JP6596998B2 - 光学装置及び光照射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学装置及び光照射装置に関する。
近年、各種光学機器、レーザプロジェクタ、レーザ加工機用光源等の高出力レーザの研究が盛んである。このような高出力レーザでは、例えば、面発光レーザアレイの光を集光して高出力化を達成している。
面発光レーザは、基板に垂直な方向に光が出射すること、集積化が容易で、かつ検査が容易である特徴から、高出力レーザの光源として適している。例えば、光源である面発光レーザアレイの光出射方向にレンズアレイからなるコリメータレンズを配置し、更に集光用レンズを配置した光学装置を実現することができる。
このような光学装置では、面発光レーザ毎にコリメートしなければならないため、コリメータレンズは面発光レーザに接近した位置に設置される。又、面発光レーザアレイとレンズアレイとの間には、高精度な位置合わせが要求され、例えば、面発光レーザアレイに設けた窪みに、レンズアレイのレンズ形成面と反対の面に設けた突起を嵌合させて位置合わせする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記の技術は、高精度な位置合わせの方法としては検討の余地があり、この方法で光学部材同士が高精度で位置合わせされた光学装置を実現することは困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、光学部材同士が高精度で位置合わせされた光学装置を提供することを課題とする。
本光学装置は、複数の第1の光学素子を有する第1の光学部材と、前記第1の光学部材と接合された、複数の第2の光学素子を有する第2の光学部材と、を有し、前記第1の光学部材は、前記第1の光学素子の少なくとも一部により構成された第1の部を備え、前記第2の光学部材は、前記第1の部と対向する面に、複数の前記第2の光学素子により構成された第2の部を備え、前記第1の光学素子は発光素子であり、前記第2の光学素子は前記発光素子から出射された光が入射するレンズであり、前記第1の部と前記第2の部とが介在部材を介して嵌合し、前記介在部材は、前記第1の凹部の内側と接する曲面と、前記第2の凹部の内側と接する曲面とを備えていることを要件とする。
開示の技術によれば、光学部材同士が高精度で位置合わせされた光学装置を提供できる。
第1の実施の形態に係る光学装置を例示する図である。 光学装置を構成する面発光レーザアレイを例示する図である。 光学装置を構成するレンズアレイを例示する図である。 各面発光レーザと各レンズとの位置関係を例示する図である。 図1の領域1eの拡大図である。 領域1e中の嵌合構造のみを示した拡大図である。 従来の光学装置の問題点を説明する図(その1)である。 従来の光学装置の問題点を説明する図(その2)である。 第2の実施の形態に係る嵌合構造が設けられる領域の拡大平面図である。 第3の実施の形態に係る光学装置を例示する図である。 第4の実施の形態に係る光学装置を例示する図である。 第5の実施の形態に係る光学装置を例示する図である。 第6の実施の形態に係るレーザ加工機の主要部分を例示する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
本実施の形態に係る光学装置は、複数の第1の光学素子を有する第1の光学部材と、複数の第2の光学素子を有する第2の光学部材とを、所定の嵌合構造により嵌合するものである。ここで、所定の嵌合構造とは、第1の光学素子の一部をなす第1の嵌合部と、複数の第2の光学素子により構成された第2の嵌合部とが、球体を介して嵌合する構造である。
以下の各実施の形態では、複数の第1の光学素子を有する第1の光学部材が複数の面発光レーザを有する面発光レーザアレイであり、複数の第2の光学素子を有する第2の光学部材が複数の凸状のレンズを有するレンズアレイである場合を例にして説明する。しかし、上記の形態を満たす嵌合構造を備えていれば、第1の光学素子や第1の光学部材、第2の光学素子や第2の光学部材は如何なるものでも構わない。
例えば、複数の第2の光学素子を有する第2の光学部材が複数の面発光レーザを有する面発光レーザアレイであり、複数の第1の光学素子を有する第1の光学部材が面発光レーザと対向する面に複数の凸状のレンズを有するレンズアレイであってもよい。或いは、その他の構成であってもよい。
〈第1の実施の形態〉
[光学装置の全体構成]
図1は第1の実施の形態に係る光学装置を例示する図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿う断面図である。図2は、光学装置を構成する面発光レーザアレイを例示する図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)のB−B線に沿う断面図である。図3は、光学装置を構成するレンズアレイを例示する図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は図3(a)のC−C線に沿う断面図である。図4は、各面発光レーザと各レンズとの位置関係を例示する図であり、図4(a)は平面図、図4(b)は図4(a)のD−D線に沿う断面図である。
図1に示すように、光学装置1は、面発光レーザアレイ10と、レンズアレイ20と、固定材30とを有する。光学装置1において、面発光レーザアレイ10とレンズアレイ20とは、3箇所の領域1eに設けられた嵌合構造により位置合わせされ、固定材30を介して接合されている。固定材30は、例えば、面発光レーザアレイ10とレンズアレイ20との対向する面間の4隅に配置することができる。なお、領域1eに設けられた嵌合構造については後述する。
図1及び図2に示すように、面発光レーザアレイ10は、発光領域10eを有しており、発光領域10eには、例えば平面形状(出射面の法線方向から視た形状)が数10μm角程度である複数の面発光レーザ11が2次元に規則的に配列されている。複数の面発光レーザ11は、例えば、六方細密格子状に配置することができる。面発光レーザ11は、例えば、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)である。
面発光レーザ11は、レンズアレイ20側に突起するメサ構造であり、レンズアレイ20側に開口する凹部112を有している。面発光レーザ11は、半導体層と、半導体層より上に積層されて面発光レーザ11のレンズアレイ20と対向する面の周辺部に形成された金属層とを含んでおり、この金属層により凹部112の枠状の側壁が形成されている。凹部112の底面が各面発光レーザ11の出射面となり、出射面から略垂直方向にレーザ光が出射される。
図1及び図3に示すように、レンズアレイ20は、コリメート領域20eを有しており、コリメート領域20eには複数の凸状のレンズ21が2次元に規則的に配列されている。複数のレンズ21は、例えば、六方細密格子状に配置することができる。
図4に示すように、各面発光レーザ11と各レンズ21とは、夫々の光学中心が一致するように位置合わせされている(図4(b)の一点鎖線)。そのため、各面発光レーザ11から出射されたレーザ光L(拡散光)は、対応する位置に配置されたレンズ21に入射してコリメートされレーザ光L(平行光)となる。
[嵌合構造]
図1、図5、及び図6を参照しながら、本実施の形態に係る嵌合構造について説明する。図5は、図1の領域1eの拡大図である。又、図6は、領域1e中の嵌合構造のみを示した拡大図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は図6(a)のE−E線に沿う断面図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る嵌合構造は、例えば、発光領域10e内の外周側に略等間隔で配置された3つの領域1eに設けることができる。
図5及び図6に示すように、本実施の形態に係る嵌合構造では、面発光レーザ11の凹部112上に介在部材である球体40が設置されている。球体40は、凹部112に位置決め良く設置できるため、面発光レーザ11の発光中心と球体40の中心とは一致している(図6(b)の一点鎖線)。
ここで、球体40が設置される面発光レーザ11は、嵌合部となる部分であって発光する必要はない。そのため、球体40が設置される面発光レーザ11は、発光部となる面発光レーザ11と完全に同じ構造としなくても構わないが、発光部形成プロセスで同時に形成することが可能であるため、便宜上、『面発光レーザ』と称する。
ところで、従来技術では、面発光レーザの発光部と位置合わせ用の窪みとは別プロセスで形成される。そのため、面発光レーザの発光部と位置合わせ用の窪みとの位置精度が十分に確保できず、高精度な位置合わせを行うことが困難である。
これに対して、本実施の形態では、面発光レーザ11の凹部112が位置合わせに用いる嵌合部となるので、嵌合部となる面発光レーザ11を、発光部となる面発光レーザ11と同一プロセスで形成することが容易である。嵌合部となる面発光レーザ11と発光部となる面発光レーザ11とを同一プロセスで形成した場合、異なるプロセスで形成した場合と比べて両者の位置精度を向上することができる。
嵌合部となる面発光レーザ11と、発光部となる面発光レーザ11とは、例えば、積層した半導体層をエッチングしてメサ構造を形成し、メサ構造上の所定部に蒸着等により電極となる金属層を形成するプロセスにより作製できる。
但し、嵌合部となる面発光レーザ11を、発光部となる面発光レーザ11と十分な位置精度で形成可能であれば、両者を同一プロセスで形成することは必須ではない。
本実施の形態に係る嵌合構造では、レンズアレイ20を構成するレンズ21のうち、3つのレンズ21の配置を変えている。具体的には、3つのレンズ21で構成された隙間からなる凹部212の中心が嵌合部となる面発光レーザ11の凹部112の中心と一致したときに、各面発光レーザ11と各レンズ21の夫々の光学中心が一致するように、3つの凸状のレンズ21を配置している。
そして、レンズアレイ20は、球体40上に設置され、凹部212を構成する3つのレンズ21の表面で球体40と接触する位置で位置合わせされている。このように、球体40が凹部212を構成する3つの凸状のレンズ21の表面と接し、3点の接触点401で支えられるので、レンズアレイ20を安定して位置合わせできる。
ここで、球体40と接する3つのレンズ21は、嵌合部となる部分であってレンズとして機能する必要はない。そのため、球体40と接する3つのレンズ21は、レンズとして機能するレンズ21と完全に同じ形状としなくても構わない。
ところで、従来技術では、レンズアレイのレンズの形成される面とは反対面に、位置合わせに用いる突起が形成されている。この場合、突起とレンズとを正確に位置決めするために、両面の加工位置を高精度に合わせる必要があるが、その精度には限界があった。又、製造コストが大きくなってしまうという課題もあった。
これに対して、本実施の形態では、レンズアレイ20のレンズ21の形成される面と同一面に、位置合わせに用いる嵌合部となる3つのレンズ21を形成している。そのため、従来技術と比較して高精度の位置合わせを容易に行うことができ、製造コストを抑制することもできる。
なお、嵌合部となる3つのレンズ21は、嵌合部ではないレンズ21と同一プロセスで形成することが好ましく、この場合、異なるプロセスで形成した場合と比べて両者の位置精度を向上することができる。嵌合部となるレンズ21と、嵌合部ではないレンズ21とは、例えば、金型を用いた成型加工や、レーザ等を用いた研削加工により作製できる。或いは、フォトリソグラフィの技術を用いて作製できる。
このように、本実施の形態では、面発光レーザ11の有する凹部112(第1の嵌合部)と、複数のレンズ21により構成された凹部212(第2の嵌合部)との間に介在部材である球体40を配置した嵌合構造を3箇所の領域1e内に1つずつ設けている。
これにより、面発光レーザ11に形成された凹部112を位置決め基準に使用できると共に、球体40に対し3つのレンズ21が接触するので、各面発光レーザ11と各レンズ21とを、精度良く位置合わせすることが可能となる。但し、凹部112と凹部212との間に配置される介在部材は、各面発光レーザ11と各レンズ21とを精度良く位置合わせすることが可能であれば、球体以外の形状であってもよい。
又、嵌合部となる面発光レーザ11が発光部となる面発光レーザ11と同一プロセスで形成されるか、或いは、嵌合部となる凹部212を構成する3つのレンズ21が嵌合部ではないレンズ21と同一プロセスで形成されることが好ましい。この場合、各面発光レーザ11と各レンズ21とを、更に精度良く位置合わせすることが可能となる。
又、嵌合部となる面発光レーザ11が発光部となる面発光レーザ11と同一プロセスで形成され、かつ、嵌合部となる凹部212を構成する3つのレンズ21が嵌合部ではないレンズ21と同一プロセスで形成されることが特に好ましい。この場合、各面発光レーザ11と各レンズ21とを、特に精度良く位置合わせすることが可能となる。
面発光レーザアレイ10上にレンズアレイ20を位置合わせするには、まず、面発光レーザアレイ10の所定位置(図1参照)に、未硬化の固定材30を配置する。次に、3箇所の領域1e(図1参照)内の嵌合部となる凹部112上に夫々球体40を配置する。そして、嵌合部となるレンズアレイ20の3箇所の凹部212の中心付近を各球体40上に配置する。
このとき、レンズアレイ20は、凹部212を構成する3つのレンズ21の表面で球体40と接触する位置で位置合わせされる。この状態で、固定材30を硬化させることにより、面発光レーザアレイ10とレンズアレイ20とが精度よく位置合わせされた状態で固定される。
なお、嵌合構造は3箇所なので、3箇所に配置された凹部212を構成する3つのレンズ21の表面と球体40とが確実に接触するためには、球体40は金属やセラミックス等の剛体ではなく、樹脂等の多少変形する材料であることが望ましい。球体40の材料としては、例えば、ナイロン(登録商標)等を用いることができる。球体40の材料として、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアセタール、アクリル、エポキシ、フッ素樹脂等を用いても構わない。
又、固定材30は柔らかいもので応力吸収できるものでよく、レンズ21と球体40と面発光レーザ11との接触が維持できるよう、多少硬化収縮するタイプであることが望ましい。固定材30の材料としては、例えば、弾性エポキシ樹脂を用いることができる。固定材30の材料として、シリコン変性エポキシ樹脂、シリコン系樹脂、紫外線硬化樹脂等を用いても構わない。
ところで、従来の光学装置では、所定の嵌合構造を有していなく、図7に示すように、固定材30のみにより、面発光レーザアレイ10とレンズアレイ20とを固定する場合があった。前述のように、面発光レーザアレイ10とレンズアレイ20との間には、高精度な位置合わせが要求されるため、図7の構造の場合には、固定材30として、はんだ等の比較的固い材料を用いる必要があった。
そのため、図7に示すように、固定材30で固定するため固定時の温度から常温に戻る際に、面発光レーザアレイ10とレンズアレイ20との熱膨張率の違いから、レンズアレイ20が撓み、固定材30の部分に応力が発生する。
なお、図7中の矢印の長さは、熱による収縮の大きさを示している。例えば、面発光レーザアレイ10がGaAs基板からなり、レンズアレイ20が石英基板からなる場合には、図7の矢印に示すように、面発光レーザアレイ10の方が、収縮が大きくなる。
応力は常にかかっているため、接合時に常温に戻したときや経時的に固定材30やその近傍でヒビ割れや破壊が起きるおそれがある。図8にはそのモードを示している。図8(a)は面発光レーザアレイ10にヒビ割れ91が入った様子、図8(b)はレンズアレイ20にヒビ割れ92が入った様子、図8(c)は固定材30にヒビ割れ93が入った様子を表わしている。
固定材30として、応力を緩和できる柔らかい材料を使用すればヒビ割れや破壊を防ぐことができるが、柔らかい材料は変形して動きやすいため、所定の嵌合構造を有しない従来の構造では、そのまま材料を変えるだけでは高精度な位置合わせができない。
これに対して、本実施の形態では、凹部112と凹部212との間に球体40を配置した嵌合構造を3箇所の領域1e内に設けることで、各面発光レーザ11と各レンズ21とを精度良く位置合わせすることを可能としている。そのため、固定材30は位置合わせには寄与しないので、固定材30として、はんだ等の比較的固い材料を用いる必要がない。すなわち、固定材30として、応力を緩和できる柔らかい材料を使用可能となり、面発光レーザアレイ10とレンズアレイ20との熱膨張率の違いに起因する固定材30やその近傍におけるヒビ割れ等の発生を防止できる。
〈第2の実施の形態〉
第2の実施の形態では、第1の実施の形態の変形例を示す。なお、第2の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図9は、第2の実施の形態に係る嵌合構造が設けられる領域の拡大平面図である。図9に示すように、第2の実施の形態に係る嵌合構造では、レンズアレイ20を構成するレンズ21の配置は変えずに、面発光レーザアレイ10を構成する面発光レーザ11の一部の配置を変えている。
具体的には、規則正しく配列されているレンズ21のうち所定の3つの凸状のレンズ21の隙間により凹部212を構成する。そして、凹部212の中心が嵌合部となる面発光レーザ11の凹部112の中心と一致したときに、各面発光レーザ11と各レンズ21の夫々の光学中心が一致するように(図4参照)、嵌合部となる面発光レーザ11を配置している。
そして、第1の実施の形態と同様に、レンズアレイ20は、球体40上に設置され、凹部212を構成する3つのレンズ21の表面で球体40と接触する位置で位置合わせされている。このように、球体40が凹部212を構成する3つの凸状のレンズ21の表面と接し、3点の接触点401で支えられるので、レンズアレイ20を安定して位置合わせできる。
このように、凹部112と凹部212との間に球体40を配置した嵌合構造を実現する場合に、レンズアレイ20を構成するレンズ21の配置は変えずに、面発光レーザアレイ10を構成する面発光レーザ11の一部の配置を変えてもよい。この場合も、第1の実施の形態のように、面発光レーザアレイ10を構成する面発光レーザ11の配置は変えずに、レンズアレイ20を構成するレンズ21の一部の配置を変えた場合と同様の効果を奏する。
〈第3の実施の形態〉
第3の実施の形態では、第1の実施の形態とは異なる嵌合構造の例を示す。なお、第3の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図10は第3の実施の形態に係る光学装置を例示する図であり、図10(a)は平面図、図10(b)は嵌合構造が設けられる領域の拡大平面図である。図10に示すように、光学装置2では、嵌合構造が配置される領域2eが、発光領域10e及びコリメート領域20eの外側に略等間隔で3箇所設けられている点が、光学装置1(図1(a)等参照)と相違する。嵌合構造自体は、光学装置1の嵌合構造(図6等参照)と同一である。
このように、嵌合構造が配置される領域2eを、発光領域10e及びコリメート領域20eの外側に設けることで、発光領域10e内の面発光レーザ11やコリメート領域20e内のレンズ21の規則正しい配列を乱すことがない。その結果、本来の発光量を減らすことなく、精度の良い位置合わせが可能となる。
〈第4の実施の形態〉
第4の実施の形態では、第1の実施の形態とは異なる嵌合構造の他の例を示す。なお、第4の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図11は第4の実施の形態に係る光学装置を例示する図であり、図11(a)は平面図、図11(b)は嵌合構造が設けられる領域の拡大平面図である。図11に示すように、光学装置3では、嵌合構造が配置される領域3e及び3fが設けられている。
領域3e及び3fは、例えば、領域3eと領域3fとを結ぶ線が発光領域10e及びコリメート領域20eの略中心を通るように、発光領域10e及びコリメート領域20eの外側に互いに対向して設けることができる。領域3e及び3fは、隣接する固定材30の中央付近に配置することが好ましい。
領域3eに配置される嵌合構造は、光学装置1の嵌合構造(図6等参照)と同一である。一方、領域3fに配置される嵌合構造は、光学装置1の嵌合構造(図6等参照)とは異なる新たな嵌合構造である。図11(b)に示すように、領域3fに配置される嵌合構造では、面発光レーザ11の凹部112上に介在部材である球体41を設け、レンズアレイ20側にシリンドリカルレンズ22を設けている。球体41の形状は、球体40と同様とすることができる。
球体41とシリンドリカルレンズ22とは、2つのシリンドリカルレンズ22で構成された細長状の隙間からなる凹部222の中心線と球体41の中心とが一致するように、2点の接触点411で接触している。又、凹部222の中心線は、面発光レーザ11の凹部112の中心と一致している。なお、図11(b)のF−F線に沿う断面は、図6(b)と同様である。ここで、球体41と接する2つのシリンドリカルレンズ22は、嵌合部となる部分であってレンズとして機能する必要はない。
このように、球体41が凹部222を構成する2つのシリンドリカルレンズ22の表面と接し、2点の接触点411で支えられるので、レンズアレイ20を安定して位置合わせできる。但し、凹部112と凹部222との間に配置される介在部材は、各面発光レーザ11と各レンズ21とを精度良く位置合わせすることが可能であれば、球体以外の形状であってもよい。なお、固定は、光学装置1と同様に固定材30で行う。
なお、領域3eの嵌合構造では、凹部212を構成する3つのレンズ21の表面と球体40とが確実に接触するためには、球体40は金属やセラミックス等の剛体ではなく、樹脂等の多少変形する材料であることが望ましい。球体40の具体的な材料は、既に例示した通りである。
これに対して、領域3fの嵌合構造では、凹部222を構成する2つのシリンドリカルレンズ22の表面と球体41とが確実に接触できるので、球体41は金属やセラミックス等の剛体で、変形しない材料であることが望ましい。球体41の材料としては、例えば、ジルコニアを用いることができる。球体41の材料として、石英、ソーダガラス、光学ガラス(BK7)、アルミナ、窒化珪素、炭化珪素、鋼、銅、黄銅、アルミニウム、チタン等を用いても構わない。
〈第5の実施の形態〉
第5の実施の形態では、第4の実施の形態の変形例を示す。なお、第5の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図12は第5の実施の形態に係る光学装置を例示する図であり、図12(a)は平面図、図12(b)は図12(a)の領域4gの部分拡大断面図である。図12に示すように、光学装置4では、嵌合構造が配置される領域4e及び4fが設けられている。
領域4e及び4fは、例えば、領域4eと領域4fとを結ぶ線が発光領域10e及びコリメート領域20eの略中心を通るように、発光領域10e及びコリメート領域20eの外側に互いに対向して設けることができる。領域4e及び4fは、隣接する固定材30の中央付近に配置することが好ましい。
領域4eに配置される嵌合構造は光学装置3の領域3eに配置される嵌合構造と同一であり、領域4fに配置される嵌合構造は光学装置3の領域3fに配置される嵌合構造と同一である。
又、2箇所の領域4gが設けられている。2箇所の領域4gは、例えば、2箇所の領域4gを結ぶ線が発光領域10e及びコリメート領域20eの略中心を通り、かつ領域4eと領域4fとを結ぶ線と略直交するように、発光領域10e及びコリメート領域20eの外側に互いに対向して設けることができる。領域4gは、隣接する固定材30の中央付近に配置することが好ましい。
但し、2箇所の領域4gには嵌合構造は配置されず、図12(b)に示すように、スペーサとなる球体42が配置されている。球体42は球体40及び41よりも直径が僅かに大きく、面発光レーザアレイ10の面発光レーザ11が形成されていない領域と、レンズアレイ20のレンズ21が形成されていない領域と、2点の接触点421で接触している。
面発光レーザアレイ10の面発光レーザ11が形成されていない領域の表面と、レンズアレイ20のレンズ21が形成されていない領域の表面とが確実に接触するためには、球体42は球体40と同様に、樹脂等の多少変形する材料であることが望ましい。
このように、2箇所の領域4gにスペーサとなる球体42を配置することにより、レンズアレイ20の姿勢(出射方向に対する傾き)を安定させることができる。但し、第2の介在部材である球体42は、レンズアレイ20の姿勢を安定させることが可能であれば、介在部材である球体40及び41と同様に、球体以外の形状であってもよい。この場合、第2の介在部材の高さが介在部材の高さよりも高ければよい。
〈第6の実施の形態〉
第6の実施の形態では、発光素子として面発光レーザを備えた光学装置を用いたレーザ加工機の例を示す。なお、第6の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図13は、第6の実施の形態に係るレーザ加工機の主要部分を例示する図である。図13に示すように、レーザ加工機300は、大略すると、光源310と、光学系320と、テーブル330と、テーブル駆動装置340と、操作パネル350と、制御装置360とを有する。テーブル330上には、加工する対象物Pが載置される。
光源310は、例えば、光学装置1、2、3、4の何れかを含む構成とすることができ、制御装置360の指示に基づいてレーザ光Lを射出する。この場合、面発光レーザアレイ10が射出するレーザ光がレンズアレイ20によりコリメートされて光源310からレーザ光Lとして射出される。
光学系320は、光源310から射出されたレーザ光Lの光路上に配置され、対象物Pに光を導光する。光学系320により、レーザ光Lは、テーブル330上に載置された対象物Pの表面近傍で集光される。テーブル駆動装置340は、制御装置360の指示に基づいて、テーブル330をX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向に移動させることができる。
操作パネル350は、作業者が各種設定を行うための複数のキー、及び各種情報を表示するための表示器を有している。制御装置360は、操作パネル350からの各種設定情報に基づいて、光源310及びテーブル駆動装置340を制御することができる。
レーザ加工機300は、光源310として光学装置1等を備えている。光学装置1では、面発光レーザアレイ10とレンズアレイ20とが所定の嵌合構造により高精度で位置合わせされている。そのため、面発光レーザアレイ10が射出するレーザ光はレンズアレイ20に確実に入射して集光され、光学装置1は高出力である。その結果、レーザ加工機300は、加工処理(例えば、切断)を効率的に行うことができる。なお、レーザ加工機300は、複数の光源310を有してもよい。
以上、好ましい実施の形態について詳説したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上記の各実施の形態では、固定材30を4箇所に配置する例を示したが、固定材30は3箇所に配置してもよいし、5箇所以上に配置してもよい。
又、光学装置1等は、レーザ加工機以外のレーザ光を利用する光照射装置にも適用可能である。このような光照射装置としては、例えば、内燃機関内に集光するレーザ点火装置や、加熱対象物に集光するレーザアニール装置、スクリーン等に画像を表示する表示装置等を挙げることができる。
1、2、3、4 光学装置
1e、2e、3e、3f、4e、4f、4g 領域
10 面発光レーザアレイ
10e 発光領域
11 面発光レーザ
20 レンズアレイ
20e コリメート領域
21 レンズ
30 固定材
40、41、42 球体
112、212、222 凹部
300 レーザ加工機
310 光源
320 光学系
330 テーブル
340 テーブル駆動装置
350 操作パネル
360 制御装置
401、411、421 接触点
特開2004−286835号公報

Claims (9)

  1. 複数の第1の光学素子を有する第1の光学部材と、
    前記第1の光学部材と接合された、複数の第2の光学素子を有する第2の光学部材と、を有し、
    前記第1の光学部材は、前記第1の光学素子の少なくとも一部により構成された第1の部を備え、
    前記第2の光学部材は、前記第1の部と対向する面に、複数の前記第2の光学素子により構成された第2の部を備え、
    前記第1の光学素子は発光素子であり、前記第2の光学素子は前記発光素子から出射された光が入射するレンズであり、
    前記第1の部と前記第2の部とが介在部材を介して嵌合し
    前記介在部材は、前記第1の凹部の内側と接する曲面と、前記第2の凹部の内側と接する曲面とを備えている、光学装置。
  2. 前記複数の第1の光学素子を有する第1の光学部材は、複数の面発光レーザを有する面発光レーザアレイであり、
    前記複数の第2の光学素子を有する第2の光学部材は、前記面発光レーザと対向する面に、複数の凸状のレンズを有するレンズアレイである、請求項に記載の光学装置。
  3. 前記面発光レーザは、半導体層と、前記半導体層より上に積層され、前記面発光レーザの前記レンズアレイと対向する面の周辺部に形成された金属層と、を含み、
    前記第1の部は、前記金属層により形成されている、請求項に記載の光学装置。
  4. 前記第2の部は、3つの凸状のレンズにより構成された凹部を含み、
    前記3つの凸状のレンズが夫々前記介在部材と接触している、請求項1乃至の何れか一項に記載の光学装置。
  5. 前記第2の部は、2つのシリンドリカルレンズにより構成された凹部を含み、
    前記2つのシリンドリカルレンズが夫々前記介在部材と接触している、請求項1乃至の何れか一項に記載の光学装置。
  6. 前記第1の光学素子が面発光レーザアレイであり、
    前記第1の部は、前記面発光レーザアレイの発光領域の外側に配置されている、請求項1乃至の何れか一項に記載の光学装置。
  7. 前記第1の光学部材と前記第2の光学部材の互いに対向する面に接する第2の介在部材が配置されている、請求項1乃至の何れか一項に記載の光学装置。
  8. 前記第2の介在部材の高さは前記介在部材の高さよりも高い、請求項に記載の光学装置。
  9. 請求項1乃至の何れか一項に記載の光学装置を含み、前記第1の光学素子を含む光源と、
    前記光源から射出された光の光路上に配置され、対象物に光を導光する光学系と、を含む光照射装置。
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