JP6595723B2 - 高電圧直流リレー対向電弧隔離装置 - Google Patents

高電圧直流リレー対向電弧隔離装置 Download PDF

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Description

本発明は、高電圧直流リレーに関し、具体的には高電圧直流リレー対向電弧隔離装置に関する。
バス、新エネルギー車に高電圧直流リレーが設置されることが多く、高電圧直流リレーの稼働状態で、電弧は外側に向けて発生するが、高電圧直流リレーの正負極を逆に接すると、バス等の車両が急ブレーキをする場合に、高電圧直流リレーにおいて、多対の可動接点と固定接点との間に、全て内側に向けて電弧を発生し、二対の可動接点と固定接点との間に対向電弧が形成され、そして、対向している電弧が互いに接触したら、高電圧直流リレーの短絡を容易に発生し、これにより、火事或いは爆発等の事故を起こす可能性がある。
本発明の目的は、対向電弧を隔離するための高電圧直流リレー対向電弧隔離装置を提供する。
上記の目的を実現するために、本発明は、可動板バネと、前記可動板バネの左右両端に固定される左可動接点及び右可動接点とを備える可動接点部材と、左可動接点に対応する左固定接点と、右可動接点に対応する右固定接点を備える固定接点部材を含み、前記左固定接点と右固定接点の間に絶縁材料で製造される電弧隔離素子が設置され、前記電弧隔離素子が前後方向での寸法Lが、可動接点と固定接点の結合面における前後の幅Mより大きく、前記電弧隔離素子が二対の可動接点と固定接点との間に対向電弧を隔離できる高さHを有することを特徴とする高電圧直流リレー対向電弧隔離装置という技術方案を採用する。
二対の可動接点と固定接点が接触したら、対向電弧を発生することがある。本発明は、物理的な隔離方式によって二つの電弧を隔離し、これにより、対向する二つの電弧の接触による安全事故を避けられる。このうち、電弧隔離素子は、セラミックス、絶縁プラスチック等の絶縁材料で作成できる。
好ましくは、前記電弧隔離素子が前記可動板バネに固定され、前記可動板バネのフロント側とリア側にはいずれも位置決め切り口が形成され、前記電弧隔離素子の下端には下に貫いて前記電弧隔離素子を収容する収容槽が形成され、且つ前記収容槽が横向に前記電弧隔離素子を貫き、前記電弧隔離素子には係合構造が形成され、前記係合構造と前記位置決め切り口の配合によって可動板バネを前記収容槽内に位置させることができる。設置の便利性を図るために、係合構造によって電弧隔離素子と可動板バネを互いに固定する。
好ましくは、前記電弧隔離素子が絶縁板或いは絶縁チャンバーから下方に伸びることによって形成され、前記可動板バネの左可動接点と右可動接点の間にスロットが形成され、前記スロットが前後方向に前記可動板バネを貫き、前記可動板バネが上方に移動することによって左可動接点と左固定接点を接触させると共に右可動接点と右固定接点を接触させる時、前記電弧隔離素子の下端が前記スロット内に位置する。このうち、電弧隔離件は絶縁板或いは絶縁チャンバーとは一体的に形成され、電弧隔離件の材料は、絶縁板或いは絶縁チャンバーの材料と同様である。
好ましくは、前記電弧隔離素子はマスク構造であって上部の電弧隔離部と、下部の係合部とを含み、係合部の内部には収容空間が形成され、前記係合部の断面はn字形になり、前記収容空間は下方に向けて前記係合部を貫く上で、横方向に前記係合部を貫き、これにより、係合部には可動板バネフロント側にある前固定部と可動板バネリア側にある後固定部が形成され、前固定部の内側と後固定部の内側の下縁にはいずれも凸部が形成され、前記位置決め切り口は縦方向に前記可動板バネを貫き、前記電弧隔離素子と可動板バネとの固定によって、前記凸部の上縁と前記可動板バネの下縁を接触させ、且つ電弧隔離部の下縁と前記可動板バネの上縁を接触させる。
好ましくは、前記可動板バネには押し棒を通過させる貫通孔が形成され、前記押し棒の先端が可動板バネの上方に位置し、前記収容空間が電弧隔離部の内部まで上方に伸び、前記電弧隔離素子と前記可動板バネとを固定することによって前記押し棒の先端を前記収容空間の内部に位置させる。
好ましくは、前記可動板バネの四か所には位置決め切り口が形成され、可動板バネのフロント側には第一位置決め切り口と第二位置決め切り口が形成され、可動板バネのリア側には第三位置決め切り口と第四位置決め切り口が形成され、前記第一位置決め切り口と第三位置決め切り口が可動板バネの左側に位置し、前記第二位置決め切り口と第四位置決め切り口が可動板バネの右側に位置し、前記前固定部の内側と後固定部の内側には凸部が二つずつ形成され、それぞれの凸部は四つの位置決め切り口ごとに対応する。
好ましくは、前記絶縁板或いは絶縁チャンバーが下方に伸びて二つの前記電弧隔離素子が形成され、その一つの電弧隔離素子が押し棒の左側に位置し、もう一つの電弧隔離素子が押し棒の右側に位置する。
好ましくは、前記収容空間が上下方向に前記電弧隔離素子を貫く。上記の配置によって、電弧隔離素子全体の材料を低減でき、電弧隔離部の左右両側の長さがLであって高さがHであることを同様に確保できる場合に、電弧隔離部の前後両側の側壁を可動板バネに接触させないように電弧隔離部の前後両側の材料を低減できる。
好ましくは、前記電弧隔離素子が絶縁プラスチック材料で作成される。このうち、絶縁プラスチック材料で電弧隔離素子を製造することにより、電弧隔離素子に既定の弾性を有させ、電弧隔離素子と可動板バネとを容易に係合して固定させることができる。
本発明は、対向電弧を隔離させ、対向電弧の接触による事故を避けられる利点を有する。
実施例1に係る構造の模式図 実施例1に係る電弧隔離素子の構造の模式図 実施例1に係る可動板バネの構造の模式図 実施例1に係る電弧隔離素子と可動板バネとを互いに固定させる構造の模式図 実施例2に係る第一種の構造の模式図 実施例2に係る第二種の構造の模式図 実施例2に係る第三種の構造の模式図 実施例3に係る第一種の構造の模式図 実施例3に係る第二種の構造の模式図 実施例3に係る第三種の構造の模式図
実施例1
図1〜4に示すように、本発明に係る高電圧直流リレー対向電弧隔離装置は、可動板バネ1と、可動板バネ1の左右両端に固定される左可動接点2と右可動接点3とを備える可動接点部材と、左可動接点2に対応する左固定接点4と、右可動接点3に対応する右固定接点5とを備える固定接点部材を含み、左固定接点4と右固定接点5とは、二つの引出端6にそれぞれ固定され、二つの引出端6が絶縁板7に固定され、また、絶縁板はセラミックス材料で作成される。
左固定接点4と右固定接点5の間に電弧隔離素子8が設けられ、電弧隔離素子8はマスク構造であり、且つ絶縁プラスチックから作成される。電弧隔離素子8は、上部の電弧隔離部10と、下部の係合部11とを含み、係合部11の内部には収容空間12が形成され、係合部11と可動板バネには、互いに係り合って係合構造が形成される。電弧隔離部が前後方向での寸法Lは可動接点と固定接点の結合面における前後の幅Mより大きく、電弧隔離部は可動接点と固定接点の間で対向電弧を隔離できる高さHを有し、押し棒9が可動板バネ1を上に連動して上昇させることによって可動接点と固定接点を結合させる時、電弧隔離部10の上縁が可動接点と固定接点との結合面の上方に位置する。
可動板バネ1のフロント側には第一位置決め切り口21と第二位置決め切り口22が形成され、可動板バネ1のリア側には第三位置決め切り口23と第四位置決め切り口24が形成され、四ケ所における位置決め切り口がいずれも上下方向で可動板バネ1を貫く。第一位置決め切り口21と第三位置決め切り口23は可動板バネの左側に位置し、第二位置決め切り口22と第四位置決め切り口24は可動板バネ1の右側に位置する。
収容空間12は、下方に向けて係合部11を貫く上で、左右方向で係合部11を貫いている。これにより、係合部11の断面がn字形になり、係合部11には、可動板バネ1のフロント側にある前固定部13と可動板バネ1のリア側にある後固定部14が形成され、前固定部13の内側と後固定部14の内側の下縁には、凸部16が二つずつ形成され、それぞれの凸部が位置決め切り口ごとに対応する。可動板バネ1には、押し棒を通過させる貫通孔15が形成され、押し棒9の先端が可動板バネの上方にあり、収容空間12が電弧隔離部10の内部まで上方に伸びる。
電弧隔離素子8と可動板バネ1とを設置する時に、電弧隔離素子の四つの凸部16を四つの位置決め切り口に位置合わせ、電弧隔離素子8を下に押圧すると、電弧隔離素子8と可動板バネ1を係り合って固定させ、可動板バネ1が収容空間12の内部にあり、凸部16の上縁が可動板バネ1の下縁と接触し、電弧隔離部11の下縁が可動板バネ1の上縁と接触し、押し棒の先端が電弧隔離部10の内部に位置する。
実施例2
図5〜7に示すように、本発明の高電圧直流リレー対向電弧隔離装置は、可動板バネ1と、可動板バネ1の左右両端に固定される左可動接点2及び右可動接点3とを備える可動接点部材と、左可動接点2に対応する左固定接点4と、右可動接点3に対応する右固定接点5を備える固定接点部材とを含み、左固定接点4と右固定接点5はそれぞれ引出端6に固定され、二つの引出端6が絶縁板7上に固定され、また、絶縁板はセラミックス材料で作成される。
絶縁板7が下方に伸びて二対の可動接点と固定接点の間で対向電弧を隔離できる高さHを有する電弧隔離素子が形成され、電弧隔離素子は板状の構造であり、且つ電弧隔離素子が前後方向での寸法Lが可動接点と固定接点との結合面における前後の幅Mより大きい。電弧隔離素子と絶縁板7とは一体に形成され、且つ電弧隔離素子が左固定接点4と右固定接点5の間に位置する。可動板バネ1の左可動接点2と右可動接点3の間にスロット18が形成され、スロット18が前後方向に可動板バネ1を貫通し、押し棒9が可動板バネ1を連動して上に移動させることによって左可動接点2と左固定接点4とを接触させると共に、右可動接点3と右固定接点5とを接触させる際、電弧隔離素子の下端はスロット18の内部に位置する。
可動板バネ1は、左可動接点2と互いに固定する第一部25と、右可動接点3と互いに固定する第二部26と、押し棒9と互いに固定する第三部27を含み、第三部位27が第一部25と第二部26の間に位置し、第一部25の高さと第二部26の高さが一致し、且つ第三部27の上面が、第一部25の上面と第二部26の上面より低く、また、スロット18は第三部27の上方に位置する。押し棒9がピン28によって可動板バネ1に固定され、押し棒9の先端が可動板バネ1の上方に位置していない。
実施例3
図8〜10に示すように、本発明に係る高電圧直流リレー対向電弧隔離装置は、可動板バネ1と、可動板バネ1の左右両端に固定される左可動接点2及び右可動接点3を備える可動接点部材と、左可動接点2に対応する左固定接点4と、右可動接点3に対応する右固定接点5を備える固定接点部材とを含み、左固定接点4と右固定接点5は二つの引出端6にそれぞれ固定され、二つの引出端6が絶縁板7に固定され、また、絶縁板はセラミックス材料で作成される。
絶縁板7が下方に伸びて二対の可動接点と固定接点の間で対向電弧を隔離できる高さHを有する電弧隔離素子が形成され、電弧隔離素子は板状の構造であり、且つ電弧隔離素子が前後方向での寸法Lが可動接点と固定接点との結合面における前後の幅Mより大きい。電弧隔離素子と絶縁板7とは一体に形成され、且つ電弧隔離素子が左固定接点4と右固定接点5の間に位置する。可動板バネには貫通孔15が形成され、押し棒の上面が貫通孔15から可動板バネの上方まで伸びる。
可動板バネ1における左可動接点2と右可動接点3の間にスロット18が形成され、スロット18が前後方向に可動板バネ1を貫き、押し棒9が可動板バネ1を連動して上に移動させることによって左可動接点2と左固定接点4とを接触させると共に、右可動接点3と右固定接点5とを接触させる際に、二つの電弧隔離素子8の下端はいずれもスロット18の内部に位置し、押し棒の先端が二つの電弧隔離素子8の間に位置する。
可動板バネ1は、左可動接点2と互いに固定する第一部24と、右可動接点3互いに固定する第二部25と、押し棒9互いに固定する第三部26を含み、第三部位26が第一部24と第二部25の間に位置し、第一部24の高さと第二部25の高さが一致し、且つ第三部26的上面が于第一部24の上面と第二部25の上面より低く、また、スロット18が第三部26の上方に位置する。
本発明は、対向電弧を隔離させ、対向電弧の接触による事故を避けられる利点を有する。

Claims (6)

  1. 可動板バネと、前記可動板バネの左右両端に固定される左可動接点及び右可動接点とを備える可動接点部材と、左可動接点に対応する左固定接点と、右可動接点に対応する右固定接点を備える固定接点部材を含み、前記左固定接点と右固定接点の間に絶縁材料で製造される電弧隔離素子が設置され、前記電弧隔離素子が前後方向での寸法Lが、可動接点と固定接点の結合面における前後の幅Mより大きく、前記電弧隔離素子が二対の可動接点と固定接点との間に対向電弧を隔離できる高さHを有し、
    前記電弧隔離素子が前記可動板バネに固定され、前記可動板バネのフロント側とリア側にはいずれも位置決め切り口が形成され、前記電弧隔離素子の下端には下に貫いて前記電弧隔離素子を収容する収容槽が形成され、且つ前記収容槽が横方向に前記電弧隔離素子を貫き、前記電弧隔離素子には係合構造が形成され、前記係合構造と前記位置決め切り口の係り合いによって可動板バネを前記収容槽内に位置させることができる
    ことを特徴とする高電圧直流リレー対向電弧隔離装置。
  2. 前記電弧隔離素子はマスク構造であって上部の電弧隔離部と、下部の係合部とを含み、係合部の内部には収容空間が形成され、前記係合部の断面はn字形になり、前記収容空間は下方に向けて前記係合部を貫く上で、横方向に前記係合部を貫き、これにより、係合部には可動板バネフロント側にある前固定部と可動板バネリア側にある後固定部が形成され、前固定部の内側と後固定部の内側の下縁にはいずれも凸部が形成され、前記位置決め切り口は縦方向に前記可動板バネを貫き、前記電弧隔離素子と可動板バネとの固定によって、前記凸部の上縁と前記可動板バネの下縁を接触させ、且つ電弧隔離部の下縁と前記可動板バネの上縁を接触させる
    請求項に記載の高電圧直流リレー対向電弧隔離装置。
  3. 前記可動板バネには押し棒を通過させる貫通孔が形成され、前記押し棒の先端が可動板バネの上方に位置し、前記収容空間が電弧隔離部の内部まで上方に伸び、前記電弧隔離素子と前記可動板バネとを固定することによって前記押し棒の先端を前記収容空間の内部に位置させる
    請求項に記載の高電圧直流リレー対向電弧隔離装置。
  4. 前記可動板バネの四箇所には位置決め切り口が形成され、可動板バネのフロント側には第一位置決め切り口と第二位置決め切り口が形成され、可動板バネのリア側には第三位置決め切り口と第四位置決め切り口が形成され、前記第一位置決め切り口と第三位置決め切り口が可動板バネの左側に位置し、前記第二位置決め切り口と第四位置決め切り口が可動板バネの右側に位置し、前記前固定部の内側と後固定部の内側には凸部が二つずつ形成され、それぞれの凸部は四つの位置決め切り口ごとに対応する
    請求項に記載の高電圧直流リレー対向電弧隔離装置。
  5. 前記収容空間が上下方向に前記電弧隔離素子を貫く
    請求項に記載の高電圧直流リレー対向電弧隔離装置。
  6. 前記電弧隔離素子が絶縁プラスチック材料で作成される
    請求項に記載の高電圧直流リレー対向電弧隔離装置。
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