JP6596022B2 - 角膜上皮障害治療剤 - Google Patents

角膜上皮障害治療剤 Download PDF

Info

Publication number
JP6596022B2
JP6596022B2 JP2016566356A JP2016566356A JP6596022B2 JP 6596022 B2 JP6596022 B2 JP 6596022B2 JP 2016566356 A JP2016566356 A JP 2016566356A JP 2016566356 A JP2016566356 A JP 2016566356A JP 6596022 B2 JP6596022 B2 JP 6596022B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituent
corneal epithelial
acyl
carbamoyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016566356A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016104441A1 (ja
Inventor
徹 水島
博司 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EA Pharma Co Ltd
Original Assignee
EA Pharma Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EA Pharma Co Ltd filed Critical EA Pharma Co Ltd
Publication of JPWO2016104441A1 publication Critical patent/JPWO2016104441A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6596022B2 publication Critical patent/JP6596022B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/55Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having seven-membered rings, e.g. azelastine, pentylenetetrazole
    • A61K31/551Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having seven-membered rings, e.g. azelastine, pentylenetetrazole having two nitrogen atoms, e.g. dilazep
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/55Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having seven-membered rings, e.g. azelastine, pentylenetetrazole
    • A61K31/551Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having seven-membered rings, e.g. azelastine, pentylenetetrazole having two nitrogen atoms, e.g. dilazep
    • A61K31/55131,4-Benzodiazepines, e.g. diazepam or clozapine
    • A61K31/55171,4-Benzodiazepines, e.g. diazepam or clozapine condensed with five-membered rings having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. imidazobenzodiazepines, triazolam
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0012Galenical forms characterised by the site of application
    • A61K9/0048Eye, e.g. artificial tears
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P27/00Drugs for disorders of the senses
    • A61P27/02Ophthalmic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems

Description

本発明は、角膜上皮障害治療剤に関する。
角膜上皮障害は、ドライアイやコンタクトレンズの不適切使用、点眼剤に含まれる防腐剤やシェーグレン症候群をはじめとする自己免疫疾患等、様々な要因により生じ、眼不快感や視機能異常を伴う疾患である。このうち、特にドライアイ患者数は我が国では、約2200万人とも言われており、角膜上皮障害を生じる患者数は増加傾向にある。また加齢によって有病率は上昇する。
ドライアイは、涙液の分泌減少・蒸発増加によって涙液の高浸透圧化が生じ、角膜において炎症反応、細胞傷害が起こり、涙液層が不安定化する結果、角膜上皮障害の発症が進行すると考えられている(非特許文献1)。
現在のドライアイの治療法としては、ヒアルロン酸ナトリウム、ジクアホソルナトリウム(ムチン分泌促進)、レバミピド(ムチン産生促進)等の涙液補充療法や眼鏡やゴーグルの装用、涙点プラグ法等が用いられている。
国際公開第2002/044180号
日本眼科学会ホームページ
しかしながら、従来のドライアイ治療法は、涙液の補充や乾燥防止に主眼が置かれており、角膜上皮細胞に直接作用するものでなく、十分な治療効果が得られているとは言い難い。さらに、糖尿病や点眼薬の長期使用により生じる角膜上皮障害に対しても十分な治療がなされている状況にはない。
従って、本発明の課題は、角膜上皮細胞に直接作用する、新たな角膜上皮障害治療剤を提供することにある。
そこで本発明者は、ドライアイなどにおいて炎症や細胞傷害が生じている角膜上皮細胞に対する保護作用を有する化合物を求めて種々検討した結果、全く意外にも、糖輸送増強作用及び血糖低下作用を有することが知られているラクタム化合物が高浸透圧ストレスによる角膜上皮細胞の生存率低下を強く抑制し、その作用は角膜上皮細胞の高浸透圧ストレスにおけるアポトーシス抑制作用に基づくものであること、さらに角膜上皮細胞傷害を防止し、涙液量やムチンも増加させることから、ドライアイなどによる角膜上皮障害治療剤として有用であることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、次の〔1〕〜〔28〕を提供するものである。
〔1〕一般式(1)で表される化合物又はその塩を有効成分とする角膜上皮障害治療剤。
〔式中、Aは芳香環、複素環、または脂肪族環を示し、R2、R3及びR4は、同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアルキニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロアリール基、置換基を有してもよいベンジルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいヘテロアリールオキシ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基、置換基を有してもよいアリールビニル基、または置換基を有してもよいアリールエチニル基を示し、Bは置換基を有してもよい芳香環、置換基を有してもよい複素環、又は置換基を有してもよい脂肪族環を示し、−X−、−Y−および−Z−は同一または異なってもよく、それぞれ独立して−O−、−NH−、−NR5−、−S−、−SO−、−SO2−、−CH2−、−CR67−、または−CO−(式中R5は置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよいアシル基、置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいカルバモイル基、または置換基を有してもよいスルホニル基を示し、R6、R7は同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、置換基を有してもよいアルキル基、アリール基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基を示す)を示し、−W−は−NR1−、−O−、または−CR89−(式中R1は水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基または置換基を有してもよいアリール基を示し、R8、R9は同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アリール基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基を示す)を示し、a、b、cはそれぞれの炭素原子の位置を示す。但し、
(i)上記置換基は、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、アリール基、ヘテロアリール基からなる群から選ばれ、
(ii)Bがベンゼン環であり、−X−および−Y−が−NH−であり、−Z−が−CH2−であり、−W−が−NH−である場合、−A(R2)(R3)(R4)はフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、2−ヒドロキシフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル基、3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル基ではなく、
(iii)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Z−が−CR67−であり、かつ−W−が−NH−である場合、R6及びR7は共にメチル基ではなく、また、
(iv)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Z−が−CO−であり、かつ−W−が−NR1−である場合、R1はp−トリル基ではなく、また、
(v)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Y−が−S−であり、−Z−が−CR67−であり、かつ−W−が−NH−である場合、R6及びR7は共にメチル基ではなく、また、
(vi)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Y−が−S−であり、−Z−が−CH2−である場合、−W−は−O−ではない。〕
〔2〕一般式(1)中、Aがベンゼン環であり、Bがシクロヘキサン環であり、Wが−NR1−であり、Xが−NH−であり、Yが−NR5−であり、Zが−CH2−である〔1〕記載の角膜上皮障害治療剤。
〔3〕R1がHであり、R5が置換基を有してもよいアシル基である〔2〕記載の角膜上皮障害治療剤。
〔4〕一般式(1)で表される化合物が、下記式(1a)で表される化合物である〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の角膜上皮障害治療剤。
〔5〕点眼剤である〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の角膜上皮障害治療剤。
〔6〕角膜上皮障害がドライアイである〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の角膜上皮障害治療剤。
〔7〕一般式(1)で表される化合物又はその塩を有効成分とする角膜上皮細胞アポトーシス抑制剤。
〔式中、Aは芳香環、複素環、または脂肪族環を示し、R2、R3及びR4は、同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアルキニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロアリール基、置換基を有してもよいベンジルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいヘテロアリールオキシ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基、置換基を有してもよいアリールビニル基、または置換基を有してもよいアリールエチニル基を示し、Bは置換基を有してもよい芳香環、置換基を有してもよい複素環、又は置換基を有してもよい脂肪族環を示し、−X−、−Y−および−Z−は同一または異なってもよく、それぞれ独立して−O−、−NH−、−NR5−、−S−、−SO−、−SO2−、−CH2−、−CR67−、または−CO−(式中R5は置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよいアシル基、置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいカルバモイル基、または置換基を有してもよいスルホニル基を示し、R6、R7は同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、置換基を有してもよいアルキル基、アリール基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基を示す)を示し、−W−は−NR1−、−O−、または−CR89−(式中R1は水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基または置換基を有してもよいアリール基を示し、R8、R9は同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アリール基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基を示す)を示し、a、b、cはそれぞれの炭素原子の位置を示す。但し、
(i)上記置換基は、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、アリール基、ヘテロアリール基からなる群から選ばれ、
(ii)Bがベンゼン環であり、−X−および−Y−が−NH−であり、−Z−が−CH2−であり、−W−が−NH−である場合、−A(R2)(R3)(R4)はフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、2−ヒドロキシフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル基、3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル基ではなく、
(iii)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Z−が−CR67−であり、かつ−W−が−NH−である場合、R6及びR7は共にメチル基ではなく、また、
(iv)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Z−が−CO−であり、かつ−W−が−NR1−である場合、R1はp−トリル基ではなく、また、
(v)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Y−が−S−であり、−Z−が−CR67−であり、かつ−W−が−NH−である場合、R6及びR7は共にメチル基ではなく、また、
(vi)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Y−が−S−であり、−Z−が−CH2−である場合、−W−は−O−ではない。〕
〔8〕一般式(1)で表される化合物又はその塩の角膜上皮障害治療剤製造のための使用。
〔式中、Aは芳香環、複素環、または脂肪族環を示し、R2、R3及びR4は、同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアルキニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロアリール基、置換基を有してもよいベンジルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいヘテロアリールオキシ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基、置換基を有してもよいアリールビニル基、または置換基を有してもよいアリールエチニル基を示し、Bは置換基を有してもよい芳香環、置換基を有してもよい複素環、又は置換基を有してもよい脂肪族環を示し、−X−、−Y−および−Z−は同一または異なってもよく、それぞれ独立して−O−、−NH−、−NR5−、−S−、−SO−、−SO2−、−CH2−、−CR67−、または−CO−(式中R5は置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよいアシル基、置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいカルバモイル基、または置換基を有してもよいスルホニル基を示し、R6、R7は同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、置換基を有してもよいアルキル基、アリール基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基を示す)を示し、−W−は−NR1−、−O−、または−CR89−(式中R1は水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基または置換基を有してもよいアリール基を示し、R8、R9は同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アリール基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基を示す)を示し、a、b、cはそれぞれの炭素原子の位置を示す。但し、
(i)上記置換基は、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、アリール基、ヘテロアリール基からなる群から選ばれ、
(ii)Bがベンゼン環であり、−X−および−Y−が−NH−であり、−Z−が−CH2−であり、−W−が−NH−である場合、−A(R2)(R3)(R4)はフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、2−ヒドロキシフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル基、3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル基ではなく、
(iii)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Z−が−CR67−であり、かつ−W−が−NH−である場合、R6及びR7は共にメチル基ではなく、また、
(iv)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Z−が−CO−であり、かつ−W−が−NR1−である場合、R1はp−トリル基ではなく、また、
(v)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Y−が−S−であり、−Z−が−CR67−であり、かつ−W−が−NH−である場合、R6及びR7は共にメチル基ではなく、また、
(vi)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Y−が−S−であり、−Z−が−CH2−である場合、−W−は−O−ではない。〕
〔9〕一般式(1)中、Aがベンゼン環であり、Bがシクロヘキサン環であり、Wが−NR1−であり、Xが−NH−であり、Yが−NR5−であり、Zが−CH2−である〔8〕記載の使用。
〔10〕R1がHであり、R5が置換基を有してもよいアシル基である〔9〕記載の使用。
〔11〕一般式(1)で表される化合物が、下記式(1a)で表される化合物である〔8〕〜〔10〕のいずれかに記載の使用。
〔12〕点眼剤である〔8〕〜〔11〕のいずれかに記載の使用。
〔13〕角膜上皮障害がドライアイである〔8〕〜〔12〕のいずれかに記載の使用。
〔14〕一般式(1)で表される化合物又はその塩の角膜上皮細胞アポトーシス抑制剤製造のための使用。
〔式中、Aは芳香環、複素環、または脂肪族環を示し、R2、R3及びR4は、同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアルキニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロアリール基、置換基を有してもよいベンジルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいヘテロアリールオキシ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基、置換基を有してもよいアリールビニル基、または置換基を有してもよいアリールエチニル基を示し、Bは置換基を有してもよい芳香環、置換基を有してもよい複素環、又は置換基を有してもよい脂肪族環を示し、−X−、−Y−および−Z−は同一または異なってもよく、それぞれ独立して−O−、−NH−、−NR5−、−S−、−SO−、−SO2−、−CH2−、−CR67−、または−CO−(式中R5は置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよいアシル基、置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいカルバモイル基、または置換基を有してもよいスルホニル基を示し、R6、R7は同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、置換基を有してもよいアルキル基、アリール基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基を示す)を示し、−W−は−NR1−、−O−、または−CR89−(式中R1は水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基または置換基を有してもよいアリール基を示し、R8、R9は同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アリール基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基を示す)を示し、a、b、cはそれぞれの炭素原子の位置を示す。但し、
(i)上記置換基は、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、アリール基、ヘテロアリール基からなる群から選ばれ、
(ii)Bがベンゼン環であり、−X−および−Y−が−NH−であり、−Z−が−CH2−であり、−W−が−NH−である場合、−A(R2)(R3)(R4)はフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、2−ヒドロキシフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル基、3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル基ではなく、
(iii)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Z−が−CR67−であり、かつ−W−が−NH−である場合、R6及びR7は共にメチル基ではなく、また、
(iv)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Z−が−CO−であり、かつ−W−が−NR1−である場合、R1はp−トリル基ではなく、また、
(v)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Y−が−S−であり、−Z−が−CR67−であり、かつ−W−が−NH−である場合、R6及びR7は共にメチル基ではなく、また、
(vi)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Y−が−S−であり、−Z−が−CH2−である場合、−W−は−O−ではない。〕
〔15〕角膜上皮障害を治療するための一般式(1)で表される化合物又はその塩。
〔式中、Aは芳香環、複素環、または脂肪族環を示し、R2、R3及びR4は、同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアルキニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロアリール基、置換基を有してもよいベンジルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいヘテロアリールオキシ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基、置換基を有してもよいアリールビニル基、または置換基を有してもよいアリールエチニル基を示し、Bは置換基を有してもよい芳香環、置換基を有してもよい複素環、又は置換基を有してもよい脂肪族環を示し、−X−、−Y−および−Z−は同一または異なってもよく、それぞれ独立して−O−、−NH−、−NR5−、−S−、−SO−、−SO2−、−CH2−、−CR67−、または−CO−(式中R5は置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよいアシル基、置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいカルバモイル基、または置換基を有してもよいスルホニル基を示し、R6、R7は同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、置換基を有してもよいアルキル基、アリール基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基を示す)を示し、−W−は−NR1−、−O−、または−CR89−(式中R1は水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基または置換基を有してもよいアリール基を示し、R8、R9は同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アリール基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基を示す)を示し、a、b、cはそれぞれの炭素原子の位置を示す。但し、
(i)上記置換基は、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、アリール基、ヘテロアリール基からなる群から選ばれ、
(ii)Bがベンゼン環であり、−X−および−Y−が−NH−であり、−Z−が−CH2−であり、−W−が−NH−である場合、−A(R2)(R3)(R4)はフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、2−ヒドロキシフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル基、3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル基ではなく、
(iii)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Z−が−CR67−であり、かつ−W−が−NH−である場合、R6及びR7は共にメチル基ではなく、また、
(iv)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Z−が−CO−であり、かつ−W−が−NR1−である場合、R1はp−トリル基ではなく、また、
(v)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Y−が−S−であり、−Z−が−CR67−であり、かつ−W−が−NH−である場合、R6及びR7は共にメチル基ではなく、また、
(vi)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Y−が−S−であり、−Z−が−CH2−である場合、−W−は−O−ではない。〕
〔16〕一般式(1)中、Aがベンゼン環であり、Bがシクロヘキサン環であり、Wが−NR1−であり、Xが−NH−であり、Yが−NR5−であり、Zが−CH2−である〔15〕記載の化合物又はその塩。
〔17〕R1がHであり、R5が置換基を有してもよいアシル基である〔16〕記載の化合物又はその塩。
〔18〕一般式(1)で表される化合物が、下記式(1a)で表される化合物である〔15〕〜〔17〕のいずれかに記載の化合物又はその塩。
〔19〕点眼剤である〔14〕〜〔18〕のいずれかに記載の化合物又はその塩。
〔20〕角膜上皮障害が、ドライアイである〔14〕〜〔19〕のいずれかに記載の化合物又はその塩。
〔21〕角膜上皮細胞アポトーシスを抑制するための一般式(1)で表される化合物又はその塩。
〔式中、Aは芳香環、複素環、または脂肪族環を示し、R2、R3及びR4は、同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアルキニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロアリール基、置換基を有してもよいベンジルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいヘテロアリールオキシ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基、置換基を有してもよいアリールビニル基、または置換基を有してもよいアリールエチニル基を示し、Bは置換基を有してもよい芳香環、置換基を有してもよい複素環、又は置換基を有してもよい脂肪族環を示し、−X−、−Y−および−Z−は同一または異なってもよく、それぞれ独立して−O−、−NH−、−NR5−、−S−、−SO−、−SO2−、−CH2−、−CR67−、または−CO−(式中R5は置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよいアシル基、置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいカルバモイル基、または置換基を有してもよいスルホニル基を示し、R6、R7は同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、置換基を有してもよいアルキル基、アリール基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基を示す)を示し、−W−は−NR1−、−O−、または−CR89−(式中R1は水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基または置換基を有してもよいアリール基を示し、R8、R9は同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アリール基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基を示す)を示し、a、b、cはそれぞれの炭素原子の位置を示す。但し、
(i)上記置換基は、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、アリール基、ヘテロアリール基からなる群から選ばれ、
(ii)Bがベンゼン環であり、−X−および−Y−が−NH−であり、−Z−が−CH2−であり、−W−が−NH−である場合、−A(R2)(R3)(R4)はフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、2−ヒドロキシフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル基、3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル基ではなく、
(iii)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Z−が−CR67−であり、かつ−W−が−NH−である場合、R6及びR7は共にメチル基ではなく、また、
(iv)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Z−が−CO−であり、かつ−W−が−NR1−である場合、R1はp−トリル基ではなく、また、
(v)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Y−が−S−であり、−Z−が−CR67−であり、かつ−W−が−NH−である場合、R6及びR7は共にメチル基ではなく、また、
(vi)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Y−が−S−であり、−Z−が−CH2−である場合、−W−は−O−ではない。〕
〔22〕一般式(1)で表される化合物又はその塩の有効量を投与することを特徴とする角膜上皮障害の治療方法。
〔式中、Aは芳香環、複素環、または脂肪族環を示し、R2、R3及びR4は、同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアルキニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロアリール基、置換基を有してもよいベンジルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいヘテロアリールオキシ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基、置換基を有してもよいアリールビニル基、または置換基を有してもよいアリールエチニル基を示し、Bは置換基を有してもよい芳香環、置換基を有してもよい複素環、又は置換基を有してもよい脂肪族環を示し、−X−、−Y−および−Z−は同一または異なってもよく、それぞれ独立して−O−、−NH−、−NR5−、−S−、−SO−、−SO2−、−CH2−、−CR67−、または−CO−(式中R5は置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよいアシル基、置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいカルバモイル基、または置換基を有してもよいスルホニル基を示し、R6、R7は同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、置換基を有してもよいアルキル基、アリール基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基を示す)を示し、−W−は−NR1−、−O−、または−CR89−(式中R1は水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基または置換基を有してもよいアリール基を示し、R8、R9は同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アリール基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基を示す)を示し、a、b、cはそれぞれの炭素原子の位置を示す。但し、
(i)上記置換基は、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、アリール基、ヘテロアリール基からなる群から選ばれ、
(ii)Bがベンゼン環であり、−X−および−Y−が−NH−であり、−Z−が−CH2−であり、−W−が−NH−である場合、−A(R2)(R3)(R4)はフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、2−ヒドロキシフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル基、3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル基ではなく、
(iii)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Z−が−CR67−であり、かつ−W−が−NH−である場合、R6及びR7は共にメチル基ではなく、また、
(iv)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Z−が−CO−であり、かつ−W−が−NR1−である場合、R1はp−トリル基ではなく、また、
(v)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Y−が−S−であり、−Z−が−CR67−であり、かつ−W−が−NH−である場合、R6及びR7は共にメチル基ではなく、また、
(vi)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Y−が−S−であり、−Z−が−CH2−である場合、−W−は−O−ではない。〕
〔23〕一般式(1)中、Aがベンゼン環であり、Bがシクロヘキサン環であり、Wが−NR1−であり、Xが−NH−であり、Yが−NR5−であり、Zが−CH2−である〔22〕記載の方法。
〔24〕R1がHであり、R5が置換基を有してもよいアシル基である〔23〕記載の方法。
〔25〕一般式(1)で表される化合物が、下記式(1a)で表される化合物である〔22〕〜〔24〕のいずれかに記載の方法。
〔26〕投与経路が、点眼である〔22〕〜〔25〕のいずれかに記載の方法。
〔27〕角膜上皮障害がドライアイである〔22〕〜〔26〕のいずれかに記載の方法。
〔28〕一般式(1)で表される化合物又はその塩の有効量を投与することを特徴とする角膜上皮細胞アポトーシスの抑制方法。
〔式中、Aは芳香環、複素環、または脂肪族環を示し、R2、R3及びR4は、同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアルキニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロアリール基、置換基を有してもよいベンジルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいヘテロアリールオキシ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基、置換基を有してもよいアリールビニル基、または置換基を有してもよいアリールエチニル基を示し、Bは置換基を有してもよい芳香環、置換基を有してもよい複素環、又は置換基を有してもよい脂肪族環を示し、−X−、−Y−および−Z−は同一または異なってもよく、それぞれ独立して−O−、−NH−、−NR5−、−S−、−SO−、−SO2−、−CH2−、−CR67−、または−CO−(式中R5は置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよいアシル基、置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいカルバモイル基、または置換基を有してもよいスルホニル基を示し、R6、R7は同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、置換基を有してもよいアルキル基、アリール基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基を示す)を示し、−W−は−NR1−、−O−、または−CR89−(式中R1は水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基または置換基を有してもよいアリール基を示し、R8、R9は同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アリール基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基を示す)を示し、a、b、cはそれぞれの炭素原子の位置を示す。但し、
(i)上記置換基は、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、アリール基、ヘテロアリール基からなる群から選ばれ、
(ii)Bがベンゼン環であり、−X−および−Y−が−NH−であり、−Z−が−CH2−であり、−W−が−NH−である場合、−A(R2)(R3)(R4)はフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、2−ヒドロキシフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル基、3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル基ではなく、
(iii)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Z−が−CR67−であり、かつ−W−が−NH−である場合、R6及びR7は共にメチル基ではなく、また、
(iv)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Z−が−CO−であり、かつ−W−が−NR1−である場合、R1はp−トリル基ではなく、また、
(v)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Y−が−S−であり、−Z−が−CR67−であり、かつ−W−が−NH−である場合、R6及びR7は共にメチル基ではなく、また、
(vi)Bがベンゼン環であり、−X−が−NH−であり、−Y−が−S−であり、−Z−が−CH2−である場合、−W−は−O−ではない。〕
本発明の角膜上皮障害治療剤は、角膜上皮細胞のアポトーシスを抑制するとともに涙液増加及びムチン増加作用も有し、ドライアイの症状を改善するとともに、根本治療も可能である。
高浸透圧ストレス(NaCl添加)による角膜上皮細胞の生存率の低下を示す。 高浸透圧ストレス(NaCl添加)による角膜上皮細胞生存率低下に対する本発明化合物(1)の効果を示す。 高浸透圧ストレス(グルコース添加)による角膜上皮細胞生存率低下に対する本発明化合物(1)の効果を示す。 エタノールによる角膜上皮細胞生存率の低下に対する本発明化合物(1)の効果を示す。 高浸透圧ストレス(NaCl添加)依存の角膜上皮細胞アポトーシスに対する本発明化合物(1)の効果を示す。 ドライアイモデルラットにおける本発明化合物(1)の涙液量に対する効果を示す。 ドライアイモデルラットにおける本発明化合物(1)の角膜表面の傷害に対する効果を示す。 角膜上皮細胞のムチン産生遺伝子の発現に対する本発明化合物(1)の効果を示す。
本発明の角膜上皮障害治療剤の有効成分は、一般式(1)で表される化合物又はその塩である。この化合物は、国際公開第2002/044180号に記載された化合物であり、糖尿病治療薬として有用であることは知られているが、角膜上皮障害に対する作用については全く知られていない。
一般式(1)中、Aは芳香環、複素環又は脂肪族環を示すが、芳香環が好ましく、ベンゼン環がより好ましい。
2、R3及びR4は、同一または異なってもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアルキニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロアリール基、置換基を有してもよいベンジルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいヘテロアリールオキシ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基、置換基を有してもよいアリールビニル基、または置換基を有してもよいアリールエチニル基を示すが水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基が好ましい。さらに、R2、R3及びR4の全てが水素原子である場合が特に好ましい。
Bは、置換基を有してもよい芳香環、置換基を有してもよい複素環、又は置換基を有してもよい脂肪族環を示すが、置換基を有してもよい脂肪族環が好ましく、炭素数5〜6のシクロアルカン環がより好ましく、シクロヘキサン環がさらに好ましい。
X、Y及びZは、それぞれ独立して−O−、−NH−、NR5−、−S−、−SO−、−SO2−、−CH2−、−CR67−または−CO−を示すが、Xは−NH−が好ましく、Yは−NR5−が好ましく、Zは−CH2−が好ましい。ここで、R5は、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよいアシル基、置換基を有してもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいカルバモイル基、又は置換基を有してもよいスルホニル基を示すが、低級アルキル基、又は置換基を有してもよいアシル基が好ましく、置換基を有してもよいアルカノイル基がより好ましく、置換基を有してもよいC2−C4アルカノイル基がさらに好ましく、置換基を有してもよいアセチル基がさらに好ましい。
(i)上記置換基は、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、アリール基、ヘテロアリール基からなる群から選ばれるが、このうち、ハロゲン原子、水酸基、メルカプト基、アルコキシ基又はアルキルチオ基が好ましく、水酸基又はアルコキシ基がより好ましく、水酸基がさらに好ましい。
Wは、−NR1−、−O−、又は−CR89−を示すが、このうち−NR1−が好ましい。ここで、R1としては、水素原子又は低級アルキル基が好ましく、水素原子がより好ましい。
一般式(1)中、Aがベンゼン環であり、Bがシクロヘキサン環であり、Wが−NR1−であり、Xが−NH−であり、Yが−NR5−であり、Zが−CH2−である化合物がより好ましい。また、ここで、R1がHであり、R5が置換基を有してもよいアシル基である化合物がさらに好ましい。
一般式(1)で表される化合物のうち、下記式(1a)で表される化合物がより好ましい。
さらに、下記式(1aa)で表される化合物[(1R,8R,10R)−9−(2−ヒドロキシアセチル)−8−フェニル−2,5,9−トリアザトリシクロ[8.4.0.03,7]テトラデカ−3(7)−エン−6−オン]が特に好ましい。
一般式(1)で表される化合物(以下、本発明化合物(1)と称することがある)の塩としては、アンモニウム塩、アルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩など)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩、マグネシウム塩など)等の塩基性塩、及び塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩、乳酸塩、クエン酸塩等の酸付加塩が挙げられる。
また、本発明化合物(1)には、不斉炭素原子があり、光学異性体があるので、光学活性体も含まれる。さらに、本発明化合物(1)又はその塩は、水和物、溶媒和物の形態であってもよい。
本発明化合物(1)又はその塩は、国際公開第2002/044180号に記載の方法に準じて製造することができる。
本発明化合物(1)又はその塩は、後記実施例に示すように、高浸透圧ストレスによる角膜上皮細胞生存率の低下を抑制し、高浸透圧ストレス依存の角膜上皮細胞アポトーシスを抑制し、角膜傷害を抑制するため、角膜上皮障害に対する治療剤として有用である。角膜上皮障害とは、コンタクトレンズの不適切使用による感染症、点眼剤防腐剤等の薬剤性、シェーグレン症候群などの自己免疫疾患、糖尿病、ドライアイなどにおける角膜上皮障害を含む。涙液量及びムチン量を増大させる作用を有するため、特にドライアイ治療剤として有用である。
本発明の角膜上皮障害治療剤の投与形態としては、点眼剤、注射剤、経口剤(錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤)、軟膏剤、クリーム剤等が挙げられる。このうち、点眼剤が特に好ましい。これらの医薬組成物の形態とするには、薬学的に許容される担体とともに製剤化することができる。そのような担体としては、例えば、乳糖、ブドウ糖、D−マンニトール、澱粉、結晶セルロース、炭酸カルシウム、カオリン、デンプン、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、エタノール、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム塩、ステアリン酸マグネシウム、タルク、アセチルセルロース、白糖、酸化チタン、安息香酸、パラオキシ安息香酸エステル、デヒドロ酢酸ナトリウム、アラビアゴム、トラガント、メチルセルロース、卵黄、界面活性剤、白糖、単シロップ、クエン酸、蒸留水、エタノール、グリセリン、プロピレングリコール、マクロゴール、リン酸−水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、ブドウ糖、塩化ナトリウム、フェノール、チメロサール、パラオキシ安息香酸エステル、亜硫酸水素ナトリウム等があり、製剤の形に応じて、本発明化合物(1)と混合して使用される。
また、本発明の医薬組成物を点眼剤とする場合には、本発明化合物(1)又はその塩に加えて、ヒアルロン酸ナトリウム、ジクアホソルナトリウム、レバミピド等を配合することもできる。
さらに、本発明の医薬組成物製剤中における本発明の有効成分の含有量は、製剤の形によって大きく変動し、特に限定されるものではないが、通常は、組成物全量に対して0.01〜100重量%、好ましくは1〜100重量%である。
本発明の角膜上皮障害治療剤の投与量は、投与する患者の症状、年齢、投与方法によって異なるが、0.01〜100mg/kg/日であるのが好ましい。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
実施例1(高浸透圧条件における細胞傷害の抑制効果)
HCE細胞(ヒト角膜上皮細胞)を、一般式(1aa)の化合物(以下、化合物(1aa))(水和物として)を含む高浸透圧培地で24時間培養した。培地は、150mM及び160mMのNaCl、または320mMのグルコースにより高浸透圧条件とした。生細胞の数をMTT法により測定し、コントロール(等張圧条件)の吸光度に対する相対値を算出した。結果を図1〜図3に示した。数値は平均±S.D.(n=3)、**P<0.01である。
図1〜図3より、化合物(1aa)は、高浸透条件により生じる角膜上皮細胞生存率の低下を顕著に抑制した。
実施例2(エタノールによる細胞傷害の抑制効果)
HCE細胞(ヒト角膜上皮細胞)を、化合物(1aa)と4v/v%エタノールを含む培地で培養した。生細胞の数をMTT法により測定し、コントロール(エタノール非存在下)の吸光度に対する相対値を算出した。結果を図4に示した。数値は平均±S.D.(n=3)、*P<0.05;**P<0.01である。
図4より化合物(1aa)は、エタノールによる角膜上皮細胞生存率の低下を顕著に抑制した。
実施例3(高浸透圧条件におけるアポトーシス抑制効果)
HCE細胞を、化合物(1aa)及び160mMのNaClを含む高浸透圧培地で培養した。3時間及び6時間培養後のアポトーシスのマーカーであるカスパーゼ3様活性を、蛍光ペプチド基質を使用して測定し、結果を図5に示した。数値は平均±S.D.(triplicate)、**P<0.01であり、n,s.はnot significantを意味する。
図5より、化合物(1aa)は、高浸透圧ストレス依存性の角膜上皮細胞のアポトーシスを顕著に抑制した。
実施例4(ラットの角膜表面傷害治療効果)
ラットの涙腺を除去し、ドライアイモデルを作製した。涙腺除去の1〜5週間後、化合物(1aa)(0.05w/v%、1.5mM)を含む水溶液5μLを1日3回投与した。涙液量をコットン糸テストにより測定し、結果を図6に示した。フルオレセインで染色された角膜の画像を図7に示した。フルオレセインのスコアを算出し、図7に示した。数値は平均±S.E.M.、*P<0.05;**P<0.01である。
図6及び図7より、化合物(1aa)は、ドライアイモデルラットにおいて涙液を増加させ、角膜表面の傷害を抑制した。
実施例5(メッセンジャーRNA発現量の変化(ムチンの発現効果))
HCE細胞を、化合物(1aa)を含む培地で培養した。3時間及び24時間培養後のmuc1、muc16メッセンジャーRNA発現量を、real time RT−PCR法により測定した。actinメッセンジャーRNAの発現量に対する相対値を算出し、結果を図8に示した。数値は平均±S.D.(triplicate)、*P<0.05;**P<0.01である。
図8より、化合物(1aa)は、角膜上皮細胞のムチン発現量を増大することが判明した。

Claims (4)

  1. 一般式(1a)で表される化合物又はその塩を有効成分とする角膜上皮障害治療剤。
  2. 点眼剤である請求項に記載の角膜上皮障害治療剤。
  3. 角膜上皮障害がドライアイである請求項1又は2に記載の角膜上皮障害治療剤。
  4. 一般式(1a)で表される化合物又はその塩を有効成分とする角膜上皮細胞アポトーシス抑制剤。
JP2016566356A 2014-12-22 2015-12-21 角膜上皮障害治療剤 Active JP6596022B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014258383 2014-12-22
JP2014258383 2014-12-22
PCT/JP2015/085704 WO2016104441A1 (ja) 2014-12-22 2015-12-21 角膜上皮障害治療剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016104441A1 JPWO2016104441A1 (ja) 2017-10-05
JP6596022B2 true JP6596022B2 (ja) 2019-10-23

Family

ID=56150460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016566356A Active JP6596022B2 (ja) 2014-12-22 2015-12-21 角膜上皮障害治療剤

Country Status (8)

Country Link
US (2) US20170369494A1 (ja)
EP (1) EP3238723B1 (ja)
JP (1) JP6596022B2 (ja)
KR (1) KR20170095850A (ja)
CN (1) CN107106572B (ja)
CA (1) CA2971380A1 (ja)
RU (1) RU2017126027A (ja)
WO (1) WO2016104441A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018035075A (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 株式会社Lttバイオファーマ ドライアイ治療剤

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR0115852A (pt) * 2000-12-01 2003-12-23 Ajinomoto Kk Composto de lactama ou um seu sal farmaceuticamente aceitável, agente para aumentar a capacidade de transporte de açúcar, agentes hipoglicêmico e para prevenir e/ou tratar diabetes, neuropatia periférica diabética, nefropatia diabética, retinopatia diabética, macroangiopatia diabética, tolerância prejudicada à glicose ou adipose, e, composição farmacêutica
EP1766768B1 (en) * 2004-05-13 2012-07-11 University Of Virginia Patent Foundation Use of lacritin in promoting ocular cell survival
JP5672699B2 (ja) * 2007-04-11 2015-02-18 味の素株式会社 血糖降下作用化合物のスクリーニング法
WO2008136394A1 (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Ajinomoto Co., Inc. ラクタム化合物の製造方法及びその製造中間体
WO2008139575A1 (ja) * 2007-04-27 2008-11-20 Ajinomoto Co., Inc. 経口投与用製剤

Also Published As

Publication number Publication date
EP3238723A1 (en) 2017-11-01
RU2017126027A3 (ja) 2019-05-17
KR20170095850A (ko) 2017-08-23
CN107106572B (zh) 2021-01-12
JPWO2016104441A1 (ja) 2017-10-05
EP3238723B1 (en) 2020-02-05
RU2017126027A (ru) 2019-01-24
US20210206773A1 (en) 2021-07-08
WO2016104441A1 (ja) 2016-06-30
CN107106572A (zh) 2017-08-29
US20170369494A1 (en) 2017-12-28
EP3238723A4 (en) 2018-09-05
CA2971380A1 (en) 2016-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7128243B2 (ja) 水性点眼液
EP2579879B1 (en) Triazine derivatives for delaying the onset of type 1 diabetes
RU2632107C2 (ru) Пероральная фармацевтическая композиция для профилактики или лечения синдрома "сухого глаза", содержащая ребамипид или его предшественник
TWI670057B (zh) 治療乾眼用滴眼劑
ES2770410T3 (es) Combinación de ácido fólico - ramiprilo: composiciones oftalmológicas celuloprotectoras, neuroprotectoras y retinoprotectoras
JP2009531334A (ja) 抗糖尿病性白内障化合物及びそれらの用途
JP7165358B2 (ja) 角膜保護用の組成物
WO2017043612A1 (ja) ドライアイ改善剤
US20210206773A1 (en) Drug for treating disorders of corneal epithelium
Nagai et al. Comparison of corneal wound healing rates after instillation of commercially available latanoprost and travoprost in rat debrided corneal epithelium
WO2016068278A1 (ja) 水晶体硬化抑制剤
EP3919052A1 (en) Pharmaceutical composition for intraocular or oral administration for treatment of retinal diseases
EP2453898B1 (fr) Derives amines de dihydro-1,3,5-triazine pour leur utilisation dans le traitement des maladies associees a une ischemie et/ou une reperfusion
US20190275022A1 (en) Methods, compositions, and compounds for treatment of dermatological and ocular conditions
BR112020019221A2 (pt) Composições para prevenir ou tratar olho seco
JP7197112B2 (ja) 水泡性角膜症治療用医薬組成物
WO2018043370A1 (ja) ドライアイ治療剤
EP4353226A1 (en) Pharmaceutical composition for preventing or treating degenerative eye diseases
JP2015229671A (ja) 網膜色素上皮細胞保護剤
JP2007291091A (ja) 角結膜障害治療剤
TW202312986A (zh) 視網膜之神經細胞的保護劑
WO2009110526A1 (ja) 3’,5-ジ-2-プロペニル-(1,1’-ビフェニル)-2,4’-ジオールを有効成分として含有する視神経障害の予防又は治療剤
JP2006348025A (ja) 角結膜障害の予防または治療剤
EP3034081A1 (en) Treatment of an inflammation of the tarsal gland of the eyelid

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180914

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190709

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190917

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6596022

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250