JP6596228B2 - 心臓カテーテル検査装置及び心臓カテーテル検査装置の作動方法 - Google Patents

心臓カテーテル検査装置及び心臓カテーテル検査装置の作動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6596228B2
JP6596228B2 JP2015092202A JP2015092202A JP6596228B2 JP 6596228 B2 JP6596228 B2 JP 6596228B2 JP 2015092202 A JP2015092202 A JP 2015092202A JP 2015092202 A JP2015092202 A JP 2015092202A JP 6596228 B2 JP6596228 B2 JP 6596228B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
catheter
semi
unit
coronary artery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015092202A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016209007A (ja
Inventor
龍 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukuda Denshi Co Ltd
Original Assignee
Fukuda Denshi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukuda Denshi Co Ltd filed Critical Fukuda Denshi Co Ltd
Priority to JP2015092202A priority Critical patent/JP6596228B2/ja
Publication of JP2016209007A publication Critical patent/JP2016209007A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6596228B2 publication Critical patent/JP6596228B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Description

本発明は、冠血流予備量比(FFR:Fractional Flow Reserve)を測定可能な心臓カテーテル検査装置、及び心臓カテーテル検査装置の作動方法に関する。
従来、冠動脈内の狭窄病変を冠血流予備量比(以下FFRと呼ぶことがある)を基にして検出する方法がある。この方法は、冠動脈内に、近位側圧力測定ポイントと遠位側圧力測定ポイントとを配し、冠動脈内部または静脈中に薬剤を投与することで冠動脈を最大充血(冠動脈を最大限に拡張させる)の状態で、遠位側圧力測定ポイントで得られた遠位部圧力Pdを近位側圧力測定ポイントで得られた近位部圧力Paで割ることで、冠血流予備量比(FFR)を算出する。近位側圧力測定ポイントと遠位側圧力測定ポイントとの間に狭窄病変が存在して、血流が阻害されると、冠血流予備量比(FFR)が小さくなる。従って、医師は、FFRを狭窄病変の指標として用い、例えばFFRが0.80以下の場合に、経皮的冠動脈インターベンションなどの治療を行う。冠血流予備量比については、例えば特許文献1に記載されている。
特表2014−517752号公報
FFRを測定するためのデバイスとしては、管腔部を有するカテーテルと、管腔部に挿通されるプレッシャーワイヤーと、が用いられる。カテーテルは、被検者の大腿動脈などから挿入されて、その先端部が検査対象の冠動脈の入口まで挿入される。次いで、カテーテルの管腔部にプレッシャーワイヤーが挿通される。プレッシャーワイヤーの先端部はカテーテルの先端から突き出て、冠動脈内へと挿入される。ここで、カテーテルの管腔部は生理食塩水などの液体で満たされ、血管内に挿入されたカテーテル先端開口部付近の圧力がこの液体によりカテーテルの他端開口部まで伝達され、カテーテルの他端開口部に設けられた圧力センサーによって近位部圧力Paが測定される。一方、遠位部圧力Pdは、プレッシャーワイヤーの先端部に設けられた圧力センサーによって測定される。
ところで、FFRの測定は、医師がX線映像を見ながらカテーテルの先端を冠動脈の入口付近に配置するとともにプレッシャーワイヤーの先端を冠動脈内に配置した状態で行われる。しかし、カテーテルが冠動脈内部に入り込んでしまう場合がある。ここで、カテーテルはプレッシャーワイヤーの径に比して遙かに太いので、冠動脈内部に入り込んでしまうと、カテーテルが冠動脈の血流を阻害させる状態(以下、このような状態をセミウェッジと呼ぶ)となってしまい、その影響で正しいFFRが測定できないことがある。その結果、FFR値が正しく計測されず、病変部狭窄を過小評価してしまうおそれがある。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、正しいFFR測定を行うことができる心臓カテーテル検査装置、及びセミウェッジを検出できる心臓カテーテル検査装置の作動方法を提供する。
本発明の心臓カテーテル検査装置の一つの態様は、
カテーテルと、
前記カテーテル内に挿通されるプレッシャーワイヤーと、
前記カテーテルを用いて、前記カテーテルの先端付近の圧力を測定する第1の圧力測定部と、
前記プレッシャーワイヤーを用いて、前記プレッシャーワイヤーの遠位部の圧力を測定する第2の圧力測定部と、
前記第1及び第2の圧力測定部によって検出された圧力に基づいて冠血流予備量比を算出する冠血流予備量比算出部と、
前記第1の圧力測定部によって検出された圧力に基づいて、前記カテーテルが冠動脈をセミウェッジさせているか否かを判定する判定部と、
前記判定部によって前記カテーテルが冠動脈をセミウェッジさせている判定結果が得られた場合にはそのことを提示するセミウェッジ提示部と、
を具備する。
本発明の心臓カテーテル検査装置の作動方法の一つの態様は、
カテーテル、測定部、判定部及び提示部を有する心臓カテーテル検査装置の作動方法であって、
前記測定部において、前記カテーテルの先端付近の圧力を測定する圧力測定ステップと、
前記判定部において、前記圧力測定ステップによって検出された圧力に基づいて、前記カテーテルが冠動脈をセミウェッジさせているか否かを判定する判定ステップと、
前記提示部において、前記判定ステップによって前記カテーテルが冠動脈をセミウェッジさせている判定結果が得られた場合にはそのことを提示するセミウェッジ提示ステップと、
を含む。
本発明によれば、カテーテルが冠動脈をセミウェッジさせていることを的確に判定して、それを医師等の医療従事者に知らせることができる。この結果、医療従事者は冠動脈をセミウェッジさせない位置にカテーテルを配置させることができるようになるので、正しいFFR測定を行うことができる。
実施の形態の心臓カテーテル検査装置の概略構成を示す図 センサー伝達デバイスの先端付近の様子を示す図 実施の形態におけるセミウェッジ判定処理手順を示すフローチャート セミウェッジ判定処理例1におけるPa圧基準波形取得処理を示すフローチャート セミウェッジ判定処理例1におけるPa圧セミウェッジ判定処理を示すフローチャート セミウェッジ判定処理例2におけるPa圧基準波形取得処理を示すフローチャート セミウェッジ判定処理例2におけるPa圧セミウェッジ判定処理を示すフローチャート 図8Aはセミウェッジが生じていない場合の基準波形とリアルタイム波形とを示す図であり、図8Bはセミウェッジが生じている場合の基準波形とリアルタイム波形とを示す図
本発明の実施の形態を説明する前に、実施の形態の原理について説明する。
カテーテルが冠動脈をセミウェッジさせてしまったときに発生する可能性のある現象として、アンダーダンピング及び波形の心室様化が考えられる。アンダーダンピングとは波形が鈍ることであり、心室様化とは拡張期の血圧が低下し、心室内圧と類似形状の波形となることである。
本発明の発明者は、アンダーダンピング及び波形の心室様化が起こったときには、近位部圧力Paが次のように変化することに着目した。
・アンダーダンピングが起こった場合 : Pa圧の最大値が低下する。
・心室様化が起こった場合 : Pa圧の最小値及び平均値が低下する。波形形状が変化する。ノッチが消失する。
・アンダーダンピング及び心室様化の両方が同時に起こった場合 : Pa圧の最大値、最小値及び平均値が低下する。波形形状が変化する。ノッチが消失する。
本発明では、以上のようなPa圧の変化に基づいて、カテーテルが冠動脈をセミウェッジさせているか否かを判定する。そして、カテーテルが冠動脈をセミウェッジさせている判定結果が得られた場合にはそのことを提示(警告)する。
なお、ノッチは大動脈弁が閉じるときの衝撃によって生じるものである。ノッチの消失はアンダーダンピング、心室様化の両方で発生するが、患者の疾患によっては元々ノッチが存在しない場合があるので、以下の実施の形態では、ノッチを判定基準に使用しない例(セミウェッジ判定処理例1)と、判定基準に使用する例(セミウェッジ判定処理例2)とを提示する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<心臓カテーテル検査装置の概略構成>
図1及び図2は、本実施の形態による心臓カテーテル検査装置100の概略構成を示す図である。
心臓カテーテル検査装置100は圧力測定デバイス110を有し、圧力測定デバイス110は被検者の大腿動脈などから被検者の大動脈内へと挿入されて、心臓の冠動脈へと達する位置まで挿入される。
図2は、圧力測定デバイス110の先端付近の様子を示すものである。圧力測定デバイス110は、管腔部120aを有するカテーテル120と、管腔部120aに挿通されるプレッシャーワイヤー130とから構成される。カテーテル120は、被検者の大腿動脈などから挿入されて、その先端部が検査対象の冠動脈220の入口付近の大動脈210内位置まで挿入される。次いで、カテーテル120の管腔部120aにプレッシャーワイヤー130が挿通され、プレッシャーワイヤー130の先端部はカテーテル120の先端から突き出て、冠動脈220内へと挿入され、圧力センサー131が冠動脈の狭窄部位221より遠位に位置するように留置される。
カテーテル120の管腔部120aは生理食塩水などの液体で満たされ、血管内に挿入されたカテーテル120の先端開口部付近の圧力がこの液体によりカテーテル120の他端開口部まで伝達される。カテーテル120の他端開口部は測定部101に連結されており、この測定部101に設けられた圧力センサーによって近位部圧力Paが測定される。一方、遠位部圧力Pdは、プレッシャーワイヤー130の先端部に設けられた圧力センサー131によって測定される。測定部101は、近位部圧力Pa及び遠位部圧力Pdに対して、アナログディジタル変換や増幅などの所定の信号処理を施す。
このように、カテーテル120、及び測定部101に設けられた圧力センサーは、カテーテル120の先端付近の圧力を測定する第1の圧力測定部として機能する。また、プレッシャーワイヤー130及び圧力センサー131は、狭窄部位221より遠位部の圧力を測定する第2の圧力測定部として機能する。
FFR算出部102は、遠位部圧力Pdを近位部圧力Paで割ることで、冠血流予備量比(FFR)を算出する。FFR算出部102によって算出された冠血流予備量比(FFR)は、ディスプレイ104に表示される。
判定部103は、近位部圧力Paに基づいて、カテーテル120が冠動脈220をセミウェッジさせている(つまり冠動脈220内に入り込んでいる)か否かを判定するセミウェッジ判定処理を行う。判定部103によって得られた判定結果は、ディスプレイ104に表示される。
なお、図1では、図及び説明を簡単化するために、FFR測定に関する部分の構成のみを示しているが、心臓カテーテル検査装置100は、実際には、心電波形、非観血血圧、SpOなどを入力及び又は測定する。そして、心臓カテーテル検査装置100は、心電波形、非観血血圧、SpOなどをディスプレイ104に表示することができる。
<セミウェッジ判定処理>
次に、本実施の形態の心臓カテーテル検査装置100によるセミウェッジ判定処理について説明する。本実施の形態では2つの例を説明する。第1の例(セミウェッジ判定処理例1)は、ノッチの消失を判定要素に加えないものであり、図3、図4及び図5を用いて説明する。第2の例(セミウェッジ判定処理例2)は、ノッチの消失を判定要素に加えるものであり、図3、図6及び図7を用いて説明する。以下で説明する2つの例(セミウェッジ判定処理例1、2)のいずれも心臓カテーテル検査装置100の判定部103において実行される。
<セミウェッジ判定処理例1>
図3に示すように、判定部103は、ステップS0でセミウェッジ判定処理手順を開始すると、ステップS1で波形を取得する。実際には、近位部圧力Pa(以下Pa圧と呼ぶ)の波形を取得する。続くステップS2で、1拍動分のPa圧波形の取得が完了したと判断すると、ステップS3で、基準波形取得要求信号を受信したかを判断する。
基準波形取得要求信号は、例えばユーザーが心臓カテーテル検査装置100の操作ボタン(図示せず)を操作したときに、この操作部から判定部103に送信されるものである。基準波形取得処理は、実際の検査に先立って行われる。基準波形取得処理は、容体が安定状態にある患者に対して、セミウェッジが生じないように慎重に圧力測定デバイス110を挿入し、そのときに基準波形取得を要求するための操作ボタンを操作することで行われる。操作ボタンが操作されたときに判定部103に入力されたPa圧が基準波形として判定部103に記憶される。つまり、基準波形取得を要求するための操作ボタンが操作されると、ステップS3からステップS4に移って、ステップS4においてPa圧の基準波形取得処理が行われる。
続くステップS5では、心臓カテーテル検査装置100に基準波形が所持されているか(つまり判定部103にPa圧の基準波形が記憶されているか)を確認し、所持されていると判断した場合には、ステップS6に移る。
ステップS6では、ステップS4で取得したPa圧の基準波形と、リアルタイムで測定しているPa圧とを比較することで、セミウェッジ判定処理を行う。判定部103は、ステップS6の処理の後、ステップS1の処理に戻る。また、判定部103は、ステップS2、S3、S5において否定結果を得た場合にもステップS1の処理に戻る。
図4は、ステップS4で行うPa圧の基準波形取得処理の処理手順を示すフローチャートである。図4の基準波形取得処理では、判定部103が、ステップS41でPa圧の最大値を取得し、ステップS42でPa圧の最小値を取得し、ステップS43でPa圧の平均値を計算により取得する。これら、最大値、最小値及び平均値は、複数拍の平均とする。平均する拍動数(例えば1拍〜10拍)は設定にて変更可能となっている。
図5は、ステップS6で行うセミウェッジ判定処理の処理手順を示すフローチャートである。図5のセミウェッジ判定処理では、判定部103が、先ずステップS101でPa圧の最大値を取得し、ステップS102でPa圧の最小値を取得し、ステップS103でPa圧の平均値を計算により取得する。このステップS101、S102、S103で取得する最大値、最小値及び平均値は、リアルタイム波形についてのものである。
ステップS104では、ステップS101、S102、S103で取得したPa圧の最大値、最小値及び平均値に殆ど差がないか否か判断する。例えばこれら3つの値の差が所定の閾値未満であるか否か判断する。殆ど差がない場合(ステップS104;YES)、このことは、圧力センサー131が大気解放中にある、又は造影剤注入中の可能性が高いことを意味するので、判定対象外とするためにステップS120に移る。これに対して、閾値以上の差がある場合(ステップS104;NO)には、ステップS105に移る。
ステップS105、S106、S107では、判定部103が、ステップS41、S42、S43で取得したPa圧の基準波形(基準値)と、ステップS101、S102、S103で取得したPa圧のリアルタイム波形(リアルタイム値)とを、最大値、最小値及び平均値についてそれぞれ比較する。
ステップS108では、ステップS105、S106、S107での比較結果に基づき、リアルタイム波形の最大値、最小値及び平均値のうちの2種以上が基準波形の最大値、最小値及び平均値よりも低下しているか否か判断する。ステップS108で肯定結果を得ると、判定部103はステップS109に移り、ステップS109で現在警告を発生中であるか否か判断し、警告発生中でない場合(ステップS109;NO)にはステップS110に移る。
ステップS110では、規定回数連続で、つまり規定回数の拍動に亘って連続して、リアルタイム波形の最大値、最小値及び平均値のうちの2種以上が基準波形の最大値、最小値及び平均値よりも低下しているか否か判断する。判定部103は、ステップS110で肯定結果を得ると、ステップS111に移って、警告状態を開始する。具体的には、ステップS111において判定部103はディスプレイ104にセミウェッジが生じていることを警告表示する。なお、勿論、警告はこれに限らず、セミウェッジが生じていることを音声により警告してもよい。このように、複数回数連続でリアルタイム波形の最大値、最小値及び平均値のうちの2種以上が基準波形の最大値、最小値及び平均値よりも低下している場合のみ、警告を行うようにしたことにより、警告の信頼度を向上させることができる。
なお、ステップS109で肯定結果を得た場合、及び、ステップS110で否定結果を得た場合には、ステップS120に移る。
判定部103は、ステップS108で否定結果を得た場合には、ステップS112に移り、ステップS112で現在警告を発生中であるか否か判断し、警告発生中の場合(ステップS112;YES)にはステップS113に移る。
ステップS113では、規定回数連続で、つまり規定回数の拍動に亘って連続して、リアルタイム波形の最大値、最小値及び平均値のうちの2種以上が基準波形の最大値、最小値及び平均値よりも低下していないか否か判断する。判定部103は、ステップS113で肯定結果を得ると、ステップS114に移って、警告状態を解除する。
なお、ステップS112及びステップS113で否定結果を得た場合には、ステップS120に移る。
ここで、図8Aは、セミウェッジが生じていない状態で、Pa圧の基準波形W1とリアルタイム波形W2とを測定した例である。また、図8Bは、セミウェッジが生じている状態で、Pa圧の基準波形W1とリアルタイム波形W2とを測定した例である。図8Aに示すように、セミウェッジが生じていない状態では、リアルタイム波形W2の最大値、最小値及び平均値は基準波形W1の最大値、最小値及び平均値と比較して、ほとんど低下していない。これに対して、図8Bに示すように、セミウェッジが生じている状態では、リアルタイム波形W2の最大値及び平均値が基準波形W1の最大値及び平均値と比較して、低下している。さらに、リアルタイム波形W2からノッチが消失している。
<セミウェッジ判定処理例2>
次にセミウェッジ判定処理例2について説明する。セミウェッジ判定処理例2は、上述したセミウェッジ判定処理例1と比較して、図3における、ステップS4のPa圧基準波形取得処理及びステップS6のPa圧セミウェッジ判定処理の処理内容が異なる。
図4との対応部分に同一符号を付して示す図6は、セミウェッジ判定処理例2でのPa圧基準波形取得処理の処理内容を示す。図6のPa圧基準波形取得処理では、図4のPa圧基準波形取得処理と比較して、ステップS44におけるPa圧のノッチ取得処理が追加されている。
図5との対応部分に同一符号を付して示す図7は、セミウェッジ判定処理例2でのPa圧セミウェッジ判定処理の処理内容を示す。図7のPa圧セミウェッジ判定処理では、図5のPa圧セミウェッジ判定処理と比較して、ステップS201、S202、S203の処理が追加されている。
判定部103は、ステップS201において、リアルタイム波形のノッチを取得する。ステップS202では、基準波形にノッチが有るか否か判断し、ノッチが無ければステップS104に移り、ノッチが有ればステップS203に移る。
判定部103は、ステップS203において、リアルタイム波形にノッチが有るか否か判断し、ノッチが無ければステップS109に移り、ノッチが有ればステップS104に移る。このように、基準波形にノッチが有るにもかかわらず、リアルタイム波形にノッチが無い場合、つまりノッチが消失した場合には、ステップS109、S110、S111の処理を経てセミウェッジが生じていることを警告するようになっている。
<実施の形態の効果>
以上説明したように、本実施の形態によれば、近位部圧力Paに基づいて、カテーテル120が冠動脈220をセミウェッジさせているか否かを判定する判定部103を設け、判定部103によってカテーテル120が冠動脈220をセミウェッジさせている判定結果が得られた場合にそのことを提示(警告)するようにしたことにより、医師等の医療従事者にカテーテル120によって冠動脈220がセミウェッジさせていることを的確に知らせることができる。よって、医療従事者は冠動脈220をセミウェッジさせない位置にカテーテル120を配置させることができるようになるので、正しいFFR測定を行うことができる。
<他の実施の形態>
なお上述の実施の形態では、リアルタイムのPa圧波形の最大値、最小値及び平均値のうちの2種以上が予め検出された基準のPa圧波形の最大値、最小値及び平均値よりも低下しているときに、カテーテル120が冠動脈220をセミウェッジさせていると判定した場合について述べたが、本発明はこれに限らない。例えばリアルタイムのPa圧波形の最大値、最小値又は平均値のうちのいずれか1つが予め検出された基準のPa圧波形の最大値、最小値又は平均値と比較して所定の閾値よりも低下しているときに、カテーテル120が冠動脈220をセミウェッジさせていると判定してもよく、最大値、最小値又は平均値の3つ全てが所定の閾値よりも低下しているときに、カテーテル120が冠動脈220をセミウェッジさせていると判定してもよい。どのような判定基準にするかを、ユーザーによって設定可能としてもよい。因みに、患者の血圧は個人差があるので、判定の基準、つまり上述の閾値は定数ではなく割合とすることが好ましい。
本発明のセミウェッジを検出するための方法は、冠血流予備量比を算出する心臓カテーテル検査装置に限らず、例えば、動脈から挿入したカテーテルの先端を冠動脈の入り口まで進め、カテーテル先端から冠動脈に造影剤を注入することで、冠状動脈を造影する心臓カテーテル検査装置に適用してもよい。要は、カテーテルが冠動脈をセミウェッジさせてしまう可能性のあるカテーテル検査装置に有効である。
要するに、カテーテル120を用いて、カテーテル120の先端付近の圧力を測定する圧力測定ステップと、圧力測定ステップによって検出された圧力Paに基づいて、カテーテル120が冠動脈をセミウェッジさせているか否かを判定する判定ステップと、判定ステップによってカテーテル120が冠動脈をセミウェッジさせている判定結果が得られた場合にはそのことを提示するセミウェッジ提示ステップと、を含む方法を行うことにより、カテーテルが冠動脈をセミウェッジさせていることを的確に判定して、それを医師等の医療従事者に知らせることができるようになる。
上述の実施の形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することの無い範囲で、様々な形で実施することができる。
本発明は、冠血流予備量比を測定可能な心臓カテーテル検査装置、及びカテーテルが冠動脈をセミウェッジさせてしまう可能性のあるカテーテル検査装置に好適である。
100 心臓カテーテル検査装置
101 測定部
102 FFR算出部
103 判定部
104 ディスプレイ
110 圧力測定デバイス
120 カテーテル
131 圧力センサー
130 プレッシャーワイヤー
210 大動脈
220 冠動脈
221 冠動脈狭窄部位
Pa 近位部圧力
Pd 遠位部圧力

Claims (4)

  1. カテーテルと、
    前記カテーテル内に挿通されるプレッシャーワイヤーと、
    前記カテーテルを用いて、前記カテーテルの先端付近の圧力を測定する第1の圧力測定部と、
    前記プレッシャーワイヤーを用いて、前記プレッシャーワイヤーの遠位部の圧力を測定する第2の圧力測定部と、
    前記第1及び第2の圧力測定部によって検出された圧力に基づいて冠血流予備量比を算出する冠血流予備量比算出部と、
    前記第1の圧力測定部によって検出された圧力に基づいて、前記カテーテルが冠動脈をセミウェッジさせているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって前記カテーテルが冠動脈をセミウェッジさせている判定結果が得られた場合にはそのことを提示するセミウェッジ提示部と、
    を具備する心臓カテーテル検査装置。
  2. 前記判定部は、
    前記第1の圧力測定部によって検出されるリアルタイム圧力波形における最大値、最小値及び又は平均値を、前記第1の圧力測定部によって予め検出された基準圧力波形における最大値、最小値及び又は平均値と比較することで、前記カテーテルが冠動脈をセミウェッジさせているか否かを判定する、
    請求項1に記載の心臓カテーテル検査装置。
  3. 前記判定部は、
    前記第1の圧力測定部によって検出されるリアルタイム圧力波形からノッチが消失したか否かに基づいて、前記カテーテルが冠動脈をセミウェッジさせているか否かを判定する、
    請求項1又は請求項2に記載の心臓カテーテル検査装置。
  4. カテーテル、測定部、判定部及び提示部を有する心臓カテーテル検査装置の作動方法であって、
    前記測定部において、前記カテーテルの先端付近の圧力を測定する圧力測定ステップと、
    前記判定部において、前記圧力測定ステップによって検出された圧力に基づいて、前記カテーテルが冠動脈をセミウェッジさせているか否かを判定する判定ステップと、
    前記提示部において、前記判定ステップによって前記カテーテルが冠動脈をセミウェッジさせている判定結果が得られた場合にはそのことを提示するセミウェッジ提示ステップと、
    を含む心臓カテーテル検査装置の作動方法。
JP2015092202A 2015-04-28 2015-04-28 心臓カテーテル検査装置及び心臓カテーテル検査装置の作動方法 Active JP6596228B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015092202A JP6596228B2 (ja) 2015-04-28 2015-04-28 心臓カテーテル検査装置及び心臓カテーテル検査装置の作動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015092202A JP6596228B2 (ja) 2015-04-28 2015-04-28 心臓カテーテル検査装置及び心臓カテーテル検査装置の作動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016209007A JP2016209007A (ja) 2016-12-15
JP6596228B2 true JP6596228B2 (ja) 2019-10-23

Family

ID=57550238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015092202A Active JP6596228B2 (ja) 2015-04-28 2015-04-28 心臓カテーテル検査装置及び心臓カテーテル検査装置の作動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6596228B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3737553B2 (ja) * 1996-01-09 2006-01-18 株式会社東海理化電機製作所 センサ機能を備えたカテーテル
AU3187900A (en) * 1999-03-09 2000-09-28 Florence Medical Ltd. A method and system for pressure based measurements of cfr and additional clinical hemodynamic parameters
US6558334B2 (en) * 2000-10-19 2003-05-06 Florence Medical Ltd. Apparatus for diagnosing lesion severity, and method therefor
WO2011161212A1 (en) * 2010-06-23 2011-12-29 P2-Science Aps Combined flow directed intraarterial microcatheter for the infusion of hyperemic agent and concomitant pressure measurements for diagnostic purposes
US9339348B2 (en) * 2011-08-20 2016-05-17 Imperial Colege of Science, Technology and Medicine Devices, systems, and methods for assessing a vessel
JP6309253B2 (ja) * 2012-11-29 2018-04-11 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 医用情報処理装置、医用画像診断装置及び医用情報処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016209007A (ja) 2016-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6214561B2 (ja) 脈管内圧力監視装置とともに用いるためのインターフェース装置、システム及び方法
US10912463B2 (en) Devices, systems, and methods for assessing a vessel
Pijls et al. Practice and potential pitfalls of coronary pressure measurement
US20140276137A1 (en) Systems and methods for determining coronary flow reserve
JP6657217B2 (ja) 異常な心拍波形を検出し生理学的測定計算を行う装置、システム及び方法
JP2017527333A5 (ja)
EP2921104B1 (en) Blood pressure measuring system
JP6923411B2 (ja) 医用情報処理装置及び医用情報処理プログラム
JPS62231619A (ja) 心筋虚血を検出するための方法および装置
US10524652B2 (en) Information processing device, imaging system, information processing method and program
CN112996445A (zh) 用于管腔内超声成像的速度确定以及相关联的设备、系统和方法
JP2012521852A5 (ja)
CN110638432B (zh) 用于评估血管中血流的系统和方法
JP2021520260A (ja) 圧力ベースの血管評価システム及び方法
JP6596228B2 (ja) 心臓カテーテル検査装置及び心臓カテーテル検査装置の作動方法
JP7260188B2 (ja) 虚血性心疾患の診断支援システム
WO2020083784A1 (en) Device and system for assessing reliability of vessel physiology related measurement
WO2015109339A1 (en) Devices, systems, and methods for assessing a vessel
JP2020202980A (ja) 穿刺応力検出装置。
WO2020028386A1 (en) Systems and methods for hemodynamically evaluating peripheral artery stenoses
US10743774B2 (en) Assessment of a vessel
US20230190226A1 (en) Intraluminal imaging for reference image frame and target image frame confirmation with deep breathing
JP2016187538A (ja) 心拍出量測定装置
EP3482685A1 (en) Actively tracked pulmonary artery catheterization
US20150126853A1 (en) Arterial system navigation methods and devices and systems to perform the same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190315

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190930

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6596228

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250