JP6597412B2 - 開閉装置を具えるエレベーター - Google Patents

開閉装置を具えるエレベーター Download PDF

Info

Publication number
JP6597412B2
JP6597412B2 JP2016042515A JP2016042515A JP6597412B2 JP 6597412 B2 JP6597412 B2 JP 6597412B2 JP 2016042515 A JP2016042515 A JP 2016042515A JP 2016042515 A JP2016042515 A JP 2016042515A JP 6597412 B2 JP6597412 B2 JP 6597412B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
electromagnetic coil
closing
closing member
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016042515A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017149575A (ja
Inventor
淳一 中川
燕莉 張
大為 徐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitec Co Ltd
Original Assignee
Fujitec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitec Co Ltd filed Critical Fujitec Co Ltd
Publication of JP2017149575A publication Critical patent/JP2017149575A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6597412B2 publication Critical patent/JP6597412B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B11/00Main component parts of lifts in, or associated with, buildings or other structures
    • B66B11/02Cages, i.e. cars
    • B66B11/0226Constructional features, e.g. walls assembly, decorative panels, comfort equipment, thermal or sound insulation
    • B66B11/024Ventilation systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/02Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Elevator Control (AREA)

Description

本発明は、かごに設けられた非常用換気口を開閉部材により開閉する開閉装置を具えるエレベーターに関するものである。
近年、建物の高層化に伴い、分速数百メートルの速さでかごを昇降させる高速エレベーターが種々提案されている。この種のエレベーターでは、昇降時の急激な気圧変化により乗客に違和感を与えることがないように、かご内を吸排気するブロワーの如き気圧調整装置によってかご内の気圧調整を行なっている。
かご内の気圧を最適な状態に制御するためには、気密性の高い構造を有するかごを使用する必要がある。一方で、気密性を高めると、停電等によって給電が停止して気圧調整装置の稼働が停止したときに、かご内が酸欠となる虞がある。そこで、エレベーターでは、かごに非常用換気口(以下単に「換気口」と称する)を設けることが規格として定められている。この換気口は、通常時は蓋のような開閉部材により閉塞されている。そして、停電等によりエレベーターへの給電が停止すると、開閉部材を開く制御が行なわれる。このように、エレベーターへの動作電力の供給状態に応じて開閉部材の開閉を制御する技術として、次の特許文献1や特許文献2のような技術が提案されている。
特許文献1は、かごのシーリングプレートに設けられた換気口の開閉を制御する技術を開示している。通常時、この換気口は、開閉部材で塞がれており、開閉部材はロック装置のアームにより固定されている。この開閉部材には、端部におもりが吊り下げられたワイヤが取り付けられており、停電時には、ロック装置への電力供給が遮断されることで、上記アームによる開閉部材の固定が解除され、おもりの重量によってワイヤが開閉部材を引っ張り換気口が開く。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、停電等からの復旧の際に開閉部材を自動的に閉じるための手段が設けられていない。このため、エレベーターへの給電が再開しても保守員等が手動で開閉部材を閉じるまでは、エレベーターを稼働させることができない。
特許文献2は、かごに設けられた換気口の開閉を制御するエレベーター換気装置を開示している。このエレベーター換気装置は、開閉部材をロックするためのロック用ソレノイドと、開いた状態の開閉部材を閉じるための閉用ソレノイドとを有する。通常時、換気口は開閉部材で塞がれており、開閉部材はロック用ソレノイドでロックされている。停電時には、ロック用ソレノイドへの電力供給が途絶え、ロック用ソレノイドによるロックが解除され、換気口が開く。給電が再開すると、閉用ソレノイドにより換気口が閉じられる。
このように、特許文献2に記載の技術では、特許文献1について指摘したように、保守員等が手動で開閉部材を閉じる必要はない。
特開2004−010286号公報 特開2011−57414号公報
しかしながら、特許文献2に開示の技術では、開閉部材をロックしてかご内部の気密状態を維持するために、通常時においてロック用ソレノイドに常に電流を供給しておく必要がある。このため、エレベーター全体の消費電力が増大してしまう問題がある。また、特許文献2に開示の技術では、ロック用ソレノイドの発熱に起因してその周辺の電子回路等に不具合が生じる虞もある。
本発明の目的は、かごに設けられた非常用換気口の自動開閉を少ない消費電力で実現するエレベーター提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のエレベーターは、
かごに設けられた換気口を開閉部材により開閉する開閉装置を具えたエレベーターであって、
前記開閉装置は、開閉機構と前記開閉機構を制御する制御機構を具え、
前記開閉機構は、
前記開閉部材に接続されるシャフトと、
中空円筒状の磁気ヨークの内側に軸方向に沿って併設された第1の電磁コイル及び第2の電磁コイルと、前記第1の電磁コイルと前記第2の電磁コイルとの間に配設された永久磁石と、前記磁気ヨークの軸心に沿って移動可能であり前記シャフトに連繋されたプランジャーと、を具え、前記第1の電磁コイルへの通電時に前記開閉部材が前記換気口を閉塞する第1の位置に前記プランジャーを移動させ、前記第2の電磁コイルへの通電時に前記開閉部材が前記換気口を開放する第2の位置に前記プランジャーを移動させ、前記第1の電磁コイル及び前記第2の電磁コイルへの非通電時に、前記永久磁石によって、前記プランジャーを前記第1の位置又は前記第2の位置で保持する、自己保持型ソレノイドと、
を有し、
前記制御機構は、
電源からの給電開始を契機として充電する蓄電手段と、
前記第1の電磁コイルに所定時間電流を流し、前記電源からの給電停止を契機として、前記蓄電手段から前記第2の電磁コイルに電流を供給する制御回路と、
を具える。
前記自己保持型ソレノイドは、前記プランジャーを前記第2の位置に向けて付勢する付勢手段を具える構成とすることができる。
前記換気口は、前記かごの側面パネルとプラットフォーム及び/又はシーリングプレートの間に配設されるベース部材に形成することができる。
前記開閉機構は、
複数の前記自己保持型ソレノイドを有し、前記複数の自己保持型ソレノイドの前記各シャフトが、1の前記開閉部材に接続された構成とすることができる。
前記制御回路は、
第1のリレーコイル、常閉接点及び常開接点を有する電磁リレーと、
第2のリレーコイル、及び当該第2のリレーコイルに電流が流れてから所定時間経過後に開く遅延切断接点を有するタイマリレーと、
ダイオードと、を有し、
前記電源の高電位側電源端子と低電位側電源端子との間に、前記常開接点と前記遅延切断接点と前記第1の電磁コイルが直列に介挿され、
前記常開接点の高電位側の端子と前記低電位電源端子との間に、前記第1のリレーコイルが介挿され、
前記常開接点の他方の端子と前記低電位電源端子との間に、前記第2のリレーコイルが介挿されているとともに、前記ダイオードのアノードが接続され、
前記ダイオードのカソードと前記低電位電源端子との間に、前記蓄電手段が介挿されているとともに、前記常閉接点と前記第2の電磁コイルが直列に介挿された構成とすることができる。
本発明によれば、電源からの給電開始を契機として、制御回路から第1の電磁コイルへ電流が流れると、開閉部材が換気口を閉塞する第1の位置にプランジャーが移動して換気口が閉塞される。そして、給電開始から所定時間経過すると、制御回路から第1の電磁コイルへ電流が流れなくなる。このとき、永久磁石、プランジャー及び磁気ヨークにより磁気回路が形成され、その磁力により、プランジャーは第1の位置で保持されて、換気口の閉塞状態が維持される。従って、第1の電磁コイルに常時電流を流すことなく、開閉部材による換気口の閉塞を維持することができる。
停電等による電源からの給電停止を契機として、蓄電手段から第2の電磁コイルへ放電電流が流れると、換気部材が換気口を開放する第2の位置にプランジャーが移動して換気口が開放される。そして、蓄電手段の放電が完了すると、蓄電手段から第2の電磁コイルへ放電電流が流れなくなる。このとき、永久磁石、プランジャー及び磁気ヨークにより磁気回路が形成され、その磁力により、プランジャーは第2の位置で保持されて、換気口の開放状態が維持される。従って、第2の電磁コイルに常時電流を流すことなく、開閉部材による換気口の開放を維持することができる。
本発明によれば、第1の電磁コイル及び第2の電磁コイルの何れにも常時電流を流すことなく、開閉部材による換気口の閉塞又は開放を維持することができるから、エレベーター全体の消費電力が抑えられるとともに、常時通電による第1の電磁コイや第2の電磁コイルの発熱も防止できる。
図1は、本発明の第1実施形態における開閉装置の設置されるかごの概略構成を示す斜視図である。 図2は、開閉機構を取り付けたベース部材の要部拡大図であって、開閉部材により換気口を閉塞した状態を示している。 図3は、図2の線III−IIIに沿う要部断面図である。 図4は、開閉機構を取り付けたベース部材の要部拡大図であって、開閉部材により換気口を開放した状態を示している。 図5は、図4の線V−Vに沿う要部断面図である。 図6は、開閉装置の構成を示すブロック図である。 図7は、制御機構の電気的構成を示す回路図である。 図8は、制御機構の各部に流れる電流の経路を示す図である。 図9は、本発明の第2実施形態における開閉機構を取り付けたベース部材の要部拡大図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態であるエレベーターのかご10の概略構成を示す斜視図である。図1では、かご10を背面上方(乗客が乗降するドア15とは逆側)から見ている。かご10は、エレベーターシャフト内を昇降可能に配置される。
図1に示すように、かご10は、ドア15を具える正面パネル11の側方及び後方に側面パネル12が配備され、これらパネル11,12の上下をシーリングプレート13(天井板)及びプラットフォーム14(床板)で塞いで乗客の搭乗する空間が形成されている。シーリングプレート13には、気圧制御装置であるブロワー18が設けられており、かご10の内部の空気を給排気して、かご10の気圧を制御している。
側面パネル12とシーリングプレート13及びプラットフォーム14の間には、これらを跨ぐようにベース部材16が設けられている。ベース部材16には、図1及び図2に示すように、シーリングプレート13又はプラットフォーム14に沿って複数の換気口Aが開設されている。本実施形態では、換気口Aは、各ベース部材16に3つずつ形成しており、その夫々に換気口Aを開閉する開閉機構20(図1には示さず)を配備している。なお、ベース部材16は、かご10の室内側に、ベース部材16及び換気口Aを外部から視認できないようにするために、適宜キックプレートやシーリング用化粧パネルなどの化粧パネルを配置することができる。これら化粧パネルは、換気口Aが塞がれないように20mm程度間隔を存して配置する。
換気口Aは、矩形、たとえば横長の長方形状とすることができる。換気口Aは、総開口面積が欧州規格(EN81)やASME規格におけるエレベーターに関する基準を満たすために、床面積の3.5%とすることができる。
図2乃至図5に示すように、ベース部材16は、断面略コ字状で周面外向きに開口しており、換気口Aは、ベース部材16の垂直部分に開設されている。なお、図2及び図4では、ベース部材16を一部は省略している。ベース部材16は、コ字状のスペースに所定間隔で取付プレート17が設けられており、開閉機構20は、ベース部材16のコ字状スペースに配置されると共に、取付プレート17にネジ止め等により固定されている。
開閉機構20は、開閉装置2の可動部分を構成する。開閉機構20は、図2乃至図5に示すように、換気口Aを開放、閉塞する蓋板となる開閉部材23と、開閉部材23を水平方向にスライドさせる自己保持型ソレノイド21,21を具える。図示の実施形態では、1つの開閉部材23に対して2つの自己保持型ソレノイド21,21を配置している。
自己保持型ソレノイド21は、夫々ケース28(図3、図5では省略)に収容され、左右両端が上向きに屈曲したベースプレート27に固定される。ベースプレート27は、上向き屈曲部分を図2に示す取付プレート17にネジ止め29,29等することでベース部材16に固定される。
開閉部材23は、換気口Aよりもやや大きくなるように形成された板状部材とすることができる。本実施形態では、開閉部材23は、換気口Aを外側から塞ぐ構成であって、すなわち、図2等におけるX方向が換気口Aを閉塞する方向(以下適宜「前進」又は「前進方向」と称する)、Y方向が換気口Aを開放する方向(以下適宜「後退」又は「後退方向」と称する)に移動可能となっている。
開閉部材23には、図3や図5に示すように、換気口Aへの密閉性を高めるために、換気口Aの周縁を構成するベース部材16との突き合わせ面に気密材24を装着している。気密材24は、スポンジやゴム等の部材により構成することができる。
また、図2及び図4に示すように、開閉部材23の開閉動作をスムーズに行なうために、開閉部材23には、先端にローラ26が装着されたローラブラケット25が取り付けられている。ローラ26は、ベース部材16に設けられた図示省略するガイド上を転動し、開閉部材23が垂直状態を維持したままで平行にスライドすることを可能とする。
図3は、図2の線III−IIIに沿う要部断面図である。自己保持型ソレノイド21は夫々、中空円筒状の磁気ヨーク214の内部に環状に2つの電磁コイル211,212と環状の永久磁石213を併設している。より詳細には、第1の電磁コイル211と第2の電磁コイル212の間に永久磁石213が配置された構成である。
そして、電磁コイル211,212と永久磁石213によって形成される中空の筒状空間にプランジャー215(可動鉄心)がスライド可能に配置されている。プランジャー215は、図3に示すように先端にシャフト216が連繋されており、シャフト216は開閉部材23に接続されている。
上記構成の自己保持型ソレノイド21を含む開閉機構20は、後述する制御機構3に電気的に接続されて開閉装置2を構成し、制御機構3により制御される。
たとえば、第1の電磁コイル211に通電を行なうことにより、プランジャー215が図3に示すようにX方向に前進して、図2及び図3に示すように開閉部材23が換気口Aを閉塞する第1の位置に移動する。そして、第1の電磁コイル211の通電を遮断した状態においても、永久磁石213、プランジャー215及び磁気ヨーク214により磁気回路が形成され、その磁力により、プランジャー215は第1の位置で保持される。
一方、第2の電磁コイル212に通電を行なうと、プランジャー215はY方向に後退して、図4及び図5に示すように開閉部材23が換気口Aを開放する第2の位置に移動する。そして、第2の電磁コイル212の通電を遮断した状態においても、永久磁石213、プランジャー215及び磁気ヨーク214により磁気回路が形成され、その磁力により、プランジャー215は第2の位置で保持される。
図6は、開閉装置2のブロック図である。図6に示すように、開閉装置2は、開閉機構20と制御機構3を具える。図6では、各換気口Aに配置される開閉機構20の複数をまとめて1の制御機構3によって制御する構成とすることができる。図示では、上側のベース部材16に形成された換気口Aの開閉機構20を1の制御機構3によって制御し、下側のベース部材16に形成された換気口Aの開閉機構20を1の制御機構3によって制御するようにしている。
図7は、電磁コイル211,212及び制御機構3の電気的構成を示す回路図の一実施形態を示している。図7では、制御機構3が制御する複数の自己保持型ソレノイド21のうち、一対の第1の電磁コイル211と第2の電磁コイル212のみを示し、残りの電磁コイル211,212は図示を省略しているが、残りの第1の電磁コイル211は、図示の第1の電磁コイル211と並列、残りの第2の電磁コイル212は図示の第2の電磁コイル212と並列に接続される。
制御機構3は、制御回路30を含んでいる。図7に示すように、制御回路30は、高電位側電源端子PVDDと、低電位側電源端子PVSSと、電磁リレー31と、タイマリレー32と、抵抗33と、ダイオード34と、ダイオード35と、蓄電手段となるキャパシタ36と、を有する。電磁リレー31は、常開(メイク)接点310と、常閉(ブレイク)接点311と、リレーコイル312とを有する。タイマリレー32は、遅延切断接点320及びリレーコイル321を有する。タイマリレー32の遅延時間(リレーコイル321に電流が流れてから遅延切断接点320が開くまでの時間)は、0.5秒に設定されている。
本実施形態では、停電等が発生していない通常時には、高電位側電源端子PVDDと低電位側電源端子PVSSの間には24Vの直流電圧が印加される。図7に示すように、制御回路30の高電位側電源端子PVDDと低電位側電源端子PVSSの間には、常開接点310、遅延切断接点320及び第1の電磁コイル211が直列に介挿されている。常開接点310の高電位側の端子N1と低電位側電源端子PVSSの間には、リレーコイル312が介挿されている。また、常開接点310の他方の端子N2と低電位側電源端子PVSSの間には、リレーコイル321が介挿されている。
常開接点310の端子N2には、ダイオード35のアノードが接続され、ダイオード35のカソードと低電位側電源端子PVSSの間には、抵抗33及びキャパシタ36が直列に介挿されている。抵抗33にはダイオード34が逆並列接続されており、ダイオード34のカソード及びダイオード35のカソードの共通接続点N3と低電位側電源端子PVSSの間には、常閉接点311と第2の電磁コイル212が直列に介挿されている。
以下、図8を参照し、制御回路30が実行する開閉機構20の制御の詳細について説明する。図8は、制御回路30の各部に流れる電流を示す図である。図8(a)では、給電開始直後における制御回路30の各部に流れる電流の経路を太線で示している。高電位側電源端子PVDDと低電位側電源端子PVSSの間に直流電圧24Vが印加されると、電磁リレー31のリレーコイル312に電流が流れる。このため、電磁リレー31の常開接点310が閉じ、常閉接点311が開く。これにより、常開接点310を介して、ダイオード35、遅延切断接点320及びリレーコイル321に電流が流れる。
常閉接点311が開いているため、ダイオード35に流れた電流は、抵抗33を介してキャパシタ36に流れる。なお、電流がキャパシタ36に流れる時、衝撃電流が発生するため、抵抗33を直列に接続して、キャパシタ36の充電衝撃電流を抑えるようにする。これにより、キャパシタ36が充電される。なお、ダイオード34には、逆バイアスがかかっているため、電流は流れない。
遅延切断接点320に流れた電流は、第1の電磁コイル211に流れる。このため、第1の電磁コイル211による吸引により、プランジャー215がX方向に前進する。この結果、シャフト216が開閉部材23を押し出して、図2及び図3に示すように換気口Aに当接する第1の位置まで前進する。そして、換気口Aは開閉部材23により閉塞され、かご10の内部は気密に維持される。
リレーコイル321に電流が流れてから所定時間、たとえば0.5秒経過すると、遅延切断接点320が開き、図8(b)に示すように、第1の電磁コイル211への電流の流入が停止する。第1の電磁コイル211への電流の流入が停止しても、永久磁石213、プランジャー215及び磁気ヨーク214により磁気回路が形成されるから、その磁力により、プランジャー215は第1の位置で保持され、換気口Aは開閉部材23によって閉じた状態で維持される。
キャパシタ36の充電が完了すると、図8(c)に示すように、ダイオード35の後段の経路に電流が流れなくなり、キャパシタ36への電流の流入が停止する。
このように、本実施形態によれば、第1の電磁コイル211に所定時間電流を流すことにより、プランジャー215は第1の位置に移動して、換気口Aを開閉部材23で閉じることができる。また、給電開始から所定時間経過後は、第1の電磁コイル211に常時電流を流さなくても、形成される磁気回路によってプランジャー215は第1の位置で保持されるから、開閉部材23による換気口Aの閉塞を維持することができる。従って、少ない消費電力で換気口Aを閉じ、且つ、その状態を維持することができる。
停電等により制御回路30への給電が停止すると、リレーコイル312への電流の流入が停止するため、常開接点310が開き、常閉接点311が閉じる。また、リレーコイル321への電流の流入も停止するため、遅延切断接点320は閉じる。常閉接点311が閉じているため、図8(d)にて太線で示す電流経路が形成され、キャパシタ36が放電を開始する。抵抗33がキャパシタ36の放電中に消耗するエネルギが多大になるのを防止するため、抵抗33の両端にダイオード34を並列に接続する。なお、ダイオード35には、逆バイアスがかかっているため、ダイオード35に電流は流れない。
その結果、キャパシタ36の放電電流が主にダイオード34により第2の電磁コイル212に流れ、第2の電磁コイル212による吸引により、プランジャー215がY方向に後退する。プランジャー215の後退により、シャフト216が開閉部材23を引っ張って、図4及び図5に示すように換気口Aが開く第2の位置まで後退する。そして、換気口Aが開くことで、かご10の気密状態が解除される。
なお、キャパシタ36の放電が完了すると、第2の電磁コイル212に電流が流れなくなるが、永久磁石213、プランジャー215及び磁気ヨーク214により磁気回路が形成されるから、その磁力により、プランジャー215は第2の位置で保持され、換気口Aは開いた状態で維持される。
このように、本実施形態によれば、キャパシタ36の充電電力を放電させることで、第2の電磁コイル212に所定時間電流が流れて、プランジャー215は第2の位置に移動する。その結果、開閉部材23は換気口Aを開く。また、放電完了後は第2の電磁コイル212に常時電流を流さなくても、形成される磁気回路によってプランジャー215は第2の位置で保持されるから、開閉部材23による換気口Aの開放を維持することができる。従って、少ない消費電力で換気口Aを開き、且つ、その状態を維持することができる。
その後、停電が終了し、直流電圧24Vの制御回路30への給電が再開すると、第1の電磁コイル211に電流が流れ、再び開閉部材23により換気口Aが閉塞されるから(図8(a))、以後かご10の内部の気密性も維持される(図8(b)及び図8(c))。
以上のように、本発明によれば、第1の電磁コイル211及び第2の電磁コイル212に常時電流を流すことなく、開閉部材23による換気口Aの閉塞又は開放を維持することができるため、エレベーター全体の消費電力が抑えられるとともに、上記各電磁コイル211,212が過度に発熱することもない。従って、エレベーターのかご10に設けられた換気口Aの自動開閉を少ない消費電力で実現することが可能となる。また、これら動作には保守員等の操作も不要である。
<第2実施形態>
上記実施形態では、1の開閉部材23を2の自己保持型ソレノイド21,21によって動作させる構成としているが、図9に示すように、1の開閉部材23に対して1の自己保持型ソレノイド21を配置する構成としても構わない。この場合、換気口A及び開閉部材23は、第1実施形態よりも小さく形成して、個々の自己保持型ソレノイド21の負荷を小さくすることが好適である。なお、換気口Aを小さくした分、換気口Aの数を第1実施形態よりも増やせばよい。
上記説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或いは範囲を限縮するように解すべきではない。また、本発明の各部構成は、上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
たとえば、上記実施形態では、自己保持型ソレノイド21は、永久磁石213のみによって第1の位置、第2の位置でプランジャー215を保持するようにしているが、プランジャー215を第2の位置に向けて付勢するコイルバネ等の付勢手段を配備することもできる。この場合、付勢手段の付勢力は、永久磁石213によるプランジャー215の保磁力よりも小さいものとすることで、万一、第2の電磁コイル212に給電を行なうキャパシタ36が十分に充電されていなくても、付勢手段の付勢力の補助を受けて、停電時に換気口Aを開くことができる。
また、上記各実施形態では、複数の第1の電磁コイル211、第2の電磁コイル212を1の制御回路30で制御しているが、第1の電磁コイル211、第2の電磁コイル212は夫々個々の制御回路で制御するようにしてもよい。
さらに、キャパシタ36は他の蓄電手段(例えば、鉛蓄電池)で代用してもよい。
加えて、上記実施形態では、制御回路30の高電位側電源電圧値を24Vとしているが、電磁コイル211,212の動作に支障を与えない範囲で、その値を変更してもよい。また、高電位側電源電圧値や開閉部材20に設けるソレノイドの個数等に応じて、制御回路30を構成する部品や回路構成は適宜変更可能であることは勿論である。
また、上記実施形態では、開閉機構20は、シャフト216を押し出すことで開閉部材23が換気口Aを閉塞し、シャフト216を引き戻すことで開閉部材23が換気口Aを開放しているが、開閉部材23は、シャフト216側に換気口Aが位置するように配置し、シャフト216を引き戻すことで開閉部材23が換気口Aを閉塞し、シャフト216を押し出すことで開閉部材23が換気口Aを開放するようにしても構わない。
また、換気口Aは、ベース部材16に形成するのではなく、側面パネル12、シーリングプレート13、プラットフォーム14等に設けてよいことは勿論である。
さらに、換気口Aをベース部材16に形成する場合であっても、ベース部材16を周面内向きに開口するよう配置し、内側に開閉機構20を取り付けても構わない。
1 かご
16 ベース部材
2 開閉装置
20 開閉機構
21 自己保持型ソレノイド
211 第1の電磁コイル
212 第2の電磁コイル
213 永久磁石
214 電磁ヨーク
215 プランジャー
216 シャフト
23 開閉部材
30 制御回路
36 キャパシタ(蓄電手段)
A 換気口

Claims (5)

  1. かごに設けられた換気口を開閉部材により開閉する開閉装置を具えたエレベーターであって、
    前記開閉装置は、開閉機構と前記開閉機構を制御する制御機構を具え、
    前記開閉機構は、
    前記開閉部材に接続されるシャフトと、
    中空円筒状の磁気ヨークの内側に軸方向に沿って併設された第1の電磁コイル及び第2の電磁コイルと、前記第1の電磁コイルと前記第2の電磁コイルとの間に配設された永久磁石と、前記磁気ヨークの軸心に沿って移動可能であり前記シャフトに連繋されたプランジャーと、を具え、前記第1の電磁コイルへの通電時に前記開閉部材が前記換気口を閉塞する第1の位置に前記プランジャーを移動させ、前記第2の電磁コイルへの通電時に前記開閉部材が前記換気口を開放する第2の位置に前記プランジャーを移動させ、前記第1の電磁コイル及び前記第2の電磁コイルへの非通電時に、前記永久磁石によって、前記プランジャーを前記第1の位置又は前記第2の位置で保持する、自己保持型ソレノイドと、
    を有し、
    前記制御機構は、
    電源からの給電開始を契機として充電する蓄電手段と、
    前記第1の電磁コイルに所定時間電流を流し、前記電源からの給電停止を契機として、前記蓄電手段から前記第2の電磁コイルに電流を供給する制御回路と、
    を具え、
    前記自己保持型ソレノイドは、前記プランジャーを前記第2の位置に向けて付勢する付勢手段を具える、
    ことを特徴とするエレベーター。
  2. かごに設けられた換気口を開閉部材により開閉する開閉装置を具えたエレベーターであって、
    前記開閉装置は、開閉機構と前記開閉機構を制御する制御機構を具え、
    前記開閉機構は、
    前記開閉部材に接続されるシャフトと、
    中空円筒状の磁気ヨークの内側に軸方向に沿って併設された第1の電磁コイル及び第2の電磁コイルと、前記第1の電磁コイルと前記第2の電磁コイルとの間に配設された永久磁石と、前記磁気ヨークの軸心に沿って移動可能であり前記シャフトに連繋されたプランジャーと、を具え、前記第1の電磁コイルへの通電時に前記開閉部材が前記換気口を閉塞する第1の位置に前記プランジャーを移動させ、前記第2の電磁コイルへの通電時に前記開閉部材が前記換気口を開放する第2の位置に前記プランジャーを移動させ、前記第1の電磁コイル及び前記第2の電磁コイルへの非通電時に、前記永久磁石によって、前記プランジャーを前記第1の位置又は前記第2の位置で保持する、自己保持型ソレノイドと、
    を有し、
    前記制御機構は、
    電源からの給電開始を契機として充電する蓄電手段と、
    前記第1の電磁コイルに所定時間電流を流し、前記電源からの給電停止を契機として、前記蓄電手段から前記第2の電磁コイルに電流を供給する制御回路と、
    を具え、
    前記制御回路は、
    第1のリレーコイル、常閉接点及び常開接点を有する電磁リレーと、
    第2のリレーコイル、及び当該第2のリレーコイルに電流が流れてから所定時間経過後に開く遅延切断接点を有するタイマリレーと、
    ダイオードと、を有し、
    前記電源の高電位側電源端子と低電位側電源端子との間に、前記常開接点と前記遅延切断接点と前記第1の電磁コイルが直列に介挿され、
    前記常開接点の高電位側の端子と前記低電位電源端子との間に、前記第1のリレーコイルが介挿され、
    前記常開接点の他方の端子と前記低電位電源端子との間に、前記第2のリレーコイルが介挿されているとともに、前記ダイオードのアノードが接続され、
    前記ダイオードのカソードと前記低電位電源端子との間に、前記蓄電手段が介挿されているとともに、前記常閉接点と前記第2の電磁コイルが直列に介挿されている、
    ことを特徴とするエレベーター。
  3. 前記自己保持型ソレノイドは、前記プランジャーを前記第2の位置に向けて付勢する付勢手段を具える、
    請求項に記載のエレベーター。
  4. 前記換気口は、前記かごの側面パネルとプラットフォーム及び/又はシーリングプレートの間に配設されるベース部材に形成される、
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載のエレベーター。
  5. 前記開閉機構は、
    複数の前記自己保持型ソレノイドを有し、前記複数の自己保持型ソレノイドの前記各シャフトが、1の前記開閉部材に接続されている、
    請求項1乃至請求項の何れかに記載のエレベーター。
JP2016042515A 2016-02-25 2016-03-04 開閉装置を具えるエレベーター Active JP6597412B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201610104386.X 2016-02-25
CN201610104386.XA CN107117518B (zh) 2016-02-25 2016-02-25 具备开闭装置的电梯

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017149575A JP2017149575A (ja) 2017-08-31
JP6597412B2 true JP6597412B2 (ja) 2019-10-30

Family

ID=59717714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016042515A Active JP6597412B2 (ja) 2016-02-25 2016-03-04 開閉装置を具えるエレベーター

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6597412B2 (ja)
CN (1) CN107117518B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110228744B (zh) * 2018-03-06 2021-10-19 富士达株式会社 气压控制模式的设定方法以及具备气压调整装置的电梯

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5923371Y2 (ja) * 1979-12-28 1984-07-12 神谷電子工業株式会社 直流ソレノイド
JPS63235282A (ja) * 1987-03-25 1988-09-30 株式会社東芝 暖房装置付きエレベ−タ
JP2742792B2 (ja) * 1988-06-28 1998-04-22 清原 まさ子 電磁制御装置
US6574346B1 (en) * 1999-04-26 2003-06-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Bass reproduction speaker apparatus
JP4871982B2 (ja) * 2009-09-11 2012-02-08 株式会社日立製作所 エレベータ換気装置
JP2011079604A (ja) * 2009-10-05 2011-04-21 Mitsubishi Electric Corp エレベータ装置
CN102556779A (zh) * 2010-12-16 2012-07-11 重庆艾尤旺科技有限公司 一种电梯轿厢节能运行控制系统

Also Published As

Publication number Publication date
CN107117518A (zh) 2017-09-01
CN107117518B (zh) 2020-03-03
JP2017149575A (ja) 2017-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102020170B (zh) 电梯通风装置
JP6489007B2 (ja) 換気口を具えるエレベーター
US20190186181A1 (en) Energy efficient and power versatile electro-permanent magnet system for use in a door holder unit
JP6597412B2 (ja) 開閉装置を具えるエレベーター
US7823699B2 (en) Electromagnetically operated elevator door lock
KR101856420B1 (ko) 반발 부상 및 진공상태를 이용한 고속열차 운행 시스템
JP5829185B2 (ja) エレベータ
JP2011105420A (ja) エレベータの戸開走行検出装置
CA2481465C (en) Sealing device with magnetically movable door seal for a closable door leaf of an elevator installation
JP6611692B2 (ja) 乗場扉装置
JP2014237531A (ja) エレベーター制御装置及びエレベーター制御方法
JP6927341B1 (ja) 非常用換気口を具えるエレベータ
JP2012153513A (ja) イオン発生装置付きエレベーター
JPH05278971A (ja) エレベーターの乗かご内空調装置
KR100852065B1 (ko) 슬라이딩 도어의 안전 폴 장치
CN201933889U (zh) 旁开轿门锁
CN211201539U (zh) 车辆及其车窗控制装置
JP6874881B1 (ja) 非常時換気装置を具えるエレベーター
JP2019006584A (ja) 開閉装置を具えるエレベーター
KR101754972B1 (ko) 동작소음을 줄여주는 엘리베이터 안전회로
JP4245393B2 (ja) エレベータの防災装置
US1695469A (en) Interlock for elevators
US508680A (en) Electric elevator
JPH05139664A (ja) エレベータの香り発生装置
JP2866235B2 (ja) 車椅子用エレベータの戸の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190916

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6597412

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250