JP6594740B2 - 接合金物 - Google Patents
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Description
本発明は、木造住宅において、構造材どうしを接合する接合金物に関するものである。
木造住宅において、柱などの縦材と土台や梁などの横架材を接合する継手や仕口には、接合金物を使用する。
接合金物は、鋼材を変形加工して形成するものが一般的である。
接合金物はビス挿通孔を設け、ビス挿通孔を通して縦材および横架材にビスを打ち込み締結する。
接合金物は、鋼材を変形加工して形成するものが一般的である。
接合金物はビス挿通孔を設け、ビス挿通孔を通して縦材および横架材にビスを打ち込み締結する。
従来の接合金物は、ビス挿通孔の周囲に段差部を形成し、接合金物の表面からビスの頭部が突出しないようにしてある（図６、図７）。
しかし、地震等により縦材および横架材に力がかかると、段差部が変形してしまい、ビスの頭部が抜けてしまい、接合金物の耐力が発揮されないという問題が生じる。
しかし、地震等により縦材および横架材に力がかかると、段差部が変形してしまい、ビスの頭部が抜けてしまい、接合金物の耐力が発揮されないという問題が生じる。
本発明は、構造材に力が作用した際の変形を抑止した接合金物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本願の第１発明は、木造建物の継手や仕口において構造材どうしを接合する接合金物であって、前記接合金物は、前記構造材に締結するためのビスを挿通するビス挿通孔を有し、前記ビス挿通孔を包囲する円筒状の周壁部を有し、
前記周壁部は、前記構造材と逆方向に突設することを特徴とする、接合金物を提供する。
本願の第２発明は、木造建物の継手や仕口において、直交する構造材どうしを接合する接合金物であって、平板状の第１当接部と、平板状の第２当接部とを略直交したＬ字状であり、前記第１当接部と第２当接部は、前記構造材に締結するためのビスを挿通するビス挿通孔と、前記ビス挿通孔を包囲する円筒状の周壁部を有し、前記第１当接部の前記周壁部は、前記構造材と逆方向に突設し、前記第２当接部の前記周壁部は、前記構造材の方向に突設することを特徴とする、接合金物を提供する。
前記周壁部は、前記構造材と逆方向に突設することを特徴とする、接合金物を提供する。
本願の第２発明は、木造建物の継手や仕口において、直交する構造材どうしを接合する接合金物であって、平板状の第１当接部と、平板状の第２当接部とを略直交したＬ字状であり、前記第１当接部と第２当接部は、前記構造材に締結するためのビスを挿通するビス挿通孔と、前記ビス挿通孔を包囲する円筒状の周壁部を有し、前記第１当接部の前記周壁部は、前記構造材と逆方向に突設し、前記第２当接部の前記周壁部は、前記構造材の方向に突設することを特徴とする、接合金物を提供する。
本発明は、上記した課題を解決するための手段により、次のような効果の少なくとも一つを得ることができる。
（１）周壁部は円筒状に突設しているため、ビスからの力が圧縮方向に作用することとなり、ビス挿通孔が変形せず、ビスの頭部が抜けることなく接合金物の耐力が発揮される。
（２）周壁部を構造材の方向の突出することにより、周壁部が構造材に圧入されてせん断抵抗となり、接合金物１が強固に固定されることで耐力が発揮される。
（１）周壁部は円筒状に突設しているため、ビスからの力が圧縮方向に作用することとなり、ビス挿通孔が変形せず、ビスの頭部が抜けることなく接合金物の耐力が発揮される。
（２）周壁部を構造材の方向の突出することにより、周壁部が構造材に圧入されてせん断抵抗となり、接合金物１が強固に固定されることで耐力が発揮される。
以下、図に示す実施例に基づき、本発明を詳細に説明する。
（１）接合金物の構成。
本発明の接合金物１は、鋼材を変形加工したものである。
本実施例の接合金物１は、第１当接部１１と第２当接部１２とを略直交したＬ字状（図１、２）であるが、従来のように平板状（図３ａ）やコの字状（図３ｂ）等がある。
本発明の接合金物１は、ビス２を挿通するビス挿通孔１３を有する。
ビス挿通孔１３の周囲には周壁部１４を形成する。
本発明の接合金物１は、鋼材を変形加工したものである。
本実施例の接合金物１は、第１当接部１１と第２当接部１２とを略直交したＬ字状（図１、２）であるが、従来のように平板状（図３ａ）やコの字状（図３ｂ）等がある。
本発明の接合金物１は、ビス２を挿通するビス挿通孔１３を有する。
ビス挿通孔１３の周囲には周壁部１４を形成する。
（２）周壁部。
周壁部１４は、ビス挿通孔１１を包囲する円筒状の部材である。
周壁部１４は、バーリング加工により形成する。
周壁部１４は、接合金物１の第１当接部１１や第２当接部１２の表面に略直交するように形成する。
本実施例の接合金物１においては、第１当接部１１に形成する周壁部１４ａをＬ字の内側方向、第２当接部１２に形成する周壁部１４ｂをＬ字の外側方向に突出形成する。
周壁部１４は、ビス挿通孔１１を包囲する円筒状の部材である。
周壁部１４は、バーリング加工により形成する。
周壁部１４は、接合金物１の第１当接部１１や第２当接部１２の表面に略直交するように形成する。
本実施例の接合金物１においては、第１当接部１１に形成する周壁部１４ａをＬ字の内側方向、第２当接部１２に形成する周壁部１４ｂをＬ字の外側方向に突出形成する。
（３）接合金物による接合。
本実施例の接合金物１は、第１当接部１１と第２当接部１２をそれぞれ土台３、柱４に当接にし、ビス挿通孔１３に挿通するビス２に緊結する（図４）。
柱４にビス２１を緊結することで、第２当接部１２の周壁部１４ｂは柱４に圧入される。
本実施例の接合金物１は、第１当接部１１と第２当接部１２をそれぞれ土台３、柱４に当接にし、ビス挿通孔１３に挿通するビス２に緊結する（図４）。
柱４にビス２１を緊結することで、第２当接部１２の周壁部１４ｂは柱４に圧入される。
（４）周壁部の効果。
接合金物１の第１当接部１１は、土台３に当接する。このため、地震等により柱４に引き抜き方向の力が作用すると、接合金物１を介してビス２ａに引き抜き方向の力が作用し、そして、ビス２ａの頭部２１ａから周壁部１４ａに力がかかる（図５）。
周壁部１４ａは円筒状に突設しているため、周壁部１４ａには圧縮方向に力が作用する。
このため、ビス挿通孔１３が変形しにくくなり、ビス２ａの頭部２１ａが抜けることなく、作用する力に対して接合金物１の第１当接部１１の耐力が発揮される。
また、接合金物１の第２当接部１２は、柱４に当接する。このため、柱４に引き抜き方向の力が作用すると、柱４に圧入された周壁部１４ｂがせん断抵抗となり、接合金物１がずれることなく強固に固定された状態で接合金物１の耐力が発揮される。
接合金物１の第１当接部１１は、土台３に当接する。このため、地震等により柱４に引き抜き方向の力が作用すると、接合金物１を介してビス２ａに引き抜き方向の力が作用し、そして、ビス２ａの頭部２１ａから周壁部１４ａに力がかかる（図５）。
周壁部１４ａは円筒状に突設しているため、周壁部１４ａには圧縮方向に力が作用する。
このため、ビス挿通孔１３が変形しにくくなり、ビス２ａの頭部２１ａが抜けることなく、作用する力に対して接合金物１の第１当接部１１の耐力が発揮される。
また、接合金物１の第２当接部１２は、柱４に当接する。このため、柱４に引き抜き方向の力が作用すると、柱４に圧入された周壁部１４ｂがせん断抵抗となり、接合金物１がずれることなく強固に固定された状態で接合金物１の耐力が発揮される。
このように、接合金物１に作用する力の方向に合わせて周壁部１４を構造材方向または構造材と逆方向に形成することにより、力が作用した際の接合金物１の変形を抑止し、耐力を発揮することができる。
１ 接合金物
１１ 第１当接部
１２ 第２当接部
１３ ビス挿通孔
１４ 周壁部
２ ビス
２１ 頭部
３ 土台
４ 柱
１１ 第１当接部
１２ 第２当接部
１３ ビス挿通孔
１４ 周壁部
２ ビス
２１ 頭部
３ 土台
４ 柱
Claims (2)
- 木造建物の継手や仕口において構造材どうしを接合する接合金物であって、
前記接合金物は、前記構造材に締結するためのビスを挿通するビス挿通孔を有し、
前記ビス挿通孔を包囲する円筒状の周壁部を有し、
前記周壁部は、前記構造材と逆方向に突設することを特徴とする、
接合金物。 - 木造建物の継手や仕口において、直交する構造材どうしを接合する接合金物であって、
平板状の第１当接部と、平板状の第２当接部とを略直交したＬ字状であり、
前記第１当接部と第２当接部は、前記構造材に締結するためのビスを挿通するビス挿通孔と、前記ビス挿通孔を包囲する円筒状の周壁部を有し、
前記第１当接部の前記周壁部は、前記構造材と逆方向に突設し、
前記第２当接部の前記周壁部は、前記構造材の方向に突設することを特徴とする、
接合金物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015217487A JP6594740B2 (ja) | 2015-11-05 | 2015-11-05 | 接合金物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015217487A JP6594740B2 (ja) | 2015-11-05 | 2015-11-05 | 接合金物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017089152A JP2017089152A (ja) | 2017-05-25 |
| JP6594740B2 true JP6594740B2 (ja) | 2019-10-23 |
Family
ID=58769235
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2015217487A Active JP6594740B2 (ja) | 2015-11-05 | 2015-11-05 | 接合金物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6594740B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6109850A (en) * | 1996-10-01 | 2000-08-29 | Simpson Strong-Tie Company, Inc. | Screw fastener in metal connector to wood structure shear connection |
| JP4030081B2 (ja) * | 1999-01-12 | 2008-01-09 | イケヤ工業株式会社 | 建築物用の補強金具 |
-
2015
- 2015-11-05 JP JP2015217487A patent/JP6594740B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2017089152A (ja) | 2017-05-25 |
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