JP6595212B2 - 固形眉目頬化粧料及びその製造方法 - Google Patents
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Description
(A)ヒドロキシ酸と高級アルコールからなるエステル油、長鎖脂肪酸とジグリセリンからなるエステル油より選ばれる1種又は2種以上
(B)多価アルコール
(C)光輝性粉体
及び
(D)親水性増粘剤
(前記(D)成分は、親水性増粘剤と水の比が、0.01:100〜5:100(質量比))並びに水を含有するスラリー状組成物を容器に充填する工程(1)及び前記工程(1)に次いで行われる前記スラリー状組成物から水を除去する工程(2)を有するものであり、
前記スラリー状組成物は、成分(D)親水性増粘剤を水と混合して、親水性増粘剤水溶液を調製し、これを(A)〜(C)の成分と混合してスラリーを作製する工程を有する製造方法によって得られたものである
製造方法によって製造されたことを特徴とする固形眉目頬化粧料である。
本発明は、上述した成分(A)〜(C)及び(D)並びに水を含有するスラリー状組成物を、容器に充填し、水を除去することによって得られた固形眉目頬化粧料である。このような固形眉目頬化粧料は、成分(A)〜(C)及び(D)を組み合わせすることで、滑らかな感触、使用感を有し、優れた外観を有し、耐衝撃性に優れており、ケーキングが起こりにくく、取れの調節が容易に行えるものである。
成分(A)は、これらの中でも常温で液状のものが好ましい。常温で液状のものとすることで、配合する粉体や油剤の分散性を向上し、得られる化粧料がケーキングを起こしにくく、肌への付着性が良くなる点で好ましい。
この際、親水性増粘剤(D)と水の比は、0.01:100〜5.0:100(質量比)である。
表1に示す組成のアイシャドウを下記の方法により作製した。
(固形粉末アイシャドウの製造方法:実施例1〜10及び比較例1〜5)
(ア):成分1〜10を加熱溶解し、均一に分散させる。
(イ):成分11〜17をヘンシェルミキサーで均一に分散する。
(ウ):(イ)をヘンシェルミキサーで攪拌しながら、(ア)を添加し、均一に分散混合して化粧料基材を得る。
(エ):成分18〜20はホモジナイザーを用いて成分21の精製水に分散膨潤せしめる。(比較例2は、精製水のみで作製を行った。)
(オ):(ウ)の化粧料基材100質量部に対して、(エ)の水溶液を80質量部添加し、均一混合し、スラリーを作製する。
(カ):(オ)を金皿に充填し、多孔質吸引ヘッドを用いて吸引圧縮成型する。
(キ):(カ)を70℃乾燥機内で乾燥し、精製水を除去して、アイシャドウを得る。
化粧料基材に精製水又はベントナイトを膨潤せしめた精製水を加え、作製したスラリー1.0gをスライドガラスに1.5cm四方に拡げて塗布し、目視にてその表面状態を観察し、以下の4段階の判定基準に従って判定した。
内容 :判定
凝集がみられず、水と均一に混ざり合っている :◎
凝集はみられないが、水と粗雑に混ざり合っている :○
少し凝集がみられる :△
凝集が見られる、又は水と混ざっていない :×
化粧品専門家パネル20名に実施例及び比較例の化粧料を使用してもらい感触・使用感(滑らかさ・肌への付着性)について、各自が以下の基準に従って5段階評価し、化粧料毎に評点を付し、さらに全パネルの評点の平均点を以下の4段階の判断基準に従って判定した。
評価結果 :評点
非常に良好 :5点
良好 :4点
普通 :3点
やや不良 :2点
不良 :1点
評点の平均点 :判定
4.5以上 :◎
3.5以上〜4.5未満 :○
1.5以上〜3.5未満 :△
1.5未満 :×
化粧品専門家パネル20名に実施例及び比較例の化粧料を使用してもらい、取れについて、各自が4段階の判定基準に従って判定した。
評価結果 :評点
粉飛びせず、塗布に適した量が取れる :◎
少し粉飛びが見られるが、塗布に適した量が取れる :○
取れが少し多い、又は少し少ない :△
取れが多すぎる、又は硬くて取れない :×
作製した化粧料の表面を目視で観察し、判定を行った。
(判定基準)
内容 :判定
発色が非常に良好 :◎
発色が良好 :○
発色がやや不良 :△
彩度が低く発色が不良 :×
実施例及び比較例の化粧料を容器に装着した状態で、50cmの高さから合板上に落下を繰り返し、欠け、割れ、ひび等の異常が生じるまでの回数を評価した。評価基準は以下の通りである。
異常が生じるまでの回数 :判定
20回以上 :◎
15回〜19回 :○
10〜14回 :△
9回以下 :×
表1より、以下の点が明らかとなった。
・成分(A)を配合しなかった比較例1は、取れが多く、ぼそぼそとした感触になり実施例より劣っていた。
・成分(D)を配合していない比較例2は耐衝撃性が低く、実施例より劣っていた。
・成分(B)を配合しなかった比較例3は、取れが悪くなり、ケーキングを起こし易く、実施例より劣っていた。
・成分(B)を多く配合した比較例4は、取れが多くなり、外観が白くなり、実施例より劣っていた。
・成分(D)を水に膨潤せしめず、他の粉体原料と同時にヘンシェルミキサーで混合して製造された比較例5は、用いた親水性増粘剤がスラリーを作製する際に分散性が悪く、感触も悪く、実施例より劣っていた。
以下の表2に示す成分を使用して、実施例1と同様の方法で化粧料を得た。
以下の表3に示す成分を使用して、実施例1と同様の方法で化粧料を得た。
以下の表4に示す成分を使用して、実施例1と同様の方法で化粧料を得た。
Claims (4)
- 下記(A)〜(D):
(A)ヒドロキシ酸と高級アルコールからなるエステル油、長鎖脂肪酸とジグリセリンからなるエステル油より選ばれる1種又は2種以上
(B)多価アルコール
(C)光輝性粉体
及び
(D)親水性増粘剤並びに水(前記(D)成分は、親水性増粘剤と水の比が、0.01:100〜5:100(質量比))を含有するスラリー状組成物を容器に充填する工程(1)
及び前記工程(1)に次いで行われる前記スラリー状組成物から水を除去する工程(2)
を有する製造方法によって製造された固形眉目頬化粧料であって、
前記スラリー状組成物は、成分(D)親水性増粘剤を水と混合して、親水性増粘剤水溶液を調製し、これを(A)〜(C)の成分と混合してスラリーを作製する工程を有する製造方法によって得られたものである
ことを特徴とする固形眉目頬化粧料。 - 成分(D)親水性増粘剤は、ベントナイト、ケイ酸(Al/Mg)、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウムから選ばれる1種又は2種以上のものである請求項1記載の固形眉目頬化粧料。
- 成分(E)として融点が25℃〜50℃の半固形及び又は固形のトリグリセライドを配合することを特徴とする請求項1記載の固形眉目頬化粧料。
- 下記(A)〜(D):
(A)ヒドロキシ酸と高級アルコールからなるエステル油、長鎖脂肪酸とジグリセリンからなるエステル油より選ばれる1種又は2種以上
(B)多価アルコール
(C)光輝性粉体
及び
(D)並びに水(前記(D)成分は、親水性増粘剤と水の比が、0.01:100〜5:100(質量比))を含有するスラリー状組成物を容器に充填する工程(1)及び前記工程(1)に次いで行われる前記スラリー状組成物から水を除去する工程(2)を有するものであり、
前記スラリー状組成物は、成分(D)親水性増粘剤を水と混合して、親水性増粘剤水溶液を調製し、これを(A)〜(C)の成分と混合してスラリーを作製する工程を有する製造方法によって得られたものである
ことを特徴とする固形眉目頬化粧料の製造方法。
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JP2015101233A JP6595212B2 (ja) | 2015-05-18 | 2015-05-18 | 固形眉目頬化粧料及びその製造方法 |
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JP2015101233A Active JP6595212B2 (ja) | 2015-05-18 | 2015-05-18 | 固形眉目頬化粧料及びその製造方法 |
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- 2015-05-18 JP JP2015101233A patent/JP6595212B2/ja active Active
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