d3,d4と同じ寸法とされている。ただし、上述した機械加工により第1嵌合部223,224と第2嵌合部291,292を形成する場合に、製造上の寸法誤差が生じる。ここで、坩堝受け皿29からカーボン製坩堝22を容易に取り外して交換できるように、図2Cに示す、互いに嵌め合わされる第1嵌合部223の内径d1と第2嵌合部291の外径d3について、内径d1の最小寸法d1minが外径d3の最大寸法d3maxと等しいか大きくなるように寸法公差が設定される(最小寸法d1min≧d3max)。同様に、互いに嵌め合わされる第1嵌合部224の内径d2と第2嵌合部292の外径d4について、内径d2の最小寸法d2minが外径d4の最大寸法d4maxと等しいか大きくなるように寸法公差が設定される(最小寸法d2min≧d4max)。
このように第1嵌合部223,224と第2嵌合部291,292の内径d1,d2及び外径d3,d4の寸法公差を設定することで、嵌め合わされる第1嵌合部223,224と第2嵌合部291,292に製造誤差が生じても、坩堝受け皿29からカーボン製坩堝22を容易に取り外して交換することができる。ただし、このように寸法公差を設定して第1嵌合部223,224と第2嵌合部291,292とを機械加工すると、逆方向の製造誤差が生じた場合に、第1嵌合部223と第2嵌合部291及び第1嵌合部224と第2嵌合部292との間に隙間が生じ、これがカーボン製坩堝22の偏芯の原因となる。
しかしながら、例えば図2Eに示すように、第1嵌合部223と第2嵌合部291との間に隙間Δdxが生じても、第1嵌合部224と第2嵌合部292との間の隙間Δdyが小さければ、Δdxの隙間の大きさに拘らず、カーボン製坩堝22と坩堝受け皿29との位置は、第1嵌合部224と第2嵌合部292との嵌合状態で決定される。ここで、機械加工された嵌め合い結合の製造上の寸法誤差(隙間の誤差)は、目標寸法に対して正規分布するので、図2Eに示すように2対の第1嵌合部223,224及び第2嵌合部291,292を設けた場合に、隙間Δdx,Δdyの大小の組合せは、(Δdx=大,Δdy=大),(Δdx=小,Δdy=小),(Δdx=大,Δdy=小),(Δdx=小,Δdy=大)の4通りである。このうち、(Δdx=大,Δdy=大)の組合せの場合は、カーボン製坩堝22と坩堝受け皿29との位置決め誤差は大きくなるが、他の3つの組合せにおいては、隙間Δdx,Δdyの小さい方の第1嵌合部と第2嵌合部との嵌め合いにより、カーボン製坩堝22と坩堝受け皿29との位置決め誤差が小さくなる。同様の考え方により、第1嵌合部と第2嵌合部の設定数を多くすれば、より一層、位置決め誤差が小さくなる確率が高くなる。
図2A及び図2Bに示すように、32インチの石英製坩堝21に用いる炭素繊維強化炭素複合材製坩堝22及び坩堝受け皿29に、それぞれ2つの第1嵌合部223,224及び第2嵌合部291,292を設けたものを、それぞれ4個作製し、これら炭素繊維強化炭素複合材製坩堝22及び坩堝受け皿29を嵌合結合させたものを実施例1とした。比較例として、同様の32インチの石英製坩堝21に用いる炭素繊維強化炭素複合材製坩堝22及び坩堝受け皿29の中心に、同形の第1嵌合部223,224及び第2嵌合部291,292を1つだけ設けたものを、それぞれ4個作製し、これら炭素繊維強化炭素複合材製坩堝22及び坩堝受け皿29を嵌合結合させたものを比較例1とした。また、炭素繊維強化炭素複合材製坩堝22に代えて黒鉛製坩堝22を用いたこと以外は実施例1と同様の条件で作製し、坩堝受け皿29を嵌合結合させたものを実施例2とし、比較例についても、炭素繊維強化炭素複合材製坩堝22に代えて黒鉛製坩堝22を用いたこと以外は比較例1と同様の条件で作製し、坩堝受け皿29を嵌合結合させたものを比較例2とした。
回転台に坩堝受け皿29の中心が回転軸に一致するように取り付け、回転台を回転させながら、実施例1及び比較例1並びに実施例2及び比較例2のカーボン製坩堝22の直胴部222の外面をレーザ変位計でそれぞれ測定し、その変位の最大値と最小値との差を偏芯量とした。なお、回転軸とカーボン製坩堝22の中心軸との変位は、偏芯量の1/2となる。この偏芯量の測定結果を表1に示す。
Figure 0006597537
《考 察》
上記結果によれば、実施例1の偏芯量は、1.2mm〜1.9mmであるのに対し、比較例1の偏芯量は、1.3mm〜3.3mmであった。サンプルによっては、比較例1の偏芯量が小さいこともあるが、平均値を比較すると実施例1の偏芯量は比較例1の偏芯量に対して68%に低減している。また、実施例2の偏芯量は、1.1mm〜1.2mmであるのに対し、比較例2の偏芯量は、0.9mm〜1.7mmであった。全てのサンプルについて実施例2の偏芯量は比較例2の偏芯量に対して小さく、平均値を比較すると、実施例2の偏芯量は比較例2の偏芯量の79%に低減している。ちなみに、坩堝22を構成する材料に炭素繊維強化炭素複合材を用いた実施例1及び比較例1と、黒鉛を用いた実施例2及び比較例2を比べると、実施例1及び比較例1の偏芯量は、実施例2及び比較例2の偏芯量よりも大きい。これは、炭素繊維強化炭素複合材を用いた実施例1及び比較例1の方が、黒鉛を用いた実施例2及び比較例2より、その製法上の違いから加工精度が悪くなるため、寸法公差を大きくする必要があるからである。
《第2実施形態》
図3A〜図3Dは、本発明に係る単結晶製造用坩堝の第2実施形態を示す図である。上述した第1実施形態では、第1嵌合部223,224及び第2嵌合部291,292は、カーボン製坩堝22の底部221の外面及び坩堝受け皿29の載置面290のそれぞれに点在して形成されているが、本実施形態では、第1嵌合部225及び第2嵌合部293の一の対は、カーボン製坩堝22の底部221及び坩堝受け皿29の載置面290のそれぞれの中央領域に形成され、第1嵌合部226及び第2嵌合部294の他の対は、カーボン製坩堝22の底部221及び坩堝受け皿29の載置面290のそれぞれの、前記一の対225,293を取り囲む位置に形成されている。
すなわち、本実施形態の第1嵌合部225は、図3A及び図3Bに示すように、底部221の外面の中心位置に円形凹部として形成されている。ただし、第1嵌合部225は、底部221の外面の中心位置に設けるほか、任意の位置に設けてもよい。また、第1嵌合部225は、少なくとも1つ設ければよく、2つ以上の第1嵌合部を設けてもよい。さらに、複数の第1嵌合部225を設ける場合に、全て同径の円形凹部に形成してもよいし、互いに異径の円形凹部に形成してもよい。また、第1嵌合部225は、円形に限定されず楕円、矩形その他の任意の形状としてもよい。さらに第1嵌合部225は凹部にのみ限定されず、底部221を貫通する孔として形成してもよい。こうした第1嵌合部225は、カーボン製坩堝22を成形したのち、ザグリ加工や穴開け加工などの機械加工により精度良く形成される。
また本実施形態の他の第1嵌合部226は、図3A及び図3Cに示す如く、上記第1嵌合部225を取り囲むように、カーボン製坩堝22の底部221の外面が隆起する円形凸部として形成されている。図3A及び図3Cに示す例では、円形凸部の外周が傾斜面とされているが、円筒状であってもよい。こうした第1嵌合部226は、カーボン製坩堝22を成形したのち、切削加工などの機械加工により精度良く形成される。
坩堝受け皿29に形成された本実施形態の第2嵌合部293は、図3A及び図3Cに示すように、坩堝受け皿29の載置面290の中心位置に、1つの円形凸部として機械加工により形成されている。また、他の第2嵌合部294は、同図に示す如く、第2嵌合部293を取り囲むように、坩堝受け皿29の載置面290が陥没する円形凹部として形成されている。図3A及び図3Cに示す例では、円形凹部の外周が傾斜面とされているが、円筒状であってもよい。こうした第2嵌合部294は、坩堝受け皿29を成形したのち、ザグリ加工などの機械加工により精度良く形成される。
なお、本発明において、第1嵌合部及び第2嵌合部の一方が凸状に形成され、他方が凹状又は孔に形成されればよいので、カーボン製坩堝22に形成する第1嵌合部225を凸状、坩堝受け皿29に形成する第2嵌合部293を凹状に形成してもよい。また、カーボン製坩堝22に形成する第1嵌合部226を凹状、坩堝受け皿29に形成する第2嵌合部294を凸状に形成してもよい。図3A及び図3Cに示す第1嵌合部225と第2嵌合部293は、それぞれ円筒形の凹部及び凸部とされているが、嵌合作業性を高めるために、図2Dに示す第1実施形態と同様に、第1嵌合部225を傾斜面を有する円形凹部に形成し、第2嵌合部293を、第1嵌合部225の傾斜面に合致する傾斜面を有する円形凸部に形成してもよい。
本実施形態の第1嵌合部225,226と第2嵌合部293,294は、それぞれ嵌め合せて固定される。そのため、図3Cに示すように、円形凹部からなる第1嵌合部225の内径d1は、円形凸部からなる坩堝受け皿29の第2嵌合部293の外径d3と同じ寸法とされている。また、円形凸部からなる第1嵌合部226の外径d2は、円形凹部からなる坩堝受け皿29の第2嵌合部294の内径d4と同じ寸法とされている。ただし、上述した機械加工により第1嵌合部225,226と第2嵌合部293,294を形成する場合に、製造上の寸法誤差が生じる。ここで、坩堝受け皿29からカーボン製坩堝22を容易に取り外して交換できるように、図3Cに示す、互いに嵌め合わされる第1嵌合部225の内径d1と第2嵌合部293の外径d3について、内径d1の最小寸法d1minが外径d3の最大寸法d3maxと等しいか大きくなるように寸法公差が設定される(最小寸法d1min≧d3max)。同様に、互いに嵌め合わされる第1嵌合部226の外径d2と第2嵌合部294の内径d4について、内径d4の最小寸法d4minが外径d2の最大寸法d2maxと等しいか大きくなるように寸法公差が設定される(最小寸法d4min≧d2max)。
このように第1嵌合部225,226と第2嵌合部293,294の内径d1,外径d2及び外径d3,内径d4の寸法公差を設定することで、嵌め合わされる第1嵌合部225,226と第2嵌合部293,294に製造誤差が生じても、坩堝受け皿29からカーボン製坩堝22を容易に取り外して交換することができる。ただし、このように寸法公差を設定して第1嵌合部225,226と第2嵌合部293,294とを機械加工すると、逆方向の製造誤差が生じた場合に、第1嵌合部225と第2嵌合部293及び第1嵌合部226と第2嵌合部294との間に隙間が生じ、これがカーボン製坩堝22の偏芯の原因となる。
しかしながら、例えば図3Dに示すように、第1嵌合部226と第2嵌合部294との間に隙間Δdxが生じても、第1嵌合部225と第2嵌合部293との間の隙間Δdyが小さければ、Δdxの隙間の大きさに拘らず、カーボン製坩堝22と坩堝受け皿29との位置は、第1嵌合部225と第2嵌合部293との嵌合状態で決定される。ここで、機械加工された嵌め合い結合の製造上の寸法誤差(隙間の誤差)は、目標寸法に対して正規分布するので、図3Dに示すように2対の第1嵌合部225,226及び第2嵌合部293,294を設けた場合に、隙間Δdx,Δdyの大小の組合せは、(Δdx=大,Δdy=大),(Δdx=小,Δdy=小),(Δdx=大,Δdy=小),(Δdx=小,Δdy=大)の4通りである。このうち、(Δdx=大,Δdy=大)の組合せの場合は、カーボン製坩堝22と坩堝受け皿29との位置決め誤差は大きくなるが、他の3つの組合せにおいては、隙間Δdx,Δdyの小さい方の第1嵌合部と第2嵌合部との嵌め合いにより、カーボン製坩堝22と坩堝受け皿29との位置決め誤差が小さくなる。同様の考え方により、第1嵌合部と第2嵌合部の設定数を多くすれば、より一層、位置決め誤差が小さくなる確率が高くなる。
図4は、カーボン製坩堝の偏芯量とシリコン単結晶の面内酸素濃度のばらつきとの関係を示すグラフである。このグラフの縦軸に示す面内酸素濃度バラツキとは、偏芯量が異なる5個のカーボン製坩堝22を用いて、図1に示すようなシリコン単結晶製造装置1により、5本のシリコン単結晶を製造し、得られたインゴッドの一部からウエーハサンプルを採取して面内酸素濃度(インゴッド中心から外周に至る所定間隔での濃度)を径方向に5mm間隔で測定し、測定した面内酸素濃度の最大値と最小値との差の平均値の、中心の酸素濃度に対する百分率をいう。
図4に示すように、カーボン製坩堝22の偏芯量が小さくなればなるほど、製造されたシリコン単結晶の面内酸素濃度と目標酸素濃度との乖離が小さくなる。
1…シリコン単結晶製造装置
11…第1チャンバ
12…第2チャンバ
13…ガス導入口
14…ガス排出口
21…石英製坩堝
22…カーボン製坩堝
221…底部
222…直胴部
223,224,225,226…第1嵌合部
23…支持軸
24…駆動機構
25…ヒータ
26…保温筒
27…熱遮蔽部材
28…ブラケット
29…坩堝受け皿
290…載置面
291,292,293,294…第2嵌合部
31…ワイヤ
32…引上げ機構
41…磁場発生装置
M…シリコン融液
C…シリコン単結晶
S…種結晶

Claims (5)

  1. 単結晶の原料融液を収容する石英製坩堝を内部に収容し、底部の外面に複数の第1嵌合部が形成された、一体成形品からなるカーボン製坩堝と、
    回転軸上に設けられ、前記カーボン製坩堝が載置され、その載置面に前記複数の第1嵌合部とそれぞれ嵌め合う複数の第2嵌合部が形成された坩堝受け皿とを備え
    前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の一方は、凸状に形成され、他方は凹状又は孔に形成され、
    前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部は、前記カーボン製坩堝の底部の外面及び前記坩堝受け皿の載置面のそれぞれに点在して形成されている単結晶製造用坩堝。
  2. 前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部は、機械加工により形成されている請求項に記載の単結晶製造用坩堝。
  3. 前記カーボン製坩堝は、炭素繊維強化炭素複合材料からなる請求項1又は2に記載の単結晶製造用坩堝。
  4. チャンバと、
    前記チャンバ内に、回転昇降機構により回転可能及び昇降可能に設けられ、シリコン融液が収容される坩堝と、
    前記坩堝に収容されたシリコン原料を融解するヒータと、
    チョクラルスキー法によりシリコン単結晶を育成するために、前記坩堝内のシリコン融液に浸漬されて引き上げられる種結晶が先端に装着され、前記チャンバ内に回転可能及び昇降可能に設けられた引上げ機構と、を備え、
    前記坩堝は、
    前記シリコン融液を収容する石英製坩堝と、
    前記石英製坩堝を内部に収容し、底部の外面に複数の第1嵌合部が形成された、一体成形品からなるカーボン製坩堝と、
    前記回転昇降機構の回転軸上に設けられ、前記カーボン製坩堝が載置され、その載置面に前記複数の第1嵌合部とそれぞれ嵌め合う複数の第2嵌合部が形成された坩堝受け皿とをみ、
    前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の一方は、凸状に形成され、他方は凹状又は孔に形成され、
    前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部は、前記カーボン製坩堝の底部の外面及び前記坩堝受け皿の載置面のそれぞれに点在して形成されているシリコン単結晶製造装置。
  5. 請求項に記載のシリコン単結晶製造装置を用いてシリコン単結晶を製造するシリコン単結晶の製造方法。
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